JP6819615B2 - 光送信器およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光送信器およびその制御方法に関し、特に、多値変調方式を用いる光送信器およびその制御方法に関する。
光ファイバー通信による情報伝送に対する需要の増大に対応した、光ファイバー通信への投資を最適化する方法の一つは、送信される情報に対してより効率的な変調方式を採用することにより、スペクトル効率を増加させることである。スペクトル効率を増加させるため、より大容量の光通信システムでは4位相偏移変調(Quadrature Phase shift Keying:QPSK)に基づいた変調方式が開発されてきた。QPSK方式においては、情報は4種類の位相レベルに符号化される。よって、送信される1シンボル当たり2ビットの2値信号を符号化することができる。QPSK変調技術によれば、従来のオンオフキーイング(On Off Keying:OOK)で実現していた1サンプル当たり1ビットの情報伝送に対し、同じ光スペクトルの必要帯域幅で2倍の情報を送信することができる。
1チャンネルのスペクトラム効率を向上させることにより更に通信容量を増加させることが可能な技術として、直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM)技術がある。QAM方式では、シンボルは位相レベルと振幅レベルに符号化され、直交位相における多値変調の組み合わせとして構成される。例えば、16QAM方式では情報は16レベルに、すなわち1シンボル当たり4ビットの2値符号に変換される。これによって、光スペクトル効率をQPSK方式と比較して2倍に増大させることができる。このようなQAM方式は通信回線容量を増加させる効率的な方法である。
QAM方式は光IQ変調器を用いて実現することができる。IQ変調器においては、電気信号によって2個の独立したマッハ・ツェンダーデバイスが駆動される。これらは子マッハ・ツェンダー変調器(Mach−Zehnder Modulator:MZM)と呼ばれる。子MZMは同じ光搬送波の位相および強度を変調する。2個の子MZMの出力のうち、一方の光位相は再結合される前に相対的に90度だけ遅らせられる。子MZMの出力間の位相遅れは直交位相角と呼ばれ、理想的には180度法での90度である。このようなIQ変調器はQAM変調方式およびQPSK変調方式において使用されている。IQ変調器は、QAM変調を実現するための効率的で実証された方法を提供している。
しかしながら、IQ変調器には温度変化あるいは装置の経年劣化による直流(Direct Current:DC)バイアスのドリフトが存在することが知られている。ここで、ドリフトの影響を受けるバイアスは3種類存在する。すなわち、2個の子MZMのそれぞれのDCバイアス、および子MZMの出力間の角度を直交位相角に設定するために用いられるDCバイアスである。このことはQPSK方式について既に知られており、また、同じ構造を有する変調器を使用する場合にはQAM方式についても存在することが知られている。DCバイアスにドリフトが生じると、変調器を不正確に動作させることになり、これによって送信信号の劣化が引き起こされる。その結果、受信部における信号の品質の低下、あるいは最悪の場合には受信信号の復号が不可能となる。OOK、位相偏移(Phase shift Keying:PSK)変調、およびQPSKに対しては、DCバイアスの変化を補償する自動バイアス制御(Automatic Bias Control:ABC)回路を用いて変調器のバイアスを制御する。これにより、上記の問題は解決されている。
このような、QPSK変調方式による光変調器の制御方法の一例が特許文献1に記載されている。QPKS変調方式では、光変調器の駆動電圧対光強度特性の山、谷、山を用いる2×Vπの振幅を持った電気信号で、光変調器のIアームおよびQアームの位相変調を行っている。ここで、Vπは光変調器の位相をπ変化させる電圧であり、半波長電圧とも言われる。特許文献1には、駆動信号振幅に周波数f0の低周波信号(以下では、ディザ信号、dither信号とも言う)を重畳し、光変調器のバイアス電圧を制御する方法が記載されている。
一方、近年、光通信においてQPSK方式ではナイキスト変調が行われるようになってきた。ナイキスト変調とは、光変調器の電気駆動波形に対して、ナイキスト周波数のみを通過させる低域通過フィルタを介して帯域制限を行った後に、光変調を行うものである。ここで、ナイキスト周波数とは、変調信号のボーレート(baud−rate)の1/2の周波数である。実際に使用される低域通過フィルタは、そのロールオフ係数αが約0.1程度に設定される。この帯域制限の結果、光変調された光スペクトラムを低域通過フィルタ適用前の状態に比べ半分に狭くできる。その結果、光波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)伝送では波長間隔を縮小することができるので、WDM伝送装置の容量を拡大することが可能になる。このように、ナイキスト変調はWDM伝送において利点があるが、その駆動信号は従来の2値のデジタル信号ではなく、アナログ的な波形が合成された電気信号となる。このようなアナログ的な電気信号には、16QAMやOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等による場合も含まれる。駆動信号がこのようなアナログ的な信号になった場合、特許文献1に記載された手法によっては、光変調器のバイアス制御を行うことはできない。
上述したアナログ的な駆動信号を用いる場合であっても光変調器のバイアス制御が可能な光送信器の一例が特許文献2に記載されている。特許文献2に記載された光送信器では、誤差信号極性選択部を設けることにより、アナログ的な駆動信号の平均変調度に応じて誤差信号に対する極性を適切に選択する構成としている。具体的には、平均変調度が50%より大きい場合には、誤差信号極性選択部は極性の非反転を選択する。一方、平均変調度が50%未満である場合には、誤差信号極性選択部は極性の反転を選択する。そして、バイアス制御部が誤差信号極性選択部で選択された極性をもつ誤差信号に基づいて、光変調器のバイアス電圧の制御を行うこととしている。
しかしながら、特許文献2に記載された光送信器では、平均変調度が50%に等しい場合には、バイアス電圧を変化させても平均光出力レベルが変化しなくなるため、バイアス制御を実行することが不可能となる、という問題点があった。このような問題点を解決する技術が特許文献3に記載されている。
図14に、特許文献3に記載されたQPSK用の関連する光送信機11の構成を示す。関連する光送信機11は、QPSK変調器8、モニタ部9A、およびバイアス制御部93Aを有する。ここで、モニタ部9Aは、フォトダイオード(PD)87、平均光強度モニタ91、光強度交流成分モニタ92、I/V変換部94、f0発生部95、バンドパスフィルタ(BPF)96A、96B、および同期検波部97を備える。
フォトダイオード(PD)87はQPSK変調器8の出力光の一部を受光する。I/V変換部94は、PD87から出力される電流を電圧に変換したモニタ信号を生成する。このモニタ信号は平均光強度モニタ91および光強度交流成分モニタ92にそれぞれ入力される。平均光強度モニタ91は、モニタ信号の平均値を検出する。光強度交流成分モニタ92は、モニタ信号に含まれる交流成分を検出する。ここで光強度交流成分モニタ92には、RMS(root mean square value:交流実効値)−DCコンバータを用いることができるとしている。
同期検波部97は、f0発生部95から入力される低周波信号とBPF96Aおよび96Bから入力されるf0成分とを同期検波する。そして、バイアス制御部93Aが、同期検波部97による同期検波によって抽出された各モニタ91および92の検出結果を示すf0成分のいずれかを選択的に用いて、QPSK変調器8のバイアス制御を行なう構成としている。
すなわち、バイアス制御部93Aは、駆動振幅VdがVπをまたぐ状態の場合、光強度交流成分モニタ92の検出結果を同期検波部97で同期検波した結果を用いてバイアス制御を行なう。具体的には例えば、バイアス制御部93Aは、光強度交流成分が最小となるようにバイアス電圧を制御することとしている。一方、上記以外の場合には、バイアス制御部93Aは、平均光強度モニタ91の検出結果を同期検波部97で同期検波した結果を用いてバイアス制御を行なう構成としている。
このように、平均光強度モニタ91と光強度交流成分モニタ92とを相互補完的に用いる構成としたことにより、関連する光送信機11によれば、駆動振幅に依存しないバイアス制御が可能となるとしている。
特許第5405716号公報 特開2013−110620号公報 特開2015−125282号公報
上述したように、特許文献3に記載されたQPSK用の関連する光送信機11においては、駆動振幅をVπとした場合、QPSK変調器8の出力光を電気信号に変換した信号には、出力光強度の変動に応じた交流成分が現れる。そして、この交流成分を、光強度交流成分モニタ92を用いて検出しバイアス制御を行なう構成としている。
しかしながら、このような構成は2値のデジタル変調を行うQPSK等の変調方式に対応するものであり、より大容量の伝送が可能となる16QAM等のアナログ信号による変調方式には対応できない。その理由を以下に説明する。
16QAM変調の場合、光変調器に印加される駆動波形は4種類のレベルを有するパルス振幅変調(Pulse−amplitude modulation:PAM4)信号であり、従来の2値デジタル信号の中央部にさらに2値のレベルが加わった波形である。このPAM4の駆動波形によって駆動される光変調器のバイアスがずれた場合には、検出される光強度交流成分はバイアスのズレ量とは一致せず、したがって、信号の最小点が光変調器の最適バイアス点とはならない。その結果、16QAM変調において、駆動振幅VdがVπをまたぐような、駆動信号振幅を大きくした状態ではバイアス制御を行うことができない。
このように、多値変調信号のようなアナログ信号を用いる光変調では、駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が困難であるという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、多値変調信号のようなアナログ信号を用いる光変調では、駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が困難である、という課題を解決する光送信器およびその制御方法を提供することにある。
本発明の光送信器は、レーザ光を駆動信号により変調して光信号を出力する光変調部と、光信号の一部を検出してモニタ信号を出力するモニタ部と、光変調部に、ディザ信号を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加部と、モニタ信号から光信号の平均光強度を検出する平均光強度検出部と、モニタ信号から光信号に含まれる最大光強度の波形に重畳したディザ信号である最上部ディザ信号を検出する最上部ディザ信号検出部と、平均光強度と最上部ディザ信号に基づいてバイアス電圧を制御するバイアス電圧制御部、とを有する。
本発明の光送信器の制御方法は、光送信器を構成する光変調部であって、レーザ光を駆動信号により変調して光信号を出力する光変調部に、ディザ信号を重畳したバイアス電圧を印加し、光信号の一部を検出してモニタ信号を生成し、モニタ信号から光信号の平均光強度を検出し、モニタ信号から光信号に含まれる最大光強度の波形に重畳したディザ信号である最上部ディザ信号を検出し、平均光強度と最上部ディザ信号に基づいてバイアス電圧を制御する。
本発明の光送信器およびその制御方法によれば、多値変調信号のようなアナログ信号を用いる光変調においても、駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、マッハ・ツェンダー変調器の光応答特性とQAM変調時の状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器が備える光変調器による16QAM光変調におけるコンスタレーションを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、16QAM変調方式におけるディザ信号の計算結果を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、16QAM変調時における子MZMの光応答特性と駆動信号の印加状態を示す図であり、光変調器のバイアスが適正に設定されている場合を示す。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、子MZMによって変調された光強度波形を示す図であり、光変調器のバイアスが適正に設定されている場合を示す。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、IアームとQアームの光変調波形が互いに直交している場合における光強度波形を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、16QAM変調時における子MZMの光応答特性と駆動信号の印加状態を示す図であり、光変調器のバイアス設定に誤差が発生した場合を示す。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、子MZMによって変調された光強度波形を示す図であり、光変調器のバイアス設定に誤差が発生した場合を示す。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、Iアームの子MZMにバイアス設定誤差が発生した場合における光強度波形を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、図4Cに示した光強度波形を包絡線検波した波形を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、16QAM変調時における駆動信号とバイアスズレが発生した場合のレベル位置を示す図であり、バイアスズレが0.1×Vπである場合を示す。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、16QAM変調時における駆動信号とバイアスズレが発生した場合のレベル位置を示す図であり、バイアスズレが0.3×Vπである場合を示す。 本発明の第1の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための図であって、16QAM変調時における駆動信号とバイアスズレが発生した場合のレベル位置を示す図であり、バイアスズレが0.6×Vπである場合を示す。 本発明の第2の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、ディザ信号の包絡線検波出力と同期検波出力の計算結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、適正バイアス条件における光出力を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、バイアスズレ発生時における光出力を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、光信号出力のバイアス電圧依存性の計算結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光変調器のバイアス制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、光変調器の光応答特性とQPSKナイキスト変調の駆動信号を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、ディザ信号の包絡線検波出力と同期検波出力を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光送信器の動作を説明するための、QPSKナイキスト光変調時の光出力の計算結果を示す図である。 関連する光送信機の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光送信器100の構成を示すブロック図である。光送信器100は、光変調部110、モニタ部120、バイアス電圧印加部130、平均光強度検出部140、最上部ディザ信号検出部150、およびバイアス電圧制御部160を有する。
光変調部110は、レーザ光101を駆動信号により変調して光信号102を出力する。モニタ部120は、光信号102の一部を検出してモニタ信号を出力する。バイアス電圧印加部130は、光変調部110に、ディザ信号を重畳したバイアス電圧を印加する。平均光強度検出部140は、モニタ信号から光信号102の平均光強度を検出する。最上部ディザ信号検出部150は、モニタ信号から光信号102に含まれる最大光強度の波形に重畳したディザ信号である最上部ディザ信号を検出する。そして、バイアス電圧制御部160は、平均光強度と最上部ディザ信号に基づいてバイアス電圧を制御する。
このように、本実施形態による光送信器100は平均光強度検出部140と最上部ディザ信号検出部150を備え、バイアス電圧制御部160が平均光強度と最上部ディザ信号に基づいて光変調部110のバイアス電圧を制御する構成としている。そのため、本実施形態の光送信器100によれば、多値変調信号のようなアナログ信号を用いる光変調においても、駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が可能になる。
なお、光変調部110の駆動信号には、アナログ波形信号を用いることができる。例えば、駆動信号として、直交振幅変調方式を含む多値変調方式によるアナログ波形信号、およびナイキスト変調方式によるアナログ波形信号、のいずれかを用いることができる。
次に、本実施形態による光送信器100の動作について詳細に説明する。
まず、光変調器とその変調方法について説明する。図2Aに、マッハ・ツェンダー変調器(MZM)の光応答特性とそのQAM変調時の状態を示す。ここでは、16QAM方式で光変調を行う場合を例として示す。図2Bに、16QAM光変調における光変調器出力のコンスタレーションを示す。
16QAMの光変調は、Iアームの子MZMとQアームの子MZMに、PAM4の電気駆動信号をそれぞれ印加することにより行うことができる。図2Aには、PAM4の電気駆動信号と、MZMのバイアス制御のためのDCバイアスと、バイアス制御に用いるディザ信号との関係を合わせて示す。DCバイアスは、PAM4電気駆動信号の中心がMZMの光応答特性のNull点に一致するように制御され、印加される。図2Aでは、PAM4の信号レベル値をMZMの光応答特性上のL1、L2、L3、L4の各点で示した。
一方、ディザ信号は時分割制御により印加される場合を示した。図2Aには正弦波と0VのDC電圧との組み合わせからなるディザ信号を示す。この正弦波の周期は、駆動信号のボーレート(baudrate)よりも十分に遅い周期である。具体的には例えば、ボーレートが32GHz周期である場合、ディザ信号の周期としては約1kHz程度が選ばれる。図2A中のディザ信号で正弦波が消滅し零出力となる時間帯は、光変調器の別の子MZMにディザ信号の正弦波が印加されている。光変調器がIアーム用とQアーム用の2個の子MZMと、これらの子MZMを含む親MZM用の位相シフタ部を有する場合には、正弦波信号は3つに時分割され、各子MZMと位相シフタ部にそれぞれ印加される。
図2Aに例示した16QAM光変調はいわゆるアナログ変調である。そのため、このアナログの電気信号を光信号に変換する場合には、その線形性やDCバイアスの制御誤差を考慮し、アナログ電気信号の駆動振幅をMZM光応答特性における最大駆動振幅(2×Vπ)よりも小さく設定することが望ましい。これにより、L1点およびL4点におけるシンボル歪みを防ぐことができる。一方、光送信パワーを増大するためには、駆動振幅はなるべく大きいほうが良い。このような両者の特性を満足する駆動振幅の設定例を図2Aに示した。ここでは、L4点とL1点の電圧差を1.6×Vπと設定した。しかし、駆動振幅が1.6×Vπである場合には、特許文献1に記載された従来の手法ではディザ信号が検出できないという問題が起きる。この理由について、次に説明する。
図2Cに、16QAM変調方式におけるディザ信号の計算結果を示す。ディザ信号の検出方法は、特許文献1等に記載されたものと同様の方法である。すなわち、光変調器からの光変調信号の一部をモニタして光電気変換を行った後に、ディザ信号周波数よりも数倍程度広い帯域を有するローパスフィルタによって雑音を除去し、このときのディザ信号の振幅値をディザ強度とした。図2Cに示すように、16QAM変調方式におけるディザ強度は、駆動振幅を2.0×Vπから1.6×Vπと小さくすることにより消滅する方向に向かう。駆動振幅を1.6×Vπから更に小さくすると、ディザ信号の位相は逆転し、ディザ振幅は増加に向かう。このような現象は、上述したように特許文献2においても指摘されている。
駆動振幅を1.6×Vπに設定した場合にディザ信号が消滅する理由は、L1、L2、L3、L4点における駆動信号上の各ディザ信号が互いに打ち消し合う方向に動くからである。つまり、図2Aに示した駆動条件で、ディザ信号がプラス電圧方向(図中の右方向)に微小量だけ動いたとすると、光信号の各レベルは、L1点では減少、L2点では減少、L3点では増加、L4点では増加する方向にそれぞれ動く。そのため、検出されたディザ信号全体の変化は零となる。ここで、ディザ信号が零となるのは、L1、L2、L3、L4の各点におけるディザ信号の全体を観測しているためである。したがって、このような場合であっても、L4点に関するディザ信号成分だけを切り出すことができれば、バイアス状態に関わるディザ信号を検出することが可能となる。
次に、16QAM光変調信号からディザ信号を抽出する方法について説明する。
図3Aは、16QAM変調時におけるIアームの子MZMの光応答特性と駆動信号(PAM4)の印加状態を示した図であり、光変調器のバイアスが適正に設定されている場合を示す。図3Bは、PAM4信号が適正にバイアスされた場合における、Iアーム子MZMによって変調された光強度波形を示している。光強度波形の上部直線部には、L1とL4のレベルが現れ、下部の直線レベルにはL2とL3のレベルが対応して現れる。図3Cには、IアームとQアームの光変調波形が互いに直交した場合、すなわちIアームとQアーム間にπ/2の位相シフトがある場合の光波形を、モニタPD(Photodiode)で観測した強度波形を示す。ここでは説明を簡単にするため、モニタPDには帯域制限が無いものと仮定した。図3Cに示した波形は、16QAM変調を行う光変調器が適正なバイアスで動作した場合の強度波形である。この強度波形の最上部の直線部分には、16QAMに対応した16個のコンスタレーションの内、4個のコンスタレーション値が重なって現れている。この4個のコンスタレーションをI軸とQ軸の座標で表記すると、(L4,L4)、(L1,L4)、(L1,L1)、(L4,L1)となる。
図4Aに、バイアス設定に誤差が発生した場合のIアームの子MZMの駆動状況を示す。この場合、バイアスが図中の右方向にズレたため、L4点の強度が最大になっている。このようなバイアス誤差発生時におけるIアーム子MZMによる光強度波形を図4Bに示す。光強度波形には4種類のレベルが直線状で現れる。このうち最上部の直線がL4に対応し、順次、L1、L3、L2に対応している。
図4Cに、Iアームの子MZMにバイアス設定誤差が発生した場合において、光モニタによって16QAM変調特性を観測したときの光強度波形を示す。IアームとQアームの光変調波形は互いに直交関係にあるが、Iアームの子MZMにはバイアス設定に誤差が発生している。その結果、光モニタからの光強度波形には強度方向に2重線が現れる。特に、光強度波形の上部ではトレースが2本に分離し、その最上部には16QAMの16個のコンスタレーションの内、2個のコンスタレーション値のみが重なって現れる。この2個のコンスタレーションをI軸とQ軸の座標で表記すると、(L4,L4)、(L4,L1)となる。
ここで、図4Cに示した光強度波形の最上部には、Iアームでのバイアス誤差に関わるL4の情報が混ざっている。この光強度波形をAM(Amplitude Modulation)検波(包絡線検波)することにより、Iアーム子MZMのL4の情報のみを取り出すことができる。光強度波形を包絡線検波した波形を図4Dに模式的に示す。同図からわかるように、包絡線検波することにより、図4Cに示した光強度波形の最上部の波形のみを取り出すことができる。ここで、Iアームの変調器のみにディザ信号を印加すれば、この包絡線検波された最上部の波形にはIアーム変調器におけるバイアス誤差に関わるディザ信号が含まれることになる。なお、特許文献1等に記載された従来の方法では、光モニタによって受光した後にI−V変換を行うことによりパワーを検出している。すなわち、各レベル(L1,L2,L3,L4)の総和を観測する手法としているため、特定のレベル(上述の例ではL4)に関するディザ信号だけを取り出すことはできない。
上述したように、包絡線検波によってバイアス誤差発生時のディザ信号を取り出すことが可能である。この包絡線検波には例えば携帯電話用に開発され市販されているIC(Integrated Circuit)を用いることができる。携帯電話用の包絡線検波器は入力帯域がDCから6GHzと広く、包絡線検波後の検波帯域も外部コンデンサを変更することにより200MHzからサブMHzまで変えることが可能である。包絡線検波器の入力帯域が6GHzもあるため、例えば16QAM−32Gbaudの光変調の光モニタ信号に12bit連続のL4信号が周期的に発生すれば、光モニタ波形を用いて上述した動作が可能となる。その結果、包絡線検波出力からL4に関わるディザ信号を抽出することができる。具体的には例えば、PN系列(pseudo−random pattern)15段の信号を用いた16QAM−32Gbaud変調では、包絡線検波器の入力帯域を1GHz以下としても包絡線検波器からディザ情報を取り出すことができる。
次に、図5A、5B,5Cを用いて、検出されたディザ信号の振る舞いについて説明する。図5A、5B,5Cはそれぞれ、16QAM変調時におけるIアーム子MZMの駆動信号(PAM4)とバイアスズレが発生した場合の各レベル(L1,L2,L3,L4)位置を示している。各図中の光変調器応答特性の曲線上の黒丸はバイアス制御されるべき本来の各レベルを表わし、白丸はバイアスズレが発生した場合の各レベルを示している。
図5Aは、バイアスズレが0.1×Vπである場合の各レベルの位置を示しており、L4が最上点にある。この状態で包絡線検波を行うと、L4に関わるディザ信号が抽出される。図5Aに示した場合におけるL4のレベルは、ディザ信号が図中の右方向、すなわち光応答特性におけるプラス電圧方向に動くと、その信号強度は増加する。
一方、バイアスズレが無い場合には、L1,L2,L3,L4は図5A中の黒丸点にある。この場合、最上点にある信号レベルはL1とL4の両方であり、包絡線検波出力にはL1とL4の信号が現れる。このとき、ディザ信号が右方向に動くと、L4は増加に、L1は減少に向かう。つまり、L4とL1の位相関係は逆の関係にあるので信号変動成分は相殺される。その結果、包絡線検波出力にはディザ信号は現れない。
図5Bに、バイアスズレが0.3×Vπである場合における駆動信号(PAM4)と各レベル(L1,L2,L3,L4)位置を示す。この場合、各レベルの中でL4が最上点にあるが、このときのL4の位置は光応答特性のピーク点を通過した後の位置である。したがって、L4のレベルはディザ信号が右方向に動くと信号強度は減少を始めることになる。
図5Cに、バイアスズレが0.6×Vπである場合における駆動信号(PAM4)と各レベル(L1,L2,L3,L4)位置を示す。この場合、各レベルの中でL3が最上点となる。したがって、包絡線検波を行うとL3に関わるディザ信号が現れる。最上点にあるL3のポイントは、ディザ信号が右方向に動くと信号強度は増加する。一方、L4のレベルはディザ信号が右方向に動くと信号強度は減少する。すなわち、L3のレベルのディザ信号はL4のレベルのディザ信号と逆相の動きをする。
上述したように、光変調器のバイアスにズレが発生すると、包絡線検波出力のディザ信号成分が変化する。包絡線検波出力の信号はディザ信号成分を含んでいるので、ディザ信号の周波数信号で同期検波すれば、高感度でディザ信号の振幅と位相状態を検出することができる。同期検波を行うと、光変調器のバイアス設定が適切であれば同期検波出力は零となる。バイアス電圧がプラス電圧方向にずれると、L4のレベルのディザ信号が支配的となるので同期検波出力はプラスとなる。一方、バイアス電圧がマイナス電圧方向に向かうと、L1のレベルが支配的となる。ここで、L1はL4と逆相の動きをするため、同期検波出力はマイナスとなる。
以上より、同期検波出力が零となるようにバイアス電圧を制御することによって、16QAM光変調におけるバイアス電圧を制御することが可能になる。しかし、同期検波出力が零となる点は、最適バイアス点のみとは限らない。例えば、図5Bと図5Cとの間に存在する変曲点においても、同期検波出力は零となる。しかし、この場合はバイアス電圧制御における誤動作点となる。
本実施形態の光送信器100においては、バイアス電圧制御部160が、平均光強度と最上部ディザ信号に基づいてバイアス電圧を制御する構成としているので、上述したバイアス電圧制御の誤動作を防止することが可能である。
ここで、最上部ディザ信号検出部150は、モニタ信号を包絡線検波して包絡線検波信号を出力する包絡線検波部と、包絡線検波信号をディザ信号によって同期検波し、最上部ディザ信号を出力する同期検波部、とを備えた構成とすることができる。また、バイアス電圧制御部160は、平均光強度が最小となり、最上部ディザ信号が零となるように、バイアス電圧を制御する構成とすることができる。
次に、本実施形態による光送信器の制御方法について説明する。
本実施形態の光送信器の制御方法においては、まず、光送信器を構成する光変調部であって、レーザ光を駆動信号により変調して光信号を出力する光変調部に、ディザ信号を重畳したバイアス電圧を印加する。そして、この光信号の一部を検出してモニタ信号を生成する。このモニタ信号から光信号の平均光強度を検出し、また、このモニタ信号から光信号に含まれる最大光強度の波形に重畳したディザ信号である最上部ディザ信号を検出する。そして、平均光強度と最上部ディザ信号に基づいてバイアス電圧を制御する。
このとき、最上部ディザ信号の検出は、モニタ信号を包絡線検波して包絡線検波信号を取得し、包絡線検波信号をディザ信号によって同期検波することにより最上部ディザ信号を取得することとしてもよい。また、バイアス電圧の制御は、平均光強度が最小となり、最上部ディザ信号が零となるように、バイアス電圧を制御することとすることができる。
上述したように、本実施形態の光送信器100および光送信器の制御方法においては、平均光強度と最上部ディザ信号に基づいてバイアス電圧を制御する構成としている。そのため、本実施形態の光送信器100および光送信器の制御方法によれば、多値変調信号のようなアナログ信号を用いる光変調においても、駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が可能になる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る光送信器226の構成を示すブロック図である。
光送信器226は、レーザ204、光変調器205、および光変調器205のバイアス電圧を制御するABC回路224を有する。光送信器226はさらに、光変調器205に電気信号を供給する符号器201、ドライバI202、およびドライバQ203を備える。
光変調器205は、Iアーム変調部206、Qアーム変調部207、π/2位相シフト部208、および光変調信号の一部をモニタして光電変換を行う光検出器210を有する。光検出器210にはフォトダイオード(Photodiode:PD)を用いることができる。
本実施形態では、IQ変調器である光変調器205に16QAMの変調を施し、その出力光の一部をモニタとして取り出して制御信号を生成し、Iアーム変調部206、Qアーム変調部207、およびπ/2位相シフト部208のバイアスを制御する構成とした。
光送信器226が備える符号器201に、論理二値データ列200が入力される。符号器201は光送信器226の変調方式と論理2値データ列200に従って、光変調器205のI成分およびQ成分に対する信号を生成する。符号器201によって生成された2種の電気信号は、その振幅が光変調器205に対して最適となるように、ドライバI202およびドライバQ203によって増幅される。本実施形態では、16QAM光変調が線形に近い状態で行われ、かつ光信号209の振幅が可能な限り大きくなるように、ドライバI202およびドライバQ203が出力するPAM4信号の駆動振幅を1.6×Vπに設定している。
レーザ204は連続波でレーザ光を出射する。この連続波レーザ光は、ドライバI202およびドライバQ203で生成された駆動信号に従って光変調器205で変調される。光検出器210は変調された光信号209の一部をモニタし、光信号の強度に比例した電気信号を生成してABC回路224に供給する。
ABC回路224はバイアス制御部225を備える。バイアス制御部225は、Iアーム変調器206およびQアーム変調器207のDCバイアスを制御するとともに、I/Q間の直交位相角を調整するπ/2位相シフト部208のバイアスも制御する。バイアス制御部225が備える時分割制御部219は、低周波発振器217からの正弦波信号をディザ信号として用いる。そして、時分割制御部219はこの正弦波信号を時間分割して、Iアーム変調部206のバイアス信号220、Qアーム変調部207のバイアス信号222、およびπ/2位相シフト部208のバイアス信号223に重畳する。本実施形態では、光変調器205に印加するディザ信号の振幅を半波長電圧の0.02倍とし、低周波発振器217の周波数は1kHzとした。ディザ信号は、例えば、低周波発振器217の正弦波の10周期毎に時分割で切り出し、各DCバイアスに時分割して多重することとすることができる。なお、ABC回路224は、デジタル・シグナル・プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)を用いて構成することができる。
ABC回路224は、光検出器210から得た電気信号を増幅器211で増幅した後に、制御用の信号を生成する。増幅器211からの信号は二分岐され、一方は包絡線検波器212に入力された後、バンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)214によりディザ信号成分が取り出される。バンドパスフィルタ214の通過周波数は、低周波発振器217と同じ周波数に設定されている。同期検波器216は、バンドパスフィルタ214からの出力信号を低周波発振器217からの正弦波信号によって同期検波する。これにより、Iアーム変調部206、Qアーム変調部207、およびπ/2位相シフト部208のDCバイアスを制御する第一の制御信号231が得られる。
増幅器211からの信号のうち二分岐された他方の信号は、光信号パワーを検出することが可能な平均光強度検出器213に入力される。平均光強度検出器213が出力する信号からローパスフィルタ215によって雑音を除去することにより第二の制御信号232が得られる。
バイアス制御部225が備えるDCバイアス制御器218は、第一の制御信号231と第二の制御信号232から各バイアス信号のDC成分を生成する。すなわち、DCバイアス制御器218は、Iアーム変調部206のバイアス信号220のDC成分、Qアーム変調部207のバイアス信号222のDC成分、およびπ/2位相シフト部208のバイアス信号223のDC成分を生成する。
図7に、バンドパスフィルタ214を介して得られる包絡線検波器212からの信号出力と、同期検波器216からの信号出力を計算した結果を示す。ここで、同図のグラフの横軸は、バイアスズレの電圧(V)を光変調器の半波長電圧(Vπ)に対する比(V/Vπ)で表記したものである。同図中のV/Vπ=0が光変調器のバイアス制御点となる。
包絡線検波器212からの信号出力(同図中の破線)は、V/Vπ=0で谷、V/Vπ=0.5付近で谷、V/Vπ=1.0で谷を取る波形となる。この曲線の傾向は、図5Aから図5Cを用いた説明と一致する。すなわち、バイアスズレが生じてV/Vπが零から+0.1になると、L1レベルとL4レベルの強度の釣り合い状態が崩れ、L4が大きくなりL4に関わるディザ成分が大きくなる。ここでL4に関わるディザ成分は、図5Aに示したように、L1に関わるディザ成分と逆相の位相関係にある。
バイアスズレが0<V/Vπ<0.5付近の範囲にある間は、包絡線検波されてバンドパスフィルタを通過した出力には、L4に関わるディザ成分が出力される。バイアスズレがV/Vπ=0.5付近では、L4とL3の強度レベルが釣り合う。バイアスズレがV/Vπ>0.5付近となると、L3に関わるディザ成分が包絡線検波器からバンドパスフィルタに出力される。ここで、L3とL4のレベルのディザ成分は逆相の関係にある。さらにバイアスズレがV/Vπ=1となると、L3とL2のレベルが釣り合うため谷となり、V/Vπ>1となる範囲ではL3と逆相の関係にあるL2レベルのディザ成分が現れる。
図7には、包絡線検波器212とバンドパスフィルタ214からの信号出力を同期検波した結果をあわせて示す(同図中の点線)。同期検波器216には、ディザ信号の元となる低周波発振器217からの正弦波信号も入力されるので、同期検波器216の出力は検出されたディザ信号の強度と位相状態を反映した信号となる。同図には、同期検波器216に入力する低周波発振器217からの正弦波信号の位相を調整して、0<V/Vπ<0.5付近の範囲で同期検波出力が正(+)出力となるようにした場合を示す。
図7に示した同期検波器216の出力は、バイアス制御点(V/Vπ=0)で零となり、その近傍のV/Vπ<0の範囲では同期検波出力は負(−)に、V/Vπ>0の範囲では同期検波出力は正(+)となる。すなわち、同期検波出力は制御目標点で零、V/Vπに対して正の傾きを持つ感度の高い誤差信号となる。この同期検波出力の特性を用いることにより、光変調器のバイアス電圧をV/Vπ=0点に精度良く制御することができる。
しかし、この制御方法では、誤差信号がV/Vπに対し正の傾きを持った零出力点で安定点と判断することになるため、制御の安定点としてV/Vπ=−1やV/Vπ=+1のバイアス点にも収束する可能性がある。このようなバイアス点は光変調特性の最大透過点であり、目標とするバイアス制御点とは逆相の位置にある誤った制御の安定点である。しかし、本実施形態による光送信器226では、平均光強度検出器213とローパスフィルタ215を介した第二の制御信号232も用いる構成としているので、このような誤動作を防止することができる。この第二の制御信号232は、光信号209の平均光強度をモニタする信号であり、バイアス制御が正常に設定されている場合には16QAM光変調時の光送信出力が最小となる特性を有する。
次に、図8A、8Bを用いて、16QAM光変調時の光送信出力について説明する。図8Aはバイアス電圧が適正に制御された場合であり、図8BはバイアスズレがVπとなった場合の状態を表わしている。
ここで、変調の設定は、光送信出力が大きくかつ各シンボルの線形性が良い設定条件に、すなわち駆動振幅を1.6×Vπに設定した。この振幅値の設定では、特許文献1に記載されているような従来方法によってはディザ信号を抽出することはできない。図8Aに示した曲線上の黒丸は、16QAM変調のための最適レベル設定を示している。ここで最適レベル設定とは、光変調器の強度応答特性を勘案した各駆動振幅レベル(L1、L2、L3、L4)である。すなわち、各駆動振幅レベルの関係が光電界強度の絶対値で、L2=L3=1/3×L1=1/3×L4を満たすような駆動振幅値となっている。
図8Bは、Vπのバイアスズレが発生した場合の駆動状態を示している。これは上述した、同期検波した誤差信号による制御において発生し得る、誤った制御の安定点にある状態である。
ここで、図8Aに示した適正バイアスの駆動条件における光出力と、図8Bに示したVπのバイアスズレ駆動条件における光出力を比較すると、出力されるPAM4の光出力は図8Bに示した場合の方が大きくなる。これは、図8Bに示したVπのバイアスズレが生じた駆動条件では、L2とL3間のレベルの遷移において光変調器応答特性の最大値を通過するためである。それに対して、図8Aに示した適正バイアスとなる駆動条件では、L2とL3間の遷移において光変調応答特性の最小値を通過する。そのため、PAM4変調時の光出力は最小となる。
図9に、L2とL3間の遷移を含んだ16QAM変調時の光出力の計算結果を示す。この計算では、Iアームの光変調においてバイアス電圧を変化させ、Qアームの光変調においては最適バイアスに固定した条件としている。
図9に示すように、駆動振幅が1.6×Vπである場合、V/Vπ=0において光出力は最小となり、V/Vπ=1において光出力は最大となる。なお、この信号にはディザ信号成分は含まれていない。図9に示したように、光出力はバイアス電圧の変化に依存し、その変化量は最小値と最大値の比で0.77程度である。そのため、適正バイアスである0V近辺における最小領域の探索が可能となる。
上述したように、本実施形態の光送信器226においては、光出力が最小となるようにバイアス制御を行うことによりバイアス電圧をV/Vπ=0付近に設定し、次に包絡線検波器の信号出力を同期検波した誤差信号を用いて精度の高い制御を行っている。これにより駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が可能になるので、大きな光出力が得られる大振幅の駆動条件で16QAMのバイアスを制御することが可能になる。
次に、上述した2種の制御信号を用いた光変調器のバイアス制御方法について説明する。図10は、2種の制御信号を用いた光変調器のバイアス制御方法を説明するためのフローチャートである。上述した駆動振幅の大きな16QAM光変調においては、時分割でバイアス制御を行う。すなわち図10に示すように、Iアーム変調部のバイアス制御(ステップS10)、Qアーム変調部のバイアス制御(ステップS20)、そしてπ/2位相シフト部のバイアス制御(ステップS30)を順番に行う。
Iアーム変調部のバイアス制御(ステップS10)においては、まず、平均光強度が最小となるようにIアーム変調部のバイアス制御を行う(ステップS11)。その後に、包絡線検波器からの出力信号の同期検波出力が零となるように(ステップS12)、Iアーム変調部のバイアス制御を高精度に行う。Qアーム変調部のバイアス制御(ステップS20)も同様に、まず、平均光強度が最小となるようにQアーム変調部のバイアス制御を行う(ステップS21)。その後、包絡線検波器からの出力信号の同期検波出力が零となるように(ステップS22)、Qアーム変調部のバイアス制御を高精度に行う。
π/2位相シフト部のバイアス制御(ステップS30)は、包絡線検波器からの出力信号の同期検波出力が零となるように(ステップS31)、π/2位相シフト部のバイアス制御を行えばよい。このように、π/2位相シフト部の制御においても、I/Q直交ズレの検出に包絡線検波器を使用し、同期検波器をも用いることにより、高精度な制御が可能となる。
上述した光変調器の制御方法を繰り返し実施することにより、光変調器の高精度なバイアス制御が可能となる。
上述したように、本実施形態の光送信器226およびその制御方法によれば、従来方式ではバイアス制御を行うことができなかった駆動振幅の大きな駆動条件においても、光変調器のバイアスを制御することが可能になる。具体的には、従来方式による16QAM光変調では、バイアス制御が可能な駆動振幅は1.0×Vπ程度であったが、本実施形態の光送信器226およびその制御方法によれば、1.6×Vπの駆動振幅でもバイアス制御が可能となる。その結果、光送信出力を約2.8dB増大させることができる。
なお、本実施形態においては、光変調器の駆動波形振幅が1.6×Vπである場合について説明したが、これに限らず、最大振幅である2×Vπに駆動波形振幅を設定しても、バイアス制御を行うことが可能である。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態においては、光変調器の駆動信号として、QPSKナイキスト波形信号を用いた場合について説明する。光送信器の構成は第2の実施形態による光送信器226と同様である。以下では、QPSKナイキスト信号のボーレート(baud−rate)を32GHzとし、使用するナイキストフィルタのロールオフ係数αを0.1に設定した場合について説明する。
図11に、光変調器の光応答特性とQPSKナイキスト変調の駆動信号を示す。同図に示すように、ナイキスト波形信号にはシンボル間の遷移部分に大きなピークが現れる。本実施形態では、このピーク値の最大振幅を1.7×Vπに設定した。このとき、ロールオフ係数αは0.1としたので、シンボル間の実効振幅は0.7×Vπとなった。このQPSKナイキスト変調の駆動条件では、背景技術で述べた従来のバイアス制御方式によっては十分な振幅のディザ信号が抽出できない。したがって、従来方式では安定なバイアス制御が掛からない状態である。
図12に、バンドパスフィルタ214を介して得られる包絡線検波器212からの信号出力と、同期検波器216からの信号出力を示す。ここで、同図のグラフの横軸は、バイアスズレの電圧(V)を光変調器の半波長電圧(Vπ)に対する比(V/Vπ)で表記したものである。
包絡線検波器212からの信号出力(同図中の破線)は、V/Vπ=0、V/Vπ=1、およびV/Vπ=−1で谷を持ち、V/Vπ=−0.5とV/Vπ=0.5において最大値を持つ曲線となる。
図12に、バンドパスフィルタ214を介して得られる包絡線検波器212からの信号出力を同期検波した結果をあわせて示す(同図中の点線)。ここで、同期検波器216に入力する低周波発信器217からの正弦波信号の位相を調整して、0<V/Vπ<0.5の範囲で同期検波出力が正(+)出力となるようにした場合を示す。
図12に示すように、同期検波器216の信号出力はバイアス制御点(V/Vπ=0)で零となり、その近傍のV/Vπ<0の範囲では同期検波出力は負(−)に、V/Vπ>0の範囲では同期検波出力は正(+)となる。すなわち、同期検波出力は制御目標点で零、V/Vπに対して正の傾きを持つ感度の高い誤差信号となる。この同期検波出力の特性を用いることにより、光変調器のバイアス電圧をV/Vπ=0点に精度良く制御することができる。
一方、同期検波出力には、V/Vπ=−1、V/Vπ=+1点にも正の傾きを持つ零点が現れる。このV/Vπ=−1、V/Vπ=+1の2点は、バイアス制御における誤った安定点である。しかし本実施形態の光送信器及びその制御方法によれば、以下に述べるように、このような誤った安定点を制御の対象から取り除くことができる。
図13に、QPSKナイキスト光変調時の光出力の計算結果を示す。この計算では、Iアームの光変調においてバイアス電圧を変化させ、Qアームの光変調においては最適バイアスに固定した条件とした。図13に示すように、バイアス電圧のズレがゼロ(V/Vπ=0)となるとき光出力は最小となり、V/Vπ=1において光出力は最大となる。なお、この信号にもディザ信号成分は含まれていない。図13に示したように、平均光出力はバイアス電圧の変化に依存し、その変化量は最小値と最大値の比で0.6程度ある。そのため、適正バイアスである0V近辺における最小領域の探索が可能である。
図12を用いて説明した同期検波による信号出力と、図13を用いて説明した平均光強度の信号出力を用いることによって、光変調器のバイアス制御を行うことができる。この場合においても、図10に示したフローチャートと同様の手順で制御を行うことができる。すなわち、まず、平均光強度が最小となるように子MZMのバイアス制御を行い、次に、V/Vπ=0の近傍で包絡線検波器からの同期検波出力が零となるようにバイアス制御を行う。これにより、QPSKナイキスト波形信号を用いて光変調を行う場合であっても、バイアス制御を行うことが可能になる。
上述したように、本実施形態の光送信器およびその制御方法によれば、ナイキスト変調方式によるアナログ信号を用いる光変調においても、駆動信号振幅に依存しないバイアス制御が可能になる。
上記各実施形態においては、16QAM方式による光変調およびQPSKナイキスト方式による光変調を行う場合について説明した。しかし変調方式はこれに限らず、16QAMナイキスト変調方式、64QAM方式、64QAMナイキスト変調方式等の各種のQAM方式によって光変調を行う場合であっても、本発明を適用することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
この出願は、2016年1月21日に出願された日本出願特願2016−009407を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、226 光送信器
101 レーザ光
102 光信号
110 光変調部
120 モニタ部
130 バイアス電圧印加部
140 平均光強度検出部
150 最上部ディザ信号検出部
160 バイアス電圧制御部
201 符号器
202 ドライバI
203 ドライバQ
204 レーザ
205 光変調器
206 Iアーム変調部
207 Qアーム変調部
208 π/2位相シフト部
209 光信号
210 光検出器
211 増幅器
212 包絡線検波器
213 平均光強度検出器
214 バンドパスフィルタ
215 ローパスフィルタ
216 同期検波器
217 低周波発振器
218 DCバイアス制御器
219 時分割制御部
220、222、223 バイアス信号
224 ABC回路
225 バイアス制御部
231 第一の制御信号
232 第二の制御信号
8 QPSK変調器
9A モニタ部
11 関連する光送信機
87 フォトダイオード(PD)
91 平均光強度モニタ
92 光強度交流成分モニタ
93A バイアス制御部
94 I/V変換部
95 f0発生部
96A、96B バンドパスフィルタ(BPF)
97 同期検波部

Claims (8)

  1. レーザ光を駆動信号により変調して光信号を出力する光変調手段と、
    前記光信号の一部を検出してモニタ信号を出力するモニタ手段と、
    前記光変調手段に、ディザ信号を重畳したバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
    前記モニタ信号から前記光信号の平均光強度を検出する平均光強度検出手段と、
    前記モニタ信号から前記光信号に含まれる最大光強度の波形に重畳したディザ信号である最上部ディザ信号を検出する最上部ディザ信号検出手段と、
    前記平均光強度と前記最上部ディザ信号に基づいて前記バイアス電圧を制御するバイアス電圧制御手段、とを有し、
    前記バイアス電圧制御手段は、前記平均光強度が最小となり、前記最上部ディザ信号が零となるように、前記バイアス電圧を制御する
    光送信器。
  2. 請求項1に記載した光送信器において、
    前記最上部ディザ信号検出手段は、前記モニタ信号を包絡線検波して包絡線検波信号を出力する包絡線検波手段と、前記包絡線検波信号を前記ディザ信号によって同期検波し、前記最上部ディザ信号を出力する同期検波手段、とを備える
    光送信器。
  3. 請求項1または2に記載した光送信器において、
    前記光変調手段は、
    前記レーザ光を二分岐した一方である第1のレーザ光を第1の駆動信号により変調して第1の光信号を出力する第1の光変調器と、
    前記レーザ光を二分岐した他方である第2のレーザ光を第2の駆動信号により変調して第2の光信号を出力する第2の光変調器と、
    前記第1の光信号と前記第2の光信号との位相差を制御する位相制御手段、とを備え、
    前記バイアス電圧印加手段は、前記ディザ信号を重畳した第1のバイアス電圧を前記第1の光変調器に、前記ディザ信号を重畳した第2のバイアス電圧を前記第2の光変調器に、前記ディザ信号を重畳した第3のバイアス電圧を前記位相制御手段に、時間分割でそれぞれ印加する
    光送信器。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載した光送信器において、
    前記駆動信号は、アナログ波形信号である
    光送信器。
  5. 請求項に記載した光送信器において、
    前記駆動信号は、直交振幅変調方式を含む多値変調方式によるアナログ波形信号、およびナイキスト変調方式によるアナログ波形信号、のいずれかである
    光送信器。
  6. 光送信器を構成する光変調手段であって、レーザ光を駆動信号により変調して光信号を出力する前記光変調手段に、ディザ信号を重畳したバイアス電圧を印加し、
    前記光信号の一部を検出してモニタ信号を生成し、
    前記モニタ信号から前記光信号の平均光強度を検出し、
    前記モニタ信号から前記光信号に含まれる最大光強度の波形に重畳したディザ信号である最上部ディザ信号を検出し、
    前記平均光強度と前記最上部ディザ信号に基づいて前記バイアス電圧を制御し、
    前記バイアス電圧の制御は、前記平均光強度が最小となり、前記最上部ディザ信号が零となるように、前記バイアス電圧を制御することを含む
    光送信器の制御方法。
  7. 請求項に記載した光送信器の制御方法において、
    前記最上部ディザ信号の検出は、前記モニタ信号を包絡線検波して包絡線検波信号を取得し、前記包絡線検波信号を前記ディザ信号によって同期検波することにより前記最上部ディザ信号を取得することを含む
    光送信器の制御方法。
  8. 請求項6または7に記載した光送信器の制御方法において、
    前記バイアス電圧の印加は、
    前記ディザ信号を重畳した第1のバイアス電圧を、前記光変調手段に含まれる第1の光変調器に印加し、
    前記ディザ信号を重畳した第2のバイアス電圧を、前記光変調手段に含まれる第2の光変調器に印加し、
    前記ディザ信号を重畳した第3のバイアス電圧を、前記光変調手段に含まれる位相制御手段に印加する、ことを含み、
    前記第1のバイアス電圧と、前記第2のバイアス電圧と、前記第3のバイアス電圧を時間分割でそれぞれ印加することを含む
    光送信器の制御方法。
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