JP6819154B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池等の直流電源の直流電力を交流電力へ変換し、その交流電力を交流負荷や系統電源に供給するパワーコンディショナに関する。
従来のパワーコンディショナを含む太陽光発電システムは、複数の太陽電池モジュールを直列に接続した太陽電池ストリングを並列接続した太陽電池アレイと、その直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナとで構成されている。
パワーコンディショナは、太陽電池から効率よく電力を回収する為に、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御と呼ばれる制御を実施しており、MPPT制御を実施する為に各太陽電池ストリングには電圧センサおよび電流センサが備えられている。MPPT制御の特徴として、前記各センサの測定精度が悪化すると、パワーコンディショナが太陽電池から最大電力を取り出せず、結果としてパワーコンディショナの出力電力が低下するという問題があった。
このような問題を解決するために、従来のパワーコンディショナでは、各センサの測定精度を向上させる方法として、例えば電流センサで発生する誤差を補正して電流センサの計測値を校正する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−227788号公報
上記した従来のパワーコンディショナでは、電流センサの測定値を校正するために校正用電路を新たに設ける必要があり、コストが高くなるという問題があった。
この発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、低コストで高精度に電流センサの校正を行うことができるパワーコンディショナを得ることを目的とする。
本発明におけるパワーコンディショナは、外部直流電源と第1の電路を介して接続され、外部直流電源からの入力を第1の直流電力として出力するコンバータ回路と、第1の電路の計測点にて電流値を計測する電流計測部と、コンバータ回路と第2の電路を介して接続され、直流電力を交流電圧に変換し、系統電源に前記交流電力を出力するインバータ回路と、インバータ回路と系統電源を接続する第3の電路に設けられ該第3の電路を電気的に開閉する第1の開閉器と、第2の電路に接続された平滑回路と、コンバータ回路から前記計測点に向けて流れる電流を遮断する電流遮断回路と、第1の電路および第2の電路から駆動電力を給電可能に接続され、電流値を基にコンバータ回路とインバータ回路を制御する制御回路とを備え、制御回路は、第1の電路の電圧より第2の電路の電圧が高い状態において、第2の電路から電力を給電して駆動し、電流計測部のオフセット補正値を取得する。
本発明によれば、校正用電路を新たに設けることなく、高精度に電流センサの校正を行うパワーコンディショナを得ることができる。
この発明の実施の形態1におけるパワーコンディショナの全体図である。 この発明の実施の形態1における太陽電池ストリング11の出力電圧−出力電力特性図である。 この発明の実施の形態1におけるインバータ回路3の回路図である。 この発明の実施の形態1における第2の電路15の電圧波形である。 この発明の実施の形態1における制御回路7の制御フロー図である。 この発明の実施の形態1におけるパワーコンディショナの他の構成を示す全体図である。 この発明の実施の形態2における制御回路7の制御フロー図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1におけるパワーコンディショナ1について、図1〜図5を用いて説明する。なお、本実施の形態1では、外部直流電源として、複数の太陽電池ストリング11を用いたシステムについて、説明する。なお、外部直流電源は、単一もしくは複数を単一にまとめた太陽電池ストリング11でも良いし、太陽電池以外を用いても良い。
図1はパワーコンディショナ1の全体図である。図において、パワーコンディショナ1は、昇圧/降圧コンバータ回路2と、インバータ回路3と、平滑回路4と、第1の開閉器5と、電流計測部6と、制御回路7と、電源回路8、第1の電圧計測部30、第2の電圧計測部31から構成される。
複数の太陽電池ストリング11は、昇圧/降圧コンバータ回路2に設けられた複数の昇圧/降圧回路9に、複数の第1の電路12によって、それぞれ対になるように接続されている。昇圧/降圧回路9は、リアクトル32と電流遮断回路33とスイッチング素子34とから構成される。電流遮断回路33は、例えばダイオードで構成されており、一方にしか電流が流れないようにするものである。第1の電路12から昇圧/降圧回路9に入力された直流電圧は、リアクトル32およびスイッチング素子34により昇圧または降圧され、電流遮断回路33を通過し出力される。昇圧/降圧コンバータ回路2は、昇圧/降圧回路9から出力された直流電力を加算した後、第2の電路15を介してインバータ回路3に出力する。
第1の電路12には、電流計測部6と第1の電圧計測部30が設けられている。電流計測部6は、例えば電流センサから構成されており、第1の電路12に流れる電流値すなわち太陽電池ストリング11の出力電流Iを計測し、その値を制御回路7に出力する。また、第1の電圧計測部30は、第1の電路12の電圧値すなわち太陽電池ストリング11の出力電圧Vを計測し、その値を制御回路7に出力する。制御回路7は、該電圧値を基に昇圧/降圧回路9を制御し、所定の直流電圧に変換させる。
平滑回路4は、例えばコンデンサにて構成され、第2の電路15と直流負極13を接続する電路に設けられ、昇圧/降圧コンバータ回路2からインバータ回路3に出力される直流電圧の急激な変動を抑制する。なお、直流電圧の急激な変動は、例えば太陽電池と太陽との間を遮る雲や物体等の通過によって太陽電池ストリング11の出力電圧Vが急激に変動し、発生する。第2の電圧計測部31は、第2の電路15の電圧を計測し、電圧値を制御回路7に出力する。
インバータ回路3は、制御回路7の制御をもとに直流電力を所定の交流電力に変換する。第1の開閉器5は、インバータ回路3と系統電源10との間に設けられた第3の電路19上に設けられ、制御回路7の制御により第3の電路19を電気的に開閉し、接続状態と非接続状態を切り替える。第3の電路19は、系統電源10と並列に負荷17が接続されている。負荷17はインバータ回路3または系統電源10から供給される交流電力にて動作し、例えば家庭内のエアコンや冷蔵庫といった交流電力により動作する機器で構成される。
第3の電路19が接続状態の場合、インバータ回路3から系統電源10に交流電力が供給される。また、第3の電路19が非接続状態の場合、インバータ回路3から系統電源10や負荷17への交流電力の供給は遮断される。なお第1の開閉器5は、日没時等の制御回路7からの指示が無い状態では、第3の電路19が非接続状態になるように設定されている。
電源回路8は、制御回路7の駆動電力を供給するための回路である。電源回路8は、第1の電路12上の電流計測部6と昇圧/降圧コンバータ回路2との間から電力を受け取り、制御回路7を駆動するのに必要な直流電圧値に変換したのち、制御回路7に出力する。また、電源回路8は、第2の電路15にも接続しており、平滑回路4から電力を受け取ることが出来る構成となっている。
次に、パワーコンディショナ1における、パワーコンディショナ1の停止状態について説明する。パワーコンディショナ1の停止状態とは、制御回路7に十分な電力が供給されず制御回路7が駆動していない状態のことを指している。このような停止状態のときには、パワーコンディショナ1の各部は以下のような状態となる。第1の開閉器5は非接続状態になり、パワーコンディショナ1と系統電源10が非接続状態になる。また、昇圧/降圧コンバータ回路2は、スイッチング素子34におけるスイッチング動作が停止し、昇圧/降圧は行われず、第1の電路12と第2の電路15は電気的に同電圧になる。またインバータ回路3は制御回路7からの制御信号が停止することから、スイッチング素子20,22,24,26によるスイッチング処理は行われず、直流交流変換も行われない。
次に、MPPT制御について説明する。図2は太陽電池ストリング11の出力電圧―出力電力特性である。図において、横軸は太陽電池ストリング11の出力電圧V、縦軸は太陽電池ストリング11の出力電力Pである。太陽電池ストリング11は、出力電圧Vの増加とともに出力電力Pも上昇し、出力電圧V=Vmの時に出力電力Pは最大値Pmを出力する最適動作点になる。以後出力電圧Vがさらに増加しても、出力電力Pは減少する。よって、パワーコンディショナ1では、出力電力Pをできるだけ最適動作点に近づくように太陽電池ストリング11の出力電圧Vを制御する。このようにパワーコンディショナ1に入力される電圧を制御する方法を、MPPT(Maximum power point tracking)制御と呼ぶ。
次に、パワーコンディショナ1におけるMPPT制御について説明する。制御回路7は、例えば太陽電池ストリング11の出力電流I及び出力電圧Vの値を取得し、出力電流Iと出力電圧Vを掛け合わせることで出力電力Pを算出する。そして、制御回路7は、太陽電池ストリング11の出力電圧Vを変化させて、出力電力Pを最適動作点Pmに近づけるよう、昇圧/降圧コンバータ回路2を制御する。このように、MPPT制御は、出力電力Pを最適動作点Pmに精度良く近づけることによって、高い出力電力Pを得ることが出来る。したがって、出力電力Pを得るために必要な出力電流Iの測定精度には、より高い測定精度を求められている。
次に、電流計測部6について説明する。電流計測部6は、第1の電路12を流れる太陽電池ストリング11の出力電流Iの電流値を計測することが出来る。しかし、電流計測部6の計測値は、回路構成上温度や経年変化に継続的な変化が生じ、初期値にズレが発生することがある。このように、初期値にズレが発生してしまうと、電流計測部6の測定値と、出力電流Iの真値との間に誤差が生じてしまう。その結果、パワーコンディショナ1は、最適動作点から外れた点で出力電力Pを出力することになり、太陽電池ストリング11が発電する最大電力を効率よく系統電源10に出力することが出来なくなり、パワーコンディショナ1における発電電力量が低下する可能性がある。したがって、パワーコンディショナ1が効率よく電力を系統電源10に出力する為には、電流計測部6の初期値のズレを解消する必要がある。
次に、この発明の実施の形態1におけるパワーコンディショナ1において、日の出直後の低日射時に電流計測部6における計測値の校正を行う場合について説明する。
低日射時における電流計測部6の校正を行う場合、制御回路7は、第1の電路12に流れる電力を用いてまずは駆動する。次に制御回路7は、第1の開閉器5を接続状態に設定し、系統電源10の交流電力を停止状態のインバータ回路3に入力させる。なおインバータ回路3が停止している間は、インバータ回路3は、系統電源10からの交流電力を直流電力に変換する整流器として機能する。この結果、インバータ回路3は、系統電源10の交流電圧を直流電圧に変換後、第2の電路15に直流電圧を出力する。インバータ回路3から第2の電路15に出力された直流電圧は、昇圧/降圧コンバータ回路2の出力にも供給されるが、電流遮断回路33により、第1の電路12側に電流が流れるのを遮断する。
第2の電路15に直流電圧が出力されると、平滑回路4は、直流電圧を受電し、電力を充電すると共に、第2の電路15の電圧を安定させる。
ここで、平滑回路4近傍となる第2の電路15の電圧は、系統電源10による給電と平滑回路4の充放電によって、一定の電圧を維持する。一方、第1の電路12の電圧は、日の出直後で太陽の日照量が少なく太陽電池ストリング11からの出力電圧Vが低いため、平滑回路4近傍の第2の電路15の電圧を下回る。このように、第1の電路12より第2の電路15が高い電圧となる状態のとき、電源回路8は、第1の電路12からではなく平滑回路4近傍となる第2の電路15から受電し、制御回路7に給電する。その結果、第1の電路12は、電流が流れない状態、すなわち電流計測部6の計測値が0を示す条件となり、電流計測部6のオフセット補正を行える状況を作ることが出来る。
次に、電流計測部6の校正時におけるインバータ回路3の内部動作、特に前記系統電源10の交流電圧に対する整流機能を実現する方法について説明する。図3は、インバータ回路3の内部回路の一例である。図において、20、22、24、26はスイッチング素子で例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であり、21、23、25、27は各IGBTの寄生ダイオードである。これらのスイッチング素子と寄生ダイオードは一対で構成されており、インバータ回路3には一対のスイッチング素子と寄生ダイオードを複数組み合わせて構成している。
インバータ回路3が停止状態のとき、スイッチング素子であるIGBT21、23、25、27は、ソースドレイン間がOFFの状態、つまりは電気的に非接続の状態を維持している。この状態において、例えば系統電源10からインバータ回路3に交流電圧が入力されると、交流電力の正の電圧は、インダクタ28を通り寄生ダイオード25を通って第2の電路15に出力される。一方、交流電力の負の電圧は、インダクタ29を通り寄生ダイオード21を通って第2の電路15に出力される。インバータ回路3が上記のように交流電力を直流電力に変換することにより、平滑回路4は、正の電圧から変換された直流電圧と負の電圧から変換された直流電圧の両方によって充電される。
図4は、停止状態のインバータ回路3によって変換される直流電力の電圧波形である。上図が停止状態のインバータ回路3に入力される交流電力の電圧波形であり、下図が停止状態のインバータ回路3から出力される直流電力の電圧波形である。この図から判るように、第2の電路15に供給される直流電力は、系統電源10の正の電圧部分に加え、負の電圧部分も正の電圧となるいわゆる全波整流として、インバータ回路3から出力される。このように、インバータ回路3を一対のスイッチング素子と寄生ダイオードを複数組み合わせて構成することにより、新たな回路を追加することなく既存の回路のみで、系統電源10からの交流電力を整流することができ、その結果第2の電路15に係る電圧を、より高い電圧で維持することが出来る。
なお、今回のインバータ回路3のスイッチング素子においては、停止状態の際に電気的に非接続の状態を維持するものを用いたが、これに限ったものではない。例えば、スイッチング素子として停止状態の際に電気的に接続の状態となるものを用いるのであれば、制御回路7が、電気的に非接続の状態になるように制御すれば、本実施の形態1と同様の効果を得ることが出来る。
次に、電流計測部6の校正時における制御回路7の動作について説明する。なお以下の説明は日の出直後の低日射時に関するものである。図5は、この発明の実施の形態1における制御回路7の制御フロー図ある。
パワーコンディショナ1は、日の出前においては太陽電池が発電していないため、制御回路7が駆動可能な電力を得られずすべての構成が停止状態となっている。その後、日の出とともに日射量が増え太陽電池が発電を開始すると、太陽電池ストリング11から直流電圧が第1の電路12に出力される。なお、パワーコンディショナ1が停止状態において、昇圧/降圧コンバータ回路2は停止状態にあることから、第1の電路12と第2の電路15は、電気的に同電圧になる。さらに、インバータ回路3におけるスイッチング素子20,22,24,26によるスイッチング処理も行われないことから、第2の電路15の電圧はインバータ回路3により直流交流変換も行われない。よって、第2の電路15の電圧は電源回路8にのみ入力される。第1の電路12の電圧が所定以上の値になると、電源回路8は第1の電路12から電力を受電し、制御回路7に電力を供給する。この結果、制御回路7は、電源回路8から電力の供給を受けて起動する(S1)。ここで、第1の電路12には、制御回路7が起動している間ずっと、電源回路8に電力を供給するのに伴って発生する電流が流れる。
制御回路7は、起動後に第1の開閉器5を接続状態にし、停止状態のインバータ回路3と系統電源10を電気的に接続する(S2)。すると、インバータ回路3は、系統電源10の交流電力を受電し、インバータ回路3内部にあるIGBTの寄生ダイオード25および21を経由することにより交流電力を直流電力に整流し、そののち第2の電路15に直流電圧を供給する。これにより、第2の電路15は、インバータ回路3から第1の電路12の電圧よりも高い直流電圧を継続的に供給され、かつ平滑回路4によって安定的な直流電圧に調整される。この結果、第2の電路15は、日の出直後の低日射時における太陽電池ストリング11の直流出力電圧に比べて高い電圧を安定して得ることができる。
ここで制御回路7は、第2の電路15と電圧が第1の電路12の電圧を監視し、第2の電路15の電圧が第1の電路12の電圧より高くなった場合(S3)、電源回路8は、制御回路7の駆動電力を第1の電路12からではなく第2の電路15から受電するように切り替える(S4)。このように、第2の電路15が第1の電路12より電圧が高くなり、且つ電源回路8が第1の電路12から受電しなくなると、第1の電路12には電流が流れなくなる。
上記のように、第1の電路12に電流が流れなくなった状態で、制御回路7は電流計測部6の初期値に対するオフセット補正を行う(S5)。オフセット補正の具体的な動作としては、第1の電路12に電流が流れていない状態で電流計測部6の電流値Iaを測定する。以後制御回路7は電流計測部6から得られる電流値Ibから電流値Iaを減算した値を、新たに電流計測部6で計測された真の電流値として用いる。このように、制御回路7の内部で電流計測部6の初期値を補正することによって、校正用の電路を新たに追加することなく電流計測部6の校正を精度良く行うことが出来るようになる。
オフセット補正終了後、制御回路7は、インバータ回路3及び昇圧/降圧コンバータ回路2を起動させ、パワーコンディショナ1の通常運転を開始する(S6)。
以上に述べたように、この実施の形態1にて示したパワーコンディショナ1においては、電流計測部6の校正を行う際に制御回路7の駆動電力を第2の電路15から得るように構成することによって、制御回路7への給電に伴って発生する第1の電路12に流れる電流による電流計測部6の測定誤差を抑制することができ、電流計測部6のオフセット補正を高精度に実施することが出来る。その結果、太陽電池ストリングス11の発電電力を効率よく取り出すことができるため、パワーコンディショナ1における発電量が向上する。
なお、図5を用いた上記の説明では、オフセット補正を日の出直後の低日射時に行うものであるが、このタイミング以外でも、例えばくもり/雨天時等一時的に日射量が減少した際に、オフセット補正を実施しても良い。このように、一時的に日射量が減少した際、太陽電池ストリング11からの出力電力が急に低下して制御回路7の駆動電力を得られなくなり、パワーコンディショナ1は停止状態になる。その後に日射量が回復すると、太陽電池ストリング11からの出力電力が得られるようになるので、実施の形態1と同様に、制御回路7を第2の電路15の電力を用いて駆動して、オフセット補正を実施しても良い。
他にも、一時的に日射量が減少して太陽電池ストリング11からの出力電力が急に低下した際、例えば第1の電圧計測部30によって第1の電路12の電圧が所定電圧以下に急激に低下したのを検出した際に、制御回路7を第2の電路15に接続された平滑回路4の蓄電力を用いて駆動して、オフセット補正を実施しても良い。この時、オフセット補正の実施を判断するための所定電圧の値は、平滑回路4が放電可能な電圧値から制御回路7の駆動に必要な電圧を除いた値より低い値に設定すれば良い。この時、第1の電圧計測部30と第2の電圧計測部31の電圧を比較し、オフセット補正を実施するか否かを判断するようにすれば、より確実に電流計測部6に流れる電流が無い状態でオフセット補正を実施することが出来る。
ここで、実施の形態1の変形例として、よりオフセット補正を高精度に実施できる例を以下に説明する。図6は、パワーコンディショナ1の他の構成を示す全体図である。図1との差は、パワーコンディショナ1に、電流計測部6と太陽電池ストリング11との間となる第1の電路12上に第2の開閉器40を新たに設けている点のみであり、その他の構成要素は図1と同一である。第2の開閉器40は、制御回路7の制御信号によって接続状態と非接続状態を切りかえることができる。第2の開閉器40が接続状態の場合は、昇圧/降圧コンバータ回路2に、太陽電池ストリング11からの出力電圧が入力される。また第2の開閉器40が非接続状態の場合は、昇圧/降圧コンバータ回路2に、太陽電池ストリング11からの出力電圧が入力されない。
図6におけるパワーコンディショナ1の動作は、図5のオフセット補正を実施する際(S5)に、第2の開閉器40を非接続にした後でオフセット補正を実施し、オフセット補正が完了後、第2の開閉器40を接続状態にするものである。この結果、電流計測部6は太陽電池ストリング11の出力電流の影響を完全に排除することができるため、極めて高精度に電流計測部6の校正を行うことができる。
また、第2の開閉器40を設けることにより、第1の電路12に流れる電流を完全に遮断することが出来るので、日中の日射量が多い時にも、電流計測部6のオフセット補正を実施することが出来る。これにより、任意のタイミングで電流計測部6のオフセット補正を実施できるので、高精度な計測を確実に継続することができ、効率よく外部直流電源の電力を系統電源10に供給することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2のパワーコンディショナについて、図7を用いて説明する。本実施の形態2では、平滑回路4を太陽電池ストリング11の発電電力にて充電させたのち、低日照条件および無日照条件に平滑回路4の充電電力を用いて制御回路7を駆動させ、電流計測部6のオフセット補正を実施するものである。なお本実施の形態は、実施の形態1同様に日の出直後や曇り/雨天といった低日射時に電流計測部6のオフセット補正を行う場合について説明する。なお、パワーコンディショナ1の構成は、実施の形態1と同様の構成となっている。
実施の形態2の制御回路7の動作について説明する。図7はこの発明の実施の形態2における制御回路7の制御フロー図である。
パワーコンディショナ1は、日の出前においては太陽電池が発電していないため、制御回路7が駆動可能な電力を得られずすべての構成が停止状態となっている。その後、日の出とともに日射量が増えると太陽電池が発電を開始し、太陽電池ストリング11から直流電圧が第1の電路12に出力される。なお、昇圧/降圧コンバータ回路2は停止状態にあることから、第1の電路12と第2の電路15は、電気的に同電圧になる。さらに、インバータ回路3におけるスイッチング素子20,22,24,26によるスイッチング処理も行われないことから、第2の電路15の電圧はインバータ回路3により直流交流変換も行われない。よって、第2の電路15の電圧は電源回路8にのみ入力される。ここで、昇圧/降圧コンバータ回路2が停止状態では、第2の電路15の電圧は第1の電路12に対して電流遮断回路33における電圧降下分だけ電圧が低くなる。日の出に伴い太陽電池ストリング11からの発電量が増え、第1の電路12の電圧が所定以上の値になると、電源回路8は、第1の電路12から電力を受電し、制御回路7に電力を供給する。制御回路7は、電力の供給を受けて起動する(S11)。ここで、第1の電路12には、制御回路7が起動している間ずっと、電源回路8に電力を供給するのに伴って発生する電流が流れる。制御回路7は、起動後に昇圧/降圧コンバータ回路2を起動する(S12)。
昇圧/降圧コンバータ回路2は、太陽電池ストリング11から入力される直流電圧を昇圧させ、第2の電路15に出力する。平滑回路4は、この第2の電路15に供給される直流電圧によって充電される。制御回路7は、第2の電路15の電圧と第1の電路12の電圧を監視し、第2の電路15の電圧が第1の電路12の電圧より高くなると(S13)、電源回路8は制御回路7の駆動電力を第1の電路12からではなく第2の電路15からの受電を開始し、制御回路7は昇圧/降圧コンバータ回路2を停止状態にする(S14)。この後、電源回路8は第1の電路12から受電しなくなり、且つ制御回路7が昇圧/降圧コンバータ回路2を停止状態になっているため、第1の電路12には電流が流れなくなる。
上記のように、第1の電路12に電流が流れなくなった状態で、制御回路7は電流計測部6の初期値に対するオフセット補正を行う(S15)。オフセット補正の具体的な動作としては、まず、第1の電路12に電流が流れていない状態で電流計測部6の電流値Iaを測定する。以後制御回路7は、以後電流計測部6から得られる電流値Ibから電流値Iaを減算した値を新たに電流計測部6で計測された真の電流値として用いる。このように、制御回路7の内部で電流計測部6の初期値を補正することによって、校正用の電路を新たに追加することなく電流計測部6の校正を精度良く行うことが出来るようになる。
オフセット補正終了後、制御回路7は、インバータ回路3及び昇圧/降圧コンバータ回路2を起動させ、パワーコンディショナ1の通常運転を開始する(S16)。
このように、実施の形態2のパワーコンディショナ1においては、オフセット補正を実施するのに系統電源10の電力を必要としないことから、例えば停電等で系統電源10から電力供給を受けられない状況、あるいはパワーコンディショナ1が系統電源に接続されずに負荷とだけ接続されている構成においても、電流計測部6のオフセット補正を高精度に行うことができる。
なお、実施の形態1にて説明した第2の開閉器40の動作については、本実施の形態2においても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち、図7における電流計測部6に対するオフセット補正を実施する(S15)際に、あらかじめ第2の開閉器40を非接続にした後でオフセット補正を実施し、オフセット補正が完了後、第2の開閉器40を接続状態にする。この結果、電流計測部6は太陽電池ストリング11の出力電流の影響を完全に排除することができるため、極めて高精度に電流計測部6の校正を行うことができる。
1:パワーコンディショナ
2:昇圧/降圧コンバータ回路
3:インバータ回路
4:平滑回路
5:第1の開閉器
6:電流計測部
7:制御回路
8:電源回路
9:昇圧/降圧回路
10:系統電源
11:太陽電池ストリング
12:第1の電路
13:直流負極
14:第2の直流電圧
15:第2の電路
19:第3の電路
20、22、24、26:スイッチング素子
21、23、25、27:寄生ダイオード
28,29:インダクタ
30:第1の電圧計測部
31:第2の電圧計測部
32:リアクトル
33:電流遮断回路
34:スイッチング回路
40:第2の開閉器

Claims (6)

  1. 外部直流電源と第1の電路を介して接続され、前記外部直流電源からの入力を第1の直流電力として出力するコンバータ回路と、
    前記第1の電路の計測点にて電流値を計測する電流計測部と、
    前記第1の電路の電圧値を計測する第1の電圧計測部と、
    前記コンバータ回路と第2の電路を介して接続され、前記直流電力を交流電圧に変換し、系統電源に前記交流電力を出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路と前記系統電源を接続する第3の電路に設けられ、該第3の電路を電気的に開閉する第1の開閉器と、
    前記第2の電路に接続された平滑回路と、
    前記コンバータ回路から前記計測点に向けて流れる電流を遮断する電流遮断回路と、
    前記第1の電路および前記第2の電路から駆動電力を受電可能に接続され、前記電流値を基に前記コンバータ回路と前記インバータ回路を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記第1の電路の電圧より前記第2の電路の電圧が高い状態において、前記第2の電路から電力を受電して駆動し、前記第1の電路に電流が流れない状態にて前記電流計測部の初期値を補正するオフセット補正を実施することを特徴とするパワーコンディショナ。
  2. 前記制御回路は、前記第1の開閉器を電気的に接続すると共に前記インバータ回路を停止状態に制御し、前記インバータ回路によって前記系統電源から供給された交流電力を前記インバータ回路によって整流することで得られる直流電力を前記第2の電路に供給させ、前記第1の電路の電圧より前記第2の電路の電圧が高く、かつ前記第1の電路に電流が流れない状態にて前記オフセット補正を実施する請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記インバータ回路は、一対のスイッチング素子と寄生ダイオードを複数組み合わせて構成され、前記系統電源の交流電圧を前記寄生ダイオードにより直流電力に変換して前記第2の電路に出力する請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御回路は、前記コンバータ回路によって前記外部直流電源から供給された直流電圧を昇圧させて前記第2の電路に供給させ、前記第1の電路の電圧より前記第2の電路の電圧が高く、かつ前記第1の電路に電流が流れない状態にて前記オフセット補正を実施する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記第2の電路の電圧計を計測する第2の電圧計測部を備え、
    前記制御回路は、前記第1の電圧計測部と前記第2の電圧計測部の電圧値を基に、前記オフセット補正を実施することを判断する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記第1の電路に設けられ、前記第1の電路を電気的に開閉する第2の開閉器を備え、
    前記制御回路は、前記第2の開閉器によって前記外部直流電源からの入力を電気的に遮断した後、前記第2の電路から電力を受電して駆動し、前記第1の電路に電流が流れない状態にて前記オフセット補正を実施する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパワーコンディショナ。
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