JP6818319B2 - 圧縮袋用排気バルブ及びこれを備えた圧縮袋 - Google Patents

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Description

本発明は、内部を脱気して収納物を圧縮した状態で収納する袋体に設けられる圧縮袋用排気バルブおよび、これを備えた圧縮袋に関する。
内部を脱気して収納物を圧縮した状態で収納する袋体に設けられる圧縮袋用排気バルブとしては、例えば、特許文献1に記載された圧縮袋用排気バルブが知られている。
特許文献1に記載の排気バルブは、中央部に上方に向けた筒状結合部が突設され、その筒内が排気路と成される上ベースと、この排気路に対向して中央部に排気孔が設けられた円板形状の下ベースとから成り、これら上ベースと下ベースとが袋体の一部を内外から挟持した状態で一体的に結合されて成るベースと、このベースの排気路内に配設され、その上下動により排気孔を開閉する弁体と、この弁体の中央部を上記ベースに押し付けた状態で上記ベースと着脱自在に取り付けられ、中央部に設けられた排気路と繋がる吸気口と縁部に設けられ、排気路と繋がる外気取入口とを有する蓋体とから構成される。
上記圧縮袋用排気バルブを備えた圧縮袋を使用するには、蓋体の中央部の吸気口に電気掃除機等の吸気パイプを接続し、この状態で電気掃除機等を作動させて吸引動作を開始する。この吸引動作により、弁体の周縁部は吸引されて浮上し、この弁体の浮上によってベースの排気孔が開口する。これにより、袋体の内部の空気は排気孔より排気路を通して、これに連通する蓋体の吸気口へと吸引される。
袋体の内部の空気の殆どが脱気されると、専ら蓋体に設けた外気取入口より外気が吸引される。これにより、電気掃除機等の負荷は軽減される。
この状態で電気掃除機等の吸引動作を停止すると、弁体はその自重及び袋体の内部の負圧により落下し、排気孔を閉塞し、袋体の内部の収納物は圧縮された状態に保持される。
特開2007−161337号公報
ここで、一般的には特許文献1の圧縮袋用排気バルブのように、袋体の内部の空気の殆どを脱気し、袋体の内部の収納物を高圧縮率で圧縮して使用する。しかし、収納物によっては高圧縮率で圧縮した場合に収納物や袋体が損傷してしまう場合があった。具体的には、例えば、収納物として羽毛ふとんを収納する場合、中の羽毛の軸が折れたり、羽毛の軸の先端が袋体を突き刺して袋体に穴を開けたり、袋体の解放後に羽毛ふとんの回復率が悪くなったりしていた。このような不都合を解消するために早い段階で、電気掃除機等の吸引動作を停止して、低圧縮率で収納物を圧縮することも考えられるが、圧縮終了のタイミングが分かりにくく、収納物を適正に圧縮することが困難であった。
本発明の目的は、収納物に応じて圧縮率を変更可能にすることにより、収納物を適正に圧縮することができる圧縮袋用排気バルブを提供することである。
本発明に係る圧縮袋用排気バルブは、内部を脱気して収納物を圧縮した状態で収納する袋体に設けられる。前記圧縮袋用排気バルブは、前記袋体に取り付けられ、前記袋体の内部と外部とを連通させる連通路が形成された基体と、前記基体に取り付けられた蓋体と、前記連通路を開閉可能に前記連通路に設けられ、前記袋体の前記内部から前記外部への空気の流出を許容する逆止弁と、を備える。前記蓋体は、前記連通路に連通し、前記袋体の前記内部の前記空気を吸い出す吸気ノズルが接続され、前記袋体の前記内部の前記空気を排出する内気排出口と、前記内気排出口に連通する第1外気取入口と、を有する。前記第1外気取入口は、その開口面積が変更可能に構成されている。
この構成によれば、前記蓋体は、前記連通路に連通し、前記袋体の前記内部の前記空気を吸い出す吸気ノズルが接続され、前記袋体の前記内部の前記空気を排出する内気排出口を有する。そのため、前記吸気ノズルが設けられた電気掃除機等により前記内気排出口から前記袋体の前記内部の前記空気を吸引したときに、前記袋体の前記内部の前記空気は、前記連通路を通って前記内気排出口から前記吸気ノズルに吸引される。また、上記構成によれば、前記蓋体は、前記内気排出口に連通する第1外気取入口を有するので、前記吸気ノズルが設けられた電気掃除機等により前記袋体の前記内部の前記空気を吸引したときに、その吸引力により前記第1外気取入口から外気が取り入れられる。さらに、上記構成によれば、前記第1外気取入口は、その開口面積が変更可能に構成されているので、使用者は、前記袋体の前記内部の前記空気を吸引する吸引力を調節することができる。例えば、使用者が前記第1外気取入口の前記開口面積を小さくすると、前記第1外気取入口から取り入れられる前記外気が減少するので、前記袋体の前記内部の前記空気を吸引する吸引力が強くなる。そのため、吸引後の収納物の圧縮率は大きくなる。反対に、使用者が前記外気取入口の前記開口面積を大きくすると、前記第1外気取入口から取り入れられる前記外気が多くなるので、前記袋体の前記内部の前記空気を吸引する吸引力が弱くなる。そのため、吸引後の収納物の圧縮率は小さくなる。このように、使用者は、収納物に応じて圧縮率を変更することができるので、収納物を適正に圧縮することができる。
上記構成において、前記基体は、中央部に前記連通路を形成する円筒状の連通路形成壁を有してもよい。前記連通路形成壁は、前記連通路に開口する連通路開口部を有してもよい。前記蓋体は、前記連通路形成壁を中心として回転可能に前記基体に取り付けられ、前記連通路形成壁と当接した状態で対向する対向壁を有してもよい。前記第1外気取入口は、前記対向壁に設けられ、前記連通路開口部と重なることにより、その開口面積を変更可能に構成されていてもよい。
この構成によれば、前記蓋体は、前記連通路形成壁を中心として回転可能に前記基体に取り付けられているので、使用者は、前記蓋体を前記基体に対して相対的に回転させることにより、前記外気取入口の前記連通路開口部に対する重なり量を調節して、前記外気取入口の前記開口面積を調節することができる。
上記構成において、前記蓋体は、前記内気排出口が開口し、前記吸気ノズルが当接する天壁部と、前記天壁部の周縁部から下方に垂下する垂下壁部と、を有してもよい。前記垂下壁部には、前記第1外気取入口に連通する第2外気取入口が開口していてもよい。
この構成によれば、前記垂下壁部には、前記第1外気取入口に連通する第2外気取入口が開口しているので、第2外気取入口は、前記内気排出口とは異なる方向に向かって開口する。そのため、前記吸気ノズルを前記天壁部に当接させても、前記第2外気取入口が前記吸気ノズルによって塞がれることがない。したがって、前記吸気ノズルが設けられた電気掃除機等により前記内気排出口から前記袋体の前記内部の前記空気を吸引する際に、前記外気取入口から前記外気が確実に取り入れられるようになるので、確実に吸引力を調整することができる。
上記構成において、前記天壁部は、前記吸気ノズルの内径よりも短く形成され、前記連通路とは反対方向に隆起する隆起部を有してもよい。
この構成によれば、前記吸気ノズルが前記天壁部からずれても、前記隆起部が前記吸気ノズルの先端の内面に接触するので、前記吸気ノズルが前記天壁部に対して大きくずれることが抑制される。
本発明に係る圧縮袋は、内外を連通するバルブ取付口が設けられた袋体と、前記バルブ取付口に取り付けられた前記圧縮袋用排気バルブと、を備える。
この構成によれば、前記圧縮袋は、前記圧縮袋用排気バルブを備えている。そのため、使用者は、収納物に応じて圧縮率を変更することができるので、収納物を適正に圧縮することができる。
本発明に係る圧縮袋用排気バルブによれば、使用者は、収納物に応じて圧縮率を変更することができるので、収納物を適正に圧縮することができる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブを備えた圧縮袋の部分拡大平面図である。 図1のA−A線で切断した拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの基体の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの基体の他の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの逆止弁の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの蓋体の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの蓋体の他の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの第1切り欠きと第2外気取入口が半径方向に重なっている状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの外気取入口の開口面積が小さい状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの第2切り欠きと第2外気取入口が半径方向に重なっている状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの外気取入口の開口面積が大きい状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの内気排出口に吸気ノズルが接続された状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの基体の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブの蓋体の斜視図である。
(1)第1実施形態
図1は、圧縮袋用排気バルブ3を備えた圧縮袋1の部分拡大平面図である。図2は、図1のA−A線で切断した拡大断面図である。圧縮袋1は、布団を収納する袋体2と、袋体2に取り付けられる圧縮袋用排気バルブ3と、を備える。
袋体2は、折り畳んだ布団を収納できる大きさに形成され、一方向が開口する気密性の袋である。具体的には、袋体2は、気体を透過しない性質を持つ二軸延伸ナイロンフィルムと、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムとをラミネートした多層フィルムからなる長方形のシートを2枚合わせにしたものである。袋体2は、四囲のうち、収納口4となる一辺を除く三辺を溶着して袋状にしたものである。袋体2の収納口4となる一辺には、シール装置6が設けられている。シール装置6は、袋体2の収納口4となる一辺に溶着され、雌雄を気密状に嵌合するライン状の気密部材7と、この気密部材7を嵌合したり前記嵌合を解除したりするスライダ8と、を備えて構成されている。袋体2には、収納口4の近傍に内外を連通するバルブ取付口5が設けられている。
図2に示すように、圧縮袋用排気バルブ3は、バルブ取付口5に配置されている。この圧縮袋用排気バルブ3は、袋体2のバルブ取付口5の周縁部の内面5aに取り付けられた基体9と、基体9に袋体2の外側から取り付けられた蓋体10と、基体9の内部に配置され、袋体2の内部aから外部bへの空気の流出を許容する逆止弁11と、を備え、掃除機等の吸気ノズルで吸引することにより、袋体2内の負圧を調整可能に構成されている。図3は、圧縮袋用排気バルブ3の基体9の斜視図である。図4は、圧縮袋用排気バルブ3の基体9の他の斜視図である。図2〜4を参照して基体9が説明される。尚、図2、3では、説明の便宜上、紙面上での方向が用いられて圧縮袋用排気バルブ3が説明される。
基体9は、袋体2の内部aと外部bとを連通させる連通路12が中央部に設けられた異形円盤状形状を呈する。具体的には、基体9は、図2に明示するように、袋体2のバルブ取付口5に上下方向に沿って挿通された円筒状の連通路形成壁13と、連通路形成壁13の下端部から内側へ突出して逆止弁11の弁座を構成する円環状の弁座部48と、弁座部48の内周縁部から下方に突出して逆止弁11が取り付けられる円筒状の弁取付部49と、連通路形成壁13の下端部から径方向外側に突出して円環状の皿部を構成する蓋体取付壁25と、蓋体取付壁25の外周縁の上端部から外方に突出し、袋体2のバルブ取付口5の周縁部の内面5aに固着される円環状の袋体固着フランジ部26と、弁取付部49を中心に、弁座部48と蓋体取付壁25と袋体固着フランジ部26の下面に放射状に突設された複数の張り付き防止用リブ29と、を備え、これらが合成樹脂により一体成形されている。
連通路形成壁13は、袋体2の内部aの空気が流通する連通路12を形成しており、袋体2の内部aから外部bまで延びている。連通路形成壁13は、その上端縁から略U字状に切り欠いた第1切り欠き20と、上端縁から略U字状に切り欠かれ、第1切り欠き20よりも切欠面積が大きい第2切り欠き21と、を含む。
第1切り欠き20は、連通路形成壁13の中心軸に対して互いに180°離れた位置に2つ形成されている。2つの第1切り欠き20は、互いに同形状に形成されている。各第1切り欠き20の切り欠き深さは、連通路形成壁13の上下方向の長さの1/5程度である。各第1切り欠き20の切り欠き深さは、第2切り欠き21の切り欠き深さの1/3程度であり、第2切り欠き21の切り欠き深さよりも浅くなっている。各第1切り欠き20の幅は、第2切り欠き21の幅の2/3程度であり、第2切り欠き21の幅よりも短くなっている。
第2切り欠き21は、連通路形成壁13の中心軸に対して互いに180°離れた位置に2つ形成されている。各第2切り欠き21と各第1切り欠き20とは、連通路形成壁13に円周方向に一定の間隔をおいて交互に配置されている。2つの第2切り欠き21は、互いに同形状に形成され、各第1切り欠き20の切り欠き深さよりも深くなっている。各第2切り欠き21の切り欠き深さは、連通路形成壁13の上下方向の長さの4/5程度である。各第2切り欠き21の切り欠き深さは、第1切り欠き20の切り欠き深さの3倍程度であり、第1切り欠き20の切り欠き深さよりも深くなっている。各第2切り欠き21の幅は、第1切り欠き21の幅の1.5倍程度であり、第1切り欠き20の幅よりも長くなっている。各第2切り欠き21と各第1切り欠き20は、連通路12に開口する「連通路開口部」として例示される。尚、連通路12に開口する連通路開口部は、切り欠き20、21ではなく、連通路形成壁13を貫通する貫通孔であってもよい。
弁座部48は、連通路形成壁13の下端部から径方向内側の斜め上方へ突出する円環状の内向きフランジ部13bと、内向きフランジ部13bの内周縁部から上方に向かって突出し、逆止弁11が当接するリング状の突起19と、を有する。このように、突起19が上方に向かって突出していることにより、弁座部48と逆止弁11との接触面積が小さくなり、弁座部48と逆止弁11との密着力が増強されている。そのため、逆止弁11と突起19の間を外気が通って袋体の内部aに外気が流入しにくくなっている。
弁取付部49は、内向きフランジ部13bの内周縁部から下方に突出し、袋体2の内部aに開口する複数の内気取入口17が形成された略円筒状の内気取入口部18と、内気取入口部18の下端に接続され、逆止弁11を固定する円筒状の固定壁部16と、を有する。
内気取入口部18は、内向きフランジ部13bの内周縁部から下方に突出する円筒状の円筒部18aと、円筒部18aの下端から径が徐々に縮まる縮径部18bと、縮径部18bの下端から内側へ突出する円環状の内向きフランジ部18cと、を有する。各内気取入口17は、上下方向に長い略矩形状に形成されており、円筒部18aの上部から縮径部18bの下端まで連続するように形成されている。内気取入口17は、円筒部18a及び縮径部18bの周方向に一定の間隔をおいて配置されている。
固定壁部16は、内気取入口部18の内向きフランジ部18cから下方に突出する円筒状の円筒部16aと、円筒部16aの上端部から径方向内側に突出し、袋体2の内部aに開口する弁取付孔14を形成する内向きフランジ部16bと、を有する。弁取付孔14の内面は、下方に向かって径が徐々に縮まるように形成され、これにより、逆止弁11が取り付け易くなっている。
蓋体取付壁25は、連通路形成壁13の下端部から外側に突出する円環状の外向きフランジ部22と、外向きフランジ部22の外周縁部から上方に突出する円筒状の蓋体取付部50と、蓋体取付部50の内側における外向きフランジ部22から上方に突出する蓋体規制壁23と、蓋体取付部50の内周面に形成され、蓋体10の一部が嵌まり込む嵌合溝27と、を有する。蓋体規制壁23は、連通路形成壁13と同心の円弧状に形成され、連通路形成壁13と半径方向に間隔を空けて平面視対称位置に2つ配置されている。各蓋体規制壁23は、一端が第1切り欠き20の中央部と対向し、他端が第2切り欠き21の中央部と対向するように配置されている。各蓋体規制壁23の一端部には、その上端縁からV字状に切り欠かれ、蓋体10の一部が嵌まり込むクリック切欠24が形成されている。嵌合溝27は、蓋体取付部50の内周面に全周に亘って円周方向に延び、断面円弧状に形成されている。
袋体固着フランジ部26は、蓋体取付部50の外周縁の上端部から外方に突出し、袋体2のバルブ取付口5の周縁部の内面5aに固着されている。袋体固着フランジ部26と袋体2との固着は、熱圧着により行われている。尚、袋体固着フランジ部26と袋体2との固着は、袋体固着フランジ部26に袋体2を固着できる方法であれば、いずれの方法でもよい。例えば、袋体固着フランジ部26と袋体2とは接着剤を介して固着されてもよい。袋体固着フランジ部26は、円弧状に形成された貫通孔28を有する。貫通孔28は、袋体固着フランジ部26の中心に対して互いに180°離れた位置に2つ配置されている。
図2、4を参照して張り付き防止用リブ29が説明される。複数の張り付き防止用リブ29は、弁取付部49から袋体固着フランジ部26の周縁部まで延びている。これにより、袋体2の内部aの空気を吸引して袋体2内の布団を圧縮するときに、布団が内気取入口17に密着して内気取入口17が塞がれてしまうことが防止されている。
次に、逆止弁11について説明する。図5は、圧縮袋用排気バルブ3の逆止弁11の正面図である。図5では、説明の便宜上、紙面上での方向が用いられて逆止弁11が説明される。図2、図5を参照し、逆止弁11が説明される。逆止弁11は、上方に向かって傘状に広がり、弁座部48の突起19に密着する弁面部11aと、弁面部11aの中央から下方に延出され、弁取付孔14に挿入されるステム部11bと、ステム部11bの先端部分に設けられた抜け止め用の膨出部11cと、を有する。逆止弁11は、弾性を有する合成樹脂エラストマで成形して形成されている。
弁面部11aは、弁座部48の突起19の直径よりも大きく形成され、突起19の全周に亘って密着可能に構成されている。これにより、袋体2の外部bから内部aへの外気の流入が阻止されている。膨出部11cは、ステム部11bが弁取付孔14に挿入された状態で内向きフランジ部16bの下面に当接している。これにより、逆止弁11の上方への抜け止めがなされている。
次に、蓋体10について説明する。図6は、圧縮袋用排気バルブ3の蓋体10の斜視図である。図7は、圧縮袋用排気バルブ3の蓋体10の他の斜視図である。図7では、説明の便宜上、紙面上での方向が用いられて蓋体10が説明される。図2、6、7を参照して蓋体10が説明される。蓋体10は、円盤形状に形成されている(図7参照)。蓋体10は、袋体2の内部aの空気を外部bへ排出するための内気排出口33を中央部に備える略円形状の天壁部30と、天壁部30の裏面における内気排出口33の径方向外側から下方に突出し、基体9の連通路形成壁13に径方向に対向する円筒状の対向壁42と、天壁部30の裏面における外周縁部から下方に突出し、基体9の蓋体取付部50に嵌め込まれる円筒状の基体取付壁31と、基体取付壁31と対向壁42との間に径方向に沿って延びる仕切壁44と、天壁部30の外周縁部から外側へ向かって下方に傾斜する傾斜壁部40と、蓋体10の周方向について傾斜壁部40の間に配設されるとともに、基体取付壁31から径方向外側に突出し、袋体2の基体9への固着部位を覆い隠す覆部32と、を有する。
天壁部30は、その上面に形成され、袋体2の内部aの空気を吸引する際に、電気掃除機等の吸気ノズルが当接される円形平面状のノズル当接面30aと、ノズル当接面30aの中央部に形成された円形の内気排出口33と、内気排出口33を跨ぐようにノズル当接面30aに配置された平面視十字状の土台部30cと、土台部30cに配置され、吸気ノズルの先端の内面に当接する平面視十字状の隆起部34と、ノズル当接面30aの外周縁部から内気排出口33に向かって略U字状に凹む凹部35と、を有する。
内気排出口33は、ノズル当接面30aを貫通して設けられ、基体9の連通路12に開口している。土台部30cは、ノズル当接面30aから上方へ突出している。土台部30cの端部は、ノズル当接面30aの外周縁部に至っている。隆起部34は、内気排出口33を跨ぐように平面視十字状に設けられ、土台部30cから上方に突出している。隆起部34の大きさは、土台部30cの大きさよりも小さくなっている。隆起部34の中央部には、基体9の連通路12に開口する菱形の貫通孔30bが形成されている。これにより、袋体2の内部aの空気が袋体2の外部bへ排出されやすくなっている。隆起部34の一端から他端までの直線距離は、吸気ノズルの内径よりも短くなっている。これにより、使用者が吸気ノズルをノズル当接面30aに当接させたときに、隆起部34が吸気ノズルの先端の内面に当接することにより、吸気ノズルが内気排出口33に対してずれにくくしている。凹部35は、ノズル当接面30aの中心に対して互いに180°離れた位置に2つ配置されている。
対向壁42は、円筒状に形成されており、その中心位置が基体9の連通路形成壁13の中心位置と一致するように配置されている。対向壁42は、基体9の連通路形成壁13と蓋体規制壁23との間に配置されており、基体9の蓋体規制壁23の内面に当接するとともに、連通路形成壁13の外面に密着状態に当接している(図2参照)。対向壁42は、その壁面を形成する壁面本体42bと、壁面本体42bに形成され、連通路形成壁13の第1切り欠き20又は第2切り欠き21を通じて基体9の連通路12内に外気を流入させるための第1外気取入口43と、壁面本体42bの下端部に形成され、基体9のクリック切欠24(図3参照)に嵌合する複数のクリック凸部42aと、を有する。
第1外気取入口43は、対向壁42の下端縁から略U字状に切り欠かれた切り欠きである。第1外気取入口43は、対向壁42の中心軸に対して互いに180°離れた位置に2つ配置されている。2つの第1外気取入口43は、その開口面積が等しくなっている。各第1外気取入口43は、基体9の第1切り欠き20又は第2切り欠き21と対向壁42の径方向に重なることにより、連通路12に開口する。連通路12に開口した各第1外気取入口43は、連通路12を通じて天壁部30の内気排出口33に連通する。各第1外気取入口43は、それぞれ、各第1切り欠き20と半径方向に重なる場合、小さな開口面積となる。各第1外気取入口43は、それぞれ、各第2切り欠き21と重なる場合、大きな開口面積となる。このように、第1外気取入口43の開口面積は変更可能になっている。尚、第1外気取入口43は、切り欠きではなく、対向壁42に形成した貫通孔であってもよい。
複数のクリック凸部42aは、上下方向に延びる柱状に形成されている。複数のクリック凸部42aは、対向壁42の壁面本体42bの下端部に円周方向に一定の間隔をおいて配置されている。これにより、使用者は、蓋体10を基体9に対して回転させると、クリック凸部42aが基体9のクリック切欠24に順に嵌り込み、クリック感を得ることができる。
基体取付壁31は、その壁面を形成する壁面本体31aと、壁面本体31aに形成され、袋体2の外部bの空気を取り入れる矩形状の第2外気取入口36と、壁面本体31aの外面から外側に突出し、蓋体取付壁25の嵌合溝27に嵌め込まれるリング状のリング状突起37と、を有し、電気掃除機等の吸気ノズルの直径よりも大きく形成されている。これにより、第2外気取入口36は吸気ノズルによって塞がれない。基体取付壁31は、天壁部30の周縁部から下方に垂下する「垂下壁部」として例示される。
第2外気取入口36は、基体取付壁31の壁面本体31aの中心に対して互いに180°離れた位置に配置されている。第2外気取入口36の上部には、天壁部30の凹部35が配置されている。各第2外気取入口36は、内気排出口33とは異なる方向、すなわち、蓋体10の側方に向かって開口している。各第2外気取入口36は、それぞれ、各第1外気取入口43と蓋体10の半径方向に対向している(図6参照)。各第2外気取入口36は、2つの第1外気取入口43が連通路12に開口すると、それぞれ、各第1外気取入口43と連通路12を介して天壁部30の内気排出口33に連通する。
リング状突起37は、基体取付壁31の第2外気取入口36の下方に全周に亘って形成されている。リング状突起37は、断面円弧状に形成されており、基体9の蓋体取付部50の嵌合溝27に嵌合している。これにより、蓋体10は、基体9から抜け止めされるとともに、基体9に対して円周方向に回転することができる。
仕切壁44は、略矩形平板状に形成され、基体取付壁31と対向壁42とに連結されている。仕切壁44には、その下端縁の半径方向外側からV字状に切り欠かれた切除部44aが形成されている。仕切壁44は、対向壁42の中心軸に対して、互いに180°離れた位置に2つ配置されている。各仕切壁44は、各第1外気取入口43から90°離れた位置に配置されている。これにより、使用者が蓋体10を基体9に対して嵌め込むときに、仕切壁44が基体9の蓋体規制壁23に接触することにより、蓋体10が基体9に対してずれた状態で嵌め込まれることが防止される。また、使用者は、蓋体10が基体9に嵌め込まれた状態で蓋体10を基体9に対して回転させると、仕切壁44が蓋体規制壁23に接触することにより、蓋体10の回転が規制される。
図7を参照し、傾斜壁部40が説明される。傾斜壁部40は、第2外気取入口36に隣接する位置に4つ配置されている。具体的には、傾斜壁部40は、天壁部30のノズル当接面30aの外周縁部の半径方向から見て第2外気取入口36に隣接する位置に配置され、外側へ向かって下方に傾斜する円周方向に長い略矩形状の傾斜壁面40aと、傾斜壁面40aの長手方向の両側縁から下方に延びる直角三角形状の傾斜側壁面40bと、を有する。
覆部32は、基体取付壁31から径方向外側に突出し、基体9の袋体固着フランジ部26と上下方向に対向する基体対向部32aと、基体対向部32aの上面の第2外気取入口36と対向する位置に施され、蓋体10の回転方向を示す矢印cと、基体対向部32aの外周縁部の矢印cと対向する位置から略U字状に切り欠かれた切欠部38と、切欠部38に形成された三角形状の凸部39と、を有する。
基体対向部32aは、基体取付壁31の第2外気取入口36とリング状突起37との間であって、基体取付壁31の周方向に隣接する傾斜壁部40、40の間から径方向外側に突出している(図2参照)。基体対向部32aの基体取付壁31に沿った方向における両端は、傾斜壁部40の傾斜側壁面40bの下端縁に繋がっている(図7参照)。
凸部39は、切欠部38の中央部に配置されている。使用者は、凸部39と基体9の貫通孔28とにより、蓋体10の回転可能な方向を識別することができる。例えば、凸部39が貫通孔28の端部に位置している場合、使用者は、蓋体10を貫通孔28が形成されている方向に回転させることができる。
図8は、圧縮袋用排気バルブ3の分解斜視図である。圧縮袋用排気バルブ3は次のようにして組み立てられる。図2、図8を参照し、圧縮袋用排気バルブ3の組立方法が説明される。まず、使用者は、逆止弁11を基体9の弁座部48に設置する。具体的には、使用者は、逆止弁11のステム部11bを基体9の弁取付孔14に挿入し、膨出部11cを固定壁部16に当接させる。この状態で、逆止弁11の弁面部11aが弁座部48の突起19の全周に亘って密着する。次に、使用者は、蓋体10の基体取付壁31を基体9の蓋体取付部50に挿入して、蓋体10のリング状突起37を基体9の嵌合溝27に嵌め込むことにより、蓋体10を基体9に取り付ける。これにより、蓋体10は基体9から抜け止めされるとともに、使用者は、蓋体10を基体9に対して回転させることができる。
次に、圧縮袋用排気バルブ3の使用状態を説明する。上記のように構成された圧縮袋1は、次のようにして使用する。図9は、圧縮袋用排気バルブ3の第1切り欠き20と第1外気取入口43が半径方向に重なっている状態を示す図である。図10は、圧縮袋用排気バルブ3の第1外気取入口43の開口面積が小さい状態を示す図である。図11は、圧縮袋用排気バルブ3の第2切り欠き21と第1外気取入口43が半径方向に重なっている状態を示す図である。図12は、圧縮袋用排気バルブ3の第1外気取入口43の開口面積が大きい状態を示す図である。図13は、圧縮袋用排気バルブ3の内気排出口33に吸気ノズル45が接続された状態を示す図である。
最初に、使用者が袋体2に収納する収納物を大きく圧縮したい場合(例えば、布団の圧縮率を約70%とする場合)について説明する。まず、使用者は、蓋体10の基体取付壁31を掴み、図9、10に示すように、基体9の第1外気取入口43が基体9の第1切り欠き20に半径方向に重なる位置まで蓋体10を回転させる。これにより、第1外気取入口43は、図10に示すように、小さな開口面積に設定される。次に、使用者は、図13に示すように、電気掃除機等の吸気ノズル45の先端から突出する突起物46を天壁部30の凹部35に挿入するとともに、吸気ノズル45の先端を天壁部30のノズル当接面30aに当接させて吸気ノズル45と内気排出口33とを接続する。このとき、突起物46が凹部35に接触するとともに、吸気ノズル45の先端の内面45aに隆起部34が接触しているので、吸気ノズル45に対して力が作用しても吸気ノズル45がノズル当接面30aからずれることがない。そのため、使用者は、袋体2の内部aの空気を吸気ノズル45により安定的に吸引することができる。
吸気ノズル45の吸引が開始されると、吸気ノズル45の吸引力によって逆止弁11の弁面部11aが引っ張られ、連通路12が開口する。そして、袋体2の内部aの空気が連通路12を通って内気排出口33から外部bへ流出する。一方、吸気ノズル45の吸引力によって第2外気取入口36と第1外気取入口43を通じて連通路12内に流入した外気は、内気排出口33から外部bへ流出する。このとき、第1外気取入口43の開口面積が小さいので、吸気ノズル45の吸引力によって第1外気取入口43から連通路12に取り入れられる外気は少ない。そのため、吸気ノズル45の袋体2の内部aの空気を吸引する吸引力が大きく、収納物は大きく圧縮される。その後、使用者は、吸気ノズル45による吸引動作を停止すると、逆止弁11は、元の形状に戻って弁座部48の突起19に密着し、連通路12を閉塞する。これにより、袋体2の内部aの収納物は圧縮された状態に保持される。
次に、使用者が袋体2に収納する収納物をソフトに圧縮したい場合(例えば、布団の圧縮率を約50%とする場合)について説明する。収納物を大きく圧縮する場合と同様の部分は、その説明を省略する。まず、使用者は、蓋体10の基体取付壁31を掴み、図11、12に示すように、蓋体10の第1外気取入口43が基体9の第2切り欠き21に半径方向に重なる位置まで蓋体10を回転させる。このとき、図12に示すように、第1外気取入口43の開口面積が大きいので、吸気ノズル45の吸引力によって第1外気取入口43から連通路12に取り入れられる外気は多い。そのため、袋体2の内部aの空気を吸引する吸引力が小さく、収納物はソフトに圧縮される。
なお、以上に説明した圧縮袋用排気バルブ3及び圧縮袋1は、本発明の一実施形態であり、その具体的構成については、適宜変更可能である。以下、第2実施形態〜第11実施形態について説明する。
(2)第2実施形態
図14は、第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブ3の基体9の斜視図である。図15は、第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブ3の斜視図である。図16は、第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブ3の蓋体10の斜視図である。第1実施形態と同様の機能を有する構成については、第1実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。すなわち、第2実施形態に係る圧縮袋用排気バルブ3は、袋体固着フランジ部26と蓋体10の具体的構成について第1実施形態と異なる。
第1実施形態では、基体9の袋体固着フランジ部26は、図3に示すように、貫通孔28を有するが、図14に示すように、貫通孔28を有していなくてもよい。すなわち、貫通孔28は、蓋体10の回転可能な方向を使用者が識別できるようにするために設けられたが、これに代えて、蓋体10の基体9に対する適切な位置を使用者が識別できるようにするためのマーク(例えば、文字、記号、色彩)が袋体固着フランジ部26に施されてもよい。
蓋体10の基体9に対する適切な位置を使用者に識別させるためのマークとして、文字が施される場合は、例えば、図14に示すように、袋体固着フランジ部26の上面の第1切り欠き20と基体9の半径方向に対向する位置に「ハード」との文字が施される。この場合、袋体固着フランジ部26には、その上面の第2切り欠き21と基体9の半径方向に対向する位置に「ソフト」との文字が施される。すなわち、「ソフト」との文字は、「ハード」との文字に対して基体9の中心を基準に90°の位置に配置されている。
「ソフト」との文字は、使用者が蓋体10を回転させて、図15に示すように、第2外気取入口36を「ソフト」との文字に基体9の半径方向に対向させたときに、袋体2に収納する収納物をソフトに圧縮可能(例えば、布団の圧縮率を約50%圧縮可能)であることを示す。この場合、蓋体10の第1外気取入口43は、図11、12に示すように、基体9の第2切り欠き21と半径方向に重なり、大きな開口面積となる。このとき、第1実施形態と同様に、袋体2の内部の空気を吸引する際に、第1外気取入口43から取り入れられる外気が多くなるので、袋体2の内部の空気を吸引する吸引力が弱くなり、吸引後の収納物の圧縮率は小さくなる。
「ハード」との文字は、使用者が蓋体10を回転させて、第2外気取入口36を「ハード」との文字に基体9の半径方向に対向させたときに、袋体2に収納する収納物を大きく圧縮可能(例えば、布団の圧縮率を約70%圧縮可能)であることを示す。この場合、蓋体10の第1外気取入口43は、図9、10に示すように、基体9の第1切り欠き20と半径方向に重なり、小さな開口面積となる。このとき、第1実施形態と同様に、袋体2の内部の空気を吸引する際に、第1外気取入口43から取り入れられる外気が減少するので、袋体2の内部の空気を吸引する吸引力が強くなり、吸引後の収納物の圧縮率は大きくなる。
このように、袋体固着フランジ部26の上面に「ハード」と「ソフト」の文字を施すと、使用者は、袋体2の収納物を所望の圧縮率に設定可能な第2外気取入口36の基体9に対する位置を容易に把握することができるようになり、好ましい。
第1実施形態では、基体9の蓋体規制壁23のクリック切欠24の形状は、図3に示すように、V字状とされたが、この形状に限定されることはなく、蓋体10のクリック凸部42aが嵌合可能な形状であればいずれの形状であってもよい。例えば、クリック切欠24の形状は、図14に示すように、四角形状であってもよい。
第1実施形態では、クリック切欠24は、図3に示すように、基体9の蓋体規制壁23の一端部に形成されたが、図14に示すように、基体9の蓋体規制壁23の両端部に形成されてもよい。このようにすると、蓋体10が基体9に対してどの位置に回転しても、蓋体規制壁23のクリック切欠24、24のうちいずれか一方にクリック凸部42が嵌合するようになるので、使用者が蓋体10を回転させるときに、クリック感が得られやすくなり、好ましい。
第1実施形態では、蓋体10の仕切壁44に形成された切除部44aは、図6に示すように、蓋体10の半径方向外側からV字状に切り欠かれたが、図16に示すように、蓋体10の半径方向内側からL字状に切り欠かれてもよい。
第2実施形態の圧縮袋用排気バルブ3の蓋体10は、図15に示すように、使用者が蓋体10を回転させるときに把持するグリップ部31bを備えている。具体的には、グリップ部31bは、基体取付壁31の壁面本体31aの傾斜壁部40、40によって基体取付壁31の円周方向に挟まれる位置に配置されている。グリップ部31bは、壁面本体31aの上縁部から下縁部まで延びる棒状の突出部が基体取付壁31の円周方向に一定の間隔を空けて複数配置されることにより、形成されている。これにより、使用者がグリップ部31bを摘まみ蓋体10を回転させるときに、指が蓋体10に対して滑りにくくなり、蓋体10を回転させやすくなる。
(3)第3実施形態
第1実施形態では、第1外気取入口43の開口面積は、第1外気取入口43が基体9の第1切り欠き20と第2切り欠き21のいずれか一方と半径方向に重なることによって変更されたが、蓋体10の基体9に対する回転量を調節することにより、第1外気取入口43の第1切り欠き20又は第2切り欠き21に対する重なり量を調節して、変更するようにしてもよい。このようにすると、使用者は、第1外気取入口43の開口面積の微調節ができるため、袋体2に収納する収納物を所望の圧縮率に圧縮しやすくなり、好ましい。
(4)第4実施形態
第1実施形態では、蓋体10が基体9に対して相対的に回転することにより、第1外気取入口43の開口面積が調節されたが、第1外気取入口43の開口面積は、第1外気取入口43を開閉可能なシャッター部材を基体9または蓋体10に出没可能に設け、そのシャッター部材の出没量を調節することにより、前記シャッター部材の第1切り欠き20又は第2切り欠き21に対する重なり量を調節して、変更するようにしてもよい。
(5)第5実施形態
第1実施形態では、蓋体10に2つの第1外気取入口43を設けたが、第1外気取入口43は1つ又は3つ以上設けられてもよい。この場合、3つ以上の第1外気取入口43のうちの少なくとも1つが、第1切り欠き20と第2切り欠き21のいずれか一方と半径方向に重なることにより、第1外気取入口43の開口面積が変更される。
(6)第6実施形態
第1実施形態では、2つの第1外気取入口43の開口面積は互いに等しくされたが、互いに異なっていてもよい。この場合、第1切り欠き20と第2切り欠き21の開口面積は等しくすることができる。さらに、この場合、第1外気取入口43は、3つ以上設けられてもよく、第1切り欠き20と第2切り欠き21は、3つ以上設けられてもよい。第1外気取入口43の開口面積は、3つ以上の第1外気取入口43のいずれか1つが切り欠き20、21に半径方向に重なることにより、変更される。
(7)第7実施形態
第1実施形態では、第2外気取入口36は、図7に示すように、蓋体10の基体取付壁31の壁面本体31aに形成されたが、これに限定されることはなく、第1外気取入口43に連通可能な位置であればどこに配置されてもよい。例えば、第2外気取入口36は、蓋体10の天壁部30のノズル当接面30aに形成されてもよいが、蓋体10の基体取付壁31の壁面本体31aに形成される場合、使用者が吸気ノズル45の先端をノズル当接面30aに当接させたときに、吸気ノズル45の先端によって塞がれることがなくなり、外部bから安定して外気が取り込まれる点で好ましい。
(8)第8実施形態
第1実施形態では、天壁部30の内気排出口33に連通する外気取入口として、第1外気取入口43と第2外気取入口36の2つを設けたが、第2外気取入口36は省略されることができる。この場合、蓋体10の対向壁42に基体取付壁31の機能を持たせることにより、第2外気取入口36が設けられる基体取付壁31は省略されることができる。具体的には、例えば、対向壁42の外面に周方向に延びるリング状突起を設け、このリング状突起が嵌め込まれる嵌合溝を蓋体規制壁23の内面に設ける。このようにすると、対向壁42のリング状突起が蓋体規制壁23の嵌合溝に嵌め込まれることにより、蓋体10が基体9に対して抜け止めされるとともに、回転することができるので、蓋体10を基体9に取り付けるための基体取付壁31が省略されることができる。そのため、圧縮袋用排気バルブ3の小型化が可能になる。
(9)第9実施形態
第1実施形態では、天壁部30の隆起部34は、図13に示すように、その一端から他端までの直線距離が吸気ノズル45の内径よりも短い平面視十字状に形成されたが、この形状に限定されることはなく、吸気ノズル45の先端の内面45aに接触することにより、吸気ノズル45が内気排出口33に対してずれることを防止できる形状であればいずれの形状であってもよい。例えば、隆起部34は、任意の頂点から他の頂点までの直線距離が吸気ノズル45の内径よりも短い平面視三角形状や平面視四角形状であってもよいが、平面視十字状に形成される場合、内気排出口33の外部bとの連通を確保しやすい点で好ましい。
(10)第10実施形態
第1実施形態では、天壁部30の隆起部34は、内気排出口33を跨ぐように設けられたが、ノズル当接面30aの内気排出口33近傍から上方へ隆起する複数の棒状の突起部から構成されてもよい。しかしながら、天壁部30の隆起部34が内気排出口33を跨ぐように設けられる場合、吸気ノズル45が内気排出口33に対してずれてしまうことをより確実に防止できる点で、好ましい。
(11)第11実施形態
第1実施形態では、袋体2の収納物として布団を例に挙げたが、これに限定されることはない。例えば、袋体2に収納する収納物は、羊毛布団やダウンジャケット等の他の物品であってもよい。
1 圧縮袋
2 袋体
3 圧縮袋用排気バルブ
5 バルブ取付口
9 基体
10 蓋体
11 逆止弁
12 連通路
13 連通路形成壁
20 第1切り欠き
21 第2切り欠き
30 天壁部
31 基体取付壁
33 内気排出口
34 隆起部
36 第2外気取入口
42 対向壁
43 第1外気取入口
45 吸気ノズル
46 突起物
a 内部
b 外部

Claims (5)

  1. 内部を脱気して収納物を圧縮した状態で収納する袋体に設けられる圧縮袋用排気バルブであって、
    前記袋体に取り付けられ、前記袋体の内部と外部とを連通させる連通路が形成された基体と、
    前記基体に取り付けられた蓋体と、
    前記連通路を開閉可能に前記連通路に設けられ、前記袋体の前記内部から前記外部への空気の流出を許容する逆止弁と、を備え、
    前記蓋体は、前記連通路に連通し、前記袋体の前記内部の前記空気を吸い出す吸気ノズルが接続され、前記袋体の前記内部の前記空気を排出する内気排出口と、前記内気排出口に連通する第1外気取入口と、を有し、
    前記第1外気取入口は、その開口面積が変更可能に構成されていることを特徴とする圧縮袋用排気バルブ。
  2. 前記基体は、中央部に前記連通路を形成する円筒状の連通路形成壁を有し、
    前記連通路形成壁は、前記連通路に開口する連通路開口部を有し、
    前記蓋体は、前記連通路形成壁を中心として回転可能に前記基体に取り付けられ、前記連通路形成壁と当接した状態で対向する対向壁を有し、
    前記第1外気取入口は、前記対向壁に設けられ、前記連通路開口部と重なることにより、その開口面積を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮袋用排気バルブ。
  3. 前記蓋体は、前記内気排出口が開口し、前記吸気ノズルが当接する天壁部と、前記天壁部の周縁部から下方に垂下する垂下壁部と、を有し、
    前記垂下壁部には、前記第1外気取入口に連通する第2外気取入口が開口していることを特徴とする請求項2に記載の圧縮袋用排気バルブ。
  4. 前記天壁部は、前記吸気ノズルの内径よりも短く形成され、前記連通路とは反対方向に隆起する隆起部を有することを特徴とする請求項3に記載の圧縮袋用排気バルブ。
  5. 内外を連通するバルブ取付口が設けられた袋体と、前記バルブ取付口に取り付けられた請求項1乃至4の何れか1項に記載の圧縮袋用排気バルブと、を備えることを特徴とする圧縮袋。

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