JP6817596B2 - 顔認証ゲートおよび顔認証システム - Google Patents

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Description

本発明は、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証ゲートおよび顔認証システムに関するものである。
コンサートなどのイベントが開催される会場では、事前に購入したチケットを係員に提示することで、入場が許可されるが、近年、チケットの転売による不正入場が問題になっている。このため、チケットを販売する際に、チケット購入者の顔画像を登録し、イベント当日に会場の入場口で、入場者を撮影して入場者の顔画像を取得して、その入場者の顔画像と、予め登録されたチケット購入者の顔画像とを照合する顔認証を行うようにしている。これにより、不正入場を確実に防止することができる。
このような入場者に対する顔認証に関する技術として、従来、出入口から入退場する人物を、出入口に設置されたカメラで撮影して、その撮影画像から入退場する人物の顔画像を取得して、その入退場する人物の顔画像と、予め登録された顔画像とを照合する顔認証を行い、その顔認証の結果に基づいて人物の入退場を管理する技術が知られている(特許文献1参照)。また、係員がモバイル端末で人物を撮影して、その人物の顔画像と、予め登録されたチケット購入者の顔画像とを照合する顔認証を行い、その顔認証の結果に基づいて施設の利用を許可する技術が知られている(特許文献2参照)。
特開2017−215737号公報 特開2017−182326号公報
さて、会場の入場口には、イベントの開始時刻にあわせて入場者が集まるため、顔認証に時間がかかると、入場者の滞留が発生する。特に、ライブハウスのような小規模な会場では、入場者が滞留するエリアを十分に確保できないため、入場者の混乱を避けるために、入場者の滞留を生じにくくする必要があり、ウオークスルー、またはそれに近い状態で、手際よく入場者を処理することが望まれる。
また、スポーツ競技場のような大規模な会場では、常設の顔認証ゲートを設置すればよいが、ライブハウスのような小規模な会場では、仮設タイプの顔認証ゲートとして、必要な期間だけ臨時的に設置できるようにするとよい。この場合、特に、設置の自由度が高いことが望まれる。また、入場者の混乱を避けるため、ガイドポールや案内板などの誘導用品を用いて入場者を誘導することも可能であるが、このような誘導用品を用意するのは面倒であり、顔認証ゲート自体が、入場者に入場受付の位置を案内するシンボルとして機能するように構成することが望まれる。
しかしながら、従来の技術のように、係員がモバイル端末で入場者を1人ずつ撮影して顔認証を行う場合、顔認証に手間と時間がかかるため、入場者の滞留が生じやすく、また、係員の人数が増えるという問題があった。また、仮設タイプの顔認証ゲートに関しては、従来の技術では何ら考慮されておらず、仮設タイプとして望まれる機能を備えた顔認証ゲートを実現することができないという問題があった。
そこで、本発明は、係員を増やすことなく、高いスループットで入場者を処理して、入場者の滞留を生じにくくすることができ、さらに、仮設タイプの顔認証ゲートとして、設置の自由度が高く、かつ、入場者に入場受付の位置を案内するシンボルとして機能させることができる顔認証ゲートおよび顔認証システムを提供することを主な目的とする。
本発明の顔認証ゲートは、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証ゲートであって、カメラと、プロセッサと、メモリと、ディスプレイと、タワー型の筐体とを備え、前記カメラは、前記筐体の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定され、前記プロセッサは、設定者の操作入力に基づいて、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値を設定し、前記カメラにより順次撮影された撮影画像から抽出した入場者の顔画像と、予め前記メモリに記憶された入場許可者の顔画像とを照合する顔認証を繰り返して、前記成功回数および前記失敗回数を取得し、前記成功回数が前記第1の判定基準値以上となる場合に、入場を許可する入場許可判定と、前記失敗回数が前記第2の判定基準値以上となる場合に、入場を許可しない入場不許可判定と、を行い、これらの判定結果に基づいて、入場許可画面あるいは入場不許可画面を前記ディスプレイに表示する構成とする。
また、本発明の顔認証システムは、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証システムであって、顔認証ゲートと、この顔認証ゲートにネットワークを介して接続される顔認証サーバとを備え、前記顔認証ゲートは、カメラと、プロセッサと、ディスプレイと、通信部と、タワー型の筐体とを備え、前記カメラは、前記筐体の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定され、前記通信部は、前記カメラにより順次撮影された撮影画像、または前記プロセッサにより前記撮影画像から抽出した入場者の顔画像を、前記顔認証サーバへ送信し、前記顔認証サーバは、設定者の操作入力に基づいて、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値を設定し、前記顔認証ゲートから受信した前記撮影画像から抽出した入場者の顔画像、または前記顔認証ゲートから受信した前記入場者の顔画像と、予め登録された入場許可者の顔画像とを照合する顔認証を繰り返して、前記成功回数および前記失敗回数を取得し、前記成功回数が前記第1の判定基準値以上となる場合に、入場を許可する入場許可判定と、前記失敗回数が前記第2の判定基準値以上となる場合に、入場を許可しない入場不許可判定と、を行い、これらの判定結果を前記顔認証ゲートに送信し、前記顔認証ゲートの前記プロセッサは、前記顔認証サーバから受信した前記判定結果に基づいて、入場許可画面あるいは入場不許可画面を前記ディスプレイに表示する構成とする。
本発明によれば、顔認証ゲートが、入場者を撮影して顔認証を繰り返して、顔認証の成功回数および失敗回数に基づいて入場者の入場の可否を判定し、入場許可画面あるいは入場不許可画面をディスプレイに表示して入場者に通知する。このため、係員は、顔認証が失敗して顔認証ゲートが入場を許可しない場合にだけ対応すればよい。これにより、係員を増やすことなく、高いスループットで入場者を処理して、入場者の滞留を生じにくくすることができる。特に、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値の設定により、イベントの内容に応じて入場許可判定および入場不許可判定の厳しさを調整することができ、イベント主催者の判断で、スループットを優先したりセキュリティを優先したりすることができる。
第1実施形態に係る顔認証システムの全体構成図 顔認証ゲート1の外観を示す斜視図 顔認証ゲート1の概略構成を示すブロック図 本システムにおけるチケット購入時の動作手順を示すフロー図 DBサーバ4のデータベースの登録内容を示す説明図 顔認証ゲート1におけるイベント会場入場時の動作手順を示すフロー図 第1のディスプレイ13に表示される入場許可画面および入場不許可画面の一例を示す説明図 第3のディスプレイ15に表示されるサイネージ画面の一例を示す説明図 第2のディスプレイ17に表示される係員確認画面の一例を示す説明図 第2実施形態に係る顔認証システムの全体構成図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証ゲートであって、カメラと、プロセッサと、メモリと、ディスプレイと、タワー型の筐体とを備え、前記カメラは、前記筐体の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定され、前記プロセッサは、設定者の操作入力に基づいて、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値を設定し、前記カメラにより順次撮影された撮影画像から抽出した入場者の顔画像と、予め前記メモリに記憶された入場許可者の顔画像とを照合する顔認証を繰り返して、前記成功回数および前記失敗回数を取得し、前記成功回数が前記第1の判定基準値以上となる場合に、入場を許可する入場許可判定と、前記失敗回数が前記第2の判定基準値以上となる場合に、入場を許可しない入場不許可判定と、を行い、これらの判定結果に基づいて、入場許可画面あるいは入場不許可画面を前記ディスプレイに表示する構成とする。
これによると、顔認証ゲートが、入場者を撮影して顔認証を繰り返して、顔認証の成功回数および失敗回数に基づいて入場者の入場の可否を判定し、入場許可画面あるいは入場不許可画面をディスプレイに表示して入場者に通知する。このため、係員は、顔認証が失敗して顔認証ゲートが入場を許可しない場合にだけ対応すればよい。これにより、係員を増やすことなく、高いスループットで入場者を処理して、入場者の滞留を生じにくくすることができる。特に、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値の設定により、イベントの内容に応じて入場許可判定および入場不許可判定の厳しさを調整することができ、イベント主催者の判断で、スループットを優先したりセキュリティを優先したりすることができる。
また、第2の発明は、さらに、複数のカメラを備え、これら複数のカメラは、想定される入場者の身長に対応して上下方向に離間して設けられた構成とする。
これによると、入場者の身長が大きく異なる場合でも、入場者の顔を概ね正面から撮影した顔画像を取得することができる。
また、第3の発明は、前記複数のカメラのうち少なくとも1つは、入場者の属性情報の取得に用いられる構成とする。
これによると、入場者の属性情報を取得することができる。
また、第4の発明は、さらに、複数のディスプレイを備え、これら複数のディスプレイのうち少なくとも1つは、前記入場許可画面あるいは前記入場不許可画面を表示する構成とする。
これによると、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果を入場者が確認することができる。
また、第5の発明は、さらに、複数のディスプレイを備え、これら複数のディスプレイのうち少なくとも1つは、入場者の前記属性情報に基づくサイネージコンテンツを表示する構成とする。
これによると、入場者が自分に合ったサイネージコンテンツを閲覧することができる。
また、第6の発明は、さらに、複数のディスプレイを備え、これら複数のディスプレイのうち少なくとも1つは、前記筐体の背面に設けられ、少なくとも前記判定結果に関する確認画面を表示する構成とする。
これによると、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果を係員が迅速に確認することができる。
また、第7の発明は、前記プロセッサは、設定者の操作入力に基づいて、前記第1の判定基準値を前記第2の判定基準値より小さく設定する構成とする。
これによると、入場許可判定の判定基準を緩くすることで、スループットを向上させて、入場者の滞留を抑制することができる。
また、第8の発明は、前記プロセッサは、設定者の操作入力に基づいて、前記第1の判定基準値を前記第2の判定基準値より大きく設定する構成とする。
これによると、入場許可判定の判定基準を厳しくすることで、セキュリティを向上させることができる。
また、第9の発明は、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証システムであって、顔認証ゲートと、この顔認証ゲートにネットワークを介して接続される顔認証サーバとを備え、前記顔認証ゲートは、カメラと、プロセッサと、ディスプレイと、通信部と、タワー型の筐体とを備え、前記カメラは、前記筐体の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定され、前記通信部は、前記カメラにより順次撮影された撮影画像、または前記プロセッサにより前記撮影画像から抽出した入場者の顔画像を、前記顔認証サーバへ送信し、前記顔認証サーバは、設定者の操作入力に基づいて、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値を設定し、前記顔認証ゲートから受信した前記撮影画像から抽出した入場者の顔画像、または前記顔認証ゲートから受信した前記入場者の顔画像と、予め登録された入場許可者の顔画像とを照合する顔認証を繰り返して、前記成功回数および前記失敗回数を取得し、前記成功回数が前記第1の判定基準値以上となる場合に、入場を許可する入場許可判定と、前記失敗回数が前記第2の判定基準値以上となる場合に、入場を許可しない入場不許可判定と、を行い、これらの判定結果を前記顔認証ゲートに送信し、前記顔認証ゲートの前記プロセッサは、前記顔認証サーバから受信した前記判定結果に基づいて、入場許可画面あるいは入場不許可画面を前記ディスプレイに表示する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、係員を増やすことなく、高いスループットで入場者を処理して、入場者の滞留を生じにくくすることができる。特に、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値の設定により、イベントの内容に応じて入場許可判定および入場不許可判定の厳しさを調整することができ、イベント主催者の判断で、スループットを優先したりセキュリティを優先したりすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る顔認証システムの全体構成図である。
この顔認証システムは、顔認証ゲート1と、ユーザ端末2と、管理サーバ3と、DBサーバ4と、を備えている。顔認証ゲート1、ユーザ端末2、管理サーバ3、およびDBサーバ4はネットワーク(インターネットなど)に接続されている。
顔認証ゲート1は、コンサートなどのイベントが開催される会場の入場口に設置され、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者の入場(通過)を許可するか否かを入場者に通知する案内画面を出力する。この顔認証ゲート1は、ネットワークを介してDBサーバ4からチケット購入者(入場許可者)の情報(顔画像、属性情報など)を受信し、チケット購入者の顔画像に基づいて顔認証を行う。
ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット端末、PCなどであり、イベントのチケットを購入する人物(申込者)が操作する。このユーザ端末2では、申込者が、自分の属性情報(氏名、年齢、性別など)などを入力し、また、自分の顔を撮影して、その申込者の顔画像および属性情報などが、ネットワークを介して管理サーバ3にアップロードされる。
管理サーバ3は、会場の入場に必要なチケットを販売するサイトを公開して、申込者のチケット購入の申し込みを受け付けて、チケットを発行する。このとき、管理サーバ3は、申込者の情報(顔画像、属性情報など)を、ネットワークを介してユーザ端末2から受信し、チケットを発行した場合には、申込者の情報(顔画像、属性情報など)や、発行したチケットの情報などを、チケット購入者の情報として、ネットワークを介してDBサーバ4に送信する。
DBサーバ4は、チケット購入者の情報(顔画像、属性情報など)を管理するデータベースを備えている。DBサーバ4は、ネットワークを介して管理サーバ3からチケット購入者の情報を受信して、その情報をデータベースに登録する。
次に、顔認証ゲート1について説明する。図2は、顔認証ゲート1の外観を示す斜視図であり、図2(A)に正面側を示し、図2(B)に背面側を示す。
図2(A)に示すように、顔認証ゲート1は、タワー型の筐体11を備えており、その正面側に、第1のカメラ12と、第1のディスプレイ13と、第2のカメラ14と、第3のディスプレイ15と、スピーカー16と、が設けられている。また、筐体11の正面側は全体的にハーフミラーパネル18で覆われている。また、図2(B)に示すように、筐体11の背面側に、第2のディスプレイ17が設けられている。
この顔認証ゲート1は、仮設型(可搬型)であり、会場の入場口のフロアに必要な期間だけ臨時的に設置することができる。この顔認証ゲート1は、例えばライブハウスのような小規模な会場に適しており、筐体11がタワー型であるため、設置に大きなスペースを必要とせず、また、入場者の顔を正面から撮影可能なように顔認証ゲートが人間の身長に近い高さとなるため、仮設タイプの顔認証ゲートとして、設置の自由度が高く、かつ、入場者に入場受付の位置を案内するシンボルとして機能させることができる。
第1,第2のカメラ12,14は、筐体11の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定されている。この第1のカメラ12と第2のカメラ14とは、上下方向に所定の間隔をおいて配置されている。これにより、入場者の身長が大きく異なる場合でも、第1,第2のカメラ12,14のいずれかで入場者の顔を概ね正面から撮影することができる。なお、カメラを3台以上設けるようにしてもよい。これにより、入場者が子供である場合でも、入場者の顔を概ね正面から撮影することができる。
第1のディスプレイ13は、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果、すなわち、入場を許可するか否かを入場者に通知する案内画面(図7参照)を表示する。
第2のディスプレイ17は、顔認証ゲート1の処理状況を係員が確認する画面(図9参照)を表示する。係員は顔認証ゲート1の後方で待機するため、背面側に設けられた第2のディスプレイ17により、入場者に迅速に対応することができる。
スピーカー16は、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果、すなわち、入場を許可するか否かを入場者に通知する音声(効果音)を出力する。
第3のディスプレイ15は、入場者に各種の情報を提供する画面(図8参照)を表示する。これにより、顔認証ゲート1を認証機能のほか、デジタルサイネージとしても機能させることができる。
次に、顔認証ゲート1の概略構成について説明する。図3は、顔認証ゲート1の概略構成を示すブロック図である。
顔認証ゲート1は、第1,第2のPC21,22と、第1,第2の入力操作部23,24と、を備えている。
第1,第2のカメラ12,14は、第1,第2のPC21,22に接続されている。第1,第2のディスプレイ13,17は、第1のPC21に接続されている。第1の入力操作部23は、第1のPC21に接続されている。第2の入力操作部24は、第2のPC22に接続されている。第3のディスプレイ15は、第2のPC22に接続されている。
第1,第2の入力操作部23,24は、キーボードやマウスやタッチパネルなどの入力デバイスで構成される。
また、顔認証ゲート1は、第4のディスプレイ26を備えている。この第4のディスプレイ26は、第2のPC22に接続される。なお、第4のディスプレイ26は、外付け、すなわち、顔認証ゲート1の筐体11に収容されておらず、使用時(第2のPC22の設定時)に、第2のPC22の外部接続端子に接続して使用する。なお、第4のディスプレイ26を設けずに、第1のPC21と第2のPC22との間で第2のディスプレイ17を切り替えて所要の画面を表示するようにしてもよい。
第1のPC21は、プロセッサ31と、メモリ32と、通信部33と、を備えている。この第1のPC21は、タブレット端末で構成するようにしてもよい。
通信部33は、ネットワークを介してDBサーバ4と通信を行う。本実施形態では、DBサーバ4から送信されるチケット購入者の登録情報(顔画像、属性情報など)を受信する。
メモリ32は、DBサーバ4から取得したチケット購入者の登録情報(顔画像、属性情報など)や、プロセッサ31で実行されるプログラムなどを記憶する。
なお、チケット購入者の登録情報は、事前(例えばイベントの前日など)に、DBサーバ4からダウンロードしてメモリ32に格納される。このとき、顔認証ゲート1が設置される会場のイベントに関するチケット購入者の登録情報がDBサーバ4からダウンロードされるが、大規模な会場では、座席に応じて入場口が異なる場合があり、この場合、顔認証ゲート1が設置される入場口に対応する座席のチケット購入者の登録情報のみを、DBサーバ4からダウンロードするようにしてもよい。
プロセッサ31は、メモリ32に記憶されたプログラムを実行することで所定の処理を行う。本実施形態では、顔検出、ベストショット選定、顔認証、入場可否判定、表示制御、および音声制御の各処理を行う。
顔検出の処理では、第1,第2のカメラ12,14から出力される撮影画像から入場者の顔を検出して、撮影画像から入場者の顔画像を切り出す。
ベストショット選定の処理では、顔検出により第1,第2のカメラ12,14の撮影画像からそれぞれ抽出した入場者の顔画像のうち、最適な顔画像(ベストショット)を選定する。具体的には、顔画像から顔の向きを検出して、入場者の顔が概ね正面から撮影されている場合に、最適な顔画像と判定する。なお、入場者の顔画像が2つとも不適切な場合は、顔認証を行わないようにしたり、顔認証の結果を採用しないようにしたりすればよい。
顔認証の処理では、ベストショット選定でベストショットと判定された入場者の顔画像に基づいて、入場者の顔認証を行う。具体的には、メモリ32に格納されたチケット購入者の顔画像と、入場者の顔画像とを照合して、両者が一致する、すなわち、入場者がチケット購入者である場合に、顔認証が成功したものと判定する。なお、顔画像の照合は、顔画像から抽出した特徴情報に基づいて行えばよい。
入場可否判定の処理では、顔認証が成功した場合に、顔認証の成功回数(顔認証が連続して成功した回数)が所定のしきい値以上となるか否かに関する入場許可判定を行い、顔認証の成功回数がしきい値以上の場合に、入場を許可するものと判定する。また、顔認証が失敗した場合に、顔認証の失敗回数(顔認証が連続して失敗した回数)が所定のしきい値以上となるか否かに関する入場不許可判定を行い、顔認証の失敗回数がしきい値以上の場合に、入場を許可しないものと判定する。
表示制御の処理では、第1,第2のディスプレイ13,17に表示する画面を制御する。本実施形態では、第1のディスプレイ13に、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果を表示する。具体的には、入場許可画面(図7(A)参照)または入場不許可画面(図7(B)参照)を表示する。また、第2のディスプレイ17に、顔認証ゲート1の処理状況を係員が確認するための係員確認画面(図9参照)を表示する。
音声制御の処理では、スピーカー16から出力する音声を制御する。本実施形態では、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果に応じた効果音をスピーカー16から出力する。なお、コンサートの場合に、出演するアーティストの音楽をバックグラウンドで再生するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、顔認証の前にベストショット選定を行うようにしたが、ベストショット選定を行わずに、第1,第2のカメラ12,14の各撮影画像からそれぞれ抽出した2つの顔画像で顔認証を行い、スコアの高い方を認証結果として採用するようにしてもよい。
第2のPC22は、プロセッサ35と、メモリ36と、を備えている。この第2のPC22は、タブレット端末で構成するようにしてもよい。
メモリ36は、サイネージ用のコンテンツのデータや、プロセッサ35で実行されるプログラムなどを記憶する。なお、コンテンツは別のPCで作成され、適宜な記憶媒体を用いてコンテンツのデータを第2のPC22に転送すればよい。また、第2のPC22に通信部を設けて、コンテンツを管理するサーバからコンテンツのデータをダウンロードするようにしてもよい。
プロセッサ35は、メモリ36に記憶されたプログラムを実行することで所定の処理を行う。本実施形態では、属性推定、および表示制御の各処理を行う。
属性推定の処理では、第1,第2のカメラ12,14の撮影画像を取得して、その撮影画像に対する画像認識により、入場者の属性(年齢、性別など)を推定する。
表示制御の処理では、第3,第4のディスプレイ15,26に表示する画面を制御する。本実施形態では、第3のディスプレイ15に、入場者に各種の情報を提供するサイネージ画面(図8参照)を表示する。このとき、属性推定で取得した入場者の属性に基づいてコンテンツを選択し、入場者の属性に対応した画面を表示する。また、第4のディスプレイ26に、第2のPC22の設定に関する画面を表示する。
なお、本実施形態では、顔認証の処理を円滑に行うため、顔認証専用の第1のPC21を設けるようにしたが、第1のPC21の機能と第2のPC22の機能とを単一のPCで実現するようにしてもよい。また、第2のPC22、第3,第4のディスプレイ15,26、および第2の入力操作部24を省略する、すなわち、顔認証ゲート1のデジタルサイネージとしての機能を省略するようにしてもよい。
また、本実施形態では、入場者が閲覧するディスプレイとして、顔認証用の第1のディスプレイ13と、サイネージ用の第3のディスプレイ15とを設けたが、顔認証用の画面とサイネージ用の画面とを画面分割により1つのディスプレイに表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2のPC22で属性推定を行うようにしており、これにより、顔認証ゲート1の前にいる人物が、正規の入場者、すなわち、チケット購入者であるか否かに関係なく、その人物の属性に対応したコンテンツを表示することができるが、第1のPC21で行われる顔認証と連動して、入場者の属性に対応したコンテンツを表示するようにしてもよい。すなわち、第1のPC21で顔認証が成功すると、入場者(チケット購入者)の属性情報を第1のPC21から取得して、入場者の属性に対応したコンテンツを表示するようにしてもよい。
次に、本システムにおけるチケット購入時の動作手順について説明する。図4は、チケット購入時の動作手順を示すフロー図である。
ユーザ端末2では、まず、チケット購入申込画面を表示する(ST101)。このチケット購入申込画面は、ユーザ端末2が管理サーバ3にアクセスすることで管理サーバ3からユーザ端末2に配信される。このチケット購入申込画面では、申込者がユーザ端末2を操作して、申込者の属性情報(氏名、生年月日(年齢)、性別など)などを入力する。
次に、ユーザ端末2では、申込者に自分の顔を撮影するように催促するメッセージを画面表示し、これに応じて申込者が撮影の操作を行うことで、申込者の顔を撮影する(ST102)。
次に、ユーザ端末2では、申込者が送信の操作を行うことで、申込者の顔画像および属性情報を管理サーバ3に送信する(ST103)。
次に、ユーザ端末2では、管理サーバ3からエラー通知を受信すると(ST104でYes)、ST102に戻る。このとき、エラー通知の内容、すなわち、顔画像が適切に撮影されていないため、申込者に自分の顔を再度撮影するように催促するメッセージを画面表示し、これに応じて申込者が自分の顔を撮影しなおす。
次に、ユーザ端末2では、管理サーバ3からチケット発行通知を受信すると、チケット購入完了画面を表示する(ST105)。
管理サーバ3では、申込者の顔画像および属性情報をユーザ端末2から受信すると(ST201)、顔画像の画像解析を行い(ST202)、顔画像が適切に撮影されているか否かを判定する(ST203)。
ここで、顔画像が適切に撮影されていない場合には(ST203でNo)、エラー通知をユーザ端末2に送信する(ST204)。
一方、顔画像が適切に撮影されている場合には(ST203でYes)、チケット購入申込を受け付けてチケットを発行し、チケット発行通知をユーザ端末2に送信する(ST205)。また、チケット購入者の情報、すなわち、顔画像、属性情報、発行したチケットの情報などをDBサーバ4に送信する(ST206)。
DBサーバ4では、チケット購入者の情報を管理サーバ3から受信すると(ST301)、そのチケット購入者の情報をデータベースに登録する(ST302)。
なお、顔画像が適切に撮影されているか否かを判定するための画像解析(ST202)において、顔画像が不適切である原因を特定して、その顔画像が不適切である原因をエラー通知に付加してユーザ端末2に送信して、顔画像が不適切である原因をユーザ端末2に表示するようにしてもよい。これにより、顔画像が不適切である原因を申込者が把握することができる。なお、顔画像が不適切である原因は、例えば、マスクや頭髪で顔が隠れている場合や、顔が正面から撮影されていない場合や、顔の表情が笑顔である場合などである。
また、本実施形態では、チケット購入時に顔画像を登録するようにしたが、この顔画像の登録は、会員登録時などのチケット購入時とは異なる時点で行うようにしてもよい。
次に、DBサーバ4のデータベースについて説明する。図5は、DBサーバ4のデータベースの登録内容を示す説明図である。
DBサーバ4のデータベースには、チケット購入者の顔画像、属性情報、発行したチケットの情報などが登録される。具体的には、チケットID、氏名、座席番号、入場ゲート、購入日時、生年月日、性別、電話番号、顔情報(顔画像のファイル)の各情報が登録される。
次に、顔認証ゲート1におけるイベント会場入場時の動作手順について説明する。図6は、顔認証ゲート1におけるイベント会場入場時の動作手順を示すフロー図である。なお、顔認証ゲート1では、事前(例えばイベントの前日)にチケット購入者の情報(顔画像、属性情報など)をDBサーバ4からダウンロードされているものとする。
顔認証ゲート1では、第1のPC21のプロセッサ31において、まず、第1,第2のカメラ12,14から出力される撮影画像を取得する(ST401)。なお、第1,第2のカメラ12,14では、稼働中は撮影エリアを常時撮影し、各時刻の撮影画像(フレーム)が順次出力される。
次に、カメラ12,14の撮影画像に対する顔検出を行い(ST402)、撮影画像から人物の顔を検出したか否かを判定する(ST403)。ここで、人物の顔を検出しない場合には(ST403でNo)、ST401に戻り、次の時刻の撮影画像の処理に進む。
一方、人物の顔を検出した場合には(ST403でYes)、次に、顔認証を行い(ST404)、顔認証が成功したか否かを判定する(ST405)。
ここで、顔認証が成功した場合には(ST405でYes)、次に、顔認証の成功回数(顔認証が連続して成功した回数)が所定のしきい値以上となるか否かに関する入場許可判定を行う(ST406)。ここで、顔認証の成功回数がしきい値未満の場合には(ST406でNo)、顔認証の成功回数を1回増やして(ST407)、ST401に戻り、次の時刻の撮影画像の処理に進む。
一方、顔認証の成功回数がしきい値以上の場合には(ST406でYes)、入場を許可する旨を入場者に通知する入場許可画面(図7(A)参照)を第1のディスプレイ13に表示する(ST408)。
また、顔認証が失敗した場合には(ST405でNo)、次に、顔認証の失敗回数(顔認証が連続して失敗した回数)が所定のしきい値以上となるか否かに関する入場不許可判定を行う(ST409)。ここで、顔認証の失敗回数がしきい値未満の場合には(ST409でNo)、顔認証の失敗回数を1回増やして(ST410)、ST401に戻り、次の時刻の撮影画像の処理に進む。
一方、顔認証の失敗回数がしきい値以上の場合には(ST409でYes)、入場を許可しない旨を入場者に通知する入場不許可画面(図7(B)参照)を第1のディスプレイ13に表示する(ST411)。
ここで、本実施形態では、初期状態として、入場許可判定のしきい値が入場不許可判定のしきい値より小さく設定されている。すなわち、入場許可判定の判定基準を緩くして、入場不許可判定の判定基準を厳しくしている。これにより、スループット(時間あたりの処理人数)を向上させて、入場者の滞留を抑制することができる。
また、本実施形態では、メモリ32に格納されたユーティリティプログラムの実行により、顔認証判定の設定画面を表示させ、入場許可判定のしきい値(回数)および入場不許可判定のしきい値(回数)が、設定者の操作入力に応じて変更することができる。これにより、イベントの内容に応じて入場許可判定および入場不許可判定の厳しさを調整することができ、イベント主催者の判断で、スループットを優先したりセキュリティを優先したりすることができる。
すなわち、スループットを優先する場合、入場許可判定のしきい値を小さく設定すればよく、これにより、入場許可の判定結果が出やすくなる。また、入場不許可判定のしきい値を大きく設定すればよく、これにより、入場不許可の判定結果が出にくくなる。このため、スループットを向上させることができる。
一方、セキュリティを優先する場合、入場許可判定のしきい値を大きく設定すればよく、これにより、入場許可の判定結果が出にくくなる。また、入場不許可判定のしきい値を小さく設定すればよく、これにより、入場不許可の判定結果が出やすくなる。このため、セキュリティを向上させることができ、VIP向けのイベント等の設定として有効である。
次に、第1のディスプレイ13に表示される画面について説明する。図7は、第1のディスプレイ13に表示される入場許可画面および入場不許可画面の一例を示す説明図である。
第1のディスプレイ13には、顔認証に基づく入場可否判定の判定結果に応じて、図7(A)に示す入場許可画面、または図7(B)に示す入場不許可画面が表示される。
図7(A)に示す入場許可画面では、入場を許可する旨のメッセージが表示される。また、図7(A)に示す例では、入場者(チケット購入者)の氏名や座席の情報が表示される。
図7(B)に示す入場不許可画面では、入場を許可しない旨のメッセージ、具体的には、入場せずにその場に待機するように指示するメッセージが表示される。
なお、本実施形態では、第1のディスプレイ13に表示される画面(入場許可画面および入場不許可画面)に、入場を許可するか否かを表す文字を表示するようにしたが、○、×、矢印などの記号を、文字の代わりに、あるいは文字とともに表示するようにしてもよい。
また、第1のディスプレイ13に表示される画面(入場許可画面および入場不許可画面)は、イベントに応じて変更するようにするとよい。この場合、画面編集作業と、その画面編集作業に応じた画面生成処理が必要になるが、この画面編集作業および画面生成処理は、顔認証ゲート1、特に、第1のPC21のメモリ32に格納されたユーティリティプログラムを実行し、第2のディスプレイ17、第1の入力操作部23を用いて行うことができる。また、その他のPCやタブレット端末などを用いて画面編集作業および画面生成処理を行うようにしてもよい。この場合、生成した画面情報を、管理サーバ3などのサーバ経由で、または適宜な記憶媒体で、顔認証ゲート1内部のメモリ32などに転送すればよい。
また、第1のディスプレイ13に表示される画面の他に、スピーカー16から出力する音声もPC21のメモリ32に格納されたユーティリティプログラムを実行して、イベントに応じて変更することができる。
次に、第3のディスプレイ15に表示される画面について説明する。図8は、第3のディスプレイ15に表示されるサイネージ画面の一例を示す説明図である。
第3のディスプレイ15には、入場者に各種の情報を提供する画面(サイネージ画面)が表示される。このとき、入場者の属性に基づいてコンテンツが選択され、入場者の属性に対応したコンテンツが画面表示される。図8に示す例では、会場内での飲料を入場者に案内するコンテンツを表示するようしており、図8(A),(B)に示すように、入場者の年齢に応じて飲料の種類が異なるコンテンツが表示される。なお、入場時にカメラで撮影した顔認証用の撮像画像から入場者の属性を取得し、その入場時に取得した属性で異なるコンテンツが表示されるようにしてもよい。
なお、サイネージ画面に、次回のイベントなどを入場者に案内するコンテンツを表示するようにしてもよい。
次に、第2のディスプレイ17に表示される画面について説明する。図9は、第2のディスプレイ17に表示される係員確認画面の一例を示す説明図である。
第2のディスプレイ17には、顔認証ゲート1の処理状況を係員が確認する画面(係員確認画面)が表示される。この画面には、撮影画像表示部41と、判定結果表示部42と、認証画像表示部43と、入場者情報表示部44と、が設けられている。
撮影画像表示部41には、第1のカメラ12の撮影画像51と、第2のカメラ14の撮影画像52とが表示される。これにより、第1,第2のカメラ12,14の撮影状況を係員が確認することができる。
判定結果表示部42には、入場可否判定の判定結果(入場許可、入場不許可)が表示される。これにより、入場可否判定の判定状況を係員が確認することができる。
認証画像表示部43には、顔認証で用いられた顔画像、すなわち、撮影画像から抽出された入場者の顔画像55と、予め登録されたチケット購入者の顔画像56とが表示される。これにより、顔認証の処理状況を係員が確認することができる。
入場者情報表示部44には、顔認証が成功した場合に、入場者(チケット購入者)の情報が表示される。ここでは、チケットID、氏名、座席番号、入場ゲート、生年月日、性別の各情報が表示される。これにより、入場者の情報を係員が確認することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図10は、第2実施形態に係る顔認証システムの全体構成図である。
第1実施形態では、顔認証ゲート1で顔認証の処理を行うようにしたが、本実施形態では、顔認証の処理を行う顔認証サーバ5が設けられており、この顔認証サーバ5がネットワークを介して顔認証ゲート1に接続されている。
顔認証サーバ5では、事前(例えばイベントの前日)にチケット購入者の顔画像をDBサーバ4から取得する。顔認証ゲート1では、イベント当日に入場者を撮影して、入場者の顔画像を顔認証サーバ5に送信する。顔認証サーバ5では、顔認証ゲート1から取得した入場者の顔画像とチケット購入者の顔画像とを照合する顔認証を行い、その認証結果に基づいて入場可否判定を行い、その判定結果を顔認証ゲート1に送信する。顔認証ゲート1では、顔認証サーバ5から取得した判定結果に応じて、入場を許可するか否かを入場者に通知する画面(図7参照)を表示する。
なお、顔認証ゲート1では、第1実施形態と同様に、第1,第2のカメラ12,14で入場者を撮影し、第1のPC21のプロセッサ31で、顔検出により、撮影画像から入場者の顔画像を抽出して、その入場者の顔画像を顔認証サーバ5に送信すればよいが、顔認証ゲート1で顔検出を行わずに、撮影画像をそのまま顔認証サーバ5に送信して、顔認証サーバ5において、顔検出により、撮影画像から入場者の顔画像を抽出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、顔認証とともに入場可否判定を顔認証サーバ5で行うようにしたが、入場可否判定を顔認証ゲート1で行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、入場者の顔画像を顔認証ゲート1から顔認証サーバ5に送信するようにしており、この入場者の顔画像は、画像データそのものでもよいが、顔画像の画像データから抽出した特徴情報でもよい。この場合、顔認証サーバ5の処理負荷が増大するが、通信負荷を軽減することができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
本発明に係る顔認証ゲートおよび顔認証システムは、係員を増やすことなく、高いスループットで入場者を処理して、入場者の滞留を生じにくくすることができ、さらに、仮設タイプの顔認証ゲートとして、設置の自由度が高く、かつ、入場者に入場受付の位置を案内するシンボルとして機能させることができる効果を有し、入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証ゲートおよび顔認証システムなどとして有用である。
1 顔認証ゲート
2 ユーザ端末
3 管理サーバ
4 サーバ
5 顔認証サーバ
11 筐体
12 第1のカメラ
13 第1のディスプレイ
14 第2のカメラ
15 第3のディスプレイ
16 スピーカー
17 第2のディスプレイ
23 第1の入力操作部
24 第2の入力操作部
26 第4のディスプレイ
31 プロセッサ
32 メモリ
33 通信部
35 プロセッサ
36 メモリ

Claims (9)

  1. 入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証ゲートであって、
    カメラと、プロセッサと、メモリと、ディスプレイと、タワー型の筐体とを備え、
    前記カメラは、
    前記筐体の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定され、
    前記プロセッサは、
    設定者の操作入力に基づいて、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値を設定し、
    前記カメラにより順次撮影された撮影画像から抽出した入場者の顔画像と、予め前記メモリに記憶された入場許可者の顔画像とを照合する顔認証を繰り返して、前記成功回数および前記失敗回数を取得し、
    前記成功回数が前記第1の判定基準値以上となる場合に、入場を許可する入場許可判定と、前記失敗回数が前記第2の判定基準値以上となる場合に、入場を許可しない入場不許可判定と、を行い、
    これらの判定結果に基づいて、入場許可画面あるいは入場不許可画面を前記ディスプレイに表示することを特徴とする顔認証ゲート。
  2. さらに、複数のカメラを備え、
    これら複数のカメラは、想定される入場者の身長に対応して上下方向に離間して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の顔認証ゲート。
  3. 前記複数のカメラのうち少なくとも1つは、入場者の属性情報の取得に用いられることを特徴とする請求項2に記載の顔認証ゲート。
  4. さらに、複数のディスプレイを備え、
    これら複数のディスプレイのうち少なくとも1つは、前記入場許可画面あるいは前記入場不許可画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の顔認証ゲート。
  5. さらに、複数のディスプレイを備え、
    これら複数のディスプレイのうち少なくとも1つは、入場者の前記属性情報に基づくサイネージコンテンツを表示することを特徴とする請求項3に記載の顔認証ゲート。
  6. さらに、複数のディスプレイを備え、
    これら複数のディスプレイのうち少なくとも1つは、前記筐体の背面に設けられ、少なくとも前記判定結果に関する確認画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の顔認証ゲート。
  7. 前記プロセッサは、
    設定者の操作入力に基づいて、
    前記第1の判定基準値を前記第2の判定基準値より小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の顔認証ゲート。
  8. 前記プロセッサは、
    設定者の操作入力に基づいて、
    前記第1の判定基準値を前記第2の判定基準値より大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の顔認証ゲート。
  9. 入場者に対して顔認証を行い、その結果に応じて入場者に入場を許可する顔認証システムであって、
    顔認証ゲートと、この顔認証ゲートにネットワークを介して接続される顔認証サーバとを備え、
    前記顔認証ゲートは、
    カメラと、プロセッサと、ディスプレイと、通信部と、タワー型の筐体とを備え、
    前記カメラは、
    前記筐体の上部に設けられて、入場者の顔を正面から撮影可能なように撮影範囲が設定され、
    前記通信部は、
    前記カメラにより順次撮影された撮影画像、または前記プロセッサにより前記撮影画像から抽出した入場者の顔画像を、前記顔認証サーバへ送信し、
    前記顔認証サーバは、
    設定者の操作入力に基づいて、顔認証の成功回数に関する第1の判定基準値および前記顔認証の失敗回数に関する第2の判定基準値を設定し、
    前記顔認証ゲートから受信した前記撮影画像から抽出した入場者の顔画像、または前記顔認証ゲートから受信した前記入場者の顔画像と、予め登録された入場許可者の顔画像とを照合する顔認証を繰り返して、前記成功回数および前記失敗回数を取得し、
    前記成功回数が前記第1の判定基準値以上となる場合に、入場を許可する入場許可判定と、前記失敗回数が前記第2の判定基準値以上となる場合に、入場を許可しない入場不許可判定と、を行い、これらの判定結果を前記顔認証ゲートに送信し、
    前記顔認証ゲートの前記プロセッサは、
    前記顔認証サーバから受信した前記判定結果に基づいて、入場許可画面あるいは入場不許可画面を前記ディスプレイに表示することを特徴とする顔認証システム。
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