JP6815716B2 - 蓄電素子 - Google Patents

蓄電素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6815716B2
JP6815716B2 JP2014250607A JP2014250607A JP6815716B2 JP 6815716 B2 JP6815716 B2 JP 6815716B2 JP 2014250607 A JP2014250607 A JP 2014250607A JP 2014250607 A JP2014250607 A JP 2014250607A JP 6815716 B2 JP6815716 B2 JP 6815716B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curved
electrode body
electrode
insulating sheet
facing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014250607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016115407A (ja
Inventor
真澄 小川
真澄 小川
謙志 河手
謙志 河手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa International Ltd
Original Assignee
GS Yuasa International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa International Ltd filed Critical GS Yuasa International Ltd
Priority to JP2014250607A priority Critical patent/JP6815716B2/ja
Publication of JP2016115407A publication Critical patent/JP2016115407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6815716B2 publication Critical patent/JP6815716B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池を含む蓄電素子に関する。
リチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池を含む蓄電素子には、いわゆる巻回型の電極体が設けられることがある。巻回型の電極体は、いずれも帯状である正極電極シート、負極電極シート、及び2枚のセパレータを重ね合わせて、一対の湾曲部が形成されるように高扁平率の楕円筒状に巻回したものである。
特許文献1に開示されているように、巻回型の電極体は、絶縁シートで被覆された状態で扁平な直方体の金属製の外装体に収容されることがあり、これにより、電極体と外装体との間での短絡防止が図られる。
一般的に、絶縁シートとしては、1枚のシートを電極体と外装体との間に配置し得るように扁平な箱状又は筒状に成形したものが用いられる。具体的に、絶縁シートを箱状に成形する場合、例えば、外装体の底部に沿って配置される部分を挟んだ両側部分を立ち上げるように折り曲げることで、一対の立ち上がり部を形成し、これらの立ち上がり部の側縁同士を接合することで、箱状の絶縁シートが形成される。また、絶縁シートを筒状に成形する場合、帯状のシートを長手方向の両端部同士が重なるように筒状に湾曲させて、重ねられた端部同士を接合することで、筒状の絶縁シートが形成される。
特許文献1に開示された電池では、巻回軸が外装体の長側面に沿って水平方向に延びるような姿勢で電極体が外装体に収容されている。これにより、電極体の端面部は、外装体の短側面に対向配置されている。絶縁シートは、外装体の長側面に沿って配置される一対の立ち上がり部を備え、各立ち上がり部の両側縁部は、外装体の短側面に沿って配置されるように折り曲げられている。外装体の短側面に沿って配置される2つのシート部分は互いに接合されており、これにより、外装体の内面に沿った形状を有する箱状の絶縁シートが形成されている。
特開2011−155001号公報
ところで、巻回型の電極体を備えた蓄電素子には、所定寸法を有する直方体の外装体内に電極体を収めるという寸法上の制約の下、外装体内面との隙間が可及的に小さくなるように電極体を形成及び配置することで、高容量化を図ることが要求される。
しかしながら、特許文献1に開示された蓄電素子では、電極体の端面部と外装体の短側面との間に絶縁シートの接合部が介在している。該接合部では、2つのシート部分が重なることで厚みが大きくなっている。そのため、厚みの大きな接合部を電極体の端面部と外装体の短側面との間に収めるという制約によって、電極体の大型化が制限され、蓄電素子の容量を十分に増大できない。
このように、特許文献1の蓄電素子も含めて、巻回型の電極体と外装体との間に絶縁シートが介在する従来の蓄電素子では、蓄電素子の高容量化を図りつつ絶縁シートを設けることについて特段の考慮はなされていない。
そこで、本発明は、巻回型の電極体と外装体内面との間に絶縁シートが介在する蓄電素子の高容量化を図ることを課題とする。
本発明は、
湾曲部を有する電極体と、
前記湾曲部に対向する対向面部を有し、前記電極体を収容する外装体と、
2つのシート部が重なり合う厚肉部を有し、前記電極体と前記外装体の内面との間に配置される絶縁シートと、を備え、
前記厚肉部は、前記対向面部に対する前記湾曲部の最接近部から前記湾曲部の周方向にずれた位置で、前記湾曲部に対向配置されている、蓄電素子を提供する。
また、本発明は、
湾曲部を有する電極体と、
前記湾曲部に対向する対向面部を有し、前記電極体を収容する外装体と、
前記電極体と前記外装体の内面との間に配置される絶縁シートと、を備え、
前記絶縁シートにおける厚みが最も大きな厚肉部は、前記対向面部に対する前記湾曲部の最接近部から前記湾曲部の周方向にずれた位置で、前記湾曲部に対向配置されている、蓄電素子を提供する。
これらの蓄電素子によれば、電極体の湾曲部と外装体の対向面部との間の距離が最小となる隙間部分に絶縁シートの厚肉部が介在しないことにより、湾曲部と対向面部との距離が厚肉部の厚みよりも小さくなるように、対向面部に湾曲部を近づけて配置することが可能となる。また、絶縁シートの厚肉部は、電極体の湾曲部に対向配置されるため、電極体の湾曲部以外の部分を、外装体の内面に対して厚肉部を介在させることなく近づけて配置することができる。このように外装体の内面と電極体との距離の最小化が図られることで、電極体の寸法増大を図ることができ、これにより、蓄電素子の高容量化を図ることができる。
本発明に係る蓄電素子によれば、外装体と電極体との間の短絡を絶縁シートによって防止しつつ、蓄電素子の高容量化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る非水電解質二次電池の縦断面図。 図1の非水電解質二次電池の分解斜視図。 電極体の斜視図。 電極体の展開図。 図1の部分Vの拡大図。 図1の部分VIの拡大図。 電極体及び集電体の斜視図。 図1の非水電解質二次電池の一部破断部分斜視図。 図1の非水電解質二次電池の一部破断分解側面図。 電極体を含むアセンブリ体と絶縁シートの斜視図。 斜め下方から見た絶縁シートの斜視図。 絶縁シートの展開図。 図1のXIII−XIII線で破断された非水電解質二次電池の横断面図。 図13の部分XIVの拡大図。 図13の部分XIVを含む非水電解質二次電池の一部を示す一部破断斜視図。 絶縁シートの変形例を示す図14と同様の拡大横断面図。 本発明の第2実施形態に係る非水電解質二次電池のアセンブリ体と絶縁シートの斜視図。 図17の非水電解質二次電池の図14と同様の拡大横断面図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るリチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」という)1を示す。
[全体構成]
図1及び図2を参照すると、電池1は、外装体10、電極体20、絶縁シート30、底部スペーサ40、正極及び負極の外部端子50A,50B、正負の集電体60A,60B、上側パッキン70A,70B、下側パッキン80A,80B及び上部スペーサ90を備える。
外装体10は、ケース本体11と、ケース本体11の開口11aを閉じる蓋12とを備える。本実施形態では、ケース本体11と蓋12は、アルミニウム又はアルミニウム合金製である。ケース本体11は長方形板状の底壁部11bと、底壁部11bの長辺から立ち上がる一対の長側壁部11cと、底壁部11bの短辺から立ち上がる一対の短側壁部11dとを備える。蓋12は概ね長方形板状である。長側壁部11cと短側壁部11bの上端が、ケース本体11の開口11aを画定している。電解液が充填されたケース本体11内には、電極体20が収容されている。電極体20は絶縁シート30で覆われている。電極体20とケース本体11の底壁部11bの間に底部スペーサ40が介在している。下側パッキン80A,80Bと上部スペーサ90も、ケース本体11に収容されている。蓋12には、ケース本体11内で発生したガスを外装体10の外側へ排出するための安全弁13が設けられている。
図3及び図4を併せて参照すると、電極体20は、いずれも一定幅の長尺な帯状である正極電極シート21、負極電極シート22及び微多孔性樹脂シートからなる2枚のセパレータ23,23を重ね合わせて、概ね高扁平率の長楕円状に巻回したものである。正極電極シート21の一つの層と、それに隣接する負極電極シート22の一つの層との間には、2枚のセパレータ23,23のうちのいずれか一方が介在している。セパレータ23は、正極電極シート21及び負極電極シート22よりも長尺である。これにより、電極体20の最外層はセパレータ23で構成されている(図14参照)。
正極電極シート21、負極電極シート22及び2枚のセパレータ23,23の巻回の軸線(巻回軸)は、図3において符号Aで概念的に示されている。電極体20は、巻回軸Aが概ね、ケース本体11の底壁部11bと開口11aが対向する方向(図1において上下方向)に延びる姿勢で、ケース本体11内に収容されている。
図3に示すように、巻回軸Aの延びる方向における電極体20の各端部は、正極電極シート21、負極電極シート22及びセパレータ23,23の幅方向の端部が配置された端面部20a,20bとなっている。電極体20は、巻回軸Aを挟んで対向配置され、巻回軸Aの延びる方向から見て互いに平行に直線状に延びる一対の直線部20c,20cと、巻回軸Aの延びる方向から見て半円状に湾曲しながら一対の直線部20c,20cを接続するように延びる一対の湾曲部20d,20dとを有する。
なお、直線部20cは、設計上において直線状に延びる部分である。実際に外装体10に電極体20が収容された状態において、直線部20cは、完全な直線状に配置されるとは限らず、全体的には直線に近い形状となるように撓んだ状態で配置されることもある。
正極電極シート21は、帯状の正極金属箔24と、この正極金属箔24の両面に形成された正極活物質層25とを備える。正極電極シート21の幅方向の一方(図3及び図4において下側)の端部では、正極活物質層25が正極金属箔24の側縁まで設けられている。正極電極シート21の幅方向の他方(図3及び図4において上側)の端部には、正極活物質層25を設けずに、正極金属箔24を露出させた未塗工部24aが設けられている。
負極電極シート22は、帯状の負極金属箔26と、この負極金属箔26の両面に形成された負極活物質層27とを備える。負極電極シート22の幅方向の一方(図3及び図4において下側)の端部では、負極活物質層27が負極金属箔26の側縁まで設けられている。負極電極シート22の幅方向の他方(図3及び図4において上側)の端部には、負極活物質層27を設けずに、負極金属箔26を露出させた未塗工部26aが設けられている。正極電極シート21の幅よりも負極電極シート22の幅が大きく、セパレータ23の幅は負極電極シート22の幅よりも大きい。
正極金属箔24には、未塗工部24aから幅方向外向きに突出する複数の突部24bが、長手方向に間隔をあけて設けられている。正極電極シート21、負極電極シート22及びセパレータ23,23を重ね合わせて巻回した状態では、複数の突部24bが互いに重ね合わされて電極体20から突出するタブ状の部分(正極集電タブ28)を形成している。負極金属箔26にも正極金属箔24の突部24bと同様の複数の突部26bが設けられており、これらの突部26bが互いに重ね合わされることで、電極体20から突出する負極集電タブ29が形成されている。
図3を参照すると、正極集電タブ28と負極集電タブ29は、電極体20の一方の端部20a(図3において上側の端部)から突出している。また、電極体20の端部20aを巻回軸Aの延びる方向から見たときの長手方向の中心線Bに対し、一対の直線部20c,20cのうちの一方側(図3において手前側)から、正極集電タブ28と負極集電タブ29が突出している。
蓋12の一端側(図1において左側)に正極の外部端子50Aが配置され、他端側(図1において右側)に負極の外部端子50Bが配置されている。外部端子50A,50Bは蓋12の外側面(上側面)12aに配置される板状部51A,51Bを備える。板状部51A,51Bにはバスバーのような接続部材が溶接されて外部回路に接続される。
図1及び図2に加えて図5を参照すると、正極の外部端子50Aは、蓋12の外側面12aに配置される板状部51Aと、板状部51Aの下面から下方に突出する円筒状の軸部52を備える。板状部51Aと軸部52は一体成形されている。軸部52は、蓋12を貫通してケース本体11の内部に突出している。
正極の外部端子50Aの軸部52の下端には拡径部52aが設けられ、それによって正極の外部端子50Aが蓋12に対して加締固定されている。具体的には、外部端子50Aの板状部51Aと拡径部52aとの間に、絶縁樹脂製の上側パッキン70A、蓋12、絶縁樹脂製の下側パッキン80A及び正極の集電体60A(後述する被加締部62A)が挟み込まれることで、正極の外部端子50Aと集電体60Aが蓋12に固定されている。蓋12の外側面12aと外部端子50Aとの間に上側パッキン70Aが介装され、蓋12の内側面(下側面)12bと集電体60Aとの間に、下側パッキン80Aが介装されている。本実施形態では、正極の外部端子50と集電体60Aは、アルミニウム又はアルミニウム合金製である。
図1及び図2に加えて図6を参照すると、負極の外部端子50Bは、蓋12の外側面12aに配置される板状部51Bと、板状部51Bとは別体のリベット53を備える。板状部51Bに形成された貫通孔にリベット53の上端の顎部53aが圧入され、それによってリベット53が板状部51Bに固定されている。リベット53は板状部51Bの下面から下方に突出し、蓋12を貫通してケース本体11の内部に突出している。
負極の外部端子50Aのリベット53の下端には拡径部53bが設けられ、それによって負極の外部端子50Bが蓋12に対して加締固定されている。具体的には、外部端子50Bの板状部51Bと拡径部53bとの間に、絶縁樹脂製の上側パッキン70B、蓋12、絶縁樹脂製の下側パッキン80B及び負極の集電体60Bが挟み込まれることで、負極の外部端子50Bと集電体60Bが蓋12に固定されている。蓋12の外側面12aと外部端子50Bとの間に上側パッキン70Bが介装され、蓋12の内側面12bと負極の集電体60Bとの間に下側パッキン80Bが介装されている。本実施形態では、負極の外部端子50Bは、その板状部51Bアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、リベット53が銅又は銅合金製である。負極の集電体60Bは銅又は銅合金製である。
図7に最も明瞭に示すように、正極の集電体60Aは、被溶接部61Aと被加締部62Aを備える。被溶接部61Aは電極体20の正極集電タブ28に溶接されて、電気的かつ機械的に接続されている。被加締部62Aは、前述のように、正極の外部端子50Aの軸部52に形成された拡径部52aによって蓋12に対して加締固定されている。同様に、負極の集電体60Bは、被溶接部61Bと被加締部62Bを備える。被溶接部61Bは電極体20の負極集電タブ29に溶接されて、電気的かつ機械的に接続されている。被加締部62Bは、前述のように、負極の外部端子50Bのリベット53に形成された拡径部53bによって、蓋12に対して加締固定されている。
図8及び図9に最も明瞭に示すように、電極体20と蓋12の内側面12bとの間には、上部スペーサ90が介在している。上部スペーサ90には、集電体60A,60B毎に集電体収容部92が設けられている。集電体収容部92は、側壁部92aと、側壁部92aの上端から延びる上壁部92bと、側壁部92aの下端から上壁部92bと概ね平行に延びる下壁部92cとを備える。上壁部92bと下壁部92cとの間には、側壁部92aとは反対側に開放した隙間92dが形成されている。
図9に示すように、正極の集電体60Aは、折り畳まれた正極集電タブ28と共に、集電体収容部92の隙間92dに差し込まれる。同様に、負極の集電体60Bも、折り畳まれた負極集電タブ29と共に、集電体収容部92の隙間92dに差し込まれる。これにより、各集電体60A,60Bは、上部スペーサ90の上壁部92bによって蓋12に対して絶縁され、上部スペーサ90の下壁部92cによって電極体20に対して絶縁される。
[絶縁シート]
以下、絶縁シート30及びこれに関連する構成について詳細に説明する。
図10及び図11に示すように、絶縁シート30は、ケース本体11の内面に沿って配置され得るように箱状に形成されている。絶縁シート30は、ケース本体11の底壁部11bに対向する底面部31と、ケース本体11の各長側壁部11cに対向する第1及び第2長側面部32,33と、ケース本体11の各短側壁部11dに対向する一対の短側面部38a,38bとを備えている。
絶縁シート30の厚みは、20μm以上200μm以下であることが好ましい。仮に絶縁シート30の厚みが20μm未満であれば、絶縁シート30の破損によって絶縁機能が損なわれやすくなり、仮に絶縁シート30の厚みが200μmよりも大きければ、電極体20を収容するためのスペースの縮小によって電池1の高容量化が妨げられる。
図12は、組立前の絶縁シート30の展開図を示す。図12に示すように、絶縁シート30の展開状態における底面部31の長手方向を第1方向X、底面部31の短手方向を第2方向Yとした場合、第2方向Yに関して、底面部31の両側に一対の長側面部32,33が境界部F1,F2を介して隣接して配置されている。
第1方向Xに関して、底面部31の両側には、長側面部32,33との境界部F1,F2よりも外側に突出した突出部34が設けられている。各突出部34には、第2方向Yに延びる折り目F3,F4が設けられている。
図12の第1方向Xに関して、第1長側面部32の両側には、底面部31との境界部F1よりも外側に突出した第1突出部32aが設けられて、第2長側面部33の両側には、底面部31との境界部F2よりも外側に突出した第2突出部33aが設けられている。第2突出部33aの突出量は、第1突出部32aの突出量よりも大きい。各第1突出部32aの先端には、第2突出部33aに接合される第1シール部32cが設けられ、各第2突出部33aの先端には、第1突出部32aに接合される第2シール部33cが設けられている。
図12の第2方向Yに関して、第1長側面部32における底面部31とは反対側の端部には、上部スペーサ90の一方の長側面に接合される第3シール部32eが設けられ、第2長側面部33における底面部31とは反対側の端部には、上部スペーサ90の他方の長側面に接合される第4シール部33eが設けられている。
ところで、図12に示す展開状態の絶縁シート30では、第1方向Xに関して、第2突出部33aが第1突出部32a及び底面部31の突出部34に比べて大きく突出している。通常はこのような展開形状を採用しないが、本実施形態では、絶縁シートの構成によって電池1の高容量化を図るという新たな課題を解決するために、図12に示す展開形状を採用している。
図12に示す絶縁シート30は、次の手順で図10及び図11に示すような箱状に成形される。
先ず、絶縁シート30を境界部F1,F2に沿ってそれぞれ谷折りで略直角に折り曲げることにより、底面部31に対して第1及び第2長側面部32,33が立ち上げられる。また、底面部31の一対の突出部34をそれぞれ折り目F3,F4に沿って略直角に折り曲げることで、各突出部34の先端部34aが立ち上げられる。
底面部31に対して第1及び第2長側面部32,33が立ち上げられた後、一対の第2突出部33aを内側に湾曲又は折曲させるとともに、一対の第1突出部32aを内側に湾曲又は折曲させ、これにより、各第1シール部32cと各第2シール部33cとが互いに重ね合わされたオーバラップ部36を形成する。第2突出部33aの突出量は第1突出部32aの突出量よりも大きいため、オーバラップ部36は、第2長側面部33との距離に比べて第1長側面部32との距離が小さくなる位置に形成される。
各オーバラップ部36では、第1及び第2シール部32c,33cが互いに接合され、これにより、第1突出部32aと第2突出部33aからなる短側面部38a,38bが形成される。第1及び第2シール部32c,33cの接合は、任意の方法によって行えばよいが、例えば、接着剤を用いた接着、又は溶着によって行われる。以上の手順により、図10及び図11に示す箱状の絶縁シート30が形成される。
絶縁シート30による電極体20の被覆は、上述のように蓋12を含む複数の部材に電極体20が組み付けられてなるアセンブリ体2を、箱状の絶縁シート30の中に挿入することによって行ってもよいし、図12に示す展開状態の絶縁シート30を電極体20の表面に沿うように折曲及び湾曲させながら箱状に組み立てることによって行ってもよい。
いずれにしても、電極体20を被覆した箱状の絶縁シート30は、第3及び第4シール部32e,33eにおいて上部スペーサ90に接合されることで、アセンブリ体2に取り付けられる。このように絶縁シート30が電極体20を覆うようにアセンブリ体2に組み付けられた状態で、電極体20がケース本体11に収容されることで、電極体20とケース本体11の内面との間に絶縁シート30が配置されることになる。
図10及び図11に示すように、箱状の絶縁シート30において、底面部31の各突出部34は、隣接する長側面部32,33及び短側面部38a,38bとの間に間隔を空けて配置され、これにより、底面部31の長手方向両端のコーナー部に、絶縁シート30の内部空間と外部空間とを連通する連通部39a,39bが形成されている。これにより、絶縁シート30で被覆された電極体20の層間で発生したガスを連通部39a,39bから絶縁シート30の外側へ排出できる。
なお、図10及び図11に示す例では、第2シール部33cの外側に第1シール部32cが重ねられているが、第1シール部32cの外側に第2シール部33cが重ねられてもよい。
図13〜図15を参照しながら、ケース本体11内における電極体20及び絶縁シート30の配置について説明する。
図13の横断面図に示すように、電極体20の各直線部20cは、絶縁シート30の長側面部32,33を介してケース本体11の長側壁部11cに対向配置される。電極体20の各湾曲部20dは、絶縁シート30の短側面部38a,38bを介してケース本体11の短側壁部11dに対向配置される。なお、ケース本体11の底壁部11bには、電極体20の一方の端面部20bが絶縁シート30の底面部31及び底部スペーサ40を介して対向配置される(図1、図2及び図10参照)。
電池1の高容量化を図るためには、所定寸法を有する外装体10に収容可能な程度に電極体20の寸法を最大化することが要求される。そのため、電極体20の外周面をケース本体11の内面にできるだけ近づけて配置すること好ましい。この点に関して、電極体20の各直線部20cは、ケース本体11の長側壁部11cに対して絶縁シート30の長側面部32,33を挟んでほぼ隙間無く配置することができる。一方、電極体20の各湾曲部20dは、以下の構成によりケース本体11の短側壁部11dに対してできるだけ近づけて配置されている。
図14及び図15を参照しながら、電極体20の一方の湾曲部20d及びその周辺部の配置について説明する。なお、図示及び説明は省略するが、電極体20の他方の湾曲部20d及びその周辺部も同様の配置となっている。
図14及び図15に示すように、電極体20の湾曲部20dの外周面は、巻回軸A(図3参照)が延びる方向から見て半円形であり、ケース本体11は同方向から見て略矩形である。そのため、電極体20の湾曲部20dと、湾曲部20dに対向するケース本体11の短側壁部11dの両側コーナー部11eとの間にはそれぞれ空間が形成される。湾曲部20dは、その頂部20eにおいて短側壁部11dに最も接近している。頂部20eとは、湾曲部20dの外周面における周方向の中央部を意味する。巻回軸A(図3参照)が延びる方向から見て、電極体20の長手方向の端部に頂部20eが配置される。
湾曲部20dとケース本体11の短側壁部11dとの間には、絶縁シート30の短側面部38aが配置される。上述のように、短側面部38aは、第1長側面部32から突出した第1突出部32aと、第2長側面部33から突出した第2突出部33aとが重ね合わされて接合されることで形成されている。
絶縁シート30の第1突出部32aは、湾曲部20dとケース本体11のコーナー部11eとの間の空間においてコーナー部32fを形成し、コーナー部32fよりも先端側の部分はケース本体11の短側壁部11dの内面に沿って配置されている。
絶縁シート30の第2突出部33aは、湾曲部20dとケース本体11のコーナー部11eとの間の空間においてコーナー部33fを形成し、コーナー部33fよりも先端側の部分はケース本体11の短側壁部11dの内面に沿って配置されている。
絶縁シート30の各コーナー部32f,33fは、例えば円弧状に湾曲した形状を有する。コーナー部32f,33fの曲率半径は、ケース本体11のコーナー部11eの曲率半径よりも大きく、湾曲部20dの曲率半径よりも小さい。
湾曲部20dの周方向に関して、絶縁シート30における湾曲部20dに対向する部分の周長Lは、湾曲部20dの周長L1よりも大きく、ケース本体11の内面における湾曲部20dに対向する部分の周長L2よりも小さい。絶縁シート30のコーナー部32f,33fとケース本体11のコーナー部11eとの間には空間S1が形成され、絶縁シート30のコーナー部32f,33fと湾曲部20dとの間には空間S2が形成されている。これらの空間S1,S2は、ケース本体11の底部側から開口側に向かって流れるガスの通路となり得る。
湾曲部20dの径方向に関して、コーナー部32f,33fは、湾曲部20dとの距離よりもケース本体11のコーナー部11eとの距離が小さくなるような位置を通るように配置されている。これにより、空間S1は空間S2よりも小さく形成されている。
巻回軸A(図3参照)が延びる方向から見た空間S1,S2の断面積の大きさは、絶縁シート30の周長Lを増減することで調整可能である。空間S1の断面積を大きくすることで、絶縁シート30が組み付けられたアセンブリ体2をケース本体11内に挿入するときに、ケース本体11に絶縁シート30が干渉し難くなり、ケース本体11内へアセンブリ体2を挿入しやすくなる。
空間S2の断面積を大きくすることで、絶縁シート30を成形した後に電極体20を絶縁シート30内に挿入する場合、絶縁シート30に電極体20が干渉し難くなり、絶縁シート30内に電極体20を挿入しやすくなる。一方、図12に示す展開状態の絶縁シート30を電極体20の表面に沿うように折曲及び湾曲させながら成形する場合、空間S2の断面積を大きくすることで、オーバラップ部36における接合作業がしやすくなる。
第1突出部32aと第2突出部33aとのオーバラップ部36では、第1突出部32aの先端のシール部32cと第2突出部33aの先端のシール部33cとが重ね合わされており、これにより、オーバラップ部36は、絶縁シート30における厚みが最も大きな厚肉部となっている。オーバラップ部36の厚みは、絶縁シート30における他の部分に比べて、例えば2倍の厚みとなっている。
湾曲部20dの周方向に関して、第1突出部32aと第2突出部33aの長さが異なることにより、オーバラップ部36は、短側壁部11dに対する湾曲部20dの最接近部である頂部20eからずれて配置されている。これにより、湾曲部20dの頂部20eと短側壁部11dとの間に、オーバラップ部36は介在せず、絶縁シート30の第2突出部33aが1層のみ介在する。
したがって、湾曲部20dと短側壁部11dとの距離がオーバラップ部36の厚みよりも小さくなるように、短側壁部11dに対して湾曲部20dを近づけて配置することが可能となる。理論的には、湾曲部20dと短側壁部11dとの距離を、絶縁シート30の1層分の厚みと略同じ距離にすることが可能である。巻回軸A(図3参照)が延びる方向から見た電極体20の長手方向に関して、図14及び図15に示す部分とは反対側においても、湾曲部20d、短側面部38b及び短側壁部11dが同様に配置されることにより、短側壁部11dに対して湾曲部20dを可及的に近づけて配置することができる。
また、本実施形態において、オーバラップ部36は、湾曲部20dにおける頂部20eとは異なる部分に対向配置される。これにより、湾曲部20dとケース本体11のコーナー部11eとの間の空間を利用してオーバラップ部36を配置することができる。そのため、電極体20の直線部20cとケース本体11の長側壁部11cとの間にオーバラップ部36が介在することが回避され、これにより、直線部20cを、長側壁部11cに対して絶縁シート30の長側面部32,33を1層のみ介在させて可及的に近づけて配置することができる。
よって、本実施形態によれば、ケース本体11と電極体20との間の短絡を絶縁シート30によって効果的に防止しつつ、ケース本体11の内面と電極体20との間隔が最小限になるように電極体20の寸法をできるだけ増大させて、電池1の高容量化を図ることができる。
特に、絶縁シート30の両方のオーバラップ部36が、それぞれに対向する電極体20の湾曲部20dの頂部20eから周方向にずれて配置されていることにより、両方の湾曲部20dとケース本体11の短側壁部11dとの間隔を最小化できる。これにより、電極体20の寸法が効果的に増大されることで、電池1の容量を効果的に増大させることができる。
また、本実施形態によれば、湾曲部20d毎にオーバラップ部36が設けられていることにより、例えば図12に示すような展開状態の絶縁シート30を用いて、電極体20を容易に被覆することができる。具体的には、上述したように、展開状態の絶縁シート30を折り曲げることで、一対の長側面部32,33によって電極体20を挟み込んで、第1突出部32aと第2突出部33aとのオーバラップ部36を接合するだけで、絶縁シート30による電極体20の被覆を容易に行うことができる。これにより、電池1の生産性が向上する。
さらに、このような方法により電極体20の被覆を行う場合、予め箱形に成形された絶縁シート30に電極体20を挿入する場合に比べて、電極体20と絶縁シート30との間隔を小さくしやすくなる。これにより、電極体20の寸法増大、ひいては電池1の高容量化をより効果的に実現できる。
ところで、仮にオーバラップ部36が湾曲部20dの頂部20eに対向配置される場合、絶縁シート30における頂部20eを被覆する部分の厚みが大きいことにより、絶縁シート30で被覆された電極体20を、電極体20の一方の端面部20bがケース本体11の底壁部11bに対向する姿勢でケース本体11内に挿入するとき、オーバラップ部36がケース本体11の短側壁部11dに引っ掛かりやすくなる。
これに対して、本実施形態によれば、オーバラップ部36が湾曲部20dの頂部20eから周方向にずれて配置されていることにより、絶縁シート30における頂部20eの被覆部分の厚みが低減される。そのため、絶縁シート30で被覆された電極体20を上記と同様の姿勢でケース本体11内に挿入するとき、ケース本体11に絶縁シート30が引っ掛かり難く、この挿入作業を容易に行うことができる。
また、図14に示すように、電極体20の最外層及び外側から2番目の層は2枚のセパレータ23,23で構成されている。各セパレータ23の長手方向の先端23aは、接着剤又は粘着テープのような任意の固定手段によって、内側に隣接する層の外周面に固定されている。セパレータ23の先端23aが位置する周方向位置では、周方向に隣接する1層少ない部分に比べて、電極体20の径方向寸法が大きくなる。
本実施形態によれば、セパレータ23の先端23aは、周方向において、ケース本体11の短側壁部11dに対する湾曲部20dの最接近部である頂部20eと、ケース本体11の長側壁部11cに対する湾曲部20dの最接近部である端部20fとの間に配置されており、これにより、絶縁シート30のコーナー部32fと湾曲部20dとの間の空間S2に対向するように、セパレータ23の先端23aを配置することができる。このような空間S2を利用したセパレータ23の先端23aの配置により、空間S2に対向する電極体20の周方向部分の径方向寸法を増大させることができ、これにより、電池1の高容量化を促進できる。
なお、図14に示す例では、2枚のセパレータ23,23の先端23a,23aが、いずれも、湾曲部20dの一方の端部20fと頂部20eとの間に配置されているが、一方のセパレータ23の先端23aを湾曲部20dの一方の端部20fと頂部20eとの間に配置し、他方のセパレータ23の端部23aを湾曲部20dの他方の端部20gと頂部20eとの間に配置してもよい。また、一方のセパレータ23の先端23aを図14に示す湾曲部20dのいずれか一方の端部20f,20gと頂部20eとの間に配置し、他方のセパレータ23の端部23aを図14に示す湾曲部20dとは反対側の湾曲部20dのいずれか一方の端部と頂部との間に配置してもよい。
ところで、電極体20よりも十分に大きな絶縁シート30によって電極体20を被覆した状態で、絶縁シート30を熱収縮させながら成形するシュリンク包装を行う場合、本実施形態のようなオーバラップ部は生じないが、絶縁シート30を収縮させるための加熱時に電極体20に及ぶ熱的影響が大きくなる。これに対して、本実施形態では、仮に絶縁シート30によって電極体20を被覆した状態で第1シール部32cと第2シール部33cとの接合時にオーバラップ部36を加熱する場合にも、電極体20に及ぶ熱的影響は、オーバラップ部36の近傍における限定的なものに止まる。また、接着によって第1シール部32cと第2シール部33cとを接合する場合には、接合のために加熱を必要としない。そのため、本実施形態によれば、熱による電極体20の性能低下を抑制できる。
本実施形態において、絶縁シート30の形状は上記形状に限定されるものでなく、湾曲部20dにおける頂部20eから周方向にずれた部分とケース本体11の内面との間にオーバラップ部36が配置される形状であれば、種々の変更が可能である。
図16に示す変形例では、図14及び図15に示す上記構成に比べて、絶縁シート30の第1突出部32a及び第2突出部33aは短く形成されており、コーナー部32f,33fの曲率半径が大きくなっている。これにより、湾曲部20dの径方向に関して、コーナー部32f,33fは、湾曲部20dとケース本体11のコーナー部11eとの中間部近傍を通るように配置されている。これにより、上記構成に比べて空間S1が拡大されており、ケース本体11内に、絶縁シート30が取り付けられたアセンブリ体2を挿入しやすくなっている。
また、図16に示す例では、オーバラップ部36がコーナー部32fに配置されている。これにより、オーバラップ部36とケース本体11とが接触しないようにケース本体11内に絶縁シート30が収められるため、オーバラップ部36とケース本体11との間の摩擦によって第1シール部32cと第2シール部33cとが剥がれることを防止できる。
[第2実施形態]
図17は本発明の第2実施形態に係る電池が備えるアセンブリ体2及び絶縁シート130を示す。この実施形態の電池の構造は、絶縁シートの構造を除いて、第1実施形態と同様である。
図17に示すように、絶縁シート130は、帯状のシートを電極体20の外形に合わせて楕円筒状に撓ませて、長手方向の両端部に設けられた第1及び第2シール部132a,133aを互いに重ね合わせて接合することで成形される。
このように成形された絶縁シート130は、電極体20の直線部20cに対向する一対の長側面部132,133と、電極体20の一方の湾曲部20dに対向する第1短側面部134と、電極体20の他方の湾曲部20dに対向する第2短側面部138とを備える。
第1短側面部134は、帯状の絶縁シート130の長手方向中央部を湾曲させた部分で構成される。第2短側面部138は、第1及び第2シール部132a,133aを含む絶縁シート130の長手方向両端部で構成されている。
図18に示すように、第2実施形態においても、第1シール部132cと第2シール部133cとが互いに重ね合わされることで、オーバラップ部136が形成される。オーバラップ部136は、第2長側面部133との距離に比べて第1長側面部132との距離が小さくなる位置に形成される。
オーバラップ部136では、第1及び第2シール部132c,133cが互いに接合されている。第1及び第2シール部132c,133cの接合は、任意の方法によって行えばよいが、例えば、接着剤を用いた接着、又は溶着によって行われる。
絶縁シート130の第2短側面部138には一対のコーナー部132f、133fが形成される。各コーナー部132f,133fとこれに対向するケース本体11のコーナー部11eとの間には空間S11が形成され、絶縁シート130のコーナー部132f,133fと湾曲部20dとの間には空間S12が形成されている。これらの空間S11,S12は、ケース本体11の底部側から開口側に向かって流れるガスの通路となり得る。
湾曲部20dの周方向に関して、オーバラップ部136は、湾曲部20dの頂部20eからずれて配置されている。これにより、湾曲部20dの頂部20eとケース本体11の短側壁部11dとの間に、オーバラップ部136は介在せず、絶縁シート130が1層のみ介在する。したがって、第1実施形態と同様、短側壁部11dに対して湾曲部20dを可及的に近づけて配置することができる。
また、湾曲部20dとケース本体11のコーナー部11eとの間の空間を利用してオーバラップ部136が配置されることにより、電極体20の直線部20cとケース本体11の長側壁部11cとの間にオーバラップ部136が介在することが回避され、これにより、直線部20cを、長側壁部11cに対して絶縁シート130の長側面部132,133を1層のみ介在させて可及的に近づけて配置することができる。
よって、第2実施形態においても、ケース本体11と電極体20との間の短絡を絶縁シート130によって効果的に防止しつつ、ケース本体11の内面と電極体20との間隔が最小限になるように電極体20の寸法をできるだけ増大させて、電池1の高容量化を図ることができる。
また、第2実施形態においても、オーバラップ部136が湾曲部20dの頂部20eから周方向にずれて配置されていることにより、絶縁シート130における頂部20eの被覆部分の厚みが低減される。そのため、絶縁シート130で被覆された電極体20を第1実施形態と同様の姿勢でケース本体11内に挿入するとき、ケース本体11に絶縁シート130が引っ掛かり難く、上記の挿入作業を容易に行うことができる。
さらに、第2実施形態においても、セパレータ23の先端23aは、周方向において、湾曲部20dの端部20fと頂部20eとの間に配置されており、これにより、絶縁シート130のコーナー部132fと湾曲部20dとの間の空間S12に対向するように、セパレータ23の先端23aを配置することができる。このような空間S12を利用したセパレータ23の先端23aの配置により、空間S12に対向する電極体20の周方向部分の径方向寸法を増大させることができ、これにより、電池1の高容量化を促進できる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、絶縁シートの厚肉部が、2つのシート部が重なり合うオーバラップ部からなる場合について説明したが、絶縁シートの厚みが一定でない場合、厚肉部は、絶縁シートにおける最も大きな厚みを有する部分であれば、1つのシート部からなるものでもよい。この場合も、上述の実施形態と同様に厚肉部を配置することで、同様に電池1の高容量化を図ることができる。
さらに、上述の実施形態では、電極体20の1つの湾曲部20dに対して絶縁シート30,130の1つのオーバラップ部36,136が対向する場合について説明したが、1つの湾曲部に対して複数のオーバラップ部が対向配置されてもよい。この場合、いずれのオーバラップ部も湾曲部における外装体内面との最接近部から周方向にずれて配置されることで、上記と同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、電極体20の湾曲部20dがケース本体11の短側壁部11dに対向する場合について説明したが、本発明は、湾曲部が外装体内面のいずれの部分に対向する場合にも適用できる。
さらに、上述の実施形態では、リチウムイオン二次電池を例に本発明に係る蓄電素子を説明したが、本発明は、リチウムイオン二次電池以外の二次電池、一次電池、キャパシタを含む種々の蓄電素子に適用できる。
1 電池(蓄電素子)
2 アセンブリ体
10 外装体
11 ケース本体
11a 開口
11b 底壁部
11c 長側壁部
11d 短側壁部(対向面部)
11e コーナー部
12 蓋
12a 外側面
12b 内側面
20 電極体
20a,20b 端面部
20c 直線部
20d 湾曲部
21 正極電極シート
22 負極電極シート
23 セパレータ
24 正極金属箔
24a 未塗工部
24b 突部
25 正極活物質層
26 負極金属箔
26a 未塗工部
26b 突部
27 負極活物質層
28 正極集電タブ
29 負極集電タブ
30 絶縁シート
31 底面部
32 第1長側面部
32a 第1突出部
32c 第1シール部
32f コーナー部
33 第2長側面部
33a 第2突出部
33c 第2シール部
33f コーナー部
36 オーバラップ部(厚肉部)
38a,38b 短側面部
39a,39b 連通部
40 底部スペーサ
50A,50B 外部端子
51A,51B 板状部
52 軸部
52a 拡径部
53 リベット
53a 顎部
53b 拡径部
60A,60B 集電体
61A,61B 被溶接部
62A,62B 被加締部
70A,70B 上側パッキン
80A,80B 下側パッキン
90 上部スペーサ
130 絶縁シート
132 第1長側面部
132a 第1シール部
132f コーナー部
133 第2長側面部
133a 第2シール部
133f コーナー部
134 第1短側面部
136 オーバラップ部(厚肉部)
138 第2短側面部

Claims (4)

  1. 電極シートが巻回された電極体であって、巻回軸の延びる方向から見て直線状の直線部及び湾曲する湾曲部を有する電極体と、
    前記湾曲部に対向する対向面部を有し、前記電極体を収容する外装体と、
    2つのシート部が重なり合う厚肉部を有し、前記電極体の前記直線部及び前記湾曲部と前記外装体の内面との間に前記外装体の内面に沿って配置される絶縁シートと、を備え、
    前記厚肉部は、前記対向面部に対する前記湾曲部の最接近部から前記湾曲部の周方向にずれた位置で、前記湾曲部に対向配置され、かつ、前記直線部には対向配置されず、
    前記外装体は、底部とこの底部に対向する開口を有するケース本体と、前記開口を閉じる蓋とを備え、
    前記電極体は、前記ケース本体における前記底部及び前記開口が設けられた面とは異なる面に前記湾曲部が対向する姿勢で配置されていることを特徴とする蓄電素子。
  2. 電極シートが巻回された電極体であって、巻回軸の延びる方向から見て直線状の直線部及び湾曲する湾曲部を有する電極体と、
    前記湾曲部に対向する対向面部を有し、前記電極体を収容する外装体と、
    前記電極体の前記直線部及び前記湾曲部と前記外装体の内面との間に前記外装体の内面に沿って配置される絶縁シートと、を備え、
    前記絶縁シートにおける厚みが最も大きな厚肉部は、前記対向面部に対する前記湾曲部の最接近部から前記湾曲部の周方向にずれた位置で、前記湾曲部に対向配置され、かつ、前記直線部には対向配置されず、
    前記外装体は、底部とこの底部に対向する開口を有するケース本体と、前記開口を閉じる蓋とを備え、
    前記電極体は、前記ケース本体における前記底部及び前記開口が設けられた面とは異なる面に前記湾曲部が対向する姿勢で配置されていることを特徴とする蓄電素子。
  3. 前記電極体は一対の前記湾曲部を備え、
    前記対向面部及び前記厚肉部は、前記湾曲部ごとに設けられ、
    いずれの前記厚肉部も、前記対向面部に対する前記湾曲部の最接近部から前記湾曲部の周方向にずれた位置で、前記湾曲部に対向配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極体は、金属箔と前記金属箔に形成された活物質層とをそれぞれ備える正極電極シート及び負極電極シートと、セパレータとを、前記正極電極シートと前記負極電極シートとの間に前記セパレータが介在するように重ね合わせて巻回してなり、
    前記外装体は、コーナーを介して前記対向面部に隣接する別の面部を備え、
    前記電極体の最外層は前記セパレータで構成され、
    前記電極体の周方向において、前記対向面部に対する前記湾曲部の前記最接近部と前記別の面部に対する前記電極体の最接近部との間に前記セパレータの先端が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
JP2014250607A 2014-12-11 2014-12-11 蓄電素子 Active JP6815716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250607A JP6815716B2 (ja) 2014-12-11 2014-12-11 蓄電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250607A JP6815716B2 (ja) 2014-12-11 2014-12-11 蓄電素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016115407A JP2016115407A (ja) 2016-06-23
JP6815716B2 true JP6815716B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=56142095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014250607A Active JP6815716B2 (ja) 2014-12-11 2014-12-11 蓄電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6815716B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7015124B2 (ja) * 2017-07-31 2022-02-02 三洋電機株式会社 蓄電装置及び絶縁ホルダ
CN117254223A (zh) * 2018-01-03 2023-12-19 宁德时代新能源科技股份有限公司 二次电池及汽车

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003077447A (ja) * 2001-09-03 2003-03-14 Japan Storage Battery Co Ltd 電 池
JP2003151614A (ja) * 2001-11-16 2003-05-23 Nec Tokin Tochigi Ltd 密閉型電池
JP2005339930A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Toyota Motor Corp 捲回型電池およびその製造方法
JP2006278245A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Toyota Motor Corp 電池及びその製造方法
KR20080047153A (ko) * 2006-11-24 2008-05-28 삼성에스디아이 주식회사 이차전지
CN101662011B (zh) * 2008-08-26 2013-05-29 比亚迪股份有限公司 一种电池极片及其制备方法和含有该极片的电池
US8697272B2 (en) * 2009-09-01 2014-04-15 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery having an insulating member
WO2014002647A1 (ja) * 2012-06-26 2014-01-03 株式会社 豊田自動織機 蓄電装置
JP2014041724A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Toyota Industries Corp 蓄電装置、及び電極組立体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016115407A (ja) 2016-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6665789B2 (ja) 蓄電素子
CN109326813B (zh) 蓄电装置以及绝缘保持器
JP7064695B2 (ja) 密閉型電池、組電池、密閉型電池の製造方法および組電池の製造方法
JP6702303B2 (ja) 蓄電装置
JP5742869B2 (ja) 蓄電装置
JP2016115409A (ja) 蓄電素子
JP2011086623A (ja) 二次電池
EP2709126B1 (en) Electric storage device
JP6045987B2 (ja) 角形二次電池
JP2016100046A (ja) 角形二次電池
JP6815716B2 (ja) 蓄電素子
JP6787650B2 (ja) 蓄電素子及びその製造方法
JP5900538B2 (ja) 蓄電装置
JP7008461B2 (ja) 蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法
KR100590009B1 (ko) 이차 전지와 이에 사용되는 전극 조립체
JP2017079139A (ja) 密閉型電池
JP6722545B2 (ja) 絶縁部材と二次電池
JP6505853B2 (ja) 二次電池
JP5942366B2 (ja) 蓄電素子
JP6507612B2 (ja) 蓄電素子
JP2021099936A (ja) 蓄電装置
CN219513296U (zh) 圆筒形二次电池
JP7495914B2 (ja) 二次電池
JP7463327B2 (ja) 二次電池
JP7495920B2 (ja) 二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171013

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180323

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190603

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20190603

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190610

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20190611

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20190719

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20190723

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200310

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200901

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201006

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20201021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201023

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20201110

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20201215

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6815716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150