JP2017079139A - 密閉型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池ケース内のスペース効率を高める(電極体の活物質塗工部が電池ケース内のスペースに占める割合を高める)ことができる密閉型電池を提供する。【解決手段】電極体110は、電極端部群120dに含まれる電極端部120bにそれぞれ接続し、電極体110の幅方向DBについて電極体110の外側に向かって突出する複数の突出部125を有する。複数の突出部125は、電極体110において、電極体110の厚み方向DAと斜めに交差する第1斜め方向DEに並ぶように配置されている。集電端子部材190の集電端子接合部192は、複数の突出部125が並ぶ第1斜め方向DEに傾斜した形状を有する。複数の突出部125は、集電端子接合部192との接合部分125bが第1斜め方向DEに並ぶようにして、集電端子接合部192に接合されている。【選択図】図2

Description

本発明は、密閉型電池に関する。
特許文献1には、集電箔とこの集電箔の表面に積層された活物質層とを有するシート状の正極、集電箔とこの集電箔の表面に積層された活物質層とを有するシート状の負極、及び、正極と負極との間に介在するシート状のセパレータ、を有する電極体と、電極体を収容する電池ケースと、電極体に接合された集電端子接合部を有する集電端子部材と、を備える密閉型電池が開示されている。このうち、電極体は、当該電極体の幅方向の端部に、正極または負極の一部である複数の矩形状をなす電極端部(具体的には、集電箔の表面に活物質層が塗工されていない活物質未塗工部)が当該電極体の厚み方向に並んだ電極端部群(具体的には、活物質未塗工部群)を有している。
特開2009−26705号公報
また、特許文献1の密閉型電池では、電極体の活物質未塗工部群に含まれる多数の活物質未塗工部(集電箔の一部)の幅方向外側部(活物質未塗工部のうち電極体の幅方向について外側に位置する部位)が、電極体の厚み方向について隙間無く重なり合うようにして、電極体の厚み方向の中央部に集められた状態で、集電端子部材の集電端子接合部に接合されている。詳細には、各々の活物質未塗工部は、集電端子接合部との接合部分が電極体の厚み方向に一列に並ぶようにして、集電端子接合部に接合されている。
しかしながら、上述のように活物質未塗工部と集電端子接合部とを接合した密閉型電池では、電池ケース内のスペース効率(電極体の活物質塗工部が電池ケース内のスペースに占める割合)が良好でなかった。具体的には、電極体の厚み方向に並んだ多数の活物質未塗工部(集電箔の一部)について、その幅方向外側部が電極体の厚み方向について隙間無く重なり合うようにして、電極体の厚み方向の中央部に集める態様では、多数の活物質未塗工部のうち電極体の厚み方向について中央部からの距離が遠くなる活物質未塗工部ほど、活物質未塗工部を重ね合わせる位置(すなわち、接合位置)までの距離が遠くなる。
このため、活物質未塗工部を集電端子接合部に接続させるために必要な活物質未塗工部の長さ(幅寸法)は、電極体の厚み方向にかかる活物質未塗工部の位置によって異なり、電極体の厚み方向について最も外側に位置する活物質未塗工部(以下、最外側活物質未塗工部ともいう)において、集電端子接合部に接続させるために必要な長さが最も大きくなる。しかも、最外側活物質未塗工部と電極体の厚み方向の中央部に位置する活物質未塗工部との間には、多数の活物質未塗工部が存在しているため、最外側活物質未塗工部を電極体の厚み方向の中央部に集める(以下、集箔するともいう)場合、電極体の厚み方向に真っ直ぐ曲げることはできず、電極体の幅方向の外側に傾斜する形状となり、活物質未塗工部を重ね合わせる位置までの距離が長くなる。このため、最外側活物質未塗工部において、集電端子接合部に接続させるために必要な長さは、より一層長くなる。
一方、電極体において、活物質未塗工部の長さは一定とされている。このため、活物質未塗工部の長さ(幅寸法)は、いずれも、電極体の厚み方向について最も外側に位置する活物質未塗工部が集電端子接合部に接続させるために必要な長さ(最大長さ)に合わせられる。そして、電極体の厚み方向の中央部に位置する活物質未塗工部は、集箔されて接合された後も、その幅方向長さはほとんど変わらず長いままである。また、活物質未塗工部のうち集電端子接合部よりも下方に位置する集箔されない部位も、その幅方向長さは変わらず長いままである。このため、特許文献1の密閉型電池では、電極体において、活物質未塗工部全体(未塗工部群)の幅方向長さ(電極体の幅方向にかかる長さをいう、以下同じ)が大きくなっていた。
ところで、活物質未塗工部は、電池容量に寄与しない部位であるため、できる限りその幅方向長さを小さくして、電池ケース内のスペース効率を向上させる(電極体の活物質塗工部が電池ケース内のスペースに占める割合を高める)ことが求められる。しかしながら、特許文献1に開示されている活物質未塗工部と集電端子接合部との接合形態では、活物質未塗工部の幅方向長さを小さくすることが難しく、電池ケース内のスペース効率を高めることができなかった。
しかも、近年、電池の高容量化が求められているため、電極体の厚みが厚くなる(すなわち、活物質未塗工部の数が増加する)傾向にある。ところが、特許文献1に開示されている活物質未塗工部と集電端子接合部との接合形態では、電極体の厚みが厚くなるほど(すなわち、活物質未塗工部の数が増加するほど)、最外側活物質未塗工部において、集電端子接合部に接続させるために必要な長さ(幅寸法)が大きくなる。このため、電極体における活物質未塗工部の幅方向長さがより一層大きくなり、電池ケース内のスペース効率を高めることが困難であった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池ケース内のスペース効率(電極体の活物質塗工部が電池ケース内のスペースに占める割合)を高めることができる密閉型電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シート状の正極(シート状の集電箔と、この集電箔の表面に塗工された活物質層と、を有する正極)、シート状の負極(シート状の集電箔と、この集電箔の表面に塗工された活物質層と、を有する負極)、及び、前記正極と前記負極との間に介在するシート状のセパレータ、を有する電極体と、前記電極体を収容する電池ケースと、前記電極体に接合された集電端子接合部を有する集電端子部材と、を備え、前記電極体は、当該電極体の幅方向の端部に、前記正極または前記負極の一部である複数の矩形状をなす電極端部が当該電極体の厚み方向に並んだ電極端部群を有する密閉型電池において、前記電極体は、前記電極端部群に含まれる前記電極端部にそれぞれ接続し、前記電極体の幅方向について前記電極体の外側に向かって突出する複数の突出部を有し、前記複数の突出部は、前記電極体において、前記電極体の厚み方向と斜めに交差する第1斜め方向に並ぶように配置されており、前記集電端子部材の前記集電端子接合部は、前記複数の突出部が並ぶ前記第1斜め方向に傾斜した形状を有し、前記複数の突出部は、前記集電端子接合部との接合部分が前記第1斜め方向に並ぶ(連なる)ようにして、前記集電端子接合部に接合されている密閉型電池である。
上述の密閉型電池において、電極体は、当該電極体の幅方向の端部に、「正極または負極の一部である矩形状をなす複数の電極端部が、当該電極体の厚み方向に並んだ、電極端部群」を有している。さらに、この電極体は、電極端部群に含まれる(電極端部群を構成する)電極端部にそれぞれ接続し、電極体の幅方向について電極体の外側に向かって突出する複数の突出部(例えば、短冊状または線状をなす突出部)を有している。
しかも、これらの突出部が、電極体において、電極体の厚み方向と斜めに交差する第1斜め方向に並ぶように配置されている。従って、各々の突出部は、電極体の厚み方向に並ぶ電極端部に対し、厚み方向にかかる一方端側から他方端側に向かう順に、その中心軸の位置が、電極体の高さ方向(厚み方向及び幅方向に直交する方向)について等しい距離ずつ下方にずれた態様で配置されている。
さらに、上述の密閉型電池では、集電端子部材の集電端子接合部が、第1斜め方向(突出部が並ぶ方向)に傾斜した形状を有している。これにより、突出部が接合される集電端子接合部の接合面が延びる方向を、突出部が並ぶ方向(第1斜め方向)と一致させている。そして、各々の突出部は、集電端子接合部との接合部分が第1斜め方向に並ぶ(連なる)ようにして、集電端子接合部に接合されている。
このような構成によれば、突出部と集電端子接合部とを接合する工程では、特許文献1のような集箔を行うことなく、電極体に対し集電端子接合部を規定の位置(接合後の電極体に対する位置と同じ位置)に配置するだけで、突出部が接続している電極端部の位置(具体的には、電極体の厚み方向にかかる位置)に拘わらず、各々の突出部と集電端子接合部との距離を等しくすることができる。より具体的には、全ての突出部を集電端子接合部に接触させることができる。
このため、いずれの突出部についても、集電端子接合部に接合させるための必要な長さは等しくなり、いずれの突出部についても必要最小限の突出長さ(電極体の幅方向にかかる寸法)に抑制することができる。これにより、上述の密閉型電池では、電極体の幅方向について、活物質塗工部(活物質層が塗工されている部位)が電極体全体に占める割合を高めることができる。換言すれば、上述の密閉型電池では、電池容量を特許文献1の密閉型電池と同等にした場合(すなわち、活物質塗工部の幅方向寸法を同等にした場合)に、特許文献1の密閉型電池に比べて、電極体の幅方向寸法を小さくすることができる。
従って、上述の密閉型電池では、電池ケース内のスペース効率(電極体の活物質塗工部が電池ケース内のスペースに占める割合)を高めることができる。
しかも、上述の密閉型電池における突出部と集電端子接合部との接合形態によれば、電極体の厚み(電極端部の数)の大小に拘わらず、電極体の幅寸法を一定にすることができる。このため、上述の密閉型電池では、電池の高容量化を図るべく、電極体の厚みを厚くしても(従って、電極端部の数が増加しても)、電極体の幅寸法は増大しないので、電池ケース内のスペース効率をより一層高めることができる。従って、上述の密閉型電池では、電池ケース内のスペース効率の向上と高容量化の両方を実現することができる。
なお、電極体は、積層型の電極体であっても良いし、扁平捲回型の電極体であっても良い。ここで、積層型の電極体とは、複数の正極と複数の負極とが、正極と負極との間にセパレータが介在するようにして積層された電極体をいう。また、扁平捲回型の電極体とは、帯状の正極と帯状の負極とを、正極と負極との間にセパレータが介在するようにして扁平形状に捲回された電極体をいう。
また、「電極端部」は、活物質層が塗工されていない活物質未塗工部(すなわち、集電箔のみからなる部位)であっても良いし、活物質層が塗工されている活物質塗工部(すなわち、集電箔と活物質層とからなる部位)であっても良い。
また、「突出部」としては、例えば、電極端部(例えば、活物質未塗工部)に接合されて電極端部から突出する形態の突出部が挙げられる。また、電極端部から、集電箔を電極体の幅方向について電極体の外側に延長する態様で、電極体の幅方向について電極体の外側に突出する形態の突出部(集電箔の一部である突出部)としても良い。
実施形態にかかる密閉型電池の断面図である。 図1のB−B断面及びC−C断面を示す図である。 実施形態にかかる正極の斜視図である。 実施形態にかかる負極の斜視図である。 実施形態にかかる電極体の正面図である。 同電極体の平面図である。 同電極体の第1側面図(右側面図)である。 同電極体の第2側面図(左側面図)である。 実施形態にかかるタブ付き正極の正面図である。 実施形態にかかるタブ付き負極の正面図である。 実施形態にかかる端子付き電池ケース蓋の正面図である。 実施形態にかかる密閉型電池の製造方法の流れを示すフローチャートである。 接合工程を説明する図である。 変形形態にかかる電極体の斜視図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は、実施形態にかかる密閉型電池100の縦断面図である。図2は、図1のB−B断面及びC−C断面を示す図である。なお、図2では、C−C断面にかかる符号を括弧書きで示している。図3は、実施形態にかかる正極130の斜視図である。図4は、実施形態にかかる負極120の斜視図である。図5は、実施形態にかかる電極体110の正面図である。
本実施形態の密閉型電池100は、図1に示すように、電極体110と、これを収容する電池ケース170と、正極集電端子部材180と、負極集電端子部材190とを備える、リチウムイオン二次電池である。このうち、電池ケース170は、アルミニウムからなり、直方体形状をなしている。この電池ケース170は、電池ケース本体171と封口蓋172を有する。
このうち、電池ケース本体171は、有底矩形箱形状をなしている。なお、電池ケース本体171と電極体110との間には、樹脂からなり、箱状に折り曲げた絶縁フィルム(図示しない)を介在させている。また、封口蓋172は、矩形板状であり、電池ケース本体171の開口を閉塞して、この電池ケース本体171に溶接されている。この封口蓋172には、矩形板状の安全弁174が封着されている。
電極体110は、図5〜図8に示すように、矩形シート状の正極130、矩形シート状の負極120、及び、正極130と負極120との間に介在する矩形シート状のセパレータ140を有する。具体的には、電極体110は、複数の正極130と複数の負極120とが、正極130と負極120との間にセパレータ140が介在するようにして積層された積層型の電極体である。
なお、本実施形態の密閉型電池100では、電極体110の厚み方向(図1において紙面に直交する方向)をDA、電極体110の幅方向(図1において左右方向)をDB、電極体110の高さ方向(図1において上下方向)をDCとする。さらに、幅方向DBのうち一方の方向(図1において左から右に向かう方向)を第1幅方向DB1とし、幅方向DBのうち他方の方向(図1において右から左に向かう方向)を第2幅方向DB2とする。電極体110の厚み方向DAは、正極130、負極120、及び、セパレータ140の厚み方向に一致する(図6参照)。電極体110の幅方向DBは、正極130、負極120、及び、セパレータ140の幅方向に一致する(図6参照)。電極体110の高さ方向DCは、正極130、負極120、及び、セパレータ140の高さ方向に一致する。
正極130は、両面積層型の正極であり、図3に示すように、アルミニウム箔からなる矩形シート状の正極集電箔138と、この正極集電箔138の両面に積層された正極活物質層131とを有している。正極活物質層131は、正極活物質137と、導電材と、バインダーとを含んでいる。なお、正極130のうち正極活物質層131が塗工されていない部位(すなわち、正極集電箔138のみからなる部位)を、正極活物質未塗工部130bという。一方、正極130のうち正極活物質層131が塗工されている部位(すなわち、正極集電箔138と正極活物質層131とからなる部位)を、正極活物質塗工部130cという。
負極120は、両面積層型の負極であり、図4に示すように、銅箔からなる矩形シート状の負極集電箔128と、この負極集電箔128の両面に積層された負極活物質層121とを有している。負極活物質層121は、負極活物質127とバインダーとを含んでいる。なお、負極120のうち負極活物質層121が塗工されていない部位(すなわち、負極集電箔128のみからなる部位)を、負極活物質未塗工部120bという。一方、負極120のうち負極活物質層121が塗工されている部位(すなわち、負極集電箔128と負極活物質層121とからなる部位)を、負極活物質塗工部120cという。
セパレータ140は、電気絶縁性を有する樹脂フィルムからなるセパレータである。このセパレータ140は、正極130と負極120との間に介在して、これらを離間させている。
本実施形態では、図9に示すように、各々の正極130の正極活物質未塗工部130bに、短冊形状をなす正極集電タブ135が接合されている。この正極集電タブ135は、アルミニウムからなり、正極活物質未塗工部130bの一端(図9において左端)から第2幅方向DB2(図9において左方向)に突出している。正極集電タブ135が接合された正極130を、タブ付き正極130Aとする。なお、本実施形態では、正極活物質未塗工部130bが「電極端部」に相当し、正極集電タブ135が「突出部」に相当する。
また、本実施形態では、図10に示すように、各々の負極120の負極活物質未塗工部120bに、短冊形状をなす負極集電タブ125が接合されている。この負極集電タブ125は、銅からなり、負極活物質未塗工部120bの一端(図10において右端)から第1幅方向DB1(図10において右方向)に突出している。負極集電タブ125が接合された負極120を、タブ付き負極120Aとする。なお、本実施形態では、負極活物質未塗工部120bが「電極端部」に相当し、負極集電タブ125が「突出部」に相当する。
上述した構成の電極体110は、幅方向DBの一方端部(図6において右端部)に、複数の矩形状をなす負極活物質未塗工部120b(電極端部)が電極体110の厚み方向DA(図6において上下方向)に並んだ負極未塗工部群120d(電極端部群)を有する。さらに、電極体110は、幅方向DBの他方端部(図6において左端部)に、複数の矩形状をなす正極活物質未塗工部130b(電極端部)が電極体110の厚み方向DAに並んだ正極未塗工部群130d(電極端部群)を有する。
さらに、電極体110は、負極未塗工部群120d(電極端部群)に含まれる負極活物質未塗工部120b(電極端部)にそれぞれ接続し、幅方向DBについて電極体110の外側(図6において右側)に向かって突出する複数の負極集電タブ125(突出部)を有する。さらに、電極体110は、正極未塗工部群130d(電極端部群)に含まれる正極活物質未塗工部130b(電極端部)にそれぞれ接続し、幅方向DBについて電極体110の外側(図6において左側)に向かって突出する複数の正極集電タブ135(突出部)を有する。
なお、負極活物質未塗工部120b(電極端部)に接続している負極集電タブ125(突出部)は、いずれも同一寸法であり、負極活物質未塗工部120bからの突出寸法も同一である(図6、図7参照)。また、正極活物質未塗工部130b(電極端部)に接続している正極集電タブ135(突出部)は、いずれも同一寸法であり、正極活物質未塗工部130bからの突出寸法も同一である(図6、図8参照)。
さらに、本実施形態の電極体110では、図7に示すように、負極集電タブ125(突出部)が、電極体110において、電極体110の厚み方向DAと斜めに交差する第1斜め方向DEに並ぶように配置されている。
従って、各々の負極集電タブ125(突出部)は、電極体110の厚み方向DAに並ぶ負極活物質未塗工部120b(電極端部)に対し、電極体110の高さ方向DC(図7において上下方向)について同一の位置に配置(接合)されているのではなく、電極体110の高さ方向DCについていずれも異なる位置に配置(接合)されている。具体的には、各々の負極集電タブ125(突出部)は、電極体110の厚み方向DAに並ぶ負極活物質未塗工部120b(電極端部)の一方側(図7において右側)から他方側(図7において左側)に向かう順に、その中心軸CL(幅方向DBに延びる中心線、図10参照)の位置が、電極体110の高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれた(オフセットされた)態様で配置されている。
従って、図10に示すタブ付き負極120Aは、電極体110において、厚み方向DAに並ぶ負極活物質未塗工部120b(負極120)を有するタブ付き負極120Aのうち、厚み方向DAの一方端(図7において右端)に配置されるタブ付き負極120Aであり、負極活物質未塗工部120bの上端部に負極集電タブ125(突出部)が配置(接合)されている。そして、電極体110を構成する他のタブ付き負極120Aでは、電極体110の厚み方向DAの一方側(図7において右側)から他方側(図7において左側)に向かって並ぶ順に、負極集電タブ125(突出部)の中心軸の位置が、高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれる(オフセットする)ようにして、負極集電タブ125(突出部)が負極活物質未塗工部120bに配置(接合)されている。
なお、本実施形態の電極体110では、厚み方向DAの一方端(図7において右端)から他方端(図7において左端)に向かって並ぶ負極活物質未塗工部120b(電極端部)毎に、負極集電タブ125(突出部)の中心軸の位置を下方にずらす距離を、高さ方向DCにかかる負極集電タブ125(突出部)の寸法の1/4の距離ずつとしている。従って、図5に示すように、電極体110を正面視すると、負極集電タブ125(突出部)は、高さ方向DCについて隣り合う負極集電タブ125(突出部)の一部が重なるようにして、高さ方向DCに並んで配置されている。
さらに、本実施形態の電極体110では、図8に示すように、正極集電タブ135(突出部)も、前述の負極集電タブ125と同様に、電極体110において、電極体110の厚み方向DAと斜めに交差する第1斜め方向DEに並ぶように配置されている。
従って、各々の正極集電タブ135(突出部)は、電極体110の厚み方向DAに並ぶ正極活物質未塗工部130b(電極端部)に対し、電極体110の高さ方向DC(図8において上下方向)についていずれも異なる位置に配置(接合)されている。具体的には、各々の正極集電タブ135(突出部)は、電極体110の厚み方向DAに並ぶ正極活物質未塗工部130b(電極端部)の一方側(図8において左側)から他方側(図8において右側)に向かう順に、その中心軸CL(幅方向DBに延びる中心線、図9参照)の位置が、電極体110の高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれた(オフセットされた)態様で配置されている。
従って、図9に示すタブ付き正極130Aは、電極体110において、厚み方向DAに並ぶ正極活物質未塗工部130b(正極130)を有するタブ付き正極130Aのうち、厚み方向DAの一方端(図8において左端)に配置されるタブ付き正極130Aであり、正極活物質未塗工部130bの上端部に正極集電タブ135(突出部)が配置(接合)されている。そして、電極体110を構成する他のタブ付き正極130Aでは、電極体110の厚み方向DAの一方側(図8において左側)から他方側(図8において右側)に向かって並ぶ順に、正極集電タブ135(突出部)の中心軸の位置が、高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれる(オフセットする)ようにして、正極集電タブ135(突出部)が正極活物質未塗工部130bに配置(接合)されている。
また、本実施形態の電極体110では、負極集電タブ125(突出部)と同様に、厚み方向DAの一方端(図8において左端)から他方端(図8において右端)に向かって並ぶ正極活物質未塗工部130b(電極端部)毎に、正極集電タブ135(突出部)の中心軸の位置を下方にずらす距離を、高さ方向DCにかかる正極集電タブ135(突出部)の寸法の1/4の距離ずつとしている。従って、図5に示すように、電極体110を正面視すると、正極集電タブ135(突出部)は、高さ方向DCについて隣り合う正極集電タブ135(突出部)の一部が重なるようにして、高さ方向DCに並んで配置されている。
また、負極集電端子部材190は、銅からなり、電池ケース170の外部に配置される負極端子部191と、電池ケース170の内部に配置される負極集電端子接合部192とを有している。また、正極集電端子部材180は、アルミニウムからなり、電池ケース170の外部に配置される正極端子部181と、電池ケース170の内部に配置される正極集電端子接合部182とを有している。
そして、本実施形態の密閉型電池100では、負極集電タブ125(突出部)に、負極集電端子部材190の負極集電端子接合部192が接合(溶接)されている。さらに、正極集電タブ135(突出部)に、正極集電端子部材180の正極集電端子接合部182が接合(溶接)されている。また、正極集電端子部材180及び負極集電端子部材190のうち、それぞれの先端側に位置する正極端子部181及び負極端子部191は、封口蓋172を貫通して外部に突出している。
特に、本実施形態の密閉型電池100では、図2に示すように、負極集電端子部材190の負極集電端子接合部192が、第1斜め方向DE(負極集電タブ125が並ぶ方向)に傾斜した形状をなしている。なお、負極集電端子接合部192は、幅方向DBには傾くことなく、幅方向DBにかかる位置を同位置として、第1斜め方向DEに真っ直ぐ延びている(図1及び図2参照)。これにより、負極集電タブ125が接合される負極集電端子接合部192の接合面192bが延びる方向を、負極集電タブ125が並ぶ方向(第1斜め方向DE)と一致させている。また、負極集電端子接合部192の接合面192bは、電極体110の厚み方向DAの全体にわたって第1斜め方向DEに延びている。
これにより、負極集電タブ125(突出部)が接続する負極活物質未塗工部120b(電極端部)のいずれについても、負極集電端子接合部192の接合面192bとの距離を等しくすることができる。そして、各々の負極集電タブ125(突出部)は、負極集電端子接合部192との接合部分125bが第1斜め方向DEに並ぶ(連なる)ようにして、負極集電端子接合部192に接合されている。なお、図2では、負極集電タブ125(正極集電タブ135)のうち、負極集電端子接合部192(正極集電端子接合部182)に接合されていない部分、すなわち、負極活物質未塗工部120b(正極活物質未塗工部130b)側の部分の図示を省略している。
このような構成によれば、負極集電タブ125(突出部)と負極集電端子接合部192とを接合する工程において、特許文献1のような集箔を行うことなく、電極体110に対し負極集電端子接合部192を規定の位置(接合後の電極体110に対する位置と同じ位置、すなわち図2に示す位置)に配置するだけで、負極集電タブ125(突出部)が接続している負極活物質未塗工部120b(電極端部)の位置(具体的には、電極体110の厚み方向DAにかかる位置)に拘わらず、各々の負極集電タブ125(突出部)と負極集電端子接合部192との距離を等しくすることができる。より具体的には、全ての負極集電タブ125(突出部)を負極集電端子接合部192に接触させることができる(図2、図13参照)。
このため、いずれの負極集電タブ125(突出部)についても、負極集電端子接合部192に接合させるための必要な長さは等しくなり、いずれの負極集電タブ125(突出部)についても必要最小限の突出長さ(電極体110の幅方向DBにかかる寸法、第1幅方向DB1への突出寸法、図1及び図5において左右方向長さ)に抑制することができる。これにより、本実施形態の密閉型電池100では、電極体110の幅方向DBについて、負極活物質塗工部120cが電極体110全体に占める割合を高めることができる。換言すれば、本実施形態の密閉型電池100では、電池容量を特許文献1の密閉型電池と同等にした場合(すなわち、負極活物質塗工部120cの幅方向寸法を同等にした場合)に、特許文献1の密閉型電池に比べて、電極体110の幅方向DBの寸法を小さくすることができる。従って、本実施形態の密閉型電池100では、電池ケース170内のスペース効率(電極体110の負極活物質塗工部120cが電池ケース170内のスペースに占める割合)を高めることができる。
さらに、本実施形態の密閉型電池100では、図2に示すように、正極集電端子部材180の正極集電端子接合部182が、第1斜め方向DE(正極集電タブ135が並ぶ方向)に傾斜した形状をなしている。なお、正極集電端子接合部182は、幅方向DBには傾くことなく、幅方向DBにかかる位置を同位置として、第1斜め方向DEに真っ直ぐ延びている(図1及び図2参照)。これにより、正極集電タブ135が接合される正極集電端子接合部182の接合面182bが延びる方向を、正極集電タブ135が並ぶ方向(第1斜め方向DE)と一致させている。また、正極集電端子接合部182の接合面182bは、電極体110の厚み方向DAの全体にわたって第1斜め方向DEに延びている。
これにより、正極集電タブ135(突出部)が接続する正極活物質未塗工部130b(電極端部)のいずれについても、正極集電端子接合部182の接合面182bとの距離を等しくすることができる。そして、各々の正極集電タブ135(突出部)は、正極集電端子接合部182との接合部分135bが第1斜め方向DEに並ぶ(連なる)ようにして、正極集電端子接合部182に接合されている。
このような構成によれば、正極集電タブ135(突出部)と正極集電端子接合部182とを接合する工程において、特許文献1のような集箔を行うことなく、電極体110に対し正極集電端子接合部182を規定の位置(接合後の電極体110に対する位置と同じ位置、すなわち図2に示す位置)に配置するだけで、正極集電タブ135(突出部)が接続している正極活物質未塗工部130b(電極端部)の位置(具体的には、電極体110の厚み方向DAにかかる位置)に拘わらず、各々の正極集電タブ135(突出部)と正極集電端子接合部182との距離を等しくすることができる。より具体的には、全ての正極集電タブ135(突出部)を正極集電端子接合部182に接触させることができる(図2、図13参照)。
このため、いずれの正極集電タブ135(突出部)についても、正極集電端子接合部182に接合させるための必要な長さは等しくなり、いずれの正極集電タブ135(突出部)についても必要最小限の突出長さ(電極体110の幅方向DBにかかる寸法、第2幅方向DB2への突出寸法、図1及び図5において左右方向長さ)に抑制することができる。これにより、本実施形態の密閉型電池100では、電極体110の幅方向DBについて、正極活物質塗工部130cが電極体110全体に占める割合を高めることができる。換言すれば、本実施形態の密閉型電池100では、電池容量を特許文献1の密閉型電池と同等にした場合(すなわち、正極活物質塗工部130cの幅方向寸法を同等にした場合)に、特許文献1の密閉型電池に比べて、電極体110の幅方向DBの寸法を小さくすることができる。従って、本実施形態の密閉型電池100では、電池ケース170内のスペース効率(電極体110の正極活物質塗工部130cが電池ケース170内のスペースに占める割合)を高めることができる。
しかも、本実施形態における正極集電タブ135(突出部)と正極集電端子接合部182との接合形態及び負極集電タブ125(突出部)と負極集電端子接合部192との接合形態によれば、電極体110の厚み(正極130及び負極120の数)の大小に拘わらず、電極体110の幅寸法(幅方向DBにかかる寸法)を一定にすることができる。このため、本実施形態の密閉型電池100では、電池の高容量化を図るべく、電極体110の厚みを厚くしても(従って、正極130及び負極120の数を増加しても)、電極体110の幅寸法は増大しないので、電池ケース170内のスペース効率をより一層高めることができる。従って、本実施形態の密閉型電池100では、電池ケース170内のスペース効率の向上と高容量化の両方を実現することができる。
次に、本実施形態の密閉型電池100の製造方法について説明する。図12は、実施形態にかかる密閉型電池の製造方法の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、ステップS1において、複数のタブ付き正極130Aを作製する。具体的には、まず、複数(電極体110を構成するために必要な数)の正極130と、これと同数の正極集電タブ135を用意する。そして、各々の正極130の正極活物質未塗工部130bに、短冊形状をなす正極集電タブ135を接合(溶接)する。これにより、複数のタブ付き正極130Aを得る。
但し、各々の正極集電タブ135は、電極体110において厚み方向DAに並ぶ予定の正極130の正極活物質未塗工部130bに対し、電極体110の高さ方向DCについていずれも異なる位置に接合する。これにより、正極集電タブ135の高さ方向DCにかかる位置が互いに異なる複数のタブ付き正極130Aを作製する。
具体的には、正極130毎に、正極集電タブ135の中心軸CL(図9参照)の位置を高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずらす(オフセットする)ようにして、正極集電タブ135を正極活物質未塗工部130bに接合する。これにより、各々の正極集電タブ135を、電極体110の厚み方向DAに並ぶ正極活物質未塗工部130bの一方側(図8において左側)から他方側(図8において右側)に向かう順に、その中心軸CL(図9参照)の位置が、電極体110の高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれた(オフセットされた)態様で配置することができる。
なお、図9に示すタブ付き正極130Aは、電極体110において、厚み方向DAに並ぶ正極活物質未塗工部130b(正極130)を有するタブ付き正極130Aのうち、厚み方向DAについて最も一方端側(図8において最も左側)に配置されるタブ付き正極130Aである。その他のタブ付き正極130Aでは、電極体110の厚み方向DAの一方側(図8において左側)から他方側(図8において右側)に向かって並ぶ順に、正極集電タブ135の中心軸CLの位置が、高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれるようにして、正極集電タブ135が正極活物質未塗工部130bに配置(接合)される。
次に、ステップS2において、複数のタブ付き負極120Aを作製する。具体的には、まず、複数(電極体110を構成するために必要な数)の負極120と、これと同数の負極集電タブ125を用意する。そして、各々の負極120の負極活物質未塗工部120bに、短冊形状をなす負極集電タブ125を接合(溶接)する。これにより、複数のタブ付き負極120Aを得る。
但し、各々の負極集電タブ125は、電極体110において厚み方向DAに並ぶ予定の負極120の負極活物質未塗工部120bに対し、電極体110の高さ方向DCについていずれも異なる位置に接合する。なお、負極活物質未塗工部120bに対する負極集電タブ125の接合位置は、前述の正極活物質未塗工部130bに対する正極集電タブ135の接合位置と同様にする。
なお、図10に示すタブ付き負極120Aは、電極体110において、厚み方向DAに並ぶ負極活物質未塗工部120b(負極120)を有するタブ付き負極120Aのうち、厚み方向DAについて最も一方端側(図7において最も右側)に配置されるタブ付き負極120Aである。その他のタブ付き負極120Aでは、電極体110の厚み方向DAの一方側(図7において右側)から他方側(図7において左側)に向かって並ぶ順に、負極集電タブ125の中心軸CLの位置が、高さ方向DCについて等しい距離ずつ下方にずれるようにして、負極集電タブ125が負極活物質未塗工部120bに配置(接合)される。
次に、ステップS3において、電極体110を作製する。具体的には、複数のタブ付き正極130Aと複数のタブ付き負極120Aとを、両者の間にセパレータ140が介在するようにして積層して、積層型の電極体110を作製する。但し、正極集電タブ135と負極集電タブ125とが、幅方向DBについて互いに反対側に配置されるようにして、タブ付き正極130Aとタブ付き負極120Aとセパレータ140とを積層する(図6参照)。
次に、ステップS4において、端子付き電池ケース蓋150を作製する。具体的には、封口蓋172と、正極集電端子部材180と、負極集電端子部材190とを用意して、これらを組み付けて一体にする。これにより、図11に示すような端子付き電池ケース蓋150を得る。
次いで、ステップS5(接合工程)に進み、図示しない治具を用いて、電極体110と端子付き電池ケース蓋150とを規定の位置にセットする。具体的には、図13に示すように、正極集電タブ135が接合される正極集電端子接合部182の接合面182bが延びる方向を、正極集電タブ135が並ぶ方向(第1斜め方向DE)と一致させて、電極体110に含まれる全ての正極集電タブ135を、正極集電端子接合部182の接合面182bに接触させると共に、負極集電タブ125が接合される負極集電端子接合部192の接合面192bが延びる方向を、負極集電タブ125が並ぶ方向(第1斜め方向DE)と一致させて、電極体110に含まれる全ての負極集電タブ125を、負極集電端子接合部192の接合面192bに接触させるようにして、電極体110と端子付き電池ケース蓋150とを規定の位置にセットする。
このように、本実施形態では、特許文献1のような集箔を行うことなく、電極体110と端子付き電池ケース蓋150とを規定の位置にセットするだけで、電極体110に含まれる全ての正極集電タブ135を正極集電端子接合部182の接合面182bに接触させると共に、電極体110に含まれる全ての負極集電タブ125を、負極集電端子接合部192の接合面192bに接触させることができる(図13参照)。
その後、ステップS6(接合工程)に進み、超音波溶接により、電極体110に含まれる正極集電タブ135(突出部)を正極集電端子接合部182に接合する。具体的には、図示しない超音波アンビルと超音波ホーンとにより、正極集電タブ135の接合部分135b及び正極集電端子接合部182を挟んで圧接する。この状態で、超音波ホーンを超音波振動させて、正極集電タブ135(接合部分135b)を正極集電端子接合部182に接合する(図2参照)。
次いで、ステップS7(接合工程)に進み、抵抗溶接により、電極体110に含まれる負極集電タブ125(突出部)を負極集電端子接合部192に接合する。具体的には、図示しない抵抗溶接機の第1電極と第2電極とにより、負極集電タブ125の接合部分125b及び負極集電端子接合部192を挟んで圧接する。この状態で、第1電極と第2電極との間に溶接電流を流すことで、負極集電タブ125(接合部分125b)を負極集電端子接合部192に接合する(図2参照)。
これにより、正極集電端子部材180と正極130とを電気的に接続し、且つ、負極集電端子部材190と負極120とを電気的に接続すると共に、端子付き電池ケース蓋150と電極体110とを一体にする。
次いで、ステップS8に進み、電池ケース本体171の内部に電極体110を収容しつつ、封口蓋172により電池ケース本体171の開口を閉塞する(図1参照)。この状態で、封口蓋172と電池ケース本体171を、全周溶接により接合する。
その後、ステップS9に進み、封口蓋172に設けられている図示しない注液口を通じて、電解液(図示なし)を電池ケース本体171の内部に注入し、この電解液を電極体110の内部に含浸させる。次いで、注液口を、図示しない注液栓により封止する。その後、所定の処理を行うことで、本実施形態の密閉型電池100(図1参照)が完成する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、電極体が、複数の正極130と複数の負極120とが両者の間にセパレータ140を介在させるようにして積層された積層型の電極体110である場合において、本発明を適用した例について説明した。しかしながら、本発明は、図14に示すように、電極体が、帯状の正極230と帯状の負極220とが両者の間に帯状のセパレータ240を介在させるようにして扁平形状に捲回された扁平捲回型の電極体210である場合においても、適用することができる。
具体的には、図14に示す変形形態の電極体210では、電極体210の幅方向DBの端部(図14において左端部)において、正極活物質未塗工部230bが扁平形状に捲回されている。この正極活物質未塗工部230bは、矩形状をなす複数の電極端部230b1と、弧状をなす複数の上側弧状部230b2と、弧状をなす複数の下側弧状部230b3とにより構成されている。矩形状をなす複数の電極端部230b1は、電極体210の厚み方向に並んで、電極端部群230dを構成している。従って、電極体210は、電極体210の幅方向DBの端部(図14において左端部)に、正極230の一部である複数の矩形状をなす電極端部230b1が電極体210の厚み方向に並んだ電極端部群230dを有している。
さらに、変形形態の電極体210では、電極体210の幅方向DBの端部(図14において右端部)において、負極活物質未塗工部220bが扁平形状に捲回されている。この負極活物質未塗工部220bは、矩形状をなす複数の電極端部220b1と、弧状をなす複数の上側弧状部220b2と、弧状をなす複数の下側弧状部220b3とにより構成されている。矩形状をなす複数の電極端部220b1は、電極体210の厚み方向に並んで、電極端部群220dを構成している。従って、電極体210は、電極体210の幅方向DBの端部(図14において右端部)に、負極220の一部である複数の矩形状をなす電極端部220b1が電極体210の厚み方向に並んだ電極端部群220dを有している。
そして、本変形形態の電極体210では、図14に示すように、実施形態の電極体110と同様に、正極集電タブ135(突出部)が、電極体210において、電極体210の厚み方向と斜めに交差する第1斜め方向DEに並ぶように、各々の電極端部230b1に接合されている。さらに、負極集電タブ125(突出部)も、電極体210において、電極体210の厚み方向と斜めに交差する第1斜め方向DEに並ぶように、各々の電極端部220b1接合されている。
このため、実施形態の密閉型電池100において、電極体110に代えて、本変形形態の電極体210を用いても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態では、各々の正極130の正極活物質未塗工部130b(電極端部)に、正極集電タブ135(突出部)を接続した。同様に、各々の負極120の負極活物質未塗工部120b(電極端部)に、負極集電タブ125(突出部)を接続した。すなわち、突出部(正極集電タブ135及び負極集電タブ125)が接続する「電極端部」を、活物質未塗工部(正極活物質未塗工部130b及び負極活物質未塗工部120b)とした。
しかしながら、「電極端部」を、活物質塗工部(正極活物質塗工部130c及び負極活物質塗工部120c)の幅方向端部としても良い。すなわち、正極集電タブ135を正極活物質塗工部130cの幅方向端部に接続し、負極集電タブ125を負極活物質塗工部120cの幅方向端部に接続するようにしても良い。
また、実施形態では、「突出部」を、正極活物質未塗工部130b(電極端部)に接合されて正極活物質未塗工部130bから突出する形態の正極集電タブ135とした。さらに、「突出部」を、負極活物質未塗工部120b(電極端部)に接合されて負極活物質未塗工部120bから突出する形態の負極集電タブ125とした。
しかしながら、「突出部」を、正極活物質未塗工部130b(電極端部)から、短冊状の正極集電箔138を電極体の幅方向DBについて電極体の外側に延長する態様で、電極体の幅方向DBについて電極体の外側に突出する形態の突出部(正極集電箔138の一部である突出部)としても良い。負極側の突出部についても同様である。
あるいは、正極活物質未塗工部130bを形成することなく、正極活物質塗工部130cから、短冊状の正極集電箔138を電極体の幅方向DBについて電極体の外側に延長する態様で、電極体の幅方向DBについて電極体の外側に突出する形態の突出部(正極集電箔138の一部である突出部)としても良い。負極側の突出部についても同様である。なお、この場合、活物質塗工部(正極活物質塗工部130c及び負極活物質塗工部120c)の幅方向端部が、「電極端部」に相当する。
また、実施形態では、「突出部」を、短冊状をなす突出部(具体的には、短冊状の正極集電タブ135及び負極集電タブ125)とした。
しかしながら、「突出部」は、このような形状に限定されるものではなく、いずれの形状としても良い。例えば、線状をなす部材(例えば、金属線)を突出部としても良い。具体的には、例えば、「突出部」を、電極端部(正極活物質未塗工部130bまたは負極活物質未塗工部120b)に接合されて電極端部(正極活物質未塗工部130bまたは負極活物質未塗工部120b)から突出する形態の金属線としても良い。
100 密閉型電池
110,210 電極体
120,220 負極
120b 負極活物質未塗工部(電極端部)
120d 負極未塗工部群(電極端部群)
120A タブ付き負極
121 負極活物質層
125 負極集電タブ(突出部)
125b 接合部分
128 負極集電箔
130,230 正極
130b 正極活物質未塗工部(電極端部)
130d 正極未塗工部群(電極端部群)
130A タブ付き正極
131 正極活物質層
135 正極集電タブ(突出部)
135b 接合部分
138 正極集電箔
140,240 セパレータ
170 電池ケース
180 正極集電端子部材
182 正極集電端子接合部
190 負極集電端子部材
192 負極集電端子接合部
220b 負極活物質未塗工部
220b1 電極端部
220d 電極端部群
230b 正極活物質未塗工部
230b1 電極端部
230d 電極端部群
DA 電極体の厚み方向
DB 電極体の幅方向
DC 電極体の高さ方向
DE 第1斜め方向

Claims (1)

  1. シート状の正極、シート状の負極、及び、前記正極と前記負極との間に介在するシート状のセパレータ、を有する電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースと、
    前記電極体に接合された集電端子接合部を有する集電端子部材と、を備え、
    前記電極体は、当該電極体の幅方向の端部に、前記正極または前記負極の一部である複数の矩形状をなす電極端部が当該電極体の厚み方向に並んだ電極端部群を有する
    密閉型電池において、
    前記電極体は、
    前記電極端部群に含まれる前記電極端部にそれぞれ接続し、前記電極体の幅方向について前記電極体の外側に向かって突出する複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は、
    前記電極体において、前記電極体の厚み方向と斜めに交差する第1斜め方向に並ぶように配置されており、
    前記集電端子部材の前記集電端子接合部は、前記複数の突出部が並ぶ前記第1斜め方向に傾斜した形状を有し、
    前記複数の突出部は、前記集電端子接合部との接合部分が前記第1斜め方向に並ぶようにして、前記集電端子接合部に接合されている
    密閉型電池。
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JP (1) JP2017079139A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114464900A (zh) * 2020-11-09 2022-05-10 泰星能源解决方案有限公司 电池
WO2023047757A1 (ja) * 2021-09-27 2023-03-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 円筒型電池
US11996509B2 (en) 2020-09-08 2024-05-28 Prime Planet Energy & Solutions, Inc. Battery including electrode collector laminated parts divided into groups shifted to not overlap and joined to single collector terminal

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