JP6814536B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド、おむつなどの吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品においては、各部材の材料や構造を改良し、その機能や着用感の向上が図られてきた。部材としての表面シートや吸収体についても、かかる改良を企図して開発がなされている。
例えば、特許文献1には、2枚のシートを部分的に圧着接合し凹凸部を備えた表面シートを用いた吸収性物品について記載されている。該表面シートの凹凸形状を損なわずにモレやヨレ防止性を高める観点から、表面シートと吸収体とを部分的に固着した点状のエンボス間に、表面シートの凸部を2個以上存在させることが記載されている。すなわち、エンボスを線状にしないことで表面シートの凹凸を保持している。
また、特許文献2には、エンボス線を内外二重に設けた体液吸収性物品について記載されている。肌荒れ防止と漏れ防止の観点から、内側のエンボス線と外側のエンボス線の硬さを異ならせることが記載されている。
特開2009−142402号公報 特開2004−113538号公報
着用感の向上の観点からは、肌に触れる表面シートを更に肌触りを柔らかなものとすることが強く求められるようになってきた。特許文献1に記載の表面シートでは、圧着部を有してこの部分で硬くなるため、該圧着部を有さない更に嵩高く柔らかなものなどが求められる。しかし、該表面シートでは、圧着部の液捕捉性で点状のエンボス間の液防漏性を補おうとしていたため、単に圧着部を有さないもとするだけではむしろ液横漏れ防止性を維持することが難しくなってしまう。
また、より柔らかい表面シートは、エンボスされた防漏溝に隣接する部分では潰れやすい。表面シートが両面凹凸で中空部を有する場合は特に潰れやすいものとなってしまう。これでは、吸収性物品として組み込んだときに、嵩高い表面シート本来の機能が損なわれ十分発揮されない場合がある。
防漏溝は、前述のとおり、液の横漏れやヨレの防止の観点からは欠くことができないもので、凹凸を有する嵩高い表面シートのとの両立が難しい。
そこで、本発明は、防漏溝の周辺において表面シートの凹凸による嵩高さを維持しながら、防漏溝による更に優れた液横漏れ防止性と、表面シートによる柔らかい肌触り性やドライ感などの優れた着用感とを両立する吸収性物品に関する。
本発明は、肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収体を有し、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘る長手方向と、該長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、前記表面シートは、肌側面及び吸収体側面に、エンボス部を伴わない凹凸面と中空部とを有し、前記表面シートから前記吸収体へと窪んだ防漏溝が、該表面シート上に少なくとも左右一対配されており、前記防漏溝は、前記表面シートと前記吸収体とが一体的な圧密状態で窪んだ圧密部が長手方向に複数並ぶ列を有し、該列の圧密部間には、前記表面シートの凹凸面が少なくとも一部存在し、かつ、前記列の圧密部間の吸収体の厚みが前記防漏溝の外側の吸収体の厚みよりも薄くされた副窪み部となっており、前記圧密部各々は該副窪み部で連接されており、前記圧密部は前記表面シートの平面視において、幅が互いに異なる部分を前記列の延出方向に有し、前記左右一対の防漏溝は、前記表面シートの平面視において、前記長手方向に延びる幅方向中心線を軸として形状が左右対称である吸収性物品、を提供する。
本発明の吸収性物品は、防漏溝の周辺において表面シートの凹凸による嵩高さを維持しながら、防漏溝による更に優れた液横漏れ防止性と、表面シートによる柔らかい肌触り性やドライ感などの優れた着用感とを両立することができる。
本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面側から模式的に示す一部切欠斜視図である。 本実施形態の生理用ナプキンにおける表面シートの好ましい態様を模式的に示す一部切欠斜視図である。 本実施形態の生理用ナプキンにおける表面シートの他の好ましい態様を模式的に示す一部切欠斜視図である。 (A)は本実施形態における防漏溝の好ましい態様を模式的に示す平面図であり、(B)は(A)に示す防漏溝の一部を拡大して示す平面図である。 (A)は図4(B)におけるRA−RA線断面を示す断面図、(B−1)及び(B−2)は図4(B)におけるRB−RB線断面を示す断面図、(C)は図4(B)のRC−RC線断面を示す断面である。 (A)及び(B)は、本実施形態の防漏溝によって表面シートの突出部を圧搾するパターンを模式的に示す説明図であり、(C)は、従来の直線状の防漏溝によって表面シートの突出部を圧搾するパターンを模式的に示す説明図である。 (A)〜(C)は、本実施形態の防漏溝における圧密部の形状の他の具体例を示す平面図である。 圧密部の離間距離と表面シートの凹凸ピッチとの関係を模式的に示す説明図である。 (A)は本実施形態における防漏溝の別の好ましい態様を模式的に示す平面図であり、(B)は(A)に示す防漏溝の一部を拡大して示す平面図である。 (A)〜(C)は、本実施形態の防漏溝における圧密部の形状の他の具体例を示す平面図である。 (A)は図9(A)におけるRA−RA線断面を示す断面図、(B)は図9(A)におけるRB−RB線断面を示す断面図、(C)は図9(A)のRC−RC線断面を示す断面である。 (A)は、本実施形態の防漏溝を排泄部対応領域で両側部それぞれに複数、並列配置し、両側部それぞれで隣り合う防漏溝同士において、互いの圧密部を長手方向にずらしたピッチで配列した状態を模式的に示す平面図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 防漏溝が複数対配される場合の配置を模式的に示す説明図である。 (A)及び(B)は、図13の防漏溝の配置構成の場合における幅方向からの外力がかかった場合の変形について模式的に示す説明図であり、(C)及び(D)は、図1の防漏溝の配置構成の場合における幅方向からの外力がかかった場合の変形について模式的に示す説明図である。 (A)及び(B)は実施例1及び比較例1の試料における防漏溝の平面形状を示す図であり、(C)及び(D)並びに(E)は前記防漏溝付近の試料の断面を撮像した図面代用写真である。 (A)〜(C)は、実施例1及び比較例1、2の、液残り試験した際の防漏溝付近の状態を測定したL値とともに示した図面代用写真であり、(D)〜(F)は、実施例1及び比較例1、2の、漏れ防止試験で液注入時の状態を示した図面代用写真であり、(G)〜(I)は、実施例1及び比較例1、2の、注入の際の防漏溝外側の状態を示した図面代用写真である。
まず、本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキン(以下、ナプキンとも言う)10について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すナプキン10は、肌当接面側の表面シート1、非肌当接面側の裏面シート2、及び表面シート1と裏面シート2との間に位置する吸収体3を有する。本実施形態においては、さらに、表面シート1の肌当接面側の両側にサイドシート4が積層されている。サイドシート4と裏面シート2とが吸収体3の幅方向外方に延出して、ナプキンン10の下着等への固定手段であるウイング部5を形成している。このシートの積層構造において、ナプキン10の外周縁は、吸収体3を介在させずに接合された外周シール部10Aとなっている。
表面シート1は、肌側面及び吸収体側面(非肌当接面側)に、エンボス部を伴わない凹凸面と中空部とを備えた嵩高構造を有する。ここで言うエンボス部とは、表面シートに設けられた、その周囲よりも高密度化され、繊維同士が融着している部分であり、当該部分は吸収体まで及んでいないものである。したがって、エンボス部は言い換えれば、表面シートに設けられ、吸収体にまで及ばない高密度化融着部である。したがって、後述する圧搾部6はここで言うエンボス部とは区別されるものである。エンボス部を伴わない凹凸面と中空部とを備えた嵩高構造を有する表面シートとしては、例えば、特開2013−133574号公報に記載されている。これにより、表面シート1は、着用者の肌に直接触れる部分として、肌触りが柔らかく、通気性が良く、素早い液透過性で液残りが生じ難い。
この表面シート1上には、表面シート1から吸収体3へと窪んだ防漏溝6が、少なくとも長手方向の両側に左右一対配されている。左右一対の防漏溝6、6は、表面シート1と吸収体3とが一体的な圧密状態で窪んだ圧密部7が長手方向(Y方向)に複数並ぶ列8を有する。列8において、圧密部7、7間は、吸収体3の厚みが防漏溝6の外側の吸収体3の厚みよりも薄い部分で、圧密部7に繋がる副窪み部9となっている。防漏溝6は、圧密部7各々が副窪み部9で連接されて線状の溝をなしている。副窪み部9は、表面シート1と吸収体3とを圧着した部分ではないため、表面シート1の凹凸面が少なくとも一部存在する。そのため副窪み部9は、圧密部7のような剛性はなく、防漏溝6に柔軟性を与えている。なお、副窪み部9は、圧密部7の影響によって吸収体3の厚みが防漏溝6の外側の吸収体の厚みより薄くなっている。
さらに、各圧密部7は、表面シート1の平面視において、幅が互いに異なる部分を列8の延出方向に有する。これにより、防漏溝6は、列8上で溝の幅がくびれた部分を有する。加えて、防漏溝6は、表面シート1の平面視において、ナプキン10の長手方向に延びる幅方向中心線Lを軸として左右対称である。これにより、防漏溝6の周辺を含めた防漏溝6以外の部分で、表面シート1の前記嵩高構造が十分に維持された領域を広く有するナプキン10となる。そして、防漏溝6が圧密部7,7間に柔らかな部分を有しながら、長手方向の線状の溝をなしているため、防漏性に優れたものとなる。
以上の表面シート1の嵩高構造及びの防漏溝6の詳細は後述する。
ナプキン10は、長手方向(Y方向)と、該長手方向と直交する幅方向(X方向)とを有する、縦長形状である。長手方向は、ナプキン10の装着時における、着用者の肌側部と背側部とを股下部を介して繋ぐ方向である。すなわち、ナプキン10は、着用の際、表面シート1側を着用者の肌側に向け、長手方向を着用者の下腹部から股下部を介して背側部に亘って配し、幅方向を左右の足を繋ぐ方向に向けて配して着用される。その際、ウイング部5,5を折り曲げて下着のクロッチ部分に巻き付け、ウイング部5が備える粘着部(図示せず)でナプキン10を固定する。
ナプキン10は、着用者の排泄ポイントに対応して配置される排泄部対応領域Cを有する。さらに排泄部対応領域Cよりも前方の下腹部に配置される前方部Fとし、後方の臀部側に配置される後方部Rとして区分できる。また、排泄部対応領域Cの幅方向において、特に後述する防漏溝6,6よりも内方の、排泄液を直接受け止める領域を受液領域C1という。本実施形態において、この3つの領域は、ナプキン10を長手方向に3等分に区分した領域であり、ウイング部がある領域が排泄部対応領域である。この区分は、使用目的等によって変わる吸収性物品の大きさに合わせて設定され得る。例えば、通常、昼用のナプキンなど前後対称に形成される場合は、ナプキンを縦方向に3等分した場合の中央部分が排泄部対応領域となる。夜用のナプキンなどは、後方に臀部を覆う左右幅広な後方フラップを有るため、排泄部対応領域はナプキンを長手方向に2等分した際の前側の中央寄りにある。また、昼用、夜用にかかわらず、ショーツの股下部に折り曲げて固定するウイングを備える場合は、該ウイングの存在する領域が排泄部対応領域となる。一方で、ウイング部を備えない場合においては、排泄部対応領域は、一般に、ナプキン10を長手方向Yに三等分した際の中央の領域である。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。着用時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。また、吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚みという。
次に、表面シート1について説明する。
表面シート1は、肌側面Z1と吸収体側面(非肌側面)Z2とにそれぞれ、エンボス部を伴わない凹凸面11を有する(肌側面Z1のものを凹凸面11A、吸収体側面Z2のものを凹凸面11Bと区別していうことがある。)。なお、凹凸面11は、後述する防漏溝により直接圧搾された部分を除いた部分を意味する。本実施形態においては、凹凸面11は、防漏溝6以外の表面シート1の全域に配されている。
表面シート1は、両面の凹凸面11によって厚みを有し、該厚み部分に中空部を有する。この凹凸面と中空部とにより、表面シート1は嵩高く柔らかい肌触りのものとなり、通気性に優れる。しかも、凹凸面はエンボス部を有さないため硬くなる部分がなく、体圧による変形が滑らかで肌への追従性、フィット性に優れる。このような表面シート1は、特にエアスルー法により形成されたエアスルー不織布が好ましい。また、表面シート1は、柔らかさの観点から、1枚の不織布からなることが好ましい。
表面シート1の具体例について図2及び図3を参照して説明する。ただし、表面シート1は図2及び図3の形態に限定されるものでなく、両面がエンボスを伴わない凹凸面で中空部を有し、嵩高いものであれば種々の形態をとり得る。
図2に示す表面シート1Aは、肌側面Z1の第1突出部21と、該第1突出部21とは反対方向に突出している、吸収体側面Z2の第2突出部22とを有する。第1突出部21と第2突出部22とは、平面視交差する異なる方向のそれぞれに交互に複数配されている。上記異なる方向とは、例えば、ナプキン10の長手方向(Y方向)と幅方向(X方向)である。ただし、交差する異なる方向は、この直交するX方向、Y方向に限定されることなく、種々の角度で交差する互いに異なる方向を含む。この交互配置がシート平面方向に複数配されている。この複数配列において、隣接して並走する配列同士で、第1突出部21と第2突出部22との交互配置が半ピッチずれた千鳥配置であることが、第1突出部21への体圧の荷重をできるだけ均一化して形状保持性を高める観点から好ましい。
第1突出部21は中空部21Kを有し、第2突出部22は中空部22Kを有する。第1突出部21の中空部21Kは、吸収体側面Z2で開口された内部空間であり、吸収体側面Z2の凹部をなしている(以下、吸収体側凹部21Kともいう。)。第2突出部22の中空部22Kは、肌側面Z1で開口された内部空間であり、肌側面Z1の凹部をなしている(以下、肌側凹部22Kともいう。)。これにより、表面シート1の肌側面Z1は、第1突出部21と肌側凹部22Kとが、平面視交差する異なる方向のそれぞれに交互に複数配された凹凸面11Aを有する。また、第1不織布シートの吸収体側面Z2は、第2突出部22と吸収体側凹部21Kとが、平面視交差する異なる方向のそれぞれに交互に複数配された凹凸面11Bを有する。
表面シート1Aは、後述の防漏溝6を除いて、第1突出部21及び第2突出部22がエンボス部を伴わずに平面方向に連なった構造となっている。また、本実施形態の表面シート1Aは屈曲部を有さず、全体が連続した曲面で構成されている。ここでの「連続」とは、繊維の断絶した部分や貫通孔を有さないものである。この貫通孔とは、繊維間の隙間のような微細な孔を意味するのではなく、繊維が断絶された部分である。例えは、円相当径で1mm以上の孔を貫通孔と定義できる。表面シート1Aは、このような貫通孔を有さない。
本実施形態において第1突出部21及び第2突出部22は頂部に丸みをもった円錐台形状もしくは半球状にされている。すなわち、第1突出部21及び第2突出部22はそれぞれ、筋状でなく、独立したドーム状の突出形状である。なお、第1突出部21及び第2突出部22は上記形状に限定されず、独立した突出形状であれば、どのような形態でもよく、例えば、様々な錐体形状(本明細書において錐体形状とは、円錐、円錐台、角錐、角錐台、斜円錐等を広く含む意味である。)であることが実際的である。本実施形態において第1突出部21及び第2突出部22の内部空間21K及び22Kは、各突出部の外径と相似する頂部に丸みのある円錐台形状もしくは半球状の空間となっている。
表面シート1Aの肌側面Z1及び吸収体側面Z2において、中空部21K及び中空部22Kの開口部分は、第1突出部21、21同士、第2突出部22、22同士を結ぶ、尾根部23で隔てられた独立した空間となっている。表面シート1のシート厚み方向において、第1突出部21と第2突出部22とは、壁部24を介して連なり、壁部24が内部空間21Kと22Kとを区画している。この壁部24は、内部空間を囲むように平面方向に環状にし、該環をシート厚み方向に連続させた形状である。ここでいう「環」とは、平面視において無端の一連の形状をなしていれば特に限定されず、平面視において円、楕円、矩形、多角形など、どのような形状であってもよい。シートの連続状態を好適に維持する上では円または楕円が好ましい。図2の表面シート1は、壁部24及び尾根部23を介して両突出部が連続するシート構造となっている。
また、壁部24は、環に沿ったいずれの地点においても、その起立方向に沿った繊維配向性を有する。言い換えると、壁部24は、第2突出部22との関係においては、第2突出部22の頂点22Tに向かって収束する放射状の繊維配向性を有する。具体的には、特開2012−136790号公報の段落[0014]〜[0020]に記載の繊維配向性である。
表面シート1Aの全体を見たときのシート厚みにおいて、第1突出部21、壁部24、第2突出部22は、典型的には3等分に区分された部位として定義される。これらの厚みはシート厚みによって自ずと定まる(P1=P2=P3)。ただし、第1突出部21と第2突出部22との頂部の尖度ないし曲率が異なるときには、断面において直線状になった比較的狭い部分を壁部24とし、そこから湾曲しし丸みを帯びていく領域をそれぞれ第1突出部21及び第2突出部22としてもよい。後者の定義において、例えば、第1突出部21の方が第2突出部22よりも曲率が小さく(曲率半径が大きく)緩やかな曲面である場合、第2突出部22の方が第1突出部1よりのシート厚み方向に長く区分され、全体において厚み方向に偏倚のある形態となる。
表面シート1Aは、優れたクッション性を有する。
表面シート1Aは、両面において、他の部材や肌などと小さい面積で接触し、該部材や肌の三次元的な動きに対してもよく追従して柔軟に変形する立体的なクッション性を有する。また、中空部21K、22Kを有することで、表面シート1Aに肌が触れたときの感触が柔らかなクッション性となる。加えて、壁部24の介在により、第1突出部21及び第2突出部22が、応力に対して、互いに干渉し合わない独立した変形を可能にし、立体的なクッション性を有する。さらに、環状の壁部24が第1突出部21と第2突出部22とを繋いで、一方の突出部にかかる応力を環状に分散させて、他方の突出部への波及を軽減する。これにより、表面シート1A全体が完全に潰れてしまうことのないことないクッション性を有する。またこの応力分散により、表面シート1A全体の形状保持性が高く、押し潰されても形状復元力が大きい。また、壁部24においては、前述のとおり環のいずれの地点においても起立方向に沿った繊維配向性を有することで、しっかりとしたコシが生まれ上記のクッション性を高める。
その結果、表面シート1Aは、例えばナプキン10の梱包状態や着用が継続されても初期のクッション性を喪失しにくい。
表面シート1Aは、高い液透過性で液が残り難く、優れた通気性を有する。
表面シート1Aは、両面の突出部により肌と吸収体とを離間させる嵩高さを有し、両面の中空部21K、22Kにより優れた液透過性を有して、液が残り難い。同時に透過した液が肌側に戻り難い。さらに、前述した両面が小面積で接触している状態と中空部21K、22Kとにより、肌との接触面積を抑え、通気性に優れる。これらのことにより、尿や便、経血やおりものの排泄ののちにも、幅広く対応して極めて良好なサラッとしたドライ感が持続される。
特に、独立した複数の中空部21Kや22Kでは、排泄液を分散捕集して、肌から素早く引き離すことができる。これにより、表面シート1A表面に液を滞留させることなく、吸収体3へと素早く引き渡すことができる。具体的には、排泄物が経血や軟便等の粘度が高く浸透性の低いものである場合、肌側面Z1の肌側凹部(第2突出部の中空部)22Kへと一旦分散捕集され、肌への接触を効果的に抑制できる。また、一度捕集された液が、壁部24から第1突出部21の内部空間21Kに取り込まれ捕集される。さらに、排泄物が尿等の粘土の粘度が低く浸透性の高いものである場合、第1突出部21から直接的に透過され、吸収体側面Z2の吸収体側凹部(第1突出部21の中空部)21Kにも取り込まれる。これにより、積層不織布10においける排泄物分散捕集が促進されて、効率よく吸収体3へと引き渡されて、高い液透過性を備える。
表面シート1は、上記の表面シート1Aの他に、例えば図3に示すような表面シート1Bであってもよい。
図3に示す表面シート1Bでは、肌側面Z1の第3突出部25(図2の第1突出部21に対応)と、吸収体側面Z2の第4突出部26(図2の第2突出部22に対応)とが、長手方向(Y方向)に延出した筋状の突出形状を有する。第3突出部25と第4突出部26とは互いに反対方向に突出しており、幅方向(X方向)に交互に配置されてトタンのような波形形状を有する。
第3突出部25は中空部25Kを有し、第4突出部26は中空部26Kを有する。第3突出部25の中空部25Kは、吸収体側面Z2で開口された内部空間であり、吸収体側面Z2の筋状の凹部をなしている(以下、吸収体側凹部25Kともいう。)。第4突出部26の中空部64Kは、肌側面Z1で開口された内部空間であり、肌側面Z1の筋状の凹部をなしている(以下、肌側凹部26Kともいう。)。これにより、表面シート1Bの肌側面Z1は、長手方向に延出する第3突出部25と肌側凹部26Kとが、幅方向に交互に複数配された凹凸面11Aを有する。また、第1不織布シートの吸収体側面Z2は、長手方向に延出する第4突出部26と吸収体側凹部25Kとが、幅方向に交互に複数配された凹凸面11Bを有する。
この表面シート1Bも、後述の防漏溝6を除いて、エンボス部を伴わずに第3突出部25と第4突出部26とが連続的に交互に連なり、屈曲部のない連続した曲面で構成されている。これにより、表面シート1Bは、肌と吸収体とを離間させる嵩高さを有し、優れたクッション性を有する。また、前記嵩高さと、中空部による液透過性とにより、液が残り難く、液の戻りが生じ難い。加えて、通気性に優れ装着時のドライ感が持続しやすい。
ナプキン10は、上記のような表面シート1を備え、かつ、表面シート1から吸収体3へと部分的に窪んだ防漏溝6を表面シート1上に少なくとも左右一対有する。
防漏溝6は、圧搾により部材の構成繊維を圧着し、また圧密した部分である。圧着により液の幅方向への移行を遮断する。また、圧密により毛管力が他の部分よりも高く、液を厚み方向内部へ引き込む力が強く作用する。これらにより、防漏溝6は、液移行に対する遮断機能を果たす。
次に、この防漏溝6について以下に説明する。なお、本明細書において「圧密部」とは、その周囲と比較して密度が高く窪んだ部分のことであり、本実施形態のように、代表的には部材に圧力を加えて高密度化する方法で作成される。
防漏溝6は、前述のとおり、表面シート1A及び吸収体3に対する圧搾により形成された圧密部7が長手方向に複数並ぶ列8を有する。列8上の圧密部7、7間には副窪み部9があり、圧密部7,7各々は副窪み部9で連接されている。防漏溝6,6は長手方向に延びる幅方向中心線Lを軸として左右対称である。本実施形態において、防漏溝6は排泄部対応領域Cの左右両側の位置で長手方向に延在する配置とされている。ただし、防漏溝6の配置は、必ずしも排泄部対応領域Cのみに限定限定されるものでなく、排泄部対応領域Cから前方部F及び後方部Rに及んでもよい。
さらに本実施形態において、防漏溝6、6はそれぞれ、全体形状がナプキン10の幅方向外方へ向けて湾曲した1つの大きな緩やかなアーチ(弓)形状である。このアーチ形状は、後述の波形状による張力緩和作用を高めるとともに、ナプキン10全体として、装着時の幅方向の圧力を吸収、緩和するように働く。これにより、受液領域C1の部材構成のヨレが抑えられ、表面シートの、中空部を備えた両面凹凸面の嵩高構造が装着時においても維持されやすく好ましい。なお、防漏溝6において「圧密部7が長手方向に複数並ぶ列」とは、全体として長手方向(Y方向)に向かう列であればよく、長手方向(Y方向)に沿った直線状の配列に限定されない。例えば、本実施形態のように、一部湾曲しながら長手方向に向かう列を含む。
このような防漏溝6の具体例について、図4〜13を参照して以下に説明する。ただし、防漏溝6は、これらの形態に限定されるものでなく、幅が互いに異なる部分を有する圧密部7と、副窪み部9とを有して、表面シート1の嵩高構造を保持できるものであれば種々の形態をとり得る。また、圧密部7、7は、列8の延出方向において離間していてもよく、前後の端部同士で一部接していてもよい。
まず、図4(A)には、1例としての防漏溝6Aが示されている。
図4(A)の防漏溝6Aは、円形の圧密部7が離間長さTを挟んで複数配置された列8を有する。この離間長さTの部分に、圧密部7、7同士の張力F1、F1により窪んだ副窪み部9が配されている(図4(B)参照)。
圧密部7では、図5(A)及び(B−1)に示すとおり、表面シート1と吸収体3とが一体的な圧密状態にあり、他の部分よりも剛性が高い。この部分の表面シート1を特に表面シート1の圧着部16といい、この部分の吸収体3を圧着吸収部31という。表面シート1の圧着部16と圧着吸収部31とは、圧着されて一体化しており、繊維密度が高められている。そのため、この部分において強い毛管力が働き、圧着吸収部31への液の引き込み性が高い。
一方、副窪み部9は、直接の圧搾によらず、列8の延出方向に並ぶ圧密部7、7が形成される際の、該圧密部7,7間の張力F1、F1の作用(図5(A)参照)により形成された部分である。すなわち、張力F1、F1により、表面シート1や吸収体3のパルプを包む台紙(図示せず)が伸長されることで吸収体3が圧迫され、厚みが薄くなって窪んだ部分である。この窪みが、図5(A)に示すとおり、圧密部7と連接し防漏溝6Aの連続溝(線状窪み)を形成している。副窪み部9の厚みH3は、図5(A)及び(C)に示すとおり、防漏溝6Aの外側の部分、特に受液領域C1の部分の厚みH1よりも薄くなって肌当接面側が窪んだ厚みであればよい。その際、副窪み部9の厚みH3は、圧密部7の厚みH2と同じであってもよく、異なっていてもよい。
副窪み部9は、図5(A)に示すとおり、張力F1、F1により伸長した表面シート1の伸長部17と、圧縮吸収部32とを有する。副窪み部9は、圧搾により形成されたものでないため、表面シート1と吸収体3とが一体的な圧密状態になっておらず、圧密部7よりも柔軟性を有する。すなわち、表面シート1の伸長部17及び圧縮吸収部32それぞれが独立に変形可能であり、剛性の圧密部7に隣接する位置で防漏溝6Aの可撓部として機能する。
副窪み部9において、表面シート1の伸長部17は、張力F1、F1により伸長されていても圧搾されていないため、少なくとも一部に凹凸面11が存在する。この凹凸面11としては、副窪み部9のいずれかの箇所において、表面シート1の肌側面の凹凸面11A及び吸収体側面の凹凸面11Bの少なくともいずれかが存在していればよい。その場合、中空部(21K、22K、25K、26K)のいずれかの空間が縮小した状態や残存しない状態があってもよい。この凹凸面11では、圧搾による繊維のフィルム化もないため、防漏溝6の中にあって繊維間の液透過性が良い。このことが、受液領域C1よりも窪んだ位置にあることによる液捕捉性、前述した凹凸面での液の捕捉性と相俟って、防漏溝6Aにおける液透過性を高め、液残りを低減する。
さらに、副窪み部9では、圧縮吸収部32の密度が防漏溝6Aの外側の吸収体3部分よりも高く、毛管力が強く働く。そのため圧縮吸収部32は、表面シート1の液透過性と連携して、防漏溝6Aにおける液吸収能力を高めて液残りを更に低減する。また、圧縮吸収部32は、隣接する圧密部7にある圧着吸収部31と連接している。連接された圧縮吸収部32及び圧着吸収部31の圧密繊維の毛管力で、防漏溝6Aに沿った長手方向への液拡散性及び厚み方向への液引き込み性を高め、液の横漏れ防止性を高める。このとき、圧縮吸収部32と圧着吸収部31とは同じ繊維密度であってもよく異なっていてもよい。液の拡散の観点からは、両者の繊維密度が異なっている方が、毛管力の差が液拡散の駆動力として作用するため好ましい。
副窪み部9は、前述した張力を発生させる圧密部7の前後の両端部71、71の幅に合わせて形成される。本実施形態においては、副窪み部9は、円形の圧密部7の両端部71、71の頂点G1、頂点G2の間で所定幅で形成される。そのため、副窪み部9は、表面シート1の平面視において、円形の圧密部7の直径Rよりも狭い幅S1を有する。副窪み部9の両脇は、張力の作用が弱いため十分な窪みが形成されない。その結果、防漏溝6は、表面シート1の平面視において、副窪み部9の部分で溝のくびれ部65を有する(図4(A)参照)。
各圧密部7は、表面シート1の平面視において、幅が互いに異なる部分を列8の延出方向に有する。本実施形態においては、閉曲線の輪郭を有する円形の圧密部7に関し、中央部73の幅(直径)Rに対し両端部71、71に向かうにつれ幅が狭くなっている。これにより、前述のとおり、副窪み部9の部分で防漏溝6Aのくびれ部65を有する。防漏溝6Aは、くびれ部65を列8の延出方向に複数有し、ナプキン10の幅方向内側(受液領域側)の内溝縁61とナプキン10の幅方向外側(外縁側)の外溝縁62を波形状にしている。
なお、上記の幅の異なる部位は、前後の両端部71、71に限定されるものではなく、圧密部7の他の位置にあってもよい。その位置において、圧密部7の幅が狭くなって、別のくびれ部が形成される。ただし、剛性のある防漏溝6Aにおける柔軟性の付与の観点から、少なくとも副窪み部9の位置にくびれ部があることが好ましい。
防漏溝6Aがくびれ部65による波形状を有することにより、防漏溝6Aの延出線の縁において、図6(C)に示すような直線状防漏溝99による表面シート1の突出部の連続的な潰れが回避される。その結果、防漏溝6Aの周辺ないし縁において表面シート1の突出部が残る領域が生まれる。例えば、表面シート1Aにおいては、防漏溝6Aの波に沿ってその周辺に第1突出部21及び第2突出部22が非連続的に存続する(図6(A)参照)。表面シート1Bにおいては、筋状の第3突出部25及び第4突出部26が防漏溝6Aの波によって一部のみの圧搾に止まり存続する(図6(B)参照)。これにより、表面シート1の両面凹凸面による嵩高さが、防漏溝6Aの周辺の硬さを緩和して、ナプキン10の外縁部分にも柔らかさを与え、良好な装着感となる。なお、図6(A)〜(C)中、網掛け部分は突出部が潰れた部分を示す。
加えて、くびれ部65をなす内溝縁61の幅方向内側(受液領域C1側)に、くびれ部65に囲まれた表面シート1のポケット部12がある(図4(A)参照)。ポケット部12の表面シート1においては、防漏溝6Aの近傍にあって、副窪み部9よりも張力の作用が弱いため、エンボス部を伴わない両面の凹凸面11と中空部とを備えた嵩高構造が存在する(図5(C)参照)。これは、当然に、副窪み部9における表面シート1の伸長部17よりも嵩高い。そのため、ナプキン10の幅方向の外周縁に近い位置にありながら、表面シート1の前述した液透過性が発揮される。この液透過性が拡散液量を抑えて防漏溝6Aによる液遮断機能を助ける。また、副窪み部9は、防漏溝6Aの一部として前述した毛管力が強く働く。この副窪み部9がポケット部12を囲むことで、防漏溝自身による液引き込みとともに、ポケット部12内で液を囲い込み一時保持しながら表面シートでの液透過を促す方向に作用する。ポケット部12は、このような表面シート1と前述の副窪み部9との相互作用で、液の横漏れ抑制に有効である。さらにポケット部12において表面シート1の中空部が存在するため、副窪み部9の柔らかさと相俟って、防漏溝6A及びその周辺の風合いがよく、吸収体からの液戻りが生じ難い。またこのポケット部12においては、防漏溝6Aまでの適度な距離を保てるので突出部から落ちた液が防漏溝6Aを超えにくくなり、この点においても液の横漏れ抑制に有効である。また、点在する圧密部7が表面シート1と吸収体3とをしっかりと一体的な圧密状態にしているので、液吸収後の膨潤時にも上記の作用が長期に持続しやすい。
また、波形状の防漏溝6A,6Aが左右対称に配されていることで、図4(A)に示すように、くびれ部65の内溝縁61が互いに対向配置される。これにより、くびれ部65、65同士の内溝縁61、61間の距離W1が通常の直線状の防漏溝間よりも広がり、その間の表面シート1に対する張力が低減される。その結果、くびれ部65、65の周辺から受液領域C1に亘る幅方向の領域で、表面シート1の中空部の潰れが抑制され内部空間が残りやすい。そして、表面シート1の両面凹凸による嵩高さが維持され、前述した高いクッション性、それによる柔らかな肌触り、優れた液透過性及び通気性が発現される。加えて、前述のとおり、防漏溝6A、6Aそれぞれが全体として幅方向外方へ向けて湾曲した1つの大きな緩やかなアーチ形状であることも張力を弱める方向に作用し、表面シート1の前記作用に寄与する。
さらに、図4(A)のとおり、圧密部7、7も互いに対向配置されている。圧密部7、7同士の間の距離W2は、くびれ部65、65同士の間の距離W1よりも近く、相対的に表面シート1に対する張力F2が強く働く(図5(A)参照)。これにより、圧密部7、7同士の間では、防漏溝6Aにおける厚み方向の液引き込み力が強く働く。
このように、一対の波形状の防漏溝6A、6A間においては、表面シート1に対する幅方向の張力が強く働く部分と、幅方向の張力が弱く働く部分とを、ナプキン10の長手方向に沿って交互に有する。これにより、表面シート1の嵩高さによるクッション性及び液透過性と防漏溝6Aによる液遮断機能とがバランスよく作用する。
また、防漏溝6Aの外縁側(ナプキン10の外縁側)においても同様の作用が生じ、股下に感じる硬さを更に緩和して、液残りなく良好なドライ感を与える。くびれ部65の外溝縁62の幅方向外方では、表面シート1の凹凸面の嵩高構造が存在してクッション性と柔らかい肌触りが生じ、高い液透過性で良好なドライ感が得られる。また、圧密部7の外溝縁62の幅方向外方では、外周シール部9との距離がくびれ部65よりも短く、防漏溝6Aの張力で液の遮断機能が働く。これにより、ナプキン10全体で表面シート1の嵩高さによるクッション性及び液透過性と防漏溝6Aによる液遮断機能とが更にバランスよく機能する。
さらに、波形状の防漏溝6Aは、閉曲線の輪郭を有する円形の圧密部7とその間の張力で窪んだ副窪み部9とからなり、直線部分を含まない。すなわち、屈曲部分を有さない曲線状である。これにより、屈曲する角部分での液だまりが生じ難くドライ感に優れる。また装着時の外力にも屈曲部分での角張った変形が無く柔らかい柔軟な変形となって、柔らかな肌触りが維持される。また、肌にフィットしやすくなる。
防漏溝6Aにおける圧密部7の形状は、表面シート1の平面視において、上記の円形に限らず、幅が互いに異なる部分を前記列の延出方向に有する形状を任意に採用できる。この形状により、防漏溝6Aは、前述したようなくびれ部65を伴う副窪み部9を複数備えた波形状となる。
また、くびれ部65を伴う副窪み部9とするために、圧密部7は、少なくとも列の延出方向における前後の両端部の幅が、前記列の延出方向における中央部の幅よりも狭いことが好ましい。すなわち、圧密部7は、平面形状の前後端が先細りする形状であることが好ましい。
さらに、圧密部7は、表面シート1の平面視において、角をもたない閉曲線の輪郭を有することが更に好ましい。これにより、くびれ部65(副窪み部9の縁)と圧密部7とがなだらかな曲線で繋がり、前述の角張らない柔らかい柔軟な変形、柔らかな肌触りがさらに発現しやすくなり好ましい。
上記の観点から、圧密部7の形状の他の好ましい形状としては、例えば図7(A)〜(C)に示すようなものが挙げられる。図7(A)は五角形で、両端部71、71が中央部73の幅よりも狭くなっている。図7(B)は菱形で、頂点を両端部71、71に配置しており中央部73の幅よりも当然狭い。図7(C)は楕円形で長軸を列8の延出方向に向けており、両端部71、71の幅は中央部73の幅よりも狭い。
本実施形態の防漏溝6Aにおいて、列8の延出方向における圧密部7、7間の距離(離間長さ)Tは、図8に示すように、表面シート1の長手方向の凹凸ピッチNよりも短いことが好ましい。これにより、副窪み部9とくびれ部65との組み合わせを細かく配置して、防漏溝6に沿って、周辺での表面シート1の嵩高構造を多く保持できるので好ましい。ここで表面シート1の長手方向の凹凸ピッチNとは、表面シート1の肌当接面側において、突出部と凹部とを1組の繰り返し単位としたときの、長手方向の突出部間の長さを意味する。
表面シート1の長手方向の凹凸ピッチNに対する、圧密部7、7間の距離(離間長さ)Tの比(T/N)は、1未満が好ましく、0.7以下がより好ましく、0.5以下が更に好ましい。また、前記比(T/N)は、ポケット部内の中空構造を維持する観点から、0以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましい。より具体的には、圧密部7、7間の距離(離間長さ)Tの比(T/N)は、0以上1未満が好ましく、0.05以上0.7以下がより好ましく、0.1以上0.5以下であることが更に好ましい。
また、圧密部7、7間の離間距離Tは、張力による副窪み部9の形成の観点から、8mm以下が好ましく、4mm以下がより好ましく、2mm以下が更に好ましい。また、圧密部7、7間の離間長さTは、副窪み部9による防漏溝6Aへの柔軟性の付与の観点から、0mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、1mm以上が更に好ましい。具体的には、圧密部7、7間の離間長さTは、0mm以上8mm以下が好ましく、0.5 mm以上4mm以下がより好ましく、1mm以上2mm以下が更に好ましい。
また、圧密部7の最も幅の広いところの幅方向の長さ(S1)は、くびれによる波形状を大きくする観点から、0.5mm以上が好ましく、1mm以上がより好ましく、1.5mm以上が更に好ましい。また、防漏溝の柔軟性の観点から、6mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、4mm以下が更に好ましい。
加えて、圧密部7の列8の延出方向における長さ(S2)は、十分な防漏性を得る観点から、0.5mm以上が好ましく、1mm以上がより好ましく、2mm以上が更に好ましい。また、防漏溝にくびれ部を多く存在させる観点から、8mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましく、6mm以下が更に好ましい。
なお、圧密部7の大きさや圧搾強さによって、圧搾による張力が図4(A)に二点鎖線で示す幅方向の範囲にまで及んで、窪み周辺部91が配されることがある。窪み周辺部91を形成する張力は一方向の力であるため副窪み部9にかかる力よりも弱い。そのため、窪み周辺部91は副窪み部9よりも窪みの程度が弱いものとなる(厚みH4>H3、図5(A)、(B−2)及び(C))。この窪み周辺部91がある場合は、ここまでが防漏溝6Aとなる。例えば、図5(B−2)に示すように、受液領域C1等の防漏溝6の外側の厚みH1から、窪み周辺部91の厚みH4、圧密部7の厚みH2へと段階的に窪んだ溝である。これにより、圧密部7における溝幅が副窪み部9の溝幅よりさらに大きくなり、くびれ部65がより明確になる。また、表面シート1の伸長度及び吸収体3の密度は、幅方向において、受液領域C1から窪み周辺部91、圧密部7に向かって徐々に強められた勾配を有する。表面シート1に関しては凹凸面の数が緩やかに低減して残存率を高め、吸収体3に関しては密度が漸次高まって毛管力の勾配を有する。この組み合わせが液の引き込み性の向上に効果的である。
防漏溝6は、前述のように圧密部7が互いに離間したもののほか、圧密部7の前後の端部同士を一部接したものであってもよい。図9(A)及び(B)はその好ましい態様を示している。また図10(A)〜(C)は図9における圧密部7の他の好ましい形状の具体例を示している。
図9(A)及び(B)は円形の圧密部7同士を一部接した状態で列8にした防漏溝6Bを示している。一部接した部分を圧密連結部75という。防漏溝6Bは、図4に示す防漏溝6Aと同様に、受液領域C1の両側で対をなし、長手方向に延びる幅方向中心線を軸として形状が左右対称に配置されている。
防漏溝6Bにおける圧密部7の形状は、円形に限らず、幅が互いに異なる部分を有し、副窪み部9及びくびれ部65が配される形状を任意に採用できる。例えば、図10(A)に示す五角形の圧密部7、図10(B)に示す菱形の圧密部7、図10(C)に示す楕円形での圧密部7などでもよい。いずれの形状においても、圧密部7の端部71とこれと向かい合う他方の圧密部7の端部71とが一部接した状態で列8をなし、防漏溝6Bとなっている。
防漏溝6Bでは、圧密部7の、表面シート1と吸収体3とが一体的な圧密状態で窪んだ部分が、列8の延出方向において連続している(図11(A)参照)。より具体的には、圧密部7の、表面シート1の圧着部16及び圧着吸収部31が、圧密連結部75を介して列8の延出方向に連続している。この部分は、圧密部7が連続する、防漏溝6Bに沿った長手方向への液拡散路となり、毛管力が防漏溝6Aの場合よりも強く作用して液の横漏れ防止性を更に高くする。
加えて、圧密連結部75の両脇の近接部分では、前後の圧密部7の張力が強く働いた副窪み部9が配されている。副窪み部9は、前述のとおり、凹凸面が残った嵩高な表面シート1の伸長部17と圧縮吸収部32とを有し、圧密部7を列8の延出方向において連接している。この部分が、圧密部7が副窪み部9で連接(連結)されたもう1つの長手方向への液拡散路となっている(図11(B)参照)。この液拡散路では、防漏溝6Aで述べたとおり、毛管力の差等による液拡散路である。
さらに、副窪み部9は、表面シート1の伸長部17が、凹凸面による液捕捉性、液透過性により受液領域C1からの移行液を素早く取り込むことができる。そして、副窪み部9は、圧密部7が連続する液拡散路と、副窪み部9で圧密部7が連接された液拡散路との2系統に効率よく液を配分できる。
また、幅方向において、圧密連結部75と副窪み部9が並んでいる(図11(C)参照)。さらに、圧搾部7の張力の大きさによっては、副窪み部9の外方に前述の窪み周辺部91が配されることがある。副窪み部9及び窪み周辺部91が、圧密連結部75の両脇で、表面シートの凹凸面で嵩高さを備え、防漏溝6Bに更なる柔らかさを与えている。しかも、圧密連結部75の幅が圧密部7の中央部73の幅よりも狭いため、この組み合わせにより剛性がこの部分で更に緩和される。
防漏溝6Bは、表面シート1の平面視において、圧密連結部75及び副窪み部9の部分で溝のくびれ部65を有する。これにより、防漏溝6Aと同様に、表面シート1の突出部の連続的な潰れが回避される。加えて、くびれ部65の位置にあるポケット部12で表面シート1の、中空部を有する両面凹凸面の嵩高構造が存在する。このポケット部12が、前述した嵩高構造の表面シート1と波形状の防漏溝6Bとの相互作用による液の囲い込みを発現し、液の横漏れ抑制に有効である。また、この部分の表面シート1の嵩高構造が、副窪み部9の柔軟性とともに、防漏溝6Bの剛性を緩和して肌に触れたときの柔らかさを与え、良好な装着感となる。
さらに、防漏溝6Bの波形状は、長手方向に延びる幅方向中心線Lを軸として左右対称にされている。これにより、防漏溝6B、6B間においては、防漏溝6Aの場合と同様に、ナプキン10の長手方向に沿って、表面シートに対して強い張力が働く部分と、弱い張力が働く部分とを交互に有する(図示せず)。さらに、防漏溝6B、6Bそれぞれの外側でも、張力の強弱が内側と同様の繰り返しパターンとなる。これにより、表面シート1の嵩高さによるクッション性及び液透過性と防漏溝6Bにより液遮断機能とがバランスよく作用する。加えて、前述のとおり、防漏溝6B、6Bそれぞれが全体として幅方向外方へ向けて湾曲した1つの大きな緩やかなアーチ形状であることも張力を弱める方向に作用し、表面シート1の前記作用に寄与する。
また、ナプキン10は、前述した左右一対の防漏溝6を、両側部それぞれに複数、並列配置することが好ましい。例えば、図12(A)に示すように、排泄部対応領域Cにおいて、受液領域C1を挟んで対をなす防漏溝6P、6P、さらのその外側で対をなす防漏溝6S、6Sを配置した形態が挙げられる。防漏溝6P及び6Sは、副窪み部9とくびれ部65を有し、左右対称の対であればどのような態様でもよく、例えば、前述の図4、7、9及び10に示すような、防漏溝6Aや6Bなどが挙げられる。これより、液吸収性と柔軟性を備えた二重の防漏溝6P、6Sでモレ防止と柔らかな肌触りとを更に向上させることがでる。
加えて、ナプキン10の両側部それぞれで隣り合う防漏溝6P、防漏溝6S同士は、図12(B)に示すように、互いの圧密部7が長手方向にずらしたピッチで配列されていることが好ましい。これにより、圧密部7同士が隣り合わず、互いの張力で表面シート1及び吸収体3を引っ張り合うことが回避される。その結果、防漏溝6P、防漏溝6S間の狭い領域にも、表面シート1の中空部を有する両面凹凸面の嵩高構造を備えたポケット部12Sができる。このポケット部12Sにおいても素早い液透過が作用し、液漏れの更なる防波堤として機能し好ましい。また、防漏溝6Pと防漏溝6Sとの間のポケット部12Sによって股下に当たる部分が更に柔らかい肌触りとなって好ましい。
また、ナプキン10は、前述した左右一対の防漏溝6を複数対有することが好ましい。そして、幅方向に隣り合う左右一対の防漏溝間の離間領域が最も広い部分が、排泄部対応領域Cの受液領域C1にあることが好ましい。
上記の複数対の具体例としては、図13に示す態様が挙げられる。図13においては、防漏溝6P、6Pの対の前方部Fと後方部Rにそれぞれ、防漏溝6Q、6Qの対、防漏溝6R、6Rの対が配されている。さらに、防漏溝6P、6Pの左右外縁側の離間した位置に、防漏溝6S、6Sの対が配されている。
防漏溝6Pは、波を繋いで延出した全体形状が、排泄部対応領域Cの受液領域C1の幅方向外縁を囲むように湾曲した1つの大きな緩やかなアーチ形状である。防漏溝6Qは、防漏溝6Pよりも短い長さで波を繋いで外側に湾曲した1つの弧を描き、さらにナプキン10の前端部側で他方の防漏溝6Qと連結して円弧状になっている。同様に、防漏溝6Rも防漏溝6Pよりも短い長さで波を繋いで外側に湾曲した1つの弧を描き、他方の防漏溝6Rと連結して円弧状になっている。防漏溝6Sは、防漏溝6Pよりも短い長さで防漏溝6Pの外縁側を囲むように、波を繋いで外側に湾曲した1つの弧を描いている。各防漏溝は、対をなすもの同士で左右対称とされている。
また、防漏溝6Pと防漏溝6Sとの間は、ナプキン10の両側における非圧搾領域となっている。また、ナプキン10の左右両側それぞれにおいて、防漏溝6Pと防漏溝6Sは左右対称にされている。そのため、両防漏溝6P、6S間には、互いの波が引いたポケット部12Sが複数配されている。
さらに、防漏溝6Q、防漏溝6Rは、防漏溝6Pの前後端と連接され、前後左右4か所に連接部69がある。各連接部69は、互いの防漏溝のアーチが内方へ入り込む部分で形成されているため、内方側への窪んだ形状となっている。
このような防漏溝が複数対ある構成においては、波形状による張力緩和の領域が多くなり、表面シート1の嵩高構造が広い範囲で維持される。加えて、ナプキン10の装着時における幅方向の外力に対し、防漏溝6による圧力吸収、緩和をより高めることができる。これにより、受液領域C1の部材構成のヨレが抑えられ、表面シートの、中空部を備えた両面凹凸面の嵩高構造が、ナプキン10使用時においてもさらに維持されやすく好ましい。加えて、ナプキン10の外周縁における液吸収性も更に優れたものとなる。これにより、ナプキン10の装着時における様々な状況(例えば、歩行中や、仕事中の瞬間的な体勢の変化、長時間の着座姿勢の継続などの状況)にあっても、液の横漏れを防いでしっかり吸収を実現することができるので好ましい。
例えば、図13の態様の場合、図14(A)及び(B)に示すように、股下からの外力F9が加わった際に、防漏溝6Pが外力F9を受け止める。その際、防漏溝6Pが前後の防漏溝6Q及び6Rと連結部69で連結されてナプキン長手方向に亘る防波堤となっている。そのため、防漏溝6Pにかかる外圧F9は、前後の防漏溝6Q及び6Rの剛性を伴って受液領域C1の内方への波及が弱められる。また、連結部69が内方側へ窪んだ形状であることで、外力F9は前後の防漏溝6Q、6R及びその周辺の変形には結び付き難くなっている。これにより、受液領域C1におけるヨレ、それにともなう表面シート1の嵩高構造が装着時においても維持されやすく、適切な液吸収が実現され好ましい。また、図示しないが、防漏溝6Sが外圧に対する第一の防波堤となるため、受液領域C1の内方への外力の波及を更に防御でき好ましい。これに対し、図14(C)及び(D)のように一対の防漏溝からなる場合、外力F9の波及は、その力の強さによっては、上記の場合よりも受液領域C1に強く作用する場合がある。このことから、防漏溝を複数対有することが使用時の性能維持の観点から更に好ましい。
上記のような防漏溝6の形成方法は、この種の物品に用いられる通常の方法を採用して行うことができる。例えば、表面が凹凸にされて押圧部を有する押圧ロール(図示せず)を用いて熱シール加工する方法が挙げられる。押圧部の形状(高さ、幅、凹凸形状等)は、押圧強度等の観点から適宜設定できる。また、押圧圧力、加熱温度(ヒートシール温度)、押圧時間などの加工条件を適宜に設定して、押圧強度や圧搾深さを調製することができる。
ナプキン10において、前述した表面シート1の嵩高構造は、不織布における種々の賦形方法を適宜採用することができる。
例えば、図2に示す表面シート1Aの場合、エアスルー法において、表面が凹凸にされた賦形支持体上に繊維ウエブを載置し、吹き付ける熱風の温度や風速を制御して賦形処理及び熱融着処理を施して製造ことができる。例えば、特開2012−136790号公報の段落[0031]に記載の方法や特開2012−149371号公報の段落[0033]〜[0061]に記載の方法を用いることができる。また、その際に用いる賦形支持体としては、特開2012−149370号公報の図1に示す支持体や特開2012−149371号公報の図1、3、4に示す支持体などが挙げられる。
また、図3に示す表面シート1Bの場合、繊維ウエブの構成繊維同士の交点を熱融着して不織布化した後、互いに噛み合う一対の凹凸(歯溝)ロール間に搬入して一方向に延伸させて得ることができる。
ナプキン10を構成する表面シート1、裏面シート2、吸収体3及びサイドシート4の形成材料は、この種の物品に用いられるものを特に制限なく用いることができる。
例えば表面シート1を不織布からなるものとし、その形成材料として、例えば親水化処理された熱可塑性樹脂繊維で、特開2012−136791号の段落[0032]に記載の繊維素材などを用いることができる。また、不織布に開孔フィルム等の液透過性のシートを組み合わせてもよい。前記形成素材に関し、2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維でこれを親水化処理したものであってもよい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、通常用いられる種々の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート2としては、不透湿性若しくは透湿性フィルム単独、又はフィルムと不織布の貼り合わせ、撥水性の不織布(SMSやSMMS等)を用いることができる。コスト面やズレ止め粘着剤とのマッチングなどから、透湿性フィルム単独を防漏材として用いることが最も好ましい。この場合の透湿性フィルム材としては、熱可塑性樹脂と、これと相溶性のない無機フィラーを溶融混練して押し出したフィルムを所定の寸法に延伸して微細孔をあけたフィルム、または、本質的に水分の相溶性が高く、浸透膜のように水蒸気排出可能な無孔性のフィルムが挙げられる。本発明に関わる湿度排出の性能を十分に発現し、かつ、水分のにじみ出しがない防漏層を具現化するには、透湿度は、0.7g/100cmhr以上3.0g/100cmhr以下の範囲にあることが好ましく、1.0g/100cmhr以上2.5g/100cmhr以下の範囲にあることが更に好ましい。さらっと感を十分に高める観点からは1.5g/100cmhr以上2.5g/100cmhr以下にあることが最も好ましい。また、フィルムの破れ等のトラブルなく使用可能であるためには、フィルム坪量は18g/m以上70g/m以下、より好ましくは25g/m以上60g/m以下である。また好ましい無機フィラー配合量は、フィルム全体の質量に対するフィラーの質量%として30質量%以上65質量%以下、より好ましくは40質量%以上60質量%以下である。
吸収体3の構成材料としては、特に制限はないが繊維材料、繊維材料と多孔質体との混合積繊体などをコアラップシート(紙や不織布など)で挟持したものなど、を用いることができる。繊維素材としては例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオフィレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成繊維からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によって繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することでみかけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。多孔質体としては、スポンジ、不織布、高吸水性ポリマーの凝集物(高吸水性ポリマーと繊維とが凝集したもの)などを用いることができる。
サイドシート4としては、撥水性の不織布が好ましく、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の中から撥水性の物、または撥水処理した種々の不織布を用いることができる。特に好ましくは、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態の生理用ナプキンに制限されるものではなく、例えば失禁パッド、失禁ライナ、尿とりパッド、使い捨ておむつ等に適応することができる。また、経血に限らずその他、尿、オリモノ、軟便等に対しても効果的である。また、上記構成部材の他、用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収体を有し、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘る長手方向と、該長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、
前記表面シートは、肌側面及び吸収体側面に、エンボス部を伴わない凹凸面と中空部とを有し、前記表面シートから前記吸収体へと窪んだ防漏溝が、該表面シート上に少なくとも左右一対配されており、
前記防漏溝は、前記表面シートと前記吸収体とが一体的な圧密状態で窪んだ圧密部が長手方向に複数並ぶ列を有し、該列の圧密部間には、前記表面シートの凹凸面が少なくとも一部存在し、かつ、前記列の圧密部間の吸収体の厚みが前記防漏溝の外側の吸収体の厚みよりも薄くされた副窪み部となっており、前記圧密部各々は該副窪み部で連接されており、
前記圧密部は前記表面シートの平面視において、幅が互いに異なる部分を前記列の延出方向に有し、
前記左右一対の防漏溝は、前記表面シートの平面視において、前記長手方向に延びる幅方向中心線を軸として形状が左右対称である吸収性物品。
<2>
前記圧密部は、前記表面シートの平面視において、前記列の延出方向における両端部の幅が、前記列の延出方向における中央部の幅よりも狭い、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記圧密部は、前記表面シートの平面視において、閉曲線の輪郭を有する、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記圧密部の形状が、円形、楕円形、菱形又は五角形である、前記<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記列の延出方向における前記圧密部間の距離は、前記表面シートの長手方向の凹凸ピッチよりも短い、前記<1>〜<4>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記圧密部間の距離Tの前記凹凸ピッチNに対する比であるT/Nが0以上1未満、好ましくは0.05以上0.7以下、特に好ましくは0.1以上0.5以下である、前記<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記圧密部間の距離が0mm以上8mm以下、好ましくは0.5mm以上4mm以下、特に好ましくは1mm以上2mm以下である前記<1>〜<5>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記列の延出方向に並ぶ圧密部同士は、前後の端部同士を一部接した状態で配置されている、前記<1>〜<7>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記防漏溝は、前記吸収性物品の両側部それぞれに複数、並列配置されており、前記両側部それぞれで隣り合う防漏溝同士は、互いの前記圧密部が前記長手方向にずらしたピッチで配列されてなる、前記<1>〜<8>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記左右一対の防漏溝が複数配されており、前記幅方向に隣り合う前記防漏溝間の離間領域が最も広い部分が受液領域にある、前記<1>〜<9>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記表面シートの凹凸面は屈曲部を有さず、全体が連続した曲面で構成されている前記<1>〜<10>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記表面シートは、肌側に突出する第1突出部と吸収体側に突出する第2突出部とを有し、平面視交差する異なる方向のそれぞれに交互に複数配されている前記<1>〜<11>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記表面シートにおいて、隣接して並走する配列同士で、前記第1突出部と前記第2突出部との交互配置が半ピッチずれた千鳥配置である前記<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記第1突出部及び第2突出部は錐体形状である、前記<12>又は<13>に記載の吸収性物品
<15>
前記第1突出部及び第2突出部は頂部に丸みをもった円錐台形状もしくは半球状である、前記<12>又は<13>に記載の吸収性物品。
<16>
前記表面シートは、筋状の凹凸が、幅方向に交互に配置された波形形状を有する<1>〜<12>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<17>
前記左右一対の防漏溝を複数対有する前記<1>〜<16>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<18>
着用者の排泄部に対向する、前記吸収性物品の排泄部対応領域において、受液領域を挟んで対をなす防漏溝と、その外側で対をなす防漏溝が配置されている前記<17>に記載の吸収性物品。
<19>
前記一対の防漏溝において、互いの前記圧密部が長手方向にずらしたピッチで配列されている前記<1>〜<18>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記防漏溝はそれぞれ、全体形状が吸収性物品の幅方向外方へ向けて湾曲した1つの大きな緩やかなアーチ形状となっている、前記<1>〜<19>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<21>
幅方向に隣り合う防漏溝間の離間領域が最も広い部分が、排泄部対応領域の受液領域にある、<1>〜<20>のいずれか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記吸収性物品が生理用ナプキンである、前記<1>〜<21>のいずれか1に記載の吸収性物品。
以下に、本発明について実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明がこれにより限定されるものではない。
(実施例1)
まず、図2に示した不織布を作製し、表面シート用の大きさに裁断した。具体的には、 特開2013−133574号公報に記載の方法により製造したシートを用いた。表面シートは、上層に芯がポリエチレンテレフタレートで鞘がポリエチレンからなる2.4dtexで12g/mの坪量、下層に芯がポリエチレンテレフタレートで鞘がポリエチレンからなる2.9dtex繊維で18g/mの坪量となるように計30g/mに調整し、表面シートの全体の厚さを2.2mmに調整した。また、表面シートは、横方向に隣り合う肌側突出部の頂部どうしの間隔5mmであり、長手方向に隣り合う肌側突出部の頂部どうしの間隔が8mmであった。
得られた表面シート、吸収体(坪量280gsmのパルプに高吸水性ポリマー0.1gを散布してティッシュペーパーで包んだもの)、裏面シート(坪量23gsmのポリエチレンフィルム)及びサイドシート(坪量20gsmのスパンボンド不織布)を積層固定した。次いで、図4に示す左右対称の1対の防漏溝を形成した。各圧密部7は円形とし、直径を2.5mmとした。このときの圧密部間の離間距離Tは、1.0mmとした。図15(D)の撮像写真が示す通り、防漏溝6A(副窪み部9)の縁のポケット部12では、表面シート1の中空部21Kがしっかりと残って両面凹凸の嵩高構造が存在していた。
(比較例1)
防漏溝を幅2mmの連続直線にした以外は、実施例1と同様にして比較例1の試料を作製した。図15(E)から分かる通り、防漏溝の縁の表面シートは、実施例1のものよりも中空部及び凹凸形状が潰れていた。
(比較例2)
実施例1の圧密部間の離間距離Tを4.5mmとした以外は、実施例1と同様にして比較例2の試料を作製した。
(試験方法)
1.防漏溝周辺の表面シートの液残り試験
各評価用の生理用ナプキンに、無加圧の状態で防漏溝に沿って35mmの範囲に脱繊維馬血2.0gを流し込んだ。脱繊維馬血を流し込んでから60秒後に、脱繊維馬血の投入位置を中心とする直径8mmの範囲のL値を測定した。測定には、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333を用いた。
L値(明度)はその値が大きいほど、色が白に近づき、表面シートに赤みが見えにくいことを示す。すなわち、L値が大きいほど表面シートの液残りが少ないことを示す。
なお、脱繊維馬血は粘度を8.0±0.1cP(25℃)に調整したものを用いた。粘度の調整は、馬血に、馬血自体から取り出した血漿と血球成分を加えることにより、調整した。血漿と血球成分は、馬血を放置して分離した際の、それぞれ上澄み部分と沈殿部分である。
2.防漏溝による漏れ防止の試験
各評価用の生理用ナプキンを平面状に拡げ、表面シートを上に向けて、水平面に対する傾斜角度が45°の平滑な傾斜面上に無加圧状態で固定した。表面シート上の防漏溝(受液領域に隣接する防漏溝)から10mm受液領域側のところに、前述のものと同様の脱繊維馬血を1g/10秒の速度で30秒間、合計3gを連続注入した。注入した際の液の防漏溝外側への滲み出しの有無(吸収体中で拡散する液の防漏性)を確認した。前記注した際の防漏溝外側の液の滲み出しの状態は、図16(E)及び(F)の図面代用写真が示すとおりであった。
図16に示す通り、実施例1は、比較例1に比べて、L値が約15%も向上しており、防漏溝周辺において、表面シートの液透過性とそれによる液残り防止性に優れていた。また、図16の図面代用写真が示すとおり、実施例1は、互いに離間した圧密部の列からなる防漏溝にも拘らず、比較例1の連続直線と同様に、液横漏れが生じなかった。これは、図15から分かるとおり、実施例1の表面シートでは、圧密部間の副窪み部に隣接するポケット部12に、表面シートの突出部が存在たことで、吸収体への液透過性が比較例1よりも優れていたことによると考えらえる。特に、実施例1の表面シート1の突出部は、大きな中空部を有して高さがあり、しかも副窪み部側に張出すようにしているため多量の液にも対応してしっかりと液を透過させることができ、液漏れ防止につながったものと考えらえる。
また、比較例2では、圧密部間が離間し過ぎて副窪み部で連接されなかったため、液漏れが生じてしまっていた。
また、実施例1の表面シートは、上記の嵩高構造により、比較例1のものに比べて肌に触れた感触が柔らかいものであった。
1、1A、1B 表面シート
16 表面シートの圧着部
17 表面シートの伸長部
21 第1突出部
22 第2突出部
25 第3突出部
26 第4突出部
2 裏面シート
3 吸収体
31 圧着吸収部
32 圧縮吸収部
6、6A、6B 防漏溝
65 くびれ部
7 圧密部
75 圧密連結部
8 (圧密部の)列
9 副窪み部
10 生理用ナプキン
12、12S ポケット部

Claims (6)

  1. 肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び、前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する吸収体を有し、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘る長手方向と、該長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、
    前記表面シートは、肌側面及び吸収体側面に、エンボス部を伴わない凹凸面と中空部とを有し、前記表面シートから前記吸収体へと窪んだ防漏溝が、該表面シート上に少なくとも左右一対配されており、
    前記防漏溝は、前記表面シートと前記吸収体とが一体的な圧密状態で窪んだ圧密部が長手方向に複数並ぶ列を有し
    前記列の圧密部間、前記表面シートの凹凸面が少なくとも一部存在する前記表面シートの伸長部と、前記列の圧密部間の吸収体の厚みが前記防漏溝の外側の吸収体の厚みよりも薄くされた圧縮吸収部とを備えた副窪み部となっており、前記圧密部各々は該副窪み部で連接されており、
    前記圧密部は前記表面シートの平面視において、前記列の延出方向における両端部の幅が、前記列の延出方向における中央部の幅よりも狭くされており
    前記左右一対の防漏溝は、前記表面シートの平面視において、前記長手方向に延びる幅方向中心線を軸として形状が左右対称である吸収性物品。
  2. 前記圧密部は、前記表面シートの平面視において、閉曲線の輪郭を有する、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記列の延出方向における前記圧密部間の距離は、前記表面シートの長手方向の凹凸ピッチよりも短い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記列の延出方向に並ぶ圧密部同士は、前後の端部同士を一部接した状態で配置されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  5. 前記防漏溝は、前記吸収性物品の両側部それぞれに複数、並列配置されており、前記両側部それぞれで隣り合う防漏溝同士は、互いの前記圧密部が前記長手方向にずらしたピッチで配列されてなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記左右一対の防漏溝が複数配されており、前記幅方向に隣り合う前記防漏溝間の離間領域が最も広い部分が受液領域にある、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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