JP6814104B2 - パレット式機械駐車装置 - Google Patents

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本発明は、駐車車両を格納するために多段構成とした駐車室棚を備えたパレット式機械駐車装置に関する。
従来の機械駐車装置として、特開2015−151712号公報(特許文献1)および特開2015−161084号公報(特許文献2)が知られている。
この特許文献1には、リフト装置の昇降台上に載せた可動側トレー上に入出庫口から進入した駐車車両を停止させた状態で、前記リフト装置により前記昇降台を昇降移動して格納スペースへと移動して格納する多階型トレー式駐車装置において、前記昇降台から駐車車両を搭載した状態で前記トレーを前記格納スペースへと移動する間口と奥部の左右側に、柱状部材をそれぞれ立設し、前記間口の両側に位置する前記柱状部材の対向側に、上下方向に所定の段間隔を隔てた複数段のトレーガイド部材を設け、前記所定の段間隔とは、前記駐車車両としての普通車用のために必要とする上下方向高さ寸法、また前記駐車車両としてのハイルーフ車のために必要とする上下方向高さ寸法の両者よりも小さくしたことを特徴とする多階型トレー式駐車装置が記載されている。
また特許文献2には、リフト装置の昇降台上に載せたトレー上に入出庫口から進入した駐車車両を停止させた状態で、前記リフト装置により前記昇降台を昇降移動して格納スペースへと移動して格納する多階型トレー式駐車装置において、前記格納スペースの上下方向に、普通車を格納するために必要とする上下方向高さ寸法の段間隔で対を成すトレーガイド部材を複数配置すると共に、これら対を成す前記トレーガイド部材の上下方向の中間部に他の対を成すトレーガイド部材を設け、前記駐車車両の車高を判別する車高判別装置と、前記車高判別装置からの車高判別信号を取り込み前記駐車車両を搭載した状態の前記トレーの格納位置となる前記トレーガイド部材の上下方向位置を決定すると共に上下方向位置データを管理する格納スペース管理部と、前記格納スペース管理部からの上下方向位置データを使用して前記駐車車両を搭載した状態の前記トレーの格納または出庫を行うよう前記リフト装置を制御する入出庫車管理部とを設けたことを特徴とする多階型トレー式駐車装置が記載されている。
特開2015−151712号公報 特開2015−161084号公報
しかしながら、従来の機械駐車装置では、予め製作時に利用形態の変更を見越して柱状部材の対向部に450mm程度の間隔で複数段のガイド部材と称する棚レールを予め設けているため、初期段階での設備費用が大きくなり過ぎてしまう。
そこで本発明の目的は、初期段階での設備費用を抑え、利用形態を簡単に変更することができるようにしたパレット式機械駐車装置を提供することにある。
第1態様に係るパレット式機械駐車装置は、ほぼ垂直に配置したガイドレールに沿って昇降するリフトと、前記リフトの少なくとも一側方に駐車室棚を形成するために複数本の棚柱を配置し、前記棚柱に固定した棚レールを用いて前記駐車室棚を前記各棚柱の垂直方向に多段に形成し、前記各棚レールに沿ってほぼ水平移動するパレットをそれぞれ配置したパレット式機械駐車装置において、前記棚レールを固定した前記棚柱の垂直方向に、所定距離間隔で複数のタップ孔を予め形成し、前記各タップ孔のうち駐車車両の車高に応じた間隔の前記タップ孔にねじ込んだタップボルトを使用して棚レール支持金具をそれぞれ固定し、前記各棚レール支持金具にそれぞれ前記棚レールを固定し、納入後の駐車車両の車高変更に応じて前記棚レール支持金具を取り付けるタップ孔の位置を変更することを特徴とする。
第1態様に係るパレット式機械駐車装置によれば、納入時の利用形態では駐車車両として普通車を対象とし、納入後に他の車高にまたは混在型としての利用形態に変更する場合でも、予め形成されたタップ孔の使用位置を変更して、簡単かつ短時間に、棚レール支持金具の固定位置を変更、つまり、棚レールの位置を新たな利用形態の駐車車両における車高に応じたものとすることができる。しかも、将来を見越した初期投資は、タップ孔程度に抑えることができるので、無駄な設備投資とはならない。
また、利用形態の変更に伴う工事では、上述したように格納中の駐車車両が存在しても全てを他の機械駐車装置に移動する必要がないので、代替駐車装置のための費用発生を抑え、振動や騒音の発生を抑制することができ、利用者への迷惑も少なくすることができる。こうして短時間に、オーナーやエンドユーザーに迷惑を掛けることなく利用形態の変更工事を行うことができる。
第2態様に係るパレット式機械駐車装置は、前記棚柱の垂直方向に形成された前記各タップ孔或いはボルト孔の所定距離間隔を、ほぼ230mmとしたことを特徴とする。
第2態様に係るパレット式機械駐車装置によれば、普通車用をミドルルーフ車用に変更する場合はタップ孔或いはボルト孔を一つ分だけずらし、普通車用をハイルーフ車用に変更する場合はタップ孔或いはボルト孔を二つ分だけずらせば良く、簡単に対応することができる。
第3態様に係るパレット式機械駐車装置は、前記棚柱における前記棚レール支持金具の取り付け側に、前記棚柱の垂直方向に所定距離間隔で複数の前記タップ孔を予め形成したタップボルト用プレートを溶接したことを特徴とする。
第3態様に係るパレット式機械駐車装置によれば、棚柱の強度も含めて既存の構成を大きく変更することなく、タップボルト用プレートを溶接しておけば良いので、初期の設備投資を抑えることができる。
第4態様に係るパレット式機械駐車装置は、前記各タップ孔のうち前記棚レール支持金具を取り付けるために使用している前記タップボルトをねじ込んだ前記タップ孔以外の他の未使用状態の前記タップ孔に、それぞれ前記タップボルトを予めねじ込んだことを特徴とする。
第4態様に係るパレット式機械駐車装置によれば、予め多数のタップ孔を形成しておいても、ねじ込まれたタップボルトによって錆発生などによる劣化を抑制することができる。
本発明によるパレット式機械駐車装置によれば、納入時の利用形態では駐車車両として普通車を対象とし、納入後に他の車高にまたは混在型としての利用形態に変更する場合でも、予め形成されたタップ孔の使用位置を変更して、簡単かつ短時間に、棚レール支持金具の固定位置を変更、つまり、棚レールの位置を新たな利用形態の駐車車両における車高に応じたものとすることができる。しかも、将来を見越した初期投資は、タップ孔程度に抑えることができるので、無駄な設備投資とはならない。
また、利用形態の変更に伴う工事では、上述したように格納中の駐車車両が存在しても全てを他の機械駐車装置に移動する必要がないので、代替駐車装置のための費用発生を抑え、振動や騒音の発生を抑制することができ、利用者への迷惑も少なくすることができる。こうして短時間に、オーナーやエンドユーザーに迷惑を掛けることなく利用形態の変更工事を行うことができる。
本発明の一実施例によるパレット式機械駐車装置を示す断面図である。 図1に示したパレット式機械駐車装置を示す平面図である。 パレット式機械駐車装置における当初の利用形態を示す説明図である。 パレット式機械駐車装置を普通車とハイルーフ車の混在型に変更したときの利用形態を示す説明図である。 図2に示した棚柱の具体構成を示す拡大平面図である。 図5に示した棚柱を示す正面図である。 図5に示した棚柱を示す側面図である。 図1に示したパレット式機械駐車装置の変更時の概要を示す説明図である。 図1に示したパレット式機械駐車装置の棚高さに変更する場合の作業前状態を示す側面図である。 図9に示したパレット式機械駐車装置の棚高さに変更する場合の作業途中状態を示す側面図である。 本発明の他の実施例によるパレット式機械駐車装置における棚柱を示す拡大平面図である。 図11に示した棚柱の正面図である。 図11に示した棚柱の側面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施例によるパレット式機械駐車装置を示す断面図および拡大平面図である。
図1に示すように建物1の中央部にはリフト室2が形成され、リフト室2の左右に多階の駐車室棚3,4がそれぞれ形成されている。駐車室棚3は、図2に示した前面側で、二本の棚柱5A,5Bがほぼ垂直に配置され、棚柱5A,5Bの長手方向には等間隔でほぼ水平に複数の棚レール6A〜6Nが固定され、同様に、図2に示した裏面側では、二本の棚柱5C,5Dがほぼ垂直に配置され、棚柱5C,5Dの長手方向には等間隔でほぼ水平に複数の棚レール6A〜6Nが固定されている。前面側および裏面側で対を成す各棚レール6A〜6N上には、駐車車両を載せるパレット7A〜7Nがそれぞれ配置されている。
駐車室棚4も同様であり、図2に示した前面側で、二本の棚柱8A,8Bがほぼ垂直に配置され、棚柱8A,8Bの長手方向には等間隔でほぼ水平に複数の棚レール9A〜9Nが固定され、同様に、図2に示した裏面側では、二本の棚柱8C,8Dがほぼ垂直に配置され、棚柱8C,8Dの長手方向には等間隔でほぼ水平に複数の棚レール9A〜9Nが固定されている。前面側および裏面側で対を成す各棚レール9A〜9N上には、駐車車両を載せるパレット10A〜10Nがそれぞれ配置されている。
図2に示すように駐車室棚3,4の中間部に形成されているリフト室2には、ほぼ四隅に位置する部分にほぼ垂直に配置された四本のガイドレール11A〜11Dと、各ガイドレール11A〜11Dに沿って昇降移動可能なリフト12が配置されている。図1に示した建物1の上部には、駆動部32が配置されており、この駆動部32によって図2に示したリフト12がガイドレール11A〜11Dに沿って昇降駆動される。
図2がC段の駐車室棚を示しているとすると、前面側の棚柱5A,5BのC段部分に棚レール支持金具13A,13Bを介して固定された棚レール6Cと、裏面側の棚柱5C,5DのC段部分に棚レール支持金具13C,13Dを介して固定された棚レール6Cが設けられている。この一対の棚レール6C間に、上述したパレット7Cが配置されている。
同様に、前面側の棚柱8A,8BのC段部分に棚レール支持金具14A,14Bを介して固定された棚レール9Cと、裏面側の棚柱8C,8DのC段部分に棚レール支持金具14C,14Dを介して固定された棚レール9Cが設けられている。この一対の棚レール9C間に、上述したパレット10Cが配置されて
いる。
この種のパレット式機械駐車装置は、周知のように駐車車両の入庫に際して駐車車両を格納することになる棚のパレット7Cをリフト12載せてから、リフト12を出入口階に待機させ、駐車車両をリフト12上のパレット7Cに乗り込ませる。納入後、駆動部32によってリフト12を未入庫状態の棚まで移動させ、駐車車両を載せた状態のパレット7Cを図示しない受け渡し装置によって図2に示すような未入庫状態の棚に配置された棚レール6Cに沿って駐車室棚7C側に移動させる。詳細は後述するが、この移動に際してパレット7Cは、棚レール6Cの上部に可回転的に取り付けたガイドローラに沿って案内させる。
図3は、パレット式機械駐車装置における当初の利用形態を示す説明図である。
納入時の利用形態は普通車専用であり、駐車室棚3における棚柱5A,5Bの長手方向に形成された棚数が16段であり、駐車室棚4における棚柱8A,8Bの長手方向に形成された棚数が16段であり、両者を含めると普通車の収容台数は32台となっている。各棚レール間の高さは、普通車の車高を1,550mmとして1,610mmに設定されている。この状態では普通車専用であるため、ミドルルーフ車およびハイルーフ車の駐車は考えていない。
しかし、納入後に利用形態を変更したい場合がある。本実施例のパレット式機械駐車装置では、詳細を後述するが利用形態の変更を見込んで、棚レール6A〜6Nおよび9A〜9Nの高さ方向位置を230mm間隔で容易に変更可能としている。これによって、棚レール6A〜6Nおよび9A〜9Nの高さ方向位置は、当初、車高1,550mmの普通車対応の棚高さを1,610mmと設定しているが、車高1,780mmのミドルルーフ車対応の棚高さを1,840mmに、また車高2,010mmのハイルーフ車対応の棚高さを2,070mmに変更することができる。
図4は、普通車とハイルーフ車の混在型に変更したときの利用形態を示す説明図である。
今回の変更においては、普通車の占有率を50%とし、ハイルーフ車の占有率50%とする。各棚の1段から7段までは、普通車対応の棚高さ1,610mmのままで変更しないが、8段から14段までは、ハイルーフ車対応の棚高さ2,070mmに変更している。普通車対応の棚高さを1,610mmと設定し、ハイルーフ車対応の棚高さを2,070mmと設定しているため、収納台数は僅か4台の減少だけで今回の利用形態の変更が可能である。
図5、図6および図7は、上述した棚柱5Aの具体構成を示す拡大平面図、正面図および側面図である。
図2で説明したようにパレット7Cを案内する一対の棚レール6Cは、両棚レール6Cの反対向側に配置した棚柱5A,5Bと棚柱5C,5Dによって支持固定されている。同様に、パレット10Cを案内する一対の棚レール9Cは、両棚レール9Cの反対向側に配置した棚柱8A,8Bと棚柱8C,8Dによって支持固定されている。各棚柱5A〜5Dおよび各棚柱8A〜8Dはほぼ同様の構成であるから、ここでは棚柱5Aを代表して説明する。
棚柱5Aは、図5に示すようにH形鋼から構成されている。棚柱5Aにおける棚レール6C側にはタップボルト用プレート15が溶接によって結合されている。このタップボルト用プレート15の棚レール6C側には、棚レール支持金具13Aが複数本のタップボルト17によって固定されており、この棚レール支持金具13Aに棚レール6Cが搭載されて固定されている。
図6および図7に示すようにタップボルト用プレート15は、棚柱5Aの長手方向にほぼ全長にわたって溶接されている。このタップボルト用プレート15には、その長手方向に230mm間隔で形成された各タップ孔16A〜16Nにそれぞれタップボルト17A〜17Nがねじ込まれている。ここで各タップボルト17A〜17Nは、それぞれ一対設けられている。説明を省略した他の棚柱5B〜5Dおよび棚柱8A〜8Dにもそれぞれタップボルト用プレートが溶接されており、各タップボルト用プレートに形成されたタップ孔16A〜16Nおよびタップボルト17A〜17Nはほぼ同じレベルで配置されている。
納入時の利用形態では、普通車専用であり、タップボルト用プレート15のタップ孔にねじ込んだ複数本のタップボルトのうちタップ孔16Bのタップボルト17Bを使用して棚レール支持金具13Aが固定され、この棚レール支持金具13Aに棚レール6Cが搭載されて固定されている。図示していないが、上下方向で棚レール支持金具13Aに隣接する他の棚レール支持金具は、タップボルト17Bから1,610mm離れた位置に設けられた他のタップボルトによって固定されている。上述した棚レール6Cの上面側には、図2に示したパレット7Cを実際に案内するときに転動する複数の案内ローラ18が支持金具19を用いて可回転的に支持されている。
図2に示したリフト12側からパレットが駐車室棚側に移動されるとき、パレットの下面が案内ローラ18の上面に載せられてから、リフト12側の受け渡し装置によってパレットが押し出される。このとき、案内ローラ18上を転動させながら棚レール6Cの長手方向に移動し、最終的には図2に示したパレット7Cの位置へと格納される。
次に、納入後の利用状況等に応じて普通車単独型の利用形態を異種車高単独型または異種車高混在型に変更する場合について説明する。
図8は、変更時の概要を示す説明図である。
上述したように棚柱5Aとしては、それらの長手方向に230mm間隔でタップボルト17A〜17Nがねじ込まれたタップボルト用プレート15が溶接されているものを予め使用している。
納入時の利用形態は普通車単独型であり、普通車対応の棚高さが1,610mmと設定されている。従って、230mm間隔で配置されたタップ孔とタップボルトのうちタップボルト20を用いて一つの棚レールが配置され、かつ、この棚レールを基準にしたと仮定すると、その7個上のタップ孔とタップボルト21を用いて別の棚レールが配置されている。従って、二つの棚レール間またはパレット間は、7個のタップボルト分に相当する1,610mmである。
これに対して、納入後の利用状況等に応じて普通車単独型の利用形態を異種車高単独型、例えばミドルルーフ車対応の棚高さとして1,840mmに変更する場合、同図の納入後の利用形態(1)に示すようにタップボルト21よりも一個分だけ上のタップボルト22の位置へ棚レールを移動させる。これによって、二つの棚レール間またはパレット間は、8個のタップボルト分に相当する1,840mmとなる。さらに、その上方に配置されている棚レールは、タップボルト23よりも二個分だけ上のタップボルト24の位置へ棚レールを移動させる。これによって、この移動後の棚レール間またはパレット間も8個のタップボルト分に相当する1,840mmとなる。
また、納入後の利用状況等に応じて普通車単独型の利用形態を異種車高単独型、例えばハイルーフ車対応の棚高さとして2,070mmに変更する場合、同図の納入後利用形態(2)に示すようにタップボルト21よりも二個分だけ上のタップボルト25の位置へ棚レールを移動させる。これによって、二つの棚間は9個のタップボルト分に相当する2,070mmとなる。さらに、その上方に配置されている棚レールは、タップボルト23よりも四個分だけ上のタップボルト26の位置へ棚レールを移動させる。これによって、この移動後の棚レール間も9個のタップボルト分に相当する2,070mmとなる。
図9および図10は、普通車対応型からハイルーフ車対応の棚高さとして2,070mmに変更する場合の作業前状態および作業途中状態を示す側面図である。
作業前の状態は、図9に示すようにタップボルト用プレート15の正面側には、その長手方向に230mm間隔で形成されたタップ孔16A〜16Nにタップボルト17A〜17Nがそれぞれねじ込まれているが、普通車単独型として、図8で説明したタップボルト21によって棚レール支持金具13Aが固定され、またタップボルト23によって他の棚レール支持金具27が固定されている。下方の棚レール支持金具13Aには棚レール6Cが搭載されて固定され、上方の棚レール支持金具27には他の棚レール28が搭載されて固定されている。
両タップボルト21,23間の距離は1,610mmである。同様に、棚レール支持金具13Aによって固定された棚レール6Cに取り付けられた案内ローラ18と、棚レール支持金具27によって固定された棚レール28に取り付けられた案内ローラ29との間にも、1,610mmの普通車対応棚高さが確保されている。
今、棚レール支持金具27で支持した棚レール28の位置を変更する場合、変更が伴う棚のパレットを移動した後、上方に位置した他の棚レール30に図10で示すようにチェーン31を掛け、移動しようとしている棚レール28をこのチェーン31によって吊った状態とする。この状態で、図8の納入後の利用形態(2)に示すように、タップボルト21を取り外して廃棄し、また移動先のタップ孔にねじ込まれているタップボルト25も取り外して破棄する。
次いで、タップボルトで換算して二つ分だけ上の位置にあるタップ孔に、取り外した棚レール支持金具27を移動して新品のタップボルトをねじ込んで固定する。この状態では、タップボルト21を取り付けていたタップ孔が露出して錆発生の原因となるので、ここにも新品のタップボルトをねじ込む。納入後、チェーン31によって吊り下げていた棚レール28を吊り上げて、取り付け直した棚レール支持金具27に搭載して固定する。
棚レール支持金具13Aで支持している棚レール6Cの位置を変更する場合も同様であり、その上方に固定した棚レール28に先の場合と同様にチェーン31を掛け、このチェーン31によって棚レール6Cを吊った状態とし、納入後は上述の場合と同様の作業を行う。
上述の説明は、普通車単独型の利用形態をハイルーフ車対応型に変更する場合について行っているが、普通車単独型の利用形態をミドルルーフ車対応型に変更する場合も、図8の変更後の利用形態(1)に従う位置でほぼ同様に行うことができる。また普通車単独型の利用形態を二種混在型にする場合も、ほぼ同様に行うことができる。
さらに、普通車、ミドルルーフ車およびハイルーフ車を棚単位で混在させたり、全棚を三エリアに区分し、かつ、区分したエリア毎に普通車、ミドルルーフ車およびハイルーフ車を配置したりして、全体として混在させる場合にも同様に変更することができる。
これらの説明から分かるように、現在の利用形態が普通車単独型であったとしても、上述したように棚柱5A〜5Dとしては、それらの長手方向に230mm間隔で設けられたタップ孔16A〜16Nにタップボルト17A〜17Nがねじ込まれたタップボルト用プレート15を予めそれぞれ溶接されたものを使用している。
すると、納入後の利用状況等に応じて普通車単独型の利用形態を他の利用形態に変更する場合、簡単な作業で対応することができる。しかも、この変更作業では、予め形成されているタップ孔とタップボルトの使用位置を変更するものの、金属材料を切断するために火花を発生させることがないので、ガソリンの入った駐車車両を格納した状態でも安全に作業を行うことができる。
棚レール6Cの位置を変更する場合、上述したように変更位置でこれまで使用されていたタップボルトを破棄し、新品のタップボルトに交換して位置変更した棚レール6Cを固定するために使用している。これによって、劣化しているタップボルトを再利用することによるトラブルの発生を防止することができる。同じ考え方によって、棚レール6Cの納入前の位置でこれまで使用していたタップボルトも廃棄し、新品のタップボルトに交換して棚レール6Cがなくなった位置のタップ孔にねじ込む。すると、タップボルトのないタップ孔が放置されて、タップ孔が錆などで劣化することを防止することができる。
また、現在稼働している機械式駐車装置を撤去して新たな機械式駐車装置を組み立てるわけではないので、駐車車両が格納されていても、格納場所を作業に支障のない位置に代えながら変更作業を行うことができる。例えば、変更を施そうとする棚レールを使用して格納されている状態の駐車車両があれば、他の棚レールを使用している格納位置に異動させた後に、上述の変更作業を行うことができる。
このような構成のパレット式機械駐車装置によれば、納入時の利用形態では駐車車両として普通車を対象にして、納入後に他の車高または混在型としての利用形態に変更する場合でも、予めタップボルト用プレート15が付設されているため、予め形成されたタップ孔の使用位置を変更して、簡単かつ短時間に、棚レール支持金具13Aの固定位置を変更、つまり、棚レール6Cの位置を新たな利用形態の駐車車両における車高に応じたものとすることができる。しかも、将来を見越した初期投資は、タップボルト用プレート15の付設程度に抑えることができるので、無駄な設備投資とはならない。
また、利用形態の変更に伴う工事では、上述したように格納中の駐車車両が存在しても全てを他の機械駐車装置に移動する必要がないので、代替駐車装置のための費用発生を抑え、振動や騒音の発生を抑制することができ、利用者への迷惑も少なくすることができる。こうして短時間に、オーナーやエンドユーザーに迷惑を掛けることなく利用形態の変更工事を行うことができる
[参考例]
図11、図12および図13は、本発明の参考例によるパレット式機械駐車装置における棚柱5Aを示す拡大平面図、正面図および側面図である。
図5に示した先の実施例では、棚柱5Aに溶接したタップボルト用プレート15Cに予め複数のタップ孔16A〜16Nを形成し、各タップ孔16A〜16Nにねじ込んだタップボルト17A〜17Nを設けたが、本参考例では棚柱5Aを構成する鋼材に、予めその長手方向に複数のボルト孔16AA〜16ANを230mm間隔で形成し、各ボルト孔16AA〜16ANにはボルト17AA〜17ANを予めそれぞれねじ込んでいる。ただし、棚レール支持金具13Aを固定する位置では、ボルト孔16ABに合わせて棚レール支持金具13Aを配置し、ボルト17ABをねじ込んで共締めしている。その他の構成は、先の実施例と同一であるから同等物に同一符号を付けて詳細な説明を省略する。
特に、棚柱5Aは図2に示したようにパレット7Cに対して他の棚柱5Bを隣接して配置しているため、棚段数の少ない構成では、ボルト孔16AA〜16ANの形成によって強度不足となることはないし、棚柱5Aと棚柱5B間に同一構成の第三の補強用棚柱を追加することもできる。
尚、上述した実施例では、各ガイドレール11A〜11Dに沿って昇降するリフト12の両側に、それぞれ棚柱5A〜5Dおよび棚柱8A〜8Dを分散配置して、両側側に多段構成の駐車室をそれぞれ構成したものについて説明したが、各ガイドレール11A〜11Dに沿って昇降するリフト12の片側にのみ、棚柱5A〜5Dを配置して、片側にのみ多段構成の駐車室を構成したものにも適用することができる。
また上述した実施例では、棚柱5A〜5Dおよび棚柱8A〜8Dの軸方向全体にタップ孔或いはボルト孔及びボルトやタップボルトを予め設けるものとして説明したが、同軸方向の一部領域を普通車専用として変更しない構成では、この一部領域に、タップ孔或いはボルト孔及びボルトやタップボルトを設けなくても良い。
以上説明したように本発明は、ほぼ垂直に配置したガイドレール11A〜11Dに沿って昇降するリフト12と、リフト12の少なくとも一側方に駐車室棚を形成するために複数本の棚柱5A〜5Dを配置し、棚柱5A〜5Dに固定した棚レール6A〜6Nを用いて駐車室棚を各棚柱5A〜5Dの垂直方向に多段に形成し、各棚レール6A〜6Nに沿ってほぼ水平移動するパレット7Cをそれぞれ配置したパレット式機械駐車装置において、棚レール6A〜6Nを固定した棚柱5A〜5Dの垂直方向に、所定距離間隔で複数のタップ孔16A〜16N或いはボルト孔16AA〜16ANを予め形成し、各タップ孔或いはボルト孔のうち駐車車両の車高に応じた間隔のタップ孔或いはボルト孔にねじ込んだタップボルト或いはボルトを使用して棚レール支持金具13Aをそれぞれ固定し、各棚レール支持金具13Aにそれぞれ棚レール6A〜6Nを固定し、後の駐車車両の車高変更に応じて棚レール支持金具13Aを取り付けるタップ孔の位置を変更することを特徴とする。
このような構成によれば、納入時の利用形態では駐車車両として普通車を対象とし、納入後に他の車高にまたは混在型としての利用形態に変更する場合でも、予め形成されたタップ孔の使用位置を変更して、簡単かつ短時間に、棚レール支持金具13Aの固定位置を変更、つまり、棚レール6A〜6Nの位置を新たな利用形態の駐車車両における車高に応じたものとすることができる。しかも、将来を見越した初期投資は、タップ孔程度に抑えることができるので、無駄な設備投資とはならない。
また、利用形態の変更に伴う工事では、上述したように格納中の駐車車両が存在しても全てを他の機械駐車装置に移動する必要がないので、代替駐車装置のための費用発生を抑え、振動や騒音の発生を抑制することができ、利用者への迷惑も少なくすることができる。こうして短時間に、オーナーやエンドユーザーに迷惑を掛けることなく利用形態の変更工事を行うことができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、棚柱5A〜5Dの垂直方向に形成された各タップ孔或いはボルト孔の所定距離間隔を、ほぼ230mmとしたことを特徴とする。
このような構成によれば、普通車用をミドルルーフ車用に変更する場合はタップ孔或いはボルト孔を一つ分だけずらし、普通車用をハイルーフ車用に変更する場合はタップ孔或いはボルト孔を二つ分だけずらせば良く、簡単に対応することができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、棚柱5A〜5Dにおける棚レール支持金具13Aの取り付け側に、棚柱5A〜5Dの垂直方向に所定距離間隔で複数のタップ孔を予め形成したタップボルト用プレート15を溶接したことを特徴とする。
このような構成によれば、棚柱5A〜5Dの強度も含めて既存の構成を大きく変更することなく、タップボルト用プレート15を溶接しておけば良いので、初期の設備投資を抑えることができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、各タップ孔のうち棚レール支持金具13Aを取り付けるために使用しているタップボルトをねじ込んだタップ孔以外の他の未使用状態のタップ孔に、それぞれタップボルトを予めねじ込んだことを特徴とする。
このような構成によれば、予め多数のタップ孔を形成しておいても、ねじ込まれたタップボルトによって錆発生などによる劣化を抑制することができる。
1 建物
5A〜5D 棚柱
6A〜6N 棚レール
7A〜7N パレット
11A〜11D ガイドレール
12 リフト
13A〜13C 棚レール支持金具
15 タップボルト用プレート
17A〜17C タップボルト

Claims (3)

  1. 垂直に配置したガイドレールに沿って昇降するリフトと
    前記リフトの少なくとも一側方に垂直に配置される複数本の棚柱と、
    前記棚柱に固定され、駐車室棚を垂直方向に多段に形成する複数の棚レールと、
    前記各棚レールに沿って水平移動する複数のパレットと、
    備え、
    前記棚柱の前記棚レールを固定する側に前記棚柱に沿って固定され、駐車車両の車高に応じて前記棚柱に沿う方向に予め定められた間隔を有して設けられた複数のタップ孔を有するタップボルト用プレートと、
    前記タップボルト用プレートの前記タップ孔にタップボルトによって固定され、前記駐車車両の車高に対応して設けられて前記棚レールを支持する棚レール支持金具と、
    を有し、
    複数の前記棚レールの互いの間隔が前記駐車車両の車高に対応して変更される際、前記棚レール支持金具の位置が変更される、
    パレット式機械駐車装置。
  2. 前記複数の前記タップ孔の間隔は、普通車、ミドルルーフ車、又はハイルーフ車に対応させる間隔として、230mmである、請求項1に記載のパレット式機械駐車装置。
  3. 前記各タップ孔のうち、未使用状態の前記タップ孔予めねじ込まれるタップボルトを有する、請求項1又は2に記載のパレット式機械駐車装置。
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