JP6814070B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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本発明は、車両用灯具に関する。
従来より、車両に搭載される車両用灯具として、発光ダイオード(LED)などの光源と、板状などの導光体(導光板)とを組み合わせたものが知られている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
車両用灯具では、光源から出射された光を導光板の一端面(入射面)から入射し、導光板の内部で導光する間に、この導光板に設けられた複数の反射カット(反射面)で光を内部反射させることによって、各反射カットで反射された光を拡散しながら、この導光体の一面(前面)に設けられた出射面(発光面)を略均一に発光(面発光)させる。このような車両用灯具は、例えば、車両のテールランプなどに用いられている。
ところで、上述したLEDは、長寿命で消費電力が少ないといったメリットがある。このため、近年の車両用灯具では、LEDの高輝度化や低コスト化が進むに従って、光源にLEDを採用したものが徐々に増えてきている。
しかしながら、LEDは、指向性(直進性)が高いといった反面、光が拡散し難いといった特性を持ち合わせている。このため、車両用灯具では、導光板の入射面に沿って複数のLEDを並べて配置した場合、導光板の発光面のうちLEDの各位置に対応する部分が他の部分よりも強く光る、いわゆる輝度(発光)ムラが生じ易くなっている。
車両用灯具では、このような輝度ムラが発生した場合、視認性や見栄えが低下してしまうことから、導光板に光を拡散させる部分(拡散面)を設けて、輝度ムラを低減することが行われている。
特許第5753012号公報
ところで、上述した車両用灯具では、車両の前端又は後端側のコーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、導光板の出射面(発光面)にスラント角(傾ける向きによってはキャンバー角ともいう。)を付与することがある。
例えば、キャンバー角が付与された導光板では、出射面(発光面)から出射される光の進行方向に対して、車両幅方向の内側よりも外側が後退する方向に向かって出射面(発光面)を傾斜させている。また、キャンバー角が付与された導光板の形状に合わせて、複数のLEDを階段状に並べて配置している。
複数のLEDを階段状に並べて配置する場合、これら複数のLEDを実装する基板として、板金を階段状に折り曲げた基板や、階段状に折り曲げ可能なフレキシブル基板などを用いている。
しかしながら、これらの基板は、平板状の基板に比べて非常に高価である。また、階段状の基板の組付作業は、手作業では困難なため、自動の組付設備が必要となる。その結果、製造コストが嵩むことになる。
さらに、上述した車両の前端又は後端側のコーナー部に付与されるスラント形状によっては、均一発光に必要な数のLEDを十分に配置するためのスペースや、導光板の前後方向の長さをコーナー部において確保できなくなる。その結果、出射面(発光面)から出射される光の光量が不足することになる。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、光源数の増加による大型化を回避しつつ、より均一な発光を可能とした車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 複数の光源と、
前記複数の光源から出射された光を導光させる導光体とを備え、
前記複数の光源は、車両の前端又は後端側のコーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、車両幅方向の内側から外側に向かって斜めに並んで配置され、
前記導光体は、前記複数の光源と対向する側に位置する第1の端面と、前記第1の端面から前記複数の光源に各々対向して突出された複数の突出部と、前記第1の端面とは反対側に位置する第2の端面と、前記第1の端面と前記突出部の先端面との間を結ぶと共に車両幅方向の外側に位置する第1の側端面と、前記第1の端面と前記突出部の先端面との間を結ぶと共に車両幅方向の内側に位置する第2の側端面とを有し、
前記第1の側端面及び前記第2の側端面は、前記先端面から入射して前記第2の端面に向かって導光される光の進行方向に対して、車両幅方向の内側よりも外側が後退する方向に向かって傾斜しており、
前記第1の側端面及び前記第2の側端面は、当該第1の側端面及び当該第2の側端面に入射した光を前記第2の端面に向けて反射する角度で傾斜しており、
なお且つ、前記第1の側端面は、前記第2の側端面よりも前記第1の端面と前記先端面との間を結ぶ距離が短いことを特徴する車両用灯具。
〔2〕 前記導光体は、前記第1の端面と前記第2の端面との間を結ぶと共に車両幅方向の外側に位置する第3の端面と、前記第1の端面と前記第2の端面との間を結ぶと共に車両幅方向の内側に位置する第4の端面とを有し、
前記第3の端面及び前記第4の端面は、当該第3の端面及び当該第4の端面に入射した光を前記第2の端面に向けて反射する角度で傾斜しており、
なお且つ、前記第3の端面は、前記第4の端面よりも前記第1の端面と前記第2の端面との間を結ぶ距離が短いことを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記複数の光源は、同一面上に並んで配置されていることを特徴とする前記〔1〕又は2に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記複数の光源は、同じ基板の面上に実装されていることを特徴とする前記〔3〕に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記先端面は、当該先端面に入射した光を前記複数の光源が並ぶ方向に拡散させる第1の拡散部を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔6〕 前記第2の端面は、当該第2の端面に入射した光を車両幅方向に拡散させる第2の拡散部を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔7〕 前記第2の拡散部は、車両幅方向の内側から外側に向けて光の拡散度合が大きくなっていることを特徴とする前記〔6〕に記載の車両用灯具。
以上のように、本発明によれば、光源数の増加による大型化を回避しつつ、より均一な発光を可能とした車両用灯具を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る車両用灯具の構成を示す上面図である。 図1に示す車両用灯具の構成を示す側面図である。 図1に示す車両用灯具の構成を示す要部正面図である。 図3に中に示す車両用灯具の線分A−Aによる断面図である。 図3に中に示す車両用灯具の線分B−Bによる断面図である。 図3に中に示す車両用灯具の線分C−Cによる断面図である。 第2の導光部の別の構成例を示す斜視図である。 図7中に示す第2の導光部の線分D−Dによる断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
本発明の一実施形態として、例えば図1〜図6に示す車両用灯具1について説明する。なお、図1は、車両用灯具1の構成を示す上面図である。図2は、車両用灯具1の構成を示す側面図である。図3は、車両用灯具1の構成を示す要部正面図である。図4は、図3に中に示す車両用灯具1の線分A−Aによる断面図である。図5は、図3に中に示す車両用灯具1の線分B−Bによる断面図である。図6は、図3に中に示す車両用灯具1の線分C−Cによる断面図である。また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具の前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具の左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、車両(図示せず。)の後端側の両コーナー部(本実施形態では左後端側のコーナー部)に搭載されるテールランプ(尾灯)に本発明を適用したものである。なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
具体的に、この車両用灯具1は、複数の光源2と、これら複数の光源2の前方に配置された導光体3とを概略備えている。複数の光源2及び導光体3は、この車両用灯具1を構成する灯体(図示せず。)の内側に収容された状態で、車両の左後端側のコーナー部に配置されている。
複数の光源2は、例えば赤色光(以下、単に光という。)Lを発するチップLED(SMD LED)からなる。また、チップLEDには、車両照明用の高出力(高輝度)タイプのものを使用している。
複数の光源2は、平板状の基板4の一面(表面)に実装されることによって、同じ基板4の同一面上に等間隔に並んで配置されている。各光源2は、基板4の一面に対して垂直な方向に向けて光Lを放射状に出射する。
基板4は、少なくとも一面(表面)又は両面(表面及び裏面)に配線等が設けられたプリント配線基板(PWB)からなる。また、基板4には、上述した光源2の他にも、光源2に流れる電流を制限する電流制限抵抗や、光源2に逆電圧(サージ)が印加されることを防止する保護回路(ダイオード)、配線と電気的に接続されるコネクタなどの実装部品を実装することが可能である。
複数の光源2は、コーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、車両幅方向(Y軸方向)の内側から外側に向かって斜めに並んで配置されている。すなわち、これら複数の光源2は、基板4を斜めに配置することによって、この基板4の一面に沿って斜めに並んで配置された構成となっている。
これにより、各光源2から出射される光Lの光軸AXは、車両の前後方向(X軸方向)に延びる基準軸BXに対して、車両後方の外側(左側)に向けて所定の角度(以下、光軸角度という。)θで傾斜している。また、各光源2から出射される光Lの光軸AXは、互いに平行となっている。なお、光軸角度θは、10°〜60°の範囲であり、より好ましくは30°〜45°の範囲である。
導光体3は、車両用灯具1のインナーレンズとして、複数の光源2から出射された光Lを導光させる第1の導光部5及び第2の導光部6を有している。第1の導光部5は、水平方向に対して平行な略平板形状を有している。一方、第2の導光部6は、第1の導光部5に連続して、第1の導光部5の車両後方側の端部から車両後方の斜め下方向に向けて傾斜した略平板形状を有している。なお、導光体3には、例えばポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなど、空気よりも屈折率の高い材質のものを用いることができる。
第1の導光部5は、複数の光源2と対向する側に位置する第1の端面5aと、第1の端面5aとは反対側に位置する第2の端面5bと、第1の端面5aと第2の端面5bとの間を結ぶと共に車両幅方向(Y軸方向)の外側(左側)に位置する第3の端面5cと、第1の端面5aと第2の端面5bとの間を結ぶと共に車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)の外側に位置する第4の端面5dとを有している。
第1の導光部5を構成する4つの端面5a〜6bのうち、第1の端面5a及び第2の端面5bは、第1の端面5aから入射して第2の端面5bに向かって導光される光Lの進行方向に対して、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)よりも外側(左側)が後退する方向に向かって傾斜している。
一方、第3の端面5cは、第1の端面5aに対してほぼ直角に傾斜し、第4の端面5dは、第1の端面5aに対して鈍角に傾斜している。また、第3の端面5cは、第4の端面5dよりも第1の端面5aと第2の端面5bとの間を結ぶ距離が短くなっている。
なお、第3の端面5c及び第4の端面5dの傾斜する角度については、後述する第3の端面5c及び第4の端面5dにおいて光Lを全反射する条件を満たしていればよく、適宜変更することが可能である。
第1の端面5aは、複数の光源2に各々対向して突出された複数の突出部50を有している。各突出部50の先端面50aは、各光源2から出射された光Lが入射する入射面を構成している。
複数の光源2から出射された光Lは、第1の導光部5の面内方向において、各突出部50の先端面50aから第2の端面5bに向けて導光される。一方、複数の光源2から出射された光Lは、第1の導光部5の厚み方向において、第1の導光部5の上面5eと下面5fとの間で内部反射しながら、各突出部50の先端面50aから第2の端面5bに向けて導光される。
また、各突出部50先端面50aには、それぞれの先端面50aに入射した光Lを複数の光源2が並ぶ方向(水平方向)に拡散させる第1の拡散部7が設けられている。第1の拡散部7は、複数の光源2が並ぶ方向(水平方向)に光Lを拡散させる拡散形状を各突出部50の先端面50aに設けることによって構成されている。
例えば、本実施形態では、第1の拡散部12として、突出部50の先端面50aにシボ加工を施すことによって、光源2から出射された光Lを拡散させる凹凸形状を設けた構成となっている。これにより、第1の拡散部7では、突出部50の先端面50aに入射した光Lを複数の光源2が並ぶ方向(水平方向)に均一に拡散させることができる。
なお、第1の拡散部7としては、上述した拡散形状に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。また、第1の拡散部7は、必ずしも必須な構成ではなく、場合によって省略することも可能である。
第1の導光部5は、第1の端面5aと突出部50の先端面50aとの間を結ぶと共に車両幅方向の外側に位置する第1の側端面50bと、第1の端面5aと突出部50の先端面50aとの間を結ぶと共に車両幅方向の内側に位置する第2の側端面50cとを有している。
第1の側端面50bは、この第1の側端面50bに入射した光L1を第2の端面5bに向けて反射する一方の反射面を構成している。一方、第2の側端面50cは、この第2の端面50cに入射した光L2を第2の端面5bに向けて反射する他方の反射面を構成している。
ここで、第1の側端面50bに入射した光Lbは、車両幅方向(Y軸方向)の外側(左側)から内側(右側)に向かって反射される。一方、第2の側端面50cに入射した光Lcは、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)から外側(左側)に向かって反射される。
これにより、第1の側端面50b及び第2の側端面50bで反射された光Lb,Lcは、互いに交差しながら第2の端面5bに向かうため、第1の端面5aと先端面50aとの間を結ぶ距離に関わらず、第2の端面5bに向かう光Lの均一性を向上させることができる。
第2の端面5bは、各突出部50の先端面50aから入射した光Lを第2の導光部6に向けて反射する第1の反射面を構成している。すなわち、この第2の端面5bは、車両後方の斜め下方向に向けて傾斜している。また、第2の端面5bには、この第2の端面5bに入射した光Lを車両幅方向(Y軸方向)に拡散させる第2の拡散部8が設けられている。
第2の拡散部8は、車両幅方向(Y軸方向)に光Lを拡散させる拡散形状を第2の端面5bに設けることによって構成されている。例えば、本実施形態では、第2の拡散部8として、第2の端面5bにローレット加工を施すことによって、鉛直方向(Z軸方向)に延在するシリンドリカル状の凹条部(以下、ローレットという。)8aが水平方向に連続的に並んだ構成となっている。
また、第2の拡散部8では、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)から外側(左側)に向けて光Lの度合が大きくなっている。具体的に、本実施形態の第2の拡散部8では、例えば、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)から外側(左側)に向かうほど、ローレット8aの曲率半径が小さくなっている。一方、ローレット8aの間隔は同じである。
この場合、車両幅方向(Y軸方向)の外側(左側)に入射する光Lは、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)に入射する光Lよりも、第1の端面5aから第2の端面5bまで距離が短くなるため、第1の拡散部7による拡散の拡がり角が狭く、スポット的な強い光となる。これに対して、第2の拡散部8の外側(左側)は内側(右側)よりもローレット8aの曲率半径が小さいため、光Lの拡散度合が大きくなる。
逆に、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)に入射する光Lは、車両幅方向(Y軸方向)の外側(左側)に入射する光よりも、第1の端面5aから第2の端面5bまで距離が長くなるため、第1の拡散部7による拡散の拡がり角が広く、拡散の進んだ弱い光となる。これに対して、第2の拡散部8の内側(右側)は外側(左側)よりもローレット8aの曲率半径が大きいため、光Lの拡散度合が小さくなる。
これにより、第2の拡散部8では、ローレット8aの曲率半径を調整することによって、第2の端面5bに入射した光Lを車両幅方向(Y軸方向)においてより均一に拡散させることができる。
なお、第2の拡散部8では、上述したローレット8aの曲率半径を調整することによって、車両幅方向に拡散される光Lの均一性を制御しているが、ローレット8aの間隔を調整することによって、車両幅方向に拡散される光Lの均一性を制御することも可能である。さらに、第2の拡散部8では、上述したローレット8aの曲率半径及び間隔を調整することによって、車両幅方向に拡散される光Lの均一性を制御してもよい。
具体的に、ローレット8aの間隔により車両幅方向に拡散される光Lの均一性を制御する場合は、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)から外側(左側)に向かうほど、ローレット8aの間隔を短くすればよい。
この場合、第2の拡散部8の外側(左側)は内側(右側)よりも、ローレット8aの間隔が密となるため、光Lの拡散度合が大きくなる。一方、第2の拡散部8の内側(右側)は外側(左側)よりも、ローレット8aの間隔が粗となるため、光Lの拡散度合が小さくなる。
これにより、第2の拡散部8では、ローレット8aの間隔を調整することによって、第2の端面5bに入射した光Lを車両幅方向(Y軸方向)においてより均一に拡散させることができる。そして、この第2の端面5bで反射された光Lは、車両幅方向(Y軸方向)に均一に拡散された光Lとなって、第2の導光部6に入射することになる。
第3の端面5cは、この第3の端面5cに入射した光L1を第2の端面5bに向けて反射する第2の反射面を構成している。一方、第4の端面5dは、この第4の端面5dに入射した光L2を第2の端面5bに向けて反射する第3の反射面を構成している。
ここで、第3の端面5cに入射した光L1は、車両幅方向(Y軸方向)の外側(左側)から内側(右側)に向かって反射される。一方、第4の端面5dに入射した光L2は、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)から外側(左側)に向かって反射される。
これにより、第3の端面5c及び第4の端面5dで反射された光L1,L2は、互いに交差しながら第2の端面5bに向かうため、第1の端面5aと第2の端面5bとの間を結ぶ距離に関わらず、第2の端面5bに向かう光Lの均一性を向上させることができる。
第2の導光部6は、車両前方側の面(後面)6aに位置する複数の反射カット9と、車両後方側の面(前面)6bに位置する出射面10とを有している。第2の導光部6の後面6aは、第3の端面5cで反射されて、この第2の導光部6内を導光する光Lを出射面10に向けて反射する第4の反射面を構成している。一方、第2の導光部6の前面6bは、この第4の反射面(複数の反射カット9)で反射された光Lを車両後方に向けて出射することにより発光する導光体3の発光面Dを構成している。
複数の反射カット9は、第2の導光体6の後面6aに入射した光Lを出射面10に対して臨界角未満となる角度(入射角)で反射する。反射カット9については、このような角度で光Lを全反射させるものであればよく、その形状や大きさ、数等について、特に制限されるものではない。例えば、本実施形態の反射カット9は、断面略三角形となる溝部によって構成されている。
出射面10は、複数の反射カット9で反射された光Lを車両後方(+X軸方向)に向けて出射する。また、出射面10は、コーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、キャンバー角が付与されている。出射面10は、この出射面10から出射される光Lの進行方向に対して、車両幅方向(Y軸方向)の内側(右側)よりも外側(左側)が後退する方向に向かって傾斜している。また、出射面10は、車両幅方向(Y軸方向)に亘って湾曲した凸面形状を有している。
以上のような構成を有する本実施形態の車両用灯具1では、この出射面10から導光体3の外部へと出射された光Lによって、導光体3の発光面Dを略均一に発光(面発光)させることができる。
本実施形態の車両用灯具1では、上述したように、複数の光源2が実装された基板4を斜めに配置することによって、この基板4の一面に沿って複数の光源2が斜めに並んで配置された構成となっている。
この場合、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときに、従来のように光源2を階段状に並べて配置する場合よりも、車両幅方向(Y軸方向)において隣り合う光源2の間隔を狭めることができる。
したがって、本実施形態の車両用灯具1では、車両幅方向(Y軸方向)に並ぶ光源2の数を実質的に増やすことができる。これにより、本実施形態の車両用灯具1では、発光面Dの均一発光に必要な光源2の数(光Lの光量)を確保しつつ、コーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、複数の光源2を効率良く配置できるため、光源数の増加による車両用灯具1の大型化を回避することが可能である。
また、本実施形態の車両用灯具1では、上述した複数の光源2から出射された光Lを導光させる第1の導光部5において、突出部50の先端面50aから入射した光Lを第1の拡散部7によって複数の光源2が並ぶ方向(水平方向)に拡散させた後に、第1の端面50bと第2の側端面50cとの間及び第3の端面5cと第4の端面5dとの間で互いに交差する方向に反射しながら、第2の端面5bに向けて拡散された光Lを導光させる構成となっている。
これにより、本実施形態の車両用灯具1では、第2の端面5bで反射された光Lを第2の導光部5の複数の反射カット9によって出射面10に向けて反射し、この出射面10から出射された光Lによって、発光面Dにおいて輝度(発光)ムラの少ないより均一な発光が可能となっている。
さらに、本実施形態の車両用灯具1では、上述した第2の端面5bに入射した光Lを第2の拡散部8(ローレット8a)によって車両幅方向に拡散される光Lの拡散度合を調整することから、上述した発光面Dを発光させる光Lの均一性を更に向上させることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記光源2については、光Lを放射状に出射するものであればよく、上述したLED以外にも、例えばレーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いることができる。また、光源2を配置する数については、特に限定されるものではなく、均一発光に必要な数の光源2を配置すればよい。
また、発光素子が発する光の色については、上述した赤色光に限らず、白色光や橙色光など、その光源2の用途に応じて適宜変更することも可能である。さらに、上述した赤色光、橙色光、白色光のうち、少なくとも2種以上の色の異なる光源2を用いてもよい。
また、上記導光体3は、上述した第1の導光部5と第2の導光部6とを一体化した構成となっているが、このうちの一部を分割した構成としてもよい。例えば、第1の導光部5と第2の導光部6とをそれぞれ第1の導光板と第2の導光板とに分割したものを一体に組み合わせて、上記導光体3とすることも可能である。
また、上記車両用灯具1では、実際の車両のデザイン等に合わせて、上記導光体3が備える第2の導光部6の形状などを適宜変更することが可能である。例えば、上記導光体3では、上述した第2の導光部6の代わりに、図7及び図8に示すような第2の導光部6Aを備えた構成とすることも可能である。なお、図7は、第2の導光部6Aの構成を示す斜視図である。図8は、図7中に示す第2の導光部6AのD−D断面図である。また、以下の説明では、上記車両用灯具1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
第2の導光部6Aは、基端側の第2の端面5bから先端側に向かって正面視で弓形に湾曲した略平板形状を有している。また、第2の導光部6Aは、基端側から先端側に向かって、その幅が漸次狭くなる先細り形状を有している。
第2の導光部6Aは、後面6aに並んで設けられた複数の溝部61と、複数の溝部61の各間に設けられた複数の導光凸部62と、複数の溝部61及び複数の導光凸部62の前面6b側に連続して設けられた導光板部63とを有している。また、複数の溝部61及び複数の導光凸部62は、第2の導光部6Aの基端側から先端側に向かって、正面視で弓形に湾曲しながら延在し、且つ、その幅が漸次狭くなる先細り形状を有している。
導光凸部62及び導光板部63は、第2の端面5bで反射された光Lを第2の導光部6Aの基端側から先端側に向けて導光させる部分である。第2の端面5bで反射された光Lは、第2の導光部6Aの面内方向において、第2の導光部6Aの基端側から先端側に向かって導光される。また、導光凸部62内を導光する光Lは、溝部61の側面との間で内部反射を繰り返しながら、第2の導光部6Aの基端側から先端側に向かって導光される。
一方、第2の端面5bで反射された光Lは、第2の導光部6Aの厚み方向において、第2の導光部6Aの後面6aと前面6bとの間で内部反射しながら、第2の導光部6Aの基端側から先端側に向かって導光される。
溝部61の底面は、発光面64を構成しており、この溝部61の底面に入射した一部の光L3を導光板部63の前面6bに対して臨界角未満となる角度(入射角)で反射する。発光面64は、光を反射できる程度に溝部61の底面を粗面化することによって形成されている。
また、発光面64は、例えば溝部61の底面に所定の凹凸形状を繰り返し設けた反射カット面であってもよい。さらに、この発光面64の基端側から先端側までを均一に発光させるため、溝部61の底面に形成される凹凸のピッチや、密度、粗度などを長手方向において変化させることも可能である。
導光板部63の前面6bは、出射面65を構成しており、溝部61の底面で反射された一部の光L3を車両後方に向けて出射する。これにより、第2の導光部6Aでは、溝部61の底面に対応する部分が発光面64としてライン状に発光することになる。
本実施形態の車両用灯具1では、上述したように、第2の端面5bで反射された光Lが車両幅方向において均一に拡散されていることから、この第2の導光部6Aの車両幅方向に並んで設けられた複数の発光面64を均一に発光させることが可能である。
なお、本発明を適用した車両用灯具において、上記導光体3が備える第2の導光部6,6Aは、必ずしも必須の構成ではなく、場合によって省略した構成としてもよい。この場合、第1の導光部5の第2の断面5bを出射面(発光面)として、この出射面から導光体3の外部へと出射された光Lによって、導光体3の発光面を略均一に発光(面発光)させる構成とすることも可能である。
なお、上記実施形態では、上述したテールランプなどの車両用灯具に本発明を適用した場合を例示したが、テールランプを構成する場合、上述した複数の光源2やインナーレンズとなる導光体3の他にも、例えば、アウターレンズやリフレクター、エクステンションなどの他の部材と組み合わせることが可能である。
また、本発明が適用される車両用灯具については、上述したテールランプ(尾灯)に限らず、例えば、車両用前照灯(ヘッドランプ)、車幅灯(ポジションランプ)、補助前照灯(サブヘッドランプ)、前部(後部)霧灯(フォグランプ)、昼間点灯用(デイタイム・ランニング)ランプ、リッドランプ、ブレーキランプ(ストップランプ)、バックランプ、方向指示器(ウィンカーランプ)など、複数の光源と導光板とを備えた車両用灯具に対して本発明を幅広く適用することが可能である。
1…車両用灯具 2…光源 3…導光体 4…基板 5…第1の導光部 5a…第1の端面(入射面) 5b…第2の端面(第1の反射面) 5c…第3の端面(第2の反射面) 5d…第4の端面(第3の反射面) 6a,6b…第2の導光部 7…第1の拡散部 8…第2の拡散部 9…反射カット(第4の反射面) 10…出射面(発光面) 50…突出部 50a…先端面 50b…第1の側端面 50c…第2の側端面 61…溝部 62…導光凸部 63…導光板部 64…発光面 65…出射面 D…発光面

Claims (7)

  1. 複数の光源と、
    前記複数の光源から出射された光を導光させる導光体とを備え、
    前記複数の光源は、車両の前端又は後端側のコーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、車両幅方向の内側から外側に向かって斜めに並んで配置され、
    前記導光体は、前記複数の光源と対向する側に位置する第1の端面と、前記第1の端面から前記複数の光源に各々対向して突出された複数の突出部と、前記第1の端面とは反対側に位置する第2の端面と、前記第1の端面と前記突出部の先端面との間を結ぶと共に車両幅方向の外側に位置する第1の側端面と、前記第1の端面と前記突出部の先端面との間を結ぶと共に車両幅方向の内側に位置する第2の側端面とを有し、
    前記第1の側端面及び前記第2の側端面は、前記先端面から入射して前記第2の端面に向かって導光される光の進行方向に対して、車両幅方向の内側よりも外側が後退する方向に向かって傾斜しており、
    前記第1の側端面及び前記第2の側端面は、当該第1の側端面及び当該第2の側端面に入射した光を前記第2の端面に向けて反射する角度で傾斜しており、
    なお且つ、前記第1の側端面は、前記第2の側端面よりも前記第1の端面と前記先端面との間を結ぶ距離が短いことを特徴する車両用灯具。
  2. 前記導光体は、前記第1の端面と前記第2の端面との間を結ぶと共に車両幅方向の外側に位置する第3の端面と、前記第1の端面と前記第2の端面との間を結ぶと共に車両幅方向の内側に位置する第4の端面とを有し、
    前記第3の端面及び前記第4の端面は、当該第3の端面及び当該第4の端面に入射した光を前記第2の端面に向けて反射する角度で傾斜しており、
    なお且つ、前記第3の端面は、前記第4の端面よりも前記第1の端面と前記第2の端面との間を結ぶ距離が短いことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記複数の光源は、同一面上に並んで配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記複数の光源は、同じ基板の面上に実装されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記先端面は、当該先端面に入射した光を前記複数の光源が並ぶ方向に拡散させる第1の拡散部を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用灯具。
  6. 前記第2の端面は、当該第2の端面に入射した光を車両幅方向に拡散させる第2の拡散部を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用灯具。
  7. 前記第2の拡散部は、車両幅方向の内側から外側に向けて光の拡散度合が大きくなっていることを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
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