JP6813829B2 - 樹脂液塗布機 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺基材に連続的に樹脂液を塗布する樹脂液塗布機に関する。
従来より、長尺の被塗工基材に連続的に樹脂液を塗布する装置では、転写ローラに一度塗布された樹脂液を一定の厚みに均す機構としてドクターブレードおよびドクターローラなどが用いられており、このような機構により転写ローラへの樹脂液塗布量を調整することが一般的である。
たとえば、特開2006−95444号公報(特許文献1)には、表面に塗布液が供給されたグラビアローラのローラ幅方向に亘ってその先端部分が押し当てられ、該グラビアローラ表面の余剰分の塗布液を掻き落とすグラビア塗布用ドクターブレードであって、該グラビア塗布用ドクターブレードが、基材と、該基材の先端部分を覆う被覆材とより構成され、前記被覆材の摩擦係数が0.30未満であることを特徴とするグラビア塗布用ドクターブレードを備えたグラビア塗布装置が開示されている。
また、特開2008−289956号公報(特許文献2)には、原反ロールから引き出した壁紙の両側端をスリッターで裁断して巾寸法を決めたのち、検尺ローラにより長さを測定しながら送り込みローラによって糊付ローラに送り、糊箱内の糊を糊上げローラを介して、またはこれを介することなく直接的に糊付ローラに付着させ、ドクターローラにより糊量を調整した後に、この糊付ローラによって壁紙に糊付けするように構成された壁紙糊付機が開示されている。
特開2006−95444号公報 特開2008−289956号公報
上述の塗布装置および糊付機のように、塗布された樹脂液を一定の厚みに均す機構としてドクターローラおよびドクターブレードを用いる装置では、ドクターローラおよびドクターブレードによって掻き取られた余分な樹脂液が、樹脂液の貯留槽中に落とし戻されて連続的に再利用される。このため、塗布に供される樹脂液が外気に接触する面積が大きい。したがって、塗布に供される樹脂液内への異物混入などが問題となる。この問題は、特に、長尺の被塗工基材への塗布を屋外で行う場合により深刻化する。
以上の問題に鑑み、本発明の目的は、塗布に供される樹脂液の外気への接触を低減する樹脂液塗布機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は以下の発明を含む。
(1)
本発明の樹脂液塗布機は、長尺基材に樹脂液を塗布するものである。樹脂液塗布機は、搬送機構と、転写ローラと、貯留部と、位置調整部と、を含む。
搬送機構は、長尺基材を連続的に搬送する。転写ローラは、搬送機構により搬送される長尺基材に樹脂液を塗布する。貯留部は、樹脂液を貯留しかつ転写ローラに樹脂液を供給する供給口が設けられている。位置調整部は、転写ローラと供給口との相対的位置関係を可変自在とする。さらに、貯留部から転写ローラに供給される樹脂液の量は、位置調整部により調整される転写ローラと供給口との間のスペースに応じて決定される。
このように、転写ローラと貯留部の供給口との相対的位置関係を可変自在とすることで転写ローラに供給される樹脂液の量を決定するため、従来の装置のようにいったん転写ロールに巻き取られた樹脂液を掻き落して樹脂量を調整するためのドクターブレードおよびドクターロールのような別部材が用いられない。したがって、塗布に供される樹脂液の外気への接触を低減することができる。
(2)
上記(1)の樹脂液塗布機は、樹脂液の、0℃での粘度が20Pa・s以上200Pa・s以下であり、チクソインデックスが2.5以上6.5以下であってよい。
このように、本発明の樹脂液塗布機は、様々な粘度およびチクソインデックスを有する樹脂液の塗布に適用することができる。
なお、粘度は、JIS Z 8803に準拠して単一円筒形粘度計としてB型粘度計を用い、No.7ローター、23℃で測定した値である。
チクソインデックスは、BS粘度計を用い、No.7ローターの1rpmの条件下で測定した粘度を、前記BS粘度計を用い、前記No.7ローターの10rpmの条件下で測定した粘度で除した値として得られる。
(3)
上記(1)または(2)の樹脂液塗布機は、供給口が、転写ローラの送り側と戻り側に亘る開口幅を有し、供給口と転写ローラとの相対距離が、送り側よりも戻り側のほうが大きくなるように構成されていてよい。
戻り側の転写ローラ表面に巻き付いている樹脂液の層は、転写ローラが長尺基材から離れた際に、樹脂液の粘性によって波打ちなどが発生することで表面の平滑性が失われていることがある。供給口と転写ローラとの相対距離が、送り側よりも戻り側のほうが広く構成されていることで、非平滑部分(たとえば波部分)を容易に供給口に取り込むことができる。さらに、当該相対距離が狭い送り側の供給口で樹脂液の層の表面が平滑化されることで、連続的に均一量の樹脂液を長尺基材に塗布することができる。
(4)
上記(1)から(3)のいずれかの樹脂液塗布機は、貯留部が着脱自在であってよい。
これによって、構成が異なる別の貯留部への交換が可能となるため、たとえば、樹脂の塗布量の調整がより容易となる、樹脂の塗布幅の変更が容易となる、および/または、機械の洗浄が容易となる。
(5)
上記(1)から(4)のいずれかの樹脂液塗布機は、貯留部が仕切り部を具えていてよい。
これによって、貯留部を取り替えなくても樹脂液の塗布幅を調整することができる。
(6)
上記(1)から(5)のいずれかの樹脂液塗布機は、搬送機構が、送りローラと、第一搬送ガイドローラおよび第二搬送ガイドローラの少なくともいずれかの搬送ガイドローラと、を含んでよい。送りローラは一対をなし、転写ローラの上流側で長尺基材を狭持して搬送する。第一搬送ガイドローラは、転写ローラの上流側で、送りローラから搬送される長尺基材の搬送をガイドする。第二搬送ガイドローラは、転写ローラの下流側で、転写ローラから搬送される長尺基材の搬送をガイドする。この場合、搬送ガイドローラにより長尺基材の転写ローラへの巻き付け量が規制される。
このように巻き付け量が規制されることで、転写ローラと長尺基材との接触圧を容易に調整することができる。
第1実施形態の樹脂液塗布機の模式的外観斜視図である。 図1の樹脂液塗布機を図1の矢印方向からみた場合の模式的側面図である。 図1の樹脂液塗布機における貯留部の上下方向の位置調節を説明する模式図である。 図1の樹脂液塗布機における貯留部の水平方向の位置調節を説明する模式図である。 第2実施形態の樹脂液塗布機の一部拡大図である。 第2実施形態の樹脂液塗布機における貯留部の水平方向かつ上下方向の位置調節を説明する模式図である。 第4実施形態の樹脂液塗布機の模式的外観斜視図である。 図5の樹脂液塗布機の一部拡大図である。 第5実施形態の樹脂液塗布機の模式的側面図である。
[1.第1実施形態]
図1に、第1実施形態の樹脂液塗布機の模式的外観斜視図を示し、図2に、図1の樹脂液塗布機を図1の矢印方向からみた場合の模式的側面図を示し、図3に、図1の樹脂液塗布機における貯留部の上下方向の位置調節を説明する模式図を示し、図4に、図1の樹脂液塗布機における貯留部の水平方向の位置調節を説明する模式図を示す。
図1から図3に示す樹脂液塗布機100は、長尺基材Fに樹脂液rを塗布する装置である。樹脂液塗布機100は、本体部110と脚部120とを含む。本体部110には、搬送機構と、転写ローラ300と、貯留部400と、位置調整部500とを収容している。本実施形態では、搬送機構は、モータ210と、一対の送りローラ220および出口ローラ290と、図示しないモータギア、転写ローラギア、送りローラギアおよび出口ローラギアと、を含む。
一対の送りローラ220(送り出しローラ221とその従動軸ローラ222)、転写ローラ300および出口ローラ290は、上流からこの順で配設されており、いずれも本体部110の両端の本体フレーム115で軸支されている。本体フレーム115の一方には駆動部116が連設されており、駆動部116には電源が設けられるほか、モータ210が収容される。
モータ210が収容された駆動部116内から当該一方の本体フレーム115内へはモータ210の回転軸が突出しており、当該一方の本体フレーム115内では、モータ210の回転軸による回転駆動力を転写ローラ300、一対の送りローラ220、および出口ローラ290の軸芯に伝達するため、モータギア、転写ローラギア、送りローラギアおよび出口ローラギアによってギア列が構成されている。
脚部120には基材ローラRが固定されている。基材ローラRから巻き出された長尺基材Fは、一対の送りローラ220の間に挟持され、さらに転写ローラ300の下部表面および出口ローラ290の上部表面に掛け渡されて、連続的に搬送される。長尺基材Fとしては特に限定されず、樹脂シートであってもよいし紙であってもよい。
本実施形態には、転写ローラ300の上部に貯留部400が配設されている。貯留部400は転写ローラ300の軸方向を長手方向とするホッパであり、上部から受け入れた樹脂液rを貯留して最下部に開口した供給口430から転写ローラ300の表面へ落下供給する。これによって、有効樹脂液量を効率よく確保することができる。
貯留部400の供給口430は当該長手方向の開口幅は転写ローラ300の長手方向幅以下であり、長尺基材Fへの樹脂塗布幅を決定する。供給口430の短手方向の開口幅は、転写ローラ300の送り側(本実施形態では図2における転写ローラ300の左側)および戻り側(同右側)の両方にまたがっている。本実施形態では、当該短手方向の開口幅の中心の鉛直下に転写ローラ300の軸が位置するように配設されている。
なお、貯留部400の供給口430の開口位置および転写ローラ300と供給口430との位置関係は図示された態様に限定されない。たとえば、供給口430は、貯留部400の側面に開口するように構成されていてもよいし、供給口430の位置は、転写ローラ300の鉛直上部から横にずれていてもよい。
貯留部400の供給口と430と転写ローラ300の表面との距離Lは、位置調整部500によって可動自在に構成される。本実施形態では、位置調整部500は、本体フレーム115に不動に固定された固定部510、および、固定部510と貯留部400から延出した保持部450とを連結する調整ねじ520とを含む。図3に示すように、調整ねじ520は一端側で固定部510に固定されるとともに、他端側で上下ナット530により保持部450を挟持することで、貯留部400を保持している。上下ナット530の位置を上下動させることによって貯留部400が上下動させられる。たとえば、貯留部400の供給口430の位置がP1である場合に、調整ねじ520における上下ナット530の位置を上方向に移動させると、上下ナット530に挟持された保持部450が持ち上がることで貯留部400が上方向に移動し供給口430の位置をP2に上昇させることができる。これによって、供給口430と転写ローラ300との距離L(図2参照)を拡大させ、転写ローラ300へ供給する樹脂液の量を増やすことができる。このように、位置調整部500で供給口430と転写ロールとの距離Lを調整するという簡易な操作で、転写ローラ300に供給される樹脂量を容易に決定することができる。
このように位置調整部500で樹脂量を調節するため、樹脂液塗布機100には、従来の装置のようにいったん転写ローラに巻き取られた樹脂液rを掻き落して樹脂量を調整するための別部材(具体的にはドクターブレードおよびドクターロールなど)が含まれない。したがって、塗布に供される樹脂液rの外気への接触を低減することができる。このため、樹脂液rへの異物混入の機会が低減される。
なお、転写ローラ300へ供給する樹脂液rの量を調整するために、供給口430と転写ローラ300表面との間に存在するスペースを調整可能な構成であれば上述の態様に限定されず、転写ローラ300と供給口430との位置関係は相対的に可変自在であればよい。転写ローラ300と貯留部400とは、いずれか一方または両方が移動可能に構成されてよい。また、転写ローラ300と貯留部400とは、上下方向の位置関係が可変自在となるように構成されてもよいし、水平方向の位置関係が可変自在となるように構成されてもよいし、上下方向および水平方向の両方の位置関係が可変自在となるように構成されてもよい。
具体的には、図示した態様の変形例として、転写ローラ300の軸芯を上下動可能に構成することもできる。この場合、転写ローラ側で上下位置を変更することによっても、供給口と転写ローラとの距離を調整し、転写ローラに供給される樹脂量を容易に決定することができる。この場合における貯留部は、図示された貯留部400のように位置調整部500により上下動可能であってもよいし、位置調整部500を有することなく上下位置が固定されていてもよい。
図示した態様の別の変形例として、貯留部400の位置を水平方向(左右方向)へ移動可能な構成としてもよい。図4には、貯留部400が図3の位置から、矢印方向(すなわち、転写ローラ300の回転とは逆向きの水平方向)へ移動させた態様が模式的に示される。貯留部400を図3の位置から矢印の方向へ移動させると、貯留部400の供給口430と転写ローラ300との間における戻り側の距離LR1が、距離LR2へ拡大する。これによって、供給口430の戻り側において、戻ってきた樹脂液の液だまりを解消または予防することも可能となる。
さらに、転写ローラ300の表面へ落下供給される樹脂液rの量を位置調整部500で容易に調節することができるため、樹脂液塗布機100で塗布される樹脂液rとしては、幅広い様々な粘度を有するものが使用される。このため、貯留部400内の樹脂液rを加熱する機構は不要である。たとえば、樹脂液rの0℃での粘度は20Pa・s以上200Pa・s以下であってよい。
樹脂液rとしては特に限定されず、たとえば接着剤樹脂組成物、顔料樹脂組成物、および機能性樹脂組成物などが挙げられる。上述のように樹脂液塗布機100は塗布に供される樹脂液rの外気への接触を低減することができるため、野外などの粉じん管理が厳密になされていない空間で塗布作業を行うことが多い接着剤樹脂組成物を塗布する場合に特に有用である。
樹脂液塗布機100は上述のように構成されることにより、モータ210を駆動させることで、長尺基材Fが、基材ローラRから巻き出され搬送機構で連続的に搬送されるとともに、転写ローラ300に接触したときに、位置調整部500により決定された量で貯留部400から供給された樹脂を塗布され、さらに、出口ローラ290に案内されて本体部110の外へ給出される。
[2.第2実施形態]
以下、他の実施形態について説明する。他の実施形態においては、主に第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と同様の点については基本的に説明を省略する。また、本明細書で説明する実施形態は、任意に組み合わせることができる。
図5に、第2実施形態の樹脂液塗布機の模式的一部拡大図を示す。図5は、図2における貯留部の供給口と転写ローラとを含む部分に対応する部分の拡大図である。図5に示す樹脂液塗布機100aは、貯留部400aを具えることを除いて第1実施形態と同様である。
貯留部400aの供給口430aは、転写ローラ300の送り側と戻り側に亘る開口幅を有する。供給口430aは、送り側の端のほうが低くなる形状で構成されている。したがって、図4のように、供給口430aの水平方向中央の鉛直下に転写ローラ300の軸芯が位置する関係にある場合、供給口430aと転写ローラ300との距離は、送り側の距離Lよりも戻り側の距離Lの方が大きくなる。
また、貯留部400aは、上下方向(図3参照)だけでなく、水平方向、または水平方向と上下方向との両方の方向に位置調整可能に構成されてもよい。
たとえば、図6に示すように、貯留部400aを、図5の位置よりも少なくとも左側(すなわち、転写ローラ300が回転する向きの水平方向)に位置させることで送り側の距離LF1と戻り側の距離LR1とが同じになる状態にしておき、この状態から、貯留部400aを少なくとも右方向(図中矢印の方向)に移動させ図5の状態へ位置調整することで、送り側の距離LF2(図5の距離Lに相当)よりも戻り側の距離LR2(図5の距離Lに相当)の方が大きくなるように調整してもよい。
戻り側の転写ローラ300の表面に巻き付いている樹脂液rの層は、転写ローラ300が長尺基材Fから離れた際に、樹脂液rの粘性によって波打ちが発生することで表面の平滑性が失われる場合がある。供給口430aと転写ローラ300と送り側の距離Lよりも戻り側の距離Lの方が大きくなるように相対位置が調整されることで、樹脂液rの層で波打って局部的に厚くなった非平滑部分も容易に供給口430aに取り込むことができる。したがって、たとえば非平滑部分が供給口430aの縁で削り取られ樹脂液rが供給口の戻り側外部で溜まり、液だれして本体部110内に落下することなどを防止しやすくなる。
また、供給口430aの送り側では距離Lが小さくなることで送り側の樹脂液rの層の表面が平滑化され、連続的に均一量の樹脂液を長尺基材Fに塗布することができる。
[3.第3実施形態]
貯留部は、着脱自在に構成されていてよい。たとえば、第1実施形態において、調整ねじ520を外して貯留部400の保持部450と本体部110の固定部510との連結を解除できるように構成することで、貯留部400を本体部110から外すことができる。
貯留部400が着脱自在に構成されることにより、たとえば異なる構造の別の貯留部に付け替えることができる。異なる構造としては、たとえば樹脂液rの供給量の範囲を変更する構造、および樹脂液rの塗布幅を変更する構造が挙げられる。樹脂液rの供給量の範囲を変更する構造としては、たとえば、供給口430の突出量(具体的には、保持部450から供給口430の開口端までの長さ)が異なる構造、および、供給口430の短手方向の開口幅が異なる構造が挙げられる。樹脂液rの塗布幅を変更する構造としては、供給口430の長手方向の開口長が異なる構造が挙げられる。このように構成されることは、樹脂液rの粘度への対応をより容易とし、樹脂液rの塗布量の調整がより容易となる点、および/または樹脂液rの塗布幅の変更が容易となる点で好ましい。
また、貯留部400が着脱自在に構成されることは、各部材の洗浄が容易となる点でも好ましい。
[4.第4実施形態]
図7に、第4実施形態の樹脂液塗布機の模式的外観斜視図を示し、図8に、図5の樹脂液塗布機の一部拡大図を示す。図7および図8に示す樹脂液塗布機100bは、貯留部400bが仕切り部460bを具えることを除いて、第1実施形態の樹脂液塗布機100と同様である。
仕切り部460bは、図7に示すように貯留部400bの内部の長手方向を仕切る。樹脂液rが仕切り部460bの一方面側のみに保持されることで、貯留部400bによる樹脂液rの塗布幅が決定される。
仕切り部460bは、図8に示すように仕切り板461bと固定部465bとを含む。仕切り板461bは貯留部400bの内部空間の断面形状に応じた平面形状を有する板部材であり、貯留部400bの内部空間に嵌め合されることで側端面462bが貯留部400bの内壁に密着し、一方面側から他方面側への樹脂液rの移動を阻止することによって一方面側のみに樹脂液rを保持する。固定部465bは仕切り板461bを貯留部400bに固定するように構成される部材であり、本実施形態では、仕切り板461bから貯留部400bの上縁部に嵌合する形状で延設されるとともに、当該上縁部の外面側でねじなどの固定具によって固定される。これによって、貯留部400bの長手方向における仕切り部460bの位置決めがなされる。固定部465bによる当該長手方向の固定位置は複数箇所または任意となるように設計することができる。これによって、貯留部400bの長手方向における仕切り部460bの位置を様々に変更することができる。
これによって、第3実施形態で例示した貯留部の付け替えを行うことなく、樹脂液rの塗布幅を変更することができる。したがって、樹脂液塗布機100bは、貯留部400bの(開口430の)全長未満の幅を有する長尺基材Fbにも適用することができる。
なお、図示した態様では樹脂液塗布機100bは仕切り部460bが1個設けられているが、この態様に限定されない。たとえば仕切り部460bが2個設けられ、2個の仕切り部460bの間で樹脂液rを保持するように構成されてもよい。
[5.第5実施形態]
図9に、第5実施形態の樹脂液塗布機の模式的側面図を示す。図9に示す樹脂液塗布機100cは、搬送機構が第一搬送ガイドローラ240cをさらに含むことを除いて、上述の第1実施形態の樹脂液塗布機100と同様である。
第一搬送ガイドローラ240cは、送り出しローラ220の下流側かつ転写ローラ300の上流側に設けられる従動ローラである。本実施形態では、第一搬送ガイドローラ240cは、長尺基材Fの転写ローラ300との接触側とは反対側において、長尺基材Fを持ち上げる位置に設けられる。これによって、第一搬送ガイドローラ240cを有しない第1実施形態の樹脂液塗布機100に比べ、長尺基材Fの転写ローラ300への巻き付け量を増大させることができる。このように巻き付け量を増大させることは、たとえば、長尺基材Fへの樹脂液rの塗布性が気温低下などにより悪化する(たとえば塗布量過少となる)傾向にある場合に、転写ローラ300からの転写の確実性を上げる点で好ましい。また、第一搬送ガイドローラ240cは、その軸心が上下方向に可動に構成されてよく、これによって、長尺基材Fの転写ローラ300への巻き付け量を任意に調節することができる。
図示した態様の変形例として、第一搬送ガイドローラ240cは、長尺基材Fに対し、転写ローラ300との接触側において、長尺基材Fを押し下げる位置に設けられてもよい。これによって、第一ガイドローラ240cを有しない第1実施形態の樹脂液塗布機100に比べ、長尺基材Fの転写ローラ300への巻き付け量を低減させることができる。このように巻き付け量を低減させることは、たとえば、長尺基材Fへの樹脂液rの塗布性が気温上昇などにより悪化する(たとえば塗布量過多となる)傾向にある場合に、転写ローラ300からの転写量を抑制する点で好ましい。
図示した態様の他の変形例として、搬送機構が、転写ローラ300の上流側かつ出口ローラ290の上流側に設けられる従動ローラとして第二搬送ガイドローラを含んでもよい。第二搬送ガイドローラは、第一搬送ガイドローラとともに設けられてもよいし、第一搬送ガイドローラに代えて設けられてもよい。第二搬送ガイドローラは、長尺基材Fの転写ローラ300との接触側とは反対側において、長尺基材Fを持ち上げる位置に設けられる。これによって、図示された第一搬送ガイドローラ240cと同様に、第二搬送ガイドローラを有しない第1実施形態の樹脂液塗布機100に比べ、長尺基材Fの転写ローラ300への巻き付け量を増大させることができる。また、軸心が上下方向に可動に構成される場合に巻き付け量を任意に調節することができる点も第一搬送ガイドローラと同様である。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。
[実施形態における各部と請求項の各構成要素との対応関係]
本明細書における樹脂液塗布機100,100a,100b,100cは請求項における「樹脂液塗布機」に相当し、送りローラ220は「送りローラ」に相当し、第一搬送ガイドローラ240cが「第一搬送ガイドローラ」に相当し、転写ローラ300は「転写ローラ」に相当し、貯留部400,400aは「貯留部」に相当し、供給口430,430aは「供給口」に相当し、仕切り部460bは「仕切り部」に相当し、位置調整部500は「位置調整部」に相当し、長尺基材F,Fbは「長尺基材」に相当し、距離L,LFは「相対距離」に相当し、樹脂液r,rは「樹脂液」に相当する。
100,100a,100b,100c 樹脂液塗布機
220 送りローラ
240c 第一搬送ガイドローラ
300 転写ローラ
400,400a 貯留部
430,430a 供給口
460b 仕切り部
500 位置調整部
F,Fb 長尺基材
L,LF 距離(相対距離)
r,r 樹脂液

Claims (6)

  1. 長尺基材を連続的に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される長尺基材に樹脂液を塗布する転写ローラと、
    前記樹脂液を貯留しかつ前記転写ローラに前記樹脂液を供給する供給口が設けられた貯留部と、
    前記転写ローラと前記供給口との相対的位置関係を可変自在とする位置調整部と、を含み、
    前記貯留部から前記転写ローラに供給される前記樹脂液の量が、前記位置調整部により調整される前記転写ローラと前記供給口との相対距離に応じて決定される、前記長尺基材に前記樹脂液を塗布する樹脂液塗布機であって、
    前記貯留部は、送り側側壁と戻り側側壁とを有する略逆三角形状の断面を有し、
    前記貯留部の下端に形成された前記供給口は、前記転写ローラの軸芯方向に沿った細長の開口を有し、
    前記貯留部を前記転写ローラに対して水平方向にずらして配置されることにより、前記貯留部の前記送り側側壁の下端と前記転写ローラの表面との間隔LFに比べて、前記戻り側側壁の下端と前記転写ローラの表面との間隔LRが大きく設定され、
    前記戻り側側壁の延長線と、前記延長線が前記転写ローラの表面と交差する接点における前記転写ローラの接線とのなす角度は鋭角に設定されている、樹脂液塗布機。
  2. 長尺基材を連続的に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される長尺基材に樹脂液を塗布する転写ローラと、
    前記樹脂液を貯留しかつ前記転写ローラに前記樹脂液を供給する供給口が設けられた貯留部と、
    前記転写ローラと前記供給口との相対的位置関係を可変自在とする位置調整部と、を含み、
    前記貯留部から前記転写ローラに供給される前記樹脂液の量が、前記位置調整部により調整される前記転写ローラと前記供給口との相対距離に応じて決定される、前記長尺基材に前記樹脂液を塗布する樹脂液塗布機であって、
    前記貯留部は、送り側側壁と戻り側側壁とを有する略逆三角形状の断面を有し、
    前記貯留部の下端に形成された前記供給口は、前記転写ローラの軸芯方向に沿った細長の開口を有し、
    前記戻り側側壁の長さが前記送り側側壁より短く構成されることにより、前記貯留部の前記送り側側壁の下端と前記転写ローラの表面との間隔L F に比べて、前記戻り側側壁の下端と前記転写ローラの表面との間隔L R が大きく設定され、
    前記戻り側側壁の延長線と、前記延長線が前記転写ローラの表面と交差する接点における前記転写ローラの接線とのなす角度は鋭角に設定されている、樹脂液塗布機。
  3. 前記供給口が、前記転写ローラの送り側と戻り側に亘る開口幅を有し、前記開口幅の中央の鉛直下に前記転写ローラの軸芯が位置するように構成されている、請求項2に記載の樹脂液塗布機。
  4. 前記貯留部が着脱自在である、請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂液塗布機。
  5. 前記貯留部が仕切り部を具える、請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂液塗布機。
  6. 前記搬送機構が、
    前記転写ローラの上流側で前記長尺基材を狭持して搬送する一対の送りローラと、
    前記転写ローラの上流側で、前記送りローラから搬送される前記長尺基材の搬送をガイドする第一搬送ガイドローラ、および前記転写ローラの下流側で、前記転写ローラから搬送される前記長尺基材の搬送をガイドする第二搬送ガイドローラの少なくともいずれかの搬送ガイドローラと、を含み、
    前記搬送ガイドローラにより前記長尺基材の前記転写ローラへの巻き付け量が規制される、請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂液塗布機。


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