JP6812782B2 - 燃焼装置およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯装置の構成要素などとして用いるのに好適な燃焼装置、およびこれを備えた給湯装置に関する。
燃焼装置の具体例として、特許文献1〜3に記載のものがある。
これらの文献に記載された燃焼装置は、バーナケース内に、複数のバーナ本体(燃焼管)を収容し、かつ前記バーナケース内に仕切り部を設けることによって、前記バーナケース内が第1および第2の燃焼室に仕切られている。バーナケース内には、ファンから燃焼用の空気が供給されるように構成され、第1および第2の燃焼室のそれぞれのバーナ本体は、個別に駆動燃焼可能とされている。
特許文献1,2においては、仕切り部が3枚の仕切りプレートを利用して構成されている。これら3枚の仕切りプレートは、中央の仕切りプレートとその両側に位置する仕切りプレートとの相互間に空気流路を形成し、かつこの空気流路には、ファンから供給される空気が流通するように構成されている。このことにより、バーナ本体の駆動燃焼時において、各仕切りプレートが異常な高温に加熱されて熱損傷することを防止することが可能である。
特許文献3においては、仕切り部が2枚の仕切りプレートを用いて構成されており、これらの相互間にファンから空気が供給されることによって各仕切りプレートが異常な高温に加熱されないように構成されている。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、特許文献1,2に記載されているように、3枚の仕切りプレートを用いて仕切り部を構成した場合には、仕切りプレートの総数が多いため、製造コストが高価となる。
一方、特許文献3に記載されているように、2枚の仕切りプレートを用いて仕切り部を構成した場合には、特許文献1,2と比較して、製造コストを低減することが可能である。ところが、特許文献3においては、2枚の仕切りプレートを相互に連結させるようなことなく、バーナケース内に個々に組み付けられた構成とされている。このため、2つの仕切りプレートの取付け作業が煩雑となり、生産性を高めて製造コストの低減化を図る上では、未だ改善の余地がある。
特許第5871167号公報 特許第4252971号公報 特許第5186440号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、構成部品の少数化を図り、全体構造の簡素化や組み立て作業の容易化などを適切に図ることが可能な燃焼装置、およびこれを備えた給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される燃焼装置は、バーナ本体がそれぞれ収容された第1および第2の燃焼室を内部に形成しているバーナケースと、このバーナケース内に燃焼用の空気を供給するためのファンと、前記バーナケース内に設けられ、かつ前記第1および第2の燃焼室の相互間を仕切る仕切り部と、を備えており、前記仕切り部は、互いに対向する第1および第2の仕切りプレートを有し、これら第1および第2の仕切りプレートは、これらの相互間に前記ファンから送られてきた空気が通過する空気流路を形成しているとともに、これら第1および第2の仕切りプレートどうしを相互に連結させるための少なくとも1組の係合部を備えており、前記第1の仕切りプレートは、前記第1および第2の燃焼室の相互間の底部から前記バーナケース内の略最上部の位置まで延びた起立姿勢とされ、かつ前記第1および第2の燃焼室のそれぞれのバーナ本体どうしの相互間も仕切るように設けられており、前記第2の仕切りプレートは、前記第1の仕切りプレートよりも上下高さ寸法が小さくされ、かつ前記第1の仕切りプレートのうち、少なくとも前記バーナ本体の炎孔面よりも上方の領域の片面を覆うように設けられているとともに、前記空気流路に流入した空気を前記第2の仕切りプレートの表面に沿って流れるように流出させる空気流出口を有していることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、バーナケース内の第1および第2の燃焼室を仕切る仕切り部は、第1および第2の仕切りプレートを組み合わせて構成されており、仕切りプレートの総数を少なくすることが可能である。加えて、第1および第2の仕切りプレートは、係合部を利用して相互に連結されるために、これら第1および第2の仕切りプレートを一括してバーナケース内に組み込むことができる他、これら第1および第2の仕切り部のうちのいずれか一方のみをバーナケースに固定させることによって、これら全体をバーナケース内の所定箇所に固定させるといったことが可能となる。つまり、第1および第2の仕切りプレートのそれぞれを個別にバーナケースに取付ける煩雑さを無くすことが可能である。したがって、本発明においては、仕切り部の構成部品の少数化、組み立て作業の容易化により生産性を高め、燃焼装置の製造コストを低減することができる。
第1および第2の仕切りプレートは、空気流路を流通する空気を利用して冷却することが可能であり、これらの部材が燃焼装置の燃焼駆動時に熱損傷するといったことも適切に防止することが可能である。
さらにこのような構成によれば、第1および第2の燃焼室の相互間を第1の仕切りプレートによって気密性の高い状態に仕切ることが可能であり、第1および第2の燃焼室の一方から他方へ燃焼ガスなどが漏れる不具合を適切に防止することが可能である。一方、第2の仕切りプレートは、第1の仕切りプレートと協働して空気流路を形成し、第1の仕切りプレートが熱損傷することを阻止するいわゆる遮熱板としての役割を適切に果たす。前記構成においては、第2の仕切りプレートが第1の仕切りプレートよりも小サイズに形成されているため、仕切り部を構成する材料の節約を図り、製造コストをより低減することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記第1の仕切りプレートの両側縁部には、上下高さ方向に延び、かつ前記バーナケースの一対の側壁部に対面接触した状態で固定される一対の取付け用フランジ部が連設されている。
このような構成によれば、第1の仕切りプレートをバーナケースに適切かつ強固に固定
させることができ、この第1の仕切りプレートに係合される第2の仕切りプレートの取付け状態も安定させることが可能となる。一対の取付け用フランジ部は、上下高さ方向に延びてバーナケースの一対の側壁部に対面接触するため、これらの相互間にシール用パッキンを介在させるような必要もなくすことが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記係合部として、前記第1および第2の仕切りプレートの上部どうしを相互に固定させるように連結する上側係合部と、この上側係合部よりも下方において前記第1および第2の仕切りプレートの一部分どうしの位置規制を図るための下側係合部と、を備えており、前記下側係合部は、前記第1の仕切りプレートに設けられ、かつ前記第2の仕切りプレートから離間する方向に窪んだ係合用凹部と、この係合用凹部に先端部が係入するように前記第2の仕切りプレートの下部から前記第1の仕切りプレート側に向けて部分的に突設された爪状の係合用凸部と、を組み合わせて構成されており、前記第2の仕切りプレートの下部と前記第1の仕切りプレートとの相互間には、前記空気流路への空気流入を行なわせるための下向き開口部が形成されている。
このような構成によれば、上側係合部と下側係合部とを利用して第1および第2の仕切りプレートどうしを適切かつ効率よく組み付けることができる。下側係合部が空気流路への空気流入を阻害するような不具合もない。
本発明において、好ましくは、前記第1の仕切りプレートには、片面側が前記係合用凹部であり、かつこれとは反対の片面側が凸状の段押し部が形成されており、この段押し部の凸状部分は、前記複数のバーナ本体のうち、前記第1の仕切りプレートに隣接するバーナ本体との当接を図るための部分とされている。
このような構成によれば、第1の仕切りプレートに形成された段押し部を、第2の仕切りプレートの爪状の係合用凸部と係合する係合用凹部として利用できるばかりか、第1の仕切りプレートとバーナ本体との当接によるこれらの相対的な位置決めにも利用することができる。したがって、その構成は合理的であり、構成の簡素化を図る上で有利である。
本発明において、好ましくは、前記第1および第2の仕切りプレートの上部には、互いに上下方向において重ね合わされる略水平な板状の第1および第2の水平板部が設けられており、前記上側係合部は、前記第1の水平板部に設けられ、かつ上下高さ方向に貫通した係合用孔部と、この係合用孔部に挿通するように前記第2の水平板部から上下高さ方向に突出した係合用突起部と、を組み合わせて構成されている。
このような構成によれば、上側係合部の全体構成を簡易にしつつ、第1および第2の仕切りプレートの上部が水平方向や上下高さ方向に大きくガタツキを生じないように連結することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記第2の水平板部は、前記第1の水平板部の上側に重ね合わされており、かつ前記第2の水平板部上にシール用パッキンが載せられたときに、このシール用パッキンが前記第1および第2の仕切りプレートの対向方向に位置ずれすることを防止するための複数の上向き突起部を有している。
このような構成によれば、第2の水平板部とは別部材を用いるようなことなく、第2の水平板部上にシール用パッキンを位置ずれのない状態に適切に載設することができる。
本発明の第2の側面により提供される給湯装置は、本発明の第1の側面により提供される燃焼装置と、この燃焼装置の前記複数のバーナ本体を利用して発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことにより湯水加熱を行なうことが可能な熱交換器と、を備えていること
を特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される燃焼装置について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る給湯装置の一例を示す要部正面断面図である。 図1のII−II断面図である。 (a)は、図1に示す給湯装置で用いられている燃焼装置の概略斜視図であり、(b)は、(a)のIII−III要部拡大断面図である。 図3(a)の要部分解斜視図である。 図1の要部拡大正面断面図である。 図5に示す仕切り部を構成する第1および第2の仕切りプレートの分解斜視図である。 図6に示す第1および第2の仕切りプレートの側面断面図である。 図6および図7に示す第1および第2の仕切りプレートの組み付け状態の側面断面図である。 (a)は、図6ないし図8に示す第2の仕切りプレートの上部の係合用突起部を形成する工程を示す要部断面図であり、(b)は、(a)との対比例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2に示す給湯装置WHは、一般給湯と風呂給湯、あるいは一般給湯と暖房給湯などの2系統の給湯動作が可能なものであり、その基本的な構成自体は、特許文献1に記載されたものと同様である。したがって、給湯装置WHの全体構成については比較的簡単に説明する。
給湯装置WHは、燃焼装置Bと、熱交換器HEとを備えている。燃焼装置Bの詳細については後述するが、この燃焼装置Bは、燃料ガスを燃焼させる複数のバーナ本体50(燃焼管)を内部に収容するバーナケース2、このバーナケース2内を第1および第2の燃焼室25A,25Bに仕切る仕切り部P、バーナケース2内に燃焼用の空気を供給するファン30を備えている。
熱交換器HEは、燃焼装置Bによって発生させた燃焼ガスから熱回収を行なって湯水加熱を行なうためのものであり、バーナケース2の上側に載設された缶体1内に、複数のフィン19a,19bに貫通した平面視蛇行状の伝熱管Ta,Tbが収容され、かつそれらの相互間が仕切部材18によって仕切られた構成である。第1および第2の燃焼室25A,25Bにおいてそれぞれ発生された燃焼ガスは、伝熱管Ta,Tbに作用して熱回収がなされ、これらの内部を流通する湯水が加熱される。伝熱管Taから出湯する湯水は一般給湯に利用され、伝熱管Tbから出湯する湯水は風呂給湯または暖房給湯に利用される。図面では省略しているが、熱交換器HE(1次熱交換器)の上側には、熱交換器HEを利用して顕熱回収を終えた燃焼ガスから潜熱をさらに回収するための2次熱交換器を設けた構成とすることが可能である。2次熱交換器に代えて、排気集合筒(熱交換器HEを通過した燃焼ガスを外部に排気するための部材)などを設けた構成とすることもできる。
図3および図4によく現われているように、燃焼装置Bは、既述した複数のバーナ本体50を収容するバーナケース2、および仕切り部Pに加え、一対のサイドプレート4なども備えている。
バーナケース2は、上面が開口した略直方体状であり、このバーナケース2の整流板8(図1参照)上に複数のバーナ本体50が横並び状に設けられている。各バーナ本体50は、たとえば特開2013−242080号公報などに記載された従来既知のものと同様であり、全体が比較的偏平状であって、燃料ガス導入口51、および上面部に位置する炎孔面52を有している。図2に示すように、バーナケース2の側壁部20(20B)の側部には、燃料ガス供給用のヘッダ31が配され、かつこのヘッダ31のノズル32から側壁部20Bの開口部22を介して燃料ガス導入口51に燃料ガスを噴出可能である。一方、燃料ガス導入口51には、ファン30から吐出された燃焼用空気(1次空気)も供給され、前記燃料ガスは炎孔面52において燃焼する。整流板8には、複数の通気孔80が設けられており、ファン30からバーナケース2内に供給された空気のうち、一部の空気(2次空気)は、通気孔80を通過して複数のバーナ本体50の設置領域に供給される。第1の燃焼室25Aのバーナ本体50と、第2の燃焼室25Bのバーナ本体50とは個別に燃焼駆動させることが可能である。
図3および図4において、一対のサイドプレート4は、バーナケース2の一対の側壁部20(20A,20B)がバーナ本体50の燃焼駆動に起因して高温に加熱されることを防止するための部材であり、耐熱性に優れたたとえばステンレス鋼板にプレス加工を施して形成されている。各サイドプレート4と側壁部20との間には、断熱用の隙間39(図2参照)が形成されている。また、各サイドプレート4は、複数のバーナ本体50を位置決め固定させるための複数のバーナ保持片部42なども有している。
なお、図1には、バーナケース2の他の一対の側壁部26を保護するための遮熱用のサイドプレート4Aが示されているが、他の図面ではこれを省略している。
図5に示すように、仕切り部Pは、上側係合部E1および下側係合部E2を介して互いに対向して連結された第1および第2の仕切りプレート6,7を用いて構成されている。本実施形態においては、第1の仕切りプレート6は、第1および第2の燃焼室25A,25Bの相互間で燃焼ガスなどのガスができる限り流通しないように仕切るための部材であるのに対し、第2の仕切りプレート7は、第1の仕切りプレート6がバーナ本体50の駆動燃焼時に熱損傷することを防止するための遮熱板としての役割を果たす部材とされている。したがって、第1の仕切りプレート6には、第2の仕切りプレート7に設けられている後述の空気流出口78a,78bに相当する部分は設けられておらず、また仮に設けられているとしても、その数は少なく、または開口面積は小さくされている。第1および第2の仕切りプレート6,7の相互間には、下部開口状の空気流路38が設けられており、ファン30からバーナケース2内に供給された燃焼用空気の一部が空気流路38内を流通することにより、第1および第2の仕切りプレート6,7を空冷可能である。
第1および第2の仕切りプレート6,7は、たとえばサイドプレート4と同様に、耐熱性に優れたステンレス鋼板にプレス加工を施して形成されている。
図6〜図8に示すように、第1の仕切りプレート6は、上下方向に起立した略平板状のプレート本体部60、このプレート本体部60に設けられた複数の段押し部62、プレート本体部60の上部に連設された略水平の細幅な板状の第1の水平板部63、プレート本体部60の左右両側縁部に連設されて上下高さ方向に延びる一対の取付け用フランジ部64a,64b、およびプレート本体部60の下部に突設された係止用突起65を有している。この第1の仕切りプレート6は、第1および第2の燃焼室25A,25Bの相互間の底部(整流板8の上面部)からバーナケース2内の略最上部の位置まで延びた起立姿勢でバーナケース2に固定して取付けられる(図1も参照)。したがって、第1および第2の
燃焼室25A,25Bのそれぞれのバーナ本体50どうしの相互間も、第1の仕切りプレート6によって仕切られている。
バーナケース2に対する第1の仕切りプレート6の取付け手段としては、たとえば取付け用フランジ部64a,64bをバーナケース2の側壁部20に対面接触させてビス止め(不図示)するなど、締結手段を用いてそれらを締結する手段が採用されている。取付け用フランジ部64a,64b、およびバーナケース2の側壁部20には、ビス止め用の孔部66,27が設けられている(図4も参照)。なお、サイドプレート4には、取付け用フランジ部64a,64bとの干渉を避けて、これら取付け用フランジ部64a,64bを側壁部20に直接対面接触可能とする切欠き部40が設けられている。第1の仕切りプレート6の係止用突起65は、整流板8に設けられている適当な係止用孔(不図示)に挿入係止させることによって、バーナケース2内における第1の仕切りプレート6の位置決めを適切に図るための部分であり、バーナケース2に対する第1の仕切りプレート6の取付けの確実化を図るのにも役立つ。
図6において、第2の仕切りプレート7は、上下高さ方向に起立した主板部70、この主板部70の上部に連設された略水平な板状の第2の水平板部71、この第2の水平板部71に形成された下向き状の係合用突起部72、上向き突起部73a,73b、主板部70の下部に屈曲水平状の段部74を介して繋がり、かつこの段部74から下方に延びた下側板部75、この下側板部75の下端部に連設された爪状の係合用凸部76、および複数の空気流出口78a,78bを備えている。第2の仕切りプレート7の上下幅は、第1の仕切りプレート6の上下幅よりも小さくされている。
図7の要部拡大図によく表われているように、係合用突起部72は、第2の水平板部71の一部を部分的に下向きに屈曲させたいわゆる切り起こし加工による突起部であり、この係合用突起部72には、段押し加工による小突起状の係止用凸部72aが設けられている。
図8に示すように、上側係合部E1は、第1の水平板部63上に第2の水平板部71が重ねられ、かつ係合用突起部72が第1の水平板部63に設けられている係合用孔部63aに挿通して係合した部分である。このような構成によれば、第1および第2の仕切りプレート6,7の上部が互いに水平方向に位置ずれすることは規制される。一方、係止用凸部72aは、第1の水平板部63の下面部に係止し、係合用突起部72が係合用孔部63aから抜け外れることを規制する。このため、互いに重なり合った第1および第2の水平板部63,71が容易に離反することもない。
係合用突起部72を切り起こし加工によって形成する場合、好ましくは、図9(a)に示すような構成とされる。すなわち、同図に示すように、第2の水平板部71に切り起こし加工用のスリットSを形成する場合、係合用突起部72の先端面72bの近傍におけるスリット幅Lcはできる限り小さくし、より好ましくは、スリット幅Lcを実質的にゼロにする。これとは異なり、たとえば同図(b)に示すように、スリット幅Lcを大きめに形成した場合においては、係合用突起部72の長さLdを同図(a)と同等程度の寸法に確保しようとすると、スリットSの端部を上向き突起部73bにかなり接近させて形成する必要が生じ、スリットSの形成加工が困難化する。これに対し、同図(a)に示す手段によれば、そのような不具合を回避することが可能である。
図8に示すように、下側係合部E2は、爪状の係合用凸部76の先端が段押し部62の片面側の係合用凹部62aに係入し、かつ当接した部分である。このような構成によれば、第2の仕切りプレート7の下部を第1の仕切りプレート6に対して容易に位置ずれしないように位置決め固定させることができる。爪状の係合用凸部76は、第2の仕切りプレート7の下部に部分的に形成されているため、第1および第2の仕切りプレート6,7の
相互間の空気流路38の下部を大きく塞ぐようなこともない(図5に示すように、爪状の係合用凸部76が存在しない箇所においては、空気流路38の下部が開口し、上向きに進行してくる空気を空気流路38内に流入させることが可能である)。なお、段押し部62のうち、係合用凹部62aとは反対の片面側は凸状部分であり、この凸状部分は、図5に示すように、第1の仕切りプレート6に隣接するバーナ本体50の側面部との当接を図るための部分とされている。第2の仕切りプレート7には、隣接するバーナ本体50の側面部に当接させるための段押し状の凸部77bが形成されている。さらに、第1および第2の仕切りプレート6,7には、複数の追加の段押し状の凸部61,77aも設けられており、これらが互いに当接することにより、第1および第2の仕切りプレート6,7の上下高さ方向の略全長域にわたって所定幅以上の空気流路38をより適切に形成することが可能である。
第2の仕切りプレート7は、第1の仕切りプレート6とは異なり、バーナケース2には取付けられておらず、前述した上側係合部E1および下側係合部E2を介して第1の仕切りプレート6に係合した状態でバーナケース2内に組み込まれている。図5に示すように、第2の仕切りプレート7は、第1の仕切りプレート6の片側のうち、少なくとも各バーナ本体50の炎孔面52よりも上方の領域であって、火焔に晒される領域に対向するように設けられており、好ましくは、空気流出口78aが各バーナ本体50の炎孔面52と略同等高さとなるように設定されている。ファン30から吐出されて整流板8の通気孔80を上向きに通過した空気の一部は、空気流路38に流入した後に空気流出口78a,78bのそれぞれから流出して第2の仕切りプレート7の表面に沿って流れる。空気流路38には、空気流通が継続して行なわれるため、第2の仕切りプレート7のみならず、第1の仕切りプレート6も空冷され、熱損傷防止が図られる。
熱交換器HEにおいては、仕切部材18と伝熱管Taとの隙間Caの幅La、および仕切部材18と伝熱管Tbとの隙間Cbの幅Lbは、La<Lbの関係とされている。このため、隙間Cbを通過する燃焼ガスの量は、隙間Caを通過する燃焼ガスの量よりも多くなり、第1および第2の仕切りプレート6,7を比較すると、本来的には、隙間Cbの下方に位置する第2の仕切りプレート7の方が高温に加熱され易い。これに対し、本実施形態においては、第2の仕切りプレート7に空気流出口78a,78bを設け、第2の仕切りプレート7を第1の仕切りプレート6よりもより冷却効果が高いものとされていることにより、第2の仕切りプレート7の熱損傷防止の確実化が図られている。
第2の仕切りプレート7の上向き突起部73a,73bは、シール用パッキン9の位置決め用である。図3に示すように、バーナケース2の上部フランジ23上には、シール用パッキン9が載設され、バーナケース2と熱交換器HEとの相互間から燃焼ガスなどの漏れを生じないようにされる。シール用パッキン9には、仕切り部Pと熱交換器HEの仕切部材18との相互間に介装される帯状の領域90が設けられており、この帯状の領域90は、上向き突起部73a,73bの相互間に配されることによって左右幅方向への不当な位置ずれを生じないようになっている。一方の上向き突起部73aは、第2の水平板部71に切り起こし加工を施すことにより形成されているのに対し、他方の上向き突起部73bは、第2の水平板部71の先端縁部を屈曲させることにより形成されている。
次に、前記した燃焼装置Bおよび給湯装置WHの作用について説明する。
まず、第1および第2の燃焼室25A,25Bの相互間を仕切る仕切り部Pは、第1および第2の仕切りプレート6,7を組み合わせて構成されており、仕切りプレートの総数は少ない。また、第1および第2の仕切りプレート6,7は、上側係合部E1および下側係合部E2を利用して相互に連結されており、これらをバーナケース2内に一括して組み込むことが可能である。この組み込み作業に際し、第1の仕切りプレート6についてはバ
ーナケース2に直接取付ける必要はあるものの、第2の仕切りプレート7についてはバーナケース2に直接取付けるための作業を施す必要はない。このようなことから、本実施形態によれば、仕切り部Pの構成部品の少数化、組み立て作業の容易化を図り、燃焼装置Bの製造コストを低減することが可能である。
第1および第2の仕切りプレート6,7は、既述したように、上側係合部E1および下側係合部E2を利用して互いに連結されているが、このような手段によれば、第1および第2の仕切りプレート6,7どうしをビス止めするようなことなく、これらを不当に位置ずれしないように容易に設定することができる。したがって、製造コストをより低減することができる。本実施形態においては、第1の仕切りプレート6によって第1および第2の燃焼室25A,25Bの相互間において燃焼ガスなどのガスが不当に流入出することを適切に防止し得るとともに、第2の仕切りプレート7を利用して空気流路38を形成することによって第1および第2の仕切りプレート6,7の双方の熱損傷を適切に防止することができるため、仕切り部Pを構成する仕切りプレートの総数を少なくしたことに起因して、不具合を生じるようなこともない。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る燃焼装置、および給湯装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態においては、第1および第2の仕切りプレート6,7を、所定の構成の上側係合部E1および下側係合部E2を利用して連結させているが、本発明でいう係合部は、これに限定されない。第1および第2の仕切りプレートを相互に連結し得る係合手段であれば、その具体的な構成は限定されない。第1および第2の仕切りプレートの左右両側部に係合部を設けることによって第1および第2の仕切りプレートを連結させるといった手段を採用することも可能である。
発明に係る燃焼装置は、ガス燃焼装置に限らず、オイル燃焼装置として構成することもできる。また、燃焼装置は、給湯装置用に限定されず、暖房装置用、あるいは焼却炉用などの他の用途にも用いることができる。
WH 給湯装置
B 燃焼装置
E1 上側係合部
E2 下側係合部
HE 熱交換器
P 仕切り部
2 バーナケース
25A,25B 第1および第2の燃焼室
30 ファン
38 空気流路
4 サイドプレート
50 バーナ本体
6 第1の仕切りプレート
62 段押し部
62a 係合用凹部
63 第1の水平板部
63a 係合用孔部
64a,64b 取付け用フランジ部
65 係止用突起
7 第2の仕切りプレート
71 第2の水平板部
72 係合用突起部
73a,73b 上向き突起部
76 係合用凸部
78a,78b 空気流出口
9 シール用パッキン

Claims (7)

  1. バーナ本体がそれぞれ収容された第1および第2の燃焼室を内部に形成しているバーナケースと、
    このバーナケース内に燃焼用の空気を供給するためのファンと、
    前記バーナケース内に設けられ、かつ前記第1および第2の燃焼室の相互間を仕切る仕切り部と、
    を備えており、
    前記仕切り部は、互いに対向する第1および第2の仕切りプレートを有し、
    これら第1および第2の仕切りプレートは、これらの相互間に前記ファンから送られてきた空気が通過する空気流路を形成しているとともに、これら第1および第2の仕切りプレートどうしを相互に連結させるための少なくとも1組の係合部を備えており、
    前記第1の仕切りプレートは、前記第1および第2の燃焼室の相互間の底部から前記バーナケース内の略最上部の位置まで延びた起立姿勢とされ、かつ前記第1および第2の燃焼室のそれぞれのバーナ本体どうしの相互間も仕切るように設けられており、
    前記第2の仕切りプレートは、前記第1の仕切りプレートよりも上下高さ寸法が小さくされ、かつ前記第1の仕切りプレートのうち、少なくとも前記バーナ本体の炎孔面よりも上方の領域の片面を覆うように設けられているとともに、前記空気流路に流入した空気を前記第2の仕切りプレートの表面に沿って流れるように流出させる空気流出口を有していることを特徴とする、燃焼装置。
  2. 請求項1に記載の燃焼装置であって、
    前記第1の仕切りプレートの両側縁部には、上下高さ方向に延び、かつ前記バーナケースの一対の側壁部に対面接触した状態で固定される一対の取付け用フランジ部が連設されている、燃焼装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃焼装置であって、
    前記係合部として、
    前記第1および第2の仕切りプレートの上部どうしを相互に固定させるように連結する上側係合部と、
    この上側係合部よりも下方において前記第1および第2の仕切りプレートの一部分どうしの位置規制を図るための下側係合部と、
    を備えており、
    前記下側係合部は、前記第1の仕切りプレートに設けられ、かつ前記第2の仕切りプレートから離間する方向に窪んだ係合用凹部と、この係合用凹部に先端部が係入するように前記第2の仕切りプレートの下部から前記第1の仕切りプレート側に向けて部分的に突設された爪状の係合用凸部と、を組み合わせて構成されており、
    前記第2の仕切りプレートの下部と前記第1の仕切りプレートとの相互間には、前記空気流路への空気流入を行なわせるための下向き開口部が形成されている、燃焼装置。
  4. 請求項に記載の燃焼装置であって、
    前記第1の仕切りプレートには、片面側が前記係合用凹部であり、かつこれとは反対の片面側が凸状の段押し部が形成されており、
    この段押し部の凸状部分は、前記複数のバーナ本体のうち、前記第1の仕切りプレートに隣接するバーナ本体との当接を図るための部分とされている、燃焼装置。
  5. 請求項3または4に記載の燃焼装置であって、
    前記第1および第2の仕切りプレートの上部には、互いに上下方向において重ね合わせされる略水平な板状の第1および第2の水平板部が設けられており、
    前記上側係合部は、前記第1の水平板部に設けられ、かつ上下高さ方向に貫通した係合用孔部と、この係合用孔部に挿通するように前記第2の水平板部から上下高さ方向に突出した係合用突起部と、を組み合わせて構成されている、燃焼装置。
  6. 請求項に記載の燃焼装置であって、
    前記第2の水平板部は、前記第1の水平板部の上側に重ね合わされており、かつ前記第2の水平板部上にシール用パッキンが載せられたときに、このシール用パッキンが前記第1および第2の仕切りプレートの対向方向に位置ずれすることを防止するための複数の上向き突起部を有している、燃焼装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の燃焼装置と、
    この燃焼装置の前記複数のバーナ本体を利用して発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことにより湯水加熱を行なうことが可能な熱交換器と、
    を備えていることを特徴とする、給湯装置。
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