JP2018100797A - 燃焼装置およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents
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これらの文献に記載された燃焼装置は、バーナケース内に、複数のバーナ本体(燃焼管)を収容し、かつ前記バーナケース内に仕切り部を設けることによって、前記バーナケース内が第1および第2の燃焼室に仕切られている。バーナケース内には、ファンから燃焼用の空気が供給されるように構成され、第1および第2の燃焼室のそれぞれのバーナ本体は、個別に駆動燃焼可能とされている。
特許文献3においては、仕切り部が2枚の仕切りプレートを用いて構成されており、これらの相互間にファンから空気が供給されることによって各仕切りプレートが異常な高温に加熱されないように構成されている。
一方、特許文献3に記載されているように、2枚の仕切りプレートを用いて仕切り部を構成した場合には、特許文献1,2と比較して、製造コストを低減することが可能である。ところが、特許文献3においては、2枚の仕切りプレートを相互に連結させるようなことなく、バーナケース内に個々に組み付けられた構成とされている。このため、2つの仕切りプレートの取付け作業が煩雑となり、生産性を高めて製造コストの低減化を図る上では、未だ改善の余地がある。
すなわち、バーナケース内の第1および第2の燃焼室を仕切る仕切り部は、第1および第2の仕切りプレートを組み合わせて構成されており、仕切りプレートの総数を少なくすることが可能である。加えて、第1および第2の仕切りプレートは、係合部を利用して相互に連結されるために、これら第1および第2の仕切りプレートを一括してバーナケース内に組み込むことができる他、これら第1および第2の仕切り部のうちのいずれか一方のみをバーナケースに固定させることによって、これら全体をバーナケース内の所定箇所に固定させるといったことが可能となる。つまり、第1および第2の仕切りプレートのそれぞれを個別にバーナケースに取付ける煩雑さを無くすことが可能である。したがって、本発明においては、仕切り部の構成部品の少数化、組み立て作業の容易化により生産性を高め、燃焼装置の製造コストを低減することができる。
第1および第2の仕切りプレートは、空気流路を流通する空気を利用して冷却することが可能であり、これらの部材が燃焼装置の燃焼駆動時に熱損傷するといったことも適切に防止することが可能である。
させることができ、この第1の仕切りプレートに係合される第2の仕切りプレートの取付け状態も安定させることが可能となる。一対の取付け用フランジ部は、上下高さ方向に延びてバーナケースの一対の側壁部に対面接触するため、これらの相互間にシール用パッキンを介在させるような必要もなくすことが可能となる。
を特徴としている。
なお、図1には、バーナケース2の他の一対の側壁部26を保護するための遮熱用のサイドプレート4Aが示されているが、他の図面ではこれを省略している。
第1および第2の仕切りプレート6,7は、たとえばサイドプレート4と同様に、耐熱性に優れたステンレス鋼板にプレス加工を施して形成されている。
燃焼室25A,25Bのそれぞれのバーナ本体50どうしの相互間も、第1の仕切りプレート6によって仕切られている。
図8に示すように、上側係合部E1は、第1の水平板部63上に第2の水平板部71が重ねられ、かつ係合用突起部72が第1の水平板部63に設けられている係合用孔部63aに挿通して係合した部分である。このような構成によれば、第1および第2の仕切りプレート6,7の上部が互いに水平方向に位置ずれすることは規制される。一方、係止用凸部72aは、第1の水平板部63の下面部に係止し、係合用突起部72が係合用孔部63aから抜け外れることを規制する。このため、互いに重なり合った第1および第2の水平板部63,71が容易に離反することもない。
相互間の空気流路38の下部を大きく塞ぐようなこともない(図5に示すように、爪状の係合用凸部76が存在しない箇所においては、空気流路38の下部が開口し、上向きに進行してくる空気を空気流路38内に流入させることが可能である)。なお、段押し部62のうち、係合用凹部62aとは反対の片面側は凸状部分であり、この凸状部分は、図5に示すように、第1の仕切りプレート6に隣接するバーナ本体50の側面部との当接を図るための部分とされている。第2の仕切りプレート7には、隣接するバーナ本体50の側面部に当接させるための段押し状の凸部77bが形成されている。さらに、第1および第2の仕切りプレート6,7には、複数の追加の段押し状の凸部61,77aも設けられており、これらが互いに当接することにより、第1および第2の仕切りプレート6,7の上下高さ方向の略全長域にわたって所定幅以上の空気流路38をより適切に形成することが可能である。
ーナケース2に直接取付ける必要はあるものの、第2の仕切りプレート7についてはバーナケース2に直接取付けるための作業を施す必要はない。このようなことから、本実施形態によれば、仕切り部Pの構成部品の少数化、組み立て作業の容易化を図り、燃焼装置Bの製造コストを低減することが可能である。
本発明に係る燃焼装置は、ガス燃焼装置に限らず、オイル燃焼装置として構成することもできる。また、燃焼装置は、給湯装置用に限定されず、暖房装置用、あるいは焼却炉用などの他の用途にも用いることができる。
B 燃焼装置
E1 上側係合部
E2 下側係合部
HE 熱交換器
P 仕切り部
2 バーナケース
25A,25B 第1および第2の燃焼室
30 ファン
38 空気流路
4 サイドプレート
50 バーナ本体
6 第1の仕切りプレート
62 段押し部
62a 係合用凹部
63 第1の水平板部
63a 係合用孔部
64a,64b 取付け用フランジ部
65 係止用突起
7 第2の仕切りプレート
71 第2の水平板部
72 係合用突起部
73a,73b 上向き突起部
76 係合用凸部
78a,78b 空気流出口
9 シール用パッキン
Claims (8)
- バーナ本体がそれぞれ収容された第1および第2の燃焼室を内部に形成しているバーナケースと、
このバーナケース内に燃焼用の空気を供給するためのファンと、
前記バーナケース内に設けられ、かつ前記第1および第2の燃焼室の相互間を仕切る仕切り部と、
を備えており、
前記仕切り部は、互いに対向する第1および第2の仕切りプレートを有し、
これら第1および第2の仕切りプレートは、これらの相互間に前記ファンから送られてきた空気が通過する空気流路を形成しているとともに、これら第1および第2の仕切りプレートどうしを相互に連結させるための少なくとも1組の係合部を備えていることを特徴とする、燃焼装置。 - 請求項1に記載の燃焼装置であって、
前記第1の仕切りプレートは、前記第1および第2の燃焼室の相互間の底部から前記バーナケース内の略最上部の位置まで延びた起立姿勢とされ、かつ前記第1および第2の燃焼室のそれぞれのバーナ本体どうしの相互間も仕切るように設けられており、
前記第2の仕切りプレートは、前記第1の仕切りプレートよりも上下高さ寸法が小さくされ、かつ前記第1の仕切りプレートのうち、少なくとも前記バーナ本体の炎孔面よりも上方の領域の片面を覆うように設けられているとともに、前記空気流路に流入した空気を前記第2の仕切りプレートの表面に沿って流れるように流出させる空気流出口を有している、燃焼装置。 - 請求項2に記載の燃焼装置であって、
前記第1の仕切りプレートの両側縁部には、上下高さ方向に延び、かつ前記バーナケースの一対の側壁部に対面接触した状態で固定される一対の取付け用フランジ部が連設されている、燃焼装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃焼装置であって、
前記係合部として、
前記第1および第2の仕切りプレートの上部どうしを相互に固定させるように連結する上側係合部と、
この上側係合部よりも下方において前記第1および第2の仕切りプレートの一部分どうしの位置規制を図るための下側係合部と、
を備えており、
前記下側係合部は、前記第1の仕切りプレートに設けられ、かつ前記第2の仕切りプレートから離間する方向に窪んだ係合用凹部と、この係合用凹部に先端部が係入するように前記第2の仕切りプレートの下部から前記第1の仕切りプレート側に向けて部分的に突設された爪状の係合用凸部と、を組み合わせて構成されており、
前記第2の仕切りプレートの下部と前記第1の仕切りプレートとの相互間には、前記空気流路への空気流入を行なわせるための下向き開口部が形成されている、燃焼装置。 - 請求項4に記載の燃焼装置であって、
前記第1の仕切りプレートには、片面側が前記係合用凹部であり、かつこれとは反対の片面側が凸状の段押し部が形成されており、
この段押し部の凸状部分は、前記複数のバーナ本体のうち、前記第1の仕切りプレートに隣接するバーナ本体との当接を図るための部分とされている、燃焼装置。 - 請求項4または5に記載の燃焼装置であって、
前記第1および第2の仕切りプレートの上部には、互いに上下方向において重ね合わせされる略水平な板状の第1および第2の水平板部が設けられており、
前記上側係合部は、前記第1の水平板部に設けられ、かつ上下高さ方向に貫通した係合用孔部と、この係合用孔部に挿通するように前記第2の水平板部から上下高さ方向に突出した係合用突起部と、を組み合わせて構成されている、燃焼装置。 - 請求項6に記載の燃焼装置であって、
前記第2の水平板部は、前記第1の水平板部の上側に重ね合わされており、かつ前記第2の水平板部上にシール用パッキンが載せられたときに、このシール用パッキンが前記第1および第2の仕切りプレートの対向方向に位置ずれすることを防止するための複数の上向き突起部を有している、燃焼装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の燃焼装置と、
この燃焼装置の前記複数のバーナ本体を利用して発生された燃焼ガスから熱回収を行なうことにより湯水加熱を行なうことが可能な熱交換器と、
を備えていることを特徴とする、給湯装置。
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