JP6812449B2 - オシメルチニブ(azd9291)またはその塩、および「azd9291アニリン」またはその塩を製造するための向上したプロセス - Google Patents

オシメルチニブ(azd9291)またはその塩、および「azd9291アニリン」またはその塩を製造するための向上したプロセス Download PDF

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Description

オシメルチニブ(「AZD9291」としても知られる)は、特定のタイプの癌、特に特定のタイプの非小細胞肺癌(NSCLC)のための臨床的開発における化合物である。それは、遊離塩基の形で、または例えば、メシル酸塩などの薬剤として許容される塩として使用され得る。本発明の開示内容は、式(I)
の化合物、またはその塩を製造するための、向上した化学プロセスに関する。
式(I)の化合物、またはその塩は、オシメルチニブの製造において、かつオシメルチニブの薬剤として許容される塩の製造において後半(late stage)中間体として有用である。式(I)の化合物は、本明細書において「AZD9291アニリン」と呼ばれ、化学名:N−(2−ジメチルアミノエチル)−5−メトキシ−N−メチル−N−[4−(1−メチルインドール−3−イル)ピリミジン−2−イル]ベンゼン−1,2,4−トリアミンとしても知られる。
オシメルチニブ(「AZD9291」としても知られる)の化学構造を以下に式(II):
として示す。
特許文献1にAZD9291およびAZD9291の薬剤として許容される塩が開示されている。適切塩基(例えば、トリアルキルアミン塩基)の存在下にて、以下のスキーム1:
に示すように活性化アクリル酸誘導体または前駆物質(例えばアクリロイルクロリド)とAZD9291アニリンを反応させることによって、AZD9291が得られることも開示されている。
特許文献1に、3−クロロプロパノイルクロリドとの反応によって、AZD9291アニリンから、AZD9291が得られることも開示されている。一実施例において、水酸化ナトリウムが塩基として使用されている。他の実施例では、AZD9291を提供するために、以下のスキーム2:
に示すように、炭酸カリウムおよびトリエチルアミンが塩基として使用されている。
特許文献1に、以下のスキーム3
に示すように、式(III)の化合物からAZD9291アニリンを製造するプロセスも記述されている。
式(III)の化合物は本明細書において「AZD9291ニトロジアミン」と呼ばれ、化学名:N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−メトキシ−N−メチル−N−[4−(1−メチルインドール−3−イル)ピリミジン−2−イル]−2−ニトロベンゼン−1,4−ジアミンとして知られている。
特許文献1に記載のプロセス(上記のスキーム3に示す)では還元剤として鉄が使用されている。当業者であれば、酸化鉄などの鉄をベースとする残留物が反応混合物中に存在し得ること、かつかかる残留物が実際に、例えば、AZD9291(または薬剤として許容されるその塩)の製造の一部として、特に大規模で除去するのが厄介であり得ることを理解されよう。工業規模の製造中にかなりの量の鉄残留物を除去するために、余分な処理工程が必要となり得る。
国際公開第2013/014448号パンフレット
代替方法として、本発明者らは、炭素担持パラジウム触媒または炭素担持白金触媒の存在下でのAZD9291ニトロジアミンの水素化により、AZD9291ニトロジアミンを還元することによって、AZD9291アニリンが製造され得ることを見出した。しかしながら炭素担持白金触媒を選択すると、驚くべきことに、AZD9291ニトロジアミンをAZD9291アニリンへと水素化する間に、厄介な不純物が形成し得ること本発明者らは発見した。本発明者らは、厄介な不純物の構造を同定し、かつその化学構造を以下の式(IV):
に示す。
式(IV)の化合物は、本明細書において「AZD9291アニリンヒドロキシ」と呼ばれ、化学名:[2−アミノ−5−メトキシ−4−(4−(1−メチルインドール−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェノール]としても知られている。本発明者らは、AZD9291アニリンの合成中に更なる分解生成物の形成が生じ得ることも見出した。まとめると、これらの不要な不純物は除去するのが厄介であり、不純物のうち1種または複数種が暗い色をしている。完全なプロセスの化学的調査によって、本発明者らのダウンストリームの処理中に不純物を除去することを可能にする条件は最終的に発見されなかったが、少しでも可能であれば、明らかに、かかる不純物の初期の形成を防ぐ/最小限にすることは好ましいだろう。
医薬品および後半薬剤中間体の不純物レベルは、適切に安全なレベルにコントロールする必要があると理解されるだろう。すべての医薬品に関して、事前定義された高品質の物質を確実に届けるのに十分に強固であり、かつ厳密な、製造プロセスを確立することが重要である。同時に、世界中の要求を満たすのに十分なAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を提供するために、そのプロセスは、大規模製造に適していることが必要である。
本発明者らは、驚くべきことにAZD9291アニリン(またはその塩)を製造する向上したプロセスを発見した。その向上したプロセスによって、AZD9291アニリンの純度プロファイルが向上し、不純物AZD9291アニリンヒドロキシは、本発明者らのアッセイによれば、全く形成されないと思われる。次に、AZD9291アニリンヒドロキシが存在しないことによって、更なる分解生成物が形成する可能性が減少する。向上したプロセスによって製造されるAZD9291アニリンはさらに処理されて、AZD9291またはAZD9291の薬剤として許容される塩、AZD9291メシル酸塩が提供され得る。この向上したプロセスは、バッチ不良のリスクを低減し、反応の収率を増加し、かつ結果としてAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)の全収率を増加する可能性を有する。これによって、再処理または廃棄する必要のある材料のバッチが少なくなることから、費用および/または時間の恩恵が得られる。
したがって、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造する向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、かつ酸の存在下にて、式(III)
のAZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、式(I)
のAZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、
前記反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて、行われる工程;
b)その結果得られたAZD9291アニリンまたはその塩を活性化アクリル酸誘導体または前駆物質と反応させ、必要な場合には、塩基で処理して、式(II):
のAZD9291を形成する工程;および
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
一実施形態において、AZD9291の薬剤として許容される塩は、メシル酸塩である。水の存在下(または水と水混和性溶媒との混合物の存在下)でのAZD9291アニリンを製造するプロセスへの酸の添加は、水の存在(反応物として作用し得る)および酸の存在(加水分解の触媒として作用し得る)のために、AZD9291アニリンヒドロキシなどの不純物の形成に有利に働くと予想されることは、当業者によって理解され得る。しかしながら意外なことに、かかる予想に反して、本発明者らは、AZD9291アニリンを製造するプロセスへの酸の添加によって実際に、生成される加水分解生成物(AZD9291アニリンヒドロキシ)のレベルが著しく下がることを見出した。実際に、以下に記述される実施例において、AZD9291アニリンヒドロキシは、本発明者らの標準分析法を用いて検出不可能である。
したがって、本発明の開示内容のプロセスから、著しい製造の利点、例えば(1)不純物プロファイルが向上したためにバッチ失敗のリスクが下がること;(2)製薬用途に十分な純度のAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を提供する、より簡単なダウンストリーム処理;(3)AZD9291アニリンを製造する、結果的にAZD9291を製造するための反応の収率を増加する可能性;および(4)AZD9291アニリン自体を製造するプロセスを簡略化する機会;が得られることが理解される。
工程a)
パラジウム(0)ベース触媒および白金(0)ベース触媒は活性炭に担持され得ることが理解される。反応混合物中に存在する触媒の量は一般に、存在する触媒の全重量(例えば、水分およびいずれかの担体−活性炭等を含み得る)ではなく触媒(1種または複数種)中に存在する白金および/またはパラジウム金属のモル量として、本明細書において引用され、かつ「モル当量」が言及される場合には、触媒の量は、反応で使用されるAZD9291ニトロジアミンの量に対する量であることを理解されたい。したがって、白金および/またはパラジウムの量として存在する触媒の量の引用は、触媒の貴金属含有量の変動が考慮に入れられ、貴金属ローディング、活性炭担体の量および触媒の水含有量などの理由のために変動し得る。
適切には、その触媒は、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒である。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.0005モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.001モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.005モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.0001モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.0002モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は活性炭に担持される。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)ベースの触媒を含む。
一実施形態において、パラジウム(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)の他に、1種または複数種の更なる金属を含有する。
更なる実施形態において、パラジウム(0)ベースの触媒中の金属は、主にパラジウム(0)である。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)ベースの触媒である。
一実施形態において、パラジウム(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.0005モル当量含有する。
他の実施形態において、パラジウム(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.001モル当量含有する。
他の実施形態において、パラジウム(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.005モル当量含有する。
更なる実施形態において、パラジウム(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.005モル当量含有する。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、白金(0)ベースの触媒を含む。
他の実施形態において、白金(0)ベースの触媒は、白金(0)の他に、1種または複数種の更なる金属を含有する。
他の実施形態において、白金(0)ベースの触媒中の金属は、主に白金(0)である。
一実施形態において、パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒は、白金(0)ベースの触媒である。
一実施形態において、白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.0001モル当量含有する。
他の実施形態において、白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.0002モル当量含有する。
他の実施形態において、白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する。
更なる実施形態において、白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を0.001モル当量含有する。
一態様において、1種または複数種の更なる遷移金属が、白金および/またはパラジウム、例えばバナジウムと共に、例えば少なくとも1:1の質量比、例えば1:2の白金とバナジウムの混合物と共に触媒中に存在し得る。この態様において、触媒中に存在する白金(0)またはパラジウム(0)は、反応を触媒することを主に担う金属であると考えられる。
一実施形態において:
活性炭に担持されたパラジウム(0)ベースの触媒は、パラジウム(0)を少なくとも0.0001モル当量含有し;
活性炭に担持された白金(0)ベースの触媒は、白金(0)を少なくとも0.0005モル当量含有し;または
活性炭に担持された(白金(0)およびバナジウム)ベースの触媒(触媒中の白金(0):バナジウムの質量比が1:2である)は、白金(0)を少なくとも0.0005モル当量含有する。
適切には、AZD9291アニリン(またはその塩)を形成する、AZD9291ニトロジアミン(またはその塩)の反応は、酸の存在下にて行われる。
適切な酸は、ブレンステッド酸、例えば、カルボン酸、スルホン酸および無機酸であり、水と、または水と水混和性溶媒との混合物と、混和性かつ/または水に、または水と水混和性溶媒との混合物に、可溶性である。
一実施形態において、その酸はブレンステッド酸である。
一実施形態において、その酸は、水と、または水と水混和性溶媒との混合物と、混和性かつ/または水に、または水と水混和性溶媒との混合物に、可溶性である、ブレンステッド酸である。
一実施形態において、その酸は、カルボン酸、スルホン酸および無機酸から選択される酸を含む。
一実施形態において、その酸は、水と、または水と水混和性溶媒との混合物と、混和性かつ/または水に、または水と水混和性溶媒との混合物に、可溶性である、カルボン酸、スルホン酸および無機酸から選択される酸を含む。
一実施形態において、その酸はカルボン酸を含む。
一実施形態において、その酸は、水と、または水と水混和性溶媒との混合物と、混和性かつ/または水に、または水と水混和性溶媒との混合物に、可溶性である、カルボン酸を含む。
一実施形態において、その酸はスルホン酸を含む。
一実施形態において、その酸は、水と、または水と水混和性溶媒との混合物と、混和性かつ/または水に、または水と水混和性溶媒との混合物に、可溶性である、スルホン酸を含む。
他の実施形態において、その酸は無機酸を含む。
他の実施形態において、その酸は、水と、または水と水混和性溶媒との混合物と、混和性かつ/または水に、または水と水混和性溶媒との混合物に、可溶性である、無機酸を含む。
一実施形態において、そのカルボン酸は、(C1〜7ヒドロカルビル)COOH、ギ酸、トリクロロ酢酸およびトリフルオロ酢酸から選択される酸を含む。(Cヒドロカルビル)−COOHの一例は、n−ブタン酸である。(Cヒドロカルビル)COOHの一例は安息香酸である。
他の実施形態において、そのカルボン酸は、酢酸およびトリフルオロ酢酸から選択される酸を含む。
他の実施形態において、そのスルホン酸は、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸から選択される酸を含む。
他の実施形態において、そのスルホン酸は、メタンスルホン酸およびベンゼンスルホン酸から選択される酸を含む。
他の実施形態において、その無機酸は、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む。
他の実施形態において、その酸は、(C1〜7ヒドロカルビル)COOH、ギ酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む。
他の実施形態において、その酸は、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む。
一実施形態において、その酸は(C1〜7ヒドロカルビル)COOHを含む。
一実施形態において、その酸は酢酸を含む。
一実施形態において、その酸はギ酸を含む。
一実施形態において、その酸はトリクロロ酢酸を含む。
一実施形態において、その酸はトリフルオロ酢酸を含む。
一実施形態において、その酸はメタンスルホン酸を含む。
一実施形態において、その酸はベンゼンスルホン酸を含む。
一実施形態において、その酸はp−トルエンスルホン酸を含む。
一実施形態において、その酸は塩酸を含む。
一実施形態において、その酸は硫酸を含む。
一実施形態において、その酸はリン酸を含む。
一実施形態において、その酸は(C1〜7ヒドロカルビル)COOHである。
一実施形態において、その酸は酢酸である。
一実施形態において、その酸はギ酸である。
一実施形態において、その酸はトリクロロ酢酸である。
一実施形態において、その酸はトリフルオロ酢酸である。
一実施形態において、その酸はメタンスルホン酸である。
一実施形態において、その酸はベンゼンスルホン酸である。
一実施形態において、その酸はp−トルエンスルホン酸である。
一実施形態において、その酸は塩酸である。
一実施形態において、その酸は硫酸である。
一実施形態において、その酸はリン酸である。
更なる態様において、少なくとも1.0モル当量の酸が使用される。一実施形態において、1.0〜2.0モル当量の酸が使用される。他の実施形態において、1.4〜1.6モル当量の酸が使用される。更なる実施形態において、1.6モル当量の酸が使用される。便利なことには、1.5モル当量の酸が使用される。添加される酸の量(モル当量)は、AZD9291ニトロジアミンの量に対する量である。
適切には、AZD9291アニリン(またはその塩)を形成するためのAZD9291ニトロジアミン(またはその塩)の反応は、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて、行われることを理解されたい。「反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて、行われる」と述べられている場合、前記水の一部、すべてが、反応において使用される酸(使用される酸がいくらかの水を含有する場合−例えば、塩酸)から生じ得ること、あるいは前記水は全く、反応において使用される酸から生じ得ないことを理解されたい。
一実施形態において、反応は、水の存在下にて行われる。
一実施形態において、反応は水中で行われる。
他の実施形態において、反応は、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる。
更なる実施形態において、水混和性溶媒は、アルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される。
一実施形態において、水混和性溶媒は、アルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される。
他の実施形態において、水混和性溶媒は、(C1〜6アルキル)OH、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される。
(Cアルキル)−OHの一例はイソプロパノールである。(Cアルキル)−OHの一例はシクロペンタノールである。
更なる実施形態において、水混和性溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される。他の実施形態において、水混和性溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびNメチルピロリジン−2−オンから選択される。更なる実施形態において、水混和性溶媒は、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される。
一実施形態において、水混和性溶媒は(C1〜6アルキル)−OHを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はメタノールを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はエタノールを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はプロパノールを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はn−プロパノールを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はイソプロパノールを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はテトラヒドロフランを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はアセトニトリルを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はジメチルスルホキシドを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はジメチルホルムアミドを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はジメチルアセトアミドを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒はN−メチルピロリジン−2−オンを含む。
一実施形態において、水混和性溶媒は(C1〜6アルキル)−OHである。
一実施形態において、水混和性溶媒はメタノールである。
一実施形態において、水混和性溶媒はエタノールである。
一実施形態において、水混和性溶媒はプロパノールである。
一実施形態において、水混和性溶媒はn−プロパノールである。
一実施形態において、水混和性溶媒はイソプロパノールである。
一実施形態において、水混和性溶媒はテトラヒドロフランである。
一実施形態において、水混和性溶媒はアセトニトリルである。
一実施形態において、水混和性溶媒はジメチルスルホキシドである。
一実施形態において、水混和性溶媒はジメチルホルムアミドである。
一実施形態において、水混和性溶媒はジメチルアセトアミドである。
一実施形態において、水混和性溶媒はN−メチルピロリジン−2−オンである。
更なる適切な条件は、本明細書における実施例に記載される通りである。
水と水混和性溶媒との混合物は、混合物が複数種の水混和性溶媒を含有し得ることを意味すると解釈されると理解されるだろう。
一実施形態において、水混和性溶媒が、アセトンなどのケトン溶媒を含有しないという条件で、水と水混和性溶媒との混合物は本明細書において定義される。
本明細書に記載の水素との反応は好ましくは、0.2バールを超える圧力、例えば0.2〜10バールで行われる。したがって一実施形態において、水素との反応は、0.2バールを超える圧力で行われる。更なる実施形態において、水素との反応は、0.2〜10バールの範囲の圧力で行われる。更なる実施形態において、水素との反応は、2.5〜3.5バール、例えば3バールなどの圧力で行われる。
本明細書に記載の水素との反応は好ましくは、0.2バールを超える圧力、例えば0.2〜10バールで行われる。したがって一実施形態において、水素との反応は、0.2バールを超える圧力で行われる。更なる実施形態において、水素との反応は、0.2〜10バールの範囲の圧力で行われる。更なる実施形態において、水素との反応は、1.5〜2.5バール、例えば2バールなどの圧力で行われる。
明細書に記載の水素との反応は好ましくは、0℃を超える温度、例えば0〜70℃で行われる。したがって一実施形態において、水素との反応は、0℃を超える温度で行われる。更なる実施形態において、水素との反応は、0〜70℃の範囲の温度で行われる。更なる実施形態において、水素との反応は、範囲40〜60℃、例えば45〜55℃、例えば50℃などの温度で行われる。
工程b)
適切な「活性化アクリル酸誘導体または前駆物質」の詳細な例は、アクリロイルハロゲン化物または3−ハロプロパノイル類似体であり、ハロゲン化物は塩化物または臭化物であり、かつハロはクロロまたはブロモである。必要とされるアクリロイル官能性を付与することができる代替の活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は当技術分野で公知である。かかる代替物としては、例えば、アクリロイルハロゲン化物または3−ハロプロパノイルハロゲン化物の変形体が挙げられ、代替の脱離基がハロゲン化物の代わりに使用される。他の方法論では、例えば、アクリル酸が使用され得るが、アクリロイルが反応混合物中でその場で形成される条件が用いられ得る。同様に、3−クロロプロパン酸またはアクリル酸が、アミドカップリング剤と共に使用され得る。カルボン酸をアミノ基にカップリングする方法論は、当技術分野でよく知られている。
したがって、一実施形態において、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は、アクリロイルハロゲン化物および3−ハロプロパノイルハロゲン化物(そのハロゲン化物およびハロはそれぞれ独立して、クロロおよびブロモから選択される)から選択され;あるいは、3−クロロプロパン酸およびアクリル酸から選択され、アミドカップリング条件が用いられ得る。
したがって、一実施形態において、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は、アクリロイルハロゲン化物および3−ハロプロパノイルハロゲン化物(そのハロゲン化物およびハロはそれぞれ独立して、クロロおよびブロモから選択される)から選択され;あるいは、3−クロロプロパン酸およびアクリル酸から選択され、アミドカップリング剤が用いられ得る。
したがって、一実施形態において、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は、アクリロイルハロゲン化物および3−ハロプロパノイルハロゲン化物から選択され、そのハロゲン化物およびハロはそれぞれ独立して、クロロおよびブロモから選択される。
一実施形態において、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は、アクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドである。
一実施形態において、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は、アクリロイルクロリドである。
他の実施形態において、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質は3−クロロプロパノイルクロリドである。
一態様において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)を活性化アクリル酸誘導体または前駆物質と反応させ、必要な場合には、塩基で処理してAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を形成することが提供される。一実施形態において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)を活性化アクリル酸誘導体または前駆物質と反応させ、塩基で処理して、AZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を形成することが提供される。一態様において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)をアクリロイルハロゲン化物または3−ハロプロパノイル類似体(ハロゲン化物は塩化物または臭化物であり、ハロはクロロまたはブロモである)と反応させ、必要な場合には、塩基で処理してAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を形成することが提供される。一実施形態において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)をアクリロイルハロゲン化物または3−ハロプロパノイルハロゲン化物(ハロゲン化物は塩化物または臭化物であり、ハロはクロロまたはブロモである)と反応させ、塩基で処理してAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を形成することが提供される。更なる実施形態において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、塩基で処理してAZD9291(または薬剤として許容されるその塩)を形成することが提供される。他の実施形態において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)と、活性化アクリル酸誘導体または前駆物質との反応が提供される。一実施形態において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)と、アクリロイルハロゲン化物または3−ハロプロパノイルハロゲン化物(ハロゲン化物は塩化物または臭化物であり、ハロはクロロまたはブロモである)との反応が提供される。更なる実施形態において、得られたAZD9291アニリン(またはその塩)と、アクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドとの反応が提供される。使用される活性化アクリル酸誘導体または前駆物質の種類に応じて、AZD9291を形成するための塩基による処理は必要な場合もあるし、必要ではない場合もあることは、当業者によって理解されよう。塩基による処理が必要な場合には、塩基は、他の反応物と同時に、例えばAZD9291アニリン(またはその塩)および活性化アクリル酸誘導体または前駆物質と同時に、または反応シーケンスにおける異なる時点で、反応混合物に添加され得ることは当業者によって理解されよう。
工程c)
適切な薬剤として許容される塩は、無機酸または有機酸を使用して形成される酸付加塩などの酸付加塩である。一実施形態において、酸付加塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸から選択される無機酸を用いて形成され得る。他の実施形態において、酸付加塩は、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、安息香酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸から選択される有機酸を用いて形成され得る。一実施形態において、薬剤として許容される塩はメシル酸塩である。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(カルボン酸、スルホン酸および無機酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸((C1〜7ヒドロカルビル)COOH、ギ酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.0〜2.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1モル当量の酸の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)が、少なくとも0.0005モル当量のパラジウム(0)を含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が、少なくとも0.0001モル当量の白金(0)を含有し、かつその反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
d)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1モル当量の酸の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)が、少なくとも0.005モル当量のパラジウム(0)を含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が、少なくとも0.001モル当量の白金(0)を含有し、かつその反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
e)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
f)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.005モル当量のパラジウム(0)を含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.001モル当量の白金(0)を含有し、かつその反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.0〜2.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.0〜2.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンを形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、アルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、(C1〜6アルキル)−OH、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、(C1〜6アルキル)−OH、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびNメチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.005モル当量のパラジウム(0)を含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.001モル当量の白金(0)を含有し、かつその反応が水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.005モル当量のパラジウム(0)を含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.001モル当量の白金(0)を含有し、かつその反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.005モル当量のパラジウム(0)を含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が、0.001モル当量の白金(0)を含有し、かつその反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.0001モル当量含有する)の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する)の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む酸)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を少なくとも0.0005モル当量含有する)の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンまたはその塩をアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291またはそのメシル酸塩を製造するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られたAZD9291アニリンをアクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドと反応させ、必要であれば、塩基で処理して、AZD9291を形成する工程;
c)メシル酸塩を任意選択的に形成する工程;
を含むプロセスが提供される。
上記の態様において、使用される反応物のモル当量は、使用されるAZD9291ニトロジアミンのモル量に対して示され、つまりAZD9291ニトロジアミン1.0モル当量は既定値で使用されると想定されることが理解される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリン、またはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(カルボン酸、スルホン酸および無機酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸((C1〜7ヒドロカルビル)COOH、ギ酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われ、水混和性溶媒が、(C1〜6アルキル)OH、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.0〜2.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を少なくとも0.0005モル当量含有する)の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を少なくとも0.0005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を少なくとも0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒(パラジウム(0)を0.005モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.0001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸またはリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を少なくとも0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸またはリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)白金(0)ベースの触媒(白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および少なくとも1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩を形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンを形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および少なくとも1.4〜1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)ベースの触媒または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、および酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、アルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、(C1〜6アルキル)−OH、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびNメチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびNメチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびNメチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および少なくとも1.0モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.5モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドまたはN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
本発明の開示内容の更なる態様において、AZD9291アニリンまたはその塩形成するための向上したプロセスであって:
a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒(パラジウム(0)ベースの触媒(存在する場合)がパラジウム(0)を0.005モル当量含有し、かつ白金(0)ベースの触媒(存在する場合)が白金(0)を0.001モル当量含有する)の存在下にて、および1.4〜1.6モル当量の酸(メタンスルホン酸を含む)の存在下にて、AZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、AZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、その反応が、水と、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
b)得られた混合物を任意選択的に濾過する工程;
を含むプロセスが提供される。
上記の態様において、使用される反応物のモル当量は、使用されるAZD9291ニトロジアミンのモル量に対して示され、つまりAZD9291ニトロジアミン1.0モル当量は既定値で使用されると想定されることが理解される。
本発明の開示内容の更なる態様は、上述のプロセス工程a)〜c)によって製造されるAZD9291化合物または薬剤として許容されるその塩を提供する。
本発明の開示内容の更なる態様は、本明細書に開示されるいずれかの態様に、または実施形態または特許請求の範囲に記載のプロセス工程a)によって製造されるAZD9291アニリン化合物またはその塩を提供する。
本発明の開示内容の他の態様は、本明細書に開示されるいずれかの態様に、または実施形態または特許請求の範囲に記載のプロセスの工程a)を含む、AZD9291アニリンまたはその塩を製造するプロセスを提供する。
本発明の開示内容の更なる態様は、本明細書に開示されるいずれかの態様、実施形態または特許請求の範囲に記載のプロセス工程a)〜c)によって製造される、AZD9291化合物または薬剤として許容されるその塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明の開示内容の他の態様は、1種または複数種の薬剤として許容される希釈剤、担体または賦形剤と併せて、本明細書に開示されるいずれかの態様、実施形態または特許請求の範囲に記載のプロセス工程a)〜c)によって製造される、AZD9291化合物または薬剤として許容されるその塩を含む医薬組成物を提供する。
したがって、本発明の開示内容の更なる態様は、本発明の開示内容のいずれかの態様、実施形態または特許請求の範囲に記載のプロセスによって得られる生成物を提供する。
本発明の開示内容の他の態様は、本発明の開示内容のいずれかの態様、実施形態または特許請求の範囲に記載のプロセスによって得られる生成物を提供する。
文脈から、示される組み合わせが明らかに適切ではない/意味がないことを表す場合を除いては、本明細書に記載の1つまたは複数の態様、実施形態および特許請求の範囲を互いに組み合わせて、あらゆる組み合わせで更なる態様、実施形態および特許請求の範囲を提供することもできる。
略語
Barg 圧力,単位バール,気圧を超える
Psig ポンド毎平方インチ・ゲージ圧
本発明の開示内容はさらに、以下の実施例によって例証される。
実施例1
AZD9291ニトロジアミン(10.0g)、活性炭担持5%白金(0.001モル当量,水湿潤率50%,0.2g,相対重量0.02)、メタンスルホン酸(3.23g,1.6モル当量)および水(100mL,相対体積10)を密閉オートクレーブ内で混合した。窒素加圧5サイクルによって、ヘッドスペースを不活性化した。混合物を50℃に温め、水素で3サイクル加圧することによって、ヘッドスペースをパージした。混合物を50℃で4時間攪拌し、水素ガスを供給して、ヘッドスペース圧力2バールを維持した。窒素パージサイクルによって、容器を不活性化し、混合物を濾過して、触媒粒子を除去した。2−メチルテトラヒドロフラン(60mL,6相対体積)および2M水酸化ナトリウム水溶液(19mL,1.8モル当量)と透明な濾液を混合した。一定時間、混合した後に、混合物を沈殿させ、下の水層を廃棄した。有機層を水(80mL,8相対体積)で1回洗浄し、次いで2−メチルテトラヒドロフラン(80mL,8相対体積)で希釈した。2−メチルテトラヒドロフラン中の生成物溶液を減圧下にて50℃で残留体積60mLまで蒸留した。AZD9291アニリン(シード(seed))を添加し、混合物を4時間にわたって0℃に冷却した。得られたスラリーを濾過し、回収された固形分を2−メチルテトラヒドロフラン(20mL,2相対体積)で洗浄し、真空下で乾燥させた後に、オフホワイトの粉末としてAZD9291アニリン(7.0g,収率75%)を得た。検出可能なレベルのAZD9291アニリンヒドロキシは、得られたAZD9291アニリン中でUPLCによって検出されなかった。
実施例2
水性酸、触媒および溶媒システムが様々な、AZD9291アニリンの一般的な合成を以下に説明する。表1に、これらの変数の情報および適用可能な場合に使用される量を詳細に示す。表2に、以下に詳述される方法論に従って合成されたAZD9291アニリンのHPLC分析から得られた結果を示す。
AZD9291アニリンの一般的な合成
Biotage Endeavorガラスライナーに、AZD9291ニトロジアミン(290〜310mg)、触媒(可変タイプ,可変量)、溶媒(10相対体積,3.0mL)および酸(可変タイプ,1.5モル当量)を入れた。ライナーをEndeavor水素化ブロック内に置き、ブロックを密閉した。マニホルドを窒素でパージした。容器を窒素パージで3回パージした(4バールまで、攪拌なし)。マニホルドを水素でパージした。説明書に従って、プログラムをスタートした:
・50℃に加熱する。
・300rpmで10分間攪拌する。
・ヘッドスペース全圧44psigまで水素を装入し、全水素分圧44psiが得られる。
・1000rpmで攪拌し、水素圧力を維持し、アップテークをモニターする。
水素下にて3〜4時間後に、反応を停止した。ブロックを気圧に開放した。0.45μm親水性シリンジフィルター(Millipore LHM)を通して、反応混合物を濾過し、触媒残留物を除去した。HPLC分析(75:25:0.1(v/v/v)MeCN/水/トリフルオロ酢酸1.5mL中の1滴)に使用するために、濾液を採取した。

Claims (19)

  1. a)パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒の存在下にて、かつ酸の存在下にて、式(III)
    のAZD9291ニトロジアミンまたはその塩を水素と反応させて、式(I)
    のAZD9291アニリンまたはその塩を形成する工程であって、前記反応が、水の存在下にて、または水と水混和性溶媒との混合物の存在下にて行われる、工程;
    b)その結果得られたAZD9291アニリンまたはその塩を活性化アクリル酸誘導体または前駆物質と反応させ、必要な場合には、塩基で処理して式(II):
    のAZD9291を形成する工程;および
    c)薬剤として許容されるその塩を任意選択的に形成する工程;
    を含む、AZD9291または薬剤として許容されるその塩を製造するプロセス。
  2. 請求項1に記載のプロセスの工程a)を含む、AZD9291アニリンまたはその塩を製造するプロセス。
  3. 前記酸が、カルボン酸、スルホン酸および無機酸から選択される酸を含む、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 前記カルボン酸が、(C1〜7ヒドロカルビル)COOH、ギ酸、トリクロロ酢酸およびトリフルオロ酢酸から選択される酸を含む、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記スルホン酸が、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸から選択される酸を含む、請求項3に記載のプロセス。
  6. 前記無機酸が、塩酸、硫酸およびリン酸から選択される酸を含む、請求項3に記載のプロセス。
  7. 少なくとも1.0モル当量の酸が使用される、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 1.0〜2.0モル当量の酸が使用される、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 1.5モル当量の酸が使用される、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒が、パラジウム(0)ベースの触媒を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒が、少なくとも0.0005モル当量のパラジウム(0)を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 前記パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒が、白金(0)ベースの触媒を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記パラジウム(0)および/または白金(0)ベースの触媒が、少なくとも0.0001モル当量の白金(0)を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記水混和性溶媒が、アルコール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記水混和性溶媒が、メタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびN−メチルピロリジン−2−オンから選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 式(III)のAZD9291ニトロジアミンまたはその塩の前記反応が水の存在下にて行われる、請求項1から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 前記活性化アクリル酸誘導体または前駆物質が、アクリロイルクロリドまたは3−クロロプロパノイルクロリドである、請求項1または請求項3から16のいずれか一項に記載のプロセス。
  18. 前記活性化アクリル酸誘導体または前駆物質が、アクリロイルクロリドである、請求項1または請求項3から17のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. 前記活性化アクリル酸誘導体または前駆物質が、3−クロロプロパノイルクロリドである、請求項1または請求項3から17のいずれか一項に記載のプロセス。
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