JP6811844B2 - プラズマ発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いの側面を対向させた状態で配設された1対の電極の端部の間での放電によりプラズマを発生させるプラズマ発生装置に関する。
プラズマ発生装置では、下記特許文献に記載されているように、反応室に処理ガスが供給され、反応室に配設された複数の電極に電力が供給される。これにより、反応室において、放電が生じ、処理ガスがプラズマ化される。
特開2005−129493号公報
プラズマ発生装置では、電極間での放電によりプラズマが発生する。このため、電極間で安定的に放電可能なプラズマ発生装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、互いの側面を対向させた状態で配設された1対の電極の端部の間での放電によりプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、前記1対の電極の互いに対向する第1側面と、その第1側面から連続する前記1対の各々の放電する側の端面とのなす角度が、鈍角とされ、前記電極の軸心を中心として前記第1側面と反対側の第2側面と、その第2側面から連続する前記1対の各々の放電する側の端面とのなす角度が、鋭角とされたプラズマ発生装置を開示する。
本開示によれば、1対の電極の互いに向かい合う端面の間で放電が生じるため、安定的に放電させることが可能となる。
大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 大気圧プラズマ発生装置を示す分解図である。 大気圧プラズマ発生装置を示す断面図である。 内部ブロックを示す斜視図である。 内部ブロックを示す正面図、上面図、側面図である。 保持部材を示す斜視図である。 保持部材を示す正面図、上面図、下面図、側面図である。 内部ブロックを示す上面図である。 従来の大気圧プラズマ発生装置を示す分解図である。 従来の大気圧プラズマ発生装置の内部ブロックを示す上面図である。 変形例の大気圧プラズマ発生装置を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
(A)大気圧プラズマ発生装置の構成
図1乃至図3に、本発明の実施例の大気圧プラズマ発生装置10を示す。大気圧プラズマ発生装置10は、大気圧下でプラズマを発生させるための装置である。大気圧プラズマ発生装置10は、内部ブロック12と、下部ブロック14と、照射ノズル18と、保持部材20と、1対の電極24,26と、連結部材28と、上部ブロック30とを備えている。なお、図1は、大気圧プラズマ発生装置10の斜視図であり、図2は、上部ブロック30を除いた大気圧プラズマ発生装置10の分解斜視図であり、図3は、大気圧プラズマ発生装置10の断面図である。
内部ブロック12は、セラミックにより成形されており、図4及び図5に示すように、概して直方体形状の本体部32と、本体部32の上縁に形成されたフランジ部34とにより構成されている。なお、図4は、内部ブロック12の斜視図であり、図5は、内部ブロック12Aの正面図と内部ブロック12Bの上面図と内部ブロック12Cの側面図である。
内部ブロック12のフランジ部34の上面には、1対の円柱形状の円柱凹部36,38が形成されている。さらに、1対の円柱凹部36,38を連結し、1対の円柱凹部36,38の底面から本体部32の内部に向かう連結凹部40が形成されている。なお連結凹部40の幅は、円柱凹部36,38の直径より小さいため、円柱凹部36,38の底面は、概してU字型の段差面46,48とされている。また、連結凹部40は、底面に向かうほど幅が狭くなる段付き形状とされており、連結凹部40の底面には、上下方向に延びるように6本の第1流路50が形成されている。そして、それら6本の第1流路50は、内部ブロック12の下面に開口している。なお、本明細書での構成要素の幅方向は、構成要素が概して矩形の場合に短手方向、つまり、長手方向に直行する方向を意味する。また、長手方向を長さ方向と記載する。
下部ブロック14は、図2に示すように、概して直方体形状をなし、セラミックにより成形されている。下部ブロック14の上面には、内部ブロック12を収納するための収納部60が形成されている。収納部60は、下部ブロック14の上面に開口する有底穴であり、図3に示すように、底面側に位置する第1収納部62と、開口側に位置する第2収納部64とによって構成されている。
第1収納部62の深さ寸法は、内部ブロック12の本体部32の高さ寸法と略同じであり、第1収納部62の幅寸法および長さ寸法は、内部ブロック12の本体部32の幅寸法および長さ寸法より僅かに長い。また、第2収納部64の深さ寸法は、内部ブロック12のフランジ部34の高さ寸法より長く、第2収納部64の幅寸法および長さ寸法は、内部ブロック12のフランジ部34の幅寸法および長さ寸法より僅かに長い。このため、内部ブロック12は、収納部60の開口から挿入され、内部ブロック12の本体部32が第1収納部62に収納され、内部ブロック12のフランジ部34が第2収納部64に収納される。なお、第2収納部64の深さ寸法はフランジ部34の高さ寸法より長いため、フランジ部34の上面、つまり、内部ブロック12の上面は、収納部60の内部において、下部ブロック14の上面より下方に位置する。つまり、内部ブロック12の全体が、下部ブロック14の収納部60の内部に埋もれた状態で入り込んでいる。
また、収納部60の底面、つまり、第1収納部62の底面には、上下方向に延びるように6本の第2流路66が形成されており、それら6本の第2流路66は、下部ブロック14の下面に開口している。そして、収納部60に内部ブロック12が収納されることで、第2流路66と内部ブロック12の第1流路50とが連通する。
照射ノズル18は、下部ブロック14の下面に固定されている。照射ノズル18には、上下方向に延びるように6本の第3流路70が形成されており、それら6本の第3流路70は、照射ノズル18の上面及び下面に開口している。そして、各第3流路70は、内部ブロック12の各第2流路66と連通している。
保持部材20は、セラミックにより成形されており、図6及び図7に示すように、1対のホルダ72,74と連結部76とにより構成されている。1対のホルダ72,74は、互いの側面を対向させた状態で離間して配設されており、連結部76によって連結されている。それら1対のホルダ72,74の各々は、本体部78と突出部80とから構成されている。本体部78は、概して有底円筒形状とされている。また、突出部80は、本体部78より小径の短円筒形状とされており、本体部78の底面から下方に僅かに突出している。その突出部80の上端は、本体部78の底面に開口している。
なお、本体部78の外径は、内部ブロック12のフランジ部34の幅寸法と略同じとされており、突出部80の外径は、内部ブロック12の円柱凹部36,38の内径より僅かに小さな寸法とされている。また、1対のホルダ72,74の突出部80の軸心は、本体部78の軸心より、互いに接近する方向にズレており、1対の突出部80の離間距離は、内部ブロック12の1対の円柱凹部36,38の離間距離と同じとされている。
また、1対のホルダ72,74の各々の本体部78の底面は、段差面とされており、第1底面82と第2底面84とにより構成されている。第2底面84は、第1底面82より下方に突出している。第2底面84は、1対のホルダ72,74の突出部80の互いに向かい合う側面86と反対側の側面88から離れる方向に向かって、概して扇型に広がるように形成されている。つまり、第1底面82は、突出部80の側面86側に形成され、第2底面84は、突出部80の側面88側に形成されている。なお、第2底面84は、第1底面82より下方に突出しているが、突出部80の下端より上方に位置している。
また、連結部76は、1対のホルダ72,74の互いに対向する側面において、それら1対のホルダ72,74を連結している。連結部76の幅寸法は、ホルダ72,74の本体部78の外径と略同じとされており、連結部76の外壁面と本体部78の外周面とが円滑に連続している。なお、ホルダ72,74の本体部78の外径は、上述したように、内部ブロック12のフランジ部34の幅寸法と略同じとされている。また、連結部76の長さ寸法は、保持部材20の長さ寸法が内部ブロック12のフランジ部34の長さ寸法と一致するように設計されている。これにより、保持部材20の幅寸法および長さ寸法は、内部ブロック12のフランジ部34の幅寸法および長さ寸法と略同じとされている。
また、連結部76の底面90は、ホルダ72,74の本体部78の第1底面82と面一であり、連結部76の底面90と本体部78の第1底面82とは、円滑な平坦面とされている。なお、連結部76には、1対のホルダ72,74の間において、上下方向に延びる貫通孔96が形成されており、貫通孔96は、上端において連結部76の上面に開口し、下端において連結部76の下面に開口している。
このような構造の保持部材20は、図3に示すように、内部ブロック12に組み合わされている。詳しくは、保持部材20の1対のホルダ72,74の突出部80が、内部ブロック12の1対の円柱凹部36,38に挿入されている。これにより、突出部80の下端が、円柱凹部36,38の段差面46,48と対向する。ただし、円柱凹部36,38の深さ寸法は、突出部80の第2底面84からの突出量より大きい。このため、内部ブロック12の上面に、保持部材20の第2底面84が接触し、突出部80の下端と、円柱凹部36,38の段差面46,48とは、クリアランスの有る状態で対向する。このように、保持部材20が内部ブロック12に組み合わされることで、内部ブロック12の連結凹部40が保持部材20によって塞がれ、連結凹部40と保持部材20とによって、反応室100が区画される。
また、上述したように、保持部材20の幅寸法および長さ寸法は、内部ブロック12のフランジ部34の幅寸法および長さ寸法と略同じとされている。このため、内部ブロック12に組み合わされた保持部材20の下端部は、内部ブロック12のフランジ部34とともに、下部ブロック14の第2収納部64に収納されている。
1対の電極24,26の各々は、概して円柱形状をなし、電極24,26の外径は、保持部材20のホルダ72,74の内径より小さい。そして、電極24,26は、ホルダ72,74の内部において、上下方向に延びる姿勢でソケット102によって保持されている。電極24,26の下端部は、ホルダ72の下端部、つまり、突出部80の下端から突出しており、反応室100の内部に、挿入されている。
また、反応室100の内部に挿入された電極24,26の下端部は、互いの端面が向かい合う楔状とされている。詳しくは、1対の電極24,26の下端部は、1対の電極24,26の互いに向かい合う側面106から、その側面106と反対側の側面108に向かって下方に切り欠かれている。つまり、1対の電極24,26の下端面110は、互いに向かい合うように切り欠かれている。また、別の表現を用いれば、側面106と下端面110とのなす角度が鈍角とされ、側面108と下端面110とのなす角度が鋭角とされている。さらに別の表現を用いれば、電極24,26の下端面110は、側面106から側面108に向かうほど下方に向かって傾斜するテーパ面とされている。
また、連結部材28は、板状をなし、連結部材28には、上下方向に延びる挿通穴120が形成されている。挿通穴120は、上端において連結部材28の上面に開口し、下端において連結部材28の下面に開口している。挿通穴120の内寸は、保持部材20の幅方向及び長さ方向の寸法より僅かに大きい。そして、連結部材28は、挿通穴120に保持部材20を挿通させた状態で、下部ブロック14の上面に固定されている。なお、連結部材28の上面と保持部材20の連結部76の上面とは、略同じ高さとされており、保持部材20のホルダ72,74の上端部、つまり、本体部78が、連結部材28の上面から上方に向かって延び出している。
また、上部ブロック30は、概して直方体形状をなしており、上部ブロック30の下面に開口する1対の凹部126が形成されている。凹部126の内寸はホルダ72,74の本体部78の外寸より僅かに大きい。そして、ホルダ72,74の本体部78が凹部126に嵌入された状態で、上部ブロック30の下面が、連結部材28の上面に固定されている。なお、凹部126の深さ寸法は、本体部78の連結部材28の上面からの延び出し量より大きい。このため、凹部126の底面と本体部78との間にクリアランスが有る。そのクリアランスに、環状の弾性体128が圧縮された状態で介挿されている。これにより、弾性体128の弾性力によって、保持部材20が下方に向かって付勢され、下部ブロック14の収納部60の内部において、内部ブロック12と保持部材20とが密着している。
また、上部ブロック30には、1対の凹部126に連通する1対の第1連通路130が形成されている。その第1連通路130は、窒素等の不活性ガスのみによって構成された処理ガスを供給する供給装置(図示省略)に連結されている。さらに、上部ブロック30には、保持部材20の貫通孔96に連通する第2連通路132も形成されている。その第2連通路132は、空気中の酸素等の活性ガスと窒素等の不活性ガスとを任意の割合で混合させた処理ガスを供給する供給装置(図示省略)に連結されている。
(B)大気圧プラズマ発生装置によるプラズマの発生
大気圧プラズマ発生装置10では、上述した構成により、反応室100の内部において、処理ガスがプラズマ化され、照射ノズル18の第3流路70からプラズマが照射される。以下に、大気圧プラズマ発生装置10によるプラズマの発生について、詳しく説明する。
大気圧プラズマ発生装置10では、不活性ガスのみによって構成された処理ガスが、第1連通路130から、保持部材20のホルダ72,74の内部を介して、反応室100に供給される。また、不活性ガスと活性ガスとによって構成された処理ガスが、第2連通路132から、保持部材20の貫通孔96を介して、反応室100に供給される。その際、反応室100では、1対の電極24,26に電圧が印加されており、1対の電極24,26の間に電流が流れる。これにより、1対の電極24,26の間に放電が生じ、その放電により、処理ガスがプラズマ化される。また、反応室100では、電極24,26が内部ブロック12の連結凹部40の壁面に近い位置に配設されているため、電極24,26への印加により、電流が連結凹部40の壁面に沿って流れる。これにより、1対の電極24,26間だけでなく、連結凹部40の壁面に沿って放電が生じ、その放電によって、処理ガスがプラズマ化される。そして、反応室100で発生したプラズマは、内部ブロック12の第1流路50を介して、下部ブロック14の第2流路66に流れる。さらに、プラズマは、照射ノズル18の第3流路70に流れ、その第3流路70の下端から被処理体にプラズマが照射される。
(C)大気圧プラズマ発生装置の耐久性向上
このようにして、大気圧プラズマ発生装置10では、反応室100の内部において放電が生じることで、処理ガスがプラズマ化され、照射ノズル18の第3流路70からプラズマが照射される。なお、プラズマとは、気体を構成する分子が電離し陽イオンと電子に別れた状態であり、電離した気体に相当する。このようなプラズマが、反応室100において発生し、反応室100から第1流路50に噴出される。
ただし、反応室100の内部で電離した気体は、順次、反応室100から第1流路50に噴出されるが、非常に狭い領域に進入すると、その電離した気体が、その狭い領域で留まる場合がある。例えば、反応室100を区画する部材同士の接触面では、面同士が接触するため、隙間は無いと考えられる。しかしながら、気体を構成する分子の大きさを基準で考えると、接触面であっても、電離した気体が部材同士の接触面に進入する。このような、非常に狭い領域の接触面に、電離した気体が進入すると、その接触面の内部に電離した気体が留まり、その電離した気体に放電が集中することで、接触面に焦げが生じる虞がある。特に、反応室100では、1対の電極24,26の間で放電が生じるため、1対の電極24,26の間に接触面が存在すると、その接触面に焦げが発生し易くなり、反応室100を区画する部材、つまり、内部ブロック12,保持部材20等が劣化し易くなる。また、接触面への放電の集中によって、放電が安定しない虞がある。
このようなことに鑑みて、大気圧プラズマ発生装置10では、反応室100において、1対の電極24,26の間と反対側にのみ、接触面が存在するように構成されている。詳しくは、上述したように、保持部材20と内部ブロック12とによって反応室100が区画されており、保持部材20の1対のホルダ72,74の突出部80が、内部ブロック12の1対の円柱凹部36,38に挿入されている。これにより、突出部80の下端が、円柱凹部36,38の段差面46,48と対向する。ただし、円柱凹部36,38の深さ寸法は、突出部80の第2底面84からの突出量より大きい。このため、内部ブロック12の上面に、保持部材20の第2底面84が接触し、突出部80の下端と、円柱凹部36,38の段差面46,48とは、クリアランスの有る状態で対向する。つまり、保持部材20は、第2底面84のみが、内部ブロック12に接触している。言い方を変えれば、図8に示すように、内部ブロック12のフランジ部34の上面において、保持部材20の第2底面84の形状に応じた個所(図中斜線)のみが、保持部材20への接触面140となる。
この接触面140は、内部ブロック12の連結凹部40に挿入された1対の電極24,26の間の反対側に位置している。つまり、大気圧プラズマ発生装置10では、反応室100において、1対の電極24,26の間と反対側にのみ、内部ブロック12と保持部材20との接触面、つまり、第2底面84及び接触面140が存在するように構成されている。
なお、1対の電極24,26の間とは、電極24,26の直径に相当する幅で、1対の電極24,26を結ぶ領域のみを示すものでなく、1対の電極24,26を結ぶ直線に直行し、1対の電極24,26を通る2本の直線の間の領域を示す。詳しくは、電極24,26の直径に相当する幅で、1対の電極24,26を結ぶ領域とは、図8で1点鎖線146によって囲まれる領域である。一方、1対の電極24,26を結ぶ直線に直行し、1対の電極24,26を通る2本の直線は、図8での2点鎖線148である。このため、1対の電極24,26の間とは、2本の2点鎖線148の間を意味する。つまり、大気圧プラズマ発生装置10では、反応室100において、1対の2点鎖線148の間と反対側にのみ、内部ブロック12と保持部材20との接触面が存在している。
一方、従来の大気圧プラズマ発生装置150は、図9に示すように、1対のホルダ152と、内部ブロック154と、連結部材156と、下部ブロック158と、照射ノズル(図示省略)と、上部ブロック(図示省略)とにより構成されている。ここで、大気圧プラズマ発生装置150では、内部ブロック154の上面に1対のホルダ152の下面が組み付けられることで、内部ブロック154の内部が反応室として機能する。このため、ホルダ152及び内部ブロック154についてのみ説明する。
1対のホルダ152は、円筒形状をなし、その下端面は平坦面とされている。また、内部ブロック154は、概して直方体形状の本体部166と、本体部166の上端に形成されたフランジ部168とにより構成されている。内部ブロック154には、凹部170が形成されており、凹部170は、フランジ部168の上面に開口し、本体部166の内部にまで至っている。フランジ部168の上面は、凹部170を除いて、平坦面とされており、フランジ部168の幅寸法は、ホルダ152の直径と略同寸法とされている。そして、ホルダ152の下面が、内部ブロック154の上面、つまり、フランジ部168の上面に接触するように、ホルダ152と内部ブロック154とが組み合わされる。これにより、内部ブロック154の凹部170が、ホルダ152によって反応室として区画される。そして、1対のホルダ152の内部に1対の電極(図10参照)176,178が挿入されることで、1対の電極176,178の下端部が、凹部170の内部に進入する。
大気圧プラズマ発生装置150では、上述したように、平坦なホルダ152の下端面が、平坦な内部ブロック154の上端面に接触するように、ホルダ152と内部ブロック154とが組み合わされる。このため、内部ブロック154の上面において、図10に示すように、ホルダ152の下端面の形状に応じた個所(図中斜線)が、ホルダ152への接触面180となる。この接触面180は、1対の電極176,178の間にまで延び出している。つまり、1対の電極176,178を結ぶ直線に直行し、1対の電極176,178を通る2本の直線182の間の領域にまで、接触面180は延び出している。
このように、反応室を区画するホルダ152と内部ブロック154との接触面が、1対の電極176,178の間に存在すると、電極176,178の間で生じた放電により電離した気体が、接触面180に進入し易い。特に、反応室を区画する壁面に沿って放電が生じる場合には、接触面180に電離した気体が進入し易い。そして、接触面180に電離した気体が進入し、留まると、放電が接触面180に集中する。これにより、接触面180が焦げて、劣化する。このように、従来の大気圧プラズマ発生装置150では、反応室を区画するホルダ152および内部ブロック154が劣化し易く、耐久性が低い。また、耐久性を高めるべく、ホルダ152等の素材として、耐熱性の高い素材を用いることが考えられるが、コストが高くなる。
一方、大気圧プラズマ発生装置10では、図8に示すように、反応室100において、1対の電極24,26の間と反対側にのみ、内部ブロック12と保持部材20との接触面140が存在する。つまり、1対の電極24,26の間に、内部ブロック12と保持部材20との接触面140は存在しない。このため、1対の電極24,26の間で放電が生じても、内部ブロック12と保持部材20との接触面140に、電離した気体は進入し難い。また、1対の電極24,26から反応室100を区画する壁面に沿って放電が生じた場合であっても、接触面140に進入し難い。これにより、内部ブロック12と保持部材20との接触面140の焦げによる劣化を防止することが可能となり、内部ブロック12および保持部材20の耐久性が向上する。このように、大気圧プラズマ発生装置10では、内部ブロック12等の素材を変更することなく、内部ブロック12等の形状を工夫することで、素材変更によるコスト高を防止し、内部ブロック12等の耐久性の向上が図られている。また、接触面への放電の集中を抑制することで、安定的な放電が担保される。
さらに言えば、図3に示すように、保持部材20の第2底面84と電極24,26との間に、第2底面84より下方に突出する突出部80が形成されており、内部ブロック12の接触面140と電極24,26との間に、下方に凹む段差面46,48が形成されている。そして、突出部80と段差面46,48とがクリアランスの有る状態で対向している。このような構造により、内部ブロック12と保持部材20との接触面が、電極24,26の下端より上方に位置する。また、内部ブロック12と保持部材20との接触面を塞ぐように、突出部80が延び出している。これにより、電極24,26での放電により電離した気体が、内部ブロック12と保持部材20との接触面に、更に進入し難くなり、内部ブロック12等の耐久性が更に向上する。
なお、保持部材20は、1対のホルダ72,74の第2底面84においてのみ、内部ブロック12の上面によって支持されている。つまり、ホルダ72,74は、概して円環状の底面の直径方向の両端部の一方の端部でのみ、内部ブロック12の上面によって支持されており、安定性が低い。このため、1対のホルダ72,74は、連結部76によって連結されており、保持部材20の安定性が担保されている。
(D)電極の放電による安定的なプラズマの発生
また、大気圧プラズマ発生装置10では、上述したように、電極24,26の間で放電が生じることで、プラズマが発生する。このため、大気圧プラズマ発生装置10では、電極間で安定的に放電させるべく、電極24,26の下端部が楔状とされている。
詳しくは、従来の大気圧プラズマ発生装置において、電極は円柱形状とされており、電極の側面と電極の下端面とのなす角度は直角とされていた。つまり、1対の電極の下端部において、側面と下端面とが90度をなす角部が、互いに向かい合っており、下端面は真下を向き、全く向かい合っていない。そして、それら1対の電極に電力が供給されることで、1対の電極の下端部の間で放電が生じる。この際、1対の電極の下端面は全く向かい合っていないため、1対の電極の一方の下端面と他方の下端面との間で放電は生じ難く、1対の電極の一方の90度の角部と、他方の90度の角部との間で放電が生じると考えられる。
このように電極の角部に放電が集中すると、電極への供給電力に僅かな乱れが生じる場合がある。詳しくは、安定的に電極に電流が供給されている際に、電流は周期的に変化する。一方、従来の大気圧プラズマ発生装置では、数百〜数千周期のうちの数周期において、振幅が低下する場合がある。このような場合には、一瞬であるが、放電が停止する虞があり、望ましくない。
このようなことに鑑みて、大気圧プラズマ発生装置10では、電極24,26の下端部が楔状とされており、1対の電極24,26の下端面110が互いに向かい合っている。つまり、1対の電極24,26の下端部において、側面106と下端面110とが鈍角をなす角部が、互いに向かい合っており、下端面110も互いに向かい合っている。そして、それら1対の電極24,26に電力が供給されることで、1対の電極24,26の一方の鈍角の角部と、他方の鈍角の角部との間で放電が生じ、1対の電極24,26の一方の下端面110と、他方の下端面110との間にも放電が生じると考えられる。この際、1対の電極の一方の90度の角部と、他方の90度の角部との間に放電が集中する場合と比較して、安定的に電極に電力が供給される。つまり、数百〜数千周期のうちの数周期においても、振幅は低下しない。これにより、電極間で安定的に放電させることが可能となり、安定的なプラズマの発生を担保することが可能となる。
ちなみに、上記実施例において、大気圧プラズマ発生装置10は、プラズマ発生装置の一例である。電極24,26は、電極の一例である。側面106は、第1側面の一例である。側面108は、第2側面の一例である。下端面110は、端面の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、図3に示すように、ホルダ72,74の底面に、第2底面84より下方に突出する突出部80が形成され、下部ブロック14の上面に、接触面140より下方に凹む段差面46,48が形成されている。そして、第2底面84と接触面140とが接触し、突出部80と段差面46,48とがクリアランスの有る状態で対向している。一方、図11に示すように、ホルダ72,74の底面に、第2底面84より上方に凹む段差面200が形成され、下部ブロック14の上面に、接触面140より上方に突出する突出部210が形成されてもよい。そして、第2底面84と接触面140とが接触し、段差面200と突出部210とがクリアランスの有る状態で対向してもよい。
また、上記実施例では、本発明が大気圧プラズマ発生装置10に適用されているが、減圧下でプラズマを発生させるプラズマ発生装置に、本発明を適用することが可能である。
また、上記実施例では、電極24,26の下端面110は平坦面とされているが、椀曲面,段差面など、種々の形状とすることが可能である。
また、上記実施例に処理ガスとしてドライエアーを用いてもよい。
10:大気圧プラズマ発生装置(プラズマ発生装置) 24:電極 26:電極 106:側面(第1側面) 108:側面(第2側面) 110:下端面(端面)

Claims (2)

  1. 互いの側面を対向させた状態で配設された1対の電極の端部の間での放電によりプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、
    前記1対の電極の互いに対向する第1側面と、その第1側面から連続する前記1対の各々の放電する側の端面とのなす角度が、鈍角とされ、
    前記電極の軸心を中心として前記第1側面と反対側の第2側面と、その第2側面から連続する前記1対の各々の放電する側の端面とのなす角度が、鋭角とされたプラズマ発生装置。
  2. 前記1対の電極の各々が、放電する側の端部を除いて、円柱状とされた請求項1に記載のプラズマ発生装置。
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