JP6811576B2 - グリッパ - Google Patents

グリッパ Download PDF

Info

Publication number
JP6811576B2
JP6811576B2 JP2016196950A JP2016196950A JP6811576B2 JP 6811576 B2 JP6811576 B2 JP 6811576B2 JP 2016196950 A JP2016196950 A JP 2016196950A JP 2016196950 A JP2016196950 A JP 2016196950A JP 6811576 B2 JP6811576 B2 JP 6811576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
groove
central axis
main body
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016196950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018058157A (ja
Inventor
大塚 誠
誠 大塚
藤井 秀治
秀治 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Iron Works Co Ltd filed Critical Kitagawa Iron Works Co Ltd
Priority to JP2016196950A priority Critical patent/JP6811576B2/ja
Publication of JP2018058157A publication Critical patent/JP2018058157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6811576B2 publication Critical patent/JP6811576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば、産業用ロボットのアーム先端部に取り付けられ、被挟持物を挟持する際に使用するグリッパに関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているグリッパは、内部にシリンダ室を有する円筒状の第1ケースと、該第1ケースに連続して設けられ、当該第1ケースの筒中心線に沿う方向から見て略三角形状をなす第2ケースとを備え、該第2ケースは、上記第1ケースにおける上記シリンダ室の上記第2ケース側の開口部分を覆うように固定されている。上記シリンダ室には、厚みを有する円板状のピストンがその中心軸が上記第1ケースの筒中心線に一致するように収容され、上記ピストンは、その中心軸に沿ってスライドするようになっている。上記第1ケースの外周面には、当該第1ケースの筒中心線に沿って延びる凹条溝が形成され、該凹条溝には、上記ピストンのスライド位置を検出可能な検出センサが取り付けられている。一方、上記第2ケースの中央には、上記第1ケースの筒中心線に沿う方向から見て放射形状をなすプランジャが収容されている。上記第2ケースの上記中心軸に対応する位置には、当該中心軸に沿って貫通するスライド孔が形成され、該スライド孔には、上記プランジャの一端側がスライド可能に嵌挿されている。上記プランジャの一端は上記ピストンに固定されていて、上記ピストンが上記シリンダ室においてスライドすると、それに伴って上記プランジャが上記中心軸に沿ってスライドするようになっている。一方、上記プランジャの他端側には、上記ピストン側に行くにつれて次第に上記中心軸から離れるように直線状に傾斜して延びる断面T字状の嵌合スライド部が上記中心軸周りに等間隔に3つ形成されている。上記第2ケースの上記各嵌合スライド部に対応する位置には、上記中心軸に対して直交する方向に延びる3つのガイド部が設けられ、該各ガイド部には、略棒状のマスタージョウを案内するガイド溝が形成されている。上記各マスタージョウの上記中心軸から遠い側には、トップジョウが取り付けられる一方、上記各マスタージョウの上記中心軸側の端部には、上記ピストン側に近づくにつれて次第に上記中心軸から離れるように直線状に傾斜する断面略C字状の嵌合凹部が形成され、上記各嵌合スライド部が上記各嵌合凹部にスライド可能に係合している。そして、上記プランジャのスライド動作により当該プランジャの各嵌合スライド部が上記各嵌合凹部に摺接しながら当該各嵌合凹部を上記中心軸側、又は、上記中心軸の反対側に押圧して各マスタージョウが上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動することにより上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するようになっている。
特開2016−120532号公報
ところで、特許文献1の如きグリッパでは、上記第1ケースの外周面に形成された凹条溝の一端が開口しており、当該開口部分から検出センサの取り付け、又は、取り外し作業を行うようになっていて、上記検出センサは、上記凹条溝に対して上記ピストンの中心軸と交差する方向に取り付け、又は、取り外し作業を行えないようになっている。したがって、例えば、上述の如きグリッパを産業用ロボットに取り付けて使用する際、上記凹条溝における一端開口がロボットへの取付部分によって塞がれていると、ロボットからグリッパを取り外さなければ、凹条溝に対する検出センサの取り付け、又は、取り外し作業を行うことができず、検出センサのメンテナンス作業が煩雑なものになってしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、検出センサのメンテナンス作業の行い易いグリッパを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、検出センサをピストンの中心軸に対して直交する方向に出し入れ可能な部分を凹条溝に設けたことを特徴とする。
具体的には、ピストンをその中心軸に沿ってスライドするように収容するシリンダ室を有するシリンダ部が一端側に形成され、且つ、上記中心軸周りに等間隔に形成されるとともに上記中心軸と直交する方向に延びる複数のガイド部を他端に有する本体ケースと、上記各ガイド部に案内され、且つ、トップジョウを着脱可能な複数のマスタージョウと、該各マスタージョウにそれぞれ連係する複数の連係手段を有し、上記ピストンのスライド動作に伴って上記中心軸に沿ってスライドするプランジャと、上記本体ケースの外周面に取り付けられ、上記ピストンのスライド位置を検出可能な検出センサとを備え、上記プランジャのスライド動作により上記各連係手段が上記各マスタージョウを上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するよう構成されたグリッパにおいて、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記本体ケースの外周面には、上記中心軸に沿って延びる凹状溝が形成され、該凹状溝は、上記検出センサを上記中心軸に沿う方向に取付・取外可能で、且つ、上記中心軸と交差する方向に取付・取外不能な第1溝部と、該第1溝部の端部に連続して設けられ、上記検出センサを上記中心軸と交差する方向に出し入れ可能な第2溝部とを備えていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記本体ケースは、上記中心軸の一方側に設けられ、上記第1溝部が形成された第1ケースと、上記中心軸の他方側に設けられ、上記第2溝部が形成された第2ケースとを備え、上記第1ケースと上記第2ケースとを組み立てた際、上記第1溝部に上記第2溝部が連続するよう構成されていることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記第1溝部は、上記中心軸に沿って延び、且つ、上記第1ケースの外周面に開口する幅狭部と、該幅狭部の上記中心軸側に連続して設けられ、且つ、上記第1ケースの周方向に広がる形状をなし、断面形状が上記検出センサにおけるセンサ本体部の断面形状に対応する幅広部とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、検出センサを本体ケースに取り付ける際、検出センサを凹条溝の第2溝部に向かってピストンの中心軸と交差する方向に移動させることにより第2溝部に挿入した後、検出センサを第1溝部に向かってピストンの中心軸に沿って移動させることにより凹条溝に取り付けることができる一方、検出センサを本体ケースから取り外す際、検出センサを凹条溝の第1溝部から第2溝部に向かってピストンの中心軸に沿って移動させるとともに、検出センサを第2溝部から離れるようにピストンの中心軸と交差する方向に移動させることにより凹条溝から取り外すことができるので、特許文献1の如き本体ケースの一端から検出センサを凹条溝に出し入れするといった必要が無い。したがって、凹条溝の一端が被取付体で塞がれている場合であっても、グリッパを被取付体から取り外すことなく凹条溝に対する検出センサの取り付け、又は、取り外し作業を行うことができ、検出センサのメンテナンス作業を簡単に行うことができる。
第2の発明では、本体ケースにおいて溝の形が異なる第1溝部を有する部分と第2溝部を有する部分とが別部品となるので、本体ケースの加工が行い易くなり、当該本体ケースの加工時間が短くなって加工コストを低く抑えることができる。
第3の発明では、検出センサに対してピストンの中心軸と交差する方向で、且つ、凹条溝から離間する方向に力が加わったとしても、検出センサが第1溝部の幅狭部周縁に確実に引っ掛かるので、検出センサが不意に第1溝部から脱落してしまうといったことを確実に防ぐことができる。また、検出センサにおけるピストンの中心軸に沿う方向の位置を調整する際、幅広部を形成する面が検出センサのセンサ本体部をピストンの中心軸に沿う方向に案内するので、検出センサの本体ケースに対する位置調整を簡単に行うことができる。
本発明の実施形態に係るグリッパの斜視図である。 本発明の実施形態に係るグリッパの正面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 ワークを挟持している状態を示す図3相当図である。 プランジャを第1ケース側から見た図である。 図1のVI−VI線における断面図である。 図1のVII−VII線における断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係るグリッパ1を示す。該グリッパ1は、産業用ロボット(図示せず)を用いてワークWを運搬等する際に当該ワークWを挟持するためのものであり、先端に取付開口部10aを有する産業用ロボットのアーム先端部10(被取付体)に取り付けられた本体ケース2を備えている。
該本体ケース2は、有底円筒状の第1ケース3(シリンダ部)と、該第1ケース3の開口側に配置され、上記第1ケース3の筒中心線C1(中心軸)に沿う方向から見て略三角形状をなす第2ケース4とを備えている。
すなわち、上記グリッパ1は、上記本体ケース2の一端側に上記第1ケース3が設けられる一方、上記本体ケース2の他端側に上記第2ケース4が設けられていて、上記本体ケース2の一端が上記アーム先端部10に向くように当該アーム先端部10に取り付けられて使用されるようになっている。
上記第1ケース3は、アルミニウム材を削り出して加工した一体加工品であり、図3及び図4に示すように、円板状をなす円形底部31と、該円形底部31の外周縁部から上記第2ケース4側に円筒状に延びる外周壁部32とを備えている。
上記円形底部31における上記第2ケース4の反対側中央部分には、円形凹部31aが形成されている。
上記外周壁部32には、上記筒中心線C1と同方向に貫通する第1挿通孔32aが上記筒中心線C1周りに等間隔に3つ形成され、上記各第1挿通孔32aの上記円形底部31側の開口部分には、それぞれ第1座繰り部32bが形成されている。
また、上記外周壁部32における各第1挿通孔32aの間には、上記筒中心線C1と同方向に貫通する第1取付孔32cがそれぞれ形成されている。
さらに、上記外周壁部32における各第1取付孔32cのうちの2つの第1取付孔32cの周方向両隣りには、それぞれ上記筒中心線C1と同方向に直線状に延びる断面C字状の第1溝部33が一対形成され、該各第1溝部33は、その両端部分が開放している。
上記各第1溝部33は、図1、図2及び図6に示すように、上記筒中心線C1に沿って延び、且つ、上記第1ケース3の外周面に開口する幅狭部33aと、該幅狭部33aの上記筒中心線C1側に連続して設けられ、且つ、上記第1ケース3の周方向両側に広がる形状をなす幅広部33bとを備えている。
上記第1溝部33は、図6に示すように、後述するピストン5のスライド位置を検出可能な検出センサ34を上記筒中心線C1に沿う方向に取付・取外可能となっている。
上記検出センサ34は、ボックス形状をなすセンサ本体部34aと、該センサ本体部34aの上面に突設された突条部34bとを備えている。
上記センサ本体部34aの断面形状は、上記幅広部33bの断面形状に対応する一方、上記突条部34bの断面形状は、上記幅狭部33aの断面形状に対応していて、上記検出センサ34は、上記第1溝部33に対して上記筒中心線C1と交差する方向に取付・取外不能となっている。
上記第2ケース4は、アルミニウム材を削り出して加工した一体加工品であり、上記第2ケース4の中心を上記筒中心線C1に一致させた状態で、上記第1ケース3における上記第2ケース4側の開口部分を覆うようになっている。
上記第2ケース4の上記各第1挿通孔32aに対応する位置には、それぞれ第1螺合穴41aが形成されている。
また、上記第2ケース4の上記各第1取付孔32cに対応する位置には、それぞれ第2取付孔41bが形成され、該各第2取付孔41bにおける上記第1ケース3の反対側開口部分には、それぞれ第2座繰り部41cが形成されている。
さらに、上記第2ケース4における上記各第1溝部33に対応する位置には、図1、図2及び図7に示すように、断面U字状の第2溝部46がそれぞれ形成され、該各第2溝部46は、その両端部分が開放している。
上記各第2溝部46の溝幅は、上記第1溝部33における幅狭部33aの溝幅よりも幅広となっていて、上記第2溝部46は、上記検出センサ34を上記筒中心線C1と交差する方向に出し入れ可能となっている。
そして、上記各第1挿通孔32aに上記第1座繰り部32b側から第1締結ボルトB1をそれぞれ挿通させ、且つ、上記各第1螺合穴41aに螺合させることにより、上記第1ケース3と上記第2ケース4とが一体に固定されるようになっていて、上記第1ケース3と上記第2ケース4とで囲まれる部分が本発明のシリンダ室3aを構成している。
また、上記第1ケース3と上記第2ケース4とを組み立てた際、上記第1溝部33に上記第2溝部46が連続するようになっていて、上記第1溝部33と上記第2溝部46とで本発明の凹条溝11を構成している。
さらに、上記各第1取付孔32c及び上記各第2取付孔41bに上記第2座繰り部41c側から図示しない締結ボルトをそれぞれ挿通させ、且つ、上記アーム先端部10の螺合穴(図示せず)に螺合させることにより、上記グリッパ1をアーム先端部10に固定させることが可能になっている。
上記第2ケース4の上記シリンダ室3aに対応する部分は、図3及び図4に示すように、当該シリンダ室3aに段差状に張り出す張出段差部42が形成されている。
該張出段差部42の外周面には、径方向外側に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第1環状凹条溝42aが形成され、該第1環状凹条溝42aには、上記外周壁部32の内周面と上記張出段差部42の外周面との間をシールする環状のゴム製第1シール部材S1が嵌め込まれている。
上記第2ケース4の上記筒中心線C1に対応する位置には、当該筒中心線C1に沿って貫通するスライド孔43が形成されている。
該スライド孔43の内周面には、当該スライド孔43の内方に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第2環状凹条溝43aが形成され、該第2環状凹条溝43aには、ゴム製の第2シール部材S2が嵌め込まれている。
上記第2ケース4における上記第1ケース3の反対側には、上記筒中心線C1と直交する方向に延びる3つのガイド部44が上記筒中心線C1周りに等間隔に形成され、上記各ガイド部44は、それぞれ上記第2ケース4における上記各第2取付孔41bの間に位置している。
上記各ガイド部44における上記筒中心線C1側は、互いに繋がっていて、この各ガイド部44の互いに繋がっている部分には、上記第1ケース3の反対側に開口するとともに上記スライド孔43に繋がる収容空間45が形成されている。
上記各ガイド部44には、上記第1ケース3の反対側に開口するとともに上記各ガイド部44に沿って延びる断面略T字状のガイド溝44aが形成されている。
すなわち、上記各ガイド部44は、断面略C字状をなしており、上記ガイド溝44aの一端は上記収容空間45に開放する一方、上記ガイド溝44aの他端は、上記第2ケース4の外側方に開放している。
また、上記各ガイド部44における上記筒中心線C1の反対側には、上記外周壁部32の外周面よりも外側に突出する突出部44bが設けられ、該突出部44bの上記第1ケース3側には、上記本体ケース2を上記アーム先端部10に取り付ける際に上記取付開口部10aの開口周りの面に当接する平坦な取付面部44cが設けられている。
該各取付面部44cの両側縁部寄りの位置には、第2螺合穴44dが一対形成され、上記アーム先端部10の貫通孔10bに締結ボルト(図示せず)を挿通させ、且つ、上記第2螺合穴44dに螺合させることにより、上記グリッパ1をアーム先端部10に固定させることが可能になっている。
さらに、上記本体ケース2における各第1挿通孔32aの間のうちの上記各第1溝部33が形成されていない部分には、上記シリンダ室3aにエアを給排するためのエア給排通路40が一対形成されている。
該各エア給排通路40の一端は、上記シリンダ室3aに接続される一方、上記各エア給排通路40の他端が、第1通路部40a、第2通路部40b及び第3通路部40cの3つに枝分かれしている。
上記第1通路部40aは、図2乃至図4に示すように、上記第2ケース4の外周縁部に開口している。また、上記第2通路部40bは、上記取付面部44cに開口している。さらに、上記第3通路部40cは、上記円形底部31に開口している。
尚、上記グリッパ1を使用する際、第1通路部40a、第2通路部40b及び第3通路部40cのうちの1つにエア配管(図示せず)を接続するとともに他の2つの開口部分を塞いで使用する。
上記シリンダ室3aには、図3及び図4に示すように、上記筒中心線C1と直交する方向から見て略T字状をなすピストン5がその中心軸を上記第1ケース3の筒中心線C1に一致させた状態で収容されている。
上記ピストン5は、上記シリンダ室3aにエアを給排させることによって上記筒中心線C1に沿ってスライドするようになっている。
上記ピストン5は、外周面が上記外周壁部32の内周面に対面する円板部51と、該円板部51の中央部分から上記円形底部31の反対側に突出する丸棒状のスライド軸部52とを備え、上記円板部51は、上記シリンダ室3aを上記本体ケース2の一端側と他端側とに区切るようになっている。
上記スライド軸部52には、当該スライド軸部52の突出端に開口する第3螺合穴52aが形成されている。
上記スライド軸部52の突出端には、上記第3螺合穴52aの開口周縁に沿って環状に延びる環状段差部52bが形成され、該環状段差部の内周面には、平坦面部52cが形成されている。
上記スライド軸部52は、上記スライド孔43にスライド可能に嵌挿され、上記第2シール部材S2が、上記スライド軸部52の外周面と上記スライド孔43の内周面との間をシールしている。
上記円板部51の外周面には、径方向外側に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第3環状凹条溝51aが形成され、該第3環状凹条溝51aには、上記外周壁部32の内周面と上記円板部51の外周面との間をシールする環状のゴム製第3シール部材S3が嵌め込まれている。
上記各ガイド部44のガイド溝44aには、断面略T字状をなす棒形状のマスタージョウ6がスライド可能に嵌挿され、該各マスタージョウ6は、上記各ガイド部44によって上記筒中心線C1と直交する方向に案内されるようになっている。
上記各マスタージョウ6の上記筒中心線C1側は、当該筒中心線C1に対して直交する方向の断面が略T字状をなす切欠溝6aが形成され、該切欠溝6aは、上記第1ケース3側に行くにつれて次第に筒中心線C1から離れるように傾斜して延びる形状をなしている。
上記各マスタージョウ6における上記第1ケース3の反対側には、上記筒中心線C1と直交する方向に延びる略角棒状のトップジョウ7が着脱可能に取り付けられている。
上記収容空間45には、図5に示すように、上記筒中心線C1に沿う方向から見て放射形状をなすプランジャ8が収容され、上記収容空間45の開口部分は、上記筒中心線C1に沿う方向から見て略正六角形状をなすカバープレート9で覆われている。
上記プランジャ8の上記各マスタージョウ6に対応する位置には、当該各マスタージョウ6に向かって延びる角棒状の延出部8a(連係手段)が設けられている。
該各延出部8aの延出端側には、その断面が上記切欠溝6aに対応する略T字状の嵌合スライド部8bが形成され、該各嵌合スライド部8bは、図3及び図4に示すように、上記各切欠溝6aにそれぞれスライド可能に嵌合している。
すなわち、上記プランジャ8の各延出部8aは、上記各マスタージョウ6にそれぞれ連係している。
上記プランジャ8の上記スライド軸部52に対応する位置には、上記筒中心線C1に沿って貫通する第3取付孔8cが形成され、該第3取付孔8cにおける上記第1ケース3の反対側には、第3座繰り部8dが形成されている。
上記プランジャ8の上記ピストン5側には、上記第3取付孔8cの開口周縁から環状に突出する環状突条部8eが設けられ、該環状突条部8eは、上記環状段差部52bに嵌合可能となっている。
上記環状突条部8eの外側面には、平坦な係合面部8fが形成され、上記環状突条部8eを上記環状段差部52bに嵌合させた際、上記係合面部8fが上記平坦面部52cに係合するようになっている。
上記第3取付孔8cに上記第3座繰り部8d側から第2締結ボルトB2を挿通させ、且つ、上記スライド軸部52の第3螺合穴52aに螺合させることにより、上記ピストン5と上記プランジャ8とが一体に固定されるようになっていて、当該プランジャ8は、上記ピストン5の上記シリンダ室3aにおけるスライド動作に伴って上記筒中心線C1に沿ってスライドするようになっている。
そして、上記グリッパ1が取り付けられた産業用ロボットで作業を行う際、上記プランジャ8を一方側へスライドさせると、図4に示すように、上記プランジャ8の各延出部8aの嵌合スライド部8bが上記各マスタージョウ6の切欠溝6aに摺接しながら上記マスタージョウ6を上記筒中心線C1側に押圧するようになっている。
上記各マスタージョウ6は、上記嵌合スライド部8bによって上記筒中心線C1側に押圧されると、上記各ガイド部44のガイド溝44aに案内されて上記筒中心線C1に接近して上記各トップジョウ7がワークWを挟持するようになっている。
一方、上記プランジャ8を他方側へスライドさせると、図3に示すように、上記プランジャ8の各延出部8aの嵌合スライド部8bが上記各マスタージョウ6の切欠溝6aに摺接しながら上記マスタージョウ6を上記筒中心線C1の反対側に押圧するようになっている。
上記各マスタージョウ6は、上記嵌合スライド部8bによって上記筒中心線C1の反対側に押圧されると、上記各ガイド部44のガイド溝44aに案内されて上記筒中心線C1から離間して上記各トップジョウ7が上記ワークWの挟持状態を解除するようになっている。
尚、本発明の実施形態のグリッパ1は、各マスタージョウ6を上記筒中心線C1に接近させることで各トップジョウ7がワークWをその外周面側から押圧して挟持しているが、ワークWに開口部を有する内部空間が設けられている場合、グリッパ1の各トップジョウ7をワークWの内部空間に開口部から挿入するとともに、各マスタージョウ6を上記筒中心線C1から離間させることで各トップジョウ7がワークWをその内周面側から押圧して挟持することもできるようになっている。
つまり、本発明の実施形態のグリッパ1は、上記プランジャ8のスライド動作により上記各延出部8aが上記各マスタージョウ6を上記各ガイド部44に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウ7がワークWを挟持するか、或いは、上記ワークWの挟持状態を解除するようになっている。
そして、上記各ガイド部44における突出部44bの突出端は、上記各マスタージョウ6が上記筒中心線C1から離間する方向に移動した際、上記各マスタージョウ6における上記筒中心線C1から遠い側の端面に接近した位置となっている。
以上より、本発明の実施形態によると、検出センサ34を本体ケース2に取り付ける際、検出センサ34を凹条溝11の第2溝部46に向かって筒中心線C1と交差する方向に移動させることにより第2溝部46に挿入した後、検出センサ34を第1溝部33に向かって筒中心線C1に沿って移動させることにより凹条溝11に取り付けることができる一方、検出センサ34を本体ケース2から取り外す際、検出センサ34を凹条溝11の第1溝部33から第2溝部46に向かって筒中心線C1に沿って移動させるとともに、検出センサ34を第2溝部46から離れるように筒中心線C1と交差する方向に移動させることにより凹条溝11から取り外すことができるので、特許文献1の如き本体ケース2の一端から検出センサ34を凹条溝11に出し入れするといった必要が無い。したがって、凹条溝11の一端がアーム先端部10に塞がれている場合であっても、グリッパ1をアーム先端部10から取り外すことなく凹条溝11に対する検出センサ34の取り付け、又は、取り外し作業を行うことができ、検出センサ34のメンテナンス作業を簡単に行うことができる。
また、第1溝部33が第1ケース3に、第2溝部46が第2ケース4にそれぞれ形成されているので、本体ケース2において溝の形が異なる第1溝部33を有する部分と第2溝部46を有する部分とが別部品となる。したがって、本体ケース2の加工が行い易くなり、当該本体ケース2の加工時間が短くなって加工コストを低く抑えることができる。
さらに、検出センサ34に対して筒中心線C1と交差する方向で、且つ、凹条溝11から離間する方向に力が加わったとしても、検出センサ34が第1溝部33の幅狭部33a周縁に確実に引っ掛かるので、検出センサ34が不意に第1溝部33から脱落してしまうといったことを確実に防ぐことができる。また、検出センサ34における筒中心線C1に沿う方向の位置を調整する際、幅広部33bを形成する面が検出センサ34のセンサ本体部34aを筒中心線C1に沿う方向に案内するので、検出センサ34の本体ケース2に対する位置調整を簡単に行うことができる。
尚、本発明の実施形態では、グリッパ1を産業用ロボットのアーム先端部10に取り付けて使用しているが、これに限らず、例えば、グリッパ1を自動機等に取り付けて使用してもよい。
また、本発明の実施形態では、ガイド部44が筒中心線C1周りに3つ設けられているが、筒中心線C1周りに2つだけ設けた構造であってもよいし、4つ以上設けた構造であってもよい。
また、本発明の実施形態では、シリンダ室3aに流体としてエアを給排させているが、流体としてオイル等の液体を給排する構造であってもよい。
また、本発明の実施形態では、第1ケース3に第1溝部33を、第2ケースに第2溝部46をそれぞれ形成しているが、これに限らず、例えば、第1溝部33を第1ケース3から第2ケース4の一部に跨るように形成してもよいし、反対に、第2溝部46を第2ケース4から第1ケース3の一部に跨るように形成してもよい。
また、本発明の実施形態では、第1ケース3が有底円筒状をなし、円板状をなす円形底部31と、該円形底部31の外周縁部から第2ケース4側に円筒状に延びる外周壁部32とを備えているが、これに限らず、例えば、第1ケース3が有底角筒状をなし、矩形板状をなす底部と、該底部の外周縁部から第2ケース4側に角筒状に延びる外周壁部とを備えた構造であってもよい。
本発明は、例えば、産業用ロボットのアーム先端部に取り付けられ、被挟持物を挟持する際に使用するグリッパに適している。
1 グリッパ
2 本体ケース
3 第1ケース(シリンダ部)
3a シリンダ室
4 第2ケース
5 ピストン
6 マスタージョウ
7 トップジョウ
8 プランジャ
8a 延出部(連係手段)
10 アーム先端部(被取付体)
11 凹条溝
33 第1溝部
33a 幅狭部
33b 幅広部
34 検出センサ
34a センサ本体部
44 ガイド部
46 第2溝部
C1 筒中心線(中心軸)
W ワーク

Claims (2)

  1. ピストンをその中心軸に沿ってスライドするように収容するシリンダ室を有するシリンダ部が一端側に形成され、且つ、上記中心軸周りに等間隔に形成されるとともに上記中心軸と直交する方向に延びる複数のガイド部を他端に有する本体ケースと、
    上記各ガイド部に案内され、且つ、トップジョウを着脱可能な複数のマスタージョウと、
    該各マスタージョウにそれぞれ連係する複数の連係手段を有し、上記ピストンのスライド動作に伴って上記中心軸に沿ってスライドするプランジャと、
    上記本体ケースの外周面に取り付けられ、上記ピストンのスライド位置を検出可能な検出センサとを備え、
    上記プランジャのスライド動作により上記各連係手段が上記各マスタージョウを上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するよう構成されたグリッパであって、
    上記本体ケースの外周面には、上記中心軸に沿って延びる凹溝が形成され、
    該凹溝は、上記検出センサを上記中心軸に沿う方向に取付・取外可能で、且つ、上記中心軸と交差する方向に取付・取外不能な第1溝部と、該第1溝部の端部に連続して設けられ、上記検出センサを上記中心軸と交差する方向に出し入れ可能な第2溝部とを備え
    上記本体ケースは、上記中心軸の一方側に設けられ、上記第1溝部が形成された第1ケースと、上記中心軸の他方側に設けられ、上記第2溝部が形成された第2ケースとを備え、上記第1ケースと上記第2ケースとを組み立てた際、上記第1溝部に上記第2溝部が連続するよう構成されていることを特徴とするグリッパ。
  2. 請求項に記載のグリッパにおいて、
    上記第1溝部は、上記中心軸に沿って延び、且つ、上記第1ケースの外周面に開口する幅狭部と、該幅狭部の上記中心軸側に連続して設けられ、且つ、上記第1ケースの周方向に広がる形状をなし、断面形状が上記検出センサにおけるセンサ本体部の断面形状に対応する幅広部とを備えていることを特徴とするグリッパ。
JP2016196950A 2016-10-05 2016-10-05 グリッパ Active JP6811576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196950A JP6811576B2 (ja) 2016-10-05 2016-10-05 グリッパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196950A JP6811576B2 (ja) 2016-10-05 2016-10-05 グリッパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018058157A JP2018058157A (ja) 2018-04-12
JP6811576B2 true JP6811576B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=61909358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016196950A Active JP6811576B2 (ja) 2016-10-05 2016-10-05 グリッパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6811576B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113091419A (zh) * 2021-06-07 2021-07-09 长沙杉达机械科技有限公司 一种医疗器械干燥装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102409899B1 (ko) * 2016-10-05 2022-06-15 가부시키가이샤 기타가와 뎃꼬쇼 그리퍼

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113091419A (zh) * 2021-06-07 2021-07-09 长沙杉达机械科技有限公司 一种医疗器械干燥装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018058157A (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6807205B2 (ja) グリッパ
JP5688582B2 (ja) クランプ装置
JP6811576B2 (ja) グリッパ
EP2764953B1 (en) Fluid pressure cylinder and clamp device
US7537255B2 (en) Adjustable gripper pads
US7837247B2 (en) Gripper with central support
RU2617466C2 (ru) Отрезная пластина и держатель пластины, выполненные с возможностью подачи охлаждающей жидкости под давлением
EP2253419B1 (en) Clamp device
KR101922590B1 (ko) 클램프 장치
US8585113B2 (en) Parallel pneumatic gripper
JP2008194801A (ja) クランプ装置
JP6964085B2 (ja) グリッパ
US7306111B2 (en) Filter housing
JP5869457B2 (ja) ワークパレット及びこれに用いる固定具
KR102204138B1 (ko) 피스톤을 갖는 자동화 부품 또는 클램핑 장치
EP0554727A1 (en) Rodless cylinder unit with brake
JP2018058156A (ja) グリッパ
US10335927B2 (en) Clamp apparatus
JP2018075695A (ja) グリッパー
JP4949987B2 (ja) 流体圧シリンダに対するセンサの固定方法及びセンサ固定具
JP6178123B2 (ja) バイス
CN115605331A (zh) 可分离的适配器和分离方法
JP2010537827A (ja) 粉体プレスのためのダイプレスアセンブリ
JP6518995B2 (ja) 工具交換装置用のマスター装置
JP2013052886A (ja) 製袋機のヒートシールバー取り付け装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6811576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250