JP4949987B2 - 流体圧シリンダに対するセンサの固定方法及びセンサ固定具 - Google Patents
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Description
図1(a)に示すように、流体圧シリンダとしてのエアシリンダには、その外周部に断面四角形状のシリンダチューブ12が設けられている。シリンダチューブ12は押し出し成形によって形成されるとともに、その外周面にピストンの移動方向に沿いつつシリンダチューブ12の全長に亘って延びる取り付け溝部14が複数形成されている。なお、図1(a)では一部図示を省略しているが、取り付け溝部14はシリンダチューブ12の4面全てに設けられている。
まず、位置検出センサ20を取り付け溝部14の開口24を通過させて収容部21内の一方の係止部としての第1係止部22側寄りに配置するとともに、図3の2点鎖線で示すように、位置検出センサ20と重ならない位置で取り付け溝部14の任意の位置にセンサ固定具19を配置する。なお、このとき、センサ固定具19の姿勢保持部39を第1係止部22に係合させることで、センサ固定具本体36が収容部21内で倒れ込むことは防止される。そして、次に、図3に示すように、位置検出センサ20を取り付け溝部14に沿ってスライド移動させることで所定の位置に配置した後、作業者は指先で掴み部38を掴んでセンサ固定具本体36を位置検出センサ20側に移動させる。そして、センサ当て部37の当接面48を位置検出センサ20の端面47に当接させる。すると、図4(a)に示すように、センサ固定具本体36は他方の係止部としての第2係止部23側寄りに配置され、センサ固定具本体36の第1係合面42は位置検出センサ20の第1肩部27の段面41と係合する。
(1)センサ固定具本体36には、位置検出センサ20の第1肩部27の段面41と係合可能な第1係合面42を有する突条40と、突条40とは反対側に第2係合面45及び面46によって区画される凹所44とが設けられている。さらに、センサ固定具本体36には、第1係合面42から連続するとともに第1係合面42と直角に交わるセンサ押圧面43が設けられている。したがって、センサ固定具19を用いて位置検出センサ20を固定する際には、センサ押圧面43によって位置検出センサ20を収容部21の第1係止部22側の側壁21aに押し付けて、位置検出センサ20を挟持できるため、位置検出センサ20を押し付け側において遊びがない状態で固定することができる。
○ 姿勢保持部を省略してセンサ固定具を構成してもよい。この場合、例えば、センサ固定具本体の第1係合面を位置検出センサの外面に係合させる際には、作業者が指先等によりセンサ固定具本体を把持して所定の姿勢に保持して移動させて、第1係合面を位置検出センサの外面に係合させる。
○ センサ固定具を構成する材料を変更してもよい。例えば、センサ固定具を金属製に変更してもよい。また、センサ固定具本体と、センサ当て部、掴み部、及び姿勢保持部とを異種材料で形成してもよい。
○ エアシリンダは、ロッドを有するシリンダでもよいし、ロッドレスシリンダでもよい。
Claims (6)
- シリンダチューブの周面にピストンの移動方向に沿って延びる取り付け溝部が形成され、センサ固定具を用いて前記取り付け溝部に前記ピストンの位置を検出する位置検出センサを固定する流体圧シリンダに対するセンサの固定方法であって、
前記取り付け溝部は前記位置検出センサを収容可能な収容部と、互いに近づくように延出する一対の係止部で区画され、前記位置検出センサが通過可能で、なおかつ、前記収容部よりも幅が狭い開口とを備え、
前記位置検出センサを前記収容部の一方の前記係止部寄りの所定位置に配置し、前記収容部に前記位置検出センサを収容した状態において前記収容部の他方の前記係止部側に存在する隙間をうめるような断面形状を有するセンサ固定具を、前記取り付け溝部の前記位置検出センサの配置位置と異なる箇所から前記取り付け溝部内に収容した後、前記取り付け溝部内を移動させて前記位置検出センサと前記取り付け溝部との隙間をうめる位置に配置し、
前記センサ固定具の第1係合面を前記開口側に存在する前記位置検出センサの外面に係合させ、前記センサ固定具のセンサ押圧面を前記位置検出センサの脇に配置するとともに前記センサ固定具の第2係合面を前記他方の係止部に対向させ、
前記位置検出センサに設けられたねじ孔に固定ねじを螺入することで前記外面を前記収容部の底部から離間する方向に移動させ、前記外面によって前記センサ固定具を前記開口側に押して、前記第2係合面と前記他方の係止部とを係合させるとともに前記第2係合面と前記他方の係止部との係合位置を支点にして前記センサ固定具を傾かせることで前記センサ押圧面によって前記位置検出センサの側面を押圧し、前記位置検出センサを前記収容部における一方の係止部側の側壁に押し付けて固定することを特徴とする流体圧シリンダに対するセンサの固定方法。 - 前記センサ固定具には、前記取り付け溝部内に配置された状態で前記開口からはみ出て把持可能な掴み部が設けられ、
前記掴み部を掴んで前記取り付け溝部に沿って前記センサ固定具をスライド移動させ、前記センサ固定具の前記第1係合面を前記位置検出センサの前記外面に係合させる請求項1に記載の流体圧シリンダに対するセンサの固定方法。 - 流体圧シリンダのシリンダチューブ内に収容されたピストンの位置を検出する位置検出センサを、前記シリンダチューブの周面に形成され前記ピストンの移動方向に沿って延びる取り付け溝部に固定するセンサ固定具であって、
前記位置検出センサは平らな底面と、前記底面の両側辺から延びる側面とを有する形状であって、前記位置検出センサは前記位置検出センサに設けられたねじ孔に固定ねじが螺入されることによって前記取り付け溝部内の上下方向に移動可能に配置されるものであり、
前記取り付け溝部は前記位置検出センサを収容可能な収容部と、互いに近づくように延出する一対の係止部で区画され、前記位置検出センサが通過可能で、なおかつ、前記収容部よりも幅が狭い開口とを備えており、
当該センサ固定具は、前記一対の係止部のうちの一方の係止部寄りの所定位置に前記位置検出センサを固定する際に用いられるものであって、前記収容部の底部に同収容部の両側壁に対して隙間を有した状態で載置される前記位置検出センサと前記一対の係止部のうちの他方の係止部側の前記収容部の側壁との間に存在する隙間のみをうめるような断面形状を有し、かつ、その上下方向の高さ寸法が前記収容部の深さよりも小さくなるように形成されているセンサ固定具本体を備え、
前記センサ固定具本体には、前記センサ固定具本体が前記収容部内に配置されたときに前記他方の係止部と対向する位置の隅部に凹所が形成されるとともに、前記凹所が存在する側とは反対側に延びる突条が設けられており、
前記凹所は、前記収容部の底部に載置された前記位置検出センサに前記突条を係止させた状態としたときに前記他方の係止部の内面に対して隙間を介して対向する深さに凹んで形成されている
ことを特徴とする流体圧シリンダに対するセンサ固定具。 - 前記センサ固定具本体の第1端部と対応する位置で、なおかつ、前記突条の先端部から前記凹所側とは反対側に延出するとともに、前記取り付け溝部内に配置された状態で前記位置検出センサの端面と当接可能なセンサ当て部が設けられている請求項3に記載の流体圧シリンダに対するセンサ固定具。
- 前記センサ固定具本体よりも前記開口側に設けられ、
前記取り付け溝部内に配置された状態で、前記開口からはみ出るとともに把持可能な掴み部を備えている請求項3又は請求項4に記載の流体圧シリンダに対するセンサ固定具。 - 前記掴み部の端部から前記凹所側とは反対側の方向に延びるように延長されるとともに、前記センサ固定具本体が前記取り付け溝部内に配置された状態において前記一方の係止部と係合可能な姿勢保持部を備えている請求項5に記載の流体圧シリンダに対するセンサ固定具。
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