JP6811449B2 - 色彩変化装置及びそれを用いた色彩変化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、色材と光源との組み合せによる色彩変化装置、その変化方法に関する。より好ましくは、特定の分光反射率を有する色材と特定の発光強度を有する光源とを組み合わせて色彩の変化を生じさせる装置とそれを用いた方法に関する。
従来から、物理的に異なる光(物体色)が特定の条件の下で同じに見える現象を用いた色彩変化の手法が提案されている。
条件等色(メタメリズム)の現象は、照明、着色料や素材の働きによって引き起こされ、色と照明は密接にかかわっている。例えば、照明光のもつ分光分布と太陽光のもつ分光分布には大きな違いがあり、照明によって色が変わって見えてしまうという現象は多くの場合、好まれないものとされてきたが、この現象を活用しながら色彩変化の手法が検討されて来ている。
例えば特許文献1では、色の見えは、(照明の分光分布)×(光を反射する色材の分光反射率分布)によって決まることから、適当な分光反射率分布を持った色材を設計すると、分光分布特性の異なった照明の下で劇的に色の見えが変化できるとし、この条件等色を活用し表現態様、パターン変化を演出するシステムが提案されている。具体的には、天然色素である菊塵、無機顔料を含む油絵の具等の色材、無機微粒子を用いて、通常の照明の光源と選定したLED光源とを用いることが提案されている。
また有機染料である分散染料等の染料を含む染色物を用いて、照明光を変えたときに図柄、その色が変化する着色組成が得られることが提案されている。(例えば特許文献2、3、4等参照)
また照らされる光源の色によって見える図柄が変化する物で、青色光源を用いた場合に赤色と緑色の部分は互いに原色であるため青色の光と打ち消しあい黒色に見えるものが得られることが提案されている。(例えば特許文献5、6等参照)
しかしながら、従来から知られている色材と光源の組み合わせでは、自然な白色光を維持しながら、色の変化を明確に表現できるものはまだ得られていないのが現状である。
特開2009−295472号公報 特開平7−34390号公報 特開平7−34389号公報 実開昭63−198599号公報 特開2002−225500号公報 特開2005−321729号公報
本発明は、白色光源と色材との組み合わせを好適に設計することにより、白色光源を変化させることにより、色材の色彩が変化することを活用した色彩変化装置とその方法を提供することである。特に色材に有機顔料を用いることにより、有彩色と無彩色の間での色彩を変化させる色彩変化装置とその方法を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討した結果、特定の色材と少なくとも異なる発光波長を有する複数の白色光源とを組み合わせて用いることで、上記目的が達成できることを見出して、本発明に至ったものである。
本発明は、色材(A)と、少なくとも、異なる発光波長を有する光源(B1)及び光源(B2)とを含む色彩変化装置であって、
光源(B1)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有し、
光源(B2)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有さず、
色材(A)は、分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が5%以下である色材(A1)であるか、
分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が60%〜100%であり、600〜700nmの範囲における分光反射率が20%以下である色材(A2)であることを特徴とする、色彩変化装置に関する。
また、本発明は、さらに、光源(B2)が、少なくとも2つの発光波長ピークを有することを特徴とする色彩変化装置に関する。
また、本発明は、光源(B2)が、波長400〜500nmの範囲と波長500〜650nmの範囲とに発光波長ピークを有する上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、光源(B2)が、波長400〜500nmの範囲と波長500〜600nmの範囲とに発光波長ピークを有する上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、色材(A)、色材(A1)、色材(A2)が、有機顔料である上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、色材(A1)が、ペリレン系染顔料を含む上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、色材(A2)が、フタロシアニン系染顔料を含む上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、光源(B1)及び/または光源(B2)が、カラーフィルタを含む上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、光源(B1)及び/または光源(B2)が、蛍光体層を含む上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、色材(A)が、透明樹脂を含む上記色彩変化装置に関する。
また、本発明は、色材(A)と、少なくとも、異なる発光波長を有する光源(B1)及び光源(B2)とを用いて、光源(B1)と光源(B2)とを切り替えることによって、色彩変化を表現する色彩変化方法であって、
光源(B1)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有し、
光源(B2)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有さず、
色材(A)は、分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が5%以下である色材(A1)であるか、
分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が60%〜100%であり、600〜700nmの範囲における分光反射率が20%以下である色材(A2)であることを特徴とする、色彩変化方法に関する。
本発明によれば、舞台装置、衣装、緞帳等の劇場照明、建築意匠の演出、広告照明等で、見る人に「照明変化をあまり意識させず」に、対象物の色彩変化を意識させることが可能となる。特に、色材として有機顔料を用いることにより、有彩色と無彩色との間で色彩を変化させることが可能となる。また、異なった照明の下で劇的に色の見えが変化するものと変化しないものを組み合わせると、そこにパターンを出したり消したりすることが可能となる。
さらに本発明によれば、同一の素材で光源を変えることにより、見え方が変化することから、複数の情報を示唆する信号等の表示装置に用いることができる。
PR179の分光スペクトル PG63の分光スペクトル 光源(B2)の2つのLEDの配置例 光源(B1)と光源(B2)の配置例 光源B1−1の発光スペクトル 光源B1−2の発光スペクトル 光源B2−1の青色LEDの発光スペクトル 光源B2−1の黄色LEDの発光スペクトル 光源B2−1の青色LEDと、黄色LEDの配置図 光源B2−2の青色LEDの発光スペクトル 光源B2−2の青色LEDと、黄色LEDの配置図 光源B2−3の発光スペクトル 光源のガラス基板上配置 光源のガラス基板上配置(真横から見た図) 色変化装置 色変化装置(真正面から見た図)
[色彩変化装置]
本発明の色彩変化装置は、色材(A)と、少なくとも、異なる発光波長を有する光源(B1)及び光源(B2)とからなるものであり、光源(B1)と光源(B2)とを切り替えることにより、色材(A)の色彩が変化するものである。
本発明においては、「色彩変化」とは、被照射体の色彩が実際には変化していないにも関わらず、色彩が変化して見えることをいう。「色彩変化」は、照明メーカー、顔料、染料メーカー等々においても日常的に用いられている「演色性」という語に通ずるものがある。
以下本願の色彩変化装置に用いる各々の部材、装置について詳述する。
[有機顔料を含む色材(A)]
本発明に用いられる色材(A)は、有機顔料であることが好ましい。有機顔料は、顔料自体の構造の設計による分光スペクトルの最適化、粒子径、粒度分布を製造時に制御できることから、無機顔料、天然の色素と比べ、発色の変化が大きく好ましい色材である。中でも、波長400〜600nmの範囲における分光反射率が5%以下である(光源(B1)と光源(B2)との間で赤と黒の色変化を有する)色材(A1)と、分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が60%〜100%であり、600〜700nmの範囲における分光反射率が20%以下である(光源(B1)と光源(B2)との間で緑と白の変化を有する)色材(A2)とが好ましいものである。
色材(A1)は、波長400〜600nmの範囲における分光反射率が5%以下と設計することで、光源(B1)と光源(B2)との切り替えにより、赤色と黒色の変化を示すことが可能である。この分光反射率が5%を超えてしまうと、赤色と黒色の変化がわかりにくくなってしまう。
また、色材(A2)は、長400〜600nmの範囲における分光反射率が60%〜100%であり、600〜700nmの範囲における分光反射率が20%以下と設計することで、光源(B1)と光源(B2)との切り替えにより、緑色と白色の変化を示すことが可能である。この分光反射率の範囲から外れてしまうと、緑色と白色の変化がわかりにくくなってしまう。
色材(A1)は具体的には、C.I.Pigment Red 179等のペリレン系有機顔料を用いることが好ましい。
C.I.Pigment Red 179のペリレン系顔料は、図1に示すように、波長400〜600nmにはほとんど分光反射率を持たず、600nmを過ぎた辺りから分光反射率が上がってくるという特性を有するものである。
また色材(A2)は、フタロシアニン系有機顔料を用いることが好ましい。具体的には、C.I.Pigment Green 62、63等のアルミニウム含有するフタロシアニン系有機顔料を用いることが好ましい。C.I.Pigment Green 62は、具体的には、トーヨーカラー社製Optlion Green 8880が挙げられる。C.I.Pigment Green 63は、具体的には、トーヨーカラー社製Optlion Green 8890が挙げられる。
C.I.Pigment Green 62、63のフタロシアニン系顔料は、図2に示すように、500nmあたりをピークに波長400〜600nmの間にゆるやかな分光反射率を持つものである。
本発明に用いる色材(A)のBET比表面積が10〜500m2/gの範囲であることが好ましい。この範囲であれば、均一な発色性、安定性が得られる。また、TEM(透過型電子顕微鏡)により求められる平均一次粒子径が30〜500nmの範囲であることが好ましい。30nmより小さいと、粒子の凝集が強くなりインキ化するのが非常に困難となり、500nmより大きいと、インキが全体的に白っぽくなってしまい、期待する色彩変化が得られなくなってしまう。
本発明において、色材(A)の分光反射率は、分光測色計を用いて測定することができる。具体的には、市販のコニカミノルタ社製の「分光測色計CM−2600d」等を用いることができる。
本発明に用いる色材(A)は、有機顔料単独で用いてもよいし、基材などの表面に塗料、インキ等を用いて形成された塗膜であってもよいし、フィルム、シート、成形物等の形態で用いてもよい。前記フィルム、シート、成形物等は、基材の上に存在してもよい。これらの形態を得るために、有機顔料を結着樹脂に分散し用いることが好ましい。結着樹脂は、有機顔料の発色を妨げない点で透明な樹脂を用いることが好ましい。具体的には、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂等が好ましく用いられる。
また、基材としては、プラスチック、金属、木材、紙、ガラス、セラミクスなどが挙げられる。
色材(A)は、色材(A1)、または、色材(A2)を単独で用いてもよいが、色材(A1)と色材(A2)とを併用する。あるいは、色材(A1)と、色材(A1)および色材(A2)以外の色材(A3)と組み合わせて用いる。あるいは、色材(A2)と、色材(A1)および色材(A2)以外の色材(A3)と組み合わせて用いる。あるいは、色材(A1)と、色材(A2)と、色材(A1)および色材(A2)以外の色材(A3)と組み合わせて用いることで、より色彩変化による意識変化を享受できる。
色材(A3)は、光源(B1)を用いて見える発色は、色材(A1)と同じ色に見えるが、光源(B2)を用いたときには、色彩変化が生じない色材を用いることで、本発明の色彩変化装置を補うことができる。
例えば、色材(A1)としてペリレン系顔料を用いる場合、光源(B1)を用いて見えるときに、色材(A3)をマゼンタ色、黄色、黒色を用いて色材(A1)と類似の色を設計することができる。例えば、マゼンタ色としてキナクリドン顔料、黄色顔料としてベンズイミダゾロン顔料、黒色顔料としてカーボンブラックを用いることができる。
[(光源)光源(B1),光源(B2)]
[(光源B1)]
光源(B1)は、白色を呈する光源であり、分光分布において、波長600nmを超える領域に最大発光強度の10%以上の発光強度を有していることが必要である。発光強度を有するとは、波長600nmを超える一部の波長において最大発光強度の10%以上であればよく、波長600nmを超えるすべての領域で発光強度を有する必要はない。好ましくは、可視光域である760nm以下に発光強度を有するものが好ましい。LED照明に加え、太陽光や蛍光灯の三波長蛍光灯も好ましいものである。このように光源B1は基準の白色光になるものである。
LED照明は白色LED照明のほかに、RGBそれぞれの単色LED照明や、黄色橙色など様々な色があり、ピーク周波数も様々な製品がある。白色LED照明だけでなく、RGBのLED照明をそれぞれ加法混色することによって使用することができる。
本発明に用いる光源(B1)は、具体的には、JIS C 7601及びJIS C 7620−2に規定する一般照明用の蛍光ランプ(D50蛍光灯、昼白色蛍光灯、白熱電球など)、JIS C 8155に規定する一般照明用LEDモジュール、及びJIS C 8157に規定する一般照明用電球形LEDランプ(LED電球・ランプなど)、さらにはLED光源、LED照明器具、有機エレクトロルミネッセンス(EL)光源、有機EL照明器具等、さらには太陽光を用いた光源、さらには各種その他の光源を用いるものである。
[蛍光体層]
本発明に用いる光源(B1)は、青色LEDの表面に蛍光フィルタを形成したものや、青色LEDの樹脂パッケージに蛍光体を含有させたものを用いて、白色光を作ることもできる。具体的には、波長430nm〜485nmの範囲内に発光強度が最大となる波長λ1を有し、波長530nm〜580nmの範囲内に発光強度のピーク波長λ2を有し、波長λ1における発光強度I1に対する、波長λ2における発光強度I2の比I2/I1が0.2以上0.7以下である分光特性をもつ。青色LEDは、例えばInGaN系またはGaN系などの青色光(波長は、例えば470nm)を発光するLED等があげられる。また、蛍光フィルタは、青色LEDからの青色発光の一部を吸収し500〜600nmの間に極大発光をもつ黄色光を発光する。この方式の白色LEDでは、青色LEDが放射する青色光の一部が蛍光体層を透過し、残りは蛍光体に吸収され黄色の光に変換される。観察者は、青色発光と黄色発光の2色の光が混ざり合った光を白色光として、認識する。青色光を黄色光に変換する蛍光体としては、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)等がある。このような擬似白色LEDは、日亜化学社製NSPW300BS、NSPW310BS、NSPW312BS、NSPW315BS、NSPW500BS、NEPW500などで入手可能である。
また、蛍光フィルタに、青色LEDからの青色発光の一部を吸収し520〜580nmの間に極大発光をもつ緑色光と610nm〜670nmの間に極大発光をもつ赤色光を発光するものを使用することもできる。この方式の擬似白色LEDでは、青色LEDが放射する青色光の一部が蛍光体層を透過し、残りは蛍光体に吸収され緑色・赤色の光に変換される。青色光を緑色光に変換する蛍光体としては、CaGa2S4:Euの結晶等、青色光を緑色光に変換する蛍光体としては、CaS:Euの結晶等がある。観察者は、青色発光と緑色発光・赤色発光の2色の光が混ざり合った光を白色光として、認識するものである。
[光源(B2)]
光源(B2)は、白色を呈する光源であり、分光分布に置いて、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有さないことが必要である。発光強度を有さないとは、分光分布において、特定波長において最大発光強度の10%未満であればよく、波長600nmを超える領域に最大発光強度の10%未満の発光強度ピークを有してもよい。
分光分布を設計するためには、LED照明を用いることが、シャープな発光スペクトルが得られることから好ましいものである。LED照明は、i)分光分布の幅の狭いこと、ii)様々な分光分布のものを得ることができること、から好ましいものである。
白色を呈する光源を得るためには、少なくとも2つの発光波長ピークを有することが好ましく、例えば、青色の光源と黄色の光源とを組み合わせて用いることが好ましい。
青色と黄色の光源の比率は、青色の光源は400〜480nmの範囲に発光強度のピークを有することが好ましく、黄色の光源は530〜620nmの範囲に発光強度ピークを有することが好ましく、この2つの組み合わせで好適な白色が得られる。青色の最大発光強度:黄色の最大発光強度の比率は、25〜45:55〜75が好ましい。この範囲を超えてしまうと、2つを組み合わせた場合に白色が得られないことがある。
より好ましくは青色の光源の発光波長ピークが420〜460nmの範囲であり、黄色の光源の発光波長ピークが540〜600nmの範囲であることが好ましい。この範囲で設計することにより、光源(B1)と比較して、色度と色温度の差が少ない白色の光源を得ることができる。
光源(B2)の特に好ましい組み合わせとしては、例えば、420nmの青色LED照明/550nmの黄色LED照明や、440nmの青色LED照明/550nmの黄色LED照明である。
ここで、色温度とは、ある光源が発している光の色を定量的な数値で表現する尺度(単位)である。 単位には熱力学的温度のK(ケルビン)を用いる。理想的な黒体を想定すると、ある温度において黒体が放射する光の波長の分布を導き出すことができる。温度が低い時は暗いオレンジ色であり、温度が高くなるにつれて黄色みを帯びた白になり、さらに高くなると青みがかった白に近くなる。このように、白という色を黒体の温度で表現することができ、この温度を色温度と呼ぶ。澄み切った高原の空の正午の太陽の光はおおよそ6500Kといわれる。これらは、一般に考えられている白よりかなり黄色っぽい。実際に物体を照らす光には天空光(直射日光以外の光)の青色がかなり色みに影響しており、6500Kよりも高い色温度では白く感じられる。
光源(B2)は、少なくとも2つの青色の光源と黄色の光源とを、色温度の範囲で、5000〜6000K、好ましくは5000〜5400Kの範囲で用いることが好ましい。この範囲から外れると、白色を呈しにくくなり、光源(B1)との光源色の差が生じてしまい好ましくない。
(光源(B2)の配置)
前記述べたように、光源(B2)は青色の光源と黄色の光源を配置して形成されるが、両者の明るさを考慮して配置する光源の割合、位置を決める必要がある。配置をした結果、色温度が5000〜6000K、特に好ましくは5000〜5400Kの範囲になるように比率、配置を決めることが好ましい。具体的には、図3のように用いることができる。
(光源(B1)と光源(B2)の配置)
光源B1と光源B2の配置は、色材A1の変化が効果的に実現できるように配置すればよいが、光源(B1)と光源(B2)とを並べて配置したり、光源(B2)の周りに光源(B1)を配置したり、光源(B1)の周りに光源(B2)を配置したりすればよい。
具体的には、図4−1〜4−3のように用いることができる。
[色材と光源の組み合わせの形態]
色材と光源との組み合わせで、前記色材(A1)を用いることで、光源(B1)を用いたときは赤色を呈し、光源(B2)を用いたときに黒色を呈するものである。これにより、2種類の光源を切り替えて用いることにより、赤と黒とが変化する色彩変化装置を得ることができる。
また、前記色材(A2)を用いることで、光源(B1)を用いたときは緑色を呈し、光源(B2)を用いたときに白色を呈するものである。これにより、2種類の光源を切り替えて用いることにより、緑と白とが変化する色彩変化装置を得ることができる。
[カラーフィルタ]
本発明の演出装置に用いる光源には、発光スペクトルを調整する目的で、カラーフィルタを用いることができる。カラーフィルタは光源(B1)、光源(B2)のどちらにも用いることができるが、発光スペクトル、強度を調整、補正する目的から光源(B2)に用いることが好ましい。
本発明に用いることのできるカラーフィルタは、少なくとも1つの緑色着色剤を含むものであって、黄色着色剤が含まれていてもよい。
以下に、本発明のカラーフィルタに使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
緑色カラーフィルタに有用な有機顔料は、例えばC.I.ピグメントグリーン1、2、4、7、8、10、13、14、15、17、18、19、26、36、45、48、50、51、54、55、58等の緑色顔料を用いることができる。また緑色着色組成物には、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214、218、219、220、または221等の黄色顔料を併用することができる。
[評価装置の作製]
本実施形態においては、色材と照明の組合せを実際に照明の下で見るために色彩変化装置を自作し、使用した。これは市販のアクリル板を組み合わせて作製したBOXに光源B1およびB2を着け、観察に使う照明を容易に適宜交換できるようにしたものである。また、色彩変化装置の側面および底面には白色度90%以上の白色紙を貼り、白背景とした。
(光源B1とB2の切り替え)
光源B1とB2との光源の切り替えは、マイクロコンピュータとそこに組み込んだコンピュータプログラムを用いた上で、B1:B2=100:0〜50:50〜0:100〜50:50〜100:0と段階的に、かつ、スムーズに切り替わるようにすることが好ましい。
(用途)
本発明の色彩変化装置を用いることで、多くの用途に用いることができる。人の気づかない白色光源のスペクトル変化により、対象物の色を変え、変化を示すことができるものであることから、広告の表示(街頭、駅等の広告看板等)、空間施設の演出(ショールーム、ショーウィンドウ、美術館等の施設、水族館、公共設備、居住空間)、エンターテイメント(遊戯施設、テーマパーク等)の演出、偽造防止等多くの用途に転用して用いることができる。
また、本発明の色彩変化装置は、組み合わせることで、例えば、赤色(赤色と黒色)と緑色(緑色と白色)の色変化が得られることから、交通信号の用途としても使用できる可能性がある。
また本発明の色彩変化装置は、色材(A3)などの色の変化しにくい色材と併用して用いることにより、光源(B1)を用いたときは色材(A1)と色材(A3)は同色に見えるが、光源(B2)に切り替えたとき色材(A1)は黒色に変化するが色材(A3)は赤色のまま変化しないことから、文字、マーク、エンブレム等のなどのサイン、情報を表現することができる。さらには偽造防止に用いることも可能である。
サイン、情報を表現する場合は、例えば、色材(A1)を用いて、色材(A3)として、プロセスカラーで使用されるマゼンタ色の色材(キナクリドン系顔料、アゾレーキ顔料等)、黄色の色材(アゾレーキ顔料、ベンズイミダゾロン系顔料等)及び黒色顔料(カーボンブラック等)を色材(A1)と同色に見えるように組み合わせて用いることで作製できる。
以下、実施例で本発明をより詳細に説明する。なお、部、%とあるのは、特に断らない限り、重量部、重量%である。
[色材の製造]
(色材Aの製造)
市販のC.I.ピグメントレッド179(PR179)(BASF社製「パリオゲン マルーン L−3920」)100部、塩化ナトリウム1200部、およびジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で6時間混練し、ソルトミリング処理した。得られた混練物を3リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間撹拌してスラリー状とし、濾過、ろ取、水洗を繰り返して塩化ナトリウムおよびジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、97部の赤色顔料(色材A)を得た。平均一次粒子径は40.8nmであった。

(色材Bの製造)
反応容器中でn−アミルアルコール1250部に、フタロジニトリル225部、塩化アルミニウム無水物78部を添加し、攪拌した。これに、DBU(1,8−Diazabicyclo[5.4.0]undec−7−ene)266部を加え、昇温し、136℃で5時間還流させた。攪拌したまま30℃まで冷却した反応溶液を、メタノール5000部、水10000部の混合溶媒中へ、攪拌下注入し、青色のスラリーを得た。このスラリーを濾過、ろ取し、メタノール2000部、水4000部の混合溶媒で洗浄し、乾燥して、135部のクロロアルミニウムフタロシアニンを得た。さらに、反応容器中でクロロアルミニウムフタロシアニン100部をゆっくり濃硫酸1200部に、室温にて加えた。40℃、3時間撹拌して、3℃の冷水24000部に硫酸溶液を注入した。青色の析出物をろ取・ろ過、水洗、乾燥して、下記式(1)で表されるアルミニウムフタロシアニン顔料を102部得た。
次に、反応容器中でメタノール1000部に、式(1)で表されるアルミニウムフタロシアニン顔料を100部とリン酸ジフェニルを49.5部とを加え、40℃に加熱し、8時間反応させた。これを室温まで冷却後、生成物をろ取・ろ過し、メタノールで洗浄後、乾燥させて、下記式(2)で表されるアルミニウムフタロシアニン顔料114部を得た。
得られた式(2)で表されるアルミニウムフタロシアニン顔料を、色材Aと同様のソルトミリング処理法で、緑色顔料(色材B)を得た。平均一次粒子径は31.2nmであった。
式(1)
式(2)
(色材Cの製造)
三つ口フラスコに、98%硫酸500部、式(1)で表されるフタロシアニン顔料50部、1,2−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(DBDMH)129.3部を加え撹拌し、20℃、6時間、反応させた。その後、3℃の氷水5000部に上記反応混合物を注入し、析出した固体をろ過、ろ取し、水洗した。ビーカーに2.5%水酸化ナトリウム水溶液500部、ろ過、ろ過した残渣を加え、80℃、1時間撹拌した。その後、この混合物をろ取・ろ過、水洗、乾燥して、フタロシアニン環に臭素原子が平均で10.1個置換された顔料を得た。
次に、3口フラスコに、N−メチルピロリドンを500部、得られたフタロシアニン環に臭素原子が平均で10.1個置換された顔料を50部およびリン酸ジフェニル13.9部を加え、90℃に加熱し、8時間反応させた。これを室温まで冷却後、生成物をろ取・ろ過し、メタノールで洗浄後、乾燥させて、下記式(3)で表される緑色顔料(色材C)を得た。平均一次粒子径は27nmであった。

式(3)
(色材Dの製造)
以下に示す市販の顔料を用いて、混合、分散し、赤色の色材Dを作製した。
C.I.ピグメントレッド57:1(天津東洋油墨社製 LIONOL RED 6B 5715G)(平均一次粒子径80nm) 48質量部
C.I.ピグメントイエロー12(天津東洋油墨社製 LIONOL YELLOW TT−1209)(平均一次粒子径90nm) 48質量部
カーボンブラック(キャボット社製 モナーク280)(平均一次粒子径60nm)4質量部
これら3種の顔料を上記配合比(重量部)でカワタ社製スーパーミキサー(SMV−10Ba)を用いて周速30m/sの条件で3分間混合し、赤色の色材Dを得た。
(ロジン変性フェノール樹脂の製造例)
(ロジン変性フェノール樹脂A)
撹拌機、冷却器、温度計をつけた4つ口フラスコにP−オクチルフェノール1000部、35%ホルマリン850部、93%水酸化ナトリウム60部、トルエン1000部を加えて、90℃で6時間反応させた。その後6N塩酸125部、水道水1000部の塩酸溶液を添加し、撹拌、静置し、上層部を取り出し、不揮発分49%のレゾールタイプフェノール樹脂のトルエン溶液2000部を得て、これをレゾール液とした。
撹拌機、水分分離器付き冷却器、温度計をつけた4つ口フラスコに、ガムロジン1000部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら200℃で溶解し、上記で製造したレゾール液1800部を添加し、トルエンを除去しながら230℃で4時間反応させた後、グリセリン110部を仕込み、260℃で酸価が20mgKOH/g以下になるまで10時間反応させ、酸価18mgKOH/g、重量平均分子量50000、新日本石油化学(株)AFソルベント6号での白濁温度60℃、軟化点175℃のロジン変性フェノール樹脂Aを得た。
(ワニス製造例)
(ワニスA)
ロジン変性フェノール樹脂A40部、桐油15部、大豆油30部、AFソルベント6号(新日本石油化学(株)製溶剤)14部、ALCH(川研ファインケミカル(株)製ゲル化剤)1.0部を190℃で1時間加熱撹拌して、ワニスAを得た。
(インキ製造例1)
表1の配合にて、顔料を、ロジン変性フェノール樹脂ワニスA、石油系溶剤(新日本石油(株)製AFソルベント6)、乾燥抑制剤(東洋インキ(株)製 乾燥抑制剤CP)に3本ロールを用いてグラインドメーターで顔料の粒径が7.5ミクロン以下になるまで分散し、各ベースインキを得た。
(塗布サンプルの作製)
作製したインキを用いて、東洋紡績株式会社製ポリプロピレンフィルム「パイレンP2161」にバーコーターNo.4を用いてインキを塗布し、60℃の乾燥オーブンで1分間乾燥させ色見本を作製した。本発明で使用するバーコーターは、第一理化株式会社製のNo.4を用いた。インキにした時の色材に由来する分光反射スペクトルは、以下のとおりであった。
インキA:
波長600〜700nmの範囲での分光反射率の最大値が100%(700nmのときに分光反射率100%)としたときに、波長400〜600nmの範囲での分光反射率の最大値が5.2% (600nmのときに分光反射率5.2%)
インキB:
波長400〜600nmの範囲での分光反射率の最大値が100%(495nmのときに分光反射率100%)としたときに、波長600〜700nmの範囲での分光反射率の最大値が0.8%(600nmのときに分光反射率0.8%)
インキC:
波長400〜600nmの範囲での分光反射率の最大値が100%(495nmのときに分光反射率100%)としたときに、波長600〜700nmの範囲での分光反射率の最大値が1.0%(600nmのときに分光反射率1.0%)
インキD:
波長600〜700nmの範囲での分光反射率の最大値が100%(700nmのときに分光反射率100%)としたときに、波長400〜600nmの範囲での分光反射率の最大値が25.5% (600nmのときに分光反射率25.5%)
(カラーフィルタの作製)
緑色のカラーフィルタを作製した。ガラス片上に塗布した後、2cmx2cmの大きさにカットした。
[光源(B1)]
光源(B1)として、下記2種類の光源を用いた。
B1−1:電球型蛍光灯 Panasonic社製 パルックボールD60形E26口金 クール色 EFD15ED11E
発光スペクトルは、図5に示すものであり、430nm、545nm、605nmに強いピークを有しており、その他400〜710nmの間になだらかなピークを持つものである。
B1−2:高出力白色LED
発光スペクトルは、図6に示すものであり、445nmに強いピークを有しており、その他500〜700nmになだらかなピークを持つものである。
光源(B2)として、下記の光源を作製した。
[B2−1]
α1:波長420nmの青色LED電球(分光分布は400〜450nmの範囲で半値幅は20nm)発光スペクトルを図7に示す。
β:波長550nmの黄色LED電球(分光分布は520〜620nmの範囲で半値幅は35nm)発光スペクトルを図8に示す。
これら2種のLED電球を図9のように配置を行い、白色LED照明の作製を行った。
[B2−2]
α2:波長440nmの青色LED電球(分光分布は420〜480nmの範囲で半値幅は20nm)発光スペクトルを図10に示す。
β:波長550nmの黄色LED電球(分光分布は520〜620nmの範囲で半値幅は35nm。B2−1で使用したものと同一のもの。)
これら2種のLED電球をB2−1と同様にして図11のように配置を行い、白色LED照明の作製を行った。
[B2−3]
プログラマブル光源 株式会社Nikon社製ELS−VIS(800W Xe Lamp Type)を用いて、波長440nm(分光分布は420〜460nmの範囲で半値幅は20nm)と波長565nm(分光分布は545〜590nmの範囲で半値幅は20nm)の2つのピークを持つ白色光を作製した。図12にスペクトルを示す。
[B2−4]
前述の2cm×2cmのカットした緑色カラーフィルタを、図13に示すように、図9あるいは図11のB2−1あるいはB2−2の黄色LED電球に合わせて大きなガラス基板上に配置し貼り付け、B2−1およびB2−2の黄色LED電球の部分に被せた。照明装置を真横から見た図を図14に示す。
[色変化装置の作製]
色材と照明の組合せを実際に照明の下で見るために、上記作製した光源と市販のアクリル板を組み合わせ、図15、図16(真正面から見た図)のようなLED照明装置を作製した。アクリル板の内側には、全面にFUJIFILM社製インクジェット用紙(画彩 写真仕上げ Pro:厚み0.32mm、坪量310g/m2、白色度102.0%)を貼り、白背景とした。色材サンプルは底板上に置き、色材表面に対して真上の位置にあたる天板から光源があたる設計になっている。天板の中央には、前述の光源B2−1あるいはB2−2、その周りに、光源B1にあたる4つの高出力白色LED電球を配置した。光源B1およびB2−1あるいはB2−2の切り替えは、マイクロコンピュータ(Arduinoボード)を用いて、B1:B2=100:0〜50:50〜0:100〜50:50〜100:0と段階的に、かつ、スムーズに切り替わる設計にした。
実施例1
インキAをポリプロピレンフィルムに0.5μmの厚さで塗工し、乾燥させて、カラーフィルムを作製した。このカラーフィルムを色彩変化装置の底板に置き、光源B1⇔光源B2−1、あるいは、光源B2−2、あるいは光源B2−4と変化させ、フィルムの見た目の色がどのように変化するか確認した。光源B1では赤色に見えていたフィルムは、光源をB2−1、B2−2、B2−4に変えたとき黒色に見えた。
実施例2
インキAをインキBに変えた以外は実施例1と同様にして、フィルムの色彩変化を確認した。光源B1では緑色に見えていたフィルムは、光源をB2−1、B2−2、B2−4に変えたとき透明になり、底板の白地が見えた。
実施例3
インキAをインキCに変えた以外は実施例1と同様にして、フィルムの色彩変化を確認した。光源B1では緑色に見えていたフィルムは、光源をB2−1、B2−2、B2−4に変えたとき透明になり、底板の白地が見えた。
比較例1
インキAをインキDに変えた以外は実施例1と同様にして、フィルムの色彩変化を確認した。光源B1では赤色に見えていたフィルムは、光源をB2−1、B2−2、B2−4に変えても赤色のままであった。
表2に、色材に対して光源B1およびB2−1あるいはB2−2を当てた際に起こる、見た目の色彩変化をまとめて示す。

Claims (10)

  1. 色材(A)と、少なくとも、異なる発光波長を有する光源(B1)及び光源(B2)とを含み有彩色と無彩色の間で色彩を変化させる色彩変化装置であって、
    光源(B1)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有し、
    光源(B2)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有さず、
    色材(A)は、分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が5%以下である色材(A1)であるか、
    分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が60%〜100%であり、600〜700nmの範囲における分光反射率が20%以下である色材(A2)であることを特徴とする、色彩変化装置。
  2. 光源(B2)が、少なくとも2つの発光波長ピークを有することを特徴とする請求項1記載の色彩変化装置。
  3. 光源(B2)が、波長400〜500nmの範囲と波長500〜600nmの範囲とに発光波長ピークを有することを特徴とする請求項2記載の色彩変化装置。
  4. 色材(A)、色材(A1)、色材(A2)が、有機顔料であることを特徴とする請求項1〜いずれかに一項に記載の色彩変化装置。
  5. 色材(A1)が、ペリレン系染顔料を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の色彩変化装置。
  6. 色材(A2)が、フタロシアニン系染顔料を含むことを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の色彩変化装置。
  7. 光源(B1)及び/または光源(B2)が、カラーフィルタを含むことを特徴とする請求項1〜6いずれか一項に記載の色彩変化装置。
  8. 光源(B1)及び/または光源(B2)が、蛍光体層を含むことを特徴とする請求項1〜7いずれか一項に記載の色彩変化装置
  9. 色材(A)が、透明樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜8いずれか一項に記載の色彩変化装置。
  10. 色材(A)と、少なくとも、異なる発光波長を有する光源(B1)及び光源(B2)とを用いて、光源(B1)と光源(B2)とを切り替えることによって、有彩色と無彩色の間で色彩変化を表現する色彩変化方法であって、
    光源(B1)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有し、
    光源(B2)は、白色を呈し、分光分布において、最大発光強度を100%とした場合に、波長600nmを超える領域に発光強度10%以上の発光強度を有さず、
    色材(A)は、分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が5%以下である色材(A1)であるか、
    分光反射率が波長400〜600nmの範囲における分光反射率が60%〜100%であり、600〜700nmの範囲における分光反射率が20%以下である色材(A2)であることを特徴とする、色彩変化方法。
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