JP6809952B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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本発明は、レーザ加工装置に関する。
レーザ加工装置としては、半導体素子材料のウェハを加工対象物として、加工対象物にアニール処理を行うレーザアニール装置がある。また、レーザ加工装置には、樹脂層と金属層とを有する基板を加工対象物として、レーザ光を用いて加工対象物に孔をあけるレーザドリル装置、加工対象物の溶接を行うレーザ溶接装置などがある。
このようなレーザ加工装置は、一般に、レーザ光源の出力パワーを測定するパワー測定部を有する(例えば特許文献1を参照)。そして、加工処理の前に、パワー測定部がレーザ光のパワーを測定し、フィードバック制御によりレーザ光源の出力調整が行われる。
また、本願発明に関連する技術として、特許文献2には、輻射加熱器を用いたレーザ焼結装置において赤外線センサによりターゲット表面の温度を監視する技術が示されている。
特開2013−233556号公報 特表平11−508322号公報
レーザ加工装置においては、加工対象物に照射されるレーザ光のパワーが設定通りに調整されると好ましい。本発明者が検討したところ、加工対象物に照射されるレーザ光のパワーは、レーザ光源の出力誤差、レンズ又はミラーの汚れ又は位置ズレなどの光学系の誤差要因、及びパワー測定部の測定誤差に起因して、変化することが分かった。このうち、レーザ光源の出力誤差は、パワー測定部の測定が正しく行われれば、許容範囲内に調整することができる。また、光学系の誤差要因はレーザ光のビーム形状を検査して発見することができる。
一方、従来のレーザ加工装置では、パワー測定部の測定誤差を検出する手段がなく、パワー測定部に比較的に大きな測定誤差が生じると、被加工位置に照射されるレーザ光のパワーの誤差が大きくなるという課題があった。パワー測定部の測定誤差は、一例として周囲温度の変化に起因して生じる。
本発明は、パワー測定部に許容範囲を超えるような測定誤差が生じた場合に、これを検出できるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
本発明のレーザ加工装置は、
レーザ光源から出射されたレーザ光のパワーを測定するパワー測定部と、
レーザ光が照射された加工対象物の熱輻射の強度を測定する熱輻射測定部と、
前記パワー測定部が測定したレーザ光のパワーと前記熱輻射測定部が測定した熱輻射の強度との組み合わせが、所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、
を備え
少なくとも複数回の前記パワー測定部の検査処理において、前記熱輻射測定部は、毎回同一の加工対象物にレーザ光が照射されたときの熱輻射の強度を測定する構成とした。
本発明によれば、パワー測定部に許容範囲を超えるような測定誤差が生じた場合に、これを検知できるレーザ加工装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るレーザ加工装置を示す構成図である。 パワー測定部の出力の一例を示すグラフである。 制御部により実行される基準データ取得処理の流れを示すフローチャートである。 記憶部に記憶される測定値の正常範囲の一例を示す図である。 制御部により実行されるレーザ加工装置の調整処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置を示す構成図である。図1中、レーザ光の光軸を実線又は二点鎖線で示し、熱輻射を粗い破線で示し、制御線及び測定結果の出力線を細かい破線で示す。
本実施形態のレーザ加工装置1は、半導体素子材料のウェハを加工対象物41として、加工対象物41にレーザ光を照射してアニール処理を行うレーザアニール装置である。レーザ加工装置1は、制御部10、レーザ光源21、走査光学系22、ダイクロイックミラー23、レンズ24、25、熱輻射測定部26、ステージ31、イメージセンサ32、全反射ミラー33、パワー測定部34、及び検査用の加工対象物38を備える。
レーザ光源21は、例えばYAGレーザ等の固体レーザ、COレーザ等のガスレーザ又はLD(Laser Diode)等の半導体レーザであり、加工対象物41に照射されて加工対象物41の被加工位置P0を高温に加熱するレーザ光を出力する。レーザ光源21はレーザ発振器と呼んでもよい。
走査光学系22は、例えばガルバノミラーを含み、レーザ光の照射位置すなわち被加工位置P0を例えばステージ31の上面に沿った2方向へ変化させることができる。なお、走査光学系22を省略し、加工対象物41を保持したステージ31が移動することで、レーザ光の照射位置と加工対象物41とが相対的に移動する構成を採用してもよい。
ダイクロイックミラー23は、レーザ光源21の出力波長の光を反射し、熱輻射を含む赤外領域の光を透過する。
レンズ24は、例えばFθレンズであり、被加工位置へレーザ光を収束させる。また、レンズ24は、加工対象物の被加工位置P0から熱輻射を集光する。
レンズ25は、レンズ24により集光され、ダイクロイックミラー23を透過した熱輻射を熱輻射測定部26へ収束させる。
熱輻射測定部26は、例えば赤外線センサであり受光部に入力された熱輻射の強度を測定する。
ステージ31は、加工対象物41を保持する台であり、レーザ光の光軸と交差する2方向へ移動可能なように構成されている。ステージ31は、加工対象物41を保持する領域と異なる箇所に、イメージセンサ32及び全反射ミラー33を保持している。また、ステージ31は、加工対象物41と同じ高さに検査用の加工対象物38を保持する。
イメージセンサ32は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラなどであり、ステージ31の駆動によって、レーザ光の照射位置(レンズ24から照射されるレーザ光の光軸位置)まで移動できる。イメージセンサ32は、レーザ光の照射位置において、レーザ光のビーム形状を撮像する。ビーム形状とは、レーザ光のビームスポット内の強度分布を意味し、ビームプロファイルとも呼ばれる。図1では、二点鎖線によりイメージセンサ32がレーザ光の照射位置へ移動したときのレーザ光の光軸を示している。
全反射ミラー33は、ステージ31の駆動によって、レーザ光の照射位置(レンズ24から照射されるレーザ光の光軸位置)まで移動できる。全反射ミラー33は、レーザ光の照射位置において、レーザ光を反射してパワー測定部34へ送る。図1では、二点鎖線により全反射ミラー33がレーザ光の照射位置へ移動したときのレーザ光の光軸を示している。
図2は、パワー測定部の出力の一例を示すグラフである。
パワー測定部34は、パワーメータとも呼ばれ、レーザ光を受光してレーザ光のパワーを測定する。パワーとは、レーザ光の単位時間当たりのエネルギーを意味する。パワー測定部34としては、例えばレーザ光を熱に変換する受光面を有し、受光面の温度からレーザ光のパワーを測定するサーマルセンサを適用できる。パワー測定部34は、図2に示すように、レーザ光を受光して少しの時間が経過すると出力が安定し、安定した状態でレーザ光のパワーを表わす計測結果を出力する。パワー測定部34は、周囲温度により誤差が生じ、例えばレーザ光のパワーが同一でも、図2に示すように、周囲温度が22℃の場合と26℃の場合とで出力は異なる。レーザ加工装置1は、通常、設定された周囲温度に制御された環境で稼動されるため、多くの場合、パワー測定部34の周囲温度に起因する測定誤差は大きくならない。しかし、異常時には、周囲温度あるいは他の要因に起因してパワー測定部34の測定誤差が大きくなる場合がある。
検査用の加工対象物38は、ステージ31の駆動によって、レーザ光が照射される被加工位置P0まで移動できる。検査用の加工対象物38は、擬似的な加工対象物であり、パワー測定部34に大きな測定誤差が生じていないか検査する際に使用される。パワー測定部34の検査の際には、毎回同一の加工対象物38が使用される。ただし、定期的あるいは任意のタイミングで検査用の加工対象物38が新しいものに取り換えられるようにしてもよい。検査用の加工対象物38は、厚み、幅、及び奥行は実際の加工対象物41と異なってもよい。検査用の加工対象物38は、実際には加工が行われないが、加工対象物38と同様の態様でレーザ光が照射されることから、本明細書においては加工対象物と呼ぶ。なお、検査用の加工対象物は、実際の加工対象物41と同一素材を用いると検査精度を向上できるが、レーザ光の照射により実際の加工対象物41と類似した温度上昇が生じる素材であれば、実際の加工対象物41と同一素材である必要はない。
制御部10は、プログラムが格納された記憶装置、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、作業用のメモリ、ならびに、制御信号及び検出信号の入出力を行うI/Oなどを有するコンピュータである。制御部10は、レーザ光源21の駆動制御と、ステージ31の駆動制御と、走査光学系22の駆動制御とを行う。さらに、制御部10は、熱輻射測定部26の測定値、イメージセンサ32の撮像結果、パワー測定部34の測定結果、及び熱輻射測定部26の測定結果を入力する。また、制御部10は、加工対象物41の加工処理の前、適宜なタイミングでレーザ光源21のパワー調整が含まれる調整処理を実行する。
制御部10は、さらに、記憶部13と、表示部14と、CPUがプログラムを実行して機能する機能モジュールとして、判定部11とデータ処理部12とを備える。表示部14は、警告灯又は画像表示が可能なディスプレイであり、調整処理で異常と判定された場合に、警告の表示を行う。判定部11、データ処理部12及び記憶部13の各機能については後述する。
<基準データ取得処理>
図3は、制御部により実行される基準データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
基準データ取得処理は、パワー測定部34の測定誤差が許容範囲内か判断するために、予め必要な基準データを取得する処理である。基準データ取得処理は、レーザ加工装置1の光学系からゴミ、汚れ又は位置ズレなどの誤差要因が除去され、かつ、周囲温度などの環境パラメータが予め設定された条件を満たすことが保証された状態で実行される。このような状態が整ったら、ユーザは、制御部10へ基準データ取得処理の開始指令を入力し、これにより制御部10が図3の基準データ取得処理を開始する。
基準データ取得処理が開始されると、先ず、制御部10は、検査用の加工対象物38にレーザ光を照射して熱輻射を測定する処理を実行する(ステップS1)。具体的には、先ず、制御部10は、ステージ31を駆動して検査用の加工対象物38をレーザ光の照射位置まで動かす。次に、制御部10は、レーザ光源21を駆動してレーザ光を出射する。すると、レーザ光は、走査光学系22、ダイクロイックミラー23及びレンズ24を経て加工対象物38に照射され、加工対象物38の被加工位置P0が加熱される。被加工位置が加熱されると、被加工位置から加熱量に応じた熱輻射が発生し、熱輻射がレンズ24、ダイクロイックミラー23及びレンズ25を経て熱輻射測定部26へ入射される。熱輻射測定部26は熱輻射の強度を測定し、制御部10はこの測定結果を取り込む。ステップS1の測定処理で取得された熱輻射の測定値を「P1」と表わす。
なお、ステップS1の測定処理においては、レーザ光の照射継続時間及び熱輻射の測定タイミングによって加工対象物38の熱輻射の強度が変化する場合がある。このような場合、制御部10は、レーザ光の照射継続時間及び熱輻射の測定タイミングを予め設定された値にして、熱輻射の測定処理を行うようにすればよい。あるいは、制御部10は、レーザ光の照射継続時間を一定にし、かつ、測定期間中の熱輻射の最大値あるいは平均値などの統計値を測定結果として取り込むようにしてもよい。
次に、制御部10は、レーザ光のパワーの測定処理を行う(ステップS2)。具体的には、先ず、制御部10は、ステージ31を駆動して、全反射ミラー33をレーザ光の照射位置まで動かす。次に、制御部10は、ステップS1のときと同一のパワー設定でレーザ光源21を駆動する。すると、レーザ光は、走査光学系22、ダイクロイックミラー23、レンズ24及び全反射ミラー33を経て、パワー測定部34へ入射される。パワー測定部34はレーザ光のパワーを測定して測定結果を出力し、制御部10はこの測定結果を入力する。制御部10は、例えばレーザ光の出力を所定時間継続し、パワー測定部34の出力が安定したときの値を測定結果として取り込めばよい。ステップS2の測定処理で取得されたパワーの測定値を「P2」と表わす。
続いて、制御部10は、ステップS1で取り込んだ熱輻射の強度の測定値P1と、ステップS2で取り込んだレーザ光のパワーの測定値P2との組み合わせを1組の基準データDi=(P1、P2)として保存する(ステップS3)。
制御部10は、さらにステップS4の判別処理により、ステップS1〜S3のループ処理を、例えばレーザ光源21のパワーを変えて複数回繰り返し行う。このような複数回のループ処理により、複数の基準データD1〜Dnが取得される。
図4は、記憶部に記憶される測定値の正常範囲の一例を示す図である。
基準データが取得されたら、次に、制御部10では、データ処理部12が、基準データD1〜Dnに許容誤差を加えて、測定値の正常範囲を決定する(ステップS5)。例えば、図4に示すように、4つの基準データD1〜D4が取得された場合を想定する。この場合、データ処理部12は、複数の基準データD1〜D4から、熱輻射の強度とレーザ光のパワーとの相関関係を表わす回帰直線L1を計算し、回帰直線L1に許容誤差を加えて正常範囲W1を決定する。
なお、上記の例では、データ処理部12は、複数の基準データD1〜Dnに基づいて正常範囲W1を決定すると説明したが、データ処理部12は、1つの基準データD1のみから正常範囲を決定してもよい。この場合、データ処理部12は、例えば、熱輻射の強度の測定値P1と、パワー測定部34の測定値P2との比「P1/P2」に、許容誤差を加えて、例えば「(P1/P2)±10%」などの正常範囲を決定することができる。
データ処理部12は、測定値の正常範囲を決定したら、正常範囲を示すデータを記憶部13に格納する(ステップS6)。そして、制御部10は、基準データ取得処理を終了する。
<調整処理>
図5は、制御部により実行されるレーザ加工装置の調整処理の流れを示すフローチャートである。
調整処理は、レーザ光が、設定されたビーム形状及び設定されたパワーで加工対象物41に照射されるかを、加工処理の前に確認する処理である。調整処理は、例えば定期的にあるいは複数の加工対象物41を一括処理する前など適宜なタイミングで実行される。ユーザは適宜なタイミングで調整処理の開始指令を制御部10に入力すると、制御部10は図5の調整処理を開始する。
調整処理が開始されると、先ず、制御部10は、レーザ光のパワー調整の処理を実行する(ステップS11)。具体的には、先ず、制御部10は、ステージ31を駆動して全反射ミラー33をレーザ光の照射位置まで移動させる。次に、制御部10は、設定されたパワーでレーザ光源21を駆動し、パワー測定部34の測定結果を入力する。そして、測定結果が設定されたパワーからズレていた場合、制御部10は、パワー測定部34の測定値が設定値と等しくなるように、レーザ光源21の設定パワーを調整する。
続いて、制御部10は、レーザ光のビーム形状を確認する処理を実行する(ステップS12)。具体的には、先ず、制御部10は、ステージ31を駆動してイメージセンサ32をレーザ光の照射位置まで移動させる。次に、制御部10は、レーザ光源21を駆動してレーザ光を照射させ、イメージセンサ32の撮像結果を入力する。そして、制御部10は、予め設定されているビーム形状と撮像結果との比較を行い、比較の結果、差異が許容範囲内であれば、制御部10は正常と判断し、差異が許容範囲を超えていれば、制御部10は異常と判断する。
ビーム形状の確認を行ったら、制御部10は、その結果を判別し(ステップS13)、異常であれば、表示部14に異常の判定結果及び警告の表示を行わせて(ステップS17)、エラー処理へ移行する。警告表示により、ユーザは、光学系の汚れ又は位置ズレなどの点検を行い、ビーム形状の異常を修正することができる。
一方、ビーム形状の確認の結果が正常であれば、制御部10は、パワー測定部34の検査処理(ステップS14〜S16)へ処理を移行する。すなわち、先ず、制御部10は、検査用の加工対象物38にレーザ光を照射して熱輻射の測定処理を実行する(ステップS14)。このときに取り込まれた測定値を「P1」と表わす。ステップS14の処理は、上述したステップS1の処理と同様である。
次に、制御部10は、レーザ光のパワーの測定処理を実行する(ステップS15)。このときに取り込まれた測定値を「P2」と表わす。ステップS15の処理は、上述したステップS2の処理と同様である。ステップS15で駆動されるレーザ光源21の設定パワーは、ステップS14で駆動されるレーザ光源21の設定パワーと同一にされる。
測定値が取り込まれたら、続いて、制御部10では、判定部11が取り込まれたデータD=(P1,P2)と、記憶部13に記憶された正常範囲W1を示すデータ(図4を参照)とを比較する。そして、判定部11は、データDが正常範囲W1に含まれるか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16の判定の結果、データDが正常範囲W1に含まれれば、制御部10は、異常の警告なく調整処理を終了する。この場合、ユーザは、正常にレーザ加工装置1の調整がなされていると判断し、加工対象物41の加工処理へ移行することができる。
一方、ステップS16の判定部11の判別の結果、データDが正常範囲W1になければ、制御部10は、表示部14に異常の警告表示を行って(ステップS17)、エラー処理へ移行する。この場合、ユーザは、警告表示によりレーザ加工装置1の調整が正常でないと判断し、例えばレーザ加工装置1を停止させ、どこに異常があるのか原因調査することができる。これにより、異常のまま加工対象物を加工処理し、歩留まりを低下させてしまうことを回避することができる。
以上のように、本実施形態のレーザ加工装置1によれば、調整処理において、レーザ光のパワーの測定値「P1」と熱輻射の測定値「P2」との組み合わせのデータD=(P1、P2)が、正常な範囲にあるか否かが判定される。これにより、パワー測定部34に許容範囲を超えるような測定誤差が生じるような場合に、このことを検出することができる。
また、本実施形態のレーザ加工装置1によれば、検査用の擬似的な加工対象物38を有し、複数回の検査処理において毎回同じ加工対象物38を用いてパワー測定部34の検査処理が行われる。従って、加工対象物38の個体差が影響して、熱輻射の測定値「P2」に差異が生じ、この差異により、誤ってパワー測定部34が異常と判定されてしまうといった事態を回避できる。
また、本実施形態のレーザ加工装置1によれば、データ処理部12が、図3の基準データ取得処理において取得された基準データD1〜Dnから、組み合わせのデータDの正常範囲を計算し、正常範囲を示すデータを記憶部13に記憶させる。従って、レーザ加工装置1の使用環境又は使用条件が変わった場合などにおいても、基準データを取得し直して、正常範囲のデータを更新することで、パワー測定部34の正しい検査を実行することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、本発明をレーザアニール装置に適用した場合を例にとって説明した。しかし、本発明は、レーザドリル装置、レーザ溶接装置など、種々のレーザ加工装置に同様に適用することができる。また、上記実施形態では、加工対象物として半導体素子材料のウェハを示し、検査用の加工対象物は実際の加工対象物と同一素材で擬似的な構成であると説明した。しかし、検査用の加工対象物は、実際の加工対象物と同一素材でなく、検査用に専用に製造された加工対象物としてもよい。この場合、加工対象物は検査用のレーザ照射対象物と呼んでもよい。また、上記実施形態では、レーザ光源21のパワーを調整して、被加工位置P0のレーザ光のパワーを調整すると説明した。しかし、レーザ光源21のパワーを調整する代わりに、レーザ光が通過する光学系においてレーザ光の減衰率を調整することで、被加工位置P0のレーザ光のパワーを調整する構成が採用されてもよい。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 レーザ加工装置
10 制御部
11 判定部
12 データ処理部
13 記憶部
14 表示部
21 レーザ光源
22 走査光学系
23 ダイクロイックミラー
24、25 レンズ
26 熱輻射測定部
31 ステージ
32 イメージセンサ
33 全反射ミラー
34 パワー測定部
38 検査用の加工対象物
41 加工対象物
P0 被加工位置
W1 正常範囲

Claims (4)

  1. レーザ光源から出射されたレーザ光のパワーを測定するパワー測定部と、
    レーザ光が照射された加工対象物の熱輻射の強度を測定する熱輻射測定部と、
    前記パワー測定部が測定したレーザ光のパワーと前記熱輻射測定部が測定した熱輻射の強度との組み合わせが、所定の範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、
    を備え
    少なくとも複数回の前記パワー測定部の検査処理において、前記熱輻射測定部は、毎回同一の加工対象物にレーザ光が照射されたときの熱輻射の強度を測定するレーザ加工装置。
  2. 前記判定部の判定結果を表示する表示部を更に備える、
    請求項記載のレーザ加工装置。
  3. 前記所定の範囲は、レーザ光のパワーと熱輻射の強度との組み合わせの正常範囲を表わす、
    請求項1又は請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記パワー測定部が測定したレーザ光のパワーと前記熱輻射測定部が測定した熱輻射の強度との複数の組み合わせのデータから前記所定の範囲を計算するデータ処理部と、
    前記データ処理部により計算された前記所定の範囲を示す表わすデータを記憶する記憶部と、
    を備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
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