JP6809013B2 - 経皮投与デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚を通じた薬剤の投与に用いる経皮投与デバイスに関する。
皮膚を通じて薬剤を体内に投与する方法である経皮吸収法は、薬剤の投与対象に痛みを与えることなく薬剤を投与することが可能な方法として知られている。こうした経皮吸収法の1つとして、数十μmから数百μm程度の長さを有した突起部を備える経皮投与デバイスを用いて皮膚を穿孔し、皮膚に形成された孔を通じて薬剤を投与する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4427691号公報
ところで、経皮投与デバイスを用いた薬剤の投与方法には、突起部の表面に薬剤を塗布した後に、突起部を用いて皮膚を穿孔する方法、突起部を用いて皮膚を穿孔した後に、皮膚に薬剤を塗布する方法、および、薬剤で形成された経皮投与デバイスを皮膚に穿刺する方法などが知られている。いずれの方法を用いる場合にも、投与対象に薬剤を投与されやすくすることが可能な経皮投与デバイスが求められている。
本発明は、投与対象に薬剤を投与されやすくすることを可能とした経皮投与デバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための経皮投与デバイスは、表面を含む基体と、前記表面から突き出た突起部と、を備える。前記突起部は、前記表面から突き出るとともに、前記表面に接する基端部と前記基端部とは反対側の先端部とを含む第1突起と、前記第1突起の外周面から突き出た複数の第2突起から構成される少なくとも1つの第2突起群と、を備える。前記各第2突起は、前記第2突起の属する前記第2突起群に固有の仮想線上であって、前記外周面に沿って前記先端部から前記基端部に向けて直線状に延びる仮想線上に位置する。
上記構成によれば、突起部に対して液状の薬剤が塗布された状態で突起部が皮膚に穿刺されるときには、第1突起の外周面と第2突起との間に薬剤が保持されるため、第2突起を有しない構成と比べて、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に投与される薬剤の量が多くなる。また、複数の第2突起が仮想線上に位置するため、第2突起が並ぶ領域の全体において、薬剤を保持することができる。
一方で、穿孔された皮膚に対して薬剤を塗布するとき、および、突起部そのものが、投与対象に投与される薬剤によって形成されているときには、突起部が第2突起を備える分だけ、皮膚に形成される孔を区画する面の面積が大きくなる。そのため、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に薬剤が投与されやすくなる。また、複数の第2突起が仮想線上に位置するため、第2突起が並ぶ領域の全体にわたって、孔を区画する面の面積を大きくすることができる。
こうした理由から、経皮投与デバイスによれば、投与対象に薬剤を投与されやすくすることができる。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記第2突起群に属する複数の前記第2突起は、基端側突起と、前記基端側突起よりも先端側に位置する先端側突起とを含み、前記外周面から前記第2突起の突き出る量が、突出量であり、前記先端側突起の前記突出量は、前記基端側突起の前記突出量よりも大きくてもよい。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記第2突起群に属する複数の前記第2突起は、基端側突起と、前記基端側突起よりも先端側に位置する先端側突起とを含み、前記外周面において前記第2突起が接している領域のうち、前記仮想線上の幅が前記第2突起の幅であり、前記先端側突起の前記幅は、前記基端側突起の前記幅よりも大きくてもよい。
上記各構成によれば、第2突起を有しない構成と比べて、突起部において、基端側突起よりも先端部寄りにおける表面積を大きくすることができるため、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位に薬剤が投与されやすくなる。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記第2突起群を構成する複数の前記第2突起では、前記先端部に近い前記第2突起ほど前記突出量が大きくてもよい。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記第2突起群を構成する複数の前記第2突起では、前記先端部に近い前記第2突起ほど前記幅が大きくてもよい。
上記各構成によれば、第2突起を有しない構成と比べて、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位において、突起部の表面積を大きくすることができる。これにより、突起部において、先端部側ほど薬剤が保持されやすくなり、突起部によって形成された孔において、孔の底部側ほど、孔を区画する面の面積が大きくなる。結果として、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位に薬剤が投与されやすくなる。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記各第2突起は、前記外周面のうち、前記第2突起が位置する部位から、前記表面のうち、前記第1突起の外側に向けて先細りする形状を有してもよい。
上記構成によれば、第2突起の突き出る方向が、第1突起の突き出る方向と同じである構成と比べて、第2突起が、第1突起を皮膚に穿刺するときの抵抗になりにくい。そのため、第2突起を有する突起部であっても、突起部が皮膚に穿刺されにくくなることが抑えられる。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記経皮投与デバイスは、複数の前記突起部を備え、前記表面と対向する平面視において、前記突起部の前記仮想線から構成される仮想線群は、1つの点から放射状に延びる複数の前記仮想線を含んでもよい。
上記構成によれば、マイクロニードルの基体のうち、複数の仮想線が放射状に延びる領域において、薬剤が投与されやすくなる部位に偏りが生じることが抑えられる。そのため、皮膚のうち、基体における複数の仮想線が放射状に延びる領域と対向する部位において、投与される薬剤の量にばらつきが生じることが抑えられる。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記表面と対向する平面視において、前記表面の中心を含む部分が第1面要素であり、前記第1面要素よりも外側の部分が第2面要素であり、前記第1面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第1面要素に位置する前記突起部が第1突起部であり、前記第2面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第2面要素に位置する前記突起部が第2突起部であり、前記外周面から前記第2突起の突き出る量が、突出量であり、全ての前記第1突起部における前記第2突起の前記突出量の平均値が第1の平均突出量であり、全ての前記第2突起部における前記第2突起の前記突出量の平均値が第2の平均突出量であり、前記第1の平均突出量は、前記第2の平均突出量よりも大きくてもよい。
上記構成によれば、第1面要素において、第2面要素よりも多くの薬剤が保持されやすくなり、また、第1面要素の形成した孔において、第2面要素の形成した孔に比べて、孔を区画する面の面積が大きくなりやすい。そのため、皮膚のうち、基体の第1面要素に接する部分には、第2面要素に接する部分よりも薬剤が投与されやすい。ここで、経皮投与デバイスは、通常、皮膚のうち、薬剤を投与すべき部分の近傍に基体の中央が位置するように皮膚に押し付けられる。そのため、上述した経皮投与デバイスによれば、薬剤を投与すべき部分の近傍に、それ以外の部分よりも薬剤が投与されやすくなる。
上記経皮投与デバイスにおいて、前記表面と対向する平面視において、前記表面の中心を含む部分が第1面要素であり、前記第1面要素よりも外側の部分が第2面要素であり、前記第1面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第1面要素に位置する前記突起部が第1突起部であり、前記第2面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第2面要素に位置する前記突起部が第2突起部であり、前記各突起部において、前記基端部に最も近い前記第2突起が基端部突起であり、前記各突起部において、前記基端部突起と前記先端部との間の距離が先端距離であり、全ての前記第1突起部における前記先端距離の平均値が第1の平均距離であり、全ての前記第2突起部における前記先端距離の平均値が第2の平均距離であり、前記第1の平均距離は、前記第2の平均距離よりも大きくてもよい。
上記構成によれば、第1面要素において、第2面要素よりも薬剤の保持される領域が広がり、また、第1面要素の形成した孔において、第2面要素の形成した孔に比べて、孔を区画する面の面積が大きくなる部分が広がる。そのため、皮膚のうち、基体の第1面要素に接する部分には、第2面要素に接する部分よりも多くの薬剤が投与されやすい。ここで、経皮投与デバイスは、通常、皮膚のうち、薬剤を投与すべき部分の近傍に基体の中央が位置するように皮膚に押し付けられる。そのため、上述した経皮投与デバイスによれば、薬剤を投与すべき部分の近傍に、それ以外の部分よりもより多くの薬剤が投与されやすくなる。
本発明によれば、投与対象に薬剤を投与されやすくすることができる。
経皮投与デバイスをマクロニードルとして具体化した一実施形態における斜視構造を示す斜視図。 一実施形態における突起部の斜視構造を拡大して示す拡大斜視図。 一実施形態における仮想線を通る面に沿った突起部の断面構造を示す断面図。 一実施形態における基体の表面と対向する平面視における平面構造を示す平面図。 一実施形態における基体の表面と対向する平面視における第1面要素と第2面要素との平面構造を示す平面図。 一実施形態における第2突起部の断面構造を第1突起部の断面構造とともに示す断面図。 図5のI−I線に沿う第1突起の断面構造を示す断面図。
図1から図7を参照して、経皮投与デバイスをマイクロニードルとして具体化した一実施形態を説明する。以下では、マイクロニードルの構成、マイクロニードルの形成材料、マイクロニードルの製造方法、マイクロニードルの用途、および、実施例を順番に説明する。
[マイクロニードルの構成]
図1から図7を参照してマイクロニードルの構成を説明する。
図1が示すように、マイクロニードル10は、表面11Sを含む基体11と、表面11Sから突き出た複数の突起部12とを備えている。複数の突起部12は、表面11Sにおいて、正方格子状に並んでいる。すなわち、表面11Sには仮想的な正方格子が設定され、複数の突起部12は、正方格子が有する格子点上に1つずつ位置している。
複数の突起部12は、表面11Sにおいて、最密充填構造に倣って並んでもよいし、同心円状に並んでもよいし、ランダムに並んでもよい。また、マイクロニードル10は、突起部12を1つのみ備えてもよい。
基体11は、穿刺対象における皮膚の変形に追従できる程度の可撓性を有することが好ましい。基体11が可撓性を有していれば、穿刺対象の皮膚が変形しても、突起部12が皮膚に穿刺されやすい。なお、基体11は、穿刺対象における皮膚の変形には追従しない程度の剛性を有してもよい。
図2が示すように、突起部12は、第1突起21と1つの第2突起群22Gとを備えている。第1突起21は、基体11の表面11Sから突き出るとともに、表面11Sに接する基端部21aと基端部21aとは反対側の先端部21bとを含んでいる。
第2突起群22Gは、第1突起21の外周面21Sから突き出た複数の第2突起22から構成されている。各第2突起22は、各第2突起22の属する第2突起群22Gに固有の仮想線VL上であって、外周面21Sに沿って先端部21bから基端部21aに向けて直線状に延びる仮想線VL上に位置している。
突起部12に対して液状の薬剤が塗布された状態で突起部12が皮膚に穿刺されるときには、第1突起21の外周面21Sと第2突起22との間に薬剤が保持されるため、第2突起22を有しない構成と比べて、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に投与される薬剤の量が多くなる。また、複数の第2突起22が仮想線VL上に位置するため、第2突起22が並ぶ領域の全体において、薬剤を保持することができる。
一方で、穿孔された皮膚に対して薬剤を塗布するとき、および、突起部12そのものが投与対象に投与される薬剤によって形成されているときには、突起部12が第2突起22を備える分だけ、皮膚に形成される孔を区画する面の面積が大きくなる。そのため、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に薬剤が投与されやすくなる。また、複数の第2突起22が仮想線VL上に位置するため、第2突起22が並ぶ領域の全体にわたって、孔を区画する面の面積を大きくすることができる。
こうした理由から、マイクロニードル10によれば、投与対象に薬剤を投与されやすくすることができる。
なお、突起部12が薬剤で形成されている場合には、突起部12に塗布された薬剤を投与する場合や、突起部12の形成した孔に薬剤を塗布する場合と比べて、突起部12が皮膚に穿刺された状態を長く保つ必要がある。第2突起22を備える突起部12では、突起部12の表面が凹凸面であるため、第1突起のみから構成される突起部と比べて、突起部12が皮膚に穿刺された状態が保たれやすくなる。この点においても、マイクロニードル10によれば、投与対象に薬剤が投与されやすくなる。
第1突起21は、針状、すなわち、基体11の表面11Sと直交する方向に沿って延びる形状を有している。第1突起21は、基端部21aから先端部21bに向けて先細りする形状を有している。各第1突起21は、他の全ての第1突起21と互いに同じ形状を有しているが、複数の第1突起21には、互いに異なる形状を有した第1突起21が含まれてもよい。
第1突起21の外周面21Sは円錐面であり、言い換えれば、第1突起21は円錐形状を有している。なお、第1突起21は、曲面を含む外周面によって区画される形状、平面から構成される外周面によって区画される形状、および、基端部21aから先端部21bまでにわたって太さがほぼ等しい形状などを有してもよい。具体的には、第1突起21は、例えば、円柱形状、角錐形状、および、角柱形状などを有してもよい。
また、第1突起21は、円錐形状の一部が、円錐形状の先端部と、基端部における任意の2点とを通る面によって切り欠かれた形状を有してもよい。あるいは、第1突起21は、角錐が有する複数の側面のうち、少なくとも1つの面が曲面から構成される形状を有してもよい。
またあるいは、第1突起21は、第1突起21が延びる方向に沿って並ぶ2つ以上の形状を組み合わせた形状を有してもよい。例えば、第1突起21は、基端部21aを含む基端要素と、先端部21bを含む先端要素とから構成され、基端要素が柱形状を有し、先端要素が錐形状を有してもよい。
第1突起21の突き出る方向において、基端部21aと先端部21bとの間の距離が、第1突起21の突き出る量である第1突出量P1であり、第1突出量P1は、例えば10μm以上1000μm以下である。
1つの第2突起群22Gに属する複数の第2突起22は、第2突起群22Gに固有の1本の仮想線VLに沿って間隔を空けて並んでいる。第2突起群22Gを構成する複数の第2突起22のうち、第1突起21の先端部21bに最も近い第2突起22は、先端部21bに位置しているが、先端部21bよりも基端部21a寄りに位置してもよい。
これに対して、第2突起群22Gを構成する複数の第2突起22のうち、第1突起21の基端部21aに最も近い第2突起22は、基端部21aに位置しているが、基端部21aよりも先端部21b寄りに位置してもよい。
第2突起22が第1突起21の外周面21Sから突き出る量は、第2突出量であり、第2突出量は、例えば0.1μm以上10μm以下である。仮想線VLにおいて、互いに隣り合う第2突起22間の距離は、例えば0.1μm以上10μm以下である。
図3は、1つの突起部12の断面構造であって、第1突起21の先端部21bと、仮想線VLとを含む面に沿う突起部12の断面構造を示している。
図3が示すように、第2突起群22Gを構成する複数の第2突起22では、先端部21bに近い第2突起22ほど第2突出量が大きい。第2突起22において、第1突起21の外周面21Sに接する端部が第2基端部22aであり、第2基端部22aとは反対側の端部が第2先端部22bである。第2突起22の突き出る方向において、第2基端部22aと第2先端部22bとの間の距離が、第2突起22の突出量である第2突出量P2である。
また、第1突起21の外周面21Sにおいて第2突起22が接している領域のうち、仮想線VL上の幅が第2突起22の幅である。第2突起群22Gを構成する複数の第2突起22では、先端部21bに近い第2突起22ほど幅が大きい。
先端部21bを通り、かつ、仮想線VLを含む面に沿う突起部12の断面において、仮想線VL上の幅、言い換えれば第2突起22が外周面21Sに接する幅が、第2突起22の幅である第2幅W2である。
こうしたマイクロニードル10によれば、第2突起を有しない構成と比べて、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位において、突起部12の表面積を大きくすることができる。これにより、突起部12において、先端部21b側ほど薬剤が保持されやすくなり、突起部12によって形成された孔において、孔の底部側ほど、孔を区画する面の面積が大きくなる。結果として、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位に薬剤が投与されやすくなる。
また、第1突起21の表面積は先端部21bに近いほど小さい一方で、第2突起群22Gに属する第2突起22の表面積は、第1突起21の先端部21bに近いほど大きいため、第1突起21の表面積が小さいことを、第2突起群22Gの表面積によって補うことができる。それゆえに、第2突起を有しない構成と比べて、投与対象に薬剤が投与されやすくなる。
このように、1つの第2突起群22Gを構成する複数の第2突起22では、先端部21bに近い第2突起22ほど、第2突出量P2および第2幅W2の両方が大きい。なお、マイクロニードル10は、先端部21bに近い第2突起22ほど、第2突出量P2が大きい傾向と、複数の第2突起22において、先端部21bに近い第2突起22ほど、第2幅W2が大きい傾向との少なくとも一方を有していれば、上述した効果を得ることはできる。
各第2突起22は、第1突起21の外周面21Sのうち、第2突起22が位置する部位から、基体11の表面11Sのうち、第1突起21の外側に向けて先細る形状を有している。各第2突起22において、第2先端部22bは、第1突起21の突き出る方向において、第2幅W2の中央よりも基端部21a寄りに位置している。
そのため、第2突起の突き出る方向が、第1突起の突き出る方向と同じである構成と比べて、第2突起22が、第1突起21を皮膚に穿刺するときの抵抗になりにくい。そのため、第2突起22を有する突起部12であっても、突起部12が皮膚に穿刺されにくくなることが抑えられる。
各第2突起22は、第2突起22が位置する部位から、基体11の表面11Sのうち、第1突起21の外側に向けて先細りする略円錐形状を有しているが、略円筒形状、略角錐形状、および、略角柱形状のいずれかの形状を有してもよい。1つの第2突起群22Gを構成する複数の第2突起22において、各第2突起22は、他の全ての第2突起22と互いに略相似な形状を有しているが、複数の第2突起22には、互いに略相似でない形状を有する第2突起22が含まれてもよい。
図4は、表面11Sと対向する平面視におけるマイクロニードル10の平面構造を示している。図4では、図示の便宜上、各突起部12における仮想線VLが実線で示されている。
図4が示すように、基体11の表面11Sと対向する平面視において、突起部12の仮想線VLから構成される仮想線群は、1つの点から放射状に延びる複数の仮想線VLを含んでいる。
基体11の表面11Sにおいて、複数の突起部12は、1つの方向であるX方向に沿って等しい間隔で並び、かつ、X方向と直交する方向であるY方向に沿って等しい間隔を空けて並んでいる。X方向における2つの突起部12間の間隔は、Y方向における2つの突起部12間の間隔と等しい。X方向とY方向とに直交する方向であって、基体11の表面11Sから突起部12の突き出る方向がZ方向である。
マイクロニードル10において、全ての突起部12が第1突起21と第2突起22とを備えるため、全ての突起部12に仮想線VLを設定することができる。なお、マイクロニードル10は、第1突起21と第2突起22とを備える突起部12に加えて、第1突起21のみから構成される突起部を備えてもよい。この場合には、第2突起22を備える突起部12と第2突起22を備えていない突起部との全ての突起部において、60%以上の突起部が第2突起22を備えることが好ましい。
基体11の表面11Sのうち、複数の仮想線VLが放射状に延びる点が基準点RPであり、基準点RPは、例えば表面11Sの中心である。なお、基準点RPは、表面11Sにおける中心以外の点であってもよい。表面11Sには、少なくとも1本の仮想線VLと重なる仮想放射線VRであって、基準点RPから放射状に延びる複数の仮想放射線VRを設定することが可能である。なお、図4では、図示の便宜上、基体11の表面11Sのうち、4分の1の領域にのみ仮想放射線VRを示している。
各突起部12において、第1突起21は先端部21bを通る中心軸を有し、中心軸の周方向において仮想線VLの延びる方向が、仮想線VLの向く方向である。仮想線VLは、仮想放射線VR上において、基準点RPとは反対側を向いている。言い換えれば、仮想線VLの向く方向は、中心軸の周方向において、中心軸から基準点RPに向かう方向に対して180°だけ異なっている。また言い換えれば、仮想線VLは、表面11Sと対向する平面視において、仮想放射線VRに沿い、かつ、先端部21bから表面11Sの外縁に向かって延びている。
マイクロニードル10の基体11のうち、複数の仮想線VLが放射状に延びる領域において、薬剤の投与効率が高まる部位に偏りが生じることが抑えられる。そのため、皮膚のうち、基体11における複数の仮想線VLが放射状に延びる領域と対向する部位において、投与される薬剤の量にばらつきが生じることが抑えられる。
図5が示すように、表面11Sと対向する平面視において、表面11Sの中心の一例である基準点RPを含む部分が第1面要素11S1であり、第1面要素11S1よりも外側の部分が第2面要素11S2である。第1面要素11S1には複数の突起部12が位置し、第1面要素11S1に位置する突起部12が第1突起部12aである。第2面要素11S2には複数の突起部12が位置し、第2面要素11S2に位置する突起部12が第2突起部12bである。
全ての第1突起部12aにおける第2突起22の第2突出量P2の平均値が第1の平均突出量であり、全ての第2突起部12bにおける第2突起22の第2突出量P2の平均値が第2の平均突出量である。第1の平均突出量は第2の平均突出量よりも大きい。
第1の平均突出量は、各第1突起部12aが有する複数の第2突起22における第2突出量P2の和を第2突起22の総数で除算することによって算出することができる。また、第2の平均突出量は、各第2突起部12bが有する複数の第2突起22における第2突出量P2の和を第2突起22の総数で除算することによって算出することができる。
マイクロニードル10によれば、第1面要素11S1において、第2面要素11S2よりも多くの薬剤が保持されやすくなり、また、第1面要素11S1の形成した孔において、第2面要素11S2の形成した孔に比べて、孔を区画する面の面積が大きくなりやすい。そのため、皮膚のうち、基体11の第1面要素11S1に接する部分には、第2面要素11S2に接する部分よりも薬剤が投与されやすい。ここで、マイクロニードル10は、通常、皮膚のうち、薬剤を投与すべき部分の近傍に基体11の中央が位置するように皮膚に押し付けられる。そのため、マイクロニードル10によれば、薬剤を投与すべき部分の近傍に、それ以外の部分よりも薬剤が投与されやすくなる。
また、各突起部12において、基端部21aに最も近い第2突起22が基端部突起であり、各突起部12の突き出る方向において、基端部突起と先端部との間の距離が先端距離である。全ての第1突起部12aにおける先端距離の平均値が第1の平均距離であり、全ての第2突起部12bにおける先端距離の平均値が第2の平均距離である。第1の平均距離は、第2の平均距離よりも大きい。
第1の平均距離は、各第1突起部12aにおける先端距離の和を第1突起部12aの総数で除算することによって算出することができ、また、第2の平均距離は、各第2突起部12bにおける先端距離の和を第2突起部12bの総数で除算することによって算出することができる。
図6は、第2突起部12bの断面構造であって、第1突起21の先端部21bと、仮想線VLとを含む面に沿う断面構造を、第1突起部12aの断面構造とともに示している。図6では、第1突起部12aと第2突起部12bとの区別を明確にするために、第2突起部12bが実線で示される一方で、第1突起部12aが2点鎖線で示されている。
図6が示すように、第2突起部12bは、第1突起21と複数の第2突起22とを備え、第1突起部12aは、第1突起21と複数の第2突起22とを備えている。第1突起部12aが備える第1突起21と、第2突起部12bが備える第1突起21とは、互いに同じ形状を有している。
上述したように、第1突起部12aおよび第2突起部12bの各々において、基端部21aに最も近い第2突起が基端部突起22cである。第1突起部12aおよび第2突起部12bの各々において、基端部突起22cと先端部21bとの距離が先端距離Dである。
マイクロニードル10によれば、第1面要素11S1において、第2面要素11S2よりも薬剤の保持される領域が広がり、また、第1面要素11S1の形成した孔において、第2面要素11S2の形成した孔に比べて、孔を区画する面の面積が大きくなる部分が広がる。そのため、皮膚のうち、基体11の第1面要素11S1に接する部分には、第2面要素11S2に接する部分よりも薬剤が投与されやすい。それゆえに、マイクロニードル10によれば、薬剤を投与すべき部分の近傍に、それ以外の部分よりも薬剤が投与されやすくなる。
なお、マイクロニードル10は、第1の平均突出量が第2の平均突出量よりも大きい傾向と、第1の平均距離が第2の平均距離よりも大きい傾向とのいずれか一方のみを有してもよい。
図7は、図5のI−I線に沿う突起部12の断面構造を示している。図7では、図示および説明の便宜上、各突起部12における第1突起21のみを示し、第2突起22の図示を省略している。
図7が示すように、マイクロニードル10における各突起部12の第1突起21は、皮膚に穿刺して孔を形成する上で適した細さと長さとを有することが好ましい。第1突起21の第1突出量P1は、第1突起21を皮膚に穿刺したときに形成される穿刺孔の底部が、皮膚の厚さ方向において達する位置に応じて設定することが好ましい。第1突出量P1は、上述したように、10μm以上1000μm以下であることが好ましい。
穿刺孔の深さを角質層内に留める場合には、第1突起21の第1突出量P1は、例えば10μm以上300μm以下であることが好ましく、30μm以上200μm以下であることがより好ましい。穿刺孔の深さを、角質層を貫通し、かつ、神経層に達しない深さに留める場合には、第1突起21の第1突出量P1は、200μm以上700μm以下であることが好ましく、200μm以上500μm以下であることがより好ましい。
穿刺孔の深さを真皮に達する深さとする場合には、第1突起21の第1突出量P1は、200μm以上500μm以下であることが好ましい。穿刺孔の深さを表皮に達する深さとする場合には、第1突起21の第1突出量P1は、200μm以上300μm以下であることが好ましい。
第1突起21の第1幅W1は、1μm以上300μm以下であることが好ましい。第1突起21の第1幅W1は、穿刺孔の底部が、皮膚の厚さ方向において達する位置などに応じて設定することが好ましい。第1突起21の第1幅W1は、基体11の表面11Sのうち、第1突起21の基端部21aが接する領域における長さの最大値である。
例えば、第1突起21が円錐形状を有するとき、または、第1突起21が円柱形状を有するとき、基体11の表面11Sのうち、第1突起21が接する円形状を有した領域の直径が第1幅W1である。第1突起21が正四角錐形状を有するとき、または、第1突起21が正四角柱形状を有するとき、表面11Sのうち、第1突起21が接する正方形状を有した領域の対角線が第1幅W1である。
第1突起21において、第1幅W1に対する第1突出量P1の比、すなわち、以下の式(1)を用いて算出される値が、アスペクト比Aである。アスペクト比Aは、1以上10以下であることが好ましい。
アスペクト比A=第1突出量P1/第1幅W1 … 式(1)
第1突起21の先端部21bが尖った形状を有し、かつ、第1突起21によって角質層を貫通する深さを有した穿刺孔を形成する場合には、第1突起21の先端角θは、5°以上30°以下であることが好ましく、10°以上20°以下であることがより好ましい。先端角θは、基体11の厚さ方向に沿った断面において、第1突起21の先端部21bが有する角度の最大値である。例えば、第1突起21が正四角錐形状を有するとき、第1突起21の先端角θは、第1突起21の基端部21aが区画する正方形の対角線を底辺とし、正四角錐の頂点を頂点とする三角形の頂角である。
[マイクロニードルの形成材料]
マイクロニードル10の形成材料は、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、テフロン(登録商標)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、および、エチレン・酢酸ビニル共重合体などのいずれかであることが好ましい。
また、マイクロニードル10の形成材料は、熱可塑性樹脂、かつ、生分解性の樹脂であることが好ましく、例えば、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリε‐カプロラクトン、および、ポリβ‐ヒドロキシ酪酸などのいずれかであることが好ましい。
また、マイクロニードル10の形成材料は、これら熱可塑性樹脂の混合物であってもよい。上述した熱可塑性樹脂のうち、生分解性の樹脂をマイクロニードル10の形成材料として用いることによって、他の形成材料を用いた場合と比べて、突起部12が皮膚に穿刺された後に、突起部12が皮膚内で折れても、穿刺対象への影響を抑えることが可能である。
マイクロニードル10の形成材料は、皮膚が有する水分によって溶解する材料、すなわち、水溶性材料であってもよい。水溶性材料としては、水溶性高分子や多糖類を用いることができる。水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)、プルラン、アルギン酸塩、ペクチン、キトサン、キトサンサクシナミド、および、オリゴキトサンが挙げられる。これらの水溶性高分子のなかでも、キトサン、キトサンサクシナミド、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、および、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、生物学的に安全性が高いため好ましい。また、多糖類としては、トレハロースやマルトースが挙げられる。水溶性材料から形成された突起部12は、皮膚に刺された後、皮内で溶解する。
[マイクロニードルの製造方法]
マイクロニードルの製造方法の一例として、マイクロニードルの形成材料が熱可塑性樹脂である場合の製造方法を説明する。
マイクロニードル10を製造するときには、まず、マイクロニードル10が備える突起部12と同等の形状、すなわち、第1突起に相当する突起と第2突起群に相当する突起とを有した突起部を備える原版を形成する。原版は、例えば、微細加工技術を用いて形成することができる。微細加工技術は、例えば、リソグラフィ法、ウェットエッチング法、ドライエッチング法、サンドブラスト法、レーザー加工法、および、精密機械加工法などのいずれかであればよい。
次いで、原版を用いて凹版を形成する。凹版を形成するときには、凹版の形成材料をシリコーン樹脂とし、原版の転写によって凹版を形成することが好ましい。シリコーン樹脂には、凹版の形成に適していれば任意のシリコーン樹脂を用いることができる。凹版を形成するときには、まず、硬化前のシリコーン樹脂を原版の上に載せ、原版上にてシリコーン樹脂を硬化させる。そして、原版上で硬化したシリコーン樹脂を原版から剥離することによって、原版の形状が転写された凹版を得ることができる。
そして、凹版を用いてマイクロニードルを形成する。マイクロニードルを形成するときには、まず、凹版に熱可塑性樹脂を配置した後、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で凹版と熱可塑性樹脂とを加熱し、熱可塑性樹脂を溶融させる。そして、熱可塑性樹脂に対する凹版とは反対側から熱可塑性樹脂をプレスし、熱可塑性樹脂を冷却して硬化させる。熱可塑性樹脂をプレスするときの圧力は、凹版が破損しない圧力である必要があり、1MPa以下であることが好ましい。熱可塑性樹脂の冷却は、熱可塑性樹脂をプレスした状態で行ってもよいし、熱可塑性樹脂のプレスを終了してから行ってもよい。熱可塑性樹脂の冷却は、接触方式、および、非接触方式などの任意の方式で行うことができる。硬化した熱可塑性樹脂を凹版から剥離することによって、熱可塑性樹脂から形成されたマイクロニードルを得ることができる。
[マイクロニードルの用途]
マイクロニードル10は、投与対象に投与するための薬剤を突起部12に備えることができる。マイクロニードル10は、例えば、突起部12が投与対象に穿刺される前に、薬剤を含む液状体が突起部12の表面に塗布されることによって、突起部12の表面に薬剤を備えることができる。また例えば、突起部12の第1突起21が溝や孔を有し、この溝や孔に薬剤が充填されることによって、マイクロニードル10は薬剤を突起部12に備えることもできる。マイクロニードル10が備える薬剤は、例えば、薬理活性物質、および、化粧品組成物などであればよい。
薬理活性物質には、適宜の物質を選択することができる。薬理活性物質には、例えば、インフルエンザなどの感染症用のワクチン、癌患者の痛み止め薬、インスリン、生物製剤、遺伝子治療薬、注射剤、経口剤、および、皮膚適用製剤などが挙げられる。マイクロニードル10は皮膚に穿刺されるため、薬理活性物質には、従来の経皮投与に用いられる薬理活性物質に加えて、皮下注射が必要な薬理活性物質を用いることもできる。
ワクチンなどの注射剤を投与するとき、マイクロニードル10を用いた投与では、注射器を用いた投与に比べて投与時に痛みを伴わない。そのため、マイクロニードル10を用いた薬理活性物質の投与は、小児への薬理活性物質の投与に適している。
また、従来の経口剤を経口投与するとき、小児は経口剤を飲むことが困難である場合があるが、マイクロニードル10を用いた投与では、薬理活性物質を飲む必要がない。そのため、マイクロニードル10を用いた薬理活性物質の投与は、小児への薬理活性物質の投与に適している。
化粧品組成物は、化粧品および美容品として用いられる組成物である。化粧品組成物には、例えば、保湿剤、色料、香料、および、美容効果を示す生理活性物質などが挙げられる。なお、美容効果には、例えば、しわ、にきび、および、妊娠線などに対する改善効果、および、脱毛に対する改善効果などが挙げられる。香料を含む化粧品組成物は、化粧品組成物によって匂いを付与することができるため、美容品として好ましい。
穿刺孔の深さを角質層内に留める場合には、化粧品組成物を角質層内に留めることができる。角質層は、新陳代謝によって絶えず生成されるため、角質層内の化粧品組成物は、時間の経過とともに体外に排出される。それゆえに、皮膚の洗浄や、皮膚のピーリングなどによって、化粧品組成物を投与対象から排除することができる。
これに対して、穿刺孔の深さを、角質層を貫通し、かつ、神経層へ達しない深さに留める場合には、化粧品組成物を、皮膚のなかで角質層よりも深い位置に投与することができる。角質層に形成された穿刺孔は、時間の経過とともに塞がるため、角質層よりも深い位置に投与された化粧品組成物は、角質層によって外界から保護された状態で投与対象内に保持される。それゆえに、角質層の新陳代謝やスキンケアなどの皮膚の洗浄によって化粧品組成物が投与対象から剥がれ落ちることが抑えられ、結果として、化粧品組成物は、角質層内に投与される場合と比べて、より長期間にわたって投与対象内に保持される。
このように、角質層よりも深い位置に化粧品組成物を投与した場合には、角質層内に化粧品組成物を投与した場合と比べて、投与対象がより長期間にわたって化粧された状態に維持される。そのため、色料を含む化粧品組成物を角質層よりも深い位置に投与することは、長期間にわたって色味の保持が求められる部位、例えば、眉、目の周り、および、唇の周りなどの部位に化用品組成物を投与する上で好ましい。また、化粧品組成物を角質層よりも深い位置に投与することは、角質層以下の部位に原因を有する皮膚の異常、例えばスポット状の斑点などに対する処方、例えば化粧や治療として好ましい。
なお、マイクロニードル10を穿刺して皮膚に孔を形成した後、あるいは、皮膚に孔を形成する前に、上述した薬剤の各々を皮膚に塗布してもよい。これにより、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に薬剤を投与することができる。
また、マイクロニードル10の形成材料が、上述した溶解性を有する材料である場合には、薬剤は突起部12の内部に含まれ、突起部12が溶解することによって、投与対象に投与されてもよい。なお、この場合には、マイクロニードル10の形成材料が、薬剤として機能してもよい。
薬剤は、上述したマイクロニードル10を用いた投与方法のうち、2つ以上の方法を組み合わせた方法によって、投与対象に投与されてもよい。
マイクロニードル10を用いて皮膚を穿刺するときには、マイクロニードル10は、基体11の表面11Sが皮膚と対向する状態で、基体11の表面11Sとは反対側の面が、使用者の指などによって直に皮膚に向けて押し付けられてもよい。あるいは、マイクロニードル10を用いて皮膚を穿刺するときには、皮膚のうちでマイクロニードル10の突起部12が差し込まれる部位、および、皮膚に対して突起部12が差し込まれる方向を固定するためのアプリケータを用いてもよい。
基体11が可撓性を有する場合には、基体11の表面11Sが外表面に位置するように基体11を筒状に成形することによって、外表面に複数の突起部12を備えるローラーを形成することができる。
[実施例]
[実施例1]
シリコン基板を準備し、基体の表面に相当する部分の面積が50mmであるマイクロニードルの原版を精密機械加工によってシリコン基板から形成した。原版には、1600個の突起部を40列40行の正方格子状に並べ、互いに隣り合う突起部間の間隔を1mmに設定した。各突起部において、第1突起の形状を円錐形状とし、第1突起の直径を40μmとし、かつ、高さを120μmとした。
また、各突起部において、10個の第2突起を、第1突起の先端部から基端部に向けて直線状に延びる1本の仮想線上に位置するように形成した。仮想線上において互いに隣り合う第2突起間の距離を5μmとした。第2突起のうち、先端部に最も近い第2突起の突出量を5μmとし、幅を5μmとし、先端部から基端部に向かうにつれて、突出量と幅とを第2突起ごとに0.5μmだけ小さくした。
次に、原版の表面であって、突起部の表面を含む部分にフッ素系コーティング剤を塗布することによって、原版に離型処理を行った。
離型処理を行った原版の表面にシリコーン樹脂(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ製、TSE3032)を垂らし、150℃に加熱させることによって、シリコーン樹脂を硬化させた。硬化したシリコーン樹脂を原版から剥がすことによって、凹版を得た。
凹版に、低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、LC600A)のペレットを置き、凹版および低密度ポリエチレンを180℃に加熱して低密度ポリエチレンを溶解させた。そして、約0.4Nの力で低密度ポリエチレンをプレスした状態で、室温の空気を低密度ポリエチレンに吹き付けて冷却し、低密度ポリエチレンを硬化させた。硬化した低密度ポリエチレンを凹版から剥がすことによって、マイクロニードルを得た。
[比較例1]
第1突起のみから構成される突起部を備える原版を形成する以外は、実施例1と同様の方法を用いて、マイクロニードルを形成した。
[評価結果]
実施例1のマイクロニードルが備える突起部と、比較例1のマイクロニードルが備える突起部とを、エバンスブルーを溶かした水に浸漬した。その後、マイクロスコープを用いて突起部の状態を観察したところ、実施例1のマイクロニードルでは、各突起部に付着した液滴の量が、比較例1のマイクロニードルにおける各突起部に付着した液滴の量よりも多いことが認められた。
以上説明したように、経皮投与デバイスの一実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)突起部12に対して液状の薬剤が塗布された状態で突起部12が皮膚に穿刺されるときには、第1突起21の外周面21Sと第2突起22との間に薬剤が保持されるため、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に投与される薬剤の量が多くなる。また、複数の第2突起22が仮想線VL上に位置するため、第2突起22が並ぶ領域の全体において、薬剤を保持することができる。
一方で、穿孔された皮膚に対して薬剤を塗布するとき、および、突起部12そのものが、投与対象に投与される薬剤によって形成されているときには、突起部12が第2突起22を備える分だけ、皮膚に形成される孔を区画する面の面積が大きくなる。そのため、皮膚に形成された孔を通じて投与対象に薬剤が投与されやすくなる。また、複数の第2突起22が仮想線VL上に位置するため、第2突起22が並ぶ領域の全体にわたって、孔を区画する面の面積を大きくすることができる。
こうした理由から、マイクロニードル10によれば、投与対象に薬剤を投与されやすくすることができる。
(2)第2突起を有しない構成と比べて、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位において、突起部12の表面積を大きくすることができる。これにより、突起部12の先端部21bにおいて薬剤が保持されやすくなり、また、突起部12によって形成された孔において、孔の底部において孔を区画する面の面積が大きくなる。結果として、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位に薬剤が投与されやすくなる。
(3)第2突起22が、第1突起21を皮膚に穿刺するときの抵抗になりにくいため、第2突起22を有する突起部12であっても、突起部12が皮膚に穿刺されにくくなることが抑えられる。
(4)基体11のうち、複数の仮想線VLが放射状に延びる領域において、薬剤が投与されやすくなる部位に偏りが生じることが抑えられるため、皮膚のうち、基体11における複数の仮想線VLが放射状に延びる領域と対向する部位において、投与される薬剤の量にばらつきが生じることが抑えられる。
(5)第1面要素11S1において、第2面要素11S2よりも多くの薬剤が保持されやすくなり、また、第1面要素11S1の形成した孔において、第2面要素11S2の形成した孔に比べて、孔を区画する面の面積が大きくなりやすい。そのため、皮膚のうち、第1面要素11S1に接する部分には、第2面要素11S2に接する部分よりも薬剤が投与されやすい。それゆえに、薬剤を投与すべき部分の近傍に、それ以外の部分よりも薬剤が投与されやすくなる。
(6)第1面要素11S1において、第2面要素11S2よりも薬剤の保持される領域が広がり、また、第1面要素11S1の形成した孔において、第2面要素11S2の形成した孔に比べて、孔を区画する面の面積が大きくなる部分が広がる。そのため、皮膚のうち、第1面要素11S1に接する部分には、第2面要素11S2に接する部分よりも薬剤が投与されやすい。それゆえに、薬剤を投与すべき部分の近傍に、それ以外の部分よりも薬剤が投与されやすくなる。
なお、上述した実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・先端距離Dは、表面11Sの全体においてほぼ等しくてもよいし、第1面要素11S1における第1の平均距離が、第2面要素11S2における第2の平均距離よりも小さくてもよい。いずれの構成であっても、突起部12が、第1突起21と第2突起群22Gとを備える構成であれば、投与対象に薬剤が投与されやすくはなる。
・第2突起22の第2突出量P2は、表面11Sの全体においてほぼ等しくてもよいし、第1面要素11S1における第1の平均突出量が、第2面要素11S2における第2の平均突出量よりも小さくてもよい。いずれの構成であっても、突起部12が、第1突起21と第2突起群22Gとを備える構成であれば、投与対象に薬剤が投与されやすくはなる。
・第2突起22は、第1突起21の外周面21Sのうち、第2突起22が位置する部位から、第1突起21の外側であって、かつ、基体11の表面11Sとは反対側に向けて先細りする形状を有してもよい。言い換えれば、第2突起22の突き出る方向が、第1突起21の突き出る方向と同じであってもよい。あるいは、第2突起22は、第1突起21の外周面21Sのうち、第2突起22が位置する部位から、第1突起21の外側であって、かつ、基体11の表面11Sと平行な方向に向けて先細りする形状を有してもよい。いずれの構成であっても、突起部12が、第1突起21と第2突起群22Gとを備える構成であれば、投与対象に薬剤が投与されやすくはなる。
・表面11Sと対向する平面視において、複数の仮想線VLから構成される仮想線群は、1つの点から放射状に延びる複数の仮想線VL以外の仮想線であって、仮想線VLの延びる方向が、1つの点に対して放射状でない仮想線を含んでもよい。こうした構成であっても、複数の仮想線が1つの点から放射状に延びる部分では、上述した(5)と同等の効果を得ることはできる。
・表面11Sと対向する平面視において、複数の仮想線VLから構成される仮想線群は、1つの点から放射状に並ぶ複数の仮想線VLを含んでいなくてもよい。こうした構成であっても、突起部12が、第1突起21と第2突起群22Gとを備える構成であれば、投与対象に薬剤が投与されやすくはなる。
・1つの第2突起群22Gに属する複数の第2突起22は、基端側突起と、基端側突起よりも先端側に位置する先端側突起とを含み、先端側突起の幅が、基端側突起の幅よりも大きい構成であってもよい。
すなわち、上述の関係を満たす基端側突起と先端側突起とを含んでいれば、複数の第2突起22は、基端側突起と同じ幅を有する他の第2突起を先端側突起よりも基端側に含んでもよいし、先端側突起と同じ幅を有する他の第2突起を基端側突起よりも先端側に含んでもよい。あるいは、複数の第2突起22は、基端側突起と同じ幅を有する他の第2突起を先端側突起よりも先端側に含んでもよいし、先端側突起と同じ幅を有する他の第2突起を基端側突起よりも基端側に含んでもよい。
また、複数の第2突起22は、先端側突起よりも幅の大きい第2突起を基端側突起よりも先端側に含んでもよいし、基端側突起よりも基端側に含んでもよい。またあるいは、複数の第2突起22は、基端側突起よりも幅の小さい第2突起を先端側突起よりも基端側に含んでもよいし、先端側突起よりも先端側に含んでもよい。
いずれの構成であっても、以下に記載の効果を得ることはできる。
(7)第2突起を有しない構成と比べて、突起部12において、基端側突起よりも先端部21b寄りにおける表面積を大きくすることができるため、皮膚のうち、薬剤を到達させたい部位に薬剤が投与されやすくなる。
・1つの第2突起群22Gに属する複数の第2突起22は、基端側突起と、基端側突起よりも先端側に位置する先端側突起とを含み、先端側突起の第2突出量P2が、基端側突起の第2突出量P2よりも大きい構成であってもよい。
すなわち、上述の関係を満たす基端側突起と先端側突起とを含んでいれば、複数の第2突起22は、基端側突起と同じ突出量を有する他の第2突起を先端側突起よりも基端側に含んでもよいし、先端側突起と同じ突出量を有する他の第2突起を基端側突起よりも先端側に含んでもよい。あるいは、複数の第2突起22は、基端側突起と同じ突出量を有する他の第2突起を先端側突起よりも先端側に含んでもよいし、先端側突起と同じ突出量を有する他の第2突起を基端側突起よりも基端側に含んでもよい。
また、複数の第2突起22は、先端側突起よりも突出量の大きい第2突起を基端側突起よりも先端側に含んでもよいし、基端側突起よりも基端側に含んでもよい。またあるいは、複数の第2突起22は、基端側突起よりも突出量の小さい第2突起を先端側突起よりも基端側に含んでもよいし、先端側突起よりも先端側に含んでもよい。
いずれの構成であっても、上述した(7)と同等の効果を得ることはできる。
・複数の突起部12には、2つ以上の第2突起群22Gを備える突起部12が含まれてもよい。こうした構成であっても、各第2突起22が、第2突起22の属する第2突起群22Gに固有の仮想線VL上に位置していれば、上述した(1)と同等の効果を得ることはできる。なお、複数の第2突起群22Gを備える突起部12によれば、各第2突起群22Gに沿って液状の薬剤を保持することができるため、第2突起群22Gを1つのみ備える突起部12よりも多くの薬剤を保持することができる。また、複数の第2突起群22Gを備える突起部12によれば、各第2突起群22Gに沿って孔を区画する面の面積を大きくすることができる。
・第1突起21の形状は、針状、すなわち、基体11の表面11Sと直交する方向に沿って延びる形状に限らない。第1突起21の形状は、ブレード状、すなわち、第1突起21が基体11の表面11Sに沿った方向である1つの延在方向に沿って延び、第1突起21の先端が、基体11の表面11Sと直交する方向とは異なる方向、例えば延在方向に延びる線状に形成された形状であってもよい。例えば、突起部は、延在方向に沿って延びる三角柱形状であって、三角柱が有する3つの矩形の側面のなかの1つが基体11に接し、かつ、他の2つの側面を区画する辺が突起部の先端として機能する形状を有していてもよい。
10…マイクロニードル、11…基体、11S…表面、11S1…第1面要素、11S2…第2面要素、12…突起部、12a…第1突起部、12b…第2突起部、21…第1突起、21a…基端部、21b…先端部、21S…外周面、22…第2突起、22a…第2基端部、22b…第2先端部、22c…基端部突起、22G…第2突起群。

Claims (8)

  1. 表面を含む基体と、
    前記表面から突き出た突起部と、を備え、
    前記突起部は、
    前記表面から突き出るとともに、前記表面に接する基端部と前記基端部とは反対側の先端部とを含む第1突起と、
    前記第1突起の外周面から突き出た複数の第2突起から構成される少なくとも1つの第2突起群と、を備え、
    前記各第2突起は、前記第2突起の属する前記第2突起群に固有の仮想線上であって、前記外周面に沿って前記先端部から前記基端部に向けて直線状に延びる仮想線上に位置し、
    前記第2突起群に属する複数の前記第2突起は、基端側突起と、前記基端側突起よりも先端側に位置する先端側突起とを含み、
    前記外周面から前記第2突起の突き出る量が、突出量であり、
    前記先端側突起の前記突出量は、前記基端側突起の前記突出量よりも大きい
    経皮投与デバイス。
  2. 前記第2突起群を構成する複数の前記第2突起では、前記先端部に近い前記第2突起ほど前記突出量が大きい
    請求項に記載の経皮投与デバイス。
  3. 前記外周面において前記第2突起が接している領域のうち、前記仮想線上の幅が前記第2突起の幅であり、
    前記先端側突起の前記幅は、前記基端側突起の前記幅よりも大きい
    請求項1に記載の経皮投与デバイス。
  4. 前記第2突起群を構成する複数の前記第2突起では、前記先端部に近い前記第2突起ほど前記幅が大きい
    請求項に記載の経皮投与デバイス。
  5. 前記各第2突起は、前記外周面のうち、前記第2突起が位置する部位から、前記表面のうち、前記第1突起の外側に向けて先細りする形状を有している
    請求項1からのいずれか一項に記載の経皮投与デバイス。
  6. 前記経皮投与デバイスは、複数の前記突起部を備え、
    前記表面と対向する平面視において、前記突起部の前記仮想線から構成される仮想線群は、1つの点から放射状に延びる複数の前記仮想線を含む
    請求項1からのいずれか一項に記載の経皮投与デバイス。
  7. 前記表面と対向する平面視において、前記表面の中心を含む部分が第1面要素であり、前記第1面要素よりも外側の部分が第2面要素であり、
    前記第1面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第1面要素に位置する前記突起部が第1突起部であり、
    前記第2面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第2面要素に位置する前記突起部が第2突起部であり、
    前記外周面から前記第2突起の突き出る量が、突出量であり、
    全ての前記第1突起部における前記第2突起の前記突出量の平均値が第1の平均突出量であり、
    全ての前記第2突起部における前記第2突起の前記突出量の平均値が第2の平均突出量であり、
    前記第1の平均突出量は、前記第2の平均突出量よりも大きい
    請求項1からのいずれか一項に記載の経皮投与デバイス。
  8. 前記表面と対向する平面視において、前記表面の中心を含む部分が第1面要素であり、前記第1面要素よりも外側の部分が第2面要素であり、
    前記第1面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第1面要素に位置する前記突起部が第1突起部であり、
    前記第2面要素には複数の前記突起部が位置し、前記第2面要素に位置する前記突起部が第2突起部であり、
    前記各突起部において、前記基端部に最も近い前記第2突起が基端部突起であり、
    前記各突起部において、前記基端部突起と前記先端部との間の距離が先端距離であり、
    全ての前記第1突起部における前記先端距離の平均値が第1の平均距離であり、
    全ての前記第2突起部における前記先端距離の平均値が第2の平均距離であり、
    前記第1の平均距離は、前記第2の平均距離よりも大きい
    請求項1からのいずれか一項に記載の経皮投与デバイス。
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