JP6808534B2 - 加速度センサオートアライメント装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

加速度センサオートアライメント装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両へ加速度センサを搭載する際の作業のばらつきをなくすための技術に関する。
車両の走行速度や加速度を計測し、その計測データによって運転者の運転状態を判定し、安全運転を促すテレマティクスのシステムが普及している。
例えば、特許文献1では、車載端末は、車両情報およびダイアグ情報を取得して記録し、記録した情報をサーバへ送信する。そして、そのサーバでは、運転者の運転操作に基づいて運転の良否を診断するためのデータ取得が可能となる。
より具体的に説明する。
前記のサーバが受信するのは、車両情報およびダイアグ情報である。車両情報およびダイアグ情報から得られる急加速・急ブレーキや急ハンドルの規模や回数が把握でき、それによって車両の挙動が把握できるので、その運転者に対して安全運転レベルや運転技量を判定することができる。
たとえば、サーバが受信したデータによって、車速センサの信号から検出される車速の変化量が所定の閾値以上になったという場合には、急加速をしたと判断できる。また、加速度センサから検出される前後加速度が所定の負の閾値以下となった時には、急ブレーキをかけた、と判断できる。また、舵角センサの信号から検出されるステアリングの操舵角の変化量が所定の閾値以上になった時に、急ハンドルを切った、と判断できる。
テレマティクスのシステムを導入するためには、テレマティクス車載機を車両へ搭載する必要がある。そのテレマティクス車載機は、車両の進行方向および左右方向に対する加速度センサのX,Y方向に加え、鉛直方向たるZの三次元方向が予め定められている。
すなわち、車両に対するテレマティクス車載機の固定は、予め定められたX,Y,Z方向に一致させた状態での固定が求められる。具体的な固定場所としては、たとえばダッシュボード上、グローブボックス内などである。
さて近年、利用者が目的地付近に位置する複数の所定駐車場の一つに駐車しているカーシェアリング用車両(シェアカー)を一時的に利用し、例えば別の目的地付近にある複数の所定駐車場の一つに返却可能とするカーシェアリングシステムが普及している。
利用者は、一台の車種を所有する場合と異なり、車両が準備されている任意の場所から乗車できる、様々な車種を使い分けることができる、といったメリットがある。
カーシェアリングサービス運用組織は、複数の駐車場と利用契約を結び、その複数の契約駐車場の所定位置に多数種類のシェアカーを駐車可能としている。
一方、カーシェアリングを利用する利用者は、カーシェアリングの会員登録を済ませ、カーシェアリング用の自動車を確保している駐車場に出向いて直接利用する。または、携帯電話やパーソナルコンピュータを用いて利用予定の時間帯などを事前に連絡する予約制度を活用する。
カーシェアリングサービス運用組織としては、前述したテレマティクスのシステムを新たに導入したいとのニーズがある。シェアカーを利用する運転者の運転状態を判定でき、それによって、会員に対する個別具体的な利用状況を把握したり、新たなサービス提供のために情報を取得したりして活用できるからである。
特開2012−146195号公報
さて、カーシェアリングサービス運用組織は、テレマティクスのシステムを新たに導入するためには、全てのシェアカーへ車載機加速度センサを内蔵したカーシェアリング用の車載機(以下、「カーシェア車載機」という)を新たに設置する必要がある。つまり、カーシェア車載機は、既存の車両に対して後付けで固定することとなる。
カーシェア車載機は、例えば平面で矩形状をなす薄い箱型形状をなしている。 このカーシェア車載機は、カーシェアサービスの利用者から見えない(触ることができない)場所へ設置固定する必要がある。その設置固定が可能な空間は、シェアカーの車種ごとに異なるが、運転席の下やグローブボックスの内部などへ固定することが多い。
前述したように、車両に対するテレマティクス車載機の固定は、予め定められたX,Y,Z方向に一致させた状態で固定が求められるので、同様に、予め定められたX,Y,Z方向に一致させた状態で固定しなければならない。
ところが、カーシェア車載機を取り付ける作業者が、カーシェア車載機の向きを予め定められた方向と一致させて固定できるとは限らない、という問題が生じている。すなわち、シェアカーとして採用している車両の種類が多いことや、取り付けられるスペースが異なるため、カーシェア車載機の後付け作業を均一化することは困難である。作業者の熟練度にバラツキがあれば、均一化は困難でもある。
カーシェア車載機を予め定められた向きと一致させて固定されなければ、テレマティクスのシステムを適正に運用することが難しくなる。
上記の問題点は、シェアカーを例として説明してきたが、多種多様の車両に対してテレマティクスのシステムを新たに導入するためには、同様の問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、現行の車両に対して、後付けで加速度センサを内蔵したテレマティクス用車載機を搭載する場合に、当該車両における前記の加速度センサを自動的に補正できる技術を提供することにある。
(第一の発明)
第一の発明は、車両(たとえばシェアカー30)へ、車載機加速度センサ(12)を内蔵したテレマティクス用車載機(1)を搭載し、当該車両(30)における前記の車載機加速度センサ(12)の設置位置条件を自動的に決定する加速度センサオートアライメント装置(10)に係る。
当該車両(30)における車両の運転状況に関する運転データを蓄積する車載機データベース(19)と、
車両(30)が静止状態で検知できる重力に起因する加速度に基づいて当該車両(30)の上下方向であると判断する上下方向判断手段(18)と、
前記の車載機データベース(19)の運転データにおける車速パルスの変化量を抽出し、この車速パルスの変化量が予め設定した閾値を超えた時に、急加速または急減速であると判断する急加減速判断手段(16)と、
その急加減速判断手段(16)によって当該車両(30)の急加速または急減速を判断した時に、前記の車載機加速度センサ(12)におけるX、Y、Zの三軸で表される三次元空間において一番大きく且つ上下方向と直角の方向を当該車両(30)の進行方向であると判断する進行方向判断手段(17)と、
既に判断された前後方向および上下方向のそれぞれから直角になる方向を左右方向であると判断する左右方向判断手段(18A)と、
を備える。
なお、前記の「進行方向判断手段(17)」においては、車両(30)が加速の場合には「進行方向」となるが、減速の場合には「後退方向=マイナスの進行方向」となる。
(作用)
まず、車両(30)が静止した状態において、その状態にて検知できる重力に起因する加速度に基づき、上下方向判断手段(18)が当該車両(30)の上下方向であると判断する。
車両(30)が運転状態となったら、車載機データベース(19)の運転データにおける車速パルスの変化量を抽出する。そして、この車速パルスの変化量が予め設定していた閾値を超えた時に、急加減速判断手段(16)急加速または急減速であると判断する。 その急加減速判断手段(16)によって当該車両(30)の急加速または急減速を判断した際、前記の車載機加速度センサ(12)におけるX、Y、Zの三軸で表される三次元空間において一番大きく且つ上下方向と直角の方向が、当該車両(30)の進行方向であると進行方向判断手段(17)によって判断する。
左右方向判断手段(18A)は、 前後方向および上下方向のそれぞれから直角になる方向を左右方向であると判断する。
以上のように、本発明に係る加速度センサオートアライメント装置(10)によれば、当該車両(30)における車載機加速度センサ(12)の設置位置条件を自動的に決定することができる。このため、車両(30)に対して加速度センサオートアライメント装置(10)を後付けする際に、作業者は三軸で表示される三次元空間に対する方向を気にせず固定することができる。
第一の発明のバリエーション1)
第一の発明における進行方向判断手段(17)は、以下のように形成してもよい。
すなわち、当該車両(30)が停車した場合における停車直前の減速に基づく加速度データを測定し、その加速度の向きを後退方向とし、その後退方向の反対方向を進行方向として決定することとしてもよい。
「予め設定した閾値を超える」正の加速は、停止を伴う減速に比べて発生回数が少ない、ということが経験的に把握できている。したがって、「後退方向」を優先的に決定し、その反対方向を進行方向とするのである。
(第二の発明)
第二の発明は、車両(たとえばシェアカー30)へ、車載機加速度センサ(12)を内蔵したテレマティクス用車載機(1)を搭載し、当該車両(30)における前記の車載機加速度センサ(12)の設置位置条件を自動的に決定する加速度センサオートアライメント装置(10)をリセットするためのコンピュータプログラムに係る。
そのコンピュータプログラムは、
当該車両(30)における車両の運転状況に関する運転データを車載機データベース(19)へ蓄積する運転データ蓄積手順と、
車両(30)が静止状態で検知できる重力に起因する加速度に基づいて当該車両(30)の上下方向であると判断する上下方向判断手順と、
前記の車載機データベース(19)の運転データにおける車速パルスの変化量を抽出し、この車速パルスの変化量が予め設定した閾値を超えた時に、急加速または急減速であると判断する急加減速判断手順と、
その急加減速判断手順によって当該車両(30)の急加速または急減速を判断した時に、前記の車載機加速度センサ(12)におけるX、Y、Zの三軸で表される三次元空間において一番大きく且つ上下方向と直角の方向を当該車両(30)の進行方向であると判断する進行方向判断手順と、
既に判断された前後方向および上下方向のそれぞれから直角になる方向を左右方向であると判断する左右反転手順と
を加速度センサオートアライメント装置(10)に実行させるためのコンピュータプログラムである。
(第二の発明のバリエーション1)
第二の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、進行方向判断手順においては、当該車両が停車した場合における停車直前の減速に基づく加速度データを測定し、その加速度の向きを後退方向とし、その後退方向の反対方向を進行方向として決定することとしてもよい。
第二の発明に係るコンピュータプログラムは、記録媒体に格納させて提供することもできるし、通信回線を介してインストールさせることもできる。
第一の発明によれば、既に納車されたような車両に対して、後付けで加速度センサを内蔵したテレマティクス用車載機を車両へ搭載し、当該車両における前記の車載機加速度センサの設置位置条件を自動的に決定する加速度センサオートアライメント装置を提供することができた。
第二の発明によれば、既に納車されたような車両に対して、後付けで加速度センサを内蔵したテレマティクス用車載機を車両へ搭載し、当該車両における前記の車載機加速度センサの設置位置条件を自動的に決定する加速度センサオートアライメント装置用のコンピュータプログラムを提供することができた。
第一の発明の実施形態に係る加速度センサオートアライメント装置の概略説明図である。 加速度センサオートアライメント装置を搭載したテレマティクス用車載機の概略的な斜視図である。 加速度センサオートアライメント装置のフローチャート図である。 加速度センサオートアライメント装置のフローチャート図である。 カーシェアリング管理サーバと、本発明に係るテレマティクス用車載機との関係を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態について図1から図5を参照させながら説明する。
本実施形態に係るテレマティクス用車載機1は、図1および図2に示すように、各シェアカー30,30,・・・においてテレマティクスのシステムを適用するために、すでに運用しているシェアカー30の車両に対して後付けで取り付けるものである。
シェアカー30は、GPS31と、ナビゲーション装置32と、タイヤの回転数を示す車速パルスを発生する車速パルス発生装置33と、当該車両情報を送受信する車両情報通信装置34、運転DB35などを備えている。
ナビゲーション装置32は、GPS31から得たデータ、ジャイロセンサから得たデータなどからシェアカー30の現在位置情報を計算することができる。
車速パルス発生装置33は、シェアカー30に備えた車速度センサを用いてタイヤの回転数を検出する装置である。
例えば、車速パルス発生装置33は、予めタイヤに磁気を発生する磁石等を装着し、この磁石の磁気を検出する磁気センサによってタイヤの回転数に応じた車速パルスを発生する。あるいは、タイヤホイールの内側に着色されたゴムリボン等を装着し、カメラ等の光学式センサによってタイヤの回転数の応じた車速パルスを発生する。その他に種々の方法がある。
なお、一般的に、車両の制御には、車速センサにより車速値を算出し、この車速値を例えば変速機の制御やエンジンの制御などの各種の制御に反映させている。
カーシェアリングシステム運用組織は、車両管理センターにおいて、複数個所に点在する各シェアカー30,30,・・・の搭載機から得られる車両情報を、常時リアルタイムに把握する。 例えば、図1および図5に示すように、車両管理センターでは、カーシェアリング管理サーバ40によって、インターネット等の公衆ネットワーク50を介して各シェアカー30,30,・・・の車両情報通信装置34,34,・・・との間で送受信して車両情報を取得する。
前記の車両情報としては、テレマティクス用車載機1のテレマティクスのシステムから得られる情報データ、GPS31から得られる各シェアカー30,30,・・・の駐車場位置や、ドアロックの制御装置、エンジンの制御装置、速度計や距離計や燃料計などの各種メータ、GPS31を利用したナビゲーション装置32などから得られる各種データがある。つまり、前記の車両情報には、各シェアカー30,30,・・・が停車している状態のデータ、および各シェアカー30,30,・・・における車両の運転状況に関する運転データを含んでいる。この運転データは、運転DB35に蓄積される。
テレマティクス用車載機1は、車両の急発進・急ブレーキ・急ハンドルを検知し、安全運転を促すテレマティクス用の車載機である。このテレマティクス用車載機1は、図1に示すように、車載機加速度センサ12を内蔵しており、中央処理装置であるCPU11、移動距離算出手段13、移動速度算出手段14、車速パルス変化検出手段15、急加減速判断手段16、車載機データベース19、情報データ取得手段21などを備えている。さらに加えて、本発明の実施形態に係る加速度センサオートアライメント装置10を備えている。
加速度センサオートアライメント装置10は、上記の急加減速判断手段16および車載機加速度センサ12の情報を得て、テレマティクス用車載機1が当該シェアカー30へ取り付けられている向きを自動的に判断し決定する装置である。この加速度センサオートアライメント装置10は、進行方向判断手段17、上下方向判断手段18、左右方向判断手段18Aを備えている。
当該シェアカー30における車両の運転状況に関する運転データが、運転DB35に蓄積される。この運転データは、データ授受ケーブル22を経て情報データ取得手段21によって取得され、車載機データベース19に蓄積される。
運転データとしては、例えばシェアカー30が走行時にGPS31によって得られた位置情報、走行中のタイヤの回転数の変化データなどがある。
移動距離算出手段13は、車載機データベース19に蓄積した運転データにおける位置情報を抽出してその中から移動距離を算出する。例えば、シェアカー30が走行している時、GPS31によって得られた位置情報は、リアルタイムに車載機データベース19に蓄積される。したがって、移動距離算出手段13では当該シェアカー30が走行した実際の移動距離を簡単に算出できる。
移動速度算出手段14は、車載機データベース19に蓄積した運転データにおける車両の移動速度を算出する。
例えば、車両の移動速度は走行中に変化するので、車速パルス発生装置33から検出されるタイヤの回転数は走行中に変化する。この走行中のタイヤの回転数の変化データは車載機データベース19に蓄積される。
移動速度算出手段14では、車載機データベース19におけるシェアカー30のタイヤの回転数の変化データから、当該シェアカー30の走行中における移動速度の変化データを算出する。例えば走行中の任意の時間帯の車速パルスによるタイヤの回転数から移動速度を算出することができるので、走行中における移動速度の変化データが算出される。
車速パルス変化検出手段15は、車載機データベース19におけるシェアカー30の車速パルス変化量を検出し、予め設定した車速パルス変化量の閾値より大きく変化した時を検出する。例えば、車両が急発進または急ブレーキを行った時は、車速パルスの増加量および減少量が大きく変化するので、急加速または急減速した時を判断するための車速パルス変化を検出する。
急加減速判断手段16は、車速パルス変化検出手段15によって車速パルスの増加の変化量が閾値を超えた時に急加速(急発進)であると判断し、車速パルス変化検出手段15によって車速パルスの減少の変化量が閾値を超えた時に急減速(急ブレーキ)であると判断する。一方、車速パルスの増加または減少の変化量が閾値を超えない場合は、急加速または急減速ではないと判断する。
この急加減速判断手段16は、通常はテレマティクス用車載機1におけるテレマティクスのシステムの一つの手段として機能するものである。
進行方向判断手段17は、急加減速判断手段16によって当該シェアカー30の急加速(急発進)または急減速(急ブレーキ)を判断した時に、車載機加速度センサ12におけるX,Y,Zの読み取った値を比較する。この車載機加速度センサ12におけるX,Y,Zの三次元方向のうちで最も大きい方向を当該シェアカー30の進行方向であると判断する。
図3に基づいて、説明する。
まず、シェアカーが貸し出されたか否かを判断する(S110)。貸し出されている場合、加速度センサによって、X値,Y値,Z値を読み取る(S120)。そして、重力に起因する加速度から、上下方向(Z軸の方向)を特定する(S130)。
続いて,急加速をしたか否かを判定する(S140)。急加速をしていない場合には、急減速をしたか否かを判定する(S141)。
急減速をした場合には、加速度センサによって、この段階でのX値,Y値,Z値を読み取る(S151)。そして、最も大きい加速度の方向を「直進方向に対する後方」、すなわち、「−X方向」と特定する(S161)。
この段階で、「−X」の方向が特定されるので、その正反対方向が「X」の方向となり、Z軸方向も決まっているので、上下方向、および前後方向が決定できる。そのため、それらとの直角方向にて左右方向(Y、−Y方向)を特定する(S170)。
なお、急加速も急減速もしていない場合には、S140からやり直す。
急加速をした場合(S140)、加速度センサによって、この段階でのX値,Y値,Z値を読み取る(S150)。そして、最も大きい加速度の方向を「直進方向」、すなわち、「X方向」と特定する(S160)。
上下方向、および前後方向が決定できたため、それらとの直角方向にて左右方向(Y、−Y方向)を特定する(S170)。
本実施形態のテレマティクス用車載機1は、現行のシェアカー30に対して後付けで搭載するが、内蔵する加速度センサオートアライメント装置10によって、当該シェアカー30における車載機加速度センサ12の設置位置条件を自動的に決定することができる。
したがって、テレマティクス用車載機1を取り付ける人が、当該シェアカー30に対するテレマティクス用車載機1の向きを決めなくても、テレマティクスのシステムを適正に運用することができる。すなわち、車両に対して加速度センサオートアライメント装置10を備えたテレマティクス用車載機1を後付けする際に、その作業者はXYZ軸方向を気にせず固定することができる。
テレマティクス用車載機1は、例えばシェアカー30に取り付けるための接着面をテレマティクス用車載機1の底面に設ける場合がある。この場合はシェアカー30に対する上下方向の向きは指定されることになる。
例えば、予めテレマティクス用車載機1における上下方向は、車載機加速度センサ12におけるZ方向と指定することができる。 この場合、前記の左右方向判断手段18Aでは、車載機加速度センサ12において前記の進行方向判断手段17で判断した進行方向を除く他の一方向を当該シェアカー30の左右方向であると判断する。
本実施形態の加速度センサオートアライメント装置10を備えたテレマティクス用車載機1を取り付けたシェアカー30は、最初のある程度の時間を運転するだけで、当該シェアカー30に対するテレマティクス用車載機1の向きが決定される。その後は、当該シェアカー30の進行方向、左右方向、上下方向の運転状況は、車載機加速度センサ12のX,Y,Z方向のデータによって把握することができる。
例えば、図5に示すように、シェアカー30Aにおける車載機加速度センサ12のX,Y,Z方向のデータが、車載機データとして車両情報通信装置34から公衆ネットワークを介してカーシェアリング管理サーバ40へ伝送される。また、シェアカー30Aにおける他の車載機データや運転データも、カーシェアリング管理サーバ40へ伝送され、その中の運転DB41、シェアカーDB42に蓄積される。また、シェアカー30Aの利用者に関する会員情報もカーシェアリング管理サーバ40へ伝送され、その中の会員DB43に蓄積される。
シェアカー30Aでは、車載機加速度センサ12においてX方向が進行方向で、Y方向が左右方向で、Z方向が上下方向であると判断し決定された場合、その後は、X方向のデータによって進行方向の加速・減速の運転状況が分かる。また、Y方向のデータによって左右方向の右旋回および左旋回の運転状況が分かる。さらに、Z方向のデータによって道路のでこぼこの状態が分かる。
その結果、カーシェアリング管理サーバ40では、シェアカー30Aにおける急加速・急ブレーキや急ハンドルの規模や回数を把握でき、それによって当該シェアカー30Aの挙動を把握できるので、その利用者の安全運転レベルや運転技量を判定することができる。
図4に基づいて、車両へ加速度センサを後付け搭載する際における作業のばらつきがあっても、XYZ軸を補正できる技術としての、他の実施形態を説明する。
まず、シェアカー30が貸し出し待ち状態であるか否かが判断される(S11)。
そして、貸し出し待ち状態からシェアカー30が貸し出された直後の加速度(X値、Y値、Z値とも)を読み取る(S12)。
そして、重力に起因する加速度から、上下方向(=Z方向)を特定する(S13)。
次に、貸し出されたシェアカー30が停車をした場合に、その停車時点から遡った所定時間におけるX軸およびY軸の加速度を測定する。すなわち、シェアカー30が停車をした場合、その停車に係る方向をマイナスX方向として進行方向を決定するのである(S15)。
「停車」に基づいた加速度の測定およびその加速度の方向を測定するのは、以下のような趣旨である。
すなわち、急加速を含むプラスの加速の場合は、シェアカー30が直進中とは限らない。また、所定値以上の加速度における「所定値」となる閾値を下げると分析に困難なデータが増えてしまうし、閾値を上げると分析に必要なデータが収集できない場合(ゆっくり加速する運転者など)が出てしまう。ほかにも、ハンドルを切りながら発進する場合などもサンプルデータとなってしまうことがある。
しかし、停車の場合には、シェアカー30のハンドルの向きが直進でない場合は例外的であり、マイナスの加速度の向きをマイナスX方向と決定するのは合理的だからである。
進行方向が決定できれば、左右方向(Y方向)も自ずと決定できるので、左右方向を決定する(S16)。
なお、シェアカー30が再び急停車をした場合、再びマイナスX方向を決定してもよい。また、前回のX方向とずれている場合には平均値を取ることとしてもよい(点線に示すS17からS14への繰り返し)。
この実施形態においては、貸し出し待ち状態となるたびにX,Y,Z軸方向を決定することとしている。これは、シェアカー30が貸し出しの度に補正するほか、調整を何度か実行することとしている。繰り返すことによって誤差を小さくしていくことができるほか、加速度センサの位置ズレなどにも対応できるようにするためである。
図5に示すように、シェアカー30Bにおいても、他のシェアカー30,30,・・・においても、上記のシェアカー30Aと同様に、各利用者の安全運転レベルや運転技量を判定することができる。
本発明は、カーシェアリングサービス業、車両レンタル業、車両の製造業および販売業、車両の車載機など周辺機器の製造業および販売業、車載機のデータを扱う情報通信業、自動車保険関連業など、幅広い範囲において利用可能性を有する。
1; テレマティクス用車載機
10; 加速度センサオートアライメント装置
11; CPU 12; 車載機加速度センサ
13; 移動距離算出手段 14; 移動速度算出手段
15; 車速パルス変化検出手段 16; 急加減速判断手段
17; 進行方向判断手段 18; 上下方向判断手段
18A;左右方向判断手段
19; 車載機データベース 21; 情報データ取得手段
22; データ授受ケーブル
30; シェアカー 31; GPS
32; ナビゲーション装置 33; 車速パルス発生装置
34; 車両情報通信装置 35; 運転DB
40; カーシェアリング管理サーバ 41; 運転DB
42; シェアカーDB 43; 会員DB
50; 公衆ネットワーク

Claims (4)

  1. 車載機加速度センサを内蔵したテレマティクス用車載機を車両へ搭載し、当該車両における前記の車載機加速度センサの設置位置条件を自動的に決定する加速度センサオートアライメント装置であって、
    当該車両における車両の運転状況に関する運転データを蓄積する車載機データベースと、
    車両が静止状態で検知できる重力に起因する加速度に基づいて当該車両の上下方向であると判断する上下方向判断手段と、
    前記の車載機データベースの運転データにおける車速パルスの変化量を抽出し、この車速パルスの変化量が予め設定した閾値を超えた時に、急加速または急減速であると判断する急加減速判断手段と、
    その急加減速判断手段によって当該車両の急加速または急減速を判断した時に、前記の車載機加速度センサにおけるX、Y、Zの三軸で表される三次元空間において一番大きく且つ上下方向と直角の方向を当該車両の進行方向であると判断する進行方向判断手段と、
    既に判断された前後方向および上下方向のそれぞれから直角になる方向を左右方向であると判断する左右方向判断手段と、
    を備えた加速度センサオートアライメント装置。
  2. 前記の進行方向判断手段は、当該車両が停車した場合における停車直前の減速に基づく加速度データを測定し、その加速度の向きを後退方向とし、その後退方向の反対方向を進行方向として決定することとした
    請求項1に記載の加速度センサオートアライメント装置。
  3. 車載機加速度センサを内蔵したテレマティクス用車載機を車両へ搭載し、当該車両における前記の車載機加速度センサの設置位置条件を自動的に決定する加速度センサオートアライメント装置をリセットするためのコンピュータプログラムであって、
    当該車両における車両の運転状況に関する運転データを車載機データベースへ蓄積する運転データ蓄積手順と、
    車両が静止状態で検知できる重力に起因する加速度に基づいて当該車両の上下方向であると判断する上下方向判断手順と、
    前記の車載機データベースの運転データにおける車速パルスの変化量を抽出し、この車速パルスの変化量が予め設定した閾値を超えた時に、急加速または急減速であると判断する急加減速判断手順と、
    その急加減速判断手順にて当該車両の急加速または急減速を判断した時に、前記の車載機加速度センサにおけるX、Y、Zの三軸で表される三次元空間において一番大きく且つ上下方向と直角の方向を当該車両の進行方向であると判断する進行方向判断手順と、
    既に判断された前後方向および上下方向のそれぞれから直角になる方向を左右方向であると判断する左右判断手順と、
    を加速度センサオートアライメント装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
  4. 前記の進行方向判断手順においては、当該車両が停車した場合における停車直前の減速に基づく加速度データを測定し、その加速度の向きを後退方向とし、その後退方向の反対方向を進行方向として決定することとした
    請求項3に記載のコンピュータプログラム。
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