JP6808427B2 - 水処理システム - Google Patents

水処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6808427B2
JP6808427B2 JP2016192214A JP2016192214A JP6808427B2 JP 6808427 B2 JP6808427 B2 JP 6808427B2 JP 2016192214 A JP2016192214 A JP 2016192214A JP 2016192214 A JP2016192214 A JP 2016192214A JP 6808427 B2 JP6808427 B2 JP 6808427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water treatment
treatment device
information
communication terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016192214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018051497A (ja
Inventor
徹 井口
徹 井口
和明 島田
和明 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Maxell Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maxell Holdings Ltd filed Critical Maxell Holdings Ltd
Priority to JP2016192214A priority Critical patent/JP6808427B2/ja
Publication of JP2018051497A publication Critical patent/JP2018051497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6808427B2 publication Critical patent/JP6808427B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Description

本発明は、供給される原水を処理して所定の処理水を生成する水処理器において、外部の管理部より取得した原水の水質の情報を利用して水処理を実行可能とする水処理システムに関する。
供給された水道水や井戸水等から有害物質等を除去して飲用に適した水を得る浄水器や、水道水等を電気分解してイオン水、すなわち飲用水として利用可能なアルカリ水と洗浄水等の非飲用に用いる酸性水とを生成するイオン整水器といった機器が、従来より広く用いられている。
こうした機器における電解水の生成において、電解処理の原水としては水道水が多く用いられるが、水道水は地域により電解しやすいものとそうでないものが存在するなど、水質差が比較的大きかった。このような地域による水道水の水質差は、電解水の水質が機器を使用する地域によって異なる結果をもたらすなど、機器に影響を与えることもあり、対策を必要とされていた。
こうした水の電解における原水の水質差の問題に対し、電解水を生成する機能を有する電解水放出装置において、地域による水道水質の差に対応して電解を実行するものが提案されている。このような地域による水質の差を考慮した従来の電解水生成機能を有する装置の例として、特開2010−99629号公報に開示されるものがある。
特開2010−99629号公報
従来のイオン整水器等の水の電解を行う機器では、処理対象の原水となる水道水の水質が電解しにくい性質であると、機器購入時の設定のままでは適切に電解を行うことができない場合があった。こうした機器で、電解状態を調整可能なものも従来から存在しているが、使用者が適切に設定するのは難しく、また調整の操作は煩わしいものであった。
一方、水道水の電解において、前記特許文献1の装置のように、地域による水道水の水質の違いを反映させる機能を有するものもあったが、あらかじめ水処理器に格納された地域ごとの電解用データに基づいて電解状態を調整するものであった。これに対し、電解処理対象となる水道水の電解に係る水質は、天気や季節の変化による影響で変化したり、浄水場から使用箇所までの水道管路そのものの影響や管路系統に含まれる他の水道利用者の使用状況等によっても少なからず変化することから、固定された電解用データに基づくのみでは実際の水質に沿った適切な電解処理を行うことはできず、こうした手法をイオン整水器に適用することは難しいという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、水処理器の設置箇所による水質等の違いに係る情報を水処理器での処理に有効に活用可能として、水処理器での水処理を効率よく行えると共に、水処理後の処理水の水質を所望の状態として処理水としての機能も適切に発揮させられる、水処理システムを提供することを目的とする。
本発明の開示に係る水処理システムは、使用者の使用に係る操作に基づいて、通水により流入した原水に対し所定の処理を施して得た処理水を供給する水処理器と、所定のネットワークに接続して、少なくとも前記水処理器の設置位置と当該設置位置に基づく水処理器への給水関連情報を記録し蓄積するサービスを実行可能な管理部とを備え、前記水処理器が、前記ネットワークに接続してデータを送受信可能とされる通信端末との通信、又は、前記管理部との前記ネットワークを通じた通信が可能な通信手段を有し、前記管理部で記録する給水関連情報は、前記水処理器の設置位置を含む所定地域内で水処理器に原水として送給可能な上水についての水質に係る既知の情報に基づく、水処理器での水処理の難易度に関する指標データを少なくとも含み、前記水処理器が、前記通信端末を介して又は直接、前記ネットワークを通じて管理部から水処理器に対応する前記給水関連情報を受信可能とされ、当該給水関連情報と、水処理器に内蔵された検出手段で前記原水又は原水由来の処理直前の水から取得した所定の実測情報とに基づいて、処理後の水質目標値を設定し、目標値を実現するように処理を実行するものである。
このように本発明の開示によれば、水処理器とを通信可能な管理部で、水処理器の設置位置をあらかじめ把握した上で、様々な影響により変化する原水の水質について、水処理器設置位置を含む所定地域ごとの上水の水質に係る情報を含む、水質に影響を与えうる要素の情報を収集して、水処理の難易度の指標データを取得し、これを含む給水関連情報を水処理器に送信して、水処理器で原水からの実測で得られる情報と共に、この給水関連情報を踏まえて水処理を行うことで、管理部で把握可能な範囲で種々の影響を受けて変化したと推測される原水の水質を加味して水処理を進められ、水処理器で処理水として要求される水質の制御目標値に、実際の処理水の水質をできる限り近づけることができ、所望の水質の処理水を得やすくなると共に、効率よく水処理を実行できる分、水処理のコストダウンが図れる。
また、本発明の開示に係る水処理システムは、前記水処理器が、処理水供給の際に装置内で取り扱った内部情報の少なくとも一部を、前記通信端末を介して又は直接、前記ネットワークを通じて前記管理部に送信可能とされ、前記管理部が、受信した水処理器の前記内部情報における原水の水質に係る情報に基づいて、前記水処理の難易度に関する指標データを調整するものである。
このように本発明の開示によれば、水処理器の内部情報を管理部にネットワークを通じて送信し、管理部でこの内部情報に基づいて水処理器に対応する給水関連情報を調整するようにし、内部情報における実測データと給水関連情報との差から、水処理器に導入される実際の原水の水質に係る難易度の指標データをより精度の高いものに調整して、新たに導入した給水関連情報に基づいて原水の水質に対応した電解処理を行えることとなり、水質の目標値に実際の処理水の状態をより近づけることができ、使用者の求める水質の処理水を適切に提供でき、使用者の安心感を高められると共に、水処理の信頼性を向上させられる。
また、本発明の開示に係る水処理システムは、前記管理部が、前記水処理器で処理した処理水の水質に係る情報を、使用者に入力操作された前記通信端末又は他の通信端末を介して受信し、前記受信した処理水の水質に係る情報に基づいて、前記水処理の難易度に関する指標データを調整するものである。
このように本発明の開示によれば、管理部から受信した給水関連情報を用いて水処理器が原水を処理した結果としての、処理水の水質に係る情報を、管理部がネットワークを通じて受信し、管理部でこの処理水の水質に係る情報に基づいて水処理器に対応する給水関連情報を調整するようにし、制御目標値と実際の処理水の水質との差に基づいて、水処理器に導入される原水に係る水処理の難易度の指標データをより精度の高いものとすることにより、水処理器では新たに導入した給水関連情報に基づいて、上水の水質に係る情報を取得した箇所から様々な影響により水処理器の設置位置に達するまでに変化しうる上水の水質に対し、この上水すなわち原水の水質に適応した電解処理を行って水処理を進められることとなり、処理水の水質の目標値に実際の処理水の状態をより近づけることができ、使用者の求める水質の処理水を適切に提供でき、使用者の安心感を高められると共に、水処理の信頼性を向上させられる。
また、本発明の開示に係る水処理システムは必要に応じて、前記水処理器が、処理水の水質を検出する処理後検出手段を有し、当該処理後検出手段で検出した処理水の水質に係る情報を、前記通信端末を介して又は直接、前記ネットワークを通じて前記管理部へ送信可能とされ、前記管理部が、受信した処理水の水質に係る情報に基づいて、前記水処理の難易度に関する指標データを調整するものである。
このように本発明の開示によれば、管理部から受信した給水関連情報を用いて水処理器が原水を処理した結果としての、処理水の水質に係る情報を、水処理器の処理後検出手段で取得し、この情報を管理部に送信して、管理部でこの処理水の水質に係る情報に基づいて水処理器に対応する給水関連情報を調整するようにし、制御目標値と実際の処理水の水質との差に基づいて、水処理器に導入される原水に係る水処理の難易度の指標データをより精度の高いものとすることにより、水処理器では新たな給水関連情報に基づいて、原水の水質に適応した電解処理を行って水処理を進められ、処理水の水質の目標値に実際の処理水の状態をより近づけることができ、使用者の求める水質の処理水を適切に提供できる。また、処理水の水質が自動的に検出されることで、使用者の水処理器の処理水についての測定や測定結果の入力送信に係る作業の手間が省け、使用者が処理水の水質測定を積極的に行わないような場合でも、水処理器に供給される原水の水質を正しく給水関連情報に反映させられ、より確実に適切な処理水を供給することができる。
また、本発明の開示に係る水処理システムは必要に応じて、前記水処理器が、当該水処理器の設置位置を検出する測位手段を有し、当該測位手段で検出した設置位置の情報を、前記通信端末を介して又は直接、前記ネットワークを通じて前記管理部に送信可能とされ、前記管理部が、受信した水処理器の設置位置の情報を水処理器ごとに記録するものである。
このように本発明の開示によれば、水処理器が装置自体の設置位置を測位手段で検出し、位置情報を管理部に送信可能とされ、位置情報を管理部が水処理器ごとの位置情報として記録することにより、使用者の水処理器の位置登録に係る作業の手間が省けると共に、転居等で設置位置が変わった場合でも自動的に位置情報が管理部に送信されて、管理部における水処理器の位置情報が更新され、使用者の水処理器の設置位置再登録を必要とせず、誤った位置情報が残る状況が生じる確率を減らして、水処理器の設置位置を含む地域の上水の水質を正しく給水関連情報に反映させられ、より確実に適切な処理水を供給することができる。
また、本発明の開示に係る水処理システムは必要に応じて、前記通信端末が、当該通信端末の位置を検出する測位手段を有し、前記水処理器の通信手段と通信可能な位置に存在する状態で、前記測位手段で検出した端末位置の情報を、前記ネットワークを通じて前記管理部に送信可能とされ、前記管理部が、受信した通信端末の位置情報を水処理器の設置位置の情報として水処理器ごとに記録するものである。
このように本発明の開示によれば、水処理器近傍で水処理器と通信を行う通信端末の位置を通信端末の測位手段で検出し、位置情報を管理部に送信可能とされ、通信端末の位置情報を対応する水処理器の位置情報として管理部が水処理器ごとに記録することにより、使用者の水処理器の位置登録に係る作業の手間が省けると共に、水処理器に測位手段を設けずに済み、構造を簡略化して水処理器のコストを抑えられる。また、通信端末に元々備えられた測位機能を利用する場合は、管理部への送信の手間もそれほどかからず、使用者の作業負担を必要とせずに、水処理器の設置位置を含む地域の上水の水質を正しく給水関連情報に反映させられ、より確実に適切な処理水を供給することができる。
本発明の第1の実施形態に係る水処理システムのブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器の概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器の水処理系統概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器の制御系統ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器からの位置情報の流れ状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける管理サーバで記録される給水関連情報の概略説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器での水処理直前の情報の流れ状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器の処理水生成状態での情報の流れ状態説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器で処理した処理水の水質に係る情報の送信状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る水処理システムのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る水処理システムにおける携帯通信端末からの位置情報の流れ状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器での水処理直前の情報の流れ状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器の処理水生成状態での情報の流れ状態説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る水処理システムにおける水処理器で処理した処理水の水質に係る情報の送信状態説明図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る水処理システムを前記図1ないし図9に基づいて説明する。本実施形態においては、水処理器として、原水に対する電解処理によりアルカリ水等を生成する整水器を使用する例について説明する。
前記各図において本実施形態に係る水処理システム1は、使用者の使用に係る操作に基づいて処理水を供給する水処理器10と、この水処理器10の設置位置に基づく給水関連情報を、対応する水処理器10にネットワーク100を通じて提供する前記管理部としての管理サーバ50とを備える構成である。
このうち、前記水処理器10は、水道蛇口30に接続されてこの水道蛇口30を介して送給される原水としての水道水を導入する給水管11と、ろ過手段を内蔵した交換可能な一又は複数の浄水カートリッジ12aを有して原水を浄化する浄水部12と、この浄水部12で浄化された水の流量を測定する流量センサ13と、浄化された水に食塩を添加する食塩添加筒14aと、浄化された水にカルシウムを添加するカルシウム添加筒14bと、流量センサ13を経た水を食塩添加筒14aとカルシウム添加筒14bのいずれに向わせるか切換える流路切替部15と、複数の電極板16a、16b、16cを有して食塩添加筒14a又はカルシウム添加筒14bを通過した水の電解を行う電解槽16と、使用に供する処理水を流す吐水流路17aと、使用に供さない水を排出する排出流路17bと、吐出する処理水の情報や装置各部の作動状態等の表示を行う本体表示部18と、本装置の起動、停止や各種処理水の生成等を指示する複数のスイッチを有して使用者の操作入力を受付ける操作部19と、電気的に接続された各部を制御する制御部20と、水処理器10の設置位置を検出する測位手段としての測位部25とを備える構成である。
この水処理器10のうち、通水により流入した原水に対する水処理(電解)とそれにより得られる処理水(電解水)の供給に係る、給水管11、浄水部12、流量センサ13、食塩添加筒14a、カルシウム添加筒14b、流路切替部15、電解槽16、吐水流路17a、及び排出流路17bの各機構の構成については、処理水として、アルカリ水、酸性水、及び、浄水部で浄化されるだけで電解されない浄水を、それぞれ吐水供給可能な公知のイオン整水器と同様のものであり、詳細な説明を省略する。また、前記測位部25は、GPSを利用して位置を検出する公知の装置であり、詳細な説明を省略する。
前記制御部20は、操作部19の操作や、あらかじめ記録設定された処理水の状態、また流量センサ13等から得た情報に基づいて、流路切替部15の切替、電解槽16の各電極板16a、16b、16cへの電圧印加をそれぞれ行わせて、適切に処理水を生成、供給するための制御を行うものである。
この制御部20は、そのハードウェア構成として、CPUや記憶部、入出力インターフェース等を備えるコンピュータとなっており、記憶部に格納されるプログラムにより、コンピュータを制御部20として動作させる仕組みである。この制御部20をなすコンピュータは、CPUや記憶部、ROM等を一体的に形成されたマイクロコンピュータとしてもかまわない。
この制御部20をなすコンピュータのユニットは、装置筐体10a内部の所定のスペースに配設され、同じく内部の流量センサ13、流路切替部15をはじめとする電磁弁機構、及び、電解槽16の各電極板16a、16b、16cに電圧を印加するための電源部10bとそれぞれ電気的に接続され、制御信号を出力して各部の作動を制御する。加えて、制御部20は、装置表面の本体表示部18、及び操作部19ともそれぞれ電気的に接続され、各種表示や、各スイッチ操作に対応した機能実行等の制御を行うこととなる。
制御部20は、さらに、各処理水を特徴付ける水素イオン濃度の値など、処理水の性質に係るデータを格納する記憶部21と、ルータ等のあらかじめネットワーク100に通信可能に接続された所定の中継装置55との間で通信を行い、中継装置55を通じて管理サーバ50の送信したデータを受信すると共に管理サーバ50へデータを送信する、通信手段22とを有するものである。
そして、制御部20は、操作部19で使用者により選択指示を受けた処理水、例えば、アルカリ水や酸性水等、の供給実行の際には、対応する処理水のデータを記憶部21から読み出し、データに基づく制御信号を出力して、各機構、具体的には、流路切替部15他の弁機構や電源部10b等を適宜作動させ、水の通過する流路の設定を行った上で、浄水部12を通過した水の流量を把握すると共に、電解槽16に入った水への通電に伴って水の電気伝導率や電解電流値等を取得して、これらの装置内実測データと管理サーバ50からの給水関連情報に基づいて、設定された処理水の水質目標値(例えば、pHなど)を実現するように、電解槽16の各電極板16a、16b、16cへの所定電圧印加による電解状態の制御を行う。これにより、使用者の選択した処理水を生成して吐水流路17aを通じ供給可能としている。
また、制御部20は、水処理器10における処理水供給の実行に伴い、流量センサ13で測定した水の流量や、水への通電に伴って取得した水の電気伝導率や電解電流値といった実測データを、設定された処理水の水質目標値などと共に、電解制御に係る内部情報として、管理サーバ50に通信手段22を通じて送信する仕組みを有する。さらに、制御部20は、測位部25で得た設置位置の情報を管理サーバ50に通信手段22を通じて送信する仕組みを有する。
なお、制御部20は、内部情報として、本体表示部18でも表示可能な、浄水部12の浄水カートリッジが交換時期に達したことや、食塩添加筒14aの食塩やカルシウム添加筒14bのカルシウム剤が補充時期に達したことなどを示す情報を、管理サーバ50に送信可能とすることもできる。
前記記憶部21は、各処理水の特徴に係るデータ、詳細には、例えば強アルカリ水はpH10.5、酸性水はpH5.5、などの基本的な性質に関するデータを格納するものである。この記憶部21を制御部20が参照して、操作部19からの操作指示入力に対応する処理水のデータを読出し、これに基づいて各部を制御することで処理水の生成、供給を実行可能としている。
前記通信手段22は、水処理器10の近くに設けられた中継装置55との通信を可能にするもの(インタフェース)であり、この通信手段22により中継装置55を介して管理サーバ50から送信された給水関連情報のデータを受信する。制御部20は、この給水関連情報と原水についての実測により得たデータに基づいて、処理水生成に係る各種パラメータ(電圧、電流、通電時間等)を決定して電解制御を行うこととなる。
また、通信手段22は、水処理器10が処理水を生成、供給する際には、水処理に係る実測データ(流量、電気伝導率、電解電流値など)や供給した処理水の種類などを含む内部情報を管理サーバ50に向け送信する。通信手段22と中継装置55との間の通信は、有線接続によるものの他、ISO/IEC 18092等の規格方式による近距離無線通信や、例えばIEEE 802.11シリーズやIEEE 802.15シリーズの規格方式等による無線通信として行うことができる。
前記管理サーバ50は、ネットワーク100に接続して、水処理器10の設置位置に係る情報とこの設置位置を含む地域ごとの給水関連情報とを記録し蓄積すると共に、ネットワーク100を通じて水処理器10に対応する給水関連情報を送信するサービスを実行可能とされる構成である。
管理サーバ50は、詳細には、ネットワーク100を通じて水処理器10から送信された水処理器10の設置位置に係る情報を受信して、この位置情報を水処理器10ごとに登録する。そして、管理サーバ50は、この水処理器10の設置位置に基づいて、設置位置を含む所定地域内で水処理器10に原水として送給可能な上水(水道水)の水質に係る各種情報、例えば、上水供給元(水道事業者)や他の情報提供者の公表する水質検査データ等を、ネットワーク100を通じてあらかじめ収集する。
さらに、管理サーバ50は、収集した情報を、望ましくは管理サーバ50の運用事業者で独自に調査し取得した水質に係る実測値等のデータも含めて解析し、前記上水に対する水処理器での水処理(電解)の難易度に関する指標データを取得し、これを他のデータ(例えば、地域の天候情報や特記事項等)と合わせて前記所定地域の給水関連情報(図6参照)として記録、蓄積する。そして、こうした地域ごとの給水関連情報を、対応する水処理器に送信するサービスを実行する。
この管理サーバ50は、設置位置の異なる多数の水処理器に係る情報を、水処理器ごとにそれぞれ記録、蓄積しており、多数の水処理器について対応する給水関連情報の蓄積された各データをそれぞれ参照可能となっている。
また、管理サーバ50は、水処理器10が水処理を行うのに伴って、水処理器10から中継装置55を介して送信された水処理器10の水処理に係る内部情報を受信し、この内部情報に基づいて水処理器での水処理(電解)の難易度に関する指標データを調整することで、実際に水処理器10に供給され使用された水の状態を踏まえた給水関連情報とすることができる仕組みである。
なお、本実施形態をはじめとする本願で使用する「サーバ」の語は、必ずしも単独の装置を意味するものでなく、複数の装置がネットワーク接続されて協動して、要求される一又は複数のサービスを一体として提供する装置群である場合も包含する。
次に、本実施形態に係る水処理システムにおける管理部での情報処理、及び水処理器の作動について説明する。前提として、あらかじめ管理サーバ50と水処理器10はネットワーク100を通じて通信可能な状態となっているものとする。
加えて、水処理器10は、原水としての水道水を使用者の蛇口操作で適宜通水可能に設置配設され、また、浄水カートリッジや食塩、カルシウムの補充も適切になされ、電源投入状態とされると問題なく作動して、使用者に選択された所定の処理水を供給可能な状態にあるものとする。
使用者が水処理器10を設置し、電源を投入した最初の機会で、水処理器10はその測位部25で水処理器の設置位置を検出又は設定し、この位置情報を水処理器10の制御部20が通信手段22によりネットワークを通じて管理サーバ50に送信する(図5参照)。
管理サーバ50は、水処理器10からの位置情報を受信すると、受信したデータに含まれる水処理器10の固有識別用情報から水処理器10を識別し、これに対応する水処理器10が既に登録されている場合は位置情報を以前に登録されたものと比較対照し、未登録の場合は、新規の水処理器として位置情報と共に登録する。既に登録されている水処理器について、新たに受信した位置情報が以前に登録されたものと異なる場合は、新たな位置情報に基づく位置をその水処理器の設置位置として更新登録する。
管理サーバ50は、登録されている水処理器10について、水処理器10の設置位置に基づいて、この設置位置を含む所定地域内で水処理器10に原水として送給可能な上水(水道水)の水質に係る各種情報を、既知のサイト又はロボット検索で新たに判明した情報掲載サイトから所定の時間間隔でネットワーク100を通じて収集し、水処理器に対応する地域の給水関連情報として蓄積し、且つ、これらの情報を検証して、上水に対する水処理器での水処理(電解)の難易度に関する指標データを取得しておく。この水処理器での水処理の難易度に関する指標データを含む給水関連情報を地域ごとに記録蓄積し、対応する水処理器に送信可能な状態としておく。
水処理器10のデータが管理サーバ50に記録されている状態で、使用者が処理水を使用するために、水処理器10に対し操作を行って水処理器10を水処理可能に起動させると、水処理器10から中継装置55を介して管理サーバ50に情報要求データが送信される。
管理サーバ50は、情報要求データを受けたら、受信したデータに含まれる固有識別用情報から水処理器10を識別し、この水処理器10の設置位置に対応する給水関連情報を読み出す。この時の給水関連情報は、望ましくは前記位置情報により特定された地域における現在時刻より前の所定期間における天気や降水量などのデータも含めて解析されたものとすれば、より適切な情報とすることができる。
また、管理サーバ50は、特定された水処理器の設置位置に基づいて、当該位置の海抜高度や近隣の状況、地域の水道管の配設状況等の情報も入手できることから、これらの情報も利用すれば、給水関連情報はさらにその利用価値を高められる。そして、管理サーバ50は、給水関連情報を水処理器10に送信する(図7参照)。
水処理器10の通信手段22が、管理サーバ50からの情報を受信すると、水処理器10の制御部20は、使用者により選択され、生成、供給を指示された処理水について、水処理器内部の各機構を作動させるにあたり、給水関連情報を参照して、処理水生成に係る制御パラメータを調整しつつ作動制御を実行する。
こうして水処理器10が処理水を生成供給する際、この水供給の際における流量センサ13で検出される流量や、通電に伴い取得される電気伝導率等の実測データが、処理水の種類の情報などと共に、制御部20によりこの水処理に係る内部情報として、通信手段22によりネットワーク100を介して管理サーバ50に送信される(図8参照)。管理サーバ50では、こうした水処理器の内部情報を受け取ると、対応する水処理器ごとに記録する。
そして、管理サーバ50は、給水関連情報(例えば、電気伝導率)と水処理器での水処理時の対応する実測データ(電気伝導率)との間に差異が見られ、この差異が所定の許容範囲を超えて大きく、適切な処理水が得られていないおそれがあると判断した場合は、水処理器10での制御内容の設定に影響を与える、給水関連情報、特に、水処理の難易度に関する指標データを調整し、より精度の高いものとする。
このようにして得られた給水関連情報は、上水の供給元を同じくする所定地域内で使用される同等製品である他の水処理器にも活用でき、更には収集されたデータを地域別の水に関連する情報として蓄積し、新たなビジネスに展開することもできる。
使用者の処理水使用が終了し、使用者が蛇口を操作して水処理器への通水を終了させると、中継装置55を介しての水処理器10と管理サーバ50との通信も一旦終了することとなる。
使用者又は水処理器の設置作業者が、水処理器で処理水を生成した後、得られた処理水について水質測定を行い、その測定結果としての処理水の水質に係る情報(pHなど)を携帯通信端末等に入力して、これらを介して情報を管理サーバ50に送信することができる(図9参照)。この場合、管理サーバ50は、水処理器10で処理した処理水の水質に係る情報を受信すると、情報に含まれる識別用情報から処理水の処理元の水処理器10を識別し、水処理器ごとに記録する。
続いて、管理サーバ50は、得られた処理水の水質に係る情報と、水質測定の対象となった水処理器10の直前の水処理の際に、水処理器10から内部情報として取得した、処理水の水質の制御目標値、及びこれを目指す給水関連情報に基づく制御内容と比較検証して、水質の制御目標値と実際に検出された処理水の水質データとの間の差異が所定の許容範囲を超えて大きく、適切な処理水が得られていない状況にあると判断した場合は、制御目標値と現実の処理水の水質との差異ができるだけ小さくなるように、管理サーバ50は、水処理器10で処理水水質の制御目標値を得るための制御内容の設定に影響を与える、給水関連情報、特に、水処理の難易度に関する指標データを調整する。
具体的には、例えば、処理水がアルカリ水の場合で、pHの制御目標値に対し、処理水の水質測定を行って水質に係る情報として得られた処理水のpHの値が大きい(アルカリ性が強い)際には、当初想定より水処理(電解)が過進行した、すなわち、原水の水処理の難易度を高めに見積もった(過度に困難と見なした)と判断して、管理サーバ50では、給水関連情報における水処理の難易度の指標データを、難易度が一又は複数段階低いものに調整することとなる。また、同じく処理水がアルカリ水の場合で、pHの制御目標値に対し、処理水の水質に係る情報として得られたpHの値が小さい(アルカリ性が弱い)際には、当初想定より水処理(電解)が進んでいない、すなわち、原水の水処理の難易度を低めに見積もった(過度に容易と見なした)と判断して、管理サーバ50では、給水関連情報における水処理の難易度の指標データを、難易度が一又は複数段階高いものに調整することとなる。
そして、管理サーバ50は、調整後の新たな給水関連情報を、以降の水処理の際にネットワーク100を通じて水処理器10に送信することとなる。
こうして、給水関連情報を用いて水処理器10が原水を処理した結果としての、実際に測定した処理水の水質のデータを管理サーバ50に送信し、管理サーバ50でこの水質データに基づいて水処理器に対応する給水関連情報を調整するようにし、制御目標値と実際の処理水の水質との差に基づいて、水処理の難易度の指標データをより精度の高いものとすることで、水処理器10では新たに導入した給水関連情報に基づいて、上水の水質に係る情報を取得した箇所から様々な影響により水処理器の設置位置に達するまでに変化しうる上水の水質に対し、この上水すなわち原水の水質に適応した電解処理を行って水処理を進められることとなり、水質の目標値に実際の処理水の水質をより一層近づけて、使用者の求める水質の処理水を適切に提供でき、使用者の安心感を高められると共に、水処理の信頼性を向上させられる。
この場合も、上水の供給元を同じくする所定地域内で使用される同等製品である他の水処理器にも活用でき、更には収集されたデータを地域別の水に関連する情報として蓄積し、新たなビジネスに展開することもできる。特にこの実施例の場合、使用者や設置者が設置現場で実際に水質を測定して得られた精度の高いデータを入手することができるので、水に関連する情報としての価値が高い。
このように、本実施形態に係る水処理システムは、水処理器10と通信可能な管理サーバ50で、水処理器10の設置位置をあらかじめ把握した上で、水処理器10に供給される原水の様々な影響により変化する水質について、水処理器10設置位置を含む所定地域ごとの上水の水質に係る情報を含む、水質に影響を与えうる要素の情報を収集して、水処理の難易度の指標データを取得し、これを含む給水関連情報を水処理器10に送信して、水処理器10で原水からの実測で得られる情報と共に、この給水関連情報を踏まえて水処理を行うことから、管理サーバ50で把握可能な範囲で、種々の影響を受けて変化すると推測される原水の水質に対応して水処理器10で水処理を進められ、水処理器10で処理水として要求される水質の制御目標値に、実際の処理水の水質をできる限り近づけることができ、所望の水質の処理水を得やすくなると共に、効率よく水処理を実行できる分、水処理のコストダウンが図れる。
なお、前記実施形態に係る水処理システムにおいては、水処理器10の測位部25で設置位置を検出し、位置情報を水処理器から管理サーバ50へ送信することで、管理サーバ50は水処理器の設置位置の情報を取得する構成としているが、これに限らず、水処理器の設置位置である使用者の住所に係る郵便番号等の位置情報を、水処理器に設けた入力手段を通じて使用者又は水処理器を設置した作業者により入力させて、水処理器で位置情報を得て、水処理器から管理サーバ50に送信可能とする構成とすることもできる。また、水処理器の設置位置の情報を従来同様の登録ハガキ等の返信で管理サーバ50の管理者が入手し、水処理器の設置位置情報を管理サーバ50に入力して水処理器ごとの登録を行うようにすることもできる。
この他、使用者又は水処理器を設置した作業者の携帯通信端末から端末のGPS機能で得た位置情報を管理サーバ50に送信させ、管理サーバ50で、受信した携帯通信端末の端末位置情報を水処理器の設置位置の情報として水処理器ごとに記録するようにしてもかまわない。また、使用者又は水処理器を設置した作業者の携帯通信端末で、水処理器の設置位置情報として使用者住所の郵便番号を入力させ、入力された位置情報を携帯通信端末から管理サーバ50へ送信させて、管理サーバ50で受信した位置情報を水処理器の設置位置の情報として記録する構成とすることもできる。
また、前記実施形態に係る水処理システムにおいて、管理サーバ50は水処理器10の設置位置に基づいて、この設置位置を含む所定地域内で水処理器10に原水として送給可能な上水(水道水)の水質に係る各種情報を収集、蓄積し、これらの情報から上水に対する水処理器での水処理(電解)の難易度に関する指標データを取得して、この指標データを含む給水関連情報を対応する水処理器に送信する構成としているが、所定の水処理器10についての水処理の難易度に関する指標データを取得するにあたっては、浄水場など上水の供給系統を同じくする地域に含まれる他の水処理器の情報を参照することもでき、特に、同じ地域における他の水処理器の水処理時の水質目標値と実際の処理水の水質測定結果とを比較検証した情報からその地域の水質を精度よく推測できることとなり、水処理の難易度に関する指標データの調整を適切に実行できる。
さらに、管理サーバ50が、水処理器10の設置位置を含む所定地域内で水処理器10の原水とされる上水の水質に係る各種情報を収集するにあたり、基本となる上水供給元(水道事業者)の公表する水質検査データに特に変化がない中で、収集データに基づく給水関連情報(例えば、電気伝導率)と水処理器での水処理時の対応する実測データ(電気伝導率)や処理水の測定データとの間に変化が見られる場合に、水源や浄水場近傍での数日前の天気や降水、水源近くでの大規模な土木工事の有無、あるいは浄水場から水処理器設置位置までの水道管路系統での出水又は断水を伴う工事の有無といった情報が得られている場合は、それらの影響で生じた可能性のある水質変化として記録し、多数の水処理器についてそのような事例を互いに参照可能に蓄積しておくことで、ある水処理器について新たに水質に影響を与えるような事象が生じた時に、水質への影響の出方を多数の既存データから推測して給水関連情報を調整することができ、水処理器の水質目標値に合わせる制御を地域で発生し得る様々な事象に対応したものとして、適切な処理水を生成できることとなる。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る水処理システムを、前記図10ないし図14に基づいて説明する。本実施形態においても、水処理器として、原水に対する電解処理によりアルカリ水等を生成する整水器を使用する例について説明する。
本実施形態に係る水処理システム2は、前記第1の実施形態同様、水処理器10と、管理サーバ50とを備える一方、異なる点として、水処理器10が、ネットワーク100に接続してデータを送受信可能とされる使用者の携帯通信端末60を介して、ネットワーク100を通じた管理サーバ50との情報のやり取りを行う構成を有するものである。
なお、本実施形態の水処理システムにおける水処理器10及び管理サーバ50については、前記第1の実施形態とほぼ同様の構成であり、詳細な説明を省略する。
ただし、水処理器10は、前記第1の実施形態のものと異なる点として、水処理器10の設置位置を検出する測位機能を有しておらず、また、制御部20の通信手段22は、携帯通信端末60の送信したデータを受信すると共に携帯通信端末60へデータを送信するものとなっている。
この通信手段22は、水処理器10の所定距離以内に近付いた携帯通信端末60との通信を可能にするものであり、この携帯通信端末60と通信可能な状態にある間、携帯通信端末60より送信される管理サーバ50からの給水関連情報のデータを受信する一方、処理水供給の際には、流量センサ13で測定した水の流量や、水への通電に伴って取得した水の電気伝導率や電解電流値といった実測データを、設定された処理水の水質目標値などと共に、電解制御に係る内部情報として、一旦携帯通信端末60に向け送信して、携帯通信端末60を介して管理サーバ50に送るようにしている。携帯通信端末60との通信は、ISO/IEC 18092等の規格方式による近距離無線通信や、例えばIEEE 802.11シリーズやIEEE 802.15シリーズの規格方式等による無線通信として行われる。
この他、通信手段22により、水処理器10の設置状態で、通信可能となった携帯通信端末60に対し、携帯通信端末60の測位手段66で得られる端末位置情報を管理サーバ50に送信させる指示が送信される仕組みである。
前記携帯通信端末60は、表示デバイス61及び入力デバイス62を備え、携帯電話網及び/又はデータ通信網と接続して通信する機能を有する携帯電話やいわゆるスマートフォン、タブレット型端末、PDA(携帯情報端末)などの公知の装置であり、このうち、端末上でアプリケーションプログラムを実行可能であり、且つ、携帯電話網及び/又はデータ通信網への接続用の無線通信手段63とは別の、水処理器10の通信手段22と無線通信する通信接続手段64と、表示デバイス61で表示する情報内容に係るデータを保持可能な記憶手段65と、この端末の位置をGPSの機能により検出する測位手段66とを有するものである。携帯通信端末60は、タッチパネル式の表示デバイス61を有して、表示デバイスが入力デバイス62を兼ねる構成である。
この携帯通信端末60は、水処理器10に対し、使用者による表示デバイス61上の情報表示内容の視認と水処理器10の操作が共に可能となる、所定距離以内に互いに近付いた位置関係をなす状態で、水処理器10との間に一対一の通信状態を確立して、データを送受信可能とされる構成である。また、携帯通信端末60は、無線通信手段63並びに前記携帯電話網及び/又はデータ通信網を通じてネットワーク100に接続可能とされ、管理サーバ50に対しネットワーク100を介してデータ送受信を行える構成である。
そして、携帯通信端末60は、水処理支援用のプログラムを実行することで、水処理器10に対応する給水関連情報を、管理サーバ50からダウンロードし、必要に応じ表示デバイス61でその情報表示を実行可能としつつ、そのままデータを水処理器10に送信する機能を有する。
携帯通信端末60を介した管理サーバ50から水処理器10への給水関連情報提供の具体的手順としては、まず、水処理器10が起動して所定の処理水を供給可能に待機すると共に、携帯通信端末60が水処理器10と通信可能で且つ水処理器10で所定の処理水供給が可能とされたタイミングで、給水関連情報をダウンロードするための情報要求データがネットワーク100を介して管理サーバ50に送信される。そして、管理サーバ50で、この情報要求データに対応して、水処理器10に対応して収集蓄積された原水の水質に係る情報から得られた給水関連情報が携帯通信端末60に送信される仕組みである。
携帯通信端末60は、管理サーバ50より送信された、給水関連情報を受信し、必要に応じこの給水関連情報について、使用者に対し情報の表示を実行することとなる。受信された給水関連情報は、通信接続手段64と水処理器10の通信手段22との間の通信により、データが水処理器10に送信されて、水処理器10での処理水の生成に利用される仕組みである。
携帯通信端末60が、水処理器10と通信可能な状況で、給水関連情報のデータを水処理器10に送信すると、データを受信した水処理器10の制御部20は、このデータと原水についての実測により得たデータに基づいて、処理水生成に係る各種パラメータ(電圧、電流、通電時間等)を決定することとなる。こうして適切な処理水の生成が可能な状態とされた水処理器10において、制御部20が水処理器10の各部を作動させて、選択指示された処理水の生成、供給を水処理器10で行える仕組みである。
この他に、水処理器10への原水(水道水)の通水状態を切り替える蛇口30を自動開閉可能として、水処理器10の制御部20が、生成する処理水を選択する操作がなされた際に、給水関連情報を受け取り、水処理器10の各部を処理水に対応した作動状態とすることに加えて、蛇口30も自動で開放して通水を行うようにして、処理水の生成、供給を、使用者の蛇口操作を介さずに自動実行する構成とすることもできる。
一方、水処理器10が処理水を生成、供給する場合、水処理器10における水処理に係る実測データ(流量、電気伝導率、電解電流値など)や供給した処理水の種類などを含む内部情報が、制御部20の通信手段22から携帯通信端末60に送信される仕組みである。携帯通信端末60は、この水処理器10の内部情報を受取り、これらの情報を無線通信手段63で管理サーバ50に向け送信する機能を有する。
次に、本実施形態に係る水処理システムにおける管理部での情報処理、及び水処理器の作動について説明する。前提として、あらかじめ携帯通信端末60に情報提供用のプログラムが格納され、自動的に起動されるか、使用者の操作により起動されて、既に携帯通信端末60上で実行状態となっているものとする。また、携帯通信端末60は、処理水供給を行わせる対象の水処理器10の通信可能領域内では、問題なく水処理器10と無線通信可能な状態にあるものとする。
加えて、水処理器10は、原水としての水道水を使用者の蛇口操作で適宜通水可能に設置配設され、また、浄水カートリッジや食塩、カルシウムの補充も適切になされ、電源投入状態とされると問題なく作動して、使用者に選択された所定の処理水を供給可能な状態にあるものとする。
使用者が水処理器10の電源を投入すると、水処理器10の制御部20が通信手段22を介して通信可能な状態となり、通信手段22から水処理器10の機種ごとに固有の識別情報等を含む所定の信号の送信を開始する。
使用者が携帯通信端末60を水処理器10に近付け、水処理器10の通信手段22の通信可能領域に位置させると、携帯通信端末60は水処理器10と通信可能な状態となる。この携帯通信端末60が、水処理器10の通信手段22からの信号を受信すると、この信号を通信対象の水処理器10のものと識別して、通信手段22と携帯通信端末60との通信を許可して通信接続を確立する。
携帯通信端末60と水処理器10との通信接続が確立すると、携帯通信端末60の表示デバイス61に、水処理器10と携帯通信端末60が通信可能状態となった旨が必要に応じ表示される。そして、通信接続が確立した最初の機会に携帯通信端末60の測位手段66で端末位置が検出され、取得された位置情報が水処理器10の識別情報と共に管理サーバ50へ送信されることとなる(図11参照)。
なお、ある携帯通信端末60と水処理器10との無線通信が確立されたら、その後は使用者の水処理器10操作に基づいた水処理器10での処理水の生成と、それに伴う水処理器10と携帯通信端末60との間の通信に係る処理が終了するまで、水処理器10は、他の携帯通信端末60(又は近距離通信で連携する機器)からの送信があっても受付けず、水処理器10と通信を行う携帯通信端末を一台に限定して混線を防止するようにしている。
管理サーバ50は、水処理器10の識別情報及び位置情報を受信すると、受信したデータに含まれる水処理器10の識別情報から水処理器10を識別し、これに対応する水処理器10が既に登録されている場合は位置情報を以前に登録されたものと比較対照し、未登録の場合は、新規の水処理器として位置情報と共に登録する。既に登録されている水処理器について、新たに受信した位置情報が以前に登録されたものと異なる場合は、新たな位置情報に基づく位置をその水処理器の設置位置として更新登録する。
管理サーバ50は、登録されている水処理器10について、前記第1の実施形態同様、水処理器10の設置位置に基づいて、この設置位置を含む所定地域内で水処理器10に原水として送給可能な上水(水道水)の水質に係る各種情報を、所定の時間間隔でネットワーク100を通じて収集、蓄積し、且つ、これらの情報を検証して、上水に対する水処理器での水処理(電解)の難易度に関する指標データを取得する。そして、この水処理器での水処理の難易度に関する指標データを含む給水関連情報を地域ごとに記録蓄積し、対応する水処理器に送信可能な状態とする。
こうして水処理器10のデータが管理サーバ50に記録されている状態で、使用者が処理水を使用するために、水処理器10に対し操作を行って水処理器10を水処理可能に起動させると、水処理器10から携帯通信端末60に通信要求が送信され、給水関連情報を受け取るために、携帯通信端末60は、情報要求データを管理サーバ50に送信する。
管理サーバ50は、情報要求データを受けたら、受信したデータに含まれる固有識別用情報から携帯通信端末60を識別し、これに対応付けてあらかじめ登録された水処理器に対応する給水関連情報を読み出し、この給水関連情報を携帯通信端末60に送信する。
携帯通信端末60は、管理サーバ50からの情報を受信すると、必要に応じて、表示デバイス61に、この給水関連情報の一部又は全部を表示する。同時に、携帯通信端末60は、給水関連情報を水処理器10に送信する(図12参照)。
水処理器10の通信手段22が、携帯通信端末60からのデータを受信すると、水処理器10の制御部20は、使用者により選択され、生成、供給を指示された処理水について、制御部20が水処理器内部の各機構を作動させるにあたり、給水関連情報を参照して、処理水生成に係る制御パラメータを調整しつつ作動制御を実行する。
こうして水処理器10が処理水を生成供給する際、この水供給の際における流量センサ13で検出される流量や、通電に伴い取得される電気伝導率等の実測データが、処理水の種類の情報などと共に、制御部20によりこの水処理に係る内部情報として、通信手段22により携帯通信端末60へ送信される。携帯通信端末60は、水処理器10からの内部情報を受信すると、これらの情報をネットワーク100を介して管理サーバ50に送信する(図13参照)。管理サーバ50では、こうした水処理器の内部情報を受け取ると、対応する水処理器ごとに記録する。
そして、管理サーバ50は、給水関連情報(例えば、電気伝導率)と水処理器での水処理時の対応する実測データ(電気伝導率)との間に差異が見られ、この差異が所定の許容範囲を超えて大きく、適切な処理水が得られていないおそれがあると判断した場合は、前記第1の実施形態同様、給水関連情報、特に、水処理の難易度に関する指標データを調整し、より精度の高いものとする。
使用者の処理水使用が終了すると、使用者は蛇口を操作して水処理器への通水を終了させる。そして、使用者が携帯通信端末60を水処理器10から離して移動すると、携帯通信端末60と水処理器10との通信状態も終了することとなる。携帯通信端末60は、これを水処理器10に近付ける前と同様、水処理器10と通信可能な状態に至る前の、水処理器10との通信を待機する状態に移行する。
水処理の後、使用者が処理水について水質測定を行い、その測定結果としての処理水の水質に係る情報(pHなど)を携帯通信端末60に入力して、これを介して情報を管理サーバ50に送信することができる(図14参照)。この場合、管理サーバ50は、水処理器10で処理した処理水の水質に係る情報を受信すると、情報に含まれる識別用情報から処理水の処理元の水処理器10を識別し、水処理器ごとに記録する。
続いて、管理サーバ50は、得られた処理水の水質に係る情報と、水質測定の対象となった水処理器10の直前の水処理の際に、水処理器10から内部情報として取得した、処理水の水質の制御目標値、及びこれを目指す給水関連情報に基づく制御内容と比較検証して、水質の制御目標値と実際に検出された処理水の水質データとの間の差異が所定の許容範囲を超えて大きく、適切な処理水が得られていない状況にあると判断した場合は、前記第1の実施形態同様、制御目標値と現実の処理水の水質との差異ができるだけ小さくなるように、管理サーバ50は、水処理器10で処理水水質の制御目標値を得るための制御内容の設定に影響を与える、給水関連情報、特に、水処理の難易度に関する指標データを調整することとなる。
そして、管理サーバ50は、調整後の新たな給水関連情報を、以降の水処理の際にネットワーク100から携帯通信端末60を介して水処理器10に送信することとなる。
このように、本実施形態に係る水処理システムは、水処理器10近傍で水処理器10と通信を行う携帯通信端末60の位置をその測位手段66で検出し、位置情報を管理サーバ50に送信して、管理サーバ50が携帯通信端末60の位置情報を対応する水処理器10の位置情報として水処理器ごとに記録することから、使用者の水処理器10の位置登録に係る作業の手間が省けると共に、水処理器10に測位手段を設けずに済み、構造を簡略化して水処理器10のコストを抑えられる。また、携帯通信端末60に元々備えられた測位機能を利用することで、管理サーバ50への位置情報送信の自動化も図れることとなり、使用者の作業負担を必要とせずに、水処理器10の設置位置を含む地域の上水の水質を正しく給水関連情報に反映させられ、使用者の望んだ適切な処理水を確実に供給できる。
なお、前記各実施形態に係る水処理システムにおいては、水処理器における水処理の後、使用者や設置作業者等が処理水について水質測定を行い、得られた測定結果(処理水の水質に係る情報)を携帯通信端末等に入力した上で、これら情報を管理部50に送信して、管理部50で利用できるようにする構成としているが、この他、水処理器が、処理水の水質を検出する処理後検出手段、具体的には水処理器に内蔵されるセンサ、を有して、この処理後検出手段で検出した処理水の水質に係る情報を、水処理器からそのまま又は携帯通信端末60経由で、ネットワーク100を通じて管理部50へ送信する構成とすることもできる。この場合、処理水の水質が自動的に検出され、且つ得られた情報が自動的に送信されることで、使用者等の処理水に対する水質測定や測定結果の入力送信に係る作業の手間が省けると共に、使用者が処理水の水質測定を積極的に行わないような場合でも、水処理器に供給される原水の水質を正しく給水関連情報に反映させられ、適切な処理水をより確実に供給することができる。
1、2 水処理システム
10 水処理器
10a 装置筐体
10b 電源部
11 給水管
12 浄水部
12a 浄水カートリッジ
13 流量センサ
14a 食塩添加筒
14b カルシウム添加筒
15 流路切替部
16 電解槽
16a 第1電極板
16b 第2電極板
16c 第3電極板
17a 吐水流路
17b 排出流路
18 表示画面部
19 操作部
20 制御部
21 記憶部
22 通信手段
25 測位部
30 蛇口
50 管理サーバ
55 中継装置
60 携帯通信端末
61 表示デバイス
62 入力デバイス
63 無線通信手段
64 通信接続手段
65 記憶手段
66 測位手段
100 ネットワーク

Claims (1)

  1. 使用者の使用に係る操作に基づいて、通水により流入した原水に対し電解処理を施して得た処理水を供給する水処理器と、
    所定のネットワークに接続して、少なくとも前記水処理器の設置位置と当該設置位置を含む地域の浄水供給元の公表する電気伝導率を記録し蓄積するサービスを実行可能な管理部とを備え、
    前記水処理器が、前記ネットワークに接続してデータを送受信可能とされる通信端末との通信、又は、前記管理部との前記ネットワークを通じた通信が可能な通信手段を有し、
    前記水処理器が、前記通信端末を介して管理部から前記電気伝導率を受信可能とされ、当該電気伝導率と、水処理器に内蔵された検出手段で処理直前の水から取得した電気伝導率とに基づいて、処理後のpHの目標値を設定し、当該pHの目標値を実現するように処理を実行する水処理システムにおいて、
    前記通信端末が、当該通信端末の位置を検出する測位手段を有し、前記水処理器の通信手段と通信可能な位置に存在する状態で、前記測位手段で検出した端末位置の情報を、前記ネットワークを通じて前記管理部に送信可能とされ、
    前記管理部が、受信した通信端末の位置情報を水処理器の設置位置の情報として水処理器ごとに記録することを
    特徴とする水処理システム。
JP2016192214A 2016-09-29 2016-09-29 水処理システム Active JP6808427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192214A JP6808427B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 水処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192214A JP6808427B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 水処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018051497A JP2018051497A (ja) 2018-04-05
JP6808427B2 true JP6808427B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=61834826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016192214A Active JP6808427B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 水処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6808427B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7104524B2 (ja) * 2018-02-13 2022-07-21 株式会社日本トリム 電解水生成装置及び水質情報処理システム
JP7425464B2 (ja) * 2019-11-14 2024-01-31 Wota株式会社 水処理装置、水処理システム、水処理方法、コンピュータ装置
WO2021235384A1 (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 水処理装置、水処理方法および水処理プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11179362A (ja) * 1997-12-25 1999-07-06 Marukou Kogyo Kk 電解イオン水生成装置
JP2005000748A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Hitachi Ltd 給水管理システム及び給水管理方法
JP2007319778A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 弱電解水生成装置
JP2009250575A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Denso Corp 給湯装置
JP2010099629A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Sanyo Electric Co Ltd 電解水放出装置
JP6256143B2 (ja) * 2014-03-26 2018-01-10 三浦工業株式会社 イオン交換装置の遠隔管理制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018051497A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6808427B2 (ja) 水処理システム
TWI354051B (en) Integrated supervision and diagnosis apparatus
CN103969066B (zh) 监控运行的过程的系统和方法
JP6129585B2 (ja) 水処理装置、通信システム、情報処理方法、およびプログラム
US11661352B2 (en) Water treatment apparatus management system and household water treatment apparatus
KR101202387B1 (ko) 부식센서를 이용한 선박의 부식 모니터링 시스템
EP2180146A3 (en) Method and system for detecting a corrosive deposit in a compressor
CN117049618A (zh) 水处理系统
EP3179327A1 (en) Equipment monitoring system, equipment monitoring program, and equipment monitoring method
JP5770569B2 (ja) 水質計測システム
KR20100102591A (ko) 수질을 모니터링하기 위한 디바이스
JP2019093327A (ja) 電解水生成装置
JP7091208B2 (ja) 電解水生成装置
CN109331534A (zh) 净水机水质透视方法、净水机、可读存储介质及系统
CN112939153B (zh) 船舶压载水处理方法和系统
JP7115958B2 (ja) 電解水生成装置
CN105189822A (zh) 控制加热装置运行的方法
JP2011045802A (ja) 電解水生成方法とその装置
JP2018515321A (ja) UpAセルのpH制御方法
JP2003103250A (ja) 水質データの提供方法
KR101689223B1 (ko) 비상용 디젤 발전기의 연비 측정 시스템 및 그 방법
JP7284634B2 (ja) 冷却塔水の水質管理装置及びその水質管理方法
KR102412519B1 (ko) 지능형 시스템을 이용한 수처리설비 원격감시 제어장치
KR101729690B1 (ko) 염소 발생기 및 이를 이용한 수영장 관리 시스템
CN107390606B (zh) 一种全程监控的污染物排放总量控制系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6808427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250