以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態の領収書発行システム8を含んで構成される機器管理システム1を示す。機器管理システム1は、コインランドリー店舗30に設置されたコインランドリー用の機器2の利用を管理するためのものである。機器管理システム1は、支払われた金額に応じて所定時間稼働する複数の機器2と、それら複数の機器2のそれぞれに対応して配置された複数の端末装置4と、複数の端末装置4のそれぞれに対して通信可能であると共に公衆ネットワークGNに接続された上位装置5と、公衆ネットワークGNに接続された機器管理システム1を管理する遠隔管理装置10と、を含んでいる。領収書発行システム8は、コインランドリー店舗30に設置された機器2の利用に基づく領収書を発行するためのものである。領収書発行システム8は、機器管理システム1の複数の機器2、複数の端末装置4および上位装置5を含んでいる。
なお、実際には複数のコインランドリー店舗30を含んで構成されるが、ここでは説明を簡略化するため1つのコインランドリー店舗30のみがあるものとする。また、本実施形態では、上位装置5として、ICカード発行チャージ機としての機能を併せ持つ複合装置が使用されるものとして説明する。さらに、遠隔管理装置10は、CPU、メモリ、ハードディスクドライブおよび表示装置等を有するパーソナルコンピュータ、または、CPU、メモリ、ソリッドステートドライブおよび表示装置等を有する携帯端末装置である。
(機器)
まず、図1〜図3を参照しながら、コインランドリー店舗30に設置される機器2について説明する。機器2としては、所定の単位金額UCに基づいて作動する自動洗濯乾燥機2a、2d、自動洗濯機2b、2eおよび自動乾燥機2cが設置されている。ここでは、機器2の一例として、自動乾燥機2cについて説明する。
図2に示すように、自動乾燥機2cは、前板103を有する箱形の筐体102を備えている。前板103の中央部には、衣類等の乾燥対象物を出し入れ可能な円形の開口104が形成されると共に、開口104を覆う円形の扉106が開閉可能に取り付けられている。筐体102の内部には箱形の乾燥室112が形成されており、乾燥室112の内部には乾燥対象物が投入される円筒状のドラム114が配置されている。ドラム114は横倒し状態で配置され、筐体102の開口104と同心且つ相対する開口114aを有している。ドラム114の周壁114bには複数の貫通孔(図示せず)が形成されており、それら複数の貫通孔を介してドラム114の内部空間と乾燥室112の内部空間とが連通している。ドラム114の背面側は後壁114cにより閉鎖されており、後壁114cの中央部には外方(換言すれば、筐体102の背面側)へ向けて突出する円柱状の回転軸115が設けられている。
筐体102の下部には、自動乾燥機2cの駆動部44が配置されている。駆動部44は、モータ116、送風機117および加熱器120を含んでいる。モータ116の出力軸116aとドラム114の回転軸115との間にはベルト119が張設されており、モータ116の回転駆動力がベルト119を介してドラム114に伝達される。送風機117は、送風機用モータ118によって駆動され、加熱器120に向けて気流を排出する。加熱器120は、送風機117から排出された気流を加熱し、加熱された気流を乾燥室112に導入する。自動乾燥機2cの作動時には、モータ116によってドラム114が回転され、送風機117および加熱器120によって乾燥室112の内部に加熱された気流が送り込まれる。加熱された気流はドラム114の周壁114bに形成された貫通孔を介してドラム114の内部に導入され、ドラム114に収納された乾燥対象物が温められて乾燥される。
筐体102の前板103の上部には、表示装置108、操作ボタン110および硬貨選別装置3が配置されている。表示装置108には支払われた金額の合計金額(以下、受領金額RVという。)や自動乾燥機2cの作動状態などが表示され、操作ボタン110を押下することにより自動乾燥機2cの作動が開始される。硬貨選別装置3は、硬貨投入口122に投入された硬貨CNの真偽および金種を判別し、偽貨を硬貨返却口126に返却し、正貨を筐体102内に配置された金庫128に保留する。硬貨選別装置3は返却レバー124を有しており、返却レバー124を操作することにより投入された硬貨CNが硬貨返却口126に返却される。また、硬貨選別装置3は、図3に示すように、投入された正貨に対応する現金検出信号Sc1を出力する現金検出信号発生部232を有している。硬貨選別装置3は、硬貨投入口122に投入された硬貨CNを1枚ずつ受け付けると共に、受け付けた硬貨CN毎に当該硬貨CNに基づく金額(以下、第1単位金額UV1という。)に対応する現金検出信号Sc1を出力する硬貨受付装置3Aとして機能する。硬貨選別装置3は、硬貨投入口122に投入された硬貨を1枚ずつ受け付けることよって、機器2に第1単位金額UV1を受け付けたとして、現金検出信号発生部232から現金検出信号Sc1を出力する。なお、本実施例において、複数の自動乾燥機2c(機器2)のそれぞれは、硬貨選別装置3を含んで構成されているが、例えば複数の機器2のそれぞれは、硬貨選別装置3の代わりに紙幣受付装置を含んで構成することも出来る。また、複数の機器2のそれぞれは、硬貨選別装置3および紙幣受付装置の両方を有して構成されることも出来る。さらに、複数の機器2のそれぞれは、店舗オーナーなどが発行するメダルなどの代替貨幣(トークン)によって稼動するように構成することもできる。なお、以下の説明において説明を簡略化するために、機器2に設けられる硬貨選別装置3および紙幣受付装置を総称して現金受付装置3と記載し、機器2を稼動させるために支払われる硬貨、紙幣および代替貨幣を総称して現金CNと記載する。また、以下の説明において説明を簡略化するために、硬貨CN、紙幣および代替貨幣による支払いに基づく機器2の利用をまとめて現金による支払いに基づく機器2の利用として説明する。
筐体102内の左上部には、自動乾燥機2cの動作を制御する機器制御装置40が配置されている。機器制御装置40は、図3に示すように、主制御部202、記憶装置204、駆動制御部206、入出力制御部208および金額確定部210を含んでいる。主制御部202は、自動乾燥機2cの動作を実行可能とするため、記憶装置204に記憶された稼働条件OCに従って、駆動制御部206を制御する。稼働条件OCには、単位金額UC毎に予め設定された稼働可能な時間が含まれる。
駆動制御部206は、主制御部202の指令に従って、モータ116の回転のオン/オフを制御すると共に、送風機用モータ118の回転のオン/オフを制御する。また、駆動制御部206は、加熱器120のオン/オフを制御し、乾燥室112の内部温度が所定値に保持されるようにする。入出力制御部208は、主制御部202の指令に従って表示装置108に所定の情報を表示すると共に、操作ボタン110の操作に応じた操作情報を主制御部202に対して出力する。
金額確定部210は、後述する端末装置4の金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2が入力される毎に、当該金額受領信号Sc2に基づいて現金受付装置3および端末装置4のそれぞれで受領した金額を確定し、当該金額を含む確定金額情報Dcrを主制御部202に出力する。
換言すれば、金額確定部210は、現金受付装置3で受け付けた現金CNに基づく第1単位金額UV1および端末装置4で受領した電子マネーに基づく後述する第2単位金額UV2のそれぞれの金額を確定する。主制御部202は、入力された確定金額情報Dcrに基づいて、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2の合計金額である受領金額RVを算出し、該受領金額RVを入出力制御部208に出力すると共に、受領金額RVが単位金額UC以上であるか否か(RV≧UC)を判断する。受領金額RVが単位金額UC以上(RV≧UC)で、かつ、入出力制御部208から操作ボタン110の操作に応じた操作情報が入力されたときに、主制御部202は、記憶装置204に記憶された稼働条件OCに従って駆動制御部206を制御する。すなわち、機器制御装置40は、操作ボタン110が操作された時点で自動乾燥機2cの稼働を開始し、確定金額情報Dcrの単位金額UCに対応する稼働可能時間Teoが経過した時点で自動乾燥機2cの稼働を終了するよう駆動部44を制御する。
自動洗濯乾燥機2a、2dおよび自動洗濯機2b、2eは、自動乾燥機2cと同様に、現金受付装置3、操作ボタン110、表示装置108、機器制御装置40および駆動部44を含んで構成される。換言すれば、コインランドリー店舗30に設置された複数の機器2のそれぞれは、少なくとも現金受付装置3、操作ボタン110、表示装置108、機器制御装置40および駆動部44を含んで構成される。
(端末装置)
次に、図1、図2および図4を参照しながら、端末装置4について説明する。端末装置4は、複数の機器2のそれぞれに対応して配置され、ICカードCDを用いた所謂電子マネーでの機器2への支払いを可能とする。本実施形態では、ICカードCDとして非接触型のICカードが使用される。ICカードCDには、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの不揮発性メモリを含む半導体集積回路(Integrated Circuit、以下、ICという)16が内蔵されている。IC16には、少なくとも前払いした金額に関するチャージ金額CVが記憶される。
図2に示すように、端末装置4は、正面視矩形の箱形の筐体130と、筐体130の正面に配置された表示装置134および操作ボタン136と、を有している。また、図4に示すように、端末装置4は、筐体130の内部にそれぞれ配置された、カード読取書込装置132、端末制御装置240、金額受領信号出力部245、現金検出信号入力部246および無線通信装置260をさらに有している。
表示装置134は、発光ダイオード、蛍光表示管、液晶パネル等を用いたセグメント型またはドット型の表示装置で構成される。表示装置134は、操作ボタン136の操作により設定されるICカードCDがカード読取書込装置132にかざされたときに、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVから減算される金額(以下、第2単位金額UV2という。)、第2単位金額UV2が減算されたチャージ金額CVの残額およびエラーなどの情報を表示する。
操作ボタン136は、ICカードCDがカード読取書込装置132にかざされたときに、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVから減算する第2単位金額UV2を設定するために使用される。具体的には、端末制御装置240の記憶部244には予め複数の第2単位金額UV2が記憶されており、操作ボタン136を第1条件で押下する毎に複数の第2単位金額UV2のうちの一つが順次設定されると共に、表示装置134に設定された第2単位金額UV2が順次表示される。例えば、自動乾燥機2cの場合、100円、200円および300円の第2単位金額UV2が記憶部244に記憶されており、操作ボタン136を1秒以下または1秒程度の押下時間で押下する毎に、「100円」、「200円」および「300円」の順で第2単位金額UV2の設定切り替わると共に、表示装置134の表示が「100」、「200」および「300」の順で切り替わり、さらに操作ボタン136を押下することにより第2単位金額UV2の設定が「100円」に戻ると共に「100」の表示に戻り、以後同様の設定および表示の切り替えがなされる。
また、操作ボタン136は、端末装置4の運転モードを切り替えるために使用される。端末装置4は、上記した第2単位金額UV2の設定変更の場合と異なる第2条件で操作ボタン136が押下されたときに、運転モードが切り替えられる。端末装置4は、端末制御装置240の主制御部242が、ゼロ値に設定された領収書情報CRI2を出力する第1モードM1と、機器2の利用に基づく領収書情報CRI2を出力する第2モードM2とのそれぞれを実行可能に構成されている。例えば、端末装置4は、操作ボタン136が1秒以上の押下時間で押下(長押し)されたときに、運転モードを第1モードM1から第2モードM2に切り替えられる。換言すれば、操作ボタン136が1秒以上長押しされたときに、端末装置4の端末制御装置240の主制御部242は第2モードM2を実行する。
カード読取書込装置132は、カード読取書込装置132のアンテナコイル(図示せず)と、カード読取書込装置132にかざされたICカードCDのアンテナコイル(図示せず)とが、電磁誘導によって結合することにより、ICカードCDのIC16に対し情報の読み取りまたは書き込みを実行する。すなわち、カード読取書込装置132は、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVを読み取る。また、カード読取書込装置132は、端末制御装置240の金額演算部256により演算されたチャージ金額CVを書き込む。
端末制御装置240は、図4に示すように、主制御部242、記憶部244、表示制御部248、入力制御部250、読取書込制御部252、金額受領可否判定部254、金額演算部256、金額受領情報出力部258および領収書情報出力部259を含んで構成される。主制御部242は、記憶部244に対して各種情報の入出力を実行すると共に、端末装置4の所定の機能を実現するために表示制御部248、入力制御部250、読取書込制御部252、金額受領可否判定部254、金額演算部256、金額受領情報出力部258、領収書情報出力部259、金額受領信号出力部245および現金検出信号入力部246を動作させる。また、主制御部242は、機器2の利用に基づく領収書情報CRI2を出力しない第1モードM1と領収書情報CRI2を出力する第2モードM2とのそれぞれを実行する。
記憶部244は、少なくとも、端末装置4を特定可能な端末識別情報TIDと、操作ボタン136の操作に応じて設定可能な複数の第2単位金額UV2と、を記憶する。端末識別情報TIDは、複数の機器2に対応する複数の端末装置4のいずれか一つを特定可能な情報であって、例えば、端末識別番号などが使用される。
表示制御部248は、主制御部242から出力された表示情報に基づいて表示装置134を制御し、表示装置134に各種情報を表示させる。すなわち、記憶部244に記憶された複数の第2単位金額UV2のうちのいずれか一つが主制御部242から表示制御部248に出力され、表示制御部248が当該第2単位金額UV2を表示装置134に表示する。また、後述の金額受領可否判定部254により金額受領が不可と判定された場合には、チャージ金額CVの残高不足を示す情報が主制御部242から表示制御部248に出力され、表示制御部248が当該残高不足を示す情報を表示装置134に表示する。さらに、後述の金額受領可否判定部254により金額受領が可と判定された場合には、第2単位金額UV2が減算されたチャージ金額CVの残高が主制御部242から表示制御部248に出力され、表示制御部248が減算後のチャージ金額CVを表示装置134に表示する。さらに、主制御部242が第2モードM2を実行しているときには、記憶部244に記憶された端末識別情報TIDが主制御部242から表示制御部248に出力され、表示制御部248が当該端末識別情報TIDを表示装置134に表示する。
入力制御部250は、操作ボタン136の操作に応じた入力情報を主制御部242に出力する。換言すれば、操作ボタン136が押下される毎に、入力制御部250が入力情報を主制御部242に出力する。前述の通り、主制御部242に第1条件で操作ボタン136を押下した入力情報が入力されると、主制御部242は記憶部244に記憶された複数の第2単位金額UV2のうちのいずれか一つを設定すると共に、表示装置134には当該第2単位金額UV2が表示される。すなわち、第1条件の入力情報が主制御部242に入力される毎に、主制御部242は第2単位金額UV2の設定を順次変更すると共に、主制御部242が表示制御部248を制御することにより、表示装置134に表示される第2単位金額UV2が順次変更される。また、主制御部に第2条件で操作ボタン136を押下した入力情報が入力されると、主制御部242は第2モードM2を実行すると共に、表示制御部248を制御して表示装置134に端末識別情報TIDを表示させる。
読取書込制御部252は、カード読取書込装置132を制御して、ICカードCDからチャージ金額CVを読み出して主制御部242に出力すると共に、金額演算部256における演算後のチャージ金額CVが主制御部242から出力された場合に当該チャージ金額CVをカード読取書込装置132に出力する。
金額受領可否判定部254は、主制御部242から第2単位金額UV2およびチャージ金額CVが出力された場合に、第2単位金額UV2とチャージ金額CVとを対比して第2単位金額UV2分の金額の受領の可否を判定する。すなわち、チャージ金額CVが第2単位金額UV2以上(CV≧UV2)の場合に金額受領可否判定部254により第2単位金額UV2分の金額の受領が可能と判定され、チャージ金額CVが第2単位金額UV2未満(CV<UV2)の場合に金額受領可否判定部254により第2単位金額UV2分の金額の受領が不可と判定される。金額受領可否判定部254は、当該判定結果を主制御部242に出力する。
第2単位金額UV2分の金額の受領が可能との判定結果が主制御部242に入力された場合、主制御部242は、第2単位金額UV2および読み取られたチャージ金額CVを金額演算部256に出力すると共に、第2単位金額UV2を支払われた金額(以下、第2受領金額RV2という。)として記憶部244に記憶された端末識別情報TIDと共に金額受領情報出力部258に出力する。また、主制御部242は、金額受領信号出力部245に対して、第2単位金額UV2(すなわち第2受領金額RV2)に対応する金額受領信号Sc2の出力指令を出力する。さらに、主制御部242が第2モードM2を実行している場合、主制御部242は第2受領金額RV2および端末識別情報TIDを領収書情報出力部259に出力する。他方、金額受領が不可との判定結果が主制御部242に入力された場合、主制御部はチャージ金額CVの残高不足を示す情報を表示制御部248に出力する。これにより、表示装置134が残高不足を示す情報を表示する。この場合、主制御部242の金額受領情報出力部258に対する出力は実行されない。
金額演算部256は、第2単位金額UV2およびチャージ金額CVが入力された場合に、チャージ金額CVから第2単位金額UV2を減算し、当該減算結果を新たなチャージ金額CV(換言すれば、更新されたチャージ金額CV)として主制御部242に出力する。更新されたチャージ金額CVは、主制御部242から読取書込制御部252に出力され、カード読取書込装置132によってICカードCDに書き込まれる。
現金検出信号入力部246は、機器2の現金受付装置3の現金検出信号発生部232から出力される現金検出信号Sc1の入力を検出して検出信号DSを主制御部242に出力する。主制御部242が入力された検出信号DSを計数することにより、現金受付装置3に投入された現金CNの金種および枚数を確認することができる。換言すれば、主制御部242は、検出信号DSに基づいて現金受付装置3において支払われた第1単位金額UV1を取得する。
検出信号DSに基づき第1単位金額UV1を確定した場合、上述したICカードCDによる金額の支払い(換言すれば、電子マネーによる金額支払い)の場合と同様に、主制御部242は、金額受領信号出力部245に対して確定された第1単位金額UV1に対応する金額受領信号Sc2の出力を指令すると共に、確定された第1単位金額UV1および端末装置4の端末識別情報TIDを金額受領情報出力部258に出力する。また、主制御部242が第2モードM2を実行している場合、主制御部242は、検出信号DSに基づいて確定された第1単位金額UV1および端末識別情報TIDを領収書情報出力部259に出力する。
金額受領信号出力部245は、主制御部242の指令に基づいて、金額受領信号Sc2を生成し、対応する機器2に出力する。すなわち、主制御部242から金額受領信号Sc2の出力指令が金額受領信号出力部245に入力されたときに、金額受領信号出力部245は当該出力指令に含まれる第1単位金額UV1または第2単位金額UV2に対応する金額受領信号Sc2を出力する。具体的には、機器2の現金受付装置3における現金CNによる金額の支払いが行われた場合、換言すれば、機器2の現金受付装置3から第1単位金額UV1の受領に基づき現金検出信号Sc1が出力された場合、さらに換言すれば、現金検出信号Sc1の入力に基づいて現金検出信号入力部246から出力される検出信号DSを主制御部242が検出した場合、金額受領信号出力部245は、主制御部242から出力される出力指令に含まれる第1単位金額UV1に対応する金額受領信号Sc2を出力する。また、上述したICカードCDによる金額の支払いが行われた場合、換言すれば、電子マネーによる金額支払いが行われた場合に、金額受領信号出力部245は主制御部242から出力される出力指令に含まれる第2受領金額RV2に対応する金額受領信号Sc2を出力する。
また、上述したICカードCDによる金額の支払い(換言すれば、電子マネーによる金額支払い)、および、上述した主制御部242で検出信号DSの検出(換言すれば、機器2の現金受付装置3における現金CNによる金額の支払い)がほぼ同時に行われた場合、主制御部242は、検出信号DSの検出に基づいた金額受領信号Sc2と、ICカードCDによる金額の支払いに基づいた金額受領信号Sc2とのいずれか一方を優先して機器2に出力すると共に、他方の信号の出力を停止し、当該優先した信号の出力が完了したあとに当該停止した信号を機器2に出力する。これにより、検出信号DSの検出に基づいた金額受領信号Sc2と、ICカードCDによる金額の支払いに基づいた金額受領信号Sc2とが同時に機器2の金額確定部210に入力されるのを防止でき、現金受付装置3を有する機器2に端末装置4を付加する場合であっても互換性を保つことができる。
図3および図4に示すように、機器2の現金受付装置3に現金CNが投入されたとき、および、ICカードCDによる金額の支払いが行われたときのそれぞれにおいて、金額受領信号Sc2は、主制御部242による金額受領信号Sc2の出力指令に基づいて金額受領信号出力部245から出力され、機器2の金額確定部210に入力される。詳細には、機器2の現金受付装置3に現金CNが投入されたとき、検出信号DSが、機器2の現金受付装置3から出力される現金検出信号Sc1に基づいて現金検出信号入力部246から出力されて主制御部242に入力され、金額受領信号Sc2が、検出信号DSの入力に基づいて主制御部242から出力される金額受領信号Sc2の出力指令に基づいて金額受領信号出力部245から出力され、機器2の金額確定部210に入力される。他方、ICカードCDによる金額の支払いが行われたとき、金額受領可否判定部254から出力される金額受領が可能との判定結果に基づいて主制御部242から金額受領信号Sc2の出力指令が出力され、金額受領信号Sc2が、当該出力指令に基づいて金額受領信号出力部245から出力され、機器2の金額確定部210に入力される。このように現金受付装置3と機器制御装置40との間に端末装置4を介在させることで、既存の機器2への端末装置4の設置が容易となる。すなわち、現金受付装置3の出力を端末装置4の現金検出信号入力部246の入力に電気的に接続し、端末装置4の金額受領信号出力部245の出力を機器制御装置40の入力に電気的に接続すればよい。
なお、本実施例では、機器2の現金受付装置3の出力が端末装置4の現金検出信号入力部246の入力に電気的に接続され、端末装置4の金額受領信号出力部245の出力が機器2の機器制御装置40の入力に電気的に接続されている。しかしながら、例えば、機器2の現金受付装置3の出力が端末装置4の現金検出信号入力部246の入力と機器2の機器制御装置40の入力とに電気的に接続され、端末装置4の金額受領信号出力部245の出力が機器制御装置40の入力に電気的に接続されるように構成することもできる。このように構成することによって、機器2の現金受付装置3から出力される現金検出信号Sc1が、端末装置4の現金検出信号入力部246に入力されると共に機器2の機器制御装置40に入力され、端末装置4の金額受領信号出力部245から出力される現金検出信号Sc1に相当する金額受領信号Sc2が機器2の機器制御装置40に入力される。機器2の現金受付装置3から出力される現金検出信号Sc1を機器2の機器制御装置40に直接入力することによって、端末装置4が故障するなどのトラブルが発生した場合であっても、現金貨幣を用いて機器2を使用することができる。なお、「現金検出信号Sc1に相当する金額受領信号Sc2」とは、端末装置4に対応する機器2の金額確定部210が現金検出信号Sc1および金額受領信号Sc2の双方を貨幣検出信号と認識できる程度に類似することを意味し、波形、振幅、出力値または信号幅が必ずしも同一である必要はない。
金額受領情報出力部258は、主制御部242から端末識別情報TIDと、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のうち少なくとも一方とが出力された場合に、第1単位金額UV1、第2単位金額UV2および端末識別情報TIDを含む金額受領情報CRI1を無線通信装置260に出力する。
金額受領情報出力部258は、主制御部242が第2モードM2を実行しているときに、主制御部242から端末識別情報TIDと、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のうち少なくとも一方とが出力された場合に、第1単位金額UV1、第2単位金額UV2および端末識別情報TIDを含む領収書情報CRI2を無線通信装置260に出力する。
無線通信装置260は、上位装置5との間で無線ネットワークLNを介して通信可能に接続される。換言すれば、無線通信装置260は、上位装置5に対してデータを送受信する機能を有している。無線通信装置260は、主制御部242からの送信指令に基づき、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれを上位装置5に送信する。
端末装置4の運転モードを説明する。端末装置4は、主制御部242が、ゼロ値に設定された領収書情報CRI2を出力する第1モードM1と機器2の利用に基づく領収書情報CRI2を出力する第2モードM2とのそれぞれを実行可能に構成されている。端末装置4で第1モードM1が実行されているとき、端末装置4の記憶部244には、対応する機器2の利用に基づいた金額受領情報CRI1およびゼロ値に設定された領収書情報CRI2のそれぞれが記憶される。換言すれば、端末装置4で第1モードM1が実行されているとき、端末装置4の記憶部244には、受領された第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のうち少なくとも一方が反映された金額受領情報CRI1と、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2がゼロ値に設定された領収書情報CRI2とのそれぞれが記憶される。さらに換言すれば、端末装置4で第1モードM1が実行されているとき、領収書情報CRI2の第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれは、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれの受領に応じて更新されず、ゼロ値に維持される。そのため、端末装置4で第1モードM1が実行されているときには、ゼロ値に設定された領収書情報CRI2が領収書情報出力部259から出力されるので、後述する上位装置5の制御ユニット154の記憶部286に記憶される第2領収書情報CRI4も更新されずに、ゼロ値に設定される。
他方、第2モードM2が実行されているとき、端末装置4の記憶部244には、対応する機器2の利用に基づいた金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが記憶される。換言すれば、端末装置4で第2モードM2が実行されているとき、端末装置4の記憶部244には、受領された第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のうち少なくとも一方が反映された金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2が記憶される。例えば、端末装置4で第2モードM2が実行されているときに、第1単位金額UV1が受領された場合、金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれの第1単位金額UV1は、当該受領された第1単位金額UV1に基づいて更新されるが、第2単位金額UV2は更新されない。また、端末装置4で第2モードM2が実行されているときに、第2単位金額UV2が受領された場合、金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれの第2単位金額UV2は、当該受領された第2単位金額UV2に基づいて更新されるが、第1単位金額UV1は更新されない。さらに、端末装置4で第2モードM2が実行されているときに、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2が受領された場合、金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれの第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれは、当該受領された第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれに基づいて更新される。そのため、端末装置4で第2モードM2が実行されているときには、受領された第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれに基づいて更新された領収書情報CRI2が領収書情報出力部259から出力されるので、後述する上位装置5の制御ユニット154の記憶部286に記憶される第2領収書情報CRI4も更新される。
なお、本実施例では、端末装置4で第1モードM1が実行されているときと、第2モードM2が実行されているときとの両方の状態において、領収書情報CRI2が端末装置4の領収書情報出力部259から出力されるように設定されているが、例えば、端末装置4で第1モードM1が実行されているときには、領収書情報CRI2を領収書情報出力部259から出力せず、端末装置4で第2モードM2が実行されているときに、領収書情報CRI2を領収書情報出力部259から出力するように構成することもできる。
また、本実施例では、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2の少なくともいずれか一方が受領されたときに、金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが、金額受領情報出力部258および領収書情報出力部259のそれぞれから出力されるように構成されているが、例えば、所定の時間ごとに金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれを出力するように構成することもできる。さらに、上位装置5が、所定時間ごとに端末装置4にアクセスして、端末装置4の記憶部244に記憶されている金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれを読み出すように構成することもできる。
(上位装置)
次に、図5および図6を参照しながら、上位装置5について説明する。上位装置5は、ICカードCDの発行機能と、発行されたICカードCDに対する電子マネーのチャージ機能と、機器2の利用に基づく領収書を発行する機能を有する。
上位装置5は、図5に示すように、箱形の筐体140、液晶パネル等により構成された表示装置141、表示装置141と共に入力装置142を構成するタッチパネル143、硬貨選別装置146、硬貨払出装置147、紙幣入金装置150、カード処理装置152、印字装置180および制御ユニット154を含んで構成される複合装置である。
表示装置141は、横長矩形の形状を有し、筐体140の前面側の上部に配置されている。表示装置141には、各種情報が表示されると共に、適宜に操作ボタン162が表示される。例えば、「カード発行」、「チャージ」および「領収書発行」の選択ボタン163が表示される。表示装置141の表面にはタッチパネル143が重ね合わされており、操作ボタン162の表示に伴い、表示装置141およびタッチパネル143により入力装置142が構成される。操作ボタン162として選択ボタン163が表示された場合、利用者が選択ボタン163を操作することにより、上位装置5における所定の動作を指定することができる。
硬貨選別装置146は、筐体140の前面側の左中央部に配置されている。硬貨選別装置146は、縦長スリット状の硬貨投入口164と、矩形の硬貨返却口165と、利用者の操作により硬貨を硬貨返却口165に返却する返却レバー166と、を有している。硬貨選別装置146は、硬貨投入口164に投入された硬貨の真偽および金種を判別し、偽貨を硬貨返却口165に返却し、正貨を筐体140内に配置された硬貨金庫161に貯留する。硬貨選別装置146は、硬貨投入口164に投入された硬貨が正貨の場合に、判別された金種に応じた硬貨信号を出力する。
硬貨払出装置147は、貯留容器(図示せず)にバラ積み状態で貯留された硬貨を一つずつ分離して硬貨払出口148に払い出す。本実施形態では、硬貨払出装置147は100円硬貨を両替硬貨として払い出す。
紙幣入金装置150は、筐体140の前面側の中央部に配置されている。紙幣入金装置150は、横長スリット状の紙幣投入口167と、紙幣投入口167の近傍に位置する紙幣識別部168と、紙幣投入口167の下方に位置する紙幣貯留部169と、を有している。紙幣入金装置150は、紙幣投入口167に投入された紙幣の真偽および金種を紙幣識別部168により判別し、偽券を紙幣投入口167に返却し、真券を紙幣貯留部169に貯留する。紙幣入金装置150は、紙幣投入口167に投入された紙幣が真券である場合に、紙幣信号を出力する。
なお、本実施例において、上位装置5は、硬貨選別装置146、硬貨払出装置147および紙幣入金装置150を含んで構成されるが、例えば、硬貨選別装置146および硬貨払出装置147を含まず、紙幣入金装置150を含み、紙幣のみを受け付け可能に構成することもできる。
カード処理装置152は、筐体140の前面側の左中央部に配置されている。カード処理装置152は、横長スリット状のカード入出口170と、カード入出口170の近傍に位置するカード読取書込部171と、カード入出口170の後方に位置するカード貯留部172と、を有している。カード処理装置152は、カード貯留部172に貯留されたICカードCDをカード入出口170に払い出すと共に、当該払い出されるICカードCDおよびカード入出口170に投入されたICカードCDに対して情報の読み取りおよび書き込みを実行する。当該情報の読み取りおよび書き込みは、カード読取書込部171により実行される。
印字装置180は、発行されたICカードCDに対して電子マネーをチャージした金額に基づく領収書および機器2の使用に対して支払った金額に基づく領収書を印字して発行する。印字装置180は、用紙(例えばロール紙)を収納する図示しない収納部と、用紙が送り出される横長スリット状の送出口182と、用紙への印字を制御する印字制御部300と、用紙に印字する印字データを生成する印字データ生成部302と、印字データを用紙に印字する印字部304と、を有している。
制御ユニット154は、図6に示すように、主制御部271、表示制御部272、入力制御部273、紙幣入金制御部274、カード処理制御部276、硬貨入金計数部278、硬貨払出制御部280、無線通信装置282、ハードディスクドライブなどの記憶装置によって構成される記憶装置284、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの記憶装置によって構成される記憶部286、領収書発行制御部288および有線通信装置290を含んで構成される。主制御部271、記憶部286および領収書発行制御部288は、印字装置180から機器2の利用に基づいた領収書を発行する機能を実現するために使用される。
主制御部271は、記憶装置284および記憶部286のそれぞれに対して各種情報の入出力を実行すると共に、上位装置5の所定の機能を実現するために表示制御部272、入力制御部273、紙幣入金制御部274、カード処理制御部276、硬貨入金計数部278、硬貨払出制御部280および印字装置180の印字制御部300を動作させる。
表示制御部272は、主制御部271から出力される表示情報に基づいて表示装置を制御し、表示装置141に各種情報および操作ボタン162を表示させる。主制御部271は、記憶装置284に記憶された情報に基づき、表示情報を出力する。操作ボタン162としては、例えば、上述した「カード発行」、「チャージ」および「領収書発行」の選択ボタン163が表示される。
入力制御部273は、入力装置142に入力された情報を主制御部271に出力する。操作ボタン162として「カード発行」、「チャージ」および「領収書発行」の選択ボタン163が表示装置141に表示された場合、選択された操作ボタン162に応じた操作情報が主制御部271に入力される。
紙幣入金制御部274は、紙幣入金装置150の動作を制御し、紙幣入金装置150に入金された紙幣入金情報を主制御部271に出力する。紙幣入金情報が入力された主制御部271は、入力制御部273から入力された操作情報に応じてカード処理制御部276または硬貨払出制御部280に対して所定の動作指令を出力する。すなわち、「カード発行」または「チャージ」が選択された場合にはカード処理制御部276に動作指令を出力する。
カード処理制御部276は、主制御部271から出力された動作指令に基づき、カード処理装置152を動作させる。すなわち、主制御部271は、新たなICカードCDを発行するカード発行指令、カード入出口170に投入されたICカードCDにチャージ金額を更新して書き込むためのカード更新書込指令およびカード入出口170に投入されたICカードCDからチャージ金額を読み取るカード読取指令のいずれか一つが出力される。カード発行指令が出力された場合、カード処理制御部276は、カード処理装置152のカード貯留部172に貯留されたICカードCDをカード入出口170から払い出すようカード処理装置152を制御する。この場合、カード払出指令には紙幣入金情報が含まれており、カード処理制御部276は、当該紙幣入金情報に応じたチャージ金額の書込を実行するようカード処理装置152を制御する。カード処理装置152は、カード読取書込部171を動作させてICカードCDへのチャージ金額の書込を実行する。こうして、チャージ金額が書き込まれた新たなICカードCDの払い出しが行われる。カード更新書込指令が出力された場合、カード処理制御部276は、カード更新書込指令に含まれる紙幣入金情報に応じたチャージ金額と既存のチャージ金額との合計額を新たなチャージ金額として書込を実行する。すなわち、カード処理制御部276は、カード入出口170に投入されたICカードCDからチャージ金額を読み取るようカード処理装置152を制御する。カード処理装置152は、カード読取書込部171を動作させてICカードCDに記憶された既存のチャージ金額(以下、既存チャージ金額という)を読み取り、読み取った既存チャージ金額をカード処理制御部276に出力する。既存チャージ金額が入力されたカード処理制御部276は、既存チャージ金額を主制御部271に出力すると共に、既存チャージ金額にカード更新書込指令のチャージ金額を加算した値を新たなチャージ金額として更新し(以下、更新チャージ金額という)、更新チャージ金額の書込を実行するようカード処理装置152を制御する。そして、カード処理装置152が更新チャージ金額の書込を実行する。カード読取指令が出力された場合、カード処理制御部276は、チャージ金額の読取を実行するようカード処理装置152を制御する。カード処理装置152は、カード読取書込部171を動作させてICカードCDに記憶された既存チャージ金額の読取を実行し、読み取られた既存チャージ金額をカード処理制御部276に出力する。既存チャージ金額が入力されたカード処理制御部276は、当該既存チャージ金額を主制御部271に出力する。
硬貨入金計数部278は、硬貨選別装置146から出力される硬貨信号を計数し、計数結果を主制御部271に出力する。換言すれば、硬貨入金計数部278は、硬貨選別装置146に投入された正貨の金額情報を主制御部271に出力する。
硬貨払出制御部280は、主制御部271から出力された硬貨払出指令に基づき、硬貨払出装置147の動作を制御する。硬貨払出指令には硬貨払出枚数が含まれており、硬貨払出装置147は当該硬貨払出枚数の硬貨を硬貨払出口148に払い出す。
記憶装置284は、端末装置4の金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を含む第2金額受領情報CRI3を記憶し、主制御部271から出力された読出指令に基づき、記憶されたチャージ金額および第2金額受領情報CRI3を主制御部271に出力する。記憶装置284に記憶される第2金額受領情報CRI3は、例えば、金額受領情報CRI1に含まれて入力された端末識別情報TIDと、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2と、当該端末識別情報TIDに対応する機器2の機器名称MNと、金額受領情報CRI1が記憶装置284に入力された日時DTとから構成されている。
記憶部286は、端末装置4の領収書情報出力部259から出力された領収書情報CRI2を含む第2領収書情報CRI4を記憶し、領収書発行制御部288から主制御部271を介して出力された読出指令に基づき、第2領収書情報CRI4を、主制御部271を介して印字装置180の印字データ生成部302に出力する。記憶部286は、所定の時間内に入力された領収書情報CRI2に基づいて、端末識別情報TIDが同じ領収書情報CRI2の第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれを合計して、これら合計値それぞれを現金情報CR1およびIC金額情報CR2として記憶すると共に、現金情報CR1とIC金額情報CR2とを合計して、その合計値を金額情報CRとして記憶する。記憶部286に記憶される第2領収書情報CRI4は、例えば図7に示すように、各端末装置4の端末識別情報TIDに紐付けて記憶され、端末識別情報TIDに対応する機器2の機器名称MNと、金額受領情報CRI1が記憶装置284に入力された日時DTと、現金情報CR1と、IC金額情報CR2と、金額情報CRと、が記憶されている。
領収書発行制御部288は、利用者によって入力装置142に入力された領収書発行指示に基づいて、機器2の利用に基づく領収書を発行する領収書発行処理を実行する。領収書発行制御部288は、利用者によって入力装置142に入力された領収書発行指示に基づいて入力制御部273から出力される領収書発行指令が、主制御部271を介して入力される。領収書発行制御部288は、入力制御部273から出力される領収書発行指令に基づいて、主制御部271に対して、入力制御部273から出力される領収書発行指令に含まれる端末識別情報TIDに対応する第2領収書情報CRI4を記憶部286から読み出す読出指令を出力する。領収書発行指令に含まれる端末識別情報TIDに対応する第2領収書情報CRI4が記憶部286に記憶されていない場合、領収書発行制御部288は、主制御部271に対して、表示装置141でエラー表示を行う旨のエラー表示指令を出力する。他方、収書発行指令に含まれる端末識別情報TIDに対応する第2領収書情報CRI4が記憶部286に記憶されている場合、領収書発行制御部288は、主制御部271を介して印字装置180の印字制御部300に領収書の印字指令を出力する。
無線通信装置282は、複数の端末装置4のそれぞれとの間で通信可能に接続される。換言すれば、無線通信装置282は、複数の端末装置4のそれぞれに対してデータを送受信する機能を有している。無線通信装置260は、複数の端末装置4から出力された金額受領情報CRI1を受信したときに、当該金額受領情報CRI1を主制御部271に出力する。主制御部271は、無線通信装置260から金額受領情報CRI1が入力されると、当該入力された金額受領情報CRI1を記憶装置284に出力する。また、無線通信装置260は、複数の端末装置4から出力された領収書情報CRI2を受信したときに、当該領収書情報CRI2を主制御部271に出力する。主制御部271は、無線通信装置260から領収書情報CRI2が入力されると、当該入力された領収書情報CRI2を記憶部286に出力する。
上述した通り、複数の端末装置4から出力される金額受領情報CRI1には、出力元の端末装置4を特定可能な端末識別情報TID、機器2の現金受付装置3で受領された第1単位金額UV1および当該端末装置4において受領された第2単位金額UV2が含まれている。記憶装置284には、図7に示すように、記憶装置284に金額受領情報CRI1が入力された日時DTおよび端末識別情報TID毎に関連付けられた機器名称MN、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2が、各機器2の利用に対する金額支払い履歴として記憶されている。
また、複数の端末装置4から出力される領収書情報CRI2には、出力元の端末装置4を特定可能な端末識別情報TID、機器2の現金受付装置3で受領された第1単位金額UV1および当該端末装置4において受領された第2単位金額UV2が含まれている。記憶部286には、図8に示すように、端末識別情報TID毎に関連付けられた機器名称MN、記憶装置284に領収書情報CRI2が入力された日時DT、入力された第1単位金額UV1の合計値(現金情報CR1)、入力された第2単位金額UV2の合計値(IC金額情報CR2)、および、現金情報CR1とIC金額情報CR2との合計値(金額情報CR)が、各機器2の利用に対した支払われた金額として記憶されている。
(上位装置の動作)
次に、図9を参照しながら、上位装置5の動作について説明する。まず、ステップST1では、選択ボタン163が操作されたか否かが判定される。すなわち、操作ボタン162として「カード発行」、「チャージ」および「領収書発行」の選択ボタン163が表示装置141に表示された状態でそれらの選択ボタン163のいずれか一つが操作されたか否かが判定される。「カード発行」の選択ボタン163が操作されたと判定された場合、ステップST2に進む。「チャージ」の選択ボタン163が操作されたと判定された場合、ステップST6に進む。「領収書発行」の選択ボタン163が操作されたと判定された場合、ステップST10に進む。他方、選択ボタン163が操作されていないと判定された場合、ステップST1が繰り返し実行され、選択ボタン163の操作待ちの状態が維持される。
ステップST2では、チャージ金額が確定したか否かが判定される。すなわち、入力制御部273からカード発行選択情報が主制御部271に入力される。この場合、主制御部271が表示制御部272に金額選択情報を出力し、表示制御部272が表示装置141に複数の金額が表示された選択ボタン163が操作ボタン162として表示される。例えば、「1000円」、「2000円」、「3000円」および「5000円」の選択ボタン163が表示される。この状態で、複数の選択ボタン163のうちのいずれか一つが操作されたときに、チャージ金額が確定したと判定され、次のステップST3に進む。選択ボタン163が操作されるまでは、ステップST2が繰り返し実行される。換言すれば、選択ボタン163の操作待ちの状態が維持される。
次のステップST3では、入金が完了したか否かが判定される。すなわち、ステップST3で確定されたチャージ金額に相当する金額が紙幣入金装置150および硬貨選別装置146において支払われたか否かが判定される。主制御部271は、紙幣入金制御部274から出力される紙幣入金情報および硬貨選別装置146から出力される硬貨入金情報と確定されたチャージ金額とを対比することにより、入金の完了を判定する。入金が完了したと判定された場合には次のステップST4に進み、入金が完了していないと判定された場合にはステップST3が繰り返し実行される。換言すれば、入金が完了するまでは入金待ちの状態が維持される。
次のステップST4では、新たなICカードCDへのチャージ金額の書込および当該ICカードCDの払出が実行される。すなわち、主制御部271がカード処理制御部276に対してカード発行指令を出力する。カード発行指令が入力されたカード処理制御部276は、カード処理装置152のカード貯留部172に貯留されたICカードCDをカード入出口170から払い出すようカード処理装置152を制御すると共に、払い出されるICカードCDにステップST2で確定されたチャージ金額を書き込むようカード処理装置152を制御する。カード処理装置152は、チャージ金額を新たなICカードCDに書き込み、カード入出口170から払い出す。
次のステップST5では、処理が完了したことを示す情報が表示装置141に表示される。すなわち、主制御部271が処理終了情報を表示制御部272に出力し、表示制御部272が処理終了情報に基づく表示を表示装置141に表示させる。例えば、チャージ金額および新規カードの発行を示す情報が表示装置141に表示される。ステップST5の実行後、ステップST1に戻る。
ステップST2において「チャージ」の選択ボタン163が操作されたと判定された場合、ステップST6に進む。ステップST6では、ステップST2の場合と同様に、チャージ金額が確定したか否かが判定される。チャージ金額が確定したと判定された場合にはステップST7に進み、チャージ金額が確定していないと判定された場合にはステップST6が繰り返し実行される。
次のステップST7では、ステップST3の場合と同様に、入金が完了したか否かが判定される。入金が完了したと判定された場合にはステップST8に進み、入金が完了していないと判定された場合にはステップST7が繰り返し実行される。
次のステップST8では、ICカードCDからの既存のチャージ金額の読取とステップST6で確定されたチャージ金額に基づく更新チャージ金額の書込とが実行される。すなわち、主制御部271がカード処理制御部276に対してカード更新書込指令を出力する。カード更新書込指令が入力されたカード処理制御部276は、カード入出口170に投入されたICカードCDから既存のチャージ金額を読み取るようカード処理装置152を制御すると共に、読み取られた既存のチャージ金額にステップST6のチャージ金額を加算して得られる更新チャージ金額を書き込むよう制御する。カード処理装置152は、更新チャージ金額をICカードCDに書き込んだ後、ICカードCDをカード入出口170から払い出す。
次のステップST9では、ステップST5の場合と同様に、処理が完了したことを示す情報が表示装置141に表示される。例えば、既存のチャージ金額、追加チャージ金額および更新チャージ金額を示す情報が表示装置141に表示される。ステップST9の実行後、ステップST1に戻る。
ステップST1において「領収書発行」の選択ボタン163が操作されたと判定された場合、ステップST10に進み、後述される領収書発行処理のプロセスが実行される。
ステップST10では、機器2を利用するために支払った金額に関する領収書の発行が要求されたか否かが判定される。入力装置142に、機器2に取り付けられている端末装置4の端末識別情報TIDが入力されたか否かが判定される。端末識別情報TIDが入力されたと判定された場合には、ステップST11に進む。他方、端末識別情報TIDが入力されていないと判定された場合には、ステップST10が繰り返し実行される。
次のステップST11では、ステップST10で入力された端末識別情報TIDが記憶部286に記憶されているか否かが判定される。端末識別情報TIDが記憶部286に記憶されていると判定される場合には、ステップST12に進む。他方、端末識別情報TIDが記憶部286に記憶されていないと判定される場合には、ステップST1に戻る。
次のステップST12では、領収書発行制御部288が、無線通信装置282を介して端末装置4に対してモード切替信号を出力する。これにより、端末装置4が、第2モードM2から第1モードM1に移行する。ステップST12の実行後、ステップST13に進む。
次のステップST13では、印字装置180から領収書が発行される。すなわち、領収書発行制御部288による印字指示に基づいて、印字装置180の印字制御部300が印字データ生成部302および印字部304を制御して、領収書を印字する。ステップST13の実行後、ステップST1に戻る。
上記の通り、上位装置5では、ST1で「カード発行」、「チャージ」および「領収書発行」のいずれか一つの処理が選択され、選択された処理に応じてステップST2〜ST5、ステップST6〜ST9またはステップST10〜ST13が選択的に実行される。
(領収書発行システムの動作)
次に、図8〜図20を参照して、領収書発行システム8の動作について説明する。最初に、図10〜図16を参照して、領収書発行システム8のデータフローについて説明する。
まず、図10を参照して、硬貨(現金通貨)のみの支払いによって機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書を発行しない場合のフローについて説明する。SQ101では、現金受付装置3が、1枚の現金CNを受け付けた(すなわち、第1単位金額UV1を受領した)ことに基づいて、現金検出信号Sc1を端末装置4に出力する。SQ102では、端末装置4において、現金検出信号入力部246に現金検出信号Sc1が入力されたことに基づいて、該現金検出信号入力部246が検出信号DSを主制御部242に出力する。SQ103では、端末装置4において、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ104では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2の出力指令が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ105では、端末装置4が、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて第1単位金額UV1が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力される金額受領情報CRI1を上位装置5に出力する。
SQ106では、金額受領信号Sc2が入力されたときに受領金額RVが単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2が稼動される。なお、SQ101〜SQ105のシーケンスステップは、受領した第1単位金額UV1の合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
次に、図11を参照して、電子マネーのみの支払いによって機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書を発行しない場合のフローについて説明する。SQ201では、端末装置4が、ICカードCDに対して、チャージ金額CVの読出指令を出力する。SQ202では、端末装置4が、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVを読み出す。SQ203では、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を受領することが可能なときに、端末装置4において、金額受領可否判定部254が金額受領可能の判定結果を主制御部254に出力する。SQ204では、端末装置4が、金額受領可否判定部254から出力される金額受領可能の判定結果に基づいて、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を減算して更新されたチャージ金額CVをICカードCDに書き込む。
SQ205では、端末装置4において、SQ203での判定結果に基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ206では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力される金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ207では、端末装置4が、SQ203での判定結果に基づいて、第2単位金額UV2が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力される金額受領情報CRI1を上位装置5に出力する。
SQ208では、金額受領信号Sc2が入力されたときに、受領した第2単位金額UV2の合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2は稼動される。なお、SQ201〜SQ207のシーケンスステップは、受領した第2単位金額UV2の総額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
次に、図12を参照して、硬貨(現金通貨)および電子マネーの両方の支払いによって機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書を発行しない場合のフローについて説明する。SQ301では、現金受付装置3が、1枚の現金CNを受け付けた(すなわち、第1単位金額UV1を受領した)ことに基づいて、現金検出信号Sc1を端末装置4に出力する。
SQ302では、端末装置4において、現金検出信号入力部246に現金検出信号Sc1が入力されたことに基づいて、該現金検出信号入力部246が検出信号DSを主制御部242に出力する。SQ303では、端末装置4において、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ304では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2の出力指令が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ305では、端末装置4が、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて第1単位金額UV1が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力する。
SQ306では、端末装置4が、ICカードCDに対して、チャージ金額CVの読出指令を出力する。SQ307では、端末装置4が、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVを読み出す。SQ308では、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を受領することが可能なときに、端末装置4において、金額受領可否判定部254が金額受領可能の判定結果を主制御部242に出力する。SQ309では、端末装置4が、金額受領可否判定部254から出力される金額受領可能の判定結果に基づいて、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を減算して更新されたチャージ金額CVをICカードCDに書き込む。
SQ310では、端末装置4において、SQ203での判定結果に基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ311では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ312では、端末装置4が、SQ308での判定結果に基づいて、基づいて第2単位金額UV2が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力する。
SQ313では、金額受領信号Sc2が入力されたときに、受領した第1単位金額UV1と第2単位金額UV2との合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2は稼動される。なお、SQ301〜SQ312のシーケンスステップは、受領金額RVが単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
次に、図13を参照して、硬貨(現金通貨)のみの支払いによって機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書を発行する場合のフローについて説明する。SQ401では、利用者が端末装置4の操作ボタン136を第2条件で押下する操作に基づいて、端末装置4が、第2モードM2を実行する。
SQ402では、現金受付装置3が、1枚の現金CNを受け付けた(すなわち、第1単位金額UV1を受領した)ことに基づいて、現金検出信号Sc1を端末装置4に出力する。SQ403では、端末装置4において、現金検出信号入力部246に現金検出信号Sc1が入力されたことに基づいて、該現金検出信号入力部246が検出信号DSを出力する。SQ404では、端末装置4において、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ405では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2の出力指令が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ406では、端末装置4が、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて第1単位金額UV1が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力すると共に、領収書情報出力部259から出力された領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。
SQ407では、金額受領信号Sc2が入力されたときに、受領した第1単位金額UV1の合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2が稼動される。なお、SQ101〜SQ105のシーケンスステップは、受領金額RVが単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
SQ408では、上位装置5において、利用者による入力装置142への領収書発行指示の入力に基づいて、領収書発行制御部288が領収書発行指令を主制御部271に出力する。SQ409では、上位装置5が、主制御部271に領収書発行指令が入力されたことに基づいて、モード切替信号を端末装置4に出力する。SQ410では、端末装置4が、モード切替信号の入力に基づいて、第1モードM1を実行する、換言すれば、第2モードM2から第1モードM1に運用モードを切り替える。SQ411では、端末装置4が、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれがゼロ値の領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。これにより、上位装置5の記憶部286に記憶されている第2領収書情報CRI4が初期化される。
次に、図14を参照して、電子マネーのみの支払いによって機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書を発行する場合のフローについて説明する。SQ501では、利用者が端末装置4の操作ボタン136を第2条件で押下する操作に基づいて、端末装置4が、第2モードM2を実行する。
SQ502では、端末装置4が、ICカードCDに対して、チャージ金額CVの読出指令を出力する。SQ503では、端末装置4が、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVを読み出す。SQ504では、端末装置4において、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を受領することが可能なときに、金額受領可否判定部254が金額受領可能の判定結果を主制御部242に出力する。SQ505では、端末装置4が、金額受領可否判定部254から出力される金額受領可能の判定結果に基づいて、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を減算して更新されたチャージ金額CVをICカードCDに書き込む。
SQ506では、端末装置4において、SQ504での判定結果に基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ507では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ508では、端末装置4が、SQ504での判定結果に基づいて第2単位金額UV2が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から金額受領情報CRI1を上位装置5に出力すると共に、領収書情報出力部259から出力された領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。
SQ509では、金額受領信号Sc2が入力されたときに、受領した第2単位金額UV2の合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2は稼動される。なお、SQ502〜SQ508のシーケンスステップは、第2単位金額UV2が単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
SQ510では、上位装置5において、利用者による入力装置142への領収書発行指示の入力に基づいて、領収書発行制御部288が領収書発行指令を主制御部271に出力する。SQ511では、上位装置5が、主制御部271に領収書発行指令が入力されたことに基づいて、モード切替信号を端末装置4に出力する。SQ512では、端末装置4が、モード切替信号の入力に基づいて、第1モードM1を実行する、換言すれば、第2モードM2から第1モードM1に運用モードを切り替える。SQ513では、端末装置4が、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれがゼロ値の領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。これにより、上位装置5の記憶部286に記憶されている第2領収書情報CRI4が初期化される。
次に、図15を参照して、硬貨(現金通貨)および電子マネーの両方による支払いで機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書を発行する場合のフローについて説明する。SQ601では、利用者が端末装置4の操作ボタン136を第2条件で押下する操作に基づいて、端末装置4が、第2モードM2を実行する。
SQ602では、現金受付装置3が、1枚の現金CNを受け付けた(すなわち、第1単位金額UV1を受領した)ことに基づいて、現金検出信号Sc1を端末装置4に出力する。SQ603では、端末装置4において、現金検出信号入力部246に現金検出信号Sc1が入力されたことに基づいて、該現金検出信号入力部246が検出信号DSを主制御部242に出力する。SQ604では、端末装置4が、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて、主制御部242から出力された金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ605では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2の出力指令が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ606では、端末装置4が、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて第1単位金額UV1が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力すると共に、領収書情報出力部259から出力された領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。
SQ607では、端末装置4が、ICカードCDに対して、チャージ金額CVの読出指令を出力する。SQ608では、端末装置4が、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVを読み出す。SQ609では、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を受領することが可能なときに、端末装置4において、金額受領可否判定部254が金額受領可能の判定結果を主制御部242に出力する。SQ610では、端末装置4が、金額受領可否判定部254から出力される金額受領可能の判定結果に基づいて、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を減算して更新されたチャージ金額CVをICカードCDに書き込む。
SQ611では、端末装置4において、SQ609での判定結果に基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ612では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ613では、端末装置4が、SQ308での判定結果に基づいて、第2単位金額UV2が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力する。
SQ614では、金額受領信号Sc2が入力されたときに、受領した第1単位金額UV1と第2単位金額UV2との合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2は稼動される。なお、SQ602〜SQ613のシーケンスステップは、受領金額RVが単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
SQ615では、上位装置5において、利用者による入力装置142への領収書発行指示の入力に基づいて、領収書発行制御部288が領収書発行指令を主制御部271に出力する。SQ616では、上位装置5が、主制御部271に領収書発行指令が入力されたことに基づいて、モード切替信号を端末装置4に出力する。SQ617では、端末装置4が、モード切替信号の入力に基づいて、第1モードM1を実行する、換言すれば、第2モードM2から第1モードM1に運用モードを切り替える。SQ618では、端末装置4が、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれがゼロ値の領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。これにより、上位装置5の記憶部286に記憶されている第2領収書情報CRI4が初期化される。
次に、図16を参照して、硬貨(現金通貨)および電子マネーの両方による支払いで機器2を利用し、かつ、機器2の利用に基づく領収書の発行を行わなかった場合のフローについて説明する。SQ701では、利用者が端末装置4の操作ボタン136を第2条件で押下する操作に基づいて、端末装置4が、第2モードM2を実行する。
SQ702では、現金受付装置3が、1枚の現金CNを受け付けた(すなわち、第1単位金額UV1を受領した)ことに基づいて、現金検出信号Sc1を端末装置4に出力する。SQ703では、端末装置4において、現金検出信号入力部246に現金検出信号Sc1が入力されたことに基づいて、該現金検出信号入力部246が検出信号DSを主制御部242に出力する。SQ704では、端末装置4において、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて、主制御部242から出力された金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ705では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2の出力指令が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ706では、端末装置4が、主制御部242に検出信号DSが入力されたことに基づいて第1単位金額UV1が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力すると共に、領収書情報出力部259から領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。
SQ707では、端末装置4が、ICカードCDに対して、チャージ金額CVの読出指令を出力する。SQ708では、端末装置4が、ICカードCDに記憶されたチャージ金額CVを読み出す。SQ709では、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を受領することが可能なときに、端末装置4において、金額受領可否判定部254が金額受領可能の判定結果を主制御部242に出力する。SQ710では、端末装置4が、金額受領可否判定部254から出力される金額受領可能の判定結果に基づいて、ICカードCDから読み出されたチャージ金額CVから第2単位金額UV2を減算して更新されたチャージ金額CVをICカードCDに書き込む。
SQ711では、端末装置4において、SQ709での判定結果に基づいて、主制御部242が金額受領信号Sc2の出力指令を金額受領信号出力部245に出力する。SQ712では、端末装置4が、金額受領信号出力部245に金額受領信号Sc2が入力されたことに基づいて、金額受領信号出力部245から出力された金額受領信号Sc2を機器2に出力する。SQ713では、端末装置4が、SQ709での判定結果に基づいて、第2単位金額UV2が支払われたものと確定し、金額受領情報出力部258から出力された金額受領情報CRI1を上位装置5に出力する。
SQ714では、金額受領信号Sc2が入力されたときに、受領した第1単位金額UV1と第2単位金額UV2との合計金額である受領金額RVが、機器2の稼働条件OCである単位金額UCに達した場合(RV≧UC)、機器2は稼動される。なお、SQ702〜SQ713のシーケンスステップは、受領金額RVが単位金額UCに達するまで、概して何回も繰り返される。
SQ715では、端末装置4が、SQ701で第2モードM2が実行されてから所定時間経過したか否かを判定する。換言すれば、端末装置4は、第2モードM2がタイムアウトするか否かを判定する。SQ716では、SQ715でSQ701の第2モード実行後所定時間経過していると判定された場合、すなわち第2モードM2をタイムアウトすると判定された場合に、端末装置4が第1モードM1を実行する、換言すれば、第2モードM2から第1モードM1に運用モードを切り替える。SQ717では、端末装置4が、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2のそれぞれがゼロ値の領収書情報CRI2を上位装置5に出力する。これにより、上位装置5の記憶部286に記憶されている第2領収書情報CRI4が初期化される。
(領収書発行の動作)
次に、図16〜図21を参照して、領収書発行システム8による機器2の利用に基づく領収書の発行にかかる動作について説明する。最初に、図17を参照して、機器2の動作について説明する。ステップS11では、第1単位金額UV1を受領したか否か、換言すれば、現金受付装置3に現金CNが投入されたか否かが判断される。第1単位金額UV1を受領したと判断された場合、次のステップS12に進み、現金検出信号Sc1が、現金受付装置3の現金検出信号発生部232から出力される。
次のステップS13に進み、機器制御装置40の金額確定部210で金額受領信号Sc2が入力されたか否かが判断される。このとき金額確定部210で受信される金額受領信号Sc2は、第1単位金額UV1の受領に基づく金額受領信号Sc2である。
ステップS13で金額受領信号Sc2を受信したと判断された場合、ステップS14に進み、機器制御装置40の主制御部202で、受領金額RVが単位金額UC以上か否かが判断される。受領金額RVが単位金額UC以上と判断された場合、次のステップS15に進み、主制御部202が、記憶装置204から単位金額UCに対応する機器2の稼働可能時間Teoを読み出す。
次のステップS16に進み、ステップS15で読み出された稼働可能時間Teoに基づいて、機器2が稼動される。次のステップS17に進み、機器2の稼働時間Tが稼働可能時間Teoを越えないか否かが判断される(T<Teo)。稼働時間Tが稼働可能時間Teoを超えない場合、ステップS17が繰り返される。他方、稼働時間Tが稼働可能時間Teoを越えている場合、ステップS18に進み、機器2の稼動が終了され、ステップS11に戻る。
一方、ステップS11では、第1単位金額UV1を受領していないと判断された場合、ステップS13に進み、金額確定部210で金額受領信号Sc2を受信したか否かが判断される。このとき金額確定部210で受信される金額受領信号Sc2は、端末装置4での電子マネーによる支払い、換言すれば、第2単位金額UV2の受領に基づく金額受領信号Sc2である。
また、ステップS13では、金額受領信号Sc2を受信していない登坂出された場合、ステップS11に戻り、ステップS11〜ステップS13が繰り返される。
さらに、ステップS14では、受領金額RVが単位金額UCに達していない(RV<UC)と判断された場合、ステップS11に戻り、ステップS11〜ステップS14が繰り返される。
次に、図18〜図20を参照して、端末装置4の動作を説明する。ステップS21で、端末装置4は、起動直後および待機状態のとき、第1モードM1が実行されている。次のステップS22に進み、第2モードM2の実行指示が入力されたか否かが判断される。第2モードM2の実行指示が入力されていないと判断された場合、ステップS23に進み、電子マネーによる支払い対して第1受領処理が実行され、ステップS22に戻る。他方、第2モードM2の実行指示が入力されたと判断された場合、ステップS24に進む
ステップS24では、ステップS22で入力された第2モードM2の実行指示に従って、端末装置4の主制御部242が、第2モードM2を実行すると共に、ステップS25において第2モードM2を実行している時間(以下、第2モードM2実行時間という。)の計時を開始する。
次のステップS26に進み、電子マネーによる支払い対して第2受領処理が実行される。次のステップS27に進み、上位装置5から出力されたモード切替信号を主制御部242が受信したか否かが判断される。モード切替信号を受信した場合、ステップS29に進む。他方、モード切替信号を受信していない場合、ステップS28に進む。
次のステップS28では、第2モードM2実行時間があらかじめ設定された規定値に達しているか否かが判断される。第2モードM2実行時間が規定値に達していない場合、ステップS26に戻り、ステップS26〜ステップS28の実行が繰り返される。他方、第2モードM2実行時間が規定値に達している場合、ステップS29に進む。
次のステップS29では、主制御部242が第1モードM1を実行する。換言すれば、端末装置4の実行モードが、第2モードM2から第1モードM1に切り替えられる。
次のステップS30に進み、領収書情報出力部259から出力される領収書情報CRI2に対して、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2に関するデータに「ゼロ値」が設定される。次のステップS31に進み、第1単位金額UV1および第2単位金額UV2が「ゼロ値」に設定された領収書情報CRI2を上位装置5に出力し、ステップS22に戻る。第1単位金額UV1および第2単位金額UV2が「ゼロ値」に設定された領収書情報CRI2が出力されることにより、当該領収書情報CRI2が入力された上位装置5の制御ユニット154の記憶部286に記憶された第2領収書情報CRI4がクリアされる。
図19を参照して、図17のステップS23の第1受領処理を説明する。ステップS41では、端末装置4で第2単位金額UV2が受領されたか否かが判断される。換言すれば、ICカードCDに記憶された電子マネーによる支払いが行われたか否かが判断される。すなわち、端末装置4の金額受領可否判定部254で、ICカードCDに記憶された電子マネーの残額により第2単位金額UV2の受領可能か否かが判断される。ステップS41で、第2単位金額UV2が受領されていないと判断された場合、ステップS45に進む。
一方、ステップS41で第2単位金額UV2が受領されたと判断された場合、ステップS42に進み、受領された第2単位金額UV2に基づく金額受領情報CRI1が、端末装置4の記憶部244に記憶される。
次のステップS43に進み、金額受領信号Sc2が端末装置4の金額受領信号出力部245から出力される。
次のステップS44では、ステップS42で記憶部244に記憶された金額受領情報CRI1が、端末装置4の金額受領情報出力部258から出力され、無線通信装置260を介して上位装置5に送信される。
次のステップS45に進み、現金検出信号Sc1が、端末装置4の現金検出信号入力部246に入力されたか否かが判断される。換言すれば、検出信号DSが、端末装置4の主制御部242に入力されたか否かが判断される。すなわち、第1単位金額UV1が、端末装置4に対応する機器2の現金受付装置3で受領されたか否かが判断される。換言すれば。現金CNが、現金受付装置3で受け付けられたか否かが判断される。ステップS45で、現金検出信号Sc1が現金検出信号入力部246に入力されていないと判断された場合、端末装置4は第1受領処理を終了する。
一方、ステップS45で現金検出信号入力部246に現金検出信号Sc1が入力されたと判断された場合、ステップS46に進み、現金受付装置3で受領された第1単位金額UV1に基づく金額受領情報CRI1が、記憶部244に記憶される。
次のステップS47に進み、金額受領信号Sc2が金額受領信号出力部245から出力される。
次のステップS48では、ステップS46で記憶部244に記憶された金額受領情報CRI1が、端末装置4の金額受領情報出力部258から出力され、無線通信装置260を介して上位装置5に送信される。ステップS48の処理が実行されたあと、端末装置4は第1受領処理を終了する。第1受領処理の全ステップの処理が完了した後、図18のステップS22に戻る。
図20を参照して、図17のステップS26の第2受領処理を説明する。ステップS51では、端末装置4で第2単位金額UV2が受領されたか否かが判断される。換言すれば、ICカードCDに記憶された電子マネーによる支払いが行われたか否かが判断される。すなわち、端末装置4の金額受領可否判定部254において、ICカードCDに記憶された電子マネーの残額により第2単位金額UV2の受領可能か否かが判断される。ステップS51で、第2単位金額UV2が受領されていないと判断された場合、ステップS55に進む。
一方、ステップS51で第2単位金額UV2が受領されたと判断された場合、ステップS52に進み、受領された第2単位金額UV2に基づく金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが、端末装置4の記憶部244に記憶される。
次のステップS53に進み、金額受領信号Sc2が端末装置4の金額受領信号出力部245から出力される。
次のステップS54では、ステップS52で記憶部244に記憶された金額受領情報CRI1が端末装置4の金額受領情報出力部258から出力されると共に、ステップS52で記憶部244に記憶された領収書情報CRI2が領収書情報出力部259から出力され、金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが無線通信装置260を介して上位装置5に送信される。
次のステップS55に進み、現金検出信号Sc1が、端末装置4の現金検出信号入力部246に入力されたか否かが判断される。換言すれば、検出信号DSが、端末装置4の主制御部242に入力されたか否かが判断される。すなわち、第1単位金額UV1が、端末装置4に対応する機器2の現金受付装置3で受領されたか否かが判断される。換言すれば。現金CNが、現金受付装置3で受け付けられたか否かが判断される。ステップS55で、現金検出信号Sc1が現金検出信号入力部246に入力されていないと判断された場合、端末装置4は第1受領処理を終了する。
一方、ステップS55で現金検出信号Sc1が現金検出信号入力部246に入力されたと判断された場合、ステップS56に進み、現金受付装置3で受領された第1単位金額UV1に基づく金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが、記憶部244に記憶される。
次のステップS57に進み、金額受領信号Sc2が金額受領信号出力部245から出力される。
次のステップS58では、ステップS56で記憶部244に記憶された金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが。端末装置4の金額受領情報出力部258および領収書情報出力部259のそれぞれから出力され、無線通信装置260を介して上位装置5に送信される。ステップS58の処理が実行されたあと、端末装置4は第2受領処理を終了する。第2受領処理の全ステップの処理が完了した後、図18のステップS22に戻る。
次に、図21を参照して、上位装置5の動作を説明する。ステップS61では、領収書の発行要求が上位装置5の入力装置142に入力されたか否かが判断される。領収書の発行要求が入力装置142に入力されていないと判断された場合、ステップS62に進む。一方、領収書発行要求が入力装置142に入力されたと判断された場合、次のステップS64に進む。
ステップS62では、端末装置4から出力された金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが、上位装置5の制御ユニット154の主制御部271に入力されたか否かが判断される。金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが主制御部271に入力されていないと判断された場合、ステップS61に戻る。一方、金額受領情報CRI1および領収書情報CRI2のそれぞれが主制御部271に入力されたと判断された場合、次のステップS63に進み、金額受領情報CRI1に基づいた第2金額受領情報CRI3が上位装置5の制御ユニット154の記憶装置284に記憶され、領収書情報CRI2に基づいた第2領収書情報CRI4が上位装置5の制御ユニット154の記憶部286に記憶される。ステップS63の処理が完了したあと、ステップS61に戻る。
ステップS64では、ステップS61で入力された領収書の発行要求に対応する第2領収書情報CRI4が記憶部286に記憶されているか否かが判断される。換言すれば、記憶部286に記憶されている第2領収書情報CRI4が「ゼロ値」か否かが判断される。さらに換言すれば、記憶部286に記憶されている第2領収書情報CRI4が「ゼロ値」か「非ゼロ値」のどちらであるかが判断される。ステップS64で第2領収書情報CRI4が記憶部286に記憶されていない(すなわち、第2領収書情報CRI4が「ゼロ値」である)と判断された場合、ステップS69に進み、上位装置5の表示装置141に第2領収書情報CRI4が記憶部286に記憶されていない旨のエラー情報を表示し、ステップS61に戻る。
一方、ステップS64で第2領収書情報CRI4が記憶部286に記憶されている(すなわち、第2領収書情報CRI4が「非ゼロ値」である)と判断された場合、ステップS65に進み、端末装置4の主制御部242に第1モードM1を実行させるモード切替信号が領収書発行制御部288から出力される。
次のステップS66では、領収書の印字指令が、上位装置5の制御ユニット154の領収書発行制御部288から主制御部271を介して印字装置180の印字制御部300に出力される。
次のステップS67では、領収書の印字データが、印字装置180の印字データ生成部302で、記憶部286に記憶された第2領収書情報CRI4に基づいて生成される。
次のステップS68では、領収書が、ステップS67で生成された印字データに基づいて、印字装置180の印字部304で印字され、送出口182から送り出される。ステップS68の処理が完了したあと、ステップS61に戻る。