JP6807292B2 - Oam多重通信システム、oam多重送信装置、oam多重受信装置およびoam多重通信方法 - Google Patents

Oam多重通信システム、oam多重送信装置、oam多重受信装置およびoam多重通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁波の軌道角運動量(Orbital Angular Momentum:OAM)を用いて無線信号を空間多重伝送するOAM多重通信システム、OAM多重送信装置、OAM多重受信装置およびOAM多重通信方法に関する。
近年、伝送容量向上のため、OAMを用いた無線信号の空間多重伝送技術が報告されている(非特許文献1)。OAMをもつ電磁波は、伝搬軸を中心に伝搬方向にそって等位相面が螺旋状に分布する。異なるOAMモードをもち、同一方向に伝搬する電磁波は、回転軸方向において空間位相分布が直交するため、異なる信号系列で変調された各OAMモードの信号を受信局において分離することにより、信号を多重伝送することが可能である。
このOAM多重技術を用いた無線通信システムでは、複数のアンテナ素子を等間隔に円形配置した等間隔円形アレーアンテナ(以下、UCA(Uniform Circular Array)と称する。)を用い、複数のOAMモードを生成・合成して送信することにより、異なる信号系列の空間多重伝送が行われる(非特許文献2)。
図13は、OAMモードの信号を生成するためのUCAの位相設定例を示す。
図13において、送信側におけるOAMモード0,1,2,3,…の信号は、UCAの各アンテナ素子(●で示す)の位相差により生成される。すなわち、OAMモードnの信号は、UCAの位相がn回転(n×360 度)になるように各アンテナ素子の位相を設定して生成する。例えば、UCAがm=8個のアンテナ素子で構成される場合で、OAMモードn=2の信号を生成する場合は、図13(3) に示すように、位相が2回転するように、各アンテナ素子に反時計回りに 360n/m=90度の位相差(0度,90度, 180度, 270度,0度,90度, 180度, 270度)を設定する。なお、OAMモードnの信号に対して位相の回転方向を逆にした信号をOAMモード−nとする。例えば、正のOAMモードの信号の位相の回転方向を反時計回りとし、負のOAMモードの信号の位相の回転方向を時計回りとする。
異なる信号系列を異なるOAMモードの信号として生成し、生成した信号を同時に送信することで、空間多重による無線通信ができる。送信側では、各OAMモードで伝送する信号をあらかじめ生成・合成し、単一UCAで各OAMモードの合成信号を送信してもよいし、複数のUCAを用いて、OAMモード毎に異なるUCAで各OAMモードの信号を送信してもよい。
図14は、OAM多重信号の位相分布と信号強度分布の例を示す。
図14(1),(2) において、送信側から伝搬方向に直交する端面(伝搬直交平面)で見た、OAMモード1とOAMモード2の信号の位相分布を矢印で表す。矢印の始めは0度であり、位相が線形に変化して矢印の終わりは 360度である。すなわち、OAMモードnの信号は、伝搬直交平面において、位相がn回転(n×360 度)しながら伝搬する。なお、OAMモード−1,−2の信号の位相分布の矢印は逆向きになる。
各OAMモードの信号は、OAMモード毎に信号強度分布と信号強度が最大になる位置が異なる。ただし、符号が異なる同じOAMモードの強度分布は同じである。具体的には、OAMモードが高次になるほど、信号強度が最大になる位置が伝搬軸から遠くなる(非特許文献2)。ここで、OAMモードの値が大きい方を高次モードと称する。例えば、OAMモード3の信号は、OAMモード0、OAMモード1、OAMモード2の信号より、高次モードである。
図14(3) は、OAMモードごとに信号強度が最大になる位置を円環で示すが、OAMモードが高次になるほど信号強度が最大になる位置が中心軸から遠くなり、かつ伝搬距離に応じてOAMモード多重信号のビーム径が広がり、OAMモードごとに信号強度が最大になる位置を示す円環が大きくなる。
図15は、OAM多重信号を分離するためのUCAの位相設定例を示す。
図15において、受信側では、UCAの各アンテナ素子の位相を、送信側のアンテナ素子の位相と逆方向になるように設定し、各OAMモードの信号を分離する。すなわち、各アンテナ素子の位相は、図13の場合と逆方向に回転するように設定し、例えばOAMモード2の信号を分離する場合は、位相が2回転するように、各アンテナ素子に時計回りに90度の位相差(0度,90度, 180度, 270度,0度,90度, 180度, 270度)を設定する。
受信側の分離処理は、単一UCAを用いて各OAMモードを一括受信してから分離することもできるし、複数のUCAを用いて、UCA毎に異なるOAMモードの信号を受信することも可能である。
J. Wang et al., "Terabit free-space data transmission employing orbital angular momentum multiplexing, "Nature Photonics, Vol.6, pp.488-496, July 2012. Y. Yan et al.,"High-capacity millimeter-wave communications with orbital angular momentum multiplexing,"Nature Commun., vol.5, p.4876, Sep. 2014. B. Palacin et el.,"An 8x8 Butler Matrix for Generation of Waves Carrying Orbital Angular Momentum (OAM)", EuCAP 2014, pp.2814-2818. V. Alagappan et. al., "A Simplified 16-channel Butler Matrix for Parallel Excitation with the Birdcage Modes at 7T "Proc. Intl. Soc. Mag. Reson. Med. 16 (2008).
送受信機において、UCAを構成するアンテナ素子数を増やすほど、アレー利得等により受信SNRを向上できるが、OAMモードに応じてアンテナ素子間に設定する位相間隔が小さくなる。例えば、8個のアンテナ素子で構成されるUCAにおいてOAMモード1を生成するためには、図13(2) に示すように各アンテナ素子に45度間隔の位相を設定すればよいが、16個のアンテナ素子の場合には22.5度間隔の位相を設定する必要が生じる。さらに、64個のアンテナ素子の場合には 5.625度間隔の位相を設定する必要が生じる。このように、アンテナ素子を増やすことにより受信SNRの向上は期待できるが、高分解度の位相変換器が多数必要となってコストが上昇する。
また、OAMモード生成/分離処理を行うために、アンテナ素子数Nに応じたN×Nバトラー行列回路を用いる構成(例えば、非特許文献3,4)があるが、アンテナ素子数Nに応じて、バトラー行列回路の内部に高分解度の位相変換器の数が増えることになる。たとえば、4×4バトラー行列回路の場合の位相変換器の最高分解度は45度であるが、8×8バトラー行列回路の場合は最高分解度が22.5度の位相変換器が8個必要になる(非特許文献4)。したがって、バトラー行列回路を用いる構成でも、アンテナ素子を増やすことにより受信SNRの向上は期待できるが、高分解度の位相変換器が多数必要となってコストが上昇する。
本発明は、OAMを用いて空間多重伝送を行う無線通信システムにおいて、OAMモード生成/分離処理に必要な高分解度の位相変換器の数を最小限にしてコストを抑えながら、UCAのアンテナ素子数を増やして受信SNRを向上させることができるOAM多重通信システム、OAM多重送信装置、OAM多重受信装置およびOAM多重通信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数のアンテナ素子を等間隔に円形配置したUCAを用い、OAMモードをn、UCAのアンテナ素子数をm、OAMモードnに応じてアンテナ素子間に設定する位相差を 360n/mとし、UCAの各アンテナ素子に 360n/mの位相差を設定してOAMモードnの信号を生成し、各OAMモードの信号を空間多重送信するOAM多重送信装置において、UCAのm個のアンテナ素子を等間隔で互いに異なるm/s個のアンテナ素子からなるs個のサブセットに分割する設定とし、OAMモードごとに、OAMモードnで送信する信号をs分岐し、各信号に対して 360n/mの位相差を設定して出力する第1の位相変換手段と、OAMモードごとに、第1の位相変換手段から出力される信号をそれぞれ入力してm/s分岐し、各信号に(360n/m) ×sの位相差を設定して出力するs個の第2の位相変換手段と、OAMモードごとのs個の第2の位相変換手段から出力される信号をアンテナ素子ごとに合波して各アンテナ素子に入力するm個の合波器とを備える。
第1の発明のOAM多重送信装置において、第2の位相変換手段は、(1:m/s)分波器と、(360n/m) ×sの位相差を設定するm/s個の位相変換器とを備え、m/s個の位相変換器の出力を合波器を介してm/s個のアンテナ素子に接続する構成である。
第1の発明のOAM多重送信装置において、第2の位相変換手段は、設定する(360n/m) ×sの位相差が45度および−45度の場合は、4入力4出力間に90度ハイブリットと45度位相変換器を配置し、入力1に対する出力1〜出力4の位相差が45度になり、入力4に対する出力1〜出力4の位相差が−45度になる第1および第2の4×4の45度バトラー行列回路を用い、OAMモード1の信号は2分岐して 180度の位相差を与えて第1および第2の4×4の45度バトラー行列回路の各入力1に入力し、OAMモード−1の信号は2分岐して 180度の位相差を与えて第1および第2の4×4の45度バトラー行列回路の各入力4に入力する構成である。
第1の発明のOAM多重送信装置において、第2の位相変換手段は、設定する(360n/m) ×sの位相差が90度および−90度の場合は、4入力4出力間に90度ハイブリットと90度位相変換器を配置し、入力2に対する出力1〜出力4の位相差が90度になり、入力3に対する出力1〜出力4の位相差が−90度になる第1および第2の4×4の90度バトラー行列回路を用い、OAMモード2の信号は2分岐して第1および第2の4×4の90度バトラー行列回路の各入力2に入力し、OAMモード−1の信号は2分岐して第1および第2の4×4の90度バトラー行列回路の各入力3に入力する構成である。
第2の発明は、第1の発明のOAM多重送信装置の第1の位相変換手段、第2の位相変換手段および合波器から構成されるOAMモード生成回路を可逆の構成で用い、設定する位相を正負反対にしてOAMモード分離回路として用いてOAM多重受信装置を構成する。
第3の発明のOAM多重通信システムは、第1の発明のOAM多重送信装置のUCAと、第2の発明のOAM多重受信装置のUCAを対向させ、複数のOAMモードの信号を空間多重伝送する。
第4の発明は、複数のアンテナ素子を等間隔に円形配置したUCAを用い、OAMモードをn、UCAのアンテナ素子数をm、OAMモードnに応じてアンテナ素子間に設定する位相差を 360n/mとし、UCAの各アンテナ素子に 360n/mの位相差を設定してOAMモードnの信号を生成するOAM多重送信装置から、可逆の構成でOAMモードの信号を分離するOAM多重受信装置に、各OAMモードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信方法において、OAM多重送信装置は、UCAのm個のアンテナ素子を等間隔で互いに異なるm/s個のアンテナ素子からなるs個のサブセットに分割する設定とし、OAMモードごとに、OAMモードnで送信する信号を第1の位相変換手段に入力してs分岐し、各信号に対して 360n/mの位相差を設定して出力し、OAMモードごとに、第1の位相変換手段から出力される信号をそれぞれs個の第2の位相変換手段に入力してそれぞれm/s分岐して、各信号に(360n/m) ×sの位相差を設定して出力し、OAMモードごとのs個の第2の位相変換手段から出力される信号をアンテナ素子ごとに合波して各アンテナ素子に入力して送信する。
本発明は、UCAを構成するアンテナ素子をサブセットに分け、サブセット間を高分解度の位相変換手段でつなげ、サブセットごとに低分解度の位相変換手段を用いてOAMモードの生成・分離を行うことにより、高分解度の位相変換手段の数を減らすことができる。
また、サブセットの位相変換手段を4×4のバトラー行列回路を用いて構成することにより、バトラー行列回路における高分解度の位相変換器の数を減らすことができる。
これにより、OAM多重通信システムのOAM多重送信装置およびOAM多重受信装置において、低コストおよび簡単な回路構成でUCAを構成するアンテナ素子の数を増やすことができ、受信SNRおよび伝送容量を向上させることができる。
本発明のOAM多重送信装置においるOAMモード生成回路の第1の構成例を示す図である。 従来のOAMモード生成回路の構成例を示す図である。 本発明におけるOAMモード1位相変換部10Aの実施例1の構成を示す図である。 本発明におけるOAMモード1位相変換部10Aの実施例2の構成を示す図である。 本発明におけるOAMモード2位相変換部20Aの実施例1の構成を示す図である。 本発明におけるOAMモード2位相変換部20Aの実施例2の構成を示す図である。 4×4 45度/90度バトラー行列回路の構成例を示す図である。 本発明における8素子用OAMモード1/−1位相変換部30の実施例構成を示す図である。 本発明における8素子用OAMモード2/−2位相変換部40の実施例構成を示す図である。 本発明における16素子用OAMモード1/−1位相変換部50の実施例構成を示す図である。 本発明における16素子用OAMモード2/−2位相変換部60の実施例構成を示す図である。 本発明のOAM多重送信装置においるOAMモード生成回路の第2の構成例を示す図である。 OAMモードの信号を生成するためのUCAの位相設定例を示す図である。 OAM多重信号の位相分布と信号強度分布の例を示す図である。 OAM多重信号を分離するためのUCAの位相設定例を示す図である。
(OAMモード生成回路の第1の構成例)
図1は、本発明のOAM多重送信装置におけるOAMモード生成回路の第1の構成例を示す。
図1において、ここではUCAのアンテナ素子(●で示す)の数を16個とし、反時計回りにアンテナ素子を#1〜#16とする。ここに示す16素子用のOAMモード生成回路では、5つのOAMモード0,1,−1,2,−2の送信信号を生成する構成とする。
OAMモード0位相変換部00は、OAMモード0で送信しようとする信号を入力してアンテナ素子数の16に分波し、それぞれ同位相(0度)のまま、他のOAMモード信号と5:1合波器でそれぞれ合波し、各アンテナ素子#1〜#16に入力する。なお、OAMモード0位相変換部00は、1:16分波器と同等の構成である。
OAMモード1位相変換部10Aは、OAMモード1で送信しようとする信号を入力してアンテナ素子数の16に分波し、順番に
360度×モード値/アンテナ素子数= 360×1/16=22.5度
の位相差を設定し、他のOAMモード信号と5:1合波器でそれぞれ合波し、各アンテナ素子#1〜#16に入力する。ここでは、アンテナ素子#1〜#16に0度,22.5度,45度,…, 337.5度の位相を対応させる例を示す。OAMモード1位相変換部10Aの実施例構成は、図3または図4に示す。
OAMモード−1位相変換部10Bは、OAMモード−1の信号を入力してアンテナ素子数の16に分波し、 360×(-1)/16=−22.5度の位相差を設定し、他のOAMモード信号と5:1合波器でそれぞれ合波し、各アンテナ素子#1〜#16に入力する。
OAMモード2位相変換部20Aは、OAMモード2の信号を入力してアンテナ素子数の16に分波し、 360×2/16=45度の位相差を設定し、他のOAMモード信号と5:1合波器でそれぞれ合波し、各アンテナ素子#1〜#16に入力する。OAMモード2位相変換部20Aの実施例構成は、図5または図6に示す。
OAMモード−2位相変換部20Bは、OAMモード−2の信号を入力してアンテナ素子数の16に分波し、 360×(-2)/16=−45度の位相差を設定し、他のOAMモード信号と5:1合波器でそれぞれ合波され、各アンテナ素子#1〜#16に入力する。
本発明におけるOAMモード生成回路の第1の構成例の特徴は、OAMモード1位相変換部10A〜OAMモード−2位相変換部20Bの構成にあるが、まず比較のために従来の構成例を図2に示し、本発明による実施例構成について図3〜図6を参照して説明する。
(従来のOAMモード生成回路の構成例)
図2は、従来のOAMモード生成回路の構成例を示す。
図2において、従来のOAMモード1位相変換部10Aは、1:16分波器と、22.5度の位相差(0度,22.5度,45度,…,337.5 度)を設定する16個の位相変換器を用いて、各アンテナ素子間に22.5度の位相差を設定してOAMモード1の送信信号を生成する。なお、OAMモード−1位相変換部10Bは、−22.5度の位相差(0度, 337.5度, 315度,…,22.5度)を設定する16個の位相変換器を用いる。従来のOAMモード2位相変換部20Aは、1:16分波器と、45度の位相差(0度,45度,90度,…,315 度)を設定する16個の位相変換器を用いて、各アンテナ素子間に45度の位相差を設定してOAMモード2の送信信号を生成する。なお、OAMモード−2位相変換部20Bは、−45度の位相差(0度, 315度, 270度,…,45度)を設定する16個の位相変換器を用いる。
(OAMモード1位相変換部10Aの実施例1)
図3は、本発明におけるOAMモード1位相変換部10Aの実施例1の構成を示す。
図3において、実施例1のOAMモード1位相変換部10Aは、1:2分波器11、0度位相変換器12、22.5度位相変換器13、1:8分波器14−1,14−2、45度の位相差(0度,45度,90度,…,315 度)を設定する8個の位相変換器からなる位相変換器セット15−1,15−2により構成される。OAMモード1の信号は、1:2分波器11で2分岐して0度位相変換器12および22.5度位相変換器13に入力し、22.5度の位相差を設定して1:8分波器14−1,14−2に入力する。
1:8分波器14−1から出力される位相0度のOAMモード1の信号は位相変換器セット15−1に入力し、45度の位相差(0度,45度,90度,…,315 度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に入力する。1:8分波器14−2から出力される位相22.5度のOAMモード1の信号は位相変換器セット15−2に入力し、45度の位相差(22.5度,67.5度,…,337.5 度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に入力する。
このように、22.5度間隔の2個の0度位相変換器12および22.5度位相変換器13と、45度間隔の8個の位相変換器からなる位相変換器セット15−1,15−2により、16個のアンテナ素子#1〜#16に22.5度の位相差で入力してOAMモード1の送信信号を生成することができる。これにより、図2に示す従来の構成例に比べて、22.5度の位相差を設定する位相変換器が16個から2個に削減できることになる。なお、OAMモード−1位相変換部10Bについても同様である。
(OAMモード1位相変換部10Aの実施例2)
図4は、本発明におけるOAMモード1位相変換部10Aの実施例2の構成を示す。
図4において、実施例2のOAMモード1位相変換部10Aは、1:4分波器16−0〜16−5、0度位相変換器12、22.5度位相変換器13、45度位相変換器17、67.5位相変換器18、90度の位相差(0度,90度,180 度,270 度)を設定する4個の位相変換器からなる位相変換器セット19−1〜19−4により構成される。OAMモード1の信号は、1:4分波器16−0で4分岐して0度位相変換器11〜67.5度位相変換器18に入力し、順番に22.5度の位相差を設定して1:4分波器16−1〜16−4に入力する。
1:4分波器16−1から出力される位相0度のOAMモード1の信号は位相変換器セット19−1に入力し、90度の位相差(0度,90度,180 度,270 度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#1,#5,#9,#13に入力する。1:4分波器16−2から出力される位相22.5度のOAMモード1の信号は位相変換器セット19−2に入力し、90度の位相差(22.5度,112.5 度,202.5 度,292.5 度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#2,#6,#10,#14に入力する。1:4分波器16−3から出力される位相45度のOAMモード1の信号は位相変換器セット19−3に入力し、90度の位相差(45度,135 度,225 度,315 度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#3,#7,#11,#15に入力する。1:4分波器16−4から出力される位相67.5度のOAMモード1の信号は位相変換器セット19−4に入力し、90度の位相差(67.5度,157.5 度,247.5 度,337.5 度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#4,#8,#12,#16に入力する。
このように、22.5度間隔の4個の0度位相変換器11〜67.5度位相変換器18と、90度間隔の4個の位相変換器からなる位相変換器セット19−1〜19−4により、16個のアンテナ素子#1〜#16に22.5度の位相差で入力してOAMモード1の送信信号を生成することができる。これにより、図2に示す従来の構成例に比べて、22.5度の位相差を設定する位相変換器が16個から4個に削減できることになる。なお、OAMモード−1位相変換部10Bについても同様である。
(OAMモード2位相変換部20Aの実施例1)
図5は、本発明におけるOAMモード2位相変換部20Aの実施例1の構成を示す。
図5において、実施例1のOAMモード2位相変換部20Aは、1:2分波器21、0度位相変換器22、45度位相変換器23、1:8分波器24−1,24−2、90度の位相差(0度,90度, 180度, 270度,0度,90度, 180度, 270度)を設定する8個の位相変換器からなる位相変換器セット25−1,25−2により構成される。OAMモード2の信号は、1:2分波器21で2分岐して0度位相変換器22および45度位相変換器23に入力し、45度の位相差を設定して1:8分波器24−1,24−2に入力する。
1:8分波器24−1から出力される位相0度のOAMモード2の信号は位相変換器セット25−1に入力し、90度の位相差(0度,90度,…, 270度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に入力する。1:8分波器24−2から出力される位相45度のOAMモード2の信号は位相変換器セット25−2に入力し、90度の位相差(45度, 135度,…, 315度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に入力する。
このように、45度間隔の2個の0度位相変換器22および45度位相変換器23と、90度間隔の8個の位相変換器からなる位相変換器セット25−1,25−2により、16個のアンテナ素子#1〜#16に45度の位相差で入力してOAMモード2の送信信号を生成することができる。これにより、図2に示す従来の構成例に比べて、45度の位相差を設定する位相変換器が16個から2個に削減できることになる。なお、OAMモード−2位相変換部20Bについても同様である。
(OAMモード2位相変換部20Aの実施例2)
図6は、本発明におけるOAMモード2位相変換部20Aの実施例2の構成を示す。
図6において、実施例2のOAMモード2位相変換部20Aは、1:4分波器26−0〜26−5、0度位相変換器22、45度位相変換器23、90度位相変換器27、135 位相変換器28、180 度の位相差(0度,180 度,0度,180 度)を設定する4個の位相変換器からなる位相変換器セット29−1〜29−4により構成される。OAMモード2の信号は、1:4分波器26−0で4分岐して0度位相変換器22〜135 度位相変換器28に入力し、45度の位相差を設定して1:4分波器26−1〜26−4に入力する。
1:4分波器26−1から出力される位相0度のOAMモード2の信号は位相変換器セット29−1に入力し、 180度の位相差(0度, 180度,0度, 180度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#1,#5,#9,#13に入力する。1:4分波器26−2から出力される位相45度のOAMモード2の信号は位相変換器セット29−2に入力し、 180度の位相差(45度, 225度,45度, 225度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#2,#6,#10,#14に入力する。1:4分波器26−3から出力される位相90度のOAMモード2の信号は位相変換器セット29−3に入力し、 180度の位相差(90度, 270度,90度, 270度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#3,#7,#11,#15に入力する。1:4分波器26−4から出力される位相135 度のOAMモード2の信号は位相変換器セット29−4に入力し、 180度の位相差( 135度, 315度, 135度, 315度)に設定され、他のOAMモード信号と合波され、アンテナ素子#4,#8,#12,#16に入力する。
このように、45度間隔の4個の0度位相変換器22〜135 度位相変換器28と、 180度間隔の4個の位相変換器からなる位相変換器セット29−1〜29−4により、16個のアンテナ素子#1〜#16に45度の位相差で入力してOAMモード2の送信信号を生成することができる。これにより、図2に示す従来の構成例に比べて、45度の位相差を設定する位相変換器が16個から4個に削減できることになる。なお、OAMモード−2位相変換部20Bについても同様である。
(バトラー行列回路を用いた位相変換器セットの構成)
入力信号に対して45度の位相差(0度,45度,90度, 135度)で出力する構成は、4×4の45度バトラー行列回路により実現可能である。入力信号に対して90度の位相差(0度,90度, 180度, 270度)で出力する構成は、4×4の90度バトラー行列回路により実現可能である。
したがって、図3に示す位相変換器セット15は、45度の位相差(0度,45度,90度,…,315 度)を設定する8個の位相変換器から構成されるが、2つの4×4の45度バトラー行列回路を用いて構成することができる。図4に示す位相変換器セット19は、90度の位相差(0度,90度, 180度, 270度)を設定する4個の位相変換器から構成されるが、4×4の90度バトラー行列回路を用いて構成することができる。また、図5に示す位相変換器セット25は、90度の位相差(0度,90度,…, 270度)を設定する8個の位相変換器から構成されるが、2つの4×4の90度バトラー行列回路を用いて構成することができる。それぞれの構成については後述するが、まず4×4の45度バトラー行列回路および4×4の90度バトラー行列回路の基本構成について説明する。
図7は、4×4 45度/90度バトラー行列回路の構成例を示す。
図7(1) において、4×4の45度バトラー行列回路は、4つの90度ハイブリッド(H)と、2つの45度位相変換器により構成される。4×4の45度バトラー行列回路の入力1〜入力4と出力1〜出力4の位相関係を表1に示す。
Figure 0006807292
入力1は、出力1〜出力4に対して45度の位相差で出力することができ、入力4は出力1〜出力4に対して−45度の位相差で出力することができる。したがって、1つの45度バトラー行列回路で、OAMモード1の信号およびOAMモード−1の信号を生成することができる。
図7(2) において、4×4の90度バトラー行列回路は、4つの90度ハイブリッド(H)と、2つの90度位相変換器により構成される。4×4の90度バトラー行列回路の入力1〜入力4と出力1〜出力4の位相関係を表2に示す。
Figure 0006807292
入力2は、出力1〜出力4に対して90度の位相差で出力することができ、入力3は出力1〜出力4に対して−90度の位相差で出力することができる。したがって、1つの90度バトラー行列回路で、OAMモード2の信号およびOAMモード−2の信号を生成することができる。
(8素子用OAMモード1/−1位相変換部30の実施例構成)
図8は、本発明における8素子用OAMモード1/−1位相変換部30の実施例構成を示す。ここで、8素子とは、図1に示す16素子のUCAの奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に対応し、図3に示す1:8分波器14−1および位相変換器セット15−1に相当する構成である。
図8において、OAMモード1/−1位相変換部30は、1:2分波器31−1,31−2、0度位相変換器32−1,32−2、 180度位相変換器33−1,33−2、4×4の45度バトラー行列回路34−1,34−2により構成される。45度バトラー行列回路34−1の出力1〜出力4は、アンテナ素子#1,#3,#5,#7に接続され、45度バトラー行列回路34−2の出力1〜出力4は、アンテナ素子#9,#11,#13,#15に接続される。
OAMモード1の信号は、1:2分波器31−1で2分岐して0度位相変換器32−1および 180度位相変換器33−1に入力し、 180度の位相差を設定して45度バトラー行列回路34−1,34−2の各入力1に入力する。OAMモード−1の信号は、1:2分波器31−2で2分岐して0度位相変換器32−2および 180度位相変換器33−2に入力し、 180度の位相差を設定して45度バトラー行列回路34−1,34−2の各入力4に入力する。
よって、OAMモード1の信号は、45度バトラー行列回路34−1,34−2の各出力1〜出力4から奇数番号のアンテナ素子#1〜#15に、表3に示すように45度の位相差で出力される。また、OAMモード−1の信号は、45度バトラー行列回路34−1,34−2の各出力1〜出力4から奇数番号のアンテナ素子#1〜#15に、表3に示すように−45度の位相差で出力される。
Figure 0006807292
なお、図3に示す構成では、アンテナ素子#1に0度の位相が対応し、図8に示す構成では、アンテナ素子#1に1つシフトして45度の位相が対応するが、いずれもアンテナ素子間の位相差は45度であり、OAMモード1の信号が生成される。また、図9に示す0度位相変換器32−1と80度位相変換器33−1の配置、0度位相変換器32−2と 180度位相変換器33−2の配置は、それぞれ逆でもよい。
(8素子用OAMモード2/−2位相変換部40の実施例構成)
図9は、本発明における8素子用OAMモード2/−2位相変換部40の実施例構成を示す。ここで、8素子とは、図1に示す16素子のUCAの奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に対応し、図5に示す1:8分波器24−1および位相変換器セット25−1に相当する構成である。
図9において、OAMモード2/−2位相変換部40は、1:2分波器41−1,41−2、4×4の90度バトラー行列回路42−1,42−2により構成される。90度バトラー行列回路42−1の出力1〜出力4は、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,#5,#7に接続され、90度バトラー行列回路42−2の出力1〜出力4は、奇数番号のアンテナ素子#9,#11,#13,#15に接続される。
OAMモード2の信号は、1:2分波器41−1で2分岐して90度バトラー行列回路42−1,42−2の各入力2に入力する。OAMモード−2の信号は、1:2分波器41−2で2分岐して90度バトラー行列回路42−1,42−2の各入力3に入力する。よって、OAMモード2の信号は、90度バトラー行列回路42−1,42−2の各出力1〜出力4からアンテナ素子#1,#3,…,#15に、表4に示すように90度の位相差で出力される。また、OAMモード−2の信号は、90度バトラー行列回路42−1,42−2の各出力1〜出力4から奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に、表4に示すように−90度の位相差で出力される。
Figure 0006807292
なお、図5に示す構成では、アンテナ素子#1に0度の位相が対応し、図9に示す構成では、アンテナ素子#1に 180度の位相が対応するが、いずれもアンテナ素子間の位相差は90度であり、OAMモード2の信号が生成される。
(16素子用OAMモード1/−1位相変換部50の実施例構成)
図10は、本発明における16素子用OAMモード1/−1位相変換部50の実施例構成を示す。
図10において、16素子用OAMモード1/−1位相変換部50は、図9に示す8素子用OAMモード1/−1位相変換部30を2セット用い、それぞれ30−1,30−2とする。8素子用OAMモード1/−1位相変換部30−1の出力は、16素子の奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に接続される。8素子用OAMモード1/−1位相変換部30−2の出力は、16素子の偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に接続される。
OAMモード1の信号は1:2分波器11−1で2分岐し、0度位相変換器12−1を介して8素子用OAMモード1/−1位相変換部30−1に入力するとともに、22.5度位相変換器13−1を介して22.5度の位相差で8素子用OAMモード1/−1位相変換部30−2に入力する。よって、OAMモード1の信号は、表5に示すように、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に45度から45度の位相差で出力され、偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に67.5度から45度の位相差で出力される。
OAMモード−1の信号は1:2分波器11−2で2分岐し、22.5度位相変換器13−2を介して8素子用OAMモード1/−1位相変換部30−1に入力するとともに、0度位相変換器12−2を介して−22.5度の位相差で8素子用OAMモード1/−1位相変換部30−2に入力する。よって、OAMモード−1の信号は、表5に示すように、偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に 225度から−45度の位相差で出力され、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に 202.5度から−45度の位相差で出力される。
Figure 0006807292
(16素子用OAMモード2/−2位相変換部60の実施例構成)
図11は、本発明における16素子用OAMモード2/−2位相変換部60の実施例構成を示す。
図11において、16素子用OAMモード2/−2位相変換部60は、図9に示す8素子用OAMモード2/−2位相変換部40を2セット用い、それぞれ40−1,40−2とする。8素子用OAMモード2/−2位相変換部40−1の出力は、16素子の奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に接続される。8素子用OAMモード2/−2位相変換部40−2の出力は、16素子の偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に接続される。
OAMモード2の信号は1:2分波器21−1で2分岐し、0度位相変換器22−1を介して8素子用OAMモード2/−2位相変換部40−1に入力するとともに、45度位相変換器23−1を介して45度の位相差で8素子用OAMモード2/−2位相変換部40−2に入力する。よって、OAMモード2の信号は、表6に示すように、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に 180度から90度の位相差で出力され、偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に 225度から90度の位相差で出力される。
OAMモード−2の信号は1:2分波器21−2で2分岐し、45度位相変換器23−2を介して8素子用OAMモード2/−2位相変換部40−1するとともに、0度位相変換器22−2を介して−45度の位相差で8素子用OAMモード2/−2位相変換部40−2に入力する。よって、OAMモード−2の信号は、表6に示すように、偶数番号のアンテナ素子#2,#4,…,#16に90度から−90度の位相差で出力され、奇数番号のアンテナ素子#1,#3,…,#15に 135度から−90度の位相差で出力される。
Figure 0006807292
(OAMモード生成回路の第2の構成例)
図12は、本発明のOAM多重送信装置におけるOAMモード生成回路の第2の構成例を示す。
図12において、ここではUCAのアンテナ素子(●で示す)の数を16個とし、反時計回りにアンテナ素子を#1〜#16とする。ここに示す16素子用のOAMモード生成回路では、5つのOAMモード0,1,−1,2,−2の送信信号を生成する構成とする。なお、OAM多重受信装置におけるOAMモード分離回路は、OAMモード生成回路と可逆の関係にあり、合波器を分波器、分波器を合波器に置き換え、設定する位相を正負反対にするか、設定する位相をそのままにしてアンテナ素子#1〜#16の配列を時計回りにしてもよい。
OAMモード0位相変換部00は、OAMモード0で送信しようとする信号を入力してアンテナ素子数の16に分波し、それぞれ同位相(0度)のまま、他のOAMモード信号と3:1合波器でそれぞれ合波し、各アンテナ素子#1〜#16に入力する。なお、OAMモード0位相変換部00は、1:16分波器と同等の構成である。
16素子用OAMモード1/−1位相変換部50は、図10に示す構成であり、各アンテナ素子に対応する出力を3:1合波器を介して対応するアンテナ素子#1〜#16に接続する。16素子用OAMモード2/−2位相変換部60は、図11に示す構成であり、各アンテナ素子に対応する出力を3:1合波器を介して対応するアンテナ素子#1〜#16に接続する。各OAMモード0,1,−1,2,−2とアンテナ素子#1〜#16の位相関係は、表5および表6を合わせて表7のようになる。
Figure 0006807292
なお、本発明のOAM多重受信装置におけるOAMモード分離回路は、以上説明したOAM多重送信装置におけるOAMモード生成回路と可逆の関係にあり、合波器を分波器、分波器を合波器に置き換え、設定する位相を正負反対にして構成することができる。あるいは、設定する位相をそのままにしてアンテナ素子#1〜#16の配列を時計回りにしてもよい。
また、本発明のOAM多重通信システムは、本発明のOAM多重送信装置のUCAと、本発明のOAM多重受信装置のUCAを対向させ、複数のOAMモードの信号を空間多重伝送する構成である。
00 OAMモード0位相変換部
10A OAMモード1位相変換部
10B OAMモード−1位相変換部
11 1:2分波器
12 0度位相変換器
13 22.5度位相変換器
14 1:8分波器
15 位相変換器セット(45度)
16 1:4分波器
17 45度位相変換器
18 67.5度位相変換器
19 位相変換器セット(90度)
20A OAMモード2位相変換部
20B OAMモード−2位相変換部
21 1:2分波器
22 0度位相変換器
23 45度位相変換器
24 1:8分波器
25 位相変換器セット(90度)
26 1:4分波器
27 90度位相変換器
28 135 度位相変換器
29 位相変換器セット( 180度)
30 8素子用OAMモード1/−1位相変換部
31 1:2分波器
32 0度位相変換器
33 180 度位相変換器
34 4×4 45度バトラー行列回路
40 8素子用OAMモード2/−2位相変換部
41 1:2分波器
42 4×4 90度バトラー行列回路
50 16素子用OAMモード1/−1位相変換部
60 16素子用OAMモード2/−2位相変換部

Claims (7)

  1. 複数のアンテナ素子を等間隔に円形配置した等間隔円形アレーアンテナ(以下、UCA)を用い、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードをn、UCAのアンテナ素子数をm、OAMモードnに応じてアンテナ素子間に設定する位相差を 360n/mとし、UCAの各アンテナ素子に 360n/mの位相差を設定してOAMモードnの信号を生成し、各OAMモードの信号を空間多重送信するOAM多重送信装置において、
    前記UCAのm個のアンテナ素子を等間隔で互いに異なるm/s個のアンテナ素子からなるs個のサブセットに分割する設定とし、
    前記OAMモードごとに、前記OAMモードnで送信する信号をs分岐し、各信号に対して 360n/mの位相差を設定して出力する第1の位相変換手段と、
    前記OAMモードごとに、前記第1の位相変換手段から出力される信号をそれぞれ入力してm/s分岐し、各信号に(360n/m) ×sの位相差を設定して出力するs個の第2の位相変換手段と、
    前記OAMモードごとの前記s個の第2の位相変換手段から出力される信号を前記アンテナ素子ごとに合波して各アンテナ素子に入力するm個の合波器と
    を備えたことを特徴とするOAM多重送信装置。
  2. 請求項1に記載のOAM多重送信装置において、
    前記第2の位相変換手段は、
    (1:m/s)分波器と、
    (360n/m) ×sの位相差を設定するm/s個の位相変換器と
    を備え、前記m/s個の位相変換器の出力を前記合波器を介して前記m/s個のアンテナ素子に接続する構成である
    ことを特徴とするOAM多重送信装置。
  3. 請求項1に記載のOAM多重送信装置において、
    前記第2の位相変換手段は、設定する(360n/m) ×sの位相差が45度および−45度の場合は、4入力4出力間に90度ハイブリットと45度位相変換器を配置し、入力1に対する出力1〜出力4の位相差が45度になり、入力4に対する出力1〜出力4の位相差が−45度になる第1および第2の4×4の45度バトラー行列回路を用い、OAMモード1の信号は2分岐して 180度の位相差を与えて第1および第2の4×4の45度バトラー行列回路の各入力1に入力し、OAMモード−1の信号は2分岐して 180度の位相差を与えて第1および第2の4×4の45度バトラー行列回路の各入力4に入力する構成である
    ことを特徴とするOAM多重送信装置。
  4. 請求項1に記載のOAM多重送信装置において、
    前記第2の位相変換手段は、設定する(360n/m) ×sの位相差が90度および−90度の場合は、4入力4出力間に90度ハイブリットと90度位相変換器を配置し、入力2に対する出力1〜出力4の位相差が90度になり、入力3に対する出力1〜出力4の位相差が−90度になる第1および第2の4×4の90度バトラー行列回路を用い、OAMモード2の信号は2分岐して第1および第2の4×4の90度バトラー行列回路の各入力2に入力し、OAMモード−1の信号は2分岐して第1および第2の4×4の90度バトラー行列回路の各入力3に入力する構成である
    ことを特徴とするOAM多重送信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のOAM多重送信装置の前記第1の位相変換手段、前記第2の位相変換手段および前記合波器から構成されるOAMモード生成回路を可逆の構成で用い、設定する位相を正負反対にしてOAMモード分離回路として用いる構成である
    ことを特徴とするOAM多重受信装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のOAM多重送信装置のUCAと、請求項5に記載のOAM多重受信装置のUCAを対向させ、複数のOAMモードの信号を空間多重伝送することを特徴とするOAM多重通信システム。
  7. 複数のアンテナ素子を等間隔に円形配置した等間隔円形アレーアンテナ(以下、UCA)を用い、OAM(電磁波の軌道角運動量)モードをn、UCAのアンテナ素子数をm、OAMモードnに応じてアンテナ素子間に設定する位相差を 360n/mとし、UCAの各アンテナ素子に 360n/mの位相差を設定してOAMモードnの信号を生成するOAM多重送信装置から、可逆の構成で前記OAMモードの信号を分離するOAM多重受信装置に、各OAMモードの信号を空間多重伝送するOAM多重通信方法において、
    前記OAM多重送信装置は、
    前記UCAのm個のアンテナ素子を等間隔で互いに異なるm/s個のアンテナ素子からなるs個のサブセットに分割する設定とし、
    前記OAMモードごとに、前記OAMモードnで送信する信号を第1の位相変換手段に入力してs分岐し、各信号に対して 360n/mの位相差を設定して出力し、
    前記OAMモードごとに、前記第1の位相変換手段から出力される信号をそれぞれs個の第2の位相変換手段に入力してそれぞれm/s分岐して、各信号に(360n/m) ×sの位相差を設定して出力し、
    前記OAMモードごとの前記s個の第2の位相変換手段から出力される信号を前記アンテナ素子ごとに合波して各アンテナ素子に入力して送信する
    ことを特徴とするOAM多重通信方法。
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