JP6388785B2 - アンテナビーム形成アレイ用の分散型給電回路 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナアレイ用のアンテナビーム形成アレイの分野に関する。本発明は、更に正確には、ビーム形成アレイ用の分散型給電回路に関する。
本発明の分野は、特に、衛星アンテナ用のアンテナアレイの分野である。衛星アンテナアレイは、様々な観察方向においていくつかのアンテナビームを生成する能力を有する。このようなマルチビームアンテナは、例えば、マルチメディアアプリケーション用のKa帯域、ポイントツーポイント通信リンク用のKu又はC帯域、或いは、さもなければ、衛星に基づいたモバイル通信用のL又はS帯域などの様々な周波数帯域における電気通信アプリケーションのために衛星に搭載された状態において使用されている。アンテナアレイは、様々なビームの、特にその数及びその照準方向の、再構成を許容するという利点を有する。
従って、マルチビームアンテナは、前記要素のそれぞれによって生成されるアンテナビームの構成を目的としてアンテナアレイの様々なアンテナ要素に適切な給電信号を送るタスクを有するビーム形成アレイに結合する必要がある。
従って、本発明の分野は、アンテナビーム形成アレイの分野でもある。サブ分野は、バトラー行列(Butler matrix)という名称で呼ばれている行列様のビーム形成アレイに関する。バトラー行列は、ハイブリッドカプラ及び位相シフタから構成されたマイクロ波周波数の受動型装置である。このような装置は、アンテナアレイの分野において知られており、且つ、具体的には、Jesse Butler,Ralph Lowe,Beam−Forming Matrix Simplifies Design of Electronically Scanned Antennas,Electronic Design,volume 9,pp.170−173,April 12,1961という論文に記述されている。バトラー行列によれば、その入力のうちの1つの入力上に生成されたマイクロ波周波数信号について、それぞれの連続した出力の間に規則的な位相の増分を有する状態において、すべての出力にわたって、この信号の等振幅分布を得ることができる。
バトラー行列の出力ポートがアンテナアレイの放射要素に結合されている際には、行列のそれぞれの入力上において注入されたマイクロ波周波数信号は、既定の方向において、且つ、既定の指向性アンテナビームに従って、アンテナアレイによって放射される。様々な放射要素を介してこのように生成されたアンテナビームは、いずれも、規則的に離隔していると共に直交している。これらのビームの直交特性は、様々な経路の良好な相互隔離を得るのに重要である。
バトラー行列の利点は、従来のビーム形成アレイの場合に、2N(N−1)の代わりに、N.(logN)/2のレベルの最少数のカプラしか必要としないという点にあり、ここで、行列の出力の数Nは、生成対象のアンテナビームの数に等しい。
バトラー行列は、一般に、マイクロ波周波数信号に、或いは、更に一般的には、マイクロ波周波数範囲内の電気信号に、利用されている。バトラー行列を生成するために従来使用されている技術が導波路技術であり、この技術は、非常に嵩張るという欠点を有する。実際に、搭載型のアプリケーションの場合には、解決を擁する1つの問題点は、このような装置の小型化に関係しており、その理由は、アンテナ装置が小型であることが、特に、アンテナ要素の数と、従って、間接的に、バトラー行列の出力数と、が増大した際に、大きな利点となるからである。
導波路技術によって製造されるバトラー行列の嵩張るという問題点の解決を可能にする既知の解決策は、光集積回路、即ち、PIC(photonic integrated cirtcuit)によって実装されたカプラ及び遅延ラインの構成からなるバトラー行列を生成することができるように、マイクロ波周波数の電気信号を光信号に変換するステップを有する。光信号の波長は、本質的に、マイクロ波周波数の電気信号の波長よりも大幅に小さく、この結果、装置が小型になる。
光集積回路の技術を利用してバトラー行列を実装する解決策は、具体的には、T.Gallo,and R.DeSalvo,Experimental Demonstration of Optical Guided−Wave Butler Matrices,IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques,Vol.45,No.8,August 1997という論文、或いは、国際特許出願公開第2003/079101号明細書に記述されている。
提案されているアーキテクチャは、光学位相の非常に正確な制御と複雑な位相制御ループの実装を必要とするヘテロダイン光学システムに基づいている。
このタイプのアーキテクチャに伴う問題点は、バトラー行列を製造するために必要な位相シフタの精度に関係している。実際に、上述のように、バトラー行列は、従来、ハイブリッドカプラだけでなく、位相シフタからも構成されている。これらのカプラ及び位相シフタの構成により、望ましい行列伝達関数を生成することが可能であり、この行列伝達関数は、特に、行列の出力信号の位相を構成するように、単位性を有していなければならず、或いは、少なくとも直交性を有していなければならない。8入力及び8出力を有する行列の場合には、必要な位相シフトは、PI/8又は22.5°の倍数である。位相シフタは、実際には、遅延ラインによって実施される。この場合に、光学ドメインにおいては、(付与されるべき位相シフトに直接的に関係する)波長が、通常、数ナノメートルのレベルに、大幅に低減される。従って、必要とされる精度を伴って望ましい位相シフトを実装するためには、遅延ラインの実施形態の精度に関係する問題点が存在していることがわかる。位相シフトの精度は、重要であり、その理由は、この精度が、行列の出力経路の相互隔離に直接的に関係しているからである。十分に正確な方式によって位相シフトが実装されない場合には、行列の伝達関数に影響が及ぶことになり、結果的に、単位性を失うことになる。
国際公開第2003/079101号
Jesse Butler,Ralph Lowe,Beam−Forming Matrix Simplifies Design of Electronically Scanned Antennas,Electronic Design,volume 9,pp.170−173,April 12,1961 T.Gallo,and R.DeSalvo,Experimental Demonstration of Optical Guided−Wave Butler Matrices,IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques,Vol.45,No.8,August 1997
従って、PIC技術によって実装されたバトラー行列の位相シフタの精度の改善との関係において問題が存在している。
本発明は、小さな容積を有する分散型給電回路を提案することにより、上述の問題に対する対応策を提供しており、その理由は、この分散型給電回路は、光搬送波上において変調された電気信号を受け取るように適合されたPIC技術によって実施することができるからである。
本発明は、電気信号のマイクロ波周波数のレベルにおける遅延ラインの長さの構成を許容するという主要な利点を有しており、これにより、このような回路が有することを要する正確な位相シフトの実装が大幅に促進される。
本発明による分散型給電回路は、アンテナビーム形成アレイにおいて利用された際に、その角度的な離隔が調節可能である照準方向における複数のアンテナビームの生成を許容する。
本発明の主題は、アンテナビーム形成アレイ用の分散型給電回路であり、この分散型給電回路は、複数Nの入力と、複数Nの出力と、を有し、前記回路は、少なくとも1つの入力上において、少なくとも1つの光搬送波上において変調されたマイクロ波周波数の電気信号を受け取るように適合されており、前記回路は、少なくとも2つの光ディバイダ、前記そのマイクロ波周波数の信号の波長の整数分の1に実質的に等しい長さの1つの遅延ライン、及び2つの光信号を合成する2つの手段の少なくとも1つの組立体を有し、前記回路の理論伝達関数が直交行列となるように、前記組立体が構成されていると共に遅延ラインが構成されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、遅延ラインは、第1端部において、光ディバイダの第1出力に接続されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、光ディバイダは、その入力により、前記回路の入力に接続されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、2つの光学信号を合成する手段は、その出力により、前記回路の出力に接続されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、前記組立体は、前記そのマイクロ波周波数の信号の波長の4分の1に実質的に等しい長さを有する2つの遅延ラインを有する。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、前記組立体は、前記そのマイクロ波周波数の信号の波長の半分に実質的に等しい長さの遅延ラインを有する。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、入力及び出力の数Nは、2の累乗である。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、光ディバイダの第2出力は、2つの光信号を合成する手段の第1入力に接続されており、且つ、遅延ラインは、第2端部において、2つの光信号を合成する手段の第2入力に接続されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、前記回路は、前記数Nの半分によって乗算された入力及び出力の数Nの2を底とする対数に等しい数の組立体を有する。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、第1組立体の2つの光信号を合成する手段の出力は、第2組立体の光ディバイダの入力に、直接的に、或いは、ゼロの、又は前記組立体のうちの1つの組立体の非ゼロの長さの遅延ラインの長さの半分に実質的に等しい、長さの追加の遅延ラインを経由して、接続され、前記長さは、前記回路の理論伝達関数が直交行列となるように、構成されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、直列接続された2つの光信号を合成する手段及び光ディバイダによって形成された組立体は、光カプラによって置換されており、前記追加の遅延ラインは、第1端部において、光カプラの出力に接続されている。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、2つの信号を合成する手段は、3dB光コンバイナである。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、2つの光信号を合成する手段は、少なくとも2つの光波長のマルチプレクサであり、且つ、前記回路の理論伝達関数は、単位行列である。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、光カプラは、光波長の第1インターリーバによって置換されており、且つ、2つの光信号を合成するべく前記回路の出力にリンクされた手段は、光波長の第2インターリーバであり、光波長のインターリーバは、複数の光波長を入力上において受け取ると共にそれらの光波長を所与のインターリービング周期に従ってその出力のうちの一方の出力又は他方の出力上において交互に供給することが可能であり、第2インターリーバのインターリービング周期は、第1インターリーバのインターリービング周期の2倍に等しい。
本発明による分散型給電回路の特定の態様によれば、前記回路は、光集積回路であるか又は光ファイバによって実施された回路である。
又、本発明の主題は、アンテナビーム形成アレイでもあり、このアンテナビーム形成アレイは、光搬送波上においてマイクロ波周波数の少なくとも1つの電気信号を変調する手段と、光搬送波上の前記少なくとも1つの電気信号を受け取るための本発明による分散型給電回路と、光搬送波上の前記電気信号を、アンテナアレイの少なくとも1つのアンテナ要素に給電するべく意図された電気信号に変換する手段と、を有する。
本発明によるアンテナビーム形成アレイの特定の態様によれば、光搬送波上において電気信号を変調する前記手段は、異なる波長の光搬送波上において、前記分散型給電回路の入力上に注入されるべく意図された電気信号を変調するように適合されている。
又、本発明の主題は、本発明による分散型給電回路の、又は本発明によるアンテナビーム形成アレイの、使用法であり、この使用法は、前記分散型給電回路の入力上に、前記信号の光波長の値の増大する配列に従って、或いは、前記信号の光波長の偶数又は奇数値を交互に変化させる配列に従って、光搬送波上の複数の電気信号を注入するステップを有する。
又、本発明の主題は、受信機でもあり、この受信機は、電気信号を供給する複数のアンテナ要素と、光搬送波上においてマイクロ波周波数の前記電気信号を変調する手段と、光搬送波上の前記電気信号を受け取るための本発明による分散型給電回路と、光搬送波上の前記電気信号を電気信号に変換する手段と、を有する。
又、本発明の主題は、マルチポート増幅装置でもあり、このマルチポート増幅装置は、光搬送波上においてマイクロ波周波数の少なくとも1つの電気信号を変調する手段と、光搬送波上の前記電気信号を受け取るための本発明による第1分散型給電回路と、光搬送波上の前記電気信号を電気信号に変換する手段と、変換手段の電気出力信号を受け取るように設計された第2分散型給電回路と、を有する。
本発明のその他の特性及び利点については、添付図面との関係において以下の説明を参照することにより、更に明らかとなろう。
本発明による2入力及び2出力を有する90°カプラの図である。 本発明による4入力及び4出力を有する分散型給電回路の図である。 図2の4×4給電回路の一変形実施形態の図である。 本発明による8入力及び8出力を有する分散型給電回路の図である。 図4の回路の理論伝達関数に対応する直交行列である。 図4の8×8給電回路の一変形実施形態の図である。 図5の回路において利用される波長インターリービングマルチプレクサの動作を示す図である。 本発明による給電回路の別の変形の実施形態における行列伝達関数の2つのその他の例であり、それぞれ、4入力/出力と8入力/出力におけるものであって、180°カプラに基づいている。 本発明によるビーム形成アレイの図である。 本発明による2入力及び2出力を有するカプラの変形実施形態のうちの一方又は他方によるビーム形成アレイによって得られるアンテナビームの形成を示す図である。 4入力及び4出力を有する本発明による給電回路の更なる変形実施形態の図である。 受信動作中のアンテナ装置の図であり、前記装置は、本発明による分散型給電回路を有する。 本発明による図6に示されているビーム形成アレイの一変形である。 本発明による2つの分散型給電回路を有するマルチポート増幅装置の図である。
図1は、本発明による分散型給電回路の第1実施形態の一例を図で示している。この例は、2入力及び2出力を有する回路に関するものであるが、後述するように、N入力及びN出力を有する回路に拡張することが可能であり、Nは、2の累乗に等しい整数である。図1の例におけるように、入力及び出力の数が2に等しい場合には、分散型給電回路は、例えば、ハイブリッドカプラなどのカプラと等価である。
図1の給電回路100は、2つの光ディバイダDI1、DI2、2つの光コンバイナCO1、CO2、及び2つの遅延ラインLR1、LR2の組立体から構成されている。光ディバイダDI1、DI2の入力は、給電回路100の入力I1、I2に接続されている。光コンバイナCO1、CO2の出力は、給電回路100の出力O1、O2に接続されている。遅延ラインLR1、LR2は、第1端部において、光ディバイダDI1、DI2の出力に接続されており、且つ、第2端部において、光コンバイナCO1、CO2の入力に接続されている。光ディバイダDI1の第2出力は、その第1入力が遅延ラインLR2を介して他方の光ディバイダDI2にリンクされている光コンバイナCO1の第2入力に接続されている。
2つの遅延ラインLR1、LR2は、マイクロ波周波数の信号の波長の4分の1に等しい長さを有する。本発明による回路100の入力I1、I2上において注入される信号が光搬送波上の電気信号であることから、遅延ラインLR1、LR2の長さは、電気信号の周波数ドメインにおいて、即ち、マイクロ波周波数ドメインにおいて、PI/2又は90°の位相シフトを得るように、構成されている。この結果、必要な位相シフトの精度を得ることが相対的に容易であり、その理由は、マイクロ波周波数ドメインの波長が数十ミリメートル程度であるのに対して、光周波数ドメインの波長は、1マイクロメートル程度であるからである。
光ディバイダDI1、DI2及び光コンバイナCO1、CO2は、信号をパワーで分割することができる又は2つの信号を合成して2倍のパワーの信号を得ることができる光結合装置である。光ディバイダDI1、DI2の出力信号は同相である。
ディバイダ、コンバイナ、及び遅延ラインの構成は、本発明による給電回路100の理論伝達関数が次式のTに等しくなるように、実現されており、
Figure 0006388785
ここで、jは、虚数単位であり、即ち、その二乗が−1に等しい複素数であり、且つ、pは、振幅損失係数であり、pは、対応するパワー損失係数である。
振幅損失係数pは、光コンバイナCO1、CO2が出力信号上において振幅損失を誘発しない装置によって実施されている場合には、1に等しい。これは、特に、後述するように、異なる周波数サブ帯域のマルチプレクサの場合に該当している。
損失係数pは、光コンバイナCO1、CO2が出力信号において振幅損失を誘発する装置によって実施されている場合には、1未満である。これは、特に、光加算装置又は光加算器の場合に該当する。実際に、加算器又は加算装置は、例えば、「同相」と呼ばれる加算器におけるゼロの位相差などのように、入力信号の間の正確な位相関係においてのみ、損失無しとなることができる。それぞれの入力に由来する信号は異なっていることから、実際には、非相関状態において、この位相条件が順守されることにはならず、且つ、加算器が入力のうちの任意のものとその出力間に3dBの振幅の損失を誘発することが当業者には周知である。損失係数の値は、この場合には、1/√2に等しく、これは、20log(1/√2)=−3dBという事実に由来している。
損失係数pの値とは無関係に、本発明による給電回路100の理論伝達関数は、直交行列であり、即ち、VO1VO2 VO2VO1 =0を満足しており、ここで、VO1及びVO2は、給電回路100の2つの出力信号の複素振幅の値から構成された列ベクトルである(図1の例においては、これらのベクトルは、2つの項のみを有する)。演算子は、共役転置演算子(conjugate transpose operator)である。Vは、ベクトルVの値の複素共役から構成された行行列である。
損失係数pが1に等しいケースにおいては、換言すれば、本発明による給電回路が損失を有していない場合には、その理論伝達関数は、更に単位行列でもあり、即ち、T.T=T.T=Idという関係を満足しており、ここで、Idは、恒等行列であり、且つ、Tは、行列Tのエルミート共役とも呼ばれる共役転置行列である。損失係数が1とは異なるケースにおいては、上述の関係は、T.T=T.T=(1/p).Idとなり、この場合には、行列Tは、直交性を有するのみである。
給電回路100の伝達関数が直交行列であるという事実は、必須の特性であり、その理由は、これにより、相互の関係における回路の出力経路の完璧な隔離と、この装置によって給電されるアンテナによって生成されるビームの規則的な離隔と、を得ることができるからである。行列が単位行列でない場合には、入力信号のパワーの大きな割合が反射されるという事実により、損失が歴然としたものとなる。
従って、給電回路100の出力信号は、複素表示においては、入力信号の関数として、以下の関係によって付与される。
O1=1/(p√2)(I1−j.I2)
O2=1/(p√2)(−j.I1+I2)
換言すれば、信号が第1入力I1上において生成された際に、第1出力O1上において結果的に得られる信号は、入力信号と同相であり、且つ、第2出力O2上において結果的に得られる信号は、−PI/2だけ、位相シフトされている。信号が第2入力I2上において生成された際には、第2出力O2上において結果的に得られる信号は、入力信号と同相であり、且つ、第1出力O1上において結果的に得られる信号は、−PI/2だけ、位相シフトされている。
従って、本発明による給電回路100によれば、回路の2つの出力の間において、プラス又はマイナスPI/2という必要とされる位相シフトを得ることができる。単純な光カプラによっては、マイクロ波周波数において算出されるこのような位相シフトを得ることは可能ではなく、その理由は、単純な光カプラが付与できるのは、マイクロ波周波数よりも格段に高い光周波数のレベルにおける位相シフトの実現のみであるからである。
本発明による給電回路100は、有利には、光集積回路又はPIC(photonic integrated circuit)回路によって実施され、且つ、一般には、集積オプティクス技術によって実装される。この技術の利点は、製造される装置の小型化にある。
或いは、この代わりに、特に、マイクロ波周波数が低い場合には、本発明による給電回路100は、光ファイバとして実施することもできる。
図1に示されている回路100は、N入力及びN出力を有する分散型給電回路に一般化することが可能であり、Nは、2の累乗に等しい整数である。
図2は、4つの入力I1、I2、I3、I4及び4つの出力O1、O2、O3、O4を有する給電回路200を示している。
図2の回路200は、2入力及び2出力を有する図1の回路と同様の方式によって構成された2つのディバイダ、2つのコンバイナ、及び2つの遅延ラインの4つの組立体201、202、203、204を有する。
4つの組立体201、202、203、204は、以下の方式により、1つに接続されている。第1組立体201のコンバイナCO1,1の出力は、マイクロ波周波数の信号の波長の8分の1に等しい長さの遅延ラインLR5により、第3組立体203のディバイダDI3,1の入力に接続されている。第2組立体202のコンバイナCO2,2の出力は、マイクロ波周波数の信号の波長の8分の1に等しい長さの遅延ラインLR6により、第4組立体204のディバイダDI4,2の入力に接続されている。第1組立体201のコンバイナCO1,2の出力は、第4組立体のディバイダDI4,1の入力に直接的に接続されている。第2組立体202のコンバイナCO2,1の出力は、第3組立体のディバイダDI3,2の入力に直接的に接続されている。
4つの組立体201、202、203、204は、本発明による給電回路200の伝達関数が、次の直交行列Tに等しくなるように、構成されており
Figure 0006388785
ここで、pは、予め導入された振幅損失係数である。
起動された入力I1、I2、I3、I4の、即ち、信号が注入された入力の、関数として、4つの出力O1、O2、O3、O4上において得られる信号は、等しいパワーを有し、且つ、PI/4の倍数である一定の位相シフトだけ、規則的に互いに位相シフトされている。
図2に示されている回路は、組立体201、202、203、204の数を(N/2)log2(N)に等しい数まで増大させることにより、且つ、2Nによって除算されたマイクロ周波数の信号の波長の倍数に等しい長さの遅延ラインによってそれらを相互接続することにより、N入力及びN出力を有する任意の分散型給電回路に一般化することが可能であり、Nは、2の累乗である。
図3は、図2の給電回路200の一変形実施形態の図を示している。
必要とされるハードウェアコンポーネントの数を減少させることによって本発明による回路を更に小型化するために、直列に取り付けられたコンバイナ及びディバイダによって形成された組立体が、2入力及び2出力を有するカプラによって置換されている。
例えば、直列に接続されたコンバイナCO1,2及びディバイダDI4,1から形成された組立体が単一のカプラCP1,2によって置換されている。同様に、直列に接続されたコンバイナCO2,1及びディバイダDI3,2から形成された組立体が単一のカプラCP2,1によって置換されている。遅延ラインLRによって直列に接続されたコンバイナCO1,1及びディバイダDI3,1から形成された組立体は、その2つの出力がマイクロ波周波数の信号の波長の8分の1に等しい同一の長さの2つの遅延ラインLR5,1及びLR5,2に接続された単一のカプラCP1,1によって置換されている。遅延ラインLRによって直列に接続されたコンバイナCO2,2及びディバイダDI4,2から形成された組立体は、その2つの出力がマイクロ波周波数の信号の波長の8分の1に等しい同一の長さの2つの遅延ラインLR6,1及びLR6,2に接続された単一のカプラCP2,2によって置換されている。
使用されているカプラCP1,1、CP1,2、CP2,1、CP2,2は、マイクロ波周波数ドメインのレベルにおいて、その2つの個別の出力によって供給される2つの信号の間に、なんらの顕著な位相シフトをも導入しない光カプラである。
直列に取り付けられた2つの遅延ラインLR5,2、LR3,2は、2つのラインの長さの合計に等しい長さの単一の遅延ラインによって置換することができる。
この変形実施形態の別の利点は、コンバイナCO1,1、CO1,2、CO2,1、CO2,2を省略することにより、コンバイナの入力信号が位相コヒーレントな状態にない際に、パワーの損失を回避することができるという点にある。
図4は、本発明による8入力及び8出力を有する給電回路400の図を示している。
図4に示されている回路400は、入力及び出力の数を2倍することにより、図3に示されている回路300から導出される。
回路400は、回路400の入力I1、...、I8にそれぞれが接続された8つの光ディバイダと、回路400の出力O1、...、O8にそれぞれがリンクされた8つの光コンバイナと、を有する。回路400は、8つのデュアル入力及びデュアル出力の光カプラの2つのステージを更に有する。回路400の様々なハードウェアコンポーネントは、直接的に、或いは、距離d’=λRF/16の倍数に等しい長さの遅延ラインにより、1つに接続されており、ここで、λRFは、マイクロ波周波数の信号の波長である。図4には、様々な遅延ラインの長さの正確な値が長さd’の倍数として示されている。
回路400のハードウェアコンポーネントの組立体は、回路の理論伝達関数Tが図4−2に示されている直交行列となるように、構成されており、この場合に、pは、振幅損失係数である。
目的は、回路400の出力において得られる信号を、PI/8の倍数に等しい一定の位相増分だけ、規則的に相互に位相シフトさせなければならないというものである。位相増分の値は、起動される入力I1、...、I8によって左右される。
図4は、本発明による8入力及び8出力を有する例示用の分散型給電回路を示している。図3の例に示されているように、デュアル入力及びデュアル出力のカプラを使用することにより、必要とされるハードウェアコンポーネントの数を減少させている。これらは、本発明の範囲を逸脱することなしに、図2の例において説明したように、直列に接続された光コンバイナ及び光ディバイダから構成された組立体によって置換することができる。
図1、図2、図3、及び図4の例は、本発明の適切な理解のために例示を目的として付与されたものであり、本発明の主題がこれらの例にのみ限定されるものと解釈してはならない。具体的には、本発明は、2の累乗である数Nの入力及び出力を有し、且つ、損失係数が1に等しい際にその伝達関数が直交又は単位行列である任意の分散型給電回路に拡張することができる。第1の変形実施形態においては、本発明による給電回路は、直接的に、或いは、d’=λRF/(2N)の倍数に等しい長さの遅延ラインにより、相互に接続された図1に示されているものなどの複数の組立体から構成され、ここで、λRFは、マイクロ波周波数の信号の波長である。第2変形実施形態においては、図3及び図4に示されているように、直列に接続された光コンバイナ及び光ディバイダから構成された組立体をデュアル入力及びデュアル出力の光カプラによって置換することができる。
図5は、図4の給電回路の別の変形実施形態を示している。
本発明による給電回路のハードウェアコンポーネントの最終ステージを形成している光コンバイナは、入力において受け取る信号が位相コヒーレントな状態にないという事実に起因し、損失を有する場合がある。換言すれば、光コンバイナは、2つの信号が位相コヒーレントな状態にない場合には、それらのコヒーレントな再合成を実行することができない。
この問題を解決する手段は、光周波数のマルチプレクサにより、或いは、更に一般的には、2つの異なる光搬送波上の2つの信号を合成できるようにする周波数選択手段により、それぞれの光コンバイナを置換するというものである。一例として、このような手段は、マッハ−ツェンダ干渉計の、又はいくつかの光周波数を多重化できる任意の等価な装置の、光インターリーバ又は「波長インターリーバ」の形態をとることができる。
本発明による回路500の様々な入力I1、...、I8上において生成された信号は、異なる光搬送波上において変調される。回路500の8つの入力信号のうちのそれぞれの入力信号の光搬送波周波数と関連する波長をλ1、...、λ8によって表記することにより、光搬送波周波数と回路の入力の間において様々な関連付けを実行することができる。λ1>λ2>λ3>λ4>λ5>λ6>λ7>λ8であると仮定することにより、可能な選択肢は、光搬送波周波数を入力I1、...、I8にその値の増大する順序において割り当てるステップを有する。次の表は、光搬送波の様々な入力に対する割当を示している。
Figure 0006388785
この選択を実行することにより、回路500のそれぞれの出力O1、...、O8上において得られる信号は、低光周波数と高光周波数の合成から生じることになる。
別の可能な選択肢は、光搬送波を回路500の様々な入力I1、...、I8に割り当てる前に、光搬送波をインターリーブするステップを有する。次の表は、この第2選択肢における様々な入力に対する光搬送波の割当を示している。
Figure 0006388785
この第2の選択肢を実行することにより、回路500のそれぞれの出力O1、...、O8上において得られる信号は、2つの隣接する光周波数の合成から生じることになる。
回路の入力に対する光波長の割当の順序に関するその他の選択肢も可能であるが、上述の2つの例は、給電回路の出力に配置されるマルチプレクサの実施を円滑に実行するという利点を有する。
実際に、図5の例における信号の経路を辿ることにより、光搬送波の値の増大する順序に応じた光搬送波の割当の第1ケースにおいては、それぞれのマルチプレクサは、その上部入力において、光波長λ1〜λ4によって搬送される信号を受け取り、且つ、その下部入力においては、光波長λ5〜λ8によって搬送される信号を受け取ることがわかる。従って、8つのマルチプレクサM1、...、M8は、「ダイプレクサ(diplexer)」とも呼ばれる2つの隣接するサブ帯域の同一のマルチプレクサであってもよい。
先行するインターリービングに応じた光搬送波の割当の第2のケースにおいては、8つのマルチプレクサM1、...、M8は、「波長インターリーバ」という用語で呼ばれる周期的な伝達関数を有するマルチプレクサであってもよい。このような装置は、個別のハードウェアコンポーネントとして実施することも可能であり、或いは、本発明による回路として同一のPIC光回路上に組み込むこともできる。
図5−2は、波長インターリービングマルチプレクサ501の動作原理を示している。図5−2の右側には、8つのマルチプレクサM1、...、M8の出力におけるスペクトルの図が示されている。このスペクトルは、インターリービングされた光搬送波の2つの組510、520を有する。第1の組510は、奇数の波長に対応しており、且つ、第2の組520は、偶数の波長に対応している。
図1〜図5を使用して上述した本発明の例示用の実施形態は、いずれも、2入力及び2出力を有する本発明による給電回路に基づいたものであり、その一方の出力は、+/−90°だけ、他方の出力との関係において位相シフトされ、且つ、その伝達関数は、次式の行列Tによって付与されており、且つ、例示用の実装は、図1に付与されている。
Figure 0006388785
このような回路は、慣習的に、90°カプラと命名されている。
本発明の範囲を逸脱することなしに、図1の90°カプラは、カプラの機能を実行すると共に(使用されるコンバイナが損失を有していない際には)その伝達関数が直交性を有するか又は単位性を有する任意のその他の装置によって置換することができる。
例えば、別の可能な基本装置は、その伝達関数が次の行列Tによって付与されると共に図1の装置と同様の+/−90°の位相シフトの代わりに同相の又は反対位相の(即ち、180°だけ位相シフトした)2つの等振幅信号を出力として供給する180°ハイブリッドカプラである。
Figure 0006388785
このような装置は、2つの遅延ラインLR1、LR2が異なる長さを有するという相違点を除いては、図1に提示されているものと同一の方式によって実施することができる。第1遅延ラインLR1は、マイクロ波周波数の信号の波長の半分に等しい長さを有する。第2遅延ラインLR2は、ゼロの長さを有し、換言すれば、この第2ラインは、省略することができる。
2入力及び2出力を有する本発明による基本装置のこの変形に基づいて、図2〜図5に示されているように、2を上回る偶数の入力及び出力を有する本発明による分散型給電回路を構築することができる。
図2〜図5に示されている回路に対して施すべき変更点は、得られる分散型給電回路の伝達関数が、図5−3に提示されている行列によって付与されるように、遅延ラインの長さを構成するという点のみである。
行列T’は、その理論伝達関数がT’に等しい4つの基本ハイブリッドカプラから構成された4入力及び4出力を有する本発明による給電回路の理論伝達関数である。
T’に等しい理論伝達関数の分散型給電回路の図は、4つの組立体201、202、203、204が本発明の第2変形による180°ハイブリッドカプラから構成されており、2つの追加の遅延ラインLR5、LR6のうちの一方が、マイクロ波周波数の信号の波長の4分の1に(換言すれば、基本180°ハイブリッドカプラの遅延ラインの長さの半分に)等しい長さを有し、且つ、他方の追加の遅延ラインLR5、LR6がゼロの長さを有するという相違点を除いて、図2の図と同一である。
従って、180°ハイブリッドカプラに基づいた4入力及び4出力を有する回路の本発明による設計は、90°カプラに基づいて得られた図2の回路のものに等しい方式によって実現されることがわかる。
同様に、その理論伝達関数が行列T’であると共に図4及び図5に示されているものと同一の原理によっていくつかの180°ハイブリッドカプラに基づいて設計された8入力及び8出力を有する分散型給電回路を設計することもできる。
行列T’を観察することにより、それぞれの列ごとに、次のように、位相勾配によって1つのラインから他方のラインに移行することができることに留意されたい。
−2π/8、6π/8、−6π/8、2π/8、−4π/8、4π/8、−8π/8、1
従って、8×8回路の出力において得られる位相シフトの値は、π/8の偶数の倍数であり、且つ、2つの隣接する出力間に、符号の交互の変化が存在している。
図6は、本発明による分散型給電回路601を有するアンテナビーム形成アレイ600の図を示している。
例として、図6に示されているアンテナビーム形成アレイ600は、8つのアンテナ要素632、642に給電するように適合されており、且つ、8入力及び8出力を有する本発明による分散型給電回路601を有する。
それぞれの入力I1、...、I8は、例えば、マッハ−ツェンダ変調器などの光変調器612、622に接続され、この変調器は、増幅器611、621によって任意選択によって予め増幅された電気又はマイクロ波周波数信号610、620を入力上において受け取っている。それぞれの光変調器612、622の第2入力は、波長λ1の少なくとも1つの光搬送波を生成することができる光搬送波の生成器602に接続されている。有利には、生成器602は、分散型給電回路601の入力と同じ数の光搬送波を生成することができる。例えば、生成器602は、図6の例においては、8つの波長λ1、...、λ8の8つの搬送波を生成するように、波長多重化法、又は「波長分割多重化」を実装可能であってもよい。従って、それぞれの光搬送波は、回路601の入力のうちの1つの入力上において生成されたマイクロ波周波数信号を変調する。
回路601の出力O1、...、O8のうちのそれぞれの出力上において得られる信号は、この後に、例えば、フォト検出器などの光信号を電気信号に変換することができる光検出器630、640によって復調され、この電気信号は、この後に、増幅器631、641によって任意選択によって増幅された後に、給電対象であるアンテナアレイの放射要素632、642に伝達される。
図7は、図6のタイプのアンテナビーム形成アレイにおいて得られるアンテナ放射図を示している。
図7には、2つの図が示されており、実線による第1のものは、図1に示されている90°基本カプラの使用に対応しており、破線による第2のものは、上述の説明において述べた180°基本カプラの使用に対応している。
生成されたそれぞれのビームの横の数字(0〜8の範囲)は、装置の2つの隣接する出力の間の位相シフトに対応するπ/8の乗算器係数を示している。文字(L又はR)は、ビームの向き(左又は右)を付与している。
本発明による2つの基本カプラの変形によれば、2つの相補的なビーム形成アレイを設計できることがわかる。
図8は、4入力及び4出力を有すると共に図3を使用して上述した本発明による分散型給電回路の別の変形実施形態を概略的に示している。
図3及び図8に示されている回路の共通要素は、同一の参照符号を有する。
この新しい変形においては、光カプラCP1,1、CP1,2、CP2,1、CP2,2が第1の一連の光インターリーバINT1,1、INT1,2、INT2,1、INT2,2によって置換されており、且つ、光コンバイナCO3,1、CO3,2、CO41,1、CO4,2が第2の一連の光インターリーバINT3,1、INT3,2、INT4,1、INT4,2によって置換されている。これらの光インターリーバは、2入力ポートと2出力ポートという4つのポートを有するハードウェアコンポーネントである。それぞれの動作の方式が図801及び図802に示されている。
8つの規則的に離隔した光波長λ、...λの組立体の場合には、第1の一連の光インターリーバのうちの光インターリーバINT1,1は、2つのうちの一方の波長を第1出力ポートに送り、且つ、他方の波長を第2出力ポートに送るように構成されている。この原理は、図801に示されており、破線で示されている波長λ、λ、λ、λは、信号が注入された入力ポートとは反対の出力ポートに向かって送られている。反対に、実線で示されている波長λ、λ、λ、λは、信号が注入された入力ポートとの関係において直接的な出力ポートに向って送られている。
第2の一連の光インターリーバは、インターリービング周期が第1の一連の光インターリーバのものの2倍であるという相違点を除いて、第1の一連の光インターリーバと同一の原理に基づいて動作する。その動作の方式が図802に示されている。最初の4つの光波長λ、λ、λ、λは、反対の出力ポートに伝達されており、且つ、後続の4つの光波長λ、λ、λ、λは、直接的な出力ポートに伝達されている。
カプラ又はコンバイナの代わりに光インターリーバを使用することにより、出力における信号の再合成において発生可能な損失を回避することができる。
本発明による分散型給電回路800の全体的な動作方式が図8に示されている。2つの異なる光波長を変調する電気信号が、回路800のそれぞれの入力I1、I2、I3、I4上に生成される。回路800の出力への光波長の伝達が図8に示されている。最初の2つの出力O1、O2は、波長λ、λ、λ、λを受け取ることができる。最後の2つの出力O3、O4は、波長λ、λ、λ、λを受け取ることができる。
本発明による図8に示されている回路は、本発明の範囲を逸脱することなしに、N入力及びN出力を有する任意の回路に一般化することが可能であり、Nは、2の累乗である。
図9は、受信動作中のアンテナ装置900の図を示している。
このような装置900は、本発明による分散型給電回路901を有しており、且つ、図6の装置が送信動作中のアンテナシステムに関するものであるという点を除いて、図6に示されているものに類似した原理に従って動作する。
分散型給電回路901は、図6の回路601の構成との関係において鏡面対称性を有するという相違点を除いて、図6に示されているビーム形成アレイにおいて使用されている分散型給電回路601と同一である。換言すれば、その入力I1、...、I8とその出力O1、...、O8が反転されている。
実際に、図6の送信機装置において使用されている回路601においては、入力Ijを給電することにより、出力Oi上に線形位相の法則が得られるが、反転の場合には、真ではない。図9に示されているものなどの受信中のアンテナの場合には、線形位相の法則は、放射要素の側に、即ち、入力Ijの側に、位置しなければならない。図6の回路601に基づいて鏡面対称性によって得られる回路901は、この機能を充足しており、その理由は、構成されているすべてのカプラが相反作用装置(reciprocal device)であるからである。これには、(アンテナの8つの公称ビームの軸から始まって生成される)線形位相の法則を使用することにより、ポートIjを通じて給電されており、且つ、エネルギーは、それぞれ、8つの出力のうちの1つに向かって収束している。回路901の構成は、反転状態における図6の回路601の使用に対応しており、この場合には、信号は、右から左に伝播することになろう。
それぞれの入力I1、...、I8は、例えば、マッハ−ツェンダ変調器などの光変調器912、922に接続されており、この変調器は、アンテナ要素932、942によって受け取られると共に増幅器911、921によって任意選択によって予め増幅された電気又はマイクロ波周波数信号610、620を入力上において受け取る。それぞれの光変調器912、922の第2入力は、波長λ1の少なくとも1つの光搬送波を生成することができる光搬送波902の生成器に接続されている。
回路901の出力O1、...、O8のうちのそれぞれの出力上において得られる信号は、その後に、例えば、光信号を電気信号に変換することができるフォト検出器などの光検出器930、940によって復調され、この電気信号は、その後に、増幅器931、941によって任意選択によって増幅される。
図10は、本発明による図6に示されているビーム形成アレイの一変形を概略的に示している。
図10に示している装置600は、次の相違点を除いて、図6に示されているものと同一である。
それぞれの光変調器612、622は、もはや、連続的な光搬送波によって給電されてはおらず、それ自体がマイクロ波局部発振器の周波数又は角度周波数ωOLによって変調されると共に生成器602によって生成された光搬送波によって給電されている。次いで、光変調器612、622が、第1入力において、中間周波数又は角度周波数ωFIの電気又はマイクロ波周波数信号610、620を受け取り、且つ、第2入力において、生成器602によって生成された光電子信号を受け取ることにより、光電子混合器の役割を果たしている。光変調器による光電子混合の機能の実装原理は、それ自体が知られており、例えば、G. K. Gopalakakrishnan et al., A LiNbO microwave−optoelectronic mixer with linear performance, IEEE MTT−S Dig, 1993, pp.1055〜1058に記述されている。
図10の装置600は、それぞれの出力経路ごとに、帯域通過フィルタタイプのフィルタ633、643を更に有しており、これにより、給電回路601の出力信号の周波数成分ωRF=ωFI+ωOLを抽出できるようになっている。
図11は、本発明による2つの分散型給電回路を有するマルチポート増幅装置の図を示している。
バトラー行列タイプの分散型給電回路は、通過する瞬間的パワーを平均化するべく、アンテナアレイにではなく、パワー増幅器の組立体に給電するように機能できることが知られている。
この例などのマルチポート増幅装置1000は、図11に概略的に示されているように、本発明による分散型給電回路1001を使用することによって設計することができる。
マルチポート増幅装置1000は、8入力及び8出力を有する本発明による第1の分散型給電回路1001を有する(この数は、本明細書において既に説明しているように、その他の値に拡張できることを理解されたい)。
それぞれの入力I1、...、I8は、例えば、Mach−Zehnder変調器などの光変調器1012、1022に接続されており、この変調器は、増幅器1011、1021によって予め任意選択によって増幅された電気又はマイクロ波周波数信号1010、1020を入力上において受け取る。それぞれの光変調器1012、1022の第2入力は、波長λ1の少なくとも1つの光搬送波を生成することができる光搬送波の生成器1002に接続されている。有利には、生成器1002は、分散型給電回路1001の入力と同じ数の光搬送波を生成することができる。例えば、生成器1002は、図11の例においては、8つの波長λ1、...、λ8の8つの搬送波を生成するように、波長多重化法又は「波長分割多重化」を実装可能であってもよい。従って、それぞれの光搬送波は、回路1001の入力のうちの1つの入力上において生成されたマイクロ波周波数信号を変調する。
回路1001の出力O1、...、O8のうちのそれぞれの出力上において得られる信号は、この後に、例えば、光信号を電気信号に変換することができるフォト検出器などの光検出器1030、1040によって復調され、この電気信号は、この後に、任意選択により、増幅器1031、1041によって増幅された後に、その伝達関数が第1回路1001の伝達関数Mの反転であるM−1である第2の分散型給電回路1003の入力I1、...、I8に伝達される。
第1回路1001の出力において生成される位相の法則は、必ずしも、「等距離線形」ではなく、相互に直交性を有するのみである。
入力S1、S8と、対応する出力S’1、S’8の間において計測される増幅装置1000のパワーの理論合計利得は、増幅器1031、1041と連結された光検出器1030、1040から構成されたサブ組立体によって提供される利得に等しい。
この利得は、第1及び第2回路1001、1003において発生可能な損失と、第1及び第2回路1001、1003の伝達関数M及びM−1が完璧に反転ではないという事実の結果としてもたらされる任意の製造の不完全性に由来する損失と、によって重み付けされることになる。
本発明による分散型給電回路のその他の使用法も可能である。具体的には、例えば、プレーナー又はコンフォーマルアレイなどの二次元アンテナアレイに給電するように適合されたビーム形成装置を製造するように、いくつかの回路をカスケード状態において構成することもできる。
100 分散型給電回路
200 分散型給電回路
300 分散型給電回路
400 分散型給電回路
500 分散型給電回路
201 組立体
202 組立体
203 組立体
204 組立体
601 分散型給電回路
602 変調手段
612 変調手段
622 変調手段
600 アンテナビーム形成アレイ
630 変換手段
640 変換手段
632 アンテナ要素
642 アンテナ要素
900 受信機
901 分散型給電回路
902 変調手段
912 変調手段
922 変調手段
910 電気信号
920 電気信号
930 光検出器
940 光検出器
932 アンテナ要素
942 アンテナ要素
1000 マルチポート増幅装置
1001 分散型給電回路
1002 変調手段
1012 変調手段
1022 変調手段
1003 分散型給電回路
1030 光検出器
1040 光検出器

Claims (20)

  1. 複数Nの入力(I1、I2)と複数Nの出力(O1、O2)を有するアンテナビーム形成アレイ用の分散型給電回路(100、200、300、400、500)であって、
    前記回路は、少なくとも1つの光搬送波上において変調されたマイクロ波周波数の電気信号を少なくとも1つの入力上において受け取るように適合されており、前記回路は、少なくとも2つの光ディバイダ(DI1、DI2)、前記そのマイクロ波周波数の信号の波長の整数分の1に実質的に等しい長さの少なくとも1つの遅延ライン(LR1、LR2)、及び2つの光信号を合成する手段(CO1、CO2、M1、M2)の少なくとも1つの組立体(201、202、203、204)を有し、前記回路の理論伝達関数(T)が直交行列となるように、前記組立体が構成されていると共に前記遅延ライン(LR1、LR2)が構成されていることを特徴とする分散型給電回路。
  2. 遅延ライン(LR1、LR2)は、第1端部において、光ディバイダの第1出力に接続されている請求項1に記載の分散型給電回路(100)。
  3. 光ディバイダ(DI1、DI2)は、その入力により、前記回路の入力(I1、I2)に接続されている請求項1及び2のいずれかに記載の分散型給電回路(100)。
  4. 2つの信号を合成する手段(CO1、CO2、M1、M2)は、その出力により、前記回路の出力(O1、O2)に接続されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100)。
  5. 前記組立体(201、202、203、204)は、前記そのマイクロ波周波数の信号の前記波長の4分の1に実質的に等しい長さを有する2つの遅延ライン(LR1、LR2)を有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100)。
  6. 前記組立体(201、202、203、204)は、前記そのマイクロ波周波数の信号の前記波長の半分に実質的に等しい長さの遅延ライン(LR1)を有する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100)。
  7. 前記入力及び出力の数Nは、2の累乗である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100)。
  8. 光ディバイダ(DI1、DI2)の第2出力は、2つの光信号を合成する手段(CO1、CO2、M1、M2)の第1入力に接続されており、且つ、遅延ライン(LR1、LR2)は、第2端部において、2つの光信号を合成する手段(CO1、CO2、M1、M2)の第2入力に接続されている請求項7に記載の分散型給電回路(100)。
  9. 前記回路は、前記数Nの半分によって乗算された前記入力及び出力の数Nの2を底とする対数に等しい数の組立体(201、202、203、204)を有する請求項8に記載の分散型給電回路(100、200、300、400、500)。
  10. 第1組立体(201、202)の2つの光信号を合成する手段(CO1,2、CO2,1、CO1,1、CO2,2)の出力は、直接的に、或いは、ゼロの、又は前記組立体(201、202、203、204)のうちの1つの組立体の非ゼロの長さの遅延ライン(LR1、LR2)の長さの半分に実質的に等しい、長さの追加の遅延ライン(LR5、LR6)により、第2組立体(203、204)の光ディバイダ(DI3,2、DI4,1、DI3,1、DI4,2)の入力に接続されており、前記長さは、前記回路の前記理論伝達関数(T)が直交行列となるように、構成されている請求項9に記載の分散型給電回路(200)。
  11. 直列で接続された2つの光信号を合成する手段(CO1,2、CO2,1、CO1,1、CO2,2)及び光ディバイダ(DI3,2、DI4,1、DI3,1、DI4,2)によって形成された前記組立体が、光カプラ(CP1,1、CP1,2、CP2,1、CP2,2)によって置換されており、前記追加の遅延ライン(LR5,1、LR5,2、LR6,1、LR6,2)は、第1端部において、光カプラ(CP1,1、CP1,2、CP2,1、CP2,2)の出力に接続されている請求項10に記載の分散型給電回路(300)。
  12. 2つの光信号を合成する手段は、3dB光コンバイナ(CO1、CO2)である請求項1乃至11のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100、200、300、400、500)。
  13. 2つの光信号を合成する手段は、少なくとも2つの光波長のマルチプレクサ(M1、...、M8)であり、且つ、前記回路の前記理論伝達関数(T)は、単位行列である請求項1乃至11のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100、200、300、400、500)。
  14. 光カプラ(CP1,1、CP1,2、CP2,1、CP2,2)が、光波長の第1インターリーバ(INT1,1、INT1,2、INT2,1、INT2,2)によって置換されており、且つ、2つの光信号を合成するべく前記回路(800)の出力(O1、O2、O3、O4)にリンクされた手段(INT3,1、INT3,2、INT4,1、INT4,2)は、光波長の第2インターリーバ(INT3,1、INT3,2、INT4,1、INT4,2)であり、光波長のインターリーバは、複数の光波長を入力上において受け取ると共にそれらの波長を所与のインターリービング周期に従ってその出力のうちの一方又は他方において交互に供給することが可能であり、第2インターリーバのインターリービング周期は、第1インターリーバのインターリービング周期の2倍に等しい請求項11に記載の分散型給電回路(800)。
  15. 前記回路は、光集積回路又は光ファイバによって実施された回路である請求項1乃至14のいずれか一項に記載の分散型給電回路(100、200、300、400、500、800)。
  16. 光搬送波上においてマイクロ波周波数の少なくとも1つの電気信号を変調する手段(602、612、622)と、前記光搬送波上の少なくとも1つの電気信号を受け取るための請求項1乃至15のいずれか一項に記載の分散型給電回路(601)と、前記光搬送波上の前記電気信号を、アンテナアレイの少なくとも1つのアンテナ要素(632、642)に給電するべく意図された電気信号に変換する手段(630、640)と、を有するアンテナビーム形成アレイ(600)。
  17. 前記光搬送波上の電気信号を変調する手段(602、612、622)は、異なる波長の光搬送波上において、前記分散型給電回路(601)の前記入力上に注入されるように意図された前記電気信号を変調するように適合されている請求項16に記載のアンテナビーム形成アレイ(600)。
  18. 前記分散型給電回路(500、601)の前記入力上に、前記信号の光波長の値の増大する配列に従って、或いは、前記信号の光波長の偶数及び奇数値を交互に変化させる配列に従って、光搬送波上の複数の電気信号を注入するステップを有する請求項1乃至13のいずれか一項に記載の分散型給電回路(500、601)又は請求項16又は17のいずれかに記載のアンテナビーム形成アレイ(600)の使用法。
  19. 電気信号(910、920)を供給する複数のアンテナ要素(932、942)と、光搬送波上においてマイクロ波周波数の前記電気信号(910、920)を変調する手段(902、912、922)と、前記光搬送波上の電気信号を受け取るための請求項1乃至15のいずれか一項に記載の分散型給電回路(901)と、前記光搬送波上の電気信号を電気信号に変換する手段(930、940)と、を有する受信機(900)。
  20. 光搬送波上のマイクロ波周波数の少なくとも1つの電気信号を変調する手段(1002、1012、1022)と、前記光搬送波上の電気信号を受け取るための請求項1乃至15のいずれか一項に記載の第1分散型給電回路(1001)と、前記光搬送波上の電気信号を電気信号に変換する手段(1030、1040)と、前記変換手段(1030、1040)の電気出力信号を受け取るように設計された第2分散型給電回路(1003)と、を有するマルチポート増幅装置(1000)。
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