JP6806497B2 - 偏波共用コンバータ、受信機及び衛星受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号を受信する偏波共用コンバータ、受信機及び衛星受信装置に関する。
衛星放送システム及び衛星通信システムにおいて、周波数資源の有効利用のために右旋及び左旋の円偏波や水平及び垂直の直線偏波などが使用される。これにより同一周波数帯において2チャンネル分の信号を送ることが可能となる。
例えば、衛星放送システムでは、図6に示すように、衛星送信装置1から右旋及び左旋の円偏波を共用してデジタル信号を実衛星の衛星中継器2に向けて送信し、衛星中継器2は、このデジタル信号を中継して衛星受信装置3に伝送する。
ここで、衛星中継器2を介した衛星伝送路において、奇数チャンネルの右旋円偏波及び偶数チャンネルの左旋円偏波は、図8(A)に示す通り、各チャンネルの中心周波数がチャンネル間隔(38.36MHz)の半分(19.18MHz)になるように右左旋交互に配置されている。衛星中継器2や衛星受信装置3で右旋円偏波及び左旋円偏波を受信の際、偏波により識別されるため(交差偏波識別)、異偏波は振幅レベルがある程度抑圧された状態で主偏波を受信することができる。尚、衛星中継器2から伝送される右旋円偏波及び左旋円偏波の各変調波信号(放送波信号)を衛星受信装置3で受信するために、受信アンテナとして右旋・左旋円偏波共用のパラボラアンテナを用いれば、1台で両偏波の放送サービスを受信できることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
衛星受信装置3は、例えば非特許文献1に開示されるような偏波共用受信アンテナ(図示せず)を介して受波した右旋及び左旋円偏波の各変調波信号に対し、図7に示す通り、周波数変換を行う偏波共用コンバータ31、及び復調・復号を行う受信機32で構成される。
偏波共用コンバータ31は、主たる構成要素として、右旋周波数変換部311及び左旋周波数変換部312により構成される。
右旋周波数変換部311では、衛星中継器2からのダウンリンクされた右旋円偏波の変調波信号が入力されると、バンドパスフィルタ(BPF)3111により、12GHz帯の右旋円偏波の変調波信号に対し余分なノイズ成分が除去され、ミキサー3113により、局部発振器3114からの局部発振周波数信号を基に右旋円偏波のBS‐IF帯へと周波数変換される。そして、ミキサー3113を経て得られる右旋円偏波のBS‐IF帯の中間周波数信号(本願明細書中、「右旋IF信号」と称する)に対し、バンドパスフィルタ(BPF)3112により、余分なノイズ成分が除去される。より具体的な例として、右旋周波数変換部311では、12GHz帯(11.7〜12.75GHz)の右旋円偏波の変調波信号が、BS‐IF帯(1032.23〜2070.25MHz)の右旋IF信号に周波数変換される。
左旋周波数変換部312では、衛星中継器2からのダウンリンクされた左旋円偏波の変調波信号が入力されると、バンドパスフィルタ(BPF)3121により、12GHz帯の左旋円偏波の変調波信号に対し余分なノイズ成分が除去され、ミキサー3123により、局部発振器3124からの局部発振周波数信号を基に左旋円偏波のBS‐IF帯へと周波数変換される。そして、ミキサー3123を経て得られる左旋円偏波のBS‐IF帯の中間周波数信号(本願明細書中、「左旋IF信号」と称する)に対し、バンドパスフィルタ(BPF)3122により、余分なノイズ成分が除去される。より具体的な例として、左旋周波数変換部312では、12GHz帯(11.7〜12.75GHz)の左旋円偏波の変調波信号が、BS‐IF帯(2224.41〜3223.25MHz)の左旋IF信号に周波数変換される。
右旋周波数変換部311及び左旋周波数変換部312により、周波数変換及びフィルタ処理して得られるBS‐IF帯の各チャンネルの右旋IF信号及び左旋IF信号は、図8(B)に示す通り、異偏波による重なりはない状態となり、偏波共用コンバータ31は、BS‐IF帯の右旋IF信号及び左旋IF信号のそれぞれに対しほぼ同一利得の振幅増幅(図示略)を行い合成して、1本の同軸ケーブル4で受信機32へと伝送する。
受信機32は、バンドパスフィルタ(BPF)3231により、BS‐IF帯に配置された右旋IF信号及び左旋IF信号に対し利用者によって所望されるチャンネルについて周波数選択され、アナログ・デジタル(A/D)変換部3232により、サンプリングクロック(CLK)に基づきデジタル化(量子化)されて、I軸(搬送波に対し同相成分)とQ軸(搬送波に対し直交する位相成分)の直交座標上のシンボルで表されるIQデジタル信号に変換される。その後、受信機32は、復調部3233により、IQデジタル信号について衛星送信装置1による変調処理に対応する復調処理が施される。
一般に、復調部3233には、図示を省略するが複素乗算器、自動利得調整器、及び波形等化器等が設けられる他、シンボル再生部32331やキャリア再生部32332が設けられる。シンボル再生部32331は、当該量子化されたIQデジタル信号についてシンボル同期を捕捉するためにシンボルを再生し、当該サンプリングクロック(CLK)に対し位相誤差を検出して補正するよう制御する。キャリア再生部32332は、同期シンボルの信号点位置の受信位相回転量からIQデジタル信号について複素乗算器の処理を経て波形等化する際に利用するキャリア再生用の数値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscillators)の周波数誤差を検出して補正するよう制御する。
その後、受信機32では、復号部3236により、復調されたIQデジタル信号について衛星送信装置1による誤り訂正符号化処理に対応する復号処理が施され、出力信号として外部の受像機(図示せず)へ出力される。
ところで、図7に示す受信機32の構成では、右旋円偏波と左旋円偏波の変調波信号の各々が、同一のシンボルレート、同一の変調方式、及び同一の誤り訂正符号化処理(符号化率も同じ)である場合を想定して、同一のシンボルレートに基づく単一のA/D変換部3232、同一の変調方式に基づく単一の復調部3233、及び同一の誤り訂正符号化処理に基づく単一の復号部3236とした例を説明したものである。
しかしながら、右旋円偏波と左旋円偏波の変調波信号の各々が、異なるシンボルレート、異なる変調方式、及び異なる誤り訂正符号化処理(符号化率が異なる場合も含む)の場合では、受信機32には、右旋円偏波用と左旋円偏波用とでそれぞれ個別の信号処理系統(A/D変換部、復調部及び復号部を個別に含む信号処理系統)とする必要がある。
例えば、衛星送信装置1は、図4に示す奇数チャンネルの右旋円偏波と偶数チャンネルの左旋円偏波との間で、異なる変調方式とし、尚且つ異なる符号化率の誤り訂正符号化処理として、デジタル信号の符号化・変調を施して伝送し、奇数チャンネルの右旋円偏波のほうが偶数チャンネルの左旋円偏波よりも低い所要C/N(Carrier to Noise)となるよう構成することができる。そして、チャンネル毎に個別の変調方式及び符号化率を随意、設定可能である。
このとき、所望されるチャンネルの希望波に対して、交差偏波が干渉波となることがあり、この希望波と交差偏波のレベル差は交差偏波識別度(XPD:Cross Polarization Discrimination)と称され、現在の一般家庭における衛星放送受信用のアンテナの交差偏波識別度は晴天時においては20dB程度である。
現行のBS(Broadcasting Satellite)デジタル放送及び広帯域CS(Communications Satellite)デジタル放送にて用いられている、放送方式ISDB-S(Integrated Services Digital Broadcasting for Satellite)では、変調方式TC8PSK(Trellis Coded 8 Phase-Shift Keying)、符号化率2/3が採用されており、その所要C/Nは10.7dBである。
一方、HDTV(High-definition television)を超える高画質サービスである超高精細度テレビジョンサービスのための伝送方式として、標準規格ARIB STD−B44の高度広帯域衛星デジタル放送(例えば、非特許文献2参照)の伝送路符号化方式をベースとした、変調方式16APSK(Amplitude and Phase-Shift Keying)の利用が検討されている。超高精細度テレビジョンサービスである8Kスーパーハイビジョンは100Mbps程度の伝送速度が想定されており、その伝送速度に該当する16APSKの所要C/Nは12dB以上であり、一般家庭用受信アンテナの受信C/Nは18dB程度である。
長坂他、"衛星放送用右・左旋円偏波共用受信アンテナの試作"、映像学技報、Vol.39、No.28、BCT2015-60、pp.37-40、2015 "高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 2.1版"、[online]、平成28年3月25日改定、ARIB、[平成28年5月20日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B44v2_1.pdf〉
前述したように、衛星放送システムでは、衛星送信装置1から右旋及び左旋の円偏波を利用してデジタル信号を実衛星の衛星中継器2に向けて送信し、衛星中継器2は、このデジタル信号を中継して衛星受信装置3に伝送する。この衛星受信装置3へ入力される信号は、希望波C[dB]に干渉成分I及び雑音成分Nが付加され、C/(N+I)[dB]となる。C/(N+I)とC/N[dB]及びC/I[dB]の関係は、次式で表される。
上記の式で表されるように、交差偏波識別度(XPD)が小さいとC/Iが小さくなることから、交差偏波存在時のC/(N+I)は小さくなり、所要C/Nに対する受信C/Nの余裕(希望波の受信マージン)が小さくなってしまう。
即ち、交差偏波識別度(XPD)が小さいと受信C/Nマージンも小さく、逆に交差偏波識別度(XPD)が大きいと、受信C/Nマージンも大きくなる。また同一干渉量である場合、与える影響としては、伝送信号が持つパラメータ(変調方式や符号化率)の所要C/Nの値に依存する。
例えば、現行のBSデジタル放送の変調波信号(TC8PSK、符号化率2/3)における所要C/Nは10.7dBとなり、交差偏波識別度が20dB以上あるときの影響はほとんどない。一方、標準規格ARIB STD−B44で規格化された変調波信号の1つ(32PSK、符号化率4/5)における所要C/Nは、17.4dB(非特許文献2参照)となり、計算によると交差偏波干渉による劣化が約1.8dBとなる。
特に、右旋円偏波と左旋円偏波の変調波信号の各々が、異なるシンボルレート、異なる変調方式、及び異なる符号化率の誤り訂正符号化処理である場合に、シンボルレートが高いほど、変調多値数(変調次数)が大きいほど、符号化率の値が大きくなるほど、高い所要C/Nが要求される傾向にある。このため、これらの要素で決定づけられる所要C/Nよりも高くなるような交差偏波識別度となる交差偏波(干渉波)は、希望波から除去又は抑圧されることが望ましい。
従って、希望波に交差偏波干渉が生じた場合、その干渉波成分を除去し、所要C/N劣化を抑圧する技法が望まれ、特に所要C/Nが高い希望波に対して干渉波成分を除去する技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号を受信する際の交差偏波の干渉成分を除去可能とする衛星受信装置を提供することにある。
本発明の偏波共用コンバータは、複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号の無線周波数帯の変調波信号を中間周波数帯の信号に変換する偏波共用コンバータであって、衛星伝送路を経て受信した所定の無線周波数帯の第1偏波の変調波信号を、第1の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第1帯域の中間周波数信号に変換する第1周波数変換手段と、前記衛星伝送路を経て受信した前記所定の無線周波数帯の第2偏波の変調波信号を、第2の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第2帯域の中間周波数信号に変換する第2周波数変換手段と、前記第1の局部発振器と前記第2の局部発振器のそれぞれの局部発振周波数信号を用いて第3の局部発振周波数信号を生成し、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方の変調波信号を、前記第3の局部発振周波数信号を基に周波数変換して相対中間周波数信号を生成する相対周波数変換手段と、前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記相対中間周波数信号を所定のケーブルを介して受信機に向けて出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の偏波共用コンバータにおいて、前記デジタル信号は、複数種の偏波を利用した放送波で伝送されることを特徴とする。
また、本発明の偏波共用コンバータにおいて、前記所定のケーブルは同軸ケーブルからなり、前記出力手段は、前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記相対中間周波数信号を合成し前記同軸ケーブルを介して前記受信機に向けて出力することを特徴とする。
また、本発明の偏波共用コンバータにおいて、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうち所要C/Nが高くなる方の変調波信号を異偏波による干渉波の除去対象とするよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の偏波共用コンバータにおいて、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうち前記受信機からの選択信号によって選択される方の変調波信号を異偏波による干渉波の除去対象とするよう構成されていることを特徴とする。
更に、本発明の受信機は、本発明の偏波共用コンバータから出力される前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記相対中間周波数信号を受信して、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方又は双方の変調波信号における干渉波を除去可能とする受信機であって、前記第1偏波に基づく前記第1帯域の中間周波数信号、及び前記第2偏波に基づく前記第2帯域の中間周波数信号のうちいずれか一方の帯域内の中間周波数信号におけるチャンネルを希望波として信号処理しIQデジタル信号を生成するとともに、キャリア再生により、希望波周波数誤差を導出する希望波信号処理手段と、前記希望波のチャンネルに対し下側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第1の干渉波レプリカ信号を生成する第1干渉波レプリカ信号生成手段と、前記希望波のチャンネルに対し上側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第2の干渉波レプリカ信号を生成する第2干渉波レプリカ信号生成手段と、前記希望波のチャンネルに対応する周波数帯の前記相対中間周波数信号を基にIQデジタル信号として生成後、キャリア再生により、前記第1の局部発振器の局部発振周波数信号と前記第2の局部発振器の局部発振周波数信号の相対周波数誤差を推定するための推定用周波数誤差を導出する相対周波数誤差推定手段と、前記希望波周波数誤差及び前記推定用周波数誤差から推定される前記相対周波数誤差の変化に応じて、前記第1干渉波レプリカ信号及び前記第2干渉波レプリカ信号の生成を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信機において、前記第1干渉波レプリカ信号生成手段は、前記希望波のチャンネルに対し下側周波数で隣接する異偏波のチャンネルの中間周波数信号のIQデジタル信号に対しチャンネル間隔の半値に相当するマイナス周波数を基準に前記希望波周波数誤差から前記推定用周波数誤差を減算した値を加味して複素乗算し、振幅及び位相遅延の調整を施して前記第1干渉波レプリカ信号を生成し、前記第2干渉波レプリカ信号生成手段は、前記希望波のチャンネルに対し上側周波数で隣接する異偏波のチャンネルの中間周波数信号のIQデジタル信号に対しチャンネル間隔の半値に相当するプラス周波数を基準に前記希望波周波数誤差から前記推定用周波数誤差を減算した値を加味して複素乗算し、振幅及び位相遅延の調整を施して前記第1干渉波レプリカ信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の受信機において、前記希望波信号処理手段は、前記希望波のIQデジタル信号から前記第1干渉波レプリカ信号を減算する第1の減算手段と、前記希望波のIQデジタル信号から前記第2干渉波レプリカ信号を減算する第2の減算手段と、前記第1干渉波レプリカ信号及び前記第2干渉波レプリカ信号の各々を減算した当該希望波のIQデジタル信号に対し送信側の符号化・変調方式に対応する復調処理及び復号処理を施す復調・復号手段と、前記復調処理後の復調信号の状態から、前記振幅及び位相遅延の調整を行うための評価値を生成する評価手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信機において、前記制御手段は、前記評価値に応じて、前記希望波の復調信号の状態が対応する変調方式の正規化した基準信号点に最も近づくように前記振幅及び位相遅延の調整を制御することを特徴とする。
更に、本発明の衛星受信装置は、本発明の偏波共用コンバータと、本発明の受信機と、を備えることを特徴とする。
また、本発明による別態様の受信機は、複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号の無線周波数帯の変調波信号を中間周波数帯の信号に変換するため、衛星伝送路を経て受信した所定の無線周波数帯の第1偏波の変調波信号を、第1の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第1帯域の中間周波数信号に変換する第1周波数変換手段と、前記衛星伝送路を経て受信した前記所定の無線周波数帯の第2偏波の変調波信号を、第2の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第2帯域の中間周波数信号に変換する第2周波数変換手段と、前記第1の局部発振器と前記第2の局部発振器のそれぞれの局部発振周波数信号を用いて第3の局部発振周波数信号を生成し、無変調波の相対中間周波数信号として出力する相対周波数変換手段と、前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記無変調波の相対中間周波数信号を所定のケーブルを介して受信機に向けて出力する出力手段と、を備える偏波共用コンバータから出力される前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記無変調波の相対中間周波数信号を受信して、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方又は双方の変調波信号における干渉波を除去可能とする受信機であって、前記無変調波の相対中間周波数信号を基に、受信が所望される前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方の変調波信号に対し周波数変換を施して変調波の相対中間周波数信号を再生する手段と、前記第1偏波に基づく前記第1帯域の中間周波数信号、及び前記第2偏波に基づく前記第2帯域の中間周波数信号のうちいずれか一方の帯域内の中間周波数信号におけるチャンネルを希望波として信号処理しIQデジタル信号を生成するとともに、キャリア再生により、希望波周波数誤差を導出する希望波信号処理手段と、前記希望波のチャンネルに対し下側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第1の干渉波レプリカ信号を生成する第1干渉波レプリカ信号生成手段と、前記希望波のチャンネルに対し上側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第2の干渉波レプリカ信号を生成する第2干渉波レプリカ信号生成手段と、前記希望波のチャンネルに対応する周波数帯の前記変調波の相対中間周波数信号を基にIQデジタル信号として生成後、キャリア再生により、前記第1の局部発振器の局部発振周波数信号と前記第2の局部発振器の局部発振周波数信号の相対周波数誤差を推定するための推定用周波数誤差を導出する相対周波数誤差推定手段と、前記希望波周波数誤差及び前記推定用周波数誤差から推定される前記相対周波数誤差の変化に応じて、前記第1干渉波レプリカ信号及び前記第2干渉波レプリカ信号の生成を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明による別態様の衛星受信装置は、本発明による別態様の偏波共用コンバータ及び受信機を備えることを特徴とする。
本発明によれば、希望波に交差偏波干渉が生じた場合、高精度に周波数同期のとれた形で、この希望波に対する所要C/N劣化を抑圧することが可能となる。
特に、所要C/Nが高い希望波に、異偏波による交差偏波干渉が生じた場合、本発明による衛星受信装置を採用することにより、交差偏波による干渉の影響を効果的に抑圧してその受信性能を向上させることが可能となる。
本発明による第1実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータの概略構成を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態の干渉除去型受信機の概略構成を示すブロック図である。 (A)は干渉除去型偏波共用コンバータに入力される右旋円偏波の変調波信号のスペクトラムの偏波干渉の様子を示す図であり、(B)は干渉除去型偏波共用コンバータに入力される左旋円偏波の変調波信号のスペクトラムの偏波干渉の様子を示す図である。 本発明による第2実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータの概略構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態の干渉除去型受信機の概略構成を示すブロック図である。 衛星放送システムの概略構成を示す図である。 従来からの一般化した衛星受信装置の概略構成を示すブロック図である。 (A)は複数種の偏波を利用してデジタル信号を伝送する際の12GHz帯の左旋及び右旋円偏波の変調波信号による放送チャンネルを例示した図であり、(B)は各放送チャンネルの変調波信号に対応する中間周波数信号(IF信号)を例示した図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の衛星受信装置3を説明する。本発明による各実施形態の衛星受信装置3は、複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号を受信する際の交差偏波の干渉成分を除去するように構成される。
〔第1実施形態〕
(衛星受信装置)
本発明による第1実施形態の衛星受信装置3は、例えば非特許文献1に開示されるような偏波共用受信アンテナ(図示せず)を介して受波した右旋及び左旋円偏波の各変調波信号に対し、交差偏波の干渉成分を除去可能とするよう周波数変換を行う干渉除去型偏波共用コンバータ31と、交差偏波の干渉成分を除去可能とするよう復調・復号を行う干渉除去型受信機32とを備えるよう構成される。
図1は、本発明による第1実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31の概略構成を示すブロック図である。図2は、本発明による第1実施形態の干渉除去型受信機32の概略構成を示すブロック図である。尚、図7に示す従来からの構成と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
本実施形態の衛星受信装置3は、図6に示す衛星放送システムに適用可能であり、従来技法に基づく衛星送信装置1から送信された右旋及び左旋円偏波の変調波信号を、衛星中継器2を介して受信する装置である。
ここで、従来技法に基づく偏波共用コンバータ31は、図7を参照して説明したように右旋及び左旋の各円偏波をそれぞれ周波数の異なるBS‐IF帯に変換後、1本の同軸ケーブル4で伝送可能とすることを目的とし、それぞれ独立した局部発振器3114,3124を持つようそれぞれの右旋周波数変換部311及び左旋周波数変換部312で構成されていた。
一方、本発明による第1実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31は、その詳細については図1を参照して後述するが、図7に示す従来技法の偏波共用コンバータと比較して、相対周波数変換部313が更に設けられている点で相違しており、その他の構成は同様である。相対周波数変換部313は、右旋周波数変換部311の局部発振器3114と、左旋周波数変換部312の局部発振器3124の各出力信号(局部発振周波数信号)を用いて、それぞれの局部発振器3114,3124が持つ周波数誤差を含むよう混合させた相対局部発振周波数信号を生成し、12GHz帯の左旋円偏波の変調波信号に対し当該生成した相対局部発振周波数信号を用いて周波数変換を施した相対IF信号を生成して伝送する。
また、本発明による第1実施形態の干渉除去型受信機32は、その詳細については図2を参照して後述するが、図7に示す従来技法の受信機と比較して、希望波の左旋IF信号に重畳される干渉波成分を除去することを目的に、希望波信号処理部323、第1干渉波レプリカ信号生成部321、第2干渉波レプリカ信号生成部322、相対周波数誤差推定部324、及び制御部325を備えるよう構成される点で相違している。
(干渉除去型偏波共用コンバータ)
まず、図1を参照して、本発明による第1実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31について詳細に説明する。
本実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31は、希望波を左旋円偏波の変調波信号とし、偏波共用受信アンテナ(図示せず)を介して受波した右旋及び左旋円偏波の変調波信号を入力して周波数変換を施すとともに、希望波に対する交差偏波(右旋)の干渉成分を干渉除去型受信機32側で除去可能とするよう所定の相対IF信号を生成する装置である。
より具体的に、図1に示す干渉除去型偏波共用コンバータ31は、同軸ケーブル4による干渉除去型受信機32への伝送を可能とするため偏波共用受信アンテナ(図示せず)を介して受波した12GHz帯の右旋及び左旋円偏波の変調波信号を偏波別のBS‐IF帯に周波数変換を行う装置であって、右旋周波数変換部311、左旋周波数変換部312、及び相対周波数変換部313を備える。
右旋周波数変換部311は、図7に示す従来技法と同様に、衛星中継器2からのダウンリンクされた右旋円偏波の変調波信号を入力し、バンドパスフィルタ(BPF)3111により、12GHz帯(11.7〜12.75GHz)の右旋円偏波の変調波信号に対し余分なノイズ成分を除去し、ミキサー3113により、局部発振器3114からの局部発振周波数信号を基に右旋円偏波のBS‐IF帯(1032.23〜2070.25MHz)へと周波数変換し、バンドパスフィルタ(BPF)3112により、希望波以外の余分なノイズ成分を除去した右旋円偏波のBS‐IF帯の中間周波数信号(希望波右旋IF信号)を生成する。
左旋周波数変換部312は、図7に示す従来技法と同様に、衛星中継器2からのダウンリンクされた左旋円偏波の変調波信号を入力し、バンドパスフィルタ(BPF)3121により、12GHz帯(11.7〜12.75GHz)の左旋円偏波の変調波信号に対し余分なノイズ成分を除去し、ミキサー3123により、局部発振器3124からの局部発振周波数信号を基に左旋円偏波のBS‐IF帯(2224.41〜3223.25MHz)へと周波数変換し、バンドパスフィルタ(BPF)3112により、希望波以外の余分なノイズ成分を除去した左旋円偏波のBS‐IF帯の中間周波数信号(希望波左旋IF信号)を生成する。
相対周波数変換部313は、まず、ミキサー3134により、局部発振器3114の局部発振周波数信号に対し局部発振器3124の局部発振周波数信号を基に周波数差分(周波数シフト)による周波数変換を施し、バンドパスフィルタ(BPF)3131により、その周波数変換後の帯域に対し余分なノイズ成分を除去した第1周波数差分信号を生成する。続いて、相対周波数変換部313は、まず、ミキサー3135により、局部発振器3124の局部発振周波数信号に対し第1周波数差分信号を基に周波数差分(周波数シフト)による周波数変換を施し、バンドパスフィルタ(BPF)3132により、その周波数変換後の帯域に対し余分なノイズ成分を除去した第2周波数差分信号を生成する。この第2周波数差分信号は、局部発振器3114,3124が持つ周波数誤差を含むよう混合させた相対局部発振周波数信号となる。そして、相対周波数変換部313は、ミキサー3136により、バンドパスフィルタ(BPF)3121を経て得られる12GHz帯の左旋円偏波の変調波信号に対し当該生成した相対局部発振周波数信号を基に周波数差分(周波数シフト)による周波数変換を施し、バンドパスフィルタ(BPF)3133により、その周波数変換後の帯域に対し余分なノイズ成分を除去した相対IF信号を生成する。
右旋周波数変換部311によって生成される希望波右旋IF信号、左旋周波数変換部312によって生成される希望波左旋IF信号、及び、相対周波数変換部313によって生成される相対IF信号は、異偏波による重なりはない状態となり、干渉除去型偏波共用コンバータ31は、希望波右旋IF信号、希望波左旋IF信号、及び、相対IF信号のそれぞれに対しほぼ同一利得の振幅増幅(図示略)を行い合成して、1本の同軸ケーブル4で、図2に示す干渉除去型受信機32へと伝送する。
ここで、干渉除去型偏波共用コンバータ31における入出力信号について、より詳細に説明する。
干渉除去型偏波共用コンバータ31に入力される12GHz帯の変調波信号は、図8(A)のように配置される。例えば非特許文献1に開示されるような偏波共用受信アンテナ(図示せず)に干渉除去型偏波共用コンバータ31を設置(又は分配器を経て接続)することで、当該偏波共用受信アンテナにより受波した12GHz帯の変調波信号(本例では、放送波信号)について、干渉除去型偏波共用コンバータ31により右旋円偏波と左旋円偏波の変調波信号に分離して信号処理することができる。
右旋円偏波の変調波信号は、図3(A)に示すようになり、主偏波である右旋円偏波は希望波として、異偏波である左旋円偏波は干渉波として出力され、干渉波は希望波と比較して、交差偏波識別度の分だけ低いレベルとなる。
ここで、右旋円偏波の変調波信号の希望波において、(2n−1)ch及び(2n+1)chの理想的な中心周波数をそれぞれf(2n−1)R及びf(2n+1)Rとする。例えば、BS−15ch及びBS−17chの場合、理想的な中心周波数はf(2n−1)R=11.996GHz及びf(2n+1)R=12.03436GHzとなる。
実際の衛星放送システムでは、図6に示す通り、衛星送信装置1からのアップリンク周波数(17GHz帯)への変換や衛星中継器2での周波数変換(17GHz帯から12GHz帯)等の周波数変換が発生するため、チャンネルごとに固有の周波数誤差が存在する。
このため、右旋円偏波の変調波信号の希望波である(2n−1)ch及び(2n+1)chにおいて、衛星受信装置3の入力前までに受けた周波数誤差をそれぞれΔf(2n−1)R及びΔf(2n+1)Rとすると、実際の中心周波数は図3(A)に示す通り、それぞれ
(2n−1)R+Δf(2n−1)R
(2n+1)R+Δf(2n+1)R
となる。
図1に示す右旋周波数変換部311は、この右旋円偏波の変調波信号を、局部発振器3114及びミキサー3113を用いて、BS‐IF帯に周波数変換を行う。このとき不要波成分となる局部発振器3114からの無変調波信号等はバンドパスフィルタ(BPF)3112により抑圧される。局部発振器3114の局部発振周波数をf、その誤差周波数をΔfとすると、右旋周波数変換部311によりBS‐IF帯に変換した後の周波数は、(2n−1)ch及び(2n+1)chのそれぞれについて、
(f(2n−1)R+Δf(2n−1)R)−(f+Δf
(f(2n+1)R+Δf(2n+1)R)−(f+Δf
となる。
同様に、左旋円偏波の変調波信号は、図3(B)に示すようになり、主偏波である左旋円偏波は希望波として、異偏波である右旋円偏波は干渉波として出力され、干渉波は希望波と比較して、交差偏波識別度の分だけ低いレベルとなる。
左旋円偏波の変調波信号の希望波において、(2n)chの理想的な中心周波数をf(2n)Lとする。
右旋円偏波の場合と同様に、実際の衛星放送システムでは、図6に示す通り、衛星送信装置1からのアップリンク周波数(17GHz帯)への変換や衛星中継器2での周波数変換(17GHz帯から12GHz帯)等の周波数変換が発生するため、チャンネルごとに固有の周波数誤差が存在する。このため、左旋円偏波の変調波信号の希望波である(2n)chにおいて、衛星受信装置3の入力前までに受けた周波数誤差をΔf(2n)Lとすると、実際の中心周波数は図3(B)に示す通り、
(2n)L+Δf(2n)L
となる。
図1に示す左旋周波数変換部312は、この左旋円偏波の変調波信号を、局部発振器3124及びミキサー3123を用いて、BS‐IF帯に周波数変換を行う。このとき不要波成分となる局部発振器3124からの無変調波信号等はバンドパスフィルタ(BPF)3122により抑圧される。局部発振器3124の局部発振周波数をf、その誤差周波数をΔfとすると、左旋周波数変換部312によりBS‐IF帯に変換した後の周波数は、(2n)chについて、
(f(2n)L+Δf(2n)L)−(f+Δf
となる。
次に、右旋円偏波側、左旋円偏波側の干渉波における中心周波数について説明する。衛星受信装置3の入力前までにおいて、右旋円偏波側の干渉波(2n)ch及び左旋円偏波側の干渉波(2n−1)ch,(2n+1)chの各中心周波数は、異偏波側と同様となる。即ち、図3(A),(B)に示す通り、それぞれ
(2n)L+Δf(2n)L
(2n−1)R+Δf(2n−1)R
(2n+1)R+Δf(2n+1)R
となる。
一方、右旋円偏波側の干渉波(2n)chは右旋周波数変換部311を通過して周波数変換が施され、左旋側の干渉波(2n−1)ch,(2n+1)chは左旋周波数変換部312を通過して周波数変換が施されるため、BS‐IF帯に変換後の周波数は、それぞれ
(f(2n)L+Δf(2n)L)−(f+Δf
(f(2n−1)R+Δf(2n−1)R)−(f+Δf
(f(2n+1)R+Δf(2n+1)R)−(f+Δf
となる。
図1に示す例では、左旋円偏波側の干渉波の除去を目的とした例を示しており、右旋円偏波側の希望波から左旋円偏波側の干渉波を減算するためには、その相対周波数となる−(f+Δf)+(f+Δf)を把握する必要がある。f,fは固定値なので−Δf+Δfが相対周波数として分かればよい。
そこで、本実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31には、この相対周波数を把握することを目的に、図1に示すように、相対周波数変換部313を備えている。相対周波数変換部313では、新たな局部発振器は設けず、局部発振器3114及び局部発振器3124の出力信号の差分から異なる周波数の相対局部発振周波数信号を生成し、12GHz帯の左旋円偏波の変調波信号に対し当該生成した相対局部発振周波数信号を用いて周波数変換を施し、相対IF信号を生成して干渉除去型受信機32に向けて伝送する。
局部発振器3114及び局部発振器3124から出力される各局部発振周波数信号(f+Δf),(f+Δf)は、それぞれ相対周波数変換部313におけるミキサー3134に入力され、周波数差分(周波数シフト)による周波数変換が施され、その後、バンドパスフィルタ(BPF)3131により、その周波数変換後の帯域に対し余分なノイズ成分を除去した第1周波数差分信号が生成される。このBPF3131通過後の第1周波数差分信号の周波数は、
(f+Δf)−(f+Δf
となる。
続いて、BPF3131通過後の第1周波数差分信号と、局部発振器3124の局部発振周波数信号は、ミキサー3135に入力され、周波数差分(周波数シフト)による周波数変換が施され、その後、バンドパスフィルタ(BPF)3132により、その周波数変換後の帯域に対し余分なノイズ成分を除去した第2周波数差分信号が生成される。このBPF3132通過後の第2周波数差分信号の周波数は、
{f−(f−f)}+{Δf−(Δf−Δf)}
となる。
ここで、
=f−(f−f
Δf=Δf−(Δf−Δf
としたとき、BPF3132通過後の第2周波数差分信号の周波数は、
+Δf
となる。
この第2周波数差分信号は、局部発振器3114,3124が持つ周波数誤差を含むよう混合させた相対局部発振周波数信号となる。そして、この相対局部発振周波数信号f+Δfと、BPF3121通過後の左旋円偏波の変調波信号がミキサー3136に入力され、12GHz帯の左旋円偏波の変調波信号に対し当該生成した相対局部発振周波数信号を基に周波数差分(周波数シフト)による周波数変換が施される。その後、バンドパスフィルタ(BPF)3133により、その周波数変換後の帯域に対し余分なノイズ成分を除去した相対IF信号が生成される。BPF3133通過後の相対IF信号の中心周波数は、
(f(2n)L+Δf(2n)L)−(f+Δf
となる。
従って、図1に示す左旋周波数変換部312、及び相対周波数変換部313の出力において、それぞれの希望波左旋IF信号と相対IF信号の中心周波数は、それぞれ
(f(2n)L+Δf(2n)L)−(f+Δf
(f(2n)L+Δf(2n)L)−(f+Δf
となり、それぞれの誤差周波数は、
Δf(2n)L−Δf
Δf(2n)L−Δf
となる。
これらの希望波右旋IF信号、希望波左旋IF信号、及び相対IF信号を、干渉除去型偏波共用コンバータ31から干渉除去型受信機32へ伝送し、以下に説明するように、干渉除去型受信機32の処理により、希望波左旋IF信号に重畳している干渉波右旋IF信号を除去する。
(干渉除去型受信機)
次に、図2を参照して、本発明による第1実施形態の干渉除去型受信機32について詳細に説明する。干渉除去型受信機32は、第1干渉波レプリカ信号生成部321、第2干渉波レプリカ信号生成部322、希望波信号処理部323、相対周波数誤差推定部324、及び制御部325を備える。
第1干渉波レプリカ信号生成部321は、希望波左旋IF信号に重畳している干渉波右旋IF信号の低域側レプリカ信号を生成する機能部であり、チャンネル(2n−1)を選択するためのBPF3211、アナログ・デジタル(A/D)変換部3212、複素乗算部3214、第1NCO(数値制御発振器)3215、及び振幅遅延調整部3216を備える。
BPF3211は、干渉除去型偏波共用コンバータ31から同軸ケーブル4を経て伝送される合成信号を入力し、利用者によって選択される所望の(2n)chに対しその直近下位のチャンネル(2n−1)を自動選択して濾波することにより、希望波右旋IF信号(2n−1)chを抽出してA/D変換部3212に出力する。これにより、第1干渉波レプリカ信号生成部321は、実質的に希望波右旋IF信号(2n−1)chを入力して処理する信号処理系統となる。ここで、利用者によって選択される所望の(2n)ch及びその直近下位のチャンネル(2n−1)の設定は、制御部325によって制御される。
A/D変換部3212は、アナログ信号である希望波右旋IF信号(2n−1)chをサンプリングクロック(CLK)に基づきデジタル化(量子化)し、IQデジタル信号を生成して複素乗算部3214に出力する。ここで、サンプリングクロック(CLK)は、希望波右旋IF信号(2n−1)chのシンボルレートに基づく周波数に対応しており、制御部325によって制御される。
複素乗算部3214は、IQデジタル信号に対し、第1NCO3215により生成される相対周波数誤差信号を乗算し、希望波左旋IF信号(2n)chに対して周波数同期がとれた希望波右旋IF信号(2n−1)chを振幅遅延調整部3216に出力する。
第1NCO3215は、希望波信号処理部323から得られる希望波周波数誤差Cと、相対周波数誤差推定部324から得られる周波数誤差Cと、規定値−19.18MHzの周波数信号を入力し、チャンネル間隔の半値に相当するマイナス周波数(−19.18MHz)を基準に相対周波数誤差(−Δf+Δf)を加味した相対周波数誤差信号を生成して複素乗算部3214に供給する。
振幅遅延調整部3216は、希望波左旋IF信号に重畳している干渉波(干渉波右旋IF信号(2n−1)ch)相当の振幅及び位相レベルとなるよう、複素乗算後の希望波右旋IF信号(2n−1)chに対し振幅及び位相遅延の調整を行うことにより第1干渉波レプリカ信号を生成し、希望波信号処理部3237における第1減算部3234へ出力する。この振幅遅延調整部3216による振幅遅延調整は、希望波信号処理部323におけるEVM(Error Vector Modulation)3237の評価結果(EVM値)を基に、このEVM値が最小となるように制御部325によって制御される。
第2干渉波レプリカ信号生成部322は、希望波左旋IF信号に重畳している干渉波右旋IF信号の高域側レプリカ信号を生成する機能部であり、チャンネル(2n+1)を選択するためのBPF3221、アナログ・デジタル(A/D)変換部3222、複素乗算部3224、第2NCO(数値制御発振器)3225、及び振幅遅延調整部3226を備える。
BPF3221は、干渉除去型偏波共用コンバータ31から同軸ケーブル4を経て伝送される合成信号を入力し、利用者によって選択される所望の(2n)chに対しその直近上位のチャンネル(2n+1)を自動選択して濾波することにより、希望波右旋IF信号(2n+1)chを抽出してA/D変換部3222に出力する。これにより、第2干渉波レプリカ信号生成部322は、実質的に希望波右旋IF信号(2n+1)chを入力して処理する信号処理系統となる。ここで、利用者によって選択される所望の(2n)ch及びその直近上位のチャンネル(2n+1)の設定は、制御部325によって制御される。
A/D変換部3222は、アナログ信号である希望波右旋IF信号(2n+1)chをサンプリングクロック(CLK)に基づきデジタル化(量子化)し、IQデジタル信号を生成して複素乗算部3224に出力する。ここで、サンプリングクロック(CLK)は、希望波右旋IF信号(2n+1)chのシンボルレートに基づく周波数に対応しており、制御部325によって制御される。
複素乗算部3224は、IQデジタル信号に対し、第2NCO3225により生成される相対周波数誤差信号を乗算し、希望波左旋IF信号(2n)chに対して周波数同期がとれた希望波右旋IF信号(2n+1)chを振幅遅延調整部3226に出力する。
第2NCO3225は、希望波信号処理部323から得られる希望波周波数誤差Cと、相対周波数誤差推定部324から得られる周波数誤差Cと、規定値+19.18MHzの周波数信号を入力し、チャンネル間隔の半値に相当するプラス周波数(+19.18MHz)を基準に相対周波数誤差(−Δf+Δf)を加味した相対周波数誤差信号を生成して複素乗算部3224に供給する。
振幅遅延調整部3226は、希望波左旋IF信号に重畳している干渉波(干渉波右旋IF信号(2n+1)ch)相当の振幅及び位相レベルとなるよう、複素乗算後の希望波右旋IF信号(2n+1)chに対し振幅及び位相遅延の調整を行うことにより第2干渉波レプリカ信号を生成し、希望波信号処理部3237における第2減算部3235へ出力する。この振幅遅延調整部3226による振幅遅延調整は、希望波信号処理部323におけるEVM3237の評価結果(EVM値)を基に、このEVM値が最小となるように制御部325によって制御される。
希望波信号処理部323は、重畳する干渉波を除去しながら希望波左旋IF信号を復調・復号するための機能部であり、チャンネル(2n)を選択するためのBPF3231、アナログ・デジタル(A/D)変換部3232、復調部3233,第1減算部3234、第2減算部3235、復号部3236、及びEVM3237を備える。
BPF3231は、干渉除去型偏波共用コンバータ31から同軸ケーブル4を経て伝送される合成信号を入力し、利用者によって選択される所望の(2n)chを選択して濾波することにより、希望波左旋IF信号(2n)chを抽出してA/D変換部3232に出力する。これにより、希望波信号処理部323は、実質的に干渉波右旋IF信号が重畳した希望波左旋IF信号(2n)chを入力して処理する信号処理系統となる。
A/D変換部3232は、アナログ信号である希望波左旋IF信号(2n)chをサンプリングクロック(CLK)に基づきデジタル化(量子化)し、IQデジタル信号を生成して第1減算部3234に出力する。ここで、サンプリングクロック(CLK)は、希望波左旋IF信号(2n)chのシンボルレートに基づく周波数に対応しており、制御部325によって制御される。
第1減算部3234は、A/D変換部3232から出力されるIQデジタル信号を入力するとともに、振幅遅延調整部3216から出力される第1干渉波レプリカ信号を入力し、該IQデジタル信号から当該第1干渉波レプリカ信号を減算し、第2減算部3235に出力する。これにより希望波左旋IF信号(2n)chの直近下位のチャンネル(2n−1)の希望波右旋IF信号を基に生成された下側周波数の干渉波成分(干渉波右旋IF信号(2n−1)ch)が、希望波左旋IF信号(2n)chのIQデジタル信号から除去される。
第2減算部3235は、第1減算部3234から出力されるIQデジタル信号を入力するとともに、振幅遅延調整部3226から出力される第2干渉波レプリカ信号を入力し、該IQデジタル信号から当該第2干渉波レプリカ信号を減算し、復調部3233に出力する。これにより希望波左旋IF信号(2n)chの直近上位のチャンネル(2n+1)の希望波右旋IF信号を基に生成された上側周波数の干渉波成分(干渉波右旋IF信号(2n+1)ch)が、希望波左旋IF信号(2n)chのIQデジタル信号から除去される。
尚、第1減算部3234及び第2減算部3235の配置順序は逆にしてもよいことは勿論である。
復調部3233は、第1減算部3234及び第2減算部3235を経て得られるIQデジタル信号について衛星送信装置1による変調処理に対応する復調処理を施し、復号部3236に出力する。
復調部3233には、図示を省略するが複素乗算器、自動利得調整器、及び波形等化器等が設けられる他、シンボル再生部32331やキャリア再生部32332が設けられる。シンボル再生部32331は、当該量子化されたIQデジタル信号についてシンボル同期を捕捉するためにシンボルを再生し、当該サンプリングクロック(CLK)に対し位相誤差を検出して補正するよう制御する。キャリア再生部32332は、同期シンボルの信号点位置の受信位相回転量からIQデジタル信号について複素乗算器の処理を経て波形等化する際に利用するキャリア再生用の図示しない数値制御発振器(NCO)の希望波周波数誤差Cを検出して補正するよう制御するとともに、当該希望波周波数誤差Cを第1NCO3215及び第2NCO3225に出力する。
尚、希望波周波数誤差Cは、
Δf(2n)L−Δf=C
と表すことができる。
復号部3236は、復調部3233によって復調されたIQデジタル信号について衛星送信装置1による誤り訂正符号化処理に対応する復号処理を施し、出力信号として外部の受像機(図示せず)へ出力する。
尚、復調部3233の出力は、EVM3237により評価され、その評価結果となるEVM値が最小となるように、制御部325は、振幅遅延調整3216,3226の振幅値及びその遅延量を調整する。
相対周波数誤差推定部324は、干渉除去型偏波共用コンバータ31における局部発振器3114,3124の相対周波数誤差(−Δf+Δf)の推定に利用する周波数誤差Cを導出するための機能部であり、チャンネル(2n)を選択するためのBPF3241、A/D変換3242、及び復調部3243を備える。
BPF3241は、干渉除去型偏波共用コンバータ31から同軸ケーブル4を経て伝送される合成信号を入力し、利用者によって選択される当該所望の(2n)chに対応する相対IF信号の周波数帯を選択して濾波することにより、相対IF信号(2n)chを抽出してA/D変換部3242に出力する。これにより、相対周波数誤差推定部323は、実質的に相対IF信号(2n)chを入力して処理する信号処理系統となる。
A/D変換部3242は、アナログ信号である相対IF信号(2n)chをサンプリングクロック(CLK)に基づきデジタル化(量子化)し、IQデジタル信号を生成して復調部3243に出力する。ここで、サンプリングクロック(CLK)は、相対IF信号(2n)chのシンボルレートに基づく周波数に対応しており、制御部325によって制御される。
復調部3243は、A/D変換部3242を経て得られるIQデジタル信号について衛星送信装置1による変調処理に対応する復調処理を施し、周波数誤差Cを導出して第1NCO3215及び第2NCO3225に出力する。
復調部3243には、図示を省略するが複素乗算器、自動利得調整器、及び波形等化器等が設けられる他、シンボル再生部32431やキャリア再生部32432が設けられる。シンボル再生部32431は、当該量子化されたIQデジタル信号についてシンボル同期を捕捉するためにシンボルを再生し、当該サンプリングクロック(CLK)に対し位相誤差を検出して補正するよう制御する。キャリア再生部32432は、同期シンボルの信号点位置の受信位相回転量からIQデジタル信号について複素乗算器の処理を経て波形等化する際に利用するキャリア再生用の図示しない数値制御発振器(NCO)の周波数誤差Cを検出して補正するよう制御するとともに、当該周波数誤差Cを第1NCO3215及び第2NCO3225に出力する。
尚、周波数誤差Cは、
Δf(2n)L−Δf=C
と表すことができる。
ここで、干渉除去型偏波共用コンバータ31における局部発振器3114,3124間の相対周波数誤差(−Δf+Δf)を加味した相対周波数誤差信号について説明する。
Δf=Δf−(Δf−Δf)であることから、
Δf(2n)L−2Δf+Δf=C
と計算できる。
そして、Δf(2n)L−Δf=Cから、希望波左旋IF信号(2n)chに対して周波数同期がとれた信号となるように、相対周波数誤差である、
−Δf+Δf=C−C
を導出することができる。
従って、C−Cを第1NCO3215及び第2NCO3225に入力することにより、希望波左旋IF信号(2n)chに重畳した干渉波右旋IF信号(2n−1)ch及び干渉波右旋IF信号(2n+1)chを、周波数同期のとれた形で減算することができる。
制御部325は、第1干渉波レプリカ信号生成部321、第2干渉波レプリカ信号生成部322、希望波信号処理部323、及び相対周波数誤差推定部324に対し、衛星受信装置3として同期のとれた形で制御を行う。また、制御部325は、復調部3233,3243からそれぞれ得られた周波数誤差C,Cの値の変化に応じて、第1NCO3215及び第2NCO3225へ入力するよう連動制御する。また、制御部325は、EVM3237のEVM値が最小となるように(処理対象の希望波における対応する変調方式の正規化した基準信号点に最も近づくように)、振幅遅延調整3216,3226を制御する。
以上のように構成された干渉除去型偏波共用コンバータ31、及び干渉除去型受信機32を備える本実施形態の衛星受信装置3によれば、相対周波数変換部313と相対周波数誤差推定部324により高精度に周波数同期のとれた形で希望波に対する干渉波の抑圧が可能となる。
また、例えば8PSKの右旋円偏波の変調波信号に対し16APSKの左旋円偏波を共用して伝送されるデジタル信号において、16APSKの左旋円偏波の変調波信号は8PSKの右旋円偏波の変調波信号よりも所要C/Nが高くなる際に、このような所要C/Nが高い希望波に異偏波による交差偏波干渉が生じた場合でも、精度よくその干渉波成分を除去することが可能となる。このため、希望波に対する所要C/N劣化を抑圧することが可能となる。従って、衛星受信装置3を採用することにより、交差偏波による干渉の影響を効果的に抑圧してその受信性能を向上させることが可能となる。
上述した第1実施形態の例では、左旋円偏波の変調波信号を希望波とし、右旋円偏波の変調波信号による干渉波を対象として除去する例を説明したが、逆の関係としてもよい。即ち、第1実施形態の衛星受信装置3について、右旋円偏波の変調波信号を希望波とし、左旋円偏波の変調波信号による干渉波を対象として除去する用途に適用することもできる。
また、左旋及び右旋円偏波の両偏波の変調波信号を希望波とし、両偏波の変調波信号を同時受信して同時出力するよう衛星受信装置3を構成するには、第1実施形態の衛星受信装置3における干渉除去型偏波共用コンバータ31の構成要素、及び干渉除去型受信機32の構成要素をそれぞれ並設させた干渉除去型偏波共用コンバータ31、及び干渉除去型受信機32を構成することもできる。
また、例えば、以下に説明するように、左旋及び右旋円偏波のいずれか一方の変調波信号を希望波とするよう選択可能な構成とすることもできる。以下、第2実施形態の衛星受信装置3として、図4及び図5を参照して説明する。
〔第2実施形態〕
(衛星受信装置)
本発明による第2実施形態の衛星受信装置3は、例えば非特許文献1に開示されるような偏波共用受信アンテナ(図示せず)を介して受波した右旋及び左旋円偏波の各変調波信号に対し、いずれか一方の変調波信号を希望波とするよう選択可能とし交差偏波の干渉成分を除去可能とするよう周波数変換を行う干渉除去型偏波共用コンバータ31と、交差偏波の干渉成分を除去可能とするよう復調・復号を行う干渉除去型受信機32とを備えるよう構成される。
図4は、本発明による第2実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31の概略構成を示すブロック図である。図5は、本発明による第2実施形態の干渉除去型受信機32の概略構成を示すブロック図である。尚、図1及び図2に示す第1実施形態の構成と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
(干渉除去型偏波共用コンバータ)
まず、図4を参照して、本発明による第2実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31について詳細に説明する。
第2実施形態の干渉除去型偏波共用コンバータ31は、第1実施形態と同様に、右旋周波数変換部311、左旋周波数変換部312、相対周波数変換部313を備える。また、第2実施形態における右旋周波数変換部311及び左旋周波数変換部312の構成は、第1実施形態とほぼ同様であり、第2実施形態における相対周波数変換部313が、スイッチ3137,3138,3139が更に設けられている点、並びに、これらのスイッチ3137,3138,3139が干渉除去型受信機32からの選択信号に基づいて切替制御される点で相違しているが、他の構成要素は同様である。このため、これらの相違点に関する事項について主に説明する。
スイッチ3137は、右旋周波数変換部311におけるBPF3111の出力と左旋周波数変換部312におけるBPF3121の出力のうちいずれか一方を希望波として相対周波数変換部313におけるミキサー3136へ入力するよう、干渉除去型受信機32からの選択信号に基づいて切替制御される。
スイッチ3138は、右旋周波数変換部311における局部発振器3114の出力と左旋周波数変換部312における局部発振器3124の出力のうちいずれか一方を相対周波数変換部313におけるミキサー3134へ入力するよう、干渉除去型受信機32からの選択信号に基づいて切替制御される。
スイッチ3139は、右旋周波数変換部311における局部発振器3114の出力と左旋周波数変換部312における局部発振器3124の出力のうちいずれか一方を相対周波数変換部313におけるミキサー3135へ入力するよう、干渉除去型受信機32からの選択信号に基づいて切替制御される。
選択信号が、スイッチ3137によりBPF3121の出力を希望波としてミキサー3136へ入力するよう選択するときは、スイッチ3138により局部発振器3114の出力をミキサー3134へ入力させるよう制御するとともに、スイッチ3139により局部発振器3124の出力をミキサー3135へ入力させるよう制御する。この場合、第1実施形態と同様の動作となる。即ち、相対IF信号は、(f(2n)L+Δf(2n)L)−(f+Δf)となり、このとき、f+Δf={f−(f−f)}−{Δf−(Δf−Δf)}で表される。
一方、選択信号が、スイッチ3137によりBPF3111の出力を希望波としてミキサー3136へ入力するよう選択するときは、スイッチ3138により局部発振器31214の出力をミキサー3134へ入力させるよう制御するとともに、スイッチ3139により局部発振器3114の出力をミキサー3135へ入力させるよう制御する。この場合、第1実施形態とは希望波と干渉波の関係が逆の関係となる動作となる。即ち、相対IF信号は、(f(2n―1)L+Δf(2n―1)L)−(f+Δf)、或いは(f(2n+1)L+Δf(2n+1)L)−(f+Δf)となり、このとき、f+Δf={f−(f−f)}−{Δf−(Δf−Δf)}で表される。
(干渉除去型受信機)
次に、図5を参照して、本発明による第2実施形態の干渉除去型受信機32について詳細に説明する。第2実施形態の干渉除去型受信機32は、第1実施形態と同様に、第1干渉波レプリカ信号生成部321、第2干渉波レプリカ信号生成部322、希望波信号処理部323、相対周波数誤差推定部324、及び制御部325を備える。
第2実施形態では、制御部325が、利用者によって選択される所望のチャンネルを希望波として選択した際に、当該選択に対応する偏波を希望波とするよう干渉除去型偏波共用コンバータ31に対し選択信号を出力するよう構成される点で相違する。この選択信号は、同軸ケーブル4にて干渉除去型偏波共用コンバータ31から伝送される合成信号に対し影響を与えない周波数帯の信号である。
第1実施形態と同様に、利用者によって左旋及び右旋円偏波のいずれかの変調信号における所望のチャンネルが選択されるときは、制御部325は、希望波信号処理部323に対しその選択に対応する偏波のIF信号を希望波第1偏波IF信号として入力して処理するよう制御し、その干渉波成分を除去するよう第1干渉波レプリカ信号生成部321、第2干渉波レプリカ信号生成部322、及び相対周波数誤差推定部324を制御する。
これにより、左旋及び右旋円偏波のいずれか一方の変調波信号を希望波とするよう選択可能な構成とすることができる。このように構成した第2実施形態によれば、所要C/Nが高い希望波であるか否かに関わらず、利用者が選択したチャンネルに応じて、高精度に周波数同期のとれた形で希望波に対する干渉波成分を除去することが可能となる。このため、結果的に、希望波に対する所要C/N劣化を抑圧することが可能となる。
尚、上述の各実施形態において、相対周波数変換部313により相対IF信号を生成し同軸ケーブル4を介して干渉除去型受信機32へ伝送する際に、この同軸ケーブル4の前段に同軸ブースター(図示せず)が設置される。即ち、図1(又は図4)に示す干渉除去型偏波共用コンバータ31において、右旋及び左旋円偏波の変調波信号(希望波)と相対IF信号は、それぞれ同軸ブースターによる所定の電力増幅を経て、同軸ケーブル4にて多重伝送される。
このとき、上述した各実施形態の例では、相対周波数変換部313により生成される相対IF信号は、その希望波に応じた変調波として形成され、当該同軸ブースターにより電力増幅し多重伝送する構成となる。
(変形例)
この変形例として、相対周波数変換部313により出力される相対IF信号を、局部発振器3114,3124からの局部発振周波数信号のみを基に生成した無変調波(CW)とし、当該同軸ブースターを介して多重伝送する構成とすることもできる。即ち、図1(又は図4)に示す相対周波数変換部313において、バンドパスフィルタ(BPF)3131の出力を無変調波の相対IF信号(“f+Δf−f−Δf” の無変調波信号)として当該同軸ブースターを経て同軸ケーブル4にて多重伝送する。このように相対IF信号を無変調波として構成することで、当該同軸ブースターにおける相対IF信号に起因する干渉の影響も軽減できる。
この場合、図2(又は図5)に示す干渉除去型受信機32側では、当該無変調波の相対IF信号を基に、希望波に応じた変調波の相対IF信号を再生するようにする。より具体的には、干渉除去型受信機32において、図2(又は図5)に示す干渉除去型受信機32における相対周波数誤差推定部324におけるバンドパスフィルタ(BPF)3241の前段に、当該無変調波の相対IF信号を基に、受信が所望される同軸ケーブル4から得られる右旋円偏波と左旋円偏波の変調波信号のうちいずれか一方の変調波信号(例えば、バンドパスフィルタ(BPF)3231の出力)を取り出して周波数変換を行い、変調波の相対IF信号(“f(2n)L+Δf(2n)L −(f+Δf)” の信号)を再生する周波数変換手段が設けられる。
この周波集変換手段は、再生した当該変調波の相対IF信号をバンドパスフィルタ(BPF)3241へ入力するように構成する。
そして、この変調波の相対IF信号がバンドパスフィルタ(BPF)3241に入力された後は、第1又は第2実施形態と同様に処理する。
このように構成した場合も、希望波に交差偏波干渉が生じた場合、高精度に周波数同期のとれた形で、この希望波に対する所要C/N劣化を抑圧することが可能となる。
特に、所要C/Nが高い希望波に、異偏波による交差偏波干渉が生じた場合、本発明による衛星受信装置を採用することにより、交差偏波による干渉の影響を効果的に抑圧してその受信性能を向上させることが可能となる。
以上、特定の実施形態や変形例について説明したが、本発明は、上述の各実施形態の例や変形例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。例えば、右旋及び左旋の円偏波を例に説明したが、水平偏波・垂直偏波を利用する態様にも適用することができる。また、右斜め45°の偏波及び左斜め45°の偏波を利用する態様にも適用可能である。
また、上述の実施形態の説明では、2種類の偏波について、2つの干渉波成分のレプリカ信号を生成する例を説明したが、1以上の干渉波成分のレプリカ信号を生成するよう構成することができる。
また、上述の実施形態の説明では、EVM(Error Vector Modulation)に基づく評価結果を基に、干渉波レプリカ信号の生成に係る振幅及び位相遅延の調整を行う例を説明したが、変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)に基づく評価結果を基に、干渉波レプリカ信号の生成に係る振幅及び位相遅延の調整を行う構成とすることもできる。
本発明によれば、例えば所要C/Nが高い希望波の受信時など、希望波に交差偏波干渉が生じた場合、この希望波に対する所要C/N劣化を抑圧することが可能となるので、複数偏波を利用した変調波信号の受信に関する交差偏波の干渉成分を除去する用途に有用である。
1 衛星送信装置
2 衛星中継器
3 衛星受信装置
31 干渉除去型偏波共用コンバータ,偏波共用コンバータ
311 右旋周波数変換部
3111,3112 バンドパスフィルタ(BPF)
3113 ミキサー
3114 局部発振器
312 左旋周波数変換部
3121,3122 バンドパスフィルタ(BPF)
3123 ミキサー
3124 局部発振器
313 相対周波数変換部
3131,3132,3133 バンドパスフィルタ(BPF)
3134,3135,3136 ミキサー
32 干渉除去型受信機,受信機
321 第1干渉波レプリカ信号生成部
3211 バンドパスフィルタ(BPF)
3212 アナログ・デジタル(A/D)変換部
3214 複素乗算部
3215 第1NCO
3216 振幅遅延調整部
322 第2干渉波レプリカ信号生成部
3221 バンドパスフィルタ(BPF)
3222 アナログ・デジタル(A/D)変換部
3224 複素乗算部
3225 第2NCO
3226 振幅遅延調整部
323 希望波信号処理部
3231 バンドパスフィルタ(BPF)
3232 アナログ・デジタル(A/D)変換部
3233 復調部
32331 シンボル再生部
32332 キャリア再生部
3234 第1減算部
3235 第2減算部
3236 復号部
3237 EVM
324 相対周波数誤差推定部
3241 バンドパスフィルタ(BPF)
3242 アナログ・デジタル(A/D)変換部
3243 復調部
32431 シンボル再生部
32432 キャリア再生部
325 制御部

Claims (12)

  1. 複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号の無線周波数帯の変調波信号を中間周波数帯の信号に変換する偏波共用コンバータであって、
    衛星伝送路を経て受信した所定の無線周波数帯の第1偏波の変調波信号を、第1の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第1帯域の中間周波数信号に変換する第1周波数変換手段と、
    前記衛星伝送路を経て受信した前記所定の無線周波数帯の第2偏波の変調波信号を、第2の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第2帯域の中間周波数信号に変換する第2周波数変換手段と、
    前記第1の局部発振器と前記第2の局部発振器のそれぞれの局部発振周波数信号を用いて第3の局部発振周波数信号を生成し、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方の変調波信号を、前記第3の局部発振周波数信号を基に周波数変換して相対中間周波数信号を生成する相対周波数変換手段と、
    前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記相対中間周波数信号を所定のケーブルを介して受信機に向けて出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする偏波共用コンバータ。
  2. 前記デジタル信号は、複数種の偏波を利用した放送波で伝送されることを特徴とする、請求項1に記載の偏波共用コンバータ。
  3. 前記所定のケーブルは同軸ケーブルからなり、
    前記出力手段は、前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記相対中間周波数信号を合成し前記同軸ケーブルを介して前記受信機に向けて出力することを特徴とする、請求項1又は2に記載の偏波共用コンバータ。
  4. 前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうち所要C/Nが高くなる方の変調波信号を異偏波による干渉波の除去対象とするよう構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の偏波共用コンバータ。
  5. 前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうち前記受信機からの選択信号によって選択される方の変調波信号を異偏波による干渉波の除去対象とするよう構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の偏波共用コンバータ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の偏波共用コンバータから出力される前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記相対中間周波数信号を受信して、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方又は双方の変調波信号における干渉波を除去可能とする受信機であって、
    前記第1偏波に基づく前記第1帯域の中間周波数信号、及び前記第2偏波に基づく前記第2帯域の中間周波数信号のうちいずれか一方の帯域内の中間周波数信号におけるチャンネルを希望波として信号処理しIQデジタル信号を生成するとともに、キャリア再生により、希望波周波数誤差を導出する希望波信号処理手段と、
    前記希望波のチャンネルに対し下側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第1の干渉波レプリカ信号を生成する第1干渉波レプリカ信号生成手段と、
    前記希望波のチャンネルに対し上側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第2の干渉波レプリカ信号を生成する第2干渉波レプリカ信号生成手段と、
    前記希望波のチャンネルに対応する周波数帯の前記相対中間周波数信号を基にIQデジタル信号として生成後、キャリア再生により、前記第1の局部発振器の局部発振周波数信号と前記第2の局部発振器の局部発振周波数信号の相対周波数誤差を推定するための推定用周波数誤差を導出する相対周波数誤差推定手段と、
    前記希望波周波数誤差及び前記推定用周波数誤差から推定される前記相対周波数誤差の変化に応じて、前記第1干渉波レプリカ信号及び前記第2干渉波レプリカ信号の生成を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする受信機。
  7. 前記第1干渉波レプリカ信号生成手段は、前記希望波のチャンネルに対し下側周波数で隣接する異偏波のチャンネルの中間周波数信号のIQデジタル信号に対しチャンネル間隔の半値に相当するマイナス周波数を基準に前記希望波周波数誤差から前記推定用周波数誤差を減算した値を加味して複素乗算し、振幅及び位相遅延の調整を施して前記第1干渉波レプリカ信号を生成し、
    前記第2干渉波レプリカ信号生成手段は、前記希望波のチャンネルに対し上側周波数で隣接する異偏波のチャンネルの中間周波数信号のIQデジタル信号に対しチャンネル間隔の半値に相当するプラス周波数を基準に前記希望波周波数誤差から前記推定用周波数誤差を減算した値を加味して複素乗算し、振幅及び位相遅延の調整を施して前記第1干渉波レプリカ信号を生成することを特徴とする、請求項6に記載の受信機。
  8. 前記希望波信号処理手段は、
    前記希望波のIQデジタル信号から前記第1干渉波レプリカ信号を減算する第1の減算手段と、
    前記希望波のIQデジタル信号から前記第2干渉波レプリカ信号を減算する第2の減算手段と、
    前記第1干渉波レプリカ信号及び前記第2干渉波レプリカ信号の各々を減算した当該希望波のIQデジタル信号に対し送信側の符号化・変調方式に対応する復調処理及び復号処理を施す復調・復号手段と、
    前記復調処理後の復調信号の状態から、前記振幅及び位相遅延の調整を行うための評価値を生成する評価手段と、
    を備えることを特徴とする、請求項7に記載の受信機。
  9. 前記制御手段は、前記評価値に応じて、前記希望波の復調信号の状態が対応する変調方式の正規化した基準信号点に最も近づくように前記振幅及び位相遅延の調整を制御することを特徴とする、請求項8に記載の受信機。
  10. 請求項1から5のいずれか一項に記載の偏波共用コンバータと、
    請求項6から9のいずれか一項に記載の受信機と、
    を備えることを特徴とする衛星受信装置。
  11. 複数種の偏波を利用して伝送されるデジタル信号の無線周波数帯の変調波信号を中間周波数帯の信号に変換するため、衛星伝送路を経て受信した所定の無線周波数帯の第1偏波の変調波信号を、第1の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第1帯域の中間周波数信号に変換する第1周波数変換手段と、前記衛星伝送路を経て受信した前記所定の無線周波数帯の第2偏波の変調波信号を、第2の局部発振器の局部発振周波数信号を基に中間周波数帯の第2帯域の中間周波数信号に変換する第2周波数変換手段と、前記第1の局部発振器と前記第2の局部発振器のそれぞれの局部発振周波数信号を用いて第3の局部発振周波数信号を生成し、無変調波の相対中間周波数信号として出力する相対周波数変換手段と、前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記無変調波の相対中間周波数信号を所定のケーブルを介して受信機に向けて出力する出力手段と、を備える偏波共用コンバータから出力される前記第1帯域の中間周波数信号、前記第2帯域の中間周波数信号、及び前記無変調波の相対中間周波数信号を受信して、前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方又は双方の変調波信号における干渉波を除去可能とする受信機であって、
    前記無変調波の相対中間周波数信号を基に、受信が所望される前記第1偏波と前記第2偏波の変調波信号のうちいずれか一方の変調波信号に対し周波数変換を施して変調波の相対中間周波数信号を再生する手段と、
    前記第1偏波に基づく前記第1帯域の中間周波数信号、及び前記第2偏波に基づく前記第2帯域の中間周波数信号のうちいずれか一方の帯域内の中間周波数信号におけるチャンネルを希望波として信号処理しIQデジタル信号を生成するとともに、キャリア再生により、希望波周波数誤差を導出する希望波信号処理手段と、
    前記希望波のチャンネルに対し下側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第1の干渉波レプリカ信号を生成する第1干渉波レプリカ信号生成手段と、
    前記希望波のチャンネルに対し上側周波数で隣接する異偏波のチャンネルによる干渉波を除去対象として該異偏波のチャンネルの中間周波数信号を信号処理し、IQデジタル信号として第2の干渉波レプリカ信号を生成する第2干渉波レプリカ信号生成手段と、
    前記希望波のチャンネルに対応する周波数帯の前記変調波の相対中間周波数信号を基にIQデジタル信号として生成後、キャリア再生により、前記第1の局部発振器の局部発振周波数信号と前記第2の局部発振器の局部発振周波数信号の相対周波数誤差を推定するための推定用周波数誤差を導出する相対周波数誤差推定手段と、
    前記希望波周波数誤差及び前記推定用周波数誤差から推定される前記相対周波数誤差の変化に応じて、前記第1干渉波レプリカ信号及び前記第2干渉波レプリカ信号の生成を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする受信機。
  12. 請求項11に記載の偏波共用コンバータ及び受信機備えることを特徴とする衛星受信装置。
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