JP6806391B1 - テント - Google Patents
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Abstract
Description
このように、テントの天井シート部に設けられたメッシュ部は通気に利用されるが、その他に、採光や虫除けとしても利用される。
また、室内で用いられるテントの場合、テント内部のプラバシーが最低限守られても、常時、天井のメッシュ部を通してテント内部が見られる状態にあると、不特定多数の必要もない余計な視線を受けて気が休まらない場合もある。
テント内空間の上方を覆う天井シート部と、同天井シート部の周縁から下方に連続してテント内空間の側方を覆う側壁シート部とを備えるテントにおいて、
前記天井シート部は、天井中央部から全方位に広がる部分がメッシュシートで構成され、
前記メッシュシートの内面の一部に沿って着脱自在に張設される遮蔽シートを備え、
前記天井シート部の中央に中央被掛止部材が設けられ、
前記天井シート部における前記メッシュシートの周縁に沿って複数の周縁被掛止部材が間隔をあけて配設され、
前記遮蔽シートには、前記中央被掛止部材に掛止される中央掛止部材と、少なくとも2つの前記周縁被掛止部材にそれぞれ掛止される周縁掛止部材が、設けられることを特徴とするテントを提供する。
メッシュシートの内面の所要の部分に沿って遮蔽シートが張設されることで、直射日光または外からの視線を有効に遮ることができる。
前記天井シート部は角錐状を形成し、
前記天井シート部の中央に中央被掛止部材がテント内側に向けて吊設され、
前記天井シート部における前記メッシュシートの周縁より外側の周縁部分と前記天井シート部の角錐状を形成する複数の稜線とが交わる交差部分に、それぞれ周縁被掛止部材がテント内側に向けて吊設され、
前記遮蔽シートは、前記天井シート部の隣合う稜線間の三角形部分に対向する三角形状をなし、同三角形状の1頂点の端部に前記中央被掛止部材に掛止される中央掛止部材が設けられ、同三角形状の他の2頂点に2つの前記周縁被掛止部材にそれぞれ掛止される周縁掛止部材が設けられる。
ここに角錐状とは、概形が角錐に近似している形状のことをいう。
前記天井シート部の各稜線には、前記中央被掛止部材と前記周縁被掛止部材との間に少なくとも1つの中間被掛止部材がテント内側に向けて吊設され、
前記遮蔽シートの三角形状の前記稜線に対応する辺には、前記中間被掛止部材に掛止する中間掛止部材(37)が設けられる。
前記天井シート部の各稜線は、前記側壁シート部の稜線にそれぞれ連続しており、
連続した稜線に沿ってポールスリーブが設けられ、
前記テントは、複数のポールスリーブに順次ポールを挿入して、アーチ状に架設することで、自立する自立型のテントである。
メッシュシートの内面の所要の部分に沿って遮蔽シートを張設することで、直射日光または外からの視線を有効に遮ることができる。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係るテント1の斜視図であり、同テント1の正面図を図2に、同テント1の上面図を図3に、同テント1の下面図を図4に示す。
本テント1は、災害時に室内で用いられるテントであるが、アウトドアでも使用可能である。
天井シート部2と側壁シート部3は、ポリエステル等の合成樹脂製である。
床シート4は、難燃性の合成樹脂製である。
図4を参照して、床シート4は、正方形状をしており、4隅の角部に布帯11が放射方向に延びて取り付けられている。
布帯11の先端側部分にスリーブ状の袋体11bが形成されている(図5参照)。
天井シート部2の斜めに傾斜する4本の稜線2sは、正四角筒状の側壁シート部3の略鉛直に延びる4本の稜線3sにそれぞれ連続している。
メッシュシート2Mは、天井中央部2cから全方位に天井シート部2の周縁(天井シート部2の正四角錐の底面の正四角形の4辺)2eの近くまで大きく展開して、メッシュシート2Mの周縁2Meは、天井シート部2の正四角形の周縁2eを一回り小さくした正四角形の4辺をなす。
したがって、天井シート部2は、メッシュシート2Mの周縁2Meの外側に周縁部分2fを有する。
天井中央部2cには補強布5が添着され、その天井頂点Pにポールスリーブ12が取り付けられ、側壁シート部3の稜線3sの下端部近傍にポールスリーブ12が取り付けられ、天井頂点Pのポールスリーブ12と稜線3sの下端部近傍のポールスリーブ12との間に4つのポールスリーブ12が取り付けられている。
テント1を組み立てるときは、まず室内の床面に敷いた床シート4の上に、天井シート部2と側壁シート部3を四角に展開して載せ、その上で分割ポールを順次連結しながらポール7を、側壁シート部3の最も端のポールスリーブ12から稜線3s,2sに沿って順次ポールスリーブ12に挿入し、天井頂点Pのポールスリーブ12に挿入した後は、天井シート部2のポールスリーブ12、次いで側壁シート部3のポールスリーブ12に順次挿入して、ポール7の両端部を突出させておく。
対角線上に交差する他方の稜線3s,2sに沿って同じように、もう1本のポール7を、ポールスリーブ12に順次挿入して、2本のポール7,7を直角に交差しておく。
左右の片面シート3Fa,3Fbは、互いの切断縁がファスナー21となっている。
ファスナー21を係脱するスライダー22は、内側と外側に引手を有している。
逆に、互いに係合しているファスナー21の下端に位置しているスライダー22を上げると、ファスナー21は順次離脱して開く。
天井頂点Pに、中央被掛止部材である中央被掛止布ループ15がテント内側に向けて吊設されている。
周縁被掛止三角布16には、円孔16hが形成されている。
中間被掛止三角布17には、円孔17hが形成されている。
図7に示されるように、遮蔽シート30は、天井シート部2の隣合う稜線2s,2s間の二等辺三角形部分に対向する二等辺三角形状をなしている。
遮蔽シート30は、ポリエステル等の合成樹脂製で、遮光性を有する。
そして、遮蔽シート30の稜線2sに対応する二等辺三角形状の等辺には、それぞれ両端の間に等間隔に布ループ37c,37cを介して中間掛止部材である中間掛止フック37,37が取り付けられている。
このように、正四角錐状のメッシュシート2Mの隣合う稜線間の二等辺三角形状の4面のうちの1面が、1枚の遮蔽シート30により内面から覆われて遮蔽される。
また、必要な時には、メッシュシート2Mを透かして外からテント内の状況が視認でき、テント内の異変を外部の人が容易に知ることができる。
遮蔽シート30は、メッシュシート2Mの内面に沿って着脱自在に張設されるので、テント1内に居て、メッシュシート2Mの視線を遮りたい面を見つけることができ、そのままテント1内にあって、メッシュシート2Mの見つけた遮りたい面を的確に遮蔽シート30により容易に遮蔽することができ、作業性が良い。
その際に、天井シート部2の内側に吊設された中央被掛止布ループ15に掛止した遮蔽シート30の中央掛止フック35は、そのままに、周縁被掛止三角布16と中間被掛止三角布17に掛止した周縁掛止フック36と中間掛止フック37の掛止を解き、別の所要の周縁被掛止三角布16と中間被掛止三角布17に周縁掛止フック36と中間掛止フック37を掛止すればよい。
この場合、メッシュシート2Mの遮蔽する隣合う2面の間の共通する稜線2s上の中央被掛止布ループ15,周縁被掛止三角布16,中間被掛止三角布17には、2枚の遮蔽シート30の中央掛止フック35,周縁掛止フック36,中間掛止フック37がそれぞれともに掛止される。
メッシュシート2Mの2面または3面を遮蔽する場合でも、遮蔽されない面により通気性および採光性は確保される。
ただし、床シート4の4隅の角部に取り付けられた布帯11を地面に固定する必要がある。
メッシュシート2Mの遮蔽されない面により通気性や採光性が確保される。
また、本発明のテントは、側壁シート部が多角柱状を形成するものや天井シート部と同じ多角錐状を形成するものを含む。
11…布帯、11b…袋体、12…ポールスリーブ、15…中央被掛止布ループ、16…周縁被掛止三角布、16h…円孔、17…中間被掛止三角布、17h…円孔、
21…ファスナー、22…スライダー、23…布ループ、24…留め具、
30…遮蔽シート、35…中央掛止フック、35c…布ループ、36…周縁掛止フック、36c…布ループ、37…中間掛止フック、37c…布ループ。
Claims (4)
- テント内空間の上方を覆う天井シート部(2)と、同天井シート部(2)の周縁(2e)から下方に連続してテント内空間の側方を覆う側壁シート部(3)とを備えるテント(1)において、
前記天井シート部(2)は、天井中央部から全方位に広がる部分がメッシュシート(2M)で構成され、
前記メッシュシート(2M)の内面の一部に沿って着脱自在に張設される遮蔽シート(30)を備え、
前記天井シート部(2)の中央に中央被掛止部材(15)が設けられ、
前記天井シート部(2)における前記メッシュシート(2M)の周縁(2Me)に沿って複数の周縁被掛止部材(16)が間隔をあけて配設され、
前記遮蔽シート(30)には、前記中央被掛止部材(15)に掛止される中央掛止部材(35)と、少なくとも2つの前記周縁被掛止部材(16)にそれぞれ掛止される周縁掛止部材(36)が、設けられることを特徴とするテント。 - 前記天井シート部(2)は角錐状を形成し、
前記天井シート部(2)の中央に前記中央被掛止部材(15)がテント内側に向けて吊設され、
前記天井シート部(2)における前記メッシュシート(2M)の周縁(2Me)より外側の周縁部分(2f)と前記天井シート部(2)の角錐状を形成する複数の稜線(2s)とが交わる交差部分に、それぞれ前記周縁被掛止部材(16)がテント内側に向けて吊設され、
前記遮蔽シート(30)は、前記天井シート部(2)の隣合う稜線(2s)間の三角形部分に対向する三角形状をなし、同三角形状の1頂点の端部に前記中央被掛止部材(15)に掛止される前記中央掛止部材(35)が設けられ、同三角形状の他の2頂点に2つの前記周縁被掛止部材(16)にそれぞれ掛止される前記周縁掛止部材(36)が設けられることを特徴とする請求項1に記載のテント。 - 前記天井シート部(2)の各稜線(2s)には、前記中央被掛止部材(15)と前記周縁被掛止部材(16)との間に少なくとも1つの中間被掛止部材(17)がテント内側に向けて吊設され、
前記遮蔽シート(30)の三角形状の前記稜線(2s)に対応する辺には、前記中間被掛止部材(17)に掛止する中間掛止部材(37)が設けられることを特徴とする請求項2に記載のテント。 - 前記天井シート部(2)の各稜線(2s)は、前記側壁シート部(3)の稜線(3s)にそれぞれ連続しており、
連続した稜線(2s,3s)に沿ってポールスリーブ(12)が設けられ、
前記テント(1)は、複数のポールスリーブ(12)に順次ポール(7)を挿入して、アーチ状に架設することで、自立する自立型のテントであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のテント。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3169545U (ja) * | 2011-05-24 | 2011-08-04 | 一雄 鬼頭 | 災害避難用仮設テント |
JP2019210659A (ja) * | 2018-06-01 | 2019-12-12 | 株式会社信防エディックス | 屋内用テント |
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