JP6804187B2 - 水中油乳化型組成物 - Google Patents

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本発明は、復元性と高温安定性に優れた水中油乳化型組成物に関する。
疎水変性ポリエーテルウレタンは、弾力性や復元性といった優れた使用感を付与する増粘剤であるが、これを水中油乳化型組成物において単独で使用すると、十分な降伏値を持てないため、他の水溶性高分子や高級アルコールを併用して安定性を保つ必要があった(特許文献1〜4)。
しかし、このような水中油乳化型組成物において水溶性高分子や高級アルコールを増量すると、降伏値が増加して復元性を発現し難くなってしまう。また、油剤量が少量であれば、水溶性高分子や高級アルコールの併用により、高温安定性を保ったまま、復元性を発現することができるが、油剤量が多くなると、高温安定性を担保できる量の水溶性高分子や高級アルコールを配合すると、復元性を発現することができず、特に多くの油剤が配合される日焼け止め料や、保湿力の高いクリームにはこれらの技術を応用することができなかった。
特開2006−62996号公報 特開2007−291026号公報 特開2000−239120号公報 特表2011−523630号公報
本発明は、疎水変性ポリエーテルウレタンを含有する水中油乳化型組成物において、油剤の種類や量に影響されず、復元性と高温安定性を担保できる技術を提供することを課題とした。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、疎水変性ポリエーテルウレタン、水溶性高分子、油剤を含有する水中油乳化型組成物において、特定の界面活性剤を配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(E)
(A)疎水変性ポリエーテルウレタン
(B)水溶性高分子
(C)アシルグルタミン酸、ジアシルグルタミン酸リシンまたはそれらのアルカリ金属塩から選ばれる1種以上
(D)油剤
(E)水
を含有することを特徴とする水中油乳化型組成物である。
本発明の水中油乳化型組成物は、油剤の種類や量に影響されず、べたつきがなく、復元性と高温安定性に優れたものである。
また、本発明の水中油乳化型組成物は、特に油剤の量が多い場合であっても、上記効果を担保できるため日焼け止め料や、保湿力の高いクリームに好適である。
更に、本発明の水中油乳化型組成物は、例えば、容器から指やサジで取り出し、表面を崩した後、すぐにその表面が滑らかに復元されるため、使用者に肌の復元も想起させる優れたものである。
本発明の水中油乳化型組成物は、次の成分(A)〜(E)を含有するものである。
(A)疎水変性ポリエーテルウレタン
(B)水溶性高分子
(C)アシルグルタミン酸、ジアシルグルタミン酸リシンまたはそれらのアルカリ金属塩から選ばれる1種以上
(D)油剤
(E)水
上記成分(A)疎水変性ポリエーテルウレタンは、親水基部を骨格とし、末端に疎水性部分をもつ両親媒性コポリマーであり、水性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し増粘作用を示すものであれば特に限定されないが、例えば、下記一般式(1)で表わされるもの等が挙げられる。
Figure 0006804187
上記式(1)中、R、RおよびRは、互いに同一でも異なっても良い炭化水素基を表し、Rはウレタン結合を有していても良い炭化水素基を表し、Rは直鎖、分岐鎖または2級の炭化水素基を表し、mは2以上の数であり、hは1以上の数であり、kおよびnは独立に0〜1000の範囲の数である。R、RおよびRの炭素数は2〜4、Rの炭素数は1〜10、Rの炭素数は8〜36であることが好適である。またmは好ましくは2、hは好ましくは1であり、kは1〜500が好ましく、100〜300がより好ましい。またnは1〜200が好ましく、10〜100がより好ましい。
上記一般式(1)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンは、例えば、R−[(O−R−OH]で表される1種または2種以上のポリエーテルポリオールと、R−(NCO)h+1で表される1種または2種以上のポリイソシアネートと、HO−(R−O)−Rで表される1種または2種以上のポリエーテルモノアルコールとを反応させることにより得ることができる。
この場合、一般式(1)中のR〜Rは、上記反応に用いるR−[(O−R−OH]、R−(NCO)h+1、HO−(R−O)−Rにより決定される。これら3つの構成成分の仕込み比は、特に限定されないが、ポリエーテルポリオールおよびポリエーテルモノアルコール由来の水酸基と、ポリイソシアネート由来のイソシアネート基の比が、NCO/OH=0.8:1〜1.4:1であることが好ましい。
上記一般式(1)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンの中でも、ポリエチレングリコールの両末端をデシルテトラデシルアルコールで修飾した構造を有し、平均重量分子量が約5万程度(GPC法)のものが好適に用いられる。このような疎水変性ポリエーテルウレタンとしては、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)コポリマー等が挙げられる。このPEG−240/デシルテトラデセス−20/HDIコポリマーはアデカノールGT−700としてADEKA(株)から販売されている。なお、疎水変性ポリエーテルウレタンは種々のものを組み合わせて用いてもよい。
本発明の水中油乳化型組成物における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.1〜5質量%(以下、単に「%」という)、好ましくは0.5〜3%である。
上記成分(B)水溶性高分子は、化粧料一般に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゼラチン、ペクチン、寒天、ジェランガム、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)コポリマー等が挙げられる。これら水溶性高分子は1種または2種以上を用いることができる。また、これらの水溶性高分子の中でも水溶液が降伏値を有する、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーおよびキサンタンガムが好ましい。なお、成分(B)には成分(A)は含まない。
本発明の水中油乳化型組成物における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.0005〜1%、好ましくは0.0025〜0.6%である。
上記成分(C)アシルグルタミン酸またはそのアルカリ金属塩は、グルタミン酸またはそのアルカリ金属塩にアシル基が1つ導入された化合物であれば特に限定されず、例えば、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム等のヤシ油脂肪酸グルタミン酸またはそのアルカリ金属塩、ミリストイルグルタミン酸カリウム等のミリストイルグルタミン酸またはそのアルカリ金属塩、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等のラウロイルグルタミン酸またはそのアルカリ金属塩、ステアロイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム等のステアロイルグルタミン酸またはそのアルカリ金属塩等が挙げられる。また、ジアシルグルタミン酸リシンまたはそのアルカリ金属塩は、アシルグルタミン酸2モルとリシン1モルとの縮合物またはそのアルカリ金属塩であれば特に限定されず、例えばジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジミリスチルグルタミン酸リシンナトリウム等の化合物中にアシル基が2つ導入された化合物が挙げられる。これらアシルグルタミン酸、ジアシルグルタミン酸リシンまたはそれらのアルカリ金属塩は1種または2種以上を用いることができる。また、これらの中でも化合物中のアシル基の炭素数が8〜18のものが好ましく、さらには化合物中にアシル基が2つ導入されたジラウロイルグルタミン酸リシンまたはそのアルカリ金属塩がより好ましく、特にジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムが好ましい。
本発明の水中油乳化型組成物における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.001〜5%、好ましくは0.01〜1%である。
上記成分(D)油剤は、化粧料一般に用いられる油剤であれば特に限定されず、例えばエステル骨格を持つ極性油、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等のシリコーン油等を含む非極性油が挙げられるが、極性油を含むことが好ましい。この極性油としては、例えば、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン等の非極性油に難溶性の紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル等の紫外線吸収剤、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、イソオクタン酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、イソノナン酸イソノニル、コハク酸ジエステル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、2−エチルヘキサン酸セチル、バチルアルコール、フィトステロール脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアリル、ホホバ油、オリーブ油、ミツロウ、キャンデリラロウ等が挙げられる。これら極性油の中でも特に非極性油に難溶性の紫外線吸収剤を含むことが好ましい。なお、これら油剤は1種または2種以上を用いることができる。
本発明の水中油乳化型組成物における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.1〜50%、好ましくは1〜40%、より好ましくは9〜40%である。成分(D)の中には、極性油を50%以上、好ましくは60%以上含むことが好ましい。
上記成分(E)水の含有量は、特に限定されないが、例えば、40〜95%、好ましくは50〜90%である。
なお、本発明の水中油乳化型組成物においては、成分(B)と成分(A)の含有質量割合(B)/(A)が0.005〜0.2、好ましくは0.008〜0.15、より好ましくは0.01〜0.1である。この割合であると復元性と高温安定性を維持することができる。
また、本発明の水中油乳化型組成物においては、成分(C)と成分(D)の含有質量割合(C)/(D)が0.0005〜0.2、好ましくは0.0008〜0.1、より好ましくは0.001〜0.05である。この割合であると良好な高温安定性となる。
更に、本発明の水中油乳化型組成物には、上記成分(A)〜(E)に加えて、本発明の効果を損なわない限り、例えば、化粧料に配合されるグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤、4級アルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤、アルキルベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンフィトステロール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等の非イオン界面活性剤、パラベン、グルコン酸クロルヘキシジン等の防腐剤、タルク、シリカゲル、酸化チタン等の粉体類、トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム等の水溶性紫外線吸収剤、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸等の保湿剤、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤、クエン酸塩、酢酸塩等のpH調整剤、キレート剤、香料、色素等を含有させてもよい。
なお、本発明の水中油乳化型組成物は、乳液状、ゲル状等とすることができ、5℃において流動性のあるものを乳液状、流動性のないものをゲル状とする。また、本発明の水中油乳化型組成物は特にゲル状のものが好ましい。
以上説明した本発明の水中油乳化型組成物は、通常の乳化組成物と同様にして、例えば、油相成分と水相成分のそれぞれに必要に応じて各種任意成分を添加し、これらの成分をそれぞれ70〜90℃程度に加熱した後、これを混合し撹拌乳化させ、その後、冷却する等の方法で調製することができる。
斯くして得られる本発明の水中油乳化型組成物は、べたつきがなく、復元性と高温安定性を有する。
ここで復元性とは、例えば、水中油乳化型組成物を容器から指等で取り出し、表面を崩した後、すぐにその表面が滑らかに復元されることをいう。具体的には、水中油乳化型組成物をB型粘度計で測定される、30℃の粘度が10,000mPa・s以上、好ましくは10,000〜200,000mPa・sであり、かつ直径8cmの円形型樹脂容器に高さ4cmとなるように充填し、水平状態で表面が平坦な状態から、直径1cmの円形型プレートを表面より深さ2cmまで押し込んで孔を開けた後静置して、もとの平坦な状態に戻るまでの復元に要する時間が60秒未満であるものをいう。
また、高温安定性とは高温保存時に分離が起こらないことをいい、具体的には50℃で保管した場合に1ヶ月後も分離が起こらないことをいう。
そのため、本発明の水中油乳化型組成物は、化粧料や皮膚外用剤等に用いることができ、特に日焼け止め料や、保湿力の高いクリーム等の化粧料に用いることができる。
そして、本発明の水中油乳化型組成物は復元性を有しているためジャー容器等の容器に充填し、使用時に指やサジで取り出すタイプの化粧料等に好適である。
以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜12および比較例1〜4
水中油乳化型組成物:
表1に示す組成および下記製造方法にて水中油乳化型組成物(ゲル状)を調製した。これらの水中油乳化型組成物を下記の評価方法および評価基準により評価した結果も表1に示した。
Figure 0006804187
<製造方法>
A:成分(1)〜(9)を80℃にて均一に混合した。
B:成分(10)〜(15)を80℃にて均一に混合した。
C:AにBを加え、ホモミキサーで3,500rpm、10分間攪拌して乳化し、その後、室温まで攪拌冷却し、水中油乳化型組成物(ゲル状)を得た。
<べたつき評価方法>
パネル20名により皮膚に各試料を塗布時のべたつきを以下の評価基準に基づいて評価した。
(べたつき評価基準)
評価 内容
◎ : 全くべたつきを感じない
○ : ほとんどべたつきを感じない
△ : ややべたつきを感じる
× : かなりべたつきを感じる
<復元までに要する時間の測定方法>
直径8cmの円形型樹脂容器に高さ4cmになるように試料を充填し、水平状態で表面が平坦な状態から、直径1cmの円形型プレートを表面より深さ2cmまで押し込んで孔を開けた後静置して、もとの平坦な状態に戻るまでの復元に要する時間を測定した。なお、試料の温度は30℃であった。
<復元性評価方法>
復元までに要する時間を測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(復元性評価基準)
評価 内容
◎ : 30秒以内
○ : 60秒未満
△ : 60秒以上
× : 水平にならない
<高温安定性評価方法>
各試料をジャー容器に入れ、50℃で1ヶ月保存した後、以下の評価基準に基づいて評価した。
(高温安定性評価基準)
◎ : 分離せず
△ : 分離はしないが、表面に油浮きが見られる
× : 分離
<粘度の測定方法>
測定機器として、B型粘度計を用い、30℃における粘度を測定した。
<塗布膜の均一性評価方法>
パネル20名により皮膚に実施例12の水中油乳化型組成物を塗布し、目視により塗布膜の状態を以下の評価基準に基づいて評価した。なお、実施例12の試料についてだけ塗布膜の均一性について評価したのは、粉体を含有しているためであり、粉体を含有していない実施例1〜11の水中油乳化型組成物についてはそもそも塗布膜にムラは確認されないため評価していない。
(塗布膜の均一性評価基準)
評価 内容
◎ : ムラなし
× : ムラあり
実施例1〜12の水中油乳化型組成物は、いずれも粘度が30,000mPa・s以上であり、比較例1〜4の水中油乳化型組成物に比べ、べたつきのなさ、復元性、高温安定性、塗布膜の均一性の全てにおいて優れたものであった。
実施例13
マッサージクリーム(水中油乳化型ゲル状):
(成分) (%)
1.ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 0.2
2.水 残量
3.(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1
4.アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05
5.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.01
6.水酸化カリウム 0.042
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10
8.ベヘニルアルコール 1
9.ステアリン酸グリセリル 0.5
10.ミツロウ 1
11.ジメチルポリシロキサン 0.5
12.香料 0.5
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を80℃にて均一に加熱溶解した。
B:成分(7)〜(12)を70℃にて均一に加熱溶解した。
C:BをAに加え、乳化した。
D:冷却後、Cをジャー容器に充填した。
実施例13のクリームは、べたつきがなく、復元までに要する時間が22秒と、復元性を有しており、また高温安定性にも優れるものであった。
実施例14
ゲル状クリーム(水中油乳化型ゲル状):
(成分) (%)
1.ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.2
2.水 残量
3.(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1
4.カルボキシビニルポリマー 0.05
5.ジェランガム 0.01
6.水酸化カリウム 0.042
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20
8.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリス/オクチルドデシル)(注3)
0.05
9.コムギ胚芽油 0.05
10.コメ胚芽油 0.05
11.アーモンド油 0.05
12.ラベンダー油 0.05
13.アスタキサンチン(注4) 0.01
14.トコフェロール 0.02
15.ジブチルヒドロキシトルエン 0.02
(注3)エルデュウPS−203(味の素社製)
(注4)アスタキサンチン−5C(オリザ油化者製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を80℃にて均一に加熱溶解した。
B:成分(7)〜(15)を70℃にて均一に加熱溶解した。
C:BをAに加え、乳化した。
D:冷却後、Cをジャー容器に充填した。
実施例14のゲル状クリームは、べたつきがなく、復元までに要する時間が18秒と、復元性を有しており、また高温安定性にも優れるものであった。
実施例15
乳液(水中油乳化型乳液状):
(成分) (%)
1.ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 0.2
2.水 残量
3.(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 0.15
4.カラギーナン 0.03
5.BG 2
6.DPG 4
7.グリセリン 2
8.エタノール 5
9.EDTA−2Na 0.01
10.流動パラフィン 5
11.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4
12.トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン 4
13.水添ヤシ油 2
14.水添パーム油 0.1
15.水添レシチン 0.1
16.フェノキシエタノール 0.1
17.メチルパラベン 0.1
18.香料 0.1
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を80℃にて均一に加熱溶解した。
B:成分(10)〜(18)を70℃にて均一に加熱溶解した。
C:BをAに加え、乳化した。
D:冷却後、Cをボトル容器に充填した。
実施例15の乳液は、べたつきがなく、粘度値が16,100mPa・sであり、高温安定性にも優れるものであった。
実施例16
保湿クリーム(水中油乳化型ゲル状):
(成分) (%)
1.ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム 0.2
2.水 残量
3.(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1
4.カルボキシビニルポリマー 0.05
5.ローカストビーンガム 0.01
6.水酸化カリウム 0.042
7.BG 10
8.グリセリン 1
9.ジグリセリン 4
10.ソルビット液 3
11.ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1
12.セトステアリルアルコール 0.5
13.ベヘニルアルコール 0.5
14.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.5
15.フェノキシエタノール 0.1
16.メチルパラベン 0.1
17.香料 0.1
(製造方法)
A:成分(1)〜(11)を80℃にて均一に加熱溶解した。
B:成分(12)〜(17)を70℃にて均一に加熱溶解した。
C:BをAに加え、乳化した。
D:冷却後、Cをジャー容器に充填した。
実施例16の保湿クリームは、べたつきがなく、復元までに要する時間が18秒と、復元性を有しており、また高温安定性にも優れるものであった。
実施例17
リキッドファンデーション(水中油乳化型ゲル状):
(成分) (%)
1.ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム 0.2
2.水 残量
3.(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 1
4.カルボキシビニルポリマー 0.05
5.水酸化カリウム 0.042
6.BG 2
7.グリセリン 2
8.塩化ナトリウム 0.05
9.エタノール 5
10.BG 12
11.水素添加大豆リン脂質 1.5
12.酸化チタン 7
13.酸化亜鉛 7
14.酸化鉄 2
15.タルク 0.5
16.マイカ 0.5
17.シクロメチコン 15
18.ジメチルポリシロキサン 5
19.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
20.イソノナン酸イソトリデシル 5
21.ジカプリン酸PG 2
22.イソドデカン 2
23.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール 0.5
24.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 0.5
25.フェノキシエタノール 0.1
26.メチルパラベン 0.1
27.香料 0.1
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を80℃にて均一に加熱溶解した。
B:成分(10)〜(16)を分散した。
C:AにBを加え70℃で均一に混合した。
D:成分(17)〜(27)を70℃にて均一に加熱溶解した。
E:DをCに加え、乳化した。
F:冷却後、Eをジャー容器に充填した。
実施例17のリキッドファンデーションは、べたつきがなく、復元までに要する時間が10秒と、復元性を有しており、高温安定性、塗布膜の均一性にも優れるものであった。
本発明の水中油乳化型組成物は、べたつきがなく、復元性と高温安定性に優れるため各種化粧料に利用することができる。

以 上

Claims (8)

  1. 次の成分(A)〜(E)
    (A)疎水変性ポリエーテルウレタン
    (B)水溶性高分子
    (C)アシルグルタミン酸、ジアシルグルタミン酸リシンまたはそれらのアルカリ金属塩から選ばれる1種以上
    (D)油剤
    (E)水
    を含有し、成分(D)が9〜40質量%であり、成分(B)が、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーおよびキサンタンガムからなる群から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする水中油乳化型組成物。
  2. 成分(A)が、(ポリエチレングリコール−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマーである請求項1記載の水中油乳化型組成物。
  3. 成分(C)が、ジアシルグルタミン酸リシンまたはそのアルカリ金属塩である請求項1または2に記載の水中油乳化型組成物。
  4. 成分(D)が、極性油を含むものである請求項1〜の何れか1項に記載の水中油乳化型組成物。
  5. 成分(B)と成分(A)の含有質量割合(B)/(A)が、0.005〜0.2である請求項1〜の何れか1項に記載の水中油乳化型組成物。
  6. 成分(C)と成分(D)の含有質量割合(C)/(D)が、0.0005〜0.2である請求項1〜の何れか1項に記載の水中油乳化型組成物。
  7. B型粘度計で測定される、30℃の粘度が10,000mPa・s以上であり、かつ直径8cmの円形型樹脂容器に高さ4cmになるように充填し、水平状態で表面が平坦な状態から、直径1cmの円形型プレートを表面より深さ2cmまで押し込んで孔を開けた後静置して、もとの平坦な状態に戻るまでの復元に要する時間が60秒未満である請求項1〜の何れか1項に記載の水中油乳化型組成物。
  8. 請求項1〜の何れか1項に記載の水中油乳化型組成物をジャー容器に充填した化粧料。
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