JP6803656B2 - パウチ袋 - Google Patents

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Description

本発明は、自立性を有する可撓性のパウチ袋、特に内容物が液体、ゲル状体、粉体等の流動体であるパウチ袋に関する。
従来から、流動体を密閉するための、底部に設けられたガゼット部によって自立性を有する可撓性のパウチ袋が知られている。こうしたパウチ袋を商品の売買のために店頭において商品棚やダンボール箱内などに自立させて陳列することが一般的に行われている。
このため、こうしたパウチ袋には通常、側面を形成する側面シートに、商品に関する情報を消費者に認知させたり、消費者に購買意欲を惹起させたりするための、商品名、製造者名、内容物の特徴を表す商品のキャッチコピーや説明等であるシンボルマークが表示されている。シンボルマークは、パウチ袋を店頭において前後に重ねて並べるために、消費者に対する視認性を向上させるようにパウチ袋の側面の上部に表示されていることが一般的である。
特開2006−335478号公報 特開2009−12793号公報
しかしながら、こうしたパウチ袋は、内容物が流動体である場合は、パウチ袋が可撓性であるために、自立させた際に内容物の重量によってパウチ袋が折れ曲がったり、パウチ袋の側面シートの特に上部において皺が寄ったりする場合がある(一例として、図4参照)。このように、パウチ袋の上部に折れ曲がりや皺が生じると、パウチ袋の側面の上部に設けられたシンボルマークの視認性が低下して、シンボルマークとしての機能が発揮できなくなる場合がある。
さらに、パウチ袋の使用時において、パウチ袋の内容物を少量ずつ使用する場合には、パウチ袋を開封後に内容物が残っている状態で自立させることになる。このときに、同様にパウチ袋の内容物の重量によって、パウチ袋の特に上部が変形することによって、パウチ袋がバランスを崩して倒れてしまい、内容物がこぼれてしまう場合があった。
こうした課題を解決するものとして、特許文献1には、商品として調理例などの外観の見栄えを向上させ、かつ、開封後に内容物の一部を使用した後にパウチ袋を自立させた場合に、パウチ袋が転倒しないことを目的としたパウチ袋が開示されている。特許文献1に係るパウチ袋では、両側縁部に大きなくびれ(弓状凹部)が設けられていることにより、パウチ袋の中間部で急激に窄まることが抑制されて、壁面フィルムが滑らかに広がる。それにより、調理例などの写真等の見栄えがよく、外観が優れた商品となることが、特許文献1に記載されている。
また、特許文献2には、液状の内容物を充填したときの袋の形態安定性、保形性を向上させるために、側面シートの中央部に凸部の側面が形成されているパウチ袋が開示されている。引用文献2に係るパウチ袋では、従来、内容物が充填されている袋の中間部から内容物が充填されていないパウチ袋の上部にかけて発生していたU字状などの折れ筋が、上記凸部の側面の凸部形状に集約されることになる。それにより、パウチ袋の形態安定性、および保形性が向上されると同時に、外観も向上することが引用文献2に記載されている。
しかしながら、上述の特許文献1及び2に記載のパウチ袋では、両側縁部に大きなくびれ部や、側面シートの中央部に凸部の側面などを形成する特殊な加工が必要となり、製造工程が増加することとなり、その結果、製造コストが増大するという課題があった。
そこで本発明の目的は、製造工程を増加することなく、自立させたときにパウチ袋の上部に表示されたシンボルマークの視認性を向上させ、さらにパウチ袋の自立性を開封後においても維持することのできるパウチ袋を提供することにある。
請求項1の発明によれば、直線状の2つの側縁部を有する一対の側面シートを、前記側縁部に沿って一定の幅で互いに接合する側縁接合部を備える、液体調味料を充填するための自立性を有する可撓性のパウチ袋において、前記側縁接合部の一部は、前記2つの側縁部のうちの少なくとも一方の側縁部から前記パウチ袋の中央に向けて前記パウチ袋の幅方向に突出している突出部を含み、前記突出部が、前記パウチ袋を自立させたときに、パウチ内容物液位よりも低い位置に設けられている、パウチ袋が提供される。
すなわち、請求項1の発明では、側縁接合部がその一部に前記パウチ袋の中央に向けて突出している突出部を含んでおり、かつ、パウチ袋を自立させたときに、突出部がパウチ内容物液位よりも低い位置に設けられていることにより、突出部の周辺においてパウチ袋を積極的に変形させて大きなくびれを形成することができる。これにより、特にパウチ袋の上部において、大きな皺が寄ったり、折れ曲がったりするなどのパウチ袋の変形が抑制される。その結果、パウチ袋の上部に表示されたシンボルマークの視認性を向上させることができ、かつパウチ袋の自立性を開封後においても維持することができる。また、突出部を形成するにあたっては、突出部に対応する部分を熱シール金型に形成するのみでよく、一般的な直線状の2つの側縁部を有するシートに対して、切断や別部材の接合等の加工をすることなくパウチ袋を製造することができる。
なお本発明では、「パウチ内容物液位」とは、内容物が液体やゲル状体であるときは、パウチ袋を自立させた状態においてパウチ袋の内部に形成される液面の高さをいうものとする。また、内容物が粉体である場合は、パウチ内容物液位は、同様にパウチ袋を自立させた姿勢における、内容物の底面からの高さをいうものとする。
請求項2の発明によれば、前記一対の側面シートの少なくとも一方の外面の前記突出部よりも高い位置にシンボルマークが表示された、請求項1に記載のパウチ袋が提供される。
請求項2の発明よれば、自立させたときに、突出部の周辺でパウチ袋を積極的に変形させて、パウチ袋に大きなくびれを形成させることによって、突出部よりも高い位置において、パウチ袋の変形が、具体的には大きな皺が寄ったり、折れ曲がったりすることが抑制される。その結果、突出部よりも高い位置に表示されたシンボルマークの視認性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、前記側縁接合部において、前記突出部が隣接する前記側縁接合部の部分と滑らかに接続するように前記突出部が形成されている、請求項1又は2に記載のパウチ袋が提供される。さらに、請求項4の発明によれば、前記突出部の突出端が湾曲した形状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパウチ袋が提供される。そして、請求項5の発明によれば、前記突出部の突出端が円弧状に形成されている、請求項4に記載のパウチ袋が提供される。
請求項3〜5の発明では、突出部と突出部に隣接する側縁接合部の部分との間に、そして突出部の突出端縁に、屈曲する部分が存在せず滑らかに接続されているので、パウチ袋が自立して突出部の周辺で変形したときに、変形によるパウチ袋の内部応力が一点に集中せずに分散される。これにより、応力集中によって生じるおそれのあるパウチ袋の破断(ピンホール開き)の危険性を低下させることができる。
請求項6の発明によれば、前記突出部が、前記2つの側縁部の両方に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパウチ袋が提供される。
請求項6の発明では、パウチ袋を自立させたときに発生する変形が、より突出部の周辺に限定される。その結果、より効果的にパウチ袋の上部に表示されたシンボルマークの視認性を向上させることができ、かつパウチ袋の開封後においても自立性を維持することができる。
請求項7の発明によれば、前記一対の側面シートは略矩形のシートである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパウチ袋が提供される。
請求項7の発明では、一対の側面シートに、一般的なシート形状である略矩形の互いに同形状のシートをパウチ袋の製造にそのまま使用できるので、製造工程を増加することなく、ひいては製造コストを増大させることなくパウチ袋を製造することができる。
請求項8の発明によれば、前記パウチ内容物の容量が200mL以上である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパウチ袋が提供される。
請求項8の発明では、パウチ内容物の容量が大きいので、パウチ袋の変形が抑制されて、自立させたときにパウチ袋の上部に表示されたシンボルマークの視認性を向上させ、さらにパウチ袋の自立性を開封後においても維持することができるという本発明の効果をより効果的に奏することができる。
本発明に係るパウチ袋は、一対の側面シートを接合する側縁接合部に含まれるパウチ袋の幅方向に突出している突出部により、自立させたときにパウチ袋の上部に表示されたシンボルマークの視認性を向上させ、さらにパウチ袋の開封後においても自立性を維持することができる。
未充填かつ折り畳まれた状態における本発明の実施形態に係るパウチ袋の平面図。 充填後かつ自立させた状態における、本発明の実施形態に係るパウチ袋の写真。 突出部の変形例の拡大図。 突出部の変形例の拡大図。 突出部の変形例の拡大図。 突出部の変形例の拡大図。 突出部の変形例の拡大図。 突出部の変形例の拡大図。 充填後かつ自立させた状態における、従来のパウチ袋の写真。
これより、上述の図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るパウチ袋1について説明する。本実施形態に係るパウチ袋1は、鍋つゆを充填するものであって、パウチ袋1の上部1Tの側縁に設けられた切り込み3からパウチ袋1の幅方向Wに切断して開封される。
本実施形態に係るパウチ袋1は、パウチ袋1の側面を形成する一対の側面シート11と、パウチ袋1の底部1Bに自立のためのガゼット部5を形成する底面シート13から構成されている。なお、本実施形態のパウチ袋1では、表面及び裏面の両側面を形成する側面シート11がそれぞれ略同一形状であって、2枚重ねられているので、裏面を形成する側面シート11は図1には現れていない。また、図1では、側面シート11同士、及び側面シート11と底面シート13との接合部分を斜線で表している。
側面シート11はそれぞれ、本実施形態では四隅が丸められている略矩形のポリエチレンテレフタレート(外層)/ナイロン(中層1)/アルミニウム箔(中層2)/無軸延伸ポリプロピレン(内層)から形成された可撓性のシートである。側面シート11は、それぞれの2つの側縁部11Sにおいて、これら側縁部11Sに沿って一定の幅で互いに接合する側縁接合部11SSを備える。なお、本実施形態に係るパウチ袋1では、一般的なパウチ袋と同様に、内容物を充填後に、それぞれの上縁部11Tにおいて側面シート11同士を接合することによって、内容物を密閉することができる。
また、底面シート13は、パウチ袋1の底部1Bにおいて、側面シート11のそれぞれに対して側面シート11同士の間で接合されており、これにより底部接合部13Sが形成されている。パウチ袋1の底部1Bには、底面シート13によってマチが形成されることによって、パウチ袋1を自立させためのガゼット部5が形成されている。
さらに、パウチ袋1は、本実施形態では両方の側縁部11Sにおいて、側縁接合部11SSの一部が、側縁部11Sからパウチ袋1の中央に向けてパウチ袋1の幅方向Wに突出している突出部15を含んでいる。これらの突出部15は、パウチ袋1を自立させたときに、パウチ内容物液位Lv(図1において点線で表示)よりも低い位置に設けられている。
本実施形態では、突出部15は、突出端15Eが湾曲した形状に形成されており、さらに具体的には円弧状に形成された丸山形である。さらに、突出部15は、隣接する側縁接合部11SSの部分とその境界部分15Bにおいて滑らかに接続するように、湾曲形状に形成されている。
側面シート11同士及び側面シートと底面シート13との接合は、本実施形態では熱シールによって行われている。突出部15は、側縁部11Sに熱シールを施す際に使用する金型に予め突出部15に対応する部分を形成しておき、側縁接合部11SSの他の部分と一体的に形成することができる。
また、本実施形態では、パウチ袋1の表面になる側面シート11に、さらに具体的には前記突出部15よりも高い位置にシンボルマーク17が表示されている。
これより、本実施形態に係るパウチ袋1の作用効果について説明する。
(1) 本実施形態に係るパウチ袋1では、概ね一定の幅で形成されている側縁接合部11SSが、その一部においてパウチ袋1の幅方向Wに突出する突出部15を含み、結果として、突出部15において幅広に形成されている。すると、突出部15と突出部15に隣接する箇所において剛性差が生じ、パウチ袋1は、自立した状態において、図2の写真に表れているように、内容物の重量によって突出部15の周辺において積極的に変形させて大きなくびれCを形成することができる。これにより、突出部15の周辺以外の部分、特にパウチ袋1の上部1Tにおいて、大きな皺が寄ったり、折れ曲がったりするなどのパウチ袋1の変形が抑制される。その結果、側面シート11の上部に表示されているシンボルマーク17の視認性を損なうことがない。なお、図2のパウチ袋1の側面シートでは、シンボルマーク17の表示が省略されている。
また従来では、工場出荷時には一般的に、こうしたパウチ袋はダンボール箱内に立てられた状態で収容される。段ボール箱からパウチ袋を取り出すときに、パウチ袋の上部が折れ曲がっていたり、皺が寄ったりしていると、屈曲した箇所に集中的に力がかかり、パウチ袋が破断する(ピンホール開き)おそれがあった。そのため、段ボール箱からパウチ袋を取り出すときに、パウチ袋の上部の折り曲がりや皺を直してからパウチ袋を取り出す必要があった。また、ダンボール箱に入れられたままパウチ袋を店頭に陳列する場合は、折り曲がりや皺を直してパウチ袋の上部を立て直す作業が必要となり煩雑であった。しかしながら、上述のように本実施形態に係るパウチ袋1では、上部1Tにおいて大きな皺が寄ったり、折れ曲がったりすることが抑制されるので、従来のような煩雑な作業をする手間が低減され、商品を陳列する際の作業性を向上させることができる。
さらに、パウチ袋は使用時において、開封後にそのまま自立させて放置される場合がある。このような場合においても、上述のように本実施形態に係るパウチ袋1では、パウチ袋1の上部1Tの変形が抑制されるので、パウチ袋1の上部1Tが変形してバランスを崩し転倒することによって液こぼれを生じる危険性が低減される。また、パウチ袋1を自立させたときに、パウチ袋1の上部1Tが折れ曲がって上部1Tに液が溜まることが抑制されるので、開封時に外気の流入性が良く、開封口がくっついたままにならずスムーズに開封することができる。
(2) また、突出部15を形成するにあたっては、上述のように突出部15に対応する部分を熱シール金型に形成するだけでよい。したがって、一般的な直線状の2つの側縁部を有する、本実施形態では略矩形の側面シート11に対して、切断や別部材の接合等の追加加工をすることなくパウチ袋1を製造することができる。それにより、特許文献1及び2に記載のパウチ袋のように追加加工を必要としないので、製造工程を従来の自立性の有するパウチ袋から増加させる必要がなく、さらにパウチ袋1の材料の無駄も出ない。その結果、本実施形態に係るパウチ袋1では、製造コストを増大させることが防止される。
(3) また、流動体である内容物を高速でパウチ袋1に充填するときには、勢いよく内容物をパウチ袋1に充填することになり、その結果、内容物がパウチ袋1の内部で跳ね返って飛散してしまい、パウチ袋1の外表面や製造設備を汚染する場合がある。本実施形態に係るパウチ袋1では、突出部15がパウチ袋1の中央に向けて形成されていることによって、突出部15が形成されている箇所では、袋内部空間の幅方向W寸法が他の箇所よりも小さい。つまり、突出部15が形成されている箇所において、袋内部空間が若干すぼまっているということができる。こうしたパウチ袋1において、充填ノズルの先端を突出部15よりも下まで差し込むことによって、パウチ袋1に内容物を高速で充填するときに発生するおそれのある内容物の跳ね返りを、突出部15に衝突させて方向を変えることによって減少させることができる。
(4) 本実施形態では、突出部15は湾曲した形状をしており、さらに具体的には突出端縁15Eは円弧形状である丸山形である。さらに、突出部15は、隣接する側縁接合部11SSの部分とその境界部分15Bにおいて滑らかに接続するように、湾曲形状に形成されている。これにより、パウチ袋1が自立して突出部15の周辺で変形したときに、変形によるパウチ袋1の内部応力が一点に集中せずに分散される。これにより、応力集中によって生じるおそれのあるパウチ袋の破断(ピンホール開き)の危険性を低下させることができる。
本実施形態では、側面シート11同士及び側面シートと底面シート13との接合は熱シールによって行われたが、超音波シールや他の公知の接合方法によって行ってもよい。
また、側面シート11及び底面シート13は、本実施形態ではポリエチレンテレフタレート(外層)/ナイロン(中層1)/アルミニウム箔(中層2)/無軸延伸ポリプロピレン(内層)から形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ポリエチレンテレフタレート(外層)/ナイロン(中層1)/アルミニウム箔(中層2)/直鎖状低密度ポリエチレン(内層)やポリエチレンテレフタレート(外層)/アルミニウム箔(中層)/無軸延伸ポリプロピレン(内層)、ポリエチレンテレフタレート(外層)/アルミニウム箔(中層)/直鎖状低密度ポリエチレン(内層)等を側面シート11及び底面シート13の素材として使用することができる。
さらに本実施形態では、突出部15の突出形状は丸山形であるが、本発明はこの形状に限定されるものではない。例えば、突出部15の形状の変形例としては、図3A〜3Fに示すよう、上側が下側よりも曲率半径の大きい丸山形(図3A)、下側が上側よりも曲率半径の大きい丸山形(図3B)、角が丸められた矩形(図3C)、頂角が丸められた三角形(図3D)、先が丸められた直線状形(図3E)、半円形(図3F)等が挙げられる。突出部15は、上記のような形状であったとしても、上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、突出部15の設置位置や、突出部15の構成部分の曲率半径、寸法等は、パウチ袋の寸法、容量、重量や、内容物の容量、比重、粘度等によって、上記作用効果を適切に奏するように適宜決定される。
また、本実施形態のパウチ袋1では、2つの側縁部にそれぞれ突出部15が設けられているが、一方の側縁部のみに突出部が設けられていてもよい。この場合においても、本実施形態と同様に、パウチ袋を自立させたときに突出部の近傍でパウチ袋が変形するので、本実施形態に係るパウチ袋と同様の作用効果を奏することができる。しかしながら、本実施形態に係るパウチ袋1のように2つの側縁部11Sにそれぞれ突出部15が設けられていると、パウチ袋を自立させたときに発生する変形が、より突出部15の周辺に限定される。その結果、より効果的にパウチ袋1の上部1Tに表示されたシンボルマーク17の視認性を向上させることができ、かつパウチ袋1の開封後においても自立性を維持することができるので好ましい。
さらに、本実施形態では、内容物は鍋つゆであったが、内容物の粘度が低いとパウチ袋が変形し易いことから、粘度が0.001Pa・s〜10.0Pa・s(1cp〜10000cp)の範囲である液体調味料(例えば、鍋つゆ、麺つゆ、カレー、シチュー、スープ、液体みそ、料理酒、しょうゆ、ドレッシング、シロップ類、ソース、ケチャップ、マヨネーズ、たれ類、食酢、ぽん酢、本みりん、みりん風調味料、液体だし、レトルト食品等)であると好適であり、粘度が0.001Pa・s〜5.0Pa・s(1cp〜5000cp)の範囲であるとさらに好適である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、内容物は、清涼飲料水、ゼリー、顆粒調味料等の流動体の食品であってもよい。さらに、内容物は例えば、インク、墨汁、ローション、乳液、化粧水、ビーズ等の食品ではない流動体であってもよい。また、液体調味料は、具材などの固形物を含んでいてもよい。
また、本実施形態において、特に内容物の容量を限定するものではないが、容量が大きくなると、パウチ袋を縦長に形成する必要があり、それによりパウチ袋が変形し易くなる。よって、内容物の容量が、200mL以上、好ましくは300mL以上、さらに好ましくは500mL以上であると、パウチ袋の変形が抑制されて、自立させたときにパウチ袋の上部に表示されたシンボルマークの視認性を向上させ、さらにパウチ袋の自立性を開封後においても維持することができるという本発明の効果をより効果的に奏することができる。
1 パウチ袋
11 側面シート
11S 側縁部
11SS 側縁接合部
15 突出部
17 シンボルマーク
Lv パウチ内容物液位
W 幅方向

Claims (3)

  1. 直線状の2つの側縁部を有する略矩形の一対の側面シート前記側縁部に沿って一定の幅で互いに接合された側縁接合部を備え、底部に形成されているガゼット部によって自立可能である、液体調味料を充填後の自立性を有する可撓性のパウチ袋において、
    前記側縁接合部の一部は、前記2つの側縁部の方の側縁部から前記パウチ袋の中央に向けて前記パウチ袋の幅方向に突出している、隣接する前記側縁接合部の部分と滑らかに接続し、突出端縁が湾曲した形状に形成されている、突出部を含み、
    粘度が0.001Pa・s〜10.0Pa・sの範囲である液体調味料を500mL以上充填した際に、前記突出部が、前記パウチ袋を自立させたときに、パウチ内容物液位よりも低い位置に設けられることにより、内容物の重量によって、前記突出部の周辺において前記パウチ袋を変形させてくびれを形成させることで、前記パウチ内容物液位よりも上部において前記側面シート同士が密着し略平坦状に起立し、
    前記一対の側面シートの少なくとも一方の外面の前記突出部よりも高い位置にシンボルマークが表示された、パウチ袋。
  2. 前記突出部の突出端が円弧状に形成されている、
    請求項に記載のパウチ袋。
  3. 請求項1又は2に記載のパウチ袋の成型に用いる、前記側縁接合部と前記突出部とを同時に形成可能な、熱シール金型。
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