JP6802850B2 - 大環状化合物および該化合物を含む組成物 - Google Patents

大環状化合物および該化合物を含む組成物 Download PDF

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Description

本発明は医薬技術分野に関し、特に大環状化合物および該化合物を含む組成物に関する。
本願は、PCT/CN2017/074555 (出願提出日:2017年2月23日)の国際段階の出願であり、中国出願番号201610117814.2(出願提出日:2016年3月3日)の優先権を主張する。ここで、中国出願番号201610117814.2の内容を明細書に取り込む。
過去の30年間で、肺がんの死亡率は465%上昇し、発生率は毎年26.9%増加し、中国において、既に悪性腫瘍による死亡の第一位の原因となった。その中に、非小細胞肺癌(non−small cell lung cancer,NSCLC)は全肺癌の80%以上を占める。NSCLC患者の3分の1のみは手術治療を受ける機会があり、患者の約70%は、診断する時にすでに局所進行または遠隔転移となったので、手術を受ける機会が失われる。この場合、薬物治療は特に重要である。未分化リンパ腫キナーゼ(anaplasticlymphoma kinase,ALK)遺伝子融合は、最近に重要なバイオマーカーとなり、特定のNSCLCサブグループの患者をスクリーニングすることと対応の阻害剤で治療することに寄与する。国際肺癌学会(IASLC)は、ALK融合検査を採用して患者のスクリーニングを指導し、性別、民族、喫煙歴、その他の臨床リスク要因にかかわらず、末期腺癌の患者においてALK阻害剤で治療される患者を選抜することを推奨する。二重標識単離プローブを用いた蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)検査は、ALK−TKI療法が受けられる患者の選抜に使用されました。この診断方法は、米国FDAによって承認され、クリゾチニブによるALK再配列腫瘍の治療の研究に使用されている。クリゾチニブは、ALKおよびMETチロシンキナーゼを阻害でき、さらにROS1およびRONキナーゼの活性を阻害できる経口アデノシン三リン酸(ATP)競合阻害剤である。
しかし、クリゾチニブは、視覚障害、胃腸の副作用などの副作用があり、症例の16%は、グレード3〜4の肝臓トランスアミナーゼのレベル上昇を示した。さらに、ALK陽性患者は、初期段階のクリゾチニブ治療の敏感期間を経過した後に、必然的に薬剤耐性を示す。したがって、ALKキナーゼ阻害活性を有する、および/またはより良好な薬力学/薬物動態特性を有する化合物を開発する必要がある。
上記の技術問題に鑑み、本発明は、より良好なALKキナーゼ阻害活性を有する、および/またはより良好な薬力学/薬物動態特性を有する大環状化合物及び該化合物を含む組成物を提供する。
これについて、本発明で採用される技術手段は以下の通りである。
本発明の目的は、ALKキナーゼ阻害活性を有する、および/またはより良好な薬力学/薬物動態特性を有する新規タイプの化合物を提供することにある。
本発明の第1の態様は、式(I)で表される大環状化合物またはその結晶形、薬学的に許容される塩、プロドラッグ、立体異性体、水和物または溶媒和物を提供する。
式(I)中、
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17は、それぞれ独立して、水素、重水素またはハロゲンであり;
追加の条件は、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17の少なくとも1つが、重水素または重水素に置換されたものである。
本発明のさらなる改良として、R、RおよびRは、それぞれ独立して、重水素または水素である。
本発明のさらなる改良として、Rは重水素または水素である。
本発明のさらなる改良として、R、RおよびRは、それぞれ独立して、重水素または水素である。
本発明のさらなる改良として、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15は、それぞれ独立して、重水素または水素である。
本発明のさらなる改良として、R16およびR17は、それぞれ独立して、重水素または水素である。
本発明のさらなる改良として、前記した化合物は、以下の化合物またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択されるが、これらに限定されない。
従来技術と比べて、本発明の有益な効果は、本発明の化合物が、プロテインキナーゼ(例えば、ALKキナーゼ)に対して優れた阻害性を有することにある。この重水素化の技術により、生体内における化合物の代謝を変え、化合物はより良好な薬物動態パラメータを有することを可能にする。この場合、用量を変更し、長時間作用型製剤として、適用性を改善することができる。重水素による化合物中の水素原子の置換では、重水素の同位体効果によって、動物の体内における化合物の薬物濃度を増加させ、薬物の有効性を向上させることができる。また、重水素による化合物中の水素原子の置換では、特定の代謝生成物が阻害されることにより、化合物の安全性を増加させることができる。
薬物分子において、重水素は、形状および体積が水素とほぼ同じである。薬物分子における水素は、選択的に重水素に置換される場合、重水素で置換された薬物は、一般に、元の生物活性および選択性を保持する。同時に、炭素−重水素結合の結合は、炭素−水素結合の結合よりも安定であり、いくつかの薬物の吸収、分布、代謝および排泄などの特性に直接に影響を与えるため、薬物の有効性、安全性および耐性を改善できることを、本発明者らが実験により確認した。
別の好ましい実施形態では、重水素は、重水素に置換された各位置における重水素同位体の含有量が少なくとも天然重水素同位体の含有量(0.015%)より多く、好ましくは30%超、より好ましくは50%超、さらにより好ましくは75%超、さらにより好ましくは95%超、さらにより好ましくは99%超である。
具体的には、本発明において、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17の重水素に置換された各位置における重水素同位体の含有量は、少なくとも5%であり、好ましくは10%超、より好ましくは15%超、より好ましくは20%超、より好ましくは25%超、より好ましくは30%超、より好ましくは35%超、より好ましくは40%超、より好ましくは45%超、より好ましくは50%超、より好ましくは55%超、より好ましくは60%超、より好ましくは65%超、より好ましくは70%超、より好ましくは75%超、より好ましくは80%超、より好ましくは85%超、より好ましくは90%超、より好ましくは95%超、より好ましくは99%超である。
別の好ましい実施形態では、式(I)の化合物におけるR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16およびR17の中の少なくとも1個のRが重水素を含み、好ましくは2個のR、より好ましくは3個のR、より好ましくは4個のR、より好ましくは5個のR、より好ましくは6個のR、より好ましくは7個のR、より好ましくは8個のR、より好ましくは9個のR、より好ましくは10個のR、より好ましくは11個のR、より好ましくは12個のR、より好ましくは13個のR、より好ましくは14個のR、より好ましくは15個のR、より好ましくは16個のR、より好ましくは17個のRが重水素を含む。
別の好ましい実施形態では、前記の化合物が重水素化されていない化合物を含まない。
本発明の第2の態様では、薬学的に許容される担体と、本発明の第1の態様に記載した前記の化合物、またはその結晶形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物とを混合して、医薬組成物となる工程を含む医薬組成物の調製方法を提供する。
本発明の第3の態様では、薬学的に許容される担体及び本発明の第1の態様に記載した前記の化合物、またはその結晶形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
別の好ましい実施形態において、前記の医薬組成物は、注射剤、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤または顆粒剤である。
別の好ましい実施形態において、前記の医薬組成物は、癌、心臓血管疾患、炎症、感染、免疫疾患、細胞増殖性疾患、ウイルス性疾患、代謝性疾患または臓器移植のための薬物である他の治療薬をさらに含む。
本発明の第4の態様では、プロテアーゼを阻害する医薬組成物の調製に用いることへの、本発明の第1の態様に記載した前記の化合物、またはその結晶形、薬学的に許容される塩、プロドラッグ、立体異性体、同位体異性体、水和物もしくは溶媒和物の使用を提供する。
別の好ましい実施形態において、前記の医薬組成物は、癌、細胞増殖性疾患、炎症、感染、免疫疾患、臓器移植、ウイルス性疾患、心臓血管疾患または代謝性疾患を治療および予防することに用いる。
別の好ましい実施形態において、前記の癌には、肺癌、頭頸部癌、乳癌、前立腺癌、食道癌、直腸癌、結腸癌、鼻咽頭癌、子宮癌、膵臓癌、リンパ腫、血液癌、骨肉腫、黒色腫、腎臓癌、胃癌、肝臓癌、膀胱癌、甲状腺癌または大腸癌を含むが、これらに限定されない。
別の好ましい実施形態において、前記の癌には、肺癌、頭頸部癌、乳癌、前立腺癌、食道癌、直腸癌、結腸癌、鼻咽頭癌、子宮癌、膵臓癌、リンパ腫、血液癌、骨肉腫、黒色腫、腎臓癌、胃癌、肝臓癌、膀胱癌、甲状腺癌または大腸癌を含むが、これらに限定されない。
別の好ましい実施形態において、前記の免疫疾患または炎症には、関節リウマチ、変形性関節症、リウマチ様脊椎炎、痛風、喘息、気管支炎、鼻炎、慢性閉塞性肺疾患、嚢胞性線維症を含むが、これらに限定されない。
別の好ましい実施形態において、前記の癌は非小細胞肺癌である。
本発明の第5の態様では、本発明の第1の態様に記載の化合物、またはその結晶形、薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、或いは本発明の第3の態様に記載した医薬組成物を治療を必要とする対象に投与する工程を含む、プロテインキナーゼ(例えば、ALKキナーゼ)を阻害する方法または疾患(例えば、癌、細胞増殖性疾患、炎症、感染、免疫疾患、臓器移植、ウイルス性疾患、心血管疾患または代謝性疾患)を治療する方法を提供する。
本発明の範囲おいて、本発明の上記の技術特徴および以下(例えば、実施例)に具体的に記載される技術特徴を互いに組み合わせて新しいまたは好ましい技術案を構成できることを理解すべきである。ここで、その詳細を省略する。
また、本発明は同位体標識化合物を含み、ここで元の化合物を開示することに相当する。本発明の化合物の同位体の例として、H、H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩素の同位体が挙げられる。本発明の化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、異性体、または薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、上記の化合物の同位体や他の同位体原子を含むものは、すべて本発明の範囲内にある。例えば、放射性同位体であるHおよび14Cも本発明の特定の同位体標識化合物の中に含み、それは薬物および基質の組織分布実験に有用である。トリチウム(即ちH)と炭素14(即ち14C)は、調製および検出が比較的に容易であるため、同位体の第1候補である。なお、重水素(即ちH)のようなより重い同位体の置換は、優れた代謝安定性があるため、インビボで半減期を増加するまたは投与量を減少するように、特定の治療法において利点を有するので、場合によっては好ましいことがある。同位体標識化合物は、通常の方法で非同位体試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を使用することにより、実施例に示すプロトコルに従って調製される。
本発明において、特に説明のない限り、「ハロゲン」とは、F、Cl、BrおよびIを指す。より好ましくは、ハロゲン原子がF、ClおよびBrから選択される。
本発明において、特に説明のない限り、「C〜Cアルキル基」とは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチルまたは類似の基などの炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のアルキル基を指す。
本発明において、特に説明のない限り、「重水素化」とは、化合物または基における水素の1個以上が重水素に置換されていることを意味し、重水素化は一置換、二置換、多置換または完全置換であっても良い。「1つ以上の重水素化」および「1回以上の重水素化」という用語は、同じ意味で使用される。
本発明において、特に説明のない限り、「非重水素化された化合物」とは、重水素原子の割合が天然重水素同位体の含有量(0.015%)以下の化合物を指す。
本発明において、薬学的に許容される塩としては、無機塩および有機塩がある。一種類の好ましい塩は、本発明の化合物と酸と形成された塩である。塩の形成に適した酸として、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸;ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ピクリン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸などの有機酸;及び、プロリン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸などのアミノ酸が挙げられるが、これらに限定されない。別の一種類の好ましい塩は、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩或いはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウム塩或いはカルシウム塩)、アンモニウム塩(例えば、メチルアミン塩、エチルアミン塩、プロピルアミン塩、ジメチルアミン塩、トリメチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、tert−ブチルアミン、エチレンジアミン塩、ヒドロキシエチルアミン塩、ジヒドロキシエチルアミン塩、トリヒドロキシアミン塩、及びモルホリン、ピペラジン、リジンからそれぞれ形成されたアミン塩などの低級アルカノールアンモニウム塩および他の薬学的に許容されるアミン塩)などの本発明の化合物をアルカリで形成された塩である。
「溶媒和物」という用語とは、本発明の化合物が溶媒分子と配位して特定の割合で形成した錯体を指す。「水和物」とは、本発明の化合物が水と配位して形成した錯体を指す。
以下、本発明の式(I)で表される構造の化合物の調製方法をさらに具体的に説明するが、これらの具体的な方法は本発明を限定するものではない。また、本発明の化合物は、本明細書に記載された、又は当技術分野で公知された様々な合成方法を組み合わせることによって順調に調製することができ、そのような組み合わせは、当業者にとって明らかである。
調製プロセスにおいて、一般に、各反応は不活性溶媒の中に、室温〜還流温度(例えば、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜80℃)で行われる。反応時間は、一般に、0.1〜60時間で、好ましくは0.5〜24時間である。
以下、実施例により具体的に説明する。
実施例1 中間体である2−(1−((2−アミノ−5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ)エチル)−4−フルオロ安息香酸メチル(化合物7)の合成
工程1 化合物2の合成
窒素雰囲気下、化合物1(2.6g、10mmol)のメタノール(50mL)溶液を氷水浴で冷却し、徐々にNaBH(0.38g、10mmol)を加え、0℃で5分間反応し続け、反応系に泡がなくなるまで0.5M HCl溶液を徐々に加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で反応液をpH>7に調整し、酢酸エチルで抽出して白色固体生成物2.6gを得た。収率は99%であった。LC−MS(APCI):m/z=267(M+1)H NMR(300MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.76−7.71(m,1H),7.35−7.31(m,1H),6.78−6.72(m,1H),5.05−4.99(m,1H),1.45(d,J=6.0Hz,3H)。
工程2 化合物3の合成
化合物2(2.6g、10mmol)のジクロロメタン(60mL)溶液に、EtN(1.52g、15mmol)およびMsCl(1.5g、13mmol)を0℃で順次滴下した後、反応混合物を室温下で1時間撹拌し、水およびジクロロメタンを添加し、有機相を分離して、水、0.5M HCl溶液および飽和炭酸水素ナトリウム溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて淡色固体生成物3.1gを得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=345(M+1)
工程3 化合物5の合成
化合物3(1.0g、2.9mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液に、化合物4(0.48g、4.3mmol)および炭酸セシウム(1.9g、5.8mmol)を加え、85℃に加熱して2時間反応した。その後、室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過し、濾液を回収し、カラムで精製して淡色固体生成物500mgを得た。収率は48%であった。LC−MS(APCI):m/z=359.1(M+1)H NMR(300MHz,DMSO−d)(δ/ppm) 7.90−7.85(m,1H),7.47−7.45(m,1H),7.40−7.35(m,1H),7.00−6.94(m,1H),6.57(d,J=7.8Hz,1H),6.40−6.35(m,1H),5.90(br s,2H),5.40(q,J=6.3Hz,1H),1.54(d,J=6.3Hz,3H)。
工程4 化合物6の合成
化合物5(0.25g、0.7mmol)のMeOH(5mL)溶液に、Pd(dppf)Cl(102mg、0.14mmol)、EtN(140mg、1.4mmol)を順次加え、反応系を真空にした後、COを吹き込み、CO雰囲気下、70℃で一晩反応させ、室温に冷却した後、酢酸エチルを加え、ろ過し、ろ液を回収し、カラムで精製して白色生成物150mgを得た。収率73%であった。LC−MS(APCI):m/z=291.1(M+1)H NMR(300MHz,CDCl)(δ/ppm) 8.05−8.03(m,1H),7.61−7.58(m,1H),7.30−7.27(m,1H),7.00−6.95(m,1H),6.61(d,J=8.1Hz,1H),6.42(d,J=8.1Hz,1H),6.33−6.30(m,1H),4.75(br s,2H),3.95(s,3H),1.65(d,J=6.3Hz,3H)。
工程5 化合物7の合成
窒素雰囲気下、攪拌付けの一口フラスコに化合物6(440mg、1.5mmol)とアセトニトリル(6mL)とを順次に加え、反応系を0℃に冷却し、N−ブロモスクシンイミド(NBS、267mg、1.5mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液を滴下し、15分間反応し続けた後、溶媒を回転乾燥し、残渣を酢酸エチルに溶解し、NaOH、10%のチオ硫酸ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機相を回収し、カラムで褐色油状生成物400mgを得た。収率は71%であった。LC−MS(APCI):m/z=369.1(M+1)H NMR(300MHz,CDCl)(δ/ppm) 8.07−8.05(m,1H),7.68−7.65(m,1H),7.26−7.24(m,1H),7.04−7.02(m,1H),6.75(d,J=8.1Hz,1H),6.33−6.30(m,1H),4.77(br s,2H),3.97(s,3H),1.65(d,J=6.3Hz,3H)。
実施例2 置換された大環状化合物18の調製
工程1 化合物9の合成
一口フラスコに化合物8(6.72g、40mmol)、1,2−ジクロロエタン(100mL)を添加して清澄な溶液を得た。この攪拌されている溶液にNBS(14.92g、84mmol)、過酸化ベンゾイル(BPO、1.24g、5.2mmol)を添加し、一晩加熱還流した後、室温に冷却し、氷浴で1時間攪拌した。針状固体が現れた後、濾過を行い、濾液を回収し、カラムで精製して白色固体9.1gを得た。収率は70%であった。LC−MS(APCI):m/z=327(M+1)H NMR(300MHz,CDCl)(δ/ppm) 4.48(s,2H),4.41(q,J=5.4Hz,2H),4.14(s,3H),1.41(t,J=5.4Hz,3H)。
工程2 化合物10の合成
一口フラスコに化合物9(2g、6.13mmol)とエタノール(15ml)とを加え、清澄な溶液を得た後、アンモニア水(15ml)を加え、室温で24時間攪拌し、回転乾燥して黄色固体1.5gを得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=233(M+1)
工程3 化合物11の合成
連続的な撹拌付けの二口丸底フラスコに、化合物10(1.5g、6.13mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、40mL)及びトリエチルアミン(TEA、1.3g、13mmol)を順次添加し、ジクロロメタンを加え、換気した後、反応系を窒素雰囲気下にして、氷水浴で(BOC)O(2g、9mmol)を滴下し、室温で一晩攪拌した後、水とジクロロメタンを加えて反応をクエンチした。ジクロロメタンで抽出し、有機相を分離し、カラムで精製して白色固体生成物600mgを得た。収率は29%であった。LC−MS(APCI):m/z=333(M+1)
工程4 化合物12の合成
連続的な撹拌付けの三口丸底フラスコに、化合物11(1.2g、3.6mmol)、ジクロロメタン(90mL)及びTEA(2.9g、28.8mmol)を順次添加し、−5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸無水物(3.8mg、18mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を滴下し、0℃で1時間撹拌した後、ジクロロメタンで希釈し、5%のクエン酸、炭酸水素ナトリウム溶液および飽和ブラインで順次洗浄し、有機相を回収し、カラムで精製して黄色固体生成物790mgを得た。収率は70%であった。LC−MS(APCI):m/z=315.1(M+1)
工程5 化合物13の合成
窒素雰囲気下、二口丸底フラスコに化合物12(460mg、1.5mmol)を加え、テトラヒドロフラン(5mL)を注入して清澄な溶液を得た後、−78℃に冷却し、ヘキサメチルジシラザンリチウム(LiHMDS、1.7ml、1.7mmol)を添加し、30分間撹拌した後、CDI(283mg、1.95mmol)を添加した。その後、室温で3時間撹拌し、水と酢酸エチルを加えて抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して黄色油状生成物230mgを得た。収率は48%であった。LC−MS(APCI):m/z=332.1(M+1)
工程6 化合物14の合成
窒素雰囲気下、二口丸底フラスコに化合物7(90mg、0.24mmol)、化合物13(100mg、0.3mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(90mg、0.36mmol)、CsF(190mg,1.26mmol)およびMeOH/HO(9:1,5mL)を順次添加し、均一に攪拌した後、Pd(OAc)(3mg、0.013mmol)のトルエン(0.5mL)溶液を加え、60℃に加熱し、一晩還流した。その後、室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過し、濾液を水とブラインで順次洗浄した。有機相を回収し、カラムで精製して黄色油状生成物87mgを得た。収率は67%であった。LC−MS(APCI):m/z=542.2(M+1)
工程7 化合物15の合成
一口丸底フラスコに、化合物14(200mg、0.36mmol)、テトラヒドロフラン(20mL)、LiOH・HO(151mg、3.6mmol)およびHO(5mL)を順次加え、室温で一晩攪拌した後、硫酸ナトリウム十水和物を加え、5分間攪拌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相をろ過し、回収して褐色油状生成物180mgを得た。収率は95%であった。LC−MS(APCI):m/z=528(M+1)
工程8 化合物16の合成
窒素雰囲気下、一口丸底フラスコに化合物15(180mg、0.34mmol)、MeOH(2mL)、HClの1,4−ジオキサン(2mL、3.32mmol)溶液を順次加え、40℃に加熱し、2時間反応させ、溶媒を除去し、カラムで精製して黄色油状生成物80mgを得た。収率は53%であった。LC−MS(APCI):m/z=428.2(M+1)
工程9 化合物18の合成
一口丸底フラスコに、2−(7−アゾベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、97mg、0.25mmol)および乾燥したDMF(2mL)を順次加え、0℃に冷却した。上記の一口丸底フラスコに、化合物16(80mg、0.18mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、234mg、1.4mmol)のDMF(1mL)とTHF(0.1mL)の混合溶液を0℃で徐々に添加した。その後、この温度で30分間攪拌を続け、水と酢酸エチルを加えて反応をクエンチさせた後、有機相を分離し、酢酸エチルで抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して20mgの白色固体化合物17を得た。ラセミ体である化合物17(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−18とS−18をそれぞれ6mg得た。LC−MS(APCI):m/z=410(M+1)H NMR(300MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.75(s,1H),7.24−7.11(m,2H),7.02−7.05(m,1H),6.78(s,1H),5.69−5.62(m,1H),4.82(s,2H),4.33(q,J=1.8Hz,2H),4.00(s,3H),1.72(d,J=1.8Hz,3H)。
実施例3 置換された大環状化合物28の調製
工程1 化合物19の合成
窒素ガスの保護下、一口丸底フラスコに、化合物8(3.08g、20mmol)、DMF(30mL)、炭酸カリウム(5.48g、40mmol)および4−メチルベンゼンスルホン酸d3−メチル(5.67g、30mmol)を順次加え、70℃に加熱し、この温度で18時間反応させた後、室温に冷却し、水とジクロロメタンで抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して無色油状生成物1.6gを得た。収率は47%であった。LC−MS(APCI):m/z=172.1(M+1)H NMR(400MHz,CDCL)(δ/ppm): 6.62(s,1H),4.33(q,J=6.8Hz,2H),2.28(s,3H),4.33(q,J=6.8Hz,3H)。
工程2 化合物20の合成
一口フラスコに、化合物19(3.4g、20mmol)、1,2−ジクロロエタン(100mL)を加えて清澄な溶液を得た。この攪拌されている溶液に、更にNBS(7.5g、42mmol)、過酸化ベンゾイル(BPO、0.64g、2.6mmol)を添加し、一晩加熱還流し、室温に冷却し、氷浴で1時間撹拌し、針状固体が現れた後、濾過を行い、濾液を回収し、カラムで精製して白色固体4.8gを得た。収率は73%であった。LC−MS(APCI):m/z=330(M+1)
工程3 化合物21の合成
一口フラスコに、化合物20(2g、6.13mmol)、エタノール(15ml)を加え、清澄な溶液を得た後、さらにアンモニア水(15ml)を添加し、室温で24時間攪拌し、回転乾燥して黄色固体1.5gを得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=236(M+1)
工程4 化合物22の合成
連続的な撹拌付けの二口丸底フラスコに、化合物21(1.5g、6.13mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、15mL)およびTEA(1.3g、13mmol)を順次添加し、ジクロロメタンを加えて換気した後、反応系を窒素雰囲気下にして、氷水浴で(BOC)O(2g、9mmol)を滴下し、室温で一晩攪拌した後、水とジクロロメタンで反応をクエンチした。ジクロロメタンで抽出し、有機相を分離し、カラムで精製して白色固体生成物600mgを得た。収率は29%であった。LC−MS(APCI):m/z=336(M+1)
工程5 化合物23の合成
連続的な撹拌付けの三口丸底フラスコに、化合物22(1.2g、3.6mmol)、ジクロロメタン(90mL)およびTEA(2.9g、28.8mmol)を順次加え、−5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸無水物(3.8mg、18mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を滴下し、0℃で1時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、5%のクエン酸、炭酸水素ナトリウム溶液および飽和ブラインで順次洗浄し、有機相を回収し、カラムで精製して黄色固体生成物720mgを得た。収率は63%であった。LC−MS(APCI):m/z=318.1(M+1)
工程6 化合物24の合成
窒素雰囲気下、二口丸底フラスコに化合物23(461mg、1.5mmol)を加え、テトラヒドロフラン(5mL)を注入して清澄な溶液を得た後、−78℃に冷却し、ヘキサメチルジシラザンリチウム(LiHMDS、1.7ml、1.7mmol)を添加し、30分間撹拌した後、CHI(420mg、2.9mmol)を添加した。その後、室温で3時間撹拌し、水と酢酸エチルを加えて抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して黄色油状生成物220mgを得た。収率は45%であった。LC−MS(APCI):m/z=332.1(M+1)
工程7 化合物25の合成
窒素雰囲気下、二口丸底フラスコに化合物7(90mg、0.24mmol)、化合物24(80mg、0.24mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(90mg、0.36mmol)、CsF(190mg,1.26mmol)およびMeOH/HO(9:1,5mL)を順次添加し、均一に攪拌した後、Pd(OAc)(5mg、0.024mmol)のトルエン溶液(0.5mL)を添加し、60℃に加熱し、一晩還流した。その後、室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過し、濾液を水とブラインで順次洗浄した。有機相を回収し、カラムで精製して黄色油状生成物87mgを得た。収率は67%であった。LC−MS(APCI):m/z=542.2(M+1)
工程8 化合物26の合成
一口丸底フラスコに、化合物25(200mg、0.36mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)、LiOH・HO(151mg、3.6mmol)およびHO(5mL)を順次加え、室温で一晩攪拌した後、硫酸ナトリウム十水和物を加え、5分間撹拌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相をろ過し、回収して褐色油状生成物180mgを得た。収率は95%であった。LC−MS(APCI):m/z=528(M+1)
工程9 化合物27の合成
窒素雰囲気下、一口丸底フラスコに化合物15(180mg、0.34mmol)、MeOH(2mL)、HClの1,4−ジオキサン(2mL、3.32mmol)溶液を順次加え、40℃に加熱し、2時間反応させ、溶媒を除去し、カラムで精製して黄色油状生成物80mgを得た。収率は53%であった。LC−MS(APCI):m/z=428.2(M+1)
工程10 化合物28の合成
一口丸底フラスコに、2−(7−アゾベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、97mg、0.25mmol)および乾燥したDMF(2mL)を順次加え、0℃に冷却した。上記の一口丸底フラスコに、化合物16(80mg、0.18mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、234mg、1.4mmol)のDMF(1mL)とTHF(0.1mL)の混合溶液を0℃で徐々に添加した。その後、この温度で30分間攪拌を続け、水と酢酸エチルを加えて反応をクエンチさせた後、有機相を分離し、酢酸エチルで抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して20mgの白色固体化合物28を得た。ラセミ体である化合物28(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−29とS−29をそれぞれ6mg得た。LC−MS(APCI):m/z=410(M+1)H NMR(300MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.75(s,1H),7.24−7.11(m,2H),7.02−7.05(m,1H),6.78(s,1H),5.69−5.62(m,1H),4.82(s,2H),4.33(q,J=1.8Hz,2H),3.68(s,3H),1.72(d,J=1.8Hz,3H)。
実施例4 置換された大環状化合物45の調製
工程1 化合物31の合成
化合物30(3.6g、30mmol)のアセトニトリル溶液にN−ブロモスクシンイミド(NBS、6.4g、36mmol)を加え、90℃で3時間攪拌した。室温に冷却した後、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して白色固体生成物として5.5gの化合物31を得た。収率は91.6%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 3.99(s,3H),2.27(s,3H)。
工程2 化合物32の合成
窒素雰囲気下、乾燥されたトリフルオロトルエン60mLに化合物31(5.5g、27.5mmol)を溶解し、45℃に加熱した後、NBS(6.85g、38.5mmol)とアゾビスイソブチロニトリル(AIBN、200mg)を順次添加し、85℃に加熱し、1時間反応させた後、150mgのAIBNを添加して更に3時間反応させた。室温に冷却して濾過し、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物32を5.2g得た。収率は67.8%であった。
工程3 化合物34の合成
窒素雰囲気下、化合物32(5.2g、18.65mmol)を10mLのアセトニトリルに溶解した。この溶液を0℃に冷却し、MeNHのテトラヒドロフラン溶液(2M、40mL、80mmol)に滴下し、室温で1時間反応させ、溶媒を除去し、ジクロロメタン40mL、トリエチルアミン(TEA、3.77g、37.2mmol)を順次添加し、0℃に冷却した後、BocO(5.28g、24.18mmol)を加え、室温で反応を30分間続けた。水10mLを加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を分離しカラムで精製して無色油状生成物として5.0gの化合物34を得た。収率は81.7%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 4.45(d,J=13.6Hz,2H),4.02(s,3H),2.83(s,3H),1.45(s,9H)。
工程4 化合物36の合成
窒素雰囲気下、エチニルトリメチルシラン(2.52g、25.75mmol)に、化合物35(5g、21.46mmol)、PdCl(PPh(452mg、0.64mmol)及びCuI(41mg、0.21mmol)のトリエチルアミン(TEA)溶液40mLを滴下し、90℃に加熱し、2時間反応させた後、室温に冷却し、酢酸エチル50mLを加え、濾過した後、濾液を回収し、カラムで精製して5.3gの目的化合物36を得た。収率は97%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.97−7.90(m,1H),7.28−7.25(m,1H),7.08−7.04(m,1H),3.92(s,3H),0.28(s,9H)。
工程5 化合物37の合成
窒素雰囲気下、化合物36(5.3g、21.2mmol)のMeOD/CDCl(1/1,20mL)溶液に、炭酸カリウム(2.94g、21.2mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。ろ過を行い、ろ過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、ろ液を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物37を3.4g得た。収率は89.6%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 8.01−7.98(m,1H),7.32(dd,J=8.8Hz,2.4Hz,1H),7.14−7.09(m,1H),3.94(s,3H)。
工程6 化合物38の合成
重水素ガス雰囲気下、化合物37(310mg、1.73mmol)の酢酸エチル溶液10mLに31mgのPd/Cを加え、室温で一晩撹拌し、濾過し、酢酸エチルで濾過ケーキを洗浄し、濾液を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物38を300mg得た。収率は96.7%であった。
工程7 化合物39の合成
窒素雰囲気下、化合物38(4.8g、25.67mmol)およびNBS(5.0g、28.24mmol)の溶液にAIBN(126mg、0.77mmol)を加え、80℃に加熱し、4時間反応させた。室温に冷却した後、濾過し、ジクロロメタンで濾過ケーキを洗浄し、濾液を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物39を6.3g得た。収率は84.2%であった。
工程8 化合物41の合成
窒素雰囲気下、化合物39(3.5g、13.25mmol)および炭酸セシウム(4.94g、15.12mmol)のアセトニトリル溶液40mLに、化合物40(2.37g、12.63mmol)を加え、50℃に加熱して2時間反応させた後、室温に冷却し、濾過し、ジクロロメタンおよび酢酸エチルで濾過ケーキを洗浄し、濾液を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物41を2.9g得た。収率は61.7%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 8.08−8.04(m,1H),7.66(d,J=1.6Hz,1H),7.24(dd,J=8.8Hz,2.4Hz,1H),7.06−7.01(m,1H),6.75(d,J=2.4Hz,1H),4.78(br s,2H),3.96(s,3H)。
工程9 化合物42の合成
窒素雰囲気下、丸底フラスコに、化合物41(2.3g、6.1mmol)、化合物34(2g、6.1mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.32g、9.2mmol)、CsF(4.87g、32mmol)及び60mLのMeOH/HO(9:1)を順次添加し、60℃で撹拌しながら、Pd(OAc)(0.14g、0.61mmol)およびcataCXium(0.44g、1.2mmol)のトルエン溶液(6mL)を加え、還流までに加熱した後、Pd(OAc)(0.07g、0.31mmol)およびcataCXium(0.22g、0.6mmol)のトルエン(6mL)をさらに加え、60℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、酢酸エチル20mLを加えてろ過し、ろ液を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物42を2.1g得た。収率は63.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=543.2(M+1)
工程10 化合物43の合成
化合物42(2.1g、3.87mmol)のTHF溶液に、LiOH・HO(1.6g、38mmol)の水溶液20mLを添加し、45℃に加熱し、一晩反応させた。有機相を除去し、固体クエン酸を加えて残渣のpHを5に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物43を1.2g得た。収率は58.7%であった。LC−MS(APCI):m/z=529.3(M+1)
工程11 化合物44の合成
窒素雰囲気下、化合物43(1.2g、2.27mmol)のジクロロメタン溶液20mLに、トリフルオロ酢酸(TFA、4mL)を0℃で滴下し、室温で2時間反応させた。溶媒を除去して乾燥させた後、化合物44を得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=429.2(M+1)
工程12 化合物45の合成
2−(7−オキシベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、601mg、1.58mmol)を入れた丸底フラスコに、窒素ガスを充填した。12mLの無水DMFを滴下し、0℃に冷却し、化合物44(0.97g、2.27mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、3.0g、22.7mmol)のDMF溶液6mLを加え、この温度で30分間攪拌した。水20mLおよび酢酸エチル20mLを加え、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物45を430mg得た。収率は46.2%であった。ラセミ体である化合物45(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−45とS−45をそれぞれ得た。LC−MS(APCI):m/z=411.1(M+1)H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.84(s,1H),7.31−7.28(m,1H),7.22−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.85(s,1H),4.87(br s,2H),4.47−4.34(m,2H),4.07(s,3H),3.13(s,3H)。
実施例5 置換された大環状化合物58の調製
工程1 化合物47の合成
窒素雰囲気下、12mLの水、KPO(20g、94.59mmol)およびエチルボロン酸(7g、94.59mmol)に、化合物46(11g、47.30mmol)のトルエン溶液210mLを添加した後、Pd(OAc)(149mg、0.66mmol)を加え、100℃に加熱して3時間反応させた後、室温に冷却した。濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、有機相を回収し、目的生成物である化合物47を8.3g得た。収率は96.6%であった。
工程2 化合物48の合成
窒素雰囲気下、化合物47(8.3g、45.60mmol)のCCl溶液40mLに、NBS(8.93g、50.16mmol)およびAIBN(224mg、1.37mmol)を順次加え、80℃に加熱し、2時間反応させた。室温に冷却した後、濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物48を8.84g得た。収率は74.5%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.89−7.85(m,1H),7.46(dd,J=9.6Hz,2.4Hz,1H),7.00−6.95(m,1H),6.33−6.27(m,1H),3.90(s,3H),1.97(d,J=12.0Hz,3H)。
工程3 化合物49の合成
窒素雰囲気下、化合物48(8.84g、34mmol)および炭酸セシウム(12.09g、30.91mmol)のアセトニトリル溶液100mLに、化合物40(5.81g、30.91mmol)を加え、50℃に加熱し、2時間反応させた。濾過して濾過ケーキをジクロロメタンと酢酸エチルで洗浄し、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物49を9.3g得た。収率は98.8%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 8.08−8.04(m,1H),7.66(d,J=1.6Hz,1H),7.24(dd,J=8.8Hz,2.4Hz,1H),7.06−7.01(m,1H),6.75(d,J=2.4Hz,1H),6.37−6.34(m,1H),4.78(br s,2H),3.96(s,3H),2.04(d,J=12.0Hz,3H)。
工程4 化合物51の合成
化合物30の代わりに化合物50を用いた以外は、実施例4の工程1と同様にして目的生成物である化合物51を5.5g得た。収率は91.6%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 2.27(s,3H)。
工程5 化合物52の合成
化合物31の代わりに化合物51を用いた以外は、実施例4の工程2と同様にして目的生成物である化合物52を5.2g得た。収率は67.8%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 4.05(s,2H)。
工程6 化合物54の合成
化合物32の代わりに化合物52を用い、MeNHの代わりにd3−MeNHを用いた以外は、実施例4の工程3と同様にして目的生成物である化合物54を0.8g得た。収率は68.7%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 4.45(d,J=13.6Hz,2H),1.45(s,9H)。
工程7 化合物55の合成
化合物34の代わりに化合物54を用い、化合物41の代わりに化合物49を用いた以外は、実施例4の工程9と同様にして目的生成物である化合物55を2.1g得た。収率は63.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=545.3(M+1)
工程 化合物56の合成
化合物42の代わりに化合物55を用いた以外は、実施例4の工程10と同様にして目的生成物である化合物56を1.2g得た。収率は58.7%であった。LC−MS(APCI):m/z=531.3(M+1)
工程 化合物57の合成
化合物43の代わりに化合物56を用いた以外は、実施例4の工程11と同様にして目的生成物を得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=431.2(M+1)
工程10 化合物58の合成
化合物44の代わりに化合物57を用いた以外は、実施例4の工程12と同様にして目的生成物である化合物58を450mg得た。収率は48.1%であった。ラセミ体である化合物58(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−58とS−58をそれぞれ得た。LC−MS(APCI):m/z=411.1(M+1)H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.84(s,1H),7.31−7.28(m,1H),7.22−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.85(s,1H),5.74−5.72(m,1H),4.87(br s,2H),4.47−4.34(m,2H),1.78(d,J=6.4Hz,3H)。
実施例6 置換された大環状化合物72の調製
工程1 化合物61の合成
窒素雰囲気下、乾燥された丸底フラスコに、40mLのEtODおよびNa(2.76g、120mmol)を0℃で順次添加し、室温で1時間撹拌し、0℃に冷却し、重水素化アセトン(化合物60、7.7g、120mmol)およびシュウ酸ジエチル(14.6g、100mmol)を滴下し、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。30mLのDOを加えて反応をクエンチして、酢酸エチルで抽出し、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物61を12g得た。収率は73.6%であった。LC−MS(ESI):m/z=164.1(M+1)
工程2 化合物62の合成
窒素雰囲気下、化合物61(11g、67.4mmol)のCHCOOD溶液60mLを0℃に冷却し、この温度でNHNH−HO(98%、3.2g、64mmol)のEtOD溶液10mLを滴下し、20分間撹拌して85℃に加熱し、2時間反応させた。溶媒を除去し、カラムで精製して目的生成物である化合物62を10g得た。収率は95.1%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.24(br s,1H),4.39(q,J=8.0Hz,2H),1.39(t,J=8.0Hz,3H)。
工程3 化合物63の合成
窒素雰囲気下、化合物62(10g、64.1mmol)のアセトニトリル溶液150mLに、4−メチルベンゼンスルホン酸(17.9g、96.1mmol)および炭酸カリウム(17.7g、128.2mmol)を加え、50℃に加熱し、一晩反応させた。室温に冷却した後、酢酸エチルを加えてろ過し、ろ液を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物63を9g得た。収率は81.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=173.1(M+1)
工程4 化合物64の合成
封止された反応管に化合物63(9g、52.3mmol)とアンモニア水100mLを順次添加し、室温で一晩反応させた。濾過した後、水で洗浄し、ジクロロメタンで濾液を抽出し、濾過ケーキを有機相に溶解した後、回転乾燥して回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物64を5g得た。収率は66.8%であった。LC−MS(APCI):m/z=144.1(M+1)
工程5 化合物65の合成
窒素雰囲気下、丸底フラスコに化合物64(4.8g、34.5mmol)、ジクロロメタン78mLおよびDIPEA(22.8mL、138mmol)を順次加え、−10℃に冷却した後、無水トリフルオロ酢酸(TFAA、5.28mL、37.98mmol)のジクロロメタン溶液12mLを徐々に滴下した。その後、0℃で1時間撹拌し、反応液を室温に戻した後、水50mLを加えて反応をクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した後、有機相を回収し、カラムで精製して目的生成物である化合物65を3.6g得た。収率は87.5%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 3.98(s,3H)。
工程6 化合物66の合成
化合物30の代わりに化合物65を用いた以外は、実施例4の工程1と同様にして目的生成物である化合物66を5.5g得た。収率は91.6%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 3.99(s,3H)。
工程7 化合物67の合成
化合物31の代わりに化合物66を用いた以外は、実施例4の工程2と同様にして目的生成物である化合物67を3.2g得た。収率は41.5%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 4.05(s,3H)。
工程8 化合物68の合成
化合物32の代わりに化合物67を用いた以外は、実施例4の工程3と同様にして目的生成物である化合物68を2.6g得た。収率は68.7%であった。H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 4.02(s,3H),2.84(d,J=15.5Hz,3H),1.44(s,9H)。
工程9 化合物69の合成
化合物34の代わりに化合物68を用い、化合物41の代わりに化合物49を用いた以外は、実施例4の工程9と同様にして目的生成物である化合物69を2.1g得た。収率は63.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=541.2(M+1)
工程10 化合物70の合成
化合物42の代わりに化合物69を用いた以外は、実施例4の工程10と同様にして目的生成物である化合物70を1.2g得た。収率は58.7%であった。LC−MS(APCI):m/z=527.2(M+1)
工程11 化合物71の合成
化合物43の代わりに化合物56を用いた以外は、実施例4の工程11と同様にして目的生成物を得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=427.2(M+1)
工程12 化合物72の合成
化合物44の代わりに化合物57を用いた以外は、実施例4の工程12と同様にして目的生成物である化合物72を450mg得た。収率は48.1%であった。ラセミ体である化合物72(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−72とS−72をそれぞれ得た。LC−MS(APCI):m/z=408.1(M+1)H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.84(s,1H),7.31−7.28(m,1H),7.22−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.85(s,1H),5.74−5.72(m,1H),4.87(br s,2H),4.07(s,3H),3.13(s,3H),1.78(d,J=6.4Hz,3H)。
実施例7 置換された大環状化合物76の調製
工程1 化合物73の合成
化合物34の代わりに化合物24を用いた以外は、実施例4の工程9と同様にして目的生成物である化合物73を2.1g得た。収率は63.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=546.3(M+1)
工程2 化合物74の合成
化合物42の代わりに化合物73を用いた以外は、実施例4の工程10と同様にして目的生成物である化合物74を1.2g得た。収率は58.7%であった。LC−MS(APCI):m/z=532.3(M+1)
工程3 化合物75の合成
化合物43の代わりに化合物74を用いた以外は、実施例4の工程11と同様にして目的生成物を得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=432.2(M+1)
工程4 化合物76の合成
化合物44の代わりに化合物75を用いた以外は、実施例4の工程12と同様にして目的生成物である化合物76を430mg得た。収率は46.2%であった。ラセミ体である化合物76(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−76とS−76をそれぞれ得た。LC−MS(APCI):m/z=414.6(M+1)H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.84(s,1H),7.31−7.28(m,1H),7.22−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.85(s,1H),4.87(br s,2H),4.47−4.34(m,2H),3.13(s,3H)。
実施例8 置換された大環状化合物83の調製
工程1 化合物78の合成
化合物77(2.0g、10.64mmol)の重水(15mL)溶液に、200mgのPd/Cを加え、水素で5分間バブリングした後、180℃で2時間マイクロ波処理した。室温に冷却した後、メタノール30mLを加え、ろ液を回収し、回転乾燥して目的生成物である化合物78を1.85g得た。収率は91.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=191.0(M+1)
工程2 化合物79の合成
窒素雰囲気下、化合物78(1.85g、10mmol)のアセトニトリル溶液30mLに、炭酸セシウム(4.22g、13mmol)と化合物48(2.61g、10mmol)を順次加え、50℃に加熱し、2時間反応させた後、濾過を行い、ジクロロメタンおよび酢酸エチルで濾過ケーキを洗浄し、回収して濾過し、目的生成物である化合物79を2.15g得た。収率は61.3%であった。LC−MS(APCI):m/z=371.1(M+1)H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 8.06(dd,J=9.2Hz,3.2Hz,1H),7.26(dd,J=10Hz,2.4Hz,1H),7.06−7.04(m,1H),6.36−6.31(m,1H),4.78(s,2H),3.96(s,3H),1.65(d,J=6.4Hz,3H)。
工程3 化合物80の合成
化合物34の代わりに化合物24を用い、化合物41の代わりに化合物79を用いた以外は、実施例4の工程9と同様にして目的生成物である化合物73を2.1g得た。収率は63.5%であった。LC−MS(APCI):m/z=541.2(M+1)
工程4 化合物81の合成
化合物42の代わりに化合物80を用いた以外は、実施例4の工程10と同様にして目的生成物である化合物81を1.2g得た。収率は58.7%であった。LC−MS(APCI):m/z=527.3(M+1)
工程5 化合物82の合成
化合物43の代わりに化合物81を用いた以外は、実施例4の工程11と同様にして目的生成物を得て、そのまま次の工程に用いた。LC−MS(APCI):m/z=427.2(M+1)
工程6 化合物83の合成
化合物44の代わりに化合物82を用いた以外は、実施例4の工程12と同様にして目的生成物である化合物83を430mg得た。収率は46.2%であった。ラセミ体である化合物83(20mg)を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)で分離して、目的物R−83とS−83をそれぞれ得た。LC−MS(APCI):m/z=409.2(M+1)H NMR(400MHz,CDCl)(δ/ppm) 7.31−7.28(m,1H),7.22−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),5.74−5.72(m,1H),4.87(br s,2H),4.47−4.34(m,2H),4.07(s,3H),3.13(s,3H),1.78(d,J=6.4Hz,3H)。
化合物の生物学的評価。
ALKチロシンキナーゼ活性の阻害実験
ALKチロシンキナーゼ活性の阻害は、公知の方法を用いて実証することができる。例えば、一方法では、化合物のバキュロウイルス発現ALKのキナーゼ活性を阻害する能力を試験することができる。この報告により、プロトコルはtrkAのELISAプロトコル(Angeles,T.S.ら、Anal.Biochem.1996,236,49−55)に対して適応させて、参照により本明細書に組み込まれる。グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)の融合タンパク質で産生された基質ホスホリパーゼC−γ(PLC−γ)(例えば、Rotin,D.ら、EMBO J.1992,11,559−567の報告、参照により本明細書に組み込まれる)のリン酸化として、ユーロピウム標識された抗ホスホチロシン抗体を用いて検出することができ、時間分解蛍光(time−resolved fluorescence(TRF))によって測定することができる。この試験では、96ウェルプレートを100μL/ウェルの10μg/mL基質(ホスホリパーゼC−γ、トリス緩衝生理食塩水(TBS)中)でコーティングした。次いで、試験混合物(総容量=100μL/ウェル)(20nMのHEPES(pH7.2、1μMATP(Kmレベル)、5nM MnCl、0.1% BSA、2.5% DMSO、および様々な濃度の試験化合物からなる)を試験プレートに添加した。酵素(30ng/mL ALK)の添加により反応を開始させ、37℃で15分間進行させた。リン酸化された生成物の検出は、100μL/ウェルのEu−N1標識されたPT66抗体(Perkim Elmer#AD0041)の添加によって行うことができる。その後、37℃で1時間インキュベートし、100μLの増強溶液(例えば、Wallac#1244−10)を加えた。プレートを穏やかに攪拌し、30分間後、得られた溶液の蛍光を測定した(例えば、EnVision 2100マルチラベルプレートリーダー、Perkin Elmerから入手)。
次に、データ分析を行った。IC50の値は、化合物濃度に対する阻害百分率のlog10をプロットすることによって計算することができる。実施例におけるキナーゼ阻害作用の結果を表1に示す。ここで、AはIC50≦1nMを表し、BはIC50が1〜10nMを表し、CはIC50が10〜100nMを表し、DはIC50≧100nMを表す。
に示されるように、既存のALK阻害剤であるクリゾチニブ及びPF−06463922と比較して、本発明の化合物は、ALK L1196M突然変異体に対して優れた阻害活性(IC50が10nM未満)を示し、本発明の化合物は、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)に対して強い阻害性を有する。
細胞毒性実験
テトラゾリウム塩(MTS)法(Mosman.J.Immunol.Methods.65:55−63,1983)を用いて本発明の化合物による腫瘍細胞の阻害作用を測定した。測定において、使用できる細胞株は、NPM−ALKをコードする発現ベクターpClneoTM(Promega Corp.,Madison WI)を用いて安定にトランスフェクトした、ネズミ科のpro−B細胞株であるBa/F3であり、その後、G418耐性細胞を選択した。式Iの化合物の阻害活性は、以下のように測定することができる。BaF3−NPM−ALK細胞(15000/マイクロプレートウェル)を96ウェルマイクロプレートに移した後、DMSOに溶解した試験化合物を、DMSOの最終濃度が1%(v/v)を超えないように、一連の濃度(連続希釈液)で添加した。添加後、プレートを2日間インキュベートした。その間、試験化合物を使用しない対照培養物は細胞分裂サイクルを2回行うことができた。BaF3−NPM−ALK細胞の増殖は、YoproTM染色(T Idziorekら、J.Immunol.Methods 1995,185,249−258)を用いて測定された。25μLの細胞溶解緩衝液(20mMのクエン酸ナトリウム、pH4.0、26.8nMの塩化ナトリウム、0.4%のNP40、20mMのEDTAおよび20mMからなる)を各ウェルに添加した。細胞溶解は室温で60分間以内に完了した。DNAに結合したYoproの量は、例えばCytoFluor II 96ウェルリーダー(PerSeptive Biosystems)によって測定した。IC50は、コンピュータ支援システムを利用して以下の式で決定することができる。
IC50=[(ABS試験−ABS開始)/(ABS対照−ABS開始)]×100
そのうち、ABSは吸光度である。このような実験で与えられるIC50値は、注目した試験化合物の以下の濃度であり、これらの濃度による細胞数が対照(阻害剤を使用しない)で得られた細胞数よりも50%低い。
実験結果を表2に示し、AはIC50≦1nMを表し、BはIC50が1〜100nMを表し、CはIC50≧100nMを表す。
表2に示すように、既存のALK阻害剤であるクリゾチニブと比較して、本発明の化合物はすべて、ALK突然変異体L1196Mを発現する癌細胞の増殖を阻害する優れた抗癌活性を示した。
肝臓ミクロソーム代謝実験
ミクロソーム実験:ヒト肝臓ミクロソーム:0.5mg/mL,Xenotech;ラット肝臓ミクロソーム:0.5mg/mL,Xenotech;補酵素(NADPH/NADH):1mM,Sigma Life Science;塩化マグネシウム:5mM、100mMのリン酸塩緩衝液(pH7.4)。
ストック溶液の調製:一定量の実施例化合物2〜8の粉末を正確に秤量し、それぞれDMSOで5mMに溶解した。
リン酸塩緩衝液(100mM,pH7.4)の調製:予め用意した0.5Mのリン酸二水素カリウム150mLと0.5Mのリン酸水素二カリウム溶液700mLとを混合し、更に0.5Mのリン酸水素二カリウム溶液で混合液のpH値を7.4に調整し、使用前に超純水で5倍に希釈し、塩化マグネシウムを加えて、リン酸カリウム100mM、塩化マグネシウム3.3mMを含む、pHが7.4であるリン酸塩緩衝液(100mM)を得た。
NADPH再生系溶液(6.5mMのNADP、16.5mMのG−6−P、3U/mLのG−6−PD、3.3mMの塩化マグネシウムを含む)を調製し、使用前に湿った氷上に置いた。
停止液の調製:50ng/mLの塩酸プロプラノロールと200ng/mLのトルブタミド(内部標準)を含むアセトニトリル溶液。25057.5μLのリン酸塩緩衝液(pH7.4)を50mL遠心管に入れ、ヒト肝臓ミクロソーム812.5μLをそれぞれ添加し、均一に混合して、タンパク質濃度が0.625mg/mLである肝臓ミクロソーム希釈液を得た。25057.5μLのリン酸塩緩衝液(pH7.4)を50mL遠心管に入れ、SDラット肝臓ミクロソーム812.5μLをそれぞれ添加し、均一に混合して、タンパク質濃度が0.625mg/mLの肝臓ミクロソーム希釈液を得た。
サンプルのインキュベーション:対応する化合物のストック溶液を、70%アセトニトリルを含む水溶液でそれぞれ0.25mMに希釈し、作業溶液として使用した。398μLのヒト肝臓ミクロソーム或いはラット肝臓ミクロソームの希釈液を96ウェルインキュベーションプレート(N=2)にそれぞれ加え、0.25mMの作業溶液2μLにそれぞれ添加して均一に混合した。
代謝安定性アッセイ:予め冷却した停止液300μLを96ウェルディープウェルプレートの各ウェルに添加し、氷上に置いて停止プレートとした。96ウェルインキュベーションプレートおよびNADPH再生系を37℃の水浴に置いて、100rpmで振とうし、5分間プレインキュベートした。インキュベーションプレートの各ウェルから80μLのインキュベーション溶液を取出し、停止プレートに加え、均一に混合し、NADPH再生系溶液20μLを補充して0分間サンプルとした。インキュベーションプレートの各ウェルに80μLのNADPH再生系溶液を更に添加し、反応を開始し、時間を計り始めた。対応する化合物の反応濃度は1μMで、タンパク濃度は0.5mg/mLである。反応の10分間、30分間、90分間に、それぞれ100μLの反応液を採取し、停止プレートに加え、3分間ボルテックス操作を行い、反応を停止させた。5000×g、4℃の条件下で停止プレートを10分間遠心分離した。予め100μLの蒸留水を入れた96ウェルプレートに、100μLの上清を加え、均一に混合し、LC−MS/MSを用いてサンプルを分析した。
データ分析:LC−MS/MSシステムによって対応する化合物および内部標準のピーク面積を検出し、化合物と内部標準のピーク面積の比を計算した。時間に対する化合物残存量の百分率の自然対数をプロットすることによって、傾きを測定して、以下の式に従ってt1/2及びCLintを計算した。ここで、V/Mは1/タンパク濃度に等しい。
本発明の化合物を上記の手順に従って分析し、その結果を表3に示す。
実験結果から、既存のPF−06463922と比較して、本発明の化合物がヒト肝ミクロソーム実験およびラット肝ミクロソーム実験の両方において優れた代謝安定性を示すことが分かる。
ラットの薬物動態実験
実験目的:ラットにPF−06463922、実施例の化合物を投与した後、本発明の化合物の薬物動態学的挙動を研究する。
実験動物:
種および系統:SD ラットの等級:SPF級
性別および数量:男性、6匹
重量範囲:180〜220g(実際の重量範囲は187〜197g)
供給:Shanghai Sippr−BK Laboratory Animal Co. Ltd
実験プロセス:
血液サンプルを採取した前に、2Mのフッ化ナトリウム溶液(エステラーゼ阻害剤)20μLをEDTA−K2抗凝固剤チューブに予め添加し、80℃のオーブンで乾燥させた後、4度の冷蔵庫に置いた。
ラット(オス、体重187〜197g)をランダムに2グループに分け、実験の1日前の午後から一晩絶食させたが、水を自由に飲ませ、投与後の4時間に食物を与えた。AグループにはPF−06463922 3mg/kg、Bグループには実施例化合物3mg/kgを投与した後、15分間、30分間、1時間、2時間、3時間、5時間、8時間および10時間後にそれぞれラット眼窩静脈から100〜200μL程度採血し、EDTA−K2抗凝固剤を含む0.5mLのエッペンドルフチューブ(Eppendorf Tube)に入れ、直ちに均一に混合し、抗凝固した後、できるだけ早くチューブを逆さまにして5〜6回混和した。その後、採血した後、アイスボックスに置き、血液サンプルを30分間内に4000rpm、10分間、4℃の条件で遠心分離し、すべての血漿を回収して直ちに−20℃で保存した。全ての時点のサンプルを採取した後に、各時点で薬物の血中濃度を測定した。
上記により得られた投与後の平均血中濃度−時間データに基づいて、Winnoninソフトウェアを使用して、非コンパートメント統計モーメント理論に従って、雄性のSDラットに胃内投与でPF−06463922(3mg/kg)および実施例化合物(3mg/kg)をそれぞれ投与した後の薬物動態関連パラメータを算出した。
実験結果から、PF−06463922と比較して、本発明の化合物は優れた活性を有し、且つ優れた薬物動態学的性質を有することから、未分化リンパ腫キナーゼを阻害する化合物としてより好適であり、さらに癌治療薬の調製に適していることが示された。
これらの実施例は本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。以下の実施例における具体的な条件を記載しない実験方法は、通常、慣用の条件または製造業者の推奨条件に従う。特に説明のない限り、部および百分率は重量部および重量百分率である。
上記の内容は、特定の好ましい実施形態を参照して本発明に対するさらなる詳細な説明であるが、本発明の実施形態がこれらの記載に限定されない。当業者にとって明らかであるように、本発明の精神から逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは、すべてが本発明の保護範囲内にあるとみなされるべきである。

Claims (7)

  1. 下記化合物群から選択された化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 前記の化合物は、以下の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記の化合物は、以下の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  4. 薬学的に許容される担体と、
    請求項1〜のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩とを含む、医薬組成物。
  5. 癌、心臓血管疾患、炎症、感染、免疫疾患、細胞増殖性疾患、ウイルス性疾患、代謝性疾患または臓器移植のための薬剤である他の治療薬をさらに含む、請求項に記載の医薬組成物。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、未分化リンパ腫キナーゼ阻害のための医薬組成物。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、ALK変異関連疾患の治療および/または予防のための医薬組成物。
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