JP6801780B2 - 混銑車の加熱装置および加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、混銑車の内部の加熱を行う加熱装置および加熱方法に関する。
製鉄所において、高炉で製造された溶銑は、混銑車で製鋼工場まで搬送され、その間、混銑車内において、脱珪処理等の溶銑の予備処理が行われる。高温の溶銑を収容するため、混銑車の内壁は耐火物で構成されている。高温の溶銑を扱う混銑車の繰り返し稼働によって耐火物が損傷すると、耐火物の張り替えが行われる。その後、新しい耐火物を施工した混銑車に再び高温の溶銑を収容するために、新しい耐火物の乾燥および混銑車内部の予熱、あるいは一旦冷えた混銑車を再び使用する際に耐火物の保護のために予めバーナー等によって昇熱および保熱することが行われる。
従来、混銑車内部の乾燥および予熱作業の際には、受銑口からバーナーを挿入して火炎および燃焼ガスを供給し、混銑車内部の加熱を行っている。混銑車内部を乾燥させるときには、耐火物が爆裂しないように、時間をかけて徐々に加熱する必要がある。一方、予熱する際は、急速加熱により、迅速に受銑できる状態にすることが求められる。乾燥および予熱時には、COG(コークス炉ガス)量と、COG量に合わせ一定の空気比となるよう空気量とを調整している。このとき、排ガスは混銑車の受銑口から排出されるが、バーナーを出し入れするために受銑口が開放されており、受銑口から侵入する空気によって熱ロスが生じ、バーナーの効率が低下する。さらに、空気の侵入により、混銑車内部の温度に大きなばらつきを生じるという問題がある。
従来、混銑車の受銑口の蓋として、受銑後や空車のときに保温するための蓋は使用されているが、その場合は受銑口を密閉する蓋であり、排ガスの排出口を有するものではない。そのため、バーナーを用いた乾燥および予熱時には使用できない。
特許文献1には、混銑車の予熱時や乾燥時に、混銑車内部にバーナーを挿入することなく内部雰囲気を加熱することができる混銑車用加熱装置が開示されている。
特許文献2には、混銑車の乾燥時に、混銑車内部にバーナーを挿入し、受銑口に上部を10mm程度開いて遮蔽板を取り付ける方法が開示されている。
特許第4658231号公報 特開平8−27510号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された加熱装置は、リジェネバーナーを用いており、設備コストが高い。しかも、銑鉄注入排出口には気密に封鎖する蓋部材を用いてブロアで排ガスを強制的に排出する構造であり、これに対して低コストの通常のバーナーの場合には排ガスを自然に排出するために開口部が必要であり、上記のような気密構造のリジェネバーナーは適用できない。
また、上記特許文献2に開示された方法では、受銑口を正面に見て、当該受銑口の全体が遮蔽板で覆われている。かかる場合、受銑口の上部から排出される排ガスは遮蔽板の裏面に接触しながら排出され、高温の排ガスと遮蔽板との接触が多くなるため、熱負荷が多く作用し、遮蔽板の熱変形等が起こるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、リジェネバーナー以外の低コストのバーナーを用いて混銑車内部の乾燥や予熱等を行う際、外気の侵入を抑えつつ排ガスを排出し、高効率且つ均一な加熱を行うことができる加熱装置および加熱方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、混銑車本体の側方に受銑口が位置するように前記混銑車本体を回転させた状態で、混銑車の内部を加熱する加熱装置であって、前記受銑口から混銑車の内部に挿入されるバーナーと、側面視において前記受銑口の開口が予め設定した開口率となるように前記受銑口の下側を部分的に覆う蓋と、を備え、前記開口率は、前記受銑口の開口面積から前記バーナーの断面積を除いた面積の10%〜80%であることを特徴とする。
前記蓋が、前記受銑口に向けて水平方向に弾性を有する弾性体に支持されていることが好ましい。
前記蓋の前記受銑口側の面の、前記蓋と前記混銑車とが接する部分に、弾力性を有する耐火物が取り付けられていてもよい。
前記蓋は、鉛直方向に対する取り付け角度が可変であることが好ましい。
前記蓋は上部蓋と下部蓋を備え、前記下部蓋は、前記受銑口の下側を部分的に覆い、前記上部蓋は、前記下部蓋との境界を中心に回動自在に構成されていてもよい。
別な観点による本発明は、混銑車の内部を加熱する加熱方法であって、混銑車本体の側方に受銑口が位置するように前記混銑車本体を回転させ、側面視において前記受銑口の開口が予め設定した開口率となるような蓋で前記受銑口の下側を覆い、前記受銑口から混銑車の内部にバーナーを挿入して加熱し、前記開口率は、前記受銑口の開口面積から前記バーナーの断面積を除いた面積の10%〜80%であることを特徴とする。
本発明によれば、受銑口の下部に蓋を設けることで、外気の侵入を防ぎ、且つ排ガスを排出できるため、バーナーによる加熱を効率よく行い、混銑車内部の均一な温度分布を実現することができる。したがって、混銑車の加熱にかかる燃料の削減や時間の短縮をすることができ、コストを削減して効率よく稼働させることができる。
また、側面視において受銑口の下側が蓋によって部分的に覆われており、換言すれば受銑口の上側は開口しているため、受銑口の上部から排出される高温の排ガスが蓋に接触することによる熱負荷を軽減し、蓋の熱変形等を抑制することができる。
本実施の形態にかかる加熱装置の使用時の状態を混銑車の上方から見た概略図である。 本実施の形態にかかる加熱装置の使用時の状態を混銑車の側方から見た概略図である。 本実施の形態にかかる加熱装置の蓋の形状を示す正面図である。 他の実施の形態にかかる加熱装置の使用時の状態を混銑車の側方から見た概略図である。 他の実施の形態にかかる加熱装置の使用時の状態を混銑車の側方から見た概略図である。 他の実施の形態にかかる加熱装置の蓋の形状を示す正面図である。 実施例における熱電対の位置を示す図であり、(a)は混銑車の長手方向、(b)は長手方向に直角な方向を示す。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1〜図3は、本発明の実施の形態にかかる加熱装置を説明する図であり、図1は混銑車10の上方から見た図、図2は混銑車10の側方から見た図、図3は混銑車10の正面から見た図である。図1に示すように、混銑車10は、高炉で製造された溶銑を収容する略長筒状の混銑車本体11を有している。混銑車本体11は、長軸まわりに回転できる構造になっている。また、混銑車本体11の内壁には耐火物12が施工され、長手方向中央部には、溶銑の出し入れのための受銑口13が設けられている。本実施の形態では、受銑前の乾燥および予熱作業において加熱装置1を用いる際に、先ず、混銑車10の受銑口13が混銑車本体11の側方に位置し受銑口13が略鉛直方向になるように、混銑車本体11を回転させる。
加熱装置1は、図2に示すように、バーナー2と、支持ブラケット3を介してバーナー2に固定された蓋4を有している。バーナー2は、リジェネバーナーを除く各種バーナーを用いることができ、例えば図1に示すように、先端が左右両側に分岐し、混銑車10の長手方向両側に火口が向けられる。バーナー2は、例えば図2に示すように水平移動可能な台車5に搭載され、水平軌道上を移動することができる。本実施の形態では、蓋4がバーナー2に固定されていることで、バーナー2を混銑車10の内部に挿入する際に、同時に受銑口13の位置に蓋4が取り付けられるようになっている。ただし、蓋4は、バーナー2以外の加熱装置1の構造体部分に固定されてもよい。なお、本明細書において、混銑車本体11の長手方向を左右方向とし、水平面において左右方向に直交する向きを前後方向(混銑車10側を前方)とする。
蓋4は、受銑口13の開口面積に対して、加熱時の状況に応じた開口率を実現するために、受銑口13を正面に見た側面視において当該受銑口13の一部を塞ぐ。この側面視における開口率が小さすぎると、排気が十分に行えず内部圧力の上昇により開口部からの排ガス流速が高まり設備負荷が高まることやバーナー2からの所定の燃料が流れず燃焼不足になり、開口率が大きすぎると、外気が侵入して加熱効率が低下するうえ温度が不均一になる。開口率は、混銑車10の容積、受銑口13の開口面積、バーナー2の仕様、加熱条件等により最適値を設定すれば良いが、特に混銑車10の内部を加熱する際に当該混銑車10から排出されるガスの流量に応じて最適値を設定するのが好ましい。例えば、本実施の形態では、受銑口13の開口面積からバーナー2の断面積を除いた開口面積の10%〜80%と設定される。本実施の形態では、蓋4により受銑口13の開口面積を減らすことにより、外気の侵入を防ぎ、同時に、排ガスが排出されるための開口面積を確保する。
蓋4は、略鉛直方向に向けられた受銑口13の下側を覆うように取り付けられる。蓋4を受銑口13の上部に配置すると、排ガスが蓋4の裏面に接触しながら排出され、高温の排ガスと蓋4との接触が多くなるため、熱負荷が多く作用し、蓋4の熱変形等が起こる。これに対して、下側は排ガスの影響を受けにくい。本実施の形態において、蓋4の形状は、図3に示すように、略半円形から、バーナー2が挿入される受銑口13の中央部の一部を切り欠いた半月板状となっている。
図2に示すように、蓋4の上部は、支持ブラケット3を介してバーナー2に固定されている。蓋4の下部は、前後方向に弾性を有するスプリング6を介して台車5に連結されている。スプリング6は台車5に固定され、蓋4の下部を混銑車10側に押しつける方向に弾性を有している。スプリング6は、図3に示すように、蓋4の下部の左右2カ所に儲けられた下部ブラケット7を介して、2カ所に取り付けられる。さらに、蓋4の裏面、すなわち受銑口13側の面の、受銑口13の周縁部14と接触する部分に、例えばセラミックロープ等のような弾力性を有する耐火物8が取り付けられる。混銑車10に施工される耐火物12は、混銑車を繰り返し使用するたびに付着物の影響により凹凸形状が異なり、周縁部14の凹凸も変化するため、弾性体(スプリング6)で蓋4の下部を受銑口13側に押しつけるとともに、耐火物8を設けることで、周縁部14の凹凸形状を吸収し、受銑口13の周縁部14との隙間をなくして所望する開口率を実現する。耐火物8は、少なくとも周縁部14の下端部周辺に接触する部分に取り付けられ、図3に示すように蓋4の外周全体に取り付けてもよい。
また、蓋4には、混銑車10の内部を目視するための窓21を設けてもよい。さらに、図2に示すように、受銑口13の上部付近に、受銑口13から適宜距離を離して、防炎板22を設置してもよい。
以上の加熱装置1の使用方法について説明する。
混銑車10内部の耐火物12を張り替えた後、混銑車本体11の中央に形成された受銑口13が混銑車本体11の側方に位置し、受銑口13が略鉛直方向になるように、混銑車本体11を回転させる。そして、受銑口13に相対して加熱装置1を配置し、台車5を移動させてバーナー2および蓋4を受銑口13に向けてスライドさせ、バーナー2を受銑口13から混銑車10の内部に挿入する。このとき、蓋4は、スプリング6により受銑口13側に押しつけられ、蓋4の裏面に取り付けられた弾性を有する耐火物8が受銑口13の周縁部14に接触することで、周縁部14の凹凸にも対応し、隙間なく蓋4が取り付けられる。
その後、バーナー2により、受銑口13が形成された中央部から、混銑車本体11の長さ方向両端部に亘る内壁面に施工された耐火物12を乾燥および予熱することにより、下部の蓋4で外気の侵入を抑制しつつ、上側の開口から排ガスを排出させる。
以上のように、本実施の形態によれば、混銑車10内部の加熱時に、外気の侵入を抑えながら排ガスの出口を確保した蓋4を設置することで、効率よく均一な加熱が可能となる。そして、昇温効率が上昇することにより、燃料の削減、予熱時間の短縮、コストの削減を図ることができる。
以上の実施の形態において、蓋4の上端部および下端部はそれぞれ、取り付け角度を調整できるように、例えば図4に示すように回転可能なピン31、32によって固定されることが好ましい。なお、図4においては台車5の図示を省略する。かかる場合、ピン31で蓋4の上端部が回動し、ピン32で蓋4の下端部が回動するので、蓋4を鉛直方向から傾斜させることができる。これにより、受銑口13が厳密に鉛直方向でない場合でも、受銑口13の角度に応じて蓋4を取り付けることができる。
さらに、例えば混銑車10の耐火物12を整備した後の乾燥時と予熱時とでは排ガスの量などが異なるため、加熱状況に応じて受銑口13の開口率を調整できることが望ましい。例えば乾燥時には燃焼ガスの流量(COG量)が少なく、排ガスの流量が少ないため、開口率は10%〜50%が好ましい。一方、予熱時は排ガスの流量が多くなるため、開口率は30%〜80%が好ましい。
開口率の調整方法としては、例えば図5および図6に示すように、蓋4を上部蓋4aと下部蓋4bに分割し、上部蓋4aに対して下部蓋4bを回動させて開度を調整してもよい。なお、図5においては台車5の図示を省略する。下部蓋4bには、上記と同様にスプリング6が設けられており、このスプリング6により下部蓋4bは混銑車10側に押しつけられ、受銑口13の下部を部分的に覆う。上部蓋4aと下部蓋4bはその境界において、例えば蝶番などの関節部41で接続されている。また上部蓋4aには、上部蓋4aを前後方向に移動させる移動機構42が設けられている。これにより、上部蓋4aは、上部蓋4aと下部蓋4bの境界、すなわち上部蓋4aの下端を中心に回動自在に構成されている。かかる場合、下部蓋4bのみで受銑口13で覆う場合が受銑口13の最大開口率80%となり、上部蓋4aと下部蓋4bの全体で受銑口13で覆う場合が受銑口13の最小開口率10%となる。具体的には、例えば上部蓋4aが受銑口13の70%を覆い、下部蓋4bが受銑口13の10%を覆う場合、これら上部蓋4aと下部蓋4bにより、受銑口13の開口率を10%〜80%の間で調整できる。なお、上部蓋4aの裏面と下部蓋4bの裏面には、それぞれ耐火物8が取り付けられている。
開口率の調整方法は上述した方法に限らない。例えば蓋4の上端の位置を前後方向に移動可能とし、蓋4の受銑口13に対する取り付け角度を可変として、開口率を高くするときには蓋4の上端を後方へ移動させて開度を調整するようにしてもよい。
ここで、上述した特許文献2に開示された方法では、受銑口に上部を10mm程度開いて遮蔽板を取り付けているが、この10mmは一律で遮蔽板は固定されている。すなわち、特許文献2には、本実施の形態のように受銑口13の開口率を調整することは開示されておらず、その示唆もない。この点、本実施の形態のように受銑口13の開口率を調整可能にすることで、加熱装置1の自由度を格段に向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明例として、混銑車10の受銑口13の下側に、図1〜図3に示すような蓋4を設け、混銑車10の内部の乾燥および予熱を実施した。また、比較例として、蓋を設けずに受銑口13を開放したままで、混銑車10の内部の乾燥および予熱を実施した。
本発明例および比較例において、混銑車10の容量は60m(溶銑300ton)、受銑口13の開口面積は1.17m、バーナー2の断面積は0.23mである。また、蓋4の大きさを0.75m、0.47m、0.19mに変えて、これら蓋4で塞がれる、バーナー2を除いた受銑口13の開口率を80%、50%、20%に変えた。
また、本発明例および比較例において、図7(a)、(b)に示すように、混銑車10の内部3カ所に熱電対No.1、No.2、No.3を設置して、加熱時の温度を測定した。熱電対No.1は混銑車10の長手方向端部、熱電対No.2と熱電対No.3はいずれも長手方向が受銑口13の近くで、受銑口13からの奥行きの距離が異なる位置とした。加熱開始から15時間後の乾燥時と、30時間後の予熱時について、各位置の温度および酸素濃度を測定した。開口率80%の場合の結果を表1、開口率50%の場合の結果を表2、開口率20%の場合の結果を表3に示す。
Figure 0006801780
Figure 0006801780
Figure 0006801780
表1〜表3から、開口率20%〜80%のいずれにおいても、本発明例は、比較例よりも、混銑車の内部の温度が均一に昇温していることを確認できた。また、酸素濃度に関し、本発明例は比較例に比べて低く、空気の侵入を抑えられたことを確認できた。さらに、トータルCOG量に関しては、約15%の省エネを達成できた。一方、開口率を更に低下させ、10%とした場合において、内部圧力の上昇により開口部からの排ガス流速が高まり設備負荷が増大した。また、バーナー2からの所定の燃料が流れず燃焼不足が発生したことから、連続して実施する事が不可能であった。
本発明は、混銑車の内部をバーナーで加熱する際の加熱装置として適用でき、リジェネバーナー以外のバーナーを用いて加熱する際に有用である。
1 加熱装置
2 バーナー
3 支持ブラケット
4 蓋
5 台車
6 スプリング
7 下部ブラケット
8 耐火物
10 混銑車
11 混銑車本体
12 耐火物
13 受銑口
14 周縁部
21 窓
22 防災板
31、32 ピン
41 関節部
42 移動機構

Claims (6)

  1. 混銑車本体の側方に受銑口が位置するように前記混銑車本体を回転させた状態で、混銑車の内部を加熱する加熱装置であって、
    前記受銑口から混銑車の内部に挿入されるバーナーと、
    側面視において前記受銑口の開口が予め設定した開口率となるように前記受銑口の下側を部分的に覆う蓋と、
    を備え
    前記開口率は、前記受銑口の開口面積から前記バーナーの断面積を除いた面積の10%〜80%であることを特徴とする、混銑車の加熱装置。
  2. 前記蓋が、前記受銑口に向けて水平方向に弾性を有する弾性体に支持されていることを特徴とする、請求項に記載の混銑車の加熱装置。
  3. 前記蓋の前記受銑口側の面の、前記蓋と前記混銑車とが接する部分に、弾力性を有する耐火物が取り付けられていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の混銑車の加熱装置。
  4. 前記蓋は、鉛直方向に対する取り付け角度が可変であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の混銑車の加熱装置。
  5. 前記蓋は上部蓋と下部蓋を備え、
    前記下部蓋は、前記受銑口の下側を部分的に覆い、
    前記上部蓋は、前記下部蓋との境界を中心に回動自在に構成されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の混銑車の加熱装置。
  6. 混銑車の内部を加熱する加熱方法であって、
    混銑車本体の側方に受銑口が位置するように前記混銑車本体を回転させ、
    側面視において前記受銑口の開口が予め設定した開口率となるような蓋で前記受銑口の下側を覆い、
    前記受銑口から混銑車の内部にバーナーを挿入して加熱し、
    前記開口率は、前記受銑口の開口面積から前記バーナーの断面積を除いた面積の10%〜80%であることを特徴とする、混銑車の加熱方法。
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