JP6800736B2 - カバー及びカバーを備えた水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓本体に接続された給湯管や給水管に取り付けられるカバー及び該カバーを備えた水栓に関する。
特許文献1には、図9に示すように、湯水混合栓に接続された給湯管に被せるカバー60について記載されている。カバー60の一側面に2つの切欠部61が設けられるとともに、カバー60の他側面に1つの切欠部62が設けられている。カバー60を給湯管に被せた際、2つの切欠部61の一方に混合栓本体と給湯管の接合部が挿通するとともに、他方に水量調整部が配置される。また、カバー60の他側面の切欠部62に壁面と給湯管の接合部が挿通するように構成されている。
特開平08−246524号公報
ところで、特許文献1等のカバーは、高温の給湯管に人の手や体が触れることを防止するための部材であり、給湯管のみに取り付けられる。この場合、給湯管がカバーで覆われる一方、給水管は露出した状態となることから見栄えが良くない。そこで、給水管にも同様のカバーを取り付けて見栄えを良くすることが考えられる。
しかしながら、特許文献1等のカバーは、給湯管の形に合わせた形状を有しているため、給水管に取り付けようとして、2つの切欠部61の他方に混合栓本体と給水管の接合部を挿通させ、一方に水量調整部を配置しようとすると、壁面と給湯管の接合部を挿通させることができない。そのため、給湯管と鏡像対称となる給水管には被せることができず、給水管にもカバーを被せるには、給水管の形に合わせた別のカバーを用意しなければならなかった。給湯管と給水管とで別のカバーを用いると、カバーの種類が増えてコストが高くなるとともに、カバーの種類を確認しながら取り付け作業を行う必要があるため、作業性が低下するという課題を有している。本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、給湯管及び給水管の両方に取り付けることのできるカバー及び該カバーを備えた水栓を提供することにある。
上記課題を解決するためのカバーは、壁面と水栓本体との間に設置され、管本体と、管本体から前記水栓本体側に突出するように設けられた水栓本体側接続部と、管本体から前記壁面側に突出するように設けられた壁面側接続部とを有する管体に対して、側方から被せて用いるカバーであって、前記管体の前方を覆う前壁と、前記管体の側方を覆うとともに、管体挿入用開口部を有する周壁とを備え、前記前壁には、前記水栓本体側接続部を挿通可能な第1前側開口部及び第2前側開口部が設けられ、前記第1前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能な第2後側開口部を有するとともに、前記第2前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能な第1後側開口部を有しており、前記管体の後方を覆う後壁を備え、前記第1後側開口部及び前記第2後側開口部は、前記管体挿入用開口部から前記後壁が切り欠かれて形成されていることを要旨とする。
この構成によれば、給湯管(管体)に対しては、第1前側開口部に水栓本体側接続部を挿通させ、第2後側開口部に壁面側接続部を挿通させた状態とし、給水管(管体)に対しては、第2前側開口部に水栓本体側接続部を挿通させ、第1後側開口部に壁面側接続部を挿通させた状態とすることで、給湯管及び給水管のどちらにもカバーを取り付けることができる。給湯管用と給水管用を兼用するカバーを用いることにより、コストを低減することができるとともに、取り付け時の作業性を向上させることができる。また、管体にカバーが被せられた状態において、管体の後方側を後壁で保護することができる。したがって、管体の後方側に人の手や体が触れることが好適に抑制される。
上記課題を解決するためのカバーは、壁面と水栓本体との間に設置され、管本体と、管本体から前記水栓本体側に突出するように設けられた水栓本体側接続部と、管本体から前記壁面側に突出するように設けられた壁面側接続部とを有する管体に対して、側方から被せて用いるカバーであって、前記管体の前方を覆う前壁と、前記管体の側方を覆うとともに、管体挿入用開口部を有する周壁とを備え、前記前壁には、前記水栓本体側接続部を挿通可能な第1前側開口部及び第2前側開口部が設けられ、前記第1前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能であるとともに、前記第2前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能な後側開口部を有しており、前記周壁における前記前壁側の縁部とは反対側の後側の縁部によって、前記後側開口部が形成されていることを要旨とする。
上記カバーについて、前記管体は、前記管本体の前記水栓本体側に設けられた流量調整部を有し、前記第1前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通した際、前記第2前側開口部から前記流量調整部が前面側に露出するとともに、前記第2前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通した際、前記第1前側開口部から前記流量調整部が前面側に露出することが好ましい。この構成によれば、給湯管(管体)に対しては、第1前側開口部に水栓本体側接続部を挿通させ、第2前側開口部に流量調整部を露出させ、第2後側開口部に壁面側接続部を挿通させた状態とし、給水管(管体)に対しては、第1前側開口部に流量調整部を露出させ、第2前側開口部に水栓本体側接続部を挿通させ、第1後側開口部に壁面側接続部を挿通させた状態とすることで、給湯管及び給水管のどちらにもカバーを取り付けることができる。給湯管用と給水管用を兼用するカバーを用いることにより、コストを低減することができるとともに、取り付け時の作業性を向上させることができる。
上記カバーについて、前記後壁において、前記第1後側開口部は、前後方向において前記第1前側開口部に重なる位置に設けられ、前記第2後側開口部は、前記第2前側開口部に重なる位置に設けられていることが好ましい。この構成によれば、給湯管と給水管でカバーを兼用するうえで最低限必要な領域に後側開口部が設けられた構成となる。したがって、後壁における後側開口部以外の領域を大きくして、管体の後方側を好適に保護することができる。
上記カバーについて、前記管体に対して位置決め状態に係合する係合部を備えることが好ましい。この構成によれば、係合部によってカバーを好適に取り付けることができる。
上記カバーを備えた水栓であることが好ましい。この構成によれば、上記カバーの機能を奏する水栓とすることができる。
本発明のカバーによれば、給湯管及び給水管の両方に取り付けることができる。
本実施形態のカバーを取り付けた混合水栓の斜視図。 (a)、(b)は管体とカバーの斜視図。 本実施形態のカバーにおける、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は平面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図、(g)は背面図。 変更例1のカバーにおける、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は平面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図、(g)は背面図。 変更例2のカバーにおける、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は平面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図、(g)は背面図。 変更例3のカバーにおける、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は平面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図、(g)は背面図。 変更例4のカバーにおける、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は平面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図、(g)は背面図。 変更例5のカバーにおける、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は平面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図、(g)は背面図。 従来技術のカバーの斜視図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
まず、本実施形態のカバー40が取り付けられる管体12について説明する。
図1及び図2に示すように、水栓10は、水栓本体10Aと、浴室の壁面11から突出するとともに水栓本体10Aに接続される管体12としての給湯管13A及び給水管13Bとによって構成される。水栓10は、湯水を切替えることが可能な混合水栓として機能する。なお、以下では、給湯管13A及び給水管13Bにおける水栓本体10A側を前側、壁面11側を後側として説明する。
図2(a)に示すように、給湯管13Aと給水管13Bは、斜め上方に延びる管本体17と、管本体17の下部において後側に突出するように延びる壁面側接続部14と、管本体17の上部において前側に突出するように延びる水栓本体側接続部15とを有して、クランク状に形成されている。壁面側接続部14は、その外周面にネジ溝を有し、ネジ溝が壁面11にネジ止めされることにより、給湯管13Aは壁面11に接続される。水栓本体側接続部15はナット15Aを有し、ナット15Aを介して水栓本体10Aと給湯管13Aとが接続される。また、ナット15Aを介して水栓本体10Aと給水管13Bとが接続される。管本体17の前面側における壁面側接続部14の反対側に位置する部分には、壁面側接続部14を流れる湯水の量を調整する流量調整部16が設けられている。水栓本体10Aが取り付けられた状態において、前側から流量調整部16を操作することができるように、流量調整部16は水栓本体10Aより下方側に設けられる。
給湯管13Aは、壁面11側に向かって左側に配置されるとともに、管本体17が右斜め上に延びるように配置されている。給水管13Bは、壁面11側に向かって右側に配置されるとともに、管本体17が左斜め上に延びるように配置されている。給湯管13Aと給水管13Bは、その配置のみが異なっている。
図1及び図2(b)に示すように、給湯管13Aと給水管13Bには、側方側からカバー40が被せられている。以下、カバー40について説明する。
図3に示すように、カバー40は、互いに平行に配置される前壁40A及び後壁40Cと、前壁40A及び後壁40Cの周縁に沿って形成され、前壁40Aと後壁40Cとをつなぐ周壁40Bとを備えている。周壁40Bの一部には、管本体17を差し込み可能な大きさの管体挿入用開口部41が設けられており、カバー40は、一方側が開放された箱状に形成されている。
前壁40Aは、管本体17の前方を覆う部位であり、前壁40Aには、管体挿入用開口部41から切り欠かれた第1前側開口部42及び第2前側開口部43が設けられている。第1前側開口部42と第2前側開口部43との間の距離は、管本体17の前面側における水栓本体側接続部15と流量調整部16との間の距離に等しくなるように設定されている。また、第1前側開口部42及び第2前側開口部43は、水栓本体側接続部15を挿通可能、かつ管体挿入用開口部41側から水栓本体側接続部15を差し込み可能な大きさに設定されている。
周壁40Bは、管本体17の側方を覆う部位である。図3(b)に示すように、周壁40Bの内面側には、管本体17と周壁40Bとの間に隙間を形成するための突起部48が設けられている。
後壁40Cは、管本体17の後方を覆う部位であり、後壁40Cには、管体挿入用開口部41から切り欠かれた後側開口部44としての第1後側開口部44Aと第2後側開口部44Bとが設けられている。第1後側開口部44Aは、前壁40Aと後壁40Cとが対向する方向において、第1前側開口部42に重なる位置に設けられ、第2後側開口部44Bは、第2前側開口部43に重なる位置に設けられている。また、第1後側開口部44A及び第2後側開口部44Bは、管体12の壁面側接続部14を挿通可能、かつ管体挿入用開口部41側から壁面側接続部14を差し込み可能な大きさに設定されている。
図3(d)に示すように、カバー40は、第1前側開口部42と第2前側開口部43の縁に沿ってカバー40の前後方向における前側に突出する袖部45を備える。袖部45は、管体12にカバー40が被せられた際、ナット15Aと流量調整部16の側面を覆うように構成されている。袖部45には、管体挿入用開口部41側から所定長さの切り込み45Aが形成され、袖部45における切り込み45Aよりも前側の部分に構成される係合部46は、第1前側開口部42と第2前側開口部43の縁よりも内側に位置している。カバー40の材質は特に限定されるものではないが、樹脂製であると軽量で且つ耐久性に優れるため好ましい。
次に、管体12にカバー40を取り付ける方法について説明する。
図2に示すように、カバー40を給湯管13Aに取り付ける際には、給湯管13Aの左側方からカバー40を被せる。その際、管体挿入用開口部41に給湯管13Aの管本体17が挿入される。カバー40が被せられた状態で、第1前側開口部42に給湯管13Aの水栓本体側接続部15が挿通し、第2前側開口部43から流量調整部16が前面側に露出する。また、第2前側開口部43に重なる第2後側開口部44Bに壁面側接続部14が挿通する。第1前側開口部42側の係合部46がナット15Aの側面に係合することにより、カバー40は位置決め状態で固定される。
このカバー40を給水管13Bに取り付ける際には、給水管13Bの右側方からカバー40を被せる。その際、管体挿入用開口部41に給水管13Bの管本体17が挿入される。カバー40が被せられた状態で、第1前側開口部42から流量調整部16が前面側に露出し、第2前側開口部43に給水管13Bの水栓本体側接続部15が挿通する。また、第1前側開口部42に重なる第1後側開口部44Aに壁面側接続部14が挿通する。第2前側開口部43側の係合部46がナット15Aの側面に係合することにより、カバー40は位置決め状態で固定される。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)給湯管13Aに対しては、第1前側開口部42に水栓本体側接続部15を挿通させ、第2前側開口部43に流量調整部16を露出させ、第2後側開口部44Bに壁面側接続部14を挿通させた状態とする。給水管13Bに対しては、第1前側開口部42に流量調整部16を露出させ、第2前側開口部43に水栓本体側接続部15を挿通させ、第1後側開口部44Aに壁面側接続部14を挿通させた状態とする。これにより、給湯管13A及び給水管13Bのどちらにもカバー40を取り付けることができる。給湯管13A用と給水管13B用を兼用するカバー40を用いることにより、コストを低減することができるとともに、取り付け時の作業性を向上させることができる。
(2)管体12の後方側を覆う後壁40Cを備えていることにより、管体12の後方側を後壁40Cで保護することができる。したがって、管体12の後方側に人の手や体が触れることが好適に抑制される。
(3)第1後側開口部44Aは、前後方向において第1前側開口部42に重なる位置に設けられ、第2後側開口部44Bは、第2前側開口部43に重なる位置に設けられている。これにより、給湯管13Aと給水管13Bでカバー40を兼用するうえで最低限必要な位置に第1後側開口部44A及び第2後側開口部44Bが設けられた構成となる。したがって、後壁40Cにおける第1後側開口部44A及び第2後側開口部44B以外の領域を大きくして、管体12の後方側を好適に保護することができる。
(4)管体12に対して位置決め状態に係合する係合部46を備える。したがって、係合部46によってカバー40を好適に取り付けることができる。
(5)周壁40Bの内面側には、管体12と周壁40Bとの間に隙間を形成するための突起部48が設けられている。突起部48が設けられていることにより、給湯管13Aの熱がカバー40に伝わることが抑制される。したがって、カバー40の温度が過度に高くなることを抑制することができる。
本実施形態は、次のように変更して実施することも可能である。また、上記実施形態の構成や以下の変更例に示す構成を適宜組み合わせて実施することも可能である。
・図4に示す変更例1のように、第1前側開口部42、第2前側開口部43に重なる領域を一つの後側開口部44としてもよい。すなわち、第1後側開口部44Aと第2後側開口部44Bが繋がっていてもよい。この場合、図5に示す変更例2のように、後壁40Cを省略してカバー40の後ろ側全体を後側開口部44としてもよい。
・図6に示す変更例3のように、カバー40の周壁40Bには、前壁40A側の角部分を切り欠いてなる切欠部47が形成されていてもよい。切欠部47が形成されていることにより、カバー40を給湯管13Aや給水管13Bに被せる際に、ナット15Aや流量調整部16との干渉を抑制して、スムーズにカバー40を被せることができる。
・図7に示す変更例4のように、カバー40は前後方向に対称な形状を有していてもよい。この場合、対向する第1前側開口部42と第1後側開口部44Aの大きさが同じになり、対向する第2前側開口部43と第2後側開口部44Bの大きさが同じになる。また、カバー40の後側である第1後側開口部44A及び第2後側開口部44B側にも、袖部45及び係合部46が形成される。これにより、カバー40を給湯管13Aと給水管13Bとで兼用する際、カバー40の前後方向の向きに関係なく、カバー40を取り付けることができる。したがって、取り付け時の作業性が好適に向上する。
・図8に示す変更例5のように、前壁40Aの管体挿入用開口部41側が切り欠かれることにより、第1前側開口部42と第2前側開口部43が連結部49を介して連結した構成であってもよい。前壁40Aが切り欠かれていることにより、カバー40を被せる際に、前壁40Aと管体12との干渉を抑制して、スムーズにカバー40を被せることができる。
・管本体17に流量調整部16が設けられていなくてもよい。
・カバー40の材質は樹脂製に限定されず、金属製やゴム製やセラミック製であってもよい。
・係合部46は、ナット15Aの側面に係合する態様に限定されない。図6に示すように、管本体17に係合する構成であってもよい。また、係合部46は、流量調整部16や壁面側接続部14に係合してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
(イ)カバーは前後方向に対称な形状を有し、第1後側開口部は第1前側開口部に重なる位置に設けられ、第2後側開口部は第2前側開口部に重なる位置に設けられ、対向する第1前側開口部と第1後側開口部が同じ形状を有するとともに、対向する第2前側開口部と第2後側開口部が同じ形状を有するカバー。
10…水栓、10A…水栓本体、11…壁面、14…壁面側接続部、15…水栓本体側接続部、16…流量調整部、17…管本体、40…カバー、40A…前壁、40B…周壁、41…管体挿入用開口部、42…第1前側開口部、43…第2前側開口部、44A…第1後側開口部、44B…第2後側開口部。

Claims (6)

  1. 壁面と水栓本体との間に設置され、管本体と、管本体から前記水栓本体側に突出するように設けられた水栓本体側接続部と、管本体から前記壁面側に突出するように設けられた壁面側接続部とを有する管体に対して、側方から被せて用いるカバーであって、
    前記管体の前方を覆う前壁と、前記管体の側方を覆うとともに、管体挿入用開口部を有する周壁とを備え、
    前記前壁には、前記水栓本体側接続部を挿通可能な第1前側開口部及び第2前側開口部が設けられ、
    前記第1前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能な第2後側開口部を有するとともに、前記第2前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能な第1後側開口部を有しており、
    前記管体の後方を覆う後壁を備え、
    前記第1後側開口部及び前記第2後側開口部は、前記管体挿入用開口部から前記後壁が切り欠かれて形成されていることを特徴とするカバー。
  2. 壁面と水栓本体との間に設置され、管本体と、管本体から前記水栓本体側に突出するように設けられた水栓本体側接続部と、管本体から前記壁面側に突出するように設けられた壁面側接続部とを有する管体に対して、側方から被せて用いるカバーであって、
    前記管体の前方を覆う前壁と、前記管体の側方を覆うとともに、管体挿入用開口部を有する周壁とを備え、
    前記前壁には、前記水栓本体側接続部を挿通可能な第1前側開口部及び第2前側開口部が設けられ、
    前記第1前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能であるとともに、前記第2前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通するように被せた際、前記壁面側接続部を挿通可能な後側開口部を有しており、
    前記周壁における前記前壁側の縁部とは反対側の後側の縁部によって、前記後側開口部が形成されていることを特徴とするカバー。
  3. 前記管体は、前記管本体の前記水栓本体側に設けられた流量調整部を有し、
    前記第1前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通した際、前記第2前側開口部から前記流量調整部が前面側に露出するとともに、前記第2前側開口部に前記水栓本体側接続部を挿通した際、前記第1前側開口部から前記流量調整部が前面側に露出する請求項1又は2に記載のカバー。
  4. 前記後壁において、前記第1後側開口部は、前後方向において前記第1前側開口部に重なる位置に設けられ、前記第2後側開口部は、前記第2前側開口部に重なる位置に設けられている請求項に記載のカバー。
  5. 前記管体に対して位置決め状態に係合する係合部を備える請求項1〜4のいずれか一項に記載のカバー。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載されたカバーと、前記水栓本体と、前記管体とを備えた水栓。
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