JP6800049B2 - 建物の振動測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に生じる常時微振動から当該建物の平面的なねじれ振動の中心を特定する際に用いられる建物の振動測定方法に関するものである。
建物が、平面的にどのように振動しているかを把握して、建物の偏心の状況に関する情報を得ることは、建物の耐震性を判断する際や、当該判断に基づいて補強を行う際に重要になる。
一方、建物は、建築後においても使用形態の変更等によって偏心の状況が変化する。このため、上記建物の偏心状況の把握は、竣工直前のみならず、建物の使用を開始した後における耐震診断時や耐震補強を行う際の前後に、それぞれ実施することが必要になる。
従来、このような建物の偏心状況を確認するための平面的な振動測定は、通常図6に示すように、ねじれ振動の影響が大きく、よって建物50の振動による動きを捉えやすい外周側の各辺に沿った位置に複数の振動センサー51を設置し、平面X−Y方向の振動成分の測定することによって行われていた。
ところで、上記従来の建物の振動測定方法にあっては、複数の振動センサー51を建物50の外周側の各辺に沿って設置しているために、振動センサー51の数が多くなるとともに、振動センサー51と収録装置との距離も長くなり、この結果、設置作業や配線作業が大掛かりになるという問題点があった。
しかも、建物の使用を開始した後には、既に設置された什器や機器類、あるいはセキュリティ上の理由等により、竣工前と比較して振動センサー51の設置位置に制約が生じ易く、かつ設置位置を正確に把握することが難しいという問題点があった、また特に、テナントビル等においては、所望とする測定位置に設置すること自体が困難になることも多かった。
特開2016−109449号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、建物の使用後においても設置可能な位置に少ない振動センサーを設置して、当該建物の平面的なねじれ振動を測定して偏心状況を把握することができる建物の振動測定方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の建物の振動測定方法は、建物内の同一平面内の2または3箇所に振動センサーを設置して、全てが平行ではなく、かつ1点で交わらない3方向の振動成分を計測するとともに、距離測量および角測量によって上記振動センサーの設置位置の上記平面におけるX−Y方向の座標および上記3方向とX軸またはY軸とがなす角度を計測し、次いで、より直角に近い2つの上記振動成分の交点を各々第1および第2の測点として求めるとともに、上記第1および第2の測点について各々交差する上記振動成分をベクトル合成して卓越する振動数、振動方向および振幅を求め、ねじれ振動に起因する上記振動数について、上記第1の測点を通って上記振動方向と直交する線と上記第2の測点を通って上記振動方向と直交する線との交点を、上記ねじれ振動の中心の座標として求めることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第1および第2の測点について各々交差する上記振動成分のベクトル合成により、0度から180度の射影成分を求め、各々の上記射影成分をフーリエ変換して得られたフーリエ振幅を、振動数と振動方向を直交軸とする座標上に大きさに対応した等高線で表示して、上記卓越する振動数、振動方向および振幅を求めることを特徴とするものである。
請求項1または2に記載の発明においては、上記3方向の振動成分を計測するための振動センサーの設置位置および計測方向を正確に把握することが重要である。このため、上記振動センサーを、上記距離測量および角測量によって設置位置を正確に測定するに際して障害物が無い、見通しの良い階段室あるいは1または2スパン内の廊下に設置することが好適であり、かつ上記距離測量および角測量を、測量精度が高いトータルステーションや3Dパノラマ画像計測システムによって実施することが好ましい。
請求項1または2に記載の発明によれば、振動センサーを任意の2または3箇所に配置して、3方向の振動成分を計測することにより、建物のねじれ振動の中心の座標を把握することができるため、振動センサーの設置作業や配線作業を軽減することができる。
この際に、上記振動センサーを、例えば階段室回り等の共用部などの設置しやすい場所に配置することができるために、建物の使用後においても、設置可能な位置に少ない振動センサーを設置して、当該建物の平面的なねじれ振動を測定して偏心状況を把握することができる。
本発明の実施形態における振動センサーの配置および測定する振動方向を示す平面図である。 図1の振動センサーの設置位置のX−Y方向の座標および3方向の振動成分とX軸またはY軸とがなす角度を計測する状態を示す平面図である。 本実施形態において第1および第2の測点で得られた回転スペクトルを示す図である。 図3から読み取った第1の測点および第2の測点において卓越する振動数、振動方向および振幅の値を示す図表である。 第1および第2の測点の振動方向からねじれ振動の中心の座標を得る方法を示す平面図である。 従来の振動測定方法における振動センサーの配置および測定する振動方向を示す平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の建物の振動測定方法の一実施形態について説明する。
この振動測定方法においては、先ず建物10の振動センサーを設置し易い任意の位置(本実施形態においては階段室14)の2箇所に、それぞれ振動センサー11、12、13を設置する。
そして、これら2箇所に設置した3つの振動センサー11、12、13によって、全てが互いに平行ではなく、かつ1点で交わらない3方向の振動成分a、b、cを計測する。この際に、図2に示すように、予め計測手段15による距離測量および角測量によって、振動センサー11、12、13の設置位置のX−Y方向の座標(x、y)と、これら振動センサーによって測定する上記3方向とX軸とがなす角度(θa、θb、θc)を計測する。このような計測手段15としては、光波距離計(距離測量)とセオドライト(角測量)とが一体化されたトータルステーションや、3Dパノラマ画像計測システムが好適である。
これにより、例えば以下のようなデータが得られる。
振動センサー11: x=8350 y=13660 θa = 2°
振動センサー12: x=8350 y=13660 θb = 88°
振動センサー13: x=14820 y=13650 θc = 90°
次いで、できるだけ直角に近い2つの振動成分(本実施形態においては、振動センサー11と振動センサー12による振動成分a、b、振動センサー11と振動センサー13による振動成分a、c)の交点を、各々第1の測点1および第2の測点2として求める。
この結果、本実施形態においては、上記測点1、2の座標は以下のようになる。
第1の測点1: x=8350 y=13660
第2の測点2: x=14820 y=13875
そこで次に、第1の測点1については、交差する2つの振動成分a、bをベクトル合成するとともに、第2の測点2については、交差する2つの振動成分a、cをベクトル合成し、下式によって各方向(φ=0°〜180°)への射影成分の時刻歴波形X1(t、φ)、X2(t、φ)を求める。
ここで、
φ=0°〜180°(1°刻み、5°刻み、10°刻みなど、一定間隔で刻む)
xa(t):振動成分aの時刻歴データ
xb(t):振動成分bの時刻歴データ
xc(t):振動成分cの時刻歴データ
θa:振動成分aの角度
θb:振動成分bの角度
θc:振動成分cの角度
次いで、下式に示すように、時刻歴波形X1(t、φ)、X2(t、φ)を、それぞれフーリエ変換してフーリエ振幅F1 (f、φ)、F2 (f、φ)を求める。
そして、図3は、第1の測点1および第2の測点2について、振動数fを横軸、角度φを縦軸とし、フーリエ振幅|F1 (f、φ)|、|F2 (f、φ)|を等高線図で示したもの(以下、本明細書においては回転スペクトルと称する。)を示すものである。
この回転スペクトルにより、卓越している振動数、振幅および振動方向を視覚的に把握することができる。図4は、図3から読み取った第1の測点1および第2の測点2において各々卓越している振動数、振幅および振動方向を示すものである。
そして、この回転スペクトルにおいて、卓越する振動数のうち、第1の測点1および第2の測点2において、共にX方向またはY方向の振動方向を示しているもの、具体的には、図4において第1の測点1および第2の測点2における1.3Hzの振動は、ねじれを伴わないY方向の並進モードの振動であることが判る。
これに対して、第1の測点1および第2の測点2において、X方向およびY方向以外の振動方向を示しているもの、具体的には、2.1Hzおよび3.0Hzの振動は、ねじれを伴う振動であり、例えば3.0Hzにおいては、第1の測点1で振動方向(角度)55°が、第2の測点2で振動方向(角度)125°が卓越している。
そこで、3.0Hzの振動については、図5に示すように、第1の測点1を通って上記振動方向55°と直交する線Lと第2の測点2を通って上記振動方向125°と直交する線Lとの交点Pを、ねじれ振動の中心の座標として求める。
ちなみに、振動方向と直交する線L、Lが平行に近い場合には、交点Pを求めることが難しくなり、また得られた交点Pの誤差も大きくなり易い。このような場合には、さらに各測点1、2からの距離の比が、各測点1、2における振幅の比と同じになる線と、上記線L、Lとの交点を求めることにより、より正確にねじれ振動の中心の座標を得ることができる。
以上説明したように、上記構成からなる建物の振動測定方法によれば、振動センサー11、12、13を任意の2箇所に配置して、3方向の振動成分a、b、cを計測することにより、建物10のねじれ振動の中心の座標Pを把握することができるため、振動センサーの設置作業や配線作業を軽減することができる。
しかも、振動センサー11、12、13を、階段室回り等の共用部14などの設置しやすい場所に配置することができるために、建物10の使用後においても、設置可能な位置に従来よりも少ない振動センサー11、12、13を設置して、建物10の平面的なねじれ振動を測定して偏心状況を把握することができる。
1 第1の測点
2 第2の測点
10 建物
11、12、13 振動センサー
a、b、c 振動成分
、L 振動方向に直交する線
P 交点

Claims (2)

  1. 建物内の同一平面内の2または3箇所に振動センサーを設置して、全てが平行ではなく、かつ1点で交わらない3方向の振動成分を計測するとともに、距離測量および角測量によって上記振動センサーの設置位置の上記平面におけるX−Y方向の座標および上記3方向とX軸またはY軸とがなす角度を計測し、
    次いで、より直角に近い2つの上記振動成分の交点を各々第1および第2の測点として求めるとともに、上記第1および第2の測点について各々交差する上記振動成分から卓越する振動数、振動方向および振幅を求め、
    ねじれ振動に起因する上記振動数について、上記第1の測点を通って上記振動方向と直交する線と上記第2の測点を通って上記振動方向と直交する線との交点を、上記ねじれ振動の中心の座標として求めることを特徴とする建物の振動測定方法。
  2. 上記第1および第2の測点について各々交差する上記振動成分のベクトル合成により、0度から180度の射影成分を求め、各々の上記射影成分をフーリエ変換して得られたフーリエ振幅を、振動数と振動方向を直交軸とする座標上に大きさに対応した等高線で表示して、上記卓越する振動数、振動方向および振幅を求めることを特徴とする請求項1に記載の建物の振動測定方法。
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