JP6798873B2 - 口腔用エアゾール剤 - Google Patents
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原液(X)が次の成分(a)、(b)、(c)、及び(d):
(a)20℃で液体の2価アルコール 5質量%以上15質量%以下、
(b)薬効成分、香料、及びp−オキシ安息香酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の油溶性成分 0.1質量%以上1.5質量%以下、
(c)ポリオキシエチレン基を有するノニオン界面活性剤、及び
(d)水 60質量%以上93質量%以下
を含有し、かつ成分(a)の含有量と成分(c)の含有量との質量比((a)/(c))が5以上15以下である口腔用エアゾール剤に関する。
本発明の口腔用エアゾール剤に含まれる原液(X)は、成分(a)として、20℃で液体の2価アルコールを5質量%以上15質量%以下含有する。かかる成分(a)をこのような量で含有することにより、使用時に噴射剤(Y)由来の二酸化炭素が共存することとなる際にも、後述する成分(c)と相まって、保存中の白濁や析出物の発生を抑制し、温度変化にも左右されることなく良好な保存安定性を確保することができる。
トコフェロール及びその誘導体としては、トコフェロールの他、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール及びニコチン酸トコフェロール等が挙げられる。なかでも、酢酸トコフェロールが好ましく、酢酸−DL−α−トコフェロールがより好ましい。
また、ポリオキシエチレン基の付加モル数は、20〜80が好ましく、20〜60がより好ましい。
なかでも、成分(a)とともに保存時における白濁や析出物の発生を抑制し、幅広い温度範囲で保存安定性を効果的に高める観点から、ポリオキシエチレン基の付加モル数が20〜60のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレン基の付加モル数が20〜80のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレン基の付加モル数が20〜60のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油がより好ましい。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリンの縮合度は、2〜20が好ましく、5〜12がさらに好ましい。さらにポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分としては、炭素数6〜24の飽和又は不飽和脂肪酸が挙げられ、好ましくは炭素数10〜20であり、安定性の観点から、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸の脂肪酸がより好ましい。
かかる炭酸塩の含有量は、原液(X)中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、或いは原液(X)は、炭酸塩を含有しないのが好ましい。
[1]原液(X)と、二酸化炭素を含有する噴射剤(Y)とを含む口腔用エアゾール剤であって、原液(X)が次の成分(a)、(b)、(c)、及び(d):
(a)20℃で液体の2価アルコール 5質量%以上15質量%以下、
(b)薬効成分、香料、及びp−オキシ安息香酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の油溶性成分 0.1質量%以上1.5質量%以下、
(c)ポリオキシエチレン基を有するノニオン界面活性剤、及び
(d)水 60質量%以上93質量%以下
を含有し、かつ成分(a)の含有量と成分(c)の含有量との質量比((a)/(c))が5以上15以下である口腔用エアゾール剤。
[2]成分(a)が、好ましくはプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはプロピレングリコールである上記[1]の口腔用エアゾール剤。
[3]成分(a)の含有量が、原液(X)中に、好ましくは6質量%以上であり、より好ましくは7質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上であり、好ましくは14質量%以下であり、より好ましくは13質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以下である上記[1]又は[2]の口腔用エアゾール剤。
[5]成分(b)の香料が、好ましくは天然香料成分、及びこれら天然香料成分を加工処理した香料成分、単品香料成分、並びに調合香料成分から選ばれる1種又は2種以上である上記[1]〜[4]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[6]成分(b)の含有量が、原液(X)中に、好ましくは0.2質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、好ましくは1.3質量%以下であり、より好ましくは1.1質量%以下である上記[1]〜[5]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[7]原液(X)における成分(a)の含有量と成分(b)の含有量との質量比((a)/(b))が、好ましくは8以上であり、より好ましくは9以上であり、さらに好ましくは10以上であり、好ましくは20以下であり、より好ましくは18以下であり、さらに好ましくは17以下である上記[1]〜[6]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[9]成分(c)の含有量が、原液(X)中に、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である上記[1]〜[8]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[10]原液(X)における成分(a)の含有量と成分(c)の含有量との質量比((a)/(c))が、好ましくは5.5以上であり、より好ましくは6以上であり、さらに好ましくは6.5以上であり、好ましくは14.5以下であり、より好ましくは14以下であり、さらに好ましくは13.5以下である上記[1]〜[9]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[12]原液(X)における成分(a)の含有量と成分(d)の含有量との質量比((a)/(d))は、好ましくは0.05以上であり、より好ましくは0.06以上であり、さらに好ましくは0.07以上であり、好ましくは0.25以下であり、より好ましくは0.20以下であり、さらに好ましくは0.18以下である上記[1]〜[11]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[14]成分(e)の含有量が、原液(X)中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは0.55質量%以上であり、さらに好ましくは0.6質量%以上であり、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.9質量%以下であり、さらに好ましくは0.85質量%以下である上記[13]の口腔用エアゾール剤。
[16]炭酸塩の含有量が、原液(X)中に、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、或いは原液(X)は、炭酸塩を含有しないのが好ましい上記[1]〜[15]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[17]二酸化炭素の含有量が、噴射剤(Y)中に、好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは97質量%以上であり、好ましくは100質量%以下であり、さらに好ましくは100質量%である上記[1]〜[16]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[18]原液(X)と噴射剤(Y)との質量比((X):(Y))が、好ましくは95:5〜99:1であり、より好ましくは97:3〜98.5:1.5である上記[1]〜[17]いずれか1の口腔用エアゾール剤。
[20]容器から吐出させて歯ブラシや指先に載置した後、口腔内に適用して使用する上記[1]〜[17]いずれか1の口腔用エアゾール剤の、歯磨き剤としての使用。
[21]上記[1]〜[17]いずれか1の口腔用エアゾール剤を容器から吐出させて歯ブラシ又は指先に載置した後、口腔内に適用して歯磨きを行う歯磨き方法。
表1に示す処方にしたがって各原液(A)を調製した。調整の際には、成分(a)、成分(b)、成分(c)及びヒドロキシエチルセルロースの混合物を、処方中のそれ以外の成分を成分(d)で溶解させた水溶液に入れることで原液を調整した。また、かかる原液のpHは、各々イオン交換水を用いて10倍に希釈した溶液のpHが5〜6の間になるように調整した。これをエアゾール容器(東洋製罐(株)製)に充填した後、表1に示す処方の噴射剤(B)を封入し、容器内の25℃における圧力を0.75MPaとして、各剤を製造した。
得られた剤を用い、以下の方法にしたがって各測定及び評価を行った。
BM型粘度計(東機産業(株)製)(ローターNo.1〜3、6〜60rpm、1分)にて測定した。
結果を表1に示す。
各剤の原液及び噴射剤を合計60gずつガラス容器内に充填し、5℃の恒温槽と45℃の恒温槽の各々に保存し、1ヶ月間にわたり各々の槽における剤の性状を目視により観察し、下記基準にしたがって評価した。
AA:析出物も白濁も生じなかった
A:やや液に曇りがみられるが、透明であった
B:白濁が生じた
C:析出物が生じた
結果を表1に示す。
内径21.7mmのOリングを篩(5.5号、3350μm)の上に配置し、次いで各剤1gを容器から吐出させてOリング内に静置した。静置後、吐出した泡状の剤が篩を通過して下方に滴下するか否かを篩の上方から観察した。
吐出直後から15秒以内に剤が1滴も下方に滴下しない場合を「A」(泡保持性が良好)、滴下した場合を「C」(泡保持性が不十分)と評価した。
結果を表1に示す。
実施例2,4,6について各剤を市販品歯ブラシにのせてブラッシングを行い、磨いた後に異味が残存することなく良好な風味をもたらすか否かについて、以下の基準に従って評価した。評価は専門パネラー2名で行った。
A:異味を感じることなく、良好な風味であった。
B:わずかに異味を感じた。
C:異味を感じた。
評価の結果、実施例2は「A」、実施例4は「B」、実施例6は「C」であった。
Claims (6)
- 原液(X)と、二酸化炭素を含有する噴射剤(Y)とを含む口腔用エアゾール剤であって、
原液(X)が次の成分(a)、(b)、(c)、及び(d):
(a)20℃で液体の2価アルコール 5質量%以上15質量%以下、
(b)薬効成分、香料、及びp−オキシ安息香酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の油溶性成分 0.1質量%以上1.5質量%以下、
(c)ポリオキシエチレン基を有するノニオン界面活性剤、及び
(d)水 60質量%以上93質量%以下
を含有し、3価以上の多価アルコールの含有量が8質量%以下であり、かつ成分(a)の含有量と成分(c)の含有量との質量比((a)/(c))が5以上15以下である口腔用エアゾール剤。 - 原液(X)中に、アニオン界面活性剤(e)を0.5質量%以上1質量%以下含有する請求項1に記載の口腔用エアゾール剤。
- 成分(b)における薬効成分が、アズレン類、トリクロサン、ヒノキチオール、ジヒドロコレステロール、ジヒドロアビエチン酸、グリチルレチン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、並びにイソプロピルメチルフェノールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の口腔用エアゾール剤。
- 成分(a)の含有量と成分(b)の含有量との質量比((a)/(b))が、8以上20以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔用エアゾール剤。
- 原液(X)中における3価以上の多価アルコール、及び20℃で固体の多価アルコールの含有量が、5質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔用エアゾール剤。
- 成分(a)の含有量と成分(d)の含有量との質量比((a)/(d))が、0.05以上0.25以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔用エアゾール剤。
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