JP6798395B2 - 直流交流変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧を交流電圧に変換する直流交流変換装置に関する。
直流電圧を交流電圧に変換する直流交流変換装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2に示される直流交流変換装置が知られている。また、直流交流変換装置は、回路保護のため、直流交流変換装置から出力される交流の出力電流のピーク値が所定出力電流値を超えると、直流交流変換装置から出力される交流の出力電圧を下げる制御をしている。
特開2013−219982号公報 特開2008−048483号公報
しかしながら、直流交流変換装置に接続される機器(負荷)の種類は多様であるため、接続される機器によっては、出力電圧と出力電流の位相がずれる。例えば、直流交流変換装置に掃除機などの機器が接続されていると、機器の有するインダクタンスなどの影響により、出力電圧と出力電流の位相がずれる。このように位相がずれている状況において、直流交流変換装置から出力される交流の出力電流のピーク値が所定出力電流値を超えた場合に、直ちに直流交流変換装置から出力される交流の出力電圧を下げる制御をすると、出力電圧を下げたことにより出力電流も下がるため、直流交流変換装置から機器に出力される出力電力が不足し、機器の動作が不安定になることがある。
本発明の一側面に係る目的は、出力電圧と出力電流の位相がずれている状況でも、安定した出力電力を出力できる直流交流変換装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である直流交流変換装置は、直流出力電力源から入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力する変換部と、出力電圧を計測する電圧計測部と、出力電流を計測する電流計測部と、変換部が有するスイッチ素子を制御する制御部と、を有する。
制御部は、出力電圧と出力電流とを用いて出力電力を算出し、出力電力を用いて所定時間における電力積算値を求め、電力積算値が所定電力値を超えた場合、目標出力電圧値を下げて出力電圧を低下させる。
また、制御部は、電力積算値が所定電力値を超えた場合、目標出力電力値と電力積算値との比率に応じて目標出力電圧値を下げて出力電圧を低下させる。
制御部は、比率の平方根である係数と基準出力電圧値とを乗算して目標出力電圧値を下げる。
また、変換部は、電圧変換回路、第一のスイッチ回路、第二のスイッチ回路、フィルタ回路を有する。
電圧変換回路は、第一のダイオードが並列接続された第一のスイッチ素子、第二のダイオードが並列接続された第二のスイッチ素子、第三のダイオードが並列接続された第三のスイッチ素子、第四のダイオードが並列接続された第四のスイッチ素子、トランスを有する。
第一のスイッチ回路は、第五のダイオードが並列接続された第五のスイッチ素子、第六のダイオードが並列接続された第六のスイッチ素子を有する。
第二のスイッチ回路は、第七のダイオードが並列接続された第七のスイッチ素子、第八のダイオードが並列接続された第八のスイッチ素子を有する。
フィルタ回路は、第一のコイル、第二のコイル、第二のコンデンサを有する。
第一のスイッチ素子のコレクタと第二のスイッチ素子のコレクタは、直流交流変換装置の一方の入力端子と第一のコンデンサの一方の端子と接続され、第一のスイッチ素子のエミッタは、第三のスイッチ素子のコレクタとトランスの一次コイルの一方の端子と接続され、第二のスイッチ素子のエミッタは、第四のスイッチ素子のコレクタとトランスの一次コイルの他方の端子と接続され、第三のスイッチ素子のエミッタと第四のスイッチ素子のエミッタは、直流交流変換装置の他方の入力端子と第一のコンデンサの他方の端子と接続され、
第五のスイッチ素子のコレクタは、トランスの二次コイルの一方の端子と接続され、第五のスイッチ素子のエミッタは、第七のスイッチ素子のコレクタとフィルタ回路の第一のコイルの一方の端子と接続され、第六のスイッチ素子のコレクタは、トランスの二次コイルの他方の端子と接続され、第六のスイッチ素子のエミッタは、第八のスイッチ素子のコレクタとフィルタ回路の第二のコイルの一方の端子と接続され、第七のスイッチ素子のエミッタと第八のスイッチ素子のエミッタとはグランドに接続され、第一のコイルの他方の端子は、直流交流変換装置の一方の出力端子と第二のコンデンサの一方の端子と接続され、第二のコイルの他方の端子は、直流交流変換装置の他方の出力端子と第二のコンデンサの他方の端子と接続される。
出力電圧と出力電流の位相がずれている状況でも、安定した出力電力を出力できる。
直流交流変換装置の一実施例を示す図である。 目標出力電圧値及び基準出力電圧値とサンプリング時刻との関係を示す図である。 出力電圧と出力電流の関係を示す図である。 直流交流変換装置の動作の一実施例を示す図である。 直流交流変換装置の一実施例を示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、直流交流変換装置1の一実施例を示す図である。直流交流変換装置1は、変換部(電圧変換回路2、スイッチ回路3(第一のスイッチ回路)、スイッチ回路4(第二のスイッチ回路)、フィルタ回路5)、制御部6、電流計測部7、電圧計測部8を有し、直流出力電力源から入力端子Vin1、Vin2に入力される直流電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧を出力端子Vout1、Vout2から出力する。直流交流変換装置1は、例えば、直流電圧からAC100[V]:周波数50[Hz]やAC100[V]:60[Hz]などの交流電圧を生成して出力する。また、直流交流変換装置1が、例えば、PHV:Plug-in Hybrid Vehicle、EV:Electric Vehicle、電動フォークリフトなどの車両に搭載される場合、入力端子Vin1、Vin2には直流出力電力源(例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池又は蓄電素子を有する電池パックなど)が接続され、出力端子Vout1、Vout2には機器(例えば、掃除機など)が接続される。
変換部について説明する。
変換部は、電圧変換回路2、スイッチ回路3、スイッチ回路4、フィルタ回路5を用いて、直流電圧を交流電圧に変換する回路である。電圧変換回路2は、変換回路(スイッチSW1、スイッチSW2)、トランスT1を有する。変換回路は、例えば、プッシュプル回路又はフルブリッジ回路又はハーフブリッジ回路のいずれかの回路などが考えられる。
図1の変換回路では、プッシュプル回路の一例を示し、スイッチSW1の一方の端子が、トランスT1の一次コイルの一方の端子と接続される。トランスT1の一次コイルの中間端子は、直流交流変換装置1の入力端子Vin1とコンデンサC1の一方の端子と接続される。スイッチSW2の一方の端子は、トランスT1の一次コイルの他方の端子と接続される。スイッチSW1の他方の端子とスイッチSW2の他方の端子は、直流交流変換装置1の入力端子Vin2とコンデンサC1の他方の端子と接続される。なお、スイッチSW1、スイッチSW2は、例えば、逆並列ダイオードが接続されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチ素子を用いる。
スイッチ回路3はスイッチSW3を有する。スイッチ回路4はスイッチSW4を有する。フィルタ回路5は、コイルL1、コイルL2、コンデンサC2を有する。スイッチSW3の一方の端子は、電圧変換回路2のトランスT1の二次コイルの一方の端子と接続される。スイッチSW3の他方の端子は、スイッチSW4の一方の端子とフィルタ回路5のコイルL1の一方の端子と接続される。スイッチSW4の他方の端子は、電圧変換回路2のトランスT1の二次コイルの他方の端子とフィルタ回路5のコイルL2の一方の端子と接続される。フィルタ回路5のコイルL1の他方の端子は、フィルタ回路5のコンデンサC2の一方の端子と直流交流変換装置1の出力端子Vout1と接続される。フィルタ回路5のコイルL2の他方の端子は、フィルタ回路5のコンデンサC2の他方の端子と直流交流変換装置1の出力端子Vout2と接続される。なお、スイッチSW3、スイッチSW4は、例えば、逆並列ダイオードが接続されたMOSFETやIGBTなどのスイッチ素子を用いる。また、スイッチSW3は、図1では、電圧変換回路2のトランスT1の一方の端子側に接続されているが、スイッチSW3は電圧変換回路2のトランスT1の他方の端子側に接続してもよい。また、スイッチSW3と別のスイッチを、電圧変換回路2のトランスT1の他方の端子側に更に接続してもよい。
制御部6は、交流電圧(正弦波電圧)を生成するために、目標出力電圧値Vtを用いて、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4それぞれのパルス幅変調制御で用いるデューティを算出し、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4それぞれに対して算出したデューティを用いてパルス幅変調制御を実行し、直流電圧を交流電圧に変換する。なお、制御部6は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)を用いて構成された回路が考えられる。また、制御部6は、内部又は外部に記憶部を備え、記憶部に記憶されている直流交流変換装置1の各部を制御するプログラムを読み出して実行する。
電流計測部7は、直流交流変換装置1から出力される交流の出力電流を計測し、計測した出力電流を示す出力電流値Imを含む信号又は情報を制御部6に送信する。電流計測部7は、例えば、シャント抵抗やホール素子などが考えられる。
電圧計測部8は、直流交流変換装置1から出力される交流の出力電圧を計測し、計測した出力電圧を示す出力電圧値Vmを含む信号又は情報を制御部6に送信する。電圧計測部8は、例えば、電圧計測IC(Integrated Circuit)などが考えられる。
制御部6について説明する。
図2は、目標出力電圧値Vt及び基準出力電圧値Vthとサンプリング時刻tとの関係を示す図である。目標出力電圧値Vtは、直流交流変換装置1から交流電圧を出力するために用いる指令値である。基準出力電圧値Vthは、目標出力電圧値Vtを生成する際に用いる、基準となる値である。
図2の正弦波21は、直流交流変換装置1から出力される交流電圧の基準出力電圧値Vthを示し、ここでは一周期Tのみを示している。また、図2の正弦波22は、目標出力電圧値Vtを示し、ここでは一周期Tのみを示している。
図2の所定時間Tthは、制御部6が電力積算を行う時間を示している。図2の例では、所定時間Tthは半周期T/2としているが、一周期T、複数周期m×T、複数半周期m×T/2などでもよい。また、所定時間Tthは、一周期T、半周期T/2、複数周期m×T、複数半周期m×T/2に限定されない。なお、mは正の整数である。図2のサンプリング時刻t(t0、t1、t2、t3・・・・・・tn)は、正弦波21をサンプリング周期Tsでサンプリングした時刻を示している。
図2の基準出力電圧値Vth0、Vth1、Vth2、Vth3・・・・・・Vthnは、直流交流変換装置1から出力する出力電圧の基準値を示している。また、サンプリング時刻tと基準出力電圧値Vthとは関連付けられ、基準出力電圧情報として記憶部に記憶されている。基準出力電圧情報は、例えば、サンプリング時刻t(t0、t1、t2、t3・・・・・・tn)と、基準出力電圧値Vth(サンプリング時刻t0に対応するVth0、サンプリング時刻t1に対応するVth1、サンプリング時刻t2に対応するVth2、サンプリング時刻t3に対応するVth3・・・・・・サンプリング時刻tnに対応するVthn)とが関連付けられたテーブルなどである。なお、nは0と正の整数である。
なお、図2の例では、半周期T/2分の基準出力電圧値Vthを記憶部に記憶する例を示したが、一周期T分又は1/4周期分を記憶部に記憶してもよい。また、計算により基準出力電圧値Vthを求めてもよい。
制御部6は、所定時間Tthにおいて、サンプリング周期Tsごとに、電流計測部7が計測した直流交流変換装置1から出力される交流の出力電流を示す出力電流値Imと、電圧計測部8が計測した直流交流変換装置1から出力される交流の出力電圧を示す出力電圧値Vmとを取得する。なお、出力電流値Imは、電流計測部7が電圧変換回路2のトランスT1の一次側に設けられている場合には、トランスT1の巻線比などを考慮し、トランスT1に流れる電流から出力電流値Imを推定してもよい。
続いて、制御部6は、所定時間Tthにおいて、サンプリング周期Tsごとに、出力電流値Imと出力電圧値Vmとを用いて出力電力P(=Im×Vm)を算出し、出力電力Pを用いて所定時間Tthにおける電力積算値Pac(=ΣP)を算出する。
続いて、制御部6は、所定時間Tthに算出した電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えた場合、目標出力電圧値Vtを下げて出力電圧を低下させる。言い換えると、制御部6は、所定時間Tthに算出した電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えた場合、目標出力電圧値Vtを下げる。
目標出力電圧値Vtを下げる方法として、例えば、目標出力電力値Ptと電力積算値Pacとの比率Pr(=Pt/Pac)の平方根である係数Vr(0<Vr<1)を求め、現在のサンプリング時刻に対応した基準出力電圧値Vthと係数Vrとを乗算した目標出力電圧値Vt(=Vth×Vr)を採用する方法が考えられる。なお、ここで目標電力出力値Ptは所定電力値Pthと等しくしても良いし、実験的に定めても良い。
また、制御部6は、所定時間Tthに算出した電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えていない場合、目標出力電圧値Vtを下げない。すなわち、係数Vrを1に設定する。
なお、所定電力値Pthは、直流交流変換装置1が所定時間Tthに出力できる電力積算値で、例えば、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4や、その他の部品の定格値に基づいて決められる。また、所定電力値Pthは記憶部に記憶されている。
また、制御部6は、電力積算値Pacに応じて、目標出力電圧値Vtを下げてもよい。例えば、電力積算値Pacごとに関連付けられた電力積算値−目標出力電圧情報を記憶部に記憶し、電力積算値Pacを用いて、電力積算値−目標出力電圧情報を参照し、電力積算値Pacに対応する目標出力電圧情報を選択し、目標出力電圧値Vtを下げる。電力積算値−目標出力電圧情報は、例えば、電力積算値Pac(電力積算値範囲Pac1、Pac2、Pac3・・・・・・)と、電力積算値−目標出力電圧情報(電力積算値範囲Pac1に対応する目標出力電圧情報(テーブル1)、電力積算値範囲Pac2に対応する目標出力電圧情報(テーブル2)、電力積算値範囲Pac3に対応する目標出力電圧情報(テーブル3)・・・・・・)とを関連付けた情報である。このようなテーブルを用いることで、係数Vrの計算を省くことができるため、制御部6の処理負荷を低減することができる。
効果について説明する。
図3は、出力電流と出力電圧の関係を示す図である。図3(A)は、直流交流変換装置1に機器が接続され、出力電圧と出力電流の位相がずれている状況を示している。図3の波形31は、基準出力電圧値Vthを用いて生成された直流交流変換装置1から出力される出力電圧を示している。波形31は、例えば、AC100[V]:周波数50[Hz]やAC100[V]:60[Hz]などの出力電圧である。図3の波形32は、直流交流変換装置1に掃除機などの機器が接続され、出力電圧から位相がずれた出力電流を示している。図3の波形32の出力電流は、波形31の出力電圧からT/4位相がずれている。
図3(B)は、直流交流変換装置1に機器が接続され、出力電圧と出力電流の位相がずれている状況で、瞬間的に出力電流(波形33)のピーク値が所定出力電流値Ith1、Ith2を超えた場合に、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4や、その他の部品に破損の虞があるとして、直ちに目標出力電圧値Vtを下げて出力電圧を下げる制御を示している(図3(B)は比較例を示している)。このような過電流制御をした場合、出力電圧を下げたことにより(波形34)、出力電流も下がり(波形35)、直流交流変換装置1から機器に出力される出力電力が不足し、機器の動作が不安定になる。
そこで、図3(B)で説明したように、瞬間的に出力電流のピーク値が所定出力電流値Ith1、Ith2を超えた場合に、直ちに目標出力電圧値Vtを下げて出力電圧を下げる過電流制御をするのではなく、図3(C)で説明するように、瞬間的に出力電流のピーク値が所定出力電流値Ith1、Ith2を超えた場合でも、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4や、その他の部品に破損する虞がなければ、直ちに目標出力電圧値Vtを下げず(過電流制御をせず)、機器を安定に動作させる。
図3(C)は、直流交流変換装置1に機器が接続され、出力電圧と出力電流の位相がずれている状況で、電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えたか否かを判定し、(1)電力積算値Pacが所定電力値Pth以下の場合、目標出力電圧値Vtを下げない制御を示し、(2)電力積算値Pacが所定電力値Pthより大きい場合、電力積算値Pacが所定電力値Pthより大きくなった場合、目標出力電圧値Vtを下げる制御を示している。(2)の制御では、例えば、図3(C)に示すように出力電流が大きくなり(波形36)、電力積算値Pacが所定電力値Pthより大きくなった場合、目標出力電圧値Vtを下げる制御をする。なお、波形36が示す出力電流は波形33が示す出力電流より大きい。
(1)の制御をした場合、係数Vrは1に設定され、目標出力電圧値Vtは基準出力電圧Vthと等しくなり、下がらない。すなわち、瞬間的に出力電流のピーク値が所定出力電流値Ith1、Ith2を超えた場合でも、電力積算値Pacが所定電力値Pth以下であれば、目標出力電圧値Vtを下げないため、目標出力電圧値Vtは基準出力電圧値Vthのままであるので、機器を安定に動作させることができる。
(2)の制御をした場合、係数Vrは0より大きく1より小さい値に設定され、目標出力電圧値Vtを下げるので、次の周期において、出力電圧が下がり(波形37)、出力電流も下がって(波形38)、回路を保護できる。
このように(1)によれば、単に電流値基準で過電流保護をかけるのではなく、電力基準で過電流保護をかけるので、電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えていない場合、目標出力電圧値Vtを下げないことで、機器を安定に動作させることができる。また、所定電力値Pthを、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4や、その他の部品に破損する虞がないと推定できる値に設定しているので、回路保護もできている。
また、(2)によれば、電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えた場合、係数Vrを0より大きく1より小さい値に設定し、目標出力電圧値Vtを下げることで、回路保護ができる。
直流交流変換装置1の動作について説明する。
図4は、直流交流変換装置1の動作の一実施例を示す図である。ステップS1において、制御部6は、所定時間Tthにおいて、サンプリング周期Tsごとに、電流計測部7が計測した直流交流変換装置1から出力される交流の出力電流を示す出力電流値Imと、電圧計測部8が計測した直流交流変換装置1から出力される交流の出力電圧を示す出力電圧値Vmとを取得する。
ステップS2において、制御部6は、ステップS1で取得した出力電流値Imと出力電圧値Vmとを用いて、出力電力P(=Im×Vm)を算出する。
ステップS3において、制御部6は、ステップS2で取得した出力電力Pを用いて、所定時間Tthにおける電力積算値Pac(=ΣP)を算出する。
ステップS4において、制御部6は、電力積算値Pacが所定電力値Pthより大きい場合(Pac>Pth)にはステップS5に移行し、電力積算値Pacが所定電力値Pth以下の場合(Pac≦Pth)にはステップS6に移行する。
ステップS5において、制御部6は、係数Vrを求める。係数Vrは、例えば、目標出力電力値Ptと電力積算値Pacとの比率Pr(=Pt/Pac)の平方根とすることが考えられ、0<Vr<1である。
ステップS6において、制御部6は、係数Vrを1にする。
ステップS7において、制御部6は、係数Vrと基準出力電圧値Vthとを乗算して目標出力電圧値Vt(=Vth×Vr)を算出する。
ステップS8において、制御部6は、ステップS7で算出した目標出力電圧値Vtを用いて、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4それぞれを制御するためのデューティを算出する。
このように、電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えていない場合、目標出力電圧値Vtを下げないことで、機器を安定に動作させることができる。また、所定電力値Pthを、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4や、その他の部品に破損する虞がないと推定できる値に設定しているので、回路保護もできている。また、電力積算値Pacが所定電力値Pthを超えた場合、係数Vrを0より大きく1より小さい値に設定し、目標出力電圧値Vtを下げることで、回路保護ができる。
なお、変換部の構成は、図5に示すようにしてもよい。図5は、直流交流変換装置の一実施例を示す図である。図2の電圧変換回路2を図5の電圧変換回路2にしてもよい。すなわち、ダイオードD1(第一のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q1(第一のスイッチ素子)、ダイオードD2(第二のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q2(第二のスイッチ素子)、ダイオードD3(第三のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q3(第三のスイッチ素子)、ダイオードD4(第四のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q4(第四のスイッチ素子)、トランスT1を有する。スイッチ素子Q1のコレクタとスイッチ素子Q2のコレクタは、直流交流変換装置1の入力端子Vin1とコンデンサC1(第一のコンデンサ)の一方の端子と接続される。スイッチ素子Q1のエミッタは、スイッチ素子Q3のコレクタとトランスT1の一次コイルの一方の端子と接続される。スイッチ素子Q2のエミッタは、スイッチ素子Q4のコレクタとトランスT1の一次コイルの他方の端子と接続される。スイッチ素子Q3のエミッタとスイッチ素子Q4のエミッタは、直流交流変換装置1の入力端子Vin2とコンデンサC1の他方の端子と接続される。
図2のスイッチ回路3を図5のスイッチ回路3(第一のスイッチ回路)にしてもよい。また、図2のスイッチ回路4を図5のスイッチ回路4(第二のスイッチ回路)にしてもよい。すなわち、ダイオードD5(第五のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q5(第五のスイッチ素子)のコレクタは、電圧変換回路2のトランスT1の二次コイルの一方の端子と接続される。スイッチ素子Q5のエミッタは、ダイオードD7(第七のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q7(第七のスイッチ素子)のコレクタとフィルタ回路5のコイルL1(第一のコイル)の一方の端子と接続される。ダイオードD6(第六のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q6(第六のスイッチ素子)のコレクタは、電圧変換回路2のトランスT1の二次コイルの他方の端子と接続される。スイッチ素子Q6のエミッタは、ダイオードD8(第八のダイオード)が並列接続されたスイッチ素子Q8(第八のスイッチ素子)のコレクタとフィルタ回路5のコイルL2(第二のコイル)の一方の端子と接続される。スイッチ素子Q7のエミッタとスイッチ素子Q8のエミッタとはグランドに接続される。コイルL1の他方の端子は、直流交流変換装置1の一方の出力端子Vout1とコンデンサC2(第二のコンデンサ)の一方の端子と接続され、コイルL2の他方の端子は、直流交流変換装置1の他方の出力端子Vout2とコンデンサC2の他方の端子と接続される。
また、スイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8のゲートそれぞれは、制御部6に接続される。制御部6は、交流電圧(正弦波電圧)を生成するために、目標出力電圧値Vtを用いて、スイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8それぞれのパルス幅変調制御で用いるデューティを算出し、スイッチ素子Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8それぞれに対して算出したデューティを用いてパルス幅変調制御を実行し、直流電圧を交流電圧に変換する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 直流交流変換装置
2 電圧変換回路
3 スイッチ回路
4 スイッチ回路
5 フィルタ回路
6 制御部
7 電流計測部
8 電圧計測部
C1、C2 コンデンサ
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8 ダイオード
L1、L2 コイル
Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8 スイッチ素子
SW1、SW2、SW3、SW4 スイッチ
T1 トランス

Claims (2)

  1. 直流出力電力源から入力される直流電圧を交流電圧に変換して出力する変換部と、
    出力電圧を計測する電圧計測部と、
    出力電流を計測する電流計測部と、
    前記変換部が有するスイッチ素子を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記出力電圧と前記出力電流とを用いて出力電力を算出し、前記出力電力を用いて所定時間における電力積算値を求め、前記電力積算値が所定電力値を超えた場合、目標出力電力値と前記電力積算値との比率の平方根である係数と基準出力電圧値とを乗算して目標出力電圧値を下げて前記出力電圧を低下させる、
    ことを特徴とする直流交流変換装置。
  2. 請求項1に記載の直流交流変換装置であって、
    前記変換部は、電圧変換回路、第一のスイッチ回路、第二のスイッチ回路、フィルタ回路を有し、
    前記電圧変換回路は、第一のダイオードが並列接続された第一のスイッチ素子、第二のダイオードが並列接続された第二のスイッチ素子、第三のダイオードが並列接続された第三のスイッチ素子、第四のダイオードが並列接続された第四のスイッチ素子、トランスを有し、
    前記第一のスイッチ回路は、第五のダイオードが並列接続された第五のスイッチ素子、第六のダイオードが並列接続された第六のスイッチ素子を有し、
    前記第二のスイッチ回路は、第七のダイオードが並列接続された第七のスイッチ素子、第八のダイオードが並列接続された第八のスイッチ素子を有し、
    前記フィルタ回路は、第一のコイル、第二のコイル、第二のコンデンサを有し、
    前記第一のスイッチ素子のコレクタと前記第二のスイッチ素子のコレクタは、前記直流交流変換装置の一方の入力端子と第一のコンデンサの一方の端子と接続され、前記第一のスイッチ素子のエミッタは、前記第三のスイッチ素子のコレクタと前記トランスの一次コイルの一方の端子と接続され、前記第二のスイッチ素子のエミッタは、前記第四のスイッチ素子のコレクタと前記トランスの一次コイルの他方の端子と接続され、前記第三のスイッチ素子のエミッタと前記第四のスイッチ素子のエミッタは、前記直流交流変換装置の他方の入力端子と前記第一のコンデンサの他方の端子と接続され、
    前記第五のスイッチ素子のコレクタは、前記トランスの二次コイルの一方の端子と接続され、前記第五のスイッチ素子のエミッタは、前記第七のスイッチ素子のコレクタと前記フィルタ回路の前記第一のコイルの一方の端子と接続され、前記第六のスイッチ素子のコレクタは、前記トランスの二次コイルの他方の端子と接続され、前記第六のスイッチ素子のエミッタは、前記第八のスイッチ素子のコレクタと前記フィルタ回路の前記第二のコイルの一方の端子と接続され、前記第七のスイッチ素子のエミッタと前記第八のスイッチ素子のエミッタとはグランドに接続され、前記第一のコイルの他方の端子は、前記直流交流変換装置の一方の出力端子と前記第二のコンデンサの一方の端子と接続され、前記第二のコイルの他方の端子は、前記直流交流変換装置の他方の出力端子と前記第二のコンデンサの他方の端子と接続される、
    ことを特徴とする直流交流変換装置。
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