JP6798217B2 - 立体造形物製造システム、プログラムおよび立体造形物表示方法 - Google Patents

立体造形物製造システム、プログラムおよび立体造形物表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱膨張性シートにより立体画像を製造する立体造形物製造システムおよびプログラムおよび立体造形物表示方法に関し、特に立体画像の製造における熱膨張性シートへの印刷のための表示制御に関する。
熱によって膨張する熱膨張層を厚口の紙等である基材の一面側に設けた熱膨張性シートを用いて、この一面側に凹凸を有する立体画像を形成する技術が知られている。詳しくは、凸状にしようとする領域のパターンを、熱膨張性シートの熱膨張層側の表面または基材側の表面(以下、裏面)に光吸収性の高い黒色インクで印刷する。この印刷面に近赤外線等の光を照射することによって、黒色インクが発熱して熱膨張層を黒色インクの濃淡に応じた厚さに膨張させて、容易に立体画像を形成することができる。さらに熱膨張性シートの表面に、光吸収性の実質的にないシアン、マゼンタ、イエローの色インクで所望の画像パターンを印刷して、この画像パターンに対応した凹凸を有する所望の色彩の立体画像を形成することができる(例えば、特許文献1〜3参照)。
このような立体画像の表面の凹凸を形成するための黒色インクで印刷されるパターン(以下、立体形成用画像パターン)は、熱膨張性シートの表面に印刷された方が、熱が熱膨張層に伝播し易いので、凸状の領域を細い線や点等に形成することができる。一方、裏面側の基材に印刷された立体形成用画像パターンは、表面よりも熱が熱膨張層に伝播し難く、微細な凹凸形状や急峻な段差は形成し難いものの、裏面の印刷が表面から見えることがなく立体画像の美観を損なわない。そのため、立体形成用画像パターンは、製造しようとする立体画像の表面形状に基づいて、熱膨張性シートの表面に印刷するか、裏面に印刷するかを適宜選択して振り分けられる。
特開平1−28660号公報 特開2001−150812号公報 特開2016−60166号公報
前記のように立体画像形成のための画像パターンを熱膨張性シートに印刷する際、同一表面または裏面に対して複数の画像パターンを印刷することになる。このため、立体画像の完成後の外観を想像することが難しかった。
本発明の課題は、立体画像形成のための印刷において、立体画像の完成後の外観をイメージし易い画像を表示する立体造形物製造システムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る立体造形物製造システムは、熱膨張層を一面側に形成した熱膨張性シートの前記一面側に印刷される第1の画像と、第3の画像を、表示手段に表示する第1表示制御手段と、前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、前記表示手段に表示する第2表示制御手段と、を備え、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段によって表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に、前記第2の画像を、前記熱膨張性シートの他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で表示し、前記第2の画像および前記第3の画像は、前記熱膨張性シートを膨張させるために、光を吸収して熱を発する発熱成分を含む第1のインクによって形成される画像であり、前記第1の画像は、装飾のために、前記第1のインクよりも少ない前記発熱成分を有する第2のインクによって形成される画像である、ことを特徴とする。
本発明に係る立体造形物製造システムによれば、立体画像を製造する過程での印刷前等において、完成後の外観をイメージし易い画像を表示することができる。
実施形態に係る立体造形物製造システムの構成を示すブロック図である。 印刷データを構成する各ビットマップデータであり、(a)は表面画像ビットマップデータ、(b)は表面発泡ビットマップデータ、(c)は裏面発泡ビットマップデータである。 実施形態に係る立体造形物製造システムの表示装置に表示されるコンテンツ選択画面の一例である。 実施形態に係る立体造形物製造システムの表示装置に表示されるコンテンツ検索画面の一例である。 実施形態に係る立体造形物製造システムの表示装置に表示されるプレビュー表示画面の一例である。 実施形態に係る立体造形物製造システムの表示装置に表示されるプレビュー表示画面の一例である。 図5に示すプレビュー表示の手順を説明するフローチャートである。 図6に示すプレビュー表示の手順を説明するフローチャートである。 実施形態に係る立体造形物製造システムの表示装置に表示されるプレビュー表示画面の一例である。 立体画像の構成を示す模式図であり、(a)は表面の外観図、(b)は裏面の外観図、(c)は(a)の部分断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための立体造形物製造システムを例示するものであって、以下に限定するものではない。図面に示す被印刷物である熱膨張性シートや製造された立体画像は、説明を明確にするために、大きさや位置関係、およびグレースケールの濃淡等を誇張していることがあり、また、形状を単純化していることがある。なお、本明細書において、立体画像とは、色彩を有する画像および主にこの画像に付随した凹凸を一面側に有する印刷物である。また、以下の説明において、同一のまたは同質の部材や工程については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
〔立体造形物製造システム〕
図1は、本発明の実施形態に係る立体造形物製造システムの構成を示すブロック図である。本明細書において、立体造形物製造システムとは、紙等の基材の一面上に加熱されて膨張する熱膨張層を一定の厚さに形成してなる熱膨張性シートを印刷媒体として、立体画像を形成するためのシステムである。立体造形物製造システム90は、コンピュータ(図示省略)と、印刷機91と、光照射装置93と、を備える。
コンピュータ(図示省略)は、入力操作部7と、表示装置80と、表示制御部6と、印刷データベース40と、プリンタドライバ92とを備える。ここでコンピュータとは、例えばパーソナルコンピュータである。入力操作部7と表示装置80は、例えば一体化されたタッチパネルディスプレイである。その他、入力操作部7は、キーボードやマウスであってもよく、表示装置80は単なるディスプレイであってもよい。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)のような演算処理装置、およびRAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置(メモリ)を備え、通信ケーブル等で印刷機91に通信可能に接続されている。コンピュータのメモリには、印刷データ4を格納している印刷データベース40や、印刷データ4の構成に対応した一連の印刷を印刷機91に実行させるプログラム、近赤外線光の照射を光照射装置93に実行させるプログラム、表示制御部6やプリンタドライバ92を具現化するプログラムが記憶されている。印刷データ4は、表面画像ビットマップデータ41、表面発泡ビットマップデータ42、裏面発泡ビットマップデータ43を含んでいる。
印刷機91は、インクジェットプリンタであり、カーボンブラックの黒インクによって、後記する熱膨張性シートにグレースケール印刷する機能と、カラーインクによって熱膨張性シートにカラー印刷する機能とを有している。
光照射装置93は、後記する熱膨張性シートで立体画像を形成するための装置である。光照射装置93は、熱膨張性シートで立体画像を形成するための公知の装置を適用することができる。詳しくは、光照射装置93は、印刷機91のように熱膨張性シートを一方向に搬送する搬送機構と、近赤外線光を含む光を放射する光源と、反射板と、当該光照射装置を冷却する冷却器と、を主に備える。光源は、例えばハロゲンランプであり、熱膨張性シートへその全幅にわたって設けられる。反射板は、光源から熱膨張性シートへ光を効率的に照射するために、略半円柱の柱面形状の曲面に形成されて内側に鏡面を有し、光源の熱膨張性シートと対向する側の反対側を覆う。冷却器は、空冷方式のファンや水冷方式のラジエータ等であり、反射板の近傍に設けられる。
(表示制御部)
表示制御部6は、第1表示制御部61、第2表示制御部62、画像情報取得部63、プレビュー画像合成部68、およびプレビュー用データベース69を備える。第1表示制御部61は、色変換部66を備え、第2表示制御部62は、画像反転処理部64および色変換部65を備える。プレビュー用データベース69は、A4サイズの熱膨張性シートの表面の外形を示すA4シート表面外形ビットマップデータ691、A4サイズの熱膨張性シート裏面の外形を示すA4シート裏面外形ビットマップデータ692、熱膨張性シート裏面の外形の鏡像を示すA4シート裏面外形鏡像ビットマップデータ693、A3サイズの熱膨張性シートの表面の外形を示すA3シート表面外形ビットマップデータ694等を含んでいる。A4シート裏面外形ビットマップデータ692およびA4シート裏面外形鏡像ビットマップデータ693は、熱膨張性シートの裏面の外形に加えて、後記するように、熱膨張性シートの裏面の縁に印刷されているロゴおよびバーコードを含んでいる。
表示制御部6は、印刷データ4を、印刷機91で熱膨張性シートに印刷する際に、当該印刷データ4を入力されて、入力操作部7によって指定されたプレビュー画像を、表示装置80にプレビュー表示画面として表示する。
第1表示制御部61とプレビュー画像合成部68の組み合わせは、熱膨張層を一面側に形成した熱膨張性シートの、その一面側に印刷される表面画像ビットマップデータ41または表面発泡ビットマップデータ42を、表示装置80にプレビュー表示するものである。この第1表示制御部61は、単体の表面発泡ビットマップデータ42を、表示装置80にプレビュー表示することも可能である。
第2表示制御部62とプレビュー画像合成部68の組み合わせは、熱膨張性シートの他面側に印刷される裏面発泡ビットマップデータ43を、表示装置80にプレビュー表示するものである。第2表示制御部62は、第1表示制御部61によってプレビュー表示される画像の表示位置に対応する位置に、裏面発泡ビットマップデータ43を鏡像で表示するものである。そのため第2表示制御部62は、裏面発泡ビットマップデータ43を鏡像得に変換する画像反転処理部64を備えている。
表示制御部6の詳細な動作は後記する。
(熱膨張性シート)
ここで、立体造形物製造システム90における媒体である熱膨張性シートについて説明する。熱膨張性シートは、厚口の紙からなる基材と、基材の一方の面(表面)に均一な厚さに形成された熱膨張層と、を備える。熱膨張性シートは、例えばA4用紙サイズの横長の長方形の左上角を斜めに切欠いた形状であり、裏面(基材)の縁に、専用紙であることを示す文字やバーコード等が色インクで淡く印刷されている。ここでは、裏面における上側の縁に“BACK”のロゴが、下側の縁にバーコードが、それぞれ印刷されている。熱膨張層は、熱可塑性樹脂をバインダとして熱膨張性のマイクロカプセルを含有し、さらに必要に応じて酸化チタン等の白色顔料を含有して、地色(背景色)を白くする。マイクロカプセルは、熱可塑性樹脂で形成され、揮発性溶媒を内包し、膨張温度域、具体的には前記熱可塑性樹脂や揮発性溶媒の種類にもよるが約80℃以上に加熱されると、加熱温度と加熱時間に応じた大きさに膨張する。これにより、熱膨張層は、最大で膨張前の10倍程度の厚さに膨張させることができる。
熱膨張性シートの表面や裏面の所望の領域に、特定の波長域の光、例えば近赤外線光(波長780nm〜2.5μm)を吸収して熱に変換して放出する発熱成分を付着させて、前記近赤外線光を全面に照射することにより、前記領域に限定して、かつその付着量に対応した厚さに熱膨張層を膨張させて立体画像を形成することができる。発熱成分には、カーボンブラックを含有する一般的な印刷用の黒色(K)インクを適用することができる。すなわち、後記するように、立体造形物製造システム90の印刷機91が黒色インクで熱膨張性シートの少なくとも一方の面に立体形成用画像パターンを印刷し、その後、光照射装置93が、熱膨張性シートの立体形成用画像パターンを印刷した面の全体に、近赤外線光を照射することにより、熱膨張層が膨張して表面が隆起した立体画像が形成される。
立体造形物製造システム90によって、熱膨張性シートで立体画像を形成するための印刷データ4について、図2を参照して説明する。印刷データ4は、北斗七星を印刷するためのデータであり、熱膨張性シートの表面に印刷される表面画像ビットマップデータ41および表面発泡ビットマップデータ42、ならびに裏面に印刷される裏面発泡ビットマップデータ43を含んで構成される。表面画像ビットマップデータ41は、シアン、マゼンタ、イエローの色インクで印刷するためのデータである。一方、表面発泡ビットマップデータ42および裏面発泡ビットマップデータ43は、黒色インクで黒〜灰色の濃淡画像に印刷するためのデータである。このような濃淡画像により、熱膨張性シートの熱膨張層を局所的に膨張させて表面を黒色インクの濃淡に応じた高さに隆起させることができる。表面発泡ビットマップデータ42は、熱膨張性シートの表面に印刷される画像のうち、照射される光を吸収して熱膨張層を膨張させる熱を放出する成分に相当する。
印刷データ4は、表面画像ビットマップデータ41、表面発泡ビットマップデータ42、裏面発泡ビットマップデータ43に加えて、この印刷データ4が印刷される熱膨張性シートのサイズおよび向き(「A4横」)等の印刷情報(プロパティ)を含む。なお、表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42とは、1つのビットマップデータとして構成されてもよい。
図2(a)に示すように、表面画像ビットマップデータ41は、熱膨張性シートの表面に北斗七星を印刷するためのデータであり、楕円形の背景は濃い青色で、北斗七星の7個の円形の星はその発光色である青白色や黄白色である。
図2(b)に示すように、表面発泡ビットマップデータ42は、熱膨張性シートの表面に星同士を結ぶ星座線を印刷するためのデータであり、低濃度の黒色(淡い灰色)である。この星座線は、表面画像ビットマップデータ41の印刷後には、濃い青色の背景に隠れて視認困難となる。
図2(c)に示すように、裏面発泡ビットマップデータ43は、熱膨張性シートの裏面に北斗七星の7個の星を、黒色インクで黒〜灰色に印刷するためのデータである。裏面発泡ビットマップデータ43は、熱膨張性シートの裏面に印刷されるので、表面に印刷される表面画像ビットマップデータ41の星の各位置に合致するように、表面画像ビットマップデータ41の北斗七星に対して鏡像である。
(立体画像の製造方法)
立体造形物製造システム90による立体画像の製造方法は、以下の手順である。印刷データ4を選択し、印刷機91で、熱膨張性シートの表面に表面発泡ビットマップデータ42を黒色インクで印刷し、次に、裏面に裏面発泡ビットマップデータ43を同じく黒色インクで印刷し、再び表面に表面画像ビットマップデータ41を色インクで印刷する。そして、光照射装置93で、熱膨張性シートの表面、裏面の順に近赤外線光を照射して、熱膨張性シートの熱膨張層を膨張させると、立体画像が得られる。このように印刷データ4が表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42を有する場合は、表面発泡ビットマップデータ42を先に印刷することが好ましい。これにより、表面画像ビットマップデータ41により、表面発泡ビットマップデータ42を覆うように印刷することができ、画像として視認させたくない表面発泡ビットマップデータ42を目立たなくさせることができる。
前記のように、立体造形物製造システム90は、印刷データ4により、熱膨張性シートに対して、3回の印刷と2回の光照射とを行って立体画像を製造する。このような製造プロセスを「5パス」プロセスと称する。
なお、これに限られず、表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42とが1つのビットマップデータに統合されている場合は、熱膨張性シートの各面に1回ずつ印刷すればよい。このような製造プロセスを「4パス」プロセスと称する。
また、立体画像の表面形状によっては、印刷データ4は表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42とを含む場合がある。このような立体画像を形成する際には、印刷データ4が有する表面発泡ビットマップデータ42を表面に印刷して、表面画像ビットマップデータ41を表面に印刷した後、表面にのみ近赤外線光を照射する。このような製造プロセスを「3パス」プロセスと称する。
さらに立体画像の表面形状によっては、印刷データ4は表面画像ビットマップデータ41と裏面発泡ビットマップデータ43を含む場合がある。このような立体画像を形成する際には、印刷データ4が有する裏面発泡ビットマップデータ43を裏面に印刷した後、印刷データ4が有する表面画像ビットマップデータ41を表面に印刷し、さらに裏面にのみ近赤外線光を照射することになる。このような製造プロセスも「3パス」プロセスと称する。
〔ファイル選択〕
図3および図4を参照して、コンテンツ(ファイル)の選択について説明する。図3に示すように、コンテンツ選択画面8aには、左側から順にフォルダ選択部71、コンテンツ表示領域87が表示され、右側に操作領域84が表示される。操作領域84の上下には、上部バー領域85および下部バー領域86が表示される。さらに、コンテンツ表示領域87の上側にはコンテンツ表示選択ボタン73a,73b,73cおよび検索ボタン72aが表示されている。ユーザがコンテンツ表示選択ボタン73aを選択すると、各印刷データ4は、小さなアイコンとコンテンツ名等の各種メタデータと共に表示される。ユーザがコンテンツ表示選択ボタン73bを選択すると、各印刷データ4は、大きなアイコンでインデックス表示される。ユーザがコンテンツ表示選択ボタン73cを選択すると、各印刷データ4は、中程度のアイコンでインデックス表示される。ユーザが検索ボタン72aを選択すると、検索画面8b(図4参照)に遷移する。
上部バー領域85には、「コンテンツ選択」の表示、ならびにヘルプボタン74および終了ボタン75が表示されている。操作領域84には、プレビュー表示ボタン76a、印刷ボタン76b、ファイル編集ボタン77、および新規ファイル作成ボタン78が表示されている。これらのコンテンツ選択画面8aに表示された各種ボタンの選択(タップ)は、タッチパネルである入力操作部7によって検知される。
図3では、フォルダ選択部71において“¥マイデータ¥教材¥理科¥星座”フォルダが選択されている。コンテンツ表示領域87には、フォルダ選択部71によって選択された“星座”フォルダに格納されている各印刷データ4が表示される。ここでは、コンテンツ表示選択ボタン73bによって、それぞれの表面画像(表面画像ビットマップデータ41)でサムネイル表示される。この中から所望の印刷データ4(図中、太枠で囲んだ「北斗七星」)を選択し、プレビュー表示ボタン76aを押下すると、後記のプレビュー表示(図5、図6、図9参照)が実行される。また、印刷ボタン76bを押下すると、選択した印刷データ4に含まれる表面画像ビットマップデータ41、表面発泡ビットマップデータ42、裏面発泡ビットマップデータ43を所定の順序で印刷する印刷作業用の画面(図示せず)に移行する。ファイル編集ボタン77を押下すると、選択した印刷データ4の編集作業用の画面(図示せず)に移行する。また、新規ファイル作成ボタン78を押下すると、印刷データ4の選択の有無に関係なく、新たな印刷データ4を作成する編集作業用の画面(図示せず)に移行する。なお、プレビュー表示ボタン76aは、前記の印刷作業用の画面や編集作業用の画面にも表示され、これらの画面からもプレビュー表示が可能である。
〔ファイル検索〕
フォルダ選択部71によるフォルダの選択によらずに、検索にて所望の条件に合致するコンテンツ(印刷データ4)を少数に絞り込んで、その中から選択することもできる。すなわち、検索ボタン72aを押下すると、図4に示す検索画面8bに遷移する。
図4は、立体造形物製造システム90の表示装置80に表示される検索画面8bの一例である。
検索画面8bは、左側に検索条件設定領域88が表示され、右側にはコンテンツ選択画面8aと同様な操作領域84が表示される。
検索条件設定領域88には、検索範囲設定領域881、文字検索設定領域882、更新日検索設定領域883、パス数検索設定領域884、印刷サイズ検索設定領域885、検索開始ボタン72b、および検索中止ボタン72cが表示されている。文字検索設定領域882、更新日検索設定領域883、パス数検索設定領域884、印刷サイズ検索設定領域885のそれぞれには、左上隅に、その検索を行うことを選択するチェックボックスが表示されている。
検索範囲設定領域881には、コンテンツを格納している場所を限定するための、前記のプログラム等を記憶するパーソナルコンピュータと同じメモリ内(ローカル環境)の「マイデータ」チェックボックスと、パーソナルコンピュータに通信ケーブル等で接続した外部の「サーバ」チェックボックスが表示されている。
文字検索設定領域882には、文字列を入力するテキストボックス、および、この文字列の検索対象を選択する「タイトル」チェックボックスと、「編集者」チェックボックスと、「詳細情報」チェックボックスと、「フォルダ名」チェックボックスとが表示されている。「フォルダ名」チェックボックスは、コンテンツを格納しているフォルダ名を対象として検索するものである。
更新日検索設定領域883には、コンテンツの最終更新日の範囲を指定するため、この範囲の始点および終点を年月日(8桁の半角数字)で入力するテキストボックスが表示されている。
パス数検索設定領域884には、コンテンツによる立体画像の製造プロセスを限定するため、表面にまたは裏面にのみ黒インク層を印刷して近赤外線光を照射する「3パス(表面発泡)」、「3パス(裏面発泡)」、ならびに、両面に黒インクを印刷して近赤外線光を照射する「5パス」を選択するチェックボックスが表示されている。
印刷サイズ検索設定領域885は、コンテンツ毎に設定された熱膨張性シートのサイズおよび向きを指定するため、「A4縦」チェックボックス、「A4横」チェックボックス、「A3縦」チェックボックス、「A3横」チェックボックスが表示されている。
検索範囲設定領域881での検索範囲、および文字検索設定領域882、更新日検索設定領域883、パス数検索設定領域884、印刷サイズ検索設定領域885の条件を設定した後、検索開始ボタン72bを押下すると検索が開始され、条件に合致したコンテンツ(印刷データ4)またはフォルダが、図3に示すコンテンツ選択画面8aのコンテンツ表示領域87に表示される。また、検索中止ボタン72cを押下すると、図3に示すコンテンツ選択画面8aに戻る。
〔プレビュー表示〕
図5、図6、図7、および図8を参照して、プレビュー表示について説明する。
図5は、立体造形物製造システムの表示装置80に表示されるプレビュー表示画面8cを示している。
図5に示すように、プレビュー表示画面8cには、プレビュー領域83が左側に、操作領域84が右側に表示される。操作領域84の上下には、上部バー領域85および下部バー領域86が表示されている。このプレビュー領域83は、操作領域84に応じた対象を表示するものであり、ここではプレビュー画像81が表示されている。
操作領域84には、プレビュー領域83に表示されているコンテンツ(印刷データ4)のタイトル「北斗七星」を表示するコンテンツタイトル表示領域89、表示選択ラジオボタン51〜56、裏面鏡像表示チェックボックス57、および表示色選択ドロップダウンリスト58,59が表示されている。さらに操作領域84の下部には、「戻る」ボタン79、印刷ボタン76b、およびファイル編集ボタン77が表示されている。
上部バー領域85には、「プレビュー表示」の表示、ならびにヘルプボタン74および終了ボタン75が表示されている。下部バー領域86には、プレビュー領域83におけるプレビュー画像81の表示倍率「60.0%」の表示、プレビュー領域83にプレビュー画像81の全体を表示させるボタン、原寸大(100%)で表示させるボタン、表示倍率を縮小するボタン、および表示倍率を拡大するボタンが表示されている。
操作領域84の「戻る」ボタン79を押下すると、前の表示画面、すなわち図3に示すコンテンツ選択画面8a、または図4での検索結果が表示された画面(図示せず)に戻る。印刷ボタン76bを押下すると、プレビュー表示の対象である印刷データ4を印刷する印刷作業用の画面(図示せず)に遷移する。ファイル編集ボタン77を押下すると、プレビュー表示の対象である印刷データ4の編集作業用の画面(図示せず)に遷移する。
表示選択ラジオボタン51〜56は、印刷データ4が含んでいる表面画像ビットマップデータ41、表面発泡ビットマップデータ42、裏面発泡ビットマップデータ43からプレビュー領域83に表示させる対象を選択するものである。
表示選択ラジオボタン51には、「表側の画像ビットマップデータ」の注釈が付与されている。この表示選択ラジオボタン51を選択することにより、表面画像ビットマップデータ41がプレビュー表示の対象となる。
表示選択ラジオボタン52には、「表側の発泡ビットマップデータ」の注釈が付与されている。この表示選択ラジオボタン52を選択することにより、表面発泡ビットマップデータ42がプレビュー表示の対象となる。
表示選択ラジオボタン53には、「表側の発泡+画像ビットマップデータ」の注釈が付与されている。この表示選択ラジオボタン53を選択することにより、表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42の合成画像がプレビュー表示の対象となる。
表示選択ラジオボタン54には、「裏側の発泡ビットマップデータ」の注釈が付与されている。この表示選択ラジオボタン54を選択することにより、裏面発泡ビットマップデータ43がプレビュー表示の対象となる。
表示選択ラジオボタン55には、「表側+裏側の発泡ビットマップデータ」の注釈が付与されている。この表示選択ラジオボタン55を選択することにより、表面発泡ビットマップデータ42と裏面発泡ビットマップデータ43の合成画像がプレビュー表示の対象となる。
表示選択ラジオボタン56には、「全ビットマップデータ」の注釈が付与されている。この表示選択ラジオボタン56を選択することにより、表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42と裏面発泡ビットマップデータ43との合成画像がプレビュー表示の対象となる。
裏面鏡像表示チェックボックス57には、「鏡像表示」の注釈が付与されている。この裏面鏡像表示チェックボックス57をチェックすることにより、裏面発泡ビットマップデータ43の鏡像がプレビュー表示の対象となる。
表示色選択ドロップダウンリスト58は、表側である表面発泡ビットマップデータ42の表示色を選択するためのドロップダウンリストである。表示色選択ドロップダウンリスト59は、裏側である裏面発泡ビットマップデータ43の表示色を選択するためのドロップダウンリストである。
図5に示す例では、表示選択ラジオボタン53が選択されている。また、表示色選択ドロップダウンリスト58は、蛍光ピンクが選択されている。その結果、プレビュー画像81は、表面画像ビットマップデータ41に、表面発泡ビットマップデータ42の星座線が蛍光ピンクに変換されたものが合成されている。さらに、プレビュー画像81は、熱膨張性シートの外形である左上角を切欠いた横長の長方形の枠に重ねて表示されている。
図6は、立体造形物製造システム90の表示装置80に表示されるプレビュー表示画面8dを示している。
図6に示したプレビュー表示画面8dにおいて、「裏側の発泡ビットマップデータ」の注釈が付与された表示選択ラジオボタン54が選択され、さらに裏面鏡像表示チェックボックス57が選択されている。また、表示色選択ドロップダウンリスト59は、黒色が選択されている。そのため、このプレビュー領域83に表示されるプレビュー画像82は、裏面発泡ビットマップデータ43(図2(c)参照)が鏡像変換されている。さらに、プレビュー画像82は、熱膨張性シートの表面側の外形、および上端の「BACK」の鏡文字と、下端のバーコードに重ねて表示されている。このように、熱膨張性シートの表面側の外形である左上角を切欠いた長方形の枠と、鏡文字が重ねて表示されていることにより、プレビュー画像82が、実際に熱膨張性シートの裏面に印刷される像の鏡像であることがわかる。
図7は、図5に示したプレビュー領域83のプレビュー画像81を合成する処理を示している。図7に示すように、プレビュー画像81は、画像情報取得工程S11、色変換工程S13、画像合成工程S14の順で合成される。このプレビュー画像81は、熱膨張性シートの表面側に印刷される画像(第1の画像)であり、第1表示制御部61とプレビュー画像合成部68の組み合わせによって生成される。
(画像情報取得工程S11)
表示選択ラジオボタン51〜56の1つが選択されると、印刷データベース40から表示制御部6に印刷データ4が入力される。表示制御部6においては、まず、画像情報取得部63が、印刷データ4について、印刷される熱膨張性シートのサイズと向き「A4横」等の情報を取得し、さらに、表面画像ビットマップデータ41、表面発泡ビットマップデータ42、裏面発泡ビットマップデータ43のそれぞれについて、印刷面(表面か裏面か)および黒色インクで印刷するパターンを含むか否かの情報を取得する。図5では、表示選択ラジオボタン53が選択されているので、表示制御部6には、印刷データ4の表面画像ビットマップデータ41および表面発泡ビットマップデータ42が入力される。
(色変換工程S13)
表示制御部6は、表示選択ラジオボタン53が選択され、かつ表示色選択ドロップダウンリスト58において蛍光ピンクが選択されているので、画像情報取得部63によって表面発泡ビットマップデータ42を抽出し、第1表示制御部61の色変換部66によって表面発泡ビットマップデータ42の各濃度を蛍光ピンクによる濃度に変換する。
(画像合成工程S14)
表示制御部6は、プレビュー画像合成部68により、表面画像ビットマップデータ41の上に蛍光ピンクに変換された表面発泡ビットマップデータ42を重ね、熱膨張性シートの表面の外形を示すA4シート表面外形ビットマップデータ691と組み合わせて、プレビュー画像81を合成する。表示制御部6は、合成したプレビュー画像81を、表示装置80上のプレビュー領域83に表示する。
なお、表面画像ビットマップデータ41と表面発泡ビットマップデータ42とが1つのビットマップデータに形成されている場合は、このようなビットマップデータから黒色インクで印刷されるパターン(表面発泡ビットマップデータ42)を抽出する発熱成分抽出部を、第1表示制御部61に備えればよい。
図8は、図6に示したプレビュー領域83のプレビュー画像82を合成する処理を示している。図8に示すように、プレビュー画像82は、画像情報取得工程S11、画像反転処理工程S12、色変換工程S13A、画像合成工程S14Aの順で合成される。画像情報取得部63による画像情報取得工程S11は前記したとおりである。
(画像反転処理工程S12)
表示制御部6は、表示選択ラジオボタン54が選択され、かつ裏面鏡像表示チェックボックス57が選択されているので、画像情報取得部63によって裏面発泡ビットマップデータ43を抽出し、第2表示制御部62の画像反転処理部64により裏面発泡ビットマップデータ43を鏡像反転する。
(色変換工程S13A)
表示制御部6は、表示選択ラジオボタン54が選択され、かつ表示色選択ドロップダウンリスト59において黒色が選択されているので、第2表示制御部62の色変換部65によって裏面発泡ビットマップデータ43の各濃度を黒色による濃度に変換する。
(画像合成工程S14A)
表示制御部6は、プレビュー画像合成部68により、裏面発泡ビットマップデータ43に、熱膨張性シートの裏面の外形を示すA4シート裏面外形鏡像ビットマップデータ693と組み合わせて、プレビュー画像82を合成する。表示制御部6は、合成したプレビュー画像82を、表示装置80上のプレビュー領域83に表示する。
なお、表示選択ラジオボタン54が選択され、かつ裏面鏡像表示チェックボックス57が非選択の場合、表示制御部6は、画像反転処理部64による画像反転処理工程S12は行わずに、熱膨張性シート裏面の外形を示すA4シート裏面外形ビットマップデータ692と組み合わせてプレビュー画像を合成し、このプレビュー画像を表示する。
また、表示選択ラジオボタン55,56が選択されている場合、後記するように、表示制御部6は、裏面鏡像表示チェックボックス57の選択の有無によらずに画像反転処理部64による画像反転処理工程S12を行い、熱膨張性シート表面の外形を示すA4シート表面外形ビットマップデータ691と組み合わせてプレビュー画像を合成し、このプレビュー画像を表示する。
図5に示すように、プレビュー画像81は、表面発泡ビットマップデータ42の淡い灰色の星座線を有彩色に変換して、表面画像ビットマップデータ41の上に重ねて表示している。これにより、熱膨張性シートの表面の印刷後(熱膨張層を膨張させる前)においては視認困難な星座線が明確に表示され、立体画像の完成後の外観を立体でイメージし易くなる。また、表示選択ラジオボタン52で表面発泡ビットマップデータ42のみの表示を選択しなくても、熱膨張性シートの表面への近赤外線光の照射が必要であることを確認し易くなる。なお、表示色選択ドロップダウンリスト58で選択する変換色は、表面画像ビットマップデータ41の色調と大きく異なる色であることが好ましく、蛍光ピンクの他に、黄色や黄緑色等を選択可能に設計される。また、表面発泡ビットマップデータ42は、色相を変換するだけでなく、濃度を高くして、プレビュー画像81においてより視認し易くしてもよい。
また、図6に示すように、プレビュー画像82は、裏面発泡ビットマップデータ43を鏡像で表示することで、プレビュー画像81と併せて立体画像の完成後の外観を立体でイメージし易くなる。さらに、表示選択ラジオボタン53,54を切り換えることにより、プレビュー領域83の同じ位置にプレビュー画像81,82が瞬時に切り換わって表示されるため、視覚的に完成後の外観を立体でいっそうイメージし易くなる。
図9は、立体造形物製造システム90の表示装置80に表示されるプレビュー表示画面8eを示している。
図9に示したプレビュー表示画面8eでは、「表側+裏側の発泡ビットマップデータ」を表示させる表示選択ラジオボタン55が選択され、さらに表示色選択ドロップダウンリスト58は蛍光ピンクが選択され、表示色選択ドロップダウンリスト59は黄色が選択されている。その結果、表面発泡ビットマップデータ42と裏面発泡ビットマップデータ43の鏡像とが、それぞれ蛍光ピンクや黄色に変換されて重ね合わせられて、プレビュー画像82Aとして表示されている。プレビュー画像82Aは、熱膨張性シートの表面側の外形に重ねて表示されている。
プレビュー画像82Aは、表面発泡ビットマップデータ42について色変換し、裏面発泡ビットマップデータ43について色変換と鏡像反転を行った上に、色変換した表面発泡ビットマップデータ42を重ね、さらにA4シート表面外形ビットマップデータ691と組み合わせて合成される。このように、表示選択ラジオボタン55、または表示選択ラジオボタン56が選択された場合には、裏面鏡像表示チェックボックス57の選択の有無にかかわらず、裏面発泡ビットマップデータ43は鏡像反転されて表示される。また、図9に示すプレビュー画像82Aにはないが、表面発泡ビットマップデータ42が上に表示されることで、裏面発泡ビットマップデータ43の鏡像の比較的大きいパターンで隠れることがない。このように、各面に印刷される発泡ビットマップデータを重ね合わせて表示することにより、立体画像の完成後の表面形状をイメージし易くなる。さらに、表面発泡ビットマップデータ42と裏面発泡ビットマップデータ43とを互いに異なる色相で表示することにより、いずれの面に印刷されるパターンか容易に識別することができる。
図5、図6、および図9では、6個の表示選択ラジオボタン51〜56から択一的に選択してプレビュー画像を合成している。しかし、これに限られず、例えば表面画像ビットマップデータ41、表面発泡ビットマップデータ42、裏面発泡ビットマップデータ43をそれぞれ選択する3個のチェックボックスとしてもよい。また、図5、図6、および図9ではいずれも、プレビュー表示画面8c、8d、8eのプレビュー領域83に1面のプレビュー画像を表示する場合を説明したが、2面以上を並べて表示するようにしてもよい。
〔立体画像〕
図2に示す印刷データ4で形成される立体画像について、図10(a)〜(c)を参照して説明する。立体画像1は、厚口の紙からなる基材12と、基材12の一方(上側)の面に設けられた熱膨張層11と、熱膨張層11の上面(表面)に色インク(黒色インクを含まない)および黒色インクのそれぞれで印刷された色インク層3および黒インク層21と、基材12の下面(裏面)に黒色インクで印刷された黒インク層22と、を備え、熱膨張層11の膨張の大小によって形成された凹凸を表面に有する。色インク層3は表面画像ビットマップデータ41(図2(a)参照)、黒インク層21は表面発泡ビットマップデータ42(図2(b)参照)、黒インク層22は裏面発泡ビットマップデータ43(図2(c)参照)によって印刷されたものである。立体画像1を構成する各要素は、熱膨張性シートの構成にて説明したとおりである。
図10(a)は、立体画像1の表面の外観図である。
立体画像1の表面には、北斗七星が印刷されていると共に、この北斗七星を示す立体形状が造形されている。詳しくは、濃い青色を背景に北斗七星の7個の星がその発光色である青白色や黄白色に色インク層3で印刷され、また、それぞれの星が円形にその星の明るさに対応した高さにドーム状に隆起し、さらに、星同士を結ぶ星座線が細い線状に星よりも低い高さに、かつ急峻な段差で隆起している。各星の隆起は、裏面発泡ビットマップデータ43で基材12の裏面に印刷された黒インク層22の濃淡に対応しており、それぞれ高さが異なる。また、星座線の隆起は、表面発泡ビットマップデータ42で熱膨張層11の表面に印刷された黒インク層21によるものである。黒インク層21は、図10(a)に示すように色インク層3で印刷された背景色に隠れて視認困難である。
図10(b)は、立体画像1の裏面の外観図である。
立体画像1の裏面には、裏面発泡ビットマップデータ43が黒インク層22で印刷されている。各星の濃度は、各星の表面の隆起に対応した濃度である。立体画像1の裏面(基材12)にはさらに、熱膨張性シートの構成にて説明したように、熱膨張性シートが専用紙であることを示すため、上側の縁に“BACK”のロゴが、下側の縁にバーコードが、それぞれ水色で印刷されている。
図10(c)は、立体画像1の断面図である。
この断面図は、2つの星とその間を結ぶ星座線との部分の、当該星座線に沿った断面である。
すなわち、立体画像1の外観は、図5および図6に示したプレビュー画像81,82によって示されたものに近く、また、立体画像1の表面形状は、図9に示したプレビュー画像82Aによって示されたものに近い。
以上のように、本発明の実施形態によれば、プレビュー表示によって、立体画像1の完成後の外観をイメージし易くなる。また、上記実施形態では、印刷の際のプレビュー表示画面として説明したが、これに限られず、例えば編集作業用の画面(図示せず)で、編集中の印刷データ4の裏面発泡ビットマップデータ43を鏡像表示させることもできる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
〔付記〕
《請求項1》
熱膨張層を一面側に形成した熱膨張性シートの前記一面側に印刷される第1の画像を、表示手段に表示する第1表示制御手段と、
前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、前記表示手段に表示する第2表示制御手段と、を備え、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段によって表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に、前記第2の画像を、前記熱膨張性シートの他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で表示することを特徴とする立体造形物製造システム。
《請求項2》
前記第1表示制御手段は、前記第1の画像の画像成分のうちの、前記熱膨張性シートに印刷された当該第1の画像に照射される光を吸収して熱膨張層を膨張させる熱を放出する成分を、第3の画像として前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の立体造形物製造システム。
《請求項3》
コンピュータを、
熱膨張性シートの熱膨張層を形成された一面側に印刷される第1の画像を、表示手段に表示する第1表示制御手段、
前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で、前記表示手段に表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に表示する第2表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。
《請求項4》
コンピュータを、
熱膨張性シートの熱膨張層を形成された一面側に印刷される第1の画像を、表示手段に表示し、かつ前記第1の画像の画像成分のうちの、前記熱膨張性シートに印刷された当該第1の画像に照射される光を吸収して熱膨張層を膨張させる熱を放出する成分を、第3の画像として前記表示手段に表示する第1表示制御手段、
前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で、前記表示手段に表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に表示する第2表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。
1 立体画像
11 熱膨張層
12 基材
21,22 黒インク層
3 色インク層
40 印刷データベース
41 表面画像ビットマップデータ
42 表面発泡ビットマップデータ
43 裏面発泡ビットマップデータ
6 表示制御部
61 第1表示制御部
62 第2表示制御部
63 画像情報取得部
64 画像反転処理部
65,66 色変換部
68 プレビュー画像合成部
69 プレビュー用データベース
7 入力操作部
80 表示装置
81,82,82A プレビュー画像
90 立体造形物製造システム
91 印刷機
93 光照射装置

Claims (12)

  1. 熱膨張層を一面側に形成した熱膨張性シートの前記一面側に印刷される第1の画像と、第3の画像を、表示手段に表示する第1表示制御手段と、
    前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、前記表示手段に表示する第2表示制御手段と、を備え、
    前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段によって表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に、前記第2の画像を、前記熱膨張性シートの他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で表示し、
    前記第2の画像および前記第3の画像は、前記熱膨張性シートを膨張させるために、光を吸収して熱を発する発熱成分を含む第1のインクによって形成される画像であり、
    前記第1の画像は、装飾のために、前記第1のインクよりも少ない前記発熱成分を有する第2のインクによって形成される画像である、
    ことを特徴とする立体造形物製造システム。
  2. 前記第2の画像および前記第3の画像は、前記第1のインクとしてカーボンブラックを含む黒インクを用いて前記熱膨張性シートに形成される画像であり、
    前記第1の画像は、前記第2のインクとしてシアン、マゼンタ、イエローの色インクを用いて前記熱膨張性シートに形成される画像である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物製造システム。
  3. 前記第2表示制御手段によって表示される前記第2の画像と、前記第1表示制御手段によって表示される前記第3の画像を合成し、前記表示手段に表示する画像合成手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体造形物製造システム。
  4. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段によって表示される前記第3の画像の色相と異なる色相で、前記第2の画像を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の立体造形物製造システム。
  5. コンピュータを、
    熱膨張性シートの熱膨張層を形成された一面側に印刷される第1の画像と、第3の画像を、表示手段に表示する第1表示制御手段、
    前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で、前記表示手段に表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に表示する第2表示制御手段、として機能させ、
    前記第2の画像および前記第3の画像は、前記熱膨張性シートを膨張させるために、光を吸収して熱を発する発熱成分を含む第1のインクによって形成される画像であり、
    前記第1の画像は、装飾のために、前記第1のインクよりも少ない前記発熱成分を有する第2のインクによって形成される画像である、
    ことを特徴するプログラム。
  6. 前記第2の画像および前記第3の画像は、前記第1のインクとしてカーボンブラックを含む黒インクを用いて前記熱膨張性シートに形成される画像であり、
    前記第1の画像は、前記第2のインクとしてシアン、マゼンタ、イエローの色インクを用いて前記熱膨張性シートに形成される画像である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記コンピュータを、
    前記第2表示制御手段によって表示される前記第2の画像と、前記第1表示制御手段によって表示される前記第3の画像を合成し、前記表示手段に表示する画像合成手段としてさらに機能させる
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段によって表示される前記第3の画像の色相と異なる色相で、前記第2の画像を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載のプログラム。
  9. 熱膨張層を一面側に形成した熱膨張性シートの前記一面側に印刷される第1の画像と、第3の画像を、表示手段に表示する第1表示処理と、
    前記熱膨張性シートの他面側に印刷される第2の画像を、前記表示手段に表示する第2表示処理と、を含み、
    前記第2表示処理は、前記第1表示処理によって表示される前記第1の画像の表示位置に対応する位置に、前記第2の画像を、前記熱膨張性シートの他面側に印刷される当該第2の画像に対して鏡像で表示し、
    前記第2の画像および前記第3の画像は、前記熱膨張性シートを膨張させるために、光を吸収して熱を発する発熱成分を含む第1のインクによって形成される画像であり、
    前記第1の画像は、装飾のために、前記第1のインクよりも少ない前記発熱成分を有する第2のインクによって形成される画像である、
    ことを特徴とする立体造形物表示方法。
  10. 前記第2の画像および前記第3の画像は、前記第1のインクとしてカーボンブラックを含む黒インクを用いて前記熱膨張性シートに形成される画像であり、
    前記第1の画像は、前記第2のインクとしてシアン、マゼンタ、イエローの色インクを用いて前記熱膨張性シートに形成される画像である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の立体造形物表示方法。
  11. 前記第2表示処理によって表示される前記第2の画像と、前記第1表示処理によって表示される前記第3の画像を合成し、前記表示手段に表示する画像合成処理を含む
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の立体造形物表示方法。
  12. 前記第2表示処理は、前記第1表示処理によって表示される前記第3の画像の色相と異なる色相で、前記第2の画像を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載の立体造形物表示方法。
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