JP6796829B2 - 免震床 - Google Patents

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Description

本発明は、支持床の上を水平方向に滑動可能に構成された免震床に関する。
従来、耐震構造物の構造床などの支持床と、支持床の上を滑動可能に構成された免震床とを有し、地震が生じた際には免震床が支持床の上を滑動することで免震機能を発揮する免震構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような免震構造には、支持床に対して変位した免震床を原位置に復元するための変位復元機構が設けられている。
変位復元機構は、例えば、支持床に設けられた復元ばねと、復元ばねと免震床とを連結するワイヤと、を有し、復元ばねの復元力によって免震床を原位置に復元させるように構成されている。
このため、免震床は、支持床の上面に沿って配置される平板状の鋼板と、鋼板に取り付けられて線状部材を連結可能な連結部と、を有している。連結部は、例えば鋼製のL字形状のアングル材などで、溶接によって鋼板に接合されている。
連結部には、通常時に変位復元機構が連結される他に、免震床に残留変位が生じた場合や、施工時やメンテナンスを行う場合などに、免震床を強制的に移動させるために手動ウインチなどの機器類が連結されることがある。
特開2013−64418号公報
免震床の鋼板には、例えば1.6mm程度の薄い鋼板が用いられることがある。このため、連結部が隅肉溶接によって鋼板に接合されていると、隅肉溶接によって鋼板に反りやひずみが生じる虞がある。また、連結部が点溶接によって鋼板に接合されていると、点溶接によって鋼板の裏面(支持床と当接する側の面)に溶接跡が残る虞がある。免震床の鋼板に反りやひずみが生じたり、溶接跡が残ったりすると、免震床のスムーズな滑動が妨げられて免震性能に影響する虞がある。
また、連結部を溶接によって鋼板に接合する作業は、手間がかかるという問題もある。
そこで、本発明は、免震床を移動させるための手段が連結される連結部を免震性能に影響なく、かつ容易に設けることができる免震床を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る免震床は、支持床の上を水平方向に滑動可能に構成された免震床において、前記免震床は、前記支持床の上面に沿って配置される基部と、前記基部から上方に突出し前記免震床を前記支持床に沿って移動させるための移動手段が連結される連結部と、を有し、前記基部は、それぞれ平板状に形成され板面が水平面となる向きで端部どうしを突き合わせるように水平方向に配列されて接続された複数の平板部を有し、前記連結部は、前記複数の平板部のうちの水平方向に隣り合う前記平板部それぞれから上側に突出した平板状に形成され互いに対向して重ねあわされた一対の突出板部を有し、前記平板部と前記突出板部とは、一体に形成されて、前記平板部と前記突出板部とが互いの境界部で折り曲げられることで前記突出板部が前記平板部から突出していることを特徴とする。
本発明では、移動手段が連結される連結部の一対の突出板部は、それぞれ基部の平板部と一体に形成されて折り曲げられることで形成されている。連結部が溶接で基部に接合されている場合では、溶接によって基部に反りや歪みが生じたり溶接跡が残ったりする虞がある。これに対し、本発明では、連結部を基部に溶接せずに形成することができるため、基部に反りや歪みが生じたり溶接跡が残ったりする虞がなく、連結部を免震床の免震性能に影響なく設けることができる。
また、連結部を基部に溶接せずに突出板部を平板部に対して折り曲げることで形成できることにより、免震床に連結部を容易に設けることができる。
本発明では、移動手段とは、支持床に対して変位した免震床を原位置に復元するための変位復元機構や、施工時やメンテナンスを行う場合などに、免震床を強制的に移動させるための手動ウインチなどの機器類で、免震床を支持床に沿って移動させるための手段を示している。
また、本発明に係る免震床では、前記複数の平板部の上側に重なって配置される上側平板部を有し、前記上側平板部には、前記一対の突出板部が挿通される切欠き部が形成されていてもよい。
免震床が複数の平板部の上面に上側平板部が重なった構造となることにより、免震床の強度を向上させることができる。また、上側平板部の切欠き部に一対の突出板部を挿通させることで上側平板部を複数の平板部の上に容易に配置することができる。
また、本発明に係る免震床では、前記平板部と一体の平板状に形成されて、前記平板部との境界部で折り返されて上側平板部の上側に重なり、前記上側平板部を前記平板部とともに挟持する折り返し板部を有していてもよい。
平板部と一体に形成された折り返し板部が上側平板部の上側に折り返されて、平板部とともに上側平板部を挟持することにより、平板部と上側平板部とが離間することを防止できる。
本発明によれば、免震床を移動させるための移動手段を連結する連結部を免震性能に影響なく、かつ容易に設けることができる。
本発明の第1実施形態による免震床を有する免震構造の一例を示す平面図である。 (a)は図1のA部分における本発明の第1実施形態による免震床の平面図、(b)は図1のA部分における本発明の第1実施形態による免震床の側面図である。 図1のA部分における本発明の第1実施形態による免震床を下方から見た斜視図である。 図1のA部分における本発明の第1実施形態による免震床の第1鋼板部および第2鋼板部を説明する図である。 (a)は本発明の第2実施形態による免震床の一部の平面図、(b)は本発明の第2実施形態による免震床の一部の側面図、(c)は本発明の第2実施形態による免震床の上側平板部の一部の平面図である。 (a)は本発明の第3実施形態による免震床の一部の平面図、(b)は本発明の第3実施形態による免震床の一部の側面図である。 本発明の第3実施形態による免震床の第1鋼板部および第2鋼板部を説明する図である。 本発明の第3実施形態による免震床の製作過程を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による免震床について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態による免震床1Aは、支持床11の上を滑動可能に構成されている。免震床1Aには、支持床11に対して変位した免震床を原位置に復元する変位復元機構12が連結されている。免震床1Aは、支持床11および変位復元機構12とともに免震構造を構成していて、地震が生じた際に支持床11の上を滑動することで免震機能を発揮するように構成されている。
支持床11は、耐震建物の構造床111で、本実施形態では構造床111の上面にフロアプレート112が固定されている。フロアプレート112は、板面が長方形となる鋼板で上面を免震床1Aが滑動可能に構成されている。水平方向のうち、一の水平方向をX方向とし、一の水平方向に直交する水平方向をY方向とすると、フロアプレート112は、上面が水平面となり、板面の長方形の4辺に対応する外縁部がX方向およびY方向にのびる向きに配置されている。
免震床1Aは、フロアプレート112に沿って配置される平板状の基部2と、基部2から上側に突出し変位復元機構12のワイヤ121が連結される複数の連結部3,3…と、を有している。
基部2は、平板状に形成されて、板面が水平面となる向きに配置されている。基部2は、水平方向に配列された複数の平板部21,21…がそれぞれの縁部を突き合わせるように接続された構造となっている。複数の平板部21,21…には、それぞれ薄板状の鋼板で用いられている。複数の平板部21,21…は、それぞれ同じ形状に形成されていてもよいし、異なる形状に形成されていてもよい。
図1乃至図3に示すように、複数の連結部3は、それぞれ平板状に形成されて、基部2から突出して板面が鉛直面となる向きに配置されている。
連結部3は、平板状に形成された一対の突出板部31,31が互いに重ねあわされた構造となっている。一対の突出板部31,31は、それぞれ水平方向に隣り合う平板部21,21の縁部から上側に突出している。
水平方向に隣り合う平板部21,21のうちの一方を第1平板部22,他方を第2平板部23とし、一対の突出板部31,31のうちの一方を第1突出板部32,他方を第2突出板部33とする。図2に示すように、第1突出板部32および第2突出板部33には、互いに重なる位置にそれぞれ板面を貫通する孔部32a,33aが形成されている。
第1突出板部32は、鋼板で第1平板部22と一体に形成されていて、第1平板部22の縁部から上側に突出している。第1平板部22と第1突出板部32とを合せて第1鋼板部34とする。
第2突出板部33は、鋼板で第2平板部23と一体に形成されていて、第2平板部23の縁部から上側に突出している。第2平板部23と第2突出板部33とを合せて第2鋼板部35とする。
以下では、第1鋼板部34と第2鋼板部35とは、第1鋼板部34が第2鋼板部35のY方向の一方側となるようにY方向に配列されているものとする。また、第1鋼板部34ものとする。
第1平板部22は、上下方向から見てY方向の他方側の縁部22aがX方向に延在し、X方向の一方側の縁部22bがY方向に延在する矩形状に形成されている。第1突出板部32は、第1平板部22のY方向の他方側の縁部22aにおけるX方向の一方側の端部近傍から上側に突出している。
図4に示すように、第1鋼板部34は、製作される際に、まず、第1平板部22と第1突出板部32とが同一面上に配置される平板状に形成されている。そして、図2および図3に示すように、第1鋼板部34は、第1突出板部32が第1平板部22に対して第1平板部22と第1突出板部32との境界部34aで略90°折り曲げられることで第1突出板部32が第1平板部22から突出した形状に形成されている。
第2平板部23は、上下方向から見てY方向の一方側の縁部23aがX方向に延在し、X方向の一方側の縁部23bがY方向に延在する矩形状に形成されている。第2突出板部33は、第2平板部23のY方向の一方側の縁部23aにおけるX方向の一方側の端部近傍から上側に突出している。
図4に示すように、第2鋼板部35は、製作される際に、まず、第2平板部23と第2突出板部33とが同一面上に配置される平板状に形成されている。そして、図2および図3に示すように、第2鋼板部35は、第2突出板部33が第2平板部23に対して第2平板部23と第2突出板部33との境界部35aで略90°折り曲げられることで第2突出板部33が第2平板部23から突出した形状に形成されている。
第1鋼板部34と第2鋼板部35とは、第1平板部22のY方向の一方側の縁部22aと、第2平板部23のY方向他方側の縁部23bとが突き合わされて、第1突出板部32のY方向の一方側の面と第2突出板部33のY方向の他方側の面とが当接した状態で接合される。第1鋼板部34と第2鋼板部35とは、例えば、第1平板部22と第2平板部23との接続部分にアルミテープやステンレステープなどの金属テープ24(図2(a)参照)が接着されることで接合されていてもよい。なお、金属テープ24は、第1平板部22と第2平板部23との接続部分の上面および下面のいずれかに接着されてもよいし、両方に接着されてもよい。
このように第1鋼板部34と第2鋼板部35とが接合されると、第1突出板部32と第2突出板部33とがY方向に重なり、第1突出板部32の孔部32aと第2突出板部33の孔部33aとがY方向に重なって配置される。
第1突出板部32と第2突出板部33とがY方向に重なった状態における第1突出板部32の孔部32aおよび第2突出板部33の孔部33aを合せ連結用孔部36とする。連結用孔部には、変位復元機構12のワイヤ121または連結部3にワイヤ121を連結する金具を挿通可能に構成されている。連結用孔部36に挿通されたワイヤ121は、連結部3に緊結され、免震床1Aと変位復元装置とを連結している。
また、連結用孔部36には、免震床1Aに残留変位が生じた場合や、施工時やメンテナンスを行う場合などに、免震床1Aを強制的に移動させるために手動ウインチなどの機器類のワイヤなどまたは連結部3にワイヤなどを連結する金具を挿通可能に構成されている。連結用孔部36に挿通されたワイヤは、連結部3に緊結され、免震床1Aと機器類とを連結している。
上記では、Y方向に隣り合う平板部21,21の境界部分に連結部3が形成される形態について説明したが、X方向に隣り合う平板部21,21の境界部分にも連結部3が適宜形成されている。
図1に戻り、複数の変位復元機構12は、それぞれフロアプレート112および免震床1AのX方向の両側方にそれぞれY方向に間隔をあけて配置されているとともに、フロアプレート112および免震床1AのY方向の両側方にそれぞれX方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、複数の変位復元機構12は、フロアプレート112および免震床1Aの四方それぞれに配置されている。
変位復元機構12は、フロアプレート112の外側において構造床111に設けられたばね部122と、ばね部122と免震床1Aとを連結するワイヤ121と、を有している。変位復元機構12は、ばね部122の付勢力によって免震床1Aを原位置に復元するように構成されている。上述したように、ワイヤ121は、免震床1Aの連結用孔部36に挿通されて連結部3に取り付けられることにより免震床1Aに連結されている。
次に、上述した第1実施形態による免震床の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した第1実施形態による免震床1Aでは、変位復元機構12や手動ウインチなどの免震床1Aを移動させるための移動手段が連結される連結部3の一対の突出板部31,31は、それぞれ基部2の平板部21,21と一体に形成されて折り曲げられることで形成されている。連結部3が溶接で基部2に接合されている場合では、溶接によって基部2に反りや歪みが生じたり溶接跡が残ったりする虞がある。これに対し、本発明では、連結部3を基部2に溶接せずに形成することができるため、基部2に反りや歪みが生じたり溶接跡が残ったりする虞がなく、連結部3を免震床1Aの免震性能に影響なく設けることができる。
また、連結部3を基部2に溶接せずに突出板部31,31を平板部21,21に対して折り曲げることで形成できることにより、免震床1Aに連結部3を容易に設けることができる。
(第2実施形態)
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図5に示すように、第2実施形態による免震床1Bは、図2に示す第1実施形態の免震床1Aと同様の基部2の上に重なるように上側平板部4が設けられている。上側平板部4は、板面が水平面となる向きで配置されている。
上側平板部4は、基部2を構成する複数の平板部21,21…全体の上に重なる1枚の鋼板で形成されている。上側平板部4には、上下方向に貫通するとともに側方に向かって開口し、連結部3を挿通可能な切欠き部41が複数されている。
上側平板部4のうち、Y方向に隣り合う第1平板部22と第2平板部23の上に配置される部分では、切欠き部41は、上側平板部4を上下方向に貫通するとともにX方向の一方向側に開口している。
切欠き部41は、Y方向の長さ寸法が連結部3のY方向の長さ寸法よりやや長く、X方向の長さ寸法が連結部3のX方向の長さ寸法よりもやや長くなるように形成されている。上側平板部4が第1平板部22および第2平板部23の上側に重なるように配置されると、連結部3が切欠き部41に挿通された状態に配置される。
なお、切欠き部41の形状は、挿通される連結部3の形状に対応する形状に形成されている。
第2実施形態による免震床1Bでは、免震床1Bが複数の平板部21,21…の上に上側平板部4が重なった構造となることにより、免震床1Bの強度を向上させることができる。また、上側平板部4の切欠き部41に一対の突出板部31,31(連結部3)を挿通させることで上側平板部4を複数の平板部21,21…の上に容易に配置することができる。
(第3実施形態)
図6に示すように、第3実施形態による免震床1Cでは、第2実施形態の免震床1Bと同様に上側平板部4が設けられているとともに、基部2Cが平板部21と連続して設けられた折り返し板部5を有している。
第1平板部22と連続して設けられた折り返し板部5を第1折り返し板部51とし、第2平板部23と連続して設けられた折り返し板部5を第2折り返し板部52とする。
第1折り返し板部51は、第1平板部22のX方向の一方側の縁部に連続して設けられていて第1平板部22のX方向の一方側の縁部を境界に上側に折り返されて第1平板部22の上側に重なる上側平板部4の上側に配置されている。
第1折り返し板部51は、第1平板部22および第1突出板部32とは、同一の鋼板で一体に形成されている。図7に示すように、第3実施形態の第1鋼板部34Cは、第1平板部22、第1突出板部32および第1折り返し板部51を有している。第1突出板部32は、Y方向の長さ寸法が例えば40mm程度に設定されている。
図6に示すように、第2折り返し板部52は、第2平板部23のX方向の一方側の縁部に連続して設けられていて第2平板部23のX方向の一方側の縁部を境界に上側に折り返されて第2平板部23の上側に重なる上側平板部4の上側に配置されている。
第2折り返し板部52は、第2平板部23および第2突出板部33とは、同一の鋼板で一体に形成されている。図7に示すように、第3実施形態の第2鋼板部35Cは、第2平板部23、第2突出板部33および第2折り返し板部52を有している。第2突出板部33は、Y方向の長さ寸法が例えば40mm程度に設定されている。
第1鋼板部34Cは、製作される際に、まず、第1平板部22、第1突出板部32および第1折り返し板部51が同一面上に配置される平板状に形成されている。そして、第1実施形態と同様に、第1鋼板部34Cは、第1突出板部32が第1平板部22に対して略90°折り曲げられることで第1突出板部32第1平板部22から突出した形状に形成されている。
第2鋼板部35Cは、製作される際に、まず、第2平板部23、第2突出板部33および第2折り返し板部52が同一面上に配置される平板状に形成されている。そして、第1実施形態と同様に、第1鋼板部34Cは、第1突出板部32が第1平板部22に対して略90°折り曲げられることで第2突出板部33が第2平板部23から突出した形状に形成されている。
第3実施形態では、図8に示すように、第1突出板部32が折り曲げられた第1鋼板部34Cと、第2突出板部33が折り曲げられた第2鋼板部35CとをY方向に配列して接合し、第1平板部22および第2平板部23の上に上側平板部4を重ねる。このとき、第1突出板部32および第2突出板部33は、上側平板部4の切欠き部41に挿入されている。また、第1折り返し板部51および第2折り返し板部52の上には上側平板部4が配置されていない状態となる。
そして、第1平板部22および第2平板部23の上側に上側平板部4が配置された状態で、第1折り返し板部51を第1平板部22と第1折り返し板部51との境界部34bで上側に折り返すとともに、第2折り返し板部52を第2平板部23と第2折り返し板部52との境界部35bで上側に折り返すことで、第1折り返し板部51および第2折り返し板部52が上側平板部4の上側に配置され、第1平板部22および第2平板部23と共に上側平板部4を挟持する。
なお、第1平板部22および第2平板部23以外の平板部21に接続された折り返し板部5も同様に折り返して上側平板部4の上側に配置する。
第3実施形態による免震床1Cによれば、平板部21と一体に形成された折り返し板部5が上側平板部4の上側に折り返されて、平板部21と共に上側平板部4を挟持することにより、平板部21と上側平板部4とが離間することを防止できる。
上記の第1〜第3実施形態による免震床1A〜1Cの連結部3の引張強度を実験により確認した。
第1実施形態による免震床1Aには、免震床1Aを床面に固定し、連結部3に連結したワイヤを介して免震床1Aに300kgf〜500kgfの引張荷重を与え、その後除荷する実験を行った。
第2実施形態および第3実施形態による免震床1B,1Cには、以下のような実験を行った。
まず、床面に沿って延びる下側鉄骨とこの鉄骨から上側に延びる上側鉄骨とを有するL字形状の鉄骨フレームを設置し、下側鉄骨に免震床1B,1Cを固定し、上側フレームに手動ウインチを設置する。手動インチと免震床1B,1Cとをワイヤで連結し、手動ウインチの鉛直方向の下方にローラを設けてワイヤを掛けてワイヤをローラで90°屈曲させる。屈曲部から延びるワイヤは水平方向に延びていて、手動ウインチによる引張力が免震床1B,1Cに水平方向に作用するようにした。そして、連結部3に連結したワイヤを介して免震床1B,1Cに400kgf〜500kgfの引張荷重を与え、その後除荷した。
第1実施形態による免震床1Aに300kgfの引張力を与えた場合では、基部2は床面から浮き上がらず、連結部3は変形しなかった。第1実施形態による免震床1Aに500kgfの引張力を与えた場合では、基部2は床面から10mm程度浮き上がり、連結部3には引張側に傾く変形が生じ、除荷後には3mm程度の残留変位が生じた。
第2実施形態による免震床1Bでは、400kgfまでの引張力を与えた場合には、基部2は床面から浮き上がらず、連結部3は変形しなかった。
第3実施形態による免震床1Cでは、500kgfの引張力を与えた場合でも、基部2は床面から浮き上がらず、連結部3は変形しなかった。
免震床1A〜1Cの基部2に変形が生じるとフロアプレート112との摩擦係数が大きくなり、免震床がフロアプレート112上を滑らかに滑動できず、免震性能に影響が出る虞がある。このため、第1実施形態による免震床1Aの限界引張荷重は300kgf、第2実施形態による免震床1Bの限界引張荷重は400kgf、第3実施形態による免震床1Cの限界引張荷重は500kgfとなる。
以上のことにより、上側平板部4が設けられていない第1実施形態による免震床1Aに比べて、上側平板部4が設けられた第2実施形態による免震床1Bおよび第3実施形態による免震床1C方が限界引張荷重が大きくなることがわかる。
また、折り返し板部が設けられていない第2実施形態による免震床1Bに比べて、折り返し板部が設けられた第3実施形態による免震床1Cの方が限界引張荷重が大きくなることがわかる。
以上、本発明による免震床の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、第1平板部22および第2平板部23の板面が矩形状に形成されているが、第1平板部22および第2平板部23の板面の形状は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では変位復元機構12は、ばね部122の付勢力によって免震床1Aを原位置に復元するように構成されているが、ばね部以外の付勢部材によって免震床1Aを原位置に復元するように構成されていてもよい。
1A〜1C 免震床
2,2C 基部
3 連結部
4 上側平板部
5 折り返し板部
11 支持床
12 変位復元機構(移動手段)
21 平板部
22 第1平板部
23 第2平板部
31 突出板部
32 第1突出板部
33 第2突出板部
34a,34b,35a,35b 境界部
41 切欠き部
51 第1折り返し板部
52 第2折り返し板部
121 ワイヤ

Claims (3)

  1. 支持床の上を水平方向に滑動可能に構成された免震床において、
    前記免震床は、前記支持床の上面に沿って配置される基部と、前記基部から上方に突出し前記免震床を前記支持床に沿って移動させるための移動手段が連結される連結部と、を有し、
    前記基部は、それぞれ平板状に形成され板面が水平面となる向きで端部どうしを突き合わせるように水平方向に配列されて接続された複数の平板部を有し、
    前記連結部は、前記複数の平板部のうちの水平方向に隣り合う前記平板部それぞれから上側に突出した平板状に形成され互いに対向して重ねあわされた一対の突出板部を有し、
    前記平板部と前記突出板部とは、一体に形成されて、前記平板部と前記突出板部とが互いの境界部で折り曲げられることで前記突出板部が前記平板部から突出していることを特徴とする免震床。
  2. 前記複数の平板部の上側に重なって配置される上側平板部を有し、
    前記上側平板部には、前記一対の突出板部が挿通される切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の免震床。
  3. 前記平板部と一体の平板状に形成されて、前記平板部との境界部で折り返されて上側平板部の上側に重なり、前記上側平板部を前記平板部とともに挟持する折り返し板部を有することを特徴とする請求項2に記載の免震床。
JP2017029024A 2017-02-20 2017-02-20 免震床 Active JP6796829B2 (ja)

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