JP6796224B1 - 洗浄の方法、システム、プログラム、記録媒体および洗浄機器 - Google Patents

洗浄の方法、システム、プログラム、記録媒体および洗浄機器 Download PDF

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Abstract

【課題】臭気レベルに応じて処理液の交換や希釈により臭気レベルを低下させて作業負担を軽減する。【解決手段】食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、浸漬槽(8)に溜めた処理液に被洗浄物(16)を浸漬する工程と、前記処理液が放散する臭気を検出し、該臭気レベル(SL)を判定する工程と、前記臭気レベルに対して前記処理液の交換レベル(Cref)が設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換する工程とを含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、食器類などの被洗浄物のたとえば、自動洗浄前に処理液への浸漬処理を前置する洗浄技術に関する。
汚れた食器類などの被洗浄物の洗浄に関し、この被洗浄物を自動洗浄前に処理液に浸し、被洗浄物から汚れを浮かした後、自動洗浄に移行させることは洗浄効率を高める上で有効である。
この食器類などの洗浄に関し、浸漬槽、洗浄室、搬送手段、洗浄水の噴射機構を備え、食器カゴを浸漬槽から洗浄室に搬送手段により順次通過させ、浸漬水に浸漬後、洗浄水の噴射により、食器カゴ内の食器を洗浄することが開示されている(たとえば、特許文献1)。
コンベア機構、カゴ、エレベーター機構、浸漬槽などを備え、食器を収容する山積み頻度を低減させることが開示されている(たとえば、特許文献2)。
洗浄槽内にセンサを備え、洗剤、食べ残し等の臭気を検知し、その臭気レベルを検出することが開示されている(たとえば、特許文献3)。
特開2013−111117 特開平10−108816 特開2008−307164
ところで、飲食後の食器類などの被洗浄物は洗浄機で自動洗浄が行われるが、この自動洗浄工程前に処理液に被洗浄物を浸漬する洗浄前工程が前置されている。斯かる工程では、浸漬槽に被洗浄物を浸すことにより、被洗浄物から油やお米などの汚れを浮かし、洗浄機能を高めることができる。そして、作業者は浸漬槽から被洗浄物を取り出してバスケットに並べて洗浄機に投入し、洗浄機による自動洗浄が行われる。
浸漬槽から被洗浄物の取り出しは人手により行われており、作業負荷が大きい。これに加え、浸漬槽の処理液には被洗浄物から離脱した汚れが残留し、処理液から悪臭などを発するので、作業環境を劣悪化し、作業者に対する負荷が大きい。
処理液から作業空間に放散した臭気を除くことは容易ではなく、臭気を除くなどの環境管理は作業者に相当な負担となるという課題がある。
発明者は、処理液の機能低下が臭気レベルに関係していることから、処理液の交換や希釈が作業者に対する負担を軽減でき、作業環境の改善に寄与し得るとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は、上記課題ないし上記知見に鑑み、臭気レベルに応じて処理液の交換や希釈により臭気レベルを低下させて作業負担を軽減することにある。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄方法の一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、コンピュータに含まれるプロセッサによって、浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する工程と、前記処理液が放散する臭気を検出し、該臭気レベルを判定する工程と、前記臭気レベルに対して前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換する工程とを含む各工程が実行される
この洗浄方法において、さらに、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈する工程を含んでよい。
この洗浄方法において、さらに、前記処理液の使用時間を計測する工程と、前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈する工程とを含んでよい。
この洗浄方法において、さらに、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を提示する工程を含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄システムの一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄システムであって、処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、前記処理液が放散する臭気を検出する臭気センサと、前記臭気センサの検出出力を受けて臭気レベルを判定し、該臭気レベルに前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換するための制御情報を生成する制御部とを備える。
この洗浄システムにおいて、さらに、前記制御部は、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈してよい。
この洗浄システムにおいて、さらに、前記処理液の使用時間を計測する計時部を備え、前記制御部は、前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈してよい。
この洗浄システムにおいて、さらに、前記制御部は、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を情報提示部に提示させてよい。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、臭気情報を取得し、該臭気レベルを判定する機能と、前記臭気レベルに対して前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換する制御情報を生成する機能と、前記コンピュータに実行させる。
このプログラムにおいて、さらに、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈する制御情報を生成する機能を前記コンピュータに実行させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記処理液の使用時間を計測する機能と、前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈する制御情報を生成する機能とを前記コンピュータに実行させてよい。
このプログラムにおいて、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を提示する機能を前記コンピュータに実行させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体の一側面によれば、前記プログラムを格納している。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄機器の一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄機器であって、処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、前記処理液が放散する臭気を検出する臭気センサと、前記臭気センサの検出出力を受けて臭気レベルを判定し、該臭気レベルに前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換するための制御情報を生成する制御部とを備える。
この洗浄機器において、前記制御部は、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈してよい。
この洗浄機器において、さらに、前記処理液の使用時間を計測する計時部を備え、前記制御部は、前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈してよい。
この洗浄機器において、前記制御部は、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を情報提示部に提示させてよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 浸漬槽の処理液に被洗浄物を浸漬する洗浄前工程で処理液の臭気レベルに応じて処理田液の交換や希釈を行うので、環境悪化を防止できる。
(2) 臭気レベルに応じた処理液の管理を行うことができ、その自動化を図ることができる。
(3) 臭気による環境調整から作業者を開放でき、作業者の負担を軽減できる。
第1の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る洗浄システムを示す図である。 洗浄前処理部の機構および制御装置を示す図である。 洗浄システムのハードウェアを示す図である。 Aは臭気センサの一例を示す図であり、Bは臭気の検出特性を示す図である。 臭気管理データベースを示す図である。 被洗浄物の洗浄前処理を示す図である。 臭気レベルの推移および希釈制御信号を示す図である。 処理液の希釈およびレベル制御を示す図である。 臭気レベルの推移および処理液の交換制御信号を示す図である。 処理液の交換およびレベル制御を示す図である。 臭気レベルの推移、処理液の希釈制御および交換制御を示す図である。 情報提示を示す図である。 洗浄機の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る処理液の一部交換およびレベル制御を示す図である。 第4の実施の形態に係る洗浄機器を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示している。図1に示す工程は一例であり、この工程に本発明が限定されるものではない。この洗浄前処理工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この洗浄前処理工程には換気(S101)、浸漬判断(S102)、情報提示(S103)、使用時間Tmの計測(S104)、臭気の検出(S105)、臭気レベルSLの判定(S106、S107、S108)、処理液24の交換(S109)、処理液24のレベル制御(S110)、情報提示(S111)、使用時間Tmの経過判定(S112、S113)、処理液24の希釈(S114)、処理液24のレベル制御(S115)、情報提示(S116)などが含まれる。
換気(S101): 洗浄機4の駆動に対し、制御部36は換気ファン70を動作させ、洗浄前処理部6の換気を行う。
浸漬判断(S102): 制御部36は、被洗浄物16の搬入に基づき、処理液24への被洗浄物16の浸漬を判断する。この判断には昇降駆動部54の動作や昇降センサ56の検出出力を用いてもよい。
情報提示(S103): 制御部36は、現在までの取得情報などから提示情報を生成し、情報提示部88に提示する(図13のA)。
使用時間Tmの計測(S104): 制御部36は、処理液24の使用時間Tmを計測する。この使用時間Tmには昇降センサ56の移動情報および処理液24中の浸漬時間が含まれる。
臭気の検出(S105): 処理液24から放散する臭気を臭気センサ38で検出し、この検出出力が制御部36に提供される。
臭気レベルSLの判定(S106、S107、S108): 制御部36は、臭気センサ38の検出出力を取り込み、この検出出力から臭気レベルSLを判定する。制御部36では、この臭気レベルSLに対して処理液24の希釈レベルMref、処理液24の交換レベルCrefが設定される。制御部36は、臭気レベルSLが希釈レベルMref以上かを判定し(S107)、希釈レベルMref以上であれば(S107のYES)、臭気レベルSLが交換レベルCref以上かを判定する(S108)。
処理液24の交換(S109): 臭気レベルSLが交換レベルCref以上であれば(S108のYES)、制御部36は、処理液24の交換を行う。
処理液24のレベル制御(S110): 処理液24の交換の際、制御部36は、レベルセンサ40の検出出力を監視しつつ、処理液24を供給し、浸漬槽8の処理液24を基準レベルに制御する。
情報提示(S111): 制御部36は、現在までの取得情報などから提示情報を生成し、情報提示部88に提示する(図13のC)。
使用時間Tmの経過判断(S112、S113): 臭気レベルSLは希釈レベルMref未満であれば(S107のNO)、制御部36は、処理液24の使用時間Tmが基準時間Tref以上か否かを判断する。使用時間Tmが基準時間Tref以上であれば(S113のYES)、制御部36は、S109、S110、S111の処理を実行する。つまり、使用時間Tmが基準時間Tref以上であれば(S113のYES)、処理液24の交換を優先して実行する。
処理液24の希釈(S114): 臭気レベルSLが希釈レベルMref以上であれば(S107のYES)、臭気レベルSLが交換レベルCref未満であっても(S108のNO)、制御部36は希釈液26により処理液24の希釈を行う。
処理液24のレベル制御(S115): 処理液24の希釈の際、制御部36は、処理液24の廃棄ポンプ44を動作させて処理液24の排出を併用し、浸漬槽8の処理液24を基準レベルに制御する。
情報提示(S116): 制御部36は、現在までの取得情報などから提示情報を生成し、情報提示部88に提示する(図13のB)。
<洗浄システム2>
図2は、洗浄システム2を示している。図2に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この洗浄システム2は、洗浄機4に隣接する洗浄前処理部6に浸漬槽8、処理液槽10、希釈液槽12および換気部14を備える。食器類などの被洗浄物16は、搬入口18から洗浄前処理部6に搬入し、被洗浄物待機部20から浸漬槽8に移送して処理液24(図3)に一定時間の浸漬後、洗浄機4に移送する。処理液24は、被洗浄物16から汚れを浮かし、剥離または離脱させるための洗剤液であり、たとえば、原水と処理剤の混合液である。
処理液槽10には浸漬槽8に供給すべき処理液24を待機させる。希釈液槽12には浸漬槽8の処理液24を希釈するための希釈液26(図3)が溜められる。希釈液26はたとえば、水などの原水である。
換気部14は洗浄前処理で洗浄前処理部6に充満する臭気を排気するため、洗浄前処理部6を換気する。この例では、搬入口18が吸気部を兼用している。したがって、換気部14には搬入口18および排気部22が含まれる。
<洗浄前処理部6>
図3は、洗浄機4に併設された洗浄前処理部6の一例を示している。図3において、図2と同一部分には同一符号を付してある。
処理液槽10には処理液24を浸漬槽8に供給する供給管28が備えられ、希釈液槽12には希釈液26を浸漬槽8に供給する供給管30が備えられる。各供給管28、30には電磁弁32、34が設置され、各電磁弁32、34の開閉は制御部36によって制御される。
浸漬槽8には臭気センサ38、レベルセンサ40、昇降機構42、廃棄ポンプ44が設置されている。
臭気センサ38は、浸漬槽8の処理液24から放散する臭気を検出する。この臭気センサ38には臭気原因物質の臭気粒子98をたとえば、吸着膜に吸着させ、この吸着膜から臭気信号を取り出すなどのセンサ素子94が含まれる。
レベルセンサ40は、浸漬槽8に充填された処理液24のレベル検出に用いられる。このレベルセンサ40の検出出力が制御部36に取り込まれ、浸漬槽8の処理液24のレベル制御に用いられる。
昇降機構42はコンベア部48を備える。コンベア部48は被洗浄物待機部20側のコンベア部50から被洗浄物16を受け、昇降機構42の下降によって浸漬槽8内の処理液24に浸漬させる。被洗浄物16は、バスケット52に収容され、バスケット単位で処理液24に浸漬した後、処理液24から引き上げて洗浄機4に搬送する。昇降機構42およびコンベア部48、50は被洗浄物16の搬送手段の一例である。
昇降機構42には昇降駆動部54および昇降センサ56が設置されている。昇降駆動部54は制御部36で制御され、昇降機構42を昇降させる。昇降センサ56は被洗浄物16の昇降を検出する。この検出出力が制御部36に取り込まれ、昇降機構42の昇降や、被洗浄物16の浸漬時間Tdの制御などに用いられる。浸漬時間Tdは処理液24の使用時間Tmの基礎となる。
廃棄ポンプ44は浸漬槽8から処理液24を槽外に排出させる廃棄手段の一例である。この廃棄ポンプ44はポンプ駆動部58で駆動され、制御部36の制御により処理液24、廃棄パイプ60を通して槽外に廃棄する。
排気部22には浸漬槽8および被洗浄物待機部20を覆う排気フード62が設置されている。排気フード62は排気ダクト64に連結されている。
排気部22には排気フード62から排気ダクト64に至る通路部66に消臭部68および換気ファン70が設置されている。
消臭部68は、通路部66を通過する排気から臭気を除くフィルターを備える。換気ファン70はモーター72で回転させ、搬入口18から吸気と排気部22から排気ダクト64への排気を生じさせ、これら吸気および排気により洗浄前処理部6の換気を行う。モーター72はモーター駆動部74によって駆動し、この回転速度が制御部36により制御される。
<制御部36による制御>
制御部36の制御には、
(1) 臭気センサ38の検出出力を受け、臭気レベルSLが希釈レベルMrefか交換レベルCrefかの判定
(2) 浸漬槽8の処理液24の使用時間Tmの監視制御
(3) 臭気レベルSLの判定結果に応じた浸漬槽8の処理液24の希釈制御または交換制御
(4) 浸漬槽8の処理液24のレベル制御
(5) 被洗浄物16の搬送および昇降機構42の昇降制御
(6) 洗浄前処理部6の換気制御
(7) その他、洗浄機4と洗浄前処理部6との連携制御
など、多岐に亘る処理が含まれる。
<洗浄システム2のハードウェア>
図4は、洗浄システム2のハードウェアを示している。この洗浄システム2において 図3と同一部分には同一符号を付してある。
制御部36は通信機能を有するコンピュータで構成される。この制御部36には、プロセッサ76、記憶部78、入出力部(I/O)80、タイマー82、通信部84が含まれる。
プロセッサ76は、記憶部78にあるOS(Operating System)を実行し、既述の洗浄前処理の制御に用いられる本開示の洗浄プログラムなどの各種プログラムを実現するための情報処理を実行する。
記憶部78は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、本開示の洗浄プログラムなどを格納する記録媒体の一例である。この記憶部78にはOS、既述の洗浄前処理の制御情報の生成などを実行するための処理プログラムなど、各種のプログラム、臭気の推移情報を含む制御情報などが格納される。本開示では、臭気管理のための各種情報は、臭気管理データベース(DB)100によって記憶部78に格納される。
I/O80は、プロセッサ76の制御により、操作入力部86からの情報の入力、情報読み出しなどを行う。このI/O80には、臭気センサ38、レベルセンサ40、昇降センサ56などのセンサ機器からの検出出力や、タイマー82の計時出力や操作入力部86からの操作入力が取り込まれる。そして、このI/O80から洗浄機4、電磁弁32、34、昇降駆動部54、ポンプ駆動部58などの機器に対する制御出力が提供され、情報提示部88に対しては提示情報出力が提供される。
タイマー82は、浸漬時間Tdなどの計時に用いられる。通信部84はプロセッサ76の制御により、図示しない情報端末やリモコン装置などとの無線接続または有線接続により情報の授受を行う。
操作入力部86にはキーボードやマウスの他、情報提示部88の表示画面に設置されたタッチセンサなどが含まれる。そして、この操作入力部86には、昇降機構42の下降などを指示するためのスイッチ90が含まれる。
情報提示部88は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)などの情報提示機器で構成され、各種情報処理のための情報提示を行う。
<臭気の検出>
図5のAは、臭気センサ38の一例を示している。図5のAにおいて、図3および図4と同一部分には同一符号を付してある。
臭気センサ38には、センサ筐体92を備えてセンサ素子94が設置されている。センサ素子94は電源96から給電し、出力部が制御部36に接続されている。
センサ筐体92は洗浄前処理部6の内部に設置され、センサ素子94を洗浄前処理部6内の空気Airとともに臭気粒子98に接触させる。
センサ素子94には、図5のBに示すように、臭気粒子98の密度に応じたレベルを持つ検出出力(電気信号)が得られる。この検出出力は制御部36に取り込まれる。したがって、制御部36は、臭気センサ38の検出出力を受け、臭気の時間推移を表す推移情報を取得できる。
<プロセッサ76による情報処理>
プロセッサ76は、既述の制御部36による制御を実現するための情報処理を行う。この情報処理には、臭気管理データベース(DB)100への格納情報の生成および格納、基準情報の設定、臭気レベルSLの判定、判定結果の提示情報の生成などの処理が含まれる。
<臭気管理データベース(DB)100>
図6は、臭気管理DBの一例を示している。この臭気管理DB100は臭気レベルSLにより処理液24の希釈、交換を含む臭気管理のための情報処理に用いられる。
この臭気管理DB100には、被洗浄物情報部102、処理液情報部104、使用時間情報部106、臭気推移情報部108、臭気レベル情報部110、制御情報部112、制御履歴情報部114が設定されている。
被洗浄物情報部102には、食器類などの被洗浄物16を特定するための識別情報、洗浄量などが格納される。
処理液情報部104には、浸漬槽部104−1、希釈液槽部104−2、処理液槽部104−3が設定されている。浸漬槽部104−1には浸漬槽8に供給される処理液24の成分情報、濃度情報、現在情報などの管理情報が格納される。希釈液槽部104−2には、希釈液槽12における希釈液26の管理情報が格納される。処理液槽部104−3には待機中の処理液24の成分情報、濃度情報、待機量などの管理情報が格納される。
使用時間情報部106には、浸漬槽8の処理液24の使用開始からの経過時間などの時間情報が格納される。
臭気推移情報部108には、臭気の推移情報が格納され、時間部108−1および検出データ部108−2が設定される。時間部108−1には臭気の検出時点などの時間情報が格納される。検出データ部108−2には臭気の検出値が格納される。
臭気レベル情報部110には、臭気レベルSLの基準情報が格納される。交換制御情報部112−2には、希釈制御情報部112−1および交換制御情報部112−2が設定される。希釈制御情報部112−1には、浸漬槽8の処理液24を希釈液26で希釈するための希釈制御情報、浸漬槽8の処理液24を交換するための交換制御情報が格納される。
制御履歴情報部114には、処理液24の希釈制御や交換制御などの履歴情報が格納される。
<被洗浄物16の洗浄前処理>
被洗浄物16は図7のAに示すように、被洗浄物待機部20からコンベア部50により、浸漬槽8側のコンベア部48に引き渡される。
コンベア部48に引き渡された被洗浄物16は図7のBに示すように、昇降機構42の下降により、処理液24に浸漬させる。処理液24に被洗浄物16を浸漬すると、被洗浄物16の表面に付着している汚れが処理液24の洗浄機能により処理液24中に離脱する。
被洗浄物16は所定時間の浸漬の後、破線で示すように、昇降機構42の上昇により処理液24から引き上げられ、コンベア部48により浸漬槽8から洗浄機4へ渡され、所定の洗浄が行われる。
<処理液24の希釈制御>
図8のAは、横軸に時間t、縦軸に臭気レベルSLを取り、臭気レベルSLの推移を示している。この臭気レベルSLに対し、希釈レベルMrefが設定される。
図8のBは、希釈制御信号Smを示している。臭気レベルSLが希釈レベルMref以上になると、希釈制御信号Smが生成される。この希釈制御信号Smの時点t1、t2で設定される希釈時間tmにおいて、希釈液26による処理液24の希釈が行われる。
図8のCは、処理液24の希釈制御およびその臭気レベルSLの推移を示している。
希釈液26による処理液24の希釈により、臭気レベルSLは下降した後、被洗浄物16の浸漬によって臭気レベルSLが上昇する。
図9のAは、処理液24の排出前の浸漬槽8を示している。処理液24の排出前、浸漬槽8の処理液24は基準レベルに維持される。この基準レベルはレベルセンサ40の検出レベルによって制御される。
図9のBは、浸漬槽8からの処理液24の排出を示している。臭気レベルSLは希釈レベルMref以上になると、制御部36は廃棄ポンプ44を動作させ、廃棄パイプ60から処理液24を排出する。希釈時間をtmとすれば、排出時間tmoは、希釈時間tmの二分の一程度の時間を設定すればよい。
図9のCは、希釈液26を供給し、処理液24のレベルを基準レベルに到達させた状態を示している。排出時間tmoの経過の後、制御部36は、電磁弁34を開き、希釈液槽12から希釈液26を浸漬槽8に供給し、レベルセンサ40の検出レベルにより基準レベルに制御する。
<処理液24の交換制御>
図10のAは、横軸に時間t、縦軸に臭気レベルSLを取り、臭気レベルSLの推移を示している。この臭気レベルSLに対し、交換レベルCrefが設定される。
図10のBは、交換制御信号Scを示している。臭気レベルSLが交換レベルCref以上になると、交換制御信号Scが生成される。この交換制御信号Scで設定される交換時間Tcにおいて、希釈液26による処理液24の希釈が行われる。
図10のCは、処理液24の交換制御およびその臭気レベルSLの推移を示している。処理液24の交換により、臭気レベルSLは初期レベルに低下した後、被洗浄物16の浸漬によって臭気レベルSLが上昇する。
図11のAは、浸漬槽8からの処理液24の排出を示している。臭気レベルSLが交換レベルCref以上になると、制御部36は廃棄ポンプ44を動作させ、浸漬槽8の処理液24を排出する。交換時間Tcに対し、処理液24の排出時間tmoは、交換時間Tcの二分の一程度の時間が設定される。
図11のBは、処理液槽10から浸漬槽8に処理液24を供給し、そのレベルを基準レベルに到達させた状態を示している。排出時間tmoの経過の後、制御部36は、電磁弁32を開き、処理液槽10から処理液24を浸漬槽8に供給し、レベルセンサ40の検出レベルにより基準レベルに制御する。
<処理液24の希釈制御Mおよび交換制御C>
図12は、処理液24の希釈制御Mの後、交換制御Cを行った場合を示している。処理液24の臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達した場合には第1段階として、浸漬槽8の処理液24の希釈制御Mを行う。
この希釈制御Mの後、浸漬処理を継続して行い、処理液24の臭気レベルSLが交換レベルCrefに到達した場合には第2段階として、浸漬槽8の処理液24の交換制御Cを行う。
この例では、処理液24の一回の希釈制御Mの後、交換制御Cを行っているが、数回の希釈制御Mxの後、交換制御Cを行ってもよい。
<情報提示>
この洗浄システム2では、処理液24の監視状態、希釈制御および交換制御について、情報提示部88を以て情報提示を行う。
希釈制御に至る前、制御部36は、希釈制御に至る前に取得している情報から提示情報を生成し、図13のAに示すように、情報提示部88の提示画面116に処理液状態情報117、臭気レベル情報118、臭気レベル推移119、待機モード表示120−1を提示する。処理液状態情報117には、浸漬槽8および処理液槽10の処理液24の状態、希釈液槽12の希釈液26の状態を表示する。
臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達すると、これを契機に制御部36は、希釈制御モードでの移行を表す提示情報を生成し、図13のBに示すように、情報提示部88の提示画面116に処理液状態情報117、臭気レベル情報118、臭気レベル推移119、希釈制御モード表示120−2を提示する。
また、臭気レベルSLが交換レベルCrefに到達すると、これを契機に制御部36は、交換制御モードでの移行を表す提示情報を生成し、図13のCに示すように、情報提示部88の提示画面116に処理液状態情報117、臭気レベル情報118、臭気レベル推移119および交換制御モード表示120−3を提示する。
<洗浄機4>
図14は、洗浄機4の一例を示している。この洗浄機4は、洗浄前処理部6で処理液24による浸漬処理を完了した被洗浄物16を洗浄する。
この洗浄機4には、洗浄前処理部6と一体に筐体122を備える。この筐体122には、洗浄タンク124、洗浄室126、すすぎタンク128が備えられる。洗浄タンク124に溜められた洗浄水130は、洗浄ポンプ132により圧送され、洗浄ノズル134−1、134−2から洗浄室126に噴射する。洗浄室126に導入されたバスケット52上で被洗浄物16が洗浄される。
この被洗浄物16の洗浄後、すすぎタンク128に溜められたすすぎ水136は、すすぎポンプ138により圧送され、すすぎノズル140−1、140−2から洗浄室126に噴霧される。これにより、洗浄後の被洗浄物16のすすぎが行われる。
この洗浄システム2では洗浄機4の洗浄工程前に洗浄前処理部6を前置しているが、洗浄機4の形態は例示した形態に限定されるものではない。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 洗浄前処理部6に充満する臭気を検出し、この臭気レベルSLが希釈レベルMref以上であれば浸漬槽8の処理液24を希釈液26で希釈し、臭気を抑制できる。
(2) 臭気レベルSLが交換レベルCref以上であれば浸漬槽8の処理液24を交換するので、臭気を初期レベルまで低下させることができる。
(3) 洗浄前処理部6の換気の際、搬入口18から吸気を行うので、被洗浄物16の臭気を洗浄前処理部6に取込み、消臭とともに換気することができる。
〔第2の実施の形態〕
図15は、第2の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示している。図15に示す工程は一例であり、この工程に本発明が限定されるものではない。この洗浄前処理工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この洗浄前処理工程には換気(S201)、浸漬判断(S202)、情報提示(S203)、使用時間Tmの計測(S204)、臭気の検出(S205)、臭気レベルSLの判定(S206)、希釈レベルMrefへの到達時間の判定(S207)、交換レベルCrefへの到達時間の判定(S208)、処理液24の希釈(S209)、処理液24のレベル制御(S210)、情報提示(S211)、処理液24の交換(S212)、処理液24のレベル制御(S213)、情報提示(S214)などが含まれる。
換気(S201): 洗浄機4の駆動に対し、制御部36は換気ファン70を動作させ、洗浄前処理部6の換気を行う。
浸漬判断(S202): 制御部36は、被洗浄物16の搬入に基づき、処理液24への被洗浄物16の浸漬を判断する。この判断には昇降駆動部54の動作や昇降センサ56の検出出力を用いてもよい。
情報提示(S203): 制御部36は、現在までの取得情報などから提示情報を生成し、情報提示部88に提示する(図13のA)。
使用時間Tmの計測(S204): 制御部36は、処理液24の使用時間Tmを計測する。この使用時間Tmには昇降センサ56の移動情報および処理液24中の浸漬時間Tdが含まれる。
臭気の検出(S205): 処理液24から放散する臭気を臭気センサ38で検出し、この検出出力が制御部36に提供される。
臭気レベルSLの判定(S206): 制御部36は、臭気センサ38の検出出力を取り込み、この検出出力から臭気レベルSLを判定する。制御部36では、この臭気レベルSLに対して処理液24の希釈レベルMref、処理液24の交換レベルCrefが設定される。制御部36は、臭気レベルSLが希釈レベルMref以上かを判定し、交換レベルCref以上かを判定する。
希釈レベルMrefへの到達時間の判定(S207): 制御部36は、臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達に要した時間が第1の基準時間Tref1以上であるかを判定する。臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達に要した時間が基準時間Tref1未満であれば(S207のNO)、S203に戻る。
交換レベルCrefへの到達時間の判定(S208): 臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達に要した時間が基準時間Tref1以上であれば(S207のYES)、制御部36は、臭気レベルSLが交換レベルCrefに到達に要した時間が第2の基準時間Tref2以上であるかを判定する。
処理液24の希釈(S209): 臭気レベルSLが希釈レベルMref以上で、基準時間Tref1に到達し、臭気レベルSLが交換レベルCrefに到達に要した時間が基準時間Tref2未満であれば(S208のNO)、制御部36は、処理液24の希釈制御を行う。
処理液24のレベル制御(S210): 処理液24の希釈の際、制御部36は、処理液24の廃棄ポンプ44を動作させて処理液24の排出を併用し、浸漬槽8の処理液24を基準レベルに制御する。
情報提示(S211): 制御部36は、現在までの取得情報などから提示情報を生成し、情報提示部88に提示する(図13のB)。
処理液24の交換(S212): 処理液24の使用時間Tmが基準時間Tref2以上であれば(S208のYES)、制御部36は処理液24の交換制御を行う。
処理液24のレベル制御(S213): 処理液24の交換の際、制御部36は、レベルセンサ40の検出出力を監視しつつ、処理液24を供給し、浸漬槽8の処理液24を基準レベルに制御する。
情報提示(S214): 制御部36は、現在までの取得情報などから提示情報を生成し、情報提示部88に提示する(図13のC)。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 臭気レベルSLの希釈レベルMrefへの到達時間が基準時間Tref1を超え、臭気レベルSLの交換レベルCrefへの到達時間が基準時間Tref2未満の場合には、処理液24を希釈液26で希釈し、臭気レベルSLを低下させて再利用できる。
(2) 臭気レベルSLの交換レベルCrefへの到達時間が基準時間Tref2を超えている場合に処理液24を交換するので、処理液24の使用時間Tmを基準時間Tref2まで延長できる。
〔第3の実施の形態〕
図16は、第3の実施の形態に係る処理液24の一部交換制御を示している。図16において、図3と同一部分には同一符号を付してある。
第1および第2の実施の形態に係る処理液24の交換制御では、浸漬槽8の処理液24の全部を交換しているが、一部の処理液24の交換を行ってもよい。
臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達したとき、図16のAに示すように、浸漬槽8から一部の処理液24たとえば、1/2程度の処理液24を排出させる。
この一部排出の後、処理液槽10から浸漬槽8に処理液24を供給し、基準レベルに制御してもよい。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 臭気レベルSLが希釈レベルMrefに到達したとき、使用済みの処理液24の一部廃棄を行うとともに、新規の処理液24を供給するので、処理液24の機能低下を抑制しつつ、臭気レベルSLを低減できる。
(2) 処理液24の新旧の混合を行うので、処理液24の使用時間Tmを延長することができ、経済的である。
〔第4の実施の形態〕
図17は、第2の実施の形態に係る洗浄機器200を示している。図18に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図18において、図2、図3と同一部分には同一符号を付してある。
この洗浄機器200は、既述の洗浄システム2を実現したものであり、洗浄機4と一体に洗浄前処理部6を備え、上記実施の形態と同様の機能を備えている。
洗浄機4の筐体部には窓部202−1が形成され、この窓部202−1を通して洗浄中の動作状態を視認できる。同様に、洗浄前処理部6には窓部202−2、202−3が備えられる。窓部202−2側から浸漬槽8側の動作状態、窓部202−3側から洗浄前処理部6側の動作状態を視認できる。
洗浄前処理部6では、搬入口18からバスケット52とともに被洗浄物16を受け取ることができるとともに、吸気を行うことができる。搬入口18には遮蔽カーテン204が設置されている。8の遮蔽カーテン204は、洗浄前処理部6の内外を分離し、吸気を行うので、洗浄前処理部6内からの臭気の漏洩を防止できる。
洗浄前処理部6の壁面には情報提示部88のディスプレイ206が設置され、このディスプレイ206に隣接して操作入力部86のキーボード208が設置されている。
斯かる構成によれば、既述した洗浄システム2が洗浄機器200に構成され、被洗浄物16の洗浄前処理として浸漬処理を経た後、洗浄を効率的に行うことができる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態には次のバリエーションが含まれる。
(1) 本発明の洗浄の方法およびシステムにおいて、被洗浄物16は食器類などの汚れ物に限定されない。
(2) 上記実施の形態では、被洗浄物16を待機させる被洗浄物待機部20が洗浄前処理部6の内部に設置されているが、洗浄前処理部6の外部に設置されてよい。
(3) 制御部36の内部に記憶部78を設置しているが、制御部36の外部に記憶部78を設置してもよい。
(4) 洗浄機4の洗浄動作と洗浄前処理部6内の処理を連動させ、処理液24への被洗浄物16の効率的な浸漬処理を行うことが可能である。
(5) 第1の実施の形態において、臭気レベルSLが交換レベルCref未満の場合に処理液24を希釈しているが、処理液の使用時間Tmが基準時間Tref以上であれば、処理液24の交換に代え、希釈液26による処理液24の希釈を行ってもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、臭気レベルSLに応じて処理液24の希釈や交換を行うことができ、処理液24の洗浄機能を維持しつつ浸漬槽8の処理液24からの臭気の放散を抑制し、作業環境の低下を防止できる。
2 洗浄システム
4 洗浄機
6 洗浄前処理部
8 浸漬槽
10 処理液槽
12 希釈液槽
14 換気部
16 被洗浄物
18 搬入口
20 被洗浄物待機部
22 排気部
24 処理液
26 希釈液
28、30 供給管
32、34 電磁弁
36 制御部
38 臭気センサ
40 レベルセンサ
42 昇降機構
44 廃棄ポンプ
48 コンベア部
50 コンベア部
52 バスケット
54 昇降駆動部
56 昇降センサ
58 ポンプ駆動部
60 廃棄パイプ
62 排気フード
64 排気ダクト
66 通路部
68 消臭部
70 換気ファン
72 モーター
74 モーター駆動部
76 プロセッサ
78 記憶部
80 入出力部(I/O)
82 タイマー
84 通信部
86 操作入力部
88 情報提示部
90 スイッチ
92 センサ筐体
94 センサ素子
96 電源
98 臭気粒子
100 臭気管理データベース
102 被洗浄物情報部
104 処理液情報部
104−1 浸漬槽部
104−2 希釈液槽部
104−3 処理液槽部
106 使用時間情報部
108 臭気推移情報部
108−1 時間部
108−2 検出データ部
110 臭気レベル情報部
112 制御情報部
112−1 希釈制御情報部
112−2 交換制御情報部
114 制御履歴情報部
116 提示画面
117 処理液状態情報
118 臭気レベル情報
119 臭気レベル推移
120−1 待機モード表示
120−2 希釈制御モード表示
120−3 交換制御モード表示
122 筐体
124 洗浄タンク
126 洗浄室
128 すすぎタンク
130 洗浄水
132 洗浄ポンプ
134−1、134−2 洗浄ノズル
136 すすぎ水
138 すすぎポンプ
140−1、140−2 すすぎノズル
200 洗浄機器
202−1、202−2、202−3 窓部
204 遮蔽カーテン
206 ディスプレイ
208 キーボード

Claims (17)

  1. 食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、
    コンピュータに含まれるプロセッサによって、
    浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する工程と、
    前記処理液が放散する臭気を検出し、該臭気レベルを判定する工程と、
    前記臭気レベルに対して前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換する工程と、
    を含む各工程が実行されることを特徴とする洗浄方法。
  2. さらに、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
  3. さらに、前記処理液の使用時間を計測する工程と、
    前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄方法。
  4. さらに、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を提示する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の洗浄方法。
  5. 食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄システムであって、
    処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、
    前記処理液が放散する臭気を検出する臭気センサと、
    前記臭気センサの検出出力を受けて臭気レベルを判定し、該臭気レベルに前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換するための制御情報を生成する制御部と、
    を備えることを特徴とする洗浄システム。
  6. さらに、前記制御部は、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈することを特徴とする請求項5に記載の洗浄システム。
  7. さらに、前記処理液の使用時間を計測する計時部を備え、前記制御部は、前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の洗浄システム。
  8. さらに、前記制御部は、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を情報提示部に提示させることを特徴とする請求項5ないし請求項7の何れかの請求項に記載の洗浄システム。
  9. コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    臭気情報を取得し、該臭気レベルを判定する機能と、
    前記臭気レベルに対して処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換する制御情報を生成する機能と、
    前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. さらに、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈する制御情報を生成する機能を前記コンピュータに実行させるための請求項9に記載のプログラム。
  11. さらに、前記処理液の使用時間を計測する機能と、
    前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈する制御情報を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実行させるための請求項9または請求項10に記載のプログラム。
  12. 記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を提示する機能を前記コンピュータに実行させるための請求項9ないし請求項11の何れかの請求項に記載のプログラム。
  13. 請求項9ないし請求項12の何れかの請求項に記載のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  14. 食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄機器であって、
    処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、
    前記処理液が放散する臭気を検出する臭気センサと、
    前記臭気センサの検出出力を受けて臭気レベルを判定し、該臭気レベルに前記処理液の交換レベルが設定され、前記臭気レベルが前記交換レベル以上であれば、前記処理液の全部または一部を交換するための制御情報を生成する制御部と、
    を備えることを特徴とする洗浄機器。
  15. 前記制御部は、前記臭気レベルに対して前記処理液の希釈レベルを設定し、前記臭気レベルが前記希釈レベル以上であれば、希釈液により前記処理液を希釈することを特徴とする請求項14に記載の洗浄機器。
  16. さらに、前記処理液の使用時間を計測する計時部を備え、前記制御部は、前記使用時間に対して基準時間を設定し、前記使用時間が前記基準時間以上であれば、前記処理液の一部または全部を交換し、前記使用時間が前記基準時間未満であれば、前記処理液を希釈水により希釈することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の洗浄機器。
  17. 前記制御部は、前記臭気レベルの推移情報を生成し、該推移情報を情報提示部に提示させることを特徴とする請求項14ないし請求項16の何れかの請求項に記載の洗浄機器。
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