JP6795362B2 - 接合用の導電性ペースト - Google Patents

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本発明は、接合用の導電性ペーストおよびこれを用いた電子デバイスの製造方法に関する。
電子デバイスは半導体チップのような電子部品を有し、その電子部品は基板の導電層に導電性ペーストで接合されている。電子部品は、導電層の上に塗布された導電性ペーストの上にマウントされた後、導電性ペーストを加熱することで、基板の導電層と物理的にも電気的にも接合する。製造工程において、マウントされた電子部品と導電性ペーストの層との接着が不十分だと、電子部品が剥離して、電子デバイスに欠陥を与える原因になる問題があった。特許文献1は、電子デバイスの製造のための接合材を開示している。接合材は、粒径が1〜200nmである銀ナノ粒子とオクタンジオールからなる。
特開2016−069710号公報
本発明の目的の1つは、製造プロセス中に、電子部品と十分に接着する導電性ペースト、およびこれを用いた電子デバイスの製造方法を提供することである。
本発明の課題を解決するための手段の一例は、
導電層を含む基板を準備する工程と、
導電層の上に導電性ペーストを塗布する工程であって、導電性ペーストが、100重量部の金属粉、5〜20重量部の溶媒、および、0.05〜3重量部のポリマーを含む、接合用の導電性ペーストであり、ポリマーが、第1ポリマーおよび第2ポリマーを含み、第1ポリマーの分子量(Mw)が5,000〜95,000であり、第2ポリマーの分子量(Mw)が100,000〜300,000である、工程と、
塗布された導電性ペーストの上に電子部品を搭載する工程と、
導電性ペーストを加熱して、導電層と電子部品とを接合する工程とを含む、電子デバイスの製造方法、である。
ここで、ある実施態様では、金属粉の粒径(D50)は、0.01〜5μmである。
また、ある実施態様では、第1ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
また、ある実施態様では、第2ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
また、ある実施態様では、第1ポリマーおよび第2ポリマーの重量比(第1ポリマー:第2ポリマー)が、1:0.5〜1:2である。
また、ある実施態様では、第2ポリマーの分子量が、第1ポリマーの分子量よりも10,000以上大きい。
ここで、ある実施態様では、電子部品が、半導体チップである。ある実施態様では、電子部品が、ニッケル、金、およびそれらの合金からなる群から選択されるメッキ層を含む。
また、ある実施態様では、導電層の上に導電性ペーストを塗布した後、塗布された導電性ペーストの上に電子部品を搭載する前に、40〜150℃で乾燥する工程を更に含む。
本発明の課題を解決するための手段の別の例は、100重量部の金属粉、5〜20重量部の溶媒、および、0.05〜3重量部のポリマーを含む、接合用の導電性ペーストであって、ポリマーが、第1ポリマーおよび第2ポリマーを含み、第1ポリマーの分子量(Mw)が5,000〜95,000であり、第2ポリマーの分子量(Mw)が100,000〜300,000である、導電性ペーストである。
ここで、ある実施態様では、金属粉の粒径(D50)は、0.01〜5μmである。
また、ある実施態様では、第1ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
また、ある実施態様では、第2ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
また、ある実施態様では、第1ポリマーおよび第2ポリマーの重量比(第1ポリマー:第2ポリマー)が、1:0.5〜1:2である。
また、ある実施態様では、第2ポリマーの分子量が、第1ポリマーの分子量よりも10,000以上大きい。
本発明の接合用の導電性ペーストおよびこれを用いた電子デバイスの製造方法によれば、製造プロセス中に、電子部品を導電性ペーストの層に十分に接着させることができる。
電子デバイスの断面の一例を示す概念図である。
電子デバイスは、少なくとも導電層を有する基板と電子部品を含んでいる。基板の導電層と電子部品は、導電性ペーストによって接合される。以下、図1を参照して、電子デバイス100の製造方法の一例を説明する。なお、ある実施態様における数値範囲の下限値および上限値は、それぞれ別の実施態様における数値範囲の上限値および下限値と組み合わせることができる。
まず、導電層103を有する基板101を準備する。導電層103は、良導体および半導体を含む概念である。ある実施態様において、導電層103は、電子回路、電極、または電子パットである。ある実施態様において、導電層103は、金属層である。別の実施態様では、金属層は、銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、プラチナ、これらの合金を含む。別の実施態様では、導電層103は、銅層または銀層である。
導電性ペースト105は、接合用の導電性ペーストである。導電性ペースト105は、良導体と良導体、良導体と半導体、または半導体と半導体を接合することができる。導電性ペースト105は、導電層103の上に塗布される。塗布された導電性ペースト105は、ある実施態様において50〜500μmの厚さ、別の実施態様において80〜300μmの厚さ、別の実施態様において100〜200μmの厚さ、を有する。ある実施態様において、導電性ペースト105は、スクリーン印刷で塗布される。別の実施態様において、スクリーン印刷のためにメタルマスクが用いられる。
塗布された導電性ペースト105の層は、任意で、乾燥される。乾燥温度は、ある実施態様において40〜150℃、別の実施態様において50〜120℃、別の実施態様において60〜100℃である。乾燥時間は、ある実施態様において10〜150分、別の実施態様において15〜80分、別の実施態様において20〜30分である。
導電性ペースト105の層の上に電子部品107を搭載する。電子部品107は、電気的に機能するものであれば、特に限定されない。ある実施態様において、電子部品107は、半導体チップ、ICチップ、チップ抵抗、チップコンデンサ、チップインダクタ、センサーチップ、およびこれらの組合せからなる群より選択される。別の実施態様では、電子部品107は、半導体チップである。別の実施態様では、半導体チップは、SiチップまたはSiCチップである。
ある実施態様において、電子部品107は、メタライゼーション層を含んでいる。別の実施態様において、メタライゼーション層は、銅、銀、金、ニッケル、パラジウム、プラチナ、これらの合金、およびこれらの組合せからなる群より選択される。別の実施態様において、メタライゼーション層は、金および/またはニッケルを含んでいる。別の実施態様において、メタライゼーション層は、金層およびニッケル層の積層構造を含んでいる。ある実施態様において、電子部品107がメタライゼーション層を有する場合、メタライゼーション層は、導電性ペースト105の層と接する。別の実施態様において、メタライゼーション層は、メッキである。
導電性ペースト105の層は加熱される。加熱の温度は、ある実施態様において150〜400℃、別の実施態様において180〜310℃、別の実施態様において220〜290℃である。加熱時間は、ある実施態様において0.1〜30分、別の実施態様において0.5〜20分、別の実施態様において3〜15分、別の実施態様において5〜10分、ある実施態様において0.1〜5分、ある実施態様において0.5〜3分、ある実施態様において5〜20分、ある実施態様において10〜20分である。導電性ペースト105は、比較的低温で接合させることができるため、電子部品107の熱によるダメージを抑えられる。
ある実施態様において、加熱雰囲気は、還元雰囲気またはエアー雰囲気である。別の実施態様では、還元雰囲気は、N2雰囲気である。別の実施態様では、加熱雰囲気は、エアー雰囲気である。
ある実施態様において、任意で、加熱中に電子部品107を加圧する。加圧により電子部品107は、導電性ペースト105の層により強く接合しうる。加圧は、ある実施態様において少なくとも0.1MPa、別の実施態様において少なくとも1MPa、別の実施態様において少なくとも5MPa、別の実施態様において少なくとも7MPa、別の実施態様において少なくとも15MPa、別の実施態様において少なくとも25MPa、である。加圧は、ある実施態様において45MPa以下、別の実施態様において40MPa、別の実施態様において36MPa以下、別の実施態様において25MPa以下、別の実施態様において15MPa以下、である。別の実施態様において、電子部品107は、加圧することなく接合される。加熱には、オーブンまたはダイボンダーを用いることが出来る。
以下、導電性ペースト105の組成について説明する。導電性ペースト105は、金属粉、溶媒、およびポリマーを含む。
金属粉
ある実施態様において、金属粉は、銀、銅、金、パラジウム、プラチナ、ロジウム、ニッケル、アルミニウム、それらの合金、および、それらの組合せからなる群から選択される。別の実施態様において、金属粉は、銀、銅、ニッケル、それらの合金、および、それらの組合せからなる群から選択される。別の実施態様において、金属粉は、銀である。
ある実施態様において、金属粉の形状は、フレーク状、球形、不定形、あるいはそれらの混合粉である。別の実施態様において、金属粉の形状は、フレーク状および球形の混合粉である。
ある実施態様において、金属粉の粒径(D50)は少なくとも0.01μm、別の実施態様において、少なくとも0.05μm、別の実施態様において、少なくとも0.07μm、別の実施態様において、少なくとも0.1μm、別の実施態様において、少なくとも0.2μm、別の実施態様において、少なくとも0.3μmである。ある実施態様において、金属粉の粒径(D50)は5μm以下、別の実施態様において3μm以下、別の実施態様において2μm以下である。このような粒径であると溶媒に良好に分散する。なお、本願における粒径(D50)は、マイクロトラックX−100型を用いてレーザー回折法で測定する体積平均粒子径(D50)である。
ある実施態様において、金属粉は、導電性ペースト105の総重量に対して、少なくとも60重量%、別の実施態様では少なくとも72重量%、別の実施態様では少なくとも80重量%、別の実施態様では少なくとも85重量%である。ある実施態様において、金属粉は、導電性ペースト105の総重量に対して、97重量%以下、別の実施態様では95重量%以下、別の実施態様では93重量%以下である。
溶媒
金属粉は、溶媒に分散して導電性ペースト105を構成する。溶媒は、導電性ペースト105を基板101あるいは導電層103の上に塗布しやすいように粘度を調節するためにも使える。溶媒の全てもしくは多くは、乾燥工程もしくは加熱工程において、導電性ペースト105から蒸発する。
溶媒の分子量は、ある実施態様において600以下、別の実施態様において520以下、別の実施態様において480以下、別の実施態様において400以下である。ある実施態様において、溶媒の分子量は少なくとも10、別の実施態様において少なくとも100、別の実施態様において少なくとも150、別の実施態様において少なくとも180である。
溶媒の沸点は、ある実施態様において100〜450℃、別の実施態様において150〜320℃、別の実施態様において200〜290℃である。溶媒は、ある実施態様において有機溶媒である。
溶媒は、別の実施態様において、テキサノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、ターピネオール、カルビトールアセテート、エチレングリコール、ブチルカルビトール、ジブチルカルビトール、ジブチルアセテートプロピレングリコールフェニルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ブチルカルビトールアセテート、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル、および、これらの組合せからなる郡から選択される。
ある実施態様における導電性ペースト105の粘度は、チタン製コーンプレートC20/1°を用いたレオメータ(HAAKETM MARSTMIII、Thermo Fisher Scientific Inc.)で測定したとき、シアレート10s-1において10〜300Pa・s、別の実施態様では15〜100Pa・s、別の実施態様では20〜50Pa・sである。
溶媒は、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において少なくとも5重量部、別の実施態様では少なくとも6.5重量部、別の実施態様では少なくとも7.8重量部、別の実施態様では少なくとも8.8重量部である。溶媒は、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において20重量部以下、別の実施態様では15重量部以下、別の実施態様では13重量部以下である。溶媒は、導電性ペースト105の総重量に対して、少なくとも2重量%、別の実施態様では少なくとも4重量%、別の実施態様では少なくとも6重量%、別の実施態様では少なくとも7.5重量%である。ある実施態様において、溶媒は、導電性ペースト105の総重量に対して、25重量%以下、別の実施態様では20重量%以下、別の実施態様では15重量%以下である。
ポリマー
ポリマーは、溶媒に可溶性である。導電性ペースト105は、少なくとも第1ポリマーおよび第2ポリマーの2種のポリマーを含む。なお、本願における分子量(Mw)は、重量平均分子量を意味する。分子量は、高速液体クロマトグラフィー(Alliance 2695、日本ウォーターズ株式会社)等で測定されうる。
第1ポリマーは、第2ポリマーより分子量が小さい。第1ポリマーの分子量(Mw)は、5,000〜95,000である。第1ポリマーの分子量は、別の実施態様においては少なくとも8,000、別の実施態様では少なくとも10,000、別の実施態様では少なくとも18,000、別の実施態様では少なくとも25,000、別の実施態様では少なくとも32,000、である。第1ポリマーの分子量は、別の実施態様では88,000以下、別の実施態様では79,000以下、別の実施態様では68,000以下、別の実施態様では60,000以下、別の実施態様では55,000以下、別の実施態様では49,000以下、である。
第1ポリマーは、ある実施態様において、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、および、それらの混合物からなる群から選択される。第1ポリマーは、別の実施態様において、エチルセルロースである。
第1ポリマーのガラス転移点は、ある実施態様において−30〜250℃、別の実施態様において10〜180℃、別の実施態様において80〜150℃、である。
第1ポリマーは、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において少なくとも0.01重量部、別の実施態様では少なくとも0.05重量部、別の実施態様では少なくとも0.1重量部、である。第1ポリマーは、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において2重量部以下、別の実施態様では1.4重量部以下、別の実施態様では0.9重量部以下、別の実施態様では0.5重量部以下、である。
第1ポリマーは、導電性ペースト105の総重量に対して、ある実施態様において少なくとも0.05重量%、別の実施態様では少なくとも0.08重量%、別の実施態様では少なくとも0.1重量%である。第1ポリマーは、導電性ペースト105の総重量に対して、ある実施態様において1.5重量%以下、別の実施態様では1.0重量%以下、別の実施態様では0.5重量%以下、である。
第2ポリマーは、第1ポリマーより分子量が大きい。第2ポリマーの分子量(Mw)は、100,000〜900,000である。第2ポリマーの分子量は、別の実施態様においては少なくとも105,000、別の実施態様では少なくとも115,000、別の実施態様では少なくとも150,000、である。第2ポリマーの分子量は、別の実施態様においては780,000以下、別の実施態様では610,000以下、別の実施態様では480,000以下、別の実施態様では350,000以下、別の実施態様では200,000以下、である。
第2ポリマーは、ある実施態様において、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、および、それらの混合物からなる群から選択される。第2ポリマーは、別の実施態様において、エチルセルロース、アクリル樹脂、またはこれらの混合物である。
第2ポリマーのガラス転移点は、ある実施態様において−30〜250℃、別の実施態様において10〜180℃、別の実施態様において80〜150℃、である。
第2ポリマーは、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において少なくとも0.01重量部、別の実施態様では少なくとも0.05重量部、別の実施態様では少なくとも0.1重量部、である。第2ポリマーは、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において2重量部以下、別の実施態様では1.4重量部以下、別の実施態様では0.9重量部以下、別の実施態様では0.5重量部以下、である。
第2ポリマーは、導電性ペースト105の総重量に対して、ある実施態様において少なくとも0.05重量%、別の実施態様では少なくとも0.08重量%、別の実施態様では少なくとも0.1重量%である。第2ポリマーは、導電性ペースト105の総重量に対して、ある実施態様において1.5重量%以下、別の実施態様では1.0重量%以下、別の実施態様では0.5重量%以下である。
第1ポリマーおよび第2ポリマーの混合重量比(第1ポリマー:第2ポリマー)は、ある実施態様において10:1〜0.1:1、別の実施態様において5:1〜0.5:1、別の実施態様において2:1〜0.8:1である。
第1ポリマーおよび第2ポリマーの総含有量は、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において少なくとも0.02重量部、別の実施態様では少なくとも0.1重量部、別の実施態様では少なくとも0.2重量部、である。第1ポリマーおよび第2ポリマーの総含有量は、金属粉を100重量部としたとき、ある実施態様において4重量部以下、別の実施態様では2.8重量部以下、別の実施態様では1.8重量部以下、別の実施態様では1.1重量部以下、である。第1ポリマーおよび第2ポリマーの総含有量は、導電性ペースト105の総重量に対して、少なくとも0.01重量%、別の実施態様では少なくとも0.05重量%、別の実施態様では少なくとも0.1重量%、別の実施態様では少なくとも0.15重量%である。ある実施態様において、溶媒は、導電性ペースト105の総重量に対して、2重量%以下、別の実施態様では1重量%以下、別の実施態様では0.5重量%以下である。
ある実施態様において、第2ポリマーの分子量は、第1ポリマーの分子量よりも10,000以上大きい。別の実施態様では、第2ポリマーの分子量は、第1ポリマーの分子量よりも40,000以上大きく、別の実施態様では80,000以上大きく、別の実施態様では100,000以上大きく、別の実施態様では130,000以上大きい。
なお、ある実施態様において、第1ポリマーおよび第2ポリマーの混合物の分子量分布が2つのピークを持っていてもよい。別の実施態様において、第1ポリマーの分子量分布と第2ポリマーの分子量分布とが互いに異なっていてもよい。別の実施態様において、互いに分子量(Mw)の異なる第1ポリマーと第2ポリマーとが異なる種類のポリマーであってもよい。
添加剤
導電性ペースト105の所望する特性に合わせて、界面活性剤、分散剤、乳化剤、安定剤、可塑剤などの添加剤をさらに含めることができる。ある実施態様において、導電性ペースト105は、ガラスフリットを含まない。ある実施態様において、導電性ペースト105は、硬化剤または架橋材を含まない。
特定の理論に限定されないが、本発明においては、第1ポリマーも第2ポリマーも導電性ペースト中に適度なレオロジーを付与するという機能を果たす一方、特に第2ポリマーは導電性ペースト中の溶媒を保持し塗布後のペースト表面に粘着性を与えるという機能を果たすため、結果として製造プロセス中に、電子部品を導電性ペーストの層に十分に接着させることができるようになると考えられる。あるいは、特定の理論に限定されないが、第1ポリマーは、導電性ペーストに適度なレオロジーを付与した状態で、分子量の大きい第2ポリマーによって溶媒の蒸発が抑えられており、更にこの第2ポリマーが塗布後のペースト表面に粘着性を与えるという機能を果たしているため、結果として製造プロセス中に、電子部品を導電性ペーストの層に十分に接着させることができるようになると考えられる。
本発明は以下の実施例によって説明されるが、それらに限定されない。
導電性ペーストを以下の手順によって調製した。
銀粉を、有機溶媒、第1ポリマーおよび第2ポリマーおよび界面活性剤の混合物に分散させた。分散は、ミキサーで各材料を混ぜた後、三本ロールミルにかけて行った。銀粉は、粒径(D50)が0.4μmである球形銀粉および粒径(D50)が1.6μmであるフレーク状銀粉の混合粉であった。第1ポリマーは、分子量44,265のエチルセルロース(Ethocel(登録商標) N4、Dow Chemical Company)であった。第2ポリマーは、分子量135,021のエチルセルロース(Ethocel(登録商標) STD45、Dow Chemical Company)または分子量187,800のエチルセルロース(Ethocel(登録商標) STD200、Dow Chemical Company)であった。第1ポリマーおよび第2ポリマーのガラス転移点(Tg)は、分子量に係らず約130℃であった。ポリマーの分子量は、高速液体クロマトグラフィー(Alliance 2695、日本ウォーターズ株式会社)で測定した。各材料の含有量は、第1表に示す。界面活性剤の含有量は、0.01重量部であった。
銀粉を分散させて得た導電性ペーストの粘度は、25〜30Pa・sであった。粘度の測定には、レオメータ(HAAKETM MARSTM III、チタン製コーンプレート:C20/1°、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いた。
次に、導電性ペーストをガラス基板に塗布して、導電性ペーストの層を得た。なお、このガラス基板を、導電層を含むガラス基板としても、同様な結果が得られると考えられる。ガラス基板(50mm幅、75mm長さ、1mm厚)に、15mm幅の間隔を空けてスコッチテープを貼った。スコッチテープの間にスクレーパーを用いて導電性ペーストを塗布した後、スコッチテープを剥がして、角型パターン(15mm幅、40mm長さ、150μm厚)の導電性ペーストの層を形成した。導電性ペーストの層をオーブンにて80℃15分乾燥させた。
乾燥後、導電性ペーストの層の上表面の接着性を、引張試験機(CHATILLON(登録商標) TCM 201−SS、Wagner Instruments)で測定した。装置のヘッドを、100gfの力で5秒間、導電性ペーストの層の表面にプレスした後、0.1インチ/分のスピードで、引上げた。装置のヘッドが導電性ペーストの層の表面から離れたときの張力を剥離強度とした。
結果を、第1表に示す。剥離強度は、比較例1の結果を100としたときの相対値で表した。剥離強度は、低分子量の第1ポリマーのみを用いた比較例1を100としたとき、低分子量の第1ポリマーおよび高分子量の第2ポリマーを混合した実施例1および2では、それぞれ118および144と向上した。
Figure 0006795362
次に、第2ポリマーのエチルセルロースをアクリル樹脂に置き換えたこと以外、実施例1と同じ材料および手順で導電性ペーストを得て、剥離強度を測定した。アクリル樹脂は、分子量142,000で、ガラス転移点が20℃であった(Elvacite(登録商標) 2044、Lucite International社製)。結果を第2表に示す。剥離強度は、低分子量の第1ポリマーのみを用いた比較例1を100としたとき、低分子量の第1ポリマーおよび高分子量の第2ポリマーを混合した実施例3でそれぞれ135と向上した。
Figure 0006795362
100 電子デバイス
101 基板
103 導電層
105 導電性ペースト
107 電子部品

Claims (15)

  1. 導電層を含む基板を準備する工程と、
    導電層の上に導電性ペーストを塗布する工程であって、導電性ペーストが、100重量部の金属粉、5〜20重量部の溶媒、および、0.05〜3重量部のポリマーを含む、接合用の導電性ペーストであり、ポリマーが、第1ポリマーおよび第2ポリマーを含み、第1ポリマーの分子量(Mw)が5,000〜95,000であり、第2ポリマーの分子量(Mw)が100,000〜300,000である、工程と、
    塗布された導電性ペーストの上に電子部品を搭載する工程と、
    導電性ペーストを加熱して、導電層と電子部品とを接合する工程とを含む、電子デバイスの製造方法。
  2. 金属粉の粒径(D50)は、0.01〜5μmである、請求項1に記載の製造方法。
  3. 第1ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 第2ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 第1ポリマーおよび第2ポリマーの重量比(第1ポリマー:第2ポリマー)が、1:0.5〜1:2である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 第2ポリマーの分子量が、第1ポリマーの分子量よりも10,000以上大きい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 電子部品が、半導体チップである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 電子部品が、ニッケル、金、およびそれらの合金からなる群から選択されるメッキ層を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。
  9. 導電層の上に導電性ペーストを塗布した後、塗布された導電性ペーストの上に電子部品を搭載する前に、40〜150℃で乾燥する工程を更に含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法。
  10. 100重量部の金属粉、5〜20重量部の溶媒、および、0.05〜3重量部のポリマーを含む、接合用の導電性ペーストであって、ポリマーが、第1ポリマーおよび第2ポリマーを含み、第1ポリマーの分子量(Mw)が5,000〜95,000であり、第2ポリマーの分子量(Mw)が100,000〜300,000である、導電性ペースト。
  11. 金属粉の粒径(D50)は、0.01〜5μmである、請求項10に記載の導電性ペースト。
  12. 第1ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項10または11に記載の導電性ペースト。
  13. 第2ポリマーが、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項10〜12のいずれか1項に記載の導電性ペースト。
  14. 第1ポリマーおよび第2ポリマーの重量比(第1ポリマー:第2ポリマー)が、1:0.5〜1:2である、請求項10〜13のいずれか1項に記載の導電性ペースト。
  15. 第2ポリマーの分子量が、第1ポリマーの分子量よりも10,000以上大きい、請求項10〜14のいずれか1項に記載の導電性ペースト。
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