(第1の側面)
本発明の第1の側面においては、まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらが提供され、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、首サポート部材の第1の本体部は、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように、まくら本体の第1の面上を、まくら本体の端部から離れる方向に延びる伸長部を有し、かつユーザの首が首サポート部材によってサポートされたとき、使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成され、および/または、首サポート部材の第2の本体部は、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆するように、まくら本体の第2の面上を、まくら本体の端部から離れる方向に延びる伸長部を有し、かつユーザの首が首サポート部材によってサポートされたとき、使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成されている。
伸長部は、少なくともまくらの第1および/または第2の面上を延び、使用時、すなわちまくらの通常使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成されている。つまり、伸長部の寸法は、ユーザの首がまくら端部に置かれ首サポート部材によってサポートされてユーザの頭がまくら本体の面上に置かれたときに、伸長部(複数可)が、ユーザの頭の少なくとも一部の下でまくらの任意の面積を被覆する程度に、対応するまくらの面上を、まくら端部から離れる方向に延びるように利用可能な程度のものである。
伸長部がユーザの頭の少なくとも一部の“下を延びる(extending underneath)”とは、伸長部が使用時に頭と接触すべき面(上面)の上を延びている(よって、頭の直下を延びる)構成、および同様に、伸長部がまくらの基部面(底面)、すなわち使用時に頭が置かれるのと反対側のまくらの面の上を延びている構成の両方を指すことを意図したものである。こうした例では、伸長部は頭と直接接触する位置にはない場合もあるが、それでもなお、ユーザの頭の少なくとも一部の下で(すなわち、垂直面で)まくら本体の任意の領域を被覆するように延びることになる。
典型的には、上述のように、通常使用中にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたとき、伸長部は、使用時に少なくともユーザの耳まで届くくらい十分に長いものである。実施の形態では、伸長部は、少なくともユーザの目の位置まで届くくらい十分に長いものであり、さらに典型的には、伸長部は、少なくともユーザの頭全体の下を通りすぎるのに十分なだけ遠くまで延びるように十分に長いものである。これにより、望ましい程度のサポートおよび快適さが頭に与えられることが保証される。例えば、伸長部は、まくら本体の面のほぼ全幅にわたって延びることができる。典型的には、伸長部は、少なくともユーザの頭の全幅に対応する面積を被覆するのに十分なだけ遠くまで、まくら本体の長さに沿って延びる。伸長部を備えた第1および/または第2の本体部の寸法を述べるさらなる実施の形態が、この後、“伸長部”の項において説明される。
首サポート部材の第1および/または第2の本体部にまくら本体の一面の上を延びる伸長部を設けることで、(先に“発明の概要”の項で述べた利点に加えて)多数の驚くべき利点が得られる。首サポート部材の一部として伸長部を設けることで、伸長部は、使用時にユーザの頭が置かれるべき表面上を延びるか、ユーザによって使用時にまくらが置かれる基台表面を現実にもたらすまくらの面上を延びるように、まくら本体の下を通るものとできる。いずれの構成でも、首サポート部材とまくら本体の表面との間で接触表面積が増加し、よって、まくら本体に対して横向きまたは外向きに首サポート部材をスライドさせるのに必要な横方向の力の大きさを増加させ、これにより、まくらの使用時に、まくら本体に対する首サポート部材の動きを著しく減少させる。実際に、ユーザの頭の重さがまくらにかかったとき、頭によって伸長部に加わるさらなる圧力(使用時に頭が置かれるまくらの面に沿って伸長部が延びるなら、伸長部上に直接、および/または、使用時にまくらの下面上を伸長部が延びるなら、非直接)が、使用時の首サポート部材の動きに驚くほど効果的減少をもたらすことが、本発明者によって見いだされている。
さらにこの構成は、首サポート部材が、所望の首サポートをもたらすために用いられるだけでなく、頭へのサポートおよび快適さを増すことも適宜許し、まくら本体によって予め与えられている首サポートを補う、との利点を有する。
さらなる利点は、この構成がまた、整形外科用凹凸まくらなどの一体首サポートまくらに外見および触感がより近いとユーザに評判の製品を生み、よって、一体化製品に関連する利点に、先に述べたような補助的首サポート体の着脱自在さに関連する利点が組み合わさることである。
(第2の側面)
さらなる側面においては、まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらが提供され、首サポート部材が、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、まくら本体の端部の近傍にあり、かつまくら本体の端部上を延びる、使用時に対象に接触するものとして構成された首サポート部材の部分が、実質的に凸状である(すなわち、外向きにカーブした)湾曲外面形状を有する。
“外面形状(outer surface profile)”との用語は、使用時に首サポート部材がまくら本体と係合したときにユーザと接触するように配置された首サポート部材の外面の全体形状を指すことを意図したものである。対照的に、“内面形状(inner surface profile)”とは、使用時に首サポート部材がまくら本体と係合したときにまくら本体の表面と接触するように配置された首サポート部材の表面の全体表面形状を指すことを意図したものである。
“使用時に対象に接触するものとして構成された(configured to contact a subject in use)”部分とは、まくらの使用中に(まくらの底面が表面に置かれ、対象の頭と首がまくらの上面に置かれたときに)ユーザに接触するように利用可能なものとして配置された部分を指すものである。
上述の湾曲(curvature)とは、使用時にまくらのユーザに向けられるように配置された、すなわち、ユーザの首、および必要ならば肩に接触するように配置された(好適には、まくら表面(あるいは使用時にまくらが置かれる表面)に対して垂直な平面における)第1および/または第2の本体部の部分に対応する首サポート部材の領域における表面形状を指す。首サポート部材の第1および第2の本体部の断面の外面形状が、完璧な凸状でなくてはならないということを意図するものではない。当然ながら、例えば、外面は(意匠であろうが、微細な欠点として存在するものであろうが)さらなる二次的な表面特徴を含んでもよく、したがって、そのような場合には、“外面形状”との用語は、一次的な外面形状を指すことを意図したものである。実際のところ、一次的な外面形状は、目に見えるスケールで二次的な表面形状特徴を含むことができるが、それら自体は実質的に凸状でなくてもよく、例えば、一次的な全体形状が実質的に凸状であれば表面形状が凹状であってもよい。類例として、使用時に道路と接触する一般的な自動車タイヤの部分は、凸状の一次的外面形状を有するが、それでもなお、タイヤのスレッドを成す二次的な表面凹部/溝を有し、これらは、それ自体は断面が凸状ではないものの、凸状の一次的外面形状を変えるものではない。
よって、実施の形態では、実質的に凸状の一次的外面形状は、凹部(例えば、穴および/または溝)または凸部(例えばこぶ)などの二次的表面特徴を含む。このような特徴は、通気性、柔軟性、および/またはユーザへの心地よさを改善するのに役立ち得る。好適とあらば、実施の形態では、首サポート部材の外面は、穴および/または溝などの二次的表面特徴を含まなくてもよい。
本発明の首サポート部材はさらに、一次的な表面湾曲に垂直な平面、例えば、使用時にまくらが表面に置かれたときのまくら端部と同じ水平面におけるまくら端部の長さに沿って延びる三次的な表面形状湾曲を有していてもよい。例えば、首サポート部材の第1および/または第2の本体部の厚さは、実施例によっては、首サポートまくらの長さに沿って変化して、端部長さに沿ってさらなる湾曲を作り出してもよい。首サポート部材の中央部(すなわち、まくら本体の端部の中央部に最も近い首サポート部材の部分)が、首サポートまくらの外側部分(すなわち、まくら本体と係合したときにまくら本体の端部の中央部から最も遠い首サポート部材の部分)よりも薄い実施の形態の場合、首サポートまくらの長さにわたって任意の湾曲勾配(gradient of curvature)がもたらされ、表面がさらに、一次的表面形状の横方向の平面において湾曲を示す三次的表面形状を示すことがある。つまり、首サポート部材がまくらを包み込んだとき、外側両端よりも中央部が厚くなってもよいし(すなわち、中央が突き出てもよいし)、あるいは中央部よりも両端が厚くなり、すなわち、内向きのサドル状湾曲が形成されてもよい。よって首サポート部材は、両端領域にある最高点から首サポート部材の中央部にある最低点へと向かって立ち上がる内向きの湾曲を有する(すなわち、ユーザの首へと凹状のサドル状表面を向ける)三次的表面形状を示してもよく、あるいは表面は、首サポート部材の中央部にある最高点から両端にある最低点へと向かって、中央部にある最高点からユーザから離れる方向に(すなわち、自然状態で使用可能な表面上に置かれたときに下向きで、よって中央部が突き出るものであり、“自然状態(resting state)”との用語は、ユーザの首と頭がまくらの上に置かれてまくら表面へと圧力を及ぼしていないときのまくらの状態を指す)湾曲するものである(すなわち、使用時に首を受け止めるための樽状表面を形成する)。本側面および実施の形態の首サポート部材は、典型的には、自然状態で三次的表面形状を持たず、すなわち、首サポート部材の第1および第2の本体部のそれぞれの厚さが、端部のほぼ全長、例えば全長にわたって実質的に均一である。
湾曲外面は、その表面がユーザの首の凹部に少なくとも部分的に適合することが可能であれば、いかなる好適な湾曲勾配を有するものであってもよい。実施の形態では、湾曲勾配は、第1および第2の本体部の外面が、まくら本体の端部での外面形状を実質的に反映する(すなわち、実質的に同じ)ものである。実施の形態では、凸状外面の湾曲勾配は、まくら本体を受け入れる首サポート部材の空洞/凹部の凹状内面の湾曲とほぼ等しい(例えば同一)ものとできる。ただし当然ながら、使用時には、その首サポート部材の凹部の内部形状は、まくら本体の厚さに応じて変化し得る。首サポート部材が比較的厚いまくら本体に用いられると、第1および第2の首サポート本体部(すなわち、第1および第2の顎部材)は、(例えば“V字形”をとるように)引き離され、一方、比較的薄いまくらの場合には、第1および第2の本体部は、(例えば“U字形”をとるように)相対的に接近する。典型的には、凸状外面の湾曲は、まくら端部まくら端部の領域でのまくら本体の湾曲と実質的に相違し、かつ、内面(すなわち凹部)の湾曲とも実質的に相違する。
実施の形態では、まくら本体の端部にオーバーラップする第2の本体部の部分(すなわち、端部部分)は、(使用時にユーザの首および/または肩に接触するための)湾曲外面形状とされ、反対側まくら端部の面上を延びる第2の本体部の部分(すなわち、表面部分)は、(すなわち、まくらが静止できる安定した基部をもたらすように)平坦な外面形状を有するものとできる。
上述の端部部分の“湾曲外面形状(curved outer surface profile)”とは、まくら面に垂直、すなわち使用時にまくらが置かれる表面に垂直な平面における凸状湾曲を指す。典型的には、仮に反対側まくら端部の面上を延びる第2の本体部の部分の外面形状が、まくらが自然姿勢で表面に置かれたときに(すなわち、ユーザが頭をまくらの上に置く前に)平坦または実質的に平坦でないとしても、表面は使用時には通常、本体詰め物材料を圧縮するユーザの頭と首の重さにより平坦となる。よって換言すれば、まくら本体の下を延びる第2の首サポート本体部の部分は、実質的に平坦な外面を有することができる。よって本実施の形態は、使用時にまくらを据えるための安定した基部をもたらす。よって好適には、表面(例えばマットレス)と接触しておらず、かつ使用時にユーザの首と接触するように配置された表面部分は、上述のように湾曲し、かつ、使用時に基台表面と接触するように配置された首サポート本体部(例えば、第2の本体部)の部分は、平坦である。平坦な表面は上記のように形成され、よって自然状態で平坦なものであってもよいし、あるいは上記のように形成されず、使用時に圧縮によって平坦となる。
上述のように首サポート部材が湾曲部分と平坦部分を有する実施の形態では、第2の本体部の湾曲部分から平坦部分へと移行点は、角点によるものとできる。あるいは、移行点が(図7に示すように)湾曲部分から平坦部分にかけて滑らかなものであってもよい。これは典型的には、移行点における首サポート部材の第2の本体部の湾曲勾配によるものとなる。湾曲勾配が小さければ、すなわち、表面があまり湾曲していなければ、より角張った移行となりやすい。湾曲勾配が大きいほど、滑らかに移行する。移行が滑らかなほど、首サポートまくらの触感と快適さが高まる一方で、移行が角張るほど、首サポート部材の圧縮に対する安定性が増す。
実施の形態では、首サポート部材は、横になって寝たとき、すなわち(例えば側臥位で)肩を下にしたときに、ユーザに、肩を基台表面(例えばマットレス)上に置いて首サポート部材に接触させ、同時に首と頭にサポートをもたらすことを可能とするものとして構成される。ユーザに接触するように配置されたまくら端部の領域に実質的に凸状の外面形状を有する首サポート部材を設けることで、首サポート部材の外面は、まくら本体の表面形状をより反映しやすくなる。つまり、首サポート部材は嵩が減り、使用時に一般的なまくらカバーへとよりフィットしやすくなり、かつ、睡眠基台表面に接触して首サポート部材の外面に接触することを同時に許されることで横になって寝る側臥位で肩がさらに自然な姿勢をとれることで、背臥位だけでなく側臥位でも、首に対して望ましい心地よさとサポートを与えられるようになる。この特徴は、例えば非凸状の肩/背中上部傾斜部をもつ従来製品には備わっておらず、この場合、傾斜部の存在は、得られる製品が嵩高く、使用時に一般的なまくらカバー内に適切にフィットしづらいことを意味し、また、このような傾斜部の存在は、まくら本体に近い睡眠表面上で肩が自然な姿勢で落着けないので側臥位では首への望ましいサポートと心地よさが得られず、よってユーザが背臥位に制限されることを意味する。傾斜部を有するまくら装置はまた、仮にまくらがひっくり返されて傾斜部の平坦な端部がユーザに接触するように配置されると、傾斜部の端部が首または頭のサポートにとって好適なものではなくなるため、一方の面のみでの使用に制限される。
好適には、本側面および実施の形態の首サポート部材は、背中上部/肩傾斜部は含まない。
第2の側面のさらなる実施の形態は本開示に詳述してあり、例えば、本発明の第1の側面およびその実施の形態に関して先に述べたものである。
(第3の側面)
さらなる側面においては、まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらが提供され、首サポート部材が、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面(例えば、反対側の面)に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、第2の本体部の外面が、まくら本体から直接離れる方向に(すなわち、ユーザに向かって)約10cm以下、まくら本体の端部から突出している。
好ましくは、第2の本体部の表面の突出とは、まくら端部にオーバーラップする首サポート部材の部分の、ユーザの肩に向かう水平面における(すなわち、横方向への)突出を指す。好適には、これに関連して、まくら本体の表面から“離れる方向に任意の距離だけ突出する(projecting a distance away)”とは、まくら本体の最も外側の端部から首サポート部材の最も外側の表面までの距離を指す。好ましくは、これは、まくら端部の領域における首サポート部材の厚さに対応する。当然ながら、端部部分の厚さを増すほど、ユーザの頭がまくら本体上に置かれたときに、端部部分の外面はユーザに接近するように(例えば、まくらと同じ平面に沿って外向きに)延びる。端部領域の第2の本体部の厚さを著しく大きくすることは、側臥位で頭をまくらの上に置き首サポート機能から恩恵を受けるのに十分なだけユーザが肩をまくらに近づけることを妨げるので、望ましくない。
この側面では、首サポート部材は、横になって寝たとき、すなわち(例えば側臥位で)肩を下にしたときに、ユーザに、肩を基台表面(例えばマットレス)上に置いて首サポート部材に接触させ、同時に首と頭にサポートをもたらすことを可能とするものとして構成される。まくらの端部領域で、ユーザに向けての第2の本体部の外面の突出レベルを制限することで(例えば、まくら端部領域で第2の本体部の厚さを制限することで)、多くの利点が得られる。例えば、首サポート部材は嵩が減り、使用時に一般的なまくらカバーへとよりフィットしやすくなる。首サポート部材はまた、首サポートまくらによる頭と首への適度なサポートを可能とするのに十分なだけ肩がまくら近く位置することを許すことで、肩が側臥位で自然な姿勢をとりやすく、同時に睡眠基台表面に接触し、まくら本体端部の近傍で首サポート部材の外面に接することで、背臥位だけでなく側臥位でも、首に対してハイレベルな心地よさとサポートを与える。この利点は、例えば、まくら本体からユーザの首の長さを越えて著しく突出する肩/背中上部傾斜部をもち、よって嵩が(使用時に首サポート部材が、一般的なまくらカバー内に適切にフィットしづらいように)大きくなる従来製品では得られず、この場合、このような傾斜部の存在は、首サポートまくらがもたらす予定のサポートの恩恵を頭と首が受けられることを許すのに十分なだけまくらに近い位置で肩が自然な姿勢で睡眠表面上に落着けないので、首への望ましいサポートと心地よさが側臥位で得られないことを意味する。
好適には、実施の形態において、端部領域における第2の本体部の外面(すなわち、使用時にユーザの肩に向かって横方向に延びる首サポート部材の部分)は、まくら本体の端部から離れる方向に約9cm以下だけ、例えば8cm、6cm、4cm、3cm、2cm、1cm、0.5cm、0.3cm以下だけ突出する。
好適な実施の形態では、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって延びる第2の本体部の部分(すなわち、使用時にユーザの肩に向かって横方向に延びる首サポート部材の部分)は、少なくとも3mm、例えば少なくとも5mm、例えば少なくとも8mm、少なくとも1cm、少なくとも1.5cm、少なくとも2.0cm、少なくとも2.5cm、あるいは、少なくとも3.0cm、4cm、または6cmだけ、まくら本体の端部から離れる方向に突出する。実施の形態では、第2の本体部の外面は、1cm〜5cm、例えば2cm〜4cm、例えば最も典型的には約3cmだけ、まくら本体の端部から離れる方向に突出する。
好適には、第1の面からまくらの第2の面に向かって延びる第2の本体部の部分の本体厚さは、10cm以下、例えば8cm、6cm、4cm、3cm、2cm、1cm、8mm、あるいは5mm以下の厚さを有するものとできる。実施の形態では、厚さは少なくとも3mm、例えば少なくとも5mm、1cm、2cm、4cm、6cm、あるいは8cmである。典型的な実施の形態では、厚さは0.5mm〜10cm、より典型的には1cm〜5cm、例えば2cm〜4cm、例えば最も典型的には約3cmである。
第2の本体部は、その全体にわたって実質的に(例えば、完全に)同じ厚さとでき、あるいは、本体部の全体にわたって厚さが変化するものであってもよい。つまり、第2の本体部は、ある部分で他の部分よりも厚くなっていてもよい。例えば、まくら本体端部の領域で適宜厚くなっていてもよいし、まくら端部から離れた領域、例えば、まくら本体の第2の面上を延びる領域で(例えば、まくらの下で)厚くなっていてもよい。つまり第2の本体部の“端部部分(edge part)”および“表面部分(face part)”は、例えば、異なる厚さとなっていてもよい。当然ながら、端部部分の厚さを増すことは、ユーザの頭がまくら本体の上に置かれたときに端部部分の外面をユーザに近づくように(すなわち、まくらと同じ平面に沿って外側方向に)延ばすことになる。端部領域の第2の本体部の厚さを著しく大きくすることは、側臥位で頭をまくらの上に置き首サポート機能から恩恵を受けるのに十分なだけユーザが肩をまくらに近づけることを妨げるので、望ましくない。
当然ながら、第2の本体部の厚さは、嵩および側臥位における肩の位置に関する上述の利点だけでなく、まくら端部上を延びる本体部がまくら端部にさらなる層構造を与えることになり、これがさらに、ユーザが頭と首をまくらの上に落ち着けたときに起こる圧縮の量を減らすのに役立つので、首サポート部材のサポート機能に対しても貢献するものとなる。使用時のユーザの首による端部の外側部分の圧縮はまた、第2の本体部の外面に、使用時にまくら端部からさらに離れるようにユーザの首および肩を押させ、さらなるサポートをもたらす。
第3の側面のさらなる実施の形態は本開示に詳述してあり、例えば、本発明の第1および/または第2の側面およびその実施の形態に関して先に述べたものである。
(第4の側面)
さらなる側面においては、まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらが提供され、首サポート部材が、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、首サポート部材が、外面と内側コアとを有し、コアが、基本的に1種類以上の変形可能材料(すなわち、まくらの通常使用時にユーザの頭/首の重さによって変形可能な材料)のみからなる。
好適には、内側コアが基本的に変形可能材料のみからなることを確実にすることで、まくらが適度なサポートを与えつつ、睡眠中などの長時間の休憩期間における首への快適さが増す。さらに、これは製造をはるかに容易とする。
本側面およびその実施の形態に関して、コアが、まくらの通常使用時に変形可能な1種類以上の材料“のみから基本的になる”と述べたとき、実施の形態のコアは、適宜、前記材料“のみからなる”ものであってよい。
“変形可能材料(deformable material)”との用語は、まくらの通常使用時にユーザの頭/首の重さによって変形可能な材料を含む。本文脈においては、“変形可能材料”との用語は、使用時に(例えば、圧縮によって)それ自体が変形可能な材料、例えば粘弾性材料と、その粒子としての特性から、粒子自体が変形可能かどうか(例えば、圧縮可能かどうか)にかかわらず、使用時に首サポート部材の表面を変形可能とするようにコア内で移動可能な粒子と、を含むことを意図するものである。実施の形態において、変形可能とは、圧縮可能を指すものであってもよい。
好ましくは、1種類以上の変形可能材料は、まくらの通常使用時にそれ自体変形可能な材料、例えばメモリーフォームから選ばれる。
まくらの通常使用時にそれ自体変形可能な材料は、適宜粒子の形態とされてもよいが、より好ましくは、(例えば、削り取りやモールドによって)単一体として成形されたコアや、あるいは、複数パーツが一体化された単一体を形成するようにコア詰め物材料の複数の層を接着、例えば積層することなどによって複数ピースを一体化して形成されるコアなどの単一コア体とされてもよい。
実施の形態では、本体コアは基本的に1種類より多くの、例えばわずか2種類か3種類の変形可能材料のみからなる。好ましくは、コアは基本的に1種類の変形可能材料、例えばメモリーフォーム、のみからなる。変形可能材料が固体または液体のとき、本文脈における“1種類の材料のみ(only one material)”との用語は、空気などの気体の存在を除外することは意図しておらず、これは詰め物内、例えばエアポケット内に、あるいは粒状の詰め物の場合には粒子間に、同時に存在可能である。
好適な材料は弾性材料、すなわち、まくらがユーザの首/頭をサポートしていないときには、使用後に、少なくとも部分的に、かつ好ましくは実質的に、使用前の当初の自然状態へと戻ることができる材料である。
好適な材料は、ユーザの頭と首に適度なサポートを与えられる密度を有し、かつ望ましい表面触感を与えられる硬さを持つ。
その材料の硬さは、表面圧力の減少能力と密接に関連している。メモリーフォームなどの材料の硬さは、インデンション・フォース・ディフレクション(IFD)で定量化可能であり、これは、円形の圧子の脚部を所定の材料(例えばメモリーフォーム)の被験物へと、被験物の全厚の所定パーセントだけ、50平方インチくぼませるのに必要な力の量、単位はポンド、として定義される(すなわち、50平方インチの表面積にわたって、その厚さの所定のパーセンテージだけフォームサンプルを圧縮する(くぼませる)のに必要なポンド単位の力)。
IFD試験を行う場合、323平方センチメートル(50平方インチ)の表面積を持つ円形の平坦な圧子が、通常100mm厚で500m×500mmの面積を持つフォームサンプルに押し付けられる(ASTM規格D3574)。フォームサンプルはまず、通気を許すために穴があけられたフラットなテーブル上に置かれる。次にそれは75%の“歪み”まで二度圧縮されることで“ウォームアップ”され、その後、6分間回復を許される。圧子で25%のくぼみを作った60秒後に力が測定される。
点数が小さいほど硬さも下がり、点数が大きいほど硬さも上がる。よって、IFD測定値が高いほど、フォームも硬く感じられる。古い文献によっては、IFDはインデンテーション・ロード・ディフレクション(“ILD”)と呼ばれている。
IFD値は、材料(例えばフォーム)の厚さによって変わる。当業者であれば、上記のように、その目的のための望ましいIFDを判断できるであろう。コア材料(例えばメモリーフォーム)は、およそ1〜45、例えば1〜20または1〜10のIFDを有するものとできる。実施の形態では、IFDは4〜45、4〜40、例えば4〜35、4〜30、4〜25、4〜20、あるいは4〜15である。首サポート部材は4〜20、例えば4〜15、あるいは6〜12(一般的なベッド用まくらの場合、6〜12の範囲が典型的)のIFDを有するものとできる。
まくら本体のコア材料(例えばメモリーフォーム)の密度は、立方フィートあたりのポンドで定量化可能である(“Lbs/ft3”、出版物によっては“pcf”ともされる)。
コア材料のフォーム密度が高いほど、ユーザの頭と首へのサポートが増し、かつ耐久性が高まる。実施の形態では、コア材料は0.6〜12Lbs/ft3、例えば0.6〜10、0.6〜8、0.6〜6、0.6〜5、0.6〜4、0.6〜3.5、あるいは0.8〜1.5Lbs/ft3の密度を持つものとできる。コア材料の密度は、適宜、0.8Lbs/ft3以上および/または6Lbs/ft3以下とできる。実施の形態では、コア材料は、0.8〜2.5Lbs/ft3、1.3〜2.0、1.5〜3.5、1.5〜4.0、1.5〜5.0、1.5〜6.0、あるいは3.5〜10.0Lbs/ft3の密度とできる。好適な実施の形態では、密度は1〜10Lb/ft3または2〜5.5Lb/ft3である。
1種類以上のコア材料は、固体、液体、気体から個別に選択可能である。実施の形態では、1種類以上のコア材料は、固体および液体の群れから選ばれる。
1種類以上のコア材料(すなわち詰め物)は、合成材料および天然材料から個別に選択可能である。代表的な合成まくら詰め物材料は、ジェル(例えば冷却用ジェル)、ポリエステル(例えばポリエステルペレット)、ポリオレフィン(“POE”)、ポリエステル/綿混紡、マイクロビーズ、ポリスチレン(例えば、切り刻まれた、あるいは密なポリスチレンフォーム)、およびポリウレタン(例えば粘弾性フォーム、すなわちメモリーフォーム)を含む。代表的な天然の詰め物は、水、空気、ダウン(および他の羽毛)、コットン、ウール、コイア、動物の毛(例えば、馬の毛、カシミア、モヘア、アンゴラ、およびアルパカ)、天然ゴム(例えば、天然ラテックス、天然ゴム、または生ゴムで、これらは切り刻まれて供されてもよいし、切り刻まれずに、すなわち密な状態で供されてもよい)、樹木(例えばカポック)および植物(例えば竹)からの抽出物、および、種およびハーブ(例えば蕎麦、粟、亜麻仁、ラベンダー、トウモロコシの毛、および麻)を含む。
1種類以上のコア材料(すなわち詰め物)は、ジェル(例えば冷却用ジェル)、ポリエステル(例えばポリエステルペレット)、ポリオレフィン(“POE”)、ポリエステル/綿混紡、マイクロビーズ、ポリスチレン(例えばポリスチレンフォームの切り刻まれたもの、および密なもの)、ポリウレタン(例えば粘弾性フォーム、例えばメモリーフォーム)、水、空気、ダウン(および他の羽毛)、コットン、ウール、コイア、動物の毛(例えば、馬の毛、カシミア、モヘア、アンゴラ、およびアルパカ)、天然ゴム(例えば、天然ラテックス、天然ゴム、または生ゴム、(これらは切り刻まれて供されてもよいし、切り刻まれずに、すなわち密な状態で供されてもよい)、樹木抽出物(例えばカポック)、植物抽出物(例えば竹)、種およびハーブ(例えば蕎麦、粟、亜麻仁、ラベンダー、トウモロコシの毛、および麻)から個別に選択可能である。
1種類以上の本体コア材料(すなわち詰め物)は、繊維(例えばポリエステル繊維)、ジェル(例えば冷却用ジェル)、蕎麦、フォーム、ラテックス、ペレット、マイクロビーズ、羽毛、およびダウンからなる群れから選ぶことができる。実施の形態では、前記繊維は中空繊維である。さらなる実施の形態では、本体はインフレータブル(すなわち、全体がインフレータブルであるか、インフレータブルなポケットを含む)とできる。通常、首サポート部材はインフレータブルではない。好ましい実施の形態では、1種類以上の材料は、ポリオレフィン、ポリエステル、およびポリウレタンからなる群れから選択可能である。例えばポリエステルは、繊維の形態である。ポリウレタンおよび/またはポリオレフィンはフォームとして供することができる。あるいは、ポリオレフィンはジェルとして供されてもよい。実施の形態では、本体コア材料は、繊維(好ましくはポリエステル繊維)、フォーム、およびラテックスからなる群れから選ばれる。より好ましくは、1種類以上の材料は、フォームとラテックスからなる群れ、より好ましくはフォームから選択可能である。ラテックスは天然でも合成でもよく、例えば天然である。
好適には、フォームは上述のような密度を持つものとできる。好ましくは、実施の形態では、フォームは高密度フォームおよび粘弾性フォーム、例えばメモリーフォーム(例えば、切り刻まれた、あるいは切り刻まれていないメモリーフォーム)から選ばれる。最も好ましくは、フォームはメモリーフォーム(例えば、切り刻まれた、あるいは切り刻まれていないメモリーフォーム)である。例えば、最も好適な実施の形態では、本体コアは基本的に、切り刻まれた、あるいは切り刻まれていないメモリーフォームなどのメモリーフォームのみからなる。よって本体コアは基本的に、切り刻まれたメモリーフォームのみからなるものとできる。あるいはコアは基本的に、切り刻まれていないメモリーフォームのみからなるものとできる。さらに具体的な実施の形態では、コア材料は前記メモリーフォームのみからなるものとできる。上述の実施の形態では、“メモリーフォーム”との用語は、典型的にはポリウレタンメモリーフォームを指す。
ここで述べる“高密度フォーム”は、立方フィートあたり3.5〜10.0ポンド(pcf)、例えば立方フィートあたり4〜7ポンド、例えば立方フィートあたり約4〜5ポンドの密度を有するものとできる。本発明のフォームは、典型的には、高レベルの初期粘弾性およびある期間にわたってその粘弾性を維持できる能力を有するものとできる。
第1および第2の本体部を備えた本発明の首サポート部材はよって、適宜、1種類以上の本体コア材料のみから基本的になる(例えば、のみからなる)第1および第2の本体部コアを有するものとできる。好適には、これらのコアは、単一のコアの概念上異なる部分であってもよく、本体部内で一体化されていない別々の部分であってもよく、あるいは、単一体へと(例えば、接着またはモールドによって)一体化された異なる部分であってもよい。よって、各部分は同じ材料からできていてもよく、あるいは、異なるコア部分が異なる材料からできていてもよい(例えばこの場合、材料はまくら本体の特定の位置および機能に合わせたものとされている。
上記側面の残りの特徴はそれぞれ、本開示の各側面および実施の形態のいずれかに関して、例えば本発明の第1〜第3の側面および上述のその実施の形態を参照して述べたとおりとできる。
(首サポートまくらの特徴についての全般的説明)
概して、本発明の各側面および実施の形態では、首サポートまくらは、まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものである。好ましい実施の形態では、たった1つの首サポート部材が、まくら本体に着脱自在に係合する。つまり、本発明の首サポート部材が、本開示に述べたように、例えばまくら本体の端部に着脱自在に係合するように用いられる場合、どんな時でも、たった1つの首サポート部材を、まくら本体の端部に着脱自在に係合するように用いることが好ましい。
本開示の首サポート部材は、まくら端部近傍のまくらの面の一部から、まくら端部を越え、まくらの第2の面、すなわち反対側の面に向かって延びること、すなわち、まくら端部を部分的に巻き込む/包み込むことによって、まくら本体と係合する。これは、首をサポートするためにまくら本体に接する、あるいは上に置かれるだけの、つまり、まくらの一面に寄りかかるだけの従来技術の補助的首サポート体とはまるで異なる。本発明の首サポート部材は、このような従来技術製品と比べて摩擦接触が大きく、よって使用時にまくら本体に対して動きにくくなっている。
好適には、本発明の首サポート部材の実施の形態は、頭と首の圧力が、使用時にまくら本体の端部に圧縮力を生じるように構成される。これは、まくら本体に対する首サポート部材の動きをさらに減らす。
実施の形態では、本発明の首サポート部材が、まくら端部の近傍のまくら本体の第1の面から、まくら本体端部を囲むように延び、まくら本体の反対側の面の少なくとも一部を被覆するもので、首サポート部材は、圧入によってまくら本体と係合するものとできる。好ましくは、首サポート部材は弾性体であり、よって圧入をアシストできるものである。例えば首サポート体は、メモリーフォームなどの弾性材料を有するもの、または、それから形成されるものである。
本発明の首サポート部材は、首サポートまくらを所定の位置に保持するための追加手段なしでまくら本体の端部に係合するように利用可能なものではあるが、得られる係合がユーザによって容易に解除可能な場合、首サポート部材とまくらの間の係合を強めるために追加手段が設けられてもよい。本開示の側面および実施の形態のいずれかで述べた首サポートまくらは、したがって、まくら本体と着脱自在に係合するための追加手段(例えばメカニズム)が随意に設けられてもよく、例えばこの場合、首サポート部材には滑り止め物質、例えば、高摩擦係数を有する物質が設けられ、少なくともまくら本体端部、あるいはまくら端部近傍のまくら本体面の少なくとも一部と接触することで動きをさらに抑える(すなわち、滑り止め物質は典型的には、第1および/または第2の首サポート本体部の内面の少なくとも一部に設けられる)。首サポート部材には、代わりに、あるいは追加で、首サポートまくらのまくら本体に対する摩擦相互作用を増加させるのに適した一時的な(例えば再使用可能な)接着剤または表面特徴が設けられていてもよい。このように、首サポート部材は、本発明の首サポートまくらを作るようにユーザによってまくら本体と係合させられたときに、滑ったり動いたりしにくいものとできる。首サポート部材および/またはまくらには、まくら本体との追加係合手段として、テザーとアンカー(tether and anchor)、ホック、ジッパー、および/または面ファスナーなどの相互連結機構が設けられていてもよい。
先に述べた各側面および実施の形態の特徴の好適な実施の形態を含む本発明のさまざまな実施の形態が、以下に提示される。
(まくら本体)
典型的には、まくらは、睡眠/休憩中に頭を休ませるための第1の面(すなわち、上面)と、まくらが置かれる表面と接触する実質的に反対側の第2の面(すなわち、下面)と、2つの面をつなぐ少なくとも1つのまくら端部部分(丸いまくらには1つの連続した端部が存在するが、実質的に四角形の面を有する一般的なベッド用まくらの場合、通常、4つの別個のまくら端部がある)とを有する。本発明のまくら本体は、このような構成のいずれかにしたがうものとできる。
本開示の首サポート部材の利点は、本発明の首サポートまくらを作る際の本体部分として、好適な任意のまくらが利用可能という点である。本開示の各側面および実施の形態において言及されるまくら本体とは、したがって、使用時に頭をサポートするのに好適な任意のまくら本体とでき、例えば、外面と、詰め物材料からなるまくら本体コア部とを有する。典型的には、まくら本体は、複数の構成部分からなるものではなく、すなわち、単一のまくら構造体からなる。すなわち、典型的な実施の形態では、まくら本体部(仮に存在しても、まくらカバーは含まない)は、外面と、詰め物材料からなるまくら本体コア部とを有する単一の構成要素からなり、例えば、それぞれがそれ自体の表面と詰め物部分を有し、組み合わさることで複雑なまくら本体構造をもたらす、相互結合する複数の本体部で形成されるものではない。
本開示の側面および実施の形態のいずれかによるまくら本体は、実施の形態で、自然状態における(すなわち、まくらが使用時にユーザの頭および/または首をサポートしていないとき)最も厚い部分で、約25cm以下の最大厚さを有し、例えば20cm以下、例えば15cm以下、例えば10cm以下、実施の形態によっては、8cm、7cm、6cm、5cm、4cm、3cm、あるいは2cm以下である。他の実施の形態では、まくら本体は、厚さ1cm以下であってもよい(例えば子供用まくらの場合)。好適には、まくら本体は、少なくとも2cmの最小厚さを有するものとできる。あるいは、まくら本体は、少なくとも3cm、4cm、5cm、6cm、7cm、8cm、10cm、15cm、あるいは少なくとも20cmの厚さを有するものであってもよい。典型的には、まくら本体は、1〜20cm、あるいは1〜23cm、例えば1〜15cm、あるいは1〜10cmの厚さを有する。実施の形態では、まくら本体は、2〜20cm、2〜15cm、2〜10cm、より好ましくは3〜10cmの厚さを有する。
本発明のまくら本体は、まくら本体と一体化された首サポート特徴(例えば凹凸首サポート体)を有するまくらであってもよいが、典型的には、本開示の側面および実施の形態のいずれかによるまくら本体は、まくら本体と一体化された首サポート特徴(例えば凹凸首サポート体)を有するまくらではない。例えば、実施の形態では、まくら本体は、整形外科用まくらなどの予め設定された首サポート形状を有する首サポートまくらではない。なぜならば、市販の一体首サポートまくらが備える首サポート体は、通常既に、首領域におけるサポートの欠如を補うのに適合したものとなっているからである。
まくら本体は、全体にわたって均一な厚さを有するものであってもよいし、有していなくてもよい。実施の形態では、本開示の側面および実施の形態のいずれかによるまくら本体は、自然状態で(すなわち、まくらが使用時にユーザの頭と首をサポートしていないとき)、従来の一般的なベッド用まくらがそうであるように、まくら端部近傍のまくら本体の1つ以上の部分よりも中央部の方が厚い本体部を有する。このような実施の形態では、使用時に頭が置かれるまくらの上面は、自然状態、すなわち使用時に変形していないときには、まくら端部からまくら端部へと凸状表面湾曲を有することができる。好適には、まくらはしたがって、所定の凸状表面形状を有することができる。
典型的な実施の形態では、まくら本体は一般的なまくら、例えば一般的なベッド用まくらであり、これにはまくらカバー(例えば取り外し可能なまくらカバー)が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
市場で一般的に手に入るベッド用まくらの典型的な長さと幅寸法は、以下のとおりである。本開示の首サポートまくらのまくら本体は、適宜、以下の寸法のいずれかに実質的に(例えば、厳密に)一致するものとできる。
スモールスタンダード:48cm×73cm、スタンダード:51cm×66cm、クイーン:51cm×76cm、キング:51cm×91cm、ジュニア:35cm×57cm、スタンダードコンチネンタルまくら:65cm×65cm。
市場における他の具体的な典型的寸法は、例えば40cm×76cm、48cm×74cm、48cm×76cmあたりであり、これらのいずれもが本発明での使用に好適である。
本開示のまくら本体はしたがって、好適には、約30〜70cmの幅を有するものとでき、例えば、30〜40cm、45〜55cm、60〜70cmからなる群れから選ばれる幅である。本開示のまくら本体は、好適には、少なくとも約30cm、35cm、40cm、50cm、55cm、60cm、65cm、70cmの幅を有するものとできる。本開示のまくら本体は、例えば、約40cm以下、50cm以下、55cm以下、60cm以下、65cm以下、あるいは少なくとも70cmの幅を有するものとできる。典型的な実施の形態では、まくらの幅は、約35cm、47cm、51cm、あるいは65cmとでき、好ましくは約47cmである。
本開示のまくら本体はしたがって、好適には、約50〜95cmの長さを有するものとでき、例えば、55〜65cm、60〜70cm、70〜80cm、85〜95cmからなる群れから選ばれる長さである。本開示のまくら本体は、好適には、少なくとも約50cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm、あるいは少なくとも95cmの長さを有するものとできる。本開示のまくら本体は、例えば、約50cm以下、55cm以下、60cm以下、65cm以下、70cm以下、75cm以下、80cm以下、85cm以下、90cm以下、あるいは少なくとも95cmの長さを有するものとできる。典型的な実施の形態では、まくらの長さは、約57cm、65cm、66cm、76cm、あるいは91cmとでき、好ましくは約70cmである。
(まくら本体材料)
本開示の側面および実施の形態のいずれかのまくら本体は、外面と、使用時にユーザの頭をサポートするのに好適なまくら材料(すなわち、詰め物材料/スタッファ/パディング)からなるまくら本体コアと、を有する。まくら本体の外面は、まくらカバーであってもよい。
まくら材料は適宜、ユーザの頭へと望ましいレベルの快適さを与える1種類以上の材料から選ばれる。まくら本体コアが材料“からなる”と述べたときには、これは、材料のうちの1種類以上“のみから基本的になる”、あるいは適宜、材料のうちの1種類以上“のみからなる”コアを備えたまくら本体を有する実施の形態を含むことを意図する。
好適なコア材料は、典型的には、まくらの通常使用時にユーザの頭によって変形可能である。好適な材料は弾性材料、すなわち、まくらがユーザの頭をサポートしていないときには、使用後に、少なくとも部分的に、かつ好ましくは実質的に、当初の自然状態へと戻ることができる材料(例えばメモリーフォーム)である。
ここでの“変形可能材料”との用語は、第4の側面に関連して上述したのと同じ意味である。好ましくは、1種類以上の変形可能材料は、まくらの通常使用時にそれ自体変形可能な材料から選ばれる。
詰め物材料は、第4の側面に関連して上述した詰め物材料から適宜選ばれる。例えば、詰め物材料は、複数のピースとして粒状の形態で用意されてもよいし、単一のコア体として用意されてもよい。よってコアは、(例えば、削り取りやモールドによって)単一体として成形されてもよいし、あるいは、複数パーツが一体化された単一体を形成するようにコア詰め物材料の複数の層を接着、例えば積層することなどによって複数ピースを一体化して形成されるものであってもよい。まくら本体のコア部分は適宜、一般的なベッド用まくらのように、粒状材料を含むものであってもよい。実施の形態では、コア材料は単一体であってもよく、(例えば積層によって)単一体を形成するように一体化された複数の別々のコア構成要素から形成されるものなどである。例えば、まくら本体コアは、一体化され単一体とされる別々のコア構成要素として用意されてもよい。好ましくは、まくら本体コアは、単一のコア体から成形される。例えば、まくら本体コアは、(例えば、より大きな物体から)単一体としてモールドされた、または削り出されたものである。好適には、まくら本体コアは、まくら本体コアが単一体または複数のピースからできているかどうかは関係なく、ぴったりと合うまくらカバーなどの、好適な外層すなわちシェルが設けられるものとできる。
まくらコア材料は、固体、液体、気体から選択可能である。実施の形態では、まくら本体コアは、固体および液体から選ばれる1種類より多くの材料からなる。好ましくは、まくら本体コアは、1種類の材料、例えばメモリーフォームなどの固体、のみからなる。材料が固体または液体のとき、本文脈における“1種類の材料のみ”との用語は、空気などの気体の存在を除外することは意図しておらず、これは詰め物材料内、例えばエアポケット内に、あるいは粒状の詰め物の場合には粒子間に、同時に存在可能である。
好適なまくら材料は、ユーザの頭と首に適度なサポートを与えられる密度を有し、かつ望ましい表面触感を与えられる硬さを持つ。手触りへの硬さの影響は既に述べたとおりであり、先に定義したインデンション・フォース・ディフレクション(IFD)で定量化可能である。
例えば、本発明のまくら本体は適宜、およそ4〜45のIFDを有するコア材料(例えばメモリーフォーム)が与えられるものとできる。実施の形態では、IFDは4〜40、例えば4〜35、4〜30、4〜25、4〜20、あるいは4〜15である。好ましくは、まくら本体コア材料は、IFDが4〜20で、より好ましくは4〜15、最も好ましくは6〜12(一般的なベッド用まくらの場合、6〜12の範囲が典型的)である。
実施の形態では、コア材料は0.6〜12Lbs/ft3、例えば0.6〜10、0.6〜8、0.6〜6、0.6〜5、0.6〜4、0.6〜3.5、あるいは0.8〜1.5Lbs/ft3の密度を持つものとできる。コア材料の密度は、適宜、0.8Lbs/ft3以上および/または6Lbs/ft3以下とできる。実施の形態では、コア材料は、0.8〜2.5Lbs/ft3、1.3〜2.0、1.5〜3.5、1.5〜4.0、1.5〜5.0、1.5〜6.0、あるいは3.5〜10.0Lbs/ft3の密度とできる。好適な実施の形態では、密度は2〜5.5Lb/ft3である。
1種類以上のまくら本体コア材料(例えば、詰め物)は、合成材料および天然材料から選択可能である。代表的な合成まくら詰め物材料は、ジェル(例えば冷却用ジェル)、ポリエステル(例えばポリエステルペレット)、ポリオレフィン(“POE”)、ポリエステル/綿混紡、マイクロビーズ、(切り刻まれた、あるいは密な)ポリスチレンフォーム、およびポリウレタン(例えば粘弾性フォーム、例えばメモリーフォーム)を含む。代表的な天然の詰め物は、水、空気、ダウン(および他の羽毛)、コットン、ウール、コイア、動物の毛(例えば、馬の毛、カシミア、モヘア、アンゴラ、およびアルパカ)、天然ゴム(例えば、天然ラテックス、天然ゴム、または生ゴムで、これらは切り刻まれて供されてもよいし、切り刻まれずに、すなわち密な状態で供されてもよい)、樹木抽出物(例えばカポック)、植物抽出物(例えば竹)、および、種およびハーブ(例えば蕎麦、粟、亜麻仁、ラベンダー、トウモロコシの毛、および麻)を含む。
1種類以上のまくら本体コア材料は、ジェル(例えば冷却用ジェル)、ポリエステル(例えばポリエステルペレット)、ポリオレフィン(“POE”)、ポリエステル/綿混紡、マイクロビーズ、ポリスチレン(例えばポリスチレンフォームの切り刻まれたもの、および密なもの)、ポリウレタン(例えば粘弾性フォーム、例えばメモリーフォーム)、水、空気、ダウン(および他の羽毛)、コットン、ウール、コイア、動物の毛(例えば、馬の毛、カシミア、モヘア、アンゴラ、およびアルパカ)、天然ゴム(例えば、天然ラテックス、天然ゴム、または生ゴム、(これらは切り刻まれて供されてもよいし、切り刻まれずに、すなわち密な状態で供されてもよい)、樹木抽出物(例えばカポック)、植物抽出物(例えば竹)、種およびハーブ(例えば蕎麦、粟、亜麻仁、ラベンダー、トウモロコシの毛、および麻)から個別に選択可能である。
1種類以上のまくら本体コア材料(すなわち詰め物)は、繊維(例えばポリエステル繊維)、ジェル(例えば冷却用ジェル)、蕎麦、フォーム、ラテックス、ペレット、マイクロビーズ、羽毛、およびダウンからなる群れから選ぶことができる。実施の形態では、前記繊維は中空繊維である。さらなる実施の形態では、まくら本体はインフレータブル(すなわち、全体がインフレータブルであるか、インフレータブルなポケットを含む)とできる。好ましい実施の形態では、1種類以上の材料は、ポリエステル繊維、フォーム、およびラテックスからなる群れから選択可能である。より好ましくは、1種類以上の材料は、フォームとラテックスからなる群れ、より好ましくはフォームから選択可能である。ラテックスは天然でも合成でもよく、例えば天然である。
好適には、フォームは上述のような密度を持つものとできる。好ましくは、実施の形態では、フォームは高密度フォームおよび粘弾性フォーム、例えばメモリーフォーム(例えば、切り刻まれた、あるいは切り刻まれていないメモリーフォーム)から選ばれる。実施の形態によっては、フォームはラテックスフォームとできる。最も好ましくは、フォームはメモリーフォーム(例えば、切り刻まれた、あるいは切り刻まれていないメモリーフォーム)である。例えば実施の形態では、まくら本体コアは、メモリーフォームからなり、あるいは、より具体的には、基本的にメモリーフォームのみからなり、例えば、切り刻まれた、あるいは切り刻まれていないメモリーフォームである。よってコアは基本的に、切り刻まれたメモリーフォームのみからなるものとできる。あるいはコアは基本的に、切り刻まれていないメモリーフォームのみからなるものとできる。さらに具体的な実施の形態では、コア材料は前記メモリーフォームのみからなるものとできる。上述の実施の形態では、“メモリーフォーム”との用語は、典型的にはポリウレタンメモリーフォームを指す。
ここで述べる“高密度フォーム”は、立方フィートあたり3.5〜10.0ポンド、例えば立方フィートあたり4〜7ポンド、例えば立方フィートあたり約4〜5ポンドの密度を有するものとできる。本発明のフォームは、典型的には、高レベルの初期粘弾性およびある期間にわたってその粘弾性を維持できる能力を有するものとできる。
(首サポート部材)
<第1の本体部>
ここで述べる本発明の首サポート部材は、使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部近傍で、まくら本体の一面(すなわち、第1の面であり、例えば使用時のまくらの上側の、頭受け止め面)の少なくとも一部を被覆する(首をサポートするための)第1の本体部を適宜有する。
第1の本体部は、使用時に首をサポートする首サポートまくらの部分において、まくら本体表面に対して隆起表面(すなわち、第1の本体部がユーザに向けられた状態でまくらが基台表面に置かれたときの、上側の、首接触表面)を提供する。“隆起表面(raised surface)”とは、首サポート部材の表面が、首(または場合によって、頭および/または肩)との接触表面を提供するように、首サポート部材本体部によってまくら本体表面から遠くに離されていることを意味しており、これはまくらが置かれる表面に対して垂直な平面内で動いている。しかしながら、“隆起表面”との用語は、必ずしもまくら本体の全高が増加することは意味しておらず、第1の本体部によって被覆されたまくら本体表面のそれぞれの部分が、首サポート部材が設けられていないときと比較して隆起した表面を有することだけを意味する。
隆起した上側表面を提供することで、第1の本体部は、使用時に首の凹状表面に向かって突出し、ユーザに好適な首サポートを提供する。その詰め物材料に関して、使用時に(ユーザの首が背骨に対するニュートラル位置に置かれたときに)隆起した第1の本体部によって占められるユーザの首の凹部の容積が大きくなるにつれ、これが使用時に首が曲がることができる空間を減らすのに役立ち、かつユーザが首を預けるためのプラットフォームとして機能するため、首領域へのサポートが改善される。ユーザは多かれ少なかれサポートを望むであろうし、首サポート部材の第1の本体部によって首に与えられるサポートの程度は、以下にさらに述べるように、使用される材料の種類および密度と共に厚さの程度を適合させることで調整可能である。好適には、第1の本体部は、まくらと組み合わされて本発明の首サポートまくらを形成するときに、ユーザの首に接触するものとして構成された本体部の厚さが、使用時に、背骨に対するニュートラル位置に向けてユーザの首をさらに曲げる(すなわち、首サポート部材が設けられていない場合のまくらに対して)ことに利用可能なものとして構成されている。
第1の本体部の本体厚さは、その全体にわたって実質的に(例えば、完全に)同じであってもよいし、本体部の全体にわたって変化するものであってもよい。つまり、第1の本体部は、ある部分で他の部分よりも厚くなっていてもよい。例えば好適な実施の形態では、第1の本体部は、まくら端部の領域においてより厚くなっている。第1の本体部は、第2の本体部と異なる本体厚さを有するものとできる。実施の形態によっては、第1の本体部は、第2の本体部と実質的に同じ、例えば正確に同じ本体厚さを有してもよい。好適な実施の形態では、首サポート本体部全体の厚さが、全体にわたって実質的に同じ、例えば完全に同じ、である。これには、単一厚さ寸法の単一の素材片から首サポート部材を作ることができ、製造を非常に簡単にできるとの利点がある。
実施の形態においては、第1の本体部は、少なくとも3mm、例えば少なくとも5mm、例えば少なくとも8mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mm、あるいは少なくとも30mmの最小本体厚さ(例えば、使用時にユーザに面するものとされた外面から、まくら本体に面するものとされた内面までの距離)を有する。実施の形態においては、第1の本体部の最大厚さは適宜、15cm以下、典型的には10cm以下、例えば8cm以下、6cm以下、4cm以下、3cm以下、2cm以下、1cm以下、8mm以下、あるいは5mm以下である。好ましくは、厚さは1cm〜5cmで、例えば2cm〜4cm、例えば最も典型的には約3cmである。使用時にはこのように、本発明の首サポートまくらと係合し自然状態にある、すなわちユーザが頭をまくら上に置く前の第1の本体部は、まくら端部近傍のまくら本体の面に対して、少なくとも3mm、例えば少なくとも5mm、例えば少なくとも8mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mm、あるいは少なくとも30mmの隆起表面を提供する。好ましくは、第1の本体部はこのように、使用時にユーザの首と接触するように配置された表面を、まくら端部近傍のまくら本体の面に対して、1cm〜5cm、例えば2cm〜4cm、例えば最も典型的には約3cmだけ隆起させる。
好適には、第1の本体部は、ユーザの首の底部がまくら端部とぴったり合うように置かれたときに、ユーザの首の凹部をサポートするのに少なくとも十分な分だけ、まくら端部近傍のまくら本体の第1の面を被覆する。第1の本体部は、使用時にまくらと係合したときに、その部分がまくら本体端部に非常に近い(例えば、まくらの反対側の端部より、第2の本体部が延びる端部に近い)領域で終わるものとして構成可能である。あるいは、第1の本体部は、まくらの面の幅寸法の大部分にわたって被覆するように延びるものとでき、例えば、第1の本体部は、使用時に首サポート部材がまくらと係合したときにまくら端部から離れる方向にまくらの第1の面上を延びる伸長部を有するものとできる。
本開示の各側面および実施の形態の第1の本体部は、好ましくは、まくら本体の第1の面上をまくら本体の端部から離れる方向に延びてまくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する伸長部を有するもので、かつ、ユーザの首が首サポート部材によってサポートされたときに、使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下を伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成される。これに関して、第1の本体部の伸長部は、適宜、第1の側面および実施の形態に関して先に述べたもの、および、以下において“伸長部”の項でさらに詳しく述べるものとできる。
例えば、第1の本体部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、まくら端部から離れる方向に、最大で約70cm、65cm、あるいは60cm、例えば最大で約55cm、50cm、45cm、40cm、35cm、30cm、あるいは25cm、例えば最大で20cm、18cm、16cm、例えば最大で15cm、例えば最大で10cm、あるいは最大で5cm、延びるものとできる。典型的には、第1の本体部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、まくら端部から離れる方向に66cm以下延びるものとできる。好適な実施の形態では、第1の本体部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって約47cm延びるものとできる。
典型的には、伸長部が設けられた場合、伸長部は、まくら端部(すなわち、まくら本体の端部)からまくら端部から最も遠い伸長部の部分までの距離が少なくとも10cmであるように、まくら本体の面上をまくら端部から離れる方向に延びる。本文脈において、まくら端部とは、そこを越えるように第1の本体部から首サポート部材(すなわち、首サポート部材の第2の本体部)が延びるまくら端部を指す。距離は例えば、少なくとも12cm、14cm、16cm、18cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、あるいは少なくとも60cmとできる。距離は例えば、約35cm、47cm、51cm、あるいは65cmとでき、これは市販のまくらの典型的な幅寸法である。実施の形態によっては、距離は少なくとも68cm、あるいは少なくとも70cmとできる。距離は例えば、実施の形態によっては、まくら面の幅寸法を越えてもよい。好ましくは、距離はまくらの幅寸法未満である。実施の形態によっては、距離は例えば、70cm以下とでき、例えば68cm、66cm、65cm、55cm、50cm、40cm、30cm、20cm、18cm、あるいは16cm以下である。
<第2の本体部>
本開示の首サポート部材は、第1の本体部(まくら本体端部の近傍でまくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の部分)から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部を有する。
まくら本体の第2の面に向かって、まくら本体の端部を“越えて延びる(extending over)”とは、首サポート部材が、まくら本体の端部に巻き付くように第1の本体部から延びるものとして構成されていること、すなわち、第2の部分は単にまくら端部まくら外側端部を越えてユーザに向かって外側に突出しているだけでなく、まくら本体の反対側の面に向かって端部を少なくとも部分的に囲むように延びることを意味する。首サポート体は、好ましくは、まくら本体の端部表面形状に実質的に追従するものとできる。これは、まくら本体端部の外面との接触を増やす利点があり、まくら本体への首サポート部材の係合を高め、使用時の首サポート部材の動きを減らす。
言い換えれば、本発明の首サポート部材は、まくらの端部に巻き付き、まくら端部を実質的に包み込む。よって、本開示の各側面および実施の形態の実施の形態では、首サポート部材は、ユーザの首をサポートするのに適したまくら本体の端部を長さの少なくとも一部にわたって実質的に包み込むものとできる。実質的に包み込むとは、第1の本体部と組み合わされた第2の本体部が、まくらの反対側の面の端部まで届くものであり得ることを意味するが、必ずしもまくら本体の端部を完全に覆う必要はない。よって首サポート部材は、使用時にまくら本体と接触する首サポート部材の表面形状が、図9Aおよび9Bに示すように、ほぼ“r”字形になるものとして形成されてもよい。
好ましくは、第2の本体部は、まくらの反対側の第2の面の少なくとも一部を被覆するように第1の本体部から延びる。好適には、第2の部分は、第1のまくら本体面(すなわち、第1の面で、例えば使用時におけるまくらの上側の頭受け止め面)の第1の本体部(まくら端部近傍でまくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部)から、まくら本体端部を越えて、まくら端部近傍で、まくら本体の反対側のまくら面(すなわち、第2の面で、例えば下側の表面接触面)の少なくとも一部を被覆するように延びるものとできる。よってつまり、首サポート部材は、まくら本体の端部を長さの少なくとも一部にわたって完全に包み込む(または覆う)ものとできる。このような実施の形態では、もしも使用時にまくら本体の第1の面がユーザの首と頭に接触するように配置され、かつ、反対側の第2の面がまくらの置かれる基台表面(例えばマットレス)と接触するものとされているなら、第2の本体部は、まくらの底面と基台表面の間に挟まれるように配置される程度にまくらの第2の面上を延びるものとできる。よって、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆するようにまくら本体の端部を越えて延びることで、第2の本体部は、ユーザの首が首サポート部材でサポートされてユーザの頭がまくらの上に置かれたとき、ユーザの首の下にあるまくら本体の端部とより良好に係合可能である。このような構成の首サポート部材は、使用時にユーザと接触する外面部分と、まくら本体の端部を受け入れて着脱自在に係合する内面部分、すなわち空洞表面部分とを有する。このような実施の形態では、首サポート部材の内面形状、すなわち、使用時にまくら本体の表面と接触するように配置された表面は、実質的に凹状の断面を有するものとでき、例えば“r”、“U”、または“V”字形の断面で、実施の形態によっては“U”または“V”で、必要ならば“U”字形である。実施の形態において、首サポート部材の内面形状、すなわち、使用時にまくら本体の表面と接触するように配置された表面は、外面形状とは異なる。これはなぜなら、内面の目的がまくらとの係合であり、外面がユーザの首/頭との接触であって、それぞれが異なる幾何学的形状を持ち得るためである。
首サポート部材はまくら本体の端部上を延びる(すなわち、少なくとも部分的に巻き付く、あるいは少なくとも部分的に包み込む)ため、まくら本体は、首サポートまくらによって少なくとも部分的に囲まれ/収容され、まくら本体と首サポートまくらとの間の摩擦相互作用が比較的高いものとなり、すなわち、使用時のまくら本体に対する首サポート部材の動きが著しく小さくなり、首サポート体をまくらに接続するための(例えば、専用のまくらカバーや、まくらと首サポート体を結びつけるための恒久的な物理的接続を設けることなどによる)追加的手段を不要とする。さらに、首サポート部材は、まくら本体に単に突き当てられたり、上に置かれたり、あるいは単純に上に張り出すだけでなく、まくら端部の一部を少なくとも部分的に包み込むものであるため、頭や首によってまくらに作用する圧縮力に対して首サポート部材がより良好に抵抗でき、まくら端部領域の首サポート領域へと、さらなる構造的サポートがもたらされる。さらに、まくら本体と首サポート部材を組み合わせて得られる首サポートまくらは、別々のパーツからなる製品(例えば、別体のネックロールなどがまくら本体に接するように設けられる場合)とはまるで違う、完全一体化製品に近い外見と触感をもたらし、ユーザの快適さを改善することが分かっている。
首サポートまくらの第2の本体部が、まくら本体の第1の面から、まくら本体の端部を囲むように延び、まくら本体の反対側の面(すなわち第2の面)の少なくとも一部を被覆する場合、首サポート部材は上述のごとく、首サポート部材によって被覆されるまくら本体の端部の少なくとも一部を完全に包み込むものとできる(すなわち、首サポート部材がまくら端部を全長にわたって被覆するのに十分なだけ長くない場合、まくら端部の一部は首サポート部材によって包み込まれない)。少なくともユーザの首をサポートするまくら本体端部の部分を完全に包み込むことで、たくさんのさらに有利な結果が得られる。例えばこの構成は、まくら本体と首サポート部材との間の接触表面積を大きくし、よって首サポート部材とまくら本体との間の摩擦相互作用を高め、使用時の動き(特に滑り運動)を減らす。まくら端部で各まくら面の少なくとも一部を被覆することで、まくら端部における首のサポートのための構造的サポートも増す。これは部分的には、まくら端部の下を通る首サポート部によってまくら端部で厚さが増すおかげだが、同時に、首サポート部材全体によって圧縮抵抗が増加するおかげでもある。つまりこれは、このような実施の形態では、首サポート部材の第1および第2の本体部の厚さが驚くほど小さくても、依然として十分な首サポートを与えられることを意味する。
首サポートまくらの第2の本体部が、まくら本体の第1の面から、まくら本体の端部を囲むように延び、まくら本体の反対側の面の少なくとも一部を被覆するものとされている本開示の好ましい実施の形態では、まくらがユーザによって使用姿勢とされたときに、第1の面は、好適には、使用時にまくらの頭接触面となるように配置され、反対側、すなわち第2の面は、好適には、使用時にまくらの表面接触面(例えばマットレス接触面)となるように配置される。あるいは、第1の面が、使用時にまくらの表面接触面(例えばマットレス接触面)となり、反対側、すなわち第2の面が、まくらの頭接触面となってもよい。このように実施の形態では、本発明の首サポートまくらが使用に適するように表面上に置かれたときに、第1の首サポート本体部は、使用時に首と接触するように、まくら端部の近傍で第1の面の一部を被覆するように配置され、第2の本体部は、まくらが使用に適するように表面上に置かれたときに、まくら本体の下を延びる。
好適には、第2の部分が、第1の本体部からまくら本体の端部を越えて延びるものとして言及される場合、第2の部分は、第1の本体部によって被覆されたまくら本体面の部分に最も近い端部を越えて延びていることを意味する。
第2の本体部が、まくらの端部を越えてまくらの反対側の面(すなわち、まくらの下側)へと延びているとき、まくら本体の端部にオーバーラップする第2の本体部の部分(すなわち、端部部分)、および、反対側のまくら端部の面上を延びる第2の本体部の部分(すなわち、表面部分)は、実施の形態において、相対的に異なる寸法(例えば、厚さ、幅、など)を有するものとできる。同様に、第2の本体部が、まくらの端部を越えてまくらの反対側の面(すなわち、まくらの下側)へと延びているとき、まくら本体の端部にオーバーラップする第2の本体部の部分(すなわち、端部部分)、および、反対側のまくら端部の面上を延びる第2の本体部の部分(すなわち、表面部分)は、実施の形態において、異なる外面形状を有するものとできる。
実施の形態では、まくら本体の端部上を延び、かつユーザに接触するものとされた第2の本体部の部分(すなわち、端部部分)は、(使用時にユーザの首および/または肩と接触するための)湾曲外面形状を備えており、第2の、例えば反対側の、まくら端部の面上を延び、かつ基台表面と接触する第2の本体部の部分(すなわち、表面部分)は、(すなわち、まくらが静止できる安定した基部をもたらすために)平坦な外面形状を有するものとできる。好適には、上述の端部部分の湾曲外面形状とは、まくら面に垂直、すなわち使用時にまくらが置かれる表面に垂直な平面における凸状湾曲を指す。典型的には、仮に反対側のまくら端部の面上を延びる第2の本体部の部分の外面形状が、まくらが表面に置かれる前、あるいはまくらが自然姿勢で表面に置かれたときに(すなわち、ユーザが頭をまくらの上に置く前に)平坦または実質的に平坦でないとしても、表面は使用時には、本体詰め物材料を圧縮するユーザの頭と首の重さにより平坦となる。よってつまり、まくら本体の下を延びる第2の首サポート本体部の部分は、実質的に平坦な外面を有することができ、この平坦な表面は、使用前にそのように形成されてもよいし、圧縮力によって使用時に平坦になるように構成されてもよい。このようにして本実施の形態は、使用時にまくらを据えるための安定した基部をもたらす。好ましくは、表面(例えば、マットレス)と接触せず、かつ使用時にユーザの首と接触するように配置された表面部分は、湾曲している。
第2の本体部の本体厚さは、第1の本体部の実施の形態にしたがって先に大まかに述べたようにできる。第2の本体部(上述の端部部分と表面部分を含む)は、第1の本体部と異なる本体厚さを有するものとできる。実施の形態によっては、第2の本体部(上述の端部部分と表面部分を含む)は、第1の本体部と実質的に同じ、例えば正確に同じ本体厚さを有してもよい。任意の実施の形態では、首サポート本体部全体の厚さが、全体にわたって実質的に同じ、例えば完全に同じ、である。
好適な実施の形態では、第2の本体部の最小本体厚さ(すなわち、ユーザに向くものとされた外面(あるいは、この特徴を含む実施の形態であればだが、反対側の第2のまくら本体面の少なくとも一部の上を延びる第2の本体部の部分の場合には、支持面)から使用時にまくら本体に面するものとされた内面まで)は、少なくとも3mm、例えば少なくとも5mm、例えば少なくとも8mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mm、あるいは、少なくとも30mmである。好適には、第2の本体部の最大厚さは15cm以下、あるいは10cm以下であり、例えば8cm、6cm、4cm、3cm、2cm、1cm、8mm、あるいは5mm以下である。典型的には、厚さは1cm〜5cm、例えば2cm〜4cm、例えば最も典型的には約3cmである。
第2の本体部の本体厚さは、その全体にわたって実質的に(例えば、完全に)同じであってもよいし、本体部の全体にわたって変化するものであってもよい。つまり、第2の本体部は、ある部分で他の部分よりも厚くなっていてもよい。例えば、まくら本体端部とオーバーラップする領域で適宜厚さが増してもよいし、まくら端部から離れた領域、例えばまくら本体の第2の面上を延びる領域で厚さが増してもよい。好適な実施の形態において、“端部部分”と“表面部分”が例えば異なる厚さを持ち得ることは、既に上記したとおりである。当然ながら、端部部分の厚さを増すほど、ユーザの頭がまくら本体上に置かれたときに、端部部分の外面はユーザに接近するように(例えば、まくらと同じ平面に沿って外向きに)延びる。端部領域の第2の本体部の厚さを著しく大きくすることは、側臥位で頭をまくらの上に置き首サポート機能から恩恵を受けるのに十分なだけユーザが肩をまくらに近づけることを妨げるので、望ましくない。よって好適には、端部領域(すなわち、使用時にユーザの肩に向かって横方向に延びる第2の本体部の部分の厚さは15cm以下、あるいは10cm以下であり、例えば8cm、6cm、4cm、3cm、2cm、1cm、8mm、あるいは5mm以下である。実施の形態によっては、厚さは少なくとも3mm、例えば少なくとも5mm、1cm、2cm、あるいは4cmである。典型的な実施の形態では、厚さは0.5mm〜10cm、より典型的には1cm〜5cm、例えば2cm〜4cm、例えば最も典型的には約3cmである。
第2の本体部は、使用時にまくらと係合したときに、その部分がまくら本体端部に非常に近い(例えば、まくらの反対側の端部より、第2の本体部が延びる端部に近い)領域で終わるものとして構成可能である。あるいは、第2の本体部は、まくらの面の幅寸法の大部分にわたって被覆するように延びるものとでき、例えば、第2の本体部は、使用時に首サポート部材がまくらと係合したときにまくら端部から離れる方向にまくらの第2の面上を延びる伸長部を有するものとできる。
本開示の各側面および実施の形態の第2の本体部は、好ましくは、まくら本体の第2の面上をまくら本体の端部から離れる方向に延びてまくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆する伸長部を有するもので、かつ、ユーザの首が首サポート部材によってサポートされたときに、使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下を伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成される。これに関して、第2の本体部の伸長部は、適宜、第1の側面および実施の形態に関して先に述べたもの、および、以下において“伸長部”の項でさらに詳しく述べるものとできる。
第2の本体部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、まくら端部から離れる方向に(すなわち反対側のまくら端部に向かって)、最大で約70cm、65cm、あるいは60cm、例えば最大で約55cm、50cm、45cm、40cm、35cm、30cm、あるいは25cm、例えば最大で20cm、18cm、16cm、例えば最大で15cm、10cm、あるいは最大で5cm、延びるものとできる。典型的には、第1の本体部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、まくら端部から離れる方向に66cm以下延びるものとできる。
典型的には、伸長部が設けられた場合、伸長部は、まくら端部(すなわち、まくら本体の端部)からまくら端部から最も遠い伸長部の部分までの距離が少なくとも10cmであるように、まくら本体の面上をまくら端部から離れる方向に延びる。本文脈において、まくら端部とは、そこを越えるように第1の本体部から首サポート部材、すなわち、首サポート部材の第2の本体部、が延びるまくら端部を指す。距離は例えば、少なくとも12cm、14cm、16cm、18cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、あるいは少なくとも60cmとできる。距離は例えば、約35cm、47cm、51cm、あるいは65cmとでき、これは市販のまくらの典型的な幅寸法である。実施の形態によっては、距離は少なくとも68cm、あるいは少なくとも70cmとできる。例えば距離は、実施の形態によっては、まくら面の幅寸法を越えてもよい。好ましくは、距離はまくらの幅寸法未満であり、最も好ましい実施の形態では、距離は約47cmである。実施の形態によっては、距離は例えば、70cm以下とでき、例えば68cm、66cm、65cm、60cm、55cm、50cm、45cm、40cm、35cm、30cm、25cm、22cm、20cm、18cm、あるいは16cm以下である。
当然ながら、第2の本体部の厚さは、まくら端部上を延びる本体部がまくら端部にさらなる層構造を与えることになり、これがさらに、ユーザが頭と首をまくらの上に落ち着けたときに起こる圧縮の量を減らすのに役立つので、首サポート部材のサポート機能に対して貢献するものとなる。使用時のユーザの首による端部の外側部分の圧縮はまた、第2の本体部の外面に、使用時にまくら端部からさらに離れるようにユーザの首および肩を押させ、さらなるサポートをもたらす。
<伸長部>
本開示の首サポート部材は、本発明の第1の側面の首サポートまくら用に関して先に述べたように、首サポート部材の第1および/または第2の本体部の一部として、伸長部を適宜有するものとできる。実施の形態では、首サポート部材の第1および第2の本体部が伸長部を有するように、本開示の首サポート部材を設けることができる。典型的には、第1および第2の本体部のうち少なくとも1つが伸長部を有する。実施の形態では、第1および第2の本体部のうち一方のみが伸長部を有する。
したがって、本発明の首まくらでは、首サポート部材が、まくら本体の第1の面上をまくら本体の端部から離れる方向に延びてまくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する伸長部を有し、かつ、ユーザの首が首サポート部材によってサポートされたときに、ユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下を伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成された第1の本体部を有するものとでき、および/または、首サポート部材の第2の本体部が、まくら本体の第2の面上をまくら本体の端部から離れる方向に延びてまくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆する伸長部を有し、かつ、ユーザの首が首サポート部材によってサポートされたときに、ユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下を伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成されている。本開示に記載の側面および実施の形態のいずれもが、このような伸長部を適宜有することができる。
首サポート部材は適宜、1つ以上の伸長部、例えば1つ、を有することができる。1つのみ設けられた場合、第1および第2の本体部は、第1または第2の本体部のうち一方が他方の部分よりも長くなり、よってまくらの面上を他方の部分よりも長く延びて、長さが非対称な構造体を形成するものとなる。伸長部が2つ以上設けられた場合には、それぞれが他方に対して同様または異なる寸法(例えば、長さ、幅、および/または、厚さ)を有することができ、例えば、長さ、幅、および/または、厚さは同一または相違しており、典型的には実質的に不揃いである。伸長部が2つ以上設けられた場合、すなわち、首サポート部材の各本体部が伸長部を有する場合、首サポート部材の第1および第2の本体部は、上述のように長さが非対称であってもよいし、あるいは実質的に対称、例えば完全に長さが対称、すなわち、第1および第2の本体部の伸長部の長さは、それぞれの本体部をそれぞれのまくら面上で同じ距離だけ延ばすことが可能なもの、であってもよい。
好適には、第1の本体部が伸長部を有する場合、伸長部は、使用時に頭の直下に(すなわち、頭と接触するように)配され、かつユーザの頭をサポートするように利用可能なものであってよい。
各伸長部は、実際上、一体化された/単一体としてのコア材料からなるものとでき、あるいは、伸長部を供するべく形成された複数のコア要素からなるものとできる。
本開示の側面および実施の形態のいずれにおいても、本発明の伸長部の存在は、さらなる汎用性をもたらすもので、伸長部は使用時にユーザの頭が置かれるまくら本体の表面領域を被覆するように延びるにも関わらず、伸長部は実際のところ、ユーザの頭に本当に接触し実際にサポートするように用いられる必要はない。例えば、第2の本体部がまくら本体端部を囲むように延びてまくら本体の反対側の第2の面の少なくとも一部を被覆する実施の形態においては、長く延びた第2の本体部は、使用時に首サポートまくらが置かれる面と接触するように、まくら本体の反対側の面の上(すなわち、使用時にはまくらの下)を延びるものとできる。この構成は、とりわけまくらが使用時に頭によって圧縮されたときに、まくらの下の首サポート部材の固定を強くし、よって使用時のまくらに対する首サポート部材の動きをさらに減らす。これはまた、まくらの“触感”に影響を及ぼすことなく、まくら本体へとサポート体の基層を与える。伸長部の厚さによっては、これはまた(すなわち、ニュートラルな背骨姿勢に向けて首を押すことによる)首サポートのために、まくらを高くし、さらなる嵩を与えるのに役立つこともできる。
この(あるいは、少なくとも1つの、または、それぞれの)伸長部の厚さは概ね、首サポート部材/第1および/または第2の本体部に関して本開示で述べたのと同様にできる。典型的には、この(あるいは、少なくとも1つの、または、それぞれの)伸長部は、全体にわたって実質的に均一な厚さを有する。これは、首サポートのために実質的に平らな表面を、あるいは、その上にまくら本体が置かれる実質的に平らな表面を提供できるとの利点を有する。2つの伸長部が設けられ、すなわち、1つがユーザの頭に接触するもの、1つがその上にまくらが置かれる基台表面と接触するものである場合、好ましくは、両方が別々に、実質的に均一な厚さを有する。好適には、各伸長部は、完全に均一な厚さをするものとできる。
実施の形態において、第1および/または第2の首サポート本体部の伸長部の厚さは、まくら近傍の領域でまくら本体の面を被覆するように配置された首サポート部材の第1および/または第2の本体部のそれぞれの部分の厚さより小さい。すなわち、実施の形態では、まくら端部近傍のまくら本体の面の一部を被覆する首サポート本体部の部分の厚さは、頭に接触するものとされた領域の伸長部の厚さよりも大きいものとできる。すなわち、まくら端部近傍の第1の本体部の外面は、まくら表面に対して、典型的には、使用時に伸長部がまくら本体表面から頭へ向かって延びるよりも大きく、首の凹部へ向かって延びる。これは、ユーザの頭がまくらの上に置かれたときに、首サポート部材の外面、すなわち首接触面が、首の凹部へと適合しやすくする。ただし、実施の形態によっては、伸長部の厚さは、第1の本体部および/または第2の本体部と実質的に同じであってもよい。例えば、実施の形態によっては、首サポート本体部全体の厚さが、実質的に同じであってもよい。これは製造を容易にする可能性がある。
好適には、各伸長部は個別に、まくら本体の面の幅寸法の少なくとも半分にわたって延びるものとして構成することができ、例えば面の幅寸法の少なくとも60%、好適には面の幅寸法の少なくとも3分の2、好ましくは少なくとも75%、少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、例えば、まくら本体の面の実質的全幅(例えば、面の全幅の少なくとも95%、あるいは少なくとも98%)とできる。実施の形態では、伸長部は、まくら本体の面の少なくとも全幅にわたって延びるものとして構成されている。
伸長部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、まくら端部から離れる方向に(すなわち、反対側のまくら端部に向かって)最大で約70cm、65cm、あるいは60cm、例えば最大で約55cm、50cm、45cm、40cm、35cm、30cm、あるいは25cm、例えば最大で20cm、18cm、16cm、例えば最大で15cm、例えば最大で10cm、あるいは最大で5cm、延びるものとできる。典型的には、伸長部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、まくら端部から離れる方向に66cm以下延びるものとできる。好ましくは、その(あるいは、それぞれの)伸長部は、まくら本体の面の幅寸法にわたって、約47cmの幅だけ延びるものとできる。
典型的には、各伸長部は個別に、まくら端部(すなわち、まくら本体の端部)からまくら端部から最も遠い伸長部の部分までの距離が少なくとも10cmであるように、まくら本体の面上をまくら端部から離れる方向に延びる。本文脈において、まくら端部とは、第1の本体部からその上を首サポート部材、すなわち、首サポート部材の第2の本体部が延びるまくら端部を指す。距離は例えば、少なくとも12cm、14cm、16cm、18cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、あるいは少なくとも60cmとできる。距離は例えば、約35cm、47cm、51cm、あるいは65cmとでき、これは市販のまくらの典型的な幅寸法である。実施の形態によっては、距離は少なくとも68cm、あるいは70cmとできる。例えば距離は、実施の形態によっては、まくら面の幅寸法を越えてもよい。好ましくは、距離はまくらカバーの幅寸法未満、最も好ましくは約47cmであり、なぜならその長さだと、快適さ、サポート、摩擦接触、および嵩のバランスが望ましいものになることが分かっているためである。実施の形態によっては、距離は例えば、70cm以下とでき、例えば68cm、66cm、65cm、60cm、60cm、55cm、50cm、45cm、40cm、35cm、あるいは30cm以下、例えば28cm、26cm、25cm、24cm、22cm、20cm、18cm、あるいは16cm以下である。
好ましくは、伸長部は、上述の各側面および実施の形態に基づいて第1の本体部から第2の本体部がその上へと延出するまくら本体端部の反対側に位置するまくら本体端部上を延びない(あるいは、延びるものとして利用可能ではない)。つまり、実施の形態では、第1および/または第2の本体部の伸長部は、まくらの反対側端部上を延びない。これは、首サポート部材が使用時に頭と首を適度にサポートでき、かつ比較的軽量であるとの利点をもたらす。驚くべきことに、発明者はまた、この構成が、まくら本体に対する首サポート部材の動きを驚くほど効果的に抑えるのに十分な摩擦接触を首サポート部材とまくら本体の間にもたらし、同時に、伸長部がまくらの反対面を被覆するように反対側端部を囲むように延びる実施の形態と比べ、元々のまくら本体の触感と手ごたえをより良好に保持できることを見いだした。この構成はまた、伸長部の絶対寸法を特定のまくら幅に合わせる必要がないため首サポート部材の汎用性が高くなること、および、本発明の技術的効果に貢献しない余分な物質が多くなりすぎることが避けられること、を意味する。この特徴はまた、まくらの全体幅を大きくして一般的なまくらカバーを窮屈にしてしまうであろう、他のまくら端部上を延びる余分な詰め物材料に関連する嵩の増加を防ぐ。
<首サポート部材の本体長さ>
本項において、首サポート部材の“長さ(length)”とは、(まくら面の幅寸法にわたって反対側の端部に向かって延びている距離に対立するものとして)まくら端部に沿って延びている長さ、すなわち、図2Cで長さ“l”によって示されているもの、を指す。首サポート部材は、使用時にユーザの首と同じくらいの幅となるのに十分な大きさの長さだけまくら端部をに沿って延びかつ覆うだけでよく、つまり、首サポート部材は、まくら端部の全長の一部を被覆しさえすればよい。よって、図1C、2Cおよび3Cに描かれた代表的な実施の形態は、まくら本体端部の全長にわたって延びるように構成されているものの、前記まくら端部の全長が首サポート部材と係合することは必須ではない。本開示の実施の形態では、首サポート部材は、使用時に前記まくら端部の全長の半分未満と(例えば、実質的に包み込むもので、例えば、完全に包み込むために)係合するものとされてもよい。別の実施の形態では、首サポート部材は適宜、使用時に前記まくら端部の全長の約半分と(例えば、実質的に包み込むもので、例えば、完全に包み込むために)係合するものとされる。首サポート部材は適宜、使用時にまくら端部の全長の半分以上、例えば、まくら端部の全長の少なくとも3分の2と(例えば、実質的に包み込むもので、例えば、完全に包み込むために)係合するものとされてもよい。実施の形態では、首サポート部材は、まくら端部の実質的全長(例えば、まくら端部の全長の少なくとも90%、95%、あるいは98%)と(例えば、実質的に包み込むもので、例えば、完全に包み込むために)係合するものとされており、例えば、首サポート部材は、使用時にまくら端部の全長を実質的に包み込む(例えば、完全に包み込む)ものとされてもよい。まくら端部の長さのかなりの部分を実質的に包み込む(例えば、完全に包み込む)首サポート部材は、睡眠中のまくら端部の長さに沿ってのユーザの首の横方向の動きを許容しながら(すなわち、ユーザは首サポート部材から転がり落ちない)、首へのサポートを行えるとの利点を有する。
市場で手に入る典型的なベッド用まくらの代表的な長さ寸法は、まくら本体の項で既に述べた。本開示の首サポートまくらのまくら本体は、適宜、上述の寸法のいずれかに実質的に(例えば、正確に)したがうものとできる。
好適な実施の形態では、首サポート部材は、少なくとも20cmだけまくら本体の端部に沿って延びている(平均的なユーザの首の全幅にわたって適度なサポートを与えるため)。上述の、まくら端部の全長の所定の%に係合または被覆する、とは、本開示で先に述べたように、まくら本体の長さに言及するものである。実施の形態では、首サポート部材は、約20〜95cmの長さ(すなわち、まくら端部と係合したときにまくら端部に沿って延びるように)を有し、例えば、55〜65cm、60〜70cm、70〜80cm、85〜95cmからなる群れから選ばれる長さである。首サポート部材はよって、少なくとも約50cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm、あるいは少なくとも95cmの長さを有するものとできる。本開示の首サポート部材は、例えば、約50cm、55cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm以下の、あるいは95cm以下の長さを有するものとできる。典型的な実施の形態では、首サポート部材の長さは、約57cm、65cm、66cm、76cm、あるいは91cmとでき、好ましくは91cm以下である。最も好適な実施の形態では、首サポート部材の長さ(すなわち、使用時に首サポート部材が係合するまくら本体の長さに対応する)は、約70cmである。
<首サポート部材の本体凹部/空洞>
本開示の各側面および実施の形態では、首サポート部材はまくらの端部上を延びるものとされている。よってつまり、首サポート部材の第1および第2の本体部は、使用時に、まくら本体の端部およびまくら本体の端部近傍でまくら本体の少なくとも1つの面の一部と係合するための内面(すなわち、全体的に凹状の表面)を有する内側凹部を規定するように配置されている。
首サポート部材の凹部/空洞は、まくら本体の端部と係合すべく適合されている。つまり、凹部/空洞は、使用時に、空洞内面がまくら本体の外側端部に接触するように、例えばオスメス型の結合配置でまくら端部が空洞に受け入れられるものとして構成されている。好ましい実施の形態では、空洞は、第1および第2の本体部の湾曲によって形成された細長い溝である。溝は首サポート部材の実質的に本体全長(例えば、少なくとも90%、少なくとも95%、あるいは、少なくとも98%)にわたって延びるものとできる。より好ましくは、この細長い溝は、首サポート部材本体の本体全長にわたって延びる。溝が首サポート部材本体の全長にわたって延びる実施の形態においては、まくら本体端部の全長が溝内に全て収まる必要がなく、かつ、使用時に首サポート部材の端部を越えるように横方向平面において外向きに延出できるため、首サポート部材は、より容易に、より多様なまくらと共に用いることができる(すなわち、首サポート部材は、首サポート部材の長さより大きなまくら本体端部長さを有するまくらと共に用いることができる)。さらに、この構成は、第1および第2の横方向部分の遠位端が互いに離れる方向に(顎を大きく開けるような感じで)より大きく曲がることを許し、その首サポート部材をより多様なまくら本体の厚さと係合可能とし、すなわち、首サポートまくらの空洞容量がまくら端部の厚さとぴったりマッチするように作られている必要はない。
典型的には、空洞が、首サポート部材の“内面形状”を規定する。内面形状は、実質的に凹状の内面とできる。“実質的に(substantially)”凹状とは、内面が、完全に凹状または完全に湾曲していなくてもよいことを意味する。例えば、空洞の内面は、実質的に平坦な1つ以上の側壁を有するものとできる。好ましくは、空洞の内壁は、“C”字形断面を規定するものではない。空洞は例えば、実質的に“r”字形、“V”字形、あるいは“U”字形の本体内部断面を規定するものであり、必要ならば“U”または“V”字形、好ましくは“U”字形であり、つまり空洞の側壁(すなわち、第1および第2の本体部の内面となる空洞の壁)は、実質的に湾曲するものではない。典型的には、このような実施の形態では、例えば“U”字形の空洞の場合、まくら端部とよりフィットしやすいように、空洞の内面の少なくとも一部が湾曲している。内部の空洞の側壁(すなわち、第1および第2の横方向本体部の内面)があまり湾曲していない実施の形態は、より多様なまくら端部形状および厚さに対して首サポートを与えることができ、一般的なまくらとの使用にとりわけ好適である、との利点を有する。概して“C”字形の空洞を有する(すなわち、空洞の側壁が湾曲している)首サポートまくらは、例えば、用いられたまくら本体が相補的な湾曲形状をとらない場合、“C”の上下部分に空隙を生じる。この空隙は使用時に潰れ、使用時の首サポート部材の変形をより著しいものとし、まくらと首サポート部材の間の係合の信頼性を損なうことにつながり、および/または、首サポートを望ましい水準以下としてしまう恐れがある。まくら端部の底部の湾曲は、快適さに悪影響を与えることもある。
表現を変えれば、上述の実施の形態では、空隙は、口部を規定し、第1および第2の本体部は、第1および第2の顎部材となる。よって、第1および第2の本体部に関して先に述べたくだりが、第1および第2の顎部材にも同様に当てはまる。
よって好ましい実施の形態では、本開示の各側面または実施の形態の首サポート部材は、第1および第2の本体部が、開口端と閉鎖端を有する第1および第2の顎部材(例えば図2A、図5などを参照、となり、顎部材が、内側凹部の側壁を規定し、凹部が、まくらの端部を受け入れるよう利用可能であって、第1および第2の顎部材が、使用時に、まくらの端部と着脱自在に係合するよう利用可能であるように、構成されるものとできる。これに関して、本願が“第1および第2の本体部(first and second body portions)”に言及した場合、これらはそれぞれ、好ましい実施の形態において、内側凹部を規定する第1および第2の顎部材を指すものとして理解できる。好ましい実施の形態では、内側凹部は本開示に記載のとおりであって、例えば溝である。よって、第1および第2の本体部に関して特性が説明済みであるなら、それらは同様に、第1および第2の顎部材へも当てはまる。
まくら本体の面と接触するものとされた首サポート部材の内面(すなわち、空洞の内面)は、使用時にまくら本体と接触する規則的な面あるいは不規則な面を有するものとできる。これに関して、空洞が、実質的に凹状の断面、例えば“r”、“U”、あるいは“V”字形の断面、実施の形態によっては“U”または“V”字形の断面、必要ならば“U”を持つものとして言及される場合、これは内面の一次的な表面形状を指すことを意図している。実際のところ、一次的な表面は、二次的な表面特徴を含んでもよく、これは、それ自体が実質的凹状でなくてもよいし、まくら本体と接触する一次的な内面形状がその形状に適合するならば、“r”、“U”、あるいは“V”字形自体にも適合しなくてもよい。例えば、首サポート部材は、使用時のまくら端部との係合をよりよいものとするために、その空洞の内面にさらなる突出部または装飾物などの二次的な表面形状特徴を備えることができる。
好ましくは、空洞は、表面材料に固有の材料表面の微細な欠陥を除けば、二次的な表面形状特徴を持たない。例えば、好適な実施の形態では、内側空洞は、使用時にまくらと接触する規則的な表面領域を有する。実施の形態では、空洞内面は実質的に滑らか、あるいは完全に滑らかである。
よって空洞は、首サポート部材の内面を適宜規定するものであって、第1の本体部の内面は、使用時にまくら本体の端部近傍でまくら本体の第1の面(例えば、頭接触面)に接触するものとされており、第2の本体部の内面は、使用時に端部、および好ましくは、まくら本体の端部近傍でまくら本体の反対側の面(例えば、表面接触面)に接触するものとされている。当然ながら、空洞内面は、首サポート部材の外面を実質的に反映したものとして形成されてもよい。空洞内壁の表面形状および首サポート部材の外面の表面形状は異なっていてもよく、例えば、内側空洞は、実質的にU字形で、外面形状は、ユーザの首が接触可能となるように配置される端部領域で湾曲しながら、平坦な基部を有するものとできる。
本開示の側面および実施の形態のいずれかの実施の形態では、まくら本体端部の端部近傍にあり、かつ、まくら本体の端部上を延びる、使用時に対象に接触するように配置された首サポート部材の部分は、使用時に首に接触するために、実質的に凸状の(すなわち、外向きにカーブした)湾曲外面形状を有するものとできる。
“外面形状”との用語は、第2の側面およびその実施の形態で既に述べたとおりである。したがって、本開示の各側面および実施の形態の外面形状は、先に述べた外面形状の実施の形態のいずれかにしたがって規定されたものとできる。さらに、この特徴と関連する利点もまた、第1の実施の形態で既に述べてある。
一次的な湾曲外面は、その表面がユーザの首の凹部に少なくとも部分的に適合することが可能であれば、いかなる好適な湾曲勾配を有するものであってもよい。実施の形態では、湾曲勾配は、第1および第2の本体部の外面形状が、まくら本体の端部での外面形状を実質的に反映する(すなわち、実質的に同じ)ものである。実施の形態では、凸状外面の湾曲勾配は、まくら本体を受け入れる首サポート部材の空洞/凹部の凹状内面の湾曲とほぼ等しい(例えば同一)ものとできる。ただし当然ながら、使用時には、その首サポート部材の凹部の内部形状は、まくら本体の厚さに応じて変化し得る。首サポート部材が比較的厚いまくら本体に用いられると、第1および第2の首サポート本体部(すなわち、第1および第2の顎部材)は、(例えば、広い“V字形”または広い“U”字形をとるように)引き離され、一方、比較的薄いまくらの場合には、第1および第2の本体部は、(例えば“U字形”または狭い“V”字形をとるように)相対的に接近する。
好適には、本側面および実施の形態の首サポート部材は、背中上部/肩傾斜部は含まない。
<首サポート部材の材料>
首サポート部材について述べる本開示の各側面および実施の形態では、首サポート部材は、典型的には、好適なまくら詰め物材料、例えば、詰め物/パディング/スタッファを含む。例えば、首サポート部材は外面と本体コアとを有し、コアが好適な詰め物材料からなるものとできる。好適なまくら詰め物材料は、首サポート部材の第1および第2の本体部に関連して先に述べたものと同様にできる。
まくらの通常使用時にそれ自体変形可能なコア材料は、適宜粒子の形態とされてもよいが、より好ましくは、(例えば、削り取りやモールドによって)単一体として成形されたコアや、あるいは、複数パーツが一体化された単一体を形成するようにコア詰め物材料の複数の層を接着、例えば積層することなどによって複数ピースを一体化して形成されるコアなどの単一コア体とされてもよい。
<首へのサポート>
本発明の首サポート部材は、まくらが単体で用いられた場合と比べて、とりわけ、両端部が薄いまくら、例えば、一般的ベッド用まくらなどの一般的なまくらと比べて、あるいは、全体的に薄いパディングの層しか持たないまくらと比べて、まくらと組み合わされたときに首へのサポートを増すことができる。
先に述べたように、材料の密度は、ユーザの頭と首にサポートを与えるのに重要であり、材料の硬さは、材料が望ましい触感を有するかどうかに重要な影響を及ぼす傾向がある。
その材料の硬さは、表面圧力の減少能力と密接に関連している。メモリーフォームなどの材料の硬さは、先に述べたインデンション・フォース・ディフレクション(IFD)で定量化可能である。
まくら本体のコア材料(例えばメモリーフォーム)の密度は、立方フィートあたりのポンドで定量化可能である(“Lbs/ft3”、出版物によっては“pcf”ともされる)。コア材料のフォーム密度が高いほど、ユーザの頭と首へのサポートが増し、かつ耐久性が高まる。
本発明の首サポート部材によってもたらされる首サポートの量の一般的な指標は、例えば、首サポートまくらによって被覆されたまくら端部近傍のまくら本体部の部分を所定の量、例えば元々のまくらの厚さの10%、25%、あるいは50%だけ圧縮するのに必要な力の量を比較することで得られる。本発明の首サポート部材は、例えば一般的なまくらと比べたとき、まくら単独の場合に対して、首領域でのサポートの量を増大させる。
とりわけ、本発明の首サポート部材を有する本発明の首サポートまくらは、本発明の首サポート部材が設けられていない一般的なまくらと比べて、首サポート部材によって被覆されたまくらの部分で圧縮抵抗が高くなっている。実施の形態では、本開示の首サポート部材は、まくら単独の場合と比べて、まくら端部の圧縮抵抗が少なくとも5%、例えば10%高くなるものとでき、実施の形態によっては、少なくとも15%、例えば少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、あるいは少なくとも50%とできる。
本願を読む当業者は、首サポートまくら本体内の詰め物材料の種類、詰め物材料の密度、および、首サポート部材本体部の厚さ、これは第1および第2の本体部のそれぞれの厚さを含む、を変えることでサポートの増加量が制御および変更可能であることが理解できるはずである。例えば、首サポート部材の第1の(すなわち、首に接触する)本体部の厚さを増すことで、高さも、首へのクッション性サポートも増える。使用時にまくらが上に置かれる本体部(すなわち、面接触本体部)の厚さを増せば、まくら端部の高さも高くなり、よって第1の本体部の上面が首に近づき、かつ、まくら端部での構造的サポートも増す。
首サポート部材の第2の(すなわち、端部の)本体部の厚さ/密度を増すことで、首サポート部材のサポート機能にも影響を与えられる。まくらの端部上を通り過ぎる領域で第2の本体部の厚さを増せば、使用時に、まくら端部からユーザの首/背中/肩までの横方向の距離も増す。例えば、まくら端部上を延びる第2の本体部は、使用時に補助的な支柱機能を果たし、よって首サポート部材の首サポートを補助する。首サポート部材の第2の(すなわち、端部の)本体部の厚さはまた、より上向きにそれを保つことでユーザの肩へのサポートを助け、サポートの量に影響を与えることができるものであり、これはまた、首もサポートする。典型的には、この側方本体部は、ユーザの肩に向かって“半球状に膨れる”ものとして構成される。実施の形態によっては、使用時にユーザの首に接触する第1の本体部の部分は、一般的な首の外形形状をなさないようにほぼ均一な厚さを有するものであってもよい。
したがって、首サポートの全体的レベルは、さまざまな要素の組み合わせによって影響を受けるもので、望ましいレベルの首サポートおよび/またはクッション性が得られるように首サポート部材の寸法が調整可能であることは、本開示を読む当業者にとっては明らかである。
好ましい実施の形態では、使用時に首が上に置かれるべきまくら端部近傍の領域における首サポートまくらの全体的サポート(例えば、先に述べた方法によって測定されるもの、あるいは、まくらの全体厚さによって示されるもの)は、典型的には、典型的な整形外科用まくらによってもたらされるものとおよそ同じレベルのサポート(または厚さ)であり、好ましくは、典型的な整形外科用まくらによってもたらされるものを超えない。実施の形態では、使用時にユーザの首に接触するように配置された首サポート部材の本体部は、まくら本体の端部より遠位の本体部の領域よりも、本体部の端部近傍の領域(例えば、まくら本体端部から0〜5cm以下)の方が厚い。有難いことにこれは、凹凸効果を持たないまくら本体と係合したときに、首サポート部材が凹凸まくら効果を発揮することを許容する。
<首サポート部材の形態>
実施の形態では、首サポート部材は、本請求項の首サポート部材としてユーザによって利用可能な形状に成形された(例えば、湾曲させられた)単一体の(例えば、平坦な)材料からなるものとできる。例えば、専用のまくらカバーが材料片に特定の形状を強いることで、プリフォームされた首サポート部材を形成するものであってもよいし、例えば材料が、ユーザによって形を整えられたときに特定の形状を形成・維持できるようにモールド可能なものであってもよい。
好ましくは、首サポート部材が、端部近傍でまくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆し(あるいは、被覆するように利用可能なものとして構成され)、かつ、端部近傍でまくら本体の反対側の第2の面の少なくとも一部を被覆するようにまくら本体端部を越えて延びている場合、首サポート部材は、まくらの第1の面上を、反対側の面(すなわち、第2の面)上を延びるよりも少なくまたは多く延びるものとできる。実施の形態によっては、首サポート部材は、反対側の面(すなわち、第2の面)とおよそ同じ距離だけ第1の面上を延びる。よって伸長部は、実施の形態によっては、第1および第2の本体部のそれぞれがまくら本体の面上を延びるものとできる。この点に関して、この第1の本体部は、第2の本体部によって被覆されているまくらの第2の面の領域とは異なる領域でまくら本体の第1の面を被覆するものとできる。別の実施の形態では、第1および第2の本体部はそれぞれ、まくら本体の第1および第2の面をそれぞれ、ほぼ同じ表面領域だけ被覆する。
ユーザの頭をサポートするのに好適な首サポート部材の本体面とは、典型的には、ユーザの頭がまくらの上に置かれてユーザの首が首サポート部材によってサポートされたときに、ユーザの頭によって覆い隠されたまくら本体面の領域を囲むのに十分なだけ広い表面領域を被覆するのに少なくとも十分なだけ、伸長部がまくら面上を延びるように構成されていることを意図する。
好適には、本開示の首サポート部材は、(例えば積層によって)単一体を形成するように一体化された複数の別々の構成要素からなるものである。例えば、第1および第2の本体部は、一体化され単一体とされる別々の構成要素として用意されてもよい。好ましくは、本発明の首サポート部材は、単一体として成形される。例えば、首サポート部材は、単一体としてモールドされ、または削り出されたものである。好適には、首サポート部材は、首サポート部材が単一体または複数のピースからできているかどうかは関係なく、ぴったりと合うまくらカバーなどの、外層すなわちシェルが設けられるものとできる。
好ましい実施の形態では、本開示で述べた首サポート部材の形状は、プリフォームされている。プリフォームとは、首サポート部材のデフォルト(すなわち、自然な)形状、すなわち、ユーザが使用時に頭と首をまくらの上に預けていないときの形状が、まくら端部と係合可能で、かつ、実質的あるいは完全に予め規定されている(したがって、使用中の首サポート部材の取り扱いの結果によってのみ形作られるものではない)ことを意味する。首サポート部材のこのプリフォームは、モールドまたは削り出しなどの任意の好適な製作方法によって行うものとできる。あるいは、プリフォーム形状は、まくら端部との係合に好適な形状を詰め物材料へと強いるまくらカバーなどの外皮層を設けることで得られてもよい。この場合、コアは、(例えば、空気、フォームチップなどの)粒状詰め物材料で満たされていてもよいし、外層が満たされたときに所定の形状をなすように任意の形状に保たれた固体片であってもよい。例えば、首サポート部材は、実施の形態によっては、実質的に平坦なパッド、またはシート、または手成形されて(例えばモールドされて、あるいは丸められて)上述のとおりまくら端部と係合するものとして構成される首サポート部材を提供することが可能な材料、として用意される。まくら本体がないときに首サポート部材の形状を保持できるように材料が配置されていない場合、首サポート部材を所定位置に保持することを助けるため、まくら本体へ着脱自在な接続手段(例えば、テザー、接着剤、あるいは、例えば面ファスナーによる)が設けられていてもよい。
<首サポート部材のさらなる実施の形態>
実施の形態によっては、第1および第2の本体部のうち少なくとも1つが、先細りの、例えばまくら本体表面に向かって先細りの(例えば図5を参照)、本体端部末端(すなわち、終端)を有する。好ましくは、一部が先細りの場合、少なくともユーザの首/頭に接触するものとして配置された首サポート部材の部分が(一体的な触感を高めるために)先細りとされる。この先細りは適宜、首サポート部材とまくら本体の間の移行をより滑らかに、かつ目立ちにくくするもので、使用時に首または頭によって隠される領域に首サポート部材の先細りの端部末端があるときの一体的な触感を高めてくれる。図5に示すように、先細りの端部末端は、好適には、首サポート部材の一番の遠位点となる部分であり、ここでは首サポート部材の本体が、首サポート部材が使用時に着脱自在に係合されるまくら本体の端部から離れる方向に、まくら本体の面上を延びている。
概して、本発明の首サポート部材の寸法、例えば、長さ、幅、厚さは、第1および第2の本体部(および伸長部)に関して先に述べたとおりである。また、材料及び機能も適宜、第1および第2の本体部に関して先に述べたとおりである。
首サポート部材の第2の本体部の本体厚さは、実施の形態においては、第1の本体部の任意の実施の形態にしたがって先に大まかに述べたとおりとできる。第2の本体部(先に述べたとおり、端部部分と表面部分を含む)は、第1の本体部と異なる本体厚さを有するものとできる。実施の形態によっては、第2の本体部(先に述べたとおり、端部部分と表面部分を含む)が、第1の本体部と実質的に同じ、例えば正確に同じ本体厚さを有してもよい。実施の形態によっては、首サポート本体部全体の厚さが、全体にわたって実質的に同じ、例えば完全に同じ、である。
(第5の側面)
本発明の一側面においては、本開示の側面または実施の形態のいずれかにしたがって説明された首サポートまくらを準備するのに利用可能なものとして、本開示で実質的に先に述べたような首サポート部材が提供される。
したがって、そのような実施の形態における首サポート部材は、本発明の首サポートまくらに関して先に述べたように、まくらと着脱自在に係合しているものであってもよいし、そうでなくてもよい。そのような首サポート部材は、本質的に、本発明の首サポートまくらを準備するのに有用であるし、こうした製品に関連する利点は、既に詳述してある。
首サポートまくらの首サポート部材の特色および特徴が、まくら本体に対する位置に関して、先に述べたとおりである場合、当業者ならば当然、本側面においてはまくら本体それ自体が本側面の一部ではないことを理解できる。よって、実施の形態がまくらに対してアクティブな機能(例えば、被覆または係合)を発揮する先述のものである場合、あるいは、該まくらに関連するサイズ、すなわち寸法を有するものである場合、本側面の目的として、それぞれの物質的特徴は適宜、該用途のために構成され(例えば、被覆するように利用可能なものとして構成、あるいは係合するように構成され)、すなわち、前述のように利用可能なものとして配置(例えば、被覆するのに利用可能なものとして配置、あるいは係合するのに利用可能なものとして配置)されることが意図されているが、必ずしも機能的にアクティブ、すなわちまくら本体に係合された状態であったり、ユーザによってアクティブに用いられている必要はない。
好適には、実施の形態において、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有する首サポート部材が提供され、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面(例えば、頭接触面)の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成(例えば、形成)され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポート部材の第1の本体部は、使用時に首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆してまくら本体の面上を延びるように利用可能なものとして第1および第2の本体部に対して構成された伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成され、および/または、
首サポート部材の第2の本体部は、使用時に首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆してまくら本体の面上を延びるように利用可能なものとして第1および第2の本体部に対して構成された伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成されている。この実施の形態は、第1の側面および実施の形態で先に述べた首サポート部材に対応しており、首サポート部材の特徴は、第1の側面の首サポート部材の任意の実施の形態または本開示で述べた首サポート部材の他の任意の実施の形態にしたがって述べたものとできる。この実施の形態に関連する利点もまた、第1の側面および実施の形態で既に述べてある。
別の実施の形態では、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有する首サポート部材が提供され、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面(例えば、頭接触面)の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成(例えば、形成)され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポートまくらがまくら本体の端部に係合したときに、(a)まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の一部を被覆するような配置で、(b)第2の面に向かってまくら本体の端部を越えて延びる、ように構成された首サポート部材の部分が、首まくら本体がまくら本体の端部に係合して使用時にユーザの頭がまくらの上に置かれたときにユーザの首に接触するように利用可能なものとして、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する(すなわち、外向きにカーブしている)。この実施の形態は、第2の側面および実施の形態で先に述べた首サポート部材に対応しており、首サポート部材の特徴は、第2の側面の首サポート部材の任意の実施の形態または本開示で述べた首サポート部材の他の任意の実施の形態にしたがって述べたものとできる。この実施の形態に関連する利点もまた、第2の側面および実施の形態で既に述べてある。
さらに別の実施の形態では、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有する首サポート部材が提供され、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面(例えば、頭接触面)の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成(例えば、形成)され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
使用時に首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、第2の本体部の外面が、まくら本体から直接離れる方向に約10cm以下、まくら本体の端部から(すなわちユーザに向かって)突出するように、第2の本体部の外面が構成されている。この実施の形態は、第3の側面および実施の形態で先に述べた首サポート部材に対応しており、首サポート部材の特徴は、第3の側面の首サポート部材の任意の実施の形態または本開示で述べた首サポート部材の他の任意の実施の形態にしたがって述べたものとできる。この実施の形態に関連する利点もまた、第3の側面および実施の形態で既に述べてある。
さらなる側面では、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有する首サポート部材が提供され、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面(例えば、頭接触面)の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成(例えば、形成)され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部(すなわち、使用時に頭がまくらの上に置かれたときにユーザの首に接触するように配置された端部)を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポート部材が、外面と内側コアとを有し、コアが基本的に、まくらの通常使用時に変形可能な1種類以上の材料のみからなる。この実施の形態は、第4の側面および実施の形態で先に述べた首サポート部材に対応しており、首サポート部材の特徴は、第4の側面の首サポート部材の任意の実施の形態または本開示で述べた首サポート部材の他の任意の実施の形態にしたがって述べたものとできる。この実施の形態に関連する利点もまた、第4の側面および実施の形態で既に述べてある。
本側面および実施の形態の首サポート部材は、まくら本体の端部と着脱自在に係合なものとして構成される。本側面および実施の形態において、まくら本体に係合する首サポートまくらとは、本発明の首サポートまくらに関連して先に述べたような係合を指すものであり、例えば、第1〜4の側面および図面に記載のとおりである。
第5の側面および実施の形態に記載の首サポートまくら部材は、まくら単体でもたらされるサポートに比べて、まくら端部での首サポートを増すのに適している。
好ましい実施の形態では、本発明の首サポート部材は、まくら本体の端部と着脱自在に係合するのに適しており、まくら本体の端部を受け入れるための開口部と、まくら本体の端部と着脱自在に係合するための内面と、まくら本体の端部を収容するための閉鎖本体部とを有する凹部(例えば、図2A、図5などを参照)を規定する第1および第2の顎部材となる第1および第2の本体部を有する。よって凹部は、まくら端部を受け入れるのに利用可能であり、第1および第2の顎部材は、使用時にまくら端部と着脱自在に係合するように利用可能である。これに関して、本願が“第1および第2の本体部”に言及した場合、これらはそれぞれ、好ましい実施の形態において、内側凹部を規定する第1および第2の顎部材を指すものとして理解できる。好ましい実施の形態では、内側凹部は本開示に記載のとおりであって、例えば、次サポート部材の長軸に沿って延びる凹部とすることができ、例えば溝である。よって、第1および第2の本体部に関して特性が説明済みであるなら、それらは同様に、第1および第2の顎部材へも当てはまる。
まくら本体の面と接触するものとされた首サポート部材の内面(すなわち、空洞の内面)は、使用時にまくら本体と接触する規則的な面あるいは不規則な面を有するものとできる。これに関して、空洞が、実質的に凹状の断面、例えば“r”、“U”、あるいは“V”字形の断面、実施の形態によっては“U”または“V”字形の断面、必要ならば“U”を持つものとして言及される場合、これは内面の一次的な表面形状を指すことを意図している。実際のところ、一次的な表面は、二次的な表面特徴を含んでもよく、これは、それ自体が実質的凹状でなくてもよいし、まくら本体と接触する一次的な内面形状がその形状に適合するならば、“r”、“U”、あるいは“V”字形自体にも適合しなくてもよい。例えば、首サポート部材は、使用時のまくら端部との係合をよりよいものとするために、その空洞の内面にさらなる突出部または装飾物などの二次的な表面形状特徴を備えることができる。
好ましくは、空洞は二次的な表面形状特徴、すなわち、表面材料に固有の材料表面の微細な一般的欠陥を除く大きな特徴を持たない。例えば、好適な実施の形態では、内側空洞は、使用時にまくらと接触する規則的な表面領域を有する。実施の形態では、空洞内面は実質的に滑らか、あるいは完全に滑らかである。
よって空洞は、首サポート部材の内面を適宜規定するものであって、第1の本体部の内面は、使用時にまくら本体の端部近傍でまくら本体の第1の面(例えば、頭接触面)に接触するものとされており、第2の本体部の内面は、使用時に端部、および好ましくは、まくら本体の端部近傍でまくら本体の反対側の面(例えば、表面接触面)に接触するものとされている。当然ながら、空洞内面は、首サポート部材の外面を実質的に反映したものとして形成されてもよい。空洞内壁の表面形状および首サポート部材の外面の表面形状は異なっていてもよく、例えば、内側空洞は、実質的にU字形で、外面形状は、ユーザの首が接触可能となるように配置される端部領域で湾曲しながら、平坦な基部を有するものとできる。
本開示の側面および実施の形態のいずれかの実施の形態では、まくら本体端部の端部近傍にあり、かつ、まくら本体の端部上を延びる、使用時に対象に接触するように配置された首サポート部材の部分は、使用時に首に接触するために、実質的に凸状の(すなわち、外向きにカーブした)湾曲外面形状を有するものとできる。
“外面形状”との用語は、第2の側面およびその実施の形態で既に述べたとおりである。したがって、本開示の各側面および実施の形態の外面形状は、先に述べた外面形状の実施の形態のいずれかにしたがって規定されたものとできる。さらに、この特徴と関連する利点もまた、第1の実施の形態で既に述べてある。
一次的な湾曲外面は、その表面がユーザの首の凹部に少なくとも部分的に適合することが可能であれば、いかなる好適な湾曲勾配を有するものであってもよい。実施の形態では、湾曲勾配は、第1および第2の本体部の外面形状が、まくら本体の端部での外面形状を実質的に反映する(すなわち、実質的に同じ)ものである。実施の形態では、凸状外面の湾曲勾配は、まくら本体を受け入れる首サポート部材の空洞/凹部の凹状内面の湾曲とほぼ等しい(例えば同一)ものとできる。ただし当然ながら、使用時には、その首サポート部材の凹部の内部形状は、まくら本体の厚さに応じて変化し得る。首サポート部材が比較的厚いまくら本体に用いられると、第1および第2の首サポート本体部(すなわち、第1および第2の顎部材)は、(例えば、広い“V字形”または広い“U”字形をとるように)引き離され、一方、比較的薄いまくらの場合には、第1および第2の本体部は、(例えば“U字形”または狭い“V”字形をとるように)相対的に接近する。
(第6の側面)
本発明の一側面においては、本開示の側面および実施の形態のいずれかにしたがって説明された、休憩時に対象の首および/または頭をサポートするための首サポートまくらの使用方法が提供される。
好適には、首サポート部材は、先の述べた第1〜5の側面、あるいは本開示で説明したその実施の形態のいずれかにしたがうものとできる。
本開示の首サポート部材は、休憩時に首および必要とあらば頭をサポートするのに利用可能である。実施の形態において、“休憩(rest)”とは、短期間の休憩、例えば、患者が治療的またはリラクセーション的な処置を受ける間の休憩を指す。好ましくは、“休憩”は睡眠を指し、より好ましくは長期間の睡眠(例えば時間単位で、例えば3時間を超え、例えば最大で12時間)を指す。サポート部材に使用方法は、典型的には、例えば本開示で説明したように首サポートまくらを形作るために、まくら本体の端部の一部に係合することを含む。ただし、首サポート部材は、まくら端部ではない表面端部の一部と係合しつつ、首に対して依然として有益な程度のサポートおよび快適さを与えることでも、首サポートの快適化に容易に利用可能である。
実施の形態では、前記使用方法は、サポート部材をまくらの下に置くこと、あるいは表面を持ち上げ、まくらを適度に傾けることを含む。
当然ながら、本発明の首サポート部材は、ベッドや床などの、すなわち実質的に水平な表面上での一般的な就寝姿勢での休憩時にまくら本体と共に用いられるべきものであるが、首サポート部材が、単独あるいは、より立ち上がった姿勢のまくらと係合した状態でも使用できることも当然理解できるものである。
好適には、首サポート部材の前記使用方法は、ベッド用まくらなどのまくら本体へと首サポート部材を着脱自在に係合することを含むもので、首サポート部材は、まくら本体端部を囲むように延びて使用時に首をサポートする(例えば、第1〜4の側面および先に述べたそれらの実施の形態に関して先に述べたように)。よって、実施の形態では、前記使用方法は、本開示で述べたように首サポートまくらを準備する方法において、首サポート部材を用いることを含む。
好適には、前記使用方法は、使用時に首をサポートするために、首サポート部材を、まくら本体端部を囲むように延ばすことを含み、首サポート部材は、
(a)まくら本体表面に対して隆起した表面を提供するのに適した本体外面を有し、かつ使用時に首にサポートを与えるのに好適な本体厚さを有する首サポート本体部と、
(b)まくら本体端部を囲むように延びるのに適した本体内面を規定し、よってまくら本体端部の係合を可能とする本体部内の空洞とを有する。
(本発明の第5の側面)
本発明の一側面においては、図1〜4、6〜9、例えば1〜8のいずれか、および必要ならば添付の明細書に実質的に記載された首サポートまくらが提供される。
本発明の一側面においては、図1〜9、例えば1〜8のいずれか、および必要ならば添付の明細書に実質的に記載された首サポート部材(すなわち首サポートまくら部材)が提供される。
本発明の一側面においては、先述の任意の側面または実施の形態の首サポート部材の製造方法が提供され、該方法は、首サポート本体部コア材料を用意し、首サポート本体部コア材料を先に述べた首サポート部材に成形することを含む。好適には該方法は、モールドや削り取りなどによって、コア材料を単一体として成形することを含む。あるいは該方法は、外層に包まれたりする複数のピースとして首サポートコアを製造することを含むものとできる。首サポート部材は、複数の材料層(例えば平行に配置された多層体など)からなるものとでき、各材料層は同一または相違するものとできる。これに関して、該方法は、任意の側面および実施の形態に関して本開示で述べたような形態を有する首サポート本体部コアを製造することを含むものとできる。
本発明の一側面においては、先述の側面または実施の形態のいずれかに記載の首サポートまくらを準備する方法が提供され、
(a)まくら本体(本開示で先に述べた任意の実施の形態によるものとできる)を用意し、
(b)本開示で先に述べた任意の側面および実施の形態の首サポート部材(例えば、第1〜5の側面またはその実施の形態のいずれかの首サポート部材)を用意し、
(c)首サポート部材の少なくとも第1の本体部が、使用時に首をサポートするための端部の近傍で、まくら本体の表面の一部を被覆し、かつ第2の本体部が、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面(反対側の面)に向かって延び、例えば、まくら本体の端部の少なくとも一部を実質的に包み込むように、首サポート部材をまくら本体の端部に係合するものとして配置することを含む。
さらなる側面においては、まくら本体と、本開示の任意の側面または実施の形態に記載の首サポートまくらからなるパーツキットが提供される。好適には、まくら本体は、第1〜4および9の側面のいずれかに記載のまくら本体であり、首サポート部材は、第1〜5および9の側面およびその実施の形態のいずれかに記載されたものである。好適には、キットのまくら本体と首サポート部材は、相互補完し合うものとして構成されており、例えば、まくら本体と首サポート体は、実質的に相互依存の着脱自在な係合をもたらすように構成されている。キットは適宜、まくら本体を1つ以上、および/または、首サポート部材を1つ以上有するものとできる。実施の形態では、キットは2つ以上の首サポート部材を有する。2つ以上の首サポート部材を有する実施の形態では、首サポート部材同士は構造的に同一でもよいし相違するものでもよいが、好ましくは相違する。同じパッケージ内に異なる首サポート部材を入れることには、先の背景の項で述べたように、さまざまな用途(例えば、一般的使用、整形外科的使用)に適合可能な多様な選択肢をユーザに与えられるという利点がある。パーツキットは、典型的には、適当なパッケージを構成するもので、例えば、まくら本体と首サポート部材は別々のものとされるが、同じパッケージ内に収納されている。キットは適宜、首サポートまくらをまくら本体にその端部で着脱自在に係合することなどによる首サポートまくらの準備方法を記載する説明書を含むものとできる。よって、相互依存の首サポート部材とまくら本体を提供することで、首サポートおよび快適さの特性が驚くほど改善でき、製品の特徴同士間での相乗効果の可能性が示される。
(他の実施の形態)
上記の側面および実施の形態において、首サポート部材にはまくらカバー(好ましくは、取り外し可能なまくらカバー)が設けられてもよく、これは表面の通気、心地よさを改善するのに役立つことができ、首サポート部材の表面を綺麗にしやすくできる。まくらカバーは、首サポート部材の外面形状にほぼ一致するように仕立てられていてもよい。このような実施の形態では、まくら本体と着脱自在に係合している首サポート部材は、まくら本体自体よりも、まくら本体のまくらカバーと直接接触するものとできる。好適には、まくら本体と首サポート部材の両方に別々のまくらカバーが設けられるものとできる。あるいは、または、さらに、上記側面および実施の形態において、首サポート部材をまくら本体に着脱自在に係合することで形成される首サポートまくらには、本体と着脱自在な首サポート部材を丸ごと被覆できるまくらカバー(好ましくは、一般的なベッド用まくらカバーなどの取り外し可能なまくらカバー)が設けられていてもよい。これには、美観目的で首サポート部材の外見をごまかし、一般的なベッド用まくらカバー内へと容易に挿入できない突出上背部サポート体などを有する従来技術製品では不可能だった一体まくらの外観を与えることができるとの利点がある。
実施の形態によっては、まくら本体挿入用の区画と、首サポート部材挿入用の独立した第2の区画とを有する専用まくらカバーが設けられるものとでき、すなわち、首サポート部材は依然としてまくら本体と着脱自在に係合するものの、独立したまくらカバー区画内からのことであり、すなわち、首サポート部材の表面とまくら本体との間には織地の壁が設けられている。
本発明はまた、以下の1〜65の番号を振られた実施の形態を提供する。
1.まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらであって、首サポート部材が、
使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポート部材の第1の本体部は、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように、まくら本体の第1の面上を、まくら本体の端部から離れる方向に延びる伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成され、および/または、首サポート部材の第2の本体部は、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆するように、まくら本体の第2の面上を、まくら本体の端部から離れる方向に延びる伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成されている。
2.まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらであって、首サポート部材が、
使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、
第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
まくら本体の端部の近傍にあり、かつまくら本体の端部上を延びる、使用時に対象に接触するものとして構成された首サポート部材の部分が、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する。
3.まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらであって、首サポート部材が、
使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、
第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
第2の本体部の外面が、まくら本体から直接離れる方向に約10cm以下、まくら本体の端部から突出する。
4.まくら本体とまくら本体に着脱自在に係合した首サポート部材とを有する首サポートまくらであって、首サポート部材が、
使用時に首をサポートするために、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆する第1の本体部と、
第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びる第2の本体部とを有し、首サポート部材が、使用時に首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポート部材が、外面と内側コアとを有し、コアが、基本的に1種類以上の変形可能材料のみからなる。
5.実施の形態2〜4のいずれかに記載の首サポートまくらであって、首サポート部材の第1の本体部は、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように、まくら本体の第1の面上を、まくら本体の端部から離れる方向に延びる伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成され、および/または、首サポート部材の第2の本体部は、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆するように、まくら本体の第2の面上を、まくら本体の端部から離れる方向に延びる伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように構成されている。
6.実施の形態1および3〜5のいずれかに記載の首サポートまくらであって、まくら本体の端部の近傍にあり、かつまくら本体の端部上を延びる、使用時に対象に接触するものとして構成された首サポート部材の部分が、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する。
7.実施の形態1、2および4〜6のいずれかに記載の首サポートまくらであって、第2の本体部の外面が、まくら本体から離れる方向に約10cm以下、まくら本体の端部から突出している。
8.実施の形態1〜3および5〜7のいずれかに記載の首サポートまくらであって、首サポート部材が、外面と内側コアとを有し、コアが、1種類以上の変形可能材料を含む、または、必要ならば基本的に1種類以上の変形可能材料のみからなる。
9.実施の形態8に記載の首サポートまくらであって、コアが、1種類のみのコア材料、および必要ならば固形コア材料からなる、または、必要ならば基本的に1種類のみのコア材料、および必要ならば固形コア材料のみからなる。
10.実施の形態4、8または9に記載の首サポートまくらであって、1種類以上の変形可能材料が、繊維、フォーム、ラテックスからなる群れから個別に選ばれ、必要ならばフォーム、ラテックスからなる群れから個別に選ばれ、かつ必要ならば1種類以上の変形可能材料が、フォームから個別に選ばれ、必要ならばフォームがメモリーフォームである。
11.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、首サポート部材が、まくら本体の端部を長さの少なくとも一部にわたって実質的に包み込んでいる。
12.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、第2の本体部が、まくらの端部の近傍でまくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆するように、第1の本体部からまくら本体の端部を越えて延び、必要ならばまくらの第2の面と使用時にまくらが置かれる表面との間に挟まれるよう配置できるように、第2の本体部が、まくらの第2の面上を延びている。
13.実施の形態12に記載の首サポートまくらであって、まくらの第2の面の少なくとも一部の上を延びている第2の本体部の少なくとも一部が、使用時にまくらが置かれる表面と接触するのに利用可能な、実質的に平坦な外面形状を有し、かつ必要ならば、まくら本体の端部の近傍にあり、かつまくら本体の端部上を延びる、使用時に対象に接触するものとして構成された首サポート部材の部分が、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する。
14.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、首サポート部材の厚さが、全体にわたって実質的に均一である。
15.実施の形態1〜13のいずれかに記載の首サポートまくらであって、首サポート部材の厚さが、全体にわたって実質的に均一ではない。
16.実施の形態15に記載の首サポートまくらであって、第1の本体部の最大厚さが、第2の本体部の最大厚さよりも大きい。
17.実施の形態1〜16のいずれかに記載の首サポートまくらであって、第1および第2の本体部が、実質的に同じ長さおよび/または厚さである。
18.実施の形態1および5〜17のいずれかに記載の首サポートまくらであって、第1および第2の本体部のうち一方のみが、伸長部を有する。
19.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、第1の本体部が伸長部を有するか、あるいは第2の本体部が伸長部を有する。
20.実施の形態19に記載の首サポートまくらであって、伸長部は、その終端部で、まくらの端部の近傍でまくら本体の表面の一部を被覆する部分と実質的に同じ厚さである。
21.実施の形態19に記載の首サポートまくらであって、まくらの端部の近傍でまくら本体の表面の一部を被覆する首サポート部材の本体部の部分が、端部の近傍にある首サポート部材の部分から離れる方向に延びる伸長部よりも最大厚さが大きい。
22.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、首サポート部材の本体部が、まくらの端部から、まくらの端部から最も遠い首サポート部材の本体部の末端までの距離が、少なくとも10cm、必要ならば70cm以下であるように、まくらの端部から離れる方向にまくら本体の表面上を延びる。
23.実施の形態1および5〜22のいずれかに記載の首サポートまくらであって、伸長部が、第1の本体部から第2の本体部が延びる端部の反対側で、まくら本体の端部の上を延びていない。
24.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、第2の本体部の外面が、まくら本体から直接離れる方向に約8cm以下、必要ならば約6cm以下、あるいは必要ならば約4cm以下、まくら本体の端部から突出している。
25.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、第1および/または第2の本体部の末端での首サポート部材の厚さが、まくら本体の表面に向けて先細りになっており、必要ならば、第1の本体部の末端が、まくら本体の表面に向けて先細りになっており、必要ならば、第1および第2の本体部の両方の末端が、まくら本体の表面に向けて先細りになっている。
26.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、まくら本体と係合していないときの首サポート部材の自然形状が、まくら本体の端部との係合を実質的に許容する形状となるように、首サポート部材が設けられている。
27.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、首サポート部材のコアが、単一体からなる。
28.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、まくら本体の表面と接触するように配置された首サポート部材の内面が、実質的に“r”、“V”、“U”字形の断面、必要ならば実質的に“U”字形の断面を有する。
29.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、首サポート部材が、まくらの端部の全長の少なくとも半分、例えばまくらの端部の全長の少なくとも3分の2を実質的に包み込んでおり、必要ならば首サポート部材が、まくら本体の端部の全長を実質的に包み込んでいる。
30.上述の任意の実施の形態に記載の首サポートまくらであって、まくら本体が、まくら本体が自然状態にあるときに、まくらの端部の近傍のまくら本体の1つ以上の部分と実質的に同じ厚さ、または厚さがより大きい中央本体部を有しており、必要ならばまくらがベッド用まくらである。
31.上述の任意の実施の形態に記載の首サポート部材。
32.首のサポートに用いられる首サポート部材であって、首サポート部材は、まくら本体の端部に着脱自在に係合可能なように構成されており、首サポート部材は、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有し、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポート部材の第1の本体部は、首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆してまくら本体の面上を延びるように利用可能なものとして第1および第2の本体部に対して構成された伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成され、および/または、
首サポート部材の第2の本体部は、首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆してまくら本体の面上を延びるように利用可能なものとして第1および第2の本体部に対して構成された伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成されている。
33.首のサポートに用いられる首サポート部材であって、首サポート部材は、まくら本体の端部に着脱自在に係合可能なように構成されており、首サポート部材は、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有し、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポートまくらがまくら本体の端部に係合したときに、(a)まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の一部を被覆するような配置で、(b)第2の面に向かってまくら本体の端部を越えて延びる、ように構成された首サポート部材の部分が、首まくら本体がまくら本体の端部に係合して使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの首に接触するように利用可能なものとして、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する。
34.首のサポートに用いられる首サポート部材であって、首サポート部材は、まくら本体の端部に着脱自在に係合可能なように構成されており、首サポート部材は、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有し、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
使用時に首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、第2の本体部の外面が、まくら本体から直接離れる方向に約10cm以下、まくら本体の端部から突出するように、第2の本体部の外面が構成されている。
35.首のサポートに用いられる首サポート部材であって、首サポート部材は、まくら本体の端部に着脱自在に係合可能なように構成されており、首サポート部材は、第1の本体部と、第1の本体部の端部から延びる第2の本体部とを有し、
第1の本体部は、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆するように利用可能なものとして構成され、
第2の本体部は、第1の本体部からまくらの第2の面に向かって、まくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして第1の本体部に対して配置されており、第1および第2の本体部は、上記使用時の配置において、首をサポートするために、まくら本体の表面に対して隆起した表面を提供するものであり、
首サポート部材が、外面と内側コアとを有し、コアが、基本的に1種類以上の変形可能材料のみからなる。
36.実施の形態33〜35のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材の第1の本体部は、首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の第1の面の少なくとも一部を被覆してまくら本体の面上を延びるように利用可能なものとして第1および第2の本体部に対して構成された伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成され、および/または、首サポート部材の第2の本体部は、首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆してまくら本体の面上を延びるように利用可能なものとして第1および第2の本体部に対して構成された伸長部を有し、かつ使用時にユーザの頭と首がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の少なくとも一部の下に伸長部の少なくとも一部が延びるように利用可能なものとして構成されている。
37.実施の形態32および34〜36のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポートまくらがまくら本体の端部に係合したときに、(a)まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の第1の面の一部を被覆するような配置で、(b)第2の面に向かってまくら本体の端部を越えて延びる、ように構成された首サポート部材の部分が、首まくら本体がまくら本体の端部に係合したときにユーザの首に接触するように利用可能なものとして、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する。
38.実施の形態32、33および35〜37のいずれかに記載の首サポート部材であって、使用時に首サポート部材がまくら本体の端部に係合したときに、第2の本体部の外面が、まくら本体から直接離れる方向に約10cm以下、まくら本体の端部から突出するように、第2の本体部の外面が構成されている。
39.実施の形態32〜34および36〜38のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材が、外面と内側コアとを有し、コアが、1種類以上の変形可能材料を含む、または、必要ならば基本的に1種類以上の変形可能材料のみからなる。
40.実施の形態39に記載の首サポート部材であって、コアが、1種類のみのコア材料、および必要ならば固形コア材料からなる、または、必要ならば基本的に1種類のみのコア材料、および必要ならば固形コア材料のみからなる。
41.実施の形態35、39または40に記載の首サポート部材であって、1種類以上の変形可能材料が、繊維、フォーム、ラテックスからなる群れから個別に選ばれ、必要ならばフォーム、ラテックスからなる群れから選ばれ、かつ必要ならば1種類以上の変形可能材料が、フォームから個別に選ばれ、必要ならばフォームがメモリーフォームである。
42.実施の形態32〜41のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材が、ユーザの首をサポートするために、まくら本体の端部を長さの少なくとも一部にわたって実質的に包み込むように利用可能なものである。
43.実施の形態32〜42のいずれかに記載の首サポート部材であって、第2の本体部が、まくらの端部の近傍でまくら本体の第2の面の少なくとも一部を被覆するように、第1の本体部からまくら本体の端部を越えて延びるように利用可能なものとして構成され、必要ならばまくらの第2の面と使用時にまくらが置かれる表面との間に挟まれるよう利用可能な程度に、第2の本体部が、まくらの第2の面上を延びるように構成されている。
44.実施の形態43に記載の首サポート部材であって、まくらの第2の面の少なくとも一部の上を延びるのに利用可能なものとして構成された第2の本体部の少なくとも一部が、使用時にまくらが置かれる表面と接触するのに利用可能な、実質的に平坦な外面形状を有し、かつ必要ならば、まくら本体の端部の近傍にあり、かつまくら本体の端部上を延びるように配置され、使用時に対象に接触するものとして構成された首サポート部材の部分が、実質的に凸状である湾曲外面形状を有する。
45.実施の形態32〜44のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材の厚さが、全体にわたって実質的に均一である。
46.実施の形態32〜45のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材の厚さが、全体にわたって実質的に均一ではない。
47.実施の形態46に記載の首サポート部材であって、第1の本体部の最大厚さが、第2の本体部の最大厚さよりも大きい。
48.実施の形態32〜47のいずれかに記載の首サポート部材であって、第1および第2の本体部が、使用時にまくらの端部に係合したときに、実質的に同じ長さおよび/または厚さであるものとして構成されている。
49.実施の形態32および36〜48のいずれかに記載の首サポート部材であって、第1および第2の本体部のうち一方のみが、伸長部を有する。
50.実施の形態32〜49のいずれかに記載の首サポート部材であって、第1の本体部が伸長部を有するか、あるいは第2の本体部が伸長部を有する。
51.実施の形態50に記載の首サポート部材であって、伸長部は、その終端部で、使用時に首サポートまくらがまくらの端部に着脱自在に係合したときに、まくらの端部の近傍でまくら本体の表面の一部を被覆するように利用可能な首サポート本体部の部分と実質的に同じ厚さである。
52.実施の形態50に記載の首サポート部材であって、使用時に首サポート部材がまくらの端部と係合したときに、まくらの端部の近傍で、まくら本体の表面の一部を被覆するように利用可能なものとして構成された首サポート部材の本体部の部分が、前記首サポート部材の本体部から離れる方向に延びる伸長部よりも最大厚さが大きい。
53.実施の形態32および36〜52のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材がまくらの端部と係合したときに、伸長部が、本体部を、まくらの端部から離れる方向に少なくとも10cm、必要ならば70cm以下、まくら本体の表面上を延びるものとするように、伸長部が構成されている。
54.実施の形態34および36〜53のいずれかに記載の首サポート部材であって、使用時にまくらと係合したときに、まくら本体から直接離れる方向に突出するように利用可能な第2の本体部の部分の厚さが、約8cm以下、必要ならば6cm以下、あるいは必要ならば4cm以下である。
55.実施の形態32〜54のいずれかに記載の首サポート部材であって、第1および/または第2の本体部の末端での首サポート部材の厚さが、末端に向けて先細りになっており、必要ならば、第1の本体部の末端が、末端に向けて先細りになっており、必要ならば、第1および第2の本体部の両方の末端が、末端に向けて先細りになっている。
56.実施の形態32〜55のいずれかに記載の首サポート部材であって、まくら本体と係合していないときの首サポート部材の自然形状が、まくら本体との係合を実質的に許容する形状となっている。
57.実施の形態32〜56のいずれかに記載の首サポート部材であって、首サポート部材のコアが、単一体からなる。
58.実施の形態32〜57のいずれかに記載の首サポート部材であって、第1および第2の本体部が、開口端と閉鎖端を有する第1および第2の顎部材となり、顎部材が、内側凹部の側壁を規定し、凹部が、まくらの端部を受け入れるよう利用可能であって、第1および第2の顎部材が、使用時に、まくらの端部と着脱自在に係合するよう利用可能であるように、首サポート部材が構成されている。
59.上述の任意の実施の形態に記載の首サポート部材であって、まくら本体の表面と係合するように構成された首サポート部材の凹状内面形状が、実質的に“r”、“V”、“U”字形の表面形状、好ましくは“U”字形の表面形状を有する。
60.首サポートまくらを準備する方法であって、
(a)まくら本体を用意し、
(b)上述の任意の実施の形態に記載された首サポート部材を用意し、
(c)首サポート部材の少なくとも第1の本体部が、まくら本体の端部の近傍で、まくら本体の表面の一部を被覆し、かつ第2の本体部が、第1の本体部から、まくら本体の端部を越え、まくら本体の第2の面に向かって延びて、まくら本体と係合するように、首サポート部材をまくら本体の端部に沿って配置することを含み、必要ならば首サポートまくらが、実施の形態1〜30のいずれかに記載のものである。
61.首サポート部材を製造する方法であって、首サポート部材が、上述の任意の実施の形態、必要ならば実施の形態31〜59のいずれかに記載されたものであり、首サポート部用詰め物材料を用意し、首サポート部用詰め物材料を上述した首サポート部材へと成形することを含む方法。
62.図1〜4、6、7、9のいずれかに実質的に記載された、および必要ならば添付の明細書によってさらに詳細に記載された首サポートまくら。
63.図1〜9のいずれかに実質的に記載された、および必要ならば添付の明細書によってさらに詳細に記載された首サポート部材。
64.休憩姿勢の対象の首をサポートするための、上述の任意の実施の形態に記載された首サポート部材の使用方法であって、必要ならば該使用方法は、睡眠中に対象の首をサポートするためのものである。
65.実施の形態64に記載の使用方法であって、該使用方法は、首サポート部材をまくら本体、望むならば、ベッド用まくらへと着脱自在に係合することを含み、首サポート部材は、使用時に、まくら本体の端部上を延び、首をサポートするものである。
(全体)
<他の全体的解説>
“まくら本体表面に対して隆起した表面(raised surface relative to the main pillow body surface)”とは、首サポート部材が、使用時に首サポート部材の真下にあるまくら本体の表面の部分に対して隆起した表面をもたらしていることを意味する。言い換えれば、これは、ユーザの首に接触するように利用可能な首サポート部材の外面が、まくらが表面上に置かれたときの首サポートまくらの最外部すなわち最高部となる必要がある、ということを必ずしも意味するものではなく、ユーザの首の真下にくるべき首サポート部材の部分が、ユーザの首および首サポート部材の下にあるまくら本体の表面の部分に対して(すなわち、まくら面表面に対して垂直な平面において)隆起した表面をもたらすことのみを意味する。
本開示で、首サポート部材、あるいはユーザによって利用中または利用可能な、あるいは使用時の首サポートまくらについて言及されている場合、これらの言及は、典型的には、平均的なプロポーションの典型的な、すなわち平均的なプロポーションの頭と首を備えた成人についてのものである。
当業者であれば、所定のまくらのまくら“端部(edge)”についてなじみがあり、特定することが可能である。典型的には、まくら端部は、2つのまくら表面が接続されているまくらの部分である。例えば端部がほぼ垂直であるような(まくら表面が、2つの面が出会う特定の空間点へと徐々に向かうものではない)分厚い端部部分を有するまくらの場合、まくら端部は適宜、特定の有限な空間点ではなく、2つのまくら表面を実際に接続するまくらの領域とできる。
それに反することが明言されていない限り、本開示が特徴(複数可)“からなる(comprising)”ものとして述べてある場合、この用語、からなる、は、関連する特徴(複数可)“のみから基本的になる(consist essentially of)”実施の形態ならびに“のみからなる(consist of)”実施の形態を含む。すなわち、ここで用いられる“からなる”との用語は適宜、“のみから基本的になる”や“のみからなる”との用語によって置き換え可能である。本開示の実施の形態は適宜、関連する特徴(複数可)“のみから基本的になる”ものとできる。実施の形態では、本開示の実施の形態は、関連する特徴(複数可)“のみからなる”。同様に、それに反することが明言されていない限り、本開示がある特徴(複数可)“のみから基本的になる”ものとして述べてある場合、これは、関連する特徴(複数可)“のみからなる”実施の形態を含む。すなわち、ここで用いられる“のみから基本的になる”との用語は、“のみからなる”との用語によって置き換え可能である。
本開示における“ユーザ(user)”または“対象(subject)”とは、同等であり互換可能なものである。
(図面の説明)
以下の文章は、本開示の首サポートまくらおよび首サポート部材の典型的な実施の形態を、図面を参照して説明するものである。図面は特定の特徴の組み合わせを示すものだが、それぞれの首サポート部材および/またはまくらの特定の特徴がそれぞれ交換可能であることは、当業者であれば、本開示を読むことで当然理解できる。
本発明の典型的な首サポートまくらが、図1〜4、6〜9に描かれている。本発明の首サポート部材は、図1〜9に描かれ、図1A、2A、3Aおよび5は、まくら本体から独立した、すなわち、まくら本体と係合可能なものとして構成された、本発明の首サポート部材の断面または側面図を示す。
図1Cは、本開示の首サポートまくら10の典型的な実施の形態の斜視図を示す。図1Bは、同じ首サポートまくらの断面(または側面)図を示す。図1Aは、図1Bおよび1Cに記載されたまくら本体などのまくら本体と着脱自在に係合可能な、首サポート用の首サポート部材を示す。
首サポートまくらは、まくら本体30と着脱自在に係合した首サポート部材20を有し、すなわち、まくら本体の端部34および端部の近傍の領域33が、首サポート部材の凹部40内に受け止められている。まくら本体は、ユーザに向かって配置されるような形態に描かれた第1の面、すなわち、上面31と、使用時にまくらが置かれる面と接触するように配置された反対側の第2の面、すなわち、底面32とを有する。
首サポート部材は、第1の本体部21を有し、これは、まくら本体30の第1の面31のほぼ全体を覆って延びる伸長部23を有する。まくら端部34の近傍のまくら本体の第1の面の部分33を被覆する第1の本体部の部分(すなわち、第1の本体部の端部部分)は、伸長部23のまくら端部34から遠くにある部分、例えば終端の部分よりも厚い(図1Bの寸法“t”を参照)。図示の実施の形態のまくら本体は、ベッド用まくらで、まくら本体30の中央部の方が、端部34の近傍のまくら本体の部分33より、すなわち、まくら本体部分の領域においてより厚い。伸長部は、ユーザの首がまくらの端部でサポートされてユーザの頭がまくらの第1の面上に置かれたときに、ユーザの頭全体の下を延びるように構成されている。
第2の本体部22は、第1の本体部21から、まくら本体の端部34を越え、まくら本体30の第2の面32に向けて延び、少なくともまくら本体面32の近傍の第2の面の部分33の上を延びる。よって首サポート部材は、まくら端部の全体を包み込み、すなわち巻き付き、まくら本体と着脱自在な係合をなす。図1Cは、まくら本体と首サポート部材の間のシームレスな関係を描いているが、当業者であればこれを実際的なものとして理解できるであろう。第1の本体部は、まくら端部の近傍の領域で、第2の本体部よりも十分に厚い(寸法“t”を参照)。図示の実施の形態では、第1の本体部21は、第2の本体部22がまくら本体30の第2の面32上を延びるよりも大きな範囲で、まくらの第1の面31上を延びる。これにより、さらなる十分なサポートが首に、さらなる心地よさとサポートが頭に与えられ、同時にまくら本体が、その通常の構造的特性(例えば、変形能力)を大いに発揮することを許す。
首サポート部材20は、まくら本体端部34の全長にわたって延び(図2Cの寸法“l”を参照)、よって首サポート部材は、まくら本体の端部34全体を完全に包み込む。
首サポート部材は、使用時に首をサポートするために、図1Bに厚さ“t”で描かれるように、まくら本体表面に対して隆起した表面を提供する。図示の実施の形態では、実際のところ、まくら端部近傍の領域の隆起表面は、ユーザに対してまくら表面が一番高い所、すなわち最高部である。しかしながら、これは必須というわけではなく、本発明の実施の形態は、端部近傍のまくら部分が最高位表面でない実施の形態も含む。このような実施の形態であっても、まくら本体30が使用時に頭の重さで十分に変形すれば、ユーザの首をサポートしてニュートラル位置に向けて押す。ユーザの首をサポートするように配置された領域(すなわち、まくら端部34近傍の領域33、図1Bの寸法“t”を参照)に肉厚部(すなわち、比較的たくさん隆起した表面)を設けることで、隆起表面はユーザの肩と首の間の凹みへと突き出し(例えば図8Bを参照)、よって通常の向きの背骨に対して、よりニュートラルな位置で首をサポートし、同時に、より薄い伸長部23は、実質的に均一な厚さでまくらの第1の面31上を延び、頭への心地よさとサポートを増すが、頭が首に対して自然かつニュートラルな位置で落ち着くことをも許す。
まくら本体の端部の近傍(すなわち、第1の面31の領域33)にあり、かつまくら本体の端部34上を延びる、使用時に対象に接触するものとして構成された首サポート部材20の部分、すなわち、端部領域における本体部21、22は、実質的に凸状である(すなわち、ユーザに向かって外向きにカーブした)湾曲外面形状を有する。言い換えるならば、使用時にユーザの肩と首へと向けられるこれらの部分(図8Aおよび図8Bの21、22の部分を参照)は、実質的に凸状である。その湾曲は、使用時にまくらが置かれる表面に対して垂直、すなわち底面32に対して垂直な面である。反対側のまくら端部の面32上を延びる第2の本体部22の部分は、平坦な外面形状を持つものとして描かれている。これは上記のように形成されてもよいし、あるいは、本体部の詰め物材料を圧縮するユーザの頭と首の重さによって、使用時に平坦になるものであってもよい。
図1Aに描かれた首サポート部材のそれぞれの特徴は、首サポート部材に関してこれまでに述べてきたものと同様である。前記第1および第2の本体部21、22はしたがって、まくら本体を受け入れて着脱自在に係合することが可能な空洞/凹部40を規定する第1および第2の顎部材21、22とみなすことができる。空洞は、首サポート部材にU字形の内面形状を与える。首サポート部材は、まくら端部と係合可能な形態に描かれている。この実施の形態では、首サポート部材は、その自然状態において首サポート部材がほぼ図示の形態を取るように、例えば首サポート部材にそのような形態を強制するまくらカバーを用いることなどにより形成されている。しかしながら、本発明が考えている実施の形態は、ユーザによってそのような形態を強制される、例えば、曲げられる/折られる/モールドされるものである。首サポート部材の本体コアは、メモリーフォームのみからなるが、代わりに、これまで述べてきた好適な任意のコア詰め物材料(複数可)を用いてもよい。
図2Cは、本開示の首サポートまくら10の他の実施の形態の斜視図を示す。図2Bは、同じ首サポートまくらの断面(または側面)図を示す。図3Aは、まくら本体と着脱自在に係合可能な、首サポート用の首サポート部材を示す。図1B、1Cの首サポートまくらと違い、第1の本体部21および第2の本体部22は、まくら本体の第1および第2の面31、32のそれぞれの上を、まくらの幅(図2Cの寸法“w”を参照)の半分未満しか延びていない。よって図1の実施の形態と違い、図2の首サポート部材は、まくらの第1の面31および/または第2の面32上を延びる第1の本体部21または第2の本体部22を、ユーザの首が端部部分でサポートされて頭がまくらの上に置かれたときにユーザの頭の下に延びるものとして含むものではない。だがそれでもなお、睡眠中に望まれるまくら30に対する首サポート部材20の横方向の動きの規制は、着脱自在な係合および使用時に首が与える圧力によって行われる。首サポート部材20はここでもやはり、ユーザの頭と肩に向かってカーブし、ユーザに向かう水平方向(すなわち、図2Aまたは図8Aで“t”によってじかに示される)において、まくら本体から直接離れる方向に突出するような本体厚さ(図2Aの寸法“t”を参照)を有し、同時に、ユーザが肩を基台表面に置き、さらに頭をまくら面上に置くことを可能とする(例えば図8Aの使用方法の説明を参照)。この実施の形態では、本体部の厚さとは、首サポート部材が水平方向で、ユーザに向かって約2〜4cm、好ましくは3cm突出することを意味する。
図3は、首サポート部材の部分(すなわち、第2の本体部22)がまくら本体30の反対側の第2の面32上を延びるよりも狭い範囲でまくら本体の第1の面31の幅上を延びる部分(すなわち、第1の本体部21)を有するタイプの首サポート部材20の実施の形態を示す。端部34の近傍(すなわち、領域33)の第1の本体部21は、まくら本体の第2の面32上の端部34での、すなわち端部近傍の、領域33における第2の本体部よりも厚く、首への十分なサポートを可能とする。第2の本体部22はより長い方が、まくら30の下に捉えられるアンカーとして効果的に機能することが分かっており、図8Aに描かれるようにユーザの頭がまくらの上に置かれたとき、さらに効果的となる。
図4Aおよび図4Bは、上下がひっくり返った同一の首サポートまくら10を示しており、まくらの汎用性を例示する。首サポート部材20はこのように、肉厚部がまくらの下に位置するように(すなわち、図4Aに示されるように)向けられてもよいし、あるいは、(図4Bに示されるように)肉厚部が、ユーザに向くように配置されたまくら上面に置かれる。
図5は、首サポート部材20が、U字形の凹状内面形状40と湾曲外面形状を有し、首サポート部材の両方の終端25(すなわち、第1および第2の本体部/顎部材21、22の終端)が、厚さ方向で先細りになっている実施の形態の断面図を示す。よってこれは、首サポート部材がまくら本体端部と着脱自在に係合したときに、頭および首との接触をよりスムーズかつ快適とし、外観と触感をより一体的なものとする。
図6Aおよび図6Bは、本開示の相似する首サポートまくら10を示し、これらは、まくらの下でまくらの第2の面32上を延びる首サポート部材の部分(すなわち、第2の本体部22)の厚さに関してのみ互いに異なる。これらの実施の形態の首サポート部材は、伸長部26を備えた第2の本体部22を有し、これは、ユーザの首がまくら端部でサポートされてユーザの頭がまくらの上面31の上に置かれたときに、ユーザの頭の一部の下に延在するように、まくら面32の幅の約半分にわたって端部34から延びている。
図7Aおよび図7Bは、本開示の相似する首サポートまくら10を示し、これらは、ユーザに接触するように配置された第1および第2の本体部21、22の部分の湾曲勾配に関して相違している。いずれもが先に述べた第2の面に従う実施の形態である。ただし、ユーザに接触するように配置されていない第2の本体部の平坦な外面形状(すなわち、まくらが置かれた基台表面に接触するように配置された部分)が、2つの実施の形態で異なり、図7Aの実施の形態は、第2の面32の下の領域に平坦な外面形状を示し、図7Bの実施の形態は、さらに安定した基部をもたらすように、まくら30の端部34を越えてユーザに向かって延びる平坦な外側本体部を示す。それでもやはり、ユーザへと配された第1および第2の本体部21、22の部分は、湾曲外面形状を有する。
図8は、(A)、(B)および(C)に、本開示の同一の首サポートまくらの代表的な選択的使用方法を示す。図面には、使用時にまくらの上に置かれたユーザの頭50が描かれている。図8Aと図8Bは、本発明の首サポート特徴を利用するユーザを示し、図8Cは、首サポート特徴を使わないことを選んだが、伸長部によって頭への快適さとサポートが増したことで依然として恩恵を受けているユーザを示す。本発明の文脈でまくらの使い方について本願が言及する場合、これは適宜、首サポート部材の第1および第2の本体部によってもたらされる首サポート機能をユーザが利用している場合、すなわち、第1および第2の本体部が係合した端部に首を置いてまくら上面に頭を置くことに言及するものである。
図8Aを参照すると、首サポートまくらは、まくら本体30に着脱自在に係合した首サポート部材20を有する。まくら本体は、ユーザに向かって配置される第1の面、すなわち、上面31と、まくらが置かれる基台表面と接触するように配置される反対側の第2の面、すなわち、底面32とを有する。図8Aを参照すると、首サポート部材は、第1の本体部21と、まくら本体30の第2の面32のほぼ全体にわたって延びる伸長部26を備えた第2の本体部22とを有する。まくら端部34近傍の第1の本体部21の部分(すなわち、第1の本体部の端部部分)は、第2の本体部22よりも最大厚さが大きい。第2の本体部22の厚さは、まくら端部34から離れた伸長部26の厚さが、まくら端部34近傍の第2の本体部の部分の厚さと実質的に同じであるように、概ね均一となっている。伸長部はこのように、ユーザの首がまくら端部34でサポートされてユーザの頭50がまくらの第1の面31に置かれたときに、ユーザの頭全体の下に延びるものとされている。首サポート部材は、約3cmほどユーザに向かって突き出ている(図8Aの“t”を参照)。
図8Bは、ユーザに対して上下がひっくり返った同一の首サポートまくらを示す。説明のため、特徴への符号の振り方はそのままである。図8Bはこのように、ユーザの頭がまくらの面31に置かれた実施の形態を示しており、第2の本体部22は第1の本体部21よりも厚みがあり、第1の本体部は、頭の下を直接、まくらの第1の面31のほぼ全幅にわたって延びる伸長部23を有する。図8Aと同様に、第1の本体部21の厚さは、まくら端部34から離れた伸長部23の厚さが、まくら端部34近傍の第1の本体部21の部分の厚さと実質的に同じであるように、概ね均一となっている。伸長部はこのように、ユーザの首がまくら端部34でサポートされてユーザの頭50がまくらの第1の面31に置かれたときに、ユーザの頭全体の直下を延びるものとされている。
図9Aは、本発明の首サポートまくらの断面/側面図を示し、首サポート部材の第2の本体部は、第1の本体部/顎部材から、まくら端部を越えて、まくらの第2の面に向かって延びているが、まくらの第2の面を覆いつつまくらの下を延びるまではいかない。使用時にユーザの頭と首に接触するものとされている首サポート部材の全体外面形状は、実質的に凸状の外面形状を有する。図9Bは、本発明の首サポートまくらの断面/側面図を示し、首サポート部材の第2の本体部/顎部材は、第1の本体部から、まくら端部を越えて、まくらの第2の面に向かって延びているが、まくらの第2の面を覆いつつまくらの下を延びるまではいかない。図9Bで基台表面に接触するものとされている首サポート部材の部分は、平坦な外面形状を有する。
図9Aおよび図9Bの実施の形態はいずれも、まくら本体と接触するために、実質的に“r”字形の内面形状を有するが、それぞれの実施に形態の外面形状は相違する。この“r”字形状もまた、まくらの係合を十分なものとし、使用時のまくら本体に対する首サポート部材の動きを規制する。本発明はまた驚くべきことに、このような実施の形態の第2の本体部は、頭と首の圧力およびユーザの肩の力によって、使用中にまくら端部34の近傍で第2の面32の一部を被覆するようにまくら端部の下へ押しやられやすく、よって使用中の係合がよくなり、驚くほどに動きを規制できることを見いだした。
上述の実施の形態は、説明に役立つ本発明の例および本発明の特徴を挙げることを意図したものである。熟練のユーザならば容易に理解しうるものである上述の要素に対する改造、変形、および均等物は、本発明の精神および範囲に含まれ、請求項によって定義されている。