JP3072529U - 仰臥、横臥兼用まくら - Google Patents

仰臥、横臥兼用まくら

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Abstract

(57)【要約】 【解決すべき課題】 本考案は、袋本体を三つの詰め物
収納部を設けた袋本体と、この袋本体のそれぞれの詰め
物収納部に詰め込む詰め物とからなり、左右の詰め物収
納部内部に詰め込む詰め物の量を中央部の詰め物収納部
の量より多量に詰め込むことにより、使用状態における
袋本体の高さが中央部が低く、左右が高くなるように構
成することにより、仰向きに寝ることもでき、左右の横
向きに寝ることも、使用する人の自由な向きへの寝返り
を考慮した寝心地のよい仰臥、横臥兼用まくらを提供す
ることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 本考案は、上記の目的
を達成するために、三つの詰め物収納部を設けた袋本体
と、この袋本体のそれぞれの詰め物収納部に詰め込む詰
め物とからなり、左右の詰め物収納部内部に詰め込む詰
め物の量を中央部の詰め物収納部の量より多量に詰め込
むことにより、使用状態における袋本体の高さが中央部
が低く、左右が高くなるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、従来のまくらに比べて横幅を広く構成するとともに、まくらを構成 する袋本体を三つの詰め物収納部を設けた袋本体と、この袋本体のそれぞれの詰 め物収納部に詰め込む詰め物とからなり、左右の詰め物収納部内部に詰め込む詰 め物の量を中央部の詰め物収納部の量より多量に詰め込むことにより、使用状態 における袋本体の高さが中央部が低く、左右が高くなるように構成することによ り、仰向きに寝ることもでき、左右の横向きに寝ることも、使用する人の自由な 向きへの寝返りを考慮した寝心地のよい仰臥、横臥兼用まくらに関するものであ る。
【従来の技術】
一般に、「まくら」は、人が就寝する際、頭部を支持するのに用いるものであ って、その大きさ形状ならびに構造等は、容易に連想することができる。
【0002】 ところで、従来、わが国における寝具売り場等で多く販売されている「まくら 」は、通常は仰向きになった頭部を安定に支持する構成と大きさをゆうしたもの であり、標準的な形状ないし構造等は、厚み(高さ)に関しては仰向きになった 人の肩口あるいは背中の敷布団ないし敷きマットの表面を基準に男性は、ほぼ4 cmから5cmくらいで、女性男性は、ほぼ2cmから3cmくらいであり、幅 に関しては肩幅とほぼ同じくらいか若干広い35cmから45cm程度のものが 大半である。
【0003】 しかるに、上記のような形状ないし構造の「まくら」においては、就する人の 仰向きの状態を中心に、その形状あるいは構造が考案されたものが一般的であり 、ことさらに就寝中において寝返りをしたり左右いずれかの肩を下にして就寝す る状況まで想定して作られたものではなかった。
【0004】 したがって、従来市販されている多くの「まくら」でもって仰向きで就寝する 場合は、頭部の支持具合、肩口からの高さに関してそれほど問題はないが、就寝 中に寝返りをしたり左右いずれかの肩を下にして就寝することを考えた場合、上 記の形状ないし構造の「まくら」では、低すぎる等の問題を有していた。
【0005】 したがって、いわゆる横臥状態での睡眠をする場合には、大半の人が知らず知 らずのうちに左右の肩をやや前にしたり、後方に移動して寝姿全体をやや斜めに 保持して就寝しているのが実状である。
【考案が解決しようとする課題】
そのため、本人は、ぐっすり眠って爽快な朝を迎えるはずなのに、疲れが残っ てしまう人が増えている。つまり、肩こりや頭痛、眠気が抜けないなど、その症 状は、様々だ。体調不良が原因のこともあるが、寝具でも特に、まくらが体に合 っていない場合が意外に多い。例えば旅先で、まくらが変って眠れないと言われ るのも、まくらと睡眠の質がおおいに関連していることを示している。
【0006】 ちなみに、慢性的な肩こりや腰痛を訴える人にどんなまくらを使用しているか を尋ねたところ、睡眠時の姿勢の悪さがこりの原因であると考えられるケースが 多かった。毎日6時間から8時間も悪い姿勢で寝ていれば、当然、体に負担が蓄 積される。
【0007】 不自然な姿勢を長時間続けると関節周辺の筋肉にストレスがたまり、血行障害 を起こすことも明白であり、これが原因で、痛みやしびれとなって知覚される。 人間の体は、もともと首に負担がかかる構造になっており、したがって、睡眠時 は、可能な限り首に負担がかからないように工夫することが求められる。まくら はそのための最高の手段である。
【0008】 しかし、まくらを使用するといっても、どのような構造、形状のものが最良か ということは、人それぞれに体型が異なるように千差万別であり、個々人に合っ た最適なまくらをもとめることは非常に困難なことである。
【0009】 その人に合ったまくらを選ぶための手段として、壁をベットと見立てて、直立 した状態で壁に背中を付けて、壁と後頭部間の隙間を計測することで、その人に 合ったまくらの高をきめる方法が採用されている。これによれば一般的には、男 性では、ほぼ4cmから5cmくらいで、女性では、ほぼ2cmから3cmくら いが好ましいものとされる。
【0010】 ところが、従来のまくらは、仰臥での就寝を中心に開発されたものが大半であ り、就寝中において行われる寝返り、横臥の状態で使用する場合を想定したまく らは、まったくといっていいくらい開発されていないのが実状である。
【0011】 ところで、健康な人における就寝中の寝返りは、20回前後であることが知ら れている。この寝返りの過程でもって、多くの人は、横臥と仰臥を繰り返してい るのである。このような場合、従来のまくら、すなわち前述した高さのまくらで は、横臥状態では肩の方が高く、側頭部が低い位置となるため頚椎部分が不自然 に曲げられた状態に置かれる。
【0012】 したがって、上記のような場合、不自然な体位を修正すべく健康な人でも一晩 で平均45回から55回程度の寝返りをよぎなくされているとのデータもあるく らいである。
【0013】 ちなみに、寝返りが平均的になされないと片側のみが長時間圧迫されることに なり、頚椎周辺の筋肉に極度の疲労が生じたり、圧迫された側の血行障害がみら れ、「寝違いを招き」翌日首が回らなくなったり、筋肉疲労に伴う不快感や、睡 眠不足をもたらし、翌日の勤務等に支障をきたす。
【0014】 一方において、前述した如く、一晩で平均45回から55回もの寝返りをして しまうと、今度は逆にその寝返りのために睡眠が極端に少なくなり、強いては寝 不足と疲労感が蓄積されてしまう等の問題を有していた。
【0015】 なお、従来においても「まくら」について、例えば周知のように就寝中におけ る頭部の血行を良くしたり、疲れを癒すことができる等の効果をうたった磁気ま くらとか、遠赤外線の効果のあるまくらとか、詰め物を種々変えることにより就 寝する人に快適かつリラックスした睡眠をもたらす形状ないし構造に工夫をこら した種々のまくらも開発されているが、こうした従来のまくらの多くの目的は、 第一に仰向けに就寝した人の頭部を敷布団等より若干高い位置に浮かせることに よって就寝中における頭部への血行をリラックスできるように考慮した形状ない し構造のものであって、就寝中において寝返りすることまで考慮したまくらはほ とんど開発されていなかった。
【0016】 そこで、本願出願人は、従来のまくらに比べて横幅を広く構成するとともに、 まくらを構成する袋本体を三つの詰め物収納部を設けた袋本体と、この袋本体の それぞれの詰め物収納部に詰め込む詰め物とからなり、左右の詰め物収納部内部 に詰め込む詰め物の量を中央部の詰め物収納部の量より多量に詰め込むことによ り、使用状態における袋本体の高さが中央部が低く、左右が高くなるように構成 することにより、仰向きに寝ることもでき、左右の横向きに寝ることも、使用す る人の自由な向きへの寝返りを考慮した寝心地のよい仰臥、横臥兼用まくらを提 供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、下記の構成を採用する。
【0017】 第一に、三つの詰め物収納部を設けた袋本体と、この袋本体のそれぞれの詰め 物収納部に詰め込む詰め物とからなり、左右の詰め物収納部内部に詰め込む詰め 物の量を中央部の詰め物収納部の量より多量に詰め込むことにより、使用状態に おける袋本体の高さが中央部が低く、左右が高くなるように構成する。 第二に、前記袋本体の中央部における詰め物による高さは、人が仰臥した状態 における背中かの位置を基準にして、後頭部位置がそれより若干高い位置となる 高さに調節することが可能で、かつ前記袋本体の左右における詰め物による高さ は、人が横臥した状態における左肩側面あるいは右肩側面を基準にして、頭部中 心より骨盤に至る背骨ラインがほぼ直線状態に保持できる高さに調節することが できる構成とする。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、図1ないし図4を参照して、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらの構成 および作用を詳細に説明する。
【0019】 本考案者は、仰臥、横臥兼用まくらを考案するにつき、次のことを考慮に入れ て考案したものである。
【0020】 健康な人における就寝中の寝返りは、ほぼ20回前後であることが医学的に証 明されている。これは、人の長時間の就寝中における同一姿勢での自らの体重に よる圧迫に伴う弊害、すなわち身体の片側のみの血行障害、血流不足に伴う筋肉 中の酸素減、乳酸の蓄積による疲れ等を無くするため、寝返りは行われるもので ある。このようなごく自然の寝返りも使用するまくら、ことに仰臥状態と横臥状 態でのまくらの高さの違いによって大きなばらつきのあることが、考案者の研究 により明らかになっている。
【0021】 つまり、自然な寝返りは、前述したように無意識下で圧迫されている状態を解 消すべく行われるのであり、多くの場合、仰臥状態から横臥状態に体位を変更( 寝返り)するにつき無自覚的とはいえ、最もリラックスのできる姿勢を求めてい る結果であるといえる。
【0022】 従来の仰臥状態に重点をおいて開発されているまくらを使用して就寝する場合 は、横臥状態に体位を保持すると肩と側頭部の間に高低差が付き過ぎるため、頚 椎部分が不自然に曲げられ、したがって、そうした横臥状態での長時間の就寝は 不可能であり、これを解消するために不必要なほどの回数(一晩で45回から5 5回)の寝返りを強いられてしまう。そのため、本来疲れを癒すための就寝が極 端に妨げられ、こうした状況で、片側のみが長時間放置されると、頚椎周辺の筋 肉に極度の疲労が生じたり、圧迫された側の血行障害がみられ、「寝違いを招き 」翌日首が回らなくなったり、筋肉疲労に伴う不快感や、睡睨不足をもたらすこ ろに鑑みて開発したものである。 図1は、個々の人における仰臥および横臥時における最適なまくらの高さを求 めるための計測要領を示した図である。
【0023】 図中、Wは壁面であり、この壁面Wをベッドと見立て、人Mをその壁面Wの前 に自然な状況で直立させ、壁面Wにその人Mの背中を付けさせ、壁面Wと後頭部 Ma間の隙間h2を計測して、被測定者の仰臥状態におけるまくらの最適な高さ を求めると、一般的には、男性では、ほぼ4cmから5cmくらいで、女性では 、ほぼ2cmから3cmくらいであることが判明した。
【0024】 同図中、仮想線で示したのは、横臥状態におけるまくらの最適な高さを計測し たものである。
【0025】 この場合、上記の仰臥状態の計測と同様、壁面Wをベッドと見立て、人Mをそ の壁面Wの前に自然な状況で直立させ、壁面Wにその人Mの左右の腕を付けさせ 、壁面Wと側頭部Mb間の隙間h1を計測して、被測定者の横臥状態におけるま くらの最適な高さを決定する。一般的には、男性では、ほぼ12cmから13c mくらいで、女性では、ほぼ10cmから12cmくらいであった。
【0026】 図2は、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらの第一の実施例である。
【0027】 図中1は、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらであり、この仰臥、横臥兼用ま くら1は、三つの詰め物収納部A、B、Cを設けた袋本体2と、この袋本体2の それぞれの詰め物収納部A、B、Cに詰め込む詰め物3と、まくらカバー4とで 構成されている。
【0028】 ところで、前記左右の詰め物収納部A、C内部に詰め込む詰め物の量を中央部 の詰め物収納部Bの量より多量に詰め込むことにより、使用状態における袋本体 の高さh1が中央部の高さh2に比べて高くなるように構成するものであり、し たがって、それぞれの詰め物収納部Aと、Bと、Cとの間には分離部分5が設け られており、それぞれの詰め物収納部Aと、Bと、Cとに対する適量の詰め物3 の入口部A1、B1、C1は、本実施例では、同図に示す如く、それぞれの詰め 物収納部A、B、Cの側部にチャック等でもって開閉自在に設けられている。
【0029】 なお、前記の高さに関しては、購入後、本来使用する人の使い勝手により詰め 物3の量を加減することで調節可能に構成したものであるが、本実施例では、前 記袋本体2の中央部の詰め物収納部Bにおける詰め物による高さh2は、例えば 平均的な人Mが仰臥した状態における背中6(敷布団に寝た場合)の位置を基準 にして、後頭部Maの位置がそれより若干高い位置となる高さ、例えば(男性の 場合)ほぼ4cmないし5cm程度に調節したものであり、かつ前記袋本体2の 左右の詰め物収納部A、Cにおける詰め物3による高さh1は、人Mが横臥した 状態における左肩7a側面あるいは右肩7b側面(敷布団上に横に寝た場合)を 基準にして、側頭部Mbの頚椎部より骨盤に至る背骨ライン8がほぼ直線状態に 保持できる高さ、ほぼ12cmから13cmに調節したものである。
【0030】 なお、上記のそれぞれの詰め物収納部Aと、Bと、Cとの横幅は、例えば本実 施例では、詰め物収納部Aの幅をほぼ30cmとし、Bの幅を同じく30cmと し、Cの幅を同じく30cmに構成することで、仰臥、横臥兼用まくら1の全体 横幅を90cmの長い幅の構成するとともに、就寝する人Mの肩口からの奥行き 幅には余裕を持たせた30cmとして構成することとする。
【0031】 ところで、図2の仰臥、横臥兼用まくら1の構成では、左右の詰め物収納部A 、Cと中央部の詰め物収納部Bを分離部5により仕切ることで、それぞれの詰め 物収納部Aと、Bと、Cとを独立させて構成すべく説明したが、図3に開示した 如く、それぞれの詰め物収納部A2と、B2と、C2とを独立した袋体で構成し 、最終的にこれら各詰め物収納部A2と、B2と、C2とをまくらカバー4で包 み込む状態でもって、図2で説明した如くの高さh1、h2の異なる仰臥、横臥 兼用まくら10として構成するものである。
【0032】 なお、まくらカバー4で包み込む、それぞれの詰め物収納部A2と、B2と、 C2との横幅は、上記の実施例と同様、詰め物収納部A2の幅をほぼ30cmと し、B2の幅を同じく30cmとし、C2の幅を同じく30cmに構成すること で、仰臥、横臥兼用まくら1の全体横幅を90cmの長い幅の構成するとともに 、就寝する人Mの肩ロからの奥行き幅には余裕を持たせた30cmとして構成す ることとする。
【0033】 また、それぞれの詰め物収納部A2と、B2と、C2を独立した袋体で構成し 、まくらカバー4で包み込む構造として説明したが、それぞれの詰め物収納部A 2と、B2と、C2が使用中において分離する場合も想定されるので、この状況 を防止するために、それぞれの詰め物収納部A2と、B2と、C2の接する部分 を面接着素材あるいはチャック、フック等により繋ぎ止める工夫をこらすものと する。
【0034】 また、上記の両実施例に採用する詰め物3の素材等に関しては、特に限定する ものではないが、就寝中、熱をこもらせる等の素材は、安眠ないし睡眠を妨げる 恐れがあるので、なるべく放熱構造を有する、例えば中空構造(ソフトパイプ) の陶器、樹脂等の素材を採用した詰め物3を使用することが好ましい。
【0035】 図4は、上記の実施例による仰臥、横臥兼用まくら1ないし10を使用して就 寝した人Mのが仰臥した状態と横臥した状態(仮想線で描いた)を示したもので あり、この図3に基づいて、本実施例における仰臥、横臥兼用まくら1ないし1 0の作用を詳細に説明する。
【0036】 本考案に係る仰臥、横臥兼用まくら1および10は、三つの詰め物収納部を設 けた袋本体2と、この袋本体2のそれぞれの詰め物収納部詰め物収納部Aと、B と、CあるいはA2と、B2と、C2に詰め込む詰め物3とからなり、左右の詰 め物収納部A、C内部に詰め込む詰め物3の量を中央部の詰め物収納部Bの量よ り多量に詰め込むことにより、使用状態における袋本体2の高さが中央部が低く 、左右が高くなるように構成するとともに、前記袋本体2の中央部における詰め 物3による高さは、人Mが仰臥した状態における背中かの位置を基準にして、後 頭部位置がそれより若干高い位置となる高さに調節することが可能で、かつ前記 袋本体2の左右における詰め物3による高さは、人が横臥した状態における左肩 側面あるいは右肩側面を基準にして、頭部中心より骨盤に至る背骨ラインがほぼ 直線状態に保持できる高さに調節することができる構成としたので、仰向きない し左右いずれの側への横向きの状態で就寝しようとも就寝体位を安楽に保持する ことが容易であり、しかも中央部の高さを左右の高さより低く構成するとともに 、詰め物収納部内部に詰め込む物3の量を適宜な量に調節することを可能にして いるから、就寝者の体型に合った十分な高さのものを採用するならば、寝姿にお いて背骨の中心と頭部の中心を水平な状態に保持することができ、しかも就寝中 において頻繁に行われる寝返りも自由に受け容れるものであり、寝姿を自然な状 態に維持することが可能であって、その結果として口腔と気管支に至る気道をほ ぼ水平に維持することもごく自然で、不自然な寝姿の状況下で頻繁に起きる「い びき」等の原因である気道閉塞も非常に少なく、しかも、就寝中におけるスムー ズな寝返り(一晩で約20回前後)が可能であるから、片側のみによる不自然な 寝姿で長時間放置されることもなく、したがって、頚椎周辺の筋肉にも負担が掛 かることも無く、疲労も見られず、偏った圧迫もないので血行障害も見られずリ ラックスな状態に睡眠を誘うことができる。
【0037】 また、前記それぞれの詰め物収納部Aと、Bと、Cおよび詰め物収納部A2と 、B2と、C2に対する適量の詰め物3は、それぞれの詰め物収納部Aと、Bと 、Cおよび詰め物収納部A2、B2と、C2に設けた入口部A1、B1、C1を 介して実施可能であるから、使用者において各自の好ましい高さに調節すること も非常に容易であり、クリーニング等に当たっても煩雑さはまったくない。
【0038】 また、それぞれの詰め物収納部Aと、Bと、Cとの横幅は、例えば本実施例で は、詰め物収納部Aの幅をほぼ30cmとし、Bの幅を同じく30cmとし、C の幅を同じく30cmに構成することで、仰臥、横臥兼用まくら1の全体横幅を 90cmの長い幅の構成するとともに、就寝する人Mの肩口からの奥行き幅には 余裕を持たせた30cmとして構成してあるので、ゆったりとした就寝が可能で あり、快適な安眠も可能である。
【0039】 なお、三つの詰め物収納部を設けた袋本体2の素材等に関しては、上記の実施 例では、特に限定しなかったが、まくらと言う性質からして、爽やかさと通気性 に富、さらには肌触り等に優れた素材でもって構成することは、もちろんであり 、特に限定するものではない。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらは、三つの詰め物収 納部を設けた袋本体と、この袋本体のそれぞれの詰め物収納部に詰め込む詰め物 とからなり、左右の詰め物収納部内部に詰め込む詰め物の量を中央部の詰め物収 納部の量より多量に詰め込むことにより、使用状態における袋本体の高さが中央 部が低く、左右が高くなるように構成するとともに、前記袋本体の中央部におけ る詰め物による高さは、人が仰臥した状態における背中かの位置を基準にして、 後頭部位置がそれより若干高い位置となる高さに調節することが可能で、かつ前 記袋本体の左右における詰め物による高さは、人が横臥した状態における左肩側 面あるいは右肩側面を基準にして、頭部中心より骨盤に至る背骨ラインがほぼ直 線状態に保持できる高さに調節することができる構成としたので、仰向きないし 左右いずれの側への横向きの状態で就寝しようとも就寝体位を安楽に保持するこ とが容易であり、しかも中央部の高さを左右の高さより低く構成するとともに、 詰め物収納部内部に詰め込む物の量を適宜な量に調節することを可能にしている から、就寝者の体型に合った十分な高さのものを採用するならば、寝姿において 背骨の中心と頭部の中心を水平な状態に保持することができ、しかも就寝中にお いて頻繁に行われる寝返りも自由に受け容れるものであり、寝姿を自然な状態に 維持することが可能であって、その結果として口腔と気管支に至る気道をほぼ水 平に維持することもごく自然で、不自然な寝姿の状況下で頻繁に起きる「いびき 」等の原因である気道閉塞も非常に少なく、しかも、就寝中におけるスムーズな 寝返り(一晩で約20回前後)が可能であるから、片側のみによる不自然な寝姿 で長時間放置されることもなく、したがって、頚椎周辺の筋肉にも負担が掛かる ことも無く、疲労も見られず、偏った圧迫もないので血行障害も見られずリラッ クスな状態に睡眠を誘うことができる等種々の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらの
最適な高さを計測するための説明図である。
【図2】図2は、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらの
第一実施例を示す斜視図である。
【図3】図3は、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらの
第二実施例を示す斜視図である。
【図4】図4は、本考案に係る仰臥、横臥兼用まくらの
使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 仰臥、横臥兼用まくら 10 仰臥、横臥兼用まくら 2 袋本体 3 詰め物 4 まくらカバー 5 分離部分 A1、B1、C1 入口部 A,B,C 詰め物収納部 A2,A2,A3 詰め物収納部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三つの詰め物収納部を設けた袋本体と、
    この袋本体のそれぞれの詰め物収納部に詰め込む詰め物
    とからなり、左右の詰め物収納部内部に詰め込む詰め物
    の量を中央部の詰め物収納部の量より多量に詰め込むこ
    とにより、使用状態における袋本体の高さが中央部が低
    く、左右が高くなるように構成したことを特徴とする仰
    臥、横臥兼用まくら。
  2. 【請求項2】 前記袋本体の中央部における詰め物によ
    る高さは、人が仰臥した状態における背中の位置を基準
    にして、後頭部位置がそれより若干高い位置となる高さ
    に調節可能であり、前記袋本体の左右における詰め物に
    よる高さは、人が横臥した状態における左肩側面あるい
    は右肩側面を基準にして、頭部中心より骨盤に至る背骨
    ラインがほぼ直線状態に保持できる高さに調節可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載の仰臥、横臥兼用まく
    ら。
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JP2013208141A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Yoko Ishii 就寝時授乳用添寝枕
KR20240033875A (ko) * 2022-09-06 2024-03-13 오종찬 다용도 새우잠 베개

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