JP6791950B2 - 油圧式インジェクタ及び眼内レンズ挿入のための方法 - Google Patents

油圧式インジェクタ及び眼内レンズ挿入のための方法 Download PDF

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Description

本開示は、眼手術処置を実施するための方法及びシステムに関し、より具体的には、患者の眼に眼内レンズを挿入することにより、患者を治療するための方法及びシステムに関する。
ヒトの眼は、簡潔には、角膜と呼ばれる透明な外側部分を通じて光を透過及び屈折し、この光が水晶体により眼の後部の網膜上で焦点を結ぶことによって視覚を与えるように機能する。焦点を結んだ光により生成される視像の質は、眼の大きさ、形状及び長さ、並びに角膜及び水晶体の形状及び透明度を含む多くの要因に依存する。
外傷、加齢又は疾患が原因で水晶体の透明度が低下すると、網膜に透過される光が減少するために視力が低下する。眼の水晶体におけるこの欠陥は、白内障として医学的に知られている。この状態の治療は、天然の水晶体の外科的除去、及び一般に眼内レンズ(IOL)と呼ばれる人工レンズの植え込みであることが多い。
IOL挿入カートリッジを使用して、IOLを折りたたみ、比較的小さい切開を通して眼内に挿入してもよい。IOL挿入カートリッジは、IOLがIOL挿入カートリッジ内を前進する際にIOLを折りたたみ得る。外科医などのユーザがプランジャ状デバイスを手動で押し、レンズをIOL挿入カートリッジ内で前進させる。しかしながら、レンズが前進するにつれて、医師がレンズを前進させるためにプランジャにかける力が大幅に且つ突如減少し、IOLが眼内に突如打ち込まれる原因となる可能性がある。これは不適当なIOL配置の原因となる場合があり、眼組織の損傷の原因となる可能性がある。
一例によれば、油圧駆動式眼内レンズ(IOL)挿入ツールは、本体と、本体内のチャンバと、チャンバへの流体連通を提供する第1の流体ポートと、チャンバ内に配置されており、且つチャンバからの流体の導入又は除去に応じてチャンバ内で動くように構成されたピストンと、長尺状部材とを含む。長尺状部材は、眼内レンズインターフェースを含む遠位端と、チャンバ内のピストンの動きが長尺状部材の対応する動きを生じさせるようにピストンに接続された近位端とを含む。
一例によれば、眼内レンズ(IOL)挿入のためのシステムは、流体源と吸引ポンプとを含む手術コンソールを含む。システムは、チャンバと、チャンバと流体接続する第1の流体ポートと、チャンバと流体接続する第2の流体ポートと、長尺状部材と接続しているピストンであって、長尺状部材は、眼内レンズインターフェースを含む遠位端を有する、ピストンとを有する油圧駆動式IOL挿入ツールと、流体源と第1の流体ポートとの間に流体連通を提供する第1の流体ラインと、吸引ポンプと第2の流体ポートとの間に流体連通を提供する第2の流体ラインとを更に含む。
一例によれば、眼内レンズ(IOL)を挿入するための方法は、油圧駆動式IOL挿入ハンドピースを流体源に接続するステップであって、ハンドピースは、チャンバと、IOLインターフェースと接続しているピストンとを含む、ステップを含む。この方法は、ハンドピースの油圧チャンバをプライミングするステップと、ハンドピースをIOL挿入カートリッジと係合させるステップと、ピストンを油圧的に作動させて、IOLインターフェースをIOLレンズカートリッジに対して遠位方向に動かすステップとを更に含む。
前述の概要及び以下の詳細な説明は、両方とも本質的に例示及び説明であり、本開示の範囲を限定することなく本開示の理解を提供することを目的とすることは理解すべきである。この点に関し、以下の詳細な説明から本開示の更なる態様、特徴及び利点が当業者に明らかとなるであろう。
添付の図面は、本明細書中に開示されるデバイス及び方法の実施形態を示し、本明細書とともに本開示の原理を説明する役割を果たす。
例示的な眼手術システムを示す図である。 例示的な油圧駆動式IOL挿入ツールの概略図である。 手術コンソール及び油圧駆動式IOL挿入ツールの概略図である。 油圧駆動式IOL挿入ツール内のスレーブチャンバと接続しているマスターチャンバを有するフットペダルを示す図である。 油圧駆動式IOL挿入ツールを使用してIOLを患者の眼に挿入するための例示的な方法を示す例示的フローチャートである。
ここで、本開示の原理の理解を促す目的で、図面に示す実施形態を参照し、特定の言語を使用して実施形態を記載する。しかし、本開示の範囲の限定を意図するものではないことは理解されるであろう。記載されているデバイス、器具、方法及び本開示の原理の任意の更なる適用に対する任意の変更形態及び更なる修正形態は、本開示に関係する当業者が通常想起されると十分に考えられる。特に、一実施形態に関して記載されている特徴、構成要素及び/又はステップは、本開示の他の実施形態に関して記載されている特徴、構成要素及び/又はステップと組み合わせてもよいと十分に考えられる。簡略化のため、場合により同一又は同様の部分を指すために図面全体を通じて同一の参照番号を使用する。
上記のように、IOLが挿入されるにつれて、レンズの移動のためにプランジャにかけられる力が大幅に且つ突如減少し、IOLが眼に突如打ち込まれる原因となり、不適当なIOL配置及び眼組織の損傷の原因となる可能性がある。本開示は、抵抗の変化又は減少にかかわらず一定のIOL前進をもたらし得る油圧駆動式IOL挿入ツールに関する。
一部の実装形態では、IOL挿入ツールを油圧的に駆動するために使用される流体は、白内障手術処置の他の工程中に使用されるものと同じ流体であってもよい。例えば、白内障置換術では、超音波エネルギーを使用して存在する天然の水晶体を破壊又は乳化する超音波水晶体乳化吸引ツールを用いてもよい。乳化した水晶体組織は、その後、吸引ポンプと連通する吸引ツールにより吸引してもよい。加えて、灌流ツールにより、吸引された眼流体を流体からの流体と入れ替えてもよい。本明細書中に記載されるように、一部の実施形態は、吸引ポンプ及び流体源を使用して油圧駆動式IOL挿入ツールを駆動する。
本明細書中に記載される一例では、IOL挿入ツールは、本体と、本体内のチャンバと、チャンバへの流体連通を提供する流体ポートとを含む。流体ポートを通じてチャンバ内外に圧送される流体がピストンを駆動する。この例では、ピストンは、長尺状部材の近位端に固定されている。長尺状部材は、その遠位端にIOLインターフェースを有する。IOLカートリッジ内でIOLインターフェースを制御された状態で前進させるために、流体がチャンバ内に圧送され得る。いくつかの実施形態では、流体はフットペダルを使用して圧送される。
本明細書中に記載される原理を具現化したIOL挿入ツールは、従来のIOLツールに見られないいくつかの利点を提供することができる。例えば、油圧により作動されるIOL挿入ツールは、IOLを滑らかな一定の前方の動きで前進させる。これは、手動挿入システムでは実現することが難しい場合がある。一部の実装形態では、IOL挿入ツールはハンドピースであり、このハンドピースはフットペダルにより制御されるため、術者は、IOLの挿入を足で制御している間、ハンドピースを両手で保持することができる。一例では、IOL挿入ツールハンドピースは、低コストの単回使用ハンドピースであってもよい。
図1は、例示的な眼手術システム100を示す図である。本例によれば、眼手術システム100は、手術コンソール102及び油圧駆動式IOL挿入ツール112を含む。手術コンソール102は、ディスプレイスクリーン104と、灌流ポート106と、吸引ポート108と、入カ機構114とを含んでもよい。この例では、入カ機構114はフットペダルである。しかしながら、スイッチ、ボタン、トリガー、タッチスクリーン要素、キーボード、マウス及びその他などの他の入カ機構も使用してよい。一実装形態では、手術コンソール102は、可動式であるように設計されており、保健医療提供者などのユーザが眼手術処置を実施するために使用してもよい。手術コンソール102は、また、制御システム110を含んでもよい。制御システム110は、IOL挿入ツール112に関連する種々の機能を実施するためにデータを処理、受信及び記憶するように構成してもよい。
ディスプレイスクリーン104は、ユーザに情報を伝えてもよく、一部の実装形態では、手術処置中、システムの動作及び性能に関するデータを示してもよい。一部の例では、ディスプレイスクリーン104は、術者がグラフィカルユーザインタフェースを介して手術コンソール102と対話することを可能にするタッチスクリーンである。
手術コンソール102は、種々の眼手術処置中に使用するための種々の流体ハンドリングシステムを含んでもよい。この例では、手術コンソール102は、灌流ポート106を通じて灌流流体を付与してもよい。手術コンソール102は、ポンプを含んでもよい。ポンプは、吸引ポート108を通じて流体及び組織を吸引し得る真空又は吸引力を生成することができる。一実装形態では、油圧駆動式IOL挿入ツール112は、これら又は他の流体ハンドリングシステムを使用して、油圧駆動式IOL挿入ツール112を駆動してもよい。特に、油圧駆動式IOL挿入ツール112は、灌流ラインを介して灌流ポート106に接続されていてもよく、吸引ラインを介して吸引ポート108に接続され得る。
図2は、ハンドピースと呼ばれることがある例示的な油圧駆動式IOL挿入ツール112の概略図である。本例によれば、油圧駆動式IOL挿入ツール112は、本体202を含み、本体202は、内部に配置された油圧チャンバ204を有する。油圧チャンバ204内に配置されているのはピストン206である。ピストン206は、油圧チャンバ204の外部に延びる長尺状部材212に固定されている。長尺状部材212の近位端218は、ピストン206に固定されており、長尺状部材212の遠位端214は、IOLインターフェース216を含む。したがって、ピストン206の動きは、IOLインターフェース216の対応する動きを生じさせる。ピストン206の動きは、流体を油圧チャンバ204内に圧送することによってもたらされる。以下で更に詳細に記載するように、流体は、第1の流体ポート208を通じて油圧チャンバ204に接続された灌流ライン220、及び/又は第2の流体ポート210を通じて油圧チャンバ204に接続された吸引ライン222を通じて圧送されてもよい。
ハンドピースの本体202は、硬質材料製であってもよい。本体202は、術者が容易に把持するための形状であってもよい。例えば、本体202は、本体202の外部表面上に把持特徴(図示せず)を含んでもよい。本体202は中空であってもよく、その内部に油圧チャンバ204などのいくつかの特徴を含んでもよい。一例では、油圧チャンバ204は、本体202の内部表面207によって形成されてもよい。一部の例では、しかしながら、油圧チャンバ204は、本体202内に支持され且つ収容される中空円筒状本体(図示せず)などの別個の要素によって形成されてもよい。
ピストン206は、内部表面207に係合する。内部表面207は、ピストン206が油圧チャンバ204の遠位部205から油圧チャンバ204の近位部203を分割するように油圧チャンバ204を形成する。ピストン206は、遠位部205と近位部203との間を流体が流れるのをシールが防ぐように内部表面207とシールを形成してもよい。ピストン206の形状は、油圧チャンバ204の形状に一致してもよい。例えば、油圧チャンバ204が実質的に円筒状である場合、ピストン206は、油圧チャンバ204の軸方向から見たときに実質的に円形であってもよい。一部の例では、近位部205は、本体202外部の環境と流体連通してもよい。例えば、本体202は、1つ以上の貫通穴を有してもよい。1つ以上の貫通穴は、ピストン206が遠位方向又は近位方向のいずれかに動くと遠位部205内及び遠位部205外に空気が流れることを可能にする。
一実装形態では、ピストン206は、長尺状部材212に固定され得る。本例では、長尺状部材212は、ピストン206に直接接続されている。一部の例では、しかしながら、所望の接続を提供するために、ピストン206と長尺状部材212との間にコネクタ要素が配置され得る。いずれにせよ、油圧チャンバ204内のピストン206の動きは、長尺状部材212の対応する動きを生じさせる。具体的には、ピストン206が遠位方向に動くと長尺状部材212は遠位方向に動く。ピストン206が近位方向に動くと、長尺状部材212は近位方向に動く。
長尺状部材212は、長尺状部材212の遠位端214にIOLインターフェース216を含む。IOLインターフェース216は、患者の眼に挿入されるIOL(図示せず)を保持するように設計されている。長尺状部材212は、IOL挿入カートリッジ224内に収まるような大きさ及び形状にされている。一部の実装形態では、IOL挿入カートリッジ224は、本体202に選択的に取り付け可能である。他の実装形態では、IOL挿入カートリッジ224は、本体202に固定されている。IOL挿入カートリッジ224は、IOLを手術部位に注入するために収容するように構成され得る。一部の実装形態では、IOL挿入カートリッジ224は、IOLを患者の眼に送ることができるように、IOLが前進する際にIOLを折りたたむいくつかの構造的特徴を含む。
本例では、油圧チャンバ204の近位部203は、第1の流体ポート208及び第2の流体ポート210を含む。第1の流体ポート208は、灌流ライン220と呼ばれる第1の流体ラインに接続されている。灌流ライン220は、流体源(図示せず)と流体連通し、且つ流体源と油圧チャンバ204との間に流体連通を提供するように構成されている。第2の流体ポート210は、吸引ライン222と呼ばれる第2の流体ラインに接続されている。実装形態によっては、以下で更に詳細に記載するように、吸引ライン222は吸引ポンプと流体連通してもよい。灌流ライン220及び/又は吸引ライン222からの流体は、油圧チャンバ204の近位部203に圧送され、それによりピストン206と、長尺状部材212と、IOLインターフェース216とを遠位方向に動かす。加えて、流体は、油圧チャンバ204の近位部203から外に圧送され、ピストン206と、長尺状部材212と、IOLインターフェース216とを近位方向に動かす。
一実装形態では、第1の流体ポート208は、逆止弁(図示せず)を含む。逆止弁は、流体が油圧チャンバ204から第1の流体ポート208を通じて流出するのを防ぐ一方、流体が油圧チャンバ204に流れ込むことを可能にする。したがって、第1の流体ポート208又は第2の流体ポート210のいずれかを通じて油圧チャンバに圧送された流体は、灌流ライン220へ逆方向に漏れることはできない。
図3は、手術コンソール102及び油圧駆動式IOL挿入ツール112を含むIOL挿入システム300の概略図である。本例によれば、手術コンソール102は、流体源302及び吸引ポンプ310を含む。上記のように、このような構成要素は、IOL挿入以外の白内障置換術の他の態様で使用してもよい。本明細書中に記載される原理によれば、IOL挿入ツール112は、超音波水晶体乳化吸引術で典型的に使用される吸引ポンプ310及び流体源302を使用して、IOL挿入ツール200を油圧的に駆動するように設計されてもよい。
灌流ライン220は、灌流ポート106を通じて油圧駆動式IOL挿入ツール112を手術コンソール102に接続し、灌流流体を油圧駆動式IOL挿入ツール112に提供する。灌流ポート106は、切換弁312を介して流体源302に流体連通している。切換弁312を使用して、流体源302から、灌流ポート106、又はシャントライン314を通じて、ドレンバッグなどのドレンチャンバ306のいずれかに流体を選択的に案内してもよい。切換弁312は、また、オフ位置にあり得、流体源302から流体を全く通過させなくてもよい。例えば、油圧駆動式IOL挿入ツール112又は他の器具などの手術デバイスが灌流ポート106に接続されているものの、灌流流体が現在のところ必要ない場合、切換弁312はオフ位置に配置されてもよい。灌流ポート106に接続されたデバイスが流体源302からの流体を使用しようとするとき、切換弁312は、流体を灌流ポート106及び灌流ライン220内に案内するように配置される。流体源から排液する(これは手術処置後に行われる場合がある)ため、例えば、切換弁312は、シャントライン314を通じてドレンチャンバ306内に流体を案内するように設定することができる。
本例では、流体源302は流体バッグ304を含む。流体バッグ304は、流体バッグ304内の流体を灌流ライン220に強制的に送る圧縮機構318によって圧縮される。一例では、流体は、患者の眼に注入するのに安全な生理的食塩水である。しかしながら、他の流体も使用され得る。
吸引ライン222は、吸引ポート108を通じて油圧駆動式IOL挿入ツール112を手術コンソール102に接続し、油圧駆動式IOL挿入ツール112内に及び油圧駆動式IOL挿入ツール112から外に流体を圧送する。吸引ポート108は、吸引ポンプ310と流体連通している。吸引ポンプ310は、吸引ライン222から流体を圧送し、こうした流体をリザーバ316に入れる。リザーバ316内の流体はドレンチャンバ306に移される。一部の例では、吸引ポンプ310は反転され、流体を吸引ライン222内に圧送して戻すように構成されている。このような構成の使用について以下で更に詳細に記載する。吸引ポンプ310は、エラストマーポンプ及び蠕動ポンプを含む種々のポンプのうちの1つであってもよい。他の種類のポンプも考えられる。
前述のように、手術コンソール102は制御システム110を含む。制御システム110は、1つ以上のプロセッサ320及び1つ以上のメモリ要素322を含んでもよい。メモリ要素322は、揮発性メモリ(ランダムアクセスメモリ(RAM)など)及び不揮発性メモリ(ソリッドステートストレージなど)を含む種々のタイプのメモリを含んでもよい。メモリ要素322はコンピュータ可読命令を記憶してもよい。コンピュータ可読命令は、プロセッサ320によって実行されると、制御システム110に、流体源302、切換弁312、及び吸引ポンプ310の管理を含む種々の機能を実施させる。
制御システム110は、手術コンソール102の構成要素が油圧駆動式IOL挿入ツール112に関連する種々の操作を実施するのを管理してもよい。このような操作は、とりわけ、プライミング操作、遠位方向作動操作、及び近位方向作動操作を含む。ユーザが油圧駆動式IOL挿入ツール112を使用しようとするとき、ユーザは、ツールを灌流ライン220と吸引ライン222とに接続する。ユーザは、その後、プライミング操作を開始するように手術コンソール102に命令してもよい。
プライミング操作は、IOL挿入ツール112を使用のために準備する。具体的には、IOL挿入ツール200が灌流ライン220及び吸引ライン222に最初に接続されたとき、油圧チャンバ204の近位部203内に依然として空気がある可能性がある。プライミング操作中、制御システム110は、流体源302に、灌流ライン220及び油圧チャンバ204に流体を注入させる。灌流流体は、上記のように逆止弁を含んでもよい第1の流体ポート(例えば、参照符号208、図2)を通じて油圧チャンバ204に圧送される。したがって、灌流流体は灌流ライン220内を逆流しない。プライミング操作のため、制御システム110はまた、吸引ポンプ310を順方向状態に動作させる。換言すると、吸引ポンプ310は吸引ライン222から空気を押し出す。これにより真空が生じ、この真空に、その後、灌流ライン220を通じて油圧チャンバ204内に圧送された流体が充填される。流体が灌流ライン220、油圧チャンバ204、及び吸引ライン222に充填された後、プライミング工程は完了する。
一例では、油圧駆動式IOL挿入ツール112のピストン206を遠位方向に作動させるため、制御システム110は、流体源302に、灌流ライン220に流体を注入させることで、油圧駆動式IOL挿入ツール112の油圧チャンバ204内の流体に圧力を加える。一部の例では、流体源302により与えられる圧力に加えて、制御システム110は、吸引ポンプ310を反対に動作させる。このため、吸引ポンプ310は、吸引ライン222内の流体を油圧チャンバ204へ逆に圧送することで、ピストン206を前方に遠位方向に動かすための更なる圧力を付与する。
ピストン206の前方(即ち、遠位)の動きにより、長尺状部材212及びIOLインターフェース214がIOL挿入カートリッジ(例えば、参照符号224、図2)に対して前方に動く。ユーザは、IOLの前方の動きをフットペダルなどの入カ機構によって制御してもよい。ボタン、ダイヤル、タッチスクリーン要素及びその他などの他の入カ機構も考えられる。
一例では、油圧駆動式IOL挿入ツール112のピストン206を近位方向に作動させるため、制御システム110は、吸引ポンプ310を通常通り動作させ、流体を吸引ライン222から押し出す。加えて、制御システム110は、灌流ライン220に流体が流入しないように切換弁312をオフ位置に設定してもよい。吸引ポンプ310が流体を吸引ラインから押し出すにつれて、油圧駆動式IOL挿入ツール112の油圧チャンバ204内に真空が生じる。この真空は、その後、ピストン206を近位方向に引く。このようなピストン206の逆方向の動きは、IOLが留置された後に実施されてもよい。或いは、ユーザは、IOLが留置される前にピストン206の逆方向の動きを生じさせることを望む場合がある。例えば、IOLがIOL挿入カートリッジ224を通過する際に適切に折りたたまれなかった場合、ユーザは、IOLを逆方向に動かし、IOLをIOL挿入カートリッジ224内に再挿入することを望む場合がある。
図4は、油圧駆動式IOL挿入ツール112を駆動するために使用される例示的なフットペダル402を示す図である。したがって、本例では、油圧駆動式IOL挿入ツール112は、手術コンソール(例えば、参照符号102、図1)の構成要素ではなく、フットペダル402により動力が供給される。本例によれば、第2の流体ポート210は、流体ライン412に接続されている。第1の流体ポート208は閉じられており、流体ラインに接続されていないままである。流体ライン412は、油圧チャンバ204とフットペダル402内のマスターチャンバ406との間に流体連通を提供する。この例では、油圧チャンバ204はスレーブチャンバとして機能する。
本例では、フットペダル402は、マスターチャンバ406内のピストン408に接続されたヒンジ式要素404を含む。ユーザがヒンジ式要素404を踏んでヒンジ式要素404を下方に押すと、ピストン408も下方に押される。これにより、マスターチャンバ406の下部分410内の任意の流体を流体ライン412内及び油圧チャンバ204の近位部203へ押す。これにより更に、ピストン206に圧力を加え、ピストン206を遠位方向に動かす。
一例では、ヒンジ式要素404は、ユーザの足がヒンジ式要素404をもはや押していないときにヒンジ式要素404が上に戻るように付勢されている。これによりピストン408を上方に引き、マスターチャンバ406の下部分410に真空を形成することで、油圧チャンバ204の近位部203から流体を引く。これにより、油圧チャンバ204内に真空を形成し、この真空によりピストン206を近位方向に動かす。
一例では、油圧駆動式IOL挿入ツール112が流体ライン412に最初に接続された後、油圧駆動式IOL挿入ツール112をプライミングするため、流体源に第1の流体ポート208を介して第1の流体ポート208を一時的に接続してもよい。上記のように、第1の流体ポート208は一方向逆止弁を含んでもよい。一方向逆止弁は、流体が流体ポート208を通り油圧チャンバ204へ流れることを可能にするが、流体が油圧チャンバ204から出て流体ポート208を外部へ通過することを可能にしない。一例では、流体源は上述の流体源(例えば、参照符号302、図3)であってもよい。このような場合、第1の流体ポート208は、灌流ライン(例えば、参照符号222、図2)を介して手術コンソールの灌流ポート106に接続されてもよい。一例では、プライミング操作のために手術コンソール102と関連しない別個の流体源を第1の流体ポート408に一時的に接続してもよい。
図5は、油圧駆動式IOL挿入ツールを使用してIOLを患者の眼に挿入するための例示的な方法500を示す例示的フローチャートである。本例によれば、ステップ502において、ユーザはハンドピース(即ち、油圧駆動式IOL挿入ツール)を駆動機構に接続する。ハンドピースを駆動機構に接続するため、ユーザは、ステップ504においてハンドピースを灌流ラインに接続し、ステップ506においてハンドピースを吸引ラインに接続する。
一例では、駆動機構は上述の手術コンソール(例えば、参照符号102、図1)である。このような場合、灌流ラインは、手術コンソール102内の流体源と流体連通しており、吸引ラインは、手術コンソール102内の吸引ポンプと流体連通している。
別の例では、駆動機構は上述のフットペダル(例えば、参照符号402、図4)である。このような場合、灌流ラインは一時的な接続であり、流体源との流体連通を提供する。このような流体源は手術コンソール102内にあってもよく、又は別個の流体源であってもよい。吸引ラインは、フットペダル402のマスターチャンバに接続される。
ステップ508において、ハンドピースの油圧チャンバはプライミングされる。場合により、これは、ユーザがハンドピースを流体源に接続し、油圧チャンバに流体を充填することにより手動で行ってもよい。場合により、手術コンソール102の制御システム(例えば、参照符号110、図1)は、流体源に、流体を油圧チャンバに注入させてもよい。ハンドピースは、単回使用ハンドピースであってもよく、且つ油圧チャンバ内に何ら流体がない状態で包装されて届いてもよい。したがって、プライミングステップは、油圧チャンバを油圧操作のために準備するための流体を付与する。
ステップ510において、ユーザは、ハンドピースをIOL挿入カートリッジと係合させる。一部の例では、ユーザは、また、IOLがIOL挿入カートリッジを通過するときにIOLが患者の眼内に適切に配置されるように、IOL挿入カートリッジを患者の眼に対して位置決めする。
ステップ512において、ユーザは、油圧チャンバ内のピストンを作動させ、IOLを前進させて患者の眼内に留置する。油圧駆動式IOL挿入ツールが手術コンソールの駆動機構を使用する場合、ユーザがフットペダル又はボタンなどの入カ機構によってピストンを作動させてもよい。フットペダル又はボタンを使用することで制御システムに信号を送信する。これに応じて、制御システムは、手術コンソール内の構成要素を上述のように動作させ、ピストンの作動を生じさせる。
ステップ516において、制御システムは、流体源に、灌流ラインに流体を注入させる。これによりハンドピースの油圧チャンバ内に圧力が発生する。この圧力は、その後、ピストンを前進させる。ピストンは、IOLを保持するIOLインターフェースと物理的に接続されていることから、IOLはピストンとともに前進する。
ステップ514において、制御システムは、吸引ポンプを反対に動作させ、流体を吸引ラインに再び圧送させる。これもハンドピースの油圧チャンバ内に圧力を発生させる。この圧力はピストンを遠位方向に前進させる。一部の例では、ステップ516を単独で実施し、ピストンを作動させる。一部の例では、ステップ514を単独で実施し、ピストンを作動させる。一部の例では、ステップ514及びステップ516の両方がともに実施され、ピストンを作動させる。
一部の実装形態では、制御システムは、油圧チャンバ204に出入りする流体を監視することができる。これにより、制御システムがピストンのより精密な制御を行うのを可能にすることができる。例えば、制御システムに油圧チャンバ204の寸法が与えられてもよい。したがって、制御システムは、ピストンを特定の距離だけ動かす流体の量を計算してもよい。油圧チャンバ204内に又は油圧チャンバ204から外に圧送される流体を監視することにより、制御システムは、ピストンが所定の距離だけ動いた後、圧送を停止し、ピストンの動きを停止することができる。このような距離は、上述の入カ機構の1つによってユーザが制御してもよい。
マスターチャンバを備えるフットペダルを駆動機構として使用する例では、ステップ512は、ユーザがフットペダルに係合することを含む。上記のように、これにより、フットペダル内のマスターチャンバから流体を押し出し、ハンドピース内のスレーブチャンバへ押し入れる。これにより、ピストンは遠位方向に前進する。
他の駆動機構を使用して油圧駆動式IOL挿入ツールを駆動してもよい。一例では、油圧駆動式IOL挿入ツールは、ガス強制注入(gas forced infusion)によって駆動してもよい。これは、流体ラインの1つにガスを注入し、油圧チャンバ内の流体を加圧し、ピストンを遠位方向に前進させることを含む。
本明細書中に記載される原理を使用することで、油圧駆動式IOL挿入ツールを使用してIOL挿入を行うことができる。油圧駆動式IOL挿入ツールは、患者の眼へのIOLの滑らかな制御された前方の動きをもたらす。この動きは、手動のIOL挿入ツールでは実現が困難である。加えて、ハンドピースは、単回使用デバイスであるように設計してもよい。
当業者であれば、本開示に包含される実装形態は上述の特定の例示的な実装形態に限定されないことを理解するであろう。この点に関して、例証的な実装形態を示し、記載してきたが、前述の開示では、広範な修正形態、変化形態、及び置換形態が企図される。前述の記載に対するこのような変更形態が本開示の範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲が広く且つ本開示に合致するように解釈されることが適切である。

Claims (6)

  1. 眼内レンズ(IOL)挿入のためのシステムであって、
    流体源と、
    吸引ポンプと
    を含む手術コンソールと、
    チャンバと、
    前記チャンバと流体接続する第1の流体ポートと、
    前記チャンバと流体接続する第2の流体ポートと、
    長尺状部材と接続しているピストンであって、前記長尺状部材は、眼内レンズインターフェースを含む遠位端を有する、ピストンと
    を含む油圧駆動式IOL挿入ツールと、
    前記流体源と前記第1の流体ポートとの間に流体連通を提供する第1の流体ラインと、
    前記吸引ポンプと前記第2の流体ポートとの間に流体連通を提供する第2の流体ラインと
    を含み、
    前記手術コンソールは、制御システムを更に含み、
    前記制御システムは、前記吸引ポンプを反対に動作させて流体を前記チャンバ内に押し入れることにより、前記ピストンを動かす、
    システム。
  2. 眼内レンズ(IOL)挿入のためのシステムであって、
    流体源と、
    吸引ポンプと
    を含む手術コンソールと、
    チャンバと、
    前記チャンバと流体接続する第1の流体ポートと、
    前記チャンバと流体接続する第2の流体ポートと、
    長尺状部材と接続しているピストンであって、前記長尺状部材は、眼内レンズインターフェースを含む遠位端を有する、ピストンと
    を含む油圧駆動式IOL挿入ツールと、
    前記流体源と前記第1の流体ポートとの間に流体連通を提供する第1の流体ラインと、
    前記吸引ポンプと前記第2の流体ポートとの間に流体連通を提供する第2の流体ラインと
    を含み、
    前記手術コンソールは、制御システムを更に含み、
    前記制御システムは、前記流体源から前記第1の流体ラインを通じて前記チャンバ内に流体を提供すること、及び前記吸引ポンプを反対に動作させて流体を前記チャンバ内に押し入れることの両方により、前記ピストンを動かす、
    システム。
  3. 前記吸引ポンプは、エラストマーポンプ及び蠕動ポンプのうちの1つである、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記制御システムは、前記流体源から前記第1の流体ラインを通じて前記チャンバ内に流体を提供することにより、前記ピストンを動かす、請求項1又は2に記載のシステム。
  5. 前記制御システムは、前記手術コンソールに接続されたフットペダルからの信号に応じて前記ピストンを動かす、請求項1又は2に記載のシステム。
  6. 前記流体源は、眼手術処置中、眼に注入可能な生理的食塩水である、請求項1又は2に記載のシステム。
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