JP6791162B2 - 磁界検出装置及び磁界検出方法 - Google Patents

磁界検出装置及び磁界検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6791162B2
JP6791162B2 JP2017548702A JP2017548702A JP6791162B2 JP 6791162 B2 JP6791162 B2 JP 6791162B2 JP 2017548702 A JP2017548702 A JP 2017548702A JP 2017548702 A JP2017548702 A JP 2017548702A JP 6791162 B2 JP6791162 B2 JP 6791162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
signal
output signal
field detection
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017548702A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017077870A1 (ja
Inventor
圭 田邊
圭 田邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Publication of JPWO2017077870A1 publication Critical patent/JPWO2017077870A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6791162B2 publication Critical patent/JP6791162B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/091Constructional adaptation of the sensor to specific applications
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/025Compensating stray fields
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0023Electronic aspects, e.g. circuits for stimulation, evaluation, control; Treating the measured signals; calibration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/095Magnetoresistive devices extraordinary magnetoresistance sensors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/05Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves 

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は磁界検出装置及び磁界検出方法に関し、特に、検出磁界に重畳した環境磁界をキャンセルすることによって、検出磁界を選択的に検出する磁界検出装置及び磁界検出方法に関する。
人体などから発せられる微弱な磁界を検出する磁界検出装置は、地磁気などの環境磁界の影響を強く受ける。このため、この種の装置においては、環境磁界の影響をキャンセルすることが必須となる。
特許文献1に記載された磁界検出装置は、測定対象となる磁界を検出するためのセンサとは別に環境磁界を検出するためのセンサを設け、その出力信号に基づいてキャンセルコイルを駆動することによって環境磁界をキャンセルしている。また、特許文献2に記載された磁界検出装置も、測定対象となる磁界を検出するためのセンサとは別に環境磁界を検出するためのセンサを設け、これらの出力信号の差分を算出することによって、検出すべき磁界の成分を抽出している。
特開2009−297224号公報 特開2012−152515号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載された磁界検出装置は、いずれも環境磁界を検出するためのセンサを別途必要とするため、部品点数が多くなり、低コスト化を実現することが困難であるという問題があった。
したがって、本発明は、環境磁界を検出するためのセンサを別途設けることなく、検出磁界を選択的に検出することが可能な磁界検出装置及び磁界検出方法を提供することを目的とする。
本発明による磁界検出装置は、磁界に応じた出力信号を生成する磁界検出部と、前記出力信号から所定の周波数成分を抽出し、前記所定の周波数成分に基づいてキャンセル信号を生成する第1の信号生成部と、前記キャンセル信号に基づいて前記磁界検出部に第1のキャンセル磁界を与える第1の磁界発生部と、前記第1のキャンセル磁界が与えられた前記磁界検出部の前記出力信号に基づいて検出信号を生成する第2の信号生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、出力信号の周波数成分に基づいてキャンセル信号を生成し、キャンセル信号を用いて磁界検出部に第1のキャンセル磁界を与えていることから、環境磁界を検出するためのセンサを別途設ける必要がない。これにより部品点数が削減されることから、小型化及び低コスト化を実現することが可能となる。
本発明において、前記所定の周波数成分は直流成分を含むことが好ましい。これによれば、地磁気をキャンセルした状態で検出磁界の測定を行うことが可能となる。
本発明において、前記第1の信号生成部は、ローパスフィルタ、バンドエリミネーションフィルタ、ハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタを含んでいても構わないし、前記出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、前記デジタル信号を処理するデジタルフィルタを含んでいても構わない。
本発明において、前記第1の磁界発生部は第1のコイルを含み、前記磁界検出部は前記第1のコイルの内径部に配置されていることが好ましい。これによれば、環境磁界をより正確にキャンセルすることが可能となる。
本発明による磁界検出装置は、前記第1のキャンセル磁界が与えられた前記磁界検出部の前記出力信号に基づいて、前記磁界検出部に第2のキャンセル磁界を与える第2の磁界発生部をさらに備えることが好ましい。これによれば、いわゆるクローズドループ制御によってより正確な磁界の検出を行うことが可能となる。
ここで、前記磁界検出部は、前記磁界を電位差に変換する磁界検出素子と、前記電位差を増幅することによって前記出力信号を生成する第1の増幅回路とを含むことが好ましい。この場合、前記磁界検出素子と前記第2の磁界発生は、同一のセンサチップに集積されていても構わないし、前記センサチップに前記第1の磁界発生がさらに集積されていても構わない。
本発明において、前記磁界検出部は、前記第1の増幅回路とは別に設けられ、前記電位差を増幅することによって前記検出信号を生成する第2の増幅回路をさらに含むことが好ましい。これによれば、各増幅回路の負荷が小さくなるとともに、回路定数を互いに独立して設定することが可能となる。
また、本発明による磁界検出方法は、検出磁界に環境磁界が重畳した合成磁界を検出することによって出力信号を生成し、前記出力信号から前記環境磁界に対応する周波数成分を抽出することによってキャンセル信号を生成し、前記キャンセル信号に基づいて前記環境磁界をキャンセルすることによって、前記出力信号から前記検出磁界に対応する成分を抽出することを特徴とする。
本発明においても、環境磁界を検出するためのセンサを別途用いる必要がないことから部品点数が削減され、磁界検出装置の小型化及び低コスト化を実現することが可能となる。
本発明によれば、環境磁界を検出するためのセンサを別途設けることなく、検出磁界を選択的に検出することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による磁界検出装置100の構成を示すブロック図である。 図2は、磁界検出装置100の具体的構成の一例を示す回路図である。 図3は、磁界検出素子11の一例を示す略平面図である。 図4は、図3に示すX−X線に沿った略断面図である。 図5は、磁気抵抗効果素子MR1〜MR4とオペアンプ12との接続関係を説明するための回路図である。 図6は、第1の信号生成部20がローパスフィルタである場合の動作を示す図である。 図7は、第1の信号生成部20がバンドエリミネーションフィルタである場合の動作を示す図である。 図8は、第1の信号生成部20がハイパスフィルタである場合の動作を示す図である。 図9は、第1の信号生成部20がバンドパスフィルタである場合の動作を示す図である。 図10は、磁界検出装置100の具体的構成の別の例を示す回路図である。 図11は、第1例による磁界検出装置100の構造を説明するための略断面図である。 図12は、第1例による磁界検出装置100の構造の外観を示す略斜視図である。 図13は、第2例による磁界検出装置100の構造を説明するための略断面図である。 図14は、本発明の第2の実施形態による磁界検出装置200の構成を示すブロック図である。 図15は、磁界検出装置200の具体的構成の一例を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による磁界検出装置100の構成を示すブロック図である。また、図2は、磁界検出装置100の具体的構成の一例を示す回路図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態による磁界検出装置100は、出力信号S1を生成する磁界検出部10と、出力信号S1を受ける第1の信号生成部20及び第2の信号生成部30と、磁界検出部10に磁界を与える第1の磁界発生部40及び第2の磁界発生部50とを備える。
磁界検出部10は、磁界に応じて出力信号S1のレベルを変化させる回路であり、検出対象物の近傍に配置されて検出すべき磁界(検出磁界)の検出を行う。但し、検出磁界には環境磁界が重畳しているため、磁界検出部10は検出磁界に環境磁界が重畳した合成磁界を検出することになる。このため、合成磁界から検出磁界の成分だけを抽出するためには、環境磁界をキャンセルする必要がある。代表的な環境磁界は地磁気である。磁界検出部10の具体的な構成については特に限定されないが、図2に示すように、差動信号を出力する磁界検出素子11と、磁界検出素子11から出力される差動信号を増幅するオペアンプ(増幅回路)12によって構成することができる。
図3は磁界検出素子11の一例を示す略平面図であり、図4は図3に示すX−X線に沿った略断面図である。
図3及び図4に示す例では磁界検出素子11がセンサチップからなり、センサチップを構成する基板13には4つの磁気抵抗効果素子MR1〜MR4が設けられている。磁気抵抗効果素子MR1〜MR4としては、磁界の向きに応じて電気抵抗が変化するスピンバルブ型の巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)を用いることが好ましい。磁気抵抗効果素子MR1〜MR4の磁化固定方向は、図3の矢印Aが示す方向に全て揃えられている。
基板13の表面には、磁気抵抗効果素子MR1〜MR4を覆う絶縁層14を介して磁性体15が載置されている。磁性体15は、フェライトなどの高透磁率材料からなるブロックであり、平面視で磁気抵抗効果素子MR1,MR4と磁気抵抗効果素子MR2,MR3との間に配置される。図4に示すように、磁性体15は垂直方向の磁束φを集める役割を果たし、磁性体15によって集磁された磁束φは、左右にほぼ均等に分配される。このため、垂直方向の磁束φは、磁気抵抗効果素子MR1〜MR4に対してほぼ均等に与えられる。
図5は、磁気抵抗効果素子MR1〜MR4とオペアンプ12との接続関係を説明するための回路図である。
図5に示すように、磁気抵抗効果素子MR1は端子電極E1,E3間に接続され、磁気抵抗効果素子MR2は端子電極E2,E3間に接続され、磁気抵抗効果素子MR3は端子電極E1,E4間に接続され、磁気抵抗効果素子MR4は端子電極E2,E4間に接続されている。そして、端子電極E1,E2間には、定電圧源16によって所定の電圧が印加される。また、端子電極E3,E4はオペアンプ12の入力端子に接続され、これによって端子電極E3,E4間の電位差が増幅され、出力信号S1が生成される。
そして、磁気抵抗効果素子MR1,MR4は平面視で磁性体15からみて一方側(図3における左側)に配置され、磁気抵抗効果素子MR2,MR3は平面視で磁性体15からみて他方側(図3における右側)に配置されていることから、磁気抵抗効果素子MR1〜MR4は差動ブリッジ回路を構成し、磁束密度に応じた磁気抵抗効果素子MR1〜MR4の電気抵抗の変化を高感度に検出することが可能となる。
つまり、磁気抵抗効果素子MR1〜MR4は、全て同一の磁化固定方向を有していることから、垂直方向からの磁束が図4に示すように水平方向に曲げられると、左側に位置する磁気抵抗効果素子MR1,MR4の抵抗変化量と、右側に位置する磁気抵抗効果素子MR2,MR3の抵抗変化量との間には差が生じる。この差は、図5に示した差動ブリッジ回路によって2倍に増幅され、オペアンプ12によって増幅される。
図1に戻って、磁界検出部10によって生成される出力信号S1は、第1の信号生成部20及び第2の信号生成部30に入力される。
第1の信号生成部20は、出力信号S1から所定の周波数成分を抽出し、所定の周波数成分に基づいてキャンセル信号S2を生成する回路である。ここで、所定の周波数成分とは、検出磁界の周波数成分とは異なる周波数成分であり、環境磁界に起因するものである。検出磁界の周波数成分はアプリケーションごとに既知であるため、これとは異なる周波数成分が環境磁界に起因する成分であり、これが第1の信号生成部20によって抽出される。一例として、心拍に連動した検出磁界が検出対象である場合、検出磁界の周波数成分は100Hz程度であるのに対し、環境磁界である地磁気は数Hz以下の周波数成分からなるため、ローパスフィルタなどを用いて出力信号S1に含まれる直流成分を抽出すれば、地磁気に対応したキャンセル信号S2を生成することができる。さらに、モータなどから発せられる検出磁界よりも高い周波数成分についても抽出するためには、バンドエリミネーションフィルタなどを用いて検出磁界の周波数成分近傍を選択的に除去すれば、地磁気とモータノイズに対応したキャンセル信号S2を生成することができる。
図2に示す例では、第1の信号生成部20がローパスフィルタであり、オペアンプ21、抵抗22,23及びキャパシタ24によって構成されている。図2に示すように、抵抗22はオペアンプ21の反転入力端子(−)に対して直列に接続され、抵抗23及びキャパシタ24は、オペアンプの出力端子と反転入力端子(−)との間に並列に接続されている。オペアンプ21の非反転入力端子(+)は接地される。かかる構成により、出力信号S1に含まれる低周波成分が抽出され、キャンセル信号S2として出力される。
キャンセル信号S2は、第1の磁界発生部40に供給される。第1の磁界発生部40は、キャンセル信号S2に基づいて磁界検出部10に第1のキャンセル磁界を与える素子であり、キャンセル信号S2が流れるコイルを用いることができる。かかる構成により、磁界検出素子11に印加される磁界の低周波成分、つまり地磁気からなる環境磁界がキャンセルされ、磁界検出素子11には検出磁界のみが印加されることになる。その結果、出力信号S1は実質的に検出磁界のみを反映したものとなる。
但し、第1の磁界発生部40を用いた環境磁界のキャンセル動作は、オペアンプ21を用いたフィードバックループによって達成されるため、フィードバックループの応答性及びオペアンプ21のゲインに依存した微少な変動は出力信号S1に残り得る。このような微少な変動の周波数は、検出磁界の周波数帯域と重複しないよう、第1の信号生成部20の回路定数を適宜設定することが好ましい。
このようにして環境磁界の影響が除去された出力信号S1は、第2の信号生成部30に供給される。第2の信号生成部30は、例えば抵抗31及びその両端の電圧を測定する電圧検出回路32からなり、抵抗31に流れる電流に応じた検出信号S3を生成する。検出信号S3は、本実施形態による磁界検出装置100の出力信号であり、これを利用する別の装置に入力される。
さらに、出力信号S1は第2の磁界発生部50にも供給され、第2の磁界発生部50は、出力信号S1に基づいて磁界検出部10に第2のキャンセル磁界を与える。第2の磁界発生部50についても、出力信号S1が流れるコイルを用いることができる。かかる構成により、いわゆるクローズドループ制御が実現されることから、検出磁界をより高精度に検出することが可能となる。
図6は、第1の信号生成部20がローパスフィルタである場合の動作を示す図である。
まず、出力信号S1が図6(a)に示す周波数成分を有しており、検出磁界の周波数がf0である場合、検出磁界の周波数f0から離れた周波数帯域f1,f2はノイズ成分であると言える。図6においては、ノイズである周波数帯域f1,f2にハッチングが付され、検出磁界の周波数f0の近傍には網掛けが付されている。
そして、図6(b)に示すように、周波数帯域f1を通過させる特性LPFを有するローパスフィルタを用いれば、第1の磁界発生部40によって周波数帯域f1の磁界がキャンセルされる。その結果、図6(c)に示すように、出力信号S1から周波数成分f1が除去されるため、オリジナルの出力信号S1に比べてSN比が高くなる。
図7は、第1の信号生成部20がバンドエリミネーションフィルタである場合の動作を示す図である。
図7(a)に示す例においても、検出磁界の周波数f0から離れた周波数帯域f1,f2はノイズ成分である。そして、図7(b)に示すように、周波数帯域f1,f2を通過させる特性BEFを有するバンドエリミネーションフィルタを用いれば、第1の磁界発生部40によって周波数帯域f1,f2の磁界がキャンセルされる。その結果、図7(c)に示すように、出力信号S1から周波数成分f1,f2が除去されるため、オリジナルの出力信号S1に比べてSN比がよりいっそう高くなる。
図8は、第1の信号生成部20がハイパスフィルタである場合の動作を示す図である。
本例では、出力信号S1が図8(a)に示す周波数成分を有しており、検出磁界の周波数帯域がf10である。検出磁界の周波数帯域f10は、周波数f12以下の帯域であり、直流成分を含んでいる。この場合、周波数f12よりも高い周波数帯域f11はノイズ成分である。
そして、図8(b)に示すように、周波数帯域f11を通過させる特性HPFを有するハイパスフィルタを用いれば、第1の磁界発生部40によって周波数帯域f11の磁界がキャンセルされる。その結果、図8(c)に示すように、出力信号S1から周波数成分f11が除去されるため、オリジナルの出力信号S1に比べてSN比が高くなる。本例は、検出磁界の周波数帯域f10が直流成分又は低周波である場合や、環境磁界の周波数が検出磁界の周波数よりも高い場合に有効である。
図9は、第1の信号生成部20がバンドパスフィルタである場合の動作を示す図である。
本例では、出力信号S1が図9(a)に示す周波数成分を有しており、ノイズ成分の周波数帯域がf13である。その他の周波数帯域f14,f15は、検出磁界の周波数帯域である。尚、周波数帯域f13に検出磁界の一部が含まれていても構わない。
そして、図9(b)に示すように、周波数帯域f13を通過させる特性BPFを有するバンドパスフィルタを用いれば、第1の磁界発生部40によって周波数帯域f13の磁界がキャンセルされる。その結果、図9(c)に示すように、出力信号S1から周波数成分f13が除去される。ここで、周波数帯域f13に検出磁界の一部が含まれている場合には、第1の磁界発生部40によって検出磁界の一部も除去されてしまうが、周波数帯域f13に含まれるノイズ成分が強い場合には、結果的にSN比が高められる。本例は、ハムノイズのようにノイズ成分の周波数帯域があらかじめ判明している場合に有効である。
このように、本実施形態による磁界検出装置100を用いれば、第1の磁界発生部40によって地磁気などの環境磁界がキャンセルされることから、検出磁界のみを正確に検出することが可能となる。また、環境磁界がキャンセルされることにより、磁界検出部10に加わる磁界強度の絶対値が非常に小さくなることから、磁界検出部10の飽和が防止され、高感度な検出を行うことができる。
しかも、環境磁界に対応する周波数成分を抽出することによってキャンセル動作を行っていることから、複数の磁界検出部10を用いる必要が無く、部品点数を削減することが可能となる。さらに、本実施形態においては、第2の磁界発生部50を用いたクローズドループ制御を行っていることから、検出磁界をより正確に検出することも可能となる。
図10は、磁界検出装置100の具体的構成の別の例を示す回路図である。
図10に示す例では、磁界検出部10にもう一つのオペアンプ(増幅回路)17が追加されている。オペアンプ12とオペアンプ17は並列に設けられており、オペアンプ12によって生成される出力信号S1aは第1の信号生成部20に入力され、オペアンプ17によって生成される出力信号S1bは第2の信号生成部30に入力される。その他の点については、図2に示した回路例と同一である。
図8に示す回路を用いれば、オペアンプの1個あたりの負荷が低減されるだけでなく、第1の信号生成部20に含まれる素子と第2の信号生成部30に含まれる素子が直接接続されることが無いため、第1の信号生成部20の回路定数と第2の信号生成部30の回路定数を互いに独立に設定することが可能となり、回路設計が容易となる。
次に、本実施形態による磁界検出装置100の構造について説明する。
図11は第1例による磁界検出装置100の構造を説明するための略断面図であり、図12はその外観を示す略斜視図である。
図11及び図12に示す例では、回路基板18の表面に磁界検出素子11を構成するセンサチップ及び第1の磁界発生部40を構成するコイルが搭載されている。センサチップは、第1の磁界発生部40を構成するコイルの内径部に配置されており、これにより第1の磁界発生部40によって生成されるキャンセル磁界は、センサチップに対して正確且つ効率よく与えられる。
また、センサチップの基板13には、第2の磁界発生部50を構成するコイルが埋め込まれている。第2の磁界発生部50を構成するコイルは、平面視で磁気抵抗効果素子MR1〜MR4を取り囲むように配置されており、これにより第2の磁界発生部50によって生成されるキャンセル磁界は、センサチップに対して正確且つ効率よく与えられる。
このように、磁界検出素子11を構成する磁気抵抗効果素子MR1〜MR4と、第2の磁界発生部50を構成するコイルを同一の基板13に集積すれば、部品点数をさらに削減することができる。また、第1の磁界発生部40を構成するコイルについては、センサチップを取り囲む大型のコイルを用いていることから、環境磁界が強い場合であってもこれを十分にキャンセルすることが可能となる。
図13は、第2例による磁界検出装置100の構造を説明するための略断面図である。
図13に示す例では、第2の磁界発生部50を構成するコイルだけでなく、第1の磁界発生部40を構成するコイルについても、センサチップ上に集積されている。これによれば、部品点数をさらに削減することが可能となるとともに、ワイヤなどを用いたコイルが不要であることから、装置全体のサイズを小型化することが可能となる。
図14は、本発明の第2の実施形態による磁界検出装置200の構成を示すブロック図である。また、図15は、磁界検出装置200の具体的構成の一例を示す回路図である。
図14及び図15に示すように、本実施形態による磁界検出装置200は、第2の磁界発生部50が省略されている点において、図1及び図2に示した第1の実施形態による磁界検出装置100と相違する。その他の点については第1の実施形態による磁界検出装置100と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態による磁界検出装置200は、第2の磁界発生部50が省略されているため検出磁界はキャンセルされないが、いわゆるオープンループ制御によって検出信号S3を生成することができる。そして、本実施形態によれば、第1の実施形態による磁界検出装置100よりもさらに部品点数を削減することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、オペアンプを用いたローパスフィルタによって第1の信号生成部20を構成しているが、ローパスフィルタの構成についてはこれに限定されるものではなく、積分器を用いたローパスフィルタであっても構わないし、出力信号S1をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、デジタル信号を処理するデジタルフィルタを用いたローパスフィルタであっても構わない。
また、第1の信号生成部20がローパスフィルタである必要はなく、図7を用いて説明したようにバンドエリミネーションフィルタであっても構わないし、図8を用いて説明したようにハイパスフィルタであっても構わないし、図9を用いて説明したようにバンドパスフィルタであっても構わない。
10 磁界検出部
11 磁界検出素子
12 オペアンプ(第1の増幅回路)
13 基板
14 絶縁層
15 磁性体
16 定電圧源
17 オペアンプ(第2の増幅回路)
18 回路基板
20 第1の信号生成部
21 オペアンプ
22,23 抵抗
24 キャパシタ
30 第2の信号生成部
31 抵抗
32 電圧検出回路
40 第1の磁界発生部
50 第2の磁界発生部
100,200 磁界検出装置
E1〜E4 端子電極
MR1〜MR4 磁気抵抗効果素子
S1 出力信号
S2 キャンセル信号
S3 検出信号
φ 磁束

Claims (11)

  1. 磁界に応じた出力信号を生成する磁界検出部と、
    前記出力信号から所定の周波数成分を抽出し、前記所定の周波数成分に基づいてキャンセル信号を生成する第1の信号生成部と、
    前記キャンセル信号に基づいて前記磁界検出部に第1のキャンセル磁界を与える第1の磁界発生部と、
    前記第1のキャンセル磁界が与えられた前記磁界検出部の前記出力信号に基づいて検出信号を生成する第2の信号生成部と、を備えることを特徴とする磁界検出装置。
  2. 前記所定の周波数成分は、直流成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁界検出装置。
  3. 前記第1の信号生成部は、ローパスフィルタ、バンドエリミネーションフィルタ、ハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁界検出装置。
  4. 前記第1の信号生成部は、前記出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、前記デジタル信号を処理するデジタルフィルタを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁界検出装置。
  5. 前記第1の磁界発生部は第1のコイルを含み、前記磁界検出部は前記第1のコイルの内径部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁界検出装置。
  6. 前記第1のキャンセル磁界が与えられた前記磁界検出部の前記出力信号に基づいて、前記磁界検出部に第2のキャンセル磁界を与える第2の磁界発生部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁界検出装置。
  7. 前記磁界検出部は、前記磁界を電位差に変換する磁界検出素子と、前記電位差を増幅することによって前記出力信号を生成する第1の増幅回路とを含むことを特徴とする請求項6に記載の磁界検出装置。
  8. 前記磁界検出素子と前記第2の磁界発生は、同一のセンサチップに集積されていることを特徴とする請求項7に記載の磁界検出装置。
  9. 前記センサチップには、前記第1の磁界発生がさらに集積されていることを特徴とする請求項8に記載の磁界検出装置。
  10. 前記磁界検出部は、前記第1の増幅回路とは別に設けられ、前記電位差を増幅することによって前記検出信号を生成する第2の増幅回路をさらに含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の磁界検出装置。
  11. 検出磁界に環境磁界が重畳した合成磁界を検出することによって出力信号を生成し、
    前記出力信号から前記環境磁界に対応する周波数成分を抽出することによってキャンセル信号を生成し、
    前記キャンセル信号に基づいて前記環境磁界をキャンセルすることによって、前記出力信号から前記検出磁界に対応する成分を抽出する、ことを特徴とする磁界検出方法。
JP2017548702A 2015-11-04 2016-10-20 磁界検出装置及び磁界検出方法 Active JP6791162B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015216285 2015-11-04
JP2015216285 2015-11-04
PCT/JP2016/081102 WO2017077870A1 (ja) 2015-11-04 2016-10-20 磁界検出装置及び磁界検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017077870A1 JPWO2017077870A1 (ja) 2018-08-16
JP6791162B2 true JP6791162B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=58661980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017548702A Active JP6791162B2 (ja) 2015-11-04 2016-10-20 磁界検出装置及び磁界検出方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11073576B2 (ja)
JP (1) JP6791162B2 (ja)
CN (1) CN108351390B (ja)
DE (1) DE112016005046T5 (ja)
WO (1) WO2017077870A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6699139B2 (ja) * 2015-11-20 2020-05-27 Tdk株式会社 磁界センサ及びこれを備える磁界検出装置
JP6969142B2 (ja) 2017-04-12 2021-11-24 Tdk株式会社 磁気センサ
JP7119695B2 (ja) * 2018-02-21 2022-08-17 Tdk株式会社 磁気センサ
DE102018111011A1 (de) * 2018-05-08 2019-11-14 Infineon Technologies Ag Magnetfeldsensorvorrichtung
JP7119633B2 (ja) * 2018-06-20 2022-08-17 Tdk株式会社 磁気センサ
JP7286932B2 (ja) * 2018-09-08 2023-06-06 Tdk株式会社 磁気センサ
JP6897702B2 (ja) * 2019-03-20 2021-07-07 Tdk株式会社 磁場検出装置および磁場検出方法
JP2020159846A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社イシダ 物品移動検知装置および物品移動検知方法
US20220349960A1 (en) * 2019-11-22 2022-11-03 Tdk Corporation Magnetic sensor
CN111665396B (zh) * 2020-03-05 2023-04-07 深圳市环境监测中心站(深圳市有机物测试与环境设备检测中心) 信号处理方法、装置和电磁场监测探头
JP2021188976A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 Tdk株式会社 磁場検出装置及び磁場検出装置アレイ
JP7488136B2 (ja) * 2020-07-06 2024-05-21 株式会社東芝 磁気センサ、センサモジュール及び診断装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0810250B2 (ja) * 1991-05-13 1996-01-31 大同ほくさん株式会社 スクイドを用いた磁気雑音除去装置
JPH08179020A (ja) * 1994-12-22 1996-07-12 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 磁気補正回路及びそれを用いた画像表示装置
DE19834153A1 (de) * 1998-07-29 2000-02-10 Lust Antriebstechnik Gmbh Verfahren zur Auswertung von Signalen magnetoresistiver Sensoren
JP5500785B2 (ja) * 2008-05-14 2014-05-21 新科實業有限公司 磁気センサ
JP5107147B2 (ja) 2008-06-12 2012-12-26 住友重機械工業株式会社 生体磁気計測装置及び脳磁計
JP5492389B2 (ja) * 2008-06-16 2014-05-14 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 磁場センサー装置
WO2011043193A1 (ja) * 2009-10-05 2011-04-14 アルプス・グリーンデバイス株式会社 磁気平衡式電流センサ
JP2012049200A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Takenaka Komuten Co Ltd 磁気シールドシステム
JP5541179B2 (ja) 2011-01-28 2014-07-09 コニカミノルタ株式会社 磁気センサおよびそれを用いる生体磁気計測装置
CN102353911B (zh) 2011-08-31 2013-08-21 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 基于扰动补偿的环境场下高灵敏度磁测量装置及实现方法
JP6255902B2 (ja) * 2013-10-30 2018-01-10 Tdk株式会社 磁界検出装置
CN103760505B (zh) * 2014-02-14 2017-06-06 太原理工大学 一种双差式低噪声微弱磁信号采集处理装置
JP6597369B2 (ja) * 2015-03-12 2019-10-30 Tdk株式会社 磁気センサ

Also Published As

Publication number Publication date
CN108351390B (zh) 2021-08-27
US11073576B2 (en) 2021-07-27
DE112016005046T5 (de) 2018-08-02
JPWO2017077870A1 (ja) 2018-08-16
CN108351390A (zh) 2018-07-31
US20180321332A1 (en) 2018-11-08
WO2017077870A1 (ja) 2017-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6791162B2 (ja) 磁界検出装置及び磁界検出方法
US10782323B2 (en) Wideband contactless magnetoresistive-rogowski current sensing
US8253414B2 (en) Integrated circuit including a magnetic field sensitive element and a coil
US9383392B2 (en) Current sensor
KR100566547B1 (ko) 자기검출기
JP5437918B2 (ja) 磁界補償
JP6477684B2 (ja) 電流量検出器
WO2018190261A1 (ja) 磁気センサ
JP2004132790A (ja) 電流センサ
US7859259B2 (en) Magnetic filed compensation system with increased bandwidth
CN110431428A (zh) 具有磁场梯度传感器的电流换能器
JP2017062122A (ja) 磁界検出装置
JP4676809B2 (ja) 生体磁気計測装置用の磁力計
US20230132919A1 (en) Current transducer
JP3962784B2 (ja) 電流プローブ
JP2010078401A (ja) 非接触磁気変調型信号増幅器。
JP2000055998A (ja) 磁気センサ装置および電流センサ装置
CN113227813A (zh) 噪声小且带宽高的磁场传感器
JP2007033222A (ja) 電流センサ
JP2019219294A (ja) 磁気センサ
JP2020041945A (ja) 磁界検出センサ
JP2023060609A (ja) 磁気センサ
JP7286932B2 (ja) 磁気センサ
JP2016115240A (ja) 乗算回路及びそれを備えた電力センサー
JP7119695B2 (ja) 磁気センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6791162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150