JP6790844B2 - 磁気熱量効果素子および熱磁気サイクル装置 - Google Patents

磁気熱量効果素子および熱磁気サイクル装置 Download PDF

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Description

この明細書における開示は、磁気熱量効果素子および熱磁気サイクル装置に関する。
特許文献1、特許文献2、および特許文献3は、熱磁気サイクル装置を開示する。これらの特許文献は、カスケード接続された磁気熱量効果素子を利用している。カスケード接続された磁気熱量効果素子は、高い磁気熱量効果を発揮する高効率温度帯が異なる複数の部分素子を有している。複数の部分素子は、高効率温度帯が連続するように、直列的に配列されている。さらに、熱磁気サイクル装置は、磁気熱量効果素子と熱交換する作業流体を備えている。従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特開2016−109412号公報 特開2016−99040号公報 特開2016−80205号公報
従来技術の構成では、磁気熱量効果素子の温度に応じて作業流体の粘度が変化する。作業流体の粘度の変化は、低温部における作業流体の流通抵抗の増加を生じる。流通抵抗の増加は、熱交換性能の低下を招くことがある。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、磁気熱量効果素子および熱磁気サイクル装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、作業流体の粘度の変化に伴う影響が抑制された磁気熱量効果素子および熱磁気サイクル装置を提供することである。
この開示により、磁気熱量効果素子が提供される。開示される磁気熱量効果素子は、複数の部分素子(32n)を備える。複数の部分素子は、互いに異なるキュリー温度が単調増加するようにカスケード接続されており、隣接する2つの部分素子は、低温側に位置付けられた低温素子(32c、232c)、および、高温側に位置付けられた高温素子(32h)を備える。低温素子は、熱輸送媒体と熱交換するように、熱輸送媒体を流すための低温通路(37c、337c、437c、537c、637c、737c)と接しており、高温素子は、熱輸送媒体と熱交換するように、熱輸送媒体を流すための高温通路(37h、537h、637h)と接している。カスケード接続された複数の部分素子のひとつである低温素子と接する低温通路と、カスケード接続された複数の部分素子のひとつであり、かつ、低温素子に隣接している高温素子と接する高温通路とは、互いに連通しており、低温通路は、高温通路の断面積(A2、A6、A8)より大きい断面積(A1、A3、A5、A7、A9)を有する。
開示される磁気熱量効果素子は、複数の部分素子をカスケード接続することにより提供されている。複数の部分素子の中には、低温素子と高温素子とが隣接している。低温素子は、低温通路と接し、高温素子は、高温通路と接している。熱輸送媒体は、低温通路および高温通路を流れる。低温通路の断面積は、高温通路の断面積より大きい。熱輸送媒体の温度が低くなると、熱輸送媒体の粘度が高くなる。低温通路において熱輸送媒体の粘度が高くなっても、低温通路における流路抵抗の増加が抑制される。
この開示により、熱磁気サイクル装置が提供される。熱磁気サイクル装置は、上記磁気熱量効果素子(32)と、磁気熱量効果素子と熱交換し、低温ほど粘度が増加する熱輸送媒体(33)と、磁気熱量効果素子に与えられる磁場を強弱に変化させる磁場変調装置(40)と、磁気熱量効果素子に対する熱輸送媒体の相対的な移動を生じさせる熱輸送装置(50)とを備える。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
熱磁気サイクル装置のブロック図である。 磁気熱量効果素子の斜視図である。 第1実施形態の流路を示す断面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 第2実施形態の流路を示す断面図である。 第3実施形態の流路を示す断面図である。 第4実施形態の流路を示す断面図である。 第5実施形態の流路を示す断面図である。 第6実施形態の流路を示す断面図である。 第7実施形態の流路を示す断面図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1において、第1実施形態は熱機器の一例である車両用空調装置10を提供する。車両用空調装置10は、車両に搭載され、車両の乗員室の温度を調節する。車両用空調装置10は、磁気熱量効果型ヒートポンプ装置20を備える。磁気熱量効果型ヒートポンプ装置20はMHP(Magneto-caloric effect Heat Pump)装置20とも呼ばれる。MHP装置20は、熱磁気サイクル装置を提供する。
この明細書においてヒートポンプ装置の語は広義の意味で使用される。すなわち、ヒートポンプ装置の語には、ヒートポンプ装置によって得られる冷熱を利用する装置と、ヒートポンプ装置によって得られる温熱を利用する装置との両方が含まれる。冷熱を利用する装置は、冷凍サイクル装置とも呼ばれることがある。よって、この明細書においてヒートポンプ装置の語は冷凍サイクル装置を包含する概念として使用される。
MHP装置20は、素子ベッド30、磁場変調装置(MGFM)40、および熱輸送装置(THFM)50を有する。素子ベッド30は、容器31の中に磁気熱量効果素子32を有する。磁気熱量効果素子32は、MCE(Magneto-Caloric Effect)素子32とも呼ばれる。MHP装置20は、MCE素子32の磁気熱量効果を利用する。素子ベッド30は、容器31の中に作業流体としての熱輸送媒体33を有する。磁場変調装置40と熱輸送装置50とは、MCE素子32と熱輸送媒体33とをAMR(ActiveMagnetic Refrigeration)サイクルとして機能させる。磁場変調装置40と熱輸送装置50とは、磁場の変化と、熱輸送媒体33の往復流れとを同期的に発生させる。磁場変調装置40と熱輸送装置50とは、例えば、動力源としての電動機を備えることができる。MHP装置20は、MCE素子32に対する、磁場の変化と熱輸送媒体33の往復流との位相を調節する位相調節器を備えていてもよい。
これら素子ベッド30、磁場変調装置40、および熱輸送装置50の説明として、特許文献に列挙した先行技術文献の記載を参照により導入する。
MCE素子32は、AMRサイクルとして機能することにより、低温端34と高温端35とを生成する。低温端34と高温端35とは、MCE素子32の両端に表れる。MHP装置20は、低温端34が所定の低温TLとなり、かつ高温端35が所定の高温THとなるようにAMRサイクルとして機能する。
MCE素子32は、外部磁場の強弱により発熱と吸熱とを生じる。MCE素子32は、外部磁場の印加により発熱し、外部磁場の除去により吸熱する。MCE素子32は、外部磁場が印加されることによって電子スピンが磁場方向に揃うと、磁気エントロピーが減少し、熱を放出することによって温度が上昇する。また、MCE素子32は、外部磁場が除去されることによって電子スピンが乱雑になると、磁気エントロピーが増加し、熱を吸収することによって温度が低下する。
MCE素子32は、常温域において高い磁気熱量効果を発揮する磁性体によって作られている。例えば、ガドリニウム系材料、またはランタン−鉄−シリコン化合物を用いることができる。また、マンガン、鉄、リンおよびゲルマニウムの混合物を用いることができる。
図2は、MCE素子32の斜視図である。MCE素子32は、磁気熱量効果を発揮する材料の塊である。MCE素子32は、材料の粒の集合体である。MCE素子32は、バインダ樹脂により固められた接着物、または材料の粒を焼結した焼結体により提供されている。MCE素子32は、複数の通路壁36を有する。通路壁36は、熱輸送媒体33を流すための通路37を区画し形成している。通路37は、マイクロチャネルと呼ばれる。マイクロチャネルは、MCE素子32と熱輸送媒体33との間の熱交換を提供する。通路37は、MCE素子32の長さ方向LDに沿って延びている。長さ方向LDは、熱輸送媒体33の流れ方向に対応している。通路37の断面は、高さ方向HDまたは幅方向WDに長手軸を有する長方形である。
MCE素子32は、カスケード接続された複数の部分素子32nを有する。複数の部分素子32nは、材料、組成比などが互いに異なっている。複数の部分素子32nは、MCE素子32の長手方向、すなわち熱輸送媒体33の流れ方向に沿って配置されている。部分素子32nが高い磁気熱量効果を発揮する温度帯は、高効率温度帯と呼ばれる。複数の部分素子32nは、低温端34と高温端35との間において高効率温度帯が並ぶように直列に配列されている。複数の部分素子32nの複数の高効率温度帯は、互いに異なる。複数の高効率温度帯は、所定の負荷温度差の範囲を覆うように分布している。複数の部分素子32nは、複数の高効率温度帯が連続するように直列的に接続されている。
複数の部分素子32nのそれぞれを構成する材料は、キュリー温度が異なる。キュリー温度は、常磁性状態と強磁性状態との変化点である。カスケード接続された複数の部分素子32nは、それらのキュリー温度が単調増加するように、直列に配置されている。なお、2つの主要な部分素子32nにわたって中間的なキュリー温度の補助的な部分素子32nを重複的に配置してもよい。
複数の部分素子32nは、異なる温度帯において高い磁気熱量効果(ΔS(J/kgK))を発揮する。低温端34に近い部分は、定常運転状態において低温端34に現れる温度の近傍において高い磁気熱量効果を発揮する材料組成を有する。高温端35に近い部分は、定常運転状態において高温端35に現れる温度の近傍において高い磁気熱量効果を発揮する材料組成を有する。中温部に近い部分は、定常運転状態において中温部に現れる温度の近傍において高い磁気熱量効果を発揮する材料組成を有する。
図1に戻り、熱輸送媒体33は、MCE素子32と熱交換する。熱輸送媒体33は、不凍液、水、油などの流体によって提供することができる。
磁場変調装置40は、MCE素子32に外部磁場を与えるとともに、MCE素子32に与えられる磁場を強弱に変化させる。磁場変調装置40は、MCE素子32を強い磁界内に置く励磁状態と、MCE素子32を弱い磁界内またはゼロ磁界内に置く消磁状態とを周期的に切換える。磁場変調装置40は、MCE素子32が強い外部磁場の中に置かれる励磁期間、およびMCE素子32が励磁期間より弱い外部磁場の中に置かれる消磁期間を周期的に繰り返すように外部磁場を変調する。磁場変調装置40は、外部磁場を生成するための磁力源、例えば永久磁石、または電磁石を備える。
熱輸送装置50は、MCE素子32に対する熱輸送媒体33の相対的な移動を生じさせる。熱輸送装置50は、MCE素子32が放熱または吸熱する熱を輸送するための熱輸送媒体を流すための流体機器を備える。熱輸送装置50は、MCE素子32と熱交換する熱輸送媒体をMCE素子32に沿って流す装置である。熱輸送装置50は、MCE素子32に高温端と低温端とを生成するように、MCE素子32と熱輸送媒体33との相対的な変位を生じさせる。この相対的な変位は、MCE素子32に対する熱輸送媒体33の往復流によって提供される。熱輸送装置50は、MCE素子32の移動、または熱輸送媒体33の流れによって提供される。
車両用空調装置10は、MHP装置20によって得られた低温TLを輸送する低温系統(CS)60を備える。低温系統60は、MHP装置20によって得られた低温を利用する熱機器でもある。MHP装置20は、MHP装置20によって得られた高温THを輸送する高温系統(HS)70を備える。高温系統70は、MHP装置20によって得られた高温を利用する熱機器でもある。低温系統60と高温系統70とは、熱輸送媒体33を一次媒体とし、この一次媒体と二次媒体との間の熱交換を提供する熱交換器を備えることができる。低温系統60は、低温端34に熱を持ち込み、低温端34を加熱する機器でもある。高温系統70は、高温端35から熱を持ち去り、高温端35を冷却する機器でもある。
車両用空調装置10は、制御装置(CNT)80を備える。制御装置80は、磁場変調装置40および熱輸送装置50などの車両用空調装置10の機器を制御する。制御装置80は、電子制御装置(Electronic Control Unit)である。制御装置80は、少なくともひとつの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくともひとつのメモリ装置とを有する。制御装置80は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御装置80は、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御装置80によって実行されることによって、制御装置80をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御装置80を機能させる。
図3は、隣接する2つの部分素子32nの断面を示している。図中には、隣接する2つの部分素子32nであって、低温側に位置付けられた低温素子32cと、高温側に位置付けられた高温素子32hとの断面が図示されている。断面は、MCE素子32の長さ方向LDに対して垂直な断面である。
図4は、図3のIV−IV線における断面を示している。図中には、低温素子32cの断面と、低温通路37cの中に見える高温素子32hの端面とが図示されている。
互いに隣接する2つの部分素子32nは、低温素子32cと、高温素子32hとを提供する。隣接する2つの部分素子32nのうち、低温側の部分素子32nは、低温素子32cである。隣接する2つの部分素子32nのうち、高温側の部分素子32nは、高温素子32hである。低温素子32cは、高温素子32hよりも、低温端34に近い。高温素子32hは、低温素子32cよりも、高温端35に近い。
低温素子32cと高温素子32hとは、MCE素子32の中の低温領域と常温領域との境界の両側に位置付けられている。この実施形態では、複数の部分素子32nが低温領域に位置付けられる場合、それらは低温素子32cと同じ断面を有する。複数の部分素子32nが常温領域および高温領域に位置付けられる場合、それらは高温素子32hと同じ断面を有する。
低温領域は、熱輸送媒体33の粘度がMHP装置20の性能に悪影響を及ぼすぐらいに低下する領域として、設定することができる。例えば、低温端34の温度と高温端35の温度との間のうち、熱輸送媒体33の粘性が相対的に急増していると判定できる範囲を、低温領域として設定することができる。例えば、熱輸送媒体33がエチレングリコールまたはグリセリンのような不凍液である場合、0℃を下回る範囲が低温領域として設定される。
低温素子32cと高温素子32hとの間の境界は、複数の部分素子32nの中の任意の位置に見出すことができる。低温素子32cと高温素子32hとの境界は、複数の部分素子32nの中に少なくとも1箇所見出すことができる。この実施形態では、低温領域に位置付けられたひとつまたは2つ以上の部分素子32nが、低温素子32cと同じ断面を有する。常温領域および高温領域に位置付けられた残りのひとつまたは2つ以上の部分素子32nが、高温素子32hと同じ断面を有する。
複数の部分素子32nは、ひとつの低温素子32cを有する。複数の部分素子32nは、低温素子32cより高温側に隣接して位置付けられた高温素子32hを有する。言い換えると、複数の部分素子32nは、ひとつの高温素子32hを有する。複数の部分素子32nは、高温素子32hより低温側に隣接して位置付けられた低温素子32cを有する。
低温素子32cと高温素子32hとは、それらの断面によっても特徴付けられている。低温素子32cは、熱輸送媒体33と熱交換するように、熱輸送媒体33を流すための低温通路37cと接している。低温素子32cは、複数の低温通路37cを有している。低温通路37cは、通路壁36によって区画され形成されている。高温素子32hは、熱輸送媒体33と熱交換するように、熱輸送媒体33を流すための高温通路37hと接している。高温素子32hは、複数の高温通路37hを有している。高温通路37hは、通路壁36によって区画され形成されている。
低温通路37cの断面は、第1断面積A1を有する。高温通路37hの断面は、第2断面積A2を有する。低温通路37cは、高温通路37hの第2断面積A2より大きい第1断面積A1を有する。複数の部分素子32nは、温度が低下するにつれて、徐々に大きくなる断面積を有していてもよい。
低温通路37cの断面は、高さ方向HGに長手軸を有する長方形である。高温通路37hの断面は、幅方向WGに長手軸を有する長方形である。低温通路37cの長手軸と高温通路37hの長手軸とは交差している。ひとつの低温通路37cは、複数の高温通路37hにわたって開口している。複数の低温通路37cがこのように開口している。ひとつの高温通路37hは、複数の低温通路37cにわたって開口している。複数の高温通路37hがこのように開口している。
低温通路37cの断面と高温通路37hの断面とは、ひとつの低温通路37cの中に、ひとつまたは2つ以上の高温通路37hが見えるように位置付けられている。低温通路37cの断面と高温通路37hの断面とは、ひとつの低温通路37cが複数の高温通路37hに分岐するように位置付けられている。低温通路37cの断面と高温通路37hの断面とは、ひとつの高温通路37hが複数の低温通路37cに分岐するように位置付けられている。ひとつの高温通路37hと、複数の低温通路37cとが連通している。
低温通路37cの断面と高温通路37hの断面とは、ひとつの低温通路37cの中に、高温素子32hの端面のうちの、ひとつまたは2つ以上の板状端面38hが見えるように位置付けられている。低温通路37cの断面と高温通路37hの断面とは、ひとつの低温通路37cの中に、高温素子32hの複数の板状端面38hが見えるように位置付けられている。低温通路37cの断面と高温通路37hの断面とは、ひとつの高温通路37hの中に、低温素子32cの複数の板状端面38cが見えるように位置付けられている。
低温通路37cと高温通路37hとは、長さ方向LDに関して直線的に連通するように位置付けられている。低温通路37cは、低温素子32cの端面によって、高温通路37hの一部を遮るように位置付けられている。言い換えると、高温通路37hは、高温素子32hの端面によって、低温通路37cの一部を遮るように位置付けられている。
MHP装置20が機能するとき、磁場変調装置40と熱輸送装置50とが活性化される。磁場変調装置40が活性化すると、MCE素子32に与えられる磁場が強弱に変化する。熱輸送装置50が活性化すると、MCE素子32と熱輸送媒体33との相対的な位置が往復に変化する。磁場変化と、位置変化とは、同期している。これにより、MCE素子32および熱輸送媒体33とは、AMRサイクルとして機能する。この結果、低温端34において所定の低温TLが得られ、高温端35において所定の高温THが得られる。低温TLは低温系統60によって運び出される。高温THは高温系統70によって運び出される。低温系統60は、車両用空調装置10における冷房装置を提供する場合がある。高温系統70は、車両用空調装置10における暖房装置を提供する場合がある。
熱輸送媒体33の温度は、低温端34の近傍では、低温TLとなり、高温端35の近傍では高温THとなる。この結果、熱輸送媒体33の粘度は、低温端34と高温端35との間において変化する。典型的な例では、熱輸送媒体33の粘度は、低温端34で高く、高温端35で低い。低温端34の近傍における熱輸送媒体33の粘度は、高温端35の近傍における熱輸送媒体33の粘度より高い。よって、低温通路37cにおける熱輸送媒体33の粘度は、高温通路37hにおける熱輸送媒体33の粘度より高い。熱輸送媒体33は、MCE素子32と熱交換し、低温ほど粘度が増加する。
この実施形態では、低温通路37cの断面積A1は、高温通路37hの断面積A2より大きい(A1>A2)。一方、熱輸送媒体33は、MCE素子32に対して往復流である。このため、低温通路37cにおける熱輸送媒体33の流速は、高温通路37hにおける熱輸送媒体33の流速より低下する。低温通路37cにおける熱輸送媒体33の移動距離(流路長さ)は、高温通路37hにおける熱輸送媒体33の移動距離より短い。この結果、熱輸送媒体33が低温通路37cにおいて相対的に高い粘度を示しても、低温通路37cにおける流通抵抗の増加が抑制される。 低温通路37cと高温通路37hとの間における断面形状の変化は、熱輸送媒体33の流れに変化を与える。低温通路37cと高温通路37hとの間における断面形状の変化は、熱輸送媒体33の流れを撹拌する。このため、熱交換性能の向上が図られる。
さらに、低温素子32cから高温素子32hへ熱輸送媒体33が流れるとき、複数の板状端面38hは、熱輸送媒体33の流れに変化を与える。例えば、板状端面38hは、熱輸送媒体33の流れを撹拌する。この結果、熱交換性能を高める。特に、高温素子32hから低温素子32cへ熱輸送媒体33が流れるとき、複数の板状端面38cは、熱輸送媒体33の流れを撹拌する。この結果、低温素子32cと熱交換媒体33との間の熱交換性能が高められる。
以上に述べた実施形態によると、熱輸送媒体33の粘度が低温通路37cにおいて高くても、低温通路37cにおける熱輸送媒体33の流通抵抗の増加が抑制される。この結果、熱交換媒体33の粘度の変化に伴う流通抵抗の変化を抑制した熱磁気サイクル装置が提供される。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、低温素子32cと高温素子32hとは、同じ長さを有している。これに代えて、この実施形態では、低温素子232cの長さLcは、高温素子32hの長さLhより短い。
図5は、長さ方向LDにおける複数の部分素子32nの配置を示している。低温素子232cの断面と、高温素子32hの断面とは、先行する実施形態と同じである。
低温素子232cは、長さ方向LDに関して長さLcを有する。高温素子32hは、長さ方向LDに関して長さLhを有する。長さLcは、長さLhより短い。低温素子232cは、高温素子32hの長さ方向LDの長さLhより短い長さLcを有する。長さLc、Lhは、熱輸送媒体33の移動距離に対応している。
複数の低温素子232cは、高効率温度帯が異なる。低温素子232cが分担する温度差(高効率温度帯)は、高温素子32hが分担する温度差(高効率温度帯)より小さい。例えば、低温素子232cが分担する温度差は2℃であり、高温素子32hが分担する温度差は4℃である。
別の観点では、複数の低温素子232cは、キュリー温度が異なる。複数のキュリー温度は、低温端34の低温TLと高温端35の高温THとの間の温度差を、数℃の幅に刻んでいる。隣接する2つの部分素子32nの2つのキュリー温度の差は、刻み幅と呼ぶことができる。低温領域を占める複数の低温素子232cは、第1の刻み幅を提供する。常温領域および高温領域を占める複数の高温素子32hは、第2の刻み幅を提供する。第1の刻み幅は、第2の刻み幅より小さい。
刻み幅は、低温素子232cと熱輸送媒体33との相対的な移動距離に対応している。すなわち、低温素子232cの比較的大きい断面積A1に起因する低い流速と短い移動距離は、比較的短い長さLcに対応している。
キュリー温度の刻み幅が小さいことにより、低温領域における磁気熱量効果の密度が高められる。これにより、低温素子232cと熱輸送媒体33との間の熱交換量が増加する。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、複数の部分素子32nは、通路37が直接的に連通するように直列に配置されている。これに代えて、この実施形態では、低温素子32cと高温素子32hとの間に、撹拌部材339が配置されている。
図6は、MCE素子32における複数の断面を示している。MCE素子32は、撹拌部材339を有する。撹拌部材339は、低温素子32cと高温素子32hとの間に直列に配置されている。撹拌部材339は、メッシュ状またはグリッド状と呼びうる形状である。撹拌部材339は、熱輸送媒体33の流れと交差する部材を提供している。撹拌部材339は、スペーサとも呼ばれる。撹拌部材339は、樹脂製である。
低温素子32cは、低温通路337cを有する。低温通路337cの断面は、幅方向WDに長手軸を有する長方形である。低温通路337cの断面は、高温通路337hの断面と相似である。低温通路337cの断面積A1は、高温通路37hの断面積A2より大きい。
撹拌部材339は、低温通路337cの中に複数の部材を位置付ける。撹拌部材339は、高温通路37hの中に複数の部材を位置付ける。よって、低温通路337cと高温通路37hとの間を往復的に流れる熱輸送媒体33は、撹拌部材339によって撹拌される。この結果、低温素子32cおよび高温素子32hと、熱交換媒体33との間の熱交換性能が高められる。なお、低温通路337cの断面は、先行する実施形態の低温通路37cと同じでもよい。
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、低温素子32cの断面と高温素子32hの断面とは、同じ大きさである。これに代えて、この実施形態では、低温素子32cの全体の断面積は、高温素子32hの全体の断面積より大きい。
図7に図示されるように、高温素子32hは、高さHhと幅Whとを有している。高温素子32hは、高さHhと幅Whとで示される断面積(Hh×Wh)を有している。低温素子32cは、高さHcと幅Wcとを有している。低温素子32cは、高さHcと幅Wcとで示される断面積(Hc×Wc)を有している。この実施形態では、低温素子32cの高さHcは、高温素子32hの高さHhより大きい。なお、低温素子32cの幅Wcは、高温素子32hの幅Whより大きくてもよい。この結果、低温素子32cは、高温素子32hの断面積(Hh×Wh)より大きい断面積(Hc×Wc)を有する。
低温通路437cは、断面積A3を有する。断面積A3は、断面積A1より大きい。低温通路437cは、高温通路37hの断面積A2より大きい断面積A3を有する。低温素子32cは、高温素子32hの高さ方向HDの高さHhより大きい高さHcを有し、および/または、低温素子32cは、高温素子32hの幅方向の幅Whより大きい幅Wcを有する。この実施形態によると、先行する実施形態より大きい低温通路437cを提供することができる。
第5実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、ひとつの低温通路37cと複数の高温通路37hとが連通し、かつ、ひとつの高温通路37hと複数の低温通路37cとが連通している。これに代えて、この実施形態では、ひとつの低温通路537cと、ひとつの高温通路537hとが連通している。
図8は、低温素子32cの断面と、高温素子32hの断面とを示す。低温素子32cは、通路壁36によって、低温通路537cを区画形成している。ひとつの低温素子32cは、複数の低温通路537cを有する。複数の低温通路537cは、高さ方向HDおよび幅方向WDに分布している。高温素子32hは、通路壁36によって、高温通路537hを区画形成している。ひとつの高温素子32hは、複数の高温通路537hを有する。複数の高温通路537hは、高さ方向HDおよび幅方向WDに分布している。ひとつの低温通路537cの延長上に、ひとつの高温通路537hが位置付けられている。言い換えると、ひとつの高温通路537hの延長上に、ひとつの低温通路537cが位置付けられている。
低温通路537cは、高さ方向HDに長手軸を有する長方形である。高温通路537hは、幅方向WDに長手軸を有する長方形である。低温通路537cの断面形状と、高温通路537hの断面形状とは異なる。低温通路537cと高温通路537hとは、長さ方向LDに関して直線的に連通するように位置付けられている。低温通路537cは、低温素子32cの端面によって、高温通路537hの一部を遮るように位置付けられている。言い換えると、高温通路537hは、高温素子32hの端面によって、低温通路537cの一部を遮るように位置付けられている。
低温通路537cは、断面積A5を有する。高温通路537hは、断面積A6を有する。断面積A5は、断面積A6より大きい。断面積A5は、断面積A1および断面積A3より小さい。
この実施形態でも、高温通路537hの断面積A6から、低温通路537cの断面積A5への通路断面積の増加が提供される。このため、熱輸送媒体33の流速の低下、および、MCE素子32と熱輸送媒体33との間の移動距離の減少が提供される。低温通路537cの断面と高温通路537hの断面との間において、断面形状の変化が提供される。このため、熱輸送媒体33が撹拌される。
第6実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、低温通路37cと高温通路37hとは、長方形である。これに代えて、この実施形態では、楕円形の低温通路637cおよび高温通路637hが採用されている。
図9において、低温素子32cは、通路壁36を有する。通路壁36は、楕円形の低温通路637cを区画形成している。低温通路637cは、断面積A7を有する。高温素子32hは、通路壁36を有する。通路壁36は、楕円形の高温通路637hを区画形成している。高温通路637hは、断面積A8を有する。断面積A7は、断面積A8より大きい。この実施形態でも、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。
第7実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態のひとつでは、ひとつの低温通路37cと複数の高温通路37hとが連通し、かつ、ひとつの高温通路37hと複数の低温通路37cとが連通している。また、上記実施形態のひとつでは、ひとつの低温通路537cとひとつの高温通路537hとが連通している。これらに代えて、この実施形態では、ひとつの高温通路537hと、複数の低温通路737cとが連通し、かつ、ひとつの低温通路737cと、ひとつの高温通路537hとが連通している。
図10において、高温素子32hは、第5実施形態と同じである。低温素子32cは、通路壁36を有する。通路壁36は、低温通路737cを区画し形成している。低温通路737cは、高温通路537hと同じ形状である。低温通路737cと高温通路537hとは、長方形である。ただし、低温通路737cの長手軸は高さ方向HDに延びており、高温通路537hの長手軸は幅方向WDに延びている。
ひとつの低温通路737cは、断面積A6を有する。この実施形態では、2つの低温通路737cが一対である。このため、2つの低温通路737cは、合計断面積A9を有する。断面積A9は、断面積A6の2倍である。断面積A9は、断面積A6より大きい。
ひとつの高温通路537hと、複数の低温通路737cとが連通している。ただし、ひとつの低温通路737cは、ひとつの高温通路537hと連通している。ひとつの高温通路537hが、複数の低温通路737cに分岐する。
この実施形態によると、高温通路537hから2つの低温通路737cに向けて、通路37の断面積が拡大される。低温通路737cの形状と、高温通路537hの形状との違いに起因して、熱輸送媒体33が撹拌される。2つの低温通路737cの間の隔壁が、板状端面738cを提供する。このため、板状端面738cによって、熱輸送媒体33が撹拌される。
他の実施形態
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記実施形態では、高温素子32hから低温素子32cへの通路37の断面積の拡大と、高温素子32hから低温素子32cへの通路37の形状の変更との両方を採用する。これに代えて、断面積の拡大と、形状の変更とのいずれか一方のみを採用してもよい。さらに、ひとつの高温通路37h、537hから、複数の低温通路37c、437c、737cへ分岐する形状は、一部の高温通路37h、537hにおいてのみ実現されてもよい。
上記実施形態では、部分素子32nは塊状である。これに代えて、部分素子32nは、板状に成型された磁気熱量効果材料を積層して形成されてもよい。例えば、通路37に相当する溝を形成した板状の磁気熱量効果材料を積層することができる。また、部分素子32nは、複数の板状の磁気熱量効果材料を、樹脂製の枠体に固定して形成されてもよい。
上記実施形態に開示された構成は、互いに組み合わせることができる。例えば、第2実施形態に開示された低温素子32cの長さLcと、高温素子32hの長さLhとは、他の実施形態にも利用することができる。
10 車両用空調装置、20 磁気熱量効果型ヒートポンプ装置、
30 素子ベッド、31 容器、32 磁気熱量効果素子、
32n 部分素子、32c 低温素子、32h 高温素子、
33 熱輸送媒体、34 低温端、35 高温端、36 通路壁、
37 通路、37c 低温通路、37h 高温通路、
38c、38h 板状端面、40 磁場変調装置(MGFM)、
50 熱輸送装置(THFM)、60 低温系統(CS)、
70 高温系統(HS)、80 制御装置(CNT)、
232c 低温素子、
337c 低温通路、339 撹拌部材、437c 低温通路、
537c 低温通路、537h 高温通路、637c 低温通路、
637h 高温通路、737c 低温通路、738c 板状端面、
A1、A2、A3、A5、A6、A7、A8、A9 断面積。

Claims (10)

  1. 複数の部分素子(32n)を備える磁気熱量効果素子において、
    複数の前記部分素子は、互いに異なるキュリー温度が単調増加するようにカスケード接続されており、
    隣接する2つの前記部分素子は、低温側に位置付けられた低温素子(32c、232c)、および、高温側に位置付けられた高温素子(32h)を備え、
    前記低温素子は、熱輸送媒体と熱交換するように、前記熱輸送媒体を流すための低温通路(37c、337c、437c、537c、637c、737c)と接しており、
    前記高温素子は、前記熱輸送媒体と熱交換するように、前記熱輸送媒体を流すための高温通路(37h、537h、637h)と接しており、
    前記カスケード接続された複数の前記部分素子のひとつである前記低温素子と接する前記低温通路と、前記カスケード接続された複数の前記部分素子のひとつであり、かつ、前記低温素子に隣接している前記高温素子と接する前記高温通路とは、互いに連通しており、
    前記低温通路は、前記高温通路の断面積(A2、A6、A8)より大きい断面積(A1、A3、A5、A7、A9)を有する磁気熱量効果素子。
  2. 前記低温素子(232c)は、前記高温素子の長さ方向(LD)の長さ(Lh)より短い長さ(Lc)を有する請求項1に記載の磁気熱量効果素子。
  3. さらに、前記低温素子と前記高温素子との間に前記熱輸送媒体を撹拌する撹拌部材(339)を備える請求項1または請求項2に記載の磁気熱量効果素子。
  4. 前記低温通路(437c)は、前記高温通路(37h)の断面積(A2)より大きい断面積(A3)を有し、
    前記低温素子は、前記高温素子の断面積(Hh×Wh)より大きい断面積(Hc×Wc)を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の磁気熱量効果素子。
  5. ひとつの前記低温通路(537c)と、ひとつの前記高温通路(537h)とが連通している請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁気熱量効果素子。
  6. 前記低温通路、および/または、前記高温通路は、長方形または楕円形の断面を有する請求項1から請求項5のいずれかに記載の磁気熱量効果素子。
  7. ひとつの前記高温通路(37h、537h)と、複数の前記低温通路(37c、737c)とが連通している請求項1から請求項6のいずれかに記載の磁気熱量効果素子。
  8. 複数の前記低温通路(37c、737c)の間に板状端面(38c、738c)を備える請求項7に記載の磁気熱量効果素子。
  9. 前記低温素子は、長手軸を有する複数の前記低温通路を有し、
    前記高温素子は、長手軸を有する複数の前記高温通路を有し、
    前記低温通路の長手軸と、前記高温通路の長手軸とは、交差している請求項1から請求項8のいずれかに記載の磁気熱量効果素子。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の磁気熱量効果素子(32)と、
    前記磁気熱量効果素子と熱交換し、低温ほど粘度が増加する熱輸送媒体(33)と、
    前記磁気熱量効果素子に与えられる磁場を強弱に変化させる磁場変調装置(40)と、
    前記磁気熱量効果素子に対する前記熱輸送媒体の相対的な移動を生じさせる熱輸送装置(50)とを備える熱磁気サイクル装置。
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