JP6789603B2 - 実装装置 - Google Patents

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本発明は、実装装置に関する。
従来、撮像処理方法としては、位置ずれを含む複数の画像を取得し、複数の画像の位置合わせを行い、複数の画像に基づく補間処理により補間画像を生成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、位置合わせの精度を重み付けした最適化処理により合成画像を生成するのに用いる画像を選択する。
特開2012−003469号公報
ところで、このような画像処理方法を採用する装置としては、部品を採取する実装ヘッドを備え、実装ヘッドによって基板に部品を実装する実装装置が挙げられる。このような実装装置において、実装ヘッドに採取された部品を含む画像を複数撮像し、複数の画像を用いて部品の画像処理を行うことが考えられる。しかしながら、上述した画像処理方法では、複数の撮像条件で部品を撮像することについては考慮されていなかった。このため、上述した画像処理方法では、例えば、撮像条件に応じて部品を採取し直したり、実装ヘッドを一旦停止させて撮像するという処理を繰り返し行う必要が生じ、生産性が低下することがあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、実装処理における生産性をより向上することができる実装装置を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の実装装置は、1又は2以上の基準マークと、部品を採取する採取部材とを有し、採取した部品を基板上へ移動させる実装ヘッドと、下方から画像を撮像する撮像部と、前記実装ヘッドが前記部品を採取し前記基板に実装する間に、前記実装ヘッドに採取された部品と前記基準マークとを含む第1画像を第1の撮像条件で前記撮像部に撮像させると共に、前記実装ヘッドに採取された部品と前記基準マークとを含む第2画像を第1の撮像条件と異なる第2の撮像条件で前記撮像部に撮像させ、前記第1画像と前記第2画像とを用いて所定の処理を行う制御部と、を備えたものである。
この実装装置では、実装ヘッドが部品を採取し基板に実装する間に、実装ヘッドに採取された部品と基準マークとを含む第1画像を第1の撮像条件で撮像し、この部品と基準マークとを含む第2画像を第2の撮像条件で撮像し、第1画像と第2画像とを用いて所定の処理を行う。この実装装置では、基準マークと部品とを含む画像を複数撮像するため、例えば、異なる条件で撮像された第1画像及び第2画像において、基準マークにより部品の位置が明らかになる。このため、この実装装置では、撮像条件に応じて部品を採取し直すことなく、部品を採取し基板に実装する間に複数の画像を撮像することができる。あるいは、実装ヘッドを一旦停止させて撮像することなく、実装ヘッドの移動を継続したまま複数の画像を撮像することができる。したがって、この実装装置では、実装処理における生産性をより向上することができる。
実装システム10の一例を表す概略説明図。 実装ヘッド22及び撮像ユニット30の説明図。 実装装置11の構成を表すブロック図。 撮像処理ルーチンの一例を表すフローチャート。 部品60を採取した実装ヘッド22の説明図。 第1画像71及び第2画像72の説明図。 実装ヘッド22の移動速度と撮像対象の撮像順の説明図。 第1画像71と第2画像72との位置関係を認識する処理の概念図。 部品64,66を採取した実装ヘッド22の説明図。 第1画像73及び第2画像74の説明図。 実装ヘッド22Bの説明図。 実装ヘッド22Cの説明図。 撮像条件として部品の撮像高さが異なる画像を撮像する説明図。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、実装システム10の一例を表す概略説明図である。図2は、実装ヘッド22及び撮像ユニット30の説明図である。図3は、実装装置11の構成を表すブロック図である。実装システム10は、例えば、部品を基板Sに実装する処理に関する実装処理を実行するシステムである。この実装システム10は、実装装置11と、管理コンピュータ50とを備えている。実装システム10は、部品を基板Sに実装する実装処理を実施する複数の実装装置11が上流から下流に配置されている。図1では、説明の便宜のため実装装置11を1台のみ示している。なお、実装処理とは、部品を基板S上に配置、装着、挿入、接合、接着する処理などを含む。また、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1、2に示した通りとする。
実装装置11は、図1、3に示すように、基板搬送ユニット12と、実装ユニット13と、部品供給ユニット14と、撮像ユニット30と、制御装置40とを備えている。基板搬送ユニット12は、基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板搬送ユニット12は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。基板Sはこのコンベアベルトにより搬送される。
実装ユニット13は、部品を部品供給ユニット14から採取し、基板搬送ユニット12に固定された基板Sへ配置するものである。実装ユニット13は、ヘッド移動部20と、実装ヘッド22と、吸着ノズル24とを備えている。ヘッド移動部20は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド22は、スライダに取り外し可能に装着されており、ヘッド移動部20によりXY方向へ移動する。実装ヘッド22の下面には、1以上の吸着ノズル24が取り外し可能に装着されている。ここでは、吸着ノズル24a〜24dの4つのノズルを実装ヘッド22が装着する場合を主として説明する(図2)。また、ここでは、吸着ノズル24a〜24dを吸着ノズル24と総称する。吸着ノズル24は、負圧を利用して部品を採取するものであり、実装ヘッド22に取り外し可能に装着されている。この実装ヘッド22は、Z軸モータ23を内蔵しており、このZ軸モータによってZ軸に沿って吸着ノズル24の高さを調整する。また、実装ヘッド22は、図示しない駆動モータによって吸着ノズル24を回転(自転)させる回転装置を備え、吸着ノズル24に採取(吸着)された部品の角度を調整可能となっている。
実装ヘッド22は、図2に示すように、その下面側に、採取された部品の位置の基準となる第1基準マーク25a,25bと、第2基準マーク26a,26bとが取外し交換可能に配設されている。なお、ここでは、第1基準マーク25a,25bを第1基準マーク25と総称し、第2基準マーク26a,26bを第2基準マーク26と総称する。実装ヘッド22は、吸着ノズル24に対して外周側に第1基準マーク25および第2基準マーク26が配設されている。第1基準マーク25及び第2基準マーク26は、実装ヘッド22の角部、即ち、撮像ユニット30の撮像範囲の隅側に配設されている。実装ヘッド22は、実装ヘッド22の4隅のうち対角に第1基準マーク25a、25bが配設され、残りの対角に第2基準マーク26a,26bが配設されている。この第1基準マーク25及び第2基準マーク26は、支柱と、支柱の先端に配設された円盤状のマーク部材とを備える。この第1基準マーク25のマーク部材は、第2基準マーク26のマーク部材とは光学特性が異なっている。ここでは、第1基準マーク25のマーク部材は、光学特性として、反射率及び色が第2基準マーク26のマーク部材と異なるものとする。例えば、第1基準マーク25のマーク部材は、撮像ユニット30に撮像される撮像面を含め反射率が比較的高く白色である。一方、第2基準マーク26のマーク部材は、撮像ユニット30に撮像される撮像面を含め反射率が比較的低く無彩色(灰色)である。ここで、「光学特性」とは、例えば、撮像時の光に応じた特性であり、撮像画像にその影響が現れる特性をいうものとしてもよく、反射率、輝度、色及び撮像される撮像面の角度などのうち1以上が含まれる。この第1基準マーク25aは、第2基準マーク26a,26bと所定の位置関係、例えば、所定の距離L1,L2で配設されている。また、第1基準マーク25bは、第2基準マーク26a,26bと所定の位置関係(所定距離L2,L1)で配設されている。吸着ノズル24a〜24dは、第1基準マーク25及び第2基準マーク26と所定の位置関係(距離や配置位置)を有するから、第1基準マーク25及び第2基準マーク26のうちいずれかの位置が認識できれば、それぞれの位置を認識することができる。
部品供給ユニット14は、複数のリールを備え、実装装置11の前側に着脱可能に取り付けられている。各リールには、テープが巻き付けられ、テープの表面には、複数の部品がテープの長手方向に沿って保持されている。このテープは、リールから後方に向かって巻きほどかれ、部品が露出した状態で、吸着ノズル24で吸着される採取位置にフィーダ部により送り出される。この部品供給ユニット14は、部品を複数配列して載置するトレイを有するトレイユニットを備えている。このトレイユニットは、トレイをパレットに固定して図示しないマガジンカセットから引きだし、所定の採取位置へトレイを移動する移動機構を備えている。トレイには、多数の矩形のポケットが形成されており、このポケットに部品を収容している。このトレイに収容される部品は、リールに収容される部品に比して高さや大きさが大きいものである。
撮像ユニット30は、画像を下方から撮像するものであり、実装ヘッド22に吸着された部品と実装ヘッド22が有する第1基準マーク25及び第2基準マーク26とを撮像するユニットである。この撮像ユニット30は、部品供給ユニット14と基板搬送ユニット12との間に配置されている。この撮像ユニット30の撮像範囲は、撮像ユニット30の上方である。撮像ユニット30は、照明部31と、照明制御部32と、撮像素子33と、画像処理部34とを備える。照明部31は、上方に光を照射し実装ヘッド22に保持された部品や基準マークに対して複数の照明状態で光を照射可能に構成されている。照明部31は、例えば、上、中、下段に配設されたランプ、及び図示しない落射ランプを有し、吸着ノズル24に吸着された部品へ照射される光の明るさ(光量)、光の波長及び光の照射位置などを調整可能な光源である。照明部31は、上段のランプを点灯すると側方から光を照射し(側射照明)、下段のランプを点灯すると側方且つ下方から光を照射し、すべてのランプを点灯すると全体から光を照射する(全点灯照明)。照明制御部32は、所定の照明条件に基づき、吸着ノズル24に吸着された部品に応じた照明状態になるように照明部31を制御する。撮像素子33は、受光により電荷を発生させ発生した電荷を出力する素子である。撮像素子33は、露光後の電荷の転送処理と次画像の露光処理とをオーバーラップさせることにより高速な連続取込み処理をすることができるCMOSイメージセンサとしてもよい。画像処理部34は、入力された電荷に基づいて画像データを生成する処理を行う。撮像ユニット30は、部品60を吸着した吸着ノズル24が撮像ユニット30の上方を通過する際、複数の画像を撮像し、撮像画像データを制御装置40へ出力する。
制御装置40は、図3に示すように、CPU41を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM42、各種データを記憶するHDD43、作業領域として用いられるRAM44、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インタフェース45などを備えており、これらはバス46を介して接続されている。この制御装置40は、基板搬送ユニット12、実装ユニット13、部品供給ユニット14、撮像ユニット30へ制御信号を出力し、実装ユニット13や部品供給ユニット14、撮像ユニット30からの信号を入力する。
管理コンピュータ50は、実装システム10の各装置の情報を管理するコンピュータである。管理コンピュータ50は、作業者が各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力装置52と、各種情報を表示するディスプレイ54とを備えている。
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、具体的には、実装装置11の実装処理について説明する。実装処理を開始すると、制御装置40のCPU41は、例えば、採取する部品に応じた吸着ノズル24を実装ヘッド22に装着させ、部品供給ユニット14から部品を採取するよう実装ユニット13を制御する。次に、CPU41は、基板S上の配置位置へ実装ヘッド22を移動させる。このとき、CPU41は、撮像ユニット30の上方を通過するように実装ヘッド22を移動させる。また、撮像ユニット30は、上方を移動する実装ヘッド22を複数回(例えば2回)撮像する。CPU41は、この撮像された画像を用いて、吸着された部品の方向に間違いがないか、部品の吸着位置ずれが許容範囲にあるか、部品の形状に異常がないかなど、不具合の有無を判定する。次に、部品が基板S上の配置位置へ移動すると、CPU41は、部品に不具合がない場合には、吸着ノズル24を下降させて部品を基板Sに配置させる。なお、複数回の撮像処理から上記判定処理に要する時間は、部品を吸着移動して実装位置に至るまでの時間に比して十分短い。このため、実装装置11では、複数回の撮像処理を実装ヘッド22を移動しながら行うことができる。CPU41は、このような処理を、基板Sへの部品の配置がすべて終了するまで繰り返し行う。
次に、この実装処理において撮像ユニット30で実行される撮像処理について説明する。図4は、制御装置40のCPU41が実行する撮像処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、制御装置40のHDD43に記憶され、実装処理で部品が実装ヘッド22に採取され部品供給ユニット14から基板搬送ユニット12側へ移動される際に実行される。ここでは、まず、部品60(図5)を基板Sへ実装する場合を具体例として説明する。図5は、部品60を採取した実装ヘッド22の説明図である。部品60は、例えば、図5に示すように、比較的大きい板状の本体の下部に多数配列されているバンプ61を備えたBGA部品である。部品60のように部品形状が上下や左右に対象である部品は、部品形状からは部品の方向を判別することができない。そのため、部品の方向判別を目的として、部品形状が非対称となるような識別用マークを付することが多い。この部品60は、その下面に、部品60の方向を認識するための識別用マーク62が付されている。ここでは、装置の左前(図5では右下)に識別用マーク62がある場合が正常な配置方向であるものとして説明する。図5に示すように、比較的大きな部品60を吸着保持すると、実装ヘッド22の領域のうち大きな面積が占められる。なお、この吸着処理では、1以上の部品60を吸着ノズル24a〜24dに吸着させるものとしてもよい。部品60は、外形が比較的大きいものであり、部品供給ユニット14では、トレイユニットのトレイに配列される。作業者が、部品60をトレイに載置する際に、配置方向を誤る場合があるため、実装処理での撮像処理では、部品60の方向を確認する処理を行う。この撮像処理ルーチンでは、CPU41は、第1基準マーク25を明確に含み部品60に関する形状(例えば外形やバンプ61の形状)を認識する撮像条件で部品60のバンプ61の位置を決める撮像を行ったのち、第2基準マーク26を明確に含み識別用マーク62を認識する撮像条件で識別用マーク62の位置確認をする撮像を行う。
この撮像処理ルーチンは、実装ヘッド22が部品60を吸着し移動している間に実行され、この部品60の吸着移動が繰り返されるたびに、繰り返し実行される。このルーチンを開始すると、制御装置40のCPU41は、まず、第1画像の撮像タイミングに至ったか否かを判定し(ステップS100)、第1画像の撮像タイミングに至っていないときはそのまま待機し、第1画像の撮像タイミングに至ったときには、第1の撮像条件で第1画像を撮像処理する(ステップS110)。第1画像の撮像タイミングは、例えば、吸着ノズル24a〜24dに採取された部品60すべてが同一撮像範囲となり、且つ少なくとも第1基準マーク25aが撮像ユニット30の撮像範囲に入るタイミングに設定されていてもよい。例えば、CPU41は、第1基準マーク25bが撮像範囲に入る前であって部品60と第1基準マーク25aとが同一撮像範囲に入ったあとに第1画像71を撮像ユニット30に撮像させてもよい。図6は、複数回撮像する撮像処理の説明図であり、図6(a)が第1画像71、図6(b)が第2画像72の説明図である。ここでは、第1画像71としてバンプ61の位置決め画像を側射照明条件で撮像するよう設定されている。この撮像タイミングで撮像すると、実装ヘッド22の移動中において、実装ヘッド22に採取された部品60のバンプ61全体と第1基準マーク25aとを明確に含む第1画像71を撮像ユニット30に撮像させることができる(図6(a))。
次に、CPU41は、第2画像の撮像タイミングに至ったか否かを判定し(ステップS120)、第2画像の撮像タイミングに至っていないときはそのまま待機し、第2画像の撮像タイミングに至ったときには、第1の撮像条件とは異なる第2の撮像条件で第2画像を撮像処理する(ステップS130)。ここでは、第2画像72として識別用マーク62のマークチェック画像を全点灯照明条件で撮像するよう設定されている。第2画像の撮像タイミングは、例えば、撮像素子33において、第1画像の露光処理及び露光後の電荷の転送を行い、第2画像の露光が終了したあとのタイミングとしてもよい。あるいは、第2画像の撮像タイミングは、例えば、吸着ノズル24a〜24dに採取された部品60すべてが同一撮像範囲となり、且つ少なくとも第2基準マーク26aが撮像ユニット30の撮像範囲に入るタイミングに設定されていてもよい。例えば、CPU41は第2基準マーク26bが撮像範囲から外れ、採取された部品60と第2基準マーク26aとが同一撮像範囲に入ったあとに第2画像72を撮像ユニット30に撮像させてもよい。この撮像タイミングで撮像すると、実装ヘッド22の移動中において、実装ヘッド22に採取された部品60と第2基準マーク26とを含む第2画像72を撮像ユニット30に撮像させることができる(図6(b))。なお、各撮像タイミングとしては、第1画像71に第1基準マーク25b及び第2基準マーク26aが含まれる場合を排除するものではなく、第2画像72に第1基準マーク25a及び第2基準マーク26bが含まれる場合を排除するものでもない。
ここで、第1画像及び第2画像の撮像について説明する。部品60の撮像においては、第1画像である位置決め画像の撮像ではバンプ61が突起形状であるため側射照明が適しており、第2画像であるマークチェック画像の撮像では識別用マーク62が非突起形状であるため全点灯照明が適している。このため、撮像処理では、異なる撮像条件で複数の画像を撮像する処理を行う。図7は、実装ヘッド22の移動速度と撮像対象の撮像順の説明図である。実装ヘッド22は、部品60を採取してから配置位置へ移動することから、図7に示すように、その移動速度は、徐々に増加して最速で一定になる傾向を示す。一方、撮像処理は、例えば、複数の画像で照明の違いや露光時間の違いなどの撮像条件が異なる。位置決め画像とマークチェック画像では、部品の光学特性の差および照明装置の光量の差によって、カメラの露光時間が異なる場合がある。位置決め画像とマークチェック画像とは、どちらを先に撮像することもできるが、撮像対象の移動速度が速いほど撮像ブレが発生し易くなるため、露光時間も短くする必要がある。ここでは、位置決め画像の撮像条件の露光時間が短く、マークチェック画像の撮像条件の露光時間が長いとした場合、露光時間が長い撮像条件であるマークチェック画像を第1画像として撮像し、露光時間が短い撮像条件である位置決め画像を第2画像として撮像する。この撮像処理によれば、撮像ブレをより低減することができるので、より画質のよい画像を得ることができる。
続いて、CPU41は、第1基準マーク25及び第2基準マーク26の位置関係に基づいて第1画像71と第2画像72とを用いて、識別用マーク62の識別処理(部品60の吸着方向の検出処理)を行う(ステップS140)。識別用マーク62の識別処理では、CPU41は、例えば、第1画像71において第1基準マーク25の位置を検出して第1基準マーク25と吸着ノズル24との位置関係により部品60の存在位置を認識し、第1基準マーク25と第2基準マーク26との位置関係に基づいて第2画像72での部品60の位置を求め、部品60の外形などにより識別用マーク62が存在するであろう領域に対して画像処理を行い、第2画像72での識別用マーク62の存在位置を認識する。図8は、第1画像71と第2画像72との位置関係を認識する処理の概念図である。なお、図8では、画像を重ね合わせる概念を示したが、実際の処理は、画像を重ね合わせる必要はなく、第1画像71での第1基準マーク25や部品60などの位置に基づき、第2画像72での部品60や識別用マーク62などの位置の関係を把握する処理を行う。第1画像71は、識別用マーク62は必ずしも画像処理で識別可能ではないが、第1基準マーク25や部品60の外形、バンプ61の位置は識別可能な画像である。また、第2画像72は、部品60の外形やバンプ61の位置は必ずしも画像処理で識別可能ではないが、識別用マーク62や第2基準マーク26は識別可能な画像である。第1画像に第1基準マーク25a及びバンプ61が少なくとも撮像され、第2画像に第2基準マーク26aが少なくとも撮像されていれば、CPU41は、各基準マークの所定の位置関係(例えばXY座標)に応じて、第2画像72における撮像対象(部品60)の位置を正確に把握することができる。一般的に、移動中の実装ヘッドを撮像すると、実装ヘッドの位置がずれる場合があることから、CPUは、撮像ユニットの上方で実装ヘッドを一旦停止させ、撮像条件の異なる複数の画像を撮像することがある。ここでは、第1基準マーク25及び第2基準マーク26を用いることにより、実装ヘッド22の位置ずれを考慮することができるため、撮像条件の異なる複数の画像を実装ヘッド22を移動させながら撮像することができ、生産性を向上することができる。
ステップS140のあと、CPU41は、撮像した第1画像71を用いて、実装ヘッド22に採取された部品60の形状及び吸着位置ずれ量を検出する(ステップS150)。この処理では、ステップS140での第1基準マーク25を用いて位置を特定した部品60の画像を用いる。形状識別では、CPU41は、例えば、部品60の撮像画像と部品60のリファレンス画像とのマッチングを行い、例えば、バンプ61の欠損や変形に基づくマッチング度を求める処理を行う。吸着位置ずれ量は、例えば、第1基準マーク25、第2基準マーク26及び吸着ノズル24の中心座標の位置関係に基づいて、部品60の中心位置と、吸着ノズル24の中心位置とのX軸、Y軸の座標値の差として求めることができる。ここで、第1基準マーク25、第2基準マーク26の位置について説明する。実装装置11では、外形が比較的大きく、且つその部品に比較的小さな構成物(バンプ61)が配設されている部品60を実装処理することがある。この場合に、部品60が正常であるかを判断するため、バンプ61の欠損や変形などを検出することがある。また、実装ヘッド22では、部品60のように比較的外形が大きい部品を複数吸着する場合は、吸着ずれや回転など考慮すると、基準マークを実装ヘッド22の中央側に配設しにくい(図5参照)。例えば、基準マークが吸着ノズルに対して外周側に配設された場合、実装ヘッド22に採取された部品60を撮像ユニット30の撮像範囲に含めようとすると、基準マークが撮像範囲から外れやすくなる(図6参照)。この実装装置11では、撮像画像によって、位置関係が明確な異なる基準マーク(第1基準マーク25a,25b又は第2基準マーク26a,26b)のいずれかを使用し、基準マークが撮像範囲外になりやすい問題を解決するのである。
次に、CPU41は、ステップS140での結果に基づいて部品60の方向が正しいか否かを判定し(ステップS160)、部品60の方向が誤りである場合は、エラーを出力し(ステップS170)、このルーチンを終了する。エラーは、例えば、図示しない操作パネルの表示部に表示出力されてもよい。部品60の方向が適正でない場合、人為的なミスの可能性が高いため、このエラー出力は、例えば、トレイに載置された部品60の方向を確認する旨のメッセージを含むものとしてもよい。一方、ステップS160で部品60の方向が正しい場合は、CPU41は、検出した吸着位置ずれ量が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS180)。この許容範囲は、例えば、部品60を適正に基板Sに配置できる位置ずれ量の範囲を経験的に求め、この範囲に設定されている。吸着位置ずれ量が許容範囲内であるときには、CPU41は、部品60の形状が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS190)。この判定は、例えば、部品60の画像とリファレンス画像とのマッチングを行い、例えば、バンプ61の欠損や変形に基づくマッチング度が所定の許容範囲にあるか否かに基づいて行うことができる。
ステップS180やステップS190で位置ずれ量や形状相違が許容範囲内にないと判定されたときには、CPU41は、その部品60が不具合の生じる部品であるものとして廃棄処理を実装ユニット13に行わせ(ステップS200)、そのままこのルーチンを終了する。一方、ステップS190で部品の形状が許容範囲内であるときには、CPU41は、部品60の配置を許可する旨を出力し(ステップS210)、そのままこのルーチンを終了する。その後、CPU41は、部品60を所定の実装位置に配置する処理を実装ユニット13に行わせる。このようにして、実装装置11では、バンプ61及び識別用マーク62を備え、異なる撮像条件で撮像することを要する部品60の撮像処理を実装ヘッド22を移動しながら行い、実装処理を行うのである。
次に、好適な撮像条件の異なる2以上の部品を実装ヘッド22に吸着させた場合の撮像処理について説明する。この処理では、図4の撮像処理ルーチンのステップS140、S160、S170の処理(識別用マークの識別処理)を省略する以外は、上述と同様の処理を行う。図9は、部品64,66を採取した実装ヘッド22の説明図である。ここでは、全点灯照明条件で撮像する部品64と、側射照明条件で撮像する部品66とを撮像する場合について、主として説明する。この部品64,66においても、露光時間がより短い撮像条件の部品(部品64)を第2画像として撮像する。CPU41は、実装ヘッド22に部品64,66を吸着させ、移動させると、このルーチンを開始する。
このルーチンを開始すると、CPU41は、ステップS100で第1画像の撮像タイミングまで待機し、撮像タイミングに至るとステップS110で第1撮像条件の第1画像を撮像させる。第1撮像条件は、側射照明であり、比較的長い露光時間の条件である。次に、CPU41は、ステップS120で第2画像の撮像タイミングまで待機し、撮像タイミングに至るとステップS130で第2撮像条件の第2画像を撮像させる。第2撮像条件は、全点灯照明であり、比較的短い露光時間の条件である。図10は、複数回撮像する撮像処理の説明図であり、図10(a)が第1画像73、図10(b)が第2画像74の説明図である。撮像条件の違いにより、第1画像73は、部品64は必ずしも明確でないが、第1基準マーク25や部品66は明確な画像である。また、第2画像74は、部品66は必ずしも明確でないが、第2基準マーク26や部品64は明確な画像である。このとき、CPU41は、第2基準マーク26aが撮像範囲に入る前に第1基準マーク25aと部品66とが同一撮像範囲に入ったあとに第1画像73を撮像させ、その後、第1基準マーク25aが撮像範囲から外れ第2基準マーク26aと部品64とが同一撮像範囲に入ったあとに第2画像74を撮像させるものとしてもよい。また、CPU41は、光学特性が異なる複数種別の部品64,66が同一撮像範囲となるタイミングで第1画像73及び第2画像74を撮像させるものとしてもよい。
次に、CPU41は、ステップS150で、実装ヘッド22に採取された部品60の形状及び吸着位置ずれ量を検出する。この処理では、第1画像73の第1基準マーク25の位置に基づいて部品66の位置を求め、第2画像74の第2基準マーク26の位置に基づいて部品64の位置を求める処理を行う。形状識別では、CPU41は、第1画像73の部品66の撮像画像と、部品66のリファレンス画像とのマッチングを行い、部品66のマッチング度を求める処理を行う。同様に、CPU41は、第2画像74で部品64の形状識別を行う。また、吸着位置ずれ量では、CPU41は、第1画像73の第1基準マーク25と、部品66の位置と、所定の位置関係にある吸着ノズル24の位置と、に基づいて部品66の位置ずれ量を求める。同様に、CPU41は、第2画像74で部品64の位置ずれ量を算出する。
続いて、CPU41は、ステップS180で位置ずれ量が許容範囲内であるか否かを判定し、ステップS190で形状は許容範囲内であるか否かを判定する。そして、CPU41は、いずれかが許容範囲内でないときには、ステップS200で不具合部品の廃棄処理を行うよう実装ユニット13を制御し、いずれもが許容範囲内であるときには、部品配置を許可し、このルーチンを終了する。一般に、撮像条件の異なる部品を実装する場合、複数の撮像条件で撮像する際には、実装ヘッドを停止して複数の画像を撮像するか、実装ヘッドに同一の撮像条件である部品のみを吸着させて画像を撮像するかのいずれかであったため、生産性の低下を引き起こしていた。ここでは、撮像条件に応じた第1基準マーク25、第2基準マーク26を用い、各部品の位置を特定することができる。このため、実装ヘッド22の位置ずれを考慮することができ、撮像条件の異なる複数の画像を実装ヘッド22を移動させながら撮像することができ、生産性を向上することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の吸着ノズル24が本発明の採取部材に相当し、実装ヘッド22が実装ヘッドに相当し、撮像ユニット30が撮像部に相当し、制御装置40が制御部に相当する。また、第1基準マーク25,25a,25bが第1基準マークに相当し、第2基準マーク26,26a,26bが第2基準マークに相当する。また、第1基準マーク25は、撮像条件に応じて定められた第1条件基準マーク及び位置の基準となる第1位置基準マークに相当し、第2基準マーク26は、撮像条件に応じて定められた第2条件基準マーク及び位置の基準となる第2位置基準マークに相当する。なお、本実施形態では、実装装置11の動作を説明することにより本発明の撮像処理方法の一例も明らかにしている。
以上説明した実施形態の実装装置11では、実装ヘッド22が部品を採取し基板Sに実装する移動中に、実装ヘッド22に採取された部品と第1基準マーク25とを含む第1画像を第1の撮像条件で撮像し、この部品と第2基準マーク26とを含む第2画像を第2の撮像条件で撮像し、第1画像と第2画像とを用いて所定の処理を行う。この実装装置では、基準マークと部品とを含む画像を複数撮像するため、例えば、異なる条件で撮像された第1画像及び第2画像において、基準マークにより部品の位置が明らかになる。このため、この実装装置11では、撮像条件に応じて部品を採取し直すことなく、部品を採取し基板Sに実装する間に複数の画像を撮像することができる。あるいは、実装ヘッド22を一旦停止させて撮像することなく、実装ヘッド22の移動を継続したまま複数の画像を撮像することができる。したがって、この実装装置11では、実装処理における生産性を向上することができる。
また、CPU41は、撮像条件として照明条件及び露光条件の異なる複数の画像を撮像するため、照明条件や露光条件の異なる画像を撮像する際に生産性を向上することができる。更に、部品60には識別用マーク62が形成されており、CPU41は、実装ヘッド22の移動中において、部品60に関する形状を認識する第1の撮像条件で第1画像71を撮像させ、識別用マーク62を認識する第2の撮像条件で第2画像72を撮像させ、所定の処理として部品の方向を判定する処理を行う。識別用マーク62が付された部品60は、その形状認識と、識別用マーク認識とにおいて撮像条件が異なる場合がある。この実装装置11では、識別用マーク62が付された部品60の実装処理において生産性を向上することができる。更にまた、CPU41は、第1画像と第2画像とを用いて所定の処理として部品の方向、部品の形状及び部品の位置のうち1以上を判定する処理を行う。この実装装置11では、異なる撮像条件で撮像した画像を用いて部品の方向や部品形状、部品位置を判定することにより、生産性を向上することができる。
また、CPU41は、第1画像を撮像させたのち、第2の撮像条件として第1の撮像条件に比して短い露光時間の条件で第2画像を撮像させる。実装装置11では、一般に、実装ヘッド22は、徐々に加速し、よりあとに比較的大きな移動速度になる。この実装装置11では、実装ヘッド22の速度がより遅いときに長い露光時間の画像を撮像し、実装ヘッド22の速度がより速いときに短い露光時間で画像を撮像する。このため、この実装装置11では、撮像時のブレをより低減した画像を得ることができる。更に、実装ヘッド22は、2以上の吸着ノズル24(採取部材)を有し、CPU41は、2以上の吸着ノズル24に採取されている部品が同一撮像範囲となるタイミングで第1画像及び第2画像を撮像ユニット30に撮像させる。この実装装置11では、複数の部品を同一画像に撮像するため、撮像効率がよい。更にまた、CPU41は、2以上の吸着ノズル24に採取されている、光学特性が異なる複数種別の部品が同一撮像範囲となるタイミングで第1画像及び第2画像を撮像ユニット30に撮像させる。この実装装置11では、光学特性の異なる複数の部品を同一画像に撮像するため、撮像効率がよい。
また、実装ヘッド22は、第1の撮像条件で用いられる第1基準マーク25と、第2の撮像条件で用いられる第2基準マーク26とを有し、CPU41は、実装ヘッド22に採取された部品と第1基準マーク25とを第1の撮像条件で撮像させ、実装ヘッド22に採取された部品と第2基準マーク26とを第2の撮像条件で撮像させる。この実装装置11では、撮像条件に合わせた基準マークを用いるため、部品と基準マークとの位置関係をより確実に認識できる画像を得ることができる。更にまた、実装ヘッド22は、第1部品と第1部品に対して光学特性の異なる第2部品とをそれぞれ採取する2以上の吸着ノズル24と、第1部品の光学特性に適応する第1の撮像条件で用いられる第1基準マーク25と、第2部品の光学特性に適応する第2の撮像条件で用いられる第2基準マーク26とを有している。このとき、CPU41は、実装ヘッド22に採取された部品と第1基準マーク25とを第1の撮像条件で撮像させ、実装ヘッドに採取された部品と第2基準マーク26とを第2の撮像条件で撮像させる。この実装装置11では、部品の光学特性に合わせて、より適した画像を撮像することができる。
また、実装ヘッド22は、第1基準マーク25と、この第1基準マーク25と所定の位置関係を有する第2基準マーク26とを有し、CPU41は、実装ヘッド22の移動中において、実装ヘッド22に採取された部品と第1基準マーク25とを含む第1画像を第1の撮像条件で撮像部に撮像させる一方、実装ヘッド22に採取された部品と第2基準マーク26とを含む第2画像を第2の撮像条件で撮像部に撮像させ、第1基準マーク25と第2基準マーク26との位置関係に基づき第1画像と第2画像とを用いて所定の処理を行う。この実装装置11では、第1基準マーク25と第2基準マーク26との位置関係を利用して第1画像と第2画像との位置関係が明らかになる。このため、この実装装置11では、いずれかの基準マークを含む範囲まで撮像範囲をより広げることができ、実装ヘッドの移動停止をより抑制して実装ヘッドに採取された部品を撮像することができる。
更にまた、CPU41は、第2基準マーク26aが撮像範囲に入る前に第1基準マーク25aと部品とが同一撮像範囲に入ったあとに第1画像を撮像ユニット30に撮像させ、その後、第1基準マーク25aが撮像範囲から外れ第2基準マーク26aと部品とが同一撮像範囲に入ったあとに第2画像を撮像ユニット30に撮像させる。この実装装置11では、第1基準マーク25と第2基準マーク26とのいずれかを用いることができるため、より撮像範囲を広げることができる。更にまた、実装ヘッド22は、吸着ノズル24に対して外周側に基準マークが配設されている。この実装装置11では、例えば、2以上の基準マークを有する場合などに、基準マークと基準マークとの位置をより離れた位置にすることが可能であり、撮像範囲をより広げることによって複数の画像を1回の実装ヘッドの移動において撮像することができる。そしてまた、実装ヘッド22は、この実装ヘッド22の主たる移動方向の前方側と後方側とに基準マークが配設されている。この実装装置11では、実装ヘッド22が移動してもいずれかの基準マークが撮像範囲に入りやすく、撮像範囲をより広げることによって複数の画像を1回の実装ヘッドの移動において撮像しやすい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、実装ヘッド22は、第1基準マーク25a,25b、第2基準マーク26a,26bの4つの基準マークを有するものとしたが、特にこれに限定されない。図11は、第1基準マーク25Bと第2基準マーク26Bとを1つ備えた実装ヘッド22Bの説明図である。図11に示すように、例えば、実装ヘッド22Bは、装置の前後方向に対し実装ヘッド22の平行が保てるものとすれば、第1基準マーク25Bと第2基準マーク26Bとを各々1つずつとすることができる。あるいは、実装ヘッド22は、例えば、第1基準マーク25a,25b及び第2基準マーク26aなど、L字型に配置された3つの基準マークを有するものとしてもよい。
上述した実施形態では、実装ヘッド22は、第1基準マーク25a,25b、第2基準マーク26a,26bの4つの基準マークをそれぞれ対角に配設するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、第2基準マーク26a,26bのいずれかの位置に第1基準マーク25bを配設してもよい。また、第2基準マーク26も同様である。こうしても、実装装置は、実装処理における生産性を向上することができる。
上述した実施形態では、実装ヘッド22は、吸着ノズル24に対して外周側に基準マークが配設されているものとしたが、特に限定されず、吸着ノズル24に対して内周側に基準マークが配設されているものとしてもよい。図12は、第1基準マーク25Cと第2基準マーク26Cとを内周側に配設した実装ヘッド22Cの説明図である。この実装ヘッド22Cによっても、実装処理における生産性を向上することができる。なお、基準マークの配設数が多くなる場合は、基準マークを吸着ノズル24の外周側に配設することが好ましい。
上述した実施形態では、実装ヘッド22には、複数種別の基準マークが配設されているものとしたが、例えば、複数の撮像条件で利用できるものを用いれば、1種の基準マークを用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、撮像条件としては、照明条件及び露光条件などを挙げたが、その他の条件としてもよい。照明条件は、側射照明、全点灯照明、落射照明などを挙げたが、これ以外に、例えば、単に光量の違いとしてもよいし、波長の違いとしてもよいし、上中下段の照明と光量や波長などを組み合わせるものとしてもよい。例えば、撮像条件として、部品の撮像高さを含むものとしてもよい。図13は、撮像条件として部品の撮像高さが異なる画像を撮像する説明図である。この実装装置11では、撮像ユニット30は、実装ヘッド22の移動中に、吸着ノズル24に吸着された部品67を第1の撮像高さで撮像したのち、第1の撮像高さと異なる第2の撮像高さで撮像する。部品67は、本体底面と同じ高さに水平部を有するリード68と、本体底面より下方に先端が位置する挿入ピン69とを備えている。リード68及び挿入ピン69は、基板Sに固定されるため形状を判定する必要がある。また、リード68及び挿入ピン69は、その高さが異なることから、ピントがあう高さが異なる。ここでは、CPU41は、撮像ユニット30の上方で吸着ノズル24を上下させ、リード68を全点灯照明で、挿入ピン69を側射照明で撮像する。こうすれば、実装装置11は、撮像部位の高さが異なる部品67に対して実装ヘッド22を一旦停止させて撮像することなく、実装ヘッド22の移動を継続したまま複数の画像を撮像することができる。したがって、この実装装置11では、実装処理における生産性を向上することができる。このとき、CPU41は、第1の画像を撮像させたのち、第2の撮像条件として第1の撮像条件に比して低い部品の撮像高さの条件で第2の画像を撮像させるものとしてもよい。この実装装置11では、第2画像を撮像した際に部品67が基板Sに近づくため、部品67を配置する際の上下方向の移動効率がよく、実装処理における生産性を向上することができる。なお、実装装置11は、照明条件、露光条件及び部品の撮像高さ条件の1以上を適宜組み合わせた撮像条件を用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、複数の画像を用いて行う処理を部品の方向、部品の形状及び部品の位置を判定する処理として説明したが、特にこれに限定されず、例えば、複数の画像を撮像して得られた情報を表示出力する処理などとしてもよい。
上述した実施形態では、露光時間の長い撮像条件で先に撮像し、その後露光時間の短い撮像条件で撮像するものとしたが、特にこれに限定されない。なお、撮像順は、露光条件による撮像ぶれを抑制する観点からは、露光時間が長い撮像条件の画像から撮像する方が好ましい。
上述した実施形態では、実装ヘッド22の移動中に実装ヘッド22に吸着されている部品すべてが同一撮像範囲となるタイミングで第1画像及び第2画像を撮像するものとしたが、特にこれに限定されず、実装ヘッド22に吸着されている部品の一部が撮像されるタイミングで第1画像及び第2画像のうち少なくとも1以上の画像を撮像するものとしてもよい。実装ヘッド22を停止せず移動しながら部品の撮像を行うものとすれば、実装処理における生産性を向上することができる。
上述した実施形態では、実装ヘッド22を装置の前後方向に移動させながら第1画像71及び第2画像72を撮像する場合を主として説明したが、前後方向及び左右方向、即ち、撮像ユニット30上を斜めに移動する際に第1画像及び第2画像を撮像するものとしてもよい。
上述した実施形態では、2種の撮像条件で2つの画像を撮像するものとしたが、複数の撮像条件で複数の画像を撮像するものとすれば、特にこれに限定されず、2又は3以上の撮像条件で3以上の画像を撮像するものとしてもよい。また、上述した実施形態では、2種類の部品64,66を実装ヘッド22に吸着させ、2種類の撮像条件で撮像するものとしたが、例えば、3種類以上の部品を実装ヘッド22に吸着させ、2又は3種類以上の撮像条件で撮像するものとしてもよい。このとき、実装ヘッド22には、3種類以上の基準マークが配設されているものとしてもよい。なお、実装ヘッド22は、1又は2以上の吸着ノズル24を装着可能とすれば特に限定されず、吸着ノズル24を12本装着するものや、16本装着するものとしてもよい。また、上述した実施形態では、実装ヘッド22の移動中に複数の画像データが撮像ユニット30から出力され、部品が実装位置に到達する前にステップS160〜S210の判定処理などが終了するものとする。
上述した実施形態では、第1基準マーク25及び第2基準マーク26は、光学特性の異なる第1及び第2条件基準マークの機能と所定の位置関係を有する第1及び第2位置基準マークの機能とを有するものとしたが、いずれか一方の機能を有するものとしてもよい。
上述した実施形態では、採取部材を吸着ノズル24として説明したが、部品を採取ずるものであれば特にこれに限定されず、例えば、部品を機械的に挟持して採取するメカニカルチャックなどとしてもよい。
上述した実施形態では、本発明を実装装置11として説明したが、例えば、撮像ユニット30としてもよいし、撮像処理方法や撮像ユニット30の制御方法としてもよいし、上述した処理をコンピュータが実行するプログラムとしてもよい。
本発明は、部品を基板上に配置する実装処理を行う装置に利用可能である。
10…実装システム、11…実装装置、12…基板搬送ユニット、13…実装ユニット、14…部品供給ユニット、20…ヘッド移動部、22,22B,22C …実装ヘッド、23…Z軸モータ、24,24a〜24d…吸着ノズル、25,25a,25b,25B,25C…第1基準マーク、26,26a,26b,26B,26C…第2基準マーク、30…撮像ユニット、31…照明部、32…照明制御部、33…撮像素子、34…画像処理部、40…制御装置、41…CPU、42…ROM、43…HDD、44…RAM、45…入出力インタフェース、46…バス、50…管理コンピュータ、52…入力装置、54…ディスプレイ、60…部品、61…バンプ、62…識別用マーク、64,66,67…部品、68 …リード、69…挿入ピン、71,73…第1画像、72,74…第2画像、S …基板。

Claims (1)

  1. 下方に設けられた2以上の基準マークと、部品を採取する採取部材とを有し、採取した部品を基板上へ移動させる実装ヘッドと、
    画像を下方から撮像する撮像部と、
    前記実装ヘッドが前記部品を採取し前記基板に実装する間に、前記実装ヘッドに採取された部品と前記基準マークとを含む第1画像を第1の撮像条件で前記撮像部に撮像させると共に、前記実装ヘッドに採取された部品と前記基準マークとを含む第2画像を第1の撮像条件と異なる第2の撮像条件で前記撮像部に撮像させ、前記第1画像と前記第2画像とを用いて部品の方向、部品の形状及び部品の位置のうち1以上を判定する所定の処理を行う制御部と、を備え
    前記実装ヘッドは、前記基準マークとして、前記第1の撮像条件で用いられる第1条件基準マークと、前記第2の撮像条件で用いられる第2条件基準マークとを有し、
    前記制御部は、前記実装ヘッドに採取された部品と前記第1条件基準マークとを前記第1の撮像条件で撮像させ、前記第1の画像を撮像させたのち前記実装ヘッドに採取された部品と前記第2条件基準マークとを前記第1の撮像条件に比して低い部品の撮像高さである前記第2の撮像条件で撮像させる、実装装置。
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