JP6787408B2 - 点滴筒用ノズル及び点滴筒 - Google Patents

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Description

本発明は、点滴筒に関するものである。
従来、筒状の筐体と、筐体内に液体を滴下させるためのノズルとを有する点滴筒が知られている(例えば、特許文献1参照)。
点滴筒のノズルは、液体を流入可能な流入孔(特許文献1において内腔)を有している。流入孔は、筐体内に面した一方の端部から液体を滴下させるようになっている。
特開2003−260135号公報
ところで、上記のような点滴筒においては、ノズル先端である流入孔の端部に溜まった液体にかかる重力(自重)が表面張力による反重力方向の力よりも大きくなった場合にその液体の一部がノズル先端から分離して液滴として滴下することとなる。このとき、液滴が主滴と該主滴よりも小さなサテライト滴とに分離する虞がある。そして、例えばサテライト滴が発生すると、サテライト滴が筐体内に溜まった液体の液面にて跳ね返る等して筐体の内壁に付着し、付着したサテライト滴により内部の視認性が低下する虞がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、サテライト滴の発生を抑えることができる点滴筒を提供することにある。
上記課題を解決する点滴筒は、筐体と、前記筐体内に液体を流入可能な流入孔を有して該流入孔先端から前記液体を滴下させるノズルと、前記ノズルの流入孔先端よりも滴下方向下流側において少なくとも先端部が位置した状態で保持された針状部と、を備え、前記針状部の前記先端部が尖端形状である。
この構成によれば、針状部の先端部がノズルの流入孔先端よりも滴下方向下流側に位置する。ここで、従来構成のノズルにおいては、ノズルの流入孔先端に溜まった液体が分離する際に、ノズル(流入孔)側の液体の表面張力によってノズル(流入孔)内に液体が戻ろうとするが、その一部が戻りきれずにサテライト滴として分離する。一方、本開示の点滴筒においては、前述したように針状部がサテライト滴の発生しやすいノズルの流入孔先端よりも滴下方向下流側に位置することで、針状部を介して液体の表面張力によってノズル内に液体が戻りやすくなるため、サテライト滴の発生を抑えることができる。
上記点滴筒において、前記針状部は、前記流入孔先端から離間した状態で保持されていることが好ましい。
流入孔(例えば流入孔先端)から離間する針状部は、サテライト滴の更なる低減に寄与する。
上記点滴筒において、前記針状部は、前記流入孔の開口面を正面視して中心に設けられることが好ましい。
この構成によれば、針状部が流入孔の開口面を正面視して中心に設けられることにより、流入孔先端に溜まった液体と針状部とがより確実に接しやすくなるため、針状部を介して液体の表面張力によって、主滴が滴下した後、ノズル内に液体がより確実に戻りやすくなる。
上記点滴筒において、前記針状部は、柱状部および前記先端部を有することが好ましい。
この構成によれば、針状部を柱状部と先端部とで構成して先細形状とすることができる。
上記点滴筒において、前記針状部は円柱状の柱状部を有し、前記ノズルは円形状の流入孔を有し、前記円柱状の柱状部の直径D1と前記円形状の流入孔の直径D2との割合が、D1:D2=1:20から3:4の範囲となる、ことが好ましい。
この構成によれば、柱状部の直径D1と流入孔の直径D2との割合が、D1:D2=1:20から3:4の範囲とすることで、サテライト滴の発生を抑えつつ、ノズルから供給される液体の流量を安定させることができる。
本発明の点滴筒によれば、サテライト滴の発生を抑えることができるという効果を奏する。
一実施形態における点滴筒の概略構成図。 同実施形態における点滴筒のキャップの斜視図。 同実施形態における点滴筒のキャップの平面図。 図3における4−4線において切断したノズルの断面図。 変形例におけるノズルの断面図。 変形例におけるノズルの断面図。 変形例における針状部の斜視図。 変形例における針状部の斜視図。 変形例における針状部の斜視図。 (a)(b)は変形例におけるノズルの断面図。 (a)は変形例における針状部の斜視図、(b)は(a)の針状部が組み込まれたキャップの模式的断面図。 (a)(b)は変形例における針状部の模式的断面図。 変形例における針状部の模式図。 変形例における針状部の模式図。 変形例における針状部の模式図。 変形例における針状部の斜視図。
以下、一実施形態の点滴筒について添付図面を参照して説明する。なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。
図1に示すように、本実施形態の点滴筒10は、筐体11と、ノズル22を備えたキャップ21とを有する。
筐体11は、例えば透明の樹脂材料で構成される。筐体11は、両端が開口された略円筒状をなすよう構成され、一方の開口部11aにキャップ21が取り付けられ、他方の開口部11bに図示しないチューブが取り付けられるようになっている。
図1に示すように、キャップ21は、略円盤状をなし、筐体11の上部の開口部11aに取り付けられる。
図2及び図3に示すように、キャップ21は、内部に液体(薬液)を流入可能な流入孔22aを備えたノズル22がキャップ21の中心軸線L1上を通るように形成される。
図1に示すように、流入孔22aの先端部22bは、キャップ21が筐体11に取り付けられた状態で筐体11内に位置するように構成される。
図4に示すように、ノズル22の流入孔22aは、略ストレート状をなす孔であり、孔の貫通方向から見て略円形状となっている。流入孔22aは、途中位置まで略同径をなすように構成され、途中位置から先端部22bにかけて拡径するような逆テーパ面22cを有する。このため、流入孔22aの直径が先端部22bと先端部22b以外とで異なるようになっている。
図2〜図4に示すように、ノズル22の流入孔22a内には流入孔22aの内壁22dから延出する延出壁部23を有する。延出壁部23は、その両端部が流入孔22aの周方向180度異なる位置の内壁22dを接続または架橋するように形成される。
図2〜図4に示すように、延出壁部23の下面23aには、針状部24が滴下方向下流側を向くように一体形成される。ここで、針状部24並びにノズル22は、延出壁部23及びキャップ21と樹脂材料にて一体形成されている。また、針状部24は、流入孔22aから離間した状態で延出壁部23の下面23aから延びるように形成される。
図4に示すように、針状部24は、円柱状の柱状部24aと、柱状部24aの端部から先細となる先端部24bとを有することができる。先端部24bは、筐体11に向けて開口していない。ピン部24の柱状部24a及び先端部24bは、いずれも中実部すなわち非中空部として構成することができる。
針状部24は、ノズル22の流入孔22aの先端部22bから滴下方向下流側(下側)に突出するように構成される。ノズル22の流入孔22aの先端部22bからの針状部24の突出量は、0mmより大きく、5mm以下の範囲とすることが好ましい。なお、これらはノズル22の流入孔22aの先端部22bにおける開口の大きさ等の関係で変化する。
ノズル22の先端部22bの直径D2を4.0mmと設定した場合、針状部24の直径D1は、0.2mm以上、3.0mm以下に設定される。すなわち、D1:D2が1:20〜3:4の範囲に設定される。
図4に示すように、点滴筒10の使用形態において針状部24の最下端となる針状部24の尖端(pointed tip)24cは、流入孔22aの最下縁である先端部22bから、針状部24の軸方向及び径方向に離間している。したがって、流入孔22aの先端部22bと針状部24の尖端24cとがそれらの間に軸方向空隙AG(すなわち突出量)及び径方向空隙RGを形成する。軸方向空隙AG及び径方向空隙RGはサテライト滴の低減に貢献する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)針状部24の先端部24bがノズル22の流入孔22aの先端部22bよりも滴下方向下流側に位置する。ここで、従来構成のノズルにおいては、ノズルの流入孔先端に溜まった液体が分離する際に、ノズル(流入孔)側の液体の表面張力によってノズル(流入孔)内に液体が戻ろうとするが、その一部が戻りきれずにサテライト滴として分離する。一方、本実施形態の点滴筒10においては、前述したように針状部24がサテライト滴の発生しやすいノズル22の流入孔22aの先端部22bよりも滴下方向下流側に位置することで、針状部24を介して液体の表面張力によってノズル22内に液体が戻りやすくなるため、サテライト滴の発生を抑えることができる。
(2)また、前述したように針状部24がサテライト滴の発生しやすいノズル22の流入孔22aの先端部22bよりも滴下方向下流側に位置することで、ノズル22の先端部22bへの液滴の濡れ拡がりを抑制し、主滴の体積をより均一にすることができる。
(3)針状部24が流入孔22aの中心に設けられることにより、流入孔22aの先端部22bに溜まった液体と針状部24とがより確実に接しやすくなるため、針状部24を介して液体の表面張力によってノズル22内に液体がより確実に戻りやすくなる。
(4)柱状部の直径D1と流入孔の直径D2との割合が、D1:D2=1:20から3:4の範囲とすることで、サテライト滴の発生を抑えつつ、ノズルから供給される液体の流量を安定させることができる。
(5)針状部24とノズル22とを樹脂材料によって一体成形しているため、部品点数の増加を抑えることができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、ノズル22の流入孔22aに逆テーパ面22cを設ける構成としたが、これに限らない。
図5に示すように、流入孔22a内の直径を略一定としてもよい。また、図5においては、ノズル22の外径が縮径されるようなテーパ面22eを設けている。
・図6に示すように、逆テーパ面22cの途中位置において延出壁部23を形成してもよい。
・上記実施形態では、延出壁部23は、その両端部が流入孔22aの周方向180度異なる位置の内壁22dを接続または架橋するように形成したが、これに限らない。例えば、流入孔22aの周方向120度間隔異なる位置の内壁22dから流入孔22aの中心側に延びるように延出壁部23を形成してもよい。
・延出壁部23は流体力学的形状を有することができる。例えば、延出壁部23は、角を有さないように面取りされてよく、流線形(曲面状外面)を有することが好ましく、翼形状であることが特に好ましい。流体力学的形状を有する延出壁部23により、流入孔22a内における流路抵抗の増加を抑制でき、および/または、流入孔22a内における液体流れを均一化又は整流でき、液滴のサイズが安定する。点滴筒の使用状態によっては、液滴が針状部を挟んで片側のみに発生するという意図しない状況が起こり得るが、流体力学的形状を有する延出壁部23はこのような意図しない状況を抑制するのに有利である。
・上記実施形態では、針状部24がノズル22の流入孔22aから突出するような構成としたが、流入孔22aの外部において針状部24を保持(支持)することで針状部24が流入孔22aの滴下方向下流側に位置する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、針状部24をノズル22の流入孔22aの中心に設ける構成としたが、これに限らず、針状部24を前記流入孔22aの中心からずらした位置に設ける構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、流入孔22aの貫通方向から見た形状を円形状としたが、楕円形状や多角形状としてもよい。
・上記実施形態では、針状部24を構成する柱状部24aを略円柱状とし、先端部24bを略円錐状をなすように構成したが、これに限らない。
図7に示すように、柱状部24aを略四角柱状とし、先端部24bを略四角錐状をなすように構成してもよい。また、柱状部24aは四角柱状以外の多角柱状であってもよい。また、先端部24bは、四角錐状以外の多角錐状であってもよい。
また、図8に示すように、円柱を斜めに切断したような形状とした先端部24bを採用してもよい。
・上記実施形態では、針状部24を柱状部24aと先細の先端部24bとで構成したが、図9に示すように針状部24全体が徐々に先細となる形状を採用してもよい。また、先端部24bは所謂ピン角に限らず、曲面形状によって先細となるような形状であってもよい。
・流入孔22aの内径は、滴下方向に沿って徐々に縮径されてもよい。例えば、図10(a)に示す例では、流入孔22aは、延出壁部23から逆テーパ面22cまでの部分22a1において、滴下方向に沿って徐々に縮径されている。逆テーパ面22cの最小内径dlは、延出壁部23における流入孔22aの内径dmより小さい(dl<dm)。図10(b)に示す例では、流入孔22aは流入孔22aの上側開口から逆テーパ面22cまでの全体において、滴下方向に沿って徐々に縮径されている。逆テーパ面22cの最小内径dlは、延出壁部23における流入孔22aの内径dm及び流入孔22aの上側開口における流入孔22aの内径dtより小さく、流入孔22aの内径dmは上側開口における流入孔22aの内径dtより小さい(dl<dm<dt)。ノズル22が逆テーパ面22cを有さない場合、流入孔22aは、流入孔22aの上端開口からまたは延出壁部23から先端部22bまでの部分において滴下方向に沿って徐々に縮径されてもよい。この構成により、流入孔22aの全体または延出壁部23から先端部22bまでの部分における液体流れが均一化又は整流され、液滴のサイズが安定する。例えば、液滴が針状部を挟んで片側のみに発生することを抑制できる。
・上記実施形態及び変形例では、針状部24とノズル22とを同一材料による一体成型品としたが、これに限らず、針状部24とノズル22とを別材料で構成してもよい。例えば、ノズル22を樹脂材料で形成し、針状部24を金属材料で形成する方法が挙げられる。
図11(a)(b)を参照して、針状部とノズルとを別材料で構成した変形例を説明する。針状部124は、金属などの弾性を持つ材料で形成される個別部材である。針状部124は、直線状の柱状部124aと、尖端124cを含む先端部124bと、基端部であるバネ形状部124dとを有することができる。図示した例では、バネ形状部124dはジグザグ形であるが、特に限定されず、例えば、バナナプラグ形やらせん形等の他のバネ形状を有してもよい。
ノズル122は、撥水性を有する合成樹脂で形成される。図11(b)に示すように、ノズル122は例えばキャップ121の一部分として一体成形される。ノズル122は、上記実施形態の針状部24を有さない点で上記実施形態とは異なる。
針状部124のバネ形状部124dは、ノズル122の流入孔122aに挿入され、ノズル122の流入孔122a内で径方向に弾性的に圧縮されるように構成される。バネ形状部124dの弾性復元力によって、針状部124はノズル122に固定的に装着される。針状部124の尖端124cを含む先端部124bは、ノズル122の流入孔122aの最下縁である先端部122bから滴下方向に突出する。
個別部材である針状部124は以下の利点を奏し得る。
針状部を持たない既存の円筒形のノズルに針状部124を組み込むことができる。針状部124と、ノズル122(キャップ121)とを別の工程で製造することができる。一般に点滴筒には、液滴のサイズを安定させる必要性から、液滴がノズルの外面に沿って濡れ上がりにくいように、ノズルは撥水性の材料で構成することが望ましい。一方、サテライト滴の発生を抑制するためには、針状部の表面に液滴が濡れ広がるように、針状部は親水性の材料で構成することが望ましい。この相反する要求を満たすために、上記実施形態のように針状部24とノズル22とを同じ材料で一体成形する場合には、針状部24の撥水効果を低減させるために針状部24は極めて細い形状に成形される。この細い針状部24を含むノズル22の一体成形加工には高い難度を必要とする。例えば、一体成形用の金型の作製コストが高くなることがある。この点、図11の変形例のように針状部124がノズル122とは異なる個別部材であると、微細な針状部124を単独で製造でき、針状部を持たないノズル122の成形加工が容易になる。針状部124とノズル122とを異なる材料で容易に構成でき、例えば、ノズル122を撥水性材料で構成し、針状部124は親水性材料で構成することができる。従って、液滴のサイズの安定化効果及びサテライト滴の発生の抑制効果をより高いレベルで、かつ安価に両立できるようになる。
図12(a)に示すように、針状部24は最外面に親水性表面層25を有してもよい。親水性表面層25は、例えば、コーティング、プラズマ処理、UV処理、フレーム処理等の親水性を高める表面改質によって形成することができる。親水性表面層25により、液滴が針状部24の表面に濡れ広がりやすくなり、針状部24のサテライト滴抑制効果が安定および/または向上する。針状部24を極めて細い形状に成形せずとも、親水性表面層25によって所望のサテライト滴抑制効果を得ることができる。したがって、親水性表面層25は、針状部24がノズル22と一体成形される場合に特に有利である。なお、図12(b)に示すように、親水性表面層25は針状部24において先端部24bを含む局所に設けてもよい。
・上記実施形態では、針状部24の全体が直線状であり、針状部24の全体をキャップ21のまたはノズル22の中心軸線L1と平行または同軸に配置した。しかし、図13の変形例では、針状部224は、屈曲部224a1を含む柱状部224aと、先端部224bとを有する。屈曲部224a1は柱状部224aの直線状の上部224a2と直線状の下部224a3との間に設けられる。直線状の下部224a3は屈曲部224a1において直線状の上部224a2に対して曲げられている。柱状部224aの直線状の上部224a2は、キャップ21のまたはノズル22の中心軸線L1と平行または同軸に配置される。一方、先端部224b(及び柱状部224aの下部224a3)は中心軸線L1に対して非平行である。針状部224がノズル22の流入孔22aの先端部22bから滴下方向に突出している。この構成によっても、サテライト滴の発生の抑制効果が得られる。
筐体11の内壁への液滴の付着を少なくするために、筐体11の軸線が重力方向に対して傾斜するようにして点滴筒10を使用することがある。針状部224を備える点滴筒10を傾斜状態で使用することにより、筐体11の内壁への液滴の付着はいっそう低減される。
・上記実施形態では、針状部24の基端部はノズル22の流入孔22aの内壁22dによって支持される。しかし、針状部は、流入孔22aの内壁22dによって支持されなくてもよい。例えば、図14に示す変形例では、針状部324の基端部324dは、ノズル322の流入孔22aの先端部22bの一部に直接連結されている。針状部324はノズル322の流入孔22aの先端部22bから滴下方向に突出している。ノズル322は、キャップ21のまたはノズル22の中心軸線L1と平行または同軸に配置される。一方、針状部324の全体は中心軸線L1に対して非平行である。針状部324は基端部324dにおいてノズル322に対して曲げられている。針状部324がノズル322の流入孔22aの先端部22bから滴下方向に突出している。この構成によっても、サテライト滴の発生の抑制効果が得られる。針状部324を備える点滴筒10を傾斜状態で使用することにより、筐体11の内壁への液滴の付着はいっそう低減される。
・上記実施形態では、針状部24の柱状部24aおよび/または先端部24bは、初期形状を維持するように構成されている。しかし、針状部は、柱状部および/または先端部において変形可能に構成されてもよい。例えば、図15に示す変形例では、針状部424は柔軟性のある紐として構成される。針状部424はノズル22の流入孔22aの先端部22bから滴下方向に突出している。この構成によっても、サテライト滴の発生の抑制効果が得られる。針状部424を備える点滴筒10を傾斜状態で使用することにより、筐体11の内壁への液滴の付着はいっそう低減される。
・上記実施形態及び変形例では、針状部24は中実部材として構成される。しかし、針状部は中空部材として構成されてもよい。例えば図16に示す変形例では、中空の針状部524は、筒状の柱状部524aと、先端開口を有する先端部524bとを含む。先端部524bは、柱状部524aの軸線を斜めに横切る環状端面524b1を有し、当該環状端面524b1によって先端開口が区画される。針状部524はノズル22の流入孔22aの先端部22bから滴下方向に突出している。この構成によっても、サテライト滴の発生の抑制効果が得られる。
・上記実施形態並びに上記各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…点滴筒、11…筐体、21…キャップ、22…ノズル、22a…流入孔、24…針状部、24a…柱状部、24b…先端部(先端)、D1,D2…直径。

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に液体を流入可能な流入孔を有して該流入孔先端から前記液体を滴下させるノズルと、
    前記ノズルの流入孔先端よりも滴下方向下流側において少なくとも先端部が位置した状態で保持された針状部と、を備え、前記針状部の前記先端部が尖端形状である点滴筒。
  2. 前記針状部は、前記流入孔先端から離間した状態で保持されている、請求項1に記載の点滴筒。
  3. 前記針状部は、前記流入孔の開口面を正面視して中心に設けられる、請求項1または2に記載の点滴筒。
  4. 前記針状部は、柱状部および前記先端部を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の点滴筒。
  5. 前記針状部は円柱状の柱状部を有し、
    前記ノズルは円形状の流入孔を有し、
    前記円柱状の柱状部の直径D1と前記円形状の流入孔の直径D2との割合が、D1:D2=1:20から3:4の範囲となる、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の点滴筒。
  6. 前記流入孔の内周面は、途中位置から先端部にかけて拡径するような逆テーパ面を有し、
    前記流入孔の外周面は、途中位置から先端部にかけて縮径するようなテーパ面を有する、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の点滴筒。
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