JP6784205B2 - 積層導電フィルム及び積層導電フィルムの製造方法 - Google Patents

積層導電フィルム及び積層導電フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層導電フィルム及び積層導電フィルムの製造方法に関し、より詳しくは、導電層がフィルム変形の妨げになりにくく、且つフィルム変形下でも安定な導電性を発揮する積層導電フィルム及び積層導電フィルムの製造方法に関する。
特許文献1には、アンテナの機能や静電容量方式のタッチパネルの機能を備える電子機器の筐体部品が開示されている。具体的には、前記機能が付与される金属メッシュが形成されたフィルムを、筐体の外形に対応する曲面部を有する部材に貼着して、筐体部品としている。
国際公開第2009/104635号
しかし、金属メッシュからなる導電層は伸びが小さい。そのため、曲面部に合わせてフィルムを変形させることが困難である。また、強制的にフィルムを変形させれば、金属メッシュを構成する金属線が断線し、導電性が不安定になる。
そこで本発明の課題は、導電層がフィルム変形の妨げになりにくく、且つフィルム変形下でも安定な導電性を発揮する積層導電フィルム及び積層導電フィルムの製造方法を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
第1フィルム基材と、該第1フィルム基材上に形成された金属線群からなる第1導電層と、を有する第1導電部材と、
第2フィルム基材と、該第2フィルム基材上に形成された金属線群からなる第2導電層と、を有する第2導電部材とを有し、
前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とが交点を形成するように、前記第1導電部材及び前記第2導電部材が積層されていることを特徴とする積層導電フィルム。
2.
前記第1フィルム基材及び前記第2フィルム基材は方形状であり、
前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線の長手方向と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線の長手方向とは、それぞれ、方形状の前記第1フィルム基材及び前記第2フィルム基材の四辺に対して傾斜していることを特徴とする前記1記載の積層導電フィルム。
3.
前記第1導電層の前記金属線群、及び、前記第2導電層の前記金属線群の何れか一方又は両方は、波線形状又はジグザグ形状の金属線によって構成されていることを特徴とする前記1又は2記載の積層導電フィルム。
4.
前記第1フィルム基材と、前記第2フィルム基材とが粘着されていることを特徴とする前記1〜3の何れかに記載の積層導電フィルム。
5.
前記第1フィルム基材と、前記第2フィルム基材とが熱圧着されていることを特徴とする前記1〜4の何れかに記載の積層導電フィルム。
6.
前記第1導電層の前記金属線群、及び、前記第2導電層の前記金属線群の何れか一方又は両方は、厚みが2μm以下の金属線によって構成されていることを特徴とする前記1〜5の何れかに記載の積層導電フィルム。
7.
第1フィルム基材上に金属線群からなる第1導電層を形成して第1導電部材を得る工程と、
第2フィルム基材上に金属線群からなる第2導電層を形成して第2導電部材を得る工程と、
前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とが交点を形成するように、前記第1導電部材及び前記第2導電部材を積層して、積層導電フィルムを製造する工程とを有することを特徴とする積層導電フィルムの製造方法。
8.
前記積層導電フィルムを、曲面を成すように成形する工程を更に備え、
前記積層導電フィルムの成形時における前記第1導電層及び前記第2導電層のサイズの変化量に基づいて、成形後に所望のサイズになるように、前記第1導電層及び前記第2導電層のサイズを決定することを特徴とする前記7記載の積層導電フィルムの製造方法。
9.
第1フィルム基材と、該第1フィルム基材上に形成された金属線群からなる第1導電層と、を有する第1導電部材と、
第2フィルム基材と、該第2フィルム基材の一方の面に形成された金属線群からなる第2導電層と、該第2フィルム基材の他方の面に形成された金属線群からなる第3導電層と、を有する第2導電部材と、
第3フィルム基材と、該第3フィルム基材上に形成された金属線群からなる第4導電層と、を有する第3導電部材とを有し、
前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とが交点を形成すると共に、前記第3導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第4導電層の前記金属線群を構成する金属線とが交点を形成するように、前記第1導電部材、前記第2導電部材及び前記第3導電部材が積層されていることを特徴とする積層導電フィルム。
10.
第1フィルム基材上に金属線群からなる第1導電層を形成して第1導電部材を得る工程と、
第2フィルム基材の一方の面に金属線群からなる第2導電層を形成すると共に、前記第2フィルム基材の他方の面に金属線群からなる第3導電層を形成して第2導電部材を得る工程と、
第3フィルム基材上に金属線群からなる第4導電層を形成して第3導電部材を得る工程と、
前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とが交点を形成すると共に、前記第3導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第4導電層の前記金属線群を構成する金属線とが交点を形成するように、前記第1導電部材、前記第2導電部材及び前記第3導電部材を積層して、積層導電フィルムを製造する工程とを有することを特徴とする積層導電フィルムの製造方法。
11.
前記積層導電フィルムを、曲面を成すように成形する工程を更に備え、
前記積層導電フィルムの成形時における前記第1導電層、前記第2導電層及び前記第3導電層のサイズの変化量に基づいて、成形後に所望のサイズになるように、前記第1導電層、前記第2導電層及び前記第3導電層のサイズを決定することを特徴とする前記10記載の積層導電フィルムの製造方法。
本発明によれば、導電層がフィルム変形の妨げになりにくく、且つフィルム変形下でも安定な導電性を発揮する積層導電フィルム及び積層導電フィルムの製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係る積層導電フィルムの斜視図 図1における(ii)−(ii)線断面図 図1の積層導電フィルムを分解した様子を説明する図 フィルム基材間を粘着する構成の一例を説明する図 第2実施形態に係る積層導電フィルムの斜視図 図5における(vi)−(vi)線断面図 図5の積層導電フィルムを分解した様子を説明する図 金属線に波線形状が付与された積層導電フィルムの一例を説明する図 金属線にリング形状が付与された積層導電フィルムの一例を説明する図 金属線が形成された第1フィルム基材の断面図 コーヒーステイン現象を利用した金属線の形成を説明する図 インサート成形の一例を説明する図 積層導電フィルムの成形に伴う変形を説明する図
以下に、本発明を実施するための形態について詳しく説明する。
1.積層導電フィルム
(1)第1実施形態
図1は第1実施形態に係る積層導電フィルムの斜視図である。説明の便宜上、第1フィルム基材1と第2フィルム基材2との間に配置される第1導電層12及び第2導電層22を実線で示している。図2は図1における(ii)−(ii)線断面図である。また、図3は図1の積層導電フィルムを分解した様子を説明する図である。図3(a)は第1導電部材1の第1導電層11を、図3(b)は第2導電部材2の第2導電層21を、図3(c)は第1導電部材1と第2導電部材2との積層によって構成される導電層(以下、複合導電層ともいう)Cを、それぞれ同じ方向から平面視した様子を示している。図3(b)において、第2導電部材2の第2導電層21は、平面視したときに第2フィルム基材21の裏側に設けられるが、説明の便宜上、実線で示している。
第1実施形態に係る積層導電フィルムは、第1導電部材1及び第2導電部材2の積層体である。
第1導電部材1は、第1フィルム基材11と、該第1フィルム基材11上に形成された第1導電層12とを有する。本実施形態では、4つの帯状の第1導電層12が所定の間隔で並設されている。
第1導電層12は、複数の金属線13からなる金属線群によって構成されている。金属線13は、第1フィルム基材11によって支持されている。金属線13は、所定の間隔で、複数並設されている。本実施形態において、金属線13には直線形状が付与されている。
第2導電部材2は、第2フィルム基材21と、該第2フィルム基材21上に形成された第2導電層22とを有する。本実施形態では、4つの帯状の第2導電層22が所定の間隔で並設されている。なお、本実施形態では、第1フィルム基材11と第2フィルム基材21として透明基材を用いているが、これに限定されない。
第2導電層22は、複数の金属線23からなる金属線群によって構成されている。金属線23は、第2フィルム基材21によって支持されている。金属線23は、所定の間隔で、複数並設されている。本実施形態において、金属線23には直線形状が付与されている。第2導電層22の金属線群を構成する金属線23は、第1導電部材1及び第2導電部材2を積層したときに、第1導電層12の金属線群を構成する金属線13と交差する方向に配向されている。
第1導電部材1及び第2導電部材2は、第1導電層12の金属線群を構成する金属線13と、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23とが交差した状態で接触して交点を形成するように、積層されている。これにより、積層導電フィルムが構成されている。
金属線13と、金属線23とが交差した状態で接触して交点を形成するように積層されていることにより、第1導電層12と第2導電層22とが電気的に接続され、複合導電層Cが形成される。本実施形態では、4つの第1導電層12と、4つの第2導電層22とが、それぞれ電気的に接続され、4つの複合導電層Cを形成している。
このようにして形成される複合導電層Cは、フィルム変形の妨げになりにくく、且つフィルム変形下でも安定な導電性を発揮する。
即ち、複合導電層Cは、積層の結果として、全体として金属メッシュを構成している。この金属メッシュは、実際には2つの個別の導電層12、22によって構成されている。そのため、複合導電層Cにおいて交差する金属線13、23は、通常の金属メッシュにおいて交差する金属線とは異なり、互いに拘束されず、相互にスライド可能な状態にある。この結果、複合導電層Cのフィルム変形に対する追従性が向上し、積層導電フィルムを例えば非平面部を有する構造体に貼着して変形させる際などに、フィルム変形の妨げになりにくい効果が得られる。
更に、フィルム変形に対する追従性が向上することによって、フィルム変形下での断線が防止され、安定な導電性が発揮される。特に、複合導電層Cは、金属線13、23によって、全体として金属メッシュと同様の導電経路を形成できるため、導電性に優れる効果も得られる。
また、本実施形態において、第1フィルム基材11及び第2フィルム基材21は方形状であり、第1導電層12の金属線群を構成する金属線13の長手方向と、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23の長手方向とは、それぞれ、方形状の第1フィルム基材11及び第2フィルム基材12の四辺に対して傾斜している。これにより、良好なモアレ防止効果を発揮することができる。例えば、積層導電フィルムの背後に図示しない画像表示装置(ディスプレイ)を配置し、該積層導電フィルムを透視して該画像表示装置を視認させることができる。かかる画像表示装置の画素アレイは、通常は、方形状のフィルム基材11、12の四辺に沿う方向に配列される。このとき、金属線13、23の長手方向が、方形状のフィルム基材11、12の四辺に対して傾斜していることによって、金属線13、23と画素アレイとの間の光学的な干渉による干渉縞(モアレ)の発生を防止することができる。この効果は、画素アレイが配置される場合に限定されず、規則的なパターンを有する部材が配置される場合において広く発揮される。ここで、金属線13、23の長手方向というのは、各金属線13、23の全体としての長手方向のことである。
本実施形態において形成される4つの複合導電層Cは、例えば、静電容量方式等のタッチパネルにおける位置検出電極等として用いることができる。この場合、図示しない引き出し配線を介して、4つの複合導電層Cを、位置検出等のための制御回路(図示省略)に接続することができる。このように、2つの個別の導電層12、22によって、複合導電層Cからなる1つの面状電極(ここでは、位置検出電極)を形成することは好ましいことである。
第1導電層の金属線群、及び、第2導電層の金属線群の何れか一方又は両方は、厚みが2μm以下の金属線によって構成されていることが好ましい。
このような薄い金属線であれば、フィルム変形に対する追従性が向上して、フィルム基材から剥離することが防止される。また、薄い金属線であれば、対向する金属線を損傷することが防止される。これらの結果、本発明の効果が更に良好に発揮される。
第1フィルム基材と、第2フィルム基材とは、粘着されていることが好ましい。粘着により、金属線13と金属線23との接触が更に安定に保持される。更に、粘着であれば、金属線13と金属線23との相互のスライドも許容され、複合導電層Cの変形許容性が高まる。
第1フィルム基材11と第2フィルム基材21とを粘着するための構成は格別限定されない。好ましい構成の一例について図4を参照して説明する。
図4は第1導電部材を平面視した様子を示している。ここでは、説明の便宜上、第1導電部材に積層される第2導電部材の第2導電層22を構成する金属線23を点線として重ね合わせて示している。
図4の例では、第1フィルム基材11上に粘着層14を設けている。粘着層14は、ここでは図示しない第2導電部材の第2フィルム基材21に接触し、第1フィルム基材11と第2フィルム基材21とを粘着する。
粘着層14を設ける位置は、第1フィルム基材11と第2フィルム基材21との間であればよい。図示するように、粘着層14は、第1導電層12の金属線13、及び、第2導電層22の金属線23と重ならないように設けられることが好ましい。ここでは、粘着層14は、金属線13、23によって囲まれた領域内に、金属線13、23と重ならないように設けられている。
粘着層14は、粘着剤によって構成することができる。粘着剤は格別限定されず、例えばアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等が挙げられる。
粘着は、変形許容性を更に高める観点で、微粘着であることが好ましい。微粘着とする場合、その粘着力は、例えば1N/mm〜4N/mm程度とすることができる。
また、第1フィルム基材11と、第2フィルム基材21とは、熱圧着されていることも好ましい。このような熱圧着によって、金属線13と金属線23との接触が更に安定に保持され、より安定な導電性が発揮される。また、第1フィルム基材11及び第2フィルム基材21がフィルムに由来する可撓性を有することによって、金属線13と金属線23との相互のスライドはある程度許容される。そのため、複合導電層Cの変形許容性も保持される。
熱圧着を用いる場合においても、粘着の場合と同様に、第1フィルム基材11と、第2フィルム基材21との間を部分的に熱圧着することができる。これにより、金属線13と金属線23との相互のスライドが更に許容され、複合導電層Cの変形許容性も更に良好に発揮される。
(2)第2実施形態
上述した第1実施形態では、積層導電フィルムが、第1導電部材1及び第2導電部材2の積層体である場合について示したが、これに限定されない。例えば、積層導電フィルムには、更なる1又は複数の導電部材が積層されてもよい。以下に図5を参照して説明する第2実施形態では、積層導電フィルムに、更に第3導電部材3が積層される。
図5は、第2実施形態に係る積層導電フィルムの斜視図である。説明の便宜上、第1フィルム基材1と第2フィルム基材2との間に配置される第1導電層12及び第2導電層22、並びに、第2フィルム基材2と第3フィルム基材3との間に配置される第3導電層32及び第4導電層42を実線で示している。図6は図5における(vi)−(vi)線断面図である。また、図7は図5の積層導電フィルムを分解した様子を説明する図である。図7(a)は第1導電部材1の第1導電層11を、図7(b)は第2導電部材2の第2導電層21を、図7(c)は第2導電部材2の第3導電層32を、図7(d)は第3導電部材3の第4導電層42を、それぞれ同じ方向から平面視した様子を示している。図7(b)において、第2導電部材2の第2導電層21は、平面視したときに第2フィルム基材21の裏側に設けられるが、説明の便宜上、実線で示している。同様に、図7(d)において、第3導電部材3の第4導電層41は、平面視したときに第3フィルム基材31の裏側に設けられるが、説明の便宜上、実線で示している。更に、図7(e)は第1導電部材1と第2導電部材2との積層によって構成される複合導電層C1を、図7(f)は第2導電部材2と第3導電部材3との積層によって構成される複合導電層C2を、それぞれ同じ方向から平面視した様子を示している。
第2実施形態に係る積層導電フィルムは、第1実施形態に係る積層導電フィルムに対して、更に第3導電部材3が積層された構成を有する。即ち、第2実施形態に係る積層導電フィルムは、第1導電部材1、第2導電部材2及び第3導電部材3の積層体である。
第1導電部材1は、第1実施形態と同様に、第1フィルム基材11と、該第1フィルム基材11上に形成された第1導電層12とを有する。
第2導電部材2は、第2フィルム基材21と、該第2フィルム基材21の一方の面に形成された第2導電層22と、該第2フィルム基材21の他方の面に形成された第3導電層32とを有する。第2導電層22は、第1実施形態と同様の構成を備える。
本実施形態では、第2フィルム基材21の他方の面に、4つの帯状の第3導電層32が所定の間隔で並設されている。第3導電層32の長手方向は、第2導電層22と交差する方向に配向されている。第3導電層32は、複数の金属線33からなる金属線群によって構成されている。金属線33は、第2フィルム基材21によって支持されている。金属線33は、所定の間隔で、複数並設されている。本実施形態において、金属線33には直線形状が付与されている。
第3導電部材は、第3フィルム基材31と、該第3フィルム基材31上に形成された第4導電層42とを有する。
本実施形態では、第3フィルム基材31上に、4つの帯状の第4導電層42が所定の間隔で並設されている。第4導電層42の長手方向は、第3導電層32と同方向に配向されている。各第4導電層42は、第2導電部材2及び第3導電部材3を積層したときに、各第3導電層32と重なるように配置されている。
第4導電層42は、複数の金属線43からなる金属線群によって構成されている。金属線43は、第3フィルム基材31によって支持されている。金属線43は、所定の間隔で、複数並設されている。本実施形態において、金属線43には直線形状が付与されている。第4導電層42の金属線群を構成する金属線43は、第2導電部材2及び第3導電部材3を積層したときに、第3導電層32の金属線群を構成する金属線33と交差する方向に配向されている。
第1導電部材1、第2導電部材2及び第3導電部材3が積層されることによって、第1導電層12の金属線群を構成する金属線13と、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23とが交差した状態で接触して交点を形成する。更に、第3導電層32の金属線群を構成する金属線33と、第4導電層42の金属線群を構成する金属線43とが交差した状態で接触して交点を形成する。
この結果、第1導電層12と第2導電層22とが電気的に接続され、複合導電層C1が形成される。更に、第3導電層32と第4導電層42とが電気的に接続され、複合導電層C2が形成される。本実施形態では、4つの第1導電層12と、4つの第2導電層22とが、それぞれ電気的に接続され、4つの複合導電層C1を形成し、更に、4つの第3導電層32と、4つの第4導電層42とが、それぞれ電気的に接続され、4つの複合導電層C2を形成している。
このようにして形成される複合導電層C1、C2は、第1実施形態の複合導電層Cと同様に、フィルム変形の妨げになりにくく、且つフィルム変形下でも安定な導電性を発揮する。
本実施形態において形成される、4つの複合導電層C1、及び、4つの複合導電層C2は、例えば、タッチパネルにおける位置検出電極等として用いることができる。例えば、4つ複合導電層C1をX座標位置検出電極とし、4つの複合導電層C2をY座標位置検出電極とすることで、X−Y座標系の位置を検出することができる。この場合、図示しない引き出し配線を介して、複合導電層C1、C2を、位置検出等のための制御回路(図示省略)に接続することができる。
第1実施形態と同様に、第1導電部材1と第2導電部材2との間、及び、第1導電部材2と第3導電部材3との間は、粘着又は熱圧着されていることが好ましい。
(3)金属線の形状
以上の説明では、金属線に直線形状を付与する場合について主に示したが、これに限定されない。第1導電層の金属線群、及び、第2導電層の金属線群の何れか一方又は両方は、例えば、波線形状又はジグザグ形状の金属線によって構成することができる。これについて、図8を参照して説明する。
図8は、金属線に波線形状が付与された積層導電フィルムの一例を説明する図である。図8(a)は、は第1導電部材1の第1導電層11を、図8(b)は第2導電部材2の第2導電層21を、図8(c)は第1導電部材1と第2導電部材2の積層によって形成される複合導電層Cを、それぞれ同じ方向から平面視した様子を示している。図8(b)において、第2導電部材2の第2導電層21は、平面視したときに第2フィルム基材21の裏側に設けられるが、説明の便宜上、実線で示している。
図8に示す積層導電フィルムは、上述した第1実施形態と同様に、第1導電部材1及び第2導電部材2の積層体である。
第1導電層12の金属線群を構成する金属線13には波線形状が付与されている。これにより、金属線13がバネ状の伸縮性を発揮し、変形受容性が更に向上し、本発明の効果が更に良好に発揮される。
図8の例では、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23にも波線形状が付与されているため、上述した効果が更に良好に発揮される。
波線形状に代えてジグザグ形状を用いる場合にも同様の効果が発揮される。
金属線に、波線形状やジグザグ形状のような、該金属線の長手方向に対して左右に繰り返し蛇行する形状が付与されることによって、バネ状の伸縮性が良好に発揮される。
ところで、本実施形態において、金属線13、23の長手方向(上述したように全体としての長手方向のことである)は、方形状のフィルム基材11、12の四辺に沿う方向に配向している。このような配向にする場合においても、金属線13、23に、波線形状やジグザグ形状のような、該金属線の長手方向に対して左右に繰り返し蛇行する形状が付与されることによって、上述した干渉縞(モアレ)の発生を防止することができる。
また、第1導電層の金属線群、及び、第2導電層の金属線群の何れか一方又は両方は、例えば、リング形状や多角形状等のような閉じられた幾何学図形である金属線によって構成することもできる。これについて、図9を参照して説明する。
図9は、金属線にリング形状が付与された積層導電フィルムの一例を説明する図である。図9(a)は、は第1導電部材1の第1導電層11を、図9(b)は第2導電部材2の第2導電層21を、図9(c)は第1導電部材1と第2導電部材2の積層によって形成される複合導電層Cを、それぞれ同じ方向から平面視した様子を示している。図9(b)において、第2導電部材2の第2導電層21は、平面視したときに第2フィルム基材21の裏側に設けられるが、説明の便宜上、実線で示している。
図9に示す積層導電フィルムは、上述した第1実施形態と同様に、第1導電部材1及び第2導電部材2の積層体である。
第1導電層12の金属線群を構成する金属線13、及び、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23にはリング形状が付与されている。
このように、金属線13、23が閉じられた幾何学図形である場合においても、本発明の効果が得られる。
閉じられた幾何学図形からなる金属線は、隣接する閉じられた幾何学図形からなる金属線との間の交点が2点になるため、全体としての交点の数が増加する。そのため、積層導電フィルムを構成する第1フィルム基材及び第2フィルム基材の何れか又は両方が透明である場合、これらの多数の交点が外部から視認され、視覚的な違和感を与え得る。これに対して、上述した直線形状、波線形状及びジグザグ形状の金属線は、視覚的な違和感を与えにくい効果を奏する。
以上、第1実施形態に基づいて説明された金属線の形状に係る構成は、第2実施形態の金属線13、23、33、43にも適用することができる。
(4)金属線の材質及び金属線の層構成
金属線の材質は、金属であれば格別限定されないが、例えば、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、スズ等が挙げられる。金属線は、これらの金属から選択された1種又は2種以上によって構成することができる。
金属線は、これら金属からなる中実なものでもよいが、金属線を金属微粒子の集合体によって構成することも好ましい。金属線を金属微粒子の集合体によって構成することで、該金属線に良好な伸縮性を付与することができる。この効果に関しては、金属微粒子の集合体から構成されることによって金属線13が適度に肉抜きされて(疎な状態になって)、伸縮性を向上させていること等が推定される。このとき、集合体を構成する各金属微粒子は、必ずしも完全に独立した粒状である必要はなく、隣接する金属微粒子同士で一部が融着されたものであってもよい。
2種以上の金属を併用する場合は、2種以上の金属を混合して用いてもよいが、異なる金属からなる複数の金属層からなる積層構造を形成することが好ましい。
以下に、積層構造を有する金属線13の一例について説明するが、この説明は他の金属線23、33、43にも援用される。
図10は、金属線13が形成された第1フィルム基材11の断面図であり、金属線13の長手方向と直交する断面で切断した様子を示している。
図10に示すように、本実施形態において、金属線13は2層の積層構造を有している。
金属線13は積層構造として、金属からなる基層131と、メッキ被膜からなる外層132とを有することが好ましい。メッキ被膜からなる外層132は、金属線13の表面を滑らかにする。これにより、金属線13と、該金属線13に対向して配置される金属線23(図10中、図示省略)との間の滑りがよくなり、フィルム変形時の金属線13及び金属線23の損傷がより確実に防止される。このとき、基層131が金属微粒子の集合体からなることによって、上述したように該金属線に良好な伸縮性を付与することができる。更に、金属微粒子の集合体からなる基層131の表面を、メッキ被膜からなる外層132で被覆され、損傷防止効果も好適に発揮される。
積層構造とする場合、基層131は、例えば銀及び銅から選ばれる金属を主成分とすることが好ましい。これにより、上述した伸縮性の効果に加えて、金属線13の導電性を向上する効果も得られる。外層132は、例えばニッケル、アルミニウム、亜鉛及びスズから選ばれる金属を主成分とすることが好ましい。これらの金属によって、金属線13の色味を消す効果が得られ、金属線13を視認困難にする隠蔽効果が得られる。
積層構造は、互いに対向する金属線13、23の一方又は両方に付与することができる。特に積層構造が両方の金属線13、23に付与されていることによって、上述した効果が更に良好に発揮される。
図10の例では、金属線13が2層の積層構造を有している場合について主に示したが、これに限定されない。例えば、金属線は3層以上の積層構造を有してもよい。金属線が3層以上の積層構造を有する場合、上述した基層131と外層132との間に1層以上の中間層(図示省略)を有することができる。また、図示しないが、金属線は単層構造であってもよい。中間層や単層構造の構成については、例えば基層131や外層132について例示した構成を適用できる。単層構造からなる金属線13を、金属微粒子の集合体によって構成することも好ましいことである。金属微粒子の集合体からなる基層131あるいは金属線13を形成する際には、例えば金属微粒子を含むインクを用いた印刷法を用いることができる。この方法については、後に「2.積層導電フィルムの製造方法」において更に詳しく説明する。
(5)フィルム基材
第1〜第3フィルム基材は、樹脂により構成することができる。樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、セルロース系樹脂(ポリアセチルセルロース、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート等)、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン系樹脂、メタクリル系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−(ポリ)スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂等が挙げられる。
フィルム基材は透明でも不透明でもよい。上述した材質を用いれば、フィルム基材に良好な透明性を付与できる。透明の度合いは特に限定されず、その光透過率が数%〜数十%の何れでもよく、その分光透過率もどのようなものでもよい。これら光透過率及び分光透過率は用途、目的に応じて適宜定めることができる。
フィルム基材の厚さ、大きさ(面積)及び形状は特に限定されず、積層導電フィルムの用途、目的に応じて適宜定めることができる。フィルム基材の厚さは、例えば1μm〜10cm程度、更には20μm〜300μm程度とすることができる。
また、フィルム基材には、表面エネルギーを変化させるための表面処理が施されていてもよい。更に、フィルム基材には、ハードコート層や反射防止層などが設けられていてもよい。
2.積層導電フィルムの製造方法
(1)第1実施形態
ここでは、「1.積層導電フィルム」で説明した第1実施形態に係る積層導電フィルムを作成する場合を例に挙げて説明する。
まず、第1導電部材1及び第2導電部材2を得る。
第1導電部材1を得る際には、まず、第1フィルム基材11上に金属線群からなる第1導電層12を形成する。金属線群を構成する金属線13の形成方法は格別限定されず、印刷法やフォトリソグラフィー等の方法を用いることができ、特に印刷法が好適に用いられる。印刷法においては、金属微粒子を含有するインクを第1フィルム基材11上に付与して金属線13を形成することができる。
印刷法によって形成される金属線13は、金属微粒子の集合体により構成されるため、フィルム変形に対する追従性が更に向上する。
印刷法は格別限定されず、例えば、スクリーン印刷法、凸版印刷法、凹版印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット法等が挙げられ、中でもインクジェット法が好ましい。インクジェット法におけるインクジェットヘッドの液滴吐出方式は格別限定されず、例えばピエゾ方式やサーマル方式等が挙げられる。
印刷法においては、第1フィルム基材11上に付与されたインクを乾燥させる際にコーヒーステイン現象を利用して金属線13を形成することが好ましい。これについて、図11を参照して説明する。
まず、図11(a)に示すように、第1フィルム基材11上に、金属微粒子を含むインクからなるライン状液体5を付与する。
次いで、ライン状液体5を乾燥させる過程でライン状液体5の縁に金属微粒子を選択的に堆積させることによって、図11(b)に示すように、金属線13を形成することができる。この例では、ライン状液体5の長手方向に沿う両縁に金属微粒子を選択的に堆積させることによって、一対の金属線13、13を形成している。ライン状液体5の線幅を均一に形成することによって、一対の金属線13、13を互いに平行に形成することができる。
金属線13の線幅は、ライン状液体5の線幅よりも細く、例えば20μm以下、15μm以下、更には10μm以下とすることができる。金属線13の線幅が細いことによって、フィルムの伸びの許容性を更に高めることができる。また、フィルム基材が透明の場合、金属線13の線幅が視認出来ない程度に細いことによって、透明積層導電フィルムを得る事ができる。金属線13の線幅の下限は格別限定されないが、安定な導電性を付与する等の観点では、例えば1μm以上とすることができる。
図11の例では、ライン状液体5及び金属線13を直線にしているが、これに限定されない。ライン状液体5の形状を波線形状又はジグザグ形状にすることで、得られる金属線13の形状を波線形状又はジグザグ形状にすることができる。また、例えば第1フィルム基材11上にインクをドット状液体として付与することで、金属線13の形状をリング形状にすることもできる。
印刷法、特に上述したコーヒーステイン現象に好適に用いられるインクについて、詳しく説明する。
インクに含有させる金属微粒子を構成する金属としては、例えば、Au、Pt、Ag、Cu、Ni、Cr、Rh、Pd、Zn、Co、Mo、Ru、W、Os、Ir、Fe、Mn、Ge、Sn、Ga、In等が挙げられる。これらの中でも、Au、Ag、Cuが好ましく、Agが特に好ましい。金属微粒子の平均粒子径は、例えば1〜100nm、更には3〜50nmとすることができる。平均粒子径は、体積平均粒子径であり、マルバーン社製「ゼータサイザ1000HS」により測定することができる。
インク中の金属微粒子の濃度は、例えば5重量%以下とすることができ、更には0.01重量%以上1.0重量%以下とすることができる。これにより、コーヒーステイン現象が促進され、金属線を更に細くできる等の効果が得られる。
インクに用いられる溶媒は格別限定されず、水や有機溶剤から選択された一種又は複数種を含むことができる。有機溶剤としては、例えば、1,2−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコール等のアルコール類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。
また、インクには界面活性剤等の他の成分を含有させることができる。界面活性剤は格別限定されず、例えばシリコン系界面活性剤等が挙げられる。インク中の界面活性剤の濃度は、例えば1重量%以下とすることができる。
第1フィルム基材上に付与されたインク(ライン状液体)の乾燥方法は自然乾燥でも強制乾燥でもよい。強制乾燥に用いる乾燥方法は格別限定されず、例えば、基材の表面を所定温度に加温する方法や、第1フィルム基材の表面に気流を形成する方法等を単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。気流は、例えばファン等を用いて、送風又は吸引を行うことによって形成することができる。
第1フィルム基材11上に形成された金属線13に後処理を施すことができる。後処理として、例えば、焼成処理、メッキ処理等が挙げられる。焼成処理を施した後、メッキ処理を施してもよい。
焼成処理としては、例えば、光照射処理、熱処理等が挙げられる。光照射処理には、例えば、ガンマ線、X線、紫外線、可視光、赤外線(IR)、マイクロ波、電波等を用いることができる。熱処理には、例えば、熱風、加熱ステージ、加熱プレス等を用いることができる。
メッキ処理としては、例えば、無電解メッキ、電解メッキ等が挙げられる。電解メッキでは、金属線の導電性を利用して、該金属線に選択的にメッキを施すことができる。金属線に複数回のメッキ処理を施してもよい。メッキ金属を異ならせた複数回のメッキ処理を施してもよい。
メッキ処理によって、メッキ被膜を有する金属線を形成することができる。複数回のメッキ処理によって、複数のメッキ被膜が積層された金属線を形成することもできる。これにより、図10に示したような積層構造を形成することができる。
電解メッキに用いるメッキ液には、例えば、過硫酸ナトリウム、塩化第二銅、過酸化水素等のような酸化剤を含有させてもよい。酸化剤の使用により、金属線の導電性を向上でき、且つメッキ太りが抑制される。この効果は、コーヒーステイン現象を利用して形成された金属線を対象とする場合に特に良好に発揮される。
以上のようにして、第1導電部材を得ることができる。第2導電部材についても、上述した第1導電部材を得る方法と同様の方法により得ることができる。
次に、第1導電部材と第2導電部材とを積層する。その際、第1導電層11の金属線群を構成する金属線13と、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23とが交点を形成するように積層する。これにより、積層導電フィルムが得られる。
第1導電部材1と第2導電部材2との積層方法は格別限定されず、上記の交点が形成されるように第1導電部材1と第2導電部材2とを重ね合わせるものであればよい。好ましいのは、第1フィルム基材11と第2フィルム基材21とが粘着又は熱圧着されていることである。
粘着については、例えば、図4に示した構成を適用することができる。また、熱圧着については、例えば、後述する積層導電フィルムを成形する際の熱を利用することができる。
(2)第2実施形態
ここでは、「1.積層導電フィルム」で説明した第2実施形態に係る積層導電フィルムを作成する場合を例に挙げて説明する。
まず、第1導電部材1、第2導電部材2及び第3導電部材3を得る。
第1導電部材1及び第3導電部材3については、上述した第1実施形態と同様の方法で得ることができる。また、第2導電部材2についても、第1実施形態と同様の方法を、フィルム基材に施し、両面に金属線を形成することで得ることができる。
次に、第1導電部材1、第2導電部材2及び第3導電部材3を積層する。その際、第1導電層12の金属線群を構成する金属線13と、第2導電層22の金属線群を構成する金属線23とが交点を形成すると共に、第3導電層23の金属線群を構成する金属線33と、第4導電層14の金属線群を構成する金属線とが交点を形成するように積層する。これにより、積層導電フィルムが得られる。
第1実施形態と同様に、第1フィルム基材11と第2フィルム基材12との間、及び、第2フィルム基材21と第3導電部材31との間は、粘着又は熱圧着されていることが好ましい。
(3)その他の態様
積層導電フィルムには、曲面を成すように成形を施すことができる。成形は、積層導電フィルムを3次元的に変形させるものであることが好ましい。3次元的に変形によって、積層導電フィルムには非平面形状が付与される。非平面というのは、一つの平面内に含まれない面であり、曲面や、複数の平面の組み合わせによって構成され得る。
成形の手法は格別限定されないが、例えばインサート成形等を用いることができる。以下に、図12を参照して、インサート成形の一例について説明する。
まず、図12(a)に示すように、金型6a、6bに、積層導電フィルムFを供給する。図12では、説明の便宜上、積層導電フィルムFを一層のフィルムとして図示している。
次いで、図12(b)に示すように、金型6a、6bを閉じる。
次いで、図12(c)に示すように、金型6a、6b内に、溶融された樹脂6を注入する。金型6a、6b内において、樹脂Rは積層導電フィルムFの裏面に接触するように注入される。注入された樹脂Rは、冷却によって固化され、構造体7を形成する。このとき、樹脂Rは、積層導電フィルムFの裏面に融着され、構造体7と積層導電フィルムFとを一体化する。
次いで、図6(d)に示すように、金型6a、6bを開いて離型する。これにより、構造体7と、構造体7の非平面部分を被覆する積層導電フィルムFとからなる構造物が得られる。
このような成形過程において、積層導電フィルムFは、構造体7の非平面部分21に沿う非平面を成すように(曲面を成すように)成形される。本実施形態では、金型6a、6b内に溶融された樹脂Rを注入する前に、積層導電フィルムFを予め成形(プレフォーム)させている。積層導電フィルムFを成形させる方法としては、例えば、積層導電フィルムFを加熱軟化させた状態で、加圧成形や真空圧空成形等の成形を行う方法等が挙げられる。他の実施形態として、樹脂Rを注入する際に、溶融された樹脂Rによる熱と、注入圧によって積層導電フィルムFを成形してもよい。何れの実施形態においても、積層導電フィルムを用いることで、導電層がフィルム変形の妨げになりにくく、且つフィルム変形下でも安定な導電性を発揮する効果が得られる。
また、他の態様において、積層導電フィルムFの表面側、あるいは裏面側に、更なる他の層(図示省略)を積層した状態で、積層導電フィルムFを金型に供給してもよい。これにより、積層導電フィルムFと構造体7との間に更なる他の層が積層された構造物、又は、積層導電フィルムFの表面に更なる他の層が積層された構造物が得られる。
積層導電フィルムを、曲面を成すように成形する工程を備える場合は、積層導電フィルムの成形時における各導電層のサイズの変化量に基づいて、成形後に所望のサイズになるように、形成する各導電層のサイズを決定することが好ましい。これについて、図13を参照して説明する。
図13は積層導電フィルムの断面図であり、図13(a)は成形前の状態を、図13(b)は成形後の状態をそれぞれ示している。ここでは、第2実施形態に係る積層導電フィルムを例に挙げて説明するが、この説明は第1実施形態に係る積層導電フィルムについても援用される。
図13に示すように、成形の前後で、積層導電フィルムを構成する第1フィルム基材11、第2フィルム基材21及び第3フィルム基材31は、それぞれ異なる量で伸縮(延伸又は収縮)する。
伸縮量として、延伸方向を正、収縮方向を負とする量を仮定すると、第1フィルム基材11→、第2フィルム基材21→第3フィルム基材31の順で、伸縮量は大きくなる。
このとき、第1フィルム基材11の導電層12、第2フィルム基材21の導電層22、32、及び、第3フィルム基材の導電層42は、各フィルム基材11、21、31の伸縮量に応じた変化量(サイズ変化量)でサイズが変化する。
図示の例では、互いに重ね合わされる導電層12、22の形成領域が、成形後に一致するように、各導電層12、22を形成する際に、予め各導電層12、22の各サイズを決定している。互いに重ね合わされる導電層32、42についても同様である。これにより、フィルム変形下において、より安定な導電性を発揮できる効果が得られる。
本実施形態では、各導電層のサイズだけでなく、位置についても、成形後に意図した位置に配置されるように、各導電層を形成する際に、予め各導電層のフィルム基材上の位置を決定している。これにより、更に安定な導電性が発揮される。ここで導電層のサイズというのは、例えば、フィルム面上における一方向におけるサイズ(長さ)、フィルム面上における互いに直交する2方向における各サイズ(長さ)、又は、フィルム面上における面積のサイズであり得る。また導電層の位置というのは、例えば、フィルム面上における一方向における位置、又は、フィルム面上における互いに直交する2方向における位置であり得る。
導電層のサイズや位置の変化量は、例えば、実際に成形を行って測定することができる。また、導電層のサイズや位置の変化量は、成形後の曲率等に基づいて算出してもよい。
なお、積層導電フィルムには必ずしも成形が施されなくてもよい。成形の有無によらず、積層導電フィルムは、基材がフィルムにより構成され、且つ複合導電層の変形許容性が高いため、良好な可撓性を有することができる。そのため、積層導電フィルムは、可撓性を利用した種々の用途に用いることができる。
以上の説明では、積層導電フィルムの複合導電層をタッチパネルの位置検出電極に用いる場合について主に示したが、これに限定されない。複合導電層には、積層導電フィルムの用途に応じた種々の機能を付与することができる。
第2実施形態において、複合導電層C1及びC2は、両方で一つの機能を発揮するように構成されてもよいが、片方ずつ別機能を発揮するように構成されてもよい。具体例として、一方の複合導電層に、静電容量センサーを構成するためのタッチスイッチ機能を付与し、他方の複合導電層に、発熱体(ヒーター)を構成して発熱体機能を付与することができる。発熱には、金属線への通電により生じるジュール熱を利用できる。あるいは、他方の複合導電層に、例えば通信等のための電磁波を送受信するためのアンテナ機能を付与してもよい。
以上の説明において、一つの態様について説明された構成は、他の態様に適宜適用することができる。
1:第1導電部材
11:第1フィルム基材
12:第1導電層
13:金属線
2:第2導電部材
21:第1フィルム基材
22:第2導電層
23:金属線
32:第3導電層
33:金属線
3:第3導電部材
31:第1フィルム基材
42:第4導電層
43:金属線
4:粘着層
5:ライン状液体
6a、6b:金型
7:構造体
C、C1、C2:複合導電層
F:積層導電フィルム
R:樹脂

Claims (15)

  1. 第1フィルム基材と、該第1フィルム基材上に並設された金属線群からなる第1導電層と、を有する第1導電部材と、
    第2フィルム基材と、該第2フィルム基材上に並設された金属線群からなる第2導電層と、を有する第2導電部材とを有し、
    前記第1導電部材及び前記第2導電部材は、積層され、前記第1導電層と、前記第2導電層とは、前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とが接触して交点を形成して、電気的に接続され、複合導電層を形成していることを特徴とする積層導電フィルム。
  2. 前記複合導電層は、帯状に形成され、複数が並設されていることを特徴とする請求項1記載の積層導電フィルム。
  3. 前記第1フィルム基材及び前記第2フィルム基材は方形状であり、
    前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線の長手方向と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線の長手方向とは、それぞれ、方形状の前記第1フィルム基材及び前記第2フィルム基材の四辺に対して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載の積層導電フィルム。
  4. 前記第1導電層の前記金属線群、及び、前記第2導電層の前記金属線群の何れか一方又は両方は、波線形状又はジグザグ形状の金属線によって構成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の積層導電フィルム。
  5. 前記第1フィルム基材と、前記第2フィルム基材とが粘着されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の積層導電フィルム。
  6. 前記第1フィルム基材と、前記第2フィルム基材とが熱圧着されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の積層導電フィルム。
  7. 前記第1導電層の前記金属線群、及び、前記第2導電層の前記金属線群の何れか一方又は両方は、厚みが2μm以下の金属線によって構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の積層導電フィルム。
  8. 第1フィルム基材上に金属線群を並設して第1導電層を形成して第1導電部材を得る工程と、
    第2フィルム基材上に金属線群を並設して第2導電層を形成して第2導電部材を得る工程と、
    前記第1導電部材及び前記第2導電部材を積層させ、前記第1導電層と、前記の第2導電層とを、前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とを接触させて交点を形成させて、それぞれ電気的に接続させ、複合導電層を形成し、積層導電フィルムを製造する工程とを有することを特徴とする積層導電フィルムの製造方法。
  9. 前記複合導電層を、帯状に形成し、複数並設することを特徴とする請求項8記載の積層導電フィルムの製造方法。
  10. 前記積層導電フィルムを、曲面を成すように成形する工程を更に備え、
    前記積層導電フィルムの成形時における前記第1導電層及び前記第2導電層のサイズの変化量に基づいて、成形後に所望のサイズになるように、前記第1導電層及び前記第2導電層のサイズを決定することを特徴とする請求項8又は9記載の積層導電フィルムの製造方法。
  11. 第1フィルム基材と、該第1フィルム基材上に並設された金属線群からなる第1導電層と、を有する第1導電部材と、
    第2フィルム基材と、該第2フィルム基材の一方の面に並設された金属線群からなる第2導電層と、該第2フィルム基材の他方の面に並設された金属線群からなる第3導電層と、を有する第2導電部材と、
    第3フィルム基材と、該第3フィルム基材上に並設された金属線群からなる第4導電層と、を有する第3導電部材とを有し、
    前記第1導電部材、前記第2導電部材及び前記第3導電部材は、積層され、前記第1導電層と、前記第2導電層とは、前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とが接触して交点を形成して、電気的に接続され、第1複合導電層を形成すると共に、前記第3導電層と、前記第4導電層とは、前記第3導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第4導電層の前記金属線群を構成する金属線とが接触して交点を形成して、電気的に接続され、第2複合導電層を形成していることを特徴とする積層導電フィルム。
  12. 前記第1及び第2の複合導電層は、互いに交差する方向の帯状に形成され、それぞれが複数並設されていることを特徴とする請求項11記載の積層導電フィルム。
  13. 第1フィルム基材上に金属線群を並設して第1導電層を形成して第1導電部材を得る工程と、
    第2フィルム基材の一方の面に金属線群を並設して第2導電層を形成すると共に、前記第2フィルム基材の他方の面に金属線群を並設して第3導電層を形成して第2導電部材を得る工程と、
    第3フィルム基材上に金属線群を並設して第4導電層を形成して第3導電部材を得る工程と、
    前記第1導電部材、前記第2導電部材及び前記第3導電部材を積層させ、前記第1導電層と、前記第2導電層とを、前記第1導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第2導電層の前記金属線群を構成する金属線とを接触させて交点を形成させて、電気的に接続させ、第1複合導電層を形成すると共に、前記第3導電層と、前記第4導電層とを、前記第3導電層の前記金属線群を構成する金属線と、前記第4導電層の前記金属線群を構成する金属線とを接触させて交点を形成させて電気的に接続させ、第2複合導電層を形成し、積層導電フィルムを製造する工程とを有することを特徴とする積層導電フィルムの製造方法。
  14. 前記第1及び第2の複合導電層は、互いに交差する方向の帯状に形成し、それぞれを複数並設することを特徴とする請求項13記載の積層導電フィルムの製造方法。
  15. 前記積層導電フィルムを、曲面を成すように成形する工程を更に備え、
    前記積層導電フィルムの成形時における前記第1導電層、前記第2導電層及び前記第3導電層のサイズの変化量に基づいて、成形後に所望のサイズになるように、前記第1導電層、前記第2導電層及び前記第3導電層のサイズを決定することを特徴とする請求項13又は14記載の積層導電フィルムの製造方法。
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