JP6784106B2 - 単結晶育成装置および単結晶の製造方法 - Google Patents
単結晶育成装置および単結晶の製造方法 Download PDFInfo
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Description
従来から、サファイア原料融液からチョクラルスキー法によりサファイア単結晶を製造するには、図1に示すようなサファイア単結晶育成装置100が用いられる。
まず、本実施の形態に係る単結晶育成装置について説明する。本実施形態に係る単結晶育成装置は、CZ法により、坩堝内で原料を加熱溶融して得られた融液からサファイア単結晶等の酸化物単結晶を引上げて製造する装置である。
次に、単結晶の製造方法について説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る単結晶の製造方法の概略を示すフロー図である。本実施形態に係る単結晶の製造方法は、図5に示すように、酸化物単結晶の原料を、融液21の状態で保持する加熱工程(以下、「加熱工程S1」ともいう。)と、整流部材22を配置する設置工程(以下、「設置工程S2」ともいう。)と、酸化物単結晶を育成する育成工程(以下、「育成工程S3」ともいう。)と、整流部材22を取り外す除去工程(以下、「除去工程S5」ともいう。)と、引上げ軸50を上昇させる引上げ工程(以下、「引上げ工程S6」ともいう。)とを有する。また、本実施形態では、育成工程S3後に検査工程S4をさらに設けてもよい。以下、各工程S1〜S6についてそれぞれ説明する。
以上より、本実施形態に係る単結晶育成装置1は、チョクラルスキー法により、酸化物単結晶を製造する単結晶育成装置1であって、酸化物単結晶の原料を融解させた融液21を貯留する坩堝20と、坩堝20の周囲に配置され、酸化物単結晶の原料を加熱するヒーター30と、坩堝20の軸心の上方に、酸化物単結晶の種結晶51が取り付けられた引上げ軸50とを備える。そして、坩堝20の融液面には、円形リング22aの外周から放射状に延在した複数枚の整流板22bが設けられる整流部材22を配置する。
まず、実施例1では、図2(A)に示した単結晶育成装置1を用いて、図2(B)に示した坩堝20と強制対流を起こさせる8枚の整流板22bを備える整流部材22とを配置して、以下の形状の構成からなる単結晶育成装置1でシーディング時の温度分布を求めた。
・タングステン製坩堝:直径400mm×高さ540mm×厚さ2mm
・融液(酸化アルミニウム):坩堝内の融液面の高さ480mm
・種結晶:□20mm×長さ140mm
・円形リング:直径100mm×高さ5mm
・整流板(8枚):長さ130mm×深さ33mm×厚さ2mm
次に、比較例1では、図1に示した単結晶育成装置1を用いて、整流部材22を挿入しないこと以外、実施例1と同様の構成とした。図7(A)は比較例1における融液面上の温度分布を示す図であり、図7(B)は比較例1における融液面上の中央部における温度分布を示す拡大図である。図7(A)によれば、融液面上の温度分布が6つに画分されているが、これらの画分が同等のものではなかった。また、図7(B)によれば、黒い四角が、温度の最も低い部分からずれていることを確認した。なお、図6(A)および図6(B)に表される黒い四角は、種結晶51を浸漬させている部分を示す。
実施例1および比較例1の結果より、坩堝20の融液面に整流部材22を配置することにより、融液面の中心に融液21の対流を向わせることができ、融液面の中心が最低温度位置となることを確認した。その結果、単結晶の収率悪化や歩留まりの低下を解消することができ、安定した種付けを行うことが可能であるといえる。
Claims (8)
- チョクラルスキー法により、酸化物単結晶を製造する単結晶育成装置であって、
前記酸化物単結晶の原料を融解させた融液を貯留する坩堝と、
前記坩堝の周囲に配置され、前記酸化物単結晶の原料を加熱するヒーターと、
前記坩堝の軸心の上方に、前記酸化物単結晶の種結晶が取り付けられた引上げ軸とを備え、
前記坩堝の融液面には、円形リングの外周から前記坩堝の内周面まで放射状に延在した複数枚の整流板が等間隔に設けられる整流部材を、該円形リングが前記坩堝の軸心の上方に位置するように配置し、
前記円形リングの内径は、前記種結晶の径よりも大きい単結晶育成装置。 - 前記円形リングの内径は、前記種結晶の径より2倍以上である請求項1記載の単結晶育成装置。
- 前記整流部材の整流板は、6枚または8枚取り付けられる請求項1または請求項2記載の単結晶育成装置。
- 前記整流板の浸漬率が、0.4以上0.8以下である請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の単結晶育成装置。
- 前記坩堝の直径が350mm以上450mm以下である場合には、該坩堝の高さが400mm以上800mm以下である請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の単結晶育成装置。
- 前記酸化物単結晶が、サファイア単結晶である請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の単結晶育成装置。
- チョクラルスキー法により、酸化物単結晶を製造する酸化物単結晶の製造方法であって、
前記酸化物単結晶の原料を、該原料の融点を超える温度により、坩堝内にて溶融した融液の状態で保持する加熱工程と、
前記酸化物単結晶の種結晶の径よりも大きい円形リングの外周から前記坩堝の内周面まで放射状に延在した複数枚の整流板が等間隔に設けられる整流部材を、該円形リングが前記坩堝の軸心の上方に位置するように配置する設置工程と、
前記坩堝の軸心の上方に、前記種結晶が取り付けられた引上げ軸を配置し、該種結晶を前記融液面の中心に接触させることにより、前記酸化物単結晶を育成する育成工程と、
前記整流部材を取り外す除去工程と、
前記酸化物単結晶を支持する前記引上げ軸を、上昇させる引上げ工程とを有し、
前記設置工程では、前記坩堝の融液面に前記整流部材を配置することにより、該融液面の中心に向って前記融液が対流されるように制御する単結晶の製造方法。 - 前記育成工程後に、前記酸化物単結晶が成長したことを検査する検査工程をさらに設ける請求項7記載の単結晶の製造方法。
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