JP6783630B2 - 機器制御装置、機器制御方法、およびプログラム - Google Patents

機器制御装置、機器制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、直流電力で動作する電気機器に対する電力制御技術に関し、当該電気機器に接続される直流電力系統と交流電力系統とを切り換える機器制御装置、機器制御方法、およびプログラムに関する。
直流電力および交流電力のいずれが供給された場合であっても動作することが可能な電気機器について、直流電力と交流電力とを適切に切り替えて動作させる電気機器システムが従来技術として知られている。例えば、特許文献1には、太陽電池等の直流電源を交流の電力系統網へ連系した電力システムにおいて、当該電力システムに接続された機器(直流負荷)に直流電力を直接供給し、動作させることができる電源装置が開示されている。
特開平6−165395号公報(1994年6月10日公開)
太陽光発電装置を設置した一般家庭において、発電が十分に行われ自家消費できない余剰電力が発生した場合には逆潮流し売電を行うことが認められている。また、太陽光発電装置に加えて蓄電池を設置した一般家庭では、蓄電池の設置時に、この売電の売却単価について以下の2つのうちいずれかを選択することとなっている。
第1の選択肢は、一般に「押し上げ発電なし」と呼ばれるものであり、太陽光発電装置の発電による余剰電力が発生し、売電を行っている間は蓄電池からの負荷への電力供給は禁止するというものである。これにより、逆潮流される電力は太陽光発電による発電から自家消費を差し引いた余剰電力となる。これは太陽光発電装置のみを設置し、蓄電池を設置しない家庭と同様の条件になるため、電力の売却単価は太陽光発電装置のみを設置し、蓄電池を設置しない家庭と同一となる。
第2の選択肢は、一般に「押し上げ発電あり」と呼ばれるものであり、太陽光発電装置の発電による余剰電力が発生し、売電を行っている間であっても電力消費する電気機器に対して蓄電池からの電力供給を可能とするものである。ここで電力消費する電気機器の消費電力をすべて蓄電池から供給すれば、太陽光発電装置による発電電力をすべて売電に用いることができる。このため太陽光発電装置による売電電力が増加することになるため、電力の売却単価は前述の「押し上げ発電なし」の条件よりも低く設定されている。
すなわち、「押し上げ発電」とは、逆潮流による売電と蓄電池からの電気機器への放電が同時に行われることを示す。
ところで、電気機器が利用する電力を交流電力から蓄電池が放電する直流電力に切り替えた場合、消費する交流電力が減少する。そうすると、「押し上げ発電なし」を選択した一般家庭において、当該電気機器以外の装置が消費する交流電力が太陽光発電装置による発電電力を下回る事象が発生する可能性がある。この事象が発生すると、売電も発生することになる。このとき、蓄電池による放電と売電とが同時に発生するため、「押し上げ発電なし」の条件を満たさなくなる。そこで、従来技術における機器制御システムでは、そのような場合に当該電気機器が利用する電力を直流電力から交流電力に再度切り替える切り戻しを行っていた。すなわち、「押し上げ発電なし」を選択した一般家庭において、切り戻しという無駄な処理が発生するという問題があった。
また、切り戻しを行うと、電気機器が動作を切り換えるための準備時間を必要とし、動作が一時的に停止したかのような、ユーザにとっては無駄な空白時間が発生する場合もある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器について、当該電気機器が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替える前後において「押し上げ発電なし」の条件を満たすように、電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置および機器制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る機器制御装置は、直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器に供給する電力を、前記直流電力または前記交流電力のいずれかに切り替える切替回路の切り替えを行うための制御指令を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づいて生成するコントローラを備えた構成である。
上記の課題を解決するために、本発明に係る機器制御方法は、直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力利用して動作する電気機器に供給する電力を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づき切り替える制御工程を含んでいる方法である。
本発明の一態様によれば、蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置および機器制御方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る機器制御装置を備える機器制御システムの概略構成図である。 本発明の実施形態1に係る機器制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 従来技術による機器制御システムにおける、分電盤を経由する各種電力の推移の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る機器制御装置を備えた機器制御システムにおける、分電盤を経由しない電力も含めた各種電力の推移の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1〜5を用いて説明する。
(機器制御システムの構成)
本実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御システムの構成について、図1を用いて以下に説明する。図1は、本実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御システムの概略構成図である。図1の(a)は、機器制御装置の役割をHEMSコントローラ30が担う例を示すが、パワーコンディショナ22または電力モニタ23が担うこともできる。図1の(b)は、エアコン室外機11に供給される電力を切り替えるための切替回路を独立した装置として設置した例を示す。なお、以下の説明では、一例として図1の(a)に基づいてそれぞれの部材について説明する。
図示の例において、機器制御システムは、エアコン室内機10、エアコン室外機11、太陽光発電装置20、蓄電池21、パワーコンディショナ22、電力モニタ23、分電盤24、系統電力網(電力系統網)25、HEMSコントローラ30、ルータ31、携帯端末32、サーバ33、インターネット40、および公衆電話回線網41を備えている。ここで、機器制御システムにおいて用いられる主な電力は、太陽光発電装置20にて発電させた直流電力、蓄電池21が放電した直流電力、および系統電力網25を介して電力会社から購入(買電)した交流電力である。
エアコン室内機10およびエアコン室外機11は電気機器の1つであり、共にエアコンを構成する。また、本実施形態において単にエアコンと述べている場合は、エアコン室内機10とエアコン室外機11とを含むものとして扱う。本実施形態において、エアコン室内機10は、後述する分電盤24から供給される交流電力によって動作する。エアコン室外機11は、直流電源系統である後述する蓄電池21から供給される直流電力で動作するとともに、後述する系統電力網25を含む交流電源系統から供給される交流電力を変換した直流電力で動作する電気機器である。また、エアコン室外機11が動作に用いる電力は、当該エアコン室外機11の内部または外部に設けられた切替回路によって切り替えることが可能である。切替回路については後述する。さらに、エアコン室内機10は、無線LANを用いて通信する機能を有し、無線LANの機能を有するルータ31を介し、後述するHEMSコントローラ30と通信することができる。
なお、上記のようなエアコン室外機11は、いわゆるDC家電(DC機器)と呼ばれる範疇に属する。エアコン室外機11のほかに、照明器具、テレビジョン受像器、洗濯機、冷蔵庫など、任意の家電機器をDC家電として構成することができるが、本実施形態では、説明を簡単にするために、エアコン室外機11のみをDC家電とする。
太陽光発電装置20は、自身が有する太陽電池を用いて直流電力を発電する。また、太陽光発電装置20は、発電した直流電力を後述するパワーコンディショナ22に送電する。蓄電池21は、太陽光発電装置20が発電した直流電力、電力会社から系統電力網25を介して購入(買電)した交流電力、の少なくともいずれかを後述するパワーコンディショナ22を介して直流電力として蓄えるものである。また、蓄電池21は必要に応じて、自身が蓄電力を供給することができる。
パワーコンディショナ22は、太陽光発電装置20、蓄電池21、および分電盤24に接続されており、機器制御システムにおける電力の使用状況を管理する。具体的には、パワーコンディショナ22は、分電盤24に入出力される直流電力および交流電力を管理する。本実施形態において、パワーコンディショナ22は、太陽光発電装置20の発電による発電電力を取得するとともに、エアコン室外機11以外の他電気機器が消費する消費電力の情報を分電盤24を介して取得する。そして、パワーコンディショナ22が、取得した情報に基づき、切替回路を切り替えるための制御指令を生成するコントローラを備えていてもよい。ここで、他電気機器が消費する消費電力とは、分電盤24に入力される発電電力および買電電力と、分電盤24から出力される売電電力との差として求められる機器制御システム全体としての消費電力を意味し、後述する総交流消費電力と同義である。つまり、分電盤24から供給される交流電力で動作している機器(交流で動作しているときのDC家電およびAC家電)の消費電力の合計値として求められる。
なお、また、電力モニタ23が、パワーコンディショナ22の取得した情報に基づき、上記制御指令を生成するコントローラを備えていてもよい。さらに、HEMSコントローラ30が、電力モニタ23およびルータ31を介して、パワーコンディショナ22の取得した情報を受け取り、上記制御指令を生成するコントローラを備えていてもよい。
なお、本実施形態において、コントローラは、一例として、太陽光発電装置20の発電電力が、エアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力以下である場合に、エアコン室外機11に直流電力が供給されるように切替回路を切り替える制御指令を生成する。
また、パワーコンディショナ22は、太陽光発電装置20で発電した直流電力を蓄電池21に蓄える機能、太陽光発電装置20で発電した直流電力および蓄電池21に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して、上記電気機器を含む負荷に供給する機能を備える。さらに、パワーコンディショナ22は、系統電力網25に逆潮流することにより、当該の系統電力網25を介して電力会社に電力を売却(売電)する機能、系統電力網25の交流電力を直流電力に変換して蓄電池21に蓄える機能等を有する。また、パワーコンディショナ22は、センサを用いて機器制御システムが設置された家屋の主幹の電力を監視することにより、電力の方向およびその大きさに関する情報を取得する。これにより、パワーコンディショナ22は、系統電力網25から電力を購入している状態(買電状態)か系統電力網25に逆潮流を行っている状態(売電状態)かについて把握する。さらに、パワーコンディショナ22は、太陽光発電装置20で発電した電力を計測する機能、蓄電池21の蓄電情報を蓄電池21から取得する機能等も有する。
電力モニタ23は、表示部やユーザ操作受け付け部、パワーコンディショナ22との通信を行う機能等を有しており、ユーザは電力モニタ23を用いることにより、パワーコンディショナ22で取得した情報を確認することができる。さらに、電力モニタ23はユーザからの操作を受けることができ、パワーコンディショナ22等の運転制御ができるようになっている。また、電力モニタ23は、無線LANを介した通信機能を有しており、ECHONETLite(登録商標)に準拠した制御命令に基づき外部の機器と連携することができる。
HEMSコントローラ30は、ECHONETLiteに準拠した制御命令を制御対処の機器(本実施形態ではエアコン室内機10)に送信することができる。HEMSコントローラ30は、制御命令を自身の判断に基づき送信してもよく、また、サーバから送信されてきた制御命令を中継してもよい。この際、HEMSコントローラ30からの制御命令は、ルータ31を介して制御対象の機器に送信される。
また、HEMSコントローラ30は、各電気機器に対応して設けられた図示しない電力計測装置を用いて各電気機器の消費電力を計測し、計測した消費電力に関する情報をサーバ33に送信する機能を備えている。このため、ユーザは、携帯端末32を用いてサーバ33に蓄えられた各電気機器の電力に関する情報を閲覧することが可能となる。また、HEMSコントローラ30は、ECHONETLiteに準拠した制御命令を用いて上述の電力モニタ23と連携することができる。なお、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、パワーコンディショナ22が上記コントローラを備え、HEMSコントローラ30から送信された情報を用いることなく、太陽光発電装置20の発電電力およびエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力を取得できるのであれば、HEMSコントローラ30は必須の構成ではない。
ルータ31は一般的なルータであり、インターネット40に接続する機能を有する。また、ルータ31は、IEEE802.11規格の無線LAN(Local Area Network)を備えており、エアコン室内機10と無線LANを利用した通信を行う。一方、ルータ31は、HEMSコントローラ30とはEthernet(登録商標)を用いて有線接続されている。
携帯端末32は、例えばスマートフォンである。携帯端末32は機器制御システムを利用するためのアプリケーションを備えており、例えば、遠隔制御に用いるアプリケーションおよび測定した電力に関する情報を閲覧するためのアプリケーションを備えている。なお、上記のアプリケーションは、携帯端末32の一般的なWebブラウザでサーバ33にアクセスすることにより動作するように提供されるものであってもよく、専用のものであってもよい。ユーザは携帯端末32において、自身に割り当てられたユーザIDとパスワードとを入力することにより遠隔監視システムを利用することができる。携帯端末32とサーバ33との通信は公衆電話回線網41とインターネット40とを介して行われるため、ユーザは外出先などから機器制御システムを制御することもできる。なお、ユーザが宅内にいる場合には、ユーザは、無線LANを用いて、携帯端末32およびルータ31を介して通信を行ってもよい。
サーバ33は、HEMSコントローラ30と通信を行うインタフェースを備え、携帯端末32から制御対象の電気機器への制御命令が送られた場合には、これをHEMSコントローラ30に送信する機能を有する。また、サーバ33は、HEMSコントローラ30から送信されてきた電力または積算電力に関する情報を受信し、これを記憶する機能を有する。また、サーバ33は、携帯端末32と通信を行うインタフェースも備え、携帯端末32から要求があればこれらの情報を携帯端末32に提供する。
なお、本実施形態では1つのサーバ33が上記の機能をすべて備えている構成であるが、複数のサーバでサーバ33を置き換えてもよい。例えば、サーバ33の代わりに、電気機器を遠隔制御する機能や送信されてきた電力または積算電力に関する情報を受信する機能等のHEMSコントローラ30が関係する機能を有するサーバと、携帯端末32に対してWebブラウザを用いたアプリケーションを提供するサーバとを別々のサーバで構成するようにし、サーバ間でやり取りを行う構成であってもよいことは言うまでもない。
(機器制御装置の構成)
本実施形態に係る機器制御装置の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る機器制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、図2の(a)は、切替回路である切替部103がエアコン室外機11の内部に配置されている構成を示し、図2の(b)は、切替回路である切替部103がエアコン室外機11の外部に配置されている構成を示す。
本実施形態において、機器制御装置はコントローラを備えているが、コントローラと切替回路との組み合わせを機器制御装置としてもよい。図2の(a)に示す例において、コントローラは切替制御部105としてパワーコンディショナ22に配置され、切替回路は切替部103としてエアコン室外機11の内部に配置されている。切替部103は、パワーコンディショナ22から、例えば有線または無線で、電力切替信号を受け取る。この電力切替信号は、切替制御部105にて生成される。すなわち、パワーコンディショナ22が切替制御部105を備えている場合には、電力切替信号は、切替部103における電力切替を行うための制御指令に相当する。これに対し、切替制御部105が、電力モニタ23またはHEMSコントローラ30に備えられている場合には、パワーコンディショナ22に電力切替信号を生成させる制御指令が、切替部103における電力切替を行うための制御指令に相当する。
図2の(a)の例において、エアコン室外機11は、筐体101、エアコン室外機機能部102、切替部103、および整流回路104を備えている。エアコン室外機機能部102は、一般的なエアコン室外機としての機能を有する部分であるが、一般的なエアコン室外機にはない、切替部103の切り替えを行うための制御指令を受信する機能をさらに備える点が異なっている。すなわち、本実施形態におけるエアコン室外機11は、外部の切替制御部105が送信した制御指令に基づいて切替部103の切り替えを行う。これにより、エアコン室外機11は、当該エアコン室外機11が利用する電力を、外部の蓄電池21が放電する直流電力と、エアコン室内機10などから供給された交流電力を整流回路104にて変換した直流電力との間で切り替えることができる。
図2の(a)における、機器制御装置を用いたエアコン室外機11の制御について以下に説明する。
エアコン室外機11において、エアコン室外機機能部102には、切替部103を介して、「AC」で示す交流電力が、整流回路104にて直流電力に変換されて供給されているものとする。このとき、切替制御部105は、エアコン室外機11が動作に用いる電力を、蓄電池21が放電する直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しないと判定した場合、切替部103を切り替える。これにより、エアコン室外機11には「DC」で示す、蓄電池21が放電する直流電力が供給される。
図2の(b)における、機器制御装置を用いたエアコン室外機11の制御についても、切替部103および整流回路104が筐体101の外部にある点を除き、図2の(a)と同様である。すなわち、エアコン室外機11は、当該エアコン室外機11が利用する電力を、外部の蓄電池21が放電する直流電力と、エアコン室内機10などから供給された交流電力を整流回路104にて変換した直流電力との間で切り替えることができる。
さらに、図1の(b)に示すように、切替部103および整流回路104がともにエアコン室外機11の外部に配置されている場合の当該エアコン室外機11の制御についても同様である。すなわち、切替部103は、パワーコンディショナ22、電力モニタ23、およびHEMSコントローラ30のいずれかが備える切替制御部105からパワーコンディショナ22を介して当該切替部103へ送信された制御指令または電力切替信号にしたがって、エアコン室外機11が利用する電力について、分電盤24を経由する交流電力と蓄電池21が放電する直流電力との間で切り替えることができる。
本実施形態では一例として、パワーコンディショナ22が、分電盤24に入出力される直流電力および交流電力に関する情報をセンサより受信する構成とする。
なお、蓄電池21に蓄えた電力を用いて本エアコン室外機11を動作させる場合、通常のエアコン室外機では蓄電池21の電力をパワーコンディショナ22で交流電力に変換し、交流電力を内部に設けられた整流回路で再度直流電力に変換して用いることになるが、本実施形態のエアコン室外機11は蓄電池21の直流電力を直流電力のまま用いるため、このような変換ロスを低減することが可能となる。
(処理の流れ)
本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れについて、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、図1に示した機器制御システムを導入した家庭は「押し上げ発電なし」を選択しているものとする。
まず、パワーコンディショナ22はエアコン室外機11に交流電力を給電する(S101)。より具体的には、機器制御装置のコントローラ(切替制御部105)からの指示により、切替回路(切替部103)を切り替え、交流電力が利用されるようにする。
次に、コントローラ(切替制御部105)は、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しないか否かを判定するために、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であるか否かを判定する(S102:制御工程)。具体的には、エアコン室外機11以外の他電気機器の総交流消費電力が、後述する発電交流電力以上であるか否かを判定する。ここで、エアコン室外機11以外の他電気機器の総交流消費電力とは、エアコン室内機10およびテレビなどの、交流電力で動作中である電気機器が消費している、分電盤24を経由する交流電力の合計電力のことを示す。また、発電交流電力とは、太陽光発電装置20にて発電し、パワーコンディショナ22にて変換された後分電盤24を経由する交流電力のことを示す。
S102において、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であり、押し上げ発電が発生しないと判定した場合(S102でYES)、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)に切り替えを行わせるための制御指令を生成し、当該エアコン室外機11に蓄電池21から直流電力が供給されるようにする(S103:切替工程)。一方、S102において、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上ではなく、押し上げ発電が発生すると判定した場合(S102でNO)、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)に切り替えを行わせず、当該エアコン室外機11が交流電力を利用する状態を継続する(S104:切替工程)。
このようにして、本実施形態に係る機器制御装置は、分電盤24を経由する、エアコン室外機11以外の他電気機器の総交流消費電力が、発電交流電力以上であるか否かを判定することにより、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しない場合のみ切り替えを行うことができる。
なお、上記の説明では、発電交流電力と他電気機器の総交流消費電力とを比較したが、例えば、太陽光発電装置20の発電電力を発電交流電力に変換する際の損失が無視できるほど小さい場合は、発電電力(直流電力)と他電気機器の総交流消費電力とを比較する構成であってもよい。
(押し上げ発電の発生条件について)
図3のS102において、押し上げ発電が発生しないか否かを判定する条件として、エアコン室外機11以外の他電気機器の総交流消費電力が、発電交流電力以上であるか否かを判定した。この判定条件が押し上げ発電の発生条件に相当することについて、図4〜5を用いて説明する。図4は、従来技術による機器制御システムにおける、分電盤を経由する各種電力の推移の一例を示す図であり、図4の(a)は各種電力の推移を折れ線グラフで示し、図4の(b)は図4の(a)の内容を表形式にて示したものである。図5は、本実施形態に係る機器制御装置を備えた機器制御システムにおける、分電盤24を経由しない電力も含めた各種電力の推移の一例を示す図である。図5の(a)は、エアコン室外機11を直流電力による動作に切り替えたときに押し上げ発電が発生しない場合を示す図であり、図5の(b)は、エアコン室外機11を直流電力による動作に切り替えたときに押し上げ発電が発生する場合を示す図である。
まず、図4を用いて押し上げ発電が発生しうる状況について説明する。図4は、太陽光発電装置が発電する電力が一定である状況において、家庭全体の消費電力が10分ごとに1000Wずつ減少した場合に、系統電力網25に対する買電および売電がどのように変化するかを示している。
なお、図示の例において、項目名「発電電力」は、太陽光発電装置にて発電し、パワーコンディショナにて交流に変換された後、分電盤を経由した交流電力を示す。項目名「家全体AC消費電力」は、従来の機器制御システムを導入した家庭において、分電盤を経由して消費される交流消費電力全てを示す。項目名「分電盤に対する放電電力」は、蓄電池から放電され、パワーコンディショナにて交流に変換された後、分電盤を経由した交流電力を示す。項目名「買電電力」は、系統電力網から買電し、分電盤を経由した交流電力を示し、項目名「売電電力」は、分電盤を経由し、系統電力網に逆潮流した交流電力を示す。
また、図4の各図において、太陽光発電装置は「3000」の電力(単位はWとする)を安定して発電するものとする。さらに、蓄電池はパワーコンディショナに対して、言い換えると分電盤に対して最大で「2000」の電力を放電することができ、パワーコンディショナにて交流に変換した際のロスは考慮しないものとする。なお、蓄電池は、分電盤に対する放電とは別に、エアコン室外機のようなDC家電に対して、直接「2000」の直流電力を給電することもできるとする。この点は、本実施形態の蓄電池21でも同じである。そして、従来の機器制御システムでは、2つのエアコン室外機X、Yが稼働中であり、合計の消費電力は「2000」であるものとする。また、時刻が「10:40」の段階でエアコン室外機Xの消費電力「1000」のみを直流電力に切り替えるものとし、時刻が「10:50」の段階でエアコン室外機X、Yの合計消費電力「2000」全てを直流電力によるものに切り替えるものとする。
図示の例において、時刻が「10:10」のとき、家全体AC消費電力は「6000」であり、これに対して発電電力が「3000」、分電盤に対する放電電力が「2000」、買電電力が「1000」である。このとき、「家全体AC消費電力」に対して「発電電力」と「分電盤に対する放電電力」の2項目だけでは不足するため、系統電力網から買電し、「買電電力」の値を補うことによって消費電力と発電電力との間の釣り合いを取っている。
その後、時刻が進むにつれ、家全体AC消費電力の値が低下し、それに釣り合うように他の項目の値も変化する。例えば、時刻が「10:20」のとき、家全体AC消費電力が「5000」となり、発電電力の「3000」と分電盤に対する放電電力「2000」で賄えるため、買電電力は「0」となる。また、時刻が「10:30」になると、家全体AC消費電力が「4000」となるため、発電電力「3000」に対して不足分は「1000」となる。よって、蓄電池からの放電電力は減少し、分電盤に対する放電電力は「1000」で十分となる。
そして、時刻が「10:40」になると、エアコン室外機X、Yの合計消費電力「2000」のうち「1000」が、交流電力による動作から直流電力による動作に切り替わる。したがって、時刻「10:40」の家全体AC消費電力は、エアコン室外機Xの直流電力への切り替えにより、「4000」から「3000」へ低下する。これは発電電力の「3000」と釣り合うため、分電盤に対する放電電力は「0」となる。これにより、蓄電池からの放電が不要になったように見えるが、蓄電池は、エアコン室外機Xが消費する直流電力「1000」を直流電力にて供給している。
さらに、時刻が「10:50」になると、エアコン室外機Yも直流電力による動作に切り替わり、消費電力「1000」が交流電力の利用から直流電力の利用に切り替わる。したがって、時刻「10:50」の家全体AC消費電力は、エアコン室外機Yの直流電力へのさらなる切り替えにより、「3000」から「2000」に低下する。これは発電電力の「3000」を下回り、発電電力のうち「1000」が余剰となるため、売電電力として「1000」が計上されることとなる。
しかしながら、図には表れないものの、この段階でエアコン室外機X、Yは蓄電池から直流電力にて「2000」の供給を受けており、売電を行っている間は蓄電池からの負荷への電力供給は禁止するという「押し上げ発電なし」の条件を満たしていない。そのため、パワーコンディショナは、取得した蓄電池の情報から「押し上げ発電なし」の条件を満たしていないと判定した場合は、エアコン室外機X、Yの少なくとも一方について、直流電力から交流電力による動作に切り戻す必要がある。具体的には、時刻「10:50」の状態から「10:40」の状態となるよう、エアコン室外機X、Yの少なくとも一方の動作を切り戻す。これは、エアコン室外機が用いる電力が短期間で「交流電力→直流電力→交流電力」と切り替わることを意味しており、不要な切り替えである。
そこで、本実施形態に係る機器制御装置を備えた機器制御システムでは、「家全体AC消費電力」の内、エアコン室外機11とそれ以外の他電気機器の消費電力とを別に管理することにより、不要な切り替えが発生しないようにする。具体的な判定内容について、図5を用いて説明する。
図示の例において、項目名「DC運転前」および「DC運転後」は、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替える前および切り替えた後を、それぞれ示す。項目名「発電電力」、「買電電力」、および「売電電力」は、図4の同名の項目と同じ内容を示す。項目名「蓄電池から分電盤への放電電力」は、図4の「分電盤に対する放電電力」に対応する。項目名「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」は、図4の「家全体AC消費電力」のうち、エアコン室外機11以外の電気機器の交流消費電力を示す。一方、項目名「DC運転へ切り替えるDC家電のAC消費電力」は、エアコン室外機11の交流消費電力を示す。項目名「蓄電池からDC家電への放電電力」は、蓄電池21からエアコン室外機11へ直接供給される、直流電力を示し、項目名「DC運転へ切り替えるDC家電のDC消費電力」は、エアコン室外機11が直流電力にて動作するときに消費する直流電力を示す。
図5の(a)に示す一例では、「DC運転前」から「DC運転後」へ遷移する前後において、「発電電力」と「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」はともに「3000」であり、常に等しい。また、「蓄電池から分電盤への放電電力」が「蓄電池からDC家電への放電電力」へ移行し、「DC運転へ切り替えるDC家電のAC消費電力」が「DC運転へ切り替えるDC家電のDC消費電力」へ移行しているが、値には変化がない。そのため、「蓄電池から分電盤への放電電力」および「DC運転へ切り替えるDC家電のAC消費電力」の値が変化した場合であっても、売電電力は発生せず、押し上げ発電は発生しない。
一方、図5の(b)において、「DC運転前」から「DC運転後」へ遷移する前後において、「発電電力」は「3000」であるが「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」は「2000」であり、「発電電力」>「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」が成り立つ。また、「DC運転前」は「発電電力」と「蓄電池から分電盤への放電電力」の合計が、「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」と「DC運転へ切り替えるDC家電のAC消費電力」の合計と等しいものの、「DC運転後」は「発電電力」が上回るために不等号が成立し、その差分(余剰電力)が「売電電力」として押し上げ発電を発生させてしまう。すなわち、エアコン室外機11が直流電力を利用するように切替回路を制御した際、分電盤を経由する電力のうち、「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」≧「発電電力」であり、余剰電力が発生しないのであれば、押し上げ発電が発生しないということができる。
したがって、本実施形態に係る機器制御装置は、分電盤24を経由する電力のうち、エアコン室外機11以外の他電気機器の総交流消費電力(「DC運転へ切り替えるDC家電以外での家全体消費電力」)が、発電交流電力(「発電電力」)以上であるか否かを判定する。そして、発電交流電力以上であると判定した場合のみ、エアコン室外機11に配置された切替回路(切替部103)を制御することにより、直流電力が利用されるように切り替える。これにより、電気機器を直流電力を利用する動作に切り替えた場合に不要な切り替えが発生しないように、蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
なお、本実施形態において、機器制御装置はパワーコンディショナ22、電力モニタ23、およびHEMSコントローラ30のいずれかに配置されているとしたが、これに限らない。すなわち、本実施形態に係る機器制御装置は、太陽光発電装置20の発電による発電交流電力およびエアコン室外機11以外の電気機器が消費する交流消費電力に基づき、エアコン室外機11が利用する電力を直流電力または交流電力のいずれかに切り替えることができるのであればどのような構成であってもよい。例えば、機器制御装置は、電力に関する情報をHEMSコントローラ30との通信によって取得し、エアコン室外機11に内蔵された切替部103の切り替えを行うように、エアコン室内機10に内蔵されてもよい。さらに、機器制御装置を切替部103と切替制御部105とで構成する形態では、そのような機器制御装置をパワーコンディショナ22に内蔵させてもよい。
さらに、機器制御装置が押し上げ発電が発生しないか否かを判定する間隔はどのようなものであってもよいが、短い方(できるだけリアルタイムに近い方)が一時的な消費電力の変動による押し上げ発電の発生有無についても判定することができるため、好ましい。
また、本実施形態に係る機器制御装置がエアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えるための条件は、押し上げ発電の発生による不要な切り替えを発生させないのであれば、どのようなものであってもよい。例えば、機器制御装置において、コントローラは、太陽光発電装置20の発電電力が、エアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力よりも一定量以上下回る場合に、エアコン室外機11に直流電力が供給されるように切替回路を切り替える制御指令を生成するものであってもよい。この場合、消費電力が上記一定量の範囲で変動したとしても、その変動の影響が吸収されるので、押し上げ発電の発生有無を判定する時間間隔に依らず、不要な切り替えを発生させない確実性を高めることができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、以下に説明する。本実施形態に係る機器制御装置は、基本的な構成は前記実施形態1と同一であるが、当該機器制御装置が備えるコントローラは、系統電力網25から買電する電力単価が異なる時間帯に応じて切替回路を切り替える制御指令を生成する点が異なる。
(機器制御システムの構成)
本実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御システムの構成について、図1を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。本実施形態に係る機器制御装置のコントローラ(切替制御部105)は、太陽光発電装置20の発電電力とエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力だけでなく、後述する電力料金体系にも基づいて切替回路(切替部)を介したエアコン室外機11の電力切り替えを制御する。
(電力料金体系について)
次に本実施形態で用いられる電気料金制度について説明する。本実施形態では蓄電池21を用いて電気を蓄えることができるため、電力単価の低い時間帯に蓄電池21に電力を蓄え、高い時間帯に蓄電池21に蓄えた電力を消費することによりユーザは経済的なメリットを享受することができる。一般家庭で選択可能な料金体系の内、このような蓄電池21の使用方法に適した料金体系の1つとして、安価な深夜電気料金を利用することができる料金体系がある。このような料金体系は、例えば、23時〜7時の第1時間帯の電気代を11円/Kwh、7時〜10時および17時〜23時の第2時間帯の電気代を25円/Kwh、10〜17時の第3時間帯の電気代を33円/Kwhとする電気料金体系である。このような電気料金体系では、蓄電池21を設置したユーザが経済的なメリットを享受したい場合、第1時間帯に蓄電池を満充電し、第3時間帯の電力消費を蓄電池21に蓄えた電力でできるだけ賄い、第3時間帯の消費電力よりも蓄電量が大きい場合には、第2時間帯での消費電力も蓄電池21から供給するようにすればよい。
(処理の流れ)
本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、図1に示した機器制御システムを導入した家庭は「押し上げ発電なし」を選択しているものとする。
まず、第1時間帯においてエアコン室外機11が交流電力を利用して動作しているものとする(S201)。
朝7時の時点で、蓄電池21は上述の第1時間帯の間に充電を行い満充電になっているとする。また蓄電池21は本実施形態で必要な電力を供給する十分な容量を有しているとする。7時になると第1時間帯は終了し、第2時間帯になるため、電気料金の単価が上がる。このためエアコンの動作に用いる電力を系統電力網25から得るよりも蓄電池21に蓄えた電力を用いる方が電力単価の安い電力が利用できる。よって、コントローラ(切替制御部105)は、第1時間帯から第2時間帯になったか否かを判定する(S202)。第2時間帯になったと判定した場合(S202でYES)、コントローラ(切替制御部105)は、前記実施形態1と同様に、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しないか否かを判定するために、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であるか否かを判定する(S203)。(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であると判定した場合(S203でYES)、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成し、当該エアコン室外機11に直流電力が供給されるようにする(S204)。以後蓄電池21に蓄えられていた電力が直流のままエアコン室外機11に供給される。
このまま時間が経過し9時になると、日射量が増加するにつれ太陽光発電装置20による発電が増加し、また、朝の準備に伴う電気機器の使用がひと段落して消費電力が低下する。このため、系統電力網25から購入する電力が減少し、余剰電力が生じることになる。このとき、コントローラ(切替制御部105)は、第1時間帯になったか否かを判定し(S205)、まだ第1時間帯になっていない場合に、太陽光発電装置20にて発電し、パワーコンディショナ22にて交流に変換された発電電力に余剰分が発生したか否かを判定する(S206)。余剰分が発生したと判定した場合、コントローラ(切替制御部105)は、切替回路(切替部103)を介してエアコン室外機11が利用する電力を直流電力から交流電力に切り替える(S207)。なお、S206で余剰分が発生していないと判定した場合、処理はS205へ戻る。
これにより、太陽光発電装置20にて発電し、パワーコンディショナ22にて変換された交流電力、蓄電池21にて放電し、パワーコンディショナ22にて変換された交流電力、および系統電力網25からの交流電力の少なくともいずれかがエアコン室外機11によって利用される。このような制御を行う理由は先に説明した押し上げ発電にならないようにするためである。特にパワーコンディショナ22がコントローラ(切替制御部105)を備えている場合、コントローラ(切替制御部105)からの制御指令に基づき交流電力が利用されるように切り替えるため、応答時間を短くすることができ、確実に逆潮流を防止することができる。
このまま時間が経過し16時になると、日射量が減少するにつれ太陽光発電装置20による発電電力が減少し、また、夕方の準備に伴う電気機器の使用が増えて消費電力が増加する。このため、逆潮流する電力が減少し、系統電力網25からの電力購入が開始される状態となる。このとき、コントローラ(切替制御部105)は、第1時間帯になったか否かを判定し(S208)、まだ第1時間帯になっていない場合に、S203と同様に、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しないか否かを判定する。すなわち、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であるか否かを判定する(S209)。(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であると判定した場合(S209でYES)、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成し、当該エアコン室外機11に直流電力が供給されるようにする(S210)。以後蓄電池21に蓄えられていた電力が直流のままエアコン室外機11に供給される。なお、S209の判定結果がNOの場合には、処理はS208へ戻る。
このまま時間が経過し23時になると、第1時間帯になる(S205およびS208の判定結果がYES)ため蓄電池21に蓄えられた電力の電力単価と系統電力網25からの購入電力の電力単価が等しくなる。翌日の第2時間帯や第3時間帯に使用する電力を蓄電池21に蓄える必要があるため、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成し、エアコン室外機11が交流電力を利用するように切り替える(S211)。以後系統電力網25からの交流電力がエアコン室外機11によって利用される。
このような制御が翌日も繰り返される。
なお、図6に示すようにS205からS211を構成することにより、第2時間帯以降の第1時間帯になるまでの時間に、太陽光発電装置20による発電電力の変動や家庭内負荷の消費電力の変動により買電状態と売電状態が変化しても、それに応じてエアコン室外機11が利用する電力を直流と交流とに切り替えることができる。
以上説明したような制御を行うことにより、蓄電池21の直流電力と交流電力である系統電力網25の電力とを切り替えて利用することが可能なエアコンを、電気料金制度や余剰電力買い取り制度に適するように使用することができる。
さらに蓄電池21の直流電力を直流電力のまま機器で用いることにより、直流電力と交流電力との変換回数を減らすことができ、蓄電池21に蓄えた電力をより有効に利用することが可能となる。
本実施形態に係る機器制御装置のコントローラ(切替制御部105)は、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しないか否かを判定するために、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であるか否かを判定する。そして、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であると判定した場合のみ、当該エアコン室外機11に直流電力を供給する。
したがって、本実施形態に係る機器制御装置は、コントローラが系統電力網25から買電する電力単価が異なる時間帯に応じて切替回路の切り替えを制御することができる。これにより、電力料金体系に基づいて蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、以下に説明する。本実施形態に係る機器制御装置は、基本的な構成は前記実施形態1と同一であるが、当該機器制御装置が備えるコントローラ(切替制御部105)は、直流電源系統としての蓄電池21の残量にさらに基づいて切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する点が異なる。
(機器制御システムの構成)
本実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御システムの構成について、図1を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。本実施形態に係る機器制御装置のコントローラ(切替制御部105)は、太陽光発電装置20の発電電力とエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力だけでなく、直流電源としての蓄電池21の残量にさらに基づいて切替回路を介したエアコン室外機11の切り替えを制御する。具体的には、コントローラは、蓄電池21から送信された、当該蓄電池21自身の残量の情報を受信し、受信した情報に基づいて電力切り替えを制御する。
(蓄電池の残量)
本実施形態において、非停電時には蓄電池21の蓄電容量の内の一定割合を放電しないようにしており、この割合を設定残量と呼ぶ。これは、万が一系統電力網25が停電した場合、家庭内の電気機器を最低限動作させることができるような電力を蓄電池21に確保しておくことを目的としたものである。この設定残量の値は、ユーザが任意に設定できるようになっており、0%に設定してもよく、100%に設定してもよい。ただし、0%に設定してしまうと、停電時に蓄電池が空になっている可能性がある。逆に100%に設定してしまうと非停電時に本実施形態で説明するエアコン室外機11等で蓄えた電力を用いることができなくなってしまう。
(処理の流れ)
本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、図1に示した機器制御システムを導入した家庭は「押し上げ発電なし」を選択しているものとする。また、朝7時の時点で、蓄電池21は第1時間帯の間に充電を行い満充電になっているとし、20時を過ぎたころに蓄電池21の残量が上述の設定残量に達することとする。
S301〜S304として示す20時までの動作は実施形態2と同様であるため説明を省略する。この時点でエアコン室外機11には蓄電池21の直流電力が供給されている。
コントローラ(切替制御部105)は蓄電池21の残量の情報を定期的に取得しており(S305、S309)、20時を過ぎたころに取得した情報により、蓄電池21の残量が設定残量に達したことを検知したとする(S305およびS309の判定結果がNO)。この場合、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成し、エアコン室外機11が交流電力を利用するように切り替える(S313)。以後系統電力網25からの交流電力がエアコン室外機11によって利用される。一方、S305において蓄電池21の残量が設定残量以上であると判定した場合(S305でYES)、実施形態2のS205〜S207、およびS211と同様の処理としてS306〜S308、およびS313を実行する。また、S309において蓄電池21の残量が設定残量以上であると判定した場合(S309でYES)、実施形態2のS208〜S211と同様の処理としてS310〜S313を実行する。
このまま時間が経過し23時になると、第1時間帯になるため蓄電池に蓄えられた電力の電力単価と系統電力網25からの購入電力の電力単価が等しくなる。翌日の第2時間帯や第3時間帯に使用する電力を蓄電池21に蓄える必要があるため、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成し、エアコン室外機11が交流電力を利用するように切り替える(S313)。なお、本実施形態では既に系統電力網25からの交流電力をエアコン室外機11が利用しているため、切替えが発生しない場合には、特に処理を行う必要はない。
このような制御を行うことにより、蓄電池21に蓄えられた電力を使いきることなく、系統電力網25の電力を利用して電気機器の動作を継続することが可能となる。
したがって、本実施形態に係る機器制御装置は、太陽光発電装置の発電電力および他電気機器の消費電力だけでなく、系統電力網25から買電する電力単価が異なる時間帯、および直流電源としての蓄電池の残量にも基づいて切替回路の切り替えを行うことができる。これにより、万が一系統電力網が停電した場合であっても、家庭内の機器を最低限動作させることができる残量を維持しつつ、蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、以下に説明する。本実施形態に係る機器制御装置は、基本的な構成は前記実施形態1と同一であるが、当該機器制御装置が備えるコントローラ(切替制御部105)は、エアコン室外機11およびエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力に関する情報が通信によって取得可能であるか否かにさらに基づいて切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する点が異なる。
(機器制御システムの構成)
本実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御システムの構成について、図1を用いて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。本実施形態に係る機器制御装置のコントローラ(切替制御部105)は、太陽光発電装置20の発電電力とエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力だけでなく、エアコン室外機11およびエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力に関する情報が通信によって取得可能であるか否かにさらに基づいて切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成する。換言すれば、コントローラは、HEMSコントローラ30と電力モニタ23との間の通信が正常であり、エアコン室外機11およびエアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力に関する情報が取得可能であるか否かに基づいて電力切り替えを制御する。
(処理の流れ)
本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れについて、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る機器制御装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、図1に示した機器制御システムを導入した家庭は「押し上げ発電なし」を選択しているものとする。
まず、パワーコンディショナ22はエアコン室外機11に交流電力を給電する(S401)。より具体的には、機器制御装置のコントローラ(切替制御部105)からの指示により、切替回路(切替部103)を切り替え、交流電力が利用されるようにする。
次にコントローラ(切替制御部105)は、HEMSコントローラ30と電力モニタ23との通信が正常であるか否かを判定する(S402)。通信が正常であると判定した場合(S402でYES)、コントローラ(切替制御部105)は前記実施形態1におけるS102と同様に、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しないか否かを判定するために、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であるか否かを判定する(S403)。(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上であると判定した場合(S403でYES)、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)が切り替えを行うための制御指令を生成し、当該エアコン室外機11に直流電力が供給されるようにする(S404)。一方、(直流電力に切替予定である電気機器以外の電気機器の総交流消費電力)が(発電交流電力)以上ではないと判定した場合(S403でNO)、コントローラ(切替制御部105)は切替回路(切替部103)の制御を行わず、当該エアコン室外機11が交流電力を利用する状態を継続する(S405)。
以上の処理により、本実施形態に係る機器制御装置は、HEMSコントローラ30と電力モニタ23との通信が正常かつ、分電盤24を経由する、エアコン室外機11以外の他電気機器の総交流消費電力が、発電交流電力以上である場合のみ、エアコン室外機11が利用する電力を交流電力から直流電力に切り替えても押し上げ発電が発生しない場合のみ切り替えを行うことができる。
したがって、本実施形態に係る機器制御装置は、電気機器および他電気機器の消費電力に関する最新の情報に基づいて押し上げ発電が発生するか否かを正確に判断することができる。これにより、電気機器および他電気機器の消費電力に関する最新の情報に基づいて、蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
〔変形例〕
前記実施形態1は、コントローラ(切替制御部105)が押し上げ発電が発生しないか否かを判定する時点において、太陽光発電装置20の発電電力が、エアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力未満である場合はエアコン室外機11に直流電力が供給されるように切り替える構成であった。しかしながら、他電気機器の消費電力を制御し、上記の条件を満たすようにする構成であってもよい。例えば、太陽光発電装置20の発電電力が、エアコン室外機11以外の他電気機器の消費電力を上回った場合、コントローラ(切替制御部105)はHEMSコントローラ30より他電気機器の消費電力の内訳を取得する。そして、HEMSコントローラ30からの指示によって消費電力の増加が見込まれる他電気機器の消費電力が増えるように、他電気機器を制御することによって上記の条件を満たすようにしてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
機器制御装置(特にコントローラ)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、機器制御装置は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る機器制御装置は、直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器(エアコン室外機11)に供給する電力を、前記直流電力または前記交流電力のいずれかに切り替える切替回路(切替部103)の切り替えを行うための制御指令を、太陽光発電装置(20)の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づいて生成するコントローラ(切替制御部105)を備えた構成である。
上記の構成によれば、機器制御装置は、太陽光発電装置の発電電力および電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づき、電気機器に供給する電力を直流電力または交流電力のいずれかに切り替えることができる。したがって、蓄電池に蓄えられた直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係る機器制御装置は、上記態様1において、前記コントローラ(切替制御部105)は、前記制御指令として、前記太陽光発電装置(20)の発電電力が、前記他電気機器の消費電力以下である場合に、前記電気機器(エアコン室外機11)に前記直流電力が供給されるように前記切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する構成としてもよい。
上記の構成によれば、機器制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が、他電気機器の消費電力以下である場合に、電気機器が利用する電力を直流電力または交流電力のいずれかに切り替えることができる。したがって、切り替えによって押し上げ発電が発生しない、直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様3に係る機器制御装置は、上記態様1において、前記コントローラ(切替制御部105)は、前記制御指令として、前記太陽光発電装置(20)の発電電力が、前記他電気機器の消費電力よりも一定量以上下回る場合に、前記電気機器(エアコン室外機11)に前記直流電力が供給されるように前記切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する構成としてもよい。
上記の構成によれば、機器制御装置は、太陽光発電装置の発電電力が、他電気機器の消費電力よりも一定量以上下回る場合に、電気機器が利用する電力を直流電力または交流電力のいずれかに切り替えることができる。したがって、切り替え前後で他電気機器の消費電力が変動する場合であっても押し上げ発電が発生しないように、直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様4に係る機器制御装置は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、前記コントローラ(切替制御部105)は、前記制御指令として、電力系統網(系統電力網25)から買電する電力単価が異なる時間帯に応じて前記切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する構成としてもよい。
上記の構成によれば、機器制御装置は、電力系統網から買電する電力単価が異なる時間帯に応じて、電気機器が利用する電力を直流電力または交流電力のいずれかに切り替えることができる。したがって、電力単価の変化に応じて、直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様5に係る機器制御装置は、上記態様1〜4のいずれかにおいて、前記コントローラ(切替制御部105)は、前記制御指令として、前記直流電源系統としての蓄電池(21)の残量にさらに基づいて前記切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する構成としてもよい。
上記の構成によれば、機器制御装置は、蓄電池の残量に基づいて、電気機器が利用する電力を直流電力または交流電力のいずれかに切り替えることができる。したがって、蓄電池の残量を確認しながら、直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様6に係る機器制御装置は、上記態様1〜5のいずれかにおいて、前記コントローラ(切替制御部105)は、前記制御指令として、前記電気機器(エアコン室外機11)および前記他電気機器の消費電力に関する情報が通信によって取得可能であるか否かにさらに基づいて前記切替回路(切替部103)を切り替える制御指令を生成する構成としてもよい。
上記の構成によれば、機器制御装置は、電気機器および前記他電気機器の消費電力に関する情報が通信によって取得可能であるか否かにさらに基づいて切替回路の切り替えを制御することができる。したがって、最新の消費電力に関する情報に基づいて、直流電力と交流電力との利用が可能な電気機器に対する電力の切り替えを適切に制御する機器制御装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様7に係る機器制御方法は、直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器に供給する電力を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づき切り替える制御工程(S102)を含んでいる方法である。上記の構成によれば、態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る機器制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記機器制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記機器制御装置をコンピュータにて実現させる機器制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
10 エアコン室内機
11 エアコン室外機
20 太陽光発電装置
21 蓄電池
22 パワーコンディショナ
23 電力モニタ
24 分電盤
25 系統電力網
30 HEMSコントローラ
31 ルータ
32 携帯端末
33 サーバ
40 インターネット
41 公衆電話回線網
101 筐体
102 エアコン室外機機能部
103 切替部
104 整流回路
105 切替制御部

Claims (8)

  1. 直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器に供給する電力を、前記直流電力または前記交流電力のいずれかに切り替える切替回路の切り替えを行うための制御指令を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づいて生成するコントローラを備え
    前記コントローラは、前記制御指令として、前記太陽光発電装置の発電電力が、前記他電気機器の消費電力以下である場合に、前記電気機器に前記直流電力が供給されるように前記切替回路を切り替える制御指令を生成する
    ことを特徴とする機器制御装置。
  2. 直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器に供給する電力を、前記直流電力または前記交流電力のいずれかに切り替える切替回路の切り替えを行うための制御指令を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づいて生成するコントローラを備え
    前記コントローラは、前記制御指令として、前記太陽光発電装置の発電電力が、前記他電気機器の消費電力よりも一定量以上下回る場合に、前記電気機器に前記直流電力が供給されるように前記切替回路を切り替える制御指令を生成する
    ことを特徴とする機器制御装置。
  3. 前記コントローラは、前記制御指令として、電力系統網から買電する電力単価が異なる時間帯に応じて前記切替回路を切り替える制御指令を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器制御装置。
  4. 前記コントローラは、前記制御指令として、前記直流電源系統としての蓄電池の残量にさらに基づいて前記切替回路を切り替える制御指令を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  5. 前記コントローラは、前記制御指令として、前記電気機器および前記他電気機器の消費電力に関する情報が通信によって取得可能であるか否かにさらに基づいて前記切替回路を切り替える制御指令を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  6. 直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器に供給する電力を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づき切り替える制御工程を含み、
    前記太陽光発電装置の発電電力が、前記他電気機器の消費電力以下である場合に、前記制御工程にて、前記電気機器に前記直流電力が供給されるように切り替える
    ことを特徴とする機器制御方法。
  7. 直流電源系統から供給される直流電力および交流電源系統から供給される交流電力を利用して動作する電気機器に供給する電力を、太陽光発電装置の発電電力および前記電気機器以外の他電気機器の消費電力に基づき切り替える制御工程を含み、
    前記太陽光発電装置の発電電力が、前記他電気機器の消費電力よりも一定量以上下回る場合に、前記制御工程にて、前記電気機器に前記直流電力が供給されるように切り替える
    ことを特徴とする機器制御方法。
  8. 請求項6または7に記載の機器制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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