JP7449178B2 - 住宅用空調設備 - Google Patents

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Description

この発明は、住宅用空調設備に関するものである。
太陽光発電の余剰電力を利用して給湯設備を稼働させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-48323号公報
太陽光発電の余剰電力は、給湯設備に限らず、給湯設備以外の設備に対しても使用することが可能である。例えば、余剰電力を空調設備に使用することなどが検討されている。
余剰電力を空調設備に使用する場合、例えば、余剰電力によって居室を空調(冷暖房)することが考えられる。
しかし、例えば、空調設備が連続運転によって居室の空調を行っているときに、余剰電力を使った空調に切り替えられた場合、空調設備は、余剰電力の電力量に応じた出力で運転されることになるため、余剰電力の電力量によっては、例えば、居室が過度に空調されることなどによって、居室の温度を快適な状態に保てなくなるおそれが生じるという問題があった。
そこで、本発明は、上記した問題点の改善に寄与することを主な目的としている。
上記課題に対して、本発明は、
太陽光発電システムを備えた住宅の床下に設置されて、前記住宅内の各場所へ空調風を吹出す複数の吹出口を備えた床下空調機と、
該床下空調機を制御する制御部とを備えた住宅用空調設備において、
前記床下空調機が連続運転で前記住宅内の居室の空調を行っており、
更に、前記太陽光発電システムの余剰電力を利用する余剰電力利用モードが選択されて、前記床下空調機の連続運転中に前記余剰電力利用モードで設定した時刻になって、前記余剰電力が発生されている場合に、
前記制御部は、前記床下空調機に対し、商用電源の電力による運転から前記余剰電力での運転に切り替えて、前記余剰電力で発生した前記空調風を前記住宅内の前記居室以外の場所から吹出させる信号を発生すると共に、
前記床下空調機が暖房モードで連続運転を行っている場合は、
前記制御部は、前記床下空調機に、前記床下および非居室に設けられた前記吹出口から前記余剰電力によって生成された前記空調風を吹出させる前記信号を発生し、
前記床下空調機が冷房モードで連続運転を行っている場合は、
前記制御部は、前記床下空調機に、前記床下および前記非居室、あるいは、前記住宅内の全ての前記場所に設けられた前記吹出口から前記余剰電力によって生成された前記空調風を吹出させる前記信号を発生する住宅用空調設備を特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、太陽光発電の余剰電力を空調に使用する場合に、居室の温度を快適な状態に保てるようになる。
本実施例にかかる、太陽光発電システムおよび住宅用空調設備を備えた住宅を示す図である。 図1の住宅用空調設備の構成図である。 余剰電力量を予測した居住者のイメージ図である。 図3のイメージ図に基づいて余剰電力利用モードを設定する状態を示す図である。 余剰電力利用モードの表示画面を示す図である。 本実施例の作用を示すフロー図である。 本実施例の効果をまとめた表である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図7は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1に示すように、この実施例の住宅用空調設備1は、
太陽光発電システム2を備えた住宅3の床下4に設置されて、住宅3内の各場所5,6へ空調風8を吹出す複数の吹出口11~13を備えた床下空調機14と、
床下空調機14を制御する制御部15とを備えている。
ここで、住宅用空調設備1は、住宅3に用いられる空調設備であり、住宅3内の温度環境を整えて快適な空間を創り出すための設備である。住宅用空調設備1は、少なくとも、床下空調機14と制御部15とを有している。
住宅3は、戸建住宅や集合住宅やオフィスビルなど、どのような建物であっても良い。住宅3は、敷地21に設けられた基礎22の上に建物本体23を設置したものとされる。住宅3は、平屋や二階建てや三階建て以上の多階建てのものなどとすることができる。なお、この実施例では、住宅3は、少なくとも太陽光発電システム2と住宅用空調設備1とを備えたものとされるが、これに限らず、例えば、給湯設備や蓄電設備などの住宅用設備を備えていても良い。
太陽光発電システム2は、太陽光によって発電を行う設備である。太陽光発電システム2は、太陽光パネルや、太陽光パネルで発生した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナーなどを備えている。太陽光パネルは、建物本体23の上部に設置される。
床下4は、敷地21と住宅3の一階24の床部25との間に形成される、基礎22の外周部分によって囲まれた空間である。近年、床下4は、断熱空間とされることが多い。
住宅3内の各場所5,6には、居室や非居室などがある。居室には、例えば、リビングや、寝室などがある。非居室には、例えば、廊下や洗面所などがある。なお、住宅3内の各場所5,6には、床下4も含まれる。
空調風8は、床下空調機14によって温度や湿度を調整された空調用の空気のことであり、空調風8には、暖房風8(H)(=温風)や、冷房風8(C)(=冷風)や、除湿風8(D)などがある。
吹出口11~13は、空調風8を吹出すための開口部分である。このうち、吹出口11は、床下4の内部に設けられる。また、吹出口12,13は、住宅3の一階24(下階)や二階26(上階)などの各階に設けられた各場所5,6(や床下4)にそれぞれ一箇所以上設けられる。吹出口12,13は、例えば、一階24(下階)や二階26(上階)の床や天井などの部分に適宜設けられる。この実施例では、単純化のために、各場所5,6を、主に、住宅3の一階24の各部として、吹出口12,13を、一階24の床部25に設置したものとされているが、これに限るものではなく、各場所5,6は、二階26以上の各部を含んでいても良い。
床下空調機14は、例えば、外気と内気との熱交換を行って空調風8を生成するようにしたヒートポンプ式の熱交換機などとされる。なお、図の床下空調機14は、屋内機となっており、住宅3の外部には、図示しない屋外機が設けられる。床下空調機14と各吹出口11~13との間は、それぞれダクト27~29で接続される。
図2に示すように、太陽光発電システム2と住宅用空調設備1とは、それぞれ電力コントロールユニット31に接続されている。電力コントロールユニット31は、住宅3内の電力をコントロールするための装置である。
制御部15は、床下空調機14を制御するための装置である。制御部15は、床下空調機14の内部などに設けられる。制御部15は、床下空調機14を、暖房、冷房、除湿などの各種のモードで運転させることができるようになっている。また、制御部15は、空調を行う場所5,6や空調を行う時刻を設定できるようになっている。制御部15は、リモコン32によって操作される。
上記のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えることができる。
(1)図1、図2に示すように、床下空調機14が連続運転で住宅3内の予め設定された場所5の空調を行っており、
更に、太陽光発電システム2の余剰電力41(図3)を利用する余剰電力利用モード42(図4)が選択されて、(実際に)余剰電力41が発生されている場合に、
制御部15は、床下空調機14に対し、余剰電力41で発生した空調風8を住宅3内の予め設定された場所5以外の場所6から吹出させる信号43(図2)を発生するようにしても良い。
ここで、連続運転は、床下空調機14が長時間連続して運転され続けている状態である。この連続運転によって、例えば、居住者が外出中であっても床下空調機14の運転が継続される。これにより、居住者が外出先から帰宅したときに、予め設定された場所5が、設定した温度(または、快適な温度)に保たれることになる。
「予め設定された場所5」は、床下空調機14によって空調を行わせるために居住者が予め設定した1箇所または複数箇所の場所5(設定場所)のことである。「予め設定された場所5」は、例えば、居住者が日中にメインで使用している居室(例えば、リビング)などに設定される。場所5の設定は、例えば、リモコン32によって行うことができる。設定した場所5は、制御部15に記憶させておくことで、一度設定しただけで毎回設定を行わなくても良くできる。なお、予め設定された場所5は、リビングに限るものではない。また、例えば、暖房モードのときと冷房モードのときとで、予め設定する場所5を異ならせることなども可能である。
余剰電力41は、太陽光発電システム2で発電した電力44(図2)のうち、売電した電力や、住宅3内で使用した電力などを引いた、残りの電力である。余剰電力41は、主に、発電量が多くなる日中などに発生される。余剰電力41は、電力コントロールユニット31を介して太陽光発電システム2から住宅用空調設備1へ供給される。
余剰電力利用モード42は、太陽光発電システム2で発生した余剰電力41を床下空調機14で無駄なく積極的に消費するための運転モードのことである。そのために、制御部15には、余剰電力利用モード42が備えられる。床下空調機14は、通常は、商用電源45の電力46(商用電力)を使って運転されているが、余剰電力利用モード42を設定することによって、実際に太陽光発電システム2の余剰電力41が生じた場合に、床下空調機14が、主に余剰電力41によって運転されるように切り替わる。
なお、この場合、余剰電力41で不足した分の電力を商用電源45の電力46で賄(まかな)うようにすることもできる。また、余剰電力利用モード42で運転している際には、予め設定された場所5に対する商用電源45の電力46を使用した空調は、基本的に休止されるが、必要な場合には、例外的にそのまま続行させるようにしても良い。商用電源45の電力46を使用した予め設定された場所5に対する空調を休止することで、商用電源45の電気代を節約することができる。余剰電力利用モード42の場合には、商用電源45はなるべく使わないようにするのが好ましい。
余剰電力利用モード42は、居住者が、例えば、天気予報や家族の生活スタイルなどによって余剰電力41が発生すると判断したときに適宜設定するものである。そのため、余剰電力利用モード42は、前日の夜や、当日の外出前や、当日の在宅中などに設定されることが多い。
この際、居住者は、例えば、天気予報や、過去の発電量や、消費電力量などによって、余剰電力41を、図3のグラフに示すようなもの(例えば、山型の曲線)として具体的にイメージしていると考えられる。そして、居住者は、上記したイメージに基づいて、図4のグラフに示すように、余剰電力利用モード42の開始時刻47と終了時刻48とを設定する。開始時刻47および終了時刻48は、余剰電力41のピークを挟んだ前と後に設定される。なお、図3、図4のグラフの縦軸は発電量、横軸は時刻である。
余剰電力利用モード42の設定は、リモコン32によって行われる。リモコン32には、通常運転用に使われるスイッチに加えて、余剰電力利用モード42を選択するためのモード選択スイッチや、余剰電力利用モード42の開始時刻47および終了時刻48を設定するための時刻入力スイッチなどを設けることができる。但し、通常運転用に使われるスイッチ類に、モード選択スイッチや時刻入力スイッチの機能を持たせて(兼用化して)も良い。
図5に示すように、リモコン32には、余剰電力利用モード42の表示や、設定された余剰電力利用モード42の開始時刻47や終了時刻48を表示するための表示部49が備えられる。床下空調機14は、余剰電力利用モード42が指定され、余剰電力41が実際に発生されると、予め設定された開始時刻47と終了時刻48との間の時間帯で、余剰電力41を使った運転を行う。
なお、余剰電力利用モード42は、リモコン32のモード選択スイッチによって簡単に解除することができる。居住者は、例えば、天候の変化などによって思ったような余剰電力41が得られないと判断した場合などには、いつでも余剰電力利用モード42を解除することができる。
「予め設定された場所5以外の場所6」は、文字通り、住宅3内の設定した場所5以外の場所6(非設定場所)のことである。例えば、居住者が日中にメインで使用している居室(例えば、リビング)を場所5として設定した場合、場所5以外の場所6は、例えば、廊下や洗面所などの非居室や、リビング以外の他の居室(例えば寝室)や、床下4などとなる。
「予め設定された場所5以外の場所6から吹出させる」は、少なくともそれ以外の場所6から空調風8が吹出されれば良く、予め設定された場所5からの吹出しを妨げるものではない。この場合、上記した記載は、「(予め設定された場所5に加えて)予め設定された場所5以外の場所6から(も)吹出させる」と言う意味になる。
余剰電力41によって発生した空調風8の配分は、例えば、予め設定された場所5が0%でそれ以外の場所6が100%、または、予め設定された場所5が0%以上でそれ以外の場所6が100%以下などとされる。
後者の場合、例えば、予め設定された場所5の空調に必要な分の空調風8をそのまま維持しつつ、残った分の空調風8をそれ以外の場所6の空調に使用するという、予め設定された場所5を優先したやり方や、予め設定された場所5の空調に必要な分の空調風8の吹出しは特に維持せずに、ほぼ全ての空調風8をそれ以外の場所6の空調に使用しながら、状況に応じて予め設定された場所5にも(一時的にまたは定期的に、一部または全部の)空調風8を吹出すという、それ以外の場所6を優先したやり方などがある。
この実施例では、余剰電力41で発生した空調風8の大部分を「予め設定された場所5以外の場所6」へ吹出させるようにしている。予め設定された場所5からも空調風8を吹出す場合には、「予め設定された場所5以外の場所6」へ吹出される量と比べて少なくしている。
信号43は、制御部15から床下空調機14の駆動部14aや屋外機などへ送信される床下空調機14を制御するための運転指令である。床下空調機14は、制御部15からの信号43を受取ると、信号43の内容に従って住宅3内の空調を行う。なお、制御部15から床下空調機14へは、各種の信号43が送られる。この実施例では、主に、床下空調機14を、太陽光発電システム2の余剰電力41で運転させるための信号43としている。この信号43によって、床下空調機14は余剰電力41で生成した空調風8を住宅3内の予め設定された場所5以外の場所6から吹出させることになる。
(2)制御部15は、床下空調機14が暖房モードで連続運転を行っている場合に、
床下空調機14に、床下4、または、床下4および非居室(場所6)のいずれかに設けられた吹出口11,13から余剰電力41によって生成された空調風8を吹出させる信号43を送るようにしても良い。
ここで、暖房モードは、冬季などに住宅3内を暖めるための運転モードである。暖房モードにすると、住宅3内には暖房風8(H)が吹出されることになる。
床下4は、上記したように、敷地21と住宅3の一階24の床部25との間の空間であり、床下4の吹出口11は、床下4の空間内に設置される。
非居室は、居室以外の、例えば、廊下や洗面所などのことである。非居室は、上記したそれ以外の場所6に該当する。なお、この場合には、例えば、寝室などのような、設定された居室以外の他の居室(場所6)を非居室に含めても良い。
余剰電力41によって生成された空調風8は、上記したように、暖房風8(H)となる。
暖房風8(H)を床下4のみに吹出すか、または、床下4および非居室(場所6)に吹出すかは、例えば、余剰電力利用モード42のための設定として居住者が予め入力しておくようにしても良いし、または、余剰電力41の電力量に合わせて制御部15が自動的に選ぶようにしても良い。制御部15が自動的に選ぶ場合、例えば、余剰電力41の電力量が所定のしきい値よりも小さい場合に床下4のみとなり、余剰電力41の電力量がしきい値よりも大きい場合に床下4および非居室(場所6)となるようにしても良い。
(3)制御部15は、床下空調機14が冷房モードで連続運転を行っている場合に、
床下空調機14に、床下4、または、床下4および非居室、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6のいずれかに設けられた吹出口11~13から余剰電力41によって生成された空調風8を吹出させる信号43を送るようにしても良い。
ここで、冷房モードは、夏季などに住宅3内を冷やすための運転モードである。冷房モードにすると、予め設定された場所5には冷房風8(C)が吹出されることになる。
床下4および非居室(場所6)については、上記した(2)と同じである。
住宅3内の全ての場所5,6は、吹出口11~13を有する全ての場所5,6である。住宅3内の全ての場所5,6は、床下4、非居室(場所6)、設定されていない居室(場所6)、および、設定された居室(場所5)となる。
余剰電力41によって生成された空調風8は、上記したように、冷房風8(C)とすることができる。
空調風8を床下4のみに吹出すか、または、床下4および非居室(場所6)に吹出すか、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6に吹出すかは、例えば、余剰電力利用モード42のための設定として居住者が予め入力しておくようにしても良いし、または、余剰電力41の電力量に合わせて制御部15が自動的に選ぶようにしても良い。制御部15が自動的に選ぶ場合、例えば、大小2つのしきい値を用意して、余剰電力41の電力量が小さい方のしきい値よりも小さい場合に床下4のみとなり、余剰電力41の電力量が大小2つのしきい値の間の場合に床下4および非居室(場所6)となり、余剰電力41の電力量が大きい方のしきい値よりも大きい場合に住宅3内の全ての場所5,6となるようにしても良い。
(4)上記(3)において、床下4、または、床下4および非居室(場所6)、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6のいずれかに設けられた吹出口11~13から吹出される空調風8は、除湿風8(D)としても良い。
ここで、吹出口11~13から吹出される空調風8は、(3)のように冷房風8(C)とすることもできるが、除湿風8(D)とするのがより好ましい。
除湿風8(D)は、水分を除去して湿度を低くした乾いた空調風8のことである。床下空調機14における空調風8には、上記したように、除湿風8(D)の他に暖房風8(H)と、冷房風8(C)とがあるが、除湿風8(D)を温めることで暖房風8(H)になり、除湿風8(D)を冷やすことで冷房風8(C)になる。
床下空調機14は、暖房風8(H)を吹出す暖房モードや、冷房風8(C)を吹出す冷房モードのほかに、除湿風8(D)を吹出す除湿モードで運転を行うことができる。
なお、この場合でも、設定された居室(場所5)については、除湿風8(D)または冷房風8(C)のどちらかを吹出すようにすることができる。
(5)制御部15は、余剰電力利用モード42の設定または解除を、携帯端末51(図1)によって遠隔操作可能としても良い。
ここで、携帯端末51は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などのような外へ持出して手軽に使用できるような多機能端末のことである。携帯端末51は、住宅用空調設備1を操作するためのアプリをインストールすることで、制御部15にアクセスして、制御部15をコントロールできるようになる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
居住者は、リモコン32(や携帯端末51、以下、単にリモコン32という)を操作することで、床下空調機14の運転を開始することができる。この際、制御部15は、リモコン32の操作に応じた信号43を床下空調機14に送って、床下空調機14を冷房、暖房などのいずれかのモードで運転させる。そして、設定された場所5に空調風8が吹出されて、その場所5を空調する。
居住者は、天気予報や、過去の発電量や、消費電力量などによって、余剰電力利用モード42を設定することができる。余剰電力利用モード42の設定の際には、モード選択スイッチを押すと共に、開始時刻47や終了時刻48などの時刻を設定する。
余剰電力利用モード42が設定されている場合、床下空調機14の連続運転中に設定した時刻になって、実際に余剰電力41が発生されていると、床下空調機14は、信号43によって商用電源45の電力46から余剰電力41で運転されるように切り替えられる。余剰電力利用モード42では、床下空調機14は余剰電力41の電力量に応じた出力で運転されることになる。そのため、余剰電力41の電力量によっては、例えば、設定した場所5が過度に空調されるなどによって、設定した場所5の温度を快適な状態に保てなくなるおそれが生じる。すると、例えば、居住者が外出先から帰宅して設定した場所5へ入ったときに、不快感を抱くことになる。
そこで、この実施例の場合、余剰電力利用モード42での運転中には、床下空調機14に以下のような空調を行わせるようにしている。
即ち、図6のフロー図に示すように、制御部15は、床下空調機14が連続運転中に、ステップS1で、余剰電力利用モード42が設定されているかどうかを判断する。
余剰電力利用モード42が設定されていない場合(No)には、ステップS2で、商用電力を用いて設定された場所5の空調を行う。
余剰電力利用モード42が設定されている場合(Yes)には、ステップS3で、設定した開始時刻47になったかどうかを判断する。
設定した開始時刻47になっていない場合(No)には、ステップS4で、商用電力による設定された場所5への空調を継続すると共に、ステップS3へ戻って開始時刻47になるまで、上記判断を繰り返す。
そして、設定した開始時刻47になったとき(Yes)に、ステップS5で、余剰電力41を用いて設定された場所5以外の場所6の空調を行う。
その後、ステップS6で、設定した終了時刻48になったかどうかを判断する。
設定した終了時刻48になっていない場合(No)には、ステップS5にて、余剰電力41での設定された場所5以外の場所6への空調を継続している状態で、ステップS6へ戻って、終了時刻48になるまで、上記判断を繰り返す。
そして、設定した終了時刻48になったとき(Yes)に、ステップS7で、余剰電力41での設定された場所5以外の場所6への空調を終了して、商用電力を用いた設定された場所5への空調に戻る。
以後、商用電力での設定された場所5への空調は、床下空調機14の連続運転が停止されるまで行われる。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果 1)住宅3に備えられた太陽光発電システム2は、太陽光によって発電を行うことができる。また、住宅3の床下4に設置された床下空調機14は、複数の吹出口11~13のいずれかから住宅3内のいずれかの場所5,6へ空調風8を吹出すことで、住宅3内の空調を行うことができる。この際、制御部15は、床下空調機14の運転を制御する。
そして、床下空調機14が連続運転で住宅3内の予め設定された場所5の空調を行っていると共に、太陽光発電システム2の余剰電力41を利用する余剰電力利用モード42が選択されており、実際に余剰電力41が発生された場合に、制御部15は信号43を発生し、この信号43によって、床下空調機14に、余剰電力41での空調を行わせると共に、余剰電力41によって発生した空調風8を、住宅3内の予め設定された場所5以外の場所6から吹出させるようにする。
これにより、太陽光発電の余剰電力41を空調に使用する場合に、余剰電力41で作られた空調風8の全部または一部を、予め設定された場所5以外の場所6に対して吹出させることで、予め設定された場所5に過剰の空調風8が供給されるのが防止されるため、予め設定された場所5の温度を快適な状態に保つことができる。
(効果 2)制御部15は、床下空調機14が、暖房モードで連続運転を行っていて、余剰電力利用モード42が実施された場合に、床下空調機14に信号43を送って、床下4、または、床下4および非居室(場所6)のいずれかに設けられた吹出口11,13から余剰電力41によって生成された空調風8(暖房風8(H))を吹出させるようにしても良い。
これにより、余剰電力41によって生成された空調風8が、床下4、または、床下4および非居室(場所6)のいずれかから吹出されることで、余剰電力41によって生成された空調風8が予め設定された場所5以外に分散されて、床下4や非居室(場所6)を温めることになる。そのため、予め設定された場所5に空調風8が集中して、予め設定された場所5が暖め過ぎとなるのを防止することができる。
図7の上段は、暖房モードの場合に、上記制御を実際に行った結果をまとめた表である。
空調風8(暖房風8(H))を、床下4のみに吹出した場合には、特に、予め設定された場所5(例えば、リビングなどの居室)への影響がなく、床温が上がる程度となった。
また、空調風8を、床下4および非居室(場所6)に吹出した場合には、予め設定された場所5(例えば、リビングなどの居室)への影響がほぼなく、非居室(場所6)が若干暖かくなる程度となった。
これに対し、比較例のように、予め設定された場所5(例えば、リビングなどの居室)のみに空調風8を吹出させるようにした場合は、室温が上がりすぎて不快な場合があった。
よって、空調風8を、床下4のみ、または、床下4および非居室(場所6)に吹出すことで、比較例と比べて、実際に予め設定された場所5に入ったときの不快感を緩和できることが確認された。
(効果 3)制御部15は、床下空調機14が、冷房モードで連続運転を行っていて、余剰電力利用モード42が実施された場合に、床下空調機14に信号43を送って、床下4、または、床下4および非居室(場所6)、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6のいずれかに設けられた吹出口11~13から余剰電力41によって生成された空調風8を吹出させるようにしても良い。
これにより、余剰電力41によって生成された空調風8が、床下4、または、床下4および非居室(場所6)、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6のいずれかから吹出されることで、余剰電力41によって生成された空調風8が予め設定された場所5以外に分散されて、床下4や非居室(場所6)や住宅3内の全ての場所5,6を冷やすことになる。そのため、予め設定された場所5に空調風8が集中して、予め設定された場所5が冷やし過ぎとなるのを防止することができる。
(効果 4)床下4、または、床下4および非居室(場所6)、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6のいずれかに設けられた吹出口11~13から吹出される空調風8を、除湿風8(D)としても良い。これにより、上記吹出口11~13から冷房風8(C)を吹出す場合と比べて、予め設定された場所5に入ったときの不快感をより緩和、抑制することができる。
図7の下段は、冷房モードの場合に、上記制御を実際に行った結果をまとめた表である。
除湿風8(D)を、床下4のみに吹出した場合、空調風8を、床下4および非居室(場所6)に吹出した場合、空調風8を、住宅3内の全ての場所5,6に吹出した場合のいずれも、除湿風8(D)を吹出すことで、予め設定された場所5(例えば、リビングなどの居室)の室温を下げすぎないという結果が得られた。
これに対し、比較例のように、予め設定された場所5(例えば、リビングなどの居室)のみに冷房風8(C)を吹出させるようにした場合は、室温が下がりすぎて不快な場合があった。
よって、空調風8を、床下4のみ、または、床下4および非居室(場所6)、あるいは、住宅3内の全ての場所5,6に吹出すことで、比較例と比べて、実際に予め設定された場所5に入ったときの不快感を抑制できることが確認された。
(効果 5)携帯端末51は、制御部15を遠隔操作して、余剰電力利用モード42の設定または解除を行うことができるようにしても良い。これにより、携帯端末51によって余剰電力利用モード42の設定または解除を遠隔操作することで、余剰電力利用モード42を手軽に利用することが可能になり、余剰電力利用モード42の利用促進を図ることができる。また、外出先からいつでも余剰電力利用モード42の設定または解除を容易に行うことができるようになる。
1 住宅用空調設備
2 太陽光発電システム
3 住宅
4 床下
5 予め設定された場所(例えば、リビングなどの居室)
6 予め設定された場所以外の場所(例えば、廊下や洗面所などの非居室)
8 空調風
8(H) 暖房風
8(C) 冷房風
8(D) 除湿風
11 吹出口
12 吹出口
13 吹出口
14 床下空調機
15 制御部
41 余剰電力
42 余剰電力利用モード
43 信号
51 携帯端末

Claims (3)

  1. 太陽光発電システムを備えた住宅の床下に設置されて、前記住宅内の各場所へ空調風を吹出す複数の吹出口を備えた床下空調機と、
    該床下空調機を制御する制御部とを備えた住宅用空調設備において、
    前記床下空調機が連続運転で前記住宅内の居室の空調を行っており、
    更に、前記太陽光発電システムの余剰電力を利用する余剰電力利用モードが選択されて、前記床下空調機の連続運転中に前記余剰電力利用モードで設定した時刻になって、前記余剰電力が発生されている場合に、
    前記制御部は、前記床下空調機に対し、商用電源の電力による運転から前記余剰電力での運転に切り替えて、前記余剰電力で発生した前記空調風を前記住宅内の前記居室以外の場所から吹出させる信号を発生すると共に、
    前記床下空調機が暖房モードで連続運転を行っている場合は、
    前記制御部は、前記床下空調機に、前記床下および非居室に設けられた前記吹出口から前記余剰電力によって生成された前記空調風を吹出させる前記信号を発生し、
    前記床下空調機が冷房モードで連続運転を行っている場合は、
    前記制御部は、前記床下空調機に、前記床下および前記非居室、あるいは、前記住宅内の全ての前記場所に設けられた前記吹出口から前記余剰電力によって生成された前記空調風を吹出させる前記信号を発生することを特徴とする住宅用空調設備。
  2. 請求項に記載の住宅用空調設備であって、
    前記床下および前記非居室、あるいは、前記住宅内の全ての前記場所設けられた前記吹出口から吹出される前記空調風が、除湿風であることを特徴とする住宅用空調設備。
  3. 請求項1または請求項2に記載の住宅用空調設備であって、
    前記制御部は、前記余剰電力利用モードの設定または解除を、携帯端末によって遠隔操作可能となっていることを特徴とする住宅用空調設備。
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