JP6783204B2 - 端末ホルダー及びタイヤ状態検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの状態を検出する検出用端末を端末ホルダーにて保持してなるタイヤ状態検出装置及び端末ホルダーに関する。
従来、この種の端末ホルダーとして、タイヤの内周面と検出用端末との間に配置されて圧縮変形し、検出用端末への負荷及び衝撃を緩和するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−226853号公報(段落[0014])
しかしながら、タイヤ状態検出装置の信頼性を上げるために、端末ホルダーの緩衝性能の向上が求められていた。
本発明は、従来より緩衝性能を高くすることが可能な端末ホルダー及び従来より信頼性を高くすることが可能なタイヤ状態検出装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、タイヤ(90)の内周面(91M)に取り付けられて、前記タイヤ(90)の内部状態を検出して無線送信する検出用端末(32)を保持可能な端末ホルダー(20)であって、前記検出用端末(32)を収容可能なキャビティ(26)を備える端末保持部(25)と、前記タイヤ(90)の内周面(91M)に固定される下面(21M,22M)を備えて、前記端末保持部(25)を前記タイヤ(90)の内周面(91M)から浮かせた状態に支持する第1脚部(21)及び第2脚部(22)と、を有し前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)には、前記第1脚部(21)と前記第2脚部(22)との間に溜まった液体を排出するための排水路(27)が設けられ、前記第1脚部(21)の前記下面(21M)は、前記キャビティ(26)より前記タイヤ(90)の周方向(C)における一方側に離して配置され、前記第2脚部(22)の前記下面(22M)は、前記キャビティ(26)より前記タイヤ(90)の周方向(C)における他方側に離して配置される端末ホルダー(20)である。
請求項2の発明は、前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、前記端末保持部(25)側から前記下面(21M,22M)側に向かうに従って離れるように傾斜する傾斜部(21B,22B)を有している請求項1に記載の端末ホルダー(20)である。
請求項3の発明は、前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、それらの前記端末保持部(25)側から前記下面(21M,22M)側に向かう途中位置に屈曲部(21C,22C)を有している請求項1又は2に記載の端末ホルダー(20)である。
請求項4の発明は、前記屈曲部(21C,22C)は、前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)の対向面側に屈曲している請求項3に記載の端末ホルダーである。
請求項5の発明は、前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、前記端末保持部(25)から前記タイヤ(90)の内周面(91M)に向かって互いに平行に延びる下垂部(21A,22A)と、前記下垂部(21A,22A)から前記下面(21M,22M)に向かうに従って互いに離れるように傾斜する傾斜部(21B,22B)と、を備えている請求項4に記載の端末ホルダーである。
請求項6の発明は、前記端末保持部(25)は、前記キャビティ(26)の開口縁から張り出し、前記検出用端末を抜け止めする係止部(25A)を有している請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の端末ホルダーである。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れか1の請求項に記載の前記端末ホルダー(20)の前記キャビティ(26)に前記検出用端末(32)が収容されてなるタイヤ状態検出装置(10)である。
本発明の端末ホルダー(20)では、第1脚部(21)及び第2脚部(22)によってタイヤ(90)の内周面(91M)から浮かした状態に支持される端末保持部(25)のキャビティ(26)に検出用端末(32)が収容される。また、そのキャビティ(26)に対し、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の下面(21M,22M)は、タイヤ(90)の周方向(C)の前後に離れた配置になる。これにより、検出用端末(32)に作用するタイヤ(90)の径方向を向いた負荷(例えば、遠心力)や衝撃を、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の曲げ変形によって吸収することができる。また、タイヤ(90)の周面は、接地部分のみが平坦になるので、車両の走行中に接地部分の前後の境界線を端末ホルダー(20)が通過する度に、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の下面(21M,22M)同士の間隔及び相対角度を変化させるように端末ホルダー(20)に負荷又は衝撃がかかる。そのような負荷及び衝撃も、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の曲げ変形によって吸収することができる。ここで、同じ弾性の部材であれば、圧縮変形に比べて曲げ変形の方が変形量を容易に大きくすることできるので、主として圧縮変形にて負荷・衝撃を吸収していた従来の端末ホルダーに比べて、本発明の端末ホルダー(20)は緩衝性能を高くすることができる。また、タイヤ(90)内に液体が存在し、例えば、第1脚部(21)及び第2脚部(22)が上下に対向した状態に長時間維持されると、端末ホルダー(20)の第1脚部(21)及び第2脚部(22)の一方の対向面に液体が溜まって端末ホルダー(20)の変質が懸念される。これに対し、本発明の端末ホルダー(20)では、第1脚部(21)及び第2脚部(22)に排水路(27)が備えられ、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の対向面側に溜まった液体を排出することができるので、そのような懸念が解消される。また、本発明のタイヤ状態検出装置(10)は、本発明の端末ホルダー(20)にて検出用端末(32)を保持している従来より信頼性を高くすることができる。
第1脚部(21)及び第2脚部(22)は、例えば、端末保持部(25)側から互いに反対方向に延びてから屈曲して互いに平行に延びた構造であってもよし、請求項2の発明のように、端末保持部(25)側から下面(21M,22M)側に向かうに従って離れるように傾斜する傾斜部(21B,22B)を備えた構造であってもよい。
請求項3の端末ホルダー(20)は、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の途中位置に屈曲部(21C,22C)を有するので、曲げ変形し易くなる。
請求項4の端末ホルダー(20)の屈曲部(21C,22C)は、第1脚部(21)及び第2脚部(22)の対向面側、即ち、内側に屈曲しているので、検出用端末(32)に作用するタイヤ(90)の径方向を向いた負荷(例えば、遠心力)や衝撃により第1脚部(21)及び第2脚部(22)が、端末保持部(25)とタイヤ(90)の内周面(91M)との間に入り込むように折れ曲がり、端末保持部(25)がタイヤ(90)の内周面(91M)に衝突することを防ぐことができる。
請求項5の端末ホルダー(20)の第1脚部(21)及び第2脚部(22)には、端末保持部(25)からタイヤ(90)の内周面(91M)に向かって互いに平行に延びる下垂部(21A,22A)が備えられているので、検出用端末(32)に作用するタイヤ(90)の径方向を向いた負荷(例えば、遠心力)や衝撃を、下垂部(21A,22A)で受け止めることができる。
請求項6の端末ホルダー(20)では、端末保持部(25)の係止部(25A)により、検出用端末(32)がキャビティ(26)内に抜け止めされる。
本発明に係るタイヤ状態検出装置の斜視図 タイヤ状態検出装置の分解斜視図 端末ホルダーの正面図 端末ホルダーの平面図 端末ホルダーの斜視図 端末ホルダーの正断面図 端末ホルダーの平断面図 端末ホルダーの背面図 タイヤ状態検出装置の説明図 タイヤの動きに伴うタイヤ状態検出装置の位置を表す説明図 タイヤの動きに伴うタイヤ状態検出装置の変形を表す説明図 他の実施形態に係る端末ホルダーの概略図 他の実施形態に係る端末ホルダーの概略図 他の実施形態に係る端末ホルダーの背面図
[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態のタイヤ状態検出装置10は、端末ホルダー20にて検出用端末32を保持してなる。そして、1台の車両につき複数備えられたタイヤ状態検出装置10が各タイヤ内に固定され、それら複数のタイヤ状態検出装置10と車両本体に備えた図示しないタイヤ状態監視装置とからタイヤの状態を監視するタイヤ監視システムが構成される。
図2に示すように、検出用端末32は、蓋体33付きのケース31に回路基板32A及び電池32Bを収容してなる。回路基板32Aには、圧力センサ、温度センサ、加速度センサ等(図示せず)の複数のセンサと、それらセンサの検出結果をタイヤ状態検出装置に無線送信する無線回路及びアンテナ32Cとが実装されている。また、回路基板32Aは、例えば長方形になっていて、その上面に電池32Bが重ねられ、回路基板32Aの1対の長辺側外縁部から側方に電池32Bの一部が張り出している。
一方、ケース31は、回路基板32Aに対応する平面形状長方形の直方体の上端部から1対の円弧状突部31C,31Cが側方に膨出している。また、ケース31の内側面の下部には、複数の縦リブ31E(図2には、1つの縦リブ31Eのみが示されている)が突出し、ケース31の内側面の上端寄り位置の全体に段差面31Fが形成されている。さらに、ケース31の上端寄りの全体からフランジ部31Bが突出している。
ケース31内では、回路基板32Aの外縁部が複数の縦リブ31Eにより支持され、電池32Bの一部が円弧状突部31C,31C内に受容され、さらに、アンテナ32Cがアンテナ収容部31Dに収容されている。
さて、図2に示されるように、端末ホルダー20は、弾性部材(例えば、エラストマー)の成形品であり、上述した検出用端末32を収容する端末保持部25に第1脚部21及び第2脚部22が一体形成された構造をなしている。なお、第1脚部21及び第2脚部22を区別しない場合には、第1脚部21及び第2脚部22を「1対の脚部21,22」又は単に「脚部21,22」等という。
図2に示されるように、端末保持部25は、検出用端末32が嵌合される平面略長方形の角筒状をなしている。具体的には、図3に示されるように、端末保持部25は、略角溝状の1対の溝形部材50,50が間隔を空けて対称配置され、一方の溝形部材50の両溝側壁50A,50Aの先端と、他方の溝形部材50の両溝側壁50A,50Aの先端との間が架橋壁51,51にて連絡されている。そして、図4に示されるように、端末保持部25は、略角筒状をなし、その内側が検出用端末32を収容するキャビティ26になっている。なお、以下では、端末保持部25の角筒の中心軸の方向を「上下方向」、端末保持部25に対する脚部21,22のある方向を下方、1対の脚部21,22の並び方向を前後方向ということとする。
溝状部材50,50のうち、前後方向を向く側面の一部が凸状に膨らんでいる。この凸状に膨らんだ部分にケース31の円弧上突部31C,31Cが嵌合する。
また、端末保持部25の高さ方向における中間位置には、ケース体31及び蓋部33の一部が固定される係止部25Aが形成されている。具体的には、係止部25Aは、図5に示されるように、端末保持部25の上端側に設けられ、溝状に形成されている。図6に示されるように、係止部25Aの下端は端末保持部25の側壁25Mからキャビティ26側に向けて略直角に張り出している。また、係止部25Aの上端は端末保持部25の側壁25Mから対向する側壁25Mに向けて斜めに張り出していて、対向する側壁25Mに近づくほど上端側に近づくように傾斜している。なお、係止部25Aの下端側の張り出し部の上面と、一対の凹部25B,25Bの下面とが略面一に配置されている。なお、図1に示されるように、一対の凹部25B,25Bからは、検出用端末32の一部が露出している。これにより、検出用端末32のメンテナンス等のための取り出しが容易となる。
また、図2に示されるように、一対の溝形部材50,50の一端部から下方に向けて1対の脚部21,22が延びている。そして、図3及び図4に示されるように、一対の脚部21,22は、キャビティ26を前後方向で挟むように、対向配置されている。そして、一対の脚部21,22は、端末保持部25側から下方に向かうに従って、キャビティ26から離れるように傾斜する傾斜部21B,22Bを有している。
具体的には、図6に示されるように、一対の脚部21,22は、端末保持部25から下方に垂下する下垂部21A,22Aと、下垂部21A,22Aから延びる傾斜部21B,22B、後述するタイヤ90の内周面91Mと固定される下面21M,22Mを有する固定部21D,22Dとを備えている。
下垂部21A,22Aは、キャビティ26の中心と、タイヤ90の回転中心とを結ぶ仮想線L1と略平行に延びている。傾斜部21B,22Bは、各脚部21,22の下垂部21A,22A側から固定部21D,22D側に向かうに従って、互いに離れるように傾斜している。
そして、下垂部21A,22Aと傾斜部21B,22Bとの連絡部分が本発明の屈曲部21C,22Cになっている。即ち、屈曲部21C,22Cは、対向する脚部21,22の対向面側に屈曲している。
なお、下垂部21A,22A、傾斜部21B,22B及び屈曲部21C,22Cの厚みt1は略均等になっていて、厚みt1は1〜5[mm]であることが好ましい。
図6及び図7に示されるように、下垂部21A,22A、傾斜部21B,22B及び屈曲部21C,22Cは、前後方向を向く側壁部21S,22Sと、側壁部21S,22Sの両端から対向する脚部21,22側に張り出す一対のリブ部21R,22Rと、を備えている。また、図6に示すように、下垂部21A,22Aのリブ部21R,22Rは、端末保持部25側から傾斜部21B,22B側に向かうに従って張り出し量が小さくなっている。なお、本実施形態の端末ホルダー20は、下垂部21A,22Aの上端側のリブ部21R,22Rが円弧状に広がっているので、角部を形成する場合と比べて、脚部21,22が弾性変形したときにかかる負荷を分散させることが可能となる。なお、屈曲部21C,22C及び傾斜部21B,22Bにおけるリブ部21R,22Rの張り出し量は、下垂部21A,22Aの下端側のリブ部21R,22Rの張り出し量と略同じになっている。
また、固定部21D,22Dは、傾斜部21B,22Bの下端と連絡し、対向する脚部21,22から離れる側に延びている。そして、この固定部21D,22Dの下面が、第1脚部21及び第2脚部22の下面21M,22Mを構成している。
図6及び図7に示されるように、固定部21D,22Dは、傾斜部21B,22Bの下端部分よりも大きい平面視略半円状をなしている。そして、固定部21D,22Dには、端末ホルダー20の前後方向の中心線L2上で、一対の脚部21,22を貫通する排水路27が設けられている。
また、図6に示されるように、固定部21D,22Dの厚み(高さ)t2は、略均等に形成され、その端部は、傾斜部21B,22Bから離れるに従って薄くなっている。なお、本実施形態における端末ホルダー20の固定部21D,22Dの端部は傾斜部21B,22Cから離れるに従って薄くなる曲面から構成されるが、傾斜部21B,22Bから離れるに従って薄くなる斜面から構成されてもよい。
図8に示されるように、本実施形態の端末ホルダー20における第1脚部21及び第2脚部22の下面21M,22Mは、前後方向で、キャビティ26と重ならない位置に配置される。具体的には、第1脚部21の下面21Mは、キャビティ26よりも前後方向における一方側(図8における左側)に配置され、第2脚部22の下面22Mは、キャビティ26よりも前後方向における他方側(図8における右側)に配置されている。
本実施形態のタイヤ状態検出装置10の構成に関する説明は以上である。次に、このタイヤ状態検出装置10の使用例及び作用効果について説明する。図9に示されるように、本実施形態のタイヤ状態検出装置10は、タイヤ90のうち路面と接触するトレッド部91の内面である内周面91Mに取り付けられて使用される。このとき、タイヤ状態検出装置10は、端末ホルダー20の前後方向の中心線L2がタイヤ90の周方向Cに対して略平行になるように配置される。また、タイヤ状態検出装置10の中心位置が、タイヤ90の幅方向Wの略中心位置と重なる位置に配置されることが好ましい。なお、タイヤ状態検出装置10は、端末ホルダー20の第1脚部21の下面21M及び第2脚部22の下面22Mが、接着剤又は両面テープ等にてタイヤ90の内周面91Mに接着固定されている。
ところで、図10に示されるように、タイヤ90は、路面G.L.に接地していない面は円弧形状をなし、路面G.L.に接地している面は略平坦形状をなしている。そして、走行時には、タイヤ90の回転に伴って、タイヤ90の内周面91Mの形状が円弧形状と略平坦形状とを連続的に繰り返されることになる。このタイヤ90の変形に伴い、タイヤ状態検出装置10とタイヤ90の内周面91Mとの間に応力(負荷)が発生する。
ここで、本実施形態のタイヤ状態検出装置10は、タイヤ90の内周面91Mの変形に伴って、第1脚部21及び第2脚部22が弾性変形することで、検出用端末32にかかる負荷を抑制することが可能となる。以下、タイヤ90の内周面91Mの変形に伴う端末ホルダー20の変形について詳説する。
図11(A)及び図11(B)に示されるように、タイヤ状態検出装置10の固定されている内周面91Mが路面G.L.と接触していない非接地状態(図10(A))から、端末ホルダー20のうち第1脚部21が固定されている内周面91Mが路面G.L.と接触する一部接地状態(図10(B))になると、第1脚部21の屈曲部21Cが曲げ変形するとともに、第2脚部22の屈曲部22Cが伸び変形する。このとき、第1脚部21の屈曲部21Cは第2脚部22に近づくように変形する。なお、第1脚部21の下面21Mが固定される内周面91Mの平坦状部分が大きくなるに従って、屈曲部21C,22Cの変形量が大きくなる。
さらに、タイヤ90が回転して、端末ホルダー20の両方の脚部(第1脚部21及び第2脚部22)が固定されている内周面91Mが路面G.L.と接触する接地状態(図10(C))になると、図11(C)に示されるように、第1脚部21及び第2脚部22が略原形にもどる。なお、第2脚部22の下面22Mが固定される内周面91Mの平坦状部分が大きくなるに従って、屈曲部21C,22Cの変形量が小さくなる。
さらに、タイヤ90が回転すると、端末ホルダー20の第1脚部21が固定されている内周面91Mが路面G.L.と非接地となり、第2脚部22が固定されている内周面91Mが路面G.L.と接地される一部接地状態(図10(D))になる。すると、図11(D)に示されるように、第2脚部22の屈曲部22Cが曲げ変形するとともに、第1脚部21の屈曲部21Cが伸び変形する。
このように、本実施形態のタイヤ状態検出装置10は、車両の走行中に接地部分の前後の境界線を端末ホルダー20が通過する度に、第1脚部21及び第2脚部22の下面21M,22M同士の間隔及び相対角度を変化させるように端末ホルダー20に負荷又は衝撃がかかる。そのような負荷及び衝撃を、第1脚部21及び第2脚部22の曲げ変形によって吸収することができる。ここで、同じ弾性の部材であれば、圧縮変形に比べて曲げ変形の方が変形量を容易に大きくすることできるので、主として圧縮変形にて負荷・衝撃を吸収していた従来の端末ホルダーに比べて、本実施形態の端末ホルダー20は緩衝性能を高くすることができる。
また、第1脚部21と第2脚部22の下面21M,22Mがタイヤ90の周方向Cでキャビティ26を挟んで離れて配置されているので、タイヤ90の変形を受けて、まず一方の脚部(図11(B)における第1脚部21)が曲げ変形し、その曲げ変形にあわせて他方の脚部(図11(B)における第2脚部22)が伸び変形する。これにより、第1脚部21の変形(曲げ変形)によってかかる端末保持部25への負荷を、第2脚部22が第1脚部21と異なる変形(伸び変形)によって吸収することが可能となり、端末保持部25及び端末保持部25に収容されている検出用端末32にかかる負荷を抑制することが可能となる。
また、第1脚部21と第2脚部22は傾斜しているので、強度の向上を図るとともに、周方向に変形しやすくすることが可能となる。また、傾斜部21B,22Bの下面よりも大きい下面21M,22Mを有する固定部21D,22Dが設けられているので、タイヤ90の内周面91Mに対するタイヤ状態検出装置10の接着をより強固にすることが可能となる。
また、第1脚部21及び第2脚部22の途中位置には、予め屈曲部21C,22Cが備えられているので、端末ホルダー20に負荷がかかったときに、第1脚部21及び第2脚部22の曲げ方向を屈曲部21C,22Cの曲げ方向、即ち、任意の方向に変形させることが可能となる
さらに、脚部21,22は、互いの脚部21,22の対向面側、即ち、内側に屈曲しているので、曲げ変形した際に、端末保持部25がタイヤ90の内周面91Mに接触しにくくなる。
また、下垂部21A,22Aが、キャビティ26の中心とタイヤ90の回転中心とを連絡する仮想線L1と略平行に延びている。即ち、下垂部21A,22Aは、検出用端末32等が収容された端末保持部25の遠心荷重のかかる方向と同じ方向に延びているので、端末保持部25にかかる遠心荷重を効率的に受けることが可能となる。
また、第1脚部21及び第2脚部22には、排水路27が設けられているので、第1脚部21と第2脚部22との間に溜まった液体を排出することができる。さらに、排水路27は、周方向Cにおいて、一直線上に設けられているので、スムーズに液体を排出することができる。なお、本実施形態の第1脚部21及び第2脚部22の対向する下端部は、互いに平行な直線状に形成されていたが、排水路27に向かうに従って、互いの脚部21,22から離れるように傾斜、湾曲する形状であってもよい。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、屈曲部21C,22Cを有する構成であったが、屈曲部21C,22Cを有さない構成であってもよい。このとき、図12(A)及び図12(C)に示すように、一対の脚部21,22が互いに離れるように傾斜していてもよいし、図12(B)及び図12(D)に示すように、一対の脚部21,22が交差するように傾斜していてもよい。また、また、図12(E)及び図12(F)に示すように、一対の脚部21,22が垂直に延びる構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、屈曲部21C,22Cは互いの脚部21,22に近づく側に屈曲する構成であったが、図13に示すように、互いの脚部21,22から離れる側に屈曲する構成であってもよい。
(3)第1脚部21及び第2脚部22が複数に分かれる構成であってもよい。なお、各脚部21,22の途中位置から複数に分かれる構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、排水路27は、第1脚部21及び第2脚部22を貫通する構成であったが、図14(A)及び図14(B)に示すように、第1脚部21及び第2脚部22の対向する下端部の形状をV字状、円弧状に形成してもよいし、図14(C)に示すように、斜めに傾斜する構成にしてもよい。これによっても、傾斜部分(湾曲部分)によって液体が誘導されて、端末ホルダー20の外側に排出される。
(5)上記実施形態では、固定部21D,22Dに排水路が形成されていたが、傾斜部21B,22Bに貫通形成される構成であってもよいし、下垂部21A,22Aに貫通形成される構成であってもよい。また、複数の部分に跨いで貫通形成される構成であってもよいし、複数の排水路27を有する構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、第1脚部21と第2脚部22とが、同じ形状であったが、異なる形状であってもよい。
なお、上記実施形態及び他の実施形態(1)〜(6)には、以下の[1]の構成が含まれている。
[1]
タイヤ(90)の内周面(91M)に取り付けられて、タイヤ(90)の状態を検出する機能を有する検出用端末(32)を保持可能な端末ホルダー(20)であって、
前記検出用端末(32)を収容可能なキャビティ(26)を有する端末保持部(25)と、
前記端末保持部(25)を前記タイヤ(90)の内周面(91M)から浮かせた状態で支持する第1脚部(21)及び第2脚部(22)と、を有し、
前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、曲げ変形可能に構成されている端末ホルダー(20)。
[1]の構成によれば、第1脚部(21)及び第2脚部(22)によって、端末保持部(25)がタイヤ(90)の内周面(91M)から浮かせた状態で支持されている。これにより、タイヤ(90)の内周面(91M)から浮いていない状態で支持される端末ホルダーに比べて、端末保持部(25)に収容される検出用端末(32)にかかる衝撃を抑えることができる。さらに、第1脚部(21)及び第2脚部(22)が曲げ変形することが可能であるので検出用端末(32)に係る負荷をより抑制することが可能となる。
また、[1]の構成の場合、第1脚部21の下面21M及び第2脚部22の下面22Mが、タイヤ90の周方向Cにおいてキャビティ26と重なる位置に配置されていてもよい。
10 タイヤ状態検出装置
20 端末ホルダー
21 第1脚部
22 第2脚部
21A,22A 下垂部
21B,22B 傾斜部
21C,22C 屈曲部
21D,22D 固定部
21M,22M 下面
25 端末保持部
25A 係止部
26 キャビティ
27 排水路
32 検出用端末
33 蓋部
90 タイヤ
91M 内周面

Claims (7)

  1. タイヤ(90)の内周面(91M)に取り付けられて、前記タイヤ(90)の内部状態を検出して無線送信する検出用端末(32)を保持可能な端末ホルダー(20)であって、
    前記検出用端末(32)を収容可能なキャビティ(26)を備える端末保持部(25)と、
    前記タイヤ(90)の内周面(91M)に固定される下面(21M,22M)を備えて、前記端末保持部(25)を前記タイヤ(90)の内周面(91M)から浮かせた状態に支持する第1脚部(21)及び第2脚部(22)と、を有し
    前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)には、前記第1脚部(21)と前記第2脚部(22)との間に溜まった液体を排出するための排水路(27)が設けられ、
    前記第1脚部(21)の前記下面(21M)は、前記キャビティ(26)より前記タイヤ(90)の周方向(C)における一方側に離して配置され、
    前記第2脚部(22)の前記下面(22M)は、前記キャビティ(26)より前記タイヤ(90)の周方向(C)における他方側に離して配置される端末ホルダー(20)。
  2. 前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、前記端末保持部(25)側から前記下面(21M,22M)側に向かうに従って離れるように傾斜する傾斜部(21B,22B)を有している請求項1に記載の端末ホルダー(20)。
  3. 前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、それらの前記端末保持部(25)側から前記下面(21M,22M)側に向かう途中位置に屈曲部(21C,22C)を有している請求項1又は2に記載の端末ホルダー(20)。
  4. 前記屈曲部(21C,22C)は、前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)の対向面側に屈曲している請求項3に記載の端末ホルダー。
  5. 前記第1脚部(21)及び前記第2脚部(22)は、前記端末保持部(25)から前記タイヤ(90)の内周面(91M)に向かって互いに平行に延びる下垂部(21A,22A)と、前記下垂部(21A,22A)から前記下面(21M,22M)に向かうに従って互いに離れるように傾斜する傾斜部(21B,22B)と、を備えている請求項4に記載の端末ホルダー。
  6. 前記端末保持部(25)は、前記キャビティ(26)の開口縁から張り出し、前記検出用端末を抜け止めする係止部(25A)を有している請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の端末ホルダー。
  7. 請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の前記端末ホルダー(20)の前記キャビティ(26)に前記検出用端末(32)が収容されてなるタイヤ状態検出装置(10)。
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